JPH04214758A - ポリエステル組成物 - Google Patents

ポリエステル組成物

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JPH04214758A
JPH04214758A JP41016890A JP41016890A JPH04214758A JP H04214758 A JPH04214758 A JP H04214758A JP 41016890 A JP41016890 A JP 41016890A JP 41016890 A JP41016890 A JP 41016890A JP H04214758 A JPH04214758 A JP H04214758A
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JP
Japan
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particles
polyester
film
average particle
polyester composition
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Application number
JP41016890A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Saito
斎藤 安彦
Tetsuo Ichihashi
哲夫 市橋
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステル成形品特
にポリエステルフイルム、ポリエステル繊維等の成形に
適したポリエステル組成物に関し、更に詳しくは特定の
複合粒子を含有する、滑り性、耐摩耗性に優れた成形品
を形成し得るポリエステル組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にポリエステル、特にポリエチレン
テレフタレートもしくはポリエチレンナフタレートは、
その優れた力学特性、化学特性を有するため、フイルム
、繊維等に広く用いられている。
【0003】しかしながら、その透明性、光輝性を十分
に生かしたフイルムあるいは繊維を製造する場合には、
その成形過程および加工工程において、往々にして工程
不良をひきおこしていた。その原因は多くの場合、高い
摩擦係数によるものである。
【0004】従来、ポリエステルの摩擦係数を低下させ
る方法として、ポリエステル中に不活性粒子を存在させ
る方法が数多く提案されているが、該粒子とポリエステ
ルとの親和性が充分でなく、フイルム、繊維等の滑り性
、耐摩耗性がいずれも満足すべきものではなかった。
【0005】この方法を更に具体的に説明すると、ポリ
エステルの表面特性を向上させる手段として、従来、■
  ポリエステル合成時に使用する触媒などの一部また
は全部を反応工程で析出させる方法(内部粒子析出方式
)■  炭酸カルシウム、酸化ケイ素などの粒子を重合
時または重合後に添加する方法(外部粒子添加方式)が
数多く提案されている。
【0006】しかしながら、■の内部粒子析出方式は、
粒子がポリエステル成分の金属塩等であるため、ポリエ
ステルとの親和性はある程度良好である反面、反応中に
粒子を生成させる方法であるため、粒子量、粒子径のコ
ントロールおよび粗大粒子の生成防止などが困難である
。
【0007】一方■の外部粒子添加方式は粒径、添加量
などを適切に選定し、さらに粗大粒子を分級等により除
去した粒子を添加すれば易滑性の面では優れたものとな
る。しかしながら、耐摩耗性の面で、脱落した粒子によ
る摩耗促進等の問題がある。
【0008】添加粒子のポリエステルに対する親和性を
向上させる手段として、シラン系化合物あるいはチタネ
ート系化合物と無機粒子とのカップリング反応による表
面処理が提案されているが、処理工程が複雑であること
、効果が期待ほどでない等の種々の問題がある。
【0009】さらに、特開昭63−162728号のよ
うにシリカを無機粒子に付着させる方法、特開昭63−
202671号のようにシリコーンを吸着被覆する方法
等にみられる無機粒子の表面改質方法、特開昭63−3
04047号のようにチタン水和酸化物もしくはチタン
酸化物で被覆する方法、あるいは特開昭64−1686
0号のように酸化ケイ素で被覆する方法等にみられる有
機粒子の表面改質方法も知られているが、耐摩耗性、場
合によっては透明性について満足のいく効果は未だに見
い出されていないのが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上述の
実情にかんがみ、滑り性、耐摩耗性、場合によっては透
明性等に優れた成形品の成形に好適なポリエステル組成
物を得るために鋭意検討した結果、有機高分子粒子また
は不活性無機粒子の表面に架橋ポリスチレン微粒子を融
着被覆させた複合粒子を含有させたポリエステル組成物
が優れた特性を有することを見出し、本発明に到達した
。
【0011】従って、本発明の目的は、ボイドが小さく
、滑り性、特に耐摩耗性に優れた成形品を形成し得るポ
リエステル組成物を提供することにある。
【0012】
【発明を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、平均粒径0.05〜5μmの有機高分子粒子
または不活性無機粒子の表面に該平均粒径に対する平均
粒径の比が1/5以下である架橋ポリスチレン微粒子を
融着被覆させた複合粒子を含有することを特徴とするポ
リエステル組成物によって達成される。
【0013】本発明におけるポリエステルとは芳香族ジ
カルボン酸を主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを主
たるグリコール成分とするポリエステルである。かかる
ポリエステルは実質的に線状であり、そしてフイルムも
しくは繊維形成性特に溶融成形によるフイルムもしくは
繊維形成性を有する。
【0014】芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレ
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジ
フェニルエタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸
、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホ
ンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、アン
スラセンジカルボン酸等を挙げることができる。
【0015】脂肪族グリコールとしては、例えばエチレ
ングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチ
レングリコール、デカメチレングリコール等の如き炭素
数2〜10のポリメチレングリコールあるいはシクロヘ
キサンジメタノールの如き脂環族ジオール等を挙げるこ
とができる。
【0016】本発明において、ポリエステルとしては、
例えばアルキレンテレフタレートおよび/またはアルキ
レンナフタレートを主たる構成成分とするものが好まし
く用いられる。
【0017】かかるポリエステルのうちでも、例えばポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレートはもちろんのこと、例えば全ジカルボン酸成
分の80モル%以上がテレフタル酸および/または2,
6−ナフタレンジカルボン酸であり、全グリコール成分
の80モル%以上がエチレングリコールである共重合体
が好ましい。
【0018】その際全酸成分の20モル%以下はテレフ
タル酸および/または2,6−ナフタレンジカルボン酸
以外の上記芳香族ジカルボン酸であることができ、また
例えばアジピン酸、セバチン酸等の如き脂肪族ジカルボ
ン酸;シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸の如き脂
環族ジカルボン酸等であることができる。
【0019】また、全グリコール成分の20モル%以下
は、エチレングリコール以外の上記グリコールであるこ
とができ、また例えばハイドロキノン、レゾルシン、2
,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等の如
き芳香族ジオール、1,4−ジヒドロキシメチルベンゼ
ンの如き芳香環を有する脂肪族ジオール;ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコール等の如きポリアルキレングリコール(
ポリオキシアルキレングリコール)等であることもでき
る。
【0020】また、本発明におけるポリエステルには、
例えばヒドロキシ安息香酸の如き芳香族オキシ酸;ω−
ヒドロキシカプロン酸の如き脂肪族オキシ酸等のオキシ
カルボン酸に由来する成分を、ジカルボン酸成分および
オキシカルボン酸成分の総量に対し20モル%以下で共
重合あるいは結合するものも包含される。
【0021】さらに本発明におけるポリエステルには実
質的に線状である範囲の量、例えば全酸成分に対し2モ
ル%以下の量で、三官能以上のポリカルボン酸またはポ
リヒドロキシ化合物、例えばトリメリット酸、ペンタエ
リスリトール等を共重合したものも包含される。
【0022】さらに本発明におけるポリエステルには、
例えば顔料、染料、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤
、酸化防止剤、遮光剤(例えばカーボンブラック、二酸
化チタン等)等の如き添加剤を必要に応じて含有させる
こともできる。
【0023】本発明における有機高分子粒子又は不活性
無機粒子は、その表面に架橋ポリスチレン微粒子を融着
被覆させることができるものであれば、その種類、製法
は限定されない。
【0024】有機高分子粒子としては、シリコーン樹脂
、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル酸系架橋樹脂
、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリフェニルエス
テル樹脂などの粒子が好ましく挙げられる。これらの中
では特にシリコーン樹脂、ポリフェニルエステル樹脂が
好ましく、物性良化の傾向が見られる。
【0025】また、不活性無機粒子としては、特に炭酸
塩、硫酸塩、シリカ、二酸化チタンなどの粒子が好まし
く挙げられる。炭酸塩、硫酸塩としては、例えば炭酸カ
ルシウム、炭酸バリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム
、硫酸アルミニウム等が挙げられる。これらの中では炭
酸カルシウム、硫酸バリウムが特に好ましい。またシリ
カとしては、例えば乾式法もしくは湿式法(ケイ酸ナト
リウムの脱アルカリ法、アルコキシシランの加水分解・
縮合法等)によるものが好ましく挙げられ、二酸化チタ
ンとしては、例えば塩素法、硫酸法、アルコキシチタン
の加水分解・縮合法によるものが好ましく挙げられる。 なおシリカの場合はアルミニウム成分を30%以下含有
したものであってもよい。粒子の形状も特に限定はない
が、できるだけ球形の形状を有するものが好ましい。
【0026】なお、球形粒子としては、下記の体積形状
係数φ(数1)で定義すると、
【0027】
【数1】 [ここで、Vは該粒子の体積(μm3 )、dは投影面
における最大径(μm)である。]φが0.30〜π/
6の範囲にあるものであることが好ましい。また粒子群
全体のφtとしては、各粒子のφの数平均で表わし、φ
tは0.40〜π/6であることが好ましい。
【0028】さらに球形粒子の下記で定義される相対標
準偏差(数2)は、0.7以下が好ましく、0.5以下
がより好ましい。
【0029】
【数2】 [ここで、Di:個々の粒子の最大径(μm)、D:粒
子の最大径の数平均値(μm)、n:粒子の個数である
。] 有機高分子粒子および不活性無機粒子の平均粒径は0.
05〜5.0μmであり、0.05〜3.0μmが好ま
しい。この平均粒径が0.05μmより小では滑り性お
よび耐摩耗性の向上効果が不十分であり、好ましくない
。一方、5.0μmより大ではフイルム表面に粗大突起
を生じる可能性があるため、好ましくない。
【0030】ここで、平均粒径とは、測定した全粒子の
50重量%の点にある粒子の「等価球形直径」を意味す
る。この「等価球形直径」とは粒子と同じ容積を有する
想像上の球の直径を意味するが、真球状粒子を使用した
場合には直径の重量平均となる。平均粒径は粒子の電子
顕微鏡写真または、通常の沈降法による測定から計算す
ることができる。
【0031】これらの有機高分子粒子または不活性無機
粒子は単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよ
い。また複合塩の形で用いてもさしつかえない。
【0032】有機高分子粒子または不活性無機粒子の表
面に架橋ポリスチレン微粒子を融着被覆させる方法とし
ては、乾式法が好ましく挙げられるが、他の方法で行っ
てもかまわない。
【0033】乾式法で行う方法としては、例えばメカノ
ケミカルな反応を利用した方法が挙げられる。さらに具
体的には、有機高分子粒子および/または無機粒子と架
橋ポリスチレン微粒子を所定量混合し、ボールミル、振
動ミル、ジェットミル、ヘンシェルミキサー等によりエ
ネルギーを与え、有機高分子粒子または不活性無機粒子
の表面に架橋ポリスチレン微粒子を融着被覆させる方法
が挙げられる。
【0034】本発明においては架橋ポリスチレン微粒子
の平均粒径は、有機高分子粒子または不活性無機粒子の
平均粒径の1/5以下の小さな粒径のものを用いる必要
があり、好ましくは1/10以下である。この粒径比が
1/5を超えると、有機高分子粒子または不活性無機粒
子1個当りの融着可能な架橋ポリスチレン微粒子数が減
少し、架橋ポリスチレン微粒子が融着していない有機高
分子粒子または不活性無機粒子が存在するようになり、
好ましくない。
【0035】架橋ポリスチレン微粒子の平均粒径は0.
005μm以上1.0μm以下であることが好ましい。 架橋ポリスチレンの平均粒径が1.0μmを超えると、
粒径比が1/5を超えるようになって好ましくなく、一
方0.005μm未満の微粒子は工業的に製造または入
手し難い。
【0036】架橋ポリスチレン微粒子は、分子中に1個
の脂肪族の不飽和結合を持ったモノビニル化合物、例え
ばスチレン、アルキル置換スチレン等と、架橋剤として
分子中に2個以上の脂肪族の不飽和結合を有する、例え
ばジビニルベンゼン、ジビニルスルホン等のジビニル化
合物を共重合せしめて得ることができる。なお共重合せ
しめるための重合開始は、アゾイソブチロニトリル、ク
メンハイドロパーオキサイド、過酸化ベンゾイルなどの
ラジカル開始剤を用いるか、紫外線照射法が簡便であり
、好ましい。
【0037】架橋ポリスチレン微粒子の融着被覆量は、
有機高分子粒子または不活性無機粒子に対して、0.0
02〜10重量%の範囲が好ましい。特に0.02〜1
重量%の範囲が好ましい。
【0038】架橋ポリスチレン微粒子の被覆量が0.0
02重量%未満では、有機高分子粒子または不活性無機
粒子とポリエステルとの親和性向上効果が発現されなく
なるので、好ましくない。一方、10重量%を超えると
親和性向上効果は頭うちとなり、有機高分子粒子や不活
性無機粒子の凝集により粗大粒子を形成するので好まし
くない。
【0039】本発明における有機高分子粒子または不活
性無機粒子の表面に架橋ポリスチレン微粒子を融着被覆
させた複合粒子の添加量は、ポリエステルに対して、0
.005〜5重量%が好ましく、さらに0.01〜3重
量%が好ましい。
【0040】この添加含有量が0.005重量%未満で
あれば、ポリマー中の粒子数が少なすぎるため、例えば
フイルム表面突起数が少なくなり滑り性、耐摩耗性が不
十分となる。一方この添加含有量が5.0重量%を超え
た場合は、粒子の凝集がポリマー中で起こりやすくなり
、粗大突起数の面から不適となる。
【0041】本発明において複合粒子はポリエステルに
含有させる前に精製プロセスを用いて粗大粒子の除去を
行うことが好ましい。分級手段としては、例えば湿式も
しくは乾式遠心分離機、フィルター濾過等が挙げられる
。なおこれらの手段は二種以上を併用し、段階的に精製
してもよい。
【0042】複合粒子のポリエステルへの含有方法は任
意の時、任意の方法で行われるが、重合後の溶融ポリマ
ーにスクリュー型二軸混練押出機やバンバリーミキサー
等を用いて粉体添加し、混練を行うという添加方法が好
ましい。もちろん、一般的な方法としてポリエステル反
応の重合反応以前に、殊にエステル交換もしくはエステ
ル化反応終了前にグリコールスラリーとして添加する方
法であってもかまわない。
【0043】ポリエステル成形品、例えば繊維、フイル
ムは上記ポリエステル組成物をそのまま、あるいは他の
ポリエステル(複合粒子を所定割合で含有していないポ
リエステル)で希釈して製糸、製膜する等により得るこ
とができる。希釈に用いる他のポリエステルとしては、
例えば従来の析出法や添加法により製造されたポリエス
テルまたは粒子を含有していないポリエステルを挙げる
ことができる。いずれにしても最終的に得られる成形品
中には複合粒子を所定量含有していることが必要である
。
【0044】本発明のポリエステル組成物は公知の方法
で、フイルム、繊維等の成形品とすることができる。
【0045】フイルムの場合の製膜は公知の方法、例え
ば通常280〜300℃でシート状に溶融押出し、急冷
固化して無定形シートとした後、例えば縦方向および横
方向、あるいは縦、横、縦の方向に逐次二軸延伸する方
法、縦方向および横方向に同時二軸延伸する方法等を採
用することができる。
【0046】繊維の場合の製糸は公知の方法、例えば通
常280〜300℃で溶融押出して、500〜800m
/分の速度で紡糸した後、例えば延伸、あるいは仮撚、
あるいは熱処理する方法等を採用することができる。
【0047】本発明の特徴は、ポリエステルとの親和性
が悪いまたは親和性が不充分な添加粒子の表面にポリエ
ステルとの親和性が良好な、より小さい微粒子を融着さ
せることにより、該添加粒子の親和性ポテンシャルを向
上させるとともに、小粒子を融着させた表面がコンペイ
トウ状になるため谷部にもポリエステルが浸透し、アン
カー効果によりさらに親和性を向上させた点にある。
【0048】本発明のポリエステル組成物は滑り性に優
れ、かつ粒子とポリエステルとの親和性に優れているた
め耐摩耗性が良好等の各種利点を有する成形品を形成で
き、各種の用途に利用できる。特に滑り性、耐摩耗性、
さらには透明性を要求されるフイルム分野、繊維分野に
好ましく用いることができる。
【0049】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に具体的に
説明する。なお、実施例での「部」は重量部を意味する
。また実施例での各特性値の測定は下記の方法に従った
。
【0050】 (1) 粒子の粒径 粒子粒径の測定には次の状態がある。
【0051】 1)  粉体から、平均粒径、粒径比等を求める場合2
)  フイルム中粒子の平均粒径、粒径比等を求める場
合1)  粉体からの場合 電顕試料台上に粉体を個々の粒子ができるだけ重ならな
いように散在させ、金スパッター装置によりこの表面に
金薄膜蒸着層を厚み20〜30mμで形成し、走査型電
子顕微鏡にて、例えば10,000〜30,000倍で
観察し、日本レギュレーター(株)製ルーゼックス50
0にて、少なくとも100個の粒子の長径(Dli)、
短径(Dsi)および面積円相当(Di)を求める。そ
して、これらの値から平均粒径を算出する。
【0052】 2)  フイルム中の粒子の場合 試料フイルム小片を走査型電子顕微鏡用試料台に固定し
、日本電子(株)製スパッターリング装置(JFC−1
100型イオンエッチング装置)を用いてフイルム表面
に下記条件にてイオンエッチング処理を施す。
【0053】条件は、ベルジャー内に試料を設置し、約
10−3Torrの真空状態まで真空度を上げ、電圧0
.25kV、電流12.5mAにて約10分間イオンエ
ッチングを実施する。さらに同装置にて、フイルム表面
に金スパッターを施し、走査型電子顕微鏡にて10,0
00〜30,000倍で観察し、日本レギュレーター(
株)製ルーゼックス500にて少なくとも100個の粒
子の長径(Dli)、短径(Dsi)および面積円相当
径(Di)を求める。そして、それらの値から平均粒径
を算出する。 (2) 親和性 上記(1)−2)の方法に従ってフイルム中(表面)の
粒子周辺を暴露し、少なくとも50個の粒子の長径とボ
イドの長径を測定し、次式ボイド比=ボイドの長径/粒
子の長径で表わされるボイド比の数平均値を求める。
【0054】この数平均値をもって、次のような判定基
準で表示する。
【0055】 1級:1≦ボイド比<1.5(即ちボイドが存在しない
、もしくは非常に小さい) 2級:1.5≦ボイド比<2.0 3級:2.0≦ボイド比<3.0 4級:3.0≦ボイド比<4.0 (3) 削れ性 フイルムの走行面の削れ性を5段のミニスーパーカレン
ダーを使用して評価する。カレンダーはナイロンロール
とスチールロールの5段カレンダーであり、処理温度は
80℃、フイルムにかかる線圧は200kg/cm、フ
イルムスピードは50m/分で走行させる。走行フイル
ムは全長6000m走行させた時点でカレンダーのトッ
プローラーに付着する汚れでフイルムの削れ性を評価す
る。
【0056】 <4段階判定> ◎  ナイロンロールの汚れ全くなし ○  ナイロンロールの汚れほとんどなし×  ナイロ
ンロールが汚れる ××  ナイロンロールが非常に汚れる(4) ヘーズ
(曇り度) JIS−K674に準じ、日本精密光学社製、積分球式
HTRメーターによりフイルムのヘーズを求める。
【0057】
【実施例1】 [有機高分子粒子の表面処理] 平均粒径0.7μmのメチルトリメトキシシランの加水
分解、縮合によって製造された球状のシリコーン粒子9
7部と平均粒径0.04μmの架橋ポリスチレン微粒子
3部をハイブリタイザー(奈良機械(株)製)を用いて
分散混合し、シリコーン粒子の表面に架橋ポリスチレン
微粒子を機械的衝撃にて融着、固定化し被覆した。
【0058】得られた複合粒子の表面を走査型電子顕微
鏡で観察したところ、5万倍の倍率でシリコーン粒子の
表面に架橋ポリスチレン微粒子が均一に打ち込まれ融着
被覆されている様子が観察できた。 [ポリエステルへの添加] 固有粘度(オルソクロロフェノール、35℃)0.62
dl/g のポリエチレンテレフタレートチップと上記
で得られた粉体(複合粒子)を粉体含有量0.2重量%
となるようブレンドし、スクリュー式二軸押出機により
混練押出した。この際固有粘度の低下を押えるべく、押
出機ノズル2ケ所より0.1〜0.2  Torrとな
るよう真空吸引した。押出し後水冷し、チップ化したと
ころ、固有粘度は0.60dl/g であった。 [フイルムの製造] 次いで、得られたポリエチレンテレフタレート組成物チ
ップを180℃で乾燥後、溶融押出機によりシート化し
、続いて90℃で縦延伸倍率3.5倍、横延伸倍率4.
0倍に二軸延伸し、その後熱固定し、厚さ15μmのフ
イルムとした。
【0059】このフイルムの特性を表1に示す。得られ
たフイルム中の粒子周辺のボイドはないものが主で、あ
っても極めて小さいものであった。またフイルムの耐摩
耗性、透明性とも良好であった。
【0060】
【比較例1】実施例1の方法で、シリコーン粒子の表面
に架橋ポリスチレン微粒子を融着被覆しない以外は同じ
ように行なってフイルムを得た。
【0061】この結果を表1に示す。得られたフイルム
は、耐摩耗性、ヘーズとも劣ったものであった。
【0062】
【比較例2】実施例1の方法で、架橋ポリスチレン微粒
子として、この平均粒径がシリコーンの平均粒径の1/
4のものを用いたこと以外は同じように行なってフイル
ムを得た。
【0063】この結果を表1に示す。得られたフイルム
は親和性、ヘーズともに極めて悪く、耐摩耗性、透明性
とも劣ったものであった。
【0064】
【実施例2】実施例1でシリコーン粒子に替えて平均粒
径が0.65μmのポリフェニルエステル樹脂粒子を用
いる以外は同じように行なってフイルムを製造した。
【0065】フイルムの特性は表1に示すが、耐摩耗性
、透明性ともに良好であった。
【0066】
【比較例3】実施例2の方法で、ポリフェニルエステル
樹脂粒子の表面に架橋ポリスチレン微粒子を融着被覆し
ない以外は同じように行なってフイルムを得た。
【0067】得られたフイルムの特性を表1に示すが、
耐摩耗性、透明性とも劣ったものであった。
【0068】
【実施例3】実施例1の方法で、シリコーン粒子に替え
て、平均粒径が0.8μmの炭酸カルシウムを用い、か
つ架橋ポリスチレン微粒子を被覆した炭酸カルシウムの
ポリエステルへの添加量を0.2重量%とする以外は同
じように行なってフイルムを得た。
【0069】フイルムの特性は表1に示すが、耐摩耗性
、透明性ともに極めて良好であった。
【0070】
【比較例4】実施例1の方法で、炭酸カルシウム粒子の
表面に架橋ポリスチレン微粒子を被覆しない以外は同じ
ように行なってフイルムを得た。
【0071】この結果を表1に示す。得られたフイルム
ヘーズは15.0%と極めて悪く、かつ粒子径の3〜4
倍のボイドが点在し、親和性も悪かった。
【0072】
【実施例4】実施例3で炭酸カルシウムに替えて平均粒
径が0.6μmの硫酸バリウムを用い、かつ架橋ポリス
チレン微粒子を被覆した硫酸バリウムのポリエステルへ
の添加量を3500ppm とする以外は同じように行
なってフイルムを製造した。
【0073】フイルムの特性は表1に示すが、耐摩耗性
、透明性ともに良好であった。
【0074】
【実施例5】実施例3の方法で、炭酸カルシウムに替え
て、平均粒径が0.7μmの真球状シリカを用い、かつ
架橋ポリスチレン微粒子を被覆した真球状シリカのポリ
エステルへの添加量を0.2重量%とする以外は同じよ
うに行なってフイルムを得た。
【0075】フイルムの特性は表1に示すが、耐摩耗性
、透明性ともに極めて良好であった。
【0076】
【実施例6】ポリエチレンテレフタレートをポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートに変更する以外は実施例7と
同様に行ってフイルムを製造した。
【0077】フイルムの特性は表1に示すが、耐摩耗性
、透明性ともに良好であった。
【0078】
【実施例7】 [球状二酸化チタンの合成] チタンテトラエトキシドのエアロゾルをエチレングリコ
ール・水の飽和蒸気を有する窒素ガス雰囲気下で加水分
解・脱水反応を行い真球状の二酸化チタンを得た。この
二酸化チタンの平均粒径は0.6μm、直径相対標準偏
差は0.5であり、大きさが均一な球状であった。 [フイルムの製造] 実施例3の方法で、炭酸カルシウムに替えて上記の球状
二酸化チタンを用い、かつ架橋ポリスチレン微粒子を被
覆した球状二酸化チタンのポリエステルへの添加量を0
.2重量%とする以外は同じように行ってフイルムを製
造した。
【0079】フイルムの特性は表1に示すが、耐摩耗性
、透明性ともに良好であった。
【0080】
【比較例5】比較例4の方法で、炭酸カルシウムの替わ
りに通常の二酸化チタンを用いる以外同じように行なっ
てフイルムを製造した。
【0081】得られたフイルムの特性は表1に示すが、
耐摩耗性、透明性とも劣ったものであった。
【0082】
【表1】
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、ボイドが小さく、滑り
性、特に耐摩耗性に優れた成形品を形成し得るポリエス
テル組成物を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径0.05〜5μmの有機高分子粒
    子又は不活性無機粒子の表面に該平均粒径に対する平均
    粒径の比が1/5以下である架橋ポリスチレン微粒子を
    融着被覆させた複合粒子を含有することを特徴とするポ
    リエステル組成物。
  2. 【請求項2】架橋ポリスチレン微粒子の平均粒径が0.
    005〜1μmであり、かつこの融着被覆量が有機高分
    子粒子又は不活性無機粒子に対して0.002〜10重
    量%である請求項1記載のポリエステル組成物。
  3. 【請求項3】複合粒子の含有量が、ポリエステルに対し
    て、0.005〜5重量%である請求項1記載のポリエ
    ステル組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002129042A (ja) * 2000-10-24 2002-05-09 Mitsubishi Rayon Co Ltd 生分解性樹脂の改質剤および生分解性樹脂組成物
JP2011058121A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Teijin Fibers Ltd ポリ乳酸繊維

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