JPH04234340A - 抗寄生虫活性を有する新規な発酵生産物 - Google Patents

抗寄生虫活性を有する新規な発酵生産物

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JPH04234340A
JPH04234340A JP3193995A JP19399591A JPH04234340A JP H04234340 A JPH04234340 A JP H04234340A JP 3193995 A JP3193995 A JP 3193995A JP 19399591 A JP19399591 A JP 19399591A JP H04234340 A JPH04234340 A JP H04234340A
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treating
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Athanasios Tsipouras
アタナシオス ツィポウラス
Dan A Ostlind
ダン エー.オストリンド
Otto D Hensens
オットー デー.ヘンセンズ
Deborah L Zink
デボラ エル.ツィンク
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Merck and Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はクリソスポリウムメリダリウム(
Chrysosporium meridarium)
として同定された真菌微生物の発酵中に産生される新規
なビナフタレン化合物の生産を記載する。新規な化合物
はキサントメグニンに似ているが、新規な化合物は先行
技術のいずれの既知物質とも容易に区別される著しい構
造上の特徴を有している。本発明に従い、この新規な化
合物がヒト及び動物の健康に影響を及ぼす生物体に対し
て強力な抗寄生虫、殺虫及び駆虫活性を有することを発
見した。
【0002】本発明の目的は新規な化合物及び微生物学
的生産物からこのような化合物を製造する方法を提供す
ることである。更に本発明の目的は微生物発酵ブロスか
ら新規な化合物を回収及び精製する方法を提供すること
である。本発明の別の目的は、特に駆虫剤、殺ダニ剤又
は殺吸虫剤を使用する方法において寄生虫又は昆虫侵入
の治療方法を提供することである。従って本発明のもう
1つの目的は新規な化合物を含有する新規な抗寄生虫及
び殺虫組成物を提供することである。本発明のこれらの
及び他の目的は次の記述から明らかになるであろう。
【0003】本発明は新規な化学化合物に関する。特に
クリソスポリウムメリダリウムとして同定された真菌微
生物種による栄養培地の発酵によって生産される新規な
ビナフタレン化合物に関する。この新規な化合物は抗寄
生虫及び殺虫活性、特に駆虫、殺ダニ及び殺吸虫活性を
有することを発見した。本発明の新規な化合物を含有す
る抗寄生虫及び殺虫剤用の組成物を開示する。
【0004】本発明の新規な化合物(以後化合物Iと呼
ぶ)は式I:
【化2】 の化学構造を有する1,1′,8,8′テトラヒドロキ
シ−3,3′−ジメトキシ−6,6′−ジメチル−7,
7′−ジアセチル−2,2′−ビナフタレン、分子量4
90である。
【0005】化合物Iの構造はX線結晶及び化合物の種
々のスペクトル特性、特にその核磁気共鳴、質量、紫外
線及び赤外線スペクトルの詳細な解析によって決定した
。
【0006】図1は化合物Iの核磁気共鳴(NMR)ス
ペクトルを示す。 1H−NMRスペクトルはバリアン
XL300NMR分光計により300MHz (DMS
O−d6)に於て記録した。化学シフトは内部標準とし
て2.49ppm の溶媒ピークを用いて0ppm の
テトラメチルシランに対するppm として示す。化合
物Iの新規な製造方法はクリソスポリウムメリダリウム
又はその変異体を含む栄養培地の発酵からなる。この微
生物はメルクアンドカンパニー社、ローウェイ、N.J
.の培養コレクションに於てMF−5343を示す。本
発明の化合物を生産することができるこの培養試料は利
用可能性に関して限定せずに12301パークラウンド
ライブ、ロックビル、MD.20852のアメリカンタ
イプカルチュアコレクションの永久培養コレクションに
寄託されており、受託番号ATCC74009を指定さ
れている。
【0007】クリソスポリウムメリダリウムATCC7
4009のコロニーは25℃に於てジャガイモ−デキス
トロース寒天(ディフコ)で10日生育させることによ
り直径20〜27mmに達した。コロニーは深さ約1〜
2mmにわずかに隆起しフェルト面を有する。コロニー
は若干直立の菌糸鎖を有し、わずかに粒状、放射状隆起
又は不規則線状で詰まったものから深在するものまで微
細な辺縁を有した。コロニーの表面は最初乾いて白色〜
薄黄色であるがまもなく明るい黄色になり比較的広い白
色縁を有した。コロニーの色はリッジウェイ、R.カラ
ースタンダードアンドノーメンクラチュア、ワシントン
、D.C.1912年によりナフタレンイエロー、バリ
ウムイエロー、マスタードイエロー、ワックスイエロー
、ストロンチウムイエローであった。裏を見た場合、コ
ロニーは縁がひだに折りたたまれたガラス状であり、内
に向かって黄色であり、中心は黄褐色〜褐色であり、色
はリッジウェイ、R.カラースタンダードアンドノーメ
ンクラチュアによりカートリッジバフ、コロニアルバフ
、ハニーイエロー、クレーカラー、ベロナブラウン及び
ドレスデンブラウンを示した。臭い及び浸出はなかった
。
【0008】分生子柄は微小糸状から半巨大糸状まで組
込まれ一般に50μm以下の長さで異なっており、不規
則に分岐されまたは分岐されていないが分岐は通常鋭角
で分岐する。分生子発生は分節胞子、頂端及び節間であ
った。分生子は4.5〜6μm ×3〜5μm の広い
楕円形、洋梨形又はほぼ球形で、1又は2個の切形の跡
があり、平滑〜ぼんやりとしたいぼ状が多く、3%KO
H中でガラス様〜薄い灰色がかった黄色であった。菌糸
は中隔のある分岐した波形〜ねじれた形で直径0.5〜
4μm であった。
【0009】上記の説明はカーマイケル(Carmic
hael)、J.W.(1962年)、クリソスポリウ
ムアンドサムアザーアリューロスポリックハイフォマイ
セチス、Can.J.Botany第40巻、1137
〜1173頁のクリソスポリウムメリダリウムの記述に
関連している。上記の記述はクリソスポリウムメリダリ
ウムATCC74009の説明であり、本発明で使用す
ることができる。本発明はまた上述の微生物の変異体を
含んでいる。具体的には自然選択組換え技術例えば原形
質体融合、遺伝子転移等によって得られる変異体又は紫
外線照射のような電離放射線を含む変異剤又はニトロソ
グアニジンのような化学変異誘発物質又は類似の処理に
よって生産したものも包含される。
【0010】化合物Iはクリソスポリウムメリダリウム
ATCC74009の産生菌を含む以下に記載される条
件下適当な水性栄養培地の好気的発酵中に生産される。 多くの駆虫物質の生産に使用されるような水性培地は本
発明のビナフタレン化合物の生産方法に使用するのに適
している。このような栄養培地は微生物による同化可能
な炭素源及び窒素源及び一般に低レベルの無機塩を含有
する。更に発酵培地は微生物の発育及び所望の化合物の
生産に必要な微量金属を含むことができる。これらは通
常栄養源として使用することができる炭素及び窒素の複
合源に十分な濃度で存在させるが勿論所望される場合培
地に別々に加えることができる。
【0011】一般にデキストロース、スクロース、マル
トース、ラクトース、デキストラン、セレロース、コー
ンミール、オート麦粉等及びデンプンのような炭水化物
が栄養培地中適当な同化可能な炭素源である。培地中に
使用される炭素源の正確な量は幾分培地中の他の成分に
依存するが通常は培地の5.5〜15%の炭水化物量が
適していることが見出される。これらの炭素源は個々に
使用することもできるし、いくつかの炭素源を同一培地
中で混合してもよい。
【0012】酵母加水分解物、酵母自己分解物、酵母細
胞、トマトペースト、コーンミール、オート麦粉、大豆
ミール、カゼイン加水分解物、酵母エキス、コーン浸漬
液、醸造可溶分、綿実ミール、肉エキス等の種々の窒素
源が化合物Iの生産に於てクリソスポリウムメリダリウ
ムATCC74009によって容易に同化可能である。 種々の窒素源は単独で又は混合して培地の0.2〜6重
量%の量で使用することができる。
【0013】培地中に混入することができる栄養無機塩
類はナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウ
ム、カルシウム、リン酸、硫酸、塩素、炭酸及び類似の
イオンを生成することができる通例の塩である。またコ
バルト、マンガン等の微量金属も包含される。
【0014】以下で及び実施例に於て記載される培地は
単に使用することができる種々の培地の例示であり、限
定されるものではないことは注意すべきである。
【0015】クリソスポリウムメリダリウムATCC7
4009を使用する発酵は約20〜28℃の温度で行な
うことができる。最適結果に対してはこれらの発酵を約
22〜25℃の温度で行なうことが最も都合がよい。約
22〜23℃の温度が最適である。本化合物を生産する
のに適当な栄養培地のpHは約5.0〜8.5であるこ
とができるが好適なpHは約6.0〜7.5である。
【0016】小規模な発酵は栄養培地の適当量を既知の
滅菌技術を使用してフラスコに入れこのフラスコにクリ
ソスポリウムメリダリウムATCC74009の胞子又
は栄養細胞増殖を接種し、このフラスコに綿でかるく栓
をし、発酵を約23℃の温度で回転振盪機により約95
〜300rpm で約2〜21日間進行させることによ
って実施するのが都合がよい。大規模な仕事に対しては
攪拌機と発酵培地に通気する手段を備えた適当なタンク
で発酵を行なうのが好適である。栄養培地はタンク中で
調製され、滅菌後クリソスポリウムメリダリウム、AT
CC74009の栄養増殖源を接種する。発酵は栄養培
地に約22〜23℃の温度で攪拌せずに通気しながら1
〜8日間続けておく。
【0017】本発明の新規な化合物はクリソスポリウム
メリダリウム、ATCC74009発酵完了時に主とし
て菌糸体に見られそこから以下に記載される通り除去及
び分離することができる。
【0018】全発酵ブロスからの新規な化合物の分離及
び該化合物の回収は溶媒抽出及び種々のクロマトグラフ
ィー手法と溶媒系によるクロマトグラフィー分画の適用
によって実施される。
【0019】化合物Iはわずかしか水に溶解しないが有
機溶媒に可溶である。この性質は発酵ブロスから化合物
を回収するために使用するのに都合がよい。従ってある
回収方法では全発酵ブロスをほぼ同量の有機溶媒と混合
する。任意の有機溶媒を使用することができるが酢酸エ
チル、塩化メチレン、クロロホルム、メチルエチルケト
ン等の水不混和性溶媒を使用することが好ましい。一般
に最大回収を得るために数回の抽出が望ましい。溶媒は
化合物I並びに本化合物の抗寄生虫活性のない他の物質
を除去する。溶媒が水不混和性の場合、層を分離し、減
圧下で有機溶媒を蒸発させる。溶媒が水混和性の場合に
は、水不混和性溶媒で抽出して移送した水を分離するこ
とができる。次にこの溶媒を減圧下で濃縮することがで
きる。残留物を好ましくはシリカゲルを含有するクロマ
トグラフィーカラムに装填する。カラムは所望の生成物
といくらかの不純物を保持するが、不純物の多く、特に
無極性不純物を通過させる。カラムを塩化メチレン又は
クロロホルムのような適度の極性有機溶媒で洗浄して更
に不純物を除去し、次に塩化メチレン又はクロロホルム
及びアセトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール等
が好適である有機溶媒の混合物で洗浄する。溶媒を蒸発
させ、残留物を更にクロマトグラフィー媒質としてシリ
カゲル、酸化アルミニウム、デキストランゲル等を用い
溶離剤として種々の溶剤及び溶剤の混合液を使用してカ
ラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、分
取用層クロマトグラフィー、高圧液体クロマトグラフィ
ー等を使用してクロマトグラフィー処理する。薄層、高
圧、液体及び分取用層クロマトグラフィーは本化合物の
存在の検出及び分離するために使用することができる。
【0020】上記の通り分離した化合物は黄色粉末であ
り、HPLC(4.6×250mmゾルバックスC18
カラム、水中80%メタノールで平衡にし、40℃に於
て1ml/分で行なう)により14.1分で1本のピー
クを得た。U.V.最大はアセトニトリル中235、2
60及び381nm及び水性水酸化ナトリウム中211
、246、272及び389nmで出現した。I.R.
ピーク(溶融)は3310、2930、1737、16
85、1607、1543、1521、1457、14
29、1283、1200、1167、1125、10
33、983及び826cm−1で出現した。HRMS
はC28H26O8の式を示した(計算値m/Z490
.1628、m/Z実測値490.1609)。NMR
(13C、d6−DMSO)は21.7、32.1、5
5.5、97.4、107.3、108.6、118.
1、119.1、133.9、137.4、154.7
、158.9、159.5及び204.2ppm に於
てピークを示した。
【0021】上述の手法並びに当業者に既知の他の手法
の使用は化合物Iを含有する精製組成物を与える。化合
物Iの存在は選択された寄生虫に対する生物活性又は物
理化学特性に対して種々のクロマトグラフィー画分を分
析することによって決定する。
【0022】本発明によれば、化合物Iがヒト、家畜並
びに他の動物並びに家禽及び他の鳥類に感染する寄生虫
制御に有用な有効な抗寄生虫剤である。化合物Iはヒト
及び動物の治療上及び農業上の駆虫剤、殺虫剤及び殺ダ
ニ剤として著しい寄生虫撲滅作用を有する。
【0023】一般に蠕虫病と称される病気又は病気群は
動物宿主が蠕虫として知られる寄生虫に感染することに
よる。蠕虫病は家畜例えば豚、羊、馬、牛、山羊、犬、
猫及び家禽に於て広範且つ深刻な経済的問題である。蠕
虫類の中で線虫と称される群の蠕虫はヒトを含む様々な
種類の動物に広範囲にわたってしばしば感染の原因とな
る。上で言及した動物に感染する最も一般的な線虫属は
ファスキオラ(Fasciola)、ファシオロプシス
(Fasciolopsis)、ヘテロフィエス(He
terophyes) 、メタゴニムス(Metago
nimus) 、パラゴニムス(Paragonimu
s) 、クロノルキス(Clonorchis)、エピ
ストルキス(Episthorchis)、トログロト
レマ(Troglotrema) 及びスキストソマ(
Schistosoma) である。
【0024】蠕虫病として知られる寄生虫感染症は貧血
、栄養失調、虚弱、体重減少、腸管壁の著しい損傷を招
き、治療せずに放置した場合には感染宿主の死に至る。 化合物Iはこれらの寄生虫に対して予想外の高活性を有
し更にマダニ類、ダニ類、シラミ類、ノミ類、咬み型昆
虫及び牛に於けるハイポダーマ種(Hypoderma
 sp.) 馬に於けるガストロフィルス(Gastr
ophilus)及び囓歯動物に於けるキュテレブラs
p.(Cuterebra)sp. のような移動性の
双翅類幼虫に対して有効である。
【0025】化合物Iはまたヒトに感染する寄生虫にも
有用である。吸虫類のほかに人の胃腸管の他の一般的な
寄生虫属はアンシロストマ(Ancylostoma)
 、ネカター(Necator) 、アスカリス(As
caris) 、ストロンギロイデス(Strongy
loides) 、トリキネラ(Trichinell
a) 、カピラリア(Capillaria)、トリフ
リス(Trichuris) 及びエンテロビウス(E
nterobius)のような線虫及びダイフィロボス
リウム(Diphyllobothrium)、チニア
(Taenia)、ハイメノレピス(Hymenole
pis) 及びエカイノコッカス(Echinococ
cus)のような条虫(真田虫)である。胃腸管以外に
血液又は他の組織に見られる他の医学的に重要な線虫寄
生虫はウケレリア(Wuchereria)、ブルギア
(Brugia)、オンコセルカ(Onchocerc
a)、ロア(Laoa)、ジペタロネマ(Dipeta
lonema)、マンソネラ(Mansonella)
及びドラクンクルス(Dracunculus) のよ
うなフィラリア性蠕虫及び腸以外の場所の回虫、ストロ
ンギロイデス及びトリキネラ(Trichinella
) である。化合物Iはまた節足動物が寄生している人
並びに人を悩ます咬み型昆虫及び他の双翅類害虫に対し
て有用である。
【0026】化合物Iはまたゴキブリ、ブラテラ種(B
latella sp.)、着物の蛾チネオラ種(Ti
neola sp.) 、カーペットの甲虫アタゲヌス
種(Attagenus sp.) 及び家蝿ムスカド
メスチカ(Musca domestica) のよう
な家庭害虫に対して有効である。
【0027】化合物Iはまた貯蔵中の穀物の昆虫性害虫
例えばトリボリウム種(Tribolium sp.)
 、テネブリオ種(Tenebrio sp.)及び農
業植物の昆虫性害虫例えばクモダニ(テトラニクスsp
.(Tetranychus sp.))、アリマキ(
アシルチオシフォン、(Acyrthiosiphon
))、イナゴのような移動性直翅類例えばバッタや植物
組織中に生息する昆虫の未成熟期のものに対しても有用
である。化合物Iは農業上重要なことである土中の線虫
や植物の寄生虫例えばメロイドジネ種(Meloido
gyne sp.) の制御のための線虫駆除剤として
有用である。
【0028】化合物Iは哺乳類に駆虫剤として用いる場
合には単位投薬形例えばカプセル剤、大型丸剤若しくは
錠剤又は液剤飲薬として経口投与することができる。飲
薬は通常化合物Iを懸濁化剤例えばベントナイト及び湿
潤剤又は類似の賦形剤と共に水に溶解、懸濁又は分散さ
せたものである。一般に飲薬はまた消泡剤をも含む。飲
薬処方は約0.001〜0.5重量%の化合物Iを含む
。好ましい飲薬処方は0.01〜0.1重量%の化合物
Iを含有するものである。カプセル剤及び大型丸剤は化
合物Iを賦形剤例えばデンプン、タルク、ステアリン酸
マグネシウム又はリン酸二カルシウムと混合したものを
含む。
【0029】化合物Iを乾燥固体単位投薬形で投与する
ことが望まれる場合には、所望量の化合物Iを含有する
カプセル剤、大型丸剤又は錠剤が通常用いられる。これ
らの投薬形は化合物Iを適当な微粉砕された希釈剤、充
填剤、崩壊剤及び/又は結合剤例えばデンプン、乳糖、
タルク、ステアリン酸マグネシウム、植物ゴム等と緊密
且つ均一に混合して調製する。それらの単位投薬処方は
その総重量及び化合物Iの含有率が治療される宿主動物
の種類、感染の程度と種類及び宿主の重量によって種々
変わり得る。
【0030】化合物Iを動物の飼料を通じて投与する場
合は、それを十分に分散させるか追い肥として用いるか
出来上がった食物にペレット剤の形で加えて用いるか又
は別途に与えるかする。また、化合物Iは非経口的例え
ば管内、筋肉内、気管内又は皮下注射により動物に投与
することができるが、この場合は化合物Iは液体媒体中
に溶解又は分散される。非経口投与の場合、化合物Iは
使用し得る賦形剤好ましくは各種植物油例えば落花生油
、綿実油等と適当に混合される。他の非経口的賦形剤例
えばソルケタール、グリセロール、ホルマールを用いた
有機製剤及び水性非経口処方も用いられる。化合物Iは
非経口処方中に溶解又は懸濁され、このような処方は一
般に0.005〜5重量%の化合物Iを含む。
【0031】化合物Iはその主たる用途が蠕虫病の治療
及び/又は予防であるが、他の寄生虫例えば節足動物性
寄生虫即ちマダニ類、シラミ類、ノミ類、ダニ類及び他
の咬み型昆虫によって引き起こされる家畜及び家禽の病
気にも有用である。またこれはヒトを含む他の動物に生
じる寄生虫性の病気の治療にも有効である。最良の結果
を得るための至適使用量は勿論治療される動物の種類及
び寄生虫感染又は外寄生の種類と程度による。一般に良
い結果は化合物Iを経口投与する場合で動物又はヒトの
体重1kg当たり約0.001〜100mgで得られ、
0.1〜100mgがより良く、この総投与量は一回又
は比較的短い期間、例えば1〜5日内に分割して与えら
れる場合である。化合物Iを投与する場合動物に於ける
このような寄生虫の優れた制御は一回の投与量が体重1
kg当たり約0.1〜100mgの投与によって得られ
る。繰り返し治療は再感染を治療するために必要に応じ
て行なわれ、寄生虫の種類及び用いられる農業技術に依
存する。 これらの物質を動物に投与する方法は家畜治療界に於て
は知られている。
【0032】化合物Iが動物の飼料の一成分として又は
飲料水中に溶解又は懸濁した状態で投与されるときには
、化合物Iが不活性媒体又は希釈剤中によく分散した組
成物が与えられる。不活性媒体とは化合物Iと反応せず
且つ動物に安全に投与できるものを意味する。好ましく
は飼料投与の場合の媒体はその動物の飼料の一部である
(又は一部になり得る)ものである。
【0033】適当な組成物としては化合物Iが比較的多
量に含まれるプレミックス飼料又は添加物であって動物
に直接与えるか又は飼料に直接添加するか若しくは中間
的に希釈ないし調合してから添加するのに適している。 このような組成物に適する代表的な媒体又は希釈剤とし
ては例えばジスチラーズ乾燥穀物、コーンミール、シト
ラスミール、発酵残留物、すりつぶしたカキ殻、小麦微
麸、糖密の可溶成分、コーンコブミール、食用ビーンミ
ルフィード、あらびき大豆、砕いた石灰石等がある。化
合物Iはグラインディング(grinding)、スタ
ーリング(stirring)、ミリング(milli
ng) 又はタンブリング(tumbling)のよう
な手段により媒体全体に十分に分散される。 約0.005〜2.0重量%の化合物Iを含む組成物は
特にプレミックス飼料として好ましい。飼料添加物は動
物に直接与えられるわけであるので約0.0002〜0
.3重量%の化合物Iを含む。
【0034】このような添加物は動物の飼料に於て最終
的に化合物Iの濃度が寄生虫病の治療及び制御に望まし
い濃度になるような量で動物飼料に加えられる。望まし
い化合物Iの濃度は前述の因子により異なるであろうが
、所望の抗寄生虫効果を達成するために通常飼料中の濃
度が0.0001〜0.02%の範囲で与えられる。
【0035】化合物Iは多くの体内寄生虫に対して低投
薬量で広い活性スペクトルを有しており多くの異なった
動物に有効である。化合物Iの濃縮混合物は羊に於ける
ハエモンカスコントルタス(Haemonchus c
ontortus)に対して動物の体重1kg当たり約
5mgの程度で十分に活性である。ネズミのような囓歯
類に於てはファスキオラヘパチカ(Fasciola 
hepatica) 及びジペタロガスターマキシムス
(Dipetalogastermaximus)のよ
うな寄生虫を化合物I又は化合物Iを含有する真菌の菌
糸体の抽出から得た濃縮物を経口投与することで治癒さ
れた。
【0036】化合物Iはまた生育過程又は貯蔵中に農作
物に損傷を与える農業上の病害虫の駆除にも有用である
。この化合物は噴霧剤、散粉剤、乳剤等の既知の手法を
用いて生育過程又は貯蔵中の農作物に施され、そうした
農業上の病害虫から保護する。
【0037】化合物Iは動物に於てジペタロガスターマ
キシムスに対してその有効性が示されるように外部寄生
虫に対して特に有用であり、ヒト及び動物に感染するフ
ァスキオラヘパチカのような内部寄生虫の蠕虫に対して
有用であるという利点も有する。
【0038】化合物Iは通常の無毒性の医薬的に使用し
得る担体、補助剤及び賦形剤を含有する投薬単位製剤と
して経口的に、局所的に又は非経口的に投与することが
できる。本明細書で用いられる非経口とは皮下注射、静
脈内、筋肉内、胸骨内注射又は注入手法がある。
【0039】化合物Iを含有する医薬組成物は経口用に
適した形、例えば錠剤、トローチ剤、口内錠、水性又は
油性懸濁液剤、分散性散剤又は顆粒剤、乳剤、硬又は軟
カプセル剤又はシロップ剤又はエリキシル剤とすること
ができる。経口用を意図した化合物Iを含有する組成物
は医薬組成物の製造技術で既知の任意の方法に従って調
製することができ、このような組成物は医薬的に優美で
美味な製剤を提供するために甘味剤、香味剤、着色剤及
び保存剤からなる群から選択される1種以上の物質を含
有することができる。化合物Iを無毒性の医薬的に使用
し得る賦形剤と混和して含有する錠剤もまた既知の方法
によって製造することができる。用いられる賦形剤は例
えば(1)不活性希釈剤例えば炭酸カルシウム、ラクト
ース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウム(2)顆
粒剤及び崩壊剤例えばコーンスターチ又はアルギン酸(
3)結合剤例えばデンプン、ゼラチン又はアラビアゴム
及び(4)滑沢剤例えばステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸又はタルクであることができる。錠剤は被覆
されないか又は胃腸管での吸収を遅らせて長時間にわた
って作用を持続させる既知の手法によって被覆すること
ができる。例えばグリセリルモノステアレート又はグリ
セリルジステアレートのような時間遅延物質を使用する
ことができる。また米国特許第4,256,108号、
同第4,160,452号及び同第4,265,874
号に記載される手法によって被覆して遊離を制御する浸
透治療錠剤を形成することができる。
【0040】ある場合には経口用に化合物Iを含有する
製剤は化合物Iを不活性固形希釈剤例えば炭酸カルシウ
ム、リン酸カルシウム又はカオリンと混合する硬ゼラチ
ンカプセル剤とすることができる。また化合物Iを水又
は油性媒質例えば落花生油、流動パラフィン又はオリー
ブ油と混合する軟ゼラチンカプセルとすることもできる
。
【0041】水性懸濁液剤は通常化合物Iを水性懸濁液
剤の製造に適した賦形剤と混和して含む。このような賦
形剤は (1)カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース
、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナ
トリウム、ポリビニル−ピロリドン、トラガントゴム及
びアラビアゴムのような沈殿防止剤、(2)(a)レシ
チンのような天然ホスファチド、(b)アルキレンオキ
シドと脂肪酸との縮合生成物例えばポリオキシエチレン
ステアレート、 (c)エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮
合生成物例えばヘプタデカ−エチレンオキシセタノール
、 (d)エチレンオキシドと脂肪酸とヘキシトールから誘
導された部分エステルとの縮合生成物例えばポリオキシ
エチレンソルビトールモノオレエート又は(e)エチレ
ンオキシドと脂肪酸とヘキシトール無水物から誘導され
た部分エステルとの縮合生成物例えばポリオキシエチレ
ンソルビタンモノオレエートであることができる分散又
は湿潤剤であることができる。
【0042】これらの水性懸濁液剤はまた1種以上の防
腐剤例えばエチル又はn−プロピルp−ヒドロキシベン
ゾエート、1種以上の着色剤、1種以上の香味剤、及び
1種以上の甘味剤例えばスクロース又はサッカリンを含
有することができる。
【0043】油性懸濁液は、化合物Iを植物油、例えば
落花生油、オリーブ油又はやし油又は鉱油例えば流動パ
ラフィンに懸濁することによって処方することができる
。油性懸濁液剤は濃厚化剤、例えばみつろう、固形パラ
フィン又はセチルアルコールを含有することができる。 甘味剤及び香味剤を加えて美味な経口製剤を提供するこ
とができる。これらの組成物はアスコルビン酸のような
抗酸化剤を加えて保存することができる。
【0044】分散性散剤及び顆粒剤は化合物Iを含有す
る水性懸濁液の調製に適している。これらは化合物Iを
分散又は湿潤剤、沈殿防止剤及び1種以上の防腐剤と混
和して提供する。適当な分散又は湿潤剤及び沈殿防止剤
はすでに上述したものによって例示される。更に賦形剤
例えば上述した甘味剤、香味剤及び着色剤も存在させる
ことができる。
【0045】化合物Iを含有する本発明の医薬組成物は
また水中油型乳剤とすることができる。油相は植物油例
えばオリーブ油又は落花生油又は鉱油例えば流動パラフ
ィン又はその混合液とすることができる。適当な乳化剤
は(1)天然ゴム例えばアラビアゴム及びトラガントゴ
ム、(2)天然ホスファチド例えば大豆及びレシチン、
(3)脂肪酸とヘキシトール無水物から誘導されるエス
テル又は部分エステル例えばソルビタンモノオレエート
、(4)該部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生
成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ートであることができる。乳剤はまた甘味剤及び香味剤
を含有することができる。
【0046】シロップ剤及びエリキシル剤は甘味剤例え
ばグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール又
はスクロースと処方することができる。このような製剤
は保護剤、防腐剤及び香味剤及び着色剤を含有すること
もできる。
【0047】化合物Iを含有する医薬組成物は滅菌注射
用水性又は油性懸濁液とすることができる。この懸濁液
は上述した適当な分散又は湿潤剤及び沈殿防止剤を用い
て既知の方法に従って処方することができる。滅菌注射
用製剤はまた無毒性の非経口的に使用し得る希釈剤又は
溶剤の滅菌注射用溶液又は懸濁液例えば1,3−ブタン
ジオールに溶解したものであることができる。使用し得
る賦形剤及び溶剤の中で水、リンゲル液及び塩化ナトリ
ウム等張溶液を使用することができる。更に滅菌した不
揮発油が通常溶剤又は懸濁媒質として使用される。これ
のために合成モノ又はジグリセリドを含む任意の無刺激
な不揮発油を使用することができる。更にオレイン酸の
ような脂肪酸が注射用製剤に使用される。
【0048】化合物Iはまた直腸投与に坐薬として投与
することもできる。これらの組成物は化合物Iを常温で
は固体であるが直腸温度では液体であり従って直腸内で
溶融して化合物Iを遊離する適当な無刺激の賦形剤と混
合することによって調製することができる。このような
材料はカカオ脂及びポリエチレングリコールである。局
所用には化合物Iを含むクリーム剤、軟膏、ゼリー剤、
液剤又は懸濁剤を使用する。
【0049】1回の投薬量を調製するために担体材料と
混合することができる化合物Iの量は治療する宿主及び
個々の投与方法により異なる。例えばヒトの経口投与を
意図した製剤は化合物Iの0.001〜100mgを全
組成物の約5〜95%に変えることができる担体材料の
適当で便利な量と共に含有することができる。投薬単位
形は一般に化合物I約0.001〜100mgを含有す
る。
【0050】しかしながら個々の患者に対する個々の投
与量水準は年令、体重、全身の健康状態、性別、食事、
投与時間、投与経路、薬剤併用及び治療を受ける個々の
病気の程度を含む種々の要因によることは理解されるで
あろう。
【0051】次の実施例は本発明を更に十分に理解する
ためのものである。次の実施例は本発明を具体的に説明
するが限定するものとして解釈されるべきではない。
【0052】
【実施例1】 A.培地I   pH6.8     成分                   
               1リットル当たりの量
    コーン浸漬液               
                 5.0g    
トマトペースト                  
          40.0g    オート麦粉 
                         
      10.0g    グルコース     
                         
  10.0g    FeSO4 ・H2 O   
                     10.0
mg    MnSO4 ・H2 O        
                10.0mg   
 CuCl2 ・H2 O             
             0.25mg    Ca
Cl2                      
             1.0mg    H3 
BO3                      
             0.56mg    (N
H4 )2 MO7 O24・4H2 O      
      0.19mg    ZnSO4 ・7H
2 O                      
  2.0mg
【0053】 B.培地II     成分                   
               1リットル当たりの量
    デキストロース              
            150.0g    尿素 
                         
              4.0g    NZ−
アミンA                     
         4.0g    K2 HPO4 
                         
       0.5g    MgSO4 ・7H2
 O                       
 0.25g    KCl            
                         
 0.25g    ZnSO4 ・7H2 O   
                     0.9g
    CaCO3                
                 16.5g
【00
54】250mlのバッフル付三角フラスコ中で培地I
54mlにクリソスポリウムメリダリウムATCC74
009を接種し、28℃、220rpm に於て3日間
温置して種子培養の凍結乾燥物を調製した。得られた培
養生物量をスムーズ浮遊液まで解離させ、2.5ml量
を60%グリセロール0.5ml(容量/容量)に加え
た。このグリセロール混合液の一部分を凍結し−80℃
で貯蔵し、種子培養を調製するために使用した。ATC
C74009の凍結乾燥物を培地I54mlを含有する
250mlの平底三角フラスコに無菌的に移植した。フ
ラスコを2インチのスローをもつ回転振盪機で220r
pm 、25℃に於て2日間振盪した。この培養物約1
2mlを培地II250mlとヒル石(vermicu
lite) 70gを含有する6本の2リッター三角フ
ラスコの各々に移植した。この培養物を激しく混合し2
2〜23℃で21日間攪拌しながら温置した。
【0055】
【実施例2】培地調製 蒸留水を用いて実施例1、培地Iで挙げた成分を含む培
地Iを調製した。滅菌前にpH6.8に調整した。培地
Iを250mlの平底三角フラスコ当たり54mlで調
合した。各々のフラスコを綿で栓をし、121℃、15
プサイで20分間オートクレーブにかけて滅菌した。滅
菌後、フラスコをオートクレーブから取り除き、室温に
冷却した。蒸留水を用いて実施例1、培地IIで挙げた
成分を含む培地IIを調製した。培地のpHは調整しな
かった。 培地を500mlの平底三角フラスコ当たり250ml
で調合した。各々のフラスコを綿で栓をし121℃、1
5プサイで15分間オートクレーブにかけて滅菌した。 滅菌後、フラスコをオートクレーブから取り除き室温に
冷却した。ヒル石70gを6本の2リッター平底三角フ
ラスコの各々に入れた。フラスコを綿で栓をし、121
℃、15プサイで60分間オートクレーブにかけて滅菌
した。滅菌後、フラスコをオートクレーブから取り除き
室温に冷却した。
【0056】培養発育 ATCC74009の凍結乾燥管を無菌的に開け内容物
を培地Iのフラスコに接種するために使用した。このフ
ラスコを2インチのスローをもつジャイロトリー振盪機
に220rpm 、25℃に於て2日間入れ“種子”培
養物を生産した。温置後、種子培養物12mlを用いて
培地IIのフラスコに無菌的に接種した。培地II中で
種子接種物を混合し、フラスコの全内容物をヒル石を含
有する2リッターのフラスコに無菌的に移し激しく混合
した。これらの“生産”培養物を22〜23℃で21日
間攪拌しながら温置した。
【0057】
【実施例3】化合物の分離 6本の“生産”培養フラスコを実施例2の通り調製した
。有機溶媒メチルエチルケトンを用いて培養物を抽出し
た。2リッターの生産培養フラスコ各々にメチルエチル
ケトン250mlを移した。混合液のフラスコをテンゲ
ンチアル振盪機で160rpm 、23℃に於て30分
間振盪した。抽出液をケイソウ土の層を重ねたガラス漏
斗により濾過した。有機層を真空下で蒸発乾固した。次
に乾燥抽出物を塩化メチレンに溶解し、塩化メチレン中
6インチのシリカゲルを含有する1リッターのカラム(
直径2インチ)によりクロマトグラフィー処理した。ク
ロマトグラフィーはE.メルクシリカゲル60、0.0
4〜0.06mm粒子サイズを用い塩化メチレンで平衡
にし、窒素圧7プサイを用い流速60ml/分で行なっ
た。抽出物をシリカゲルカラムに加えた後、カラムを数
カラム容量の塩化メチレンで洗浄しメタノール勾配(塩
化メチレン中0〜100%)で展開した。カラム画分を
集め生物活性を試験した。生物活性は黄色の画分に見ら
れ、これをプールし、乾燥して塩化メチレン中1%メタ
ノールを用いたほかは上述の通りシリカゲルにより再び
クロマトグラフィー処理した。黄色の化合物を含有する
画分をプールした。薄層クロマトグラフィー及び高圧液
体クロマトグラフィーによりこの生成物が化合物Iであ
ることを決定し、95%以上の純度であることを判定し
た。
【0058】
【実施例4】標準実験マウスの固型飼料に種々の濃度(
0.0288%、0.0468%及び0.1%重量)の
化合物Iを添加した。化合物I添加固型飼料をチャール
ズリバーCD−1マウスに任意量を5日間与えた。化合
物Iの全投与量は0.1〜100mg/kg/マウスで
あった。5日目に変態の第1齢虫期のジペタロガスター
マキシムス昆虫(ヘミプテラ(Hemiptera) 
)に化合物Iを添加した固型飼料又は添加されていない
固型飼料を与えたマウスの血液ミールを与えた。次にこ
の昆虫を80°F 及び湿度50%を維持し24時間毎
に観察した。昆虫の生存度、運動性(麻痺)、形態及び
変態の進行(脱皮)を観察した。この実験結果を表Iに
示す。これらの結果は外部寄生虫ジペタロガスターマキ
シムスに対する化合物Iの有効な抗寄生虫活性を示す。                          
         表I  固型飼料中      マ
ウス    飼ったD.マキシムス    昆虫の状態
  の化合物%      の数      の数  
                         
               0         
     1            3      
          正常変態    0      
        1            2   
             正常変態    0.02
88    1            2     
           1匹死及び1匹麻痺    0
.0468    1            3  
              1匹死及び2匹麻痺  
  0.1          1         
   2                2匹死  
            ─────────────
─────────────────────
【005
9】
【実施例5】チャールスリバーCD−1マウスに化合物
Iを0.1%又は0.15%又は既知の駆虫剤ラホキサ
ニドを0.0125%添加した標準実験マウス固型飼料
又は添加されていない標準実験固型飼料を任意量6日間
与えた。マウスは全て肝吸虫類ファスキオラヘパチカを
潜状することが知られている。化合物Iの全投与量は0
.1〜100mg/kg/マウスとした。処理した6日
後にマウスを犠牲にし肝臓を取り除き2枚のガラスプレ
ートで圧漬した。この圧漬した肝臓を肝吸虫類の物理的
状態を決定するために試験した。結果を表IIに示す。 これらの結果は吸虫類の存在又は異常な外観及び吸虫類
関連肝瘢痕組織の減少によって示される通り内部寄生虫
ファスキオラヘパチカに対する化合物Iの有効な抗寄生
虫活性を示す。                          
         表II  処理         
 食物          吸虫類    吸虫類の形
態      肝臓の               
 レベル%      の数      学的状態  
        状態1     無        
    0              2     
   正常            強い瘢痕  無 
           0             
 1        正常            強
い瘢痕  無            0      
        2        正常      
      強い瘢痕  化合物I      0.1
5        0        −      
        中位の瘢痕  化合物I      
0.1          2        異常 
           中位の瘢痕  化合物I   
   0.1          0        
−              弱い瘢痕  化合物I
      0.1          0     
   −              弱い瘢痕  ラ
ホキサニド  0.0125    1       
 異常            中位の瘢痕  ───
─────────────────────────
─────1−肝臓の瘢痕は肝吸虫類が移動することに
よって生じた実質損傷に起因する。重い瘢痕−肝臓の2
1〜30%、中位の瘢痕−肝臓の6〜20%、弱い瘢痕
−肝臓の1〜5%。
【図面の簡単な説明】
【図1】バリアンXL−300NMR分光計を用いて3
00MHz に於て測定した本発明の新規な化合物の1
 H−NMRスペクトルを示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  実質的に純粋な形態の式:【化1】 を有する化合物。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の化合物の有効量で動物
    を治療することを特徴とする蠕虫、ダニ又は昆虫に感染
    又は侵入された動物の治療方法。
  3. 【請求項3】  化合物約0.1mg/体重kg〜約1
    00mg/体重kgで動物を治療することを特徴とする
    請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】  請求項1記載の化合物の有効量からな
    る蠕虫、ダニ又は昆虫感染又は侵入を治療するのに適し
    た組成物。
  5. 【請求項5】  a)適当な栄養培地をATCC寄託受
    け入れ番号ATCC74009を指定されている微生物
    により発酵させ b)工程(a)の発酵物を有機溶媒で抽出しc)工程(
    b)の抽出液をクロマトグラフィー処理して実質的に純
    粋な化合物を得る工程からなる請求項1記載の化合物の
    単離方法。
  6. 【請求項6】  有機溶媒がメチルエチルケトンである
    請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】  クロマトグラフィーの基質がシリカゲ
    ルである請求項5記載の方法。
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