JPH04236403A - 磁気記録媒体用磁性粉およびこれを用いた磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体用磁性粉およびこれを用いた磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH04236403A JPH04236403A JP3005152A JP515291A JPH04236403A JP H04236403 A JPH04236403 A JP H04236403A JP 3005152 A JP3005152 A JP 3005152A JP 515291 A JP515291 A JP 515291A JP H04236403 A JPH04236403 A JP H04236403A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic powder
- ferrite
- magnetic recording
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compounds Of Iron (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度記録媒体に適す
る、六方晶系フェライトとスピネルフェライトの複合型
フェライト磁性粉用磁性粉、およびこれを用いた磁気記
録媒体に関する。
る、六方晶系フェライトとスピネルフェライトの複合型
フェライト磁性粉用磁性粉、およびこれを用いた磁気記
録媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】磁気記録媒体は,オ−ディオ、ビデオ、
コンピュ−タ、フロッピーディスクなど広い分野で、多
くの情報を記録する記録媒体として使用されている。近
年では、記録すべき情報量の著しい増加に伴なって、磁
気記録媒体の一層の高記録密度化が求められている。ま
た、磁気記録媒体の記録容量が増大するにつれ、磁気記
録媒体の重要性や価値も高まり、耐久性やデータの保存
信頼性に対する要求もさらに厳しくなってきている。
コンピュ−タ、フロッピーディスクなど広い分野で、多
くの情報を記録する記録媒体として使用されている。近
年では、記録すべき情報量の著しい増加に伴なって、磁
気記録媒体の一層の高記録密度化が求められている。ま
た、磁気記録媒体の記録容量が増大するにつれ、磁気記
録媒体の重要性や価値も高まり、耐久性やデータの保存
信頼性に対する要求もさらに厳しくなってきている。
【0004】このような要求に応えるため、従来の面内
長手方向の磁化を用いる磁気記録方式にかわり、媒体面
に垂直な方向の磁化を用いる垂直磁気記録方式が、高記
録密度の磁気記録に適するため、次世代の高密度記録方
式として現在注目され開発が進められている。この垂直
磁気記録方式による磁気記録媒体としては、たとえば、
媒体面に垂直方向に磁化容易軸をもつ Co−Cr金属
薄膜や、あるいは板状結晶で板面に垂直方向に磁化容易
軸をもつ六方晶系フェライト磁性粉などを主体とする磁
性塗料を、ポリエステルフィルムなどの非磁性支持体上
に塗布し、垂直配向させた記録媒体などが、主に検討さ
れている。
長手方向の磁化を用いる磁気記録方式にかわり、媒体面
に垂直な方向の磁化を用いる垂直磁気記録方式が、高記
録密度の磁気記録に適するため、次世代の高密度記録方
式として現在注目され開発が進められている。この垂直
磁気記録方式による磁気記録媒体としては、たとえば、
媒体面に垂直方向に磁化容易軸をもつ Co−Cr金属
薄膜や、あるいは板状結晶で板面に垂直方向に磁化容易
軸をもつ六方晶系フェライト磁性粉などを主体とする磁
性塗料を、ポリエステルフィルムなどの非磁性支持体上
に塗布し、垂直配向させた記録媒体などが、主に検討さ
れている。
【0005】ところで、垂直磁気記録方式を適用可能な
磁性材料のなかで、上記六方晶系フェライト磁性粉は常
温前後において保磁力(Hc)の値が温度上昇とともに
増加するという温度特性を示す。したがって、これを使
用した磁気記録媒体は温度変化に対して比較的安定な媒
体であるが、実用的な見地から一層の温度安定性が望ま
れている。前記六方晶系フェライト磁性粉の保磁力(H
c)の温度安定性を改善させる方法としては、これまで
磁性粉中のFeの一部をSnなどの他元素で置換すると
いう方法や、保磁力(Hc)の温度係数が正の六方晶系
フェライトに対し負のスピネルフェライトを複合化させ
る方法などが提案されている。
磁性材料のなかで、上記六方晶系フェライト磁性粉は常
温前後において保磁力(Hc)の値が温度上昇とともに
増加するという温度特性を示す。したがって、これを使
用した磁気記録媒体は温度変化に対して比較的安定な媒
体であるが、実用的な見地から一層の温度安定性が望ま
れている。前記六方晶系フェライト磁性粉の保磁力(H
c)の温度安定性を改善させる方法としては、これまで
磁性粉中のFeの一部をSnなどの他元素で置換すると
いう方法や、保磁力(Hc)の温度係数が正の六方晶系
フェライトに対し負のスピネルフェライトを複合化させ
る方法などが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、六方晶系フ
ェライトとスピネルフェライトとを複合化させる手段の
場合、本発明者らの実験・検討によると磁性粉の保磁力
(Hc)の温度係数をほぼゼロに制御することが可能で
はあるが、その反面短波長領域での電磁変換特性が劣化
し易いという難点が認められた。そこで、本発明らはこ
のような複合型フェライト磁性粉に見られる短波長領域
での電磁変換特性が劣化について鋭意検討を進めた結果
、次のような知見を得た。すなわち、この種の複合型フ
ェライトの単相粉に比較して、製造プロセスなどによっ
て角型比あるいはSFD(switching fie
ld distribution) がかなり大きく変
化することを見出した。しかして、その理由は恐らく六
方晶系フェライトとスピネルフェライトとの複合化の状
態の違いによると考えられ、また前記複合化による磁性
粉末の角型比あるいは SFDが所定の範囲内に選択設
定した場合、良好な短波長特性を呈することを確認した
。
ェライトとスピネルフェライトとを複合化させる手段の
場合、本発明者らの実験・検討によると磁性粉の保磁力
(Hc)の温度係数をほぼゼロに制御することが可能で
はあるが、その反面短波長領域での電磁変換特性が劣化
し易いという難点が認められた。そこで、本発明らはこ
のような複合型フェライト磁性粉に見られる短波長領域
での電磁変換特性が劣化について鋭意検討を進めた結果
、次のような知見を得た。すなわち、この種の複合型フ
ェライトの単相粉に比較して、製造プロセスなどによっ
て角型比あるいはSFD(switching fie
ld distribution) がかなり大きく変
化することを見出した。しかして、その理由は恐らく六
方晶系フェライトとスピネルフェライトとの複合化の状
態の違いによると考えられ、また前記複合化による磁性
粉末の角型比あるいは SFDが所定の範囲内に選択設
定した場合、良好な短波長特性を呈することを確認した
。
【0007】本発明は上記知見に基づき、短波長領域で
の電磁変換特性が良好で、かつ保磁力(Hc)の温度係
数が小さな(温度安定性にすぐれた)六方晶系フェライ
トとスピネルフェライトとを複合化させた磁性粉、およ
びこれを使用した磁気記録媒体の提供を目的とする。
の電磁変換特性が良好で、かつ保磁力(Hc)の温度係
数が小さな(温度安定性にすぐれた)六方晶系フェライ
トとスピネルフェライトとを複合化させた磁性粉、およ
びこれを使用した磁気記録媒体の提供を目的とする。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気記録媒
体用磁性粉は、平均粒径0.02〜 0.2μm 、保
磁力 200〜2000Oe の六方晶系フェライトと
スピネルフェライトとの複合型フェライト磁性粉であっ
て、前記磁性粉の角型比が 0.4以上、かつ無配向状
態でのSFD(Switching Field Di
stribution) の値が 0.4〜 1.3で
あることを特徴とし、また本発明に係る磁気記録媒体は
、非磁性支持体上に、結合剤および前記磁気記録媒体用
磁性粉を主体とする磁性層を設けてなることを特徴とし
ている。
体用磁性粉は、平均粒径0.02〜 0.2μm 、保
磁力 200〜2000Oe の六方晶系フェライトと
スピネルフェライトとの複合型フェライト磁性粉であっ
て、前記磁性粉の角型比が 0.4以上、かつ無配向状
態でのSFD(Switching Field Di
stribution) の値が 0.4〜 1.3で
あることを特徴とし、また本発明に係る磁気記録媒体は
、非磁性支持体上に、結合剤および前記磁気記録媒体用
磁性粉を主体とする磁性層を設けてなることを特徴とし
ている。
【0010】本発明において、磁性粉の角型比とは飽和
磁化に対する残留磁化と定義されるが、ここでは対象と
なる磁性粉 0.1 gを直径 6mm、厚み 1mm
の円板ペレット状に成型した試料を振動試料型磁化測定
装置(V.S.M.)にセットし、最大10 kOeの
磁場を前記円板の板面方向に平行にかけた時に得られる
残留磁化 (σr)と、10 KOeでの磁化 (σ1
0) との比 (σr /σ10 )の値を採用してい
る。また、磁性粉のSFD とは、前記円板試料の第2
象限の磁化曲線における微分曲線 ( dσ/dH )
の半値幅を、前記磁性粉の保磁力(Hc)の値で除した
値と定義され、保磁力(Hc)近傍での磁化曲線の勾配
を表している。すなわち、この値は保磁力(Hc)のバ
ラツキを表すパラメータである。この SFDを求める
にあたって、一般には磁性粉を塗膜中で配向させ配向方
向の磁化曲線の勾配から求めている。しかし、実際には
磁性粉の種類が異なれば配向率も異なり、さらにこの配
向率が磁化曲線の勾配に影響を与えることから、性状の
異なった磁性粉間での SFDの値を比較することは非
常に困難である。
磁化に対する残留磁化と定義されるが、ここでは対象と
なる磁性粉 0.1 gを直径 6mm、厚み 1mm
の円板ペレット状に成型した試料を振動試料型磁化測定
装置(V.S.M.)にセットし、最大10 kOeの
磁場を前記円板の板面方向に平行にかけた時に得られる
残留磁化 (σr)と、10 KOeでの磁化 (σ1
0) との比 (σr /σ10 )の値を採用してい
る。また、磁性粉のSFD とは、前記円板試料の第2
象限の磁化曲線における微分曲線 ( dσ/dH )
の半値幅を、前記磁性粉の保磁力(Hc)の値で除した
値と定義され、保磁力(Hc)近傍での磁化曲線の勾配
を表している。すなわち、この値は保磁力(Hc)のバ
ラツキを表すパラメータである。この SFDを求める
にあたって、一般には磁性粉を塗膜中で配向させ配向方
向の磁化曲線の勾配から求めている。しかし、実際には
磁性粉の種類が異なれば配向率も異なり、さらにこの配
向率が磁化曲線の勾配に影響を与えることから、性状の
異なった磁性粉間での SFDの値を比較することは非
常に困難である。
【0011】そこで本発明においては、性状の異なった
磁性粉間での SFDの値を比較するにあたって、磁性
粉の無配向状態における SFDの値を比較する方法を
導入した。無配向という磁性粉の安定状態における値で
あるから、配向率に左右されない磁性粉本来の特性とし
ての SFDの値が比較され得る。前記無配向状態にお
ける SFDの値の大小と、配向状態におけるSFDの
値の大小は、必ずしも対応せずむしろ逆転する場合もあ
り得る。そして、角型比とともにこの無配向状態におけ
る SFDの値が、上記複合型六方晶系フェライト磁性
粉を特徴づける重要な指標であることが見出だされたの
である。
磁性粉間での SFDの値を比較するにあたって、磁性
粉の無配向状態における SFDの値を比較する方法を
導入した。無配向という磁性粉の安定状態における値で
あるから、配向率に左右されない磁性粉本来の特性とし
ての SFDの値が比較され得る。前記無配向状態にお
ける SFDの値の大小と、配向状態におけるSFDの
値の大小は、必ずしも対応せずむしろ逆転する場合もあ
り得る。そして、角型比とともにこの無配向状態におけ
る SFDの値が、上記複合型六方晶系フェライト磁性
粉を特徴づける重要な指標であることが見出だされたの
である。
【0012】本発明においては、複合型フェライト磁性
粉の角型比を 0.4以上に限定している。角型比がこ
の範囲内にある磁性粉を用いた磁気記録媒体は、短波長
領域においてが十分な再生出力が得られた。角型比 0
.4未満の複合型フェライト磁性粉の場合には、たとえ
飽和磁化が大きい場合であっても、それを使用して作製
した磁気記録媒体の短波長領域での再生出力は不十分で
あった。 さらに、本発明においては無配向状態における SFD
の値を 0.4〜 1.3という範囲に限定している。 SFDの値がこの範囲内にある磁性粉を用いた磁気記
録媒体は、配向性に優れ短波長領域での出力も大きく、
かつ媒体ノイズが小さく、良好なS/N 比を示した。 SFDの値が 1.3を越える磁性粉の場合には配向
性が劣り、そのため、それを用いて作製した媒体の短波
長領域での再生出力が低下した。また、 SFDの値が
0.4未満の磁性粉の場合には配向性にすぐれるが、
それを用いて作製した媒体の短波長領域でのノイズが著
しく大きくなり、S/N 比が低下する傾向にあった。 このように SFDが小さすぎる場合にも媒体の短波長
特性が劣化することは、現在のところその理由は明らか
ではないが、本発明者らによって得られた新規な知見で
ある。
粉の角型比を 0.4以上に限定している。角型比がこ
の範囲内にある磁性粉を用いた磁気記録媒体は、短波長
領域においてが十分な再生出力が得られた。角型比 0
.4未満の複合型フェライト磁性粉の場合には、たとえ
飽和磁化が大きい場合であっても、それを使用して作製
した磁気記録媒体の短波長領域での再生出力は不十分で
あった。 さらに、本発明においては無配向状態における SFD
の値を 0.4〜 1.3という範囲に限定している。 SFDの値がこの範囲内にある磁性粉を用いた磁気記
録媒体は、配向性に優れ短波長領域での出力も大きく、
かつ媒体ノイズが小さく、良好なS/N 比を示した。 SFDの値が 1.3を越える磁性粉の場合には配向
性が劣り、そのため、それを用いて作製した媒体の短波
長領域での再生出力が低下した。また、 SFDの値が
0.4未満の磁性粉の場合には配向性にすぐれるが、
それを用いて作製した媒体の短波長領域でのノイズが著
しく大きくなり、S/N 比が低下する傾向にあった。 このように SFDが小さすぎる場合にも媒体の短波長
特性が劣化することは、現在のところその理由は明らか
ではないが、本発明者らによって得られた新規な知見で
ある。
【0013】
【作用】このように構成された本発明に係る複合型フェ
ライト性粉においては、角型比と無配向状態の SFD
との範囲を限定することにより、短波長領域での電磁変
換特性が劣化しにくい状態を保持しながら、一方では保
磁力Hcの温度安定性も改善・向上される。したがって
、たとえば高密度磁気記録媒体として応用したとき、広
い波長領域において、常に所用の高密度磁気記録を安定
した状態で行うことができる。
ライト性粉においては、角型比と無配向状態の SFD
との範囲を限定することにより、短波長領域での電磁変
換特性が劣化しにくい状態を保持しながら、一方では保
磁力Hcの温度安定性も改善・向上される。したがって
、たとえば高密度磁気記録媒体として応用したとき、広
い波長領域において、常に所用の高密度磁気記録を安定
した状態で行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。具体例の
説明に先立って本発明に関しての一般的な説明をする。
説明に先立って本発明に関しての一般的な説明をする。
【0015】本発明に使用可能な複合型フェライトとし
ては、たとえば下記の一般式、 A O・ n(Fe12−x−y Mx M’y O
18−z) …………(I)(式中、 AはBa,S
r,Pb,Ca の群から選ばれたいずれか1種の元素
、M はCo,Ni,Cu,Zn 群から選ばれたいず
れか1種の元素、およびM’はTi,Sn,Nb,Sb
,Zrの群から選ばれたいずれか1種の元素を表してい
る。 nは 0.8〜2.0 の数、 xは 0.5〜
3.0 の数、 yは 0〜2.0 の数、および z
は0.05以上の数を表している。ただし、M’の平均
原子価を mとしたとき、 zはz={x+(3−m)
y}/2で表される数である)で表されるフェライトが
挙げられる。
ては、たとえば下記の一般式、 A O・ n(Fe12−x−y Mx M’y O
18−z) …………(I)(式中、 AはBa,S
r,Pb,Ca の群から選ばれたいずれか1種の元素
、M はCo,Ni,Cu,Zn 群から選ばれたいず
れか1種の元素、およびM’はTi,Sn,Nb,Sb
,Zrの群から選ばれたいずれか1種の元素を表してい
る。 nは 0.8〜2.0 の数、 xは 0.5〜
3.0 の数、 yは 0〜2.0 の数、および z
は0.05以上の数を表している。ただし、M’の平均
原子価を mとしたとき、 zはz={x+(3−m)
y}/2で表される数である)で表されるフェライトが
挙げられる。
【0016】また、磁性粉の製造方法としては、たとえ
ば特開昭56−67904号公報に開示されているガラ
ス結晶化法や、特開昭61−168532号公報に開示
されている水熱合成−焼成法などが好適である。
ば特開昭56−67904号公報に開示されているガラ
ス結晶化法や、特開昭61−168532号公報に開示
されている水熱合成−焼成法などが好適である。
【0017】本発明に係る磁性粉の平均粒径は、0.0
2〜 0.2μm の範囲内、好ましくは0.04〜
0.1の範囲内のものに限定される。平均粒径が0.0
2μm 未満では熱揺らぎの影響で磁化が残りにくく、
0.2μm を越えると短波長領域での記録分解能が
低下するため好ましくない。一方、保磁力に関しては、
200〜2000Oe の範囲内、好ましくは 40
0〜 1500 Oeの範囲内の磁性粉が使用可能であ
る。保磁力が 200 Oe 未満では磁化が残りにく
く、2000 Oe を超えると磁気ヘッドでの書き込
みが困難となるためである。
2〜 0.2μm の範囲内、好ましくは0.04〜
0.1の範囲内のものに限定される。平均粒径が0.0
2μm 未満では熱揺らぎの影響で磁化が残りにくく、
0.2μm を越えると短波長領域での記録分解能が
低下するため好ましくない。一方、保磁力に関しては、
200〜2000Oe の範囲内、好ましくは 40
0〜 1500 Oeの範囲内の磁性粉が使用可能であ
る。保磁力が 200 Oe 未満では磁化が残りにく
く、2000 Oe を超えると磁気ヘッドでの書き込
みが困難となるためである。
【0018】以下本発明の具体的な実施例および比較例
について説明する。前掲の一般式(I)において、M
としてCo,Zn,Niのいずれか1種の元素を、M’
としてTiを選択し、x,y,z,および nをそれぞ
れ変化させて得られる複合型フェライトを原料として磁
性粉を製造した。製造方法としては、ガラス結晶化法お
よび水熱合成−焼成法を用い、それらの製法のプロセス
条件を変えることにより、平均粒径約0.05μm 、
保磁力(Hc) 800〜 900 Oe 、種々の角
型比および SFDを有する実施例1〜6および比較例
1〜5の磁性粉が得た。これらの磁性粉の特性を次の表
1に記載した。
(以下
余白)
表1 磁性粉|平均粒径 飽和磁化
保磁力 dHc/dT 角型比
SFD 試料No| (μm)
(emu/g) (Oe) (
Oe/℃)
1 | 52
60 810 −0.2
0.41 0.86
実 2 | 49 62
850 +0.5 0.
50 0.85 施 3
| 54 61 880
0 0.41
1.25 例 4 | 53
62 830
−0.3 0.50 1.28
5 | 54
61 850 +0.6
0.42 0.41
6 | 54 59
860 +0.4
0.50 0.42
1 | 53 65
820 −0.6 0.35
0.88 比 2 |
54 70 860
+0.5 0.50 1
.56 較 3 | 50
63 850 −0
.3 0.33 1.36
例 4 | 54 6
1 840 +0.6
0.48 0.30
5 | 52 68
830 −0.5 0.
36 0.36 次に、上記実施例
1〜6および比較例1〜5の磁性粉のそれぞれを用いて
、以下のような組成の磁気塗料を調製した。すなわち磁
性粉 100重量部、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体1
0重量部、ポリウレタン10重量部、レシチン 4重量
部、メチルイソブチルケトン93重量部、トルエン93
重量部およびポリイソシアネート化合物(商品名 コ
ロネート L“、日本ポリウレタン社製) 3重量部を
常套の手段によって混合して、11種の磁気塗料を調製
した。
について説明する。前掲の一般式(I)において、M
としてCo,Zn,Niのいずれか1種の元素を、M’
としてTiを選択し、x,y,z,および nをそれぞ
れ変化させて得られる複合型フェライトを原料として磁
性粉を製造した。製造方法としては、ガラス結晶化法お
よび水熱合成−焼成法を用い、それらの製法のプロセス
条件を変えることにより、平均粒径約0.05μm 、
保磁力(Hc) 800〜 900 Oe 、種々の角
型比および SFDを有する実施例1〜6および比較例
1〜5の磁性粉が得た。これらの磁性粉の特性を次の表
1に記載した。
(以下
余白)
表1 磁性粉|平均粒径 飽和磁化
保磁力 dHc/dT 角型比
SFD 試料No| (μm)
(emu/g) (Oe) (
Oe/℃)
1 | 52
60 810 −0.2
0.41 0.86
実 2 | 49 62
850 +0.5 0.
50 0.85 施 3
| 54 61 880
0 0.41
1.25 例 4 | 53
62 830
−0.3 0.50 1.28
5 | 54
61 850 +0.6
0.42 0.41
6 | 54 59
860 +0.4
0.50 0.42
1 | 53 65
820 −0.6 0.35
0.88 比 2 |
54 70 860
+0.5 0.50 1
.56 較 3 | 50
63 850 −0
.3 0.33 1.36
例 4 | 54 6
1 840 +0.6
0.48 0.30
5 | 52 68
830 −0.5 0.
36 0.36 次に、上記実施例
1〜6および比較例1〜5の磁性粉のそれぞれを用いて
、以下のような組成の磁気塗料を調製した。すなわち磁
性粉 100重量部、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体1
0重量部、ポリウレタン10重量部、レシチン 4重量
部、メチルイソブチルケトン93重量部、トルエン93
重量部およびポリイソシアネート化合物(商品名 コ
ロネート L“、日本ポリウレタン社製) 3重量部を
常套の手段によって混合して、11種の磁気塗料を調製
した。
【0019】次いで、前記各磁気塗料を 1μm フィ
ルタで濾過した後、 PETフィルム上に塗布した。そ
の後、 PETフィルム表面の垂直方向に 4000
Oeの磁界を作用させて磁性粉を磁場配向させつつ乾燥
し、カレンダ処理を施して表面を平滑化して、それぞれ
磁気記録媒体を得た。 これを 1/2インチ幅に切断して、磁気記録媒体試料
(実施例1〜6および比較例1〜5)とした。ここで、
磁性粉の試料番号と磁気記録媒体の試料番号とは対応し
ている。
ルタで濾過した後、 PETフィルム上に塗布した。そ
の後、 PETフィルム表面の垂直方向に 4000
Oeの磁界を作用させて磁性粉を磁場配向させつつ乾燥
し、カレンダ処理を施して表面を平滑化して、それぞれ
磁気記録媒体を得た。 これを 1/2インチ幅に切断して、磁気記録媒体試料
(実施例1〜6および比較例1〜5)とした。ここで、
磁性粉の試料番号と磁気記録媒体の試料番号とは対応し
ている。
【0020】これらの磁気記録媒体試料に磁気記録を行
った後、再生出力を測定してそのテープの特性を調べた
。その結果をつぎの表2に示す。なお、このとき使用し
た磁気ヘッドはリング型フェライトヘッドであり、ギャ
ップ幅 0.3μm 、トラック幅35μm 、ヘッド
とテープの相対速度は3.75 m/sec、記録周波
数5 MHz であった。 (以下余白)
表2 媒 体|
再生出力 S/N
試
料No| (emu/cc) (垂直方向)
(dB) (dB)
1 |
155 0.75 +0.5
+0.5
実 2 | 160
0.83 +1.5
+0.5
施 3 | 158 0.
72 +0.1 +0.1
例 4
| 160 0.75
+0.5 +0.2
5 |
158 0.78 +0
.6 +0.1
6 | 156
0.85 +1.2
+1.1
1 | 163
0.55 −1.0 −
1.0 比
2 | 170 0.58
−1.0 −1.1
較 3 |
157 0.51
−2.0 −2.0
例 4 | 1
56 0.86 −0.1
−1.0
5 | 169
0.68 −1.0
−1.5 表1お
よび2からも明らかなように、角型比が 0.4以上で
かつ SFDが 0.4〜1.3 の範囲内である六方
晶系フェライトとスピネルフェライトとの複合化された
フェライト磁性粉は、保磁力の温度依存性が小さく、こ
れを用いた磁気記録媒体は短波長出力にすぐれている。 そして、角型比が 0.4未満の磁性粉や SFDが
0.4未満あるいは1.3 を超える磁性粉を用いた磁
気記録媒体は、磁性粉本来の飽和磁化がたとえ大きくと
も、短波長出力あるいは短波長での S/Nが小さいこ
とが理解される。
った後、再生出力を測定してそのテープの特性を調べた
。その結果をつぎの表2に示す。なお、このとき使用し
た磁気ヘッドはリング型フェライトヘッドであり、ギャ
ップ幅 0.3μm 、トラック幅35μm 、ヘッド
とテープの相対速度は3.75 m/sec、記録周波
数5 MHz であった。 (以下余白)
表2 媒 体|
再生出力 S/N
試
料No| (emu/cc) (垂直方向)
(dB) (dB)
1 |
155 0.75 +0.5
+0.5
実 2 | 160
0.83 +1.5
+0.5
施 3 | 158 0.
72 +0.1 +0.1
例 4
| 160 0.75
+0.5 +0.2
5 |
158 0.78 +0
.6 +0.1
6 | 156
0.85 +1.2
+1.1
1 | 163
0.55 −1.0 −
1.0 比
2 | 170 0.58
−1.0 −1.1
較 3 |
157 0.51
−2.0 −2.0
例 4 | 1
56 0.86 −0.1
−1.0
5 | 169
0.68 −1.0
−1.5 表1お
よび2からも明らかなように、角型比が 0.4以上で
かつ SFDが 0.4〜1.3 の範囲内である六方
晶系フェライトとスピネルフェライトとの複合化された
フェライト磁性粉は、保磁力の温度依存性が小さく、こ
れを用いた磁気記録媒体は短波長出力にすぐれている。 そして、角型比が 0.4未満の磁性粉や SFDが
0.4未満あるいは1.3 を超える磁性粉を用いた磁
気記録媒体は、磁性粉本来の飽和磁化がたとえ大きくと
も、短波長出力あるいは短波長での S/Nが小さいこ
とが理解される。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、六
方晶系フェライトとスピネルフェライトとの複合化され
たフェライト磁性粉において、その角型比と無配向状態
における SFDを適切な範囲に制御することにより、
短波長特性を損なわずに保磁力の温度依存性を低減させ
た複合化フェライト磁性粉として機能させることが可能
となる。したがって、この複合化フェライト磁性粉を磁
気記録用として用いることにより、短波長特性および温
度安定性にすぐれた磁気記録媒体を提供することが可能
となる。
方晶系フェライトとスピネルフェライトとの複合化され
たフェライト磁性粉において、その角型比と無配向状態
における SFDを適切な範囲に制御することにより、
短波長特性を損なわずに保磁力の温度依存性を低減させ
た複合化フェライト磁性粉として機能させることが可能
となる。したがって、この複合化フェライト磁性粉を磁
気記録用として用いることにより、短波長特性および温
度安定性にすぐれた磁気記録媒体を提供することが可能
となる。
Claims (2)
- 【請求項1】 平均粒径0.02〜 0.2μm 、
保磁力 200〜2000 Oe の六方晶系フェライ
トとスピネルフェライトとの複合型フェライト磁性粉で
あって、前記磁性粉の角型比が 0.4以上、かつ無配
向状態でのSFD(Switching Field
Distribution) の値が 0.4〜 1.
3であることを特徴とする磁気記録媒体用磁性粉。 - 【請求項2】 非磁性支持体上に、平均粒径0.02
〜 0.2μm、保磁力 200〜2000 Oe の
六方晶系フェライトとスピネルフェライトとの複合型フ
ェライト磁性粉であって、前記磁性粉の角型比が 0.
4以上、かつ無配向状態でのSFD(Switchin
g Field Distribution) の値が
0.4〜 1.3である磁性粉および結合剤を主体と
した磁性層を設けて成ることを特徴とする磁気記録媒体
。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3005152A JPH04236403A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 磁気記録媒体用磁性粉およびこれを用いた磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3005152A JPH04236403A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 磁気記録媒体用磁性粉およびこれを用いた磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04236403A true JPH04236403A (ja) | 1992-08-25 |
Family
ID=11603300
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3005152A Pending JPH04236403A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 磁気記録媒体用磁性粉およびこれを用いた磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04236403A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012119029A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Toda Kogyo Corp | 磁性粒子粉末 |
-
1991
- 1991-01-21 JP JP3005152A patent/JPH04236403A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012119029A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Toda Kogyo Corp | 磁性粒子粉末 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4606971A (en) | Magnetic recording medium | |
| JP2000200410A (ja) | 磁気記録媒体、磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録装置 | |
| JPS59140629A (ja) | 垂直磁気記録媒体の製造方法 | |
| JPH03256223A (ja) | 磁気転写方法 | |
| JPH04236403A (ja) | 磁気記録媒体用磁性粉およびこれを用いた磁気記録媒体 | |
| US5686137A (en) | Method of providing hexagonal ferrite magnetic powder with enhanced coercive force stability | |
| JPS62204427A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| EP0526661B1 (en) | Magnetic powder for magnetic recording and magnetic recording medium made thereof | |
| US5698336A (en) | Magnetic recording medium | |
| JP2796058B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2585243B2 (ja) | 高密度磁気記録用磁性粉およびそれを用いた磁気記録用媒体 | |
| JPS61152003A (ja) | 磁気記録用六方晶フエライト磁性粉 | |
| JPH0380445A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
| JPS6255904A (ja) | 六方晶系フエライト磁性粉末 | |
| JPS6313256B2 (ja) | ||
| JP3520751B2 (ja) | 垂直磁気記録媒体及びその製造方法及びそれを使用した記憶装置 | |
| JP3009943B2 (ja) | ディジタル記録用磁気記録媒体 | |
| JPH0573877A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH04236404A (ja) | フェライト磁性粉およびこれを用いた磁気記録媒体 | |
| JPS59144038A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH0432019A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPS58171717A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPS63255817A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH07230616A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH0362313A (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000204 |