JPH0422170B2 - - Google Patents
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- JPH0422170B2 JPH0422170B2 JP58202830A JP20283083A JPH0422170B2 JP H0422170 B2 JPH0422170 B2 JP H0422170B2 JP 58202830 A JP58202830 A JP 58202830A JP 20283083 A JP20283083 A JP 20283083A JP H0422170 B2 JPH0422170 B2 JP H0422170B2
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Description
本発明は或る種のウレタン結合を有する低発泡
ウレタンエラストマーよりなる直結型弾性まくら
ぎ用弾性被覆材に関する。さらに詳しくは、長い
編成の列車が超高速で走行する鉄道軌道における
高荷重で且つ変形が拘束された条件においても優
れた振動遮断、振動減衰、振動吸収及び又は振動
ダンピング効果を発揮しうる鉄道軌道の直結型弾
性まくらぎ用弾性被覆材に関する。 近年、鉄道の高速化に伴い、列車の走行安定
性、保安維持の容易性、建設の短期化等の観点か
ら、従来のバラストを敷きつめた有道床軌道に代
つて、コンクリート製まくらぎ又はスラブを堅固
の路盤面に直接施工する直結型軌道が多く採用さ
れている。中でも、振動及び騒音の低減という観
点からまくらぎをコンクリート路盤面上にコンク
リートで埋設固定する方式(直結型まくらぎ)に
おいては、その中間に用いられる防振材が填充コ
ンクリートによつてしつかりと拘束され自由変形
が妨げられた状態となるため、この防振材として
は、かかる自由変形が拘束された状態でも、コン
クリート製まくらぎに強固に接着して、ばね定数
が増大することなく優れた振動伝達の軽減及び騒
音発生の抑制効果を発揮する弾性材料を採用する
ことが必要である。 特に、長い編成の列車が超高速で走行する鉄道
軌道の場合には、弾性まくらぎの弾性被覆材に対
して要求される物性はさらに一層厳しいものとな
り、現在の仕様によれば、弾性被覆材に要求され
る物性として、例えば 圧縮永久歪:15%以下 バネ定数:0.2〜2ton/cm・100cm2 引張強度:5Kgf/cm2以上 引張伸度:100%以上 耐水性(引張強度変化率):±20%以内 (引張伸度変化率):±20%以内 耐疲労性:へたり量1.0mm以下 と定めており、これらの物性要件のすべてを同時
に満足する材料を使用することが要求されてい
る。 しかも、弾性被覆材はコンクリート製まくらぎ
及び填充コンクリートに対して強固に接着し、間
欠的な列車走行による繰返し圧縮によつても剥離
することがないことも重要な要件の1つである。 本発明者らは、先に、かかる要件を充分に満足
する弾性被覆材として、平均官能基数が2.5〜3.5
で且つ数平均分子量が約4500〜約8500の多価アル
コール、有機ポリイソシアネート、鎖長延長剤、
ウレタン化触媒及び発泡剤から成り、且つ鎖長延
長剤をウレタンエラストマーの単位重量当り0.2
×10-3乃至1.0×10-3モル/gの濃度で含むウレ
タンエラストマー発泡原液から製造した嵩密度が
0.3〜0.9g/cm3の低発泡ウレタンエラストマーが
適していることを見い出し提案した(特開昭55−
130754号公報参照)。この先に提案した低発泡ウ
レタンエラストマーは上記の仕様を満足するもの
であり、実際に高速鉄道軌道の直線部分に適用さ
れている。かかる低発泡ウレタンエラストマーよ
りなる弾性被覆材においても、経済的観点より嵩
密度を低くして仕用原材料を低減することが好ま
しいことは当然である。しかしながら、嵩密度を
低くするとばね定数は低下するという欠点があ
る。しかるに高速鉄道軌道の曲線部分においては
特に大きな遠心力がかかり、弾性被覆材は大きく
圧縮される。その結果、弾性被覆材と填充コンク
リートの間に空隙ができ、そこに水分や塵埃が混
入するおそれがあるため、前記低発泡ウレタンエ
ラストマーの発泡度を上げて単に嵩密度を低くし
ただけでは使用することができない。例えば、前
記低発泡ウレタンエラストマーの嵩密度を0.7
g/cm3以下とし、同時にばね定数を1.0tf/cm・
100cm2程度に維持しようとすると、圧縮永久歪が
大きくなるという問題がある。 そこで本発明者らは嵩密度を低くしても圧縮永
久歪が実質的に増大しない発泡ウレタンエラスト
マーを求めて鋭意研究を重ねた結果本発明を完成
するに至つた。 しかして本発明によれば、 (a) 平均官能基数が2.5〜4.5で且つ数平均分子量
が2000〜8500のポリエーテルポリオール、 (b) 平均官能基数が2.5〜4.0で且つグラフト化率
が4〜20重量%のビニルモノマーグラフトポリ
オール、 (c) 有機ポリイソシアネート、 (d) 鎖長延長剤、 (e) 発泡剤、及び (f) ウレタン化触媒 から実質的になり、NCOインデツクスが90〜110
の範囲内にあり且つ鎖長延長剤を上記(a)、(b)、
(c)、及び(d)の4成分の合計量を基準にして0.3×
10-3〜1.5×10-3モル/gの濃度で含むウレタン
エラストマー発泡原液から調製された嵩密度が
0.4〜0.75g/cm3のウレタン結合を有する発泡ウ
レタンエラストラーよりなる直結型弾性まくらぎ
用弾性被覆材が提供される。 本発明のウレタンエラストマーの調製において
ポリオール成分の1つとして使用されるポリエー
テルポリオール(a)は平均官能基数が2.5〜4.5で且
つ数平均分子量が2000〜8500のものである。用い
るポリエーテルポリオールの平均官能基数が2.5
より小さいと、それから得られる発泡ウレタンエ
ラストマーの永久圧縮歪が大きくなり、逆に平均
官能数が4.5を超えると、得られるエラストマー
が硬くなる傾向を示すと共に振動圧縮された場合
に該エラストマーが破損する危険が大きくなり、
いずれも好ましくない。しかして、ポリエーテル
ポリオール(a)の好適な平均官能基数は2.5〜4.5で
あり、殊に2.8〜4.0の範囲が望ましい。 また、該ポリエーテルポリオール(a)の数平均分
子量が2000より小さいと、振動エネルギーの吸収
特性が高い発泡ウレタンエラストマーが得難く、
反対に、8500を超えると、得られるウレタンエラ
ストマーの弾性的性質が低下し、塑性変化を生じ
易くなり、特に永久圧縮歪みが大きくなる傾向が
見られる。しかして、本発明において使用するポ
リエーテルポリオールは、一般に2000〜8500、好
適には3000〜6500の範囲の数平均分子量を有する
ことが望ましい。 かかるポリエーテルポリオール(a)としてはウレ
タンエラストマーの調製において通常使用される
任意のものが包含され、具体的には、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン等の炭素原子数2〜
6個の脂肪族多価アルコール或いはエチレンジア
ミン、ジアミノジフエニルメタン等の活性水素原
子をもつ活性水素化合物に、炭素原子数が2〜4
個の低級アルキレンオキシド、例えばエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド等を付加重合せしめ
ることにより得られるポリエーテルポリオールが
挙げられる。そのようなポリエーテルポリオール
(a)の典型的な例には、グリセリン/プロピレンオ
キシド/エチレンオキシドの共重合付加物(平均
官能基数=3.0、数平均分子量3000);プロピレン
グリコール/プロピレンオキシド/エチレンオキ
シドの共重合付加物(平均官能基数=2.0、数平
均分子量4800);グリセリン/ペンタエリスリト
ール/プロピレンオキシド/エチレンオキシドの
共重合付加物(平均官能基数3.7、平均分子量
5700)が包含される。 本発明は、発泡ウレタンエラストマーを構成す
るためのポリオール成分として、上記ポリエーテ
ルポリオール(a)と組合わせて、平均官能基数が
2.5〜4.0で且つグラフト化率が4〜20重量%のビ
ニルモノマーグラフトポリオールを使用すること
に1つの大きな特徴を有する。 本発明で使用する「ビニルモノマーグラフトポ
リオール」(グラフトポリオールという)(b)は、
通常のポリオールの存在下にビニルモノマーをそ
の場でラジカル重合させることによつて製造され
る変性ポリオールであり、それ自体は高弾性ウレ
タンフオームを製造するためポリオール成分とし
て既知のものである(例えば、日本特許第447628
号、米国特許第3033841号、英国特許第874130号
およびドイツ特許第1077430号、第1105179号、第
1081917号及び第1111394号、特開昭56−93729号
公報の文献参照)。本発明ではこのようなグラフ
トポリオールの中でも、特に平均官能基数が2.5
〜4.0で且つグラフト化率が4〜20重量%の特定
のグラフトポリオールが使用される。 用いるグラフトポリオールの平均官能基数が
2.5より小さいと、得られる低発泡ウレタンエラ
ストマーの永久圧縮歪が大きくなり適当でなく、
逆に4.0を超えると、得られるウレタンエラスト
マーが硬くなる傾向を示す。しかして該グラフト
ポリオールの平均官能基数の好適範囲は2.5〜4.0
であり、中でも2.5〜3の範囲が最適である。ま
た、該グラフトポリオールのグラフト化率が4重
量%未満の場合には、圧縮永久歪が悪くなり、反
対に20重量%を超えると、液の粘度が上昇し成形
性が著しく悪くなる。しかして、グラフトポリオ
ールのグラフト化率は4〜20重量%、特に5〜15
重量%の範囲であるのが好適である。ここで「グ
ラフト化率」とは添加したビニルモノマーの内ポ
リエーテルにグラフト重合されたビニルモノマー
の該ポリエーテルの重量を基準とした割合をい
う。 このようなグラフトポリオール(b)の基体をなす
ポリオールとしては、数平均分子量が2500〜
8500、好ましくは4000〜7000の範囲で且つ水酸基
価が20〜67、好ましくは24〜42の範囲にあるもの
が有利に使用され、例えば、グリセリンにエチレ
ンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを
付加重合させた数平均分子量4800のポリアルキレ
ンエーテルグリコール等が挙げられる。 一方、これらのポリオールにグラフトされるビ
ニルモノマーとしては、例えば、スチレン、ビニ
ルトルエン、1−ブテン、2−ヘキセン、1,4
−ヘキサジエン、1,3−ブタジエン、3−ペン
テンなどのオレフイン類;塩化ビニル、塩化ビニ
リデンなどのビニルハライド;アクリル酸、メタ
クリル酸などのエレチン性不飽和カルボン酸又は
その誘導体(アルキルエステルなど);酢酸ビニ
ル等が挙げられ、これらはそれぞれ単独で或いは
2種もしくはそれ以上組合せて使用することがで
きる。 前記ポリオールに対する上記ビニルモノマーの
グラフトはそれ自体公知の方法に従い、ポリオー
ルの存在下に該ビニルモノマーをラジカル重合さ
せることによつて達成することができる。使用し
うるラジカル重合触媒としては、例えばパーオキ
シド系、アゾ系あるいはレドツクス系の重合開始
剤や金属化合物触媒等が挙げられる。かくして得
られるグラフトポリオールは一般に2500〜8500、
好ましくは4000〜7000の数平均分子量を有するこ
とができる。 しかして、本発明において特に好適に用いるグ
ラフトポリオールとしては、例えば、数平均分子
量が約5100で官能基数が約3のポリプロピレンエ
ーテルグリコールにアクリルニトリル及びスチレ
ンを重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリ
ルを用いてオートクレーブ中で120℃、8時間グ
ラフト重合させることによつて得られたものが挙
げられる。 本発明に従いビニルモノマーグラフトポリオー
ルを使用することにより、直結型弾性まくらぎに
おける如き高荷重で且つ変形が拘束された条件下
においても、低嵩密度化による引張強度を低下さ
せることなく、高いばね定数を得ることができ、
しかも圧縮永久歪を小さく抑えることが出来ると
いう従来の弾性体にはみられなかつた独特の効果
が得られることが判明した。 他方、以上に述べたポリオール成分(a)及び(b)と
反応せしめられる有機ポリイソシアネート(c)とし
てはウレタンエラストマーの製造に際して通常用
いられるものがいずれも使用でき、例えば4,
4′−ジフエニルメタンジイソシアネート(M.D.
I.)、ナフチレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト等を挙げることができる。これら有機ポリイソ
シアネートはそれぞれ単独で使用でき或いは2種
以上の混合物として使用することもできる。ま
た、該ポリイソシアネート(c)は、前記の如き多価
アルコールと予め縮合させた前駆体すなわちプレ
ポリマーまたはセミプレポリマーとして用いるこ
ともできる。 いずれにしても該有機ポリイソシアネート(c)の
使用量は、ウレタンエラストマー発泡原液中に存
在するイソシアネート残基(−NCO)と反応す
べき全活性水素含有成分(ポリオール成分、鎖長
延長剤等)と化学量論的に等しい量乃至その±10
%程度の範囲で変動せしめる、すなわちNCOイ
ンデツクスが90〜110の範囲内に入るようにする
ことが可能である。 本発明においてウレタンエラストマーの形成の
ために使用される鎖長延長剤(d)は、上記有機ポリ
イソシアネート(c)と反応して、ウレタン結合や尿
素結合等により水素結合を主とするハードセグメ
ントを形成し、得られるウレタンエラストマーの
弾性特性を支配する重要な因子となるものであ
り、本発明においては、比較的低分子量の実質的
に2官能性の活性水素化合物が該鎖長延長剤とし
て有利に使用される。かかる鎖長延長剤(d)の例に
は、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、プロパンジオール、ブタンジオール、ハイド
ロキノン、ヒドロキシエチルキノンエーテル等の
炭素原子数が2〜10個のジオール類;メチレンビ
ス−(o−ジクロロアニリン)、クオドロール、エ
チレンジアミン、トリエタノールアミン等のアミ
ン類が包含され、これらはそれぞれ単独で又は2
種以上組合わせて使用することができる。 本発明者らの研究によれば、上記鎖長延長剤(d)
を前記のポリオール成分(a)及び(b)と組合わせて用
いる場合、上記2官能性鎖長延長剤(d)の配合量は
(a)、(b)、(c)及び(d)の4成分の合計量を基準にして
0.3×10-3モル/g乃至1.5×10-3モル/gの範囲
の濃度で使用するのが適当であることがわかつ
た。これより低い濃度では鎖長延長効果が充分で
ないため、得られる発泡ウレタンエラストマーの
強度が一般に低くなる傾向があり、他方、1.5×
10-3モル/gより高い濃度では、水素間結合数が
必要以上に増大するため、得られるウレタンエラ
ストマーの強度は向上するが、極めて硬いエラス
トマーとなる傾向があるので、圧縮永久歪及び繰
り返し圧縮応力を受ける本発明における如き用途
に対してはあまり望ましくない。しかして鎖長延
長剤(d)の好適な濃度範囲は0.5×10-3モル/g乃
至1.2×10-3モル/gである。 また、ウレタン化触媒(f)としてはウレタン化反
応において通常用いられるもの、例えば、第三級
アミン化合物、有機金属化合物等がいずれも用い
られ、例えば、トリエチレンジアミン、ジアザー
ビシクロウンデセン、N−メチルモルフオリン、
N,N−ジメチルエタノールアミン;オクチル酸
錫、ラウリル酸ジブチル錫等を挙げることができ
る。触媒の使用量は臨界的ではなく、希望する反
応速度に応じて広範囲に変化し得るが、ウレタン
エラストマーの発泡量、雰囲気条件(温度、湿度
等)によつて適宜使用量を加減することが必要で
ある。しかし、触媒の使用量の加減は当業界で普
通に行われていることであり、これを選定するこ
とは容易なことである。 さらに、本発明においては発泡したウレタンエ
ラストマーを成形するものであり、この発泡体の
製造に使用する発泡剤(e)としては、通常の発泡
剤、例えば水やハロゲン化炭化水素(例:トリク
ロロフルオロメタン、メチレンクロライド)など
が挙げられる。本発明において望まれるウレタン
エラストマーの発泡度は厳密に制限されるもので
はないが、通常のウレタンフオームとは違つて比
較的低発泡であることが重要であり、一般には嵩
密度で表現して0.4〜0.75g/cm3、より好ましく
は0.55〜0.7g/cm3の範囲内とすることが有利で
あり、上記発泡剤(e)の使用量及び/又は発泡量は
得られるウレタンエラストマーの嵩密度が上記の
範囲内に入るように調節することができる。 本発明に従うウレタンエラストマー発泡原液に
は、上記成分のほか、必要に応じて、通常行なわ
れている如く、気泡安定剤(例:シリコーン界面
活性剤など)、顔料(例:カーボンブラツクなど)
等を添加することもできる。 以上述べたウレタンエラストマー発泡原液各成
分は、常法に従い、使用直前に緊密に混合した
後、特開昭55−130754号公報に記述した如き方法
でコンクリート製まくらぎに取付けた型枠内に注
入することにより弾性被覆材を有する弾性まくら
ぎを製造することができる。 次に実施例及び比較例により本発明をさらに説
明する。なお、実施例及び比較例における物性の
測定は以下に述べる方法によつて行なつたもので
ある。 (1) 嵩密度:JIS Z 8807「体積からの測定方法」
に準ずる。 (2) 圧縮永久歪:JIS K 6301「10.圧縮永久ひず
み試験」に準ずる。(温度70℃、30%圧縮、22
時間の熱処理) (3) ばね定数:JIS K 6385「5.静的ばね定数試
験」に準ずる。(10cm×10cm×2.5cmのサンプル
を用いて425Kgまで加圧し、荷重変位曲線の100
〜400Kg間で求める) (4) 引張強度及び引張伸度:JIS K 6301「3.引
張試験の方法」によりダンベル1号形試験片で
測定する。 (5) 耐水性:引張強度試験における同じ1号形ダ
ンベル試験片を用い蒸留水又はイオン交換水に
96時間浸漬後、軽く拭きとり、ただちに引張強
度試験にかけて老化前の値よりの変化率を求め
る。 (6) 耐疲労性:SRIS(日本ゴム協会標準規格)
3502による。(試験条件は予圧縮量5mm振巾4
mm、振動数5Hz、繰返し数1×106回、試験片
の大き50×40×25mm) 実施例1及び2、比較例1〜3 下記に示す組成のA液及びB液を撹拌機に仕込
み回転数6000rpmで混合した後、直ちに適当な大
きさの金型に注入し、室温で2時間放した後脱型
し発泡ウレタンエラストマーを得た。このウレタ
ンエラストマーの物性を前記の方法で測定した。
その結果を下記に示す。 実施例 1A液組成: 重量部 ポリエーテルポリオール(I)(グリセリン/プ
ロピレンオキシド/エチレンオキシドの共重合付
加物;平均官能基数3;平均分子量3000) 40 ポリエーテルポリオール()(グリセリン/ペ
ンタエリスリトール/プロピレンオキシド/エチ
レンオキシドの共重合付加物;平均官能基数
3.7;平均分子量5700) 50 グラフトポリオール(グリセリン/プロピレンオ
キシド/エチレンオキシドの共重合付加物平均分
子量5100)にアクリルニトリル及びスチレンをア
ゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)の存在
下でグラフト重合させて得られるポリマーポリオ
ール;平均官能基数3;グラフト化率10%;平均
分子量6000) 10 エチレングリコール 7 水 0.53 トリエチレンジアミン 0.7B液組成: NCO Index ポリイソシアネート/ポリオールのプレポリマー
(4,4′−ジフエニルメタンジイソシアナートと
グリセリン/プロピレンオキシド/エチレンオキ
シドの平均分子量6500の共重合付加物(平均官能
基数3)とのイソシアネート末端前駆縮合体;遊
離NCO含量=16重量%) 100 物 性 嵩密度:0.63g/cm3 ばね定数:0.98tf/cm・100cm2 圧縮永久歪:7.0% 引張強度:13.0Kg/cm2 引張伸度:120% 耐水性 引張強度変化率:−8.9% 引張伸度変化率:−10.3% 耐疲労性:へたり量0.26mm 実施例 2A液組成: 重量部 ポリエーテルポリオール()(グリセリン/ペ
ンタエリスリトール/プロピレンオキシド/エチ
レンオキシドの共重合付加物;平均官能基数
3.7;平均分子量5700) 90 グラフトポリオール(グリセリン/プロピレンオ
キシド/エチレンオキシドの共重合付加物(平均
分子量5100)にアクリルニトリル及びスチレンを
アゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)の存
在下でグラフト重合させて得られるポリマーポリ
オール;平均官能基数3;グラフト化率10%;平
均分子量6000) 10 エチレングリコール 5.7 水 0.48 トリエチレンジアミン 0.7B液組成: NCO Index ポリイソシアネート/ポリオールのプレポリマー
(4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネートと
グリセリン/プロピレンオキシド/エチレンオキ
シドの平均分子量6500の共重合付加物とのイソシ
アネート末端前駆縮合体;遊離NCO含量=16重
量%) 100 物 性 嵩密度:0.63g/cm3 ばね定数:0.98tf/cm・100cm2 圧縮永久歪:6.8% 引張強度:14.5Kg/cm2 引張伸度:130% 耐水性 引張強度変化率:−6.5% 引張伸度変化率:−8.2% 耐疲労性:へたり量0.22mm 比較例 1A液組成: 重量部 ポリエーテルポリオール(グリセリン/プロピレ
ンオキシド/エチレンオキシドの共重合付加物;
平均官能基数3;平均分子量6500) 100 エチレングリコール 9.7 水 0.58 トリエチレンジアミン 0.7B液組成: NCO Index ポリイソシアネート/ポリオールのプレポリマー
(4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネートと
上記ポリエーテルポリオールとのイソシアネート
末端前駆縮合体;遊離NCO含量=16重量%) 100 物 性 嵩密度:0.63g/cm3 ばね定数:0.98tf/cm・100cm2 圧縮永久歪:34% 引張強度:22.3Kg/cm2 引張伸度:78% 耐水性 引張強度変化率:−18.8% 引張伸度変化率:−25.0% 耐疲労性:へたり量1.5mm 比較例 2A液組成: 重量部 ポリエーテルポリオール(I)(グリセリン/プ
ロピレンオキシド/エチレンオキシドの共重合付
加物;平均官能基数3;平均分子量3000) 50 ポリエーテルポリオール()(グリセリン/ペ
ンタエリスリトール/プロピレンオキシド/エチ
レンオキシドの共重合付加物;平均官能基数
3.7;平均分子量5700) 50 エチレングリコール 6.1 水 0.51 トリエチレンジアミン 0.7B液組成: NCO Index ポリイソシアネート/ポリオールのプレポリマー
(4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネートと
グリセリン/プロピレンオキシド/エチレンオキ
シドの共重合付加物(平均分子量6500)とのイソ
シアネート末端前駆縮合体;遊離NCO含量=16
重量%) 100 物 性 嵩密度:0.63g/cm3 ばね定数:0.97Kgf/cm・100cm2 圧縮永久歪:17% 引張強度:11.5Kg/cm2 引張伸度:120% 耐水性 引張強度変化率:−9.0% 引張伸度変化率:−10.1% 耐疲労性:へたり量0.35mm 比較例 3A液組成: 重量部 ポリエーテルポリオール(グリセリン/プロピレ
ンオキシド/エチレンオキシドの共重合付加物;
平均官能基数3;平均分子量6500) 100 エチレングリコール 3.0 水 0.35 トリエチレンジアミン 0.20B液組成: NCO Index ポリイソシアネート/ポリオールのプレポリマー
(4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネートと
上記ポリエーテルポリオールとのイソシアネート
末端前駆縮合体;遊離NCO含量=16重量%) 100 物 性 嵩密度:0.76g/cm3 ばね定数:0.98tf/cm・100cm2 圧縮永久歪:6.9% 引張強度:8.3Kg/cm2 引張伸度:130% 耐水性 引張強度変化率:−11% 引張伸度変化率:−9% 耐疲労性:へたり量0.25mm 参考例 1 直結型弾性まくらぎの製造 400mm×2000mm×200mmの寸法を有するコンクリ
ートブロツク1を、第1図に示すようにして、
1.5mmφの脱気孔3付の金型2内にセツトし、被
覆厚み(第2図のw,w′)及び高さ(第2図の
h)をそれぞれ25mm及び150mmとした。次いで、
第3図に示す装置を用いて、前記実施例1に示す
組成のA液及びB液を撹拌器5内で回転数
6000rpmで混合し、金型下部4から注入した。室
温に2時間放置した後脱型して、直結型弾性まく
らぎを得た。 この試作まくらぎをアムスラー圧縮試験機で圧
縮し、弾性被覆材の歪量を測定した。 比較のため、比較例3に示す組成のA液及びB
液を用いて同様にして直結型弾性まくらぎを試作
し、歪量を測定した。その結果を第4図のグラフ
に示す。図中、曲線−○−は本参考例のものであ
り、曲線−×−は比較例3のものである。 この結果から明らかなように、本発明の被覆材
を用いて試作した弾性まくらぎは、被覆材の嵩密
度が低い(0.03g/cm3)にもかかわらず、比較例
3の被覆材(嵩密度0.78g/cm3)を用いて試作し
た弾性まくらぎとほぼ同等の荷重−歪量を達成す
ることができ、優れた防振効果を発揮するもので
ある。 参考例 2 振動減衰効果の測定 第5図の実験装置に示すように、コンクリート
地盤Gの上に防振ゴムC(100mm×100mm×25mm)
を介してスラブコンクリートb(3800mm×1000mm
×92mm、840Kg)を載せ、その上の4隅に実施例
1で試作した弾性被覆材の試料片d(100mm×100
mm×50mm)を置き、さらにその上に上記と同じ大
きさのスラブコンクリートaを載せる。 次いでスラブコンクリートaの中央部に高さ
1.2mmの所から乗用車用タイヤを落下させ、振動
の減衰状態をスラブコンクリートa及びbに取付
けた振動ピツクアツプA及びBで測定する。その
結果を第6図に示す。 尚、第6図には、比較のため上記試料片dの代
りに従来から用いられているスラブ用ゴム板及び
コンクリートブロツクを用いた場合の測定結果も
併せて示す。第6図において各曲線は次の意味を
有する。
ウレタンエラストマーよりなる直結型弾性まくら
ぎ用弾性被覆材に関する。さらに詳しくは、長い
編成の列車が超高速で走行する鉄道軌道における
高荷重で且つ変形が拘束された条件においても優
れた振動遮断、振動減衰、振動吸収及び又は振動
ダンピング効果を発揮しうる鉄道軌道の直結型弾
性まくらぎ用弾性被覆材に関する。 近年、鉄道の高速化に伴い、列車の走行安定
性、保安維持の容易性、建設の短期化等の観点か
ら、従来のバラストを敷きつめた有道床軌道に代
つて、コンクリート製まくらぎ又はスラブを堅固
の路盤面に直接施工する直結型軌道が多く採用さ
れている。中でも、振動及び騒音の低減という観
点からまくらぎをコンクリート路盤面上にコンク
リートで埋設固定する方式(直結型まくらぎ)に
おいては、その中間に用いられる防振材が填充コ
ンクリートによつてしつかりと拘束され自由変形
が妨げられた状態となるため、この防振材として
は、かかる自由変形が拘束された状態でも、コン
クリート製まくらぎに強固に接着して、ばね定数
が増大することなく優れた振動伝達の軽減及び騒
音発生の抑制効果を発揮する弾性材料を採用する
ことが必要である。 特に、長い編成の列車が超高速で走行する鉄道
軌道の場合には、弾性まくらぎの弾性被覆材に対
して要求される物性はさらに一層厳しいものとな
り、現在の仕様によれば、弾性被覆材に要求され
る物性として、例えば 圧縮永久歪:15%以下 バネ定数:0.2〜2ton/cm・100cm2 引張強度:5Kgf/cm2以上 引張伸度:100%以上 耐水性(引張強度変化率):±20%以内 (引張伸度変化率):±20%以内 耐疲労性:へたり量1.0mm以下 と定めており、これらの物性要件のすべてを同時
に満足する材料を使用することが要求されてい
る。 しかも、弾性被覆材はコンクリート製まくらぎ
及び填充コンクリートに対して強固に接着し、間
欠的な列車走行による繰返し圧縮によつても剥離
することがないことも重要な要件の1つである。 本発明者らは、先に、かかる要件を充分に満足
する弾性被覆材として、平均官能基数が2.5〜3.5
で且つ数平均分子量が約4500〜約8500の多価アル
コール、有機ポリイソシアネート、鎖長延長剤、
ウレタン化触媒及び発泡剤から成り、且つ鎖長延
長剤をウレタンエラストマーの単位重量当り0.2
×10-3乃至1.0×10-3モル/gの濃度で含むウレ
タンエラストマー発泡原液から製造した嵩密度が
0.3〜0.9g/cm3の低発泡ウレタンエラストマーが
適していることを見い出し提案した(特開昭55−
130754号公報参照)。この先に提案した低発泡ウ
レタンエラストマーは上記の仕様を満足するもの
であり、実際に高速鉄道軌道の直線部分に適用さ
れている。かかる低発泡ウレタンエラストマーよ
りなる弾性被覆材においても、経済的観点より嵩
密度を低くして仕用原材料を低減することが好ま
しいことは当然である。しかしながら、嵩密度を
低くするとばね定数は低下するという欠点があ
る。しかるに高速鉄道軌道の曲線部分においては
特に大きな遠心力がかかり、弾性被覆材は大きく
圧縮される。その結果、弾性被覆材と填充コンク
リートの間に空隙ができ、そこに水分や塵埃が混
入するおそれがあるため、前記低発泡ウレタンエ
ラストマーの発泡度を上げて単に嵩密度を低くし
ただけでは使用することができない。例えば、前
記低発泡ウレタンエラストマーの嵩密度を0.7
g/cm3以下とし、同時にばね定数を1.0tf/cm・
100cm2程度に維持しようとすると、圧縮永久歪が
大きくなるという問題がある。 そこで本発明者らは嵩密度を低くしても圧縮永
久歪が実質的に増大しない発泡ウレタンエラスト
マーを求めて鋭意研究を重ねた結果本発明を完成
するに至つた。 しかして本発明によれば、 (a) 平均官能基数が2.5〜4.5で且つ数平均分子量
が2000〜8500のポリエーテルポリオール、 (b) 平均官能基数が2.5〜4.0で且つグラフト化率
が4〜20重量%のビニルモノマーグラフトポリ
オール、 (c) 有機ポリイソシアネート、 (d) 鎖長延長剤、 (e) 発泡剤、及び (f) ウレタン化触媒 から実質的になり、NCOインデツクスが90〜110
の範囲内にあり且つ鎖長延長剤を上記(a)、(b)、
(c)、及び(d)の4成分の合計量を基準にして0.3×
10-3〜1.5×10-3モル/gの濃度で含むウレタン
エラストマー発泡原液から調製された嵩密度が
0.4〜0.75g/cm3のウレタン結合を有する発泡ウ
レタンエラストラーよりなる直結型弾性まくらぎ
用弾性被覆材が提供される。 本発明のウレタンエラストマーの調製において
ポリオール成分の1つとして使用されるポリエー
テルポリオール(a)は平均官能基数が2.5〜4.5で且
つ数平均分子量が2000〜8500のものである。用い
るポリエーテルポリオールの平均官能基数が2.5
より小さいと、それから得られる発泡ウレタンエ
ラストマーの永久圧縮歪が大きくなり、逆に平均
官能数が4.5を超えると、得られるエラストマー
が硬くなる傾向を示すと共に振動圧縮された場合
に該エラストマーが破損する危険が大きくなり、
いずれも好ましくない。しかして、ポリエーテル
ポリオール(a)の好適な平均官能基数は2.5〜4.5で
あり、殊に2.8〜4.0の範囲が望ましい。 また、該ポリエーテルポリオール(a)の数平均分
子量が2000より小さいと、振動エネルギーの吸収
特性が高い発泡ウレタンエラストマーが得難く、
反対に、8500を超えると、得られるウレタンエラ
ストマーの弾性的性質が低下し、塑性変化を生じ
易くなり、特に永久圧縮歪みが大きくなる傾向が
見られる。しかして、本発明において使用するポ
リエーテルポリオールは、一般に2000〜8500、好
適には3000〜6500の範囲の数平均分子量を有する
ことが望ましい。 かかるポリエーテルポリオール(a)としてはウレ
タンエラストマーの調製において通常使用される
任意のものが包含され、具体的には、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン等の炭素原子数2〜
6個の脂肪族多価アルコール或いはエチレンジア
ミン、ジアミノジフエニルメタン等の活性水素原
子をもつ活性水素化合物に、炭素原子数が2〜4
個の低級アルキレンオキシド、例えばエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド等を付加重合せしめ
ることにより得られるポリエーテルポリオールが
挙げられる。そのようなポリエーテルポリオール
(a)の典型的な例には、グリセリン/プロピレンオ
キシド/エチレンオキシドの共重合付加物(平均
官能基数=3.0、数平均分子量3000);プロピレン
グリコール/プロピレンオキシド/エチレンオキ
シドの共重合付加物(平均官能基数=2.0、数平
均分子量4800);グリセリン/ペンタエリスリト
ール/プロピレンオキシド/エチレンオキシドの
共重合付加物(平均官能基数3.7、平均分子量
5700)が包含される。 本発明は、発泡ウレタンエラストマーを構成す
るためのポリオール成分として、上記ポリエーテ
ルポリオール(a)と組合わせて、平均官能基数が
2.5〜4.0で且つグラフト化率が4〜20重量%のビ
ニルモノマーグラフトポリオールを使用すること
に1つの大きな特徴を有する。 本発明で使用する「ビニルモノマーグラフトポ
リオール」(グラフトポリオールという)(b)は、
通常のポリオールの存在下にビニルモノマーをそ
の場でラジカル重合させることによつて製造され
る変性ポリオールであり、それ自体は高弾性ウレ
タンフオームを製造するためポリオール成分とし
て既知のものである(例えば、日本特許第447628
号、米国特許第3033841号、英国特許第874130号
およびドイツ特許第1077430号、第1105179号、第
1081917号及び第1111394号、特開昭56−93729号
公報の文献参照)。本発明ではこのようなグラフ
トポリオールの中でも、特に平均官能基数が2.5
〜4.0で且つグラフト化率が4〜20重量%の特定
のグラフトポリオールが使用される。 用いるグラフトポリオールの平均官能基数が
2.5より小さいと、得られる低発泡ウレタンエラ
ストマーの永久圧縮歪が大きくなり適当でなく、
逆に4.0を超えると、得られるウレタンエラスト
マーが硬くなる傾向を示す。しかして該グラフト
ポリオールの平均官能基数の好適範囲は2.5〜4.0
であり、中でも2.5〜3の範囲が最適である。ま
た、該グラフトポリオールのグラフト化率が4重
量%未満の場合には、圧縮永久歪が悪くなり、反
対に20重量%を超えると、液の粘度が上昇し成形
性が著しく悪くなる。しかして、グラフトポリオ
ールのグラフト化率は4〜20重量%、特に5〜15
重量%の範囲であるのが好適である。ここで「グ
ラフト化率」とは添加したビニルモノマーの内ポ
リエーテルにグラフト重合されたビニルモノマー
の該ポリエーテルの重量を基準とした割合をい
う。 このようなグラフトポリオール(b)の基体をなす
ポリオールとしては、数平均分子量が2500〜
8500、好ましくは4000〜7000の範囲で且つ水酸基
価が20〜67、好ましくは24〜42の範囲にあるもの
が有利に使用され、例えば、グリセリンにエチレ
ンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを
付加重合させた数平均分子量4800のポリアルキレ
ンエーテルグリコール等が挙げられる。 一方、これらのポリオールにグラフトされるビ
ニルモノマーとしては、例えば、スチレン、ビニ
ルトルエン、1−ブテン、2−ヘキセン、1,4
−ヘキサジエン、1,3−ブタジエン、3−ペン
テンなどのオレフイン類;塩化ビニル、塩化ビニ
リデンなどのビニルハライド;アクリル酸、メタ
クリル酸などのエレチン性不飽和カルボン酸又は
その誘導体(アルキルエステルなど);酢酸ビニ
ル等が挙げられ、これらはそれぞれ単独で或いは
2種もしくはそれ以上組合せて使用することがで
きる。 前記ポリオールに対する上記ビニルモノマーの
グラフトはそれ自体公知の方法に従い、ポリオー
ルの存在下に該ビニルモノマーをラジカル重合さ
せることによつて達成することができる。使用し
うるラジカル重合触媒としては、例えばパーオキ
シド系、アゾ系あるいはレドツクス系の重合開始
剤や金属化合物触媒等が挙げられる。かくして得
られるグラフトポリオールは一般に2500〜8500、
好ましくは4000〜7000の数平均分子量を有するこ
とができる。 しかして、本発明において特に好適に用いるグ
ラフトポリオールとしては、例えば、数平均分子
量が約5100で官能基数が約3のポリプロピレンエ
ーテルグリコールにアクリルニトリル及びスチレ
ンを重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリ
ルを用いてオートクレーブ中で120℃、8時間グ
ラフト重合させることによつて得られたものが挙
げられる。 本発明に従いビニルモノマーグラフトポリオー
ルを使用することにより、直結型弾性まくらぎに
おける如き高荷重で且つ変形が拘束された条件下
においても、低嵩密度化による引張強度を低下さ
せることなく、高いばね定数を得ることができ、
しかも圧縮永久歪を小さく抑えることが出来ると
いう従来の弾性体にはみられなかつた独特の効果
が得られることが判明した。 他方、以上に述べたポリオール成分(a)及び(b)と
反応せしめられる有機ポリイソシアネート(c)とし
てはウレタンエラストマーの製造に際して通常用
いられるものがいずれも使用でき、例えば4,
4′−ジフエニルメタンジイソシアネート(M.D.
I.)、ナフチレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト等を挙げることができる。これら有機ポリイソ
シアネートはそれぞれ単独で使用でき或いは2種
以上の混合物として使用することもできる。ま
た、該ポリイソシアネート(c)は、前記の如き多価
アルコールと予め縮合させた前駆体すなわちプレ
ポリマーまたはセミプレポリマーとして用いるこ
ともできる。 いずれにしても該有機ポリイソシアネート(c)の
使用量は、ウレタンエラストマー発泡原液中に存
在するイソシアネート残基(−NCO)と反応す
べき全活性水素含有成分(ポリオール成分、鎖長
延長剤等)と化学量論的に等しい量乃至その±10
%程度の範囲で変動せしめる、すなわちNCOイ
ンデツクスが90〜110の範囲内に入るようにする
ことが可能である。 本発明においてウレタンエラストマーの形成の
ために使用される鎖長延長剤(d)は、上記有機ポリ
イソシアネート(c)と反応して、ウレタン結合や尿
素結合等により水素結合を主とするハードセグメ
ントを形成し、得られるウレタンエラストマーの
弾性特性を支配する重要な因子となるものであ
り、本発明においては、比較的低分子量の実質的
に2官能性の活性水素化合物が該鎖長延長剤とし
て有利に使用される。かかる鎖長延長剤(d)の例に
は、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、プロパンジオール、ブタンジオール、ハイド
ロキノン、ヒドロキシエチルキノンエーテル等の
炭素原子数が2〜10個のジオール類;メチレンビ
ス−(o−ジクロロアニリン)、クオドロール、エ
チレンジアミン、トリエタノールアミン等のアミ
ン類が包含され、これらはそれぞれ単独で又は2
種以上組合わせて使用することができる。 本発明者らの研究によれば、上記鎖長延長剤(d)
を前記のポリオール成分(a)及び(b)と組合わせて用
いる場合、上記2官能性鎖長延長剤(d)の配合量は
(a)、(b)、(c)及び(d)の4成分の合計量を基準にして
0.3×10-3モル/g乃至1.5×10-3モル/gの範囲
の濃度で使用するのが適当であることがわかつ
た。これより低い濃度では鎖長延長効果が充分で
ないため、得られる発泡ウレタンエラストマーの
強度が一般に低くなる傾向があり、他方、1.5×
10-3モル/gより高い濃度では、水素間結合数が
必要以上に増大するため、得られるウレタンエラ
ストマーの強度は向上するが、極めて硬いエラス
トマーとなる傾向があるので、圧縮永久歪及び繰
り返し圧縮応力を受ける本発明における如き用途
に対してはあまり望ましくない。しかして鎖長延
長剤(d)の好適な濃度範囲は0.5×10-3モル/g乃
至1.2×10-3モル/gである。 また、ウレタン化触媒(f)としてはウレタン化反
応において通常用いられるもの、例えば、第三級
アミン化合物、有機金属化合物等がいずれも用い
られ、例えば、トリエチレンジアミン、ジアザー
ビシクロウンデセン、N−メチルモルフオリン、
N,N−ジメチルエタノールアミン;オクチル酸
錫、ラウリル酸ジブチル錫等を挙げることができ
る。触媒の使用量は臨界的ではなく、希望する反
応速度に応じて広範囲に変化し得るが、ウレタン
エラストマーの発泡量、雰囲気条件(温度、湿度
等)によつて適宜使用量を加減することが必要で
ある。しかし、触媒の使用量の加減は当業界で普
通に行われていることであり、これを選定するこ
とは容易なことである。 さらに、本発明においては発泡したウレタンエ
ラストマーを成形するものであり、この発泡体の
製造に使用する発泡剤(e)としては、通常の発泡
剤、例えば水やハロゲン化炭化水素(例:トリク
ロロフルオロメタン、メチレンクロライド)など
が挙げられる。本発明において望まれるウレタン
エラストマーの発泡度は厳密に制限されるもので
はないが、通常のウレタンフオームとは違つて比
較的低発泡であることが重要であり、一般には嵩
密度で表現して0.4〜0.75g/cm3、より好ましく
は0.55〜0.7g/cm3の範囲内とすることが有利で
あり、上記発泡剤(e)の使用量及び/又は発泡量は
得られるウレタンエラストマーの嵩密度が上記の
範囲内に入るように調節することができる。 本発明に従うウレタンエラストマー発泡原液に
は、上記成分のほか、必要に応じて、通常行なわ
れている如く、気泡安定剤(例:シリコーン界面
活性剤など)、顔料(例:カーボンブラツクなど)
等を添加することもできる。 以上述べたウレタンエラストマー発泡原液各成
分は、常法に従い、使用直前に緊密に混合した
後、特開昭55−130754号公報に記述した如き方法
でコンクリート製まくらぎに取付けた型枠内に注
入することにより弾性被覆材を有する弾性まくら
ぎを製造することができる。 次に実施例及び比較例により本発明をさらに説
明する。なお、実施例及び比較例における物性の
測定は以下に述べる方法によつて行なつたもので
ある。 (1) 嵩密度:JIS Z 8807「体積からの測定方法」
に準ずる。 (2) 圧縮永久歪:JIS K 6301「10.圧縮永久ひず
み試験」に準ずる。(温度70℃、30%圧縮、22
時間の熱処理) (3) ばね定数:JIS K 6385「5.静的ばね定数試
験」に準ずる。(10cm×10cm×2.5cmのサンプル
を用いて425Kgまで加圧し、荷重変位曲線の100
〜400Kg間で求める) (4) 引張強度及び引張伸度:JIS K 6301「3.引
張試験の方法」によりダンベル1号形試験片で
測定する。 (5) 耐水性:引張強度試験における同じ1号形ダ
ンベル試験片を用い蒸留水又はイオン交換水に
96時間浸漬後、軽く拭きとり、ただちに引張強
度試験にかけて老化前の値よりの変化率を求め
る。 (6) 耐疲労性:SRIS(日本ゴム協会標準規格)
3502による。(試験条件は予圧縮量5mm振巾4
mm、振動数5Hz、繰返し数1×106回、試験片
の大き50×40×25mm) 実施例1及び2、比較例1〜3 下記に示す組成のA液及びB液を撹拌機に仕込
み回転数6000rpmで混合した後、直ちに適当な大
きさの金型に注入し、室温で2時間放した後脱型
し発泡ウレタンエラストマーを得た。このウレタ
ンエラストマーの物性を前記の方法で測定した。
その結果を下記に示す。 実施例 1A液組成: 重量部 ポリエーテルポリオール(I)(グリセリン/プ
ロピレンオキシド/エチレンオキシドの共重合付
加物;平均官能基数3;平均分子量3000) 40 ポリエーテルポリオール()(グリセリン/ペ
ンタエリスリトール/プロピレンオキシド/エチ
レンオキシドの共重合付加物;平均官能基数
3.7;平均分子量5700) 50 グラフトポリオール(グリセリン/プロピレンオ
キシド/エチレンオキシドの共重合付加物平均分
子量5100)にアクリルニトリル及びスチレンをア
ゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)の存在
下でグラフト重合させて得られるポリマーポリオ
ール;平均官能基数3;グラフト化率10%;平均
分子量6000) 10 エチレングリコール 7 水 0.53 トリエチレンジアミン 0.7B液組成: NCO Index ポリイソシアネート/ポリオールのプレポリマー
(4,4′−ジフエニルメタンジイソシアナートと
グリセリン/プロピレンオキシド/エチレンオキ
シドの平均分子量6500の共重合付加物(平均官能
基数3)とのイソシアネート末端前駆縮合体;遊
離NCO含量=16重量%) 100 物 性 嵩密度:0.63g/cm3 ばね定数:0.98tf/cm・100cm2 圧縮永久歪:7.0% 引張強度:13.0Kg/cm2 引張伸度:120% 耐水性 引張強度変化率:−8.9% 引張伸度変化率:−10.3% 耐疲労性:へたり量0.26mm 実施例 2A液組成: 重量部 ポリエーテルポリオール()(グリセリン/ペ
ンタエリスリトール/プロピレンオキシド/エチ
レンオキシドの共重合付加物;平均官能基数
3.7;平均分子量5700) 90 グラフトポリオール(グリセリン/プロピレンオ
キシド/エチレンオキシドの共重合付加物(平均
分子量5100)にアクリルニトリル及びスチレンを
アゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)の存
在下でグラフト重合させて得られるポリマーポリ
オール;平均官能基数3;グラフト化率10%;平
均分子量6000) 10 エチレングリコール 5.7 水 0.48 トリエチレンジアミン 0.7B液組成: NCO Index ポリイソシアネート/ポリオールのプレポリマー
(4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネートと
グリセリン/プロピレンオキシド/エチレンオキ
シドの平均分子量6500の共重合付加物とのイソシ
アネート末端前駆縮合体;遊離NCO含量=16重
量%) 100 物 性 嵩密度:0.63g/cm3 ばね定数:0.98tf/cm・100cm2 圧縮永久歪:6.8% 引張強度:14.5Kg/cm2 引張伸度:130% 耐水性 引張強度変化率:−6.5% 引張伸度変化率:−8.2% 耐疲労性:へたり量0.22mm 比較例 1A液組成: 重量部 ポリエーテルポリオール(グリセリン/プロピレ
ンオキシド/エチレンオキシドの共重合付加物;
平均官能基数3;平均分子量6500) 100 エチレングリコール 9.7 水 0.58 トリエチレンジアミン 0.7B液組成: NCO Index ポリイソシアネート/ポリオールのプレポリマー
(4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネートと
上記ポリエーテルポリオールとのイソシアネート
末端前駆縮合体;遊離NCO含量=16重量%) 100 物 性 嵩密度:0.63g/cm3 ばね定数:0.98tf/cm・100cm2 圧縮永久歪:34% 引張強度:22.3Kg/cm2 引張伸度:78% 耐水性 引張強度変化率:−18.8% 引張伸度変化率:−25.0% 耐疲労性:へたり量1.5mm 比較例 2A液組成: 重量部 ポリエーテルポリオール(I)(グリセリン/プ
ロピレンオキシド/エチレンオキシドの共重合付
加物;平均官能基数3;平均分子量3000) 50 ポリエーテルポリオール()(グリセリン/ペ
ンタエリスリトール/プロピレンオキシド/エチ
レンオキシドの共重合付加物;平均官能基数
3.7;平均分子量5700) 50 エチレングリコール 6.1 水 0.51 トリエチレンジアミン 0.7B液組成: NCO Index ポリイソシアネート/ポリオールのプレポリマー
(4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネートと
グリセリン/プロピレンオキシド/エチレンオキ
シドの共重合付加物(平均分子量6500)とのイソ
シアネート末端前駆縮合体;遊離NCO含量=16
重量%) 100 物 性 嵩密度:0.63g/cm3 ばね定数:0.97Kgf/cm・100cm2 圧縮永久歪:17% 引張強度:11.5Kg/cm2 引張伸度:120% 耐水性 引張強度変化率:−9.0% 引張伸度変化率:−10.1% 耐疲労性:へたり量0.35mm 比較例 3A液組成: 重量部 ポリエーテルポリオール(グリセリン/プロピレ
ンオキシド/エチレンオキシドの共重合付加物;
平均官能基数3;平均分子量6500) 100 エチレングリコール 3.0 水 0.35 トリエチレンジアミン 0.20B液組成: NCO Index ポリイソシアネート/ポリオールのプレポリマー
(4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネートと
上記ポリエーテルポリオールとのイソシアネート
末端前駆縮合体;遊離NCO含量=16重量%) 100 物 性 嵩密度:0.76g/cm3 ばね定数:0.98tf/cm・100cm2 圧縮永久歪:6.9% 引張強度:8.3Kg/cm2 引張伸度:130% 耐水性 引張強度変化率:−11% 引張伸度変化率:−9% 耐疲労性:へたり量0.25mm 参考例 1 直結型弾性まくらぎの製造 400mm×2000mm×200mmの寸法を有するコンクリ
ートブロツク1を、第1図に示すようにして、
1.5mmφの脱気孔3付の金型2内にセツトし、被
覆厚み(第2図のw,w′)及び高さ(第2図の
h)をそれぞれ25mm及び150mmとした。次いで、
第3図に示す装置を用いて、前記実施例1に示す
組成のA液及びB液を撹拌器5内で回転数
6000rpmで混合し、金型下部4から注入した。室
温に2時間放置した後脱型して、直結型弾性まく
らぎを得た。 この試作まくらぎをアムスラー圧縮試験機で圧
縮し、弾性被覆材の歪量を測定した。 比較のため、比較例3に示す組成のA液及びB
液を用いて同様にして直結型弾性まくらぎを試作
し、歪量を測定した。その結果を第4図のグラフ
に示す。図中、曲線−○−は本参考例のものであ
り、曲線−×−は比較例3のものである。 この結果から明らかなように、本発明の被覆材
を用いて試作した弾性まくらぎは、被覆材の嵩密
度が低い(0.03g/cm3)にもかかわらず、比較例
3の被覆材(嵩密度0.78g/cm3)を用いて試作し
た弾性まくらぎとほぼ同等の荷重−歪量を達成す
ることができ、優れた防振効果を発揮するもので
ある。 参考例 2 振動減衰効果の測定 第5図の実験装置に示すように、コンクリート
地盤Gの上に防振ゴムC(100mm×100mm×25mm)
を介してスラブコンクリートb(3800mm×1000mm
×92mm、840Kg)を載せ、その上の4隅に実施例
1で試作した弾性被覆材の試料片d(100mm×100
mm×50mm)を置き、さらにその上に上記と同じ大
きさのスラブコンクリートaを載せる。 次いでスラブコンクリートaの中央部に高さ
1.2mmの所から乗用車用タイヤを落下させ、振動
の減衰状態をスラブコンクリートa及びbに取付
けた振動ピツクアツプA及びBで測定する。その
結果を第6図に示す。 尚、第6図には、比較のため上記試料片dの代
りに従来から用いられているスラブ用ゴム板及び
コンクリートブロツクを用いた場合の測定結果も
併せて示す。第6図において各曲線は次の意味を
有する。
【表】
板
コンクリート
コンクリート
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 平均官能基数が2.5〜4.5で且つ数平均分
子量が2000〜3500のポリエーテルポリオール、 (b) 平均官能基数が2.5〜4.0で且つグラフト化率
が4〜20重量%のビニルモノマーグラフトポリ
オール、 (c) 有機ポリイソシアネート、 (d) 鎖長延長剤、 (e) 発泡剤、及び (f) ウレタン化触媒 から実質的になり、NCOインデツクスが90〜110
の範囲内にあり且つ鎖長延長剤を上記(a)、(b)、
(c)、及び(d)の4成分の合計量を基準にして0.3×
10-3〜1.5×10-3モル/gの濃度で含むウレタン
エラストマー発泡原液から調製された嵩密度が
0.4〜0.75g/cm3のウレタン結合を有する発泡ウ
レタンエラストマーよりなる直結型弾性まくらぎ
用弾性被覆材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58202830A JPS6095001A (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | 直結型弾性まくらぎ用弾性被覆材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58202830A JPS6095001A (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | 直結型弾性まくらぎ用弾性被覆材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6095001A JPS6095001A (ja) | 1985-05-28 |
| JPH0422170B2 true JPH0422170B2 (ja) | 1992-04-15 |
Family
ID=16463890
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58202830A Granted JPS6095001A (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | 直結型弾性まくらぎ用弾性被覆材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6095001A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2530725Y2 (ja) * | 1990-07-31 | 1997-03-26 | ミツミ電機株式会社 | 磁気ヘッド装置 |
-
1983
- 1983-10-31 JP JP58202830A patent/JPS6095001A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6095001A (ja) | 1985-05-28 |
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