JPH042360B2 - - Google Patents

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JPH042360B2
JPH042360B2 JP62078846A JP7884687A JPH042360B2 JP H042360 B2 JPH042360 B2 JP H042360B2 JP 62078846 A JP62078846 A JP 62078846A JP 7884687 A JP7884687 A JP 7884687A JP H042360 B2 JPH042360 B2 JP H042360B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は液圧プレス装置に係り、詳しくは、圧
締シリンダにて可動盤を固定盤に押圧し、それら
固定盤と可動盤との間に配設されたプレス板間に
おいて、所定の被加工物を予め定められたプログ
ラムに従つて圧締制御するようにした液圧プレス
装置に関するものである。
(従来技術とその問題点) 液圧プレス装置の中に、圧締シリンダにて可動
盤を固定盤に押圧し、それら固定盤と可動盤との
間に配設されたプレス板間において、所定の被加
工物を予め定められたプログラムに従つて圧締制
御するようにしたものがある。例えば、積層プリ
ント配線板や積層プリント多層板等をプレス成形
するために用いられる液圧プレス装置がそれであ
る。
ところで、このような液圧プレス装置では、被
加工物に対する圧締制御を行なうにあたつて、そ
の圧締制御の開始時期を決定する必要があるが、
従来の液圧プレス装置では、リミツトスイツチや
光電スイツチ等の位置乃至は距離センサによつて
可動盤が所定の圧締開始位置に達したことを検知
し、その検知結果に基づいて圧締制御の開始時期
を決定することが行なわれていたため、その圧締
制御の開始時期が作業者の主観等によつてバラツ
キ易いといつた問題があつた。
また、従来の液圧プレス装置では、被加工物の
圧締制御(加圧制御)が圧締シリンダの作動液の
液圧乃至は被加工物に作用する面圧だけを制御す
ることに基づいて行なわれるようになつていたた
め、特に被加工物を構成する積層材料がピンによ
つて仮止めされていない積層プリント多層板のピ
ンレス成形において、上記圧締制御の開始時期が
バラツキ易いことと併せて、プレス成形品の板厚
にバラツキが生じ易いといつた問題があつた。
(解決手段) 本発明は、このような事情を背景として為され
たものであり、その要旨とするところは、前述の
如き、圧締シリンダにて可動盤を固定盤に押圧
し、それら固定盤と可動盤との間に配設されたプ
レス板間において、所定の被加工物を予め定めら
れたプログラムに従つて圧締制御するようにした
液圧プレス装置において、(a)前記圧締シリンダの
作動油の油圧を検出する油圧センサを有し、該セ
ンサによる検出油圧に基づいて、前記可動盤が所
定の圧締開始位置に達したことを検知する検知手
段と、(b)前記圧締シリンダへの作動油供給通路に
接続された電磁リリーフ弁により構成され、設定
された面圧制御パターンに従つて該圧締シリンダ
に供給される作動油の油圧を制御して、前記被加
工物に対して作用せしめられる面圧を制御する面
圧制御手段と、(c)前記圧締シリンダへの作動油供
給通路に接続された電磁流量制御弁により構成さ
れ、設定された板厚制御パターンに従つて該圧締
シリンダに対する作動液の液入量を制御して、前
記プレス板間の距離を制御する距離制御手段とを
含み、前記検知手段にて前記可動盤が前記圧締開
始位置に達したことを検知して前記圧締制御を開
始するようにする一方、前記面圧制御手段および
距離制御手段のうちの何れか一方を他方のリミツ
タとして機能せしめることによつて、前記被加工
物に対して作用せしめられる面圧または前記プレ
ス板間の距離に所定の制限を設けつつ、該面圧制
御手段および距離制御手段のうち何れか他方によ
つて、該プレス板間の距離または該面圧を制御す
ることにより、前記圧締制御を行なうようにした
ことにある。
なお、ここにおいて、前記距離制御手段は、必
ずしもプレス板間の距離を直接制御するものであ
る必要はなく、その変動量に基づいてプレス板間
の距離を間接的に制御するものも含むものとして
解釈されるべきである。
(作用・効果) かかる本発明に従う液圧プレス装置によれば、
圧締制御の開始時期が圧締シリンダの作動液の液
圧に基づいて決定されるため、位置乃至は距離セ
ンサを用いて可動盤の圧締開始位置を検知し、そ
の検知結果に基づいて圧締制御の開始時期を決定
する従来装置のように、圧締制御の開始時期が作
業者の主観によつてバラツクことを、良好に回避
できるのである。
また、本発明に従う液圧プレス装置によれば、
被加工物に作用する面圧を制御するための面圧制
御手段と、プレス板間の距離、すなわち被加工物
の板厚を制御するための距離制御手段とが設けら
れ、それらの何れか一方が他方に対するリミツタ
として機能せしめられ、以てそれらの一方によつ
て被加工物に作用する面圧またはプレス板間の距
離に所定の制限(監視幅)を設けつつ、それらの
他方によつてプレス板間の距離または被加工物に
作用する面圧を制御して、被加工物に対する圧締
制御(加圧制御)を行ない得るようになつている
ことから、被加工物(プレス成形品)の板厚に対
応するプレス板間の距離を制御することによつて
被加工物の圧締制御を行なう場合にあつては、圧
締シリンダに過大な作動液圧が作用することを良
好に防止しつつ、被加工物を圧締制御することが
できるのであり、また被加工物に対する面圧、す
なわち圧縮シリンダの作動液圧を制御することに
よつて被加工物の圧締制御を行なう場合にあつて
は、被加工物の板厚が必要以上に薄くなることを
防止しつつ、被加工物の圧締制御を行なうことが
できるのである。
そしてそれ故、被加工物が所定の板厚以上に薄
くなることを良好に回避しつつ、被加工物の圧締
制御を行なうことができるのであり、前記圧締制
御の開始時期のバラツキを良好に回避できること
と併せて、プレス成形品、特にピンレス成形にて
成形される積層プリント多層板の板厚のバラツキ
を良好に制御して、板厚精度の高い、良好な品質
のプレス成形品を安定して成形することができる
のである。
(実施例) 以下、本発明をより一層具体的に明らかにする
ために、その一実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
なお、ここでは、固定盤と可動盤との間に配設
された複数のプレス板間において、複数の被加工
物を同時にプレス成形する、所謂多段プレス装置
に対して本発明を適用した例について述べる。
先ず、第1図において、10は固定盤であつ
て、ベース11上に立設されたステー13の上端
部に位置固定に取り付けられている。また、12
は可動盤であつて、ベース11に配設された圧締
シリンダ14のラム16に取り付けられている。
そして、ここでは、それら固定盤10と可動盤1
2との間に位置して、プレス板としての複数の熱
板18が配設されており、圧締シリンダ14のラ
ム16を上昇させて可動盤12を固定盤10に対
して押圧させることにより、各熱板18間におい
て、積層プリント配線板や積層プリント多層板等
の所定のプレス成形品の複数の被加工物20を同
時にホツトプレス加工し得るようになつている。
ところで、かかる多段プレス装置では、図示さ
れているように、可動盤12がその下降位置にあ
る状態において、各被加工物20とそれらの直上
の各熱板18との間に所定の間隙が形成されるこ
ととなるが、ここでは、最上段の熱板18と固定
盤10との間にも所定の間隙が形成されるように
なつており、被加工物20のプレス成形に際し
て、可動盤12がその下降位置から上昇せしめら
れると、それらの間隙が下方に位置するものから
逐次消滅させられ、最上段の熱板18と固定盤1
0との間の間隙が最後に消滅させられるようにな
つている。つまり、最上段の熱板18と固定盤1
0との間の間隙が消滅させられた時点で、可動盤
12が固定盤10に対して間接的に当接せしめら
れるようになつているのであり、本実施例では、
そのことが固定盤10に取り付けられたリミツト
スイツチ22によつて検出されるようになつてい
る。
なお、リミツトスイツチ22は、最上段の熱板
18に取り付けられたドツグ24によつて押圧操
作せしめられるようになつている。また、図示は
しないが、上記各熱板18には、それら熱板18
の重量をキヤンセルするためのバランスシリンダ
が取り付けられている。
また、かかる多段プレス装置では、上記可動盤
12と固定盤10との間接的な当接後、可動盤1
2が更に上昇させられることによつて可動盤12
が固定盤10に対して押圧され、これによつて各
熱板18,18間において被加工物20に対する
圧締操作が行なわれることとなるが、本実施例で
は、その圧締操作時における熱板18,18間の
距離、すなわち被加工物(プレス成形品)20の
厚さ(板厚)が、可動盤12に取り付けられた近
接スイツチ利用のリニア位置センサ26によつて
充分高い精度をもつて検出されるようになつてい
る。
なお、このリニア位置センサ26は、正確に
は、可動盤12に固設の熱板18との間で被加工
物20をプレスする熱板18に固定された遮蔽板
28との間の距離を検出するようになつており、
後述するように、熱板18,18間の距離の変動
量、すなわち被加工物20の板厚の変動量を検出
するようになつている。
また、このリニア位置センサ26は、ここで
は、周囲温度の低い可動盤12に取り付けられて
いるが、固定盤10や熱板18に取り付けて用い
ることも可能であり、また被加工物20の板厚
(板厚の変動量)を検出するセンサとしては、か
かるリニア位置センサ26の他、ロータリエンコ
ーダやポテンシヨメータ、リニアスケール等を用
いることも可能である。
一方、本実施例の多段プレス装置では、従来と
同様に、ポンプ30によつて汲み上げられた作動
油が電磁切換弁32を介して圧締シリンダ14の
油室33に供給されることにより、ラム16、す
なわち可動盤12の上昇作動が行なわれることと
なるが、かかる圧締シリンダ14の油室33に
は、電磁切換弁34を介して電磁リリーフ弁36
が、また電磁切換弁38を介して電磁流量制御弁
40がそれぞれ接続されており、電磁切換弁34
の励磁状態下において、油室33内の作動油圧、
ひいてはプレス装置の圧締制御時における被加工
物20に対する面圧が、電磁リリーフ弁36によ
つて制御し得るようにされていると共に、電磁切
換弁38の励磁状態下において、ポンプ30から
油室33に供給される作動油の排出量、ひいては
プレス装置の圧締制御時における被加工物(プレ
ス成形品)20の板厚(熱板18,18間距離)
が、電磁流量制御弁40によつて制御し得るよう
にされている。
なお、前記可動盤12の上昇速度は、電磁流量
制御弁40による油室33内への作動油流入量の
制御に基づいて制御されるようになつており、こ
れによつて可動盤12が固定盤10に対してゆつ
くりした速度で当接せしめられるようになつてい
る。
また、圧締シリンダ14の油室33には、油圧
センサ42も接続されており、油室33内の作動
油圧、ひいては圧締制御時における被加工物20
の面圧が、この油圧センサ42によつて検出し得
るようにされている。
そして、ここでは、前述のように、可動盤12
が固定盤10に対して間接的に当接したことが前
記リミツトスイツチ22で検出された後、面圧制
御パターン設定器44で設定された面圧制御パタ
ーンに従つて電磁リリーフ弁36を励磁制御せし
めることにより、若しくは板厚制御パターン設定
器46で設定された板厚制御パターンに従つて電
磁流量制御弁40を励磁制御せしめることによ
り、各熱板18,18間において被加工物20を
それら制御パターンに従つて圧締制御し得るよう
になつている。
すなわち、圧締シリンダ14によつて可動盤1
2が上昇作動され、最上段の熱板18が固定盤1
0に当接して、可動盤12が固定盤10に対して
間接的に当接すると、リミツトスイツチ22から
当接検知信号S1が出力され、その当接検知信号
S1が微分器48に供給されるようになつている。
また、微分器48には、油圧センサ42で検出さ
れた圧締シリンダ14の油室33内の作動油圧
(以下、単に圧締シリンダ14の作動油圧という)
を表す油圧信号S2が供給されるようになつてい
る。そして、微分器48は、リミツトスイツチ2
2からの当接検知信号S1の入力後、油圧信号S2、
すなわち圧締シリンダ14の作動油圧を微分する
と共に、その作動油圧の微分値と予め定められた
所定の基準値とを比較し、微分値がその基準値と
一致したとき、板厚変動量演算器50および前記
各制御パターン設定器44,46にそれぞれ圧締
制御開始信号S3を供給して、被加工物20に対
する圧締制御を開始させるようになつている。
かかる多段プレス装置では、前述のように、可
動盤12が固定盤10に対して間接的に当接した
後、被加工物20を圧締するために可動盤12を
更に上昇させると、被加工物20の被圧締状態へ
の移行時において、被加工物20に対する面圧、
ひいては圧締シリンダ14の作動油圧が急激に大
きくなる。そこで、ここでは、その圧締シリンダ
14の作動油圧が急激に大きくなる時期を、上記
微分器48で検知するようになつているのであ
り、後述するように、この微分器48から出力さ
れる圧締制御開始信号S3に基づいて前記面圧制
御パターン設定器44および板厚制御パターン設
定器46を作動させることにより、被加工物20
をそれら設定器44,46で設定された制御パタ
ーンに従つて圧締制御するようになつているので
ある。上述の説明から明らかなように、ここで
は、圧締シリンダ14の作動油圧を検出する油圧
センサ42と、その油圧センサ42からの油圧信
号S2を微分して圧締制御開始信号S3を出力する
微分器48とから、可動盤12が圧締開始位置に
達したことを検知する検知手段が構成されている
のである。
なお、図示はしないが、前記微分器48から出
力される圧締制御開始信号S3は熱板18の加熱
制御回路にも供給されるようになつており、これ
によつて加熱制御回路による各熱板18の加熱制
御が同時に開始されるようになつている。また、
図中、52は、A/Dコンバータである。
ここにおいて、微分器48からの圧締制御開始
信号S3が入力される板厚変動量演算器50には、
A/Dコンバータ54を介して前記リニア位置セ
ンサ26が接続されており、かかるリニア位置セ
ンサ26から、その測定結果である前記遮蔽板2
8との間の距離を表す距離信号S4が入力される
ようになつている。そして、板厚変動量演算器5
0は、微分器48からの圧締制御開始信号S3が
入力された時点での距離信号S4の内容S0を基準
として、その基準値S0からのズレ量、つまり圧締
制御開始時期からの被加工物20の板厚の変動量
ΔSをリアルタイムで求め、この板厚変動量ΔSを
表す板厚変動量信号S5を比較器56に供給する
ようになつている。
また、前記微分器48からの圧締制御開始信号
S3が入力される板厚制御パターン設定器46に
は、第2図に示されている如き所定の板厚制御パ
ターン(正確には、板厚変動量制御パターン)が
設定、記憶されている。そして、板厚制御パター
ン設定器46は、微分器48からの圧締制御開始
信号S3が入力されると、その板厚制御パターン
に従う内容の目標板厚変動量信号S6の出力を開
始し、比較器56に供給するようになつている。
なお、板厚制御パターンは、通常、CRT等の所
定の画像表示装置で表示されて、視認可能な状態
で設定されることとなる。
また、比較器56は、板厚変動量演算器50か
らの板厚変動量信号S5と板厚制御パターン設定
器46からの目標板厚変動量信号S6とを比較し、
それらの差に応じた板厚補正信号S7を出力する
ようになつており、その板厚補正信号S7をD/
Aコンバータ58およびアナログ出力カード60
を介して前記電磁流量制御弁40のソレノイドに
供給するようになつている。そして、電磁流量制
御弁40は、かかる比較器56から供給される板
厚補正信号S7の大きさに応じてその弁開度を制
御するようになつており、これによつて比較器5
6における板厚変動量信号S5が目標板厚変動量
信号S6に合致するように、圧締シリンダ14へ
の作動油の流入量を制御するようになつている。
すなわち、電磁流量制御弁40は、微分器48
から圧締制御開始信号S3が出力されると、被加
工物20の実際の板厚変動量ΔSが板厚制御パタ
ーン設定器46で設定された板厚制御パターンに
合致するように、圧締シリンダ14への作動油の
流入量を制御するようになつているのであり、こ
れによつて被加工物20をその板圧制御パターン
に従つて圧締制御し得るようになつているのであ
る。なお、上述の説明から明らかなように、本実
施例では、かかる電磁流量制御弁40が熱板1
8,18間の距離を制御する距離制御手段を構成
している。
一方、前記微分器48からの圧締制御開始信号
S3が供給される面圧制御パターン設定器44に
は、第3図に示されている如き所定の面圧制御パ
ターンが設定、記憶されている。そして、面圧制
御パターン設定器44は、微分器48からの圧締
制御開始信号S3が入力されると、その面圧制御
パターンに従う内容の目標面圧信号S8を油圧演
算器62に対して出力するようになつている。な
お、面圧制御パターンは、前記板厚制御パターン
と同様、通常は、所定の画像表示装置上に表示さ
れて、視認可能な状態で設定されることとなる。
また、油圧演算器62には、機械定数設定器6
4が接続されており、面圧から油圧を換算するた
めに必要な各種のデータが入力されるようになつ
ている。そして、油圧演算器62は、上記面圧制
御パターン設定器44から供給される目標面圧信
号S8および機械定数設定器64で設定された各
種のデータに基づいて、目標面圧信号S8が表す
面圧に対応した圧締シリンダ14の作動油圧を算
出するようになつており、その作動油圧を表す目
標油圧信号S9を比較器66に供給するようにな
つている。そして、比較器66は、その目標油圧
信号S9と油圧センサ42からの油圧信号S2とを
比較し、それらの差に応じた油圧補正信号S10を
出力するようになつており、その油圧補正信号
S10をD/Aコンバータ68およびアナログ出力
カード70を介して前記電磁リリーフ弁36のソ
レノイドに供給するようになつている。
つまり、ここでは、電磁リリーフ弁36の設定
油圧が比較器66から出力される油圧補正信号
S10に応じて補正されるようになつているのであ
り、圧締シリンダ14の作動油圧、ひいては被加
工物20に対する面圧が、これによつて前記面圧
制御パターンに従つて制御し得るようにされてい
るのである。なお、上述の説明から明らかなよう
に、本実施例では、電磁リリーフ弁36が面圧制
御手段を構成している。
このような構成の多段プレス装置によれば、前
述のように、可動盤12の圧締開始位置(圧締制
御開始時期)が圧締シリンダ14の作動油圧に基
づいて検知されるようになつていることから、作
業者の主観によつて圧締制御開始時期にバラツキ
が生じることが良好に回避されるのであり、しか
も被加工物20の厚さの違いなどに応じて面倒な
調節を一々行なう必要もないため、自動化、省人
化を積極的に図ることが可能になるのである。ま
た、本実施例では、前述のように、被加工物20
に対する圧締制御の開始時期が圧締シリンダ14
の作動油圧の変化率(微分値)に基づいて決定さ
れるようになつていることから、作動油温度等に
起因して圧締制御の開始時期に誤差が生じること
も良好に回避できるのであり、これによつても圧
締制御の開始時期がバラツクことを良好に防止で
きるのである。
また、前述の説明から明らかなように、かかる
構造の多段プレス装置によれば、電磁流量制御弁
40および電磁リリーフ弁36のそれぞれの制御
に基づいて被加工物20を圧締制御できることか
ら、面圧制御パターン設定器44で設定される面
圧の制御パターンを圧締シリンダ14の作動油圧
の上限値として与え、電磁リリーフ弁36をその
作動油圧のリミツタ(制限器)として機能させつ
つ、板厚制御パターン設定器46で設定された板
厚制御パターン(板厚変動量制御パターン)に従
つて被加工物20の圧締制御を行なわせることに
より、被加工物20に対する面圧が異常に上昇す
ることを防止しつつ、被加工物20を圧締制御す
ることができるのであり、またそれとは逆に、板
厚制御パターン設定器46で設定される板厚変動
量の制御パターンを被加工物20の板厚の変動量
の上限値として与え、電磁流量制御弁40を被加
工物20の板厚リミツタとして機能させつつ、面
圧制御パターン設定器44で設定された面圧制御
パターンに従つて被加工物20の圧締制御を行な
わせることにより、被加工物20の板厚が過度に
薄くなることを良好に防止しつつ、被加工物20
を圧締制御することができるのである。
すなわち、かかる構造の多段プレス装置におい
ては、面圧制御手段たる電磁リリーフ弁36によ
る制御と距離制御手段たる電磁流量制御弁40に
よる制御とが選択的に実施され、それら電磁リリ
ーフ弁36と電磁流量制御弁40のうちの何れか
一方が他方に対するリミツタとして機能せしめら
れるのであり、そしてその際、そのリミツタとし
て用いられる一方のものには、過度の応答を避け
るべく、一般に或る程度の許容幅(監視幅)が与
えられ、従つて被加工物に対して作用せしめられ
る面圧またはプレス板間の距離に所定の制限(監
視幅)が加えられつつ、他方のものによつて、該
プレス板間の距離または該面圧の制御が行なわれ
ることとなるのである。
このように、本実施例の多段プレス装置によれ
ば、電磁流量制御弁40および電磁リリーフ弁3
6の一方を他方に対するリミツタとして用いるこ
とにより、被加工物20に対する面圧が異常に上
昇することや、各熱板18,18間でプレス成形
される被加工物(プレス成形品)20の厚さが過
度に薄くなることを防止しつつ、被加工物20の
圧締制御を行なうことができるのであり、それ故
前記圧締制御の開始時期のバラツキを抑制できる
ことと併せて、ピンレス成形手法にてプレス成形
される積層プリント多層板等、プレス成形品の板
厚のバラツキを良好に抑制して、品質の良好なプ
レス成形品を安定して成形することが可能となる
のである。
なお、本実施例では、前述のように、可動盤1
2の上昇速度が電磁流量制御弁40によつて制御
されて、可動盤12が固定盤10に対してゆつく
りした速度で当接せしめられるようになつている
ことから、これによつてもプレス成形品の板厚精
度を向上できるといつた利点がある。
また、本実施例の多段プレス装置では、前述の
ように、電磁リリーフ弁36および電磁流量制御
弁40がそれぞれ電磁切換弁34,38を介して
圧締シリンダ14の油室33に接続されていると
共に、それら電磁切換弁34,38の励磁状態下
おいて電磁リリーフ弁36および電磁流量制御弁
40が油室33に連通せしめられるようになつて
いることから、停電時等において、可動盤12が
落下することを良好に防止できるといつた利点も
あり、またそれら電磁切換弁34,38の一方だ
けを励磁することにより、面圧制御若しくは板厚
制御だけに基づいて圧締制御を行なうことができ
るといつた利点もある。
さらに、本実施例の多段プレス装置では、被加
工物20の板厚(熱板18,18間距離)の制御
が板厚の変動量を検出することに基づいて行なわ
れるようになつているため、被加工物20の板厚
を直接制御する場合に比べて、熱板18,18間
の距離を検出する位置乃至は距離センサの取付け
が極めて簡単で済むといつた利点があり、また被
加工物20の板厚を高い精度で制御できるといつ
た利点がある。
以上、本発明の一実施例を詳細に説明したが、
これは文字通りの例示であり、本発明がかかる具
体例に限定して解釈されるべきものでないこと
は、勿論である。
例えば、前記実施例では、距離制御手段である
電磁流量制御弁40が被加工物20の実際の板厚
変動量ΔSを表す板厚変動量信号S5と板厚制御パ
ターン設定器46から出力された目標板厚変動量
信号S6との比較差に応じて制御されるようにな
つていると共に、面圧制御手段である電磁リリー
フ弁36が圧締シリンダ14の実際の作動油圧を
表す油圧信号S2と油圧演算器62から出力され
る目標油圧信号S9との比較差に応じて制御され
るようになつていたが、リミツタとして機能させ
られる側においては、対応する目標信号S6また
はS9によつて直接それら電磁流量制御弁40ま
たは電磁リリーフ弁36をオープンルーフ制御せ
しめる構造を採用することも可能である。
また、前記実施例では、比較器66に対し、面
圧制御パターン設定器44で設定された面圧制御
パターンに基づいて目標油圧信号S9が供給され
るようになつていたが、設定器44において油圧
制御パターンを直接設定し、その設定器から目標
油圧信号S9を直接出力して比較器66に供給す
るようにすることも可能である。
さらに、前記実施例の微分器48や演算器5
0,62等で行なわれる各種の演算や、比較器5
6,66で行なわれる比較作動等は、マイクロコ
ンピユータで行なうようにすることもできる。
また、前記実施例では、ホツトプレス加工を行
なう多段プレス装置に対して本発明を適用した例
について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、一度に1つの被加工物20だけし
かプレス成形できない1段形式の液圧プレス装置
に本発明を適用することも可能であり、またプレ
ス板が加熱機能を備えていないコールドプレス装
置に対しても本発明を適用することが可能であ
る。
その他、具体例を一々列挙することは割愛する
が、本発明がその趣旨を逸脱しない範囲内におい
て、当業者の有する知識に基づいて、種々なる変
更、修正、改良等を施した態様で実施できること
は勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従う多段プレス装置の一例
を示す系統図であり、第2図および第3図は、そ
れぞれ、第1図の装置において設定される板厚制
御パターンおよび面圧制御パターンの一例を示す
図である。 10:固定盤、12:可動盤、14:圧締シリ
ンダ、18:熱板(プレス板)、20:被加工物、
22:リミツトスイツチ、26:リニア位置セン
サ、36:電磁リリーフ弁(面圧制御手段)、4
0:電磁流量制御弁(距離制御手段)、42:油
圧センサ、44:面圧制御パターン設定器、4
6:板厚制御パターン設定器、48:微分器、5
0:板厚変動量演算器、56,66:比較器、6
2:油圧演算器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 圧締シリンダにて可動盤を固定盤に押圧し、
    それら固定盤と可動盤との間に配設されたプレス
    板間において、所定の被加工物を予め定められた
    プログラムに従つて圧締制御するようにした液圧
    プレス装置であつて、 前記圧締シリンダの作動油の油圧を検出する油
    圧センサを有し、該センサによる検出油圧に基づ
    いて、前記可動盤が所定の圧締開始位置に達した
    ことを検知する検知手段と、 前記圧締シリンダへの作動油供給通路に接続さ
    れた電磁リリーフ弁により構成され、設定された
    面圧制御パターンに従つて該圧締シリンダに供給
    される作動油の油圧を制御して、前記被加工物に
    対して作用せしめられる面圧を制御する面圧制御
    手段と、 前記圧締シリンダへの作動油供給通路に接続さ
    れた電磁流量制御弁により構成され、設定された
    板厚制御パターンに従つて該圧締シリンダに対す
    る作動液の流入量を制御して、前記プレス板間の
    距離を制御する距離制御手段とを、 含み、前記検知手段にて前記可動盤が前記圧締開
    始位置に達したことを検知して前記圧締制御を開
    始するようにする一方、前記面圧制御手段および
    距離制御手段のうちの何れか一方を他方のリミツ
    タとして機能せしめることによつて、前記被加工
    物に対して作用せしめられる面圧または前記プレ
    ス板間の距離に所定の制限を設けつつ、該面圧制
    御手段および距離制御手段のうち何れか他方によ
    つて、該プレス板間の距離または該面圧を制御す
    ることにより、前記圧締制御を行なうようにした
    ことを特徴とする液圧プレス装置。
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