JPH04220176A - 歪防止溶接方法および構造用パネルの製造装置 - Google Patents

歪防止溶接方法および構造用パネルの製造装置

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JPH04220176A
JPH04220176A JP2301891A JP2301891A JPH04220176A JP H04220176 A JPH04220176 A JP H04220176A JP 2301891 A JP2301891 A JP 2301891A JP 2301891 A JP2301891 A JP 2301891A JP H04220176 A JPH04220176 A JP H04220176A
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JP
Japan
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welding
plate material
elongated member
torch
plate
Prior art date
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JP2301891A
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English (en)
Inventor
Shinji Takeno
竹野 親二
Terumi Matsubayashi
松林 照己
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Sky Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Sky Aluminium Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歪防止溶接方法および構
造用パネルの製造装置に係わり、特に、隅肉溶接により
T継手を形成する際の歪を有効に防止し得るようにした
歪防止溶接方法、およびT継手を形成してなる構造用パ
ネルの製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、I形鋼におけるフランジとウェ
ブとの接続、あるいはまた、船舶の船体部を構成する側
板とこの側板を内側から補強する補強材との接続といっ
たように、板材にほぼ直交するように板状の細長部材が
立設されてなるものを通常、T継手と称している。これ
らT継手は、図4に示す如く、前記板材2とそれに立設
される細長部材3とを隅肉溶接により形成するのが一般
的である。
【0003】しかしながら、このようなT継手5を形成
すべく隅肉溶接を実施した場合、例えば図4に鎖線で示
すように、溶接ビード部4を中心として板材2が細長部
材3側に向く、いわゆる角変形歪が生じ易い。また、細
長部材が長尺になると長手方向の歪も発生する。この角
変形歪は外観品質を低下させるだけでなく、例えば上記
の如く船体の構造体などとして適用する場合には、航行
時の波抵抗を増加させるといったように機能面への影響
をも与えるため、これをできる限り小さくすることが要
求される。
【0004】そのため従来より、上記歪の対策として例
えば、1)溶接の際、前記板材2を機械的に拘束する、
2)溶接組立完了後に点状または線状に局部加熱・急冷
を行い、歪を除去する、3)前記板材2の裏面2b側を
、隅肉溶接と対応させて同時に加熱する(特開昭58−
179565号公報)、といった手段が採られている。 また一方、上記の如く外板(板材2)とリブ(細長部材
3)等の補強材とから成り船体等を構成するするための
パネル(構造用パネル)としては押出し成形によるもの
も提供されている。押出し成形によりこのような構造用
パネルを作成した場合には、上記溶接による場合とは異
なり、外板(板材2)に歪の無い極めて高精度のものを
作成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
手段において、それぞれ下記の如き不都合があった。す
なわち上記1),2)の手段にあっては、工数および手
間がかかり極めてコスト高となる上に、作業の熟練も要
求されるといった問題があった。また、上記3)の手段
にあっては、確かに歪発生の抑制効果は望めるものの完
全に近い状態までの歪除去は困難であり、ある程度の歪
が残留せざるを得ないという問題があった。一方、押出
しによる場合は確かに高精度のものが望めるものの、幅
が限定される、あるいは金型に融通がないため1種類の
パネルしか作成できない、薄板の最小板厚が大きくなり
重量が増す、等の不都合がある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、簡潔な手段を以て隅肉溶接における歪を効果的に抑
制でき、高品質なT継手を実現することのできる歪防止
溶接方法、およびこの溶接方法により構成される構造用
パネルの製造装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
歪防止溶接方法は、板材の一面側に細長部材を隅肉溶接
により略垂直に立設してT継手を形成するにあたり、前
記板材における前記溶接部の裏面側を前記溶接に先行し
て加熱することを特徴とするものである。
【0008】請求項2に係る歪防止溶接方法は、上記請
求項1記載の歪防止溶接方法において、前記先行加熱を
行う位置を溶接部に対して10mm〜1000mm先と
したことを特徴とするものである。
【0009】請求項3に係る歪防止溶接方法は、上記請
求項1,2記載の歪防止溶接方法において、前記先行加
熱をTIGアークにより行い、しかも該TIGアークの
起動時における初期電流に続く本電流までの立ち上げ電
流スロープを5A/秒〜200A/秒の範囲としたこと
を特徴とするものである。
【0010】請求項4に係る歪防止溶接方法は、請求項
1ないし3の何れかに記載の歪防止溶接方法において、
前記隅肉溶接の前に、前記細長部材を前記板材に対する
側が凹となるように予め板幅方向に湾曲させておくこと
を特徴とするものである。
【0011】請求項5に係る歪み防止溶接方法は、請求
項1ないし3の何れかに記載の歪防止溶接方法において
、前記隅肉溶接の前に、前記細長部材を予熱しておくこ
とを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項6に係る構造用パネ
ルの製造装置は、板材と、溶接により該板材に略垂直に
立設される少なくとも1本の細長部材とから成る構造用
パネルを製造するためのものであって、前記板材を支持
しかつ一方向に送る搬送ローラと、前記板材の上面に立
設状態に支持された前記細長部材を上方より前記板状に
押圧する支持ローラと、前記細長部材を挟む両側におい
て斜め上方からそれら板材と細長部材との当接部に向け
て設置された溶接トーチと、前記板材の下面側であって
前記板材と細長部材との当接部に対応しかつ前記溶接ト
ーチよりも前記板材の移動方向に対して先行する位置に
前記板材の下面に向けて設置された加熱機素と、を備え
ていることを特徴とするものである。
【0013】さらに請求項7に係る構造用パネルの製造
装置は、上記請求項6記載の構造用パネルの製造装置に
おいて、前記溶接トーチをMIGトーチとし、かつ前記
加熱機素をTIGトーチとしたことを特徴とするもので
ある。
【0014】
【作用】板材と細長部材とを隅肉溶接することによりT
継手を形成するにあたり、前記板材における溶接部の裏
面側を前記溶接に先行して加熱すると、この先行加熱に
より板材には逆歪(細長部材と反対方向に折れ曲がる角
変形歪)が発生し、その後、溶接により板材が細長部材
側に角変形を生ずるため上記逆歪がある程度相殺される
。さらにその際、先行加熱部分の冷却が完了されないう
ちに、その逆歪の生じた部分の溶接を行うことにより、
先行加熱によって生じた前記逆歪が溶接時の細長部材側
への角変形によりほぼ完全に復元され、板材がほぼフラ
ットとなる。
【0015】上記方法を実施するにあたり、細長部材を
前記板材に対する側が凹となるように予め板幅方向に湾
曲させておく、あるいは、細長部材を予熱しておくこと
により上記角変形歪み防止効果に加え、T継手の長手方
向に生ずる歪みも有効に防止することができる。
【0016】また、上記構造用パネル製造装置では、板
材を搬送ローラ上に載置し、板材の上面に溶接すべき細
長部材を立設状態に固定し、板材を搬送ローラ上を移動
させながら、溶接トーチにより板材と細長部材とを連続
隅肉溶接していく。その際、前記溶接部の裏面側が溶接
に先だって加熱機素により加熱される。これにより、上
記歪防止溶接方法が実行される。この構造用パネルの製
造装置において、前記溶接トーチをMIGトーチとし、
かつ加熱機素をTIGトーチとすれば、特にアルミニウ
ム合金からなる構造用パネルに効果的に適用できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。本発明に係る歪防止溶接方法は、板材にこ
の板材と略垂直となる細長部材を隅肉溶接することによ
りT継手を形成するにあたり、前記板材における前記溶
接部の裏面側を前記溶接に先行して加熱することを特徴
とするものである。
【0018】図1および図2はそれぞれ、上記方法によ
り板材2にフラットバー(細長部材)6を隅肉溶接する
ことによりT継手5を作成している様子を示す正面図と
側面図である。本実施例において、前記板材2およびフ
ラットバー6は共にアルミニウム合金よりなるものとし
ており、したがってこの場合、前記隅肉溶接をMIG溶
接により行うものとしている。符号40,40はMIG
トーチである。また、このMIG溶接に先行して実施す
る加熱はTIGアークにより行うものとしており、符号
50がTIGトーチである。
【0019】上記の如きT継手5を作成するには、板材
2の上面2aに、立設すべきフラットバー6を隙間が生
じないように設置して例えば仮付け等の手段により固定
し、その後図2に示す如く記TIGトーチ50が前記M
IGトーチ40,40に対して常に所定距離を保って先
行するように(MIGトーチ40,40により溶接され
る部分の裏面側にTIGトーチ40によるTIGアーク
が先に照射されるように)、固定された前記板材2およ
びフラットバー6を各トーチ40,40,50に対して
移動させていけばよい。ただし、板材2およびフラット
バー6は固定しておいて、前記各トーチ40,40,5
0を移動させるようにしても勿論よい。また、前記TI
Gトーチ50は、TIGアークによる加熱が目的である
から、溶加材(溶接棒)は用いない。
【0020】本実施例において、上記MIG溶接の種類
は特に限定されるものではなく、通常のスプレー移行型
、細径ワイヤ、パルス、インバータ、サイリスタ等、種
々の手法および電源方式のものが使用できる。また、先
行加熱に用いるTIG溶接機の種類も特に限定されるも
のではなく、鉄心型、サイリスタ、インバータ等のもの
を使用できる。
【0021】上記溶接方法によれば、板材2が図4に示
した如く角変形歪を生ずることなくフラットとなり、高
精度なT継手5を作成することができる。これは、TI
Gアークによる先行加熱により板材2に逆歪(フラット
バー6と反対方向に折れ曲がる角変形歪)が発生し、そ
の後、MIGトーチ40,40の溶接により板材2にフ
ラットバー6側に角変形を生ずる力が生じるためで、し
かもその際、先行加熱部分の冷却が完了されないうちに
その逆歪の生じた部分の溶接を行うことにより、表裏の
熱バランスにより前記逆歪がほぼ完全に復元されるため
と思われる。
【0022】また、上記の如きT継手を押出し成形によ
り作成する場合、押出し性の問題から前記板材2および
フラットバー6の最低板厚は通常5mm程度に制限され
るが、上記方法によれば薄板に効果的に適用でき、以て
必要以上の材料を使用することがなく、かつ重量の軽減
ができる。
【0023】上記方法において、板材2の板厚としては
通常10mm以下のものに適用できるが、好ましくは1
〜5mmがよい。板厚が10mm以上となると、先行加
熱の際に大きな入熱が必要となり、板材2の表面が溶け
下がり、外観を損ねるおそれがあるからである。
【0024】次に、上記方法による実験例を下記に示す
。 〔実験例−1〕上記方法に従い、下記の条件の下で図2
に示す如く連続隅肉溶接を実施した。 ・板材2:JISA5083−0  アルミニウム材,
寸法300mm*500mm,厚さ4mm.・フラット
バー6:JISA5083−0  アルミニウム材,寸
法60mm*500mm,厚さ5mm.・溶接前処理:
薬品脱脂. ・溶接条件:MIG  電流  180〜220A. 
 電圧  20〜23V.TIG電流  150〜20
0A.・溶接速度:1600mm/min. ・TIGトーチの先行位置:200mm前方.上記実験
の結果を、上記同一条件で、1)先行加熱を行わない場
合、2)TIGアークにより溶接部の真下を加熱(同位
置加熱)した場合、3)板材2の加熱を行なわなかった
場合のそれぞれについて下表1に示す。なお、表中にお
ける変形量H1は、図3に示すように、板材2における
フラットバー6を中心とした幅100mmのレベルを結
んだ線lが、溶接部においてどれだけフラットバー6側
に寄ったかを示す量である。
【0025】
【表1】
【0026】上記表1からも明らかなように、上記の如
く溶接部下面の先行加熱を行った場合には、ほとんど板
材2の歪が生じない。また、先行加熱を行わない場合、
および溶接部と同位置加熱を実施した場合のそれぞれと
比較しても、本発明に係る溶接方法による方が明らかに
板材2の歪が小さいことが解る。
【0027】〔実験例−2〕前記TIGトーチ50によ
るTIGアークの起動時の電流を下記条件とし、かつそ
の他の条件は上記実験例−1と同一とし、上記方法に従
い図2の如く板材2とフラットバー6の溶接を行った。 ・TIGアーク:初期電流          100
A.アークスロープ    25A/秒.本電流   
         180A.上記実験結果における、
溶接スタート部近傍および溶接終了部近傍の歪量測定結
果を下表2に示す。なお、表2には、比較として上記の
如き立ち上げスロープの制御を実施しなかった場合の結
果も示す。
【0028】
【表2】
【0029】上記表2に示すように、TIGアークの立
ち上げスロープ電流を制御した場合には溶接開始部と溶
接終了部に差がなく、溶接開始部から歪の極めて小さい
溶接ができることが解る。また、立ち上げスロープ電流
を制御しない場合には、変形量Hがマイナス値となり、
先行加熱による逆歪が残留する可能性があることが伺え
る。従って、上記方法を実施する際には、TIGアーク
の立ち上げスロープ電流の制御を行うことが望ましい。 これは、アークの起動時には加熱部近傍が十分に加熱さ
れないため歪防止効果が十分でなく、ある程度起動した
後に定常的な熱バランスがとれて所期の歪防止効果が発
揮されるためである。その場合、TIGアークの起動を
、初期電流に続く本電流までの立上げ電流スロープを5
A/秒〜200A/秒の範囲とすることが好ましい。 このTIGアークの立ち上げスロープ電流を上記範囲と
するのは、5A/秒未満では定常状態である本電流に達
するまでの時間が長過ぎ、逆に200A/秒を越えると
熱バランスをとるまでの時間的余裕がないためである。
【0030】ただし、上記表2にも示すように、例え上
記の如きTIGアークの立ち上げスロープ電流の制御を
行わない場合でも、上記実験例−1の結果(表1)と見
比べれば解るとおり、先行加熱の実施により変形量(残
留変形量)を小さくできる。
【0031】次に、図5は上記の如くTIGアークによ
り溶接部の先行加熱を行った際の、溶接部に対する先行
距離と残留歪(変形量H)との関係を示したものである
。ただし、実験条件は、先行加熱位置による変形量の差
異がより明確に現れるよう上記実験例−1および実験例
−2とは若干変えてある。図において、線図Iは先行加
熱を実施した場合の板材2の変形量を、また線図IIは
先行加熱を行わない場合の板材2の変形量を示している
。図に示すとおり横軸(TIGアークによる先行加熱位
置)の始点は、先行加熱位置(TIGトーチ50の設置
位置)の溶接位置(MIGトーチ40の設置位置)に対
する先行距離を0としており、溶接部直下を加熱したと
きの値を示したものとなっている。
【0032】上記図5に示すように、ある程度までは、
TIGアークによる加熱位置が溶接部から離れるほど(
つまり先行するほど)板材2の変形量Hが減少する。 また、加熱箇所の先行位置を無限大(∞)とした場合に
は、変形量Hが大きくなるが、それでも溶接部直下を加
熱した場合(同時加熱)、あるいは先行加熱を行わない
場合よりは小さいものとなる。
【0033】ここで、上記現象について考えてみると、
先行加熱位置が0のときの線図Iと線図IIとの差イは
いわゆる溶接部表裏の熱バランス、すなわち溶接部表裏
の入熱量の差が等しく(あるいは小さく)なること、に
よる歪発生の抑制効果の現れと見ることができる。一方
、先行加熱位置が∞のときの線図Iと線図IIとの差ロ
は、先行加熱により板材2に生じた逆歪(予歪)が溶接
時の歪により戻されたことによる残留歪の減少と見るこ
とができる。そして、その間における線図Iと線図II
との差は、上記の熱バランスと予歪との双方の効果が作
用し、それによって板材2の残留歪が効果的に抑制され
るものと考察される。
【0034】よって、上記において先行加熱位置は、溶
接位置に対して10〜1000mmとすることが好まし
い。先行加熱位置が10mm未満であると同位置加熱と
同程度の歪抑制効果しか望めず、また1000mm以上
であると先行加熱部分が溶接時に完全冷却されてしまい
上記の熱バランス作用を十分に得られなくなるからであ
る。 そして、図5より、さらに好ましくは先行加熱位置を溶
接位置に対して50〜500mmとするのがよいことが
解る。
【0035】なお、上記実施例においてはT継手5を形
成する前記板材2およびフラットバー(細長部材)6を
アルミニウム合金より成るものとしたが、本発明に係る
歪防止溶接方法はアルミニウム以外の金属、例えば鋼等
にも適用することができ、かつ上記同様の効果を奏する
ことができる。
【0036】また、上記実施例では、板材2とフラット
バー6との隅肉溶接をMIG溶接により行うものとして
いるが、この溶接手段もMIGに限定されるものではな
く、従来一般に実施されている炭酸ガスアーク溶接、マ
グ溶接等その他の溶接法により行うものであってもよい
。さらに実施例では、加熱機素(加熱手段)としてTI
Gトーチ50(TIGアーク)を用いる例を示したが、
この加熱手段もこれに限定されるものではなく、例えば
ガスバーナ,プラズマアーク,レーザ等その他の高エネ
ルギー熱源を用いることが可能である。
【0037】次に図6ないし図8は本発明の請求項4に
係る発明について示したものである。本発明は、上記の
如くしてT継手を形成するにあたり、前記隅肉溶接の前
に、前記細長部材3を前記板材2に対する側が凹となる
ように予め板幅方向に湾曲させておくことを特徴とする
ものである。本発明は、T継手を形成するにあたり、上
記の如き板材2の角変形歪を防止するのみでなく、図9
に示す如き長手方向の歪をも有効に防止しようとするも
のである。
【0038】本発明では、板材2に細長部材3を溶接に
より立設させてT継手を形成するにあたり、まず図6に
示すように、細長部材3を予め、板材2に対する側が凹
都なるように板幅方向に湾曲させておく。上記細長部材
3を上記の如く湾曲させる際のその湾曲の程度は、各部
材の条件および得るべきT継手5の寸法によっても異な
るが、おおよそ1m当たり5mm〜20mm程度である
。また、細長部材3は、直線のものを上記の如く湾曲加
工する他、予め所定の曲率に湾曲したものを得るように
してもよい。
【0039】次いで、上記の如く板材2に対して上方に
湾曲された細長部材3を図7に示すように板材2に立設
して隅肉溶接により連続溶接していく。この時、板材2
の裏面側を該隅肉溶接に先行して加熱する。この先行加
熱の条件は上述の通りである。
【0040】上記溶接方法によれば、本溶接すなわち連
続隅肉溶接の際には、細長部材3は板材2側に凸となる
歪を生ずるため、板材2に対し凹となるように付与され
ていた歪が相殺され、図8に示す如く長手方向に湾曲歪
を生じないT継手を得ることができる。また、板材2へ
の上記先行加熱により板材2の角変形歪も生じず、した
がって、板材2の細長部材3がほぼ直角で、かつ長手方
向に対してもほぼ直線となるT継手5を簡単に得ること
が可能となる。
【0041】次に図10は本発明の請求項5に係る発明
を説明するものである。本発明は、同じく板材2と細長
部材3とを隅肉溶接してT継手を形成するにあたり、上
記の隅肉溶接の前に前記細長部材3を予熱しておくこと
を特徴とするものである。本発明による方法もまた、T
継手の長手方向の湾曲を有効に阻止すべく作用する。
【0042】図10は、細長部材3を板材2に溶接する
直前の状態で、細長部材3が予熱されて膨張している様
子を示している。この状態より該細長部材3と板材2と
を連続隅肉溶接する。
【0043】上記溶接方法によれば、細長部材3が図9
に示すように反板材方向に反ることなく、長手方向に対
してほぼ真直ぐなT継手5を得られる。また、板材2の
裏面側を隅肉溶接に先行して加熱するものであるから、
板材2に角変形歪がほとんど生じないことは言うまでも
ない。
【0044】上記方法により細長部材3の湾曲歪が防止
されるのは、元々、細長部材3が図9に示す如く湾曲す
るのは該細長部材3の溶接熱のバランスの異常によるも
の、すなわち溶接部位近傍にのみ入熱されるため該溶接
部位近傍のみが膨張するために生ずるものであるためで
あり、細長部材3を予熱しておくことによりこの熱のア
ンバランスが緩和され、これにより変形が大きく減少す
るためと考察できる。
【0045】上記請求項4および5に係る方法による実
験例を下記に示す。 〔実験例−3〕上記方法に従い、下記の条件の下で連続
隅肉溶接を実施した。 ・板材2:JIS A5083−0  アルミニウム材
,寸法300mm*3000mm,厚さ4mm.・フラ
ットバー6:JIS A5083−0  アルミニウム
材,寸法60mm*3000mm,厚さ5mm.・溶接
前処理:薬品脱脂. ・溶接条件:MIG  電流  180〜220A. 
 電圧  20〜23V.TIG電流  150〜20
0A.・溶接速度:1600mm/min. ・TIGトーチの先行位置:200mm前方.・細長部
材3の予備曲げ量:15mm/m.・細長部材3の予熱
温度:80℃.上記実験の結果を表3に示す。なお、表
3に示す縦曲がり変形量H2は、図11に示す如く、T
継手5の上方に反った両端を結んだ線と最も離れた部位
との離間距離を示す。角変形量H1は先に図3に示した
通りである。
【0046】
【表3】
【0047】上記表3から明らかなように、細長部材3
に予め逆歪を与えた場合(表中1)、および細長部材3
を予熱した場合(表中2)は、共に、それらを実施しな
かった場合(表中3)に比して縦曲がり変形が極めて小
さく、ほぼ真直ぐなT継手5が形成されることが解かる
。また、板材2の先行加熱を行なったもの(表中1,2
)は角変形も極めて小さい。これに対し、細長部材3に
何等予備処理をせず、また板材2の先行加熱行なわない
場合には、T継手5は、板材2が角変形を生じ、かつ長
手方向に湾曲したものとなっている。
【0048】次に、本発明の請求項6,7に係る構造用
パネルの製造装置について説明する。図12ないし図1
9は、構造用パネルの製造装置の一実施例を示すもので
ある。この構造用パネルの製造装置(以下“パネル製造
装置”と略称する)1は、板材と、溶接により前記板材
に略垂直に立設される少なくとも1本の細長部材とから
成る構造用パネル、すなわち上記した如きT継手により
構成される構造用パネルを製造するためのものである。 本実施例において製造する構造用パネルは、例えばアル
ミニウム製の船体を構成するものであり、アルミニウム
合金からなる所定幅の板材2と、同じくアルミニウム合
金からなるバルブプレート(細長部材)7とから構成さ
れる。
【0049】前記パネル製造装置1は、前記板材2を支
持しかつ一方向に送る搬送ローラ10,10,…と、前
記板材2の上方に位置し、バルブプレート7を上方より
板状2に押圧する支持ローラ20と、板状2とバルブプ
レート7と溶接するMIGトーチ(溶接トーチ)40と
、板状2の下面より前記MIGトーチ40により溶接す
る部分を先行加熱するTIGトーチ(加熱機素)50と
を備えて構成されたものとなっている。
【0050】前記搬送ローラ10は、平行に設置された
フレーム11,11間に軸回り回動自在に横架されたも
のである。これら搬送ローラ10,10,…のうち所定
位置に配されたものは図示しない駆動機構を介して回転
する駆動ローラ10′となっており、これら駆動ローラ
10′の回転駆動によりこれら搬送ローラ10上に載る
前記板材2が長手方向に移動される。前記フレーム11
,11には、搬送ローラ10,10,…上に載った板材
2の両端縁2c,2cに当接して板材2を幅方向から支
持する案内ローラ12A,12Bがそれぞれ対向した位
置に、かつフレーム11の長手方向に沿った複数箇所に
設けられている。これら案内ローラ12A,12Bのう
ち一方のフレーム11に配設された案内ローラ12Bは
、図12に示す如く、長孔13aが形成された調整プレ
ート13の先端に設けられることにより、対向する案内
ローラ12Aとの間隔を変えられるよう構成されている
【0051】また、前記搬送ローラ10,10,…が並
ぶローラ列の上方には、支持ローラユニット21,21
,…およびガイドローラユニット22,22,…(1個
のみ図示)が、前記フレーム11の長手方向に沿った一
直線上に配設されている。なお、これら各ローラユニッ
ト21,22は、図示の如く全て前記搬送ローラ10,
10,…の何れかの真上に位置したものとなっている。 ここでは、これら支持ローラユニット21およびガイド
ローラユニット22が共に複数台ずつ設けられ、かつフ
レーム11,11間において2列に設けられた構成とな
っている(図12において一方列側のものは鎖線にて略
示してある)。また、これら両ローラユニット21,2
2はそれぞれ、前記フレーム11,11間に架設された
門型ガイド14の垂直材14a,14aにスライド可能
に架設された水平材15に取り付けられている(図14
,図15参照)。すなわち、これら両ローラユニット2
1,22は、板材2に対する設置高さを変えられるよう
になっているわけである。さらに、これら各ローラユニ
ット21,22は、前記水平材15に沿った横移動も可
能なものとなっている。
【0052】前記支持ローラユニット21は図16ない
し図18(それぞれ、平面図,側面図,正面図)に示す
ように、前記支持ローラ20を有して構成されている。 この支持ローラ20は、前記搬送ローラ10と平行とな
る水平軸23回りに回動自在に設けられ、カギ型を呈す
前記バルブプレート7の水平部7aの上面に当接するも
のである。さらに、本実施例における支持ローラユニッ
ト21は、支持ローラ20を挟む両側に、鉛直方向に延
びた2本ずつ計4本のローラ軸24A〜24Dを備えた
ものとなっている。これら4本のローラ軸24A〜24
Dのうち支持ローラ20の一方側に配置された2本のロ
ーラ軸24A,24Bには、これらローラ軸24A,2
4B回りに回動自在となる水平ローラ25,26がそれ
ぞれ上下2段に設けられている。さらに、支持ローラ2
0の他方側に配置された2本のローラ軸24C,24D
のうち一方のローラ軸24Cは、幅調整機構16を備え
たブロック17に設けられることにより、板材2の幅方
向の移動が可能となっている。そして、このローラ軸2
4Cには、前記上段の水平ローラ25,25とほぼ同レ
ベルとなる位置に1個の水平ローラ27が設けられてい
る。また、支持ローラ20に対しこのローラ軸24Cと
同じ側に配されたもう一つのローラ軸24Dは、前記ロ
ーラ軸24Cを中心として回動自在に設けられたもので
、このローラ軸24Dには、前記下段の水平ローラ26
と同レベルとなる位置に水平ローラ28が設けられてい
る。すなわち図18に示すように、これら水平ローラ2
5,26,27,28において、水平ローラ25および
水平ローラ27は前記バルブプレート7の水平部7aを
幅方向両側から挾持し、また水平ローラ26および水平
ローラ28はバルブプレート7の垂直部7bを幅方向(
厚さ方向)両側から挾持するものとなっている。また、
この支持ローラユニット21は、図13,図14に示す
ハンドル34の操作により上下動させることができる構
成となっている。また、図18において符号36はコン
パクトシリンダー(エアシリンダーの一種)であり、支
持ローラユニット21は、このコンパクトシリンダー3
6の作動によっても下方への押圧力を加えられるものと
なっている。
【0053】前記ガイドローラユニット22は図19に
示すようなもので、前記支持ローラユニット21を簡略
化した構成となっている。図19中、図18に示した前
記支持ローラユニット21と同じ構成要素には同符号を
付しある。すなわち、前記支持ローラローラユニット2
1と同様、バルブプレート7の水平部7aの上面に当接
する支持ローラ20を備えてなり、この支持ローラ20
の両側には、それぞれ1本ずつローラ軸31A,31B
が設けられ、かつこれらローラ軸31A,31Bには、
それぞれ前記支持ローラユニット21が有する前記水平
ローラ25,27と同レベルとなる位置に、水平ローラ
32,33が設けられている。またここで、これら水平
ローラ32,33は互いに対向して配置されている。ま
た、このガイドローラユニット22もハンドル35の操
作により上下動させることができる構成となっている。
【0054】前記MIGトーチ(溶接トーチ)40,4
0は、バルブプレート7を挟む両側において、斜め上方
から板材2とバルブプレート7との当接部に向けて設置
されたものである。このMIGトーチ40は、この場合
図12,図13に示すように、門型に形成された支持枠
41の水平材41aにスライド可能に設けられたトーチ
保持体42に設けられている。前記水平材41aは、垂
直材41bが伸縮自在に構成されることにより昇降可能
となっている。また、前記トーチ保持体42に設けられ
た2基のMIGトーチ40,40は互いの離間距離を調
整できるように構成されている。これらMIGトーチ4
0,40には、図示を省略する溶接電流ケーブル,ワイ
ヤ(電極線),シールドガス導管等が接続されている。
【0055】前記TIGトーチ(加熱機素)50は、前
記板材2の下面側に設けられたものであって、前記MI
Gトーチ40,40が設置された位置よりも板材2の移
動方向に対して先行する位置(図示例の場合、MIGト
ーチ40の左方200mmの位置)に板材2の下面2b
に向けて設置されている。また、このTIGトーチ50
も、その設置レベルおよび板材2の幅方向に対する位置
を調整できるように保持されたものとなっており、さら
に図示を省略する溶接電流ケーブル,シールドガス導管
等が接続されている。
【0056】次に、一例として上記の如く構成されたパ
ネル製造装置1の作用について説明する。上記パネル製
造装置1により構造用パネルを製造するには、まず、前
記板材2を前記搬送ロール10,10,…上にセットす
る。板材2は、一方の端縁2cが前記案内ローラ12A
,12A,…に当接するように一方のフレーム11側に
寄せてセットする。その後、板材2の他方の端縁2cに
対応する案内ローラ12B,12B,…を、前記調整プ
レート13により板材2の幅に合わせて調整する。また
、板材2の長手方向のセット位置は、板材2移動方向先
端が移動方向に対して前記TIGトーチ50よりも手前
となる位置である。なお、図示例において、前記板材2
は図12および図13において図の左方より右方に移動
されるものとなっている。
【0057】板材2がセットされたならば、この板材2
の上面に、溶接すべきバルブプレート7を水平部7aが
上方に位置するようほぼ垂直に載置して長手方向に板材
2上を滑らせることにより、このバルブプレート7を、
前記支持ローラユニット21およびガイドローラユニッ
ト22の備える前記各ローラ(支持ローラ20および水
平ローラ25,26,27,28,32,33)間にセ
ットしこれら各ローラにより保持させる。この状態では
、支持ローラユニット21における支持ローラ20がバ
ルブプレート7の水平部7aの上面に、また水平ローラ
25,27が水平部7aの両端縁に、さらに水平ローラ
26,28が垂直部7bの両側面に当接する(図18)
。またガイドローラユニット22においては、支持ロー
ラ20がバルブプレート7の水平部7aの上面に、水平
ローラ32,33が垂直部7bの両側面にそれぞれ当接
する(図19)。さらに、MIGトーチ40,40は板
材2とバルブプレート7との当接部に向けて両側から溶
接適正位置にセットされたものとなる。
【0058】上記状態となったならば、支持ローラユニ
ット21およびガイドローラユニット22がそれぞれ備
える前記ハンドル34,35をそれぞれ締め付け、両ロ
ーラユニット21,22の備える前記支持ローラ20等
を下方に押圧する。これにより、バルブプレート7は板
材2に強く圧接されるものとなる。
【0059】上記状態の後、必要に応じてバルブプレー
ト7を板材2に仮付けする。仮付けは2箇所程度でよい
。ただし、本装置1ではバルブプレート7が上記の如く
前記各ローラユニット21,22により保持され、かつ
板材2側に押圧されるので、仮付けを行わないことも可
能である。
【0060】バルブプレート7が上記の如く板材2の上
方にセットされたならば、搬送ローラ10の駆動ローラ
10′を駆動させて板材2を図12中右方に送り、それ
と同時に前記TIGトーチ50、さらに前記MIGトー
チ40のスイッチを入れる。この際、TIGトーチ50
によるTIGアークの立ち上げスロープ電流は5A/秒
以上、200A/秒以下となるように設定しておく。バ
ルブプレート7は支持ローラ20により板材2に圧接さ
れているので(さらにこの場合は仮付けされているので
)板材2と共に移動する。
【0061】板材2およびバルブプレート7が搬送され
ると、まず板材2とバルブプレート7との当接部の裏面
側がTIGトーチ50より照射されるアークにより加熱
される。さらにその数秒後にその加熱された部分が前記
MIGトーチ40に達し、今度は、それら板材2とバル
ブプレート7との当接部両端縁がMIGトーチ40,4
0により隅肉溶接されていく。
【0062】以下同様に、順次、板材2とバルブプレー
ト7の当接部下面がTIGトーチ50からのアークによ
り先行加熱された後、該当接部両端縁がMIGトーチ4
0,40により連続隅肉溶接されていく。そして、本実
施例では前記支持ローラユニット21、ガイドローラユ
ニット22、さらにMIGトーチ40等を2列(2系列
)設けた構成であるので、前記板材2に対して2本のバ
ルブプレート7,7が上記の如く同時に溶接されていく
。これにより、目的とする構造用パネルが作成される。
【0063】上記パネル製造装置1によれば、板材2と
バルブプレート7とを隅肉溶接する際に、板材2におけ
る溶接部の裏面側を前記TIGトーチ50のアークによ
り前記隅肉溶接に先行して加熱するため、上記溶接方法
のところで既に説明した上記作用により、板材2がバル
ブプレート7側に角変形を生ずることがなく、歪のない
極めて高品質な構造用パネルを作成するとができる。ま
た、この場合、本装置1による溶接方法は、バルブプレ
ート7に予備変形あるいは予熱処理を施すものではない
が、バルブプレート7は前記支持ローラユニット21,
21,…により長手方向数箇所にわたり拘束されるため
、長手方向に歪を生ずることはない。また、上記パネル
製造装置1によれば、板材2の寸法(板厚,幅)、およ
びバルブプレート7の寸法、さらに、バルブプレート7
の設置間隔等を自由に変更,設定することができるため
、種々の寸法の構造用パネルを製造するとができる。
【0064】なお、このパネル製造装置1において本実
施例では、構造用パネルを板材2とバルブプレート7と
により構成するものとしたが、板材2に溶接する細長部
材がこのバルブプレート7に限定されないことは言うま
でもない。また、上記のパネル製造装置1において、前
記支持ローラユニット21に駆動機構を設け、前記支持
ローラ20,20,…を前記駆動ローラ10′と同期回
転駆動させるようにしてもよい。さらに、上記実施例に
おいては、アルミニウム合金より成る構造用パネル(板
材2およびバルブプレート7)に適用した例を示したが
、本発明に係るパネル製造装置1は、その他金属からな
るパネルの作成にも適用することができる。また、溶接
手段および加熱機素のそれぞれについても、前記MIG
トーチ40およびTIGトーチ50に限定されないこと
は、上記歪防止溶接方法の場合と同じである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の請求項1
に係る歪防止溶接方法によれば、溶接による板材の残留
変形量を極力小さくして、高精度なT継手を作成するこ
とができる。また、特に薄板に適用して好適であるので
、薄板材から構成されるT継手の高精度化を図れる。
【0066】その際、請求項2に記載した方法によれば
、板材の残留変形量を特に小さくし得、板材の歪をほぼ
完全に排除した極めて高精度なT継手を作成することが
できる。
【0067】また、請求項3の歪防止溶接方法によれば
、請求項1記載の歪防止溶接方法において特に先行加熱
をTIGアークにより行う場合に、溶接開始部と溶接終
了部との差をなくし、溶接開始部から歪の極めて小さい
溶接を行うことができる。
【0068】請求項4および請求項5の歪防止溶接方法
によれば、上記の如く板材の角変形歪を防止できること
に加え、T継手の長手方向の歪をもほとんど生じせしめ
ないようにすることができ、板材と細長部材とがほぼ直
角となりかつ長手方向にもほぼ真直ぐなT継手を極く簡
単に得ることができる。よって、例えば、本発明を、船
舶等の構造材としてのT継手に適用した場合には、大幅
な工数の削減、およびそれに伴うコストの大幅低減化を
実現することができる。
【0069】そして、請求項6に係る構造用パネルの製
造装置によれば、上記歪防止溶接方法を確実に実行でき
、歪のない極めて高品質な構造用パネルを作成するとが
できる。また、板材の寸法(板厚,幅)および細長部材
の寸法、さらに細長部材の設置間隔等を自由に変更,設
定することができるため、規格の異なる種々の構造用パ
ネルを容易に作成することができる。また、この構造用
パネルの製造装置は、上記方法を導入したものであるか
ら、押出し成形によるパネルよりも薄板の構造用パネル
を提供することができ、軽量化と材料削減を実現する。
【0070】さらに、請求項7に係る構造用パネルの製
造装置によれば、特にアルミニウム合金より構成される
構造用パネルに有効に適用することができる、等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歪防止溶接方法の一実施例を説明
するもので、T継手の溶接状態を示す正面図である。
【図2】本発明に係る歪防止溶接方法の一実施例を説明
するもので、T継手の溶接状態を示す側面図である。
【図3】角変形量H1の測定法を説明するものでT継手
の正面図である。
【図4】従来方法の問題点を説明するものでT継手の正
面図である。
【図5】先行加熱位置と残留変形量との関係を示すグラ
フである。
【図6】請求項4に係る発明の一実施例を説明するもの
で、溶接前の細長部材および板材を示す斜視図である。
【図7】図6の次の工程を示すもので、隅肉溶接の状態
を示す斜視図である。
【図8】図7により形成されたT継手を示す斜視図であ
る。
【図9】従来の溶接における問題点を説明するもので溶
接中のT継手を示す側面図である。
【図10】請求項5に係る発明の一実施例を示すもので
、溶接前の細長部材および板材を示す斜視図である。
【図11】縦曲がり変形量H2の測定方法を説明するも
のでT継手の側面図である。
【図12】本発明に係る構造用パネルの製造装置の一実
施例を示す部分平面図である。
【図13】図12の側面図である。
【図14】図12におけるH−H矢視図である。
【図15】図12におけるI−I矢視図である。
【図16】支持ローラユニットの平面図である。
【図17】図16の側面図である。
【図18】図17の正面図である。
【図19】ガイドローラユニットの正面図である。
【符号の説明】
1  パネル製造装置 2  板材 2b  下面 5  T継 6  フラットバー(細長部材) 7  バルブプレート(細長部材) 10  搬送ローラ 20  支持ローラ 40  MIGトーチ(溶接トーチ) 50  TIGトーチ(加熱機素)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  板材の一面側に細長部材を隅肉溶接に
    より略垂直に立設してT継手を形成するにあたり、前記
    板材における前記溶接部の裏面側を前記溶接に先行して
    加熱することを特徴とする歪防止溶接方法。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の歪防止溶接方法におい
    て、前記先行加熱を行う位置を溶接部に対して10mm
    〜1000mm先としたことを特徴とする歪防止溶接方
    法。
  3. 【請求項3】  請求項1または2記載の歪防止溶接方
    法において、前記先行加熱をTIGアークにより行い、
    しかも該TIGアークの起動時における初期電流に続く
    本電流までの立ち上げ電流スロープを5A/秒〜200
    A/秒の範囲とすることを特徴とする歪防止溶接方法。
  4. 【請求項4】  請求項1ないし3の何れかに記載の歪
    防止溶接方法において、前記隅肉溶接の前に、前記細長
    部材を前記板材に対する側が凹となるように予め板幅方
    向に湾曲させておくことを特徴とする歪防止溶接方法。
  5. 【請求項5】  請求項1ないし3の何れかに記載の歪
    防止溶接方法において、前記隅肉溶接の前に、前記細長
    部材を予熱しておくことを特徴とする歪防止溶接方法。
  6. 【請求項6】  板材と、溶接により前記板材に略垂直
    に立設される少なくとも1本の細長部材とから成る構造
    用パネルを製造するための構造用パネルの製造装置であ
    って、前記板材を支持しかつ一方向に送る搬送ローラと
    、前記板材の上面に立設状態に支持された前記細長部材
    を上方より前記板状に押圧する支持ローラと、前記細長
    部材を挟む両側において斜め上方からそれら板材と細長
    部材との当接部に向けて設置された溶接トーチと、前記
    板材の下面側であって前記板材と細長部材との当接部に
    対応しかつ前記溶接トーチよりも前記板材の移動方向に
    対して先行する位置に前記板材の下面に向けて設置され
    た加熱機素と、を備えてなる構造用パネルの製造装置。
  7. 【請求項7】  請求項6記載の構造用パネルの製造装
    置において、前記溶接トーチがMIGトーチであり、か
    つ前記加熱機素がTIGトーチであることを特徴とする
    構造用パネルの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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