JPH04223425A - コンタクトレンズおよびその製造方法 - Google Patents

コンタクトレンズおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH04223425A
JPH04223425A JP40668690A JP40668690A JPH04223425A JP H04223425 A JPH04223425 A JP H04223425A JP 40668690 A JP40668690 A JP 40668690A JP 40668690 A JP40668690 A JP 40668690A JP H04223425 A JPH04223425 A JP H04223425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
contact lens
fibers
holes
ferromagnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP40668690A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Yoshida
和夫 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP40668690A priority Critical patent/JPH04223425A/ja
Publication of JPH04223425A publication Critical patent/JPH04223425A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンタクトレンズとし
ての基本的性能及び機能を阻害するおそれのない多数の
微細貫通孔を有し、極めて高い酸素透過性を有するコン
タクトレンズおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズは、視力矯正手段とし
て眼鏡と共に現在広く一般に普及している。このコンタ
クトレンズは、周知のとおり角膜上に直接接触させて使
用するため、視力矯正手段として要求される光学的特性
や、物理的、化学的安定性の向上はもとより、装用感の
向上及び着脱の煩わしさを低減するための連続装用可能
時間の延長が求められている。
【0003】ところで、コンタクトレンズが直接接触す
る角膜は無血管組織であるため、角膜組織、特に角膜上
皮組織は、代謝に必要な酸素を涙液を通じて大気中より
摂収している。したがって、コンタクトレンズの装用感
の向上及び連続装用可能時間の延長を図るためには、コ
ンタクトレンズ装用時においても角膜組織に十分な量の
酸素が供給されるようにする必要がある。このため従来
から、コンタクトレンズの酸素透過性を向上させる試み
が成されている。
【0004】コンタクトレンズの酸素透過性を向上させ
る方法としては、コンタクトレンズの素材として酸素透
過性の高い物質を用いる方法、あるいはコンタクトレン
ズの素材として高吸水性の高分子重合体を用い、素材自
体の含水性を高めることで酸素透過性の向上を図る方法
等のように、コンタクトレンズの素材を改良する方法と
、コンタクトレンズに貫通孔を設けることにより酸素透
過性を高める方法とがある。後者のコンタクトレンズに
貫通孔を設ける方法は、素材の種類にかかわらず酸素透
過性を向上させることが可能であり、また酸素あるいは
酸素を含有する涙液が貫通孔を直接通過するため、前者
の方法より酸素透過性に優れるという利点を有している
【0005】このような貫通孔を有するコンタクトレン
ズは、例えば特公昭54−19181号公報や日コレ誌
25巻 (1983年), 191〜 200頁等に示
されており、また、コンタクトレンズに貫通孔を設ける
方法としては、ドリル等を用いて機械的に穿孔する方法
、レーザー等によって高分子重合体を溶融して穿孔する
方法等の他に、合成繊維を一方向に配列させた容器内で
原料単量体を重合させ、これをコンタクトレンズの形状
に加工した後に合成繊維を除去する方法(特開昭 56
−161436号公報、特開昭58−48022号公報
等)等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た機械加工やレーザー加工によって貫通孔を形成する方
法では、貫通孔の孔径が大きくなる傾向があり、さらに
レーザー加工では孔形成部分における重合体の炭化によ
って光学的特性の低下が著しく、実用的なコンタクトレ
ンズを得ることは困難であった。
【0007】また、例えば特開昭 56−161436
号公報に示される方法は、一方向に配列した合成繊維を
埋設したコンタクトレンズ素材をその状態のままで重合
し、次いで合成繊維を溶解除去して一方向に孔のあいた
棒状物を得た後、この棒状物の軸、すなわち孔の配向方
向がコンタクトレンズの中心軸となるように、上記棒状
物を半球状に切断、切削、研磨することによってコンタ
クトレンズ形状に加工する方法であり、合成繊維の種類
によって比較的微細な貫通孔を形成することができる半
面、以下に示すような問題があった。
【0008】すなわち、コンタクトレンズは曲率半径が
8mm〜13mm程度の半球形状を有しているのに対し
、上記棒状物内に形成される孔は棒状物の軸に平行とな
るため、周辺部では必然的にレンズ面に対して傾いた貫
通孔、言い換えればコンタクトレンズを斜めに貫通する
孔が形成されてしまう。つまり、コンタクトレンズの中
央付近では、貫通孔がレンズ面に対してほぼ垂直である
ため、コンタクトレンズの厚さに対して十分に短い貫通
孔が形成されるものの、周辺部では貫通孔がレンズ面に
対して垂直方向から大きく傾くこととなるため、その長
さは垂直な貫通孔よりも長くなってしまう。このため、
酸素は角膜に到達するのに、より長い距離を移動しなく
てはならず、結果として酸素透過性は低下してしまうと
いう問題があった。
【0009】このように、従来の繊維物質を用いた貫通
孔の形成方法を適用したコンタクトレンズでは、その周
辺部の貫通孔がレンズ面に対して傾いて形成されるため
に、酸素透過性が中央付近に比べて劣るという問題があ
り、このような点の改善が強く求められていた。
【0010】したがって本発明の目的は、光学的特性や
機械的特性を低下させることなく、極めて高い酸素透過
性がコンタクトレンズ全体に対して均一に得ることがで
きるコンタクトレンズを提供することにあり、また他の
目的は、そのようなコンタクトレンズを容易にかつ再現
性よく得ることが可能なコンタクトレンズの製造方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明のコンタ
クトレンズは、孔径が100μm 以下の多数の貫通孔
を有し、前記多数の貫通孔は、それぞれレンズ面に対し
て実質的に垂直な方向に配列されていることを特徴とす
るものである。
【0012】また、本発明のコンタクトレンズの製造方
法は、強磁性を有する繊維状物質を含有する原料単量体
組成物に放射状に広がる磁場を印加し、前記強磁性を有
する繊維状物質を実質的に放射状に配向させ、この状態
を維持しつつ前記原料単量体組成物を重合させて重合体
を得る工程と、前記重合体をレンズ形状に加工してレン
ズ体を得る工程とを含み、前記重合工程あるいは加工工
程後に、前記重合体または前記レンズ体にエッチング処
理を施し、前記強磁性を有する繊維状物質を溶解除去し
、レンズ面に対して実質的に垂直な方向に配列された多
数の貫通孔を形成する工程を実施することを特徴とする
ものである。
【0013】ここで、コンタクトレンズは通常、眼球に
密着するよう半球面の一部を成す形状に加工されたレン
ズであるため、レンズ面も曲面となる。そして、本発明
における「レンズ面に対して垂直」の幾何的意味は、そ
の曲面に接する平面に対して垂直であることを意味する
ものとする。なお、貫通孔は厳密にレンズ面に対して垂
直である必要はなく、垂直方向から10度以内の範囲で
傾いていても、本発明の効果を実質的に損なうものでは
ない。
【0014】例えば図1に示すように、本発明のコンタ
クトレンズ1は、レンズ面1aを形成する半球の中心か
ら放射状に穿設された多数の貫通孔2を有するものであ
る。このような貫通孔の直径は100μm 以下であり
、より好ましく50μm 以下である。貫通孔の直径が
100μm を超えると、コンタクトレンズの光学的特
性や機械的特性が低下する。また、貫通孔の形成密度は
、10個/cm2 以上とすることが好ましい。貫通孔
の形成密度が10個/cm2 未満というように小さい
と、酸素透過性を十分に高めることができない。なお、
貫通孔の形成密度があまり大きいと、その貫通孔の大き
さにもよるが、コンタクトレンズの光学的特性や機械的
特性を低下させる恐れがあるため、実用上は10000
個/cm2 以下とすることが好ましい。
【0015】本発明のコンタクトレンズは、ハードコン
タクトレンズ、ソフトコンタクトレンズを問わず、各種
コンタクトレンズに適用することが可能であり、またそ
の素材としては、通常、コンタクトレンズとして使用し
得る程度の光学的特性、機械的特性、及び物理的、化学
的安定性を有するものであれば、各種の高分子材料を使
用することが可能である。例えば代表的なとしては、(
メタ)アクリル酸およびその誘導体の重合体、フッ素含
有(メタ)アクリレートの重合体、シリコン含有(メタ
)アクリレートの重合体、アクリルアミド重合体、ビニ
ルピロリドン重合体、ビニルアルコール重合体、あるい
はこれらの2種以上を含有する共重合体等が挙げられる
【0016】次に、本発明のコンタクトレンズの製造方
法について説明する。本発明の方法においては、まず上
述したようなコンタクトレンズの諸特性を満足し得る重
合体が得られる液状の原料単量体中に、強磁性を有する
繊維状物質(以下、強磁性繊維と呼ぶ)を添加し、均一
に分散させる。この原料単量体組成物は、必要に応じて
架橋剤や各種添加剤等を含有することができる。
【0017】上記原料単量体としては、上記したような
重合体が得られる単量体であればよい。例えば(メタ)
アクリル酸の誘導体としては、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メ
タ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレ
ート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチ
ル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ
)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等の炭
化水素系の(メタ)アクリレート類に限らず、2−トリ
フロロ(メタ)アクリレート、トリフロロエチル(メタ
)アクリレート、ヘキサフロロiso−プロピル(メタ
)アクリレート、テトラヒドロノナフロロヘキシル(メ
タ)アクリレート、テトラヒドロトリデカフロロオクチ
ル(メタ)アクリレート、テトラヒドロヘプタデカフロ
ロデシル(メタ)アクリレート等のフッ素含有(メタ)
アクリレート類、およびトリス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス(ジメチ
ルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート等の
ケイ素含有(メタ)アクリレート類等を使用することが
可能である。さらに、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、グリセリルモノ(メタ)アクリレート、(メタ)
アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
エチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン
等の親水性単量体を用いてもよい。これら単量体は、1
種または2種以上の混合物として使用される。
【0018】また、本発明において、コンタクトレンズ
に所望の物性を付与するために、通常使用される架橋剤
としては、分子中に少なくとも2個の二重結合を有する
(メタ)アクリレートが例示され、例えばアリル(メタ
)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テ
トラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート等や、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等が挙げら
れる。
【0019】また、上記単量体の単独重合及び共重合は
、通常、ラジカル重合開始剤の存在下で行われ、本発明
における原料単量体組成物も必要に応じてラジカル重合
開始剤を含有する。このようなラジカル重合開始剤とし
ては、ビニル重合に用いられる開始剤であれば特に制限
はなく、例えばアゾビスイソブチロニトリル、アゾビス
ジメチルバレロニトリル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラ
ウリル、ペルオキシ炭酸ジイソプロピル等が例示される
【0020】本発明のコンタクトレンズの製造方法で使
用する強磁性繊維は、磁場中で実質的に磁力線の方向に
配向し得る程度の磁化傾向を示し、かつ後述するエッチ
ングによって溶解除去し得るものであれば、特にその材
質に制限されるものではない。このような強磁性繊維と
しては、鉄繊維、ニッケル繊維、コバルト繊維、あるい
はこれら金属を含むステンレスのような合金繊維、ある
いは非強磁性体材料からなる繊維に鉄、ニッケル、コバ
ルト等の金属を被覆した複合繊維等が挙げられる。
【0021】また、上記強磁性繊維は、その直径が10
0μm 以下のものを使用することが好ましく、さらに
好ましくは50μm 以下である。これは、強磁性繊維
の直径が直接貫通孔の径を左右するためである。さらに
、強磁性繊維の長さは、所望とするコンタクトレンズの
厚さに対し、貫通孔を形成し得る長さであれば特に制限
されるものではないが、あまり長いと原料単量体中に分
散させた際に、繊維どうしが絡み合いやすくなるため、
実用的には1mm〜10mm程度とすることが好ましい
【0022】本発明のコンタクトレンズの製造方法にお
いては、原料単量体中に強磁性繊維を混合した際に、予
め強制的に解繊を行って均一な分散状態を形成すること
が好ましい。なお、ここでいう解繊とは、それぞれの繊
維が互いに離れている状態を形成することを意味し、複
数の繊維が互いに凝集した集合繊維がない状態とするこ
とである。ここで行う解繊は、通常の撹拌、振盪、超音
波による振動等の方法を用いることができる。強磁性繊
維を解繊することは、独立した貫通孔を形成する上で重
要である。
【0023】強磁性繊維の配合量は、形成しようとする
貫通孔の数量によって決定され、原料単量体に対して均
一な分散状態を形成し得る程度であれば特に限定される
ものではない。ただし、実用的には混合しようとする原
料単量体に対し、強磁性繊維を体積比で1%以下程度と
することが好ましい。
【0024】次に、本発明の製造方法においては、上記
強磁性繊維を均一に分散させた原料単量体に放射状の磁
場を印加し、強磁性繊維を実質的に放射状に配向させる
【0025】印加する磁場は、強磁性繊維が実質的に放
射状に整列された状態を形成することが可能な磁場強度
を有するものであればよく、使用する強磁性繊維の磁化
傾向によって適宜設定する。また、磁場の印加は、例え
ばガラスや樹脂等の磁場を乱すことがない素材からなる
容器中に強磁性繊維を分散させた原料単量体を収容し、
この状態で磁場中に配置することによって行われる。さ
らに、印加する放射状の磁場の形成には、永久磁石ある
いは電磁石のいずれを用いてもよい。磁石は1個のみを
用いてもよいし、また2個を一対として用いてもよい。
【0026】このとき、放射状磁場中の磁力線の方向を
、作製するコンタクトレンズの曲率半径の方向に向ける
ことは、本発明の重要な点である。図2はこれを実現す
るための磁極と重合容器の一例を模式的に示す断面図で
ある。磁極3は、目的とするコンタクトレンズの曲率と
ほぼ等しい曲率をもつ半球状の凸部3aを有している。 また、原料単料体4を収容する重合容器5は、上記磁極
3の半球状凸部3aに沿う如く湾曲した曲面からなる底
部5aを有しており、この底部5aは磁極3の半球状凸
部3aに密着する如く配置される。上記磁極3の半球状
凸部3aからでる磁力線は、その表面の曲面に対して垂
直(曲面に接する平面に対して垂直)となり、強磁性繊
維6は磁力線に沿うように配向する。すなわち、放射状
に配向する。
【0027】図3は、強磁性繊維の放射状の配向をより
確実にするために、重合容器5の上部にさらに磁極(対
極)7を設けた例を示している。上部の磁極7は、下部
の磁極3の半球状凸部3aと対向する面が凹面7aとな
っており、磁力線は下部の磁極3から上部の磁極7に向
けて拡がる形となる。この場合、上部の磁極7と下部の
磁極3とは、上部の磁極7がN極であれば下部の磁極3
はS極といったように、互いに極性が反対となるように
選ばれる。
【0028】そして、本発明の方法においては、上記原
料単量体組成物中で強磁性繊維を実質的に放射状に配向
させた状態を維持しつつ、原料単量体を重合することに
よって、強磁性繊維が実質的に放射状に整列して存在す
る高分子複合体を得る。原料単量体を重合する方法とし
ては、熱重合や光重合等の公知の重合法が用いられ、原
料単量体に合わせて適宜選択される。
【0029】次に、上記高分子複合体にエッチング処理
を施すことによって、強磁性繊維を溶解除去し、微細な
貫通孔を形成する。この強磁性繊維のエッチング処理は
、コンタクトレンズの素材となる高分子複合体そのもの
に対して行ってもよいし、予め上記高分子複合体をレン
ズ形状に加工した後に行ってもよい。
【0030】例えばレンズ形状に加工した後にエッチン
グ処理を行う場合には、まず強磁性繊維がレンズの一方
の面から他方の面にほぼ最短距離で到達する如く、上記
高分子複合体に切断、切削、研磨等を施すことによりレ
ンズ形状に加工してレンズ体を得る。この後、上記レン
ズ体に対してエッチング処理を施して強磁性繊維を溶解
除去し、目的とするレンズ面に対して実質的に垂直方向
に配列され貫通孔を有するコンタクトレンズを作製する
【0031】また、エッチング処理を行った後にレンズ
形状への加工を行う場合には、まず上記高分子複合体に
対してエッチング処理を施して強磁性繊維を溶解除去し
、微細な貫通孔を形成する。次に、この貫通孔の配列方
向がレンズ面に対してほぼ垂直となるように、上記高分
子複合体に切断、切削、研磨等を施すことによりレンズ
形状に加工し、目的とする貫通孔を有するコンタクトレ
ンズを作製する。
【0032】上記エッチング処理は、強磁性繊維のみを
選択的に溶解することが可能なエッチング液を用いて行
う。すなわち、重合体は侵さず、強磁性繊維を溶解する
ことが可能なエッチング液を用い、例えばこのエッチン
グ液に上記レンズ体を浸漬することにより行う。この際
に用いるエッチング液としては、上記条件を満足するも
のであれば特に限定されるものではないが、重合体と強
磁性繊維との組み合わせに応じて、最適なものを選択す
ることが好ましい。なお、強磁性繊維(金属繊維)と重
合体とは、酸に対する溶解性に非常に大きな違いがある
ため、重合体に実質的に影響を与えることなく、強磁性
繊維のみを選択的に溶解して除去することができること
から、エッチング液としては塩酸、硫酸、硝酸、フッ酸
等の酸が好ましく用いられる。
【0033】また、エッチング処理を円滑かつ迅速に行
う目的で、エッチング液の循環、超音波振動の付与等も
付加的に好ましく行われる。さらに、エッチング速度を
増進する目的で、エッチング液の温度を重合体に影響を
及ぼさない範囲で高めることも好ましく行われる。なお
、実際上のエッチング処理は、エッチング液の種類、濃
度、温度、さらには付加的要件等を加味して、処理時間
を設定して行う。
【0034】
【作用】本発明のコンタクトレンズは、それぞれレンズ
面に対して実質的に垂直な方向に配列された多数の貫通
孔を有している。すなわち、個々の貫通孔がそれぞれレ
ンズ面に対して垂直な方向に形成されているため、その
長さはそれぞれ極小となる。したがって、コンタクトレ
ンズ全体に対して極めて高い酸素透過性が均等に得られ
る。また、貫通孔が存在すると、貫通孔による光の散乱
があり、多少なりともコンタクトレンズの光学的特性が
低下する可能性がある。これに対して、本発明のコンタ
クトレンズは貫通孔の径が100μm 以下と小さい上
に、その長さがそれぞれ極小となっているため、光の散
乱が少なく、コンタクトレンズとしての必要な光学的特
性が十分に維持される。
【0035】また、本発明のコンタクトレンズの製造方
法においては、まず強磁性繊維を含有する原料単量体組
成物に磁場を印加する。このように磁場を印加すること
によって、強磁性繊維は磁化され、繊維軸に平行に磁気
モーメントが生じ、繊維軸が磁力線と平行となるように
配向する。そして、磁力線が放射状に拡がる磁場を印加
することによって、実質的に強磁性繊維を放射状に配向
させることができる。また、磁化された強磁性繊維は、
個々の端部にN極とS極が形成されるため、強磁性繊維
間には同極同志の反発力が生じる。その結果、強磁性繊
維を互いに凝集させることなく解繊された状態を保つこ
とができ、この状態を維持しつつ原料単量体を重合する
ことによって、強磁性繊維が放射状に配向された高分子
複合体が得られる。そして、上記強磁性繊維と重合体と
のエッチング性の違いを利用して、強磁性繊維を選択的
に溶解除去することにより、上記強磁性繊維の直径に応
じた多数の微細貫通孔をレンズ面に対してそれぞれ垂直
な方向に形成することができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0037】実施例強磁性繊維として、直径8μm の
ステンレス繊維(日本精線(株)製)を5mmに切断し
たものを用意し、これをアクリル樹脂単量体(メチルメ
タクリレート)に混合した。この混合比は、単量体2g
に対してステンレス繊維5000本とした。次いで、上
記単量体98重量部に対して、架橋剤としてエチレング
リコールジメタクリレート2重量部と、重合触媒として
アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部とを加えてさ
らに混合し、この混合物に対して十分に振盪を施してス
テンレス繊維を解繊した。
【0038】次に、上記ステンレス繊維を含有する原料
単量体組成物をガラス製重合容器に収容し、この状態で
磁場を印加してステンレス繊維を配向させた。このステ
ンレス繊維の磁場配向は、図4に示すように、上部に曲
率半径8mmの半球凸部状の磁極8を有する磁心9(直
径50mm)の外周に、コイル10を巻回して構成した
電磁石11を用いて行った。
【0039】まず、上記半球凸部状の磁極8に密着する
ように、底部が曲率半径8mmの凹面状となっているガ
ラス製重合容器12に、上記した十分に解繊されたステ
ンレス繊維13を含有する液状の原料単量体14を封入
した後、このガラス製重合容器12の底面と磁極8とが
密着するように、ガラス製重合容器12を磁心9上に載
置した。次いで、コイル10に流す電流を徐々に増加さ
せると、図4に示したように、ステンレス繊維13は磁
極8の表面に対してほぼ垂直に整列し、放射状に配向し
た。このステンレス繊維13を放射状に配向させた状態
を維持しつつ、ガラス製重合容器12の周囲に、図示を
省略したバンドヒータを巻回し、原料単量体14を15
時間で40℃から60℃まで昇温し、続いて3時間で1
20℃まで昇温して重合させ、ステンレス繊維13が実
質的に放射状に整列配置されたポリメチルメタクリレー
トを主成分とする高分子複合体(コンタクトレンズ素材
)を得た。
【0040】次に、得られた高分子複合体を重合容器か
ら取り出し、それぞれのステンレス繊維の整列方向がレ
ンズ面に対してほぼ垂直となり、かつステンレス繊維が
レンズの一方の面から他方の面に到達する如く、上記高
分子複合体に切削、研磨を施してコンタクトレンズの形
状に加工し、曲率半径8mm、直径8.5mm、中心肉
厚が0.15mmのレンズ体を得た。
【0041】この後、上記レンズ体を50℃の18%塩
酸水溶液に、超音波振動を加えながら1時間浸漬した。 この塩酸水溶液への浸漬によって、ステンレス繊維は完
全に溶解して多数の貫通孔が形成された。これによって
、レンズ面に対して垂直な方向にそれぞれ配列された微
細貫通孔を多数有するコンタクトレンズを得た。なお、
貫通孔の孔径は約8μm であり、その形成密度は約1
00個/cm2 であった。
【0042】このようにして得られた、微細貫通孔を有
するコンタクトレンズの酸素透過性を、気体透過率計(
理科精機(株)製、K−315気体透過率測定装置)に
より測定したところ、50000×10−10 cm3
 (STP) ・cm/cm2 ・sec ・cmHg
という極めて高い酸素透過性を有していた。
【0043】比較例まず、上記実施例と同様にして、ス
テンレス繊維を含有する同組成の原料単量体組成物を調
製した。
【0044】次に、平坦な上面を有する磁極(直径50
mm)を用いる以外は、実施例と同様な構成を有する装
置を使用して、ステンレス繊維の磁場配向を行った。ま
ず、上記ステンレス繊維を含有する原料単量体組成物を
ガラス製の円筒容器に封入し、これを磁極の平坦な上面
上に載置した。次いで、コイルに流す電流を徐々に増加
させると、ステンレス繊維は磁極上面に対してほぼ垂直
に整列し、それぞれ平行に配向した。この状態を維持し
つつ、ガラス製容器の周囲にバンドヒータを巻回し、実
施例と同一条件で重合させて、ステンレス繊維が実質的
に一方向に整列配置されたポリメチルメタクリレートを
主成分とする高分子複合体(コンタクトレンズ素材)を
得た。
【0045】次に、得られた高分子複合体を重合容器か
ら取り出し、ステンレス繊維がレンズの一方の面から他
方の面に到達する如く、上記高分子複合体に切削、研磨
を施し、実施例と同形状のレンズ体を得た。
【0046】この後、上記レンズ体を50℃の18%塩
酸水溶液に、超音波振動を加えながら1時間浸漬するこ
とによりステンレス繊維を完全に溶解し、平行な貫通孔
が多数形成されたコンタクトレンズを得た。なお、貫通
孔の孔径は約8μm であり、その形成密度は約100
個/cm2 であった。
【0047】このようにして得られた、微細な貫通孔を
有するコンタクトレンズの酸素透過性を、実施例と同様
にして測定したところ、32000×10−10 cm
3 (STP) ・cm/cm2 ・sec ・cmH
gであり、実施例より劣っていた。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンタク
トレンズによれば、微細な貫通孔がレンズ面に対してそ
れぞれ垂直な方向に設けられているため、個々の貫通孔
の長さがそれぞれ極小となる。よって、極めて高い酸素
透過性が均一に得られると共に、素材自体の光学的特性
及び機械的特性が維持され、実用性が極めて高いコンタ
クトレンズを提供することができる。また、本発明のコ
ンタクトレンズの製造方法によれば、そのようなコンタ
クトレンズを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンタクトレンズの一例を示す断面図
である。
【図2】本発明のコンタクトレンズの製造方法における
一例の強磁性繊維の配向方法を示す図である。
【図3】本発明のコンタクトレンズの製造方法における
他の例の強磁性繊維の配向方法を示す図である。
【図4】本発明の実施例で使用した強磁性繊維の配向方
法を説明するための図である。
【符号の説明】
1……コンタクトレンズ 1a…レンズ面 2……貫通孔 3……(下部)磁極 3a…半球状凸部 4……原料単量体 5……重合容器 6……強磁性繊維 7……上部磁極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  孔径が100μm 以下の多数の貫通
    孔を有し、前記多数の貫通孔は、それぞれレンズ面に対
    して実質的に垂直な方向に配列されていることを特徴と
    するコンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】  強磁性を有する繊維状物質を含有する
    原料単量体組成物に放射状に広がる磁場を印加し、前記
    強磁性を有する繊維状物質を実質的に放射状に配向させ
    、この状態を維持しつつ前記原料単量体組成物を重合さ
    せて重合体を得る工程と、前記重合体をレンズ形状に加
    工してレンズ体を得る工程とを含み、前記重合工程ある
    いは加工工程後に、前記重合体または前記レンズ体にエ
    ッチング処理を施し、前記強磁性を有する繊維状物質を
    溶解除去し、レンズ面に対して実質的に垂直な方向に配
    列された多数の貫通孔を形成する工程を実施することを
    特徴とするコンタクトレンズの製造方法。
JP40668690A 1990-12-26 1990-12-26 コンタクトレンズおよびその製造方法 Withdrawn JPH04223425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40668690A JPH04223425A (ja) 1990-12-26 1990-12-26 コンタクトレンズおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40668690A JPH04223425A (ja) 1990-12-26 1990-12-26 コンタクトレンズおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04223425A true JPH04223425A (ja) 1992-08-13

Family

ID=18516312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP40668690A Withdrawn JPH04223425A (ja) 1990-12-26 1990-12-26 コンタクトレンズおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04223425A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2830624A1 (fr) * 2001-10-08 2003-04-11 Martin Serge Lentille comprenant une grille
JP2010227615A (ja) * 2003-05-28 2010-10-14 Acufocus Inc 可視性の回折模様を生成せずに栄養素伝達を維持するように構成されたマスク
US9005281B2 (en) 2009-08-13 2015-04-14 Acufocus, Inc. Masked intraocular implants and lenses
US9204962B2 (en) 2013-03-13 2015-12-08 Acufocus, Inc. In situ adjustable optical mask
US9427922B2 (en) 2013-03-14 2016-08-30 Acufocus, Inc. Process for manufacturing an intraocular lens with an embedded mask
US9545303B2 (en) 2011-12-02 2017-01-17 Acufocus, Inc. Ocular mask having selective spectral transmission

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2830624A1 (fr) * 2001-10-08 2003-04-11 Martin Serge Lentille comprenant une grille
JP2010227615A (ja) * 2003-05-28 2010-10-14 Acufocus Inc 可視性の回折模様を生成せずに栄養素伝達を維持するように構成されたマスク
US9138142B2 (en) 2003-05-28 2015-09-22 Acufocus, Inc. Masked intraocular devices
US9005281B2 (en) 2009-08-13 2015-04-14 Acufocus, Inc. Masked intraocular implants and lenses
US9545303B2 (en) 2011-12-02 2017-01-17 Acufocus, Inc. Ocular mask having selective spectral transmission
US9204962B2 (en) 2013-03-13 2015-12-08 Acufocus, Inc. In situ adjustable optical mask
US9603704B2 (en) 2013-03-13 2017-03-28 Acufocus, Inc. In situ adjustable optical mask
US10350058B2 (en) 2013-03-13 2019-07-16 Acufocus, Inc. In situ adjustable optical mask
US10939995B2 (en) 2013-03-13 2021-03-09 Acufocus, Inc. In situ adjustable optical mask
US11771552B2 (en) 2013-03-13 2023-10-03 Acufocus, Inc. In situ adjustable optical mask
US9427922B2 (en) 2013-03-14 2016-08-30 Acufocus, Inc. Process for manufacturing an intraocular lens with an embedded mask

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0219925B2 (ja)
US6310116B1 (en) Molded polymer article having a hydrophilic surface and process for producing the same
JP2802287B2 (ja) コンタクトレンズ材料とその製法
DE69117146T2 (de) Sauerstoffdurchlässige Kontaktlinse und Verfahren zu deren Herstellung
KR100438477B1 (ko) 안내 렌즈 및 일체형 안내 렌즈의 제조 방법
US4812598A (en) Gas permeable contact lens and method and materials for its manufacture
DE3244877A1 (de) Silikonhaltiges kontaktlinsenmaterial und daraus hergestellte kontaktlinsen
JPH04223425A (ja) コンタクトレンズおよびその製造方法
CA1158398A (en) Contact lenses of methyl methacrylate copolymers
JPH01298312A (ja) 細孔化コンタクトレンズの製造法
US4822864A (en) Gas permeable contact lens and method and materials for its manufacture
US4820747A (en) Gas permeable contact lens and method and materials for its manufacture
US6871000B1 (en) Plastic optical fiber, optical fiber cable, plugged optical fiber cable, and production methods thereof
JPH03200210A (ja) コンタクトレンズの製造方法
JPS63204229A (ja) コンタクトレンズ
EP0494924A1 (en) METHOD AND APPARATUS FOR MANUFACTURING SMALL ASPHERIC LENSES.
JPWO2021001706A5 (ja)
US5194542A (en) Contact lens
JP4087947B2 (ja) ガス透過型ハードコンタクトレンズの製造方法
JPS6361225A (ja) 眼用レンズの製造方法
JPS6294819A (ja) コンタクトレンズ
JPH0577487B2 (ja)
JPH01138527A (ja) 軟質眼用レンズの製造法
JPH06230320A (ja) 装用性に優れたソフトコンタクトレンズ
JP2831127B2 (ja) コンタクトレンズ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980312