JPH04215873A - プレコート鋼板の製造方法 - Google Patents

プレコート鋼板の製造方法

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JPH04215873A
JPH04215873A JP848091A JP848091A JPH04215873A JP H04215873 A JPH04215873 A JP H04215873A JP 848091 A JP848091 A JP 848091A JP 848091 A JP848091 A JP 848091A JP H04215873 A JPH04215873 A JP H04215873A
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Akio Tashiro
田代 秋雄
Ryoji Okamura
岡村 良司
Shigeru Koyama
茂 小山
Shingo Okamoto
信吾 岡本
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Yodogawa Steel Works Ltd
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Yodogawa Steel Works Ltd
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低光沢でソフトなビロ
ード調の手触り感を有するプレコート鋼板、さらにメタ
ル等を加えることにより低光沢でソフト感及びメタリッ
ク感を有するプレコート鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、艶消しでかつビロード調の外観を
呈する塗装鋼板は、40〜60μmの着色粒子とバイン
ダーとを含む被覆組成物を鋼板に塗装することにより得
ている。この方法では、塗装方法として、フローコーテ
ィング、スプレーコーティングが利用され、通常、2コ
ート2ベーク方式が採用されている。すなわち、下塗塗
料として防錆顔料を含有する防錆プライマーを塗装して
焼付け、3〜10μmの下塗塗膜を形成した後、バイン
ダー100重量部に対して着色粒子を150〜200重
量部含む上塗塗料を塗装して焼付け、30〜50μmの
上塗塗膜を形成している。一方、上記の方法において、
多量の着色顔料を含有する防錆プライマーを用いる場合
には、下塗塗膜の表面平滑性が低下し、上塗塗膜との密
着性が低下する。また上塗塗膜との密着性の低下に伴い
、加工性、防蝕性なども低下する。従って、上塗塗膜と
の密着性を確保するためには、プライマー中の着色顔料
の含有量を極力小さくし、上塗塗料中の着色粒子により
、鋼板の化粧色を発現させる必要がある。
【0003】しかしながら、上塗塗料中の着色粒子は、
粒径が大きく、着色力が小さいので、上塗塗膜の隠蔽力
が小さい。そこで、隠蔽力を大きくするために、従来、
(1)上塗塗膜の膜厚を、例えば30μm以上とする方
法、(2)上塗塗料に通常の着色顔料を混入させる方法
が採用さている。しかしながら、前記(1)の方法では
、厚膜を形成するため、塗装鋼板が極めて高価となるだ
けでなく、焼付け時に塗膜が発泡しピンホールが発生し
易くなる。また発泡現象を抑制するには、塗装技術に熟
練を要すると共に、生産性が低下する。これに対して、
前記(2)の方法では、例えば、20μm程度の上塗塗
膜で隠蔽力を高めることができる。しかしながら、この
方法では、塗膜中で、着色顔料が着色粒子の周囲に付着
凝集するので、着色粒子の機能、すなわち、低光沢でソ
フトなビロード感を発現する機能が著しく損なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主た
る目的は、塗膜の膜厚が小さく、しかも、低光沢でソフ
トなビロード調の手触り感を有し、外観、隠蔽性、加工
性及び防蝕性などに優れたプレコート鋼板の製造方法を
提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、上記の如き優れた特
性に加えて、メタリック感を有するプレコート鋼板の製
造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼板の少なく
とも一方の面に、防錆顔料と着色顔料とを含む塗料10
0重量部に対して、ビニル共重合体を1〜20重量部含
む下塗塗料を塗布して焼付け、3〜10μmの下塗塗膜
を形成した後、バインダー100重量部に対して、下塗
塗料と同一系統色の平均粒子径1〜80μmの着色粒子
を150〜200重量部含む上塗塗料を塗布して焼付け
、12〜25μmの上塗塗膜を形成するプレコート鋼板
の製造方法を提供する。
【0007】また本発明は、上記の上塗塗料に、粒径5
〜250μmのメタリック調物質を加えたプレコート鋼
板の製造方法を提供する。
【0008】本明細書において、「同一系統色」とは、
対比する色が目視により略同色であることを意味する。
【0009】「着色粒子」には、平均粒子径が1〜80
μmであり、かつ着色している限り、着色したポリマー
粒子、着色顔料が樹脂でコーティングされた粒子なども
含まれる。
【0010】
【作用】本発明で使用する鋼板は、特に制限されず、例
えば、亜鉛メッキ鋼板、ステンレス鋼板、亜鉛−アルミ
ニウムメッキ鋼板、冷延鋼板などが例示される。
【0011】下塗塗料に含有される防錆顔料としては、
例えば、クロム酸亜鉛、クロム酸ストロンチウム、クロ
ム酸鉛、トリポリリン酸二水素アルミニウム、メタホウ
酸バリウム、ホウ酸バリウム、ホウ酸亜鉛、モリブデン
酸カルシウムなどが例示される。これらの防錆顔料は少
なくとも一種含有される。
【0012】着色顔料は、無機又は有機顔料のいずれで
あってもよく、例えば、酸化チタン、クロムイエロー、
カドミウムイエロー、ニッケルチタンイエロー、ベンガ
ラ、カドミウムレッド、モリブデンオレンジ、ミロリブ
ルー、ウルトラマリンブルー、カーボンブラックなどの
無機顔料;アゾ系顔料、トリフェニルメタン系顔料、キ
ナクリドン系顔料、スレン系顔料、ピレン系顔料、フタ
ロシアニン系顔料、イソインドリノン系顔料などの有機
顔料が挙げられる。また着色顔料には、タルク、硫酸バ
リウム、炭酸カルシウムなどの体質顔料な含まれる。こ
れらの着色顔料は、少なくとも一種使用され、二種以上
の異なる色相の着色顔料を用いて調色してもよい。
【0013】上記防錆顔料及び着色顔料を含む下塗塗料
には、バインダーが含まれている。このバインダーは、
焼付け可能であればよく、例えば、ポリエステル、アク
リル樹脂、フッ素樹脂、シリコーンポリエステル、アル
キド樹脂、エポキシ樹脂などが例示される。これらのバ
インダーは一種又は二種以上混合して使用できる。また
下塗塗料は、上記バインダーに応じた硬化剤、例えば、
メチル化メラミン、ブチル化メラミンなどのアミノ樹脂
、ブロックイソシアネートなどを含んでいてもよい。 また焼付け硬化を促進するため、例えば、酸触媒などを
含んでいてもよい。
【0014】そして、下塗塗料100重量部に対して、
ビニル共重合体が1〜20重量部、好ましくは1〜10
重量部含有されている。ビニル共重合体が1重量部未満
である場合には、表面平滑性が損なわれるだけでなく、
鋼板との密着性が損なわれる。従って、特に、ロールコ
ーターを用いて高温高速で焼付けする2コート2ベーク
方式においては、プレコート鋼板を連続的に効率よく製
造するのが困難である。また20重量部を越える場合に
は、耐候性が低下する場合がある。上記範囲のビニル共
重合体を含有する下塗塗料は、鋼板との密着性に著しく
優れていると共に、防錆顔料及び着色顔料に対する分散
性に優れている。従って、多量の防錆顔料及び着色顔料
を含有させ、隠蔽力を大きくできると共に、表面平滑性
に優れた下塗塗膜を形成でき、上塗塗膜との密着性にも
優れる。ビニル共重合体としては、塩化ビニル、酢酸ビ
ニルなどのビニル系モノマー単位を含む共重合体、特に
塩化ビニル単位を含む共重合体が好ましい。このような
ビニル共重合体としては、例えば、ユニオンカーバイド
社製、商品名ビニライト(Vinylite)VMCH
、日本ゼオン(株)製、商品名ゲオン(Geon)40
0×110A、及びグッドリッチ・ケミカル社製、商品
名ゲオン(Geon)400×110などが挙げられる
【0015】なお、防錆顔料の含有量は、防錆性を確保
できる範囲であればよい。
【0016】また下塗塗料は、通常、水、アルコール類
、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エステル類、
ケトン類、エーテル類などの有機溶媒が含まれている。
【0017】上記下塗塗料を前記鋼板に塗布して焼付け
、3〜10μm、好ましくは4〜7.5μmの下塗塗膜
を形成する。下塗塗膜の膜厚が3μm未満である場合に
は、通常、隠蔽性が十分でなく、10μmを越える場合
には、上塗塗膜を含めた塗膜全体の膜厚が大きくなる。
【0018】上塗塗料には、下塗塗料の着色顔料と同一
系統色の着色粒子が含まれている。着色粒子の平均粒子
径は1〜80μm、好ましくは20〜50μmである。 着色粒子の平均粒子径が上記範囲を外れる場合には、低
光沢でソフトなビロード調の手触り感を有する上塗塗膜
を形成するのが困難である。
【0019】上記着色粒子としては、例えば、着色した
ポリマー粒子;無機又は有機顔料を、ポリマー、例えば
、ポリエステル、ポリアミド、アクリル樹脂及びその他
の変性ポリマーなどでコーティングした粒子などが挙げ
られる。特に、着色した弾性ポリマーからなる球状粒子
や、無機又は有機顔料を、弾性を有するポリマーでコー
ティングした球状粒子が好ましい。上記弾性ポリマーの
伸び率は10〜1000%であるのが好ましい。伸び率
が10%未満の場合には、塗膜のソフト感が小さく、1
000%を越える場合には、塗膜に傷が付き易くなる。 弾性球状粒子は、ビロード調の手触り感を向上させる。
【0020】さらに、着色粒子のポリマーは、焼付けに
より変色しないポリマー、特にアクリル樹脂であるのが
好ましい。より詳細には、ポリウレタン又はアクリル樹
脂でコーティングされた着色粒子を用いた白色塗料と黒
色塗料を、高温高速条件下で焼付けした場合、各塗膜の
変色度をハンターのLab(△E)法により測定すると
、表1に示すような結果が得られる。なお、焼付け条件
は、焼付け時間2分、焼付け温度200℃、260℃で
あり、焼付け温度180℃の場合を基準とした。
【0021】
【表1】
【0022】表1より、着色粒子のポリマーがアクリル
樹脂である場合には、変色が小さく、高温で高速焼付け
して塗装する場合に特に有用である。
【0023】着色粒子は吸油量40〜130%、隠蔽力
30〜200g/m2 であるのが好ましい。吸油量が
40%未満の着色粒子は一般に製造が困難であり、吸油
量が130%を越える着色粒子は分散性が低下する。ま
た隠蔽力が30g/m2 未満である場合には、上塗塗
膜の隠蔽力が小さく、200g/m2 を越える場合に
は、手触り感が低下する。
【0024】このような着色粒子は、ウェチコン(Ue
tikon )社から商品名デコシルクの各色として、
積水化成(株)から商品名テクマ−MB10X−20−
B6、大日精化工業(株)から商品名ラブコロールの各
色として、東洋紡績(株)から商品名タフチックの各色
として入手できる。なお、これらの着色粒子の中で、ア
クリル樹脂をコーティングポリマーとした商品名ラブコ
ロールの各色は、高温焼付けにおいても変色の程度が著
しく小さいので好ましい。
【0025】着色粒子は少なくとも一種使用され、二種
以上の異なる色相の着色粒子を用いて調色してもよい。
【0026】上記着色粒子の含有量は、上塗塗料のバイ
ンダー100重量部に対して、150〜200重量部で
ある。着色粒子の含有量が150重量部未満である場合
には、ソフト感や、ビロード調の手触り感が低下し、2
00重量部を越える場合には、上塗塗料のコストが極め
て高くなる。
【0027】さらに、上塗塗料に、メタリック調物質で
ある金属粉、マイカ粉を加えることにより、メタリック
感を付加でき、調色もできる。メタリック調物質の粒径
は、5〜250μm、好ましくは10〜50μm程度で
ある。またメタリック調物質の添加量は、上塗塗料のバ
インダー100重量部に対して、0.1〜10重量部、
好ましくは0.5〜1.5重量部程度である。メタリッ
ク調物質の添加量が0.1重量部未満である場合には、
メタリック感が発現せず、10重量部を越える場合には
、ビロード調子が消失する。
【0028】上塗塗料に含まれるバインダーとしては、
前記下塗塗料のバインダーが使用できる。上塗塗料のバ
インダーは、下塗塗膜との密着性を高めるため、下塗塗
料のバインダーと同系統のバインダーが好ましい。例え
ば、下塗塗料のバインダーがポリエステルである場合、
上塗塗料のバインダーはポリエステルであるのが好まし
い。
【0029】また上塗塗料には、通常、下塗塗料と同じ
く、硬化剤、水や有機溶媒などが含まれている。
【0030】上記上塗塗料を下塗塗膜に塗布して焼付け
、12〜25μm、好ましくは15〜22μmの上塗塗
膜を形成することにより、低光沢で、ソフト感、ビロー
ド調の手触り感に優れたプレコート鋼板が得られる。 またメタリック調物質を上塗塗料に加えることにより、
低光沢で、ソフト感、ビロード調の手触り感のあるメタ
リック外観に優れたプレコート鋼板が得られる。
【0031】なお、下塗塗料及び上塗塗料の塗布には、
慣用の塗布手段、例えば、スプレーコーティングなどが
採用できるが、ロールコーティングにより、高速下で連
続的かつ効率よく塗布するのが好ましい。下塗塗料及び
上塗塗料は、鋼板の少なくとも一方の面に塗布すればよ
い。
【0032】また焼付け条件は、適宜選択でき、スプレ
ー塗装の場合には、通常、温度150℃、20分の焼付
け条件で行うことができ、ロール塗装の場合には、スプ
レー塗装よりも高温高速条件、例えば、温度200〜2
60℃、50〜120秒の焼付け条件で行うことができ
る。
【0033】本発明の方法においては、表面平滑性、隠
蔽力、鋼板との密着性に優れた下塗塗膜を形成した後、
低光沢で、ソフト感、ビロード調の手触り感、ビロード
調の手触り感のあるメタリック外観、下塗塗膜との密着
性に優れた上塗塗膜を形成するので、ロールコーターを
用いて焼付けする2コート2ベーク方式、特に高温高速
下で焼付けにより、プレコート鋼板を連続的に効率よく
製造する上で特に有用である。
【0034】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明する。
【0035】 下塗塗料ベースの調製 (1)アクリル樹脂(三井東圧化学(株)製、商品名7
48−5M、固形分55重量%)100重量部、アミノ
樹脂(三井東圧化学(株)製、商品名10S−60、固
形分60重量%)20重量部、クロム酸ストロンチウム
5重量部、およびカーボンブラック4重量部をアトライ
ターにより5時間混合分散し、下塗塗料用ベース(1)
を調製した。
【0036】 (2)ポリエステル(三井東圧化学(株)製、商品名P
−646、固形分60重量%)100重量部、アミノ樹
脂(三井東圧化学(株)製、商品名10S−60)20
重量部、K−ホワイト(帝国化工(株)製)10重量部
、および酸化チタン20重量部をアトライターにより5
時間混合分散し、下塗塗料用ベース(2)を調製した。
【0037】 (3)高分子ポリエステル(三井東圧化学(株)製、商
品名HMP−25、固形分50重量%)100重量部、
メラミン樹脂(三井東圧化学(株)製、商品名サイメル
303、固形分98〜100重量%)15重量部、p−
トルエンスルホン酸0.15重量部、クロム酸亜鉛10
重量部、およびフタロシアニンブルー4重量部をアトラ
イターにより5時間混合分散し、下塗塗料用ベース(3
)を調製した。
【0038】 上塗塗料の調製 (a)アクリル樹脂(三井東圧化学(株)製、商品名7
48−5M、)100重量部に対して、アミノ樹脂(三
井東圧化学(株)製、商品名10S−60)20重量部
、着色粒子(東洋紡績(株)製、商品名タフチックCB
−107)108重量部、アルミニウム粉0.5重量部
を添加し、ペイントコンディショナーにより1時間混合
し、上塗塗料(a)を調製した。なお、着色粒子の含有
量は、アクリル樹脂及びアミノ樹脂のバインダー100
重量部に対して161重量部である。またアルミニウム
粉の含有量は、バインダー100重量部に対して0.7
重量部である。
【0039】 (b)ポリエステル(三井東圧化学(株)製、商品名P
−646)100重量部に対して、アミノ樹脂(三井東
圧化学(株)製、商品名10S−60)20重量部、着
色粒子(ウェチコン(Uetikon )社、商品名デ
コシルクホワイトNY)130重量部を添加し、ペイン
トコンディショナーにより1時間混合し、上塗塗料(b
)を調製した。なお、着色粒子の含有量は、ポリエステ
ル及びアミノ樹脂のバインダー100重量部に対して1
81重量部である。
【0040】 (c)高分子ポリエステル(三井東圧化学(株)製、商
品名HMP−25)100重量部に対して、メラミン樹
脂(三井東圧化学(株)製、商品名サイメル303)1
5重量部、p−トルエンスルホン酸0.15重量部、着
色粒子(大日精化工業(株)製、商品名ラブコロール0
60ブルー)130重量部、マイカ粉1.0重量部を添
加し、ペイントコンディショナーにより1時間混合し、
上塗塗料(c)を調製した。なお、着色粒子の含有量は
、ポリエステル及びメラミン樹脂のバインダー100重
量部に対して200重量部である。またマイカ粉の含有
量は、バインダー100重量部に対して1.5重量部で
ある。
【0041】 (d)高分子ポリエステル(日本触媒化学(株)製、商
品名アロプラッツOB−63、固形分50重量%)10
0重量部に対して、メラミン樹脂(三井東圧化学(株)
製、商品名サイメル303)15重量部、p−トルエン
スルホン酸0.15重量部、着色粒子(大日精化工業(
株)製、商品名ラブコロール010Fホワイト)98重
量部を添加し、ペイントコンディショナーにより1時間
攪拌し、上塗塗料(d)を調製した。なお、着色粒子の
含有量は、ポリエステル及びメラミン樹脂のバインダー
100重量部に対して151重量部である。
【0042】 (e)高分子ポリエステル(日本触媒化学(株)製、商
品名アロプラッツOB−63、固形分50重量%)10
0重量部に対して、メラミン樹脂(三井東圧化学(株)
製、商品名サイメル303)15重量部、p−トルエン
スルホン酸0.15重量部、平均粒子形3μm前後の着
色粒子(積水化成(株)製、商品名テクマ−MB10X
−20−B6)105重量部を添加し、アトライターに
より1時間分散し、上塗塗料(e)を調製した。なお、
着色粒子の含有量は、ポリエステル及びメラミン樹脂の
バインダー100重量部に対して191重量部である。
【0043】
【実験例1】前記下塗塗料用ベース(1)100重量部
に、ビニル共重合体(ユニオンカーバイド社製、商品名
ビニライト(Vinylite)VMCH)を1重量部
添加し、テゾルバーにより30分間攪拌して、下塗塗料
を得た。
【0044】得られた下塗塗料を、ロールコーターを用
いて、ステンレス鋼板に塗布し、高温高速下、すなわち
温度220〜250℃で50〜90秒間で焼付け、膜厚
10μmの下塗塗膜を形成した。
【0045】次いで、前記上塗塗料(a)を下塗塗膜に
ロールコーターを用いて塗布し、上記下塗塗料と同様の
条件で、焼付けることにより、膜厚18μmの上塗塗膜
を形成した。
【0046】
【実験例2】前記下塗塗料用ベース(2)100重量部
に、ビニル共重合体(グッドリッチ・ケミカル社製、商
品名ゲオン(Geon)400×110)を5重量部添
加し、テゾルバーにより30分間攪拌した。
【0047】得られた下塗塗料を、ロールコーターを用
いて、亜鉛−アルミニウムメッキ鋼板に塗布し、実施例
1と同様の高温高速下で焼付け、膜厚5μmの下塗塗膜
を形成した。
【0048】次いで、前記上塗塗料(b)を下塗塗膜に
ロールコーターを用いて塗布し、上記下塗塗料と同様の
条件で、焼付けることにより、膜厚20μmの上塗塗膜
を形成した。
【0049】
【実験例3】前記下塗塗料用ベース(3)100重量部
に、ビニル共重合体(日本ゼオン(株)製、商品名ゲオ
ン(Geon)400×110A)を10重量部添加し
、テゾルバーにより30分間攪拌した。得られた下塗塗
料を、ロールコーターを用いて、亜鉛メッキ鋼板に塗布
し、実施例1と同様の高温高速下で焼付け、膜厚4μm
の下塗塗膜を形成した。
【0050】次いで、前記上塗塗料(c)を下塗塗膜に
ロールコーターを用いて塗布し、上記下塗塗料と同様の
条件で、焼付けることにより、膜厚22μmの上塗塗膜
を形成した。
【0051】
【実験例4】前記下塗塗料用ベース(2)100重量部
に、ビニル共重合体(グッドリッチ・ケミカル社製、商
品名ゲオン(Geon)400×110)を5重量部添
加し、テゾルバーにより30分間攪拌した。
【0052】得られた下塗塗料を、ロールコーターを用
いて、亜鉛−アルミニウムメッキ鋼板に塗布し、実施例
1と同様の高温高速下で焼付け、膜厚5μmの下塗塗膜
を形成した。
【0053】次いで、前記上塗塗料(d)を下塗塗膜に
ロールコーターを用いて塗布し、上記下塗塗料と同様の
条件で、焼付けることにより、膜厚20μmの上塗塗膜
を形成した。
【0054】
【実験例5】前記下塗塗料用ベース(2)100重量部
に、ビニル共重合体(グッドリッチ・ケミカル社製、商
品名ゲオン(Geon)400×110)を5重量部添
加し、テゾルバーにより30分間攪拌した。
【0055】得られた下塗塗料を、ロールコーターを用
いて亜鉛鉄板に塗布し、実施例1と同様の高温高速下で
焼付け、膜厚5μmの下塗塗膜を形成した。
【0056】次いで、前記上塗塗料(e)を下塗塗膜に
ロールコーターを用いて塗布し、上記下塗塗料と同様の
条件で焼付けることにより、膜厚20μmの上塗塗膜を
形成した。
【0057】
【比較例1及び2】下塗塗料用ベース(3)100重量
部に対して、ビニル共重合体(日本ゼオン(株)製、商
品名ゲオン400×110A)を30重量部(比較例1
)、0.5重量部(比較例2)添加し、テゾルバーによ
り30分間攪拌した。得られた下塗塗料を、ロールコー
ターを用いて、亜鉛メッキ鋼板に塗布し、実施例1と同
様の高温高速下で焼付け、膜厚4μmの下塗塗膜を形成
した。
【0058】次いで、前記上塗塗料(c)を下塗塗膜に
ロールコーターを用いて塗布し、上記下塗塗料と同様の
条件で、焼付けることにより、膜厚22μmの上塗塗膜
を形成した。
【0059】
【比較例3】防錆顔料を含むプライマー(日本油脂(株
)製、商品名プレカラープライマーLP−2)を、ロー
ルコーターを用いて、亜鉛メッキ鋼板に塗布し、実施例
1と同様の高温高速下で焼付け、膜厚5μmの下塗塗膜
を形成した。
【0060】高分子ポリエステル(三井東圧化学(株)
製、商品名HMP−25)100重量部に対して、アミ
ノ樹脂(三井東圧化学(株)製、商品名10S−60)
20重量部、カーボンブラック3重量部、着色粒子(東
洋紡績(株)製、商品名タフチックCB−107)10
8重量部を添加し、ペイントコンディショナーにより5
時間混合分散して上塗塗料を得た。
【0061】次いで、この上塗塗料を下塗塗膜にロール
コーターを用いて塗布し、上記下塗塗料と同様の条件で
、焼付けることにより、膜厚20μmの上塗塗膜を形成
した。
【0062】
【比較例4】ウォッシュプライマーをスプレーにより亜
鉛メッキ鋼板に塗布し、80℃で20分間焼付け、膜厚
5μmの下塗塗膜を形成した。次いで、前記上塗塗料(
b)を下塗塗膜にスプレーにより塗布し、150℃で2
0分間焼付けることにより、膜厚40μmの上塗塗膜を
形成した。
【0063】そして、各実施例及び比較例で得られたプ
レコート鋼板の意匠性、すなわち、ソフト感、ビロード
調の手触り感、外観、低光沢性を、優、不可の基準で評
価した。また、実施例1及び3で得られたプレコート鋼
板のメタリック感を上記と同様の基準で評価した。
【0064】また、防蝕性は、JIS  K−5400
に準拠し、500時間経過後の表面状態を、目視により
、上記と同様の基準で評価した。
【0065】加工性は、JIS  G3312に準拠し
、上記と同様の基準で評価した。
【0066】耐候性は、JIS  K−5400に準拠
し、1000時間経過後の表面状態を、目視により、上
記と同様の基準で評価した。
【0067】隠蔽性は、目視によりプライマーの色が見
えないものを優、見えるものを不可とした。
【0068】耐熱性は、200℃で2分間、260℃で
2分間焼付けた塗膜の変色性が殆どないものを優、若干
あるものを良として評価した。
【0069】結果を表2に示す。
【0070】
【表2】
【0071】表2より、ビニル系共重合体の含有量が本
発明の範囲から外れる比較例1及び2では、加工性又は
防蝕性が劣る。また上塗塗料に着色粒子と着色顔料とを
含む比較例3では、塗膜の意匠性が劣り、上塗塗膜が厚
い比較例4では、プレコート鋼板のコストが高くなるだ
けでなく、塗膜にピンホールが発生した。これに対して
、各実施例で得られたプレコート鋼板は、意匠性に優れ
ると共に、安価で各種の特性を同時に満足するものであ
った。
【0072】また実施例1及び3のプレコート鋼板は、
メタリック感に優れていた。
【0073】
【発明の効果】
(1)本発明によれば、塗膜の膜厚が小さく、しかも、
低光沢でソフトなビロード調の手触り感に優れると共に
、外観、隠蔽性、加工性及び防蝕性などに優れたプレコ
ート鋼板を安価に生産性よく製造できる。
【0074】 (2)メタリック感のあるビロード状プレコート鋼板が
得られる。
【0075】 (3)金属粉などのメタリック調物質を上塗塗料に加え
るので、隠蔽性があり、膜厚を薄くでき、加工性に優れ
たプレコート鋼板が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  鋼板の少なくとも一方の面に、防錆顔
    料と着色顔料とを含む塗料100重量部に対して、ビニ
    ル共重合体を1〜20重量部含む下塗塗料を塗布して焼
    付け、3〜10μmの下塗塗膜を形成した後、バインダ
    ー100重量部に対して、下塗塗料と同一系統色の平均
    粒子径1〜80μmの着色粒子を150〜200重量部
    含む上塗塗料を塗布して焼付け、12〜25μmの上塗
    塗膜を形成することを特徴とするプレコート鋼板の製造
    方法。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の上塗塗料に、粒径5〜
    250μmのメタリック調物質を加えたことを特徴とす
    るプレコート鋼板の製造方法。
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