JPH04211676A - 新規化合物並びにそれを含有する血管拡張剤及び皮膚外用剤 - Google Patents
新規化合物並びにそれを含有する血管拡張剤及び皮膚外用剤Info
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- JPH04211676A JPH04211676A JP3036890A JP3689091A JPH04211676A JP H04211676 A JPH04211676 A JP H04211676A JP 3036890 A JP3036890 A JP 3036890A JP 3689091 A JP3689091 A JP 3689091A JP H04211676 A JPH04211676 A JP H04211676A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旱蓮草の抽出物より単
離し得る、血管拡張作用を有する新規化合物、並びに該
化合物を有効成分として含有する血管拡張剤及び皮膚外
用剤に関するもので、本発明の新規化合物を含有する本
発明の血管拡張剤は、循環器疾患の予防及び治療に利用
され、また本発明の皮膚外用剤は、種々の皮膚疾患の予
防及び治療に利用され得る。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】旱蓮草
は、オトギリソウ科オトギリソウ (Hypericu
m erectum Thunb.) の全草を称し、
止血及び収斂作用を有しており、漢方では小連翹とも呼
ばれ、日焼けの予防、虫さされ等の治療に用いられてい
る。 【0003】しかしながら、旱蓮草に血管拡張物質が含
まれるとの報告はいまだされておらず、わずかに旱蓮草
中の微量成分として、刈米ら(薬学雑誌,73(2).
204 (1953)) により、ヒペリシン(抗うつ
作用、抗ウイルス剤)が検出されたほか、小菅 ら(特
開昭60−120879号公報)により、止血活性物質
としてウエデロラクトン誘導体が報告されているにすぎ
ない。 【0004】また、皮膚疾患のうち、凍傷、凍瘡、ヒビ
、アカギレなどの血行不良を主原因とする疾患は極めて
発生頻度が高いのが現状であり、また、他の原因、例え
ば細菌性の皮膚疾患でも、血行不良により悪化する症例
もある。 【0005】これらの皮膚疾患の予防及び治療には、通
常油性成分を配合した化粧料、血行促進作用を有する成
分を含有する外用剤等が用いられている。 【0006】しかし、これら従来の皮膚外用剤は、血行
促進作用が充分でなく、満足し得るものではなかった。 【0007】従って、本発明の目的は、旱蓮草から血管
拡張作用を有する新規化合物を単離すること及び該化合
物を含有する血管拡張剤を提供することにある。$
また、本発明の別の目的は、優れた末梢血管拡張作用を
有し、皮膚疾患の予防及び治療に有用な皮膚外用剤を提
供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため種々検討した結果、旱蓮草の抽出物より
単離した特定の新規化合物が、極めて強い血管拡張作用
を有すること、及び優れた末梢血管拡張作用を有し、種
々の皮膚疾患の予防及び治療のための外用剤として有用
であることを知見した。 【0009】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、下記化2(化1と同じ)で表わされる新規化合物
を提供するものである。 【0010】 【化2】 【0011】また、本発明は、上記化2で表わされる新
規化合物を有効成分として含有する血管拡張剤を提供す
るものである。 【0012】更に、本発明は、上記化2で表わされる新
規化合物を有効成分として含有する皮膚外用剤を提供す
るものである。 【0013】尚、上記化2は、R1 が水素原子ではな
く上記基を示し且つR2 が水素原子を示す場合には、
立体異性体(光学異性体)の関係にある2つの化合物〔
以下、エレクツミン(erectumin) A及びB
と言う場合もある〕の何れか一方又は双方を表す。 【0014】以下、前記化2で表わされる本発明の新規
化合物エレクツミンA及びB(以下、化合物Aという場
合には、これら2つの化合物の何れか一方又は双方を指
す)について説明する。 【0015】本発明のエレクツミンA及びBは、分子量
484の微黄色のオイル状物質で、前記化2において、
*印を付した不整炭素原子上での立体異性体の関係にあ
り、これらが前記化2で表わされるものであることはN
MR等により確認した。 【0016】本発明のエレクツミンA及びBの旱蓮草か
らの単離(抽出)は、通常、次のように行うことができ
る。 【0017】まず、旱蓮草を粉砕し、粉砕物にメタノー
ル、アセトン、クロロホルム等の溶剤を加え、10〜6
0℃にて1日から1週間ほど浸漬抽出する。 【0018】次に、得られた抽出液を、エバポレーター
等を用いて30〜45℃で濃縮し、抽出エキスを得る。 この抽出エキスの収量は、原草に対し5〜20%程度で
ある。 【0019】次いで、上記抽出エキスについて、70〜
90%メタノール水及びn−ヘキサン(メタノール水:
n−ヘキサン=1〜2:1〜2)にて液−液分配を行い
、血管拡張作用の認められるn−ヘキサン画分を得る。 【0020】次いで、上記n−ヘキサン画分を、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより分画する。 【0021】次いで、得られた各画分について血管拡張
活性を測定し、最も血管拡張活性の強い画分を採取する
。 【0022】然る後、上記画分について、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーを行うことにより、本発明のエ
レクツミンA及びBが、それらの混合物として得られる
。 【0023】本発明のエレクツミンA及びBの分離は、
上記の如くして得られるエレクツミンA及びBの混合物
を、その微量を展開するか、多重展開するクロマトグラ
フィーにより行うことができる。 【0024】また、前記化2で表わされる化合物のうち
、前記化合物A以外の化合物は、例えば、下記化3で示
される反応式に従って製造することができる。 【0025】 【化3】 【0026】即ち、上記化3において■で示される化合
物Aをメチル化すれば、上記化3において■で示される
化合物Bが得られ、これを塩基と反応させれば、上記化
3において■で示される化合物Cが得られる。 【0027】化合物Aのメチル化反応は、例えば、化合
物Aとトリアルキルシリルジアゾメタン等のメチル化剤
とを、ベンゼン、アルコール等の有機溶剤中で室温下に
数時間撹拌すればよい。また、化合物Bの脱アシル化反
応は、メタノール等の溶媒中、化合物Bに炭酸カリウム
等の塩基を加え、0℃〜室温で数時間撹拌すればよい。 【0028】次に、上述の本発明の新規化合物を含有す
る本発明の血管拡張剤について説明する。 【0029】本発明の血管拡張剤は、通常の製剤学的手
段を用いることにより、容易に製造することができる。 【0030】例えば、経口投与剤とする場合は、本発明
の新規化合物を、カオリン、タルク、乳糖、でんぷん、
及び結晶セルロース等の担体を用いて常法に従って錠剤
、散剤、顆粒剤、カプセル剤としてもよい。また、本発
明の新規化合物を、ワセリン、ラノリン、及び乳剤性基
剤等に混和し、軟膏剤、クリーム剤、及び注射剤とする
ことも可能である。また、本発明の血管拡張剤は、養毛
・育毛を目的とする外用剤とすることができ、この場合
は、アルコール等の溶剤を用いてトニック剤等の外用剤
とすることができる。 【0031】次に、上述の本発明の新規化合物を含有す
る皮膚外用剤について説明する。 【0032】本発明の皮膚外用剤は、本発明の新規化合
物を単独で、あるいは0.001〜90重量%となるよ
うに外用剤基剤に混合、分散して軟膏剤、クリーム剤、
ゲル剤、液剤、ローション剤等としたもので、これらは
薬用化粧料、医薬品のいずれとしても使用できる。かか
る皮膚外用剤を調製するにあたって用いられる外用剤基
剤としては、ワセリン、パラフィン、シリコーン油、動
植物油脂等の油脂性基剤;ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール等の水溶性基剤等が挙げられる。ま
た、本発明の皮膚外用剤には、更に乳化剤、懸濁化剤、
ゲル化剤、保存剤、安定化剤等を配合することができる
。 【0033】 【作用】本発明の新規化合物は、強力な血管拡張作用及
び優れた末梢血管拡張作用を有する。そのため、本発明
の血管拡張剤によれば、有効成分として含有する本発明
の新規化合物の血管拡張作用により、血圧降下、抹梢循
環改善及び血行促進を図れる。また、本発明の皮膚外用
剤によれば、有効成分として含有する本発明の新規化合
物の末梢血管拡張作用により、皮膚の血行が促進され、
皮膚の血行不良に起因する種々の皮膚疾患が予防及び治
療される。 【0034】 【実施例】以下、本発明の新規化合物の製造を示す実施
例、並びに本発明の血管拡張剤及び皮膚外用剤の効果を
示す実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 【0035】実施例1 【0036】〔化合物Aの化学的調製法〕【0037】
開花期に旱蓮草を取り入れ、新鮮なうちに全草2.5k
gを粉砕し、メタノール7.5lを加え、室温にて1日
から1週間ほど浸漬抽出する。更に、メタノールを加え
て同様の操作にて抽出を合計3回行い抽出液を合せる。 得られた抽出液を、エバポレーターを用いて40℃前後
の温度で濃縮し、メタノール抽出エキス180gを得る
。この抽出エキスについて、70〜90%メタノール水
及びn−ヘキサン(1l−1l×5回)にて液−液分配
を行い、血管拡張作用の認められるn−ヘキサン画分6
0gを得る。このn−ヘキサン画分をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、400g
)により分画した。溶出溶媒としてn−ヘキサン−酢酸
エチルエステル(6:1→1:1)を用い、溶出液の6
画分(No.1〜No.6)を得た。各画分について血
管拡張活性を測定し、最も血管拡張活性の強い画分No
.2を19.5g得る。更に、画分No.2について、
上記と同様のクロマトグラフィーを行い、微黄色オイル
状のエレクツミンA及びB(約1対1)を合計2.3g
(収率0.092%)を得る。 【0038】以上の如くして得られた化合物は、次の物
理化学的性質を有しており、本発明のエレクツミンA及
びBであることを確認した。 【0039】■外観:微黄色オイル状 【0040】■Rf値: TLC: Merck社製、Kiesel gel 6
0 F254クロロホルム:メタノール (10:1
) Rf値 0.53付近 ヘキサン:酢酸エチル (1:1) Rf値 0
.28付近 トルエン:酢酸エチル (1:1) Rf値 0
.28付近 【0041】エレクツミンA及びBは、いずれも上記し
たRf値を示すが、微量を展開するか、多重展開するこ
とにより両者は分離する。便宜上、この方法によって得
られるRf値の小さいスポットをエレクツミンA、Rf
値の大きいスポットをエレクツミンBとする。 【0042】■比施光度: エレクツミンA〔α〕D 23+283°(C1.0、
99.5%エタノール溶液) エレクツミンB〔α〕D 23+209°(C1.3、
99.5%エタノール溶液) 【0043】■分子式:エレクツミンA及びB;C30
H44O5 【0044】■分子量:エレクツミンA及びB;m/z
484, 3185(M+ ), calcd. f
or C30H 44O5 M + 484. 31
89 【0045】 ■紫外部吸収スペクトル(アセトニトリル溶液中)エレ
クツミンA;λ max nm(log ε):2
50(3.96) エレクツミンB;λ max nm(log ε)
:250(3.96) 【0046】■赤外部吸収スペクトル(neat)エレ
クツミンA; νcm−1:3450,1757,1732,1710
,1660,1580,1456,1382,1306
,1248,1110,1050. エレクツミンB; νcm−1:3450,1755,1732,1710
,1660,1578,1452,1380,1308
,1252,1110,1048. 【0047】■
1H−NMRスペクトル(200MHz, CDCl3
) エレクツミンA; δ(ppm) :1.05(3H,d), 1.08(
3H,d), 1.5 〜1.7(3H×7), 1.
9 〜2.1 (4H,complex), 2.2
〜2.9(7H,complex), 4.63(1H
,dd,J=5.1,8.5Hz), 4.9 〜5.
2(4H,complex), −OH(1H). エレクツミンB; δ(ppm) :1.08(3H,d,J=6.8Hz
), 1.14(3H,d,J=6.9Hz), 1.
5 〜1.7(3H×7), 1.9 〜2.1(4H
,complex),2.2〜2.9(7H,comp
lex), 4.52(1H, like t), 4
.84(1H, like t), 4.88(1H,
like t), 5.05(1H, like t
), 5.18(1H, like t), −OH(
1H). 【0048】エレクツミンAの重クロロホルム中(2.
0mg/0.6ml)での 1H−NMRスペクトルの
チャートを図1及び図2に示し、エレクツミンBの重ク
ロロホルム中(3.0mg/0.5ml)での 1H−
NMRスペクトルのチャートを図3及び図4に示し、エ
レクツミンAとエレクツミンBが約4対5の割合で混合
された検体の重クロロホルム中(100mg/0.5m
l)での 1H−NMRスペクトルのチャートを図5及
び図6に示す。尚、図1と図2、図3と図4、及び図5
と図6は、それぞれ連続する一つのチャートで、図2は
図1の左側端に連続し、図4は図3の左側端に連続し、
図6は図5の左側端に連続する。 【0049】図1及び図2、図3及び図4並びに図5及
び図6から明らかなように、同一溶媒中においても構造
中に有するエノール性水酸基の化学シフトと同様、エレ
クツミンA及びエレクツミンBに特徴的なシグナルδ4
.63ppm(図2)及びδ4.84ppm(図4)は
、濃度等によりシフトしやすい〔δ4.63ppm →
δ4.38ppm 、δ4.84ppm →δ4.57
ppm(図5及び図6)〕。 【0050】■13C−NMRスペクトル(50MHz
, CDCl3) :エレクツミンAとエレクツミン
Bが約4対5の割合で混合された検体の重クロロホルム
中(100mg/0.5ml)での13C−NMRスペ
クトルのチャートを図7及び図8に示す。尚、図7と図
8は連続する一つのチャートで、図8は図7の左側端に
連続する。また、図7及び図8中、sはシングレットを
、dはダブレットを、tはトゥリプレットを、gはカル
テットを示す。 【0051】実施例2 【0052】〔化合物Bの製造〕 【0053】実施例1で得られた化合物A(エレクツミ
ンA及びB)120mgをベンゼン−メタノール(4:
1)4mlに溶解し、これにトリメチルシリルジアゾメ
タン溶液2mlを加えた。室温で3時間撹拌した後、溶
媒を減圧留去し、残留物をシリカゲル薄層クロマトグラ
フィーにより分画し、化合物Bを単離した(収量80m
g、収率66%)。 【0054】化合物Bの 1H−NMRスペクトル(2
00MHz, CDCl3)のチャートを図9及び 図
10に示す。尚、図9と図10は連続する一つのチャー
トで、図10は図9の左側端に連続する。 【0055】実施例3 【0056】〔化合物Cの製造〕 【0057】実施例2で得られた化合物B90mgをメ
タノール5mlに溶解し、これに炭酸カリウム100m
gを加えて0℃で1時間、さらに室温で1時間撹拌した
。酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄後、乾燥(Na2
SO4上)を行い、溶媒を減圧留去した。残留物をシリ
カゲル薄層クロマトグラフィーにより分画し、化合物C
を単離した(収量38mg、収率65%)。 【0058】得られた化合物は、次の物理化学的性質を
有しており、本発明の化合物Cであることを確認した。 【0059】IRλmax (nert) 296
8, 2920, 2860, 1752, 1662
, 1455, 1374, 1062, 1050c
m −1 【0060】1H−NMRδppm (CD
Cl3) 5.0 〜5.1(m.3H), 4.6
3(dd,J =6.0, 4.0Hz,1H), 4
.05(s,3H), 3.08(d, J=6.5H
z, 2H), 2.61(m,1H), 2.31(
m,1H), 1.9〜2.1(m,4H), 1.7
0(s,3H), 1.67(s,3H×2), 1.
62(s,3H), 1.60(s,3H) 【0061】13C−NMR δppm (CDC
l3) 174.5, 173.3, 136.0,
135.9, 131.5, 124.1, 122.
4, 116.5, 102.3, 77.4, 58
.6, 39.6, 30.4, 26.6, 25.
8, 25.7, 21.9, 17.9, 17.7
, 16.2 【0062】実施例4 【0063】 〔化合物A及び化合物Cの血管拡張活性の測定〕【00
64】(試験方法) 体重150〜200gのSD系
雄性ラットをペントバルビタールナトリウムにて麻酔し
、開胸手術を行い、すばやく正中大動脈を取り出した。 更に、ピンセット等により余分な結合組織等を除いた後
、1〜2mm長に切断した。この血管断片を試料として
、等張性トランスジューサーを用いたマグヌス法により
、下記表1に示す被検試薬の血管拡張活性を測定した。 即ち、血管断片を、常法に従って生理的栄養溶液(PS
S,ヘペス緩衝液、pH7.4)中、酸素ガス通気下で
しばらく安定させた後、KClの添加によって生じる血
管収縮反応に対する被検試薬の抑制効果を血管拡張活性
とした。 【0065】(試験結果) 高カリウム濃度(80m
M)による脱分極性の最大血管収縮に対する、被検試薬
の試験溶液の50%抑制活性濃度(ID50値)は下記
表1に示す通りであった。 【0066】 【表1】 【0067】上記表1に示す結果から明らかなように、
本発明のエレクツミンA及びB並びに化合物Cは、脱分
極性の血管収縮に対して極めて強い血管拡張活性を示し
た。 【0068】実施例5 【0069】〔化合物Aの血圧降下試験〕【0070】
(試験方法) 高血圧自然発症雄性ラットを1群6匹
用い、試験開始7日前にペントバルビタールナトリウム
麻酔下、ヘパリンナトリンナトリウム500U/mlを
満たしたカニューレを腹大動脈に挿入し、他端を密閉し
頚背部に導き固定した。試験当日カニューレを血圧計(
日本電気三栄(株)製、463)につなぎ、無麻酔下に
血圧を記録した。エレクツミンA含有注射製剤、及びエ
レクツミンB含有注射製剤を腹腔内注射し、経時的に血
圧を測定した。対照群には同量の注射剤基剤を注射し、
比較した。 【0071】(試験結果) 試験結果を下記表2に示
す。 【0072】 【表2】 【0073】上記表2に示す結果から判るように、本発
明品のエレクツミンA及びB含有注射製剤は、著しい血
圧降下作用を示した。これは実施例4で示したように本
発明のエレクツミンA及びBの有する強い血管拡張作用
によるものと思われる。 【0074】実施例6 【0075】〔化合物Aの抹梢血管拡張作用〕【007
6】ウサギ耳介透明窓を用いた生体顕微鏡的皮膚微小循
環観察法〔Bulletin of the Inst
itute of Public Health, 1
2, 34 (’63)〕により、エレクツミンA及び
Bの抹梢血管拡張作用を調べた。 【0077】(試験方法) 浅野らの方法〔Jour
nal of Ethnopharmacology,
20, 107 (’87) 〕に従って、実験モデ
ルの作製及び評価を行った。即ち、耳介にアクリル製チ
ャンバーを取り付けた体重約3kgの日本白色系雄性家
兎1群6羽を用い、耳静脈より薬物を注入し、投与前後
のチャンバー内の細動脈血管径の変化を測定、比較し、
被検試薬の血管拡張作用とした。使用した薬物用量(投
与濃度)は、本発明品のエレクツミンA及びB、比較品
のセファランチンいずれも、1mg/kg、3mg/k
g及び10mg/kgとした。試験開始前の細動脈の血
管径を予め測定し、薬物投与後15分後及び30分後に
同部位の血管径の測定を行い、6羽の増加率の平均から
、抹梢血管拡張作用を比較した。 【0078】(試験結果) 各被試験薬の血管拡張作
用を下記表3に示した。 【0079】 【表3】 【0080】上記表3に示す結果から明らかなように、
本発明のエレクツミンA及びBは、セファランチンに比
べ、投与濃度3mg/kg及び10mg/kgで著しく
強い血管拡張活性を用量依存的に示した。 【0081】実施例7 【0082】〔化合物Aの凍傷治療作用〕【0083】
(試験方法) 予めラット後肢の体積を測定しておき
、該ラット後肢に試験物質を塗布し、1時間後にクール
ニクスにより−53℃に冷却されたアセトンにラット後
肢を漬けて凍傷を誘発させた。1日後及び2日後に再び
ラット後肢の体積を測定し、次式により浮腫率を測定し
た。尚、試験物質は、エチルアルコールに1重量%とな
るように分散させ、その約0.5mlをラット後肢に塗
布した。 【0084】浮腫率=〔(処理後の後肢の体積−処理前
の後肢の体積)/処理前の後肢の体積〕×100【00
85】(試験結果) 下記表4に示すように試験物質
(化合物A)は無塗布の場合に比べ危険率5%以下で有
意に凍傷による浮腫を抑制することが認められた。 【0086】 【表4】 【0087】尚、本発明の新規化合物をマウス及びモル
モットの皮膚に塗布しても何ら異常は認められなかった
。また、マウスに500mg/kg経口投与しても死亡
例は認められなかった。 【0088】 【発明の効果】本発明の新規化合物を含有する本発明の
血管拡張剤は、強力な血管拡張作用を有し、血圧降下作
用、抹梢循環改善作用等の効果を有するので、血圧降下
剤、抹梢循環改善剤等として利用することができ、また
、皮膚外用では、血行促進効果に基づく、養毛・育毛剤
、入浴剤、手荒れ防止剤等として利用することもできる
。また、本発明の皮膚外用剤は、優れた末梢血管拡張作
用、特に皮膚の血流を改善する作用を有するので、皮膚
の血行不良に起因する種々の皮膚疾患、特に凍傷、凍瘡
、ヒビ、アカギレ等の治療剤として、また化粧料として
極めて有用である。
離し得る、血管拡張作用を有する新規化合物、並びに該
化合物を有効成分として含有する血管拡張剤及び皮膚外
用剤に関するもので、本発明の新規化合物を含有する本
発明の血管拡張剤は、循環器疾患の予防及び治療に利用
され、また本発明の皮膚外用剤は、種々の皮膚疾患の予
防及び治療に利用され得る。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】旱蓮草
は、オトギリソウ科オトギリソウ (Hypericu
m erectum Thunb.) の全草を称し、
止血及び収斂作用を有しており、漢方では小連翹とも呼
ばれ、日焼けの予防、虫さされ等の治療に用いられてい
る。 【0003】しかしながら、旱蓮草に血管拡張物質が含
まれるとの報告はいまだされておらず、わずかに旱蓮草
中の微量成分として、刈米ら(薬学雑誌,73(2).
204 (1953)) により、ヒペリシン(抗うつ
作用、抗ウイルス剤)が検出されたほか、小菅 ら(特
開昭60−120879号公報)により、止血活性物質
としてウエデロラクトン誘導体が報告されているにすぎ
ない。 【0004】また、皮膚疾患のうち、凍傷、凍瘡、ヒビ
、アカギレなどの血行不良を主原因とする疾患は極めて
発生頻度が高いのが現状であり、また、他の原因、例え
ば細菌性の皮膚疾患でも、血行不良により悪化する症例
もある。 【0005】これらの皮膚疾患の予防及び治療には、通
常油性成分を配合した化粧料、血行促進作用を有する成
分を含有する外用剤等が用いられている。 【0006】しかし、これら従来の皮膚外用剤は、血行
促進作用が充分でなく、満足し得るものではなかった。 【0007】従って、本発明の目的は、旱蓮草から血管
拡張作用を有する新規化合物を単離すること及び該化合
物を含有する血管拡張剤を提供することにある。$
また、本発明の別の目的は、優れた末梢血管拡張作用を
有し、皮膚疾患の予防及び治療に有用な皮膚外用剤を提
供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため種々検討した結果、旱蓮草の抽出物より
単離した特定の新規化合物が、極めて強い血管拡張作用
を有すること、及び優れた末梢血管拡張作用を有し、種
々の皮膚疾患の予防及び治療のための外用剤として有用
であることを知見した。 【0009】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、下記化2(化1と同じ)で表わされる新規化合物
を提供するものである。 【0010】 【化2】 【0011】また、本発明は、上記化2で表わされる新
規化合物を有効成分として含有する血管拡張剤を提供す
るものである。 【0012】更に、本発明は、上記化2で表わされる新
規化合物を有効成分として含有する皮膚外用剤を提供す
るものである。 【0013】尚、上記化2は、R1 が水素原子ではな
く上記基を示し且つR2 が水素原子を示す場合には、
立体異性体(光学異性体)の関係にある2つの化合物〔
以下、エレクツミン(erectumin) A及びB
と言う場合もある〕の何れか一方又は双方を表す。 【0014】以下、前記化2で表わされる本発明の新規
化合物エレクツミンA及びB(以下、化合物Aという場
合には、これら2つの化合物の何れか一方又は双方を指
す)について説明する。 【0015】本発明のエレクツミンA及びBは、分子量
484の微黄色のオイル状物質で、前記化2において、
*印を付した不整炭素原子上での立体異性体の関係にあ
り、これらが前記化2で表わされるものであることはN
MR等により確認した。 【0016】本発明のエレクツミンA及びBの旱蓮草か
らの単離(抽出)は、通常、次のように行うことができ
る。 【0017】まず、旱蓮草を粉砕し、粉砕物にメタノー
ル、アセトン、クロロホルム等の溶剤を加え、10〜6
0℃にて1日から1週間ほど浸漬抽出する。 【0018】次に、得られた抽出液を、エバポレーター
等を用いて30〜45℃で濃縮し、抽出エキスを得る。 この抽出エキスの収量は、原草に対し5〜20%程度で
ある。 【0019】次いで、上記抽出エキスについて、70〜
90%メタノール水及びn−ヘキサン(メタノール水:
n−ヘキサン=1〜2:1〜2)にて液−液分配を行い
、血管拡張作用の認められるn−ヘキサン画分を得る。 【0020】次いで、上記n−ヘキサン画分を、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより分画する。 【0021】次いで、得られた各画分について血管拡張
活性を測定し、最も血管拡張活性の強い画分を採取する
。 【0022】然る後、上記画分について、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーを行うことにより、本発明のエ
レクツミンA及びBが、それらの混合物として得られる
。 【0023】本発明のエレクツミンA及びBの分離は、
上記の如くして得られるエレクツミンA及びBの混合物
を、その微量を展開するか、多重展開するクロマトグラ
フィーにより行うことができる。 【0024】また、前記化2で表わされる化合物のうち
、前記化合物A以外の化合物は、例えば、下記化3で示
される反応式に従って製造することができる。 【0025】 【化3】 【0026】即ち、上記化3において■で示される化合
物Aをメチル化すれば、上記化3において■で示される
化合物Bが得られ、これを塩基と反応させれば、上記化
3において■で示される化合物Cが得られる。 【0027】化合物Aのメチル化反応は、例えば、化合
物Aとトリアルキルシリルジアゾメタン等のメチル化剤
とを、ベンゼン、アルコール等の有機溶剤中で室温下に
数時間撹拌すればよい。また、化合物Bの脱アシル化反
応は、メタノール等の溶媒中、化合物Bに炭酸カリウム
等の塩基を加え、0℃〜室温で数時間撹拌すればよい。 【0028】次に、上述の本発明の新規化合物を含有す
る本発明の血管拡張剤について説明する。 【0029】本発明の血管拡張剤は、通常の製剤学的手
段を用いることにより、容易に製造することができる。 【0030】例えば、経口投与剤とする場合は、本発明
の新規化合物を、カオリン、タルク、乳糖、でんぷん、
及び結晶セルロース等の担体を用いて常法に従って錠剤
、散剤、顆粒剤、カプセル剤としてもよい。また、本発
明の新規化合物を、ワセリン、ラノリン、及び乳剤性基
剤等に混和し、軟膏剤、クリーム剤、及び注射剤とする
ことも可能である。また、本発明の血管拡張剤は、養毛
・育毛を目的とする外用剤とすることができ、この場合
は、アルコール等の溶剤を用いてトニック剤等の外用剤
とすることができる。 【0031】次に、上述の本発明の新規化合物を含有す
る皮膚外用剤について説明する。 【0032】本発明の皮膚外用剤は、本発明の新規化合
物を単独で、あるいは0.001〜90重量%となるよ
うに外用剤基剤に混合、分散して軟膏剤、クリーム剤、
ゲル剤、液剤、ローション剤等としたもので、これらは
薬用化粧料、医薬品のいずれとしても使用できる。かか
る皮膚外用剤を調製するにあたって用いられる外用剤基
剤としては、ワセリン、パラフィン、シリコーン油、動
植物油脂等の油脂性基剤;ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール等の水溶性基剤等が挙げられる。ま
た、本発明の皮膚外用剤には、更に乳化剤、懸濁化剤、
ゲル化剤、保存剤、安定化剤等を配合することができる
。 【0033】 【作用】本発明の新規化合物は、強力な血管拡張作用及
び優れた末梢血管拡張作用を有する。そのため、本発明
の血管拡張剤によれば、有効成分として含有する本発明
の新規化合物の血管拡張作用により、血圧降下、抹梢循
環改善及び血行促進を図れる。また、本発明の皮膚外用
剤によれば、有効成分として含有する本発明の新規化合
物の末梢血管拡張作用により、皮膚の血行が促進され、
皮膚の血行不良に起因する種々の皮膚疾患が予防及び治
療される。 【0034】 【実施例】以下、本発明の新規化合物の製造を示す実施
例、並びに本発明の血管拡張剤及び皮膚外用剤の効果を
示す実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 【0035】実施例1 【0036】〔化合物Aの化学的調製法〕【0037】
開花期に旱蓮草を取り入れ、新鮮なうちに全草2.5k
gを粉砕し、メタノール7.5lを加え、室温にて1日
から1週間ほど浸漬抽出する。更に、メタノールを加え
て同様の操作にて抽出を合計3回行い抽出液を合せる。 得られた抽出液を、エバポレーターを用いて40℃前後
の温度で濃縮し、メタノール抽出エキス180gを得る
。この抽出エキスについて、70〜90%メタノール水
及びn−ヘキサン(1l−1l×5回)にて液−液分配
を行い、血管拡張作用の認められるn−ヘキサン画分6
0gを得る。このn−ヘキサン画分をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、400g
)により分画した。溶出溶媒としてn−ヘキサン−酢酸
エチルエステル(6:1→1:1)を用い、溶出液の6
画分(No.1〜No.6)を得た。各画分について血
管拡張活性を測定し、最も血管拡張活性の強い画分No
.2を19.5g得る。更に、画分No.2について、
上記と同様のクロマトグラフィーを行い、微黄色オイル
状のエレクツミンA及びB(約1対1)を合計2.3g
(収率0.092%)を得る。 【0038】以上の如くして得られた化合物は、次の物
理化学的性質を有しており、本発明のエレクツミンA及
びBであることを確認した。 【0039】■外観:微黄色オイル状 【0040】■Rf値: TLC: Merck社製、Kiesel gel 6
0 F254クロロホルム:メタノール (10:1
) Rf値 0.53付近 ヘキサン:酢酸エチル (1:1) Rf値 0
.28付近 トルエン:酢酸エチル (1:1) Rf値 0
.28付近 【0041】エレクツミンA及びBは、いずれも上記し
たRf値を示すが、微量を展開するか、多重展開するこ
とにより両者は分離する。便宜上、この方法によって得
られるRf値の小さいスポットをエレクツミンA、Rf
値の大きいスポットをエレクツミンBとする。 【0042】■比施光度: エレクツミンA〔α〕D 23+283°(C1.0、
99.5%エタノール溶液) エレクツミンB〔α〕D 23+209°(C1.3、
99.5%エタノール溶液) 【0043】■分子式:エレクツミンA及びB;C30
H44O5 【0044】■分子量:エレクツミンA及びB;m/z
484, 3185(M+ ), calcd. f
or C30H 44O5 M + 484. 31
89 【0045】 ■紫外部吸収スペクトル(アセトニトリル溶液中)エレ
クツミンA;λ max nm(log ε):2
50(3.96) エレクツミンB;λ max nm(log ε)
:250(3.96) 【0046】■赤外部吸収スペクトル(neat)エレ
クツミンA; νcm−1:3450,1757,1732,1710
,1660,1580,1456,1382,1306
,1248,1110,1050. エレクツミンB; νcm−1:3450,1755,1732,1710
,1660,1578,1452,1380,1308
,1252,1110,1048. 【0047】■
1H−NMRスペクトル(200MHz, CDCl3
) エレクツミンA; δ(ppm) :1.05(3H,d), 1.08(
3H,d), 1.5 〜1.7(3H×7), 1.
9 〜2.1 (4H,complex), 2.2
〜2.9(7H,complex), 4.63(1H
,dd,J=5.1,8.5Hz), 4.9 〜5.
2(4H,complex), −OH(1H). エレクツミンB; δ(ppm) :1.08(3H,d,J=6.8Hz
), 1.14(3H,d,J=6.9Hz), 1.
5 〜1.7(3H×7), 1.9 〜2.1(4H
,complex),2.2〜2.9(7H,comp
lex), 4.52(1H, like t), 4
.84(1H, like t), 4.88(1H,
like t), 5.05(1H, like t
), 5.18(1H, like t), −OH(
1H). 【0048】エレクツミンAの重クロロホルム中(2.
0mg/0.6ml)での 1H−NMRスペクトルの
チャートを図1及び図2に示し、エレクツミンBの重ク
ロロホルム中(3.0mg/0.5ml)での 1H−
NMRスペクトルのチャートを図3及び図4に示し、エ
レクツミンAとエレクツミンBが約4対5の割合で混合
された検体の重クロロホルム中(100mg/0.5m
l)での 1H−NMRスペクトルのチャートを図5及
び図6に示す。尚、図1と図2、図3と図4、及び図5
と図6は、それぞれ連続する一つのチャートで、図2は
図1の左側端に連続し、図4は図3の左側端に連続し、
図6は図5の左側端に連続する。 【0049】図1及び図2、図3及び図4並びに図5及
び図6から明らかなように、同一溶媒中においても構造
中に有するエノール性水酸基の化学シフトと同様、エレ
クツミンA及びエレクツミンBに特徴的なシグナルδ4
.63ppm(図2)及びδ4.84ppm(図4)は
、濃度等によりシフトしやすい〔δ4.63ppm →
δ4.38ppm 、δ4.84ppm →δ4.57
ppm(図5及び図6)〕。 【0050】■13C−NMRスペクトル(50MHz
, CDCl3) :エレクツミンAとエレクツミン
Bが約4対5の割合で混合された検体の重クロロホルム
中(100mg/0.5ml)での13C−NMRスペ
クトルのチャートを図7及び図8に示す。尚、図7と図
8は連続する一つのチャートで、図8は図7の左側端に
連続する。また、図7及び図8中、sはシングレットを
、dはダブレットを、tはトゥリプレットを、gはカル
テットを示す。 【0051】実施例2 【0052】〔化合物Bの製造〕 【0053】実施例1で得られた化合物A(エレクツミ
ンA及びB)120mgをベンゼン−メタノール(4:
1)4mlに溶解し、これにトリメチルシリルジアゾメ
タン溶液2mlを加えた。室温で3時間撹拌した後、溶
媒を減圧留去し、残留物をシリカゲル薄層クロマトグラ
フィーにより分画し、化合物Bを単離した(収量80m
g、収率66%)。 【0054】化合物Bの 1H−NMRスペクトル(2
00MHz, CDCl3)のチャートを図9及び 図
10に示す。尚、図9と図10は連続する一つのチャー
トで、図10は図9の左側端に連続する。 【0055】実施例3 【0056】〔化合物Cの製造〕 【0057】実施例2で得られた化合物B90mgをメ
タノール5mlに溶解し、これに炭酸カリウム100m
gを加えて0℃で1時間、さらに室温で1時間撹拌した
。酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄後、乾燥(Na2
SO4上)を行い、溶媒を減圧留去した。残留物をシリ
カゲル薄層クロマトグラフィーにより分画し、化合物C
を単離した(収量38mg、収率65%)。 【0058】得られた化合物は、次の物理化学的性質を
有しており、本発明の化合物Cであることを確認した。 【0059】IRλmax (nert) 296
8, 2920, 2860, 1752, 1662
, 1455, 1374, 1062, 1050c
m −1 【0060】1H−NMRδppm (CD
Cl3) 5.0 〜5.1(m.3H), 4.6
3(dd,J =6.0, 4.0Hz,1H), 4
.05(s,3H), 3.08(d, J=6.5H
z, 2H), 2.61(m,1H), 2.31(
m,1H), 1.9〜2.1(m,4H), 1.7
0(s,3H), 1.67(s,3H×2), 1.
62(s,3H), 1.60(s,3H) 【0061】13C−NMR δppm (CDC
l3) 174.5, 173.3, 136.0,
135.9, 131.5, 124.1, 122.
4, 116.5, 102.3, 77.4, 58
.6, 39.6, 30.4, 26.6, 25.
8, 25.7, 21.9, 17.9, 17.7
, 16.2 【0062】実施例4 【0063】 〔化合物A及び化合物Cの血管拡張活性の測定〕【00
64】(試験方法) 体重150〜200gのSD系
雄性ラットをペントバルビタールナトリウムにて麻酔し
、開胸手術を行い、すばやく正中大動脈を取り出した。 更に、ピンセット等により余分な結合組織等を除いた後
、1〜2mm長に切断した。この血管断片を試料として
、等張性トランスジューサーを用いたマグヌス法により
、下記表1に示す被検試薬の血管拡張活性を測定した。 即ち、血管断片を、常法に従って生理的栄養溶液(PS
S,ヘペス緩衝液、pH7.4)中、酸素ガス通気下で
しばらく安定させた後、KClの添加によって生じる血
管収縮反応に対する被検試薬の抑制効果を血管拡張活性
とした。 【0065】(試験結果) 高カリウム濃度(80m
M)による脱分極性の最大血管収縮に対する、被検試薬
の試験溶液の50%抑制活性濃度(ID50値)は下記
表1に示す通りであった。 【0066】 【表1】 【0067】上記表1に示す結果から明らかなように、
本発明のエレクツミンA及びB並びに化合物Cは、脱分
極性の血管収縮に対して極めて強い血管拡張活性を示し
た。 【0068】実施例5 【0069】〔化合物Aの血圧降下試験〕【0070】
(試験方法) 高血圧自然発症雄性ラットを1群6匹
用い、試験開始7日前にペントバルビタールナトリウム
麻酔下、ヘパリンナトリンナトリウム500U/mlを
満たしたカニューレを腹大動脈に挿入し、他端を密閉し
頚背部に導き固定した。試験当日カニューレを血圧計(
日本電気三栄(株)製、463)につなぎ、無麻酔下に
血圧を記録した。エレクツミンA含有注射製剤、及びエ
レクツミンB含有注射製剤を腹腔内注射し、経時的に血
圧を測定した。対照群には同量の注射剤基剤を注射し、
比較した。 【0071】(試験結果) 試験結果を下記表2に示
す。 【0072】 【表2】 【0073】上記表2に示す結果から判るように、本発
明品のエレクツミンA及びB含有注射製剤は、著しい血
圧降下作用を示した。これは実施例4で示したように本
発明のエレクツミンA及びBの有する強い血管拡張作用
によるものと思われる。 【0074】実施例6 【0075】〔化合物Aの抹梢血管拡張作用〕【007
6】ウサギ耳介透明窓を用いた生体顕微鏡的皮膚微小循
環観察法〔Bulletin of the Inst
itute of Public Health, 1
2, 34 (’63)〕により、エレクツミンA及び
Bの抹梢血管拡張作用を調べた。 【0077】(試験方法) 浅野らの方法〔Jour
nal of Ethnopharmacology,
20, 107 (’87) 〕に従って、実験モデ
ルの作製及び評価を行った。即ち、耳介にアクリル製チ
ャンバーを取り付けた体重約3kgの日本白色系雄性家
兎1群6羽を用い、耳静脈より薬物を注入し、投与前後
のチャンバー内の細動脈血管径の変化を測定、比較し、
被検試薬の血管拡張作用とした。使用した薬物用量(投
与濃度)は、本発明品のエレクツミンA及びB、比較品
のセファランチンいずれも、1mg/kg、3mg/k
g及び10mg/kgとした。試験開始前の細動脈の血
管径を予め測定し、薬物投与後15分後及び30分後に
同部位の血管径の測定を行い、6羽の増加率の平均から
、抹梢血管拡張作用を比較した。 【0078】(試験結果) 各被試験薬の血管拡張作
用を下記表3に示した。 【0079】 【表3】 【0080】上記表3に示す結果から明らかなように、
本発明のエレクツミンA及びBは、セファランチンに比
べ、投与濃度3mg/kg及び10mg/kgで著しく
強い血管拡張活性を用量依存的に示した。 【0081】実施例7 【0082】〔化合物Aの凍傷治療作用〕【0083】
(試験方法) 予めラット後肢の体積を測定しておき
、該ラット後肢に試験物質を塗布し、1時間後にクール
ニクスにより−53℃に冷却されたアセトンにラット後
肢を漬けて凍傷を誘発させた。1日後及び2日後に再び
ラット後肢の体積を測定し、次式により浮腫率を測定し
た。尚、試験物質は、エチルアルコールに1重量%とな
るように分散させ、その約0.5mlをラット後肢に塗
布した。 【0084】浮腫率=〔(処理後の後肢の体積−処理前
の後肢の体積)/処理前の後肢の体積〕×100【00
85】(試験結果) 下記表4に示すように試験物質
(化合物A)は無塗布の場合に比べ危険率5%以下で有
意に凍傷による浮腫を抑制することが認められた。 【0086】 【表4】 【0087】尚、本発明の新規化合物をマウス及びモル
モットの皮膚に塗布しても何ら異常は認められなかった
。また、マウスに500mg/kg経口投与しても死亡
例は認められなかった。 【0088】 【発明の効果】本発明の新規化合物を含有する本発明の
血管拡張剤は、強力な血管拡張作用を有し、血圧降下作
用、抹梢循環改善作用等の効果を有するので、血圧降下
剤、抹梢循環改善剤等として利用することができ、また
、皮膚外用では、血行促進効果に基づく、養毛・育毛剤
、入浴剤、手荒れ防止剤等として利用することもできる
。また、本発明の皮膚外用剤は、優れた末梢血管拡張作
用、特に皮膚の血流を改善する作用を有するので、皮膚
の血行不良に起因する種々の皮膚疾患、特に凍傷、凍瘡
、ヒビ、アカギレ等の治療剤として、また化粧料として
極めて有用である。
【図1】図1はエレクツミンAの重クロロホルム中(2
.0mg/0.6ml)での 1H−NMRスペクトル
のチャートの一部である。
.0mg/0.6ml)での 1H−NMRスペクトル
のチャートの一部である。
【図2】図2はエレクツミンAの重クロロホルム中(2
.0mg/0.6ml)での 1H−NMRスペクトル
のチャートの一部で、図1の左側端に連続する。
.0mg/0.6ml)での 1H−NMRスペクトル
のチャートの一部で、図1の左側端に連続する。
【図3】図3はエレクツミンBの重クロロホルム中(3
.0mg/0.5ml)での 1H−NMRスペクトル
のチャートの一部である。
.0mg/0.5ml)での 1H−NMRスペクトル
のチャートの一部である。
【図4】図4はエレクツミンBの重クロロホルム中(3
.0mg/0.5ml)での 1H−NMRスペクトル
のチャートの一部で、図3の左側端に連続する。
.0mg/0.5ml)での 1H−NMRスペクトル
のチャートの一部で、図3の左側端に連続する。
【図5】図5はエレクツミンAとエレクツミンBが約4
対5の割合で混合された検体の重クロロホルム中(10
0mg/0.5ml)での 1H−NMRスペクトルの
チャートの一部である。
対5の割合で混合された検体の重クロロホルム中(10
0mg/0.5ml)での 1H−NMRスペクトルの
チャートの一部である。
【図6】図6はエレクツミンAとエレクツミンBが約4
対5の割合で混合された検体の重クロロホルム中(10
0mg/0.5ml)での 1H−NMRスペクトルの
チャートの一部で、図5の左側端に連続する。
対5の割合で混合された検体の重クロロホルム中(10
0mg/0.5ml)での 1H−NMRスペクトルの
チャートの一部で、図5の左側端に連続する。
【図7】図7はエレクツミンAとエレクツミンBが約4
対5の割合で混合された検体の重クロロホルム中(10
0mg/0.5ml)での13C−NMRスペクトルの
チャートの一部である。
対5の割合で混合された検体の重クロロホルム中(10
0mg/0.5ml)での13C−NMRスペクトルの
チャートの一部である。
【図8】図8はエレクツミンAとエレクツミンBが約4
対5の割合で混合された検体の重クロロホルム中(10
0mg/0.5ml)での13C−NMRスペクトルの
チャートの一部で、図7の左側端に連続する。
対5の割合で混合された検体の重クロロホルム中(10
0mg/0.5ml)での13C−NMRスペクトルの
チャートの一部で、図7の左側端に連続する。
【図9】図9は化合物Bの 1H−NMRスペクトル(
200MHz, CDCl3)のチャートの一 部であ
る。
200MHz, CDCl3)のチャートの一 部であ
る。
【図10】図10は化合物Bの 1H−NMRスペクト
ル(200MHz, CDCl3)のチャートの一 部
で、図9の左側端に連続する。
ル(200MHz, CDCl3)のチャートの一 部
で、図9の左側端に連続する。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記化1で表わされる新規化合物。 【化1】
- 【請求項2】 請求項1に記載の化合物を含有する血
管拡張剤。 - 【請求項3】 請求項1に記載の化合物を含有する皮
膚外用剤。
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|---|---|---|---|
| JP13298990 | 1990-05-23 | ||
| JP2-132989 | 1990-05-23 |
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|---|---|---|---|
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| JP (1) | JPH04211676A (ja) |
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