JPH04210488A - 電解用電極 - Google Patents
電解用電極Info
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- JPH04210488A JPH04210488A JP2410066A JP41006690A JPH04210488A JP H04210488 A JPH04210488 A JP H04210488A JP 2410066 A JP2410066 A JP 2410066A JP 41006690 A JP41006690 A JP 41006690A JP H04210488 A JPH04210488 A JP H04210488A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[0001]本発明は新規な電解用電極に関し、さらに
詳しくは、海水や食塩水などの希薄塩化物水溶液を電解
して陽極に塩素を発生させる際のアノードとして有用な
電解用電極及びその製造法に関する。 [0002]海水や食塩水の希薄塩化物水溶液を電解し
てアノードに塩素を発生させ、この塩素と水酸イオンと
の反応により生成する次亜塩素酸イオンの殺菌性、漂白
刃を利用して、例えば海中構造物への生物の付着防止、
プールや上下水道の水処理等を行なうことは公知である
。このうち、食塩水を電解液として使用する場合、食塩
の利用率を上げるため、電解槽出口での有効塩素濃度は
通常110000pp前後の値とされる。 [0003]希簿塩化物水溶液の電解用アノード材料と
して、従来、白金被覆チタン電極、白金−イリジウム被
覆電極、白金−酸化パラジウム被覆電極、及び酸化ルテ
ニウム−酸化チタン被覆層1等が知られているが、これ
らは電解液中での電流効率が低く及び/又はその持続性
に欠けており、しかも電極の消耗も大きい等の欠点があ
る。 [00043本発明者らは、上記の如き欠点のない電解
用電極を開発すべく鋭意研究を行なった結果、本発明を
完成するに至った。 [0005]すなわち、本発明は、 (a) チタン又はチタン基合金よりなる電極基体と
、(b) 酸化チタン層を介して該電極基体表面に設
けられた見掛密度が8〜1.9g/cm3の範囲内にあ
る多孔性白金被覆層と、 (c) 該多孔性白金被覆層の表面を被覆する酸化ロ
ジウム層と、 (d) 酸化パラジウム80〜100モル%及び酸化
ロジウム0〜20モル%を含有する酸化物被覆層とから
なることを特徴とする電解用電極を提供するものである
。 [0006)本発明によれば、上記本発明の電解用電極
は、 (i) 表面に薄い水素化チタン層を形成せしめたチ
タン又はチタン基合金よりなる@極基体上に見掛密度が
8〜19g/cm3の範囲内にある多孔性白金被覆層を
設け、必要により酸素含有雰囲気中で焼成した後、(i
i) 該多孔性白金被覆層表面に、酸素含有雰囲気
中で熱分解して酸化ロジウムを生成しつるロジウム化合
物の溶液を塗布した後、酸素含有雰囲気中で熱処理して
、該白金被覆層上に酸化ロジウム層を形成し、(t t
i) さらに、酸素含有雰囲気中で熱分解して酸化
パラジウムを生成しうるパラジウム化合物及び場合によ
り酸素含有雰囲気中で熱分解して酸化ロジウムを生成し
つるロジウム化合物を含有する溶液を塗布した後、酸素
含有雰囲気中で熱処理して、該酸化ロジウム層上に酸化
パラジウム及び場合により酸化ロジウムを含有する酸化
物層を形成することによって製造することができる。 [00073以下、本発明の電解用電極をその製造法に
基いてさらに詳しく説明する。 [00081本発明において使用される電極基体の材質
としては、チタン又はチタン基合金が挙げられる。チタ
ン基合金としては、チタンを主体とする耐食性のある導
電性の合金が使用され、例えばTi −Ta−Nb、
Ti−Pd、 T i −Z r、 T i −W、
T 1−A1等の組合わせからなる、通常電極材料とし
て使用されているTi基合金が挙げられる。 [0009]これらの電極剤は板状、有孔板状、棒状、
網板状等の所望形状に加工して電極基材として用いるこ
とができる。 [001ON上記の如き電極基体には、通常行なわれて
いるように、予め前処理を施した後、中間層を設けるの
が望ましい。そのような前処理の好適具体例としては以
下に述べるものが挙げられる。 [00111先ず、前述したチタン又はチタン合金より
なる電極基体(以下、チタン基体ということがある)表
面を常法に従い、例えば1−リクロルエチレン、トリク
ロルエタン等で洗浄し又はアルカリ溶液中での電解によ
り脱脂した後、フッ化水素濃度が約1〜約20重量%の
フッ化水素酸又はフッ化水素酸と硝酸、硫酸等の他の酸
との混酸で処理することにより、チタン基体表面の酸化
膜を除去するとともにチタン結晶粒界単位の粗面化を行
なう。該酸処理はチタン基体の表面状態に応じて常温な
いし約40℃の温度において数分間ないし十数分間行な
うことができる。なお、粗面化を十分行なうためにブラ
スト処理を併用してもよい。 [0012]このように酸処理されたチタン基体表面を
濃硫酸と接触させて、該チタン結晶粒界内部表面を突起
状に細かく粗面化するとともに該チタン基体表面に水素
化チタンの薄い層を形成する。 [0013]使用する濃硫酸は一般に40〜80M量%
、好ましくは50〜60重量%粒度の濃度のものが適当
であり、この濃硫酸には必要により、処理の安定化を図
る目的で少量の硫酸ナトリウムその他の硫酸塩等を添加
してもよい。該濃硫酸との接触は通常チタン基体を濃硫
酸の浴中に浸漬することにより行なうことができ、その
際の浴温は一般に約100〜約150℃、好ましくは約
110〜約130℃の範囲内の温度とすることができ、
また浸漬時間は通常0.5〜約10分間、好ましくは約
1〜約3分間で充分である。この硫酸処理により、チタ
ン結晶粒界内部表面を突起状に細かく粗面化するととも
に、チタン基体の表面にごく薄い水素化チタンの皮膜を
形成させることができる。 [0014]硫酸処理されたチタン基体は硫酸浴から取
り出し、好ましくは窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲
気中で急冷してチタン基体の表面温度を約60℃以下に
低下させる。この急冷には洗浄も兼ねて大量の冷水を用
いるのが適当である。 [0015]このようにしてごく薄い水素化チタンの皮
膜を形成したチタン基体は、希フッ化水素酸又は希フッ
化物水溶液(例えばフッ化ナトリウム、フッ化カリウム
等)中で浸漬処理して該水素化チタン皮膜を生長させ該
皮膜の均−化及び安定化を図る。ここで使用しうる希フ
ッ化水素酸又はフッ化物水溶液中のフッ化水素の濃度は
一般に0.05〜3重量%、好ましくは0.3〜1重量
%の範囲内とすることができ、また、これらの溶液によ
る浸漬処理の際の温度は一般に10〜40℃、好ましく
は20〜30℃の範囲である。該処理はチタン基体表面
に通常0.5〜10ミクロン、好ましくは1〜3ミクロ
ンの厚さの水素化チタンの均一皮膜が形成されるまで行
なうことができる。この水素化チタン(TiHy、ここ
でyは1.5〜2の数である)は水素化の程度に応じて
灰褐色から黒褐色を呈するので、上記範囲の厚さの水素
化チタンの皮膜の生成は、経験的に該基体表面の色調の
変化を標準色源との明度対比によってコントロールする
ことができる。 [0016]このようにしてチタン基体表面を粗面化す
ると共に水素化チタンの皮膜を形成したチタン基体は、
適宜水洗等の処理を行なった後、その表面を多孔性白金
層で被覆する。 [00173この多孔性白金層により被覆は通常電気メ
ツキ法により行なうことができる。この電気メツキ法に
使用しうるメツキ浴の組成としては、例えばH2Pt・
C16、<NH4) 2P t Cl 6、K= P
t CI6、Pt(NHl):!(NO2h等の白金化
合物を硫酸溶液(pH4〜3)又はアンモニア水溶液に
白金換算で約2〜約20g/lの濃度になるように溶解
し、さらに必要に応じて浴の安定化のために硫酸ナトリ
ウム(酸性浴の場合)、亜硫酸ナトリウム、硫酸ナトリ
ウム(アルカリ性浴の場合)等を少量添加した酸性又は
アルカリ性のメツキ浴が挙げられる。かかる組成のメツ
キ浴を用いての白金電気メツキは、チタン基体表面に形
成された水素化チタン皮膜の分解をできるだけ抑制する
ため、所謂ストライクメツキ等の高速メツキ法を用い約
30〜約60℃の範囲内の比較的低温で行なうのが望ま
しい。 [0018]この電気メツキにより、チタン基体の水素
化チタン皮膜上に多孔性の白金被覆層を形成せしめるこ
とができる。その際の白金被覆層の見掛密度は8〜19
g/crti3、好ましくは12〜18g/CIall
の範囲内にあるのが適当である。該多孔性被覆層の見掛
密度が8g/cm3より小さいと白金の結合強度が低下
して剥離しやすくなり、反対に19g/cm3を越える
と後述する酸化パラジウムの安定な担持が困難となる。 白金被覆層の見掛密度のコントロールは、例えば白金メ
ツキ浴の浴組成及び/又はメツキ条件(電流密度や電流
波形等)を経験的に調整することによって行なうことが
できる。 [0019Nなお、より多孔性の高い白金金属被覆層を
得たい場合には、多孔質の白金金属層を形成した後、更
に化学的もしくは電気化学的方法によって多孔質状態を
高めることができる。 [00201また、上記白金の電気メツキは上記基体上
への白金の被覆量が通常少なくとも0.2mg/cm2
以上となるまで継続する。白金の被覆量が0.2mg/
cm2より少ないと後述する焼成処理に際して水素化チ
タン皮膜部の酸化がすすみ過ぎて導電性が低下する傾向
がみられる。白金の被覆量の上限は特に制限されないが
、必要以上に多くしてもそれに伴うだけの効果は得られ
ず、却って不経済となり、通常は5 mg/cm2以下
の被覆量で充分である。白金の好適な被覆量は1〜3m
g/C[112である。 [00211ここで、多孔性の白金被覆層における白金
の被覆量は、ケイ光X線分析法を用い次の如くして求め
た量である。すなわち、前述した如く前処理したチタン
基体上に前記の方法で種々の厚さに白金メツキを施し、
そのメッキ量湿式分析法及びケイ光X線分析法により定
量し、両方法による分析値をグラフにプロットして標準
検量線を作成しておき、次いで実際の試料をケイ光X線
分析にかけてその分析値及び標準検量線から白金の被覆
量を求める。 [0022]また、白金被覆層の見掛密度(δg/cm
3)は、上記の如くして求めた白金の被覆量(0g7c
m3)と試料の断面顕微鏡観察で求めた白金被覆層の厚
さ(tem)からδ=ω/lによって求めたものである
。 [0023]かようにして多孔性の白金被覆層を設けた
チタン基体は次いで大気中で焼成することにより、該白
金被覆層の下の水素化チタンの皮膜の層を熱分解して該
層中の水素化チタンを実質的に殆んどをチタン金属に戻
し、さらに白金被覆層との境界部近傍のチタンを低酸化
状態の酸化チタンに変えることができる。この焼成は一
般に約300〜約600℃、好ましくは約300〜約4
00℃の温度で10分〜4時間程度加熱することにより
行なうことができる。 [0024]これによりチタン基体表面にごく薄い導電
性の酸化チタン層が形成される。この酸化チタン層の厚
さは一般に100〜1,000人、好ましくは200〜
600Aの範囲内にあるのが好適であり、また酸化チタ
ンの組成はTiOxとしてXが一般に1 < x <
2、特に1 、9 < x < 2の範囲にあるのが望
ましい。 [0025]また別法として、白金の分散被覆を行なっ
たチタン基体は、上記の如き焼成処理を行わずに直接穴
の工程に付してもよい。この場合には、次工程での熱分
解処理時にチタン基体表面の水素化チタンの皮膜の層は
、チタン金属及び低酸化状態の酸化チタンに変換される
。 [00261このようにしてチタン基体上に形成される
多孔性白金被覆層の該被覆層表面は次いで酸化ロジウム
層で被覆する。 [0027]該酸酸化ロジウム被覆の形成は、例えば、
酸素含有雰囲気、好ましくは空気中で熱分解して酸化ロ
ジウムを生成しつるロジウム化合物を含有する溶液を多
孔性白金被覆層上に塗布し、浸透させ、適宜乾燥した後
に、酸素含有雰囲気中で熱処理することにより行なうこ
とができる。ここで使用しうるロジウム化合物としては
、例えば、硝酸ロジウム、塩化ロジウム等が挙げられる
が、一般には硝酸ロジウムが好適である。 (0028]かかるロジウム化合物の溶液としては、−
般に、ロジウム化合物の低級アルコール(例えば、メタ
ノール、エタノール等)溶液が好適である。もしロジウ
ム化合物が低級アルコールに溶解しにくい場合には、ロ
ジウム化合物を一旦硝酸、塩酸等の酸の水溶液に溶解し
た後、低級アルコールと混合してロジウム化合物の溶液
を調製することができる。該溶液中におけるロジウム化
合物の濃度はロジウム金属換算で多孔性白金層に浸透し
やすい、通常、5〜100g/l、特に10〜50g/
lの範囲内が好都合である。 [002930ジウム化合物の塗布は通常の方法、例え
ば刷毛塗り、スプレー、浸漬等の手段により行なうこと
ができる。その際、塗布した溶液の多孔性白金被覆層の
孔内への浸透を促進するために、場合によっては基体に
高周波の振動を加えるようにしてもよい。 [00301多孔性白金被覆面にロジウム化合物の溶液
が塗布された基体は、必要により約20〜約150℃の
範囲内の温度で乾燥した後、酸素含有ガス雰囲気、例え
ば空気中で焼成する。焼成は、例えば、電気炉、ガス炉
、赤外線炉などの適当な加熱炉中で、一般に約450〜
約650℃、好ましくは、約550〜約600℃の範囲
内の温度に加熱することによって行なうことができる。 加熱時間は焼成すべき基体の大きさに応じて大体3分〜
30分間程度とすることができる。 [00311この焼成により、多孔性白金被覆層の表面
(孔の内及び/又は外面)に酸化ロジウムの被覆層が形
成され、それと同時に白金被覆層の下の酸化チタンの薄
層が生長する。 [0032]酸化ロジウムの被覆量は、多孔性白金被覆
層の全表面を完全に被覆するだけの量とする必要はなく
、ロジウム金属に換算して一般に0.1〜2mg/cn
12、好ましくは、0 、2〜0 、7 mg/cm2
の範囲内が好都合である。 [0033]このようにして多孔性白金被覆層表面に酸
化ロジウム層が形成されたチタン基体の該表面にはさら
に、酸化パラジウムを主体とする酸化物層が被覆形成せ
しめられる。 [0034]かかる酸化物層の形成は、通常、酸素含有
ガス雰囲気中で熱分解して酸化パラジウムを生成しうる
パラジウム化合物を含有する溶液を塗布し、適宜乾燥し
た後、酸素含有ガス雰囲気中で熱処理することにより行
なうことができる。ここで用いつるパラジウム化合物と
しては、例えば、硝酸パラジウム、塩化パラジウム、酢
酸パラジウム、アビエチン酸パラジウム、ジニトロジア
ンミンパラジウム等が挙げられるが、中でも硝酸パラジ
ウム及びジニトロアンミンパラジウムが好適である。 [0035]かかるパラジウム化合物を含有する溶液と
しては特にメタノール、エタノール等の低級アルコール
溶液が好適であるが、用いるパラジウム化合物が低級ア
ルコールに難溶性である場合には予め硝酸、塩酸等の酸
の水溶液に溶解した後に低級アルコールと混合してパラ
ジウム化合物を含有する溶液を調製してもよい。該溶液
中におけるパラジウム化合物の濃度はパラジウム金属換
算で酸化ロジウムの被覆層が設けられた多孔性白金被覆
層に浸透しやすい、通常、5〜100g/l、特に10
〜50g/lの範囲内が適当である。 [0036]また、該溶液には、前述した如きロジウム
化合物を添加することができる。それによって形成され
る電極の耐久性をさらに高めることができる。ロジウム
化合物の使用量は該溶液を用いて形成される酸化物層に
おける酸化パラジウムと酸化ロジウムの合計量を基準に
して酸化ロジウムが20モル%以下、好ましくは2〜1
0モル%の範囲内となるような量とすることができる。 [0037]以上述べた如くして調製されるパラジウム
化合物及び場合によりロジウム化合物を含有する溶液か
らの酸化パラジウムを主体とする酸化物被覆層の形成(
該溶液の塗布、乾燥、焼成)は、酸化ロジウム層の形成
について前述したと同様にして行なうことができる。 [0038]これにより、酸化ロジウムの被覆層が設け
られた多孔性白金被覆層上に、酸化パラジウム80〜1
゜00モル%、好ましくは90〜98モル%及び酸化ロ
ジウム0〜20モル%、好まし、くは2〜10モル%を
含有する酸化物被覆層を設けることができる。 [0039]該酸化物層における酸化パラジウムの被覆
層はパラジウム金属に換算し7て一般に0.05〜2m
g/cm”、好ましくは0.4〜1.5mg/Cm”の
範囲内が好適である。また、該酸化物層における酸化ロ
ジウムの被覆層はロジウム金属に換算して通常0〜0.
5mg/cm2、特に0.01〜0.4mg/cm’の
範囲内とすることができる。 [00401なお、本明細書において電極基体の多孔性
白金被覆層上に形成される酸化ロジウム層及び酸化パラ
ジウムを主体とする酸化物層の各被覆層における酸化ロ
ジウム(ロジウム換算)、及び酸化パラジウム(パラジ
ウ1.、換算)の被覆量は白金の場合と同様にしてケイ
光X線分析法を用い次のようにして求めた値である。 [0041ffすなわち、各酸化物を前述した如く前処
理したチタン基体上に前記の方法で種々の量を担持させ
、その量を湿式分析法及びケイ光X線分析法により定量
し、両方法による分析値をグラフにプロットして標準検
量線を作成しておき、次いで、実際の試料をケイ光X線
分析にかけて、その分析値及び検量線から各被覆量を求
める。 [00421以上に述べたチタン又はチタン基合金より
なる基体上に、多孔性白金層、酸化ロジウム層及び酸化
パラジウムを主体とする酸化物層の少なくとも3層の被
覆層を有する本発明の電極は、電極寿命が長く耐久性に
優れており、しかも有効塩素の高濃度条件下でも高い塩
素発生効率を示し、例えば食塩水、海水などの希薄塩化
物水溶液の電解用ア、ノードとして有利に使用すること
ができる。 [00431次に実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。 [00441
詳しくは、海水や食塩水などの希薄塩化物水溶液を電解
して陽極に塩素を発生させる際のアノードとして有用な
電解用電極及びその製造法に関する。 [0002]海水や食塩水の希薄塩化物水溶液を電解し
てアノードに塩素を発生させ、この塩素と水酸イオンと
の反応により生成する次亜塩素酸イオンの殺菌性、漂白
刃を利用して、例えば海中構造物への生物の付着防止、
プールや上下水道の水処理等を行なうことは公知である
。このうち、食塩水を電解液として使用する場合、食塩
の利用率を上げるため、電解槽出口での有効塩素濃度は
通常110000pp前後の値とされる。 [0003]希簿塩化物水溶液の電解用アノード材料と
して、従来、白金被覆チタン電極、白金−イリジウム被
覆電極、白金−酸化パラジウム被覆電極、及び酸化ルテ
ニウム−酸化チタン被覆層1等が知られているが、これ
らは電解液中での電流効率が低く及び/又はその持続性
に欠けており、しかも電極の消耗も大きい等の欠点があ
る。 [00043本発明者らは、上記の如き欠点のない電解
用電極を開発すべく鋭意研究を行なった結果、本発明を
完成するに至った。 [0005]すなわち、本発明は、 (a) チタン又はチタン基合金よりなる電極基体と
、(b) 酸化チタン層を介して該電極基体表面に設
けられた見掛密度が8〜1.9g/cm3の範囲内にあ
る多孔性白金被覆層と、 (c) 該多孔性白金被覆層の表面を被覆する酸化ロ
ジウム層と、 (d) 酸化パラジウム80〜100モル%及び酸化
ロジウム0〜20モル%を含有する酸化物被覆層とから
なることを特徴とする電解用電極を提供するものである
。 [0006)本発明によれば、上記本発明の電解用電極
は、 (i) 表面に薄い水素化チタン層を形成せしめたチ
タン又はチタン基合金よりなる@極基体上に見掛密度が
8〜19g/cm3の範囲内にある多孔性白金被覆層を
設け、必要により酸素含有雰囲気中で焼成した後、(i
i) 該多孔性白金被覆層表面に、酸素含有雰囲気
中で熱分解して酸化ロジウムを生成しつるロジウム化合
物の溶液を塗布した後、酸素含有雰囲気中で熱処理して
、該白金被覆層上に酸化ロジウム層を形成し、(t t
i) さらに、酸素含有雰囲気中で熱分解して酸化
パラジウムを生成しうるパラジウム化合物及び場合によ
り酸素含有雰囲気中で熱分解して酸化ロジウムを生成し
つるロジウム化合物を含有する溶液を塗布した後、酸素
含有雰囲気中で熱処理して、該酸化ロジウム層上に酸化
パラジウム及び場合により酸化ロジウムを含有する酸化
物層を形成することによって製造することができる。 [00073以下、本発明の電解用電極をその製造法に
基いてさらに詳しく説明する。 [00081本発明において使用される電極基体の材質
としては、チタン又はチタン基合金が挙げられる。チタ
ン基合金としては、チタンを主体とする耐食性のある導
電性の合金が使用され、例えばTi −Ta−Nb、
Ti−Pd、 T i −Z r、 T i −W、
T 1−A1等の組合わせからなる、通常電極材料とし
て使用されているTi基合金が挙げられる。 [0009]これらの電極剤は板状、有孔板状、棒状、
網板状等の所望形状に加工して電極基材として用いるこ
とができる。 [001ON上記の如き電極基体には、通常行なわれて
いるように、予め前処理を施した後、中間層を設けるの
が望ましい。そのような前処理の好適具体例としては以
下に述べるものが挙げられる。 [00111先ず、前述したチタン又はチタン合金より
なる電極基体(以下、チタン基体ということがある)表
面を常法に従い、例えば1−リクロルエチレン、トリク
ロルエタン等で洗浄し又はアルカリ溶液中での電解によ
り脱脂した後、フッ化水素濃度が約1〜約20重量%の
フッ化水素酸又はフッ化水素酸と硝酸、硫酸等の他の酸
との混酸で処理することにより、チタン基体表面の酸化
膜を除去するとともにチタン結晶粒界単位の粗面化を行
なう。該酸処理はチタン基体の表面状態に応じて常温な
いし約40℃の温度において数分間ないし十数分間行な
うことができる。なお、粗面化を十分行なうためにブラ
スト処理を併用してもよい。 [0012]このように酸処理されたチタン基体表面を
濃硫酸と接触させて、該チタン結晶粒界内部表面を突起
状に細かく粗面化するとともに該チタン基体表面に水素
化チタンの薄い層を形成する。 [0013]使用する濃硫酸は一般に40〜80M量%
、好ましくは50〜60重量%粒度の濃度のものが適当
であり、この濃硫酸には必要により、処理の安定化を図
る目的で少量の硫酸ナトリウムその他の硫酸塩等を添加
してもよい。該濃硫酸との接触は通常チタン基体を濃硫
酸の浴中に浸漬することにより行なうことができ、その
際の浴温は一般に約100〜約150℃、好ましくは約
110〜約130℃の範囲内の温度とすることができ、
また浸漬時間は通常0.5〜約10分間、好ましくは約
1〜約3分間で充分である。この硫酸処理により、チタ
ン結晶粒界内部表面を突起状に細かく粗面化するととも
に、チタン基体の表面にごく薄い水素化チタンの皮膜を
形成させることができる。 [0014]硫酸処理されたチタン基体は硫酸浴から取
り出し、好ましくは窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲
気中で急冷してチタン基体の表面温度を約60℃以下に
低下させる。この急冷には洗浄も兼ねて大量の冷水を用
いるのが適当である。 [0015]このようにしてごく薄い水素化チタンの皮
膜を形成したチタン基体は、希フッ化水素酸又は希フッ
化物水溶液(例えばフッ化ナトリウム、フッ化カリウム
等)中で浸漬処理して該水素化チタン皮膜を生長させ該
皮膜の均−化及び安定化を図る。ここで使用しうる希フ
ッ化水素酸又はフッ化物水溶液中のフッ化水素の濃度は
一般に0.05〜3重量%、好ましくは0.3〜1重量
%の範囲内とすることができ、また、これらの溶液によ
る浸漬処理の際の温度は一般に10〜40℃、好ましく
は20〜30℃の範囲である。該処理はチタン基体表面
に通常0.5〜10ミクロン、好ましくは1〜3ミクロ
ンの厚さの水素化チタンの均一皮膜が形成されるまで行
なうことができる。この水素化チタン(TiHy、ここ
でyは1.5〜2の数である)は水素化の程度に応じて
灰褐色から黒褐色を呈するので、上記範囲の厚さの水素
化チタンの皮膜の生成は、経験的に該基体表面の色調の
変化を標準色源との明度対比によってコントロールする
ことができる。 [0016]このようにしてチタン基体表面を粗面化す
ると共に水素化チタンの皮膜を形成したチタン基体は、
適宜水洗等の処理を行なった後、その表面を多孔性白金
層で被覆する。 [00173この多孔性白金層により被覆は通常電気メ
ツキ法により行なうことができる。この電気メツキ法に
使用しうるメツキ浴の組成としては、例えばH2Pt・
C16、<NH4) 2P t Cl 6、K= P
t CI6、Pt(NHl):!(NO2h等の白金化
合物を硫酸溶液(pH4〜3)又はアンモニア水溶液に
白金換算で約2〜約20g/lの濃度になるように溶解
し、さらに必要に応じて浴の安定化のために硫酸ナトリ
ウム(酸性浴の場合)、亜硫酸ナトリウム、硫酸ナトリ
ウム(アルカリ性浴の場合)等を少量添加した酸性又は
アルカリ性のメツキ浴が挙げられる。かかる組成のメツ
キ浴を用いての白金電気メツキは、チタン基体表面に形
成された水素化チタン皮膜の分解をできるだけ抑制する
ため、所謂ストライクメツキ等の高速メツキ法を用い約
30〜約60℃の範囲内の比較的低温で行なうのが望ま
しい。 [0018]この電気メツキにより、チタン基体の水素
化チタン皮膜上に多孔性の白金被覆層を形成せしめるこ
とができる。その際の白金被覆層の見掛密度は8〜19
g/crti3、好ましくは12〜18g/CIall
の範囲内にあるのが適当である。該多孔性被覆層の見掛
密度が8g/cm3より小さいと白金の結合強度が低下
して剥離しやすくなり、反対に19g/cm3を越える
と後述する酸化パラジウムの安定な担持が困難となる。 白金被覆層の見掛密度のコントロールは、例えば白金メ
ツキ浴の浴組成及び/又はメツキ条件(電流密度や電流
波形等)を経験的に調整することによって行なうことが
できる。 [0019Nなお、より多孔性の高い白金金属被覆層を
得たい場合には、多孔質の白金金属層を形成した後、更
に化学的もしくは電気化学的方法によって多孔質状態を
高めることができる。 [00201また、上記白金の電気メツキは上記基体上
への白金の被覆量が通常少なくとも0.2mg/cm2
以上となるまで継続する。白金の被覆量が0.2mg/
cm2より少ないと後述する焼成処理に際して水素化チ
タン皮膜部の酸化がすすみ過ぎて導電性が低下する傾向
がみられる。白金の被覆量の上限は特に制限されないが
、必要以上に多くしてもそれに伴うだけの効果は得られ
ず、却って不経済となり、通常は5 mg/cm2以下
の被覆量で充分である。白金の好適な被覆量は1〜3m
g/C[112である。 [00211ここで、多孔性の白金被覆層における白金
の被覆量は、ケイ光X線分析法を用い次の如くして求め
た量である。すなわち、前述した如く前処理したチタン
基体上に前記の方法で種々の厚さに白金メツキを施し、
そのメッキ量湿式分析法及びケイ光X線分析法により定
量し、両方法による分析値をグラフにプロットして標準
検量線を作成しておき、次いで実際の試料をケイ光X線
分析にかけてその分析値及び標準検量線から白金の被覆
量を求める。 [0022]また、白金被覆層の見掛密度(δg/cm
3)は、上記の如くして求めた白金の被覆量(0g7c
m3)と試料の断面顕微鏡観察で求めた白金被覆層の厚
さ(tem)からδ=ω/lによって求めたものである
。 [0023]かようにして多孔性の白金被覆層を設けた
チタン基体は次いで大気中で焼成することにより、該白
金被覆層の下の水素化チタンの皮膜の層を熱分解して該
層中の水素化チタンを実質的に殆んどをチタン金属に戻
し、さらに白金被覆層との境界部近傍のチタンを低酸化
状態の酸化チタンに変えることができる。この焼成は一
般に約300〜約600℃、好ましくは約300〜約4
00℃の温度で10分〜4時間程度加熱することにより
行なうことができる。 [0024]これによりチタン基体表面にごく薄い導電
性の酸化チタン層が形成される。この酸化チタン層の厚
さは一般に100〜1,000人、好ましくは200〜
600Aの範囲内にあるのが好適であり、また酸化チタ
ンの組成はTiOxとしてXが一般に1 < x <
2、特に1 、9 < x < 2の範囲にあるのが望
ましい。 [0025]また別法として、白金の分散被覆を行なっ
たチタン基体は、上記の如き焼成処理を行わずに直接穴
の工程に付してもよい。この場合には、次工程での熱分
解処理時にチタン基体表面の水素化チタンの皮膜の層は
、チタン金属及び低酸化状態の酸化チタンに変換される
。 [00261このようにしてチタン基体上に形成される
多孔性白金被覆層の該被覆層表面は次いで酸化ロジウム
層で被覆する。 [0027]該酸酸化ロジウム被覆の形成は、例えば、
酸素含有雰囲気、好ましくは空気中で熱分解して酸化ロ
ジウムを生成しつるロジウム化合物を含有する溶液を多
孔性白金被覆層上に塗布し、浸透させ、適宜乾燥した後
に、酸素含有雰囲気中で熱処理することにより行なうこ
とができる。ここで使用しうるロジウム化合物としては
、例えば、硝酸ロジウム、塩化ロジウム等が挙げられる
が、一般には硝酸ロジウムが好適である。 (0028]かかるロジウム化合物の溶液としては、−
般に、ロジウム化合物の低級アルコール(例えば、メタ
ノール、エタノール等)溶液が好適である。もしロジウ
ム化合物が低級アルコールに溶解しにくい場合には、ロ
ジウム化合物を一旦硝酸、塩酸等の酸の水溶液に溶解し
た後、低級アルコールと混合してロジウム化合物の溶液
を調製することができる。該溶液中におけるロジウム化
合物の濃度はロジウム金属換算で多孔性白金層に浸透し
やすい、通常、5〜100g/l、特に10〜50g/
lの範囲内が好都合である。 [002930ジウム化合物の塗布は通常の方法、例え
ば刷毛塗り、スプレー、浸漬等の手段により行なうこと
ができる。その際、塗布した溶液の多孔性白金被覆層の
孔内への浸透を促進するために、場合によっては基体に
高周波の振動を加えるようにしてもよい。 [00301多孔性白金被覆面にロジウム化合物の溶液
が塗布された基体は、必要により約20〜約150℃の
範囲内の温度で乾燥した後、酸素含有ガス雰囲気、例え
ば空気中で焼成する。焼成は、例えば、電気炉、ガス炉
、赤外線炉などの適当な加熱炉中で、一般に約450〜
約650℃、好ましくは、約550〜約600℃の範囲
内の温度に加熱することによって行なうことができる。 加熱時間は焼成すべき基体の大きさに応じて大体3分〜
30分間程度とすることができる。 [00311この焼成により、多孔性白金被覆層の表面
(孔の内及び/又は外面)に酸化ロジウムの被覆層が形
成され、それと同時に白金被覆層の下の酸化チタンの薄
層が生長する。 [0032]酸化ロジウムの被覆量は、多孔性白金被覆
層の全表面を完全に被覆するだけの量とする必要はなく
、ロジウム金属に換算して一般に0.1〜2mg/cn
12、好ましくは、0 、2〜0 、7 mg/cm2
の範囲内が好都合である。 [0033]このようにして多孔性白金被覆層表面に酸
化ロジウム層が形成されたチタン基体の該表面にはさら
に、酸化パラジウムを主体とする酸化物層が被覆形成せ
しめられる。 [0034]かかる酸化物層の形成は、通常、酸素含有
ガス雰囲気中で熱分解して酸化パラジウムを生成しうる
パラジウム化合物を含有する溶液を塗布し、適宜乾燥し
た後、酸素含有ガス雰囲気中で熱処理することにより行
なうことができる。ここで用いつるパラジウム化合物と
しては、例えば、硝酸パラジウム、塩化パラジウム、酢
酸パラジウム、アビエチン酸パラジウム、ジニトロジア
ンミンパラジウム等が挙げられるが、中でも硝酸パラジ
ウム及びジニトロアンミンパラジウムが好適である。 [0035]かかるパラジウム化合物を含有する溶液と
しては特にメタノール、エタノール等の低級アルコール
溶液が好適であるが、用いるパラジウム化合物が低級ア
ルコールに難溶性である場合には予め硝酸、塩酸等の酸
の水溶液に溶解した後に低級アルコールと混合してパラ
ジウム化合物を含有する溶液を調製してもよい。該溶液
中におけるパラジウム化合物の濃度はパラジウム金属換
算で酸化ロジウムの被覆層が設けられた多孔性白金被覆
層に浸透しやすい、通常、5〜100g/l、特に10
〜50g/lの範囲内が適当である。 [0036]また、該溶液には、前述した如きロジウム
化合物を添加することができる。それによって形成され
る電極の耐久性をさらに高めることができる。ロジウム
化合物の使用量は該溶液を用いて形成される酸化物層に
おける酸化パラジウムと酸化ロジウムの合計量を基準に
して酸化ロジウムが20モル%以下、好ましくは2〜1
0モル%の範囲内となるような量とすることができる。 [0037]以上述べた如くして調製されるパラジウム
化合物及び場合によりロジウム化合物を含有する溶液か
らの酸化パラジウムを主体とする酸化物被覆層の形成(
該溶液の塗布、乾燥、焼成)は、酸化ロジウム層の形成
について前述したと同様にして行なうことができる。 [0038]これにより、酸化ロジウムの被覆層が設け
られた多孔性白金被覆層上に、酸化パラジウム80〜1
゜00モル%、好ましくは90〜98モル%及び酸化ロ
ジウム0〜20モル%、好まし、くは2〜10モル%を
含有する酸化物被覆層を設けることができる。 [0039]該酸化物層における酸化パラジウムの被覆
層はパラジウム金属に換算し7て一般に0.05〜2m
g/cm”、好ましくは0.4〜1.5mg/Cm”の
範囲内が好適である。また、該酸化物層における酸化ロ
ジウムの被覆層はロジウム金属に換算して通常0〜0.
5mg/cm2、特に0.01〜0.4mg/cm’の
範囲内とすることができる。 [00401なお、本明細書において電極基体の多孔性
白金被覆層上に形成される酸化ロジウム層及び酸化パラ
ジウムを主体とする酸化物層の各被覆層における酸化ロ
ジウム(ロジウム換算)、及び酸化パラジウム(パラジ
ウ1.、換算)の被覆量は白金の場合と同様にしてケイ
光X線分析法を用い次のようにして求めた値である。 [0041ffすなわち、各酸化物を前述した如く前処
理したチタン基体上に前記の方法で種々の量を担持させ
、その量を湿式分析法及びケイ光X線分析法により定量
し、両方法による分析値をグラフにプロットして標準検
量線を作成しておき、次いで、実際の試料をケイ光X線
分析にかけて、その分析値及び検量線から各被覆量を求
める。 [00421以上に述べたチタン又はチタン基合金より
なる基体上に、多孔性白金層、酸化ロジウム層及び酸化
パラジウムを主体とする酸化物層の少なくとも3層の被
覆層を有する本発明の電極は、電極寿命が長く耐久性に
優れており、しかも有効塩素の高濃度条件下でも高い塩
素発生効率を示し、例えば食塩水、海水などの希薄塩化
物水溶液の電解用ア、ノードとして有利に使用すること
ができる。 [00431次に実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。 [00441
【実施例]実施例I
J I32種相当のチタン板素材(to5xwlOX
1+omIn)をトリクロルエチレンで脱脂洗浄した後
、20℃の8重量%HF水溶液で2分間処理し、次いで
120℃の60重量%H2SO4溶液中で3分間処理し
た。次いで、チタン基体を硫酸溶液から取り出し、窒素
雰囲気中で冷水を噴霧し急冷した。更に20℃の0.3
%重量%HF水溶液中に2分間浸漬した後水洗した。 (OO45]水洗後P t (NH3h (NO2)2
を硫酸溶液に溶解してpt含有量5g/l、pH磐2.
50℃に調整した状態のPtめっき浴中で30mA/c
m2で約6分間のめっきを行なって、見掛密度16g/
cm3で電着量が1− 、7 mg/ cm2の多孔性
の白金被覆層をチタン基体上に形成した。 [0046]このようにして多孔性白金被覆層を設けた
チタン基体を400℃の大気中で1時間加熱処理した。 [0047]次いで、ロジウム濃度50g/l (金
属換算)及び硝酸濃度95g/lに調整された硝酸ロジ
ウム水溶液とエタノールを混合し、ロジウム濃度25g
/l(金属換算)を含有する塗布液を調製した。この塗
布液をマイフロピベラ1へで1cm2当り2.7μl秤
量し、それを該基体に塗布し該多孔性白金被覆層に浸透
させた後、室温で30分間減圧乾燥し、更に600℃の
大気中で10分間焼成した。この塗布−乾燥〜焼成工程
を5回繰返し、多孔性白金被覆層表面にロジウム換算で
1cm2当り0.4mgの酸化ロジウム層を形成した。 [00481次いで、パラジウム濃度100g/l(金
属換算)及び硝酸濃度445g/lに調整された硝酸パ
ラジウム水溶液とエタノールを混合しパラジウム濃度2
5g/l(金属換算)を含有する溶液を調製し、さらに
ロジウム濃度50g/l(金属換算)及び硝酸濃度95
g/lの硝酸ロジウム水溶液を添加混合し、パラジウム
対ロジウムのモル比(金属換算)が20:1である硝酸
パラジウムと硝酸ロジウムを含有する塗布液を調製する
。この塗布液を用いて、前記と同様の塗布−乾燥−焼付
工程を8回繰り返して金属換算でIcm2当り0.6m
gの酸化パラジウムと0.03mgの酸化ロジウムを含
有する酸化物被覆層を形成した。かくして実施例電極−
1を作製した。比較のため、上記実施例−1と同様の方
法でチタン基体上に白金を被覆して比較例電極−1を作
製した。 [00491このようにして得られた電極を次の条件下
で電解した時の有効塩素濃度と塩素発生効率の関係を図
1に示す。 [00501 電解液:3%NaC1 電流密度: t 5A/dm2 対極:Ti 図1より、実施例電極−1は有効塩素高濃度下でも塩素
発生効率が高い電極であることがわかる。 [005L]実施例2 前記実施例1に記載したと同様の方法でチタン板の前処
理を行なった。 [00521次いで、P t (NH3)2 (NO2
)2をPt換算で10g/l含むpH≠9のアンモニア
水溶液に、亜硝酸すトリウム及び硝酸アンモニウムをそ
れぞれ5g/l及び20g/lの濃度で添加したPtめ
っき浴中で、90℃、15mA/cm2で約14分間P
tめっきを行なった後、塩酸と硝酸の混合水溶液で処理
を行ない、該チタン板上に見掛密度が14g/cm3で
電蓄量が2.3mg/C1112の多孔性の白金被覆層
を形成した。 [00531次いで、ロジウム濃度50g/l (金
属換算)及び硝酸濃度95g/lに調整された硝酸ロジ
ウム水溶液とエタノールを混合し、ロジウム濃度25g
/l(金属換算)を含有する塗布液を調製した。この塗
布液をマイクロピペットで1cm2当り2.71zl秤
量し、それを該基体に塗布し、該多孔性白金被覆層に浸
透させた後、室温で30分間減圧乾燥し、更に600℃
の大気中で10分間焼成した。この塗布−乾燥−焼成工
程を5回繰返すことにより、多孔性白金被覆層表面にロ
ジウム換算で1cm”当り0.4mgの酸化ロジウム被
覆層を形成した。 (00541次いで、酸化ロジウム被覆層を設けた多孔
性白金被覆層上に酸化パラジウムを担持させるため、パ
ラジウム濃度100g/l(金属換算)及び硝酸濃度・
145g/lに調整された硝酸パラジウム水溶液とエタ
ノールを混合し、パラジウム濃度25g/l (金属
換算)を含有する塗布液を調製した後、この塗布液を用
いて前記と同様の塗布−乾燥−焼成工程を8回繰返して
パラジウム換算でIcm2当り0.6mgの酸化物被覆
層を形成せしめた。かくして実施例電極−2を作成した
。 (Pd金属換算で1cm2当り0.6mmg担持)
比較のため、中間の酸化ロジウム層を省略する以外は上
記実施例電極−2と同様にして比較例電極−2を作製し
た。 【0055】このようにし−C得られた′@極を次の条
件下で電解した時の酸化パラジウムの消耗率を図2に示
す。 [0056] 電解液:6%NaC1 電流密度ニア5A/dm’ 対極:1゛i [0057]
1+omIn)をトリクロルエチレンで脱脂洗浄した後
、20℃の8重量%HF水溶液で2分間処理し、次いで
120℃の60重量%H2SO4溶液中で3分間処理し
た。次いで、チタン基体を硫酸溶液から取り出し、窒素
雰囲気中で冷水を噴霧し急冷した。更に20℃の0.3
%重量%HF水溶液中に2分間浸漬した後水洗した。 (OO45]水洗後P t (NH3h (NO2)2
を硫酸溶液に溶解してpt含有量5g/l、pH磐2.
50℃に調整した状態のPtめっき浴中で30mA/c
m2で約6分間のめっきを行なって、見掛密度16g/
cm3で電着量が1− 、7 mg/ cm2の多孔性
の白金被覆層をチタン基体上に形成した。 [0046]このようにして多孔性白金被覆層を設けた
チタン基体を400℃の大気中で1時間加熱処理した。 [0047]次いで、ロジウム濃度50g/l (金
属換算)及び硝酸濃度95g/lに調整された硝酸ロジ
ウム水溶液とエタノールを混合し、ロジウム濃度25g
/l(金属換算)を含有する塗布液を調製した。この塗
布液をマイフロピベラ1へで1cm2当り2.7μl秤
量し、それを該基体に塗布し該多孔性白金被覆層に浸透
させた後、室温で30分間減圧乾燥し、更に600℃の
大気中で10分間焼成した。この塗布−乾燥〜焼成工程
を5回繰返し、多孔性白金被覆層表面にロジウム換算で
1cm2当り0.4mgの酸化ロジウム層を形成した。 [00481次いで、パラジウム濃度100g/l(金
属換算)及び硝酸濃度445g/lに調整された硝酸パ
ラジウム水溶液とエタノールを混合しパラジウム濃度2
5g/l(金属換算)を含有する溶液を調製し、さらに
ロジウム濃度50g/l(金属換算)及び硝酸濃度95
g/lの硝酸ロジウム水溶液を添加混合し、パラジウム
対ロジウムのモル比(金属換算)が20:1である硝酸
パラジウムと硝酸ロジウムを含有する塗布液を調製する
。この塗布液を用いて、前記と同様の塗布−乾燥−焼付
工程を8回繰り返して金属換算でIcm2当り0.6m
gの酸化パラジウムと0.03mgの酸化ロジウムを含
有する酸化物被覆層を形成した。かくして実施例電極−
1を作製した。比較のため、上記実施例−1と同様の方
法でチタン基体上に白金を被覆して比較例電極−1を作
製した。 [00491このようにして得られた電極を次の条件下
で電解した時の有効塩素濃度と塩素発生効率の関係を図
1に示す。 [00501 電解液:3%NaC1 電流密度: t 5A/dm2 対極:Ti 図1より、実施例電極−1は有効塩素高濃度下でも塩素
発生効率が高い電極であることがわかる。 [005L]実施例2 前記実施例1に記載したと同様の方法でチタン板の前処
理を行なった。 [00521次いで、P t (NH3)2 (NO2
)2をPt換算で10g/l含むpH≠9のアンモニア
水溶液に、亜硝酸すトリウム及び硝酸アンモニウムをそ
れぞれ5g/l及び20g/lの濃度で添加したPtめ
っき浴中で、90℃、15mA/cm2で約14分間P
tめっきを行なった後、塩酸と硝酸の混合水溶液で処理
を行ない、該チタン板上に見掛密度が14g/cm3で
電蓄量が2.3mg/C1112の多孔性の白金被覆層
を形成した。 [00531次いで、ロジウム濃度50g/l (金
属換算)及び硝酸濃度95g/lに調整された硝酸ロジ
ウム水溶液とエタノールを混合し、ロジウム濃度25g
/l(金属換算)を含有する塗布液を調製した。この塗
布液をマイクロピペットで1cm2当り2.71zl秤
量し、それを該基体に塗布し、該多孔性白金被覆層に浸
透させた後、室温で30分間減圧乾燥し、更に600℃
の大気中で10分間焼成した。この塗布−乾燥−焼成工
程を5回繰返すことにより、多孔性白金被覆層表面にロ
ジウム換算で1cm”当り0.4mgの酸化ロジウム被
覆層を形成した。 (00541次いで、酸化ロジウム被覆層を設けた多孔
性白金被覆層上に酸化パラジウムを担持させるため、パ
ラジウム濃度100g/l(金属換算)及び硝酸濃度・
145g/lに調整された硝酸パラジウム水溶液とエタ
ノールを混合し、パラジウム濃度25g/l (金属
換算)を含有する塗布液を調製した後、この塗布液を用
いて前記と同様の塗布−乾燥−焼成工程を8回繰返して
パラジウム換算でIcm2当り0.6mgの酸化物被覆
層を形成せしめた。かくして実施例電極−2を作成した
。 (Pd金属換算で1cm2当り0.6mmg担持)
比較のため、中間の酸化ロジウム層を省略する以外は上
記実施例電極−2と同様にして比較例電極−2を作製し
た。 【0055】このようにし−C得られた′@極を次の条
件下で電解した時の酸化パラジウムの消耗率を図2に示
す。 [0056] 電解液:6%NaC1 電流密度ニア5A/dm’ 対極:1゛i [0057]
【数1】
[0058]図2により、実施例電極−2は比較例電極
2に比べて酸化パラジウムの消耗が少なく耐久性に優れ
ていることがわかる。
2に比べて酸化パラジウムの消耗が少なく耐久性に優れ
ていることがわかる。
【図1】実施例1において作製した実施例電極−1,と
比較例電極−1の電解時の有効塩素濃度と塩素発生効率
との関係を示すグラフである。
比較例電極−1の電解時の有効塩素濃度と塩素発生効率
との関係を示すグラフである。
【図2】実施例2において作成した実施例@極−2と比
較例電極−2の電解時の酸化パラジウムの消耗率を示す
グラフである。
較例電極−2の電解時の酸化パラジウムの消耗率を示す
グラフである。
【図2】
Claims (2)
- 【請求項1】(a)チタン又はチタン基合金よりなる電
極基体と、 (b)酸化チタン層を介して該電極基体表面に設けられ
た見掛密度が8〜19g/cm^3の範囲内にある多孔
性白金被覆層と、 (c)該多孔性白金被覆層の表面を被覆する酸化ロジウ
ム層と、 (d)酸化パラジウム80〜100モル%及び酸化ロジ
ウム0〜20モル%を含有する酸化物被覆層とからなる
ことを特徴とする電解用電極。 - 【請求項2】(i)表面に薄い水素化チタン層を形成せ
しめたチタン又はチタン基合金よりなる電極基体上に見
掛密度が8〜19g/cm^2の範囲内にある多孔性白
金被覆層を設け、必要により酸素含有雰囲気中で焼成し
た後、 (ii)該多孔性白金被覆層表面に、酸素含有雰囲気中
で熱分解して酸化ロジウムを生成しうるロジウム化合物
の溶液を塗布した後、酸素含有雰囲気中で熱処理して、
該白金被覆層上に酸化ロジウム層を形成し、 (iii)さらに、酸素含有雰囲気中で熱分解して酸化
パラジウムを生成しうるパラジウム化合物及び場合によ
り酸素含有雰囲気中で熱分解して酸化ロジウムを生成し
うるロジウム化合物を含有する溶液を塗布した後、酸素
含有雰囲気中で熱処理して、該酸化ロジウム層上に酸化
パラジウム及び場合により酸化ロジウムを含有する酸化
物層を形成することを特徴とする請求項1記載の電解用
電極の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2410066A JP3048647B2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | 電解用電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2410066A JP3048647B2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | 電解用電極 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04210488A true JPH04210488A (ja) | 1992-07-31 |
| JP3048647B2 JP3048647B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=18519296
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2410066A Expired - Fee Related JP3048647B2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | 電解用電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3048647B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023027670A (ja) * | 2021-08-17 | 2023-03-02 | 田中貴金属工業株式会社 | 塩素発生用電極およびその製造方法 |
-
1990
- 1990-12-13 JP JP2410066A patent/JP3048647B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP3048647B2 (ja) | 2000-06-05 |
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