JPH042051B2 - - Google Patents
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- JPH042051B2 JPH042051B2 JP62069356A JP6935687A JPH042051B2 JP H042051 B2 JPH042051 B2 JP H042051B2 JP 62069356 A JP62069356 A JP 62069356A JP 6935687 A JP6935687 A JP 6935687A JP H042051 B2 JPH042051 B2 JP H042051B2
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- JP
- Japan
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- valve
- valve flap
- body fluid
- fluid passage
- passage hole
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は人工心臓の人工心臓弁などとして使用
され、良好な中心流れが得られる生体用人工弁に
関する。
され、良好な中心流れが得られる生体用人工弁に
関する。
[従来の技術]
従来より提供されている生体用人工弁としての
人工心臓弁としては、豚や牛などの組織を用いた
三葉状の生体ギジ弁と、合金や熱分解炭素を用い
ボール状、小片状、円板状の形態をもつ機械式弁
とがある。
人工心臓弁としては、豚や牛などの組織を用いた
三葉状の生体ギジ弁と、合金や熱分解炭素を用い
ボール状、小片状、円板状の形態をもつ機械式弁
とがある。
生体ギジ弁は、弁尖表面にカルシウム沈着が発
生しやすく硬化劣化が早いこと、また、萎縮、穿
孔などにより弁機能の低下が発生しやすく長期使
用にたえないことといつた問題がある。つまり生
体ギジ弁は、耐久性に乏しいといつた問題があ
る。
生しやすく硬化劣化が早いこと、また、萎縮、穿
孔などにより弁機能の低下が発生しやすく長期使
用にたえないことといつた問題がある。つまり生
体ギジ弁は、耐久性に乏しいといつた問題があ
る。
また、従来の機械式弁では、完全な中心流れが
えらず、そのため逆流が発生しやすく吐出ロスを
起こすこと、圧力損失が大きいこと、下流側に乱
流や渦流を発生しやすいことといつた不具合があ
り、血栓が形成されやすい問題がある。特に単に
弁をヒンジ部で揺動自在に支持する構造の機械式
弁では、凹状のヒンジ溝で血液の滞留が発生しや
すく、血栓形成の主因となりやすい。
えらず、そのため逆流が発生しやすく吐出ロスを
起こすこと、圧力損失が大きいこと、下流側に乱
流や渦流を発生しやすいことといつた不具合があ
り、血栓が形成されやすい問題がある。特に単に
弁をヒンジ部で揺動自在に支持する構造の機械式
弁では、凹状のヒンジ溝で血液の滞留が発生しや
すく、血栓形成の主因となりやすい。
そこでヒンジ部式の機械方弁として、特開昭56
−161047号公報に開示されているものが近年開発
されている。この弁は、突起状の揺動軸部と揺動
軸部の端部に嵌合する凹状の溝とを用い、揺動軸
部をピボツト運動可能とするとともに、揺動軸部
の端部を凹状の溝内で並進運動可能としたもので
ある。しかし特開昭56−161047号公報に開示され
ている揺動軸部方式の機械式弁では、揺動軸部の
端部が溝内で並進運動するものの、凹状の溝にお
ける血液の滞留を充分には回避できず、しかも中
心流れが良好でなく、血栓防止としては充分では
ない。
−161047号公報に開示されているものが近年開発
されている。この弁は、突起状の揺動軸部と揺動
軸部の端部に嵌合する凹状の溝とを用い、揺動軸
部をピボツト運動可能とするとともに、揺動軸部
の端部を凹状の溝内で並進運動可能としたもので
ある。しかし特開昭56−161047号公報に開示され
ている揺動軸部方式の機械式弁では、揺動軸部の
端部が溝内で並進運動するものの、凹状の溝にお
ける血液の滞留を充分には回避できず、しかも中
心流れが良好でなく、血栓防止としては充分では
ない。
また近年、自然弁により近づいた僧帽状弁が開
発されている(特公昭56−52378号公報)。しかし
ながら特公昭56−52378号公報にかかる僧帽状弁
でも、完全な中心流れがえられないため、血栓防
止の面で充分ではなかつた。
発されている(特公昭56−52378号公報)。しかし
ながら特公昭56−52378号公報にかかる僧帽状弁
でも、完全な中心流れがえられないため、血栓防
止の面で充分ではなかつた。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明は上記した実情に鑑みなされたものであ
り、その目的は、中心流れを得て圧力損失、下流
側での乱流の抑制に一層有利で、かつ、血栓など
の防止の面で一層有利な生体用人工弁を提供する
にある。
り、その目的は、中心流れを得て圧力損失、下流
側での乱流の抑制に一層有利で、かつ、血栓など
の防止の面で一層有利な生体用人工弁を提供する
にある。
[問題点を解決するための手段]
ところで第1図に管内の流れの断面速度分布を
示す。第1図に示すように流速は管中心地域で速
く、管壁に近づくにつれて低下する。したがつ
て、管内の中心域に流れを妨げるものがあると、
圧力損失が発生し、下流で乱流が発生し、血栓が
発生しやすくなる。
示す。第1図に示すように流速は管中心地域で速
く、管壁に近づくにつれて低下する。したがつ
て、管内の中心域に流れを妨げるものがあると、
圧力損失が発生し、下流で乱流が発生し、血栓が
発生しやすくなる。
本発明者は生体用人工弁について鋭意研究の結
果、体液通過孔の中央域を開弁する手段と、開弁
時に弁フラツプ部の下方端を体液通過孔の内壁面
に接近させる手段と、血流の滞留を起こし易い凹
溝を必須とする揺動軸部を廃止する手段とを採用
し、本発明の生体用人工弁を完成させたものであ
る。
果、体液通過孔の中央域を開弁する手段と、開弁
時に弁フラツプ部の下方端を体液通過孔の内壁面
に接近させる手段と、血流の滞留を起こし易い凹
溝を必須とする揺動軸部を廃止する手段とを採用
し、本発明の生体用人工弁を完成させたものであ
る。
すなわち、本発明にかかる生体用人工弁は、体
液通過孔をもつリング状の弁ハウジングと、 弧状の下方端をもち上方端に向かうにつれて幅
がせまくなる花弁状で少なくとも2個で構成さ
れ、該弁ハウジングにそれぞれの下方端が該体液
通過孔を形成する内壁面にそつて一周するように
かつ径外方向の変位が該弁ハウジンングの壁面で
規制された状態で配列されかつそれぞれが該体液
通過孔の求心方向及び遠心方向に開閉揺動自在に
保持され、求心方向への揺動によりそれぞれの上
方端が近接して該体液通過孔の中心域を閉弁し、
遠心方向への揺動によりそれぞれの上方端が離れ
て該体液通過孔の中心域を開弁する弁フラツプ部
と、 該弁ハウジングの体液通過孔を形成する内壁面
に各該弁フラツプ部に対応して設けられ、各該弁
フラツプ部が求心方向へ揺動して閉弁したときに
各該弁フラツプ部の下方端の弧状中央部と係合し
て該弁フラツプ部の該弁ハウジングからの外れを
抑止する第1のストツパ部と、 各該弁フラツプ部の径内方向への変位を規制
し、各該弁フラツプ部が遠心方向に揺動して開弁
したときに各該弁フラツプ部の下方端の両端部と
係合して該弁フラツプ部の該弁ハウジングからの
外れを抑止するとともに開弁の際に各該弁フラツ
プ部の下方端の弧状中央部を径外方向に変位させ
該内壁面に接近させる第2のストツパ部とで構成
され、 軸方向における各該弁フラツプ部の外れは、該
第2のストツパ部及び該第1のストツパ部のうち
の少なくとも一方と、該弁ハウジングの壁面とで
規制されていることを特徴とするものである。こ
こで軸方向とは体液通過孔の軸方向を意味し、径
外方向とは体液通過孔の径外方向を意味する。
液通過孔をもつリング状の弁ハウジングと、 弧状の下方端をもち上方端に向かうにつれて幅
がせまくなる花弁状で少なくとも2個で構成さ
れ、該弁ハウジングにそれぞれの下方端が該体液
通過孔を形成する内壁面にそつて一周するように
かつ径外方向の変位が該弁ハウジンングの壁面で
規制された状態で配列されかつそれぞれが該体液
通過孔の求心方向及び遠心方向に開閉揺動自在に
保持され、求心方向への揺動によりそれぞれの上
方端が近接して該体液通過孔の中心域を閉弁し、
遠心方向への揺動によりそれぞれの上方端が離れ
て該体液通過孔の中心域を開弁する弁フラツプ部
と、 該弁ハウジングの体液通過孔を形成する内壁面
に各該弁フラツプ部に対応して設けられ、各該弁
フラツプ部が求心方向へ揺動して閉弁したときに
各該弁フラツプ部の下方端の弧状中央部と係合し
て該弁フラツプ部の該弁ハウジングからの外れを
抑止する第1のストツパ部と、 各該弁フラツプ部の径内方向への変位を規制
し、各該弁フラツプ部が遠心方向に揺動して開弁
したときに各該弁フラツプ部の下方端の両端部と
係合して該弁フラツプ部の該弁ハウジングからの
外れを抑止するとともに開弁の際に各該弁フラツ
プ部の下方端の弧状中央部を径外方向に変位させ
該内壁面に接近させる第2のストツパ部とで構成
され、 軸方向における各該弁フラツプ部の外れは、該
第2のストツパ部及び該第1のストツパ部のうち
の少なくとも一方と、該弁ハウジングの壁面とで
規制されていることを特徴とするものである。こ
こで軸方向とは体液通過孔の軸方向を意味し、径
外方向とは体液通過孔の径外方向を意味する。
各弁フラツプ部は、弧状の下方端をもち、上方
端に向かうにつれて幅がせまくなる花弁状をな
す。各弁フラツプ部は、弁ハウジングにそれぞれ
の下方端が体液通過孔を形成する内壁面にそつて
一周するように配列されている。各弁フラツプ部
は、ヒンジ部がないヒンジレスの状態で体液通過
孔の求心方向及び遠心方向に開閉揺動自在とされ
ている。
端に向かうにつれて幅がせまくなる花弁状をな
す。各弁フラツプ部は、弁ハウジングにそれぞれ
の下方端が体液通過孔を形成する内壁面にそつて
一周するように配列されている。各弁フラツプ部
は、ヒンジ部がないヒンジレスの状態で体液通過
孔の求心方向及び遠心方向に開閉揺動自在とされ
ている。
弁フラツプ部は、内面が凹面となり外面が凸面
となる形状とすることができる。この場合、一般
的に、弁フラツプ部の凹面が血液などの体液の上
流側となり、凸面が体液の下流側となる。弁フラ
ツプ部は弁ハウジングに通常2個配置されてい
る。ここで、各弁フラツプ部の上方端が求心方向
に揺動して体液通過孔を閉弁し、各弁フラツプ部
の上方端が遠心方向に揺動して体液通過孔の中心
域を開弁する。ここで、後述する実施例で示す様
に各弁フラツプ部の上方端が求心方向に揺動して
体液通過孔を閉弁したときに、全体として茶碗形
状などの三次元アーチ形状を形成することが好ま
しい。
となる形状とすることができる。この場合、一般
的に、弁フラツプ部の凹面が血液などの体液の上
流側となり、凸面が体液の下流側となる。弁フラ
ツプ部は弁ハウジングに通常2個配置されてい
る。ここで、各弁フラツプ部の上方端が求心方向
に揺動して体液通過孔を閉弁し、各弁フラツプ部
の上方端が遠心方向に揺動して体液通過孔の中心
域を開弁する。ここで、後述する実施例で示す様
に各弁フラツプ部の上方端が求心方向に揺動して
体液通過孔を閉弁したときに、全体として茶碗形
状などの三次元アーチ形状を形成することが好ま
しい。
また、後述する実施例で示す様に弁フラツプ部
の下方端は、円弧凸面をもつことが望ましい。こ
の場合、弁フラツプ部の下方端の円弧凸面は、弁
ハウジングの座部に対して容易にゆりかご運動自
在となる。このように弁フラツプ部の下方端の円
弧凸面を、弁ハウジングの座部に対してゆりかご
運動自在とすれば、弁フラツプ部の揺動性をより
改善できる。
の下方端は、円弧凸面をもつことが望ましい。こ
の場合、弁フラツプ部の下方端の円弧凸面は、弁
ハウジングの座部に対して容易にゆりかご運動自
在となる。このように弁フラツプ部の下方端の円
弧凸面を、弁ハウジングの座部に対してゆりかご
運動自在とすれば、弁フラツプ部の揺動性をより
改善できる。
なお、弁ハウジング、弁フラツプ部の少なくと
も一方は、芯部と、芯部に一体的に形成された表
面層と、で形成することができる。芯部は、アル
ミニウム合金、チタン合金、アルミナ焼結体など
のセラミツクス材料で形成できる。表面層は、化
学蒸着、真空蒸着、スパツタリング、イオンプレ
ーテイングなどにより、アルミナなどの酸化物、
窒化物を主成分として形成することができる。表
面層はグラフアイトコートで形成することもでき
る。上記のようにすれば、生体用人工弁に要求さ
れる加工性、軽量性、機械的性質、生体適合性、
血液適合性、抗血栓性などを確保するに有利であ
る。表面層の厚みは、芯部への被覆性、剥離性な
どを考慮して0.5〜10μ程度が望ましい。
も一方は、芯部と、芯部に一体的に形成された表
面層と、で形成することができる。芯部は、アル
ミニウム合金、チタン合金、アルミナ焼結体など
のセラミツクス材料で形成できる。表面層は、化
学蒸着、真空蒸着、スパツタリング、イオンプレ
ーテイングなどにより、アルミナなどの酸化物、
窒化物を主成分として形成することができる。表
面層はグラフアイトコートで形成することもでき
る。上記のようにすれば、生体用人工弁に要求さ
れる加工性、軽量性、機械的性質、生体適合性、
血液適合性、抗血栓性などを確保するに有利であ
る。表面層の厚みは、芯部への被覆性、剥離性な
どを考慮して0.5〜10μ程度が望ましい。
第1のストツパ部は、弁ハウジングの体液通過
孔を形成する内壁面に設けられている。第1のス
トツパ部は、各弁フラツプ部の上方端が近接し、
つまり求心方向へ揺動して閉弁したときに、各弁
フラツプ部の下方端の弧状中央部と係合し、これ
により弁フラツプ部の弁ハウジングからの外れを
抑止する。
孔を形成する内壁面に設けられている。第1のス
トツパ部は、各弁フラツプ部の上方端が近接し、
つまり求心方向へ揺動して閉弁したときに、各弁
フラツプ部の下方端の弧状中央部と係合し、これ
により弁フラツプ部の弁ハウジングからの外れを
抑止する。
第2のストツパ部は、弁フラツプ部の上方端が
離れ、つまり遠心方向に揺動して開弁したとき
に、各弁フラツプ部の下方端の両端部と係合して
弁フラツプ部の弁ハウジングからの外れを抑止す
る。また第2のストツパ部は、開弁の際に各弁フ
ラツプ部の下方端の弧状中央部を径外方向に変位
させ内壁面に接近させる。本発明では、体液通過
孔の径外方向における各弁フラツプ部の外れは、
弁ハウジングの壁面(体液通過孔を形成する内壁
面を含む)で規制されている。また軸方向におけ
る各弁フラツプ部の外れは、第2のストツパ部及
び第1のストツパ部の少なくとも一方と、弁ハウ
ジングの壁面とで規制されている。従つて弁フラ
ツプ部がいかなる向きであつても、又、弁フラツ
プ部に体液の圧力が作用したとき、体液の圧力が
作用しないときであつても、弁フラツプ部は弁ハ
ウジングから外れない。
離れ、つまり遠心方向に揺動して開弁したとき
に、各弁フラツプ部の下方端の両端部と係合して
弁フラツプ部の弁ハウジングからの外れを抑止す
る。また第2のストツパ部は、開弁の際に各弁フ
ラツプ部の下方端の弧状中央部を径外方向に変位
させ内壁面に接近させる。本発明では、体液通過
孔の径外方向における各弁フラツプ部の外れは、
弁ハウジングの壁面(体液通過孔を形成する内壁
面を含む)で規制されている。また軸方向におけ
る各弁フラツプ部の外れは、第2のストツパ部及
び第1のストツパ部の少なくとも一方と、弁ハウ
ジングの壁面とで規制されている。従つて弁フラ
ツプ部がいかなる向きであつても、又、弁フラツ
プ部に体液の圧力が作用したとき、体液の圧力が
作用しないときであつても、弁フラツプ部は弁ハ
ウジングから外れない。
[作用]
本発明では、各弁フラツプ部の上方端が近接し
て体液通過孔を閉弁し、また、各弁フラツプ部の
上方端が遠心方向に揺動して体液通過孔の中心域
を開弁する。このとき各弁フラツプ部は揺動中心
域にヒンジ部がないヒンジレスの状態で開閉揺動
するものである。
て体液通過孔を閉弁し、また、各弁フラツプ部の
上方端が遠心方向に揺動して体液通過孔の中心域
を開弁する。このとき各弁フラツプ部は揺動中心
域にヒンジ部がないヒンジレスの状態で開閉揺動
するものである。
ここで、各弁フラツプ部が閉弁したときに、各
弁フラツプ部の下方端の弧状中央部が第1のスト
ツパ部に係合し、これにより弁フラツプ部の外れ
は抑止される。また、各弁フラツプ部が開弁した
ときに、各弁フラツプ部の下方端の両端部は第2
のストツパ部に係合し、これにより弁フラツプ部
の外れは抑止される。このように本発明では、各
弁フラツプ部は、ヒンジレスの構造であつても、
第1のストツパ部、第2のストツパ部により外れ
は阻止される。
弁フラツプ部の下方端の弧状中央部が第1のスト
ツパ部に係合し、これにより弁フラツプ部の外れ
は抑止される。また、各弁フラツプ部が開弁した
ときに、各弁フラツプ部の下方端の両端部は第2
のストツパ部に係合し、これにより弁フラツプ部
の外れは抑止される。このように本発明では、各
弁フラツプ部は、ヒンジレスの構造であつても、
第1のストツパ部、第2のストツパ部により外れ
は阻止される。
[発明の効果]
本発明にかかる生体用人工弁は、弁フラツプ部
の揺動により弁ハウジングの体液通過孔の中心域
を開閉する構成であるため、体液通過孔の中心域
の流れ速度が速くなる。また開弁の際に、第2ス
トツパ部により弁フラツプ部の下方端の弧状中央
部は内壁面に接近するので、内壁面と弁フラツプ
部の下方端との間からの流れ、つまり体液通過孔
の周縁流れは極力阻止される。これにより体液の
中心流化を図ることができ、圧力損失の抑制、体
液の流量確保、下流での乱流の抑制に有利であ
る。したがつて人工心臓弁として使用した場合、
血栓等の防止の面で極めて有利である。
の揺動により弁ハウジングの体液通過孔の中心域
を開閉する構成であるため、体液通過孔の中心域
の流れ速度が速くなる。また開弁の際に、第2ス
トツパ部により弁フラツプ部の下方端の弧状中央
部は内壁面に接近するので、内壁面と弁フラツプ
部の下方端との間からの流れ、つまり体液通過孔
の周縁流れは極力阻止される。これにより体液の
中心流化を図ることができ、圧力損失の抑制、体
液の流量確保、下流での乱流の抑制に有利であ
る。したがつて人工心臓弁として使用した場合、
血栓等の防止の面で極めて有利である。
本発明にかかる生体用人工弁は、各弁フラツプ
部はその揺動中心域に揺動軸部、溝をもたない構
成である。かかる意味でも体液が凹状の溝に滞留
することを回避でき、血栓等の防止の面で有利で
ある。
部はその揺動中心域に揺動軸部、溝をもたない構
成である。かかる意味でも体液が凹状の溝に滞留
することを回避でき、血栓等の防止の面で有利で
ある。
本発明にかかる生体用人工弁は、開弁の際に第
2のストツパ部が弁フラツプ部の下方端の弧状中
央部を径外方向に変位させるので、体液通過孔を
形成する内壁面に弁フラツプ部の下方端の弧状中
央部が近接し易い。そのため内壁面に付着した血
栓を、開弁の際に、下方端の弧状中央部で除去で
きるという効果も期待できる。
2のストツパ部が弁フラツプ部の下方端の弧状中
央部を径外方向に変位させるので、体液通過孔を
形成する内壁面に弁フラツプ部の下方端の弧状中
央部が近接し易い。そのため内壁面に付着した血
栓を、開弁の際に、下方端の弧状中央部で除去で
きるという効果も期待できる。
また、本発明にかかる生体用人工弁は、弁フラ
ツプ部が全体として三次元アーチ形状を形成する
場合には、応力集中の防止の面で有利であり、弁
フラツプ部の長寿命化を図ることができ、耐久性
の確保の面で有利である。
ツプ部が全体として三次元アーチ形状を形成する
場合には、応力集中の防止の面で有利であり、弁
フラツプ部の長寿命化を図ることができ、耐久性
の確保の面で有利である。
また、本発明にかかる生体用人工弁では、弁フ
ラツプ部の下方端が円弧凸面をもち、その円弧凸
面が弁ハウジングの座部に対してゆりかご運動自
在となる場合には、弁ハウジングの座部に対して
弁フラツプ部がころがり転動する。そのため弁ハ
ウジングと弁フラツプ部とがすべり摩擦で係合す
る場合に比較して、弁ハウジング、弁フラツプ部
の摩耗量を小さくするのに有利である。したがつ
て耐久性の確保に一層有利である。
ラツプ部の下方端が円弧凸面をもち、その円弧凸
面が弁ハウジングの座部に対してゆりかご運動自
在となる場合には、弁ハウジングの座部に対して
弁フラツプ部がころがり転動する。そのため弁ハ
ウジングと弁フラツプ部とがすべり摩擦で係合す
る場合に比較して、弁ハウジング、弁フラツプ部
の摩耗量を小さくするのに有利である。したがつ
て耐久性の確保に一層有利である。
[実施例]
本発明にかかる生体用人工弁を、人工心臓の人
工心臓弁に適用した一実施例について第2図〜第
14図を参照して説明する。
工心臓弁に適用した一実施例について第2図〜第
14図を参照して説明する。
本実施例にかかる生体用人工弁は、体液通過孔
10をもつリング状の弁ハウジング1と、体液通
過孔10を開閉する2個の弁フラツプ部4と、第
1のストツパ部102と、第2のストツパ部10
1とで構成されている。
10をもつリング状の弁ハウジング1と、体液通
過孔10を開閉する2個の弁フラツプ部4と、第
1のストツパ部102と、第2のストツパ部10
1とで構成されている。
弁ハウジング1の体液通過孔10の内周壁には
第13図に示すように2個の孔100が対向して
形成されており、各孔100には、第14図にし
めす第2のストツパ部101の端部101aが溶
接にて固着され、これにより2個1組の第2のス
トツパ部101が対向して弁ハウジング1に固定
されている。また弁ハウジング1の体液通過孔1
0を形成する内壁面1fにはリング状の第1のス
トツパ部102が配置されている。
第13図に示すように2個の孔100が対向して
形成されており、各孔100には、第14図にし
めす第2のストツパ部101の端部101aが溶
接にて固着され、これにより2個1組の第2のス
トツパ部101が対向して弁ハウジング1に固定
されている。また弁ハウジング1の体液通過孔1
0を形成する内壁面1fにはリング状の第1のス
トツパ部102が配置されている。
各弁フラツプ部4は、第5図および第9図にし
めすように内面40が凹面となり外面41が凸面
となる花弁状である。本実施例では、弁フラツプ
部4の下方端44は、円弧凸面状となつている。
下方端44の両端部44fには切欠43が形成さ
れている。
めすように内面40が凹面となり外面41が凸面
となる花弁状である。本実施例では、弁フラツプ
部4の下方端44は、円弧凸面状となつている。
下方端44の両端部44fには切欠43が形成さ
れている。
本実施例では、第4図にしめすように弁フラツ
プ部4の切欠43の弧面43hを第2のストツパ
部101にあてがつた後、リング状の第2のスト
ツパ部102を弁ハウジング1の内壁面1fへ圧
入することによつて、弁フラツプ部4は弁ハウジ
ング1に2個保持されている。この結果、第4図
にしめすように、各弁フラツプ部4の上方端45
は、非揺動軸部方式で、体液通過孔10の求心方
向つまり矢印A方向、及び遠心方向つまり矢印B
方向に揺動自在である。ところで、弁フラツプ部
4が径外方向(第4図における矢印X2方向)に
外れようとすると、弁フラツプ部4は弁ハウジン
グ1の壁面のうちの内壁面1fに当接するので、
弁フラツプ部4がいかなる向きであつても、弁フ
ラツプ部4の径外方向への外れは内壁面1fで規
制される。また弁フラツプ部4が径内方向(第4
図における矢印X1方向)に外れようとすると、
弁フラツプ部4の切欠43の壁面は第2のストツ
パ部101に係合しているので、弁フラツプ部4
の径内方向への外れは第2のストツパ部101に
より規制される。
プ部4の切欠43の弧面43hを第2のストツパ
部101にあてがつた後、リング状の第2のスト
ツパ部102を弁ハウジング1の内壁面1fへ圧
入することによつて、弁フラツプ部4は弁ハウジ
ング1に2個保持されている。この結果、第4図
にしめすように、各弁フラツプ部4の上方端45
は、非揺動軸部方式で、体液通過孔10の求心方
向つまり矢印A方向、及び遠心方向つまり矢印B
方向に揺動自在である。ところで、弁フラツプ部
4が径外方向(第4図における矢印X2方向)に
外れようとすると、弁フラツプ部4は弁ハウジン
グ1の壁面のうちの内壁面1fに当接するので、
弁フラツプ部4がいかなる向きであつても、弁フ
ラツプ部4の径外方向への外れは内壁面1fで規
制される。また弁フラツプ部4が径内方向(第4
図における矢印X1方向)に外れようとすると、
弁フラツプ部4の切欠43の壁面は第2のストツ
パ部101に係合しているので、弁フラツプ部4
の径内方向への外れは第2のストツパ部101に
より規制される。
また第15図は開弁量が小さい開弁初期、第1
6図は開弁量がやや増した開弁中期を示す。ここ
で、軸方向における、即ち体液通過孔10の軸方
向における弁フラツプ部4の外れ防止構造を、上
流から下流に向かう方向(第15図における矢印
Y1方向)と、下流から上流に向かう方向(第1
5図における矢印Y2方向)とに分けて説明す
る。即ち、弁フラツプ部4が矢印Y1方向に外れ
ようとすると、弁フラツプ部4の下方端44の弧
状中央部44gは第1のストツパ部102に係止
するか、あるいは第15図、第16図から理解で
きる様に揺動した弁フラツプ部4の下方端44の
両端部44fが第2のストツパ部101の下部1
01f側に回り込み、両端部44fが第2のスト
ツパ部101の下部101r側に係止する。この
とき前述した様に弁フラツプ部4の径外方向への
移動は弁ハウジング1の内壁面1fにより規制さ
れているので、結局、弁フラツプ部4がいかなる
向きであつても、弁フラツプ部4の矢印Y1方向
への外れは抑止される。従つて、矢印Y1方向へ
の外れ防止のためには弁ハウジング1による位置
規制は必須であるといえる。
6図は開弁量がやや増した開弁中期を示す。ここ
で、軸方向における、即ち体液通過孔10の軸方
向における弁フラツプ部4の外れ防止構造を、上
流から下流に向かう方向(第15図における矢印
Y1方向)と、下流から上流に向かう方向(第1
5図における矢印Y2方向)とに分けて説明す
る。即ち、弁フラツプ部4が矢印Y1方向に外れ
ようとすると、弁フラツプ部4の下方端44の弧
状中央部44gは第1のストツパ部102に係止
するか、あるいは第15図、第16図から理解で
きる様に揺動した弁フラツプ部4の下方端44の
両端部44fが第2のストツパ部101の下部1
01f側に回り込み、両端部44fが第2のスト
ツパ部101の下部101r側に係止する。この
とき前述した様に弁フラツプ部4の径外方向への
移動は弁ハウジング1の内壁面1fにより規制さ
れているので、結局、弁フラツプ部4がいかなる
向きであつても、弁フラツプ部4の矢印Y1方向
への外れは抑止される。従つて、矢印Y1方向へ
の外れ防止のためには弁ハウジング1による位置
規制は必須であるといえる。
さらに、弁フラツプ部4が矢印Y2方向に外れ
ようとすると、弁フラツプ部4の下方端44の弧
状中央部44gは弁ハウジング1の一部である径
内方向に突出している座部11の壁面に規制され
ると共に、弁フラツプ部4の切欠43の弧面43
hが第2のストツパ部101に規制される。
ようとすると、弁フラツプ部4の下方端44の弧
状中央部44gは弁ハウジング1の一部である径
内方向に突出している座部11の壁面に規制され
ると共に、弁フラツプ部4の切欠43の弧面43
hが第2のストツパ部101に規制される。
そのため本例では結局、弁フラツプ部4の矢印
Y2方向、矢印Y1方向への外れは抑止される。
これにより弁フラツプ部4がいかなる向きであつ
ても、又、弁フラツプ部4へ体液の圧力が作用し
た時においても、非作用時においても、Y1方向
及びY2方向への弁フラツプ部4の外れは抑止さ
れる。
Y2方向、矢印Y1方向への外れは抑止される。
これにより弁フラツプ部4がいかなる向きであつ
ても、又、弁フラツプ部4へ体液の圧力が作用し
た時においても、非作用時においても、Y1方向
及びY2方向への弁フラツプ部4の外れは抑止さ
れる。
さて第4図の実線でしめすように、弁フラツプ
部4の上方端45が求心方向へ揺動して上方端4
5が閉弁すると、切欠43が第2のストツパ部1
01に当接して弁フラツプ部4の径内方向(矢印
X1方向)への変位は規制されており、しかも、
弁フラツプ部4の下方端44の弧状中央部44g
が第1のストツパ部102に係止する。そのため
閉弁時において第1のストツパ部102のストツ
パ作用により、弁フラツプ部4は弁ハウジング1
から外れない。また閉弁時においては、第4図の
実線でしめすように、弁フラツプ部4の切欠43
の弧面43hは第2のストツパ部101にあてが
われている。
部4の上方端45が求心方向へ揺動して上方端4
5が閉弁すると、切欠43が第2のストツパ部1
01に当接して弁フラツプ部4の径内方向(矢印
X1方向)への変位は規制されており、しかも、
弁フラツプ部4の下方端44の弧状中央部44g
が第1のストツパ部102に係止する。そのため
閉弁時において第1のストツパ部102のストツ
パ作用により、弁フラツプ部4は弁ハウジング1
から外れない。また閉弁時においては、第4図の
実線でしめすように、弁フラツプ部4の切欠43
の弧面43hは第2のストツパ部101にあてが
われている。
これに対して、第4図の2点鎖線にしめすよう
に、弁フラツプ部4の上方端45が遠心方向へ揺
動して上方端45が開弁すると、弁フラツプ部4
の外面41の部位41fが弁ハウジング1の内壁
面1fあるいは第1のストツパ部102に当接し
て弁フラツプ部4の径外方向(矢印X2方向)へ
の変位は規制されており、しかも第4図の2点鎖
線に示すように弁フラツプ部4の下方端44の両
端部44fが第2のストツパ部101の下部に回
り込み、係止する。そのため開弁時において第2
のストツパ部101のストツパ作用により、弁フ
ラツプ部4は弁ハウジング1から外れない。
に、弁フラツプ部4の上方端45が遠心方向へ揺
動して上方端45が開弁すると、弁フラツプ部4
の外面41の部位41fが弁ハウジング1の内壁
面1fあるいは第1のストツパ部102に当接し
て弁フラツプ部4の径外方向(矢印X2方向)へ
の変位は規制されており、しかも第4図の2点鎖
線に示すように弁フラツプ部4の下方端44の両
端部44fが第2のストツパ部101の下部に回
り込み、係止する。そのため開弁時において第2
のストツパ部101のストツパ作用により、弁フ
ラツプ部4は弁ハウジング1から外れない。
また本実施例では、第4図に二点鎖線で示すよ
うに弁フラツプ部4の上方端45が開弁した際に
は、弁フラツプ部4の切欠43の弧面43hは第
2のストツパ部101から離れ、切欠43の下部
分が第2のストツパ部101に当接しており、こ
れにより開弁の際に第2のストツパ部101は弁
フラツプ部4の下方端44の弧状中央部44gを
径外方向つまり矢印X2方向に変位させ、内壁面
1fに接近させる。そのため、開弁の際に、体液
通過孔10を形成する内壁面1fに弁フラツプ部
4の下方端44の弧状中央部44gが近接し易
い。よつて第4図に二点鎖線で示した開弁時にお
いて、弧状中央部44gと内壁面1fとの間の隙
間Rは極めて小さくなり、更にまた弁フラツプ部
4の外面41の部位41fが内壁面1fに接近す
る、よつて、該隙間Rからの流れ、つまり体液通
過孔10の周縁流れを極力阻止でき、良好な中心
流れが得られる。更に、開弁の際に弧状中央部4
4gが内壁面1fに接近するので、内壁面1fに
付着した血栓を下方端44の弧状中央部44gで
開弁の度に除去できるという効果も期待できる。
うに弁フラツプ部4の上方端45が開弁した際に
は、弁フラツプ部4の切欠43の弧面43hは第
2のストツパ部101から離れ、切欠43の下部
分が第2のストツパ部101に当接しており、こ
れにより開弁の際に第2のストツパ部101は弁
フラツプ部4の下方端44の弧状中央部44gを
径外方向つまり矢印X2方向に変位させ、内壁面
1fに接近させる。そのため、開弁の際に、体液
通過孔10を形成する内壁面1fに弁フラツプ部
4の下方端44の弧状中央部44gが近接し易
い。よつて第4図に二点鎖線で示した開弁時にお
いて、弧状中央部44gと内壁面1fとの間の隙
間Rは極めて小さくなり、更にまた弁フラツプ部
4の外面41の部位41fが内壁面1fに接近す
る、よつて、該隙間Rからの流れ、つまり体液通
過孔10の周縁流れを極力阻止でき、良好な中心
流れが得られる。更に、開弁の際に弧状中央部4
4gが内壁面1fに接近するので、内壁面1fに
付着した血栓を下方端44の弧状中央部44gで
開弁の度に除去できるという効果も期待できる。
また本実施例では、弁フラツプ部4が開閉揺動
するときには、弁フラツプ部4の下方端44は円
弧凸面とされているので、弁ハウジング1の座部
11に対して容易にゆりかご運動できる。
するときには、弁フラツプ部4の下方端44は円
弧凸面とされているので、弁ハウジング1の座部
11に対して容易にゆりかご運動できる。
ところで管内の流れの断面速度分布図である第
1図に示すように、流速は管中心地域で速く、管
壁に近づくにつれて低下する。そのため、第4図
に実線で示すように弁フラツプ部4の上方端45
が閉弁した状態で、血流が弁フラツプ部4の内面
40に作用すると、弁フラツプ部4の上方端45
は開弁する方向に力を受けるものである。
1図に示すように、流速は管中心地域で速く、管
壁に近づくにつれて低下する。そのため、第4図
に実線で示すように弁フラツプ部4の上方端45
が閉弁した状態で、血流が弁フラツプ部4の内面
40に作用すると、弁フラツプ部4の上方端45
は開弁する方向に力を受けるものである。
ここで、弁フラツプ部4が開弁して体液通過孔
10の中心域10aを開放している状態を、第2
図、第3図および第6図Aにも示す。本実施例の
開弁時の揺動角度は34度である。このように弁
フラツプ部4の上方端45が体液通過孔10の中
心域10aを開弁しているときには、体液通過孔
10の中心域10aの流れ速度が速く、血液の中
心流化を図ることができ、圧力損失の抑制、血液
の流量確保、下流での血液の乱流の抑制に有利で
ある。したがつて、血栓防止の面で極めて有利で
ある。
10の中心域10aを開放している状態を、第2
図、第3図および第6図Aにも示す。本実施例の
開弁時の揺動角度は34度である。このように弁
フラツプ部4の上方端45が体液通過孔10の中
心域10aを開弁しているときには、体液通過孔
10の中心域10aの流れ速度が速く、血液の中
心流化を図ることができ、圧力損失の抑制、血液
の流量確保、下流での血液の乱流の抑制に有利で
ある。したがつて、血栓防止の面で極めて有利で
ある。
また一の弁フラツプ部4の揺動中心域Wは第4
図に仮想線で示す付近と考えられるが、本実施例
では、各弁フラツプ部4は揺動中心域Wにおいて
揺動軸部をもたない構成である。そのため各弁フ
ラツプ部4の揺動中心域に突起状の揺動軸部、凹
状の溝をもたない構成である。かかる意味でも血
液が滞留することを回避でき、血栓等の防止の面
で有利である。
図に仮想線で示す付近と考えられるが、本実施例
では、各弁フラツプ部4は揺動中心域Wにおいて
揺動軸部をもたない構成である。そのため各弁フ
ラツプ部4の揺動中心域に突起状の揺動軸部、凹
状の溝をもたない構成である。かかる意味でも血
液が滞留することを回避でき、血栓等の防止の面
で有利である。
一方、2個の弁フラツプ部4が求心方向つまり
矢印A方向に揺動して体液通過孔10を閉弁した
状態を、第6図Bに示す。このように弁フラツプ
部4が体液通過孔10を閉弁しているときには、
第4図にしめすように、2個の弁フラツプ部4は
全体として、三次元アーチ形状としての茶碗形状
を形成する。この場合、弁フラツプ部4の凹面で
ある内面40が上流側となり、凸面である外面4
1が下流側となる。この場合、上流側である凹面
である内面40が、心臓または人口心臓のポンプ
部から供給される血流の圧力を受けるので、弁フ
ラツプ部4の開放作動を円滑になしうる。さらに
本実施例では、弁フラツプ部4が三次元アーチ形
状のため、血流の圧力を受ける際に応力集中の防
止の面で有利であり、弁フラツプ部4の長寿命化
を図ることができ、耐久性の確保の面で有利であ
る。
矢印A方向に揺動して体液通過孔10を閉弁した
状態を、第6図Bに示す。このように弁フラツプ
部4が体液通過孔10を閉弁しているときには、
第4図にしめすように、2個の弁フラツプ部4は
全体として、三次元アーチ形状としての茶碗形状
を形成する。この場合、弁フラツプ部4の凹面で
ある内面40が上流側となり、凸面である外面4
1が下流側となる。この場合、上流側である凹面
である内面40が、心臓または人口心臓のポンプ
部から供給される血流の圧力を受けるので、弁フ
ラツプ部4の開放作動を円滑になしうる。さらに
本実施例では、弁フラツプ部4が三次元アーチ形
状のため、血流の圧力を受ける際に応力集中の防
止の面で有利であり、弁フラツプ部4の長寿命化
を図ることができ、耐久性の確保の面で有利であ
る。
(試験例)
次に上記した実施例にかかる生体用人工弁につ
いて試験した。
いて試験した。
(1) 開弁速度
まず開弁速度について光センサにより測定し
た。開弁速度は39msecであつた。この場合の
測定条件は、試験する弁を空気駆動型人工心臓
の流出位置に取り付け、ポンプを模擬循環回路
に接続し、生理的食塩水を用いて駆動した。
た。開弁速度は39msecであつた。この場合の
測定条件は、試験する弁を空気駆動型人工心臓
の流出位置に取り付け、ポンプを模擬循環回路
に接続し、生理的食塩水を用いて駆動した。
流出弁の動きをモニタする為、透明なアクリ
ル製カニユーレの外側に一方より光をあて、反
対側にCCDイメージセンサ(シヤープLZ2020)
を取り付けて行つた。
ル製カニユーレの外側に一方より光をあて、反
対側にCCDイメージセンサ(シヤープLZ2020)
を取り付けて行つた。
(2) 血流の流量特性
前方流量は3.2/minであつた。逆流量は
0.05/min、開放弁漏れ量は0.01/minで
あつた。この場合の測定条件は、人工弁に関す
るJIS規格原案に基づき、駆動力0.2Kg/cm2、収
縮拡張期比=1:2、拍動数80c.p.mのポンプ
駆動条件にて行つた。
0.05/min、開放弁漏れ量は0.01/minで
あつた。この場合の測定条件は、人工弁に関す
るJIS規格原案に基づき、駆動力0.2Kg/cm2、収
縮拡張期比=1:2、拍動数80c.p.mのポンプ
駆動条件にて行つた。
(3) 下流側の血液状況
下流側の血液状況を測定したところ、第6図
A,Bにしめすような流れを示し、乱流、渦流
は見られなかつた。この場合の測定条件は、流
体は水道水、管はポリエチレン製チユーブ内径
20φ、圧力は一次側圧力50mmHg、二次側開放
で行つた。
A,Bにしめすような流れを示し、乱流、渦流
は見られなかつた。この場合の測定条件は、流
体は水道水、管はポリエチレン製チユーブ内径
20φ、圧力は一次側圧力50mmHg、二次側開放
で行つた。
(4) 耐久性
第7図に示す加速度疲労試験装置を用い、弁
フラツプ4同士の接触部分にクラツクが発生す
るまでの開閉繰返回数を測定した。この場合、
1500mmHg、1000mmHg、500mmHgの圧力下で、
クラツク(5mm)発生までの開閉繰返し回数を
測定した。測定結果を第8図に示す。第8図に
おいて特性線Aは本実施例にかかる生体用人工
弁の場合を示し、特性線Bは比較例として、円
板デイスク状の弁部を用いた生体用人工弁の場
合を示す。第8図からあきらかなように本実施
例にかかる生体用人工弁では同じ圧力下ではク
ラツク発生までの繰返し開閉回数は多くなる。
その理由は、弁フラツプ部4が三次元アーチ形
状であるためである。
フラツプ4同士の接触部分にクラツクが発生す
るまでの開閉繰返回数を測定した。この場合、
1500mmHg、1000mmHg、500mmHgの圧力下で、
クラツク(5mm)発生までの開閉繰返し回数を
測定した。測定結果を第8図に示す。第8図に
おいて特性線Aは本実施例にかかる生体用人工
弁の場合を示し、特性線Bは比較例として、円
板デイスク状の弁部を用いた生体用人工弁の場
合を示す。第8図からあきらかなように本実施
例にかかる生体用人工弁では同じ圧力下ではク
ラツク発生までの繰返し開閉回数は多くなる。
その理由は、弁フラツプ部4が三次元アーチ形
状であるためである。
第7図にしめす加速度疲労耐久試験装置は、
ボリスチレンドラム100と、ポンプ200
と、バルブテストチヤンバ300と、電磁バル
ブ400と、パイプ500と、パイプ600と
を構成要素とする。そして、実施例にかかる生
体用人工弁、比較例にかかる生体用人工弁を、
耐久試験装置のバルブテストチヤンバ300に
セツトして試験を行なつた。
ボリスチレンドラム100と、ポンプ200
と、バルブテストチヤンバ300と、電磁バル
ブ400と、パイプ500と、パイプ600と
を構成要素とする。そして、実施例にかかる生
体用人工弁、比較例にかかる生体用人工弁を、
耐久試験装置のバルブテストチヤンバ300に
セツトして試験を行なつた。
第1図は管内の速度分布をしめす断面図であ
り、第2図は本実施例に係わる生体用人工弁にお
いて弁フラツプ部が開放している状態の断面図で
あり、第3図はその概念的斜視図であり、第4図
は弁フラツプ部を弁ハウジングに組付けた状態の
断面図であり、第5図は1個の弁フラツプ部の斜
視図であり、第6図Aは血流の状況をしめす弁フ
ラツプ部の開放時の断面図であり、第6図Bは血
流の状況をしめす弁フラツプ部が閉じた時の断面
図であり、第7図耐久試験装置の構成図であり、
第8図は耐久性をしめすグラフであり、第9図は
弁フラツプ部の斜視図であり、第10図は弁フラ
ツプ部の側面図であり、第11図は弁フラツプ部
の平面図であり、第12図は第11図のXII−XII線
にそう断面図であり、第13図は弁ハウジングの
断面図であり、第14図は軸部の側面図である。
第15図は(L1×2)ぶん開弁した開弁初期に
おける断面図、第16図は(L2×2)ぶん開弁
した開弁中期における断面図である。 図中、1は弁ハウジング、10は体液通過孔、
10aは中心域、4は弁フラツプ部を示す。
り、第2図は本実施例に係わる生体用人工弁にお
いて弁フラツプ部が開放している状態の断面図で
あり、第3図はその概念的斜視図であり、第4図
は弁フラツプ部を弁ハウジングに組付けた状態の
断面図であり、第5図は1個の弁フラツプ部の斜
視図であり、第6図Aは血流の状況をしめす弁フ
ラツプ部の開放時の断面図であり、第6図Bは血
流の状況をしめす弁フラツプ部が閉じた時の断面
図であり、第7図耐久試験装置の構成図であり、
第8図は耐久性をしめすグラフであり、第9図は
弁フラツプ部の斜視図であり、第10図は弁フラ
ツプ部の側面図であり、第11図は弁フラツプ部
の平面図であり、第12図は第11図のXII−XII線
にそう断面図であり、第13図は弁ハウジングの
断面図であり、第14図は軸部の側面図である。
第15図は(L1×2)ぶん開弁した開弁初期に
おける断面図、第16図は(L2×2)ぶん開弁
した開弁中期における断面図である。 図中、1は弁ハウジング、10は体液通過孔、
10aは中心域、4は弁フラツプ部を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 体液通過孔をもつリング状の弁ハウジング
と、 弧状の下方端をもち上方端に向かうにつれて幅
がせまくなる花弁状で少なくとも2個で構成さ
れ、該弁ハウジングにそれぞれの下方端が該体液
通過孔を形成する内壁面にそつて一周するように
かつ径外方向の変位が該弁ハウジンングの壁面で
規制された状態で配列されかつそれぞれが該体液
通過孔の求心方向及び遠心方向に開閉揺動自在に
保持され、求心方向への揺動によりそれぞれの上
方端が近接して該体液通過孔の中心域を閉弁し、
遠心方向への揺動によりそれぞれの上方端が離れ
て該体液通過孔の中心域を開弁する弁フラツプ部
と、 該弁ハウジングの体液通過孔を形成する内壁面
に各該弁フラツプ部に対応して設けられ、各該弁
フラツプ部が求心方向へ揺動して閉弁したときに
各該弁フラツプ部の下方端の弧状中央部と係合し
て該弁フラツプ部の該弁ハウジングからの外れを
抑止する第1のストツパ部と、 各該弁フラツプ部の径内方向への変位を規制
し、各該弁フラツプ部が遠心方向に揺動して開弁
したときに各該弁フラツプ部の下方端の両端部と
係合して該弁フラツプ部の該弁ハウジングからの
外れを抑止するとともに開弁の際に各該弁フラツ
プ部の下方端の弧状中央部を径外方向に変位させ
該内壁面に接近させる第2のストツパ部とで構成
され、 軸方向における各該弁フラツプ部の外れは、該
第2のストツパ部及び該第1のストツパ部のうち
の少なくとも一方と、該弁ハウジングの壁面とで
規制されていることを特徴とする生体用人工弁。 2 弁フラツプ部は、互いに背向する凸面および
凹面をもち、弁ハウジングに2個配置されてお
り、2個の該弁フラツプ部が求心方向に揺動して
体液通過孔を閉弁したときに該凹面が体液の上流
側となり該凸面が体液の下流側となり、全体とし
て茶碗形状を形成する特許請求の範囲第1項記載
の生体用人工弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6935687A JPS63234965A (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 生体用人工弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6935687A JPS63234965A (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 生体用人工弁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63234965A JPS63234965A (ja) | 1988-09-30 |
| JPH042051B2 true JPH042051B2 (ja) | 1992-01-16 |
Family
ID=13400194
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6935687A Granted JPS63234965A (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 生体用人工弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63234965A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6974476B2 (en) | 2003-05-05 | 2005-12-13 | Rex Medical, L.P. | Percutaneous aortic valve |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4446577A (en) * | 1980-04-28 | 1984-05-08 | Mitral Medical International, Inc. | Artificial heart valve |
-
1987
- 1987-03-24 JP JP6935687A patent/JPS63234965A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63234965A (ja) | 1988-09-30 |
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