JPH04226371A - イオン流記録装置 - Google Patents

イオン流記録装置

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JPH04226371A
JPH04226371A JP10991091A JP10991091A JPH04226371A JP H04226371 A JPH04226371 A JP H04226371A JP 10991091 A JP10991091 A JP 10991091A JP 10991091 A JP10991091 A JP 10991091A JP H04226371 A JPH04226371 A JP H04226371A
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JP
Japan
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ion
control electrode
recording medium
electrode
voltage
Prior art date
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Application number
JP10991091A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Nakao
英之 中尾
Yasuo Hosaka
保坂 靖夫
Kazushi Nagato
一志 永戸
Shuzo Hirahara
修三 平原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH04226371A publication Critical patent/JPH04226371A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は誘電性記録媒体上に静
電潜像を形成しそれを現像して画像記録を行う静電記録
装置に係り、特にイオン流を用いて静電潜像を形成する
イオン流記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン流を用いて静電潜像を形成するイ
オン流記録装置として、コロナチャージャに代えて固体
イオン発生器を用いたものが知られている。固体イオン
発生器は、誘電性基板上にイオン発生電極と誘導電極と
を近接配置して構成される。このイオン発生器の前方に
記録画点に対応するイオン吐出孔を有する加速電極が配
置され、静電潜像コントラストと同程度の高いバイアス
電圧を記録信号に応じてイオン発生器に印加することで
、イオン流をオン・オフ制御して誘電性記録媒体上に静
電潜像を形成する。
【0003】固体イオン発生器を用いると、例えば文献
:The  4th  international 
 cogresson  advanced  in 
 non−impact  printing  te
chnologies:Sponsoredby  S
PSE.P394に記載されているように、高密度のイ
オンが発生でき、レーザプリンタの記録速度以上の高速
記録が可能である。
【0004】図20は、特開昭16−184562号公
報で示されている固体イオン流記録ヘッドの記録動作を
示す断面模式図である。誘電性基板901の一方の面に
誘電電極902が、他方の面にイオン発生用のイオン発
生電極903がそれぞれ設けられている。イオン発生電
極903には、イオンを容易に発生させる電界集中用の
スリット(または孔)904が設けられている。誘導電
極902とイオン発生電極903との間に交流電圧90
5を印加すると、スリット904に高い交番電界が発生
し、高密度の正負のイオンが発生する。こうして発生さ
れた正負のイオンのうち、イオン発生電極903に印加
された静電潜像電位と同程度の400〜500Vの高い
バイアス電圧906によって負極性のイオンのみが選択
され、誘電性記録媒体907方向に移動する。この記録
媒体907方向に移動するイオンは、記録媒体907と
イオン発生電極903との間に設けられた加速電極90
8に印加された400〜500V程度の高い加速電圧9
09により加速されて記録媒体907上に到達し、画像
信号に応じた静電潜像を形成する。この様にイオン流の
制御は、バイアス電圧906をオン・オフして行う。固
体イオン流記録ヘッドは、図20の様なヘッド素子を画
点数に応じて多数一次元に配列して構成される。また、
従来の電子写真のコロナチャージャを固体イオン発生器
の代わりに使用する場合もある。
【0005】しかし、このような従来の固体イオン流記
録ヘッドには、以下に示す欠点がある。固体イオン流記
録ヘッドでは、イオン流を制御するために記録媒体90
7上の静電潜像電位と同程度の高い電圧(400〜50
0V以上)を信号電圧としてイオン発生電極903に加
える必要がある。これは具体的にはスイッチ910を画
像信号に応じてスイッチングさせ、バイアス電圧906
を印加することにより達成される。従って、この様な固
体イオン流ヘッドを用いた静電記録装置では、一般に高
耐圧の駆動用ICが必要となる。高耐圧の駆動用ICは
実装面積が大きく、高密度実装が必要な高精細ヘッドに
は適さない。駆動回路をIC化せず全ドットを多数に分
割してマトリクス駆動すると、高速記録を行なう場合に
はパルス幅制御などによる階調記録(多値記録)を行な
うことが難しくなり、オン・オフの2値記録しかできな
い。
【0006】また、従来のイオン流記録ヘッドを用いた
静電記録装置では、イオンを記録媒体907の方向に移
動させる時、発生したイオンを全て使用していたが、こ
の様な記録方法ではイオン発生電極903の表面状態に
よるイオンの発生臨界電圧の変化でイオン発生量が変化
し、2値記録の場合でも均一な静電潜像を形成すること
が困難である。
【0007】イオン流ヘッドの駆動電圧を低下させる方
法として、空気流でイオンを搬送しイオン流に垂直方向
に制御電界を与える方法(特開昭61−255870号
公報)が知られている。この方法によれば、30V程度
の低電圧駆動が可能となり、多値記録もできるようにな
るが、上記のような制御電界を形成するために電極構造
が複雑となってしまい、やはり高密度実装は困難である
【0008】米国デルファックス社は画点毎に構成され
た固体イオン発生器に印加する高圧高周波電圧(〜3k
VP−P,1MHz)を画点毎に信号電圧で切り換えて
イオン流をオン・オフし、さらに画点に一致して設けら
れたイオン吐出孔を有する共通した加速電極に1kV以
上の直流高圧電圧を印加することにより、発生したイオ
ンを加速し、発生したイオン全てを記録媒体である絶縁
層上に導き、2値の静電潜像を形成する固体イオン流ヘ
ッドを開発している。
【0009】固体イオン発生器から生ずるイオン発生量
は、一般に周囲環境の影響を受け易い。従って、この方
式では発生したイオン全てを静電潜像形成に使用するた
め、環境によって静電潜像に寄与するイオン量が変動し
、画質が変化する欠点を有する。
【0010】また、画点毎に設けられた固体イオン発生
器のイオン発生孔と加速電極のイオン吐出孔とは、大き
さとその中心が正確に一致する必要があり、これらが一
致しない場合はやはりイオン発生量が変動する。そのた
め、イオン発生量にイオン流ヘッドの製造技術精度でき
まるムラが生じ、画像上には濃度ムラとして現れること
になる。
【0011】さらに、この方式は高速記録が可能である
が、高周波の高圧電圧を各画点毎に制御する必要から特
殊な駆動回路を必要とし、回路規模が大きくなるととも
に、IC化が困難になるという欠点がある。
【0012】一方、イオン発生器としてコロナチャージ
ャを使用し、発生したイオン流を2枚の制御電極で絞り
込み、制御電極間の信号電圧でイオン流を制御する方式
がある。この方式は制御電圧が120Vと比較的低く、
アナログ階調記録が可能である。しかし、記録媒体と制
御電極間にイオン加速用の高電圧を印加することが必要
であるため、駆動回路を高電圧でバイアスする必要があ
る。さらに、コロナチャージャで発生するイオン量には
限界があるため、この限界から記録速度は2枚/分程度
が上限となる。
【0013】また、この方式はイオン流を絞り込むため
の電極がコロナチャージャと制御電極間に必要で、この
電極のイオン吐出孔と制御電極のイオン吐出孔の大きさ
とその中心が正確に一致する必要がある。一致しない場
合は著しくイオン発生量が変動する。そのため、ヘッド
の製造技術精度で決まるイオン発生量のムラが生じ、画
像上に濃度ムラが発生する欠点がある。また、この方式
はコロナチャージャを使用しているため、イオン流ヘッ
ドの固体化が困難であり、量産に適さない。
【0014】さらに、以上の方式では浮遊トナーや記録
媒体上の残留トナーでイオン流ヘッドが汚れ、トナーが
イオン流ヘッドのイオン吐出孔に埋まり、イオン流の流
れが阻害される欠点がある
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のイオン流記録装置ではイオン発生電極に静電潜像の表
面電位と同程度の高電圧を印加する必要があるため、駆
動回路を構成する駆動用ICに実装面積の大きい高耐圧
ICが必要となり、高密度実装を必要とする高精細ヘッ
ドの製作に適さず、多値記録が難しくなる。
【0016】従来のイオン流ヘッドに用いる固体イオン
発生器では、イオン発生電極の表面状態の影響でイオン
の臨界電圧が変動してしまうので、2値記録でも各画点
毎に一様なかつ安定した静電潜像を形成することが困難
であった。
【0017】駆動電圧が低くでき、多値記録も可能なイ
オン発生器は、電極構造が複雑であるため、高精細ヘッ
ドには適さないという問題があった。
【0018】固体イオン発生器を画点毎に設けてイオン
流を制御するイオン流ヘッドでは、固体イオン発生器の
イオン発生孔と加速電極のイオン吐出孔とが正確に一致
する必要があるため、量産性に乏しく製造コストが高く
なるとともに、周囲環境の変動によりイオン発生量が変
化して、画像濃度変化が発生し易く、さらにイオン流を
制御するには特殊な高圧駆動回路を必要とし、しかもこ
のような駆動回路が画点毎に必要なため、回路規模が極
めて大きくなる。
【0019】コロナチャージャをイオン発生器に使用し
、2枚のイオン吐出孔を有する制御電極を用いて比較的
低い電圧でイオン流を制御する方法は、記録速度が遅く
、かつコロナチャージャを使用するためにイオン流ヘッ
ドの固体化が出来ず、量産に向かないという欠点がある
【0020】この発明は、上述の問題点に鑑みてなされ
たもので、低電圧駆動の実現と簡単な電極構造の採用に
より、ヘッドの高精細化が可能で、多値記録も容易であ
り、また一様な安定した静電潜像が形成でき、回路規模
が小さく、しかも量産化も容易であるイオン流記録装置
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、イオンを発生させる空間と、発生し
たイオンを蓄積しイオン流を制御する空間とを分離し、
イオン発生器に印加するイオン発生用に印加される電圧
による電界がイオン流の制御に影響を及ぼさないように
したものである。
【0022】具体的にはイオン発生器と誘電性記録媒体
との間にイオン吐出孔を有する所定の間隔の制御電極対
を配置し、制御電極対間に画像信号に応じて制御される
信号電圧を印加することによって、イオン吐出孔を通過
して記録媒体に到達するイオン流を画像信号に従って制
御する構成とする。
【0023】記録媒体にイオン流が照射される以前に、
記録媒体の表面をイオン流とは逆極性に予め一様帯電す
る構成をとることも可能である。
【0024】この発明の好ましい実施態様によれば、イ
オン発生器は例えば誘電体層と、この誘電体層の制御電
極対側の面上に形成された誘導電極および誘電体層の前
記制御電極対と反対側の面上に形成されイオン発生用の
スリットまたは孔を有するイオン発生電極からなり、大
量にイオンを発生できる構成とする。
【0025】イオン発生電極と制御電極対のイオン発生
器側制御電極とは、イオン発生用のスリットまたは孔の
大きさ以上の距離離れていることが望ましい。
【0026】イオン発生電極と制御電極対のイオン発生
器側制御電極との間には、イオン発生器で発生したイオ
ンを前記制御電極対側に移動させるためのバイアス電圧
が印加され、さらに制御電極対のイオン発生器側制御電
極と記録媒体との間には、イオン吐出孔を通過したイオ
ン流を記録媒体の方向に加速するための加速電圧が印加
される。
【0027】この場合、イオン発生電極と制御電極対の
イオン発生器側制御電極との間に、画像信号のオン期間
にはイオン発生器で発生したイオンを制御電極対側に移
動させるためのバイアス電圧を印加し、画像信号のオフ
期間には該バイアス電圧とは逆極性のバイアス電圧を印
加するようにしてもよい。
【0028】制御電極対の少なくともイオン発生器側制
御電極には、その表面に難酸化性金属層を形成すること
が好ましい。
【0029】イオン発生器と制御電極対との間の空間を
密封すると共に、この密封空間にイオン発生器側から連
通した空気流入孔を設け、この空気流入口から密閉空間
を通してイオン吐出孔に空気流を流す構成としてもよい
【0030】
【作用】この発明では、イオン発生器で発生したイオン
がイオン発生器と制御電極対のイオン発生器側制御電極
との間の空間に空間電荷として一旦蓄積され、この蓄積
されたイオンが制御電極対間に印加された信号電圧によ
って制御されることにより、イオン吐出孔から画像信号
に応じたイオン流として吐出されて記録媒体に到達し、
静電潜像を形成する。すなわち、画像信号がオンの状態
では信号電圧として、蓄積されたイオンを記録媒体方向
に移動させるような電圧が制御電極対間に印加される。 画像信号がオフの状態では、制御電極対間にイオン流に
対する逆バイアス電圧が印加され、蓄積されたイオンは
イオン発生電極と制御電極との間に留まる。この原理は
、真空中の電子を空気中のイオンに置き換えた三極真空
管と同様の原理である。
【0031】この場合、制御電極対間に印加する信号電
圧は数十V程度と低くてよいので、低電圧駆動が可能と
なる。また、静電潜像の形成前に誘電性記録媒体の表面
をイオン流とは逆極性に一様帯電させておくと、この記
録媒体の表面電位を利用してイオン流の加速を行うこと
ができるので、制御電極対のイオン発生器側制御電極と
記録媒体との間に印加する加速電圧を低くすることも可
能となり、駆動回路の低電圧化が達成される。従って、
実装面積の小さい駆動用ICを用いることでイオン流ヘ
ッドのIC化を容易にし、高精細化も容易となる。
【0032】また、この発明ではイオン発生器で発生し
た大量のイオンの一部を使用して記録媒体上に静電潜像
を高速度に形成するため、イオン発生電極に設けたイオ
ン発生用のスリットまたは孔と、制御電極対のイオン吐
出孔の大きさおよび中心軸が一致しない場合でも、安定
したイオン流の制御ができる。従って、イオン発生器と
制御電極間の位置合わせを容易にすることが可能となり
、イオン流ヘッドの製造工程を簡単となり、量産に適し
たものとなる。さらに、イオン発生量が50%程度変動
した場合も、制御電極で制御されたイオン電流の変動量
は8%以下に減少される。
【0033】一方、この発明では制御電極対の近傍に大
量のイオンを発生させるため、大量のイオンが制御電極
に照射されて制御電極の表面が酸化し、絶縁層が形成さ
れ易くなると考えられる。このような絶縁層が形成され
ると、イオン電流による電荷がその絶縁層に蓄積して電
位が上昇し、イオン発生器と制御電極間に印加されたイ
オン加速用のバイアス電圧が実効的に減少し、イオン電
流が減少する。制御電極対、特にイオン発生器側の制御
電極表面に酸化しにくい金属(例えば金、ニッケル、ス
テンレス、アルミ、チタン等)の層を設ければ、制御電
極表面の酸化がイオン照射によって進行することがなく
、上述のようなイオン電流の安定化が図られる。
【0034】また、上記の絶縁層が形成されると、イオ
ン発生器で大量に発生した正負両極性のイオンのうち、
静電潜像の形成に使用されない方の極性のイオンが絶縁
層に蓄積して帯電し、イオン発生量が変動する。この発
明では記録の空き時間、すなわち画像信号のオフの期間
にイオン発生器とイオン発生器側制御電極との間に、記
録時に印加されるバイアス電圧とは逆極性のバイアス電
圧を印加して、逆極性のイオン流を流すことで、イオン
発生器の絶縁層に生じた蓄積電荷を消去し、安定したイ
オンが発生するようにしている。
【0035】さらに、制御電極対のイオン吐出孔を除い
てイオン発生器と制御電極対との間の空間を密封構造に
し、この密封空間に外部から空気流入口から空気を流入
させると、密封空間内部は正圧となり、浮遊トナーや記
録媒体上の残留トナーが吐出孔内壁に付着することがな
くなる。これによって、イオン流が安定化されるととも
に、メンテナンス性が向上する。
【0036】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1は、この発明に係る固体イオン流ヘッドを
用いたイオン流記録装置の一実施例を示す図である。
【0037】図1において、固体イオン発生器はポリイ
ミド等の誘電体層1と、その一方の面に形成された厚さ
10〜30μm程度のイオン発生電極3と、他方の面に
形成された厚さ3〜5μm程度の誘導電極2とからなる
。イオン発生電極3には、イオンを容易に発生させるた
めに電界を集中させる幅100μm程度のイオン発生用
スリットまたは孔4が設けてある。このイオン発生器と
誘電性記録媒体10との間に、所定の間隔で一対の制御
電極6,8(以下、制御電極対という)が配置されてい
る。
【0038】イオン発生電極3と誘導電極2間にピーク
電圧1kV、周波数20kHzの交流電圧5を印加する
と、スリットまたは孔4に高い交番電界が発生し、高密
度の正負のイオンが発生する。このようにして発生した
正負のイオンは、イオン発生電極3と制御電極対6,8
のうちイオン発生電極側の制御電極6との間に印加され
た40〜50Vのイオン移動用のバイアス電圧7により
負極性のイオンのみが選択され、制御電極6,8の方向
に移動する。制御電極6,8は絶縁材12によりイオン
発生電極から150μm離れており、イオン吐出孔13
として約100μmの孔が形成されている。
【0039】画点記録時には制御電極6,8の間の電界
がイオン流を通過させる方向になるように、例えば記録
媒体10側の制御電極8がイオン発生電極3側の制御電
極6と同電位になる信号電圧9を印加する。これにより
イオン流は制御電極6と記録媒体10との間に印加され
た400〜500V程度の加速電圧11によって、記録
媒体10の方向に加速される。こうして記録媒体10上
に達したイオン流により、静電潜像が形成される。画点
を記録しない時は、イオン流が制御電極6,8の間を通
過しないように、例えば制御電極8の電位を制御電極6
に対して−30Vとなるように信号電圧9を変化させる
。この電位差−30Vによって加速用のバイアス電圧1
1による電界を打ち消し、イオンの通過を遮断する。 この様にイオン流の制御は、信号電圧9をオン・オフし
て行う。
【0040】この様に、制御電極対6,8をイオン発生
用スリットまたは孔4の大きさ(幅または径)以上に離
すことにより、イオン発生用の交流電圧5のために生じ
る電界の影響がイオン流の制御空間である制御電極対6
,8の間に及ばないようにしている。その結果、信号電
圧9として30Vという低電圧を用いて、イオン流の制
御が可能となった。
【0041】次に、この発明の他の実施例を説明する。 図2は、静電潜像形成前に予め記録媒体をイオン流と逆
極性に一様帯電させることで、加速電圧の印加を不要と
するか、または低電圧で済むようにした例である。
【0042】この実施例では、まず導電性基板21上に
誘電体層22を設けた記録媒体23上に、固体プリチャ
ージャ24により正の電荷25を一様に与えて帯電させ
る。固体プリチャージャ24は固体イオン発生器により
構成され、セラミック等の絶縁性基板26上にイオン発
生用の電界を形成させる誘導電極27を2〜4μm設け
、その上にポリイミド等の誘電体層28を20〜40μ
m塗布し、さらにその上に100μm程度の幅のスリッ
ト29を有する30μmの厚さのイオン発生電極30を
形成したものである。これらの両電極27,30間にピ
ーク電圧1kVで周、波数20kHzのイオン発生用交
流電圧31を印加し、正負のイオンを発生する。
【0043】また、イオン発生電極30には記録媒体2
3に与える表面電位とほぼ等しい正の+600Vのバイ
アス電圧32を与え、正のイオンのみを記録媒体23の
方向に移動させ、記録媒体23上に正の電荷33を蓄積
させる。この様にして記録媒体23の表面電位Vsをほ
ぼ+600Vに帯電させる。この実施例ではプリチャー
ジャとして固体プリチャージャ24を用いたが、従来の
ワイヤ・チャージャまたは導電性ローラを用いて記録媒
体23を帯電しても良い。
【0044】記録媒体23は、こうして一様な表面電位
Vsが与えられた後、矢印34方向に搬送され、記録画
点毎に設けられた素子から構成されている固体イオン流
ヘッド35の下に達する。この固体イオン流ヘッド35
は、図1とほぼ同様に各素子に共通した固体イオン発生
器36と、イオン吐出孔37を有する各素子毎に設けら
れた制御電極対38,48からなる。固体イオン発生器
36は、セラミック等の絶縁性基板39上にイオン発生
用の2〜4μmの厚さの誘導電極40が設けられ、その
上にポリイミド等の誘電体層41が10〜40μmの厚
さ塗布される。誘電体層41上には、スリット幅100
μm程度を有する50μm幅のイオン発生電極42が厚
さ15μm設けられる。イオンはイオン発生電極42と
誘電体層41の接合部から発生する。誘電体層41には
、厚さ150μmのポリイミド等の誘電性材料によるス
ペーサ47が設けられている。
【0045】このようにしてイオン発生電極42とイオ
ン流の制御電極対38,48をイオン発生電極間隔(ス
リット幅)以上に離すことにより、イオン発生空間43
とイオンの制御空間44とを電気的に遮断する。誘導電
極40とイオン発生電極42間に、ピーク間電圧2kV
、周波数10kHzの交流電圧45を加え、イオン発生
空間43に多量のイオンを発生させる。この交流電圧の
周波数を画像信号に対し十分大きくし、画像信号のパル
ス幅内で多数回のイオンを発生させる。こうして発生し
たイオンは、予め帯電された記録媒体23の表面電荷の
電界により、制御空間44に誘導される。
【0046】一方、制御電極38に他方の制御電極48
に対して−30Vの信号電圧46を印加したとき、イオ
ン流は遮断される。制御電極対38,48は厚さ100
μmのガラス、エポキシ基板の両面に記録ドットに対応
した電極をエッチングで設けている。また、制御電極3
8を制御電極48と同電位にすると、イオンが蓄積され
ている空間43の負のイオンが+600Vの記録媒体の
表面電位により加速されて、記録媒体23に達する。そ
の結果、記録媒体23の表面電位は+150V以下に低
下し、反転した450V以上の高い静電コントラストの
静電潜像が形成される。
【0047】次に、固体プリチャージャと固体イオン流
ヘッドとを一体構造にした記録ヘッドの模式的斜視図を
図3に示す。固体プリチャージャ24と固体イオン流ヘ
ッド35とが500μm厚の共通のセラミック基板26
,39上に設けられている。固体プリチャージャ24と
固体イオン流ヘッド35のそれぞれの誘導電極27,4
0は、スパッタ等の技術を用いアルミ等の金属を幅20
0μm、数千オングストローム程度の厚さに、1mm程
度の間隔で配置される。これらの電極27,40上に、
共通のポリイミド等の誘電体層28,41を10〜40
μmの厚さ塗布する。固体プリチャージャ24のポリイ
ミド上には、電極幅100μm、厚さ18μm程度のタ
ングステンまたはモリブデンのような高融点金属をスリ
ット幅100μmを有するように貼り付け、イオン発生
電極30を構成する。さらに、固体イオン流ヘッド35
においては、ポリイミド薄層41を有する18μm程度
のタングステンまたはモリブデンのような高融点金属を
スリット幅100μmのスリットを有し、かつ電極幅が
50μmになるように貼り付け、イオン発生電極42を
構成する。この上に厚さ150μmで150μmのスリ
ット幅を持つポリイミド膜を接着する。さらに、各ドッ
ト毎に独立した100μm径のイオン吐出孔37を有す
る厚さ20μmの制御電極対38,48を設ける。 このようにして、固体プリチャージャ24と固体イオン
流ヘッド35とを一体にしたヘッドを作成する。
【0048】図4は、駆動用ICをも一体にした他のヘ
ッドの平面図である。セラミック基板上に固体プリチャ
ージャ24と固体イオン流ヘッド35、さらに低電圧駆
動用の駆動用IC部50が設けられている。固体プリチ
ャージャのイオン発生電極30は、外部のイオン発生電
源と接続するため、引き出し線51が設けてある。
【0049】一方、固体イオン流ヘッドは、各素子毎に
独立した制御電極38があり、その電極の絶縁層下には
イオン発生電極42が存在する。このイオン発生電極を
外部のイオン発生電源に接続する引き出し線52が同様
にして設けてある。各素子の制御電極は引き出し線54
を介して、駆動用IC55に接続される。この駆動用I
Cは、信号線56から外部回路の信号を受け取る。
【0050】次に、固体プリチャージャ24の動作につ
いて、図5を参照して説明する。図5(a)に示すよう
に、誘導電極27とイオン発生電極30間に交流電圧が
印加されると、交流高電圧が誘電体層28とイオン発生
電極30間の空気層に加わることになる。ここではイオ
ン発生電極30をアースポテンシャルにし、誘導電極2
7にピーク間電圧1kVの交流電圧を印加したときのイ
オン発生電極30のスリット内で生ずる電位を算出し、
図5(b)に示した。スリット幅100μmと30μm
の場合について、横軸はイオン発生電極30のスリット
中央からイオン発生電極30の面内方向に向けての距離
で、縦軸は誘電体層28上10μmでの電位を示してあ
る。
【0051】スリット幅が100μmの場合は、ピーク
間電圧1kVの交流でイオン発生電極30近傍の電界、
ほぼイオン発生の臨界値(〜120V/10μm)とな
り、イオンが発生する。一方、スリット幅が誘電体層2
8の厚さと同程度となると、急激に電圧が減少する。ス
リット幅が30μmでは、スリット幅100μmと比較
し電界が1/2以下となり、イオンを発生させるには、
ピーク間電圧2kV以上が必要となる。以上のことから
十分なイオンを発生させるには、スリット幅が誘電体層
28の厚さより広いことが好ましい。ここでは、スリッ
ト幅を誘電体層28の厚さ40μmの2.5倍の100
μmとした。
【0052】次に、固体イオン流ヘッド35の動作につ
いて、図6を用いて理論的に説明する。固体イオン流ヘ
ッド35のイオン発生空間43で生じたイオンは、制御
空間44に移動される。移動されたイオンに対しては、
制御電極48を陰極とし、記録媒体23を陽極とする三
極真空管とほぼ同様の動作がなされる。真空管の場合は
電子を取り扱い、この発明の例ではイオンを取り扱う点
が異なる。そのため、キャリア速度と電圧との関係式が
異なり、その結果イオン電流等の基本方程式に差が生ず
る。ここでは、基本方程式とそこから導出されるイオン
電流の式等を用いて説明を行う。
【0053】イオンの動作を示す基本方程式は(1)式
で示される。(1)式でVは制御電極48から記録媒体
方向ヘ距離yだけ離れた点の電位、εoは真空中の誘電
率、εaは空気の比誘電率、ρは制御電極48からの距
離yにおいて存在するイオン流による空間電荷量、υは
距離yにおけるイオンの速度、μはイオンの移動度、i
は距離yにおけるイオン電流である。
【0054】以上の式では、イオン発生空間43から常
に十分なイオンを供給でき、信号電圧によりイオン吐出
孔37からイオン流が流出している状態でも、イオンの
蓄積電荷に十分なイオンが存在するものとして取り扱っ
ている。
【0055】この発明の実施例では、制御空間44中に
イオンによる空間電荷を積極的に作成し、制御すること
で低電圧駆動を可能にしており、イオンの発生自身を高
い電圧で制御する従来の方式とは基本的に異なる。この
ようにして発生した負のイオンは、制御電極対38,4
8間に信号電圧Vgが加わると、記録媒体23の表面電
位Vsで加速され、(2)式で示すイオン電流Ipを生
ずる。(2)式でaは記録媒体23と制御電極38間の
距離、bは制御電極38と制御電極48間距離である。 kは制御電極対38,48間、および制御電極48と記
録媒体23間の仮想上の容量で決まる三極真空管と同様
の電圧増幅率であり、電極の大きさで決まる。計算では
真空管のグリッドと同様に、制御電極対38,48が周
期的に存在するものとして近似している。電圧増幅率k
は制御電極対38,48のイオン吐出孔44中心からの
距離により変化し、その中心で値が最小となりイオン電
流はその中心で最大となる。信号電圧Vgを変えること
により、上式で与えるイオン電流を記録媒体に流すこと
ができる。
【0056】一方、信号電圧が増加して、イオン電流が
蓄積空間43中のイオン量を越えると、蓄積された全て
のイオンが流出し、一定の飽和電流に達する。そのため
、イオン発生量を多くし、この範囲内でイオン電流を制
御する場合は、固体イオン発生器36の電極バラツキに
よるイオン発生量の変動を防止できる。
【0057】また、イオン流を遮断するときの電圧(遮
断電圧)Vgは制御電極48を基準にして(3)式で示
される。制御電極対38,48のイオン吐出孔37中心
では増幅率kが最小となるため、イオン吐出孔37中心
部での遮断電圧Vgが最大となる。そのため、制御電極
38に遮断電圧以上の電圧を印加することで、イオン電
流を遮断できる。
【0058】制御電極38に加える信号電圧は、この遮
断電圧よりも小さい値が好ましい。信号電圧が遮断電圧
よりも大きくなると、発生した負のイオンの一部が制御
電極48に直接流れ込み、イオンの使用効率が低下する
。このため、制御電極38に印加する信号電圧の最大値
が遮断電圧に等しくなるように設定することが好ましい
【0059】次に、この発明による固体イオン流ヘッド
を用いた記録装置の応答速度について図2のようにプリ
チャージャを用いた場合を例に説明する。記録媒体23
の初期の表面電位Vsは、固体イオン流ヘッド35から
の負のイオン電流により時間と共に減少する。表面電位
が減少すると、イオン流の実効加速電圧が低下し、イオ
ン電流が減少する。これにより時間と共に表面電位の減
少割合が少なくなり、(4)次式で示す値Vpとなる。 ここでは、信号電圧が遮断電圧と等しい場合を示した。 (4)式において、Cpは記録媒体23のキャパシタン
スである。
【0060】次に、以上の理論的考察をもとに、固体イ
オン流ヘッドを用いた静電潜像形成のメカニズムについ
て、具体的に図2と図6(a)を用いて説明する。固体
プリチャージャ24の誘導電極27とイオン発生電極3
0間に振幅間電圧2kV、周波数50kHzの正弦波ま
たは矩形波の交流電圧を加えるとともに、イオン発生電
極30を記録媒体23から500μm隔てて設置する。 イオン発生電極30にバイアス電圧+600Vを与える
と、イオン発生電極30から2.8×10−4A/cm
2程度の大量の正負のイオンが発生し、100μs程度
の短時間で記録媒体23はバイアス電圧に等しい+60
0Vの初期表面電位となる。記録媒体23は、50μm
厚のフッ化ビニリデン等の樹脂系誘電体層22を導電層
21上に設けたものである。
【0061】次に、この帯電した記録媒体23は固体イ
オン流ヘッド35下に搬送され、イオン吐出孔37から
記録信号に応じて生じた負のイオン流により、記録媒体
の+600Vの表面電位が消去され、反転した静電潜像
が形成される。
【0062】この固体イオン流ヘッド35の動作を図6
(b),(c)を用いて、次に説明する。この固体イオ
ン流ヘッドのイオン発生器36を構成しているイオン発
生電極42と誘導電極40間は、振幅間電圧2kV、周
波数50kHzの正弦波または矩形波の交流電圧が印加
すると、正負の2.8×10−4A/cm2程度のイオ
ン電流が生ずる。このようにして生じた制御空間中の負
のイオンは制御電極38の信号電圧46により制御され
、イオン吐出孔37から吐出し、記録媒体23上の表面
電位で加速されて記録媒体に達する。この固体イオン流
ヘッド35の増幅率kは、三極真空管と同様の計算から
図6(b)に示すように、イオン吐出孔37の中央から
の距離によって変化し、吐出孔37中心部で最小値「3
5」となり、周辺では大きい値「150」となる。 そのため遮断電圧は式(3)で示すように、吐出孔37
の中心部で最大となる。また、信号電圧が−30Vのと
き、制御電極38が制御電極48に対し−30Vの逆バ
イアス電圧となり、負イオン電流を遮断する。信号電圧
が0Vになると、制御電極対38,48は同電位となり
、イオン電流が記録媒体23の表面電位Vsに引かれて
流れる。
【0063】このようにして、イオン電流のオン・オフ
が可能となる。このときに流れるイオン電流の最大値は
、式(2)より1.5×10−5A/cm2程度となり
、イオン発生器36から生じるイオン電流(2.8×1
0−4A/cm2)より十分小さい。そのため、イオン
発生電極42からのイオン発生量のバラツキはイオン電
流に影響することなく、安定した静電潜像を得ることが
できる。
【0064】次に、式(4)を用いて画像信号に応じた
イオン電流を+600Vに予め帯電された記録媒体23
に与え、時間経過に対する記録画点中心の表面電位減衰
特性を計算した結果を図7に示す。100μs後に、画
点中心で記録媒体23上の表面電位は+150Vに低下
し、450Vの静電コントラストが得られる。一方、画
点周辺部では250V程度に表面電位が低下し、350
Vの静電コントラストとなる。このように、画点中心部
と周辺部との電位が制御電極の周辺効果により異なるた
め、隣接画点が重なるようにイオン吐出孔を千鳥状に配
置し、均一電位が得られるようにしても良い。印字速度
を200μsと設定すると、解像度240dpiのとき
90枚/分(A4相当)の高速印字が可能となる。制御
電極対の厚さ、制御電極の厚さが変化すると変動率kが
変化し、イオン吐出孔37からのイオン流量が変わる。 そのために印字速度が変化する。ここでは、240dp
iの解像度について450V以上の静電コントラストが
得られ、かつ30枚/分の印字速度が実現できる制御電
極対38,48の厚さ、および制御電極厚の範囲を計算
から設定し、図8に示した。前記の例で示した固体イオ
ン流ヘッドは、図8(a)中の◎印で示す解像度240
dpi、制御電極対38,48の厚さ60μm、および
制御電極厚18μmである。この図の斜線で示した領域
が30枚/分以上の高速記録を可能とする。図6(b)
は、400dpiの高精細モードの場合である。
【0065】次に、この発明のイオン流ヘッドの構造に
ついて、さらに他の実施例を説明する。図9はイオン発
生電極42の数を増やし、イオン発生部36と制御電極
対との位置合わせ誤差によりイオン電流が変動しないよ
うにしたものである。図9の例では幅40μmのイオン
発生電極42を40μmおきに多数本設けている。
【0066】また、図9の構成の固体イオン流ヘッドに
おいて、イオン発生空間43から制御空間44へ効率よ
くイオンを移動させるために、図10のようにイオン発
生電極42と制御電極48との間にバイアス電位61を
印加すると効果がある。このバイアス電位は40〜60
Vで良い。
【0067】この発明のイオン流ヘッドの構造について
、更に他の実施例を説明する。図11は、イオン発生用
の交流電圧による電界を遮断するための電極62をイオ
ン発生電極42間のスリットに設け、制御電極対38,
48をイオン発生部に近づけたものである。イオン発生
電極42の厚み15μmに対し、イオン発生部と制御電
極対38,48の間隔を規定するスペーサ47は30〜
40μmにする。このことにより、イオンを発生し蓄積
する空間とイオン流を制御する空間を完全に分離するこ
とができ、イオン流を低電圧で制御できる。
【0068】また、図12のようにイオン発生電極42
と遮蔽電極62の間にバイアス電位63を印加すると、
イオンがイオン発生空間43から制御空間44へ移動し
易くなり、イオンの利用効率が改善される。
【0069】なお、この発明による固体イオン流ヘッド
の電極構成は上記実施例に限定されるものではなく、イ
オン発生空間とイオン制御空間を有し、かつイオン制御
空間中のイオンによる空間電荷を低電圧で制御する考え
に基づく固体イオン流ヘッドは、全てこの発明に含まれ
る。
【0070】図13は、この発明を適用したプリンタの
実施例を示す断面図である。記録を行うための記録紙は
カセット421にストックされており、記録開始タイミ
ングに応じて給紙ローラ418より記録紙は一枚づつ繰
り出される。給紙ローラ418より繰り出された記録紙
はUターンローラ415により搬送方向をドラム(記録
媒体)400の方向に変えられ、アライニング検出器4
14及びアライニングローラ413によって記録紙の方
向が整えられて記録ドラム400に達する。
【0071】一方、ドラム400上では記録開始タイミ
ングによって回転を開始し、記録画像に応じた画像がド
ラム400上に形成されることになる。記録ドラム40
0は後述するが、ここではアルミドラム上に数10μm
〜20μm程度の厚みのフッソ系樹脂からなる絶縁性誘
電体層を被覆した構成をなす。このような記録ドラム4
00に対し、まずプリチャージャ401により−600
Vに一様帯電する。そして、一様帯電された記録ドラム
400上にイオン流ヘッド3を用いて、各記録ドット毎
にアナログ的に制御された正極性のイオン流によって静
電潜像を形成する。このヘッド3については後段で詳述
する。また、イオン流ヘッド3は送風モータ409から
成るコンプレッサ408により、送風チューブ407を
介してエアーが送られる。このエアーが必要な理由につ
いても、後述する。
【0072】イオン流ヘッド3によって静電潜像が形成
された記録ドラム400は、さらに現像器ユニット40
5において現像が行なわれる。現像器ユニット405は
一般に用いられているようにマグネットローラ402、
トナーセンサ403、シャフト404より構成され、一
成分負極性のトナーがシャフト404により掻き回され
ている。トナーセンサ403はトナー量を検出するもの
である。マグネットローラ402の記録ドラム400側
において、−500Vのバイアス電圧で反転現像を行う
【0073】記録ドラム400上に形成されたトナー像
は、記録ドラム400に巻き付けた記録紙転写チャージ
ャ419上でに転写され、剥離チャージャ420により
記録紙が記録ドラム400より剥離されて、出口方向ヘ
搬送される。記録紙へのトナー転写が完了した記録ドラ
ム400は、クリーナーユニット437において残留ト
ナーがクリーニングされる。クリーナーユニット437
はトナーを掻き取るためのクリーニングブレード436
と、掻き落とされたトナーを受け取る回収ブレード43
5及びトナー回収オーガー434よりなる。そしてクリ
ーニングされた記録ドラム400はプリチャージャ40
1により一様帯電が行なわれ、以後上記のプロセスが繰
り返される。
【0074】一方、トナー像が転写された記録紙は、ベ
ルト422及びベルト搬送シャフト423より成るベル
トユニットにより定着ユニット430へ搬送される。定
着ユニット430はヒートローラブレード429、出口
ローラ428、剥離爪ユニット427、ヒーターランプ
426、ヒートローラ425およびサーミスタ424か
らなり、トナー像が転写された記録紙上に、2つのヒー
トローラ425の圧力と上のヒートローラ425に内蔵
されたヒータランプ426の熱とによりトナーを固定す
る。ヒーターランプ426の熱制御は、サーミスタ42
4からの信号によって行われる。定着を終えた記録紙は
、剥離爪ユニット427により上のヒートローラ425
よりスムーズに剥がされる。定着工程を終えた記録紙は
、2つの出口ローラ428により出口方向に排紙される
。尚、ヒートローラ425にはブレード429が設けら
れ、このブレード429によって不要なトナーをクリー
ニングする。
【0075】定着された記録紙は出口方向に搬送され、
出口スイッチ432の検出により駆動される出口ローラ
433によってトレー438へ排紙されて一連の記録動
作が完了する。また、説明を省略したがシステムとして
カセット421を検出するカセット検出器417、結露
防止のためのヒータ416及び制御基板406が通常の
プリンタと同様に本システムにも設けられている。また
、上記例では自動給紙についての説明をしたが、手差し
によってもよい。この場合、手差し紙を受けるガイド4
10と、手差し紙を検出するための検出器411及びこ
の検出器411の出力により駆動される手差し用ローラ
412が必要となる。
【0076】次に、本発明の他の実施例のイオン流記録
装置について、図14を用いて説明する。
【0077】このヘッドは説明上模式的に図示されてお
り、交流固体イオン発生器200と制御電極部205か
ら構成されている。固体イオン発生器200は、セラミ
ック基板201上に誘導電極206を設け、その上を〜
20μm厚の(ガラス)絶縁層207を厚膜印刷で被覆
し、厚さ20μm、幅40μmのイオン発生電極209
に幅40μmのスリット208を2列設けたものである
【0078】制御電極部205は制御電極対である第1
、第2の制御電極203,204からなり、両面に18
μm厚の銅箔を貼り付けた100μm厚のガラスポリイ
ミド213をイオン通過用100μmφの穴210を2
00μmピッチで多数ドリルにより開けたものである。 この制御電極部205は、イオン発生電極209のスリ
ット208の中心と制御電極部205のイオン吐出孔2
10中心とを一致させて、イオン発生器200の前方〜
200μmの位置に接着剤で固定されている。さらに、
導電層215とその上に形成された厚さ〜数10μmの
フッ素樹脂層216からなる記録媒体(ドラム)400
が、第2制御電極204から約500μm離れた位置に
設けられている。この記録ドラム400は、600Vの
表面電位にプリチャージされている。
【0079】イオン発生器200の誘導電極206とイ
オン発生電極209との間に、〜3kVP−P、〜30
0kHzの交流電圧211を印加し、イオン発生電極2
09のスリット208領域に強電界を形成して高密度の
イオンを発生させる。また、イオン発生電極209には
第1制御電極203に対し+250Vの直流バイアス電
圧214を印加することによって、気中を走行してエネ
ルギーを減衰したイオン(ここでは主に+極性イオン)
が空気中を通過して第1制御電極203に達する。第1
制御電極203に達したイオンは、第1制御電極203
と第2制御電極204間の〜60Vの信号電圧212で
コントロールされる。このコントロールされたイオン流
は、記録媒体400上に予め与えられたプリチャージに
よる表面電位で、第2制御電極204から記録媒体40
0に達し、その表面電位を減衰して高い静電コントラス
トの静電潜像を形成する。
【0080】このように、イオン発生器200から生じ
た高密度のイオン電流による空間電荷を、制御電極の電
圧増幅率を用いて低い電圧(80V以下)で制御し、高
い静電コントラスト(350V以上)と、高速記録(記
録速度A4:30枚/分)を達成することができた。こ
のために、本実施例では以下の5点に留意した。
【0081】(1)高速記録を可能にする高密度イオン
流を得るため、イオン発生器には誘電体層を挟んだ誘導
電極とイオン発生電極を設けて電極間に高圧(3kVP
−P以下)の交流電圧を印加し、イオン発生電極端の強
電界領域から高密度のイオンを発生させる。
【0082】(2)イオン発生用交流高電圧が、イオン
を制御する制御電極間の電界に影響を与えない様にイオ
ン発生電極にスリットを設け、背面の誘導電極からの高
電界の漏洩を遮断する。
【0083】(3)空気中にイオンを通過させ、高電圧
(3kVP−P以下)で生じたイオンのエネルギーを減
衰させてイオンの低電圧制御を可能にし、かつ電極間火
花放電を防止するため、イオン発生電極近傍の空気の放
電開始電界(30kV/cm)領域から制御電極を遠ざ
ける。
【0084】(4)記録媒体に予めプリチャージを施し
、イオン流加速のための電界を形成させることにより、
制御電極から高圧のDCバイアス電圧を除き、制御回路
の設計を容易にする。またプリチャージにより反転した
静電潜像を形成し、濃度むらが少ないなど画質的に有利
な反転画像を可能にする。
【0085】(5)このように記録媒体に予めプリチャ
ージを用いて制御電極を低電位に保持し、イオン吐出孔
を設けた2枚の近接する制御電極の電圧増幅率を用い、
低い制御電圧で高い静電コントラストを得られるように
することで低い耐圧の低電圧駆動ICを使用できるよう
にする。
【0086】次に、以上の(1)〜(5)点について理
論計算から検討し、さらに理論計算から設計・試作した
ヘッドを用い、実験によりイオン電流の低電圧制御、高
い静電コントラスト、高速さらに階調記録の可能性を図
5を用いて説明する。
【0087】まず、イオン発生器からイオンが無限に生
ずる仮想面を仮定し、ポアソン方程式、電流の連続式、
イオン移動度と電界による空気中のイオン速度式を用い
てイオン電流の計算予測を行う。計算の手順およびその
概要を次に述べる。
【0088】イオン発生器200から距離yにおいて存
在するイオンの電荷密度をρ、その点での電圧をVy、
イオン電流をIbとすると、電圧とイオン電流の関係式
は、ポアソン方程式、電流の連続の式および電界印加時
のイオン速度式である(5)式で示すことができる、こ
こで距離yは、境界要素法による電位計算からイオン発
生電極と同電位となるイオン発生器200の絶縁層から
〜50μm離れた点301を基準点にとる。バイアス電
圧はイオン発生電極209と第1制御電極定電極203
間に印加されているものとする。εoは真空中の誘電率
、εaは空気の比誘電率、μは空気中のイオン移動度で
ある。υはイオンの速度である。
【0089】必要なイオンは電流Ibが与えられたとき
、絶縁層から第1制御電極方向の距離yにおける電圧V
yは、(6)式で示される。ここでyoの値は、第1制
御電極面に一様な電極を設置し、バイアス電圧Vbを印
加した時に流れるイオン電流値Ibの実験値から決定す
る。yoの物理的な意味は、イオン初速度がゼロで、イ
オンが無限に存在する仮想的なイオン発生面302を示
す。このyoの値が実験によるイオン電流の測定から決
まると、任意のバイアス電圧に対しイオン電流を計算か
ら予測できる。そのため、次にこのyoの値をイオン電
流の実験値から決定する。
【0090】基準面からイオン電流測定電極間の距離を
L1とすると、(6)式からバイアス電圧Vbを印加し
たときにイオン電流測定電極に流れるイオン電流値Ib
は、(7)式で示すことができる。この結果から、yo
はイオン電流の測定値Ibを用いて(8)式の計算がで
きる。
【0091】このyの点に於けるイオン密度は式(6)
からその点の電界を求め、式(5)のイオンの速度式と
電流の連続の式を用いて、(9)式で示すことができる
。そのため、y=0の仮想イオン発生面302では(1
0)式に示すイオン密度が生じている。
【0092】以上のイオン電流の計算では、+極性のイ
オンを取り扱った。一極性イオンについては、極性を逆
転し、+極性の移動度(μ+=1.4cm2/V・se
c)の変わりに一極性イオンの移動度(μ−=1.9c
m2/V・sec)を用いれば良い。このバイアス電圧
Vbを変化してイオン電流Ibを測定すると、イオン電
流はバイアス電圧の2乗に比例し、イオン電流の(7)
式と一致する。イオン電流Ibが6.5×10−7Aの
ときのyo値を(8)式から計算すると、(11)式の
ようになる。つまり、イオン発生器の絶縁層の後方27
2μmが仮想的な理論上のイオン発生面になる。
【0093】このときの発生イオン電荷量ρoは、(8
)式から計算すると(12)式の値になる。このとき、
基準面から400μm離れた第1制御電極面におけるイ
オン密度を(5)式から求めると、(12)式の値とな
る。
【0094】このように第1制御電極面に於けるイオン
密度は、基準面に於けるイオン密度の6割強の値に減少
し、発生したイオンの一部がイオン発生器と制御電極間
に空間電荷として蓄積される。
【0095】次に、ヘッドの低電圧制御と制御電極およ
び記録媒体に達するイオン密度について述べる。ここで
は上記のイオン流ヘッドを用い、4極真空管の電圧増幅
効果をモデルにしてイオン電流を計算し、制御電極20
3,204間に低い制御電圧を印加したときにイオン流
を制御でき、かつ記録媒体400上に数百Vの高い静電
コントラスト潜像を形成できることを示す。
【0096】イオン発生器200の絶縁体層の厚さは2
0μm、電極の厚さは20μm、イオン発生電極とスリ
ット幅はおのおの40μmで、3本のイオン発生電極と
2本のスリットを有する。計算は、イオン発生器200
と第1制御電極203面までの距離を450μm、第1
、第2制御電極203,204間の絶縁層213の厚さ
を100μm、第2制御電極204面と記録媒体400
間の距離を500μmとして行った。第1制御電極20
3の厚さは18μm、第2制御電極204の厚さは48
μmである。また、第1・第2制御電極203,204
のイオン吐出孔210は100μmの径で、解像度10
本/mmに相当する。
【0097】イオン流ヘッドの電圧配置は、イオン発生
器200の交流ピーク電圧を1.5kV(3kVP−P
)、イオン発生電極のバイアス電圧250V、イオン発
生器200上の第1制御電極203を(−20〜60)
Vの可変電圧、記録媒体400に近い第2制御電極20
4をアースポテンシャルとした。また、記録媒体400
の表面電位を−600Vにする。計算は、制御電極で制
御電圧の影響が最も小さく、制御しにくいイオン吐出孔
210の中心で行った。
【0098】ここで、真空管で詳細に検討されている電
圧増幅率をイオン電流に適用し、(a)真空管の電子の
運動の式をイオンの電界で移動する速度式に置き換え、
低電圧で制御できるイオン電流を求める。さらに、イオ
ン発生器から生じたイオンの一部が、静電潜像形成に使
用されていることを示す。また、(b)現像に十分な静
電コントラストを得るための必要電荷量を次に計算する
【0099】(a)低電圧制御可能なイオン電流につい
て真空管と同様、第1・第2制御電極203,204の
厚さの中央に制御電極の仮想制御面303,304をそ
れぞれ設定し、イオン吐出孔210面上の任意の点にお
けるイオン電流分布を計算する。この計算には、真空管
から電極相互の静電容量により算出されている電圧増幅
率を用いる。次に、第1、第2制御電極203,204
における仮想制御面303,304上に任意の点に於け
る電位計算を行い、その電位を用いて式(7)から空間
電荷が存在する場合の記録媒体400に達するイオン電
流を算出する。計算には、第1制御電極203の電圧を
変化させ、またイオン電流としては試作したイオン発生
器200の実験値を用いた。また、イオン電流が第1制
御電極203のイオン吐出孔210に入射する電界の歪
み効果による割合は、真空管の場合の補正項を近似して
用いる。計算に使用したヘッドと記録媒体400のパラ
メータを表1に示す。
【0100】電位がゼロとなるイオン発生器200の絶
縁層前方272μmの面から、第1制御電極203の仮
想制御面303までの距離をL0、第1・第2制御電極
203,204の仮想制御面303,304間の距離を
L1、第2制御電極204の仮想制御面304と記録媒
体400間の距離をLp、第1制御電極203の厚さは
2・G1、第2制御電極204の厚さを2・G2とする
。また、第1、第2制御電極203,204の厚さとイ
オン吐出孔210の直径との和を制御電極の周期P1,
P2とする。計算は、厚さ2・G1と2・G2の制御電
極205が真空管のグリッドと同様に、周期P1,P2
で連続しているものとして近似する。第1制御電極20
3にはVg1、第2制御電極204にはVg2、記録媒
体400の表面電位にVpを印加すると、イオン発生器
200で生じたイオン電流は第1制御電極203および
第2制御電極204で制御され、記録媒体400にイオ
ン電流Ipが流れる。
【0101】まず初めに、第1制御電極203の制御電
圧Vg1を印加し、第1制御電極203の仮想制御面3
03上の電位がVG1の時のイオン発生電極と第1制御
電極間に流れるイオン電流IG1を示すと、(9)式よ
り(14)式で与えられる。ここで、VG1の計算には
イオン発生器200、第1制御電極203、さらに第2
制御電極204からなる三極管を想定し、第1制御電極
203の仮想制御面303上の任意の点における電圧増
幅率K1を用いて行う。増幅率K1の値は、電極相互間
の静電容量のみで決定される値である。同様に第1制御
電極203、第2制御電極204、さらに記録媒体40
0からなる三極真空管の増幅率をK2、第1制御電極と
第2制御電極203,204間の相互増幅率をK1〜2
とし、さらに、イオン発生器200と第1・第2制御電
極203,204および記録媒体400からなる三極真
空管の相互増幅率をKpとする。
【0102】これらの増幅率は仮想制御面上の場所の関
数であるが、ここでは制御電極による電界の効果が最も
小さくなるイオン吐出孔210の中心で計算する。この
計算により、第1制御電極203の仮想制御面303上
任意の点における電位VG1は、(15)式となる。
【0103】また、相互増幅率K1〜2,Kpは、三極
真空管の増幅率K1,K2を用いて(16)式のように
示すことができる。
【0104】この第1制御電極203の仮想電極面30
3に流れるIG1のうち、第1制御電極203のイオン
吐出孔210を通過し、第2制御電極204に達するイ
オン電流I1〜2は、第1制御電極203の構造上の遮
蔽率S1と、電界による電界集中効果の補正項N1とを
考慮し、真空管の遮蔽率の補正項Sg1を導入して、(
17)式で近似して示すことができる。
【0105】こうして第1制御電極203のイオン吐出
孔210を通過したイオン電流は、第2制御電極204
で制御される。第1、第2制御電極203,204と記
録媒体400からなる三極真空管の増幅率K2を用い、
第2制御電極204の仮想電極面304上の電位VG2
を示すと(18)式の様になる。
【0106】この第2制御電極204の仮想電極面30
4を流れるイオン電流IG2は、第1、第2制御電極2
03,204の仮想制御面上の電位VG1・VG2を用
い、(19)式で与えられる。ここで、y1は第1制御
電極203のイオン吐出孔210を通過したイオン電流
I1〜2に対するイオン発生源の仮想面である。このy
1は、基準点からの距離にとると、(20)式で示すこ
とができる。
【0107】第2制御電極204に達するイオン電流の
うち、第2制御電極204のイオン吐出孔210を通過
したイオン電流は、記録媒体面に達するイオン電流Ip
となる。このイオン電流Ipは、第2制御電極の構造上
の遮蔽率S2と電界による電界集中効果の補正項N2を
考慮した遮蔽率の補正項Sg2を導入し、(16)式と
同様に(21)式で示すことができる。
【0108】ここで、第2制御電極204のイオン吐出
孔210を通過したイオン電流Ipに対するイオン発生
源の仮想面の距離y2を基準点からの距離とすると、y
2は(22)式で示すことができる。
【0109】イオン吐出孔210がイオン吐出孔210
の径の2倍のピッチで一列に並んでいる場合、第1制御
電極203に印加する制御電圧を変えたときの記録媒体
400に達する単位長さ当たりのイオン電流Ipは、計
算から図16(a)のようになる。ここで、第2制御電
極204はアースポテンシャル、イオン発生器200の
イオン発生電極209と第1制御電極203には250
Vのバイアス電圧を印加し、記録媒体400には表面電
位−600Vをプリチャージにより印加しておく。
【0110】第1制御電極303の電圧が−10Vの時
カットオフ状態となり、イオン電流は停止する。制御電
圧が上昇するにつれてイオン電流は増加し、60Vの制
御電圧ではイオン電流が最大値に近い1.9×10−8
A/cmに達する。このイオン電流値Ipoを構造上の
遮蔽率S2を用いて、単位面積当たりの電流密度に換算
すると、(23)式の値となる。このときの記録媒体に
達するイオン密度ρpは、(9)式と同様の(24)式
から得られる。
【0111】このイオン密度ρpは、(12)式で示し
たイオン発生器から生ずるイオン密度のほぼ1/75の
値となり、イオン発生器から生じたイオンが空間電荷と
して蓄積されていることが分かる。さらに、制御電圧を
増加して制御電圧がバイアス電圧程度になると、第1制
御電極203とイオン発生器200間のイオン加速用の
実効的バイアス電圧が減少し、イオン電流が減少する。 制御電圧がバイアス電圧とほぼ同程度になる340Vで
イオン電流がゼロになる。
【0112】(b)低電圧制御したイオン電流による静
電コントラストについて次に、プリチャージされた60
0Vの表面電位の記録媒体400にイオン電流を照射し
、そのときの表面電位の減衰を計算し、静電コントラス
トを求める。記録媒体400に50μm厚のルミラを設
け、600Vのプリチャージを行い、イオン流を照射し
たときの静電潜像の静電コントラストを計算する。単位
面積当たりのイオン電流Ipoが比誘電率εi、厚さd
iの記録媒体400に達すると、プリチャージによる6
00Vの記録媒体400上の表面電位は低下し、静電潜
像が形成される。この表面電位の低下ΔVpによる記録
媒体400上の電荷量の減少は、イオン電流IpoがΔ
tの時間流れたときの電荷量に等しい。この記録媒体4
00上の表面電位の変動量ΔVpは、記録媒体400の
単位面積当たりの静電容量Co(=εo・εi/di)
を用いて、(25)式で示すことができる。
【0113】ヘッド1で制御されたイオン電流Ip0を
用いてこの積分を行ない、時間の関数として表面電位V
pを示すと、(26)式のようになる。ここで、Vsは
プリチャージによる記録媒体の表面電位、係数AA,K
K1,KK2,KK3は増幅率とヘッドのディメンショ
ンで決まる値である。ヘッドに印加するパルス幅Tをパ
ラメータにとり、tが4msec(記録速度5枚/分:
A4相当)、2msec(記録速度10枚/分)、1m
sec(記録速度29枚/分)、0.5msec(記録
速度40枚/分)のときの、パルス電圧に対する表面電
位の減衰を計算した。この様子を図16(b)に示す。 計算は、マイラの記録媒体400の比誘電率2.3を用
いて行なった。パルス電圧が60Vの時(図中矢印)、
4msecのパルス幅で480Vの高い静電コントラス
トが得られる。また、2msecでは310V、1ms
ecでは270V、0.5msecでは90Vの静電コ
ントラストが得られることが計算から予測される。
【0114】以上のように、固体イオン発生器から生じ
たイオンの一部を静電潜像形成に使用し、他の使用しな
いイオンを固体イオン発生器と制御電極間に空間電荷と
して蓄積することにより、この蓄積された空間電荷を制
御すると大量のイオン流を低電圧で制御できる。
【0115】次に、図17を用いてイオン発生用のスリ
ット幅または孔径が異なり、さらに固体イオン発生器の
イオン発生用のスリット(または孔)の中心と制御電極
のイオン吐出孔との中心が異なる場合の他の実施例につ
いて示す。同時に、固体イオン発生器に設けた空気流入
口から空気流を流す構成も、同図17中に示す。
【0116】交流固体イオン発生器500は、セラミッ
ク基板501上に誘導電極502を厚膜または薄膜技術
で数μmの厚さに形成し、さらに誘導電極502上に厚
膜印刷技術によって焼成されたガラス層503を〜20
μmの厚さで、イオン流ヘッドに必要な長さだけ紙面方
向に設ける。このガラス層503上に厚さ〜20mmの
金電極からなるイオン発生電極504を幅〜40μm、
スリット幅〜40μmの間隔で厚膜印刷技術により形成
する。図中にはイオンを発生させるための多数のスリッ
トとイオン発生電極504が示してあるが、一本のスリ
ットでも十分なイオン発生量を確保できる。
【0117】誘導電極502の幅は多数のイオン発生電
極504の幅よりも狭くし、誘導電極502からの電界
を遮断して、誘導電極502からの漏洩電界で不必要な
イオンが生じないようにしてある。
【0118】この固体イオン発生器500から〜400
μmの距離を置いて、マイラシートなどの絶縁層により
隔壁506を設ける。この隔壁506上に、絶縁層50
9で隔離されたイオン吐出孔507を有する第1制御電
極508と第2制御電極510からなる制御電極基板5
11を設ける。第1、第2制御電極508,510の厚
さは、イオン吐出孔507の中心電界を制御電極間に印
加する低い信号電圧で十分制御できるように、〜20μ
m程度の厚さとなっている。
【0119】このように、発生したイオンによる空間電
荷の一部を低電圧で制御して記録に使用する本実施例の
イオン流ヘッドでは、固体イオン発生器500のイオン
発生用スリット幅が制御電極508,510間の距離よ
りも小さい場合、制御電極近傍の電界がほぼ一様電界と
なり、発生したイオンが一様に制御電極508,510
に達するため、制御電極508,510上のイオン吐出
孔の中心512と固体イオン発生器500のスリット中
心513とが一致する必要はない。そのため、多数の制
御電極を有する制御電極基板上の個々のイオン吐出孔は
、固体イオン発生器のほぼイオン発生電極上に存在すれ
ばよく、イオン流ヘッドの製造に当たり正確な組み立て
精度を必要としないため、製造工程が著しく簡素化され
る。
【0120】さらに、本実施例では固体イオン発生器5
00のセラミック基板501上にイオン発生電極に沿っ
て空気流入口514が設けられている。すなわち、空気
流入口514は固体イオン発生器500の中心513か
ら1mmの距離のセラミック基板501上に1mmφの
貫通孔を2mm間隔でレーザ加工により多数設けられる
【0121】また、本実施例では固体イオン発生器50
0と制御基板との間の隔壁をイオン発生電極504と制
御電極のイオン吐出孔507とを密封するように構成す
る。そして、空気流入口514から正圧の空気流515
を流入させ、イオン吐出孔507を通してイオン流ヘッ
ド外部に空気流を流し、記録ドラムの絶縁体516と制
御電極間の圧力を周辺よりも高圧にすることで、浮遊ト
ナーなどk飛翔粉体がイオン流ヘッドのイオン吐出孔5
07に付着することを防止し、イオン流ヘッドの安定性
を確保している。
【0122】次に、図18を用いて固体イオン流ヘッド
を長時間安定に動作させる実施例について説明する。こ
の例では、正極性のイオンを記録に使用するものとして
説明する。
【0123】図18において、固体イオン発生器600
から発生した正極性イオンにより空間電荷を形成して正
極性のイオン流を低電圧で制御するイオン流ヘッドでは
、固体イオン発生器600に近接して設けられた制御電
極601のうち、殊に第1制御電極602表面が大量に
発生した正極性イオン603で照射され、電極表面が酸
化されて絶縁層604が形成される。その結果、制御電
極に達したイオンにより、形成された絶縁層に電荷が蓄
積して固体イオン発生器600に与えたバイアス電圧が
実効的に低下し、イオン電流が減少する。信号電圧がオ
フ時には、発生した正極性のイオン603が、固体イオ
ン発生器600側の第1制御電極602に全て流れ、銅
などの金属で第1制御電極602が形成されていると、
急速に酸化される。そのため、イオン流ヘッドの制御電
極、特に第1制御電極602をニッケル、チタン、ステ
ンレスおよび金などの酸化され難い金属、または表面酸
化層で保護膜が形成され金属内部まで酸化が進行しない
アルミなどの金属で構成するか、メッキなどの方法で電
極表面を被覆し酸化を防止する。このようにすることで
、第1制御電極602の表面に酸化による絶縁層が形成
されることがなくなり、発生したイオン電流を安定に制
御電極に流すことができる。
【0124】一方、固体イオン発生器600の絶縁層6
05には、この固体イオン発生器600から生じた正・
負両極性のイオンのうち、静電潜像形成に使用しない負
極性のイオン606が蓄積するため、実効的なバイアス
電圧が低下し、イオン電流が減少する。このイオン電流
の減少を防止するには、絶縁層605上に蓄積した電荷
606を消去する必要がある。そのため、信号入力のオ
フ期間に記録時の正のバイアス電圧607とは異なる負
のバイアス電圧608を固体イオン発生器に与え、固体
イオン発生器の絶縁層に蓄積した負極性のイオン606
を正極性のイオンで消去するようにする。このようにす
ることで、固体イオン発生器の絶縁層を常に初期状態に
保持することができる。
【0125】このバイアス電圧の切り換え方法について
、図19を用いて説明する。一枚の記録紙の大きさに相
当する静電潜像を記録媒体上に連続して形成するタイミ
ングを、タイミングパルス609で示す。パルス幅61
0(T1)は、一枚の記録紙の大きさの静電潜像を形成
する期間であり、次の記録紙に記録を行うパルスの休止
期間611(T2)ではイオン流ヘッドを休止させる。 一方、タイミングパルス609に同期してバイアスパル
ス612が発生され、記録時にはバイアス電圧613を
イオン発生器と制御電極間に与える。このとき、休止期
間611を利用して記録時とは異なる負極性のバイアス
電圧614をイオン発生器に与え、固体イオン発生器の
絶縁層に蓄積した負極性の電荷を一枚の記録紙に相当時
間毎に消去する。
【0126】次に、他のバイアス電圧の切り換え方法に
ついて説明する。一枚の記録紙の大きさに相当する静電
潜像を記録媒体上に形成する周期610(T1)は、イ
オン流ヘッドが同時駆動で記録を行う多数の副走査時間
615(T3)と、副走査時間後の多数の休止時間71
6(T3)とから構成される。副走査時間には記録を行
う毎に、固体イオン流ヘッドのイオン発生器に正極性の
バイアス電圧617を与え、休止時間毎に負極性の電圧
618をイオン発生器のバイアス電圧に与えるようにす
る。
【0127】このように、イオン流ヘッドの副走査時間
毎に、固体イオン発生器の絶縁層に蓄積した負極性の電
荷を消去し、初期状態を維持することで安定したイオン
の発生を可能とすることができる。
【0128】
【発明の効果】この発明によれば、イオンの発生空間と
制御空間を分離しイオン発生電極を固体イオンヘッドの
解像度と独立して決定でき、低電圧駆動を可能にするイ
オン制御空間および制御電極を個々に設計出来るように
なる。これによってチップ面積の小さな低電圧駆動用I
Cの使用が可能となり、駆動用ICを搭載したイオン流
ヘッドの高精細化が達成できる。また、この発明では制
御電極に印加する信号電圧を変えることでイオン流量を
制御できるので、2値記録のみならず多値記録が可能と
なる。
【0129】また、固体イオン発生器を用いて大量のイ
オン量を発生させ、かつ該発生量以下のイオン流を静電
潜像の形成に用いることで、イオン発生電極のバラツキ
の影響を受けない安定した静電潜像の形成が可能となる
【0130】一方、イオン流ヘッドの制御電極を酸化し
ない金属で構成することによりヘッドの長寿命化を達成
できる。
【0131】さらに、イオン発生器と制御電極間に与え
るバイアス電圧を画像信号の休止時間に逆転して与え、
イオン発生器の絶縁層に電荷の蓄積を防止してイオン発
生量を長時間にわたり安定化することができる。このこ
とにより、従来イオン発生器の絶縁層として使用されて
いた特殊な材料である雲母に代えて、量産性に優れた厚
膜ガラスを用いてイオン発生器を製造するが可能になる
【0132】また、イオン発生器側から空気流を制御電
極のイオン吐出孔を通して流し、飛散トナーや紙粉によ
るヘッドの汚れを防止し、イオン流ヘッドの安定した制
御が可能になる。
【0133】
【数1】
【0134】
【数2】
【0135】
【数3】
【0136】
【数4】
【0137】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の一実施例に係るイオン流記録装置
の構成図
【図2】  本発明の他の実施例に係るイオン流記録装
置の構成図
【図3】  固体イオンヘッドの分解斜視図
【図4】 
 駆動ICを搭載した固体イオンヘッドの平面図
【図5】  プリチャージ用固体イオン発生装置の模式
的断面と種々のイオン発生用スリット幅に対するスリッ
ト内の電位分布を示す図
【図6】  固体イオンヘッドの模式的断面とその増幅
率およびイオン電流値を示す図
【図7】  記録媒体表面電位のイオン流による減衰特
性を示す図
【図8】  種々の解像度に対して30枚/分以上の記
録速度を与える制御電極対の厚さおよび制御電極厚との
関係を示す図
【図9】  本発明で用いる固体イオンヘッドの他の構
成を示す図
【図10】  本発明で用いる固体イオンヘッドの他の
構成を示す図
【図11】  本発明で用いる固体イオンヘッドの他の
構成を示す図
【図12】  本発明で用いる固体イオンヘッドの他の
構成を示す図
【図13】  本発明の別の実施例に係るイオン流記録
装置の構成図
【図14】  本発明を適用したプリンタの断面図
【図
15】  同実施例に係るパラメータを説明するための
【図16】  本発明に係る固体イオンヘッドの制御電
圧とイオン電流/表面電位との関係を示す図
【図17】
  本発明に係るイオン発生器と制御電極の配置および
固体イオンヘッドに与える空気流を示す図
【図18】 
 本発明に係る固体イオンヘッドの劣化現象を説明する
【図19】  図18に示すような固体イオンヘッドの
劣化現象を減少させるためのバイアス電圧のタイミング
を説明するための図
【図20】  従来の固体イオンヘッドを用いた記録装
置を示す図。
【符号の説明】
23…記録媒体、24…プリチャージ用固体イオン発生
装置、35…固体イオンヘッド、36…固体イオン発生
器、38…制御電極、42…イオン発生電極、43…イ
オン発生空間、44…イオン制御空間、45…イオン発
生用交流電源、46…信号電圧。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電性記録媒体の上にイオン流を照射して
    静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して画像記録を
    行うイオン流記録装置において、イオンを発生するイオ
    ン発生器と、このイオン発生器と前記誘電性記録媒体と
    の間に所定の間隔で配置され、イオン吐出孔を有する制
    御電極対と、前記イオン吐出孔を通過して前記記録媒体
    に到達するイオン流を画像信号に従って制御するために
    前記制御電極対間に画像信号に応じて制御される信号電
    圧を印加する手段とを具備することを特徴とするイオン
    流記録装置。
  2. 【請求項2】誘電性記録媒体の上にイオン流を照射して
    静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して画像記録を
    行うイオン流記録装置において、誘電体層と、この誘電
    体層の前記制御電極対側の面上に形成された誘導電極お
    よび前記誘電体層の前記制御電極対と反対側の面上に形
    成され、イオン発生用のスリットまたは孔を有するイオ
    ン発生電極により構成されたイオン発生器と、このイオ
    ン発生器と前記記録媒体との間に所定の間隔で配置され
    、イオン吐出孔を有する制御電極対と、前記イオン吐出
    孔を通過して前記記録媒体に到達するイオン流を画像信
    号に従って制御するために前記制御電極対間に画像信号
    に応じて制御される信号電圧を印加する手段とを具備す
    ることを特徴とするイオン流記録装置。
  3. 【請求項3】前記記録媒体にイオン流が照射される以前
    に記録媒体の表面をイオン流とは逆極性に予め一様帯電
    する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のイオン流記録装置。
  4. 【請求項4】  前記イオン発生電極と前記制御電極対
    のイオン発生器側制御電極とが前記イオン発生用のスリ
    ットまたは孔の大きさ以上の距離離れていることを特徴
    とする請求項2記載のイオン流記録装置。
  5. 【請求項5】前記イオン発生電極と前記制御電極対のイ
    オン発生器側制御電極との間に、前記イオン発生器で発
    生したイオンを前記制御電極対側に移動させるためのバ
    イアス電圧を印加する手段をさらに具備することを特徴
    とする請求項2記載のイオン流記録装置。
  6. 【請求項6】前記イオン発生電極と前記制御電極対のイ
    オン発生器側制御電極との間に、前記イオン発生器で発
    生したイオンを前記制御電極対側に移動させるためのバ
    イアス電圧を印加する手段と、前記制御電極対の前記イ
    オン発生器側の電極と前記記録媒体との間に、前記イオ
    ン吐出孔を通過したイオン流を前記記録媒体の方向に加
    速するための加速電圧を印加する手段とをさらに具備す
    ることを特徴とする請求項2記載のイオン流記録装置。
  7. 【請求項7】前記イオン発生電極と前記制御電極対のイ
    オン発生器側制御電極との間に、前記画像信号のオン期
    間には前記イオン発生器で発生したイオンを前記制御電
    極対側に移動させるためのバイアス電圧を印加し、前記
    画像信号のオフ期間には該バイアス電圧とは逆極性のバ
    イアス電圧を印加する手段をさらに具備することを特徴
    とする請求項2記載のイオン流記録装置。
  8. 【請求項8】前記制御電極対の少なくとも前記イオン発
    生器側制御電極の表面に難酸化性金属層を形成したこと
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のイオン流
    記録装置。
  9. 【請求項9】前記イオン発生器と前記制御電極対との間
    の空間を密封すると共に、この密封空間に連通した空気
    流入口を設け、この空気流入口から前記密閉空間を通し
    て前記イオン吐出孔に空気流を流す構成としたことを特
    徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のイオン流記録
    装置。
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