JPH04219567A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH04219567A
JPH04219567A JP3019904A JP1990491A JPH04219567A JP H04219567 A JPH04219567 A JP H04219567A JP 3019904 A JP3019904 A JP 3019904A JP 1990491 A JP1990491 A JP 1990491A JP H04219567 A JPH04219567 A JP H04219567A
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gear
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vehicle speed
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吉田 茂幸
Katsuhiro Hatta
八田 克弘
Toshitaka Naruse
利孝 成瀬
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の自動変速機に
係わり、特に、車両が走行する道路状況、車両の運転状
況及び運転者の心理等を考慮して、その変速操作を制御
することのできる自動変速機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の自動変速機は、車両の走行状態に
応じて、その変速段を自動的にシフトアップ、又は、シ
フトダウンするものであり、その変速操作は、通常、車
速とエンジンのスロットル開度とに基づいてなされるよ
うになっている。即ち、自動変速機の変速操作を制御す
る変速制御装置にあっては、車速とスロットル開度とか
ら、低速側変速段領域と高速側速段段領域とを区分する
複数のアップシフト線、並びに、各アップシフト線に対
応したダウンシフト線が予め備えられており、これらア
ップシフト線及びダウンシフト線に対するシフト点の位
置関係、つまり、実車速と実スロットル開度から決まる
シフト点の位置関係から、自動変速機での変速段をシフ
トアップすべきか否か、又は、シフトダウンすべきか否
かを判定して、シフトアップ又はシフトダウンの指令信
号を自動変速機に向けて出力するようになっいる。
【0003】例えば、変速段をシフトダウンする場合を
例にして具体的に説明すれば、シフト点が高速側変速段
領域からダウンシフト線を横切って低速側変速段領域に
移行したとき、変速制御装置から自動変速機に向けて、
シフトダウンの指令信号が出力され、これにより、自動
変速機に於いては、その変速段が実際に高速段から低速
段に切り換わることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、アッ
プシフト線及びダウンシフト線は、前述したように車速
とスロットル開度とによって一義的に決定されているこ
とから、車両の走行状態によっては、運転者が予期しな
いにも拘らず、自動変速機の変速段が不所望にシフトし
たり、更には、シフトのアップとダウンとが交互に繰り
返されてしまう虞がある。
【0005】この点に関して詳述すると、例えば、車両
が登坂路上でカーブに進入する手前や、また、車両が市
街地を走行中、前方に歩行者や他の車両の飛び出し等の
障害物を視認したような状況で、アクセルペダルが戻さ
れると、実車速と実スロットル開度とで決定されるシフ
ト点がアップシフト線を横切る場合があり、この結果、
自動変速機は直ちに、その変速段を高速側の変速段にシ
フトアップされることになる。この後、カーブの終わり
に達するか、又は、前述した障害物がなくなって、アク
セルペダルが再び踏み込まれると、今度は、そのシフト
点がダウンシフト線を横切ってしまうことにもなり、自
動変速機は、低速側の変速段にシフトダウンすることに
なる。従って、上述した車両の走行状態では、自動変速
機のシフト操作が不要であるにも拘らず、自動変速機で
のシフト操作が交互に繰り返されてしまう虞がある。
【0006】上述した車両の走行状態は比較的低速領域
での場合であるが、しかしながら、車両が比較的高速で
走行中にあっても、自動変速機の不所望なシフト操作が
繰り返される虞もある。例えば、車両が比較的高速域で
走行中、緩やかな登坂路に差し掛かり、そして、運転者
がゆっくりと少しだけアクセルペダルを更に踏み込んだ
ような状況でも、従来は、このアクセルペダルの踏み込
みによって、そのシフト点がダウンシフト線を横切って
しま場合があり、これにより、自動変速機の変速段は、
高速段から低速段にシフトダウンされてしまう。この後
、変速段がシフトダウンされたことに伴い、また、その
登坂路が緩やかであることから、車速が速やかに上昇し
た結果、アクセルペダルの踏み込みが元に戻されると、
今度は、そのシフト点がアップシフト線を横切ることに
もなり、よって、自動変速機の変速段は、再び、高速段
にシフトアップされることになる。従って、このような
状況にあっては、自動変速機の変速段は、低速段と高速
段との間で連続的に交互にシフトしてしまい、車両の安
定した走行が損なわれる場合がある。
【0007】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、車両の走行状態
を判断することで、自動変速機の不必要なシフト操作を
低減し、これにより、車両の安定した走行を確保しつつ
、走行フィーリングを向上することのできる自動変速機
の変速制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、車速とエン
ジンのスロットル開度とに基づき、自動変速機の変速段
を低速側変速段領域と高速側変速領域とに区分するシフ
ト線を予め設定しておき、実車速と実スロットル開度と
から求まるシフト点がシフト線を横断して移行したとき
、前記シフト点が移行した側の変速段領域の変速段に自
動変速機をシフト操作する指令信号を出力する自動変速
機の変速制御装置に於いて、この発明の変速制御装置は
、前記シフト点がシフト線を横断して移行した時点での
スロットル開度の変化動向及び車速の変化動向から、車
両の走行状態を推論した判定量を求める判定量推論手段
と、判定量に基づきシフト線の一部分に変更を加えるか
否かを決定する決定手段と、この決定手段で決定された
シフト線に対してもシフト点の横断が維持されるときに
、自動変速機への指令信号を出力する出力手段とを備え
て構成されている。
【0009】
【作用】上述した自動変速機の変速制御装置によれば、
実車速と実スロットル開度とで決定されるシフト点が例
えシフト線を横切って移行しても、自動変速機に向けて
、シフト操作の指令信号が直ちに出力されるようなこと
はない。即ち、シフト点がシフト線を横切ると、この発
明の変速制御装置では、この時点でのスロットル開度の
変化動向及び車速の変化動向から、車両の走行状態が推
論され、そして、その推論の結果として、車両の走行状
態を示す判定量が求められる。そして、この判定量に基
づき、シフト線の一部を補正するか否かが判別される。 ここで、シフト線を補正すべきであると判別された場合
には、シフト線の補正を経て、再度、この補正後のシフ
ト線に対して、シフト点が横切ったか否かが判別され、
この判別結果に基づき、自動変速機に向けてシフト操作
の指令信号が出力されることになる。これに対し、前記
判定量からシフト線の補正を要しないと判別された場合
には、通常の場合と同様に、元のシフト線に対して、シ
フト点が横切ったか否かが判別され、この判別結果に基
づき、自動変速機に向けてシフト操作の指令信号が出力
されることになる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1を参照すると、車両のエンジン1と組み
合わされた自動変速機2が概略的に示されている。自動
変速機2は、一実施例の変速制御装置3からの指令信号
を受けて、変速段のシフトアップ又はシフトダウンがな
されるように構成されており、具体的には、変速制御装
置3のコントローラ4から自動変速機2の油圧制御回路
2aに向けて、シフトアップ又はシフトダウンの指令信
号が出力されることになる。
【0011】指令信号は、エンジン1のスロットル開度
及び車速に基づいて、コントローラ4から出力されるも
のとなっている。このため、コントローラ4には、車速
センサ5及びスロットル開度センサ6に電気的に接続さ
れ、従って、これらセンサ5,6にて夫々検出した車速
V及びスロットル開度θが供給されるようになっている
。スロットル開度センサ6は、エンジン1への吸気通路
に設けられたスロットル弁7の弁開度、即ち、スロット
ル開度θを検出するものであり、このスロットル弁7は
、車両のアクセルペダル8の踏み込みに連動して作動さ
れるようになっている。
【0012】そして、コントローラ4の図示しないメモ
リ内には、車速Vとスロットル開度θとで規定されたア
ップシフト線及びダウンシフト線がマップ化して予め記
憶されている。ここで、自動変速機2が4段の変速段を
有している場合には、その3本ずつのアップシフト線及
びダウンシフト線がコントローラ4内に記憶されている
ことになる。
【0013】図2には、横軸に車速V、縦軸にスロット
ル開度θをとり、そして、例えば、自動変速機2の変速
段が3速段にあるとき、3速段から4速段にシフトアッ
プさせるためのアップシフト線Suと、これに対し、そ
の変速段が4速段にあるとき、4速段から3速段にシフ
トダウンさせるためのダウンシフト線Sdとが示されて
いる。即ち、アップシフト線Su及びダウンシフト線S
dは、変速段を図2でみて左側の3速段領域と右側の4
速段領域とに夫々区分している。
【0014】この実施例の場合、アップシフト線Suは
、車速が所定車速Vu1のときにスロットル開度がθu
1となるまで垂直に立ち上がってから、車速及びスロッ
トル開度が夫々上昇するに伴い、車速及びスロットル開
度がVu2,θu2に達するまで、図2でみて右上がり
にして所定の勾配で上昇し、そして、車速がVu2から
Vu3までの間は、スロットル開度がθu2となるよう
に維持され、更に、車速Vu3以上で垂直に立ち上がる
ような特性となっている。
【0015】一方、ダウンシフト線Sdは、車速が車速
Vd1(Vd1<Vu1)のときにスロットル開度θが
θd1(θd1>θu1)となるまで垂直に立ち上がっ
てから、車速及びスロットル開度が夫々上昇するに伴い
、車速及びスロットル開度がVd2,θd2(Vu1<
Vd2<Vu3,θd2<θu2)に達するまで図2で
みて右上がりにして所定の勾配で上昇するとともに、車
速及びスロットル開度が更にVd3,θd3(Vu2<
Vd3<Vu3,θd3>θu2)に達するまで同じく
右上がりにして且つ今までの勾配よりも小さな勾配で上
昇し、そして、車速がVd3からVd4(Vd4<Vu
3)までの間は、スロットル開度がθd3(θu2<θ
d3)となるように維持され、更に車速Vd4以上で垂
直に立ち上がるような特性となっている。
【0016】従って、コントローラ4内に前述したアッ
プシフト線Su、ダウンシフト線Sdが予め規定されて
いれば、車速センサ5及びスロットル開度センサ6から
実車速Va及び実スロットル開度θaの夫々がコントロ
ーラ4に供給されるとき、このコントローラ4内では、
その実車速Vaと実スロットル開度θaとで求まる点、
つまり、シフト点が求められ、この後、このシフト点が
アップシフト線Su又はダウンシフト線Sdを横切った
か否かが判別される。そして、そのシフト点がアップシ
フト線Su又はダウンシフト線Sdを横切って移行して
いる場合には、この移行した側の変速段領域に応じた指
令信号、即ち、シフトアップ又はシフトダウン操作のた
めの指令信号がコントローラ4から出力されることにな
る。
【0017】しかしながら、この発明では、前述したシ
フト点がアップシフト線Su又はダウンシフト線Sdを
横切ると、無条件にして、その変速段がシフトされるの
ではなく、前記シフト点がアップシフト線Su又はダウ
ンシフト線Sdを横切った時点での車両の走行状態が先
ず推測される。則ち、車両の走行状態を推測するために
、この実施例では、スロットル開度θの変化動向や車速
Vの加速度等をパラメータとするファジィ理論に基づき
、現在走行中の道路状況や、車両の運転状態及び運転者
の心理を推測して、実際に変速すべきか否かを判定し、
そして、各々の状況に適合した最適な変速段を選択でき
るようになっている。
【0018】図3は、3→4シフト指令信号の出力ルー
チンを示したフローチャートであり、また、図4乃至図
6は、図3の出力ルーチンでのファジィ理論に基づくメ
ンバシップ関数が夫々示されている。以下には、図3の
フローチャートに従って、3→4シフト指令信号の出力
ルーチンを説明する。 3→4シフト指令信号出力ルーチン この場合、車両は、自動変速機2の変速段を3速段にし
て走行していると仮定する。また、この出力ルーチンは
、所定の制御サイクル毎に繰り返し実施されるものとな
っている。
【0019】先ず、ステップS1では、車速センサ5及
びスロットル開度センサ6にて、実車速Va及び実スロ
ットル開度θaが夫々読み込まれる。これら実車速Va
及び実スロットル開度θaは、次のステップS2にて、
コントローラ4内のバッファVM、θMに夫々記憶され
た後、次のステップS3での判別に利用される。バッフ
ァVM、θMは、次々に読み込まれる実車速Va及び実
スロットル開度θaを順次記憶していき、例えば過去、
t1時間(例えば2sec)に亘るこれらの実データを
保持できるようになっている。
【0020】ステップS3では、実車速Va及び実スロ
ットル開度θaとから求まるシフト点がアップシフト線
Su(図2参照)を横切ったか否かが判別される。ここ
で、前述したように、この出力ルーチンが実行された直
後では、自動変速機2の変速段は3速段にあることから
、図2でみて、シフト点はアップシフト線Suで区分さ
れる左側の3速段領域にあり、この場合、ステップS3
での判別は否(NO)となって、ステップS1に戻る。 従って、ステップS3での判別が正(Yes)にならな
い限り、ステップS1乃至S3までのステップが繰り返
されることになる。
【0021】ここで、前述したバッファVM、θMに関
し、この出力ルーチンが実行されてから、t1時間が経
過した後に於いては、その内部のt1時間の保持データ
は、最古のものから、最新のデータに書換えられるよう
になっている。ステップS3での判別が正になると、つ
まり、例えば、アクセルペダル8の踏み込みの減少に伴
い、実スロットル開度θaが小さくなって、シフト点が
図2のアップシフト線Suを横切った場合には、次のス
テップS4に於いて、その時点で=のスロットル開度θ
のスロットル変化率Δθ、t1時間前のスロットル開度
θb及びt1時間前からt2時間(例えば1sec)の
間の車速Vの変化、則ち、その加速度ΔVが夫々求めら
れる。
【0022】ここで、スロットル変化率Δθ及び加速度
ΔVの夫々は、次式から算出することができる。 Δθ=θn−θn−1 ΔV=Vn−Vb 上式に於いて、θn−1は前回の制御サイクルで読み込
んだスロットル開度、θnは今回の制御サイクルで読み
込んだスロットル開度を表しており、また、Vbは、t
1時間前の車速、Vnは、t1時間前からt2時間後の
車速を表している。
【0023】Vn、Vb、θn−1、θn及びθbは、
前述したバッファVM、θM内の保持データから得るこ
とができる。ステップS4にて、Δθ、θb、ΔVが求
められると、次のステップS5では、これらΔθ、θb
、ΔVを変数として、アップシフト線Suの一部を変位
させるべきであるかという確かさを表す値、即ち、その
確かさを表すメンバシップ関数fの値が夫々求められる
。ここで、Δθ、θb、ΔVを変数としたメンバシップ
関数f1,f2,f3は、図4乃至図6に夫々示されて
いる。
【0024】図4のメンバシップ関数f1に関しては、
スロットル変化率Δθが負の値をとる領域で、スロット
ル変化率Δθが−Δθ1まで小さくなるに従い、その関
数値は0から徐々に1に向かって増加し、そして、−Δ
θ1以下に小さくなっても、その最大値である1に維持
されるような特性を有している。図5のメンバシップ関
数f2に関しては、スロットル開度θbがθb1以下で
ある場合には、例えば0.5程度の関数値をとり、スロ
ットル開度θbがθb2に向かって増加するに従い、そ
の関数値もまた徐々に増加し、そして、スロットル開度
θbがθb2以上となっても、その最大値に1に維持さ
れるような特性を有している。
【0025】図6のメンバシップ関数f3に関しては、
加速度ΔVが0である場合、その関数値は例えば1と0
.5との間の所定値をとり、そして、加速度ΔVが正の
方向に増加するに従って減少して、加速度ΔVがΔV1
以上で0となり、これに対し、加速度ΔVが負の方向に
増加するに従い大きな値となって、加速度ΔVが−ΔV
2以下でその最大値となるような特性を有している。
【0026】上述した各メンバシップ関数f1,f2,
f3は、具体的には、前述したアップシフト線Su及び
ダウンシフト線Sdと同様に、コントローラ4内の図示
しないメモリにマップ化して予め記憶されているもので
あり、従って、ステップS5では、ステップS4で求め
たΔθ、θb、ΔVから、夫々のメンバシップ関数の値
、即ち、f1(Δθ),f2(θb),f3(ΔV)が
求められることになる。
【0027】各メンバシップ関数の関数値f1(Δθ)
,f2(θb),f3(ΔV)は、次にステップS6に
て、これらの合計値、即ち、車両の走行状態を推定した
結果の判定量が算出されることになるが、この実施例で
は、各関数値を加算する際、各関数値には所定の重み付
け係数k1,m1,n1が乗算されることになる。即ち
、判定値Fは、次式に基づいて算出することができる。
【0028】   F=Σfn      =k1・f1(Δθ)+m1・f2(θb)+
n1・f3(ΔV)ここで、重み付け係数k1,m1,
n1は、例えば0から1までの正の値をとり、これらの
値は適宜設定することができる。次のステップS7では
、算出した判定量Fが例えば値1.5以上か否かが判別
され、ここでの判別が否の場合には、直ちにステップS
8に進むが、しかしながら、その判別が正の場合にはス
テップS9,S10を経て、ステップS8に至ることに
なる。
【0029】ステップS7での判別が正となる場合、即
ち、判定量Fが1.5以上となる場合としては、図4乃
至図6を参照すれば明らかなように、以下のような走行
状態が考えられる。先ず、第1に、t1時間前のスロッ
トル開度θbが大きいにも拘らず、加速度ΔVが正の小
さい値をとる場合であり、この場合には、車両が急な坂
道を登坂していると判断することができる。
【0030】第2には、スロットル開度θbが中開度以
上であって、スロットル変化率Δθが負の大きな値をと
る場合(アクセルペダル8が戻された)であり、この場
合には、車両が市街地を走行中、渋滞、信号待ち、歩行
者又は他の車両の飛び出し等の障害に出会ったものと判
断することができる。ステップS7の判別が正となって
、前述したステップS9に進むと、このステップでは、
判定量Fに基づき、アップシフト線Suの一部分、即ち
、その低車速域部分を高車速域側の変位させるための変
位量ΔX1が決定される。具体的には、変位量ΔX1は
、図7に示したマップから、判定量Fの大きさに基づき
求められることになるが、ここで、変位量ΔX1の値は
、自動変速機2の変速段が3速段に維持されるような状
況で、エンジンブレーキが働くことのない範囲に制限さ
れるのが好ましい。図7から明らかなように、変化量Δ
X1は、判定量Fが1.5であるとき、所定値をとり、
そして、この判定量Fが増加するに従い、その最大値に
向かって大きな値をとるようになっている。
【0031】次のステップS10では、先のステップで
求めた変位量ΔX1に基づき、アップシフト線Suの低
車速域部分が高車速域側に移動されることになる。この
低車速域部分の移動の仕方、即ち、アップシフト線Su
の補正の仕方には色々と考えられるが、この実施例の場
合には、図2に破線で示されているように、アップシフ
ト線Suに於ける低車速域部分をカットすることで、ア
ップシフト線Suを補正するようにしてあり、これによ
り、図2中、例えばVu1の位置を30km/hから5
0km/hのように移動させることができる。
【0032】次のステップS8では、ステップS3での
判別の場合と同様に、ステップS1で読み込んだ実車速
Vaと実スロットル開度θaから求まるシフト点がアッ
プシフト線Suを横切ったか否かが判別されるが、ここ
での判別に使用されるアップシフト線Suは、ステップ
S10にて補正されたものか、又は、元のままに維持さ
れているもののかの何れかとなる。
【0033】ステップS8での判定が正の場合には、次
のステップS11にて、コントローラ4からシフトアッ
プの指令信号が自動変速機2に向けて出力され、これに
より、自動変速機2の変速段は、3速段から4速段にシ
フトされることになる。一方、ステップS8の判別が否
の場合には、ステップS11をバイパスしてステップS
1に戻ることになる。
【0034】以上説明した3→4シフト指令信号出力ル
ーチンによれば、図8に示されるように運転者がアクセ
ルペダル8を戻すことで、その実スロットル開度θaが
大きく減少し、これにより、その実スロットル開度θa
と実車速Vaとで決定されるシフト点が図2中A位置か
らB位置に移行して、前述したステップS3での判別が
正となっても、コントローラ4から直ちにアップシフト
の指令信号が出力されることはなく、ステップS3から
ステップS4以降のステップが実施される。ここで、ス
テップS4以降のステップが実施される過程に於いて、
ステップS7の判別が正となる場合には、前述したよう
に、車両が急な上り坂を登坂中、カーブに差し掛かった
ような走行状況か、又は、市街地を走行中、前述したよ
うな障害に出会った走行状況と判断することができ、こ
の場合には、ステップS9で算出された変位量ΔX1に
基づき、ステップS10にて、アップシフト線Suの低
車速域部分は前述したようにして補正される。従って、
次のステップS8では、補正されたアップシフト線Su
をシフト点が横切っている否かが判別されるが、ここで
、シフト点が前述したB位置に移行していても、アップ
シフト線Suが図2中破線で示されているように補正さ
れていると、ステップS8の判別結果が否となるから、
ステップS11が実施されることはない。よって、この
状況では、シフトアップの指令信号が出力されることは
なく、自動変速機2の不所望なシフトアップを防止する
ことができる。この後、車両がカーブを曲がっている場
合には、そのカーブの中程かその終わりに達し、または
、車両が市街地を走行中にあっては前述した障害が解消
されたことに伴い、アクセルペダル8が再び踏み込まれ
、そのシフト点が図2中C位置に移行して、このシフト
点がダウンシフト線Sdを横切っても、自動変速機2の
変速段は、3速段に維持されたままとなり、不所望のシ
フトダウンをも防止することができる。即ち、上述した
状況では、シフト点は、自動変速機2の変速段が4速段
にシフトアップされることなく、3速段領域に復帰する
から、結果的に、自動変速機2の変速段は3速段に維持
されることになる。
【0035】これに対し、従来の場合では、アクセルペ
ダル8の戻し操作により、シフト点がA位置からB位置
に移行してアップシフト線Suを横切ると直ちに、シフ
トアップの指令信号が出力されるから、この場合、図8
中破線で示されるように、自動変速機2の変速段は3速
段から4速段にシフトアップされることになる。また、
この後、アクセルペダル8が踏み込まれて、シフト点が
B位置からC位置(又はA位置)に移行するような状況
にあっては、シフト点はダウンシフト線Sdを横切るこ
とから、この場合には、コントローラ4からシフトダウ
ンの指令信号が出力されてしまい、自動変速機2の変速
段は4速段から3速段にシフトダウンされることになる
。従って、従来の場合には、例えば車両が登坂路を走行
中、カーブの入口と出口に於いて、図8中破線の丸印で
示すように、変速段のシフトアップ、また、シフトダウ
ンが夫々実施され、変速段のシフト操作が不所望にして
交互に繰り返されることになる。
【0036】次に、図9のフローチャート及び図10乃
至図12のマップを参照して、4→3シフト指令信号の
出力ルーチンを説明する。 4→3シフト指令信号出力ルーチン 図9のフローチャートは、前述した図3のフローチャー
トと同様なステップ及び対応するステップからなってい
るので、ここでは同一のステップに同一のステップ番号
を付して、その説明は省略し、また、対応するステップ
に関しては、そのステップ番号にダッシュを付して、そ
の相違のみを説明することにする。
【0037】この出力ルーチンでは、自動変速機2の変
速段は4速段にあることから、従って、ステップS3’
では、実車速Vaと実スロットル開度θaとから求まる
シフト点が4速段領域からダウンシフト線Sdを横切っ
て、3速段領域に移行したか否かが判別される。ステッ
プS3’の判別が正になると、ステップS4を経て、ス
テップS5’に至り、このステップS5’では、前述し
たメンバシップ関数f1,f2,f3の代わりに、メン
バシップ関数f4,f5,f6が使用される。
【0038】メンバシップ関数f4に関しては、図10
のマップに示されるように、スロットル変化率Δθが0
のとき、その関数値は最大値1をとり、そして、スロッ
トル変化率Δθが正の方向に大きくなるに従い減少して
、スロットル変化率ΔθがΔθ1以上で0となるような
特性を有している。メンバシップ関数f5に関しては、
図11のマップから明かなように、スロットル開度θb
がθb1に達するまでは、その関数値は0であり、スロ
ットル開度θb1がθb1からθb2に増加するに従い
、例えば0.5に向かって大きくなり、そして、スロッ
トル開度θb1がθb2以上ではその最大値1となるよ
うな特性を有している。
【0039】最後に、メンバシップ関数f6に関しては
、図12のマップから明かなように、加速度ΔVが0の
ときに、その関数値は最大値1となり、そして、加速度
ΔVが正のΔV3に向かって増加するに従い減少し、そ
して、ΔV3以上で0となり、一方、加速度ΔVが負の
値である−ΔV4まで、関数値は最大値1に維持されて
、−ΔV4から−ΔV5に向かって小さくなるに従い減
少し、そして−ΔV5以下で0となるような特性を有し
ている。
【0040】ステップS5’に於いて、各メンバシップ
関数f4,f5,f6の関数値、即ち、f4(Δθ),
f5(θb),f6(ΔV)が求められると、次のステ
ップS6’にて、判定量Fは次式から算出されることに
なる。 F=Σfn    =k2・f4(Δθ)+m2・f5(θb)+n2
・f6(ΔV)なお、k2,m2,n2は、重み付け係
数であり、これら重み付け係数もまた、0から1までの
適切な値に設定されている。
【0041】ステップS7の判定が正になると、次に、
ステップS10’が実施される。このステップでは、ダ
ウンシフト線Sdの一部、即ち、その高車速域部分が図
2中、1点鎖線で示されているように、スロットル開度
θの大開度側に所定の変位量ΔX2だけ平行移動するよ
うに補正される。例えば、この実施例の場合、ダウンシ
フト線Sdの高車速域部分とは、車速VでみてVd2と
Vd4との間の領域となっている。ここで、変位量ΔX
2は、一定値に設定されているが、しかしながら、前述
した変位量ΔX1の場合と同様に、判定量Fの大きさに
応じて可変するようにしてもよい。
【0042】ステップS7又はステップS10’からは
、ステップS8’,S11’が順次実施されることにな
るが、この場合、ステップS8’では、実車速Va及び
実スロットル開度θaから決定されるシフト点が補正さ
れたダウンシフト線Sd又は元のダウンシフト線Sdを
横切ったか否かが判別され、この判別が正の場合、ステ
ップS11’から、シフトダウンの指令信号が自動変速
機2に向けて出力され、これにより、自動変速機2の変
速段は、4速段から3速段にシフトダウンされることに
なる。
【0043】上述した4→3シフト指令信号の出力ルー
チンによれば、シフト点が図2中D位置からE位置に移
行すると、ステップS3’での判別が正となって、ステ
ップS4以降のステップが実施されることになる。この
とき、ステップS7での判別が正となる場合とは、図1
0乃至図12のマップを参照すれば明らかなように、例
えば、スロットル開度θbが中開度以上であって、加速
度ΔVが0に近く且つスロットル変化率Δθが比較的正
の小さな値をとる場合である。これは、アクセルペダル
8が緩やかに踏み込まれているにも拘らず、車両は殆ど
加速していないことを意味し、従って、この場合には、
比較的高速域で走行中に、緩やかな登坂路に差し掛かっ
たような走行状況にあると判断することができる。この
ような走行状況では、エンジン1の駆動力の増加と登坂
路の勾配に基づく車両の走行抵抗の増加とが釣り合って
おり、この場合には、走行ステップS10’にて、前述
したようにダウンシフト線Sdの高車速域部分が所定量
ΔX2だけ変位されるから、次にステップS8’が実施
されても、そのシフト点のE位置は、補正後のダウンシ
フト線Sdを横切ってはいないので、その判別結果は否
となる。従って、上述した走行状況では、例え、シフト
点がD位置からE位置に移行しても、シフトダウンの指
令信号が出力されることはなく、よって、自動変速機2
の変速段は、4速段に維持されることになり、不所望な
ダウンシフトを防止することができる。
【0044】この後、車両が緩やかな登坂路を登りきっ
て、車両が加速し、この加速の結果として、アクセルペ
ダル8が戻されることにより、そのシフト点がG位置に
移行した場合、つまり、シフト点がアップシフト線Su
を横切った場合でも、自動変速機2は4速段のままに維
持されていることから、自動変速機2の不所望なアップ
シフトをも防止することができる。
【0045】上述した場合に対し、従来の場合にあって
は、前述したようにシフト点がD位置からE位置に移行
した時点で、自動変速機2の変速段は、直ちに4速段か
ら3速段にシフトダウンされ、また、この後、このシフ
トダウンの結果、実車速Vaが上昇したことを受けて、
アクセルペダル8の踏み込みが元に戻されるような状況
に至ると、つまり、前述したようにシフト点がE位置か
らG位置に移行すると、そのシフト点はアップシフト線
Suを横切ってしまうから、自動変速機2の変速段は3
速段から4速段にシフトアップされてしまうことになる
。従って、従来の場合には、自動変速機2のシフト操作
に不所望なハンチングが生じることになる。しかしなが
ら、この発明の場合には、先ず、4速段から3速段への
不所望なシフトダウンを防止するようにしたから、前述
した不所望なハンチングをも防止することができる。
【0046】また、この発明の3→4シフト指令信号出
力ルーチン及び4→3シフト指令信号出力ルーチンの何
れに於いても、アップシフト線Su及びダウンシフト線
Sdは、ステップS7での判別結果を受けて、その一部
が補正されるだけであるから、通常の走行状況での操作
に関しては、補正を受けない元のアップシフト線Su及
びダウンシフト線Sdの領域を利用でき、通常走行に違
和感が発生するようなこともない。即ち、各出力ルーチ
ンに於いても、条件が満たされていなければ、アップシ
フト線Su及びダウンシフト線Sdの補正は実施されな
いから、例えば、ダウンシフトが要求されるキックダウ
ン時や加減速が大きな走行状況にあっては、自動変速機
2は、通常のシフト操作を実施することができる。
【0047】この発明は、上述した一実施例に制約され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、一
実施例では、アップシフト線Su及びダウンシフト線S
dを、車速Vとスロットル開度θとから規定するように
したが、この車速Vの代わりに、実質的に車速Vに対応
した自動変速機2のトランスファドライブギヤ回転速度
を使用し、この回転速度と車速とから、アップシフト線
Su及びダウンシフト線Sdを夫々規定するようにして
もよいし、また、アップシフト線Su及びダウンシフト
線Sdに於ける低及び高車速域部分の変位の仕方、即ち
、その補正の仕方に関しても、図2に示した例に限られ
るものではない。
【0048】更に、上述した実施例は、自動変速機2の
変速段を3速段と4速段との間でシフトする場合を例に
して説明したが、この発明の変速制御装置は、例えば変
速段を2段と3速段との間でシフトさせる場合にも適用
可能であることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の自動変
速機の変速制御装置によれば、車速とスロットル開度と
に基づき、変速段のシフト線を規定しておき、そして、
車速とスロットル開度とから求まるシフト点がシフト線
を横切ったとき、この時点でのスロットル開度の変化動
向及び車速の変化動向から、車両の走行状態を推論して
判定量を求め、この判定量に基づき、シフト線の一部を
補正するか、又は、元の状態ままに維持するかを決定し
た後、再度、そのシフト線に対して前記シフト点が横切
っているか否かを判定して、自動変速機へのシフト操作
の指令信号を出力するようにしたから、例えば、上記判
定量の算出に際しては、ファジィ理論を使用して、前記
判定量を車両の走行状態に応じて適切に求めることで、
その走行状態にとっては不所望となる自動変速機のシフ
ト操作及びこのシフト操作のハンチングを効果的に防止
し、車両の走行安定性と走行フィーリングとを同時に向
上できる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係わる変速制御装置の構成を概略的
に示した図である。
【図2】車速とスロットル開度とで規定される自動変速
機のアップシフト線及びダウンシフト線を示したグラフ
である。
【図3】3→4シフト指令信号出力ルーチンを示したフ
ローチャートである。
【図4】スロットル変化率Δθとメンバシップ関数f1
との関係を示したグラフである。
【図5】スロットル開度θbとメンバシップ関数f2と
の関係を示したグラフである。
【図6】加速度ΔVとメンバシップ関数f3との関係を
示したグラフである。
【図7】判定量Fと変位量ΔX1との関係を示したグラ
フである。
【図8】時間に対するスロットル開度、車速及び変速段
の変化を示したグラフである。
【図9】4→3シフト指令信号出力ルーチンを示したフ
ローチャートである。
【図10】スロットル変化率Δθとメンバシップ関数f
4との関係を示したグラフである。
【図11】スロットル開度θbとメンバシップ関数f5
との関係を示したグラフである。
【図12】加速度ΔVとメンバシップ関数f6との関係
を示したグラフである。
【符号の簡単な説明】
1  エンジン 2  自動変速機 2a  油圧制御回路 3  変速制御装置 4  コントローラ 5  車速センサ 6  スロットル開度センサ 8  アクセルペダル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  車速とエンジンのスロットル開度とに
    基づき、自動変速機の変速段を低速側変速段領域と高速
    側変速領域とに区分するシフト線を予め設定しておき、
    実車速と実スロットル開度とから求まるシフト点がシフ
    ト線を横断して移行したとき、前記シフト点が移行した
    側の変速段領域の変速段に自動変速機をシフト操作する
    指令信号を出力する自動変速機の変速制御装置に於いて
    、前記シフト点がシフト線を横断して移行した時点での
    スロットル開度の変化動向及び車速の変化動向から、車
    両の走行状態を推論した判定量を求める判定量推論手段
    と、判定量に基づきシフト線の一部分に変更を加えるか
    否かを決定する決定手段と、この決定手段で決定された
    シフト線に対してシフト点の横断が維持されるときに、
    自動変速機への指令信号を出力する出力手段とを具備し
    たことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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US07/834,832 US5235875A (en) 1991-02-13 1992-02-13 Gear shift control system of an automatic transmission

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6367449A (ja) * 1986-09-05 1988-03-26 Hino Motors Ltd 自動変速装置
JPH02212655A (ja) * 1989-02-10 1990-08-23 Nissan Motor Co Ltd 自動変速制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6367449A (ja) * 1986-09-05 1988-03-26 Hino Motors Ltd 自動変速装置
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