JPH04224900A - 皮革 - Google Patents
皮革Info
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- JPH04224900A JPH04224900A JP41437490A JP41437490A JPH04224900A JP H04224900 A JPH04224900 A JP H04224900A JP 41437490 A JP41437490 A JP 41437490A JP 41437490 A JP41437490 A JP 41437490A JP H04224900 A JPH04224900 A JP H04224900A
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- JP
- Japan
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- gelatin
- gelatin powder
- powder
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- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は天然皮革の表面保護に
関し、より詳細には透湿性に優れた表面保護膜を有する
皮革の提供に関する。
関し、より詳細には透湿性に優れた表面保護膜を有する
皮革の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】天然の皮革は通例クロム処理等のなめし
処理を施された状態で各種の家具あるいは自動車の内装
材、さらに各種の衣料ないしはバッグ等の身の回り用品
の重要な素材として用いられている。かゝる天然の皮革
は、皮革に特有の風合い、あるいは感触を楽しむ点から
通例皮革面をそのまゝ表面に露出して使用することが多
く、独特の趣きをもっていた。しかしながら、かゝる天
然の皮革は汚れ易く、又汚れの除去が難しい不都合を有
していると共に、表面が柔らかく摩耗し易い不都合を有
していた。そこで一部の皮革製品では、皮革の面にエナ
メル処理等の表面膜を形成して用いていた。しかしなが
ら、かゝるエナメル革等では天然の皮革の有している特
有の風合いが活かしきれず、しかも皮革の有しているべ
たつき感の無い肌触り感あるいは適度の透湿性等が損な
われる不都合があった。
処理を施された状態で各種の家具あるいは自動車の内装
材、さらに各種の衣料ないしはバッグ等の身の回り用品
の重要な素材として用いられている。かゝる天然の皮革
は、皮革に特有の風合い、あるいは感触を楽しむ点から
通例皮革面をそのまゝ表面に露出して使用することが多
く、独特の趣きをもっていた。しかしながら、かゝる天
然の皮革は汚れ易く、又汚れの除去が難しい不都合を有
していると共に、表面が柔らかく摩耗し易い不都合を有
していた。そこで一部の皮革製品では、皮革の面にエナ
メル処理等の表面膜を形成して用いていた。しかしなが
ら、かゝるエナメル革等では天然の皮革の有している特
有の風合いが活かしきれず、しかも皮革の有しているべ
たつき感の無い肌触り感あるいは適度の透湿性等が損な
われる不都合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かゝる点から近時皮革
の面に透湿性を有する保護膜を形成することが試みられ
てきている。その一つは皮革の面に合成皮革の形成方法
と同一の手法で多孔質の表面保護層を形成することであ
る。しかしながら、かゝる方法では耐摩耗性に優れ、し
かも透湿性の良い表面保護層を得ることが難しく、又天
然皮革の有する特有の風合いを損ねる不都合を有してい
た。かゝる点から天然皮革の面にウレタン皮革を形成す
ると共に、このウレタン皮膜に含められている可溶性の
粒子を取り除いて該皮膜に微細な孔を形成することで耐
摩耗性を有し、しかも透湿性に優れた保護皮膜を天然皮
革の面に形成することが試みられている。かゝる方法で
天然皮革の面に形成される保護皮膜の一つは、塩の微細
粉をウレタン樹脂中に含めて形成したものであり、他の
一つはゼラチンの微粉末をウレタン樹脂中に含めて形成
したものである。しかしながらウレタン樹脂皮膜中に含
まれている塩の微細粉は皮膜成形後の水洗い等によって
も溶出し難く、又溶出した跡孔の内面がすっきりとして
おらず透湿性の面で尚多くの不都合を有していた。又、
ゼラチンを微粉状に粉砕し、そのゼラチン粉をウレタン
樹脂皮膜に含めて形成した皮革上の保護皮膜においても
同様にゼラチン粉の溶出が難しく、もみ洗い処理を施し
た後にも尚多くの残留ゼラチンの存在が認められた。更
に、このウレタン樹脂に配合して用いるゼラチン粉の粉
砕が難しく、特に粒径の整えられたゼラチン粉を得るこ
とができず、結果としてウレタン樹脂皮膜に均一の孔径
からなるゼラチン粉の溶出跡孔を形成することができな
かった。
の面に透湿性を有する保護膜を形成することが試みられ
てきている。その一つは皮革の面に合成皮革の形成方法
と同一の手法で多孔質の表面保護層を形成することであ
る。しかしながら、かゝる方法では耐摩耗性に優れ、し
かも透湿性の良い表面保護層を得ることが難しく、又天
然皮革の有する特有の風合いを損ねる不都合を有してい
た。かゝる点から天然皮革の面にウレタン皮革を形成す
ると共に、このウレタン皮膜に含められている可溶性の
粒子を取り除いて該皮膜に微細な孔を形成することで耐
摩耗性を有し、しかも透湿性に優れた保護皮膜を天然皮
革の面に形成することが試みられている。かゝる方法で
天然皮革の面に形成される保護皮膜の一つは、塩の微細
粉をウレタン樹脂中に含めて形成したものであり、他の
一つはゼラチンの微粉末をウレタン樹脂中に含めて形成
したものである。しかしながらウレタン樹脂皮膜中に含
まれている塩の微細粉は皮膜成形後の水洗い等によって
も溶出し難く、又溶出した跡孔の内面がすっきりとして
おらず透湿性の面で尚多くの不都合を有していた。又、
ゼラチンを微粉状に粉砕し、そのゼラチン粉をウレタン
樹脂皮膜に含めて形成した皮革上の保護皮膜においても
同様にゼラチン粉の溶出が難しく、もみ洗い処理を施し
た後にも尚多くの残留ゼラチンの存在が認められた。更
に、このウレタン樹脂に配合して用いるゼラチン粉の粉
砕が難しく、特に粒径の整えられたゼラチン粉を得るこ
とができず、結果としてウレタン樹脂皮膜に均一の孔径
からなるゼラチン粉の溶出跡孔を形成することができな
かった。
【0004】かゝる点から本発明は、樹脂に含めて用い
られるゼラチン粉を容易且つ確実に粒径の整った、ゼラ
チン粉に粉砕成形できると共に、樹脂皮膜から容易、確
実に取り除くことができ、結果として、天然皮革の面に
形成された保護皮膜に均一で、微細且つすっきりとした
多数の孔の形成される皮革の提供を目的としている。
られるゼラチン粉を容易且つ確実に粒径の整った、ゼラ
チン粉に粉砕成形できると共に、樹脂皮膜から容易、確
実に取り除くことができ、結果として、天然皮革の面に
形成された保護皮膜に均一で、微細且つすっきりとした
多数の孔の形成される皮革の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かゝる目的を
達成するために数平均分子量が8,500 よりも小さ
い範囲に属するゼラチン粉3を用意し、このゼラチン粉
3を含む樹脂皮膜2を天然皮革1の面の全部又は一部に
形成すると共に、この樹脂皮膜2に含まれているゼラチ
ン粉3を溶出し、この樹脂皮膜2に跡孔4を形成して皮
革の構成をなしている。
達成するために数平均分子量が8,500 よりも小さ
い範囲に属するゼラチン粉3を用意し、このゼラチン粉
3を含む樹脂皮膜2を天然皮革1の面の全部又は一部に
形成すると共に、この樹脂皮膜2に含まれているゼラチ
ン粉3を溶出し、この樹脂皮膜2に跡孔4を形成して皮
革の構成をなしている。
【0006】
【作用】樹脂皮膜2の除去跡孔4が、ゼラチン粉、特に
数平均分子量が8,500 よりも小さい範囲に属して
いるゼラチン粉3の除去跡孔4として形成してあること
から、跡孔4の形成が容易であると共に、すっきりとし
た形状の跡孔4とされる。又、数平均分子量が8,50
0 よりも小さい範囲に属しているゼラチン粉3を用い
て樹脂皮膜2に除去跡孔4を形成していることから形成
される除去跡孔4を均一の孔径に整い易く、高い耐水圧
に比し、高い透湿性が皮革にもたらされるように機能す
る。
数平均分子量が8,500 よりも小さい範囲に属して
いるゼラチン粉3の除去跡孔4として形成してあること
から、跡孔4の形成が容易であると共に、すっきりとし
た形状の跡孔4とされる。又、数平均分子量が8,50
0 よりも小さい範囲に属しているゼラチン粉3を用い
て樹脂皮膜2に除去跡孔4を形成していることから形成
される除去跡孔4を均一の孔径に整い易く、高い耐水圧
に比し、高い透湿性が皮革にもたらされるように機能す
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明にかゝる皮革の典型的な一実施
例について説明する。こゝで用いられる皮革1は牛皮、
豚皮、羊皮、馬皮等のいずれのものであってもよく、な
めし処理等の革材として用いるのに必要な各種処理が施
されたものを用いる。この皮革1の面に塗布形成される
樹脂皮膜2は、この天然の皮革1の面を保護する種類の
ものであれば樹脂の種別はいかなるものであっても良い
。又、この樹脂皮膜2に含められるゼラチン粉3は、9
μmオーバーのゼラチン粉がゼラチン粉全量の10wt
%未満であり、しかも平均粒子径が3μm〜5.5μm
であるのが好ましく樹脂皮膜2に均一且つ微細な除去跡
孔4を形成するのに適している。
例について説明する。こゝで用いられる皮革1は牛皮、
豚皮、羊皮、馬皮等のいずれのものであってもよく、な
めし処理等の革材として用いるのに必要な各種処理が施
されたものを用いる。この皮革1の面に塗布形成される
樹脂皮膜2は、この天然の皮革1の面を保護する種類の
ものであれば樹脂の種別はいかなるものであっても良い
。又、この樹脂皮膜2に含められるゼラチン粉3は、9
μmオーバーのゼラチン粉がゼラチン粉全量の10wt
%未満であり、しかも平均粒子径が3μm〜5.5μm
であるのが好ましく樹脂皮膜2に均一且つ微細な除去跡
孔4を形成するのに適している。
【0008】この種の樹脂皮膜2は、合成樹脂系の塗料
の塗布皮膜として、合成樹脂系のコーティング液のコー
ティング皮膜として、合成樹脂系のラミネートフィルム
のラミネート層として形成するのが良い。又、合成樹脂
系塗料の塗布皮膜は刷毛塗りの方法、吹きつけ方法、ド
ブ漬けの方法等いずれの方法で形成してあっても良い。 又、コーティング皮膜はドクターナイフコーティングの
方法あるいはドブ漬けの方法その他のいずれの方法で形
成しても良い。又、ラミネート層は、ラミネートフィル
ムを別途離型紙上に形成し、この離型紙にあるラミネー
トフィルムを転写の方法で形成しても良く、又離型紙を
用いず直接皮革1の面に積層形成しても良い。
の塗布皮膜として、合成樹脂系のコーティング液のコー
ティング皮膜として、合成樹脂系のラミネートフィルム
のラミネート層として形成するのが良い。又、合成樹脂
系塗料の塗布皮膜は刷毛塗りの方法、吹きつけ方法、ド
ブ漬けの方法等いずれの方法で形成してあっても良い。 又、コーティング皮膜はドクターナイフコーティングの
方法あるいはドブ漬けの方法その他のいずれの方法で形
成しても良い。又、ラミネート層は、ラミネートフィル
ムを別途離型紙上に形成し、この離型紙にあるラミネー
トフィルムを転写の方法で形成しても良く、又離型紙を
用いず直接皮革1の面に積層形成しても良い。
【0009】このように皮革1の表面を覆って形成され
る樹脂皮膜2は、数平均分子量が8,500 よりも小
さい範囲に属するゼラチン粉3の除去跡である孔4を有
する。 この樹脂皮膜2に形成される除去跡である孔4は、ゼラ
チン粉、特に、数平均分子量が8,500 よりも小さ
い範囲に属しているゼラチン粉3の除去された跡孔から
なっている。このように樹脂皮膜2に形成されている除
去跡孔4を、特に数平均分子量が8,500 よりも小
さい範囲に属しているゼラチン粉3の除去された跡孔と
したことによって高い耐水圧と良好な透湿性とが該樹脂
皮膜2にもたらされる。即ち、樹脂皮膜2に形成される
ゼラチン粉3の除去された跡の孔4は、均一の孔径であ
って、しかも均一に分布されていることが好ましく、か
ゝる条件を満たす限りで孔4の孔径は小さいほど耐水圧
と透明湿性とに良い結果をもたらす。
る樹脂皮膜2は、数平均分子量が8,500 よりも小
さい範囲に属するゼラチン粉3の除去跡である孔4を有
する。 この樹脂皮膜2に形成される除去跡である孔4は、ゼラ
チン粉、特に、数平均分子量が8,500 よりも小さ
い範囲に属しているゼラチン粉3の除去された跡孔から
なっている。このように樹脂皮膜2に形成されている除
去跡孔4を、特に数平均分子量が8,500 よりも小
さい範囲に属しているゼラチン粉3の除去された跡孔と
したことによって高い耐水圧と良好な透湿性とが該樹脂
皮膜2にもたらされる。即ち、樹脂皮膜2に形成される
ゼラチン粉3の除去された跡の孔4は、均一の孔径であ
って、しかも均一に分布されていることが好ましく、か
ゝる条件を満たす限りで孔4の孔径は小さいほど耐水圧
と透明湿性とに良い結果をもたらす。
【0010】かゝる特長ある孔4を形成するために、樹
脂皮膜2から取り除かれるゼラチン粉3の数平均分子量
が8,500 より小さい範囲にあるゼラチン粉である
ことを要する。こゝで数平均分子量が8,500 より
も小さい範囲に属するゼラチン粉を用いて樹脂皮膜2に
ゼラチン粉3の除去跡孔4を形成する理由は以下の通り
である。即ち、市販されているゼラチン粉は粒径が不揃
いで、しかも粒径が大きすぎる不都合があり、この市販
されているゼラチン粉を、そのまゝの状態で樹脂に配合
して用いた場合、形成される塗布皮膜等に大きすぎる孔
ができ要求される透湿性に比して、充分に耐水圧を有す
る塗布皮膜等を得ることができなかった。又、この大き
すぎる粒径のゼラチン粉を用いた場合、形成される塗布
皮膜等を厚くすることを要し、要求される透湿性、通気
性を有する塗布皮膜等を得ることができなかった。そこ
で本発明者は、市販されているゼラチン粉を用いて、微
粒状の、樹脂に配合して用いられるゼラチン粉の量産を
、ジェットミルを用いて行なった。このジェットミルを
用いた粉砕は、粉砕ゼラチン粒が、粉砕の過程で分級す
ることが可能であり、一定の粒径の幅内に取り揃えた粉
砕粒を得るのに適していた。しかしながら、このジェッ
トミルを用いた乾式粉砕手段によるゼラチン粉の粉砕で
は、粉砕ゼラチン粒相互が融着した凝集状態となり、粉
砕そのものができなかったり、粉砕ゼラチン粒が粉砕機
の内壁面に結着する等の不都合を生じた。そこで、本発
明者らは粉砕機内を、極低湿度の雰囲気とし、この粉砕
機内に投入するゼラチン粉の含有水分を極力取り除いた
状態で、ゼラチン粉の粉砕をすることゝした。この粉砕
の方法の改善によってゼラチン粉の粉砕と分級とは可能
となり、微細な粒径の範囲で取り揃えられた粉砕ゼラチ
ン粒を得ることができた。しかしながら、この改善され
たジェットミルによる粉砕方法で得られる粉砕粒の量は
極めて微少であり、実験的には可能であっても実用的に
は全く無意味であった。又、この改善されたジェットミ
ルによる粉砕方法では、粉砕の過程で粉砕ゼラチンから
水分が更に取り除かれることゝなり、粉砕時間が長いこ
とゝ相まって、粉砕ゼラチン粒が変性し、水あるいは湯
による溶出ができなくなり、この点からも実用に供し難
かった。
脂皮膜2から取り除かれるゼラチン粉3の数平均分子量
が8,500 より小さい範囲にあるゼラチン粉である
ことを要する。こゝで数平均分子量が8,500 より
も小さい範囲に属するゼラチン粉を用いて樹脂皮膜2に
ゼラチン粉3の除去跡孔4を形成する理由は以下の通り
である。即ち、市販されているゼラチン粉は粒径が不揃
いで、しかも粒径が大きすぎる不都合があり、この市販
されているゼラチン粉を、そのまゝの状態で樹脂に配合
して用いた場合、形成される塗布皮膜等に大きすぎる孔
ができ要求される透湿性に比して、充分に耐水圧を有す
る塗布皮膜等を得ることができなかった。又、この大き
すぎる粒径のゼラチン粉を用いた場合、形成される塗布
皮膜等を厚くすることを要し、要求される透湿性、通気
性を有する塗布皮膜等を得ることができなかった。そこ
で本発明者は、市販されているゼラチン粉を用いて、微
粒状の、樹脂に配合して用いられるゼラチン粉の量産を
、ジェットミルを用いて行なった。このジェットミルを
用いた粉砕は、粉砕ゼラチン粒が、粉砕の過程で分級す
ることが可能であり、一定の粒径の幅内に取り揃えた粉
砕粒を得るのに適していた。しかしながら、このジェッ
トミルを用いた乾式粉砕手段によるゼラチン粉の粉砕で
は、粉砕ゼラチン粒相互が融着した凝集状態となり、粉
砕そのものができなかったり、粉砕ゼラチン粒が粉砕機
の内壁面に結着する等の不都合を生じた。そこで、本発
明者らは粉砕機内を、極低湿度の雰囲気とし、この粉砕
機内に投入するゼラチン粉の含有水分を極力取り除いた
状態で、ゼラチン粉の粉砕をすることゝした。この粉砕
の方法の改善によってゼラチン粉の粉砕と分級とは可能
となり、微細な粒径の範囲で取り揃えられた粉砕ゼラチ
ン粒を得ることができた。しかしながら、この改善され
たジェットミルによる粉砕方法で得られる粉砕粒の量は
極めて微少であり、実験的には可能であっても実用的に
は全く無意味であった。又、この改善されたジェットミ
ルによる粉砕方法では、粉砕の過程で粉砕ゼラチンから
水分が更に取り除かれることゝなり、粉砕時間が長いこ
とゝ相まって、粉砕ゼラチン粒が変性し、水あるいは湯
による溶出ができなくなり、この点からも実用に供し難
かった。
【0011】そこで、本発明者は、湿式ボールミル等の
湿式粉砕機に、ジメチルホルムアミド等の有機溶剤と共
にゼラチン粉を投入し、この湿式粉砕機内を乾燥した雰
囲気として、ゼラチン粉の粉砕をなすことを試みた。こ
の湿式ボールミルを用いたゼラチン粉の粉砕では、粉砕
ゼラチン粉の粉砕時の含水率が高まらないようにするこ
とで、粉砕ゼラチン粒が相互に凝集することも、粉砕機
の内壁面に結着することもなく、効率の良い粉砕ができ
た。しかしながら、この湿式ボールミルを用いたゼラチ
ン粉の粉砕では、粉砕されたゼラチン粒の粒径が極端に
不揃いであり、投入原料粉に近い粒径の粉砕ゼラチン粒
と1.5μm未満の微細な粒径の粉砕ゼラチン粒とが一
定の比率で混在される不都合を有していた。かゝる湿式
ボールミルを用いたゼラチン粉の粉砕では、粉砕条件を
変更することで、得られる粉砕ゼラチン粒の平均粒子径
を随意に引き下げ得るものゝ、この粉砕ゼラチン粒の平
均粒子径の引き下げに伴って、粒子径のバラつきは更に
顕著となり、実用に難を生ずることゝなる。かゝる湿式
ボールミルを用いてゼラチン粉を粉砕する方法では、そ
の粉砕ゼラチン粒の中に含まれる大きい径のゼラチン粒
を無くす場合、粉砕時間を長目に設定する必要があり、
この大きい径のゼラチン粒を含まない粉砕ゼラチン粒は
多くの“過粉砕”のゼラチン粒を含むことゝなる。この
過粉砕のゼラチン粒、特に1μm未満のゼラチン粒は、
樹脂に配合して用いた際に、形成された塗布皮膜等にゼ
ラチンの特有の性状をもたらさないことがあり、又形成
された塗布皮膜等から溶出できない等の欠点があり、こ
の過粉砕のゼラチン粒を多量に有する湿式ボールミルで
粉砕された粉砕ゼラチン粒は実用に難があった。
湿式粉砕機に、ジメチルホルムアミド等の有機溶剤と共
にゼラチン粉を投入し、この湿式粉砕機内を乾燥した雰
囲気として、ゼラチン粉の粉砕をなすことを試みた。こ
の湿式ボールミルを用いたゼラチン粉の粉砕では、粉砕
ゼラチン粉の粉砕時の含水率が高まらないようにするこ
とで、粉砕ゼラチン粒が相互に凝集することも、粉砕機
の内壁面に結着することもなく、効率の良い粉砕ができ
た。しかしながら、この湿式ボールミルを用いたゼラチ
ン粉の粉砕では、粉砕されたゼラチン粒の粒径が極端に
不揃いであり、投入原料粉に近い粒径の粉砕ゼラチン粒
と1.5μm未満の微細な粒径の粉砕ゼラチン粒とが一
定の比率で混在される不都合を有していた。かゝる湿式
ボールミルを用いたゼラチン粉の粉砕では、粉砕条件を
変更することで、得られる粉砕ゼラチン粒の平均粒子径
を随意に引き下げ得るものゝ、この粉砕ゼラチン粒の平
均粒子径の引き下げに伴って、粒子径のバラつきは更に
顕著となり、実用に難を生ずることゝなる。かゝる湿式
ボールミルを用いてゼラチン粉を粉砕する方法では、そ
の粉砕ゼラチン粒の中に含まれる大きい径のゼラチン粒
を無くす場合、粉砕時間を長目に設定する必要があり、
この大きい径のゼラチン粒を含まない粉砕ゼラチン粒は
多くの“過粉砕”のゼラチン粒を含むことゝなる。この
過粉砕のゼラチン粒、特に1μm未満のゼラチン粒は、
樹脂に配合して用いた際に、形成された塗布皮膜等にゼ
ラチンの特有の性状をもたらさないことがあり、又形成
された塗布皮膜等から溶出できない等の欠点があり、こ
の過粉砕のゼラチン粒を多量に有する湿式ボールミルで
粉砕された粉砕ゼラチン粒は実用に難があった。
【0012】そこで、本実施例では粉砕に用いるゼラチ
ンを数平均分子量が8,500 よりも小さい範囲に属
するものとし、粉砕で得られたゼラチン粉の粒径を揃え
ると共に、樹脂皮膜2から取り出し易いものとしている
。尚、本明細書で用いられる平均分子量は、分子の全質
量を分子の全数で除した数値の、数平均分子量の意味で
用いている。又、分子量とは、C12原子の質量を12
とする単位であらわした分子の質量である。この実施例
で用いられる実用的で好ましいゼラチン粉の粒径の一つ
は、その平均粒子径が3μm〜5.5μm( 1/1,
000 mmを本明細書ではμmとして表示している。 )の範囲内で特定される一つの数値からなる平均粒子径
、例えば平均粒子径が4.32μm、3.89μm、4
.44μm、4.77μmの粒度分布からなるゼラチン
粉であることが望ましい。尚、こゝで用いられる粒子径
は、ゼラチン粉をエタノールに分散した分散液中のゼラ
チン粉を、遠心沈降させて測定し、その測定体積から割
り出して示している。又、平均粒子径とは、累積分布が
50重量%に相当する一の粒子径を平均粒子径として示
している。
ンを数平均分子量が8,500 よりも小さい範囲に属
するものとし、粉砕で得られたゼラチン粉の粒径を揃え
ると共に、樹脂皮膜2から取り出し易いものとしている
。尚、本明細書で用いられる平均分子量は、分子の全質
量を分子の全数で除した数値の、数平均分子量の意味で
用いている。又、分子量とは、C12原子の質量を12
とする単位であらわした分子の質量である。この実施例
で用いられる実用的で好ましいゼラチン粉の粒径の一つ
は、その平均粒子径が3μm〜5.5μm( 1/1,
000 mmを本明細書ではμmとして表示している。 )の範囲内で特定される一つの数値からなる平均粒子径
、例えば平均粒子径が4.32μm、3.89μm、4
.44μm、4.77μmの粒度分布からなるゼラチン
粉であることが望ましい。尚、こゝで用いられる粒子径
は、ゼラチン粉をエタノールに分散した分散液中のゼラ
チン粉を、遠心沈降させて測定し、その測定体積から割
り出して示している。又、平均粒子径とは、累積分布が
50重量%に相当する一の粒子径を平均粒子径として示
している。
【0013】次いで、実用的で好ましいゼラチン粉の粒
度分布は、9μmより大きい径のゼラチン粉が効果的に
除かれており、ゼラチン粉の全量に対し、9μmよりも
大きい径のゼラチン粒が10wt%未満であるのが好ま
しい一態様である。更に、実用的で好ましいゼラチン粉
の粒度分布は、1.5μmよりも小さい範囲に含まれる
粒径のゼラチン粉が効果的に除かれており、ゼラチン粉
の全量に対し、この1.5μmよりも小さい径のゼラチ
ン粉が10wt%未満であるのが好ましい一態様である
。
度分布は、9μmより大きい径のゼラチン粉が効果的に
除かれており、ゼラチン粉の全量に対し、9μmよりも
大きい径のゼラチン粒が10wt%未満であるのが好ま
しい一態様である。更に、実用的で好ましいゼラチン粉
の粒度分布は、1.5μmよりも小さい範囲に含まれる
粒径のゼラチン粉が効果的に除かれており、ゼラチン粉
の全量に対し、この1.5μmよりも小さい径のゼラチ
ン粉が10wt%未満であるのが好ましい一態様である
。
【0014】次いで、本発明の典型的なゼラチン粉につ
いて更に具体的に説明する。このゼラチン粉は、平均分
子量が8,500 よりも小さい範囲にあるゼラチンを
乾式粉砕の方法で粉砕分級して得る。特に、こゝで用い
られるゼラチン粉は、市販されているゼラチン等のコラ
ーゲンに由来する蛋白質(ニカワを含むゼラチン一般)
を酵素酸、アルカリで加水分解して得たポリペプタイド
を原料として、このポリペプタイドをジェットミル等の
乾式粉砕の方法で粉砕するのが良く、平均分子量が8,
500 よりも小さい範囲にあるゼラチンを粉砕原料と
する。特に、本実施例では、市販されているゼラチンを
酵素、酸、アルカリで加水分解した後、略120℃の熱
風内にノズルから噴霧して乾燥させた平均分子量が1,
000 〜8,500 のゼラチン粗粉を用いている。
いて更に具体的に説明する。このゼラチン粉は、平均分
子量が8,500 よりも小さい範囲にあるゼラチンを
乾式粉砕の方法で粉砕分級して得る。特に、こゝで用い
られるゼラチン粉は、市販されているゼラチン等のコラ
ーゲンに由来する蛋白質(ニカワを含むゼラチン一般)
を酵素酸、アルカリで加水分解して得たポリペプタイド
を原料として、このポリペプタイドをジェットミル等の
乾式粉砕の方法で粉砕するのが良く、平均分子量が8,
500 よりも小さい範囲にあるゼラチンを粉砕原料と
する。特に、本実施例では、市販されているゼラチンを
酵素、酸、アルカリで加水分解した後、略120℃の熱
風内にノズルから噴霧して乾燥させた平均分子量が1,
000 〜8,500 のゼラチン粗粉を用いている。
【0015】かゝる粉砕原料としてのゼラチン粉をジェ
ットミル等の乾式粉砕の粉砕手段を用いて粉砕すること
で微粒状に粉砕されたゼラチン粒とする。このゼラチン
粗粉の粉砕において、平均分子量が8,500 よりも
小さい範囲に属するゼラチン粗粉は、平均分子量が8,
500 より大きい範囲に属するゼラチン粗粉に対し極
端に粉砕性が良好である。これに対し、平均分子量が8
,500 より大きいゼラチン粗粉は単位時間当りの粉
砕量が極端に少なく、微細なゼラチン粉の廉価な量産提
供には用いることができない。このゼラチン粗粉の単位
時間当りの粉砕特性は、粉砕対象とされるゼラチン粗粉
の平均分子量が小さければ小さい程良好であり、単位時
間当りの粉砕効率の面から、平均分子量が8,500
より小さい範囲に属するゼラチンであることが好ましい
。この平均分子量を異にするゼラチン粗粉の一つの粉砕
特性は、平均分子量1,000 のゼラチン粗粉を用い
た粉砕での粉砕量を100重量%としたとき、平均分子
量3,000 のゼラチン粗粉で84重量%であり、平
均分子量5,000 のゼラチン粗粉で80重量%であ
り、平均分子量7,000 のゼラチン粗粉で76重量
%であり、平均分子量8,500 で62重量%であっ
た。このことから、平均分子量8,500 のゼラチン
粗粉でも充分に効率良く、粉砕できる。これに対し平均
分子量10,000のゼラチン粗粉の粉砕では、前記の
平均分子量1,000 のゼラチン粗粉の粉砕量を10
0重量%とした際に、僅かに28重量%であり更に平均
分子量13,000のゼラチン粗粉の粉砕での単位時間
当りの粉砕量は先の平均分子量1,000 のゼラチン
粗粉の粉砕量の僅かに16重量%であり、いずれも実用
的な粉砕に適していない。
ットミル等の乾式粉砕の粉砕手段を用いて粉砕すること
で微粒状に粉砕されたゼラチン粒とする。このゼラチン
粗粉の粉砕において、平均分子量が8,500 よりも
小さい範囲に属するゼラチン粗粉は、平均分子量が8,
500 より大きい範囲に属するゼラチン粗粉に対し極
端に粉砕性が良好である。これに対し、平均分子量が8
,500 より大きいゼラチン粗粉は単位時間当りの粉
砕量が極端に少なく、微細なゼラチン粉の廉価な量産提
供には用いることができない。このゼラチン粗粉の単位
時間当りの粉砕特性は、粉砕対象とされるゼラチン粗粉
の平均分子量が小さければ小さい程良好であり、単位時
間当りの粉砕効率の面から、平均分子量が8,500
より小さい範囲に属するゼラチンであることが好ましい
。この平均分子量を異にするゼラチン粗粉の一つの粉砕
特性は、平均分子量1,000 のゼラチン粗粉を用い
た粉砕での粉砕量を100重量%としたとき、平均分子
量3,000 のゼラチン粗粉で84重量%であり、平
均分子量5,000 のゼラチン粗粉で80重量%であ
り、平均分子量7,000 のゼラチン粗粉で76重量
%であり、平均分子量8,500 で62重量%であっ
た。このことから、平均分子量8,500 のゼラチン
粗粉でも充分に効率良く、粉砕できる。これに対し平均
分子量10,000のゼラチン粗粉の粉砕では、前記の
平均分子量1,000 のゼラチン粗粉の粉砕量を10
0重量%とした際に、僅かに28重量%であり更に平均
分子量13,000のゼラチン粗粉の粉砕での単位時間
当りの粉砕量は先の平均分子量1,000 のゼラチン
粗粉の粉砕量の僅かに16重量%であり、いずれも実用
的な粉砕に適していない。
【0016】次いで平均分子量の小さい範囲に属するゼ
ラチン粗粉が、平均分子量の大きい範囲に属するゼラチ
ン粗粉に比べて、より効率的に粉砕されているとの点は
、この平均分子量の異なるゼラチン粗粉を粉砕して得ら
れたゼラチン粒の平均粒子径においても明らかとされ、
この平均粒子径を同一の粉砕条件のもとで低くセッテン
グできる点からも粉砕対象のゼラチン粗粉の平均分子量
が8,500 以下であることが好ましい。この平均分
子量と平均粒子径との典型例では、平均分子量1,00
0 のゼラチン粗粉を粉砕して得たゼラチン粒の平均粒
子径を100とした場合、平均分子量8,500 のゼ
ラチン粗粉を粉砕して得たゼラチン粒の平均粒子径が1
10であり、平均分子量10,000のゼラチン粗粉を
粉砕して得たゼラチン粒の平均粒子径が135、又、平
均分子量13,000のゼラチン粗粉を粉砕して得たゼ
ラチン粒の平均粒子径が173となっており、平均分子
量が8,500 以上のゼラチン粗粉の粉砕で得たゼラ
チン粒の平均粒子径が極端に高くなり、この面からも、
平均分子量が8,500 より大きい範囲にあるゼラチ
ンは本発明の実施対象とすることができない。
ラチン粗粉が、平均分子量の大きい範囲に属するゼラチ
ン粗粉に比べて、より効率的に粉砕されているとの点は
、この平均分子量の異なるゼラチン粗粉を粉砕して得ら
れたゼラチン粒の平均粒子径においても明らかとされ、
この平均粒子径を同一の粉砕条件のもとで低くセッテン
グできる点からも粉砕対象のゼラチン粗粉の平均分子量
が8,500 以下であることが好ましい。この平均分
子量と平均粒子径との典型例では、平均分子量1,00
0 のゼラチン粗粉を粉砕して得たゼラチン粒の平均粒
子径を100とした場合、平均分子量8,500 のゼ
ラチン粗粉を粉砕して得たゼラチン粒の平均粒子径が1
10であり、平均分子量10,000のゼラチン粗粉を
粉砕して得たゼラチン粒の平均粒子径が135、又、平
均分子量13,000のゼラチン粗粉を粉砕して得たゼ
ラチン粒の平均粒子径が173となっており、平均分子
量が8,500 以上のゼラチン粗粉の粉砕で得たゼラ
チン粒の平均粒子径が極端に高くなり、この面からも、
平均分子量が8,500 より大きい範囲にあるゼラチ
ンは本発明の実施対象とすることができない。
【0017】次いで、粉砕対象のゼラチン粗粉の平均分
子量と、粉砕ゼラチン粒に含まれる9μmオーバーのゼ
ラチン粒の量との関係を明らかにする。粉砕対象である
ゼラチン粗粉を同一の条件で粉砕、分級をした一事例で
は、このゼラチン粗粉の粉砕で得られる粉砕ゼラチン粒
に含まれている9μmオーバーのゼラチン粒の量は、平
均分子量1,000 のゼラチン粗粉の粉砕で0wt%
、平均分子量3,000 のゼラチン粗粉の粉砕で1.
9wt%、平均分子量7,000 のゼラチン粗粉の粉
砕で3.9wt%、平均分子量8,500 のゼラチン
粗粉の粉砕で4.5wt%といずれも低い数値を示して
いるのに対し、平均分子量10,000のゼラチン粗粉
の粉砕で24.9wt%、平均分子量13,000のゼ
ラチン粗粉の粉砕で33.0wt%と高い数値を示して
いる。この結果、平均分子量が8,500 より大きい
ゼラチン粗粉を粉砕して得られるゼラチン粒は、ゼラチ
ン粒中に大きい径のゼラチン粒の含まれている割合が高
く、実用に適していない。
子量と、粉砕ゼラチン粒に含まれる9μmオーバーのゼ
ラチン粒の量との関係を明らかにする。粉砕対象である
ゼラチン粗粉を同一の条件で粉砕、分級をした一事例で
は、このゼラチン粗粉の粉砕で得られる粉砕ゼラチン粒
に含まれている9μmオーバーのゼラチン粒の量は、平
均分子量1,000 のゼラチン粗粉の粉砕で0wt%
、平均分子量3,000 のゼラチン粗粉の粉砕で1.
9wt%、平均分子量7,000 のゼラチン粗粉の粉
砕で3.9wt%、平均分子量8,500 のゼラチン
粗粉の粉砕で4.5wt%といずれも低い数値を示して
いるのに対し、平均分子量10,000のゼラチン粗粉
の粉砕で24.9wt%、平均分子量13,000のゼ
ラチン粗粉の粉砕で33.0wt%と高い数値を示して
いる。この結果、平均分子量が8,500 より大きい
ゼラチン粗粉を粉砕して得られるゼラチン粒は、ゼラチ
ン粒中に大きい径のゼラチン粒の含まれている割合が高
く、実用に適していない。
【0018】かゝる特長あるゼラチン粉3は樹脂皮膜2
から水、湯等を用いて溶出し、樹脂皮膜2にゼラチン粉
3の除去跡孔4を形成するのに都合が良い。尚、湯洗い
の典型例としては湯漬けの方法で60℃/8〜10分が
良く、シャワー方式の場合には70℃/15分が実用的
な溶出条件の一つとされる。又、ゼラチン粉3の溶出で
は平均分子量が80より小さい有機溶剤、より好ましく
は平均分子量が60よりも小さいメチルアルコール、エ
チルアルコール等を樹脂製品に浸潤させた後、この樹脂
製品を水中に漬け込むことで、ゼラチン粉の溶出を更に
効果的とすることが好ましい。
から水、湯等を用いて溶出し、樹脂皮膜2にゼラチン粉
3の除去跡孔4を形成するのに都合が良い。尚、湯洗い
の典型例としては湯漬けの方法で60℃/8〜10分が
良く、シャワー方式の場合には70℃/15分が実用的
な溶出条件の一つとされる。又、ゼラチン粉3の溶出で
は平均分子量が80より小さい有機溶剤、より好ましく
は平均分子量が60よりも小さいメチルアルコール、エ
チルアルコール等を樹脂製品に浸潤させた後、この樹脂
製品を水中に漬け込むことで、ゼラチン粉の溶出を更に
効果的とすることが好ましい。
【0019】次いで天然皮革1の面に形成した本実施例
に係る透湿性の樹脂皮膜と、同一の天然皮革の面に塗布
形成した他の透湿性樹脂皮膜が皮革にもたらす透湿性の
差異について説明する。
に係る透湿性の樹脂皮膜と、同一の天然皮革の面に塗布
形成した他の透湿性樹脂皮膜が皮革にもたらす透湿性の
差異について説明する。
【0020】こゝで透湿性と耐水圧との比較対象とされ
る塗布皮膜は表1〜表3の組成からなる塗料1、塗料2
、塗料3であって、塗料1は本実施例に係る叙上の9μ
mアンダーの粉砕ゼラチン粉、特に分子量1,000
のゼラチン粉を含む組成のものであり、塗料2は9μm
アンダーの塩の粉砕粉を含む組成からなり、塗料3は9
μmアンダーとなるように分級処理した分子量100,
000 のゼラチン粉を含む組成からなっている。
る塗布皮膜は表1〜表3の組成からなる塗料1、塗料2
、塗料3であって、塗料1は本実施例に係る叙上の9μ
mアンダーの粉砕ゼラチン粉、特に分子量1,000
のゼラチン粉を含む組成のものであり、塗料2は9μm
アンダーの塩の粉砕粉を含む組成からなり、塗料3は9
μmアンダーとなるように分級処理した分子量100,
000 のゼラチン粉を含む組成からなっている。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】こゝで用いた天然皮革の透湿性は7,80
0 g/m2 ・24Hrであり、この天然皮革の面に
表1の上記本実施例に係るゼラチン粉を含む塗料1を3
5μmの厚さで塗布し、充分に硬化させた後に70℃/
25分の湯洗いによりゼラチン粉の溶解処理を施し、水
切りをした後30〜40℃で18時間乾燥し、揉み機に
通して透湿性皮膜を有する皮革を得た。この皮革の透湿
性は6,600 g/m2 ・24Hrであり、天然皮
革の有する透湿性が阻害されていなかった。又、この皮
革面の耐摩耗性は著しく良好とされると共に1,500
mmと良好であった。次いで表2の塩粉を含む塗料2
を前記の塗料1と同一の条件で7,800 g/m2
・24Hrの透湿性の天然皮革の面に塗布形成した後、
同一の条件で湯洗い処理、水切り処理並びに乾燥、揉み
処理とを施して透湿性皮膜を有する皮革を得た。この皮
革の透湿性は3,400 g/m2 ・24Hrであり
、天然皮革に比較して大幅に透湿性が劣る傾向を示して
おり、耐水圧も1,000mmと低い数値を示し、皮革
の保護皮膜としては実用に適していなかった。更に表3
の分子量が100,000 のゼラチン粉を含む塗料3
を前記の塗料1と同一の条件で7,800 g/m2
・24Hrの透湿性を有する天然皮革の面に塗布形成し
、同一の後処理を施して透湿性皮膜を有する皮革を得た
。こゝで得られた皮革の透湿性は3,900 g/m2
・24Hrであって天然の皮革に比し透湿性が悪く、
又耐水圧が700 mmと極端に低く、天然皮革の表面
保護皮膜として実用的でなかった。
0 g/m2 ・24Hrであり、この天然皮革の面に
表1の上記本実施例に係るゼラチン粉を含む塗料1を3
5μmの厚さで塗布し、充分に硬化させた後に70℃/
25分の湯洗いによりゼラチン粉の溶解処理を施し、水
切りをした後30〜40℃で18時間乾燥し、揉み機に
通して透湿性皮膜を有する皮革を得た。この皮革の透湿
性は6,600 g/m2 ・24Hrであり、天然皮
革の有する透湿性が阻害されていなかった。又、この皮
革面の耐摩耗性は著しく良好とされると共に1,500
mmと良好であった。次いで表2の塩粉を含む塗料2
を前記の塗料1と同一の条件で7,800 g/m2
・24Hrの透湿性の天然皮革の面に塗布形成した後、
同一の条件で湯洗い処理、水切り処理並びに乾燥、揉み
処理とを施して透湿性皮膜を有する皮革を得た。この皮
革の透湿性は3,400 g/m2 ・24Hrであり
、天然皮革に比較して大幅に透湿性が劣る傾向を示して
おり、耐水圧も1,000mmと低い数値を示し、皮革
の保護皮膜としては実用に適していなかった。更に表3
の分子量が100,000 のゼラチン粉を含む塗料3
を前記の塗料1と同一の条件で7,800 g/m2
・24Hrの透湿性を有する天然皮革の面に塗布形成し
、同一の後処理を施して透湿性皮膜を有する皮革を得た
。こゝで得られた皮革の透湿性は3,900 g/m2
・24Hrであって天然の皮革に比し透湿性が悪く、
又耐水圧が700 mmと極端に低く、天然皮革の表面
保護皮膜として実用的でなかった。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る皮革は、天然皮革の表面に
ゼラチン粉の除去跡孔である多数の孔を有する樹脂皮膜
を有し、しかも、この樹脂皮膜に形成されている孔が、
8,500 よりも分子量が小さい範囲に属しているゼ
ラチン粉の除去跡孔として形成してあることから天然皮
革の有する透湿性を殆ど損なうことなく、高い耐水圧を
皮革にもたらすことができる。又、天然皮革の面の耐摩
耗性を著しく高めると共に、汚損を防止することができ
る。更に、皮革面の樹脂皮膜が柔らかい肌触り感をもた
らすと共に艶消し状の柔らか風合いをもたらすことがで
きる。 かゝる点から各種のソファー等の家具類、自動車の座席
その他の内装材あるいはステアリングホイール等、衣料
品、身の回り品等の各種の皮革製品に用いることができ
る。
ゼラチン粉の除去跡孔である多数の孔を有する樹脂皮膜
を有し、しかも、この樹脂皮膜に形成されている孔が、
8,500 よりも分子量が小さい範囲に属しているゼ
ラチン粉の除去跡孔として形成してあることから天然皮
革の有する透湿性を殆ど損なうことなく、高い耐水圧を
皮革にもたらすことができる。又、天然皮革の面の耐摩
耗性を著しく高めると共に、汚損を防止することができ
る。更に、皮革面の樹脂皮膜が柔らかい肌触り感をもた
らすと共に艶消し状の柔らか風合いをもたらすことがで
きる。 かゝる点から各種のソファー等の家具類、自動車の座席
その他の内装材あるいはステアリングホイール等、衣料
品、身の回り品等の各種の皮革製品に用いることができ
る。
【図1】ゼラチン粉の除去前の皮革の要部断面図。
【図2】ゼラチン粉の除去後の皮革の要部断面図。
1 皮革
2 樹脂皮膜
3 ゼラチン粉
4 孔
Claims (1)
- 【請求項1】 天然皮革の面の全部又は一部が樹脂皮
膜で覆われていると共に、この樹脂皮膜に数平均分子量
が8,500 よりも小さい範囲に属しているゼラチン
粉の除去跡孔が形成されていることを特徴とする皮革。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP41437490A JPH04224900A (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 皮革 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP41437490A JPH04224900A (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 皮革 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04224900A true JPH04224900A (ja) | 1992-08-14 |
Family
ID=18522862
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP41437490A Pending JPH04224900A (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | 皮革 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04224900A (ja) |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP41437490A patent/JPH04224900A/ja active Pending
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