JPH04219664A - 回転ヘッド装置 - Google Patents
回転ヘッド装置Info
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- JPH04219664A JPH04219664A JP2411535A JP41153590A JPH04219664A JP H04219664 A JPH04219664 A JP H04219664A JP 2411535 A JP2411535 A JP 2411535A JP 41153590 A JP41153590 A JP 41153590A JP H04219664 A JPH04219664 A JP H04219664A
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- tape
- drum
- rotating drum
- air film
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、HD(hig
h definition) タイプ用のビデオテープ
レコーダに適用して好適な回転ヘッド装置に関する。
h definition) タイプ用のビデオテープ
レコーダに適用して好適な回転ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘッドが取り付けられて回転する
ドラム上を記録媒体としてのテープが走行する際には、
テープの走行を円滑に行うため、およびテープの摩耗を
防止するために、回転ドラムのテープ走行面(周面)と
テープ表面間に空気の層、いわゆるエアフィルムを形成
するようにされている。なお、このような回転ドラムに
は、一般に、テープの走行を案内するための固定ドラム
が同軸上に配置されている。このような回転ヘッド装置
においてエアフィルムを形成する従来技術としてはつぎ
の二つの技術がある。第1の技術は、例えば、特開昭6
2−20159号公報、特開昭62−239358号公
報および特開昭62−67760号公報に開示された技
術である。この技術は、いずれも、回転ドラム側あるい
は固定ドラム側の対向する一面にポンプアウト型のスパ
イラル状の溝を設け、そのスパイラル状の溝から空気を
吹き出してエアフィルム厚みを確保しようとするもので
ある。一方、第2の技術は、慣用的な技術であり、上述
の回転ドラムの周面の円周方向に溝を形成し、その溝に
空気を導き入れてエアフィルム厚みを確保しようとする
ものである。これら第1および第2の技術によれば均一
なエアフィルム厚みが確保できるとされている。
ドラム上を記録媒体としてのテープが走行する際には、
テープの走行を円滑に行うため、およびテープの摩耗を
防止するために、回転ドラムのテープ走行面(周面)と
テープ表面間に空気の層、いわゆるエアフィルムを形成
するようにされている。なお、このような回転ドラムに
は、一般に、テープの走行を案内するための固定ドラム
が同軸上に配置されている。このような回転ヘッド装置
においてエアフィルムを形成する従来技術としてはつぎ
の二つの技術がある。第1の技術は、例えば、特開昭6
2−20159号公報、特開昭62−239358号公
報および特開昭62−67760号公報に開示された技
術である。この技術は、いずれも、回転ドラム側あるい
は固定ドラム側の対向する一面にポンプアウト型のスパ
イラル状の溝を設け、そのスパイラル状の溝から空気を
吹き出してエアフィルム厚みを確保しようとするもので
ある。一方、第2の技術は、慣用的な技術であり、上述
の回転ドラムの周面の円周方向に溝を形成し、その溝に
空気を導き入れてエアフィルム厚みを確保しようとする
ものである。これら第1および第2の技術によれば均一
なエアフィルム厚みが確保できるとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
二つの技術においては、マクロ的にみた場合にはエアフ
ィルム厚みが均一であると言えるが、ミクロ的にみた場
合にはエアフィルム厚みは均一ではない。例えば、回転
ドラムへのテープ巻き付け位置の入口部ではエアフィル
ム厚みが、一定条件下で、30μm以上になり、出口部
では、例えば、15μm程度以下になり、エアフィルム
厚みの差、いわゆるエアフィルム厚みのばらつきは少な
くても15μmを超える大きさであった。特に、HDタ
イプのビデオテープレコーダでは、記録信号周波数を高
くする必要があり、回転ドラムとテープとの相対速度を
一層上げる必要があることから入口部と出口部とのエア
フィルム厚みの差が比較的に大きくなるので、良好なヘ
ッド当りを得ることが困難になり、出口部ではテープに
損傷を与えかねないという問題がある。
二つの技術においては、マクロ的にみた場合にはエアフ
ィルム厚みが均一であると言えるが、ミクロ的にみた場
合にはエアフィルム厚みは均一ではない。例えば、回転
ドラムへのテープ巻き付け位置の入口部ではエアフィル
ム厚みが、一定条件下で、30μm以上になり、出口部
では、例えば、15μm程度以下になり、エアフィルム
厚みの差、いわゆるエアフィルム厚みのばらつきは少な
くても15μmを超える大きさであった。特に、HDタ
イプのビデオテープレコーダでは、記録信号周波数を高
くする必要があり、回転ドラムとテープとの相対速度を
一層上げる必要があることから入口部と出口部とのエア
フィルム厚みの差が比較的に大きくなるので、良好なヘ
ッド当りを得ることが困難になり、出口部ではテープに
損傷を与えかねないという問題がある。
【0004】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、エアフィルム厚みのばらつきを比較的に小
さくすることのできる回転ヘッド装置を提供することを
目的とする。
ものであり、エアフィルム厚みのばらつきを比較的に小
さくすることのできる回転ヘッド装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明回転
ヘッド装置は、例えば、図1および図2に示すように、
ヘッドが取り付けられた周面上をテープが走行する回転
ドラム2と、この回転ドラム2と略同軸上に配置されテ
ープがその周面上を走行する固定ドラム1とを有し、回
転ドラム2と固定ドラム1との対向する面のどちらか一
面にはスパイラル状の溝4が形成されるとともに、回転
ドラム2の周面の略円周方向には溝7が形成されて、テ
ープが回転ドラム2および固定ドラム1の周面上を走行
する際、このテープと両ドラムの周面間のエアフィルム
厚が略一定値になるようにスパイラル状の溝4の溝幅お
よび上記円周方向の溝7の溝幅を決定したものである。 請求項2記載の発明回転ヘッド装置は、例えば、図1、
図2および図8に示すように、ヘッドが取り付けられた
周面上をテープが走行する回転ドラム2と、この回転ド
ラム2と略同軸上に配置された固定ドラム1とを有し、
回転ドラム2と固定ドラム1との対向する面のどちらか
一面にはスパイラル状の溝4が形成されるとともに、他
の一面にはその外周部に幅が変わる平面11が形成され
、かつ回転ドラムの周面の略円周方向には溝7が形成さ
れて、テープが回転ドラム2および固定ドラム1の周面
を走行する際、このテープと両ドラム2,1の周面間の
エアフィルム厚が略一定値になるようにスパイラル状の
溝4の溝幅、円周方向の溝7の溝幅および平面11の幅
を決定したものである。請求項3記載の発明回転ヘッド
装置は、テープと両ドラムの側面周間のエアフィルム厚
のばらつきをテープ巻き付け位置の入口部から出口部の
間で15μm以内にしたものである。
ヘッド装置は、例えば、図1および図2に示すように、
ヘッドが取り付けられた周面上をテープが走行する回転
ドラム2と、この回転ドラム2と略同軸上に配置されテ
ープがその周面上を走行する固定ドラム1とを有し、回
転ドラム2と固定ドラム1との対向する面のどちらか一
面にはスパイラル状の溝4が形成されるとともに、回転
ドラム2の周面の略円周方向には溝7が形成されて、テ
ープが回転ドラム2および固定ドラム1の周面上を走行
する際、このテープと両ドラムの周面間のエアフィルム
厚が略一定値になるようにスパイラル状の溝4の溝幅お
よび上記円周方向の溝7の溝幅を決定したものである。 請求項2記載の発明回転ヘッド装置は、例えば、図1、
図2および図8に示すように、ヘッドが取り付けられた
周面上をテープが走行する回転ドラム2と、この回転ド
ラム2と略同軸上に配置された固定ドラム1とを有し、
回転ドラム2と固定ドラム1との対向する面のどちらか
一面にはスパイラル状の溝4が形成されるとともに、他
の一面にはその外周部に幅が変わる平面11が形成され
、かつ回転ドラムの周面の略円周方向には溝7が形成さ
れて、テープが回転ドラム2および固定ドラム1の周面
を走行する際、このテープと両ドラム2,1の周面間の
エアフィルム厚が略一定値になるようにスパイラル状の
溝4の溝幅、円周方向の溝7の溝幅および平面11の幅
を決定したものである。請求項3記載の発明回転ヘッド
装置は、テープと両ドラムの側面周間のエアフィルム厚
のばらつきをテープ巻き付け位置の入口部から出口部の
間で15μm以内にしたものである。
【0006】
【作用】請求項1記載の発明回転ヘッド装置によれば、
回転ドラム2の周面に形成された溝幅の調整により、主
にテープ巻き付け位置の入口部近くのエアフィルム厚み
を調整でき、一方、回転ドラム2に形成されたスパイラ
ル状の溝の溝幅の調整により主に出口部近くのエアフィ
ルム厚みを調整できる。したがって、エアフィルム厚み
のばらつきを入口部から出口部の全体にわたって比較的
に小さくすることができる。請求項2記載の発明回転ヘ
ッド装置によれば、回転ドラム2の周面に形成された溝
幅の調整により、主にテープ巻き付け位置の入口部近く
のエアフィルム厚みを調整でき、一方、回転ドラム2に
形成されたスパイラル状の溝の溝幅の調整により主に出
口部近くのエアフィルム厚みを調整できる。さらに、ス
パイラル状の溝が形成された面と対向する面の外周部に
形成された平面11の幅を調整することにより主に中央
部と出口部におけるエアフィルム厚みを調整することが
できる。したがって、エアフィルム厚みのばらつきを入
口部から出口部の全体にわたって比較的に小さくするこ
とができる
回転ドラム2の周面に形成された溝幅の調整により、主
にテープ巻き付け位置の入口部近くのエアフィルム厚み
を調整でき、一方、回転ドラム2に形成されたスパイラ
ル状の溝の溝幅の調整により主に出口部近くのエアフィ
ルム厚みを調整できる。したがって、エアフィルム厚み
のばらつきを入口部から出口部の全体にわたって比較的
に小さくすることができる。請求項2記載の発明回転ヘ
ッド装置によれば、回転ドラム2の周面に形成された溝
幅の調整により、主にテープ巻き付け位置の入口部近く
のエアフィルム厚みを調整でき、一方、回転ドラム2に
形成されたスパイラル状の溝の溝幅の調整により主に出
口部近くのエアフィルム厚みを調整できる。さらに、ス
パイラル状の溝が形成された面と対向する面の外周部に
形成された平面11の幅を調整することにより主に中央
部と出口部におけるエアフィルム厚みを調整することが
できる。したがって、エアフィルム厚みのばらつきを入
口部から出口部の全体にわたって比較的に小さくするこ
とができる
【0007】
【実施例】以下、本発明回転ヘッド装置の実施例につい
て図面を参照して説明する。 (第1実施例)図1において、1は固定ドラム(以下、
必要に応じて下ドラムという)であり、ドラムリード3
が形成されている。この固定ドラム1の上側にクリアラ
ンスCrだけ離れて回転ドラム(以下、必要に応じて上
ドラムという)2が同軸上に配置されている。この実施
例において、固定ドラム1と回転ドラム2の外半径Ro
(図2参照)は略φ40(外径は略φ80)に形成され
、また、回転ドラム2は、3600rpmで回転する。 この回転ドラム2には、図1および図2に示すように、
固定ドラム1との対向する面にスパイラル上の溝4が形
成されている。このスパイラル状の溝4の半径方向の内
半径はRiであり、外半径は上述のようにRoである。 隣合うスパイラル状の溝4,4間には、結果として、ラ
ンド5が形成される。なお、このスパイラル状の溝4は
、回転ドラム2の固定ドラム1との対向面側に形成する
ことに限らず、固定ドラム1の回転ドラム2との対向面
側に形成してもよい。また、この実施例において、スパ
イラル状の溝4の溝数は48本であるが、48本には限
られない。回転ドラム2の周面の略円周方向には複数の
溝7が形成されている。本実施例において、この溝7は
90度のV溝にされており、溝数は6本である。また、
溝7の溝幅は略 0.3mmであり、1本の溝7の断面
積は略 0.025平方mmである。溝7の形状はV溝
に限らず、U溝等でもよい。溝数は6本に限られない。 また、この回転ドラム2には図示しない記録再生兼用の
ヘッドが180度角間隔離れて取り付けられており、こ
の記録再生兼用のヘッドから所定角間隔離れた位置にフ
ライングイレーズヘッド(図示せず)が取り付けられて
いる。このように構成される回転ドラム2と固定ドラム
1の周面に記録媒体としての磁気テープ(図示せず)が
巻き付けられ、回転ドラム2上をこのテープが相対的に
走行することで上記回転ドラム2に取り付けられたヘッ
ドによりテープが走査(記録・再生・消去)される。な
お、この実施例において、テープのテープ幅は1/2イ
ンチに選択されている。このように、円周方向の溝7の
溝幅を略 0.3mmに拡大したこと(従来は0.12
mm程度)に併せてスパイラル状の溝4を形成したこと
によりよりテープ巻き付け位置の入口部から出口部にわ
たってエアフィルム厚みのばらつきを15μm以内にす
ることができた。
て図面を参照して説明する。 (第1実施例)図1において、1は固定ドラム(以下、
必要に応じて下ドラムという)であり、ドラムリード3
が形成されている。この固定ドラム1の上側にクリアラ
ンスCrだけ離れて回転ドラム(以下、必要に応じて上
ドラムという)2が同軸上に配置されている。この実施
例において、固定ドラム1と回転ドラム2の外半径Ro
(図2参照)は略φ40(外径は略φ80)に形成され
、また、回転ドラム2は、3600rpmで回転する。 この回転ドラム2には、図1および図2に示すように、
固定ドラム1との対向する面にスパイラル上の溝4が形
成されている。このスパイラル状の溝4の半径方向の内
半径はRiであり、外半径は上述のようにRoである。 隣合うスパイラル状の溝4,4間には、結果として、ラ
ンド5が形成される。なお、このスパイラル状の溝4は
、回転ドラム2の固定ドラム1との対向面側に形成する
ことに限らず、固定ドラム1の回転ドラム2との対向面
側に形成してもよい。また、この実施例において、スパ
イラル状の溝4の溝数は48本であるが、48本には限
られない。回転ドラム2の周面の略円周方向には複数の
溝7が形成されている。本実施例において、この溝7は
90度のV溝にされており、溝数は6本である。また、
溝7の溝幅は略 0.3mmであり、1本の溝7の断面
積は略 0.025平方mmである。溝7の形状はV溝
に限らず、U溝等でもよい。溝数は6本に限られない。 また、この回転ドラム2には図示しない記録再生兼用の
ヘッドが180度角間隔離れて取り付けられており、こ
の記録再生兼用のヘッドから所定角間隔離れた位置にフ
ライングイレーズヘッド(図示せず)が取り付けられて
いる。このように構成される回転ドラム2と固定ドラム
1の周面に記録媒体としての磁気テープ(図示せず)が
巻き付けられ、回転ドラム2上をこのテープが相対的に
走行することで上記回転ドラム2に取り付けられたヘッ
ドによりテープが走査(記録・再生・消去)される。な
お、この実施例において、テープのテープ幅は1/2イ
ンチに選択されている。このように、円周方向の溝7の
溝幅を略 0.3mmに拡大したこと(従来は0.12
mm程度)に併せてスパイラル状の溝4を形成したこと
によりよりテープ巻き付け位置の入口部から出口部にわ
たってエアフィルム厚みのばらつきを15μm以内にす
ることができた。
【0008】この第1実施例による回転ヘッド装置の形
態は上述のように構成されるものであり、以下、この形
態に決定した理由について次の順序で説明する。 実験例1:主にテープ巻き付け位置の入口部におけるエ
アフィルム厚みを減少させる構成についての説明。 実験例2:主にテープ巻き付け位置の出口部(離脱部)
におけるエアフィルム厚みを増加させる構成についての
説明。 実験例3(第1の実施例に対応する):実験例1および
実験例2を組み合わせてテープ巻き付け位置の入口部か
ら出口部までの間全体にわたってエアフィルム厚みを均
一にする構成についての説明。なお、以下の説明におい
て、エアフィルム厚みの測定は光学式変位計(フォトニ
ックセンサ)により行った。また、エアフィルム厚み(
テープ浮上量)は、回転ドラム2が静止しているときの
テープ位置を基準(ゼロ値)として回転ドラム2の回転
に伴いテープが浮上した状態におけるそのエアフィルム
厚みを測定した。このエアフィルム厚みは、テープ巻き
付け位置の入口部、中央部および出口部の3箇所で測定
した。また、以下に述べる実験例におけるエアフィルム
厚みは、テープ巻き付け位置の入口部、中央部および出
口部の箇所において、テープ幅方向の10点について測
定したその平均値(平均エアフィルム厚み)を示してい
る。
態は上述のように構成されるものであり、以下、この形
態に決定した理由について次の順序で説明する。 実験例1:主にテープ巻き付け位置の入口部におけるエ
アフィルム厚みを減少させる構成についての説明。 実験例2:主にテープ巻き付け位置の出口部(離脱部)
におけるエアフィルム厚みを増加させる構成についての
説明。 実験例3(第1の実施例に対応する):実験例1および
実験例2を組み合わせてテープ巻き付け位置の入口部か
ら出口部までの間全体にわたってエアフィルム厚みを均
一にする構成についての説明。なお、以下の説明におい
て、エアフィルム厚みの測定は光学式変位計(フォトニ
ックセンサ)により行った。また、エアフィルム厚み(
テープ浮上量)は、回転ドラム2が静止しているときの
テープ位置を基準(ゼロ値)として回転ドラム2の回転
に伴いテープが浮上した状態におけるそのエアフィルム
厚みを測定した。このエアフィルム厚みは、テープ巻き
付け位置の入口部、中央部および出口部の3箇所で測定
した。また、以下に述べる実験例におけるエアフィルム
厚みは、テープ巻き付け位置の入口部、中央部および出
口部の箇所において、テープ幅方向の10点について測
定したその平均値(平均エアフィルム厚み)を示してい
る。
【0009】実験例1:主にテープ巻き付け位置の入口
部におけるエアフィルム厚みを減少させる構成について
の説明。このためには回転ドラム2の周面の円周方向に
形成された溝7の溝幅を変化させることが有効であるこ
とをが知られている(小林、他「高速回転ドラムにおけ
るヘッド/テープインターフェース」1987年テレビ
ジョン学会全国大会7−12参照)。そこで、実験は溝
7の溝幅の異なる3種類の回転ドラム2について、エア
フィルム厚みの形成状態を測定することにより行った。 その結果を図3に示す。なお、この実験例1では回転ド
ラム2にスパイラル状の溝4を形成していない。図3か
ら理解されるように、溝7の溝幅を広くすることにより
エアフィルム厚みを減少させることができることがわか
る。特に、テープ巻き付け位置の入口部においてその効
果が大きく、溝幅を0.1mm程度から 0.3mm程
度に大きくしたとき、入口部におけるエアフィルム厚み
は約2/3になり、その一方、出口部におけるエアフィ
ルム厚みはほとんど変化しないことが分かる。次に、溝
7の効果をより定量的に明かにするため、溝7の1本あ
たりの断面積と入口部におけるエアフィルム厚みの関係
を実験した、その結果を図4に示す。図4からエアフィ
ルム厚みは、溝7の断面積にほぼ比例して減少すること
がわかる。したがって、溝7によりエアフィルム厚みを
減少しようとする場合には、断面積が大きくとれる点か
ら溝7の本数を増加するよりも溝幅を広くすることがよ
り効率的であると推定される。上述の実験例1の結果か
ら、回転ドラム2のテープ走行面に形成される溝7の溝
幅の設定により、主にテープ巻き付け位置の入口部での
エアフィルム厚みを制御できることがわかった。
部におけるエアフィルム厚みを減少させる構成について
の説明。このためには回転ドラム2の周面の円周方向に
形成された溝7の溝幅を変化させることが有効であるこ
とをが知られている(小林、他「高速回転ドラムにおけ
るヘッド/テープインターフェース」1987年テレビ
ジョン学会全国大会7−12参照)。そこで、実験は溝
7の溝幅の異なる3種類の回転ドラム2について、エア
フィルム厚みの形成状態を測定することにより行った。 その結果を図3に示す。なお、この実験例1では回転ド
ラム2にスパイラル状の溝4を形成していない。図3か
ら理解されるように、溝7の溝幅を広くすることにより
エアフィルム厚みを減少させることができることがわか
る。特に、テープ巻き付け位置の入口部においてその効
果が大きく、溝幅を0.1mm程度から 0.3mm程
度に大きくしたとき、入口部におけるエアフィルム厚み
は約2/3になり、その一方、出口部におけるエアフィ
ルム厚みはほとんど変化しないことが分かる。次に、溝
7の効果をより定量的に明かにするため、溝7の1本あ
たりの断面積と入口部におけるエアフィルム厚みの関係
を実験した、その結果を図4に示す。図4からエアフィ
ルム厚みは、溝7の断面積にほぼ比例して減少すること
がわかる。したがって、溝7によりエアフィルム厚みを
減少しようとする場合には、断面積が大きくとれる点か
ら溝7の本数を増加するよりも溝幅を広くすることがよ
り効率的であると推定される。上述の実験例1の結果か
ら、回転ドラム2のテープ走行面に形成される溝7の溝
幅の設定により、主にテープ巻き付け位置の入口部での
エアフィルム厚みを制御できることがわかった。
【0010】実験例2:主にテープ巻き付け位置の出口
部(離脱部)におけるエアフィルム厚みを増加させる構
成についての説明。 テープ巻き付け位置の入口部から出口部までの全周にわ
たりテープを回転ドラム2に接触させない状態で走行さ
せる方法として、スパイラル状の溝を用いた空気軸受け
の原理を応用し、回転上ドラムと固定下ドラムとのクリ
アランスからエアを吹き出してテープを両ドラムから浮
上させることについては知られている(中、他「ビデオ
用テープ浮上形シリンダの研究」日本機械学会論文集(
B編)52巻、477号参照)。このドラムの原理は、
上ドラムの底面にポンプアウト型のスパイラル状の溝を
設け、これに対向する下ドラムの上端面に平面を設ける
。そして、上下ドラムのクリアランスを十分小さくして
上ドラムを回転させると空気の粘性により圧力を生じる
。この圧力を利用してテープを浮上させようとするもの
である。この場合、エア吹き出し圧力Pは次の数式(1
) で表すことができる。 P∝{3・μ・ω(Ro・Ro−Ri・Ri)
/Pa・Cr・Cr}…(1) ここで、各パラメータの表す意味は下記の通りである。 Pa:大気圧 μ :空気の粘性抵抗 Cr:クリアランス(図1参照) ω :角速度 Ro:上ドラムの外半径(図2参照) Ri:上ドラムの内半径(図2参照) この数式(1) から、エア吹き出し圧力Pは、■
相対速度(角速度ω)に比例する。■ 上下ドラムの
クリアランスCrの2乗に比例する。■スパイラル状の
溝の外半径Roと内半径Riとの平方の差に比例する。 ことがわかる。したがって、これらのパラメータの設定
により、エア吹き出しによるテープ浮上量を制御するこ
とができると考えられる。図5にスパイラル状の溝4の
有無によるエアフィルム厚みの比較結果を示す。なお、
この実験に使用したスパイラル状の溝4の溝数は16本
である。 また、この実験例では回転ドラム2には溝7を形成して
いない。図5から理解されるように、スパイラル状の溝
4からエアが吹き出されている場合には、スパイラル状
の溝4が無い場合に比較してテープ巻き付けの入口部に
おけるエアフィルム厚みはほとんど変化しないが、中央
部から出口部においては略10μm以上エアフィルム厚
みが変化することが分かる。図6にテープ幅方向のエア
フィルムの形成状態を示している。この図6から理解さ
れるように、スパイラル状の溝4が無い場合には、出口
部においてエアフィルムはほとんど形成されない。これ
に対して、スパイラル状の溝4がある場合には回転しな
い下ドラムである固定ドラム1とテープとの間のエアが
十分に行き渡っており、ドラムリード3以外の部分では
テープと回転ドラム2および固定ドラム1とが非接触の
状態を実現できていることがわかる。したがって、この
実験例2からスパイラル状の溝4によるエア吹き出しの
効果は出口部でのエアフィルムの形成および制御にきわ
めて有効であることがわかった。
部(離脱部)におけるエアフィルム厚みを増加させる構
成についての説明。 テープ巻き付け位置の入口部から出口部までの全周にわ
たりテープを回転ドラム2に接触させない状態で走行さ
せる方法として、スパイラル状の溝を用いた空気軸受け
の原理を応用し、回転上ドラムと固定下ドラムとのクリ
アランスからエアを吹き出してテープを両ドラムから浮
上させることについては知られている(中、他「ビデオ
用テープ浮上形シリンダの研究」日本機械学会論文集(
B編)52巻、477号参照)。このドラムの原理は、
上ドラムの底面にポンプアウト型のスパイラル状の溝を
設け、これに対向する下ドラムの上端面に平面を設ける
。そして、上下ドラムのクリアランスを十分小さくして
上ドラムを回転させると空気の粘性により圧力を生じる
。この圧力を利用してテープを浮上させようとするもの
である。この場合、エア吹き出し圧力Pは次の数式(1
) で表すことができる。 P∝{3・μ・ω(Ro・Ro−Ri・Ri)
/Pa・Cr・Cr}…(1) ここで、各パラメータの表す意味は下記の通りである。 Pa:大気圧 μ :空気の粘性抵抗 Cr:クリアランス(図1参照) ω :角速度 Ro:上ドラムの外半径(図2参照) Ri:上ドラムの内半径(図2参照) この数式(1) から、エア吹き出し圧力Pは、■
相対速度(角速度ω)に比例する。■ 上下ドラムの
クリアランスCrの2乗に比例する。■スパイラル状の
溝の外半径Roと内半径Riとの平方の差に比例する。 ことがわかる。したがって、これらのパラメータの設定
により、エア吹き出しによるテープ浮上量を制御するこ
とができると考えられる。図5にスパイラル状の溝4の
有無によるエアフィルム厚みの比較結果を示す。なお、
この実験に使用したスパイラル状の溝4の溝数は16本
である。 また、この実験例では回転ドラム2には溝7を形成して
いない。図5から理解されるように、スパイラル状の溝
4からエアが吹き出されている場合には、スパイラル状
の溝4が無い場合に比較してテープ巻き付けの入口部に
おけるエアフィルム厚みはほとんど変化しないが、中央
部から出口部においては略10μm以上エアフィルム厚
みが変化することが分かる。図6にテープ幅方向のエア
フィルムの形成状態を示している。この図6から理解さ
れるように、スパイラル状の溝4が無い場合には、出口
部においてエアフィルムはほとんど形成されない。これ
に対して、スパイラル状の溝4がある場合には回転しな
い下ドラムである固定ドラム1とテープとの間のエアが
十分に行き渡っており、ドラムリード3以外の部分では
テープと回転ドラム2および固定ドラム1とが非接触の
状態を実現できていることがわかる。したがって、この
実験例2からスパイラル状の溝4によるエア吹き出しの
効果は出口部でのエアフィルムの形成および制御にきわ
めて有効であることがわかった。
【0011】実験例3(第1の実施例に対応する):実
験例1および実験例2を組み合わせてテープ巻き付け位
置の入口部から出口部までの間全体にわたってエアフィ
ルム厚みを均一にさせる構成についての説明。上述の実
験例1および実験例2より、回転ドラム2の周面に形成
された溝7の溝幅の拡大とスパイラル状の溝4によるエ
ア吹き出しは、それぞれ、入口部でのエアフィルム厚み
の減少効果と出口部でのエアフィルム厚みの増加効果が
あることが確認できた。そこで、この二つを組み合わせ
てエアフィルム厚みの均一化についての実験を行った。 その結果を図7に示す。なお、この実験は図1に示す回
転ヘッド装置において回転ドラム2に回転ヘッドがない
状態におけるものである。図7から理解されるように、
スパイラル状の溝4がなくて円周方向の溝7の溝幅が0
.12mmである場合に比較して、スパイラル状の溝4
が有り円周方向の溝7の溝幅が0.32mmの場合には
、エア吹き出しにより出口部でのエアフィルム厚みが増
加し、溝幅を拡大したことにより入口部でのエアフィル
ム厚みが減少するので、入口部から出口部までほぼ均一
なエアフィルム厚みを形成することができる。数値的に
は、エアフィルム厚みが少なくとも略14μm(出口部
)確保され、最大でも略24μm(中央部)であるので
、エアフィルム厚みのばらつきをテープ巻き付け位置の
入口部から出口部の間で略10μm以内に保持すること
ができる。これに比較してスパイラル状の溝4がない場
合には、入口部において、エアフィルム厚みが略30μ
mであり、出口部においては略4μmであるので、エア
フィルム厚みのばらつきは略25μm以上あり、しかも
出口部において、略4μmしか確保されない。
験例1および実験例2を組み合わせてテープ巻き付け位
置の入口部から出口部までの間全体にわたってエアフィ
ルム厚みを均一にさせる構成についての説明。上述の実
験例1および実験例2より、回転ドラム2の周面に形成
された溝7の溝幅の拡大とスパイラル状の溝4によるエ
ア吹き出しは、それぞれ、入口部でのエアフィルム厚み
の減少効果と出口部でのエアフィルム厚みの増加効果が
あることが確認できた。そこで、この二つを組み合わせ
てエアフィルム厚みの均一化についての実験を行った。 その結果を図7に示す。なお、この実験は図1に示す回
転ヘッド装置において回転ドラム2に回転ヘッドがない
状態におけるものである。図7から理解されるように、
スパイラル状の溝4がなくて円周方向の溝7の溝幅が0
.12mmである場合に比較して、スパイラル状の溝4
が有り円周方向の溝7の溝幅が0.32mmの場合には
、エア吹き出しにより出口部でのエアフィルム厚みが増
加し、溝幅を拡大したことにより入口部でのエアフィル
ム厚みが減少するので、入口部から出口部までほぼ均一
なエアフィルム厚みを形成することができる。数値的に
は、エアフィルム厚みが少なくとも略14μm(出口部
)確保され、最大でも略24μm(中央部)であるので
、エアフィルム厚みのばらつきをテープ巻き付け位置の
入口部から出口部の間で略10μm以内に保持すること
ができる。これに比較してスパイラル状の溝4がない場
合には、入口部において、エアフィルム厚みが略30μ
mであり、出口部においては略4μmであるので、エア
フィルム厚みのばらつきは略25μm以上あり、しかも
出口部において、略4μmしか確保されない。
【0012】(第2の実施例)
次に第1の実施例(実験例3に対応する)に比較してよ
り一層均一なエアフィルム厚みを形成するための実施例
について説明する。 実験例4:実験例3の改良の実験 実験例3においては、スパイラル状の溝4によるエア吹
き出しは固定ドラム1の全周にわたって、均等になるよ
うに行ってきた。しかし、図7の特性(スパイラル状の
溝+溝幅拡大)から分かるようにエアフィルム厚みを一
層均一にするためには巻き付け位置の中央部から出口部
にかかる間で改善すればよい。数式(1) に示したよ
うに、吹き出し圧力Pはスパイラル状の溝4が形成され
ている外半径Roと内半径Riの平方の差に比例する。 この原理を用いることにより、エアの吹き出し圧力を変
化させることができる。すなわち、例えば、固定ドラム
1の回転ドラム2との対向面側の平面11(図8参照)
の幅をテープ巻き付けの入口部12側では狭い幅に形成
し、出口部13側に行くにつれて徐徐に平面11の幅を
広い幅に形成する。このように形成することにより、テ
ープ入口部12においてはエアをほとんど吹き出すこと
なく、テープの巻き付け量が増えるにしたがってそのテ
ープ出口部13において最大の吹き出し量を得ることが
できる。その結果を図9に示す。なお、比較のために実
験例3におけるエアフィルム厚み(スパイラル状の溝+
溝幅拡大)の特性を併せて掲載している。図9(スパイ
ラル状の溝+溝幅拡大+対向面幅変化の特性)によれば
、テープ巻き付けの入口部12でのエアフィルム厚みは
ほとんど変化がなく中央部から出口部13にかけてエア
フィルム厚みのばらつきが少なくなり一層均一になった
ことが理解される。数値的には、エアフィルム厚みが少
なくとも略16μm(出口部)確保され、最大でも略2
0μm(入口部)であるので、エアフィルム厚みのばら
つきをテープ巻き付け位置の入口部から出口部の間で略
5μm以内に保持することができる。上述の実験例1か
ら3および実験例4においては、エアフィルム厚みの均
一化の基本特性を得るために、ヘッドの無い回転ドラム
2と固定ドラム1との組合せにより行ってきた
り一層均一なエアフィルム厚みを形成するための実施例
について説明する。 実験例4:実験例3の改良の実験 実験例3においては、スパイラル状の溝4によるエア吹
き出しは固定ドラム1の全周にわたって、均等になるよ
うに行ってきた。しかし、図7の特性(スパイラル状の
溝+溝幅拡大)から分かるようにエアフィルム厚みを一
層均一にするためには巻き付け位置の中央部から出口部
にかかる間で改善すればよい。数式(1) に示したよ
うに、吹き出し圧力Pはスパイラル状の溝4が形成され
ている外半径Roと内半径Riの平方の差に比例する。 この原理を用いることにより、エアの吹き出し圧力を変
化させることができる。すなわち、例えば、固定ドラム
1の回転ドラム2との対向面側の平面11(図8参照)
の幅をテープ巻き付けの入口部12側では狭い幅に形成
し、出口部13側に行くにつれて徐徐に平面11の幅を
広い幅に形成する。このように形成することにより、テ
ープ入口部12においてはエアをほとんど吹き出すこと
なく、テープの巻き付け量が増えるにしたがってそのテ
ープ出口部13において最大の吹き出し量を得ることが
できる。その結果を図9に示す。なお、比較のために実
験例3におけるエアフィルム厚み(スパイラル状の溝+
溝幅拡大)の特性を併せて掲載している。図9(スパイ
ラル状の溝+溝幅拡大+対向面幅変化の特性)によれば
、テープ巻き付けの入口部12でのエアフィルム厚みは
ほとんど変化がなく中央部から出口部13にかけてエア
フィルム厚みのばらつきが少なくなり一層均一になった
ことが理解される。数値的には、エアフィルム厚みが少
なくとも略16μm(出口部)確保され、最大でも略2
0μm(入口部)であるので、エアフィルム厚みのばら
つきをテープ巻き付け位置の入口部から出口部の間で略
5μm以内に保持することができる。上述の実験例1か
ら3および実験例4においては、エアフィルム厚みの均
一化の基本特性を得るために、ヘッドの無い回転ドラム
2と固定ドラム1との組合せにより行ってきた
【001
3】実験例5(第2の実施例に対応する):そこで、次
に、この結果を踏まえて、実験例4の状態(溝7の溝幅
の拡大、スパイラル状の溝の形成および対向平面の平面
形状変化)において、スパイラル状の溝数を16本から
48本にしてから実際に回転ヘッドとフライングイレー
ズヘッドとを実装した状態での実験を行なう。 (第2の実施例に対応する)。この場合、ヘッドの形状
は図10Aに示すように、ヘッドチップ14をヘッドベ
ース15に取り付けそれをビス16により回転ドラム2
の下側に取り付けるようにしたものである。このような
構成にしたことにより比較的にヘッド窓17(図10参
照)の窓面積を少なくすることができ、かつスパイラル
状の溝4の欠ける部分を比較的に少なくすることができ
る。また、溝数を48本にしたのは以下の実験例6に示
す理由による。
3】実験例5(第2の実施例に対応する):そこで、次
に、この結果を踏まえて、実験例4の状態(溝7の溝幅
の拡大、スパイラル状の溝の形成および対向平面の平面
形状変化)において、スパイラル状の溝数を16本から
48本にしてから実際に回転ヘッドとフライングイレー
ズヘッドとを実装した状態での実験を行なう。 (第2の実施例に対応する)。この場合、ヘッドの形状
は図10Aに示すように、ヘッドチップ14をヘッドベ
ース15に取り付けそれをビス16により回転ドラム2
の下側に取り付けるようにしたものである。このような
構成にしたことにより比較的にヘッド窓17(図10参
照)の窓面積を少なくすることができ、かつスパイラル
状の溝4の欠ける部分を比較的に少なくすることができ
る。また、溝数を48本にしたのは以下の実験例6に示
す理由による。
【0014】実験例6:エアフィルム厚みの変動成分を
低減する構成についての説明。図2に示すようなスパイ
ラル状の溝4によりエアを吹き出した場合、エアがスパ
イラル状の溝4の部分のみから吹き出すため、溝数に対
応する分エアフィルム厚みが変動する現象がある。この
変動は、ヘッドとスパイラル状の溝4が同じドラムに形
成される場合には、ヘッドから見れば定常的なものであ
り、いわゆる当りへの影響は少ないものと推定される。 しかし、ヘッド窓周辺の吸い込み等には影響を与える可
能性があるので、その変動の振幅はより小さい方が好ま
しいと考えられる。そこで、この変動成分を低減するた
め、スパイラル状の溝4の溝数が16本の回転ドラム(
図11A参照、なお、図11A〜Cにおいて、白い部分
はランドを示し、黒く塗りつぶした部分は溝を示してい
る)と次の2種類の回転ドラムとの比較検討を行った。 一つは、図11Bに示すように、スパイラル状の溝4の
外周部に共通溝19を設け、この部分でサージタンクの
役割を持たせ、圧力変動に対するダンパとするものであ
り、他の一つは溝4の溝数を48本に増加して(図11
C参照)吹き出しの間隔を狭くし、テープを多点支持す
るようにして変動成分を減少させようとするものである
。図12A,B,Cに図11A,B,Cに対応してエア
フィルム厚みの変動成分の測定結果を示す。溝数が16
本の場合には変動成分の振幅は略8μmであり、溝数が
16本で共通溝19を設けた場合および溝数が48本の
場合には2μm程度に減少していることが分かる。 溝数を48本にしたのは以上の理由による。
低減する構成についての説明。図2に示すようなスパイ
ラル状の溝4によりエアを吹き出した場合、エアがスパ
イラル状の溝4の部分のみから吹き出すため、溝数に対
応する分エアフィルム厚みが変動する現象がある。この
変動は、ヘッドとスパイラル状の溝4が同じドラムに形
成される場合には、ヘッドから見れば定常的なものであ
り、いわゆる当りへの影響は少ないものと推定される。 しかし、ヘッド窓周辺の吸い込み等には影響を与える可
能性があるので、その変動の振幅はより小さい方が好ま
しいと考えられる。そこで、この変動成分を低減するた
め、スパイラル状の溝4の溝数が16本の回転ドラム(
図11A参照、なお、図11A〜Cにおいて、白い部分
はランドを示し、黒く塗りつぶした部分は溝を示してい
る)と次の2種類の回転ドラムとの比較検討を行った。 一つは、図11Bに示すように、スパイラル状の溝4の
外周部に共通溝19を設け、この部分でサージタンクの
役割を持たせ、圧力変動に対するダンパとするものであ
り、他の一つは溝4の溝数を48本に増加して(図11
C参照)吹き出しの間隔を狭くし、テープを多点支持す
るようにして変動成分を減少させようとするものである
。図12A,B,Cに図11A,B,Cに対応してエア
フィルム厚みの変動成分の測定結果を示す。溝数が16
本の場合には変動成分の振幅は略8μmであり、溝数が
16本で共通溝19を設けた場合および溝数が48本の
場合には2μm程度に減少していることが分かる。 溝数を48本にしたのは以上の理由による。
【0015】そこで、実験例4の状態(溝7の溝幅の拡
大、スパイラル状の溝の形成および対向平面の平面形状
変化)において、スパイラル状の溝数を16本から48
本にしてから実際に回転ヘッドとフライングイレーズヘ
ッドとを実装した状態での実験結果(実験例5(第2の
実施例に対応する))を図13に示す。なお、円周方向
の溝7の溝幅は 0.3mmに形成している。図13に
おいて20はヘッドの位置を示している。この図13は
テープ幅方向のエアフィルムの形成状態を入口部、中央
部および出口部において示すものである。このヘッドを
取り付けた状態の特性を示す図13とヘッドのない特性
を示す図9(スパイラル状の溝数は16個+溝幅拡大+
対向面幅変化)の特性とを比較することにより、図10
に示した構成の回転ヘッド装置を用いた場合図9の結果
をほぼそのまま適用できることが分かる。この実験例5
の回転ヘッド装置について、テープ長さ方向にエアフィ
ルム厚みを測定した結果を図14に示す。図14におい
てテント形状22,23は記録再生ヘッドによるもので
あり、テント形状21はフライングイレーズヘッドによ
るものである。また図14において細かな変動成分25
はスパイラル状の溝4のエア吹き出しに起因する変動で
ある。また、ヘッド窓による吸い込み26が僅かに観察
されるが回転ドラム2と固定ドラム1との表面27とテ
ープとの間には十分なエアフィルム厚みが形成されてお
り、テープとドラム2,1とが非接触状態を保持してい
ることが理解できる。また、実験例5の回転ヘッド装置
について、図14にヘッドチップ14(図10参照)近
傍のテープ長さ方向のテント形状を示し、図15にテー
プ幅方向のテント形状を示した。いずれの場合にも、入
口部から出口部にわたって、よく揃った形状になること
が理解される。さらに、実験例5の回転ヘッド装置につ
いての再生出力の例を図17に示す。この図17は、記
録周波数は16MHzで、RF出力波形をエンベロープ
検波したものであり、巻き付け位置の入口部から出口部
の全周にわたり、ほぼ平坦な特性31が得られている。 一点鎖線で示す特性32は従来の回転ヘッド装置による
特性を示すものであり、立ち上がり部において、波形歪
(ロールオフ)が観測される。なお、本発明は上述の実
施例に限らず本発明の要旨を逸脱することなく種々の構
成を採り得ることはもちろんである。
大、スパイラル状の溝の形成および対向平面の平面形状
変化)において、スパイラル状の溝数を16本から48
本にしてから実際に回転ヘッドとフライングイレーズヘ
ッドとを実装した状態での実験結果(実験例5(第2の
実施例に対応する))を図13に示す。なお、円周方向
の溝7の溝幅は 0.3mmに形成している。図13に
おいて20はヘッドの位置を示している。この図13は
テープ幅方向のエアフィルムの形成状態を入口部、中央
部および出口部において示すものである。このヘッドを
取り付けた状態の特性を示す図13とヘッドのない特性
を示す図9(スパイラル状の溝数は16個+溝幅拡大+
対向面幅変化)の特性とを比較することにより、図10
に示した構成の回転ヘッド装置を用いた場合図9の結果
をほぼそのまま適用できることが分かる。この実験例5
の回転ヘッド装置について、テープ長さ方向にエアフィ
ルム厚みを測定した結果を図14に示す。図14におい
てテント形状22,23は記録再生ヘッドによるもので
あり、テント形状21はフライングイレーズヘッドによ
るものである。また図14において細かな変動成分25
はスパイラル状の溝4のエア吹き出しに起因する変動で
ある。また、ヘッド窓による吸い込み26が僅かに観察
されるが回転ドラム2と固定ドラム1との表面27とテ
ープとの間には十分なエアフィルム厚みが形成されてお
り、テープとドラム2,1とが非接触状態を保持してい
ることが理解できる。また、実験例5の回転ヘッド装置
について、図14にヘッドチップ14(図10参照)近
傍のテープ長さ方向のテント形状を示し、図15にテー
プ幅方向のテント形状を示した。いずれの場合にも、入
口部から出口部にわたって、よく揃った形状になること
が理解される。さらに、実験例5の回転ヘッド装置につ
いての再生出力の例を図17に示す。この図17は、記
録周波数は16MHzで、RF出力波形をエンベロープ
検波したものであり、巻き付け位置の入口部から出口部
の全周にわたり、ほぼ平坦な特性31が得られている。 一点鎖線で示す特性32は従来の回転ヘッド装置による
特性を示すものであり、立ち上がり部において、波形歪
(ロールオフ)が観測される。なお、本発明は上述の実
施例に限らず本発明の要旨を逸脱することなく種々の構
成を採り得ることはもちろんである。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転ドラムの周面に形成された溝幅の調整により、主に
テープ巻き付け位置の入口部近くのエアフィルム厚みを
調整でき、一方、回転ドラムに形成されたスパイラル状
の溝の溝幅の調整により主に出口部近くのエアフィルム
厚みを調整できる。したがって、エアフィルム厚みのば
らつきを入口部から出口部の全体にわたって比較的に小
さくすることができるという効果を有する。 また、
本発明によれば、回転ドラムの周面に形成された溝幅の
調整により、主にテープ巻き付け位置の入口部近くのエ
アフィルム厚みを調整でき、一方、回転ドラムに形成さ
れたスパイラル状の溝の溝幅の調整により主に出口部近
くのエアフィルム厚みを調整できる。さらに、スパイラ
ル状の溝が形成された面と対向する面の外周部に形成さ
れた平面の幅を調整することにより主に中央部と出口部
におけるエアフィルム厚みを調整することができる。し
たがって、エアフィルム厚みのばらつきを入口部から出
口部の全体にわたって比較的に小さくすることができる
という効果を有する。
回転ドラムの周面に形成された溝幅の調整により、主に
テープ巻き付け位置の入口部近くのエアフィルム厚みを
調整でき、一方、回転ドラムに形成されたスパイラル状
の溝の溝幅の調整により主に出口部近くのエアフィルム
厚みを調整できる。したがって、エアフィルム厚みのば
らつきを入口部から出口部の全体にわたって比較的に小
さくすることができるという効果を有する。 また、
本発明によれば、回転ドラムの周面に形成された溝幅の
調整により、主にテープ巻き付け位置の入口部近くのエ
アフィルム厚みを調整でき、一方、回転ドラムに形成さ
れたスパイラル状の溝の溝幅の調整により主に出口部近
くのエアフィルム厚みを調整できる。さらに、スパイラ
ル状の溝が形成された面と対向する面の外周部に形成さ
れた平面の幅を調整することにより主に中央部と出口部
におけるエアフィルム厚みを調整することができる。し
たがって、エアフィルム厚みのばらつきを入口部から出
口部の全体にわたって比較的に小さくすることができる
という効果を有する。
【図1】本発明による回転ヘッド装置の一実施例の構成
を示す線図である。
を示す線図である。
【図2】図1に示す回転ヘッド装置のうち、回転ドラム
の構成を示す線図である。
の構成を示す線図である。
【図3】回転ドラムの溝幅とエアフィルム厚みの関係を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図4】回転ドラムの溝の断面積とエアフィルム厚みの
関係を示す特性図である。
関係を示す特性図である。
【図5】エア吹き出しによるテープ浮上の効果を示す特
性図である。
性図である。
【図6】テープ幅方向のエアフィルム形成状態を示す特
性図である。
性図である。
【図7】回転ドラムにおける溝幅拡大とスパイラル状の
溝とを組合わせた効果を示す特性図である。
溝とを組合わせた効果を示す特性図である。
【図8】固定ドラムの対向平面幅変化の例の構成を示す
線図である。
線図である。
【図9】回転ドラムにおける溝幅拡大とスパイラル状の
溝と、固定ドラムの対向平面幅変化とを組み合わせた例
による効果を示す特性図である。
溝と、固定ドラムの対向平面幅変化とを組み合わせた例
による効果を示す特性図である。
【図10】回転ドラムにヘッドを実装した状態の構成を
示す線図である。
示す線図である。
【図11】回転ドラムに形成した種々の形状のスパイラ
ル状の溝等の構成を示す概略平面図である。
ル状の溝等の構成を示す概略平面図である。
【図12】図11に示す回転ドラムによるエアフィルム
の変動成分対策の効果を示す線図である。
の変動成分対策の効果を示す線図である。
【図13】実施例の回転ヘッド装置によるテープ幅方向
のエアフィルムの形成状態を示す特性図である。
のエアフィルムの形成状態を示す特性図である。
【図14】実施例の回転ヘッド装置によるテープ長さ方
向のエアフィルム形成状態を示す特性図である。
向のエアフィルム形成状態を示す特性図である。
【図15】実施例の回転ヘッド装置によるテープ長さ方
向のテント形状を示す線図である。
向のテント形状を示す線図である。
【図16】実施例の回転ヘッド装置によるテープ幅方向
のテント形状を示す線図である。
のテント形状を示す線図である。
【図17】実施例の回転ヘッド装置による再生出力波形
の例を示す線図である。
の例を示す線図である。
1 固定ドラム
2 回転ドラム
4 スパイラル状の溝
7 溝
11平面
Claims (3)
- 【請求項1】 ヘッドが取り付けられた周面上をテー
プが走行する回転ドラムと、この回転ドラムと略同軸上
に配置され上記テープがその周面上を走行する固定ドラ
ムとを有し、上記回転ドラムと上記固定ドラムとの対向
する面のどちらか一面にはスパイラル状の溝が形成され
るとともに、上記回転ドラムの周面の略円周方向には溝
が形成されて、上記テープが上記回転ドラムおよび上記
固定ドラムの周面上を走行する際、このテープと両ドラ
ムの周面間のエアフィルム厚が略一定値になるように上
記スパイラル状の溝の溝幅および上記円周方向の溝の溝
幅を決定したことを特徴とする回転ヘッド装置。 - 【請求項2】 ヘッドが取り付けられた周面上をテー
プが走行する回転ドラムと、この回転ドラムと略同軸上
に配置された固定ドラムとを有し、上記回転ドラムと上
記固定ドラムとの対向する面のどちらか一面にはスパイ
ラル状の溝が形成されるとともに、他の一面にはその外
周部に幅が変わる平面が形成され、かつ上記回転ドラム
の周面の略円周方向には溝が形成されて、上記テープが
上記回転ドラムおよび上記固定ドラムの周面を走行する
際、このテープと両ドラムの周面間のエアフィルム厚が
略一定値になるように上記スパイラル状の溝の溝幅、上
記円周方向の溝の溝幅および上記平面の幅を決定したこ
とを特徴とする回転ヘッド装置。 - 【請求項3】 テープと両ドラムの周面間のエアフィ
ルム厚のばらつきが、テープ巻き付け位置の入口部から
出口部の間で15μm以内であることを特徴とする請求
項1または2記載の回転ヘッド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2411535A JPH04219664A (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 回転ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2411535A JPH04219664A (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 回転ヘッド装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04219664A true JPH04219664A (ja) | 1992-08-10 |
Family
ID=18520529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2411535A Pending JPH04219664A (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | 回転ヘッド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04219664A (ja) |
-
1990
- 1990-12-18 JP JP2411535A patent/JPH04219664A/ja active Pending
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