JPH07230616A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH07230616A
JPH07230616A JP2037494A JP2037494A JPH07230616A JP H07230616 A JPH07230616 A JP H07230616A JP 2037494 A JP2037494 A JP 2037494A JP 2037494 A JP2037494 A JP 2037494A JP H07230616 A JPH07230616 A JP H07230616A
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JP2037494A
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Fusakatsu Saitou
総克 齊藤
Kenichi Furuhata
憲一 古籏
Taiichi Kishimoto
泰一 岸本
Toshihiko Oguchi
寿彦 小口
Hiromi Sakata
浩実 坂田
Yoshio Sanpei
良男 三瓶
Yasuhiko Igarashi
庸彦 五十嵐
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Toshiba Corp
TDK Corp
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Toshiba Corp
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 10μm以上の1種または複数種の波長から
なる第1の記録波長群と、前記第1の記録波長群の各波
長よりも短い複数種の波長からなる第2の記録波長群と
を記録再生するディジタル磁気記録システムで使用され
る磁気記録媒体の、第1と第2の記録波長群における再
生出力をともに向上させる。 【構成】 非磁性支持体上に塗布されて成る磁性層の、
塗布面内方向の最大残留磁束密度を1300〜2100
gauss、塗布面に対して垂直方向の最大残留磁束密
度を300〜950gauss、塗布面内方向の保磁力
を1100〜1550 Oeとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばハードディス
クのバックアップに使用されるディジタル信号記録用磁
気テープなどの塗布型磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディジタル信号記録システム
においては、記録すべき情報データの信号とともに、ヘ
ッドのトラッキング制御のためのサーボ信号を、磁気記
録媒体に記録することが行われている。現用のシステム
において、情報データ信号の波長の多くは0.4〜4μ
m程度の比較的短い記録波長域にあり、これらの信号と
の差別化を容易にするため、サーボ信号としては、通常
20μm前後の長波長域に記録波長があるものが選択さ
れている。
【0003】したがって、ディジタル信号記録システム
用の磁気記録媒体は、上記長短2つの記録波長領域にお
いてともに良好な記録再生特性を発揮することが必要で
ある。すなわち、従来のオーディオテープやVTRテー
プのようなアナログ信号記録システム用の磁気記録媒体
よりも、さらに広い波長域において記録再生特性がすぐ
れることが強く要求されている。
【0004】ところで、ディジタル信号記録システムに
おいては、コンピュータのデータ信号のようなディジタ
ル信号をそのまま磁気記録媒体に記録する場合と、音声
や映像などのように本来はアナログ信号であるものを加
工してディジタル信号としたものを記録する場合とがあ
る。たとえばハードディスクのバックアップ装置などは
前者の場合であり、また、ディジタルオーディオテープ
レコーダは後者の一例である。
【0005】前者の場合には、音声や映像の信号とは異
なり、隣接する信号であってもそれらの間にとくに関連
性がないため、記録データが欠落した場合回復させるこ
とが困難である。したがって、用いられる磁気記録媒体
においては、ドロップアウトが少ないなどエラーレート
特性がすぐれ、しかも安定した特性を長期に亘って維持
できることが特性面でとくに重要となる。すなわち、前
者の、コンピュータのデータ信号を記録するために用い
られる磁気記録媒体に対しては、後者の場合の磁気記録
媒体に比較して格段に厳しい信頼性が要求される。
【0006】このようにコンピュータのデータ信号を記
録するために使用されるディジタル信号記録用磁気記録
媒体は、従来のアナログ信号記録用磁気記録媒体、ある
いはディジタル化した音声信号や映像信号を記録対象と
するディジタル信号記録システム用の磁気記録媒体に比
較して、記録容量の一層の大容量化の要求とともに、記
録再生特性と信頼性の向上への要求が厳しくなされてい
る。
【0007】一般に、主な磁気記録媒体としては、蒸着
により金属磁性薄膜をポリエチレンテレフタレートフィ
ルムなどの非磁性支持体上に形成した蒸着型、あるいは
磁性塗料の塗布により磁性層を形成した塗布型の磁気記
録媒体などがあげられる。従来より塗布型の磁気記録媒
体は、量産性にすぐれ信頼性も高いなどの理由で普及し
ており、データ信号記録用としての需要も多い。本発明
は、この塗布型でデータ信号記録用の磁気記録媒体に関
している。
【0008】ところで、通常、塗布型磁気記録媒体の製
造にあたっては、ポリエステルフィルムなどの非磁性支
持体上に、γ−フェライトや鉄粉などの磁性粉を樹脂バ
インダ中に分散させて得られる磁性塗料を塗布して、磁
性層を形成することが行われている。なお、樹脂バイン
ダは、磁性粉の分散性および媒体の走行耐久性を確保す
るために使用されており、磁性粉100重量部に対して
10重量部以上が添加されることが多い。
【0009】上記した塗布型磁気記録媒体においては、
近年の記録容量の大容量化の要求に応えるべく、磁性粉
の粒径を小さく、しかもその保磁力(Hc )を通常の磁
気ヘッドによる磁気記録が可能な範囲でなるべく高くし
て、高記録密度化を図り、さらには磁性粉粒子の樹脂バ
インダ中への充填率をできるだけ高めて、記録再生出力
の向上を図ることなどが行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら一般に、
小粒径・高保磁力の磁性粉を用いた磁性層は、短波長域
での記録再生出力は大きいものの、長波長域での記録再
生出力が低下するという欠点を有している。そのため、
このような磁性層を備えた磁気記録媒体では、ディジタ
ル磁気記録システムにおけるヘッドのトラッキング制御
のためのサーボ信号の出力不足が問題となっている。ま
た、磁性粉粒子が小粒径化されるにつれて、これを一次
粒子に近い状態で樹脂バインダと混合することが非常に
困難になってきており、また、磁性層の表面性や媒体の
走行耐久性を損なうことなく磁性粉の充填率を増すとい
うことも一層難しくなってきている。
【0011】すなわち現在のところでは、コンピュータ
のデータテープのようなディジタル信号記録用の塗布型
磁気記録媒体において、高記録密度化および高信頼性へ
の要求と、長短両波長域で高い記録再生出力を発揮する
すぐれた電磁変換特性を有することへの要求とを、とも
に満たすことは非常に困難であった。
【0012】本発明はこのような難点を解消すべくなさ
れたものであり、ディジタル信号記録用の塗布型磁気記
録媒体において、高記録密度化が可能で、かつ、広範囲
な波長領域における記録再生特性にすぐれ、高い信頼性
を有する磁気記録媒体を提供することを、その目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的のため、高記録
密度化に対応した塗布型磁気記録媒体について、ディジ
タル信号記録用磁気記録媒体としての適性の観点から鋭
意研究を進めたところ、磁性層の磁気特性を所定の範囲
に規定することにより、広範囲な波長領域における記録
再生特性にすぐれ、高い信頼性を有する磁気記録媒体が
得られることが見出された。
【0014】すなわち、本発明の磁気記録媒体は、10
μm以上の1種または複数種の波長からなる第1の記録
波長群と、前記第1の記録波長群の各波長よりも短い複
数種の波長からなる第2の記録波長群とを記録再生する
ディジタル磁気記録システムで使用される磁気記録媒体
において、非磁性支持体上に塗布されて成る磁性層の、
塗布面内方向の最大残留磁束密度が1300〜2100
gauss、塗布面に対して垂直方向の最大残留磁束密
度が300〜950gauss、塗布面内方向の保磁力
が1100〜1550 Oeであることを特徴としてい
る。
【0015】なお、本発明においては、塗布面内方向の
最大残留磁束密度が1400〜2000gauss、塗
布面に対して垂直方向の最大残留磁束密度が400〜7
00gauss、塗布面内方向の保磁力が1200〜1
550 Oeであることがより好ましい。
【0016】ここで、上記塗布面内方向の最大残留磁束
密度は、面内配向率と最大磁束密度の積で、また塗布面
に対して垂直方向の最大残留磁束密度は、垂直配向率と
最大磁束密度の積で表される。
【0017】本発明において、塗布面内方向の最大残留
磁束密度が1300gaussを下回る場合には、全波
長域に亘って再生出力が低下し、とくに長波長域では著
しい低下を生じる。また逆に2100gaussを越え
る場合には、記録再生特性は良好になるが、前記のよう
な高い残留磁束密度は磁性粉の非常な高充填により達成
されるため、その弊害として走行性や耐久性の低下を招
くので、いずれの場合も好ましくない。
【0018】垂直方向の最大残留磁束密度が300ga
ussを下回る場合には、長波長出力は良好であるが、
垂直方向の最大残留磁束密度に起因するところが大きい
短波長出力は低下する。一方、950gaussを越え
る場合には、面内方向の最大残留磁束密度が小さくなる
ため、充分な長波長出力が得られないので、いずれの場
合も好ましくない。
【0019】本発明において、保磁力が1100 Oe
を下回る場合には、媒体中に記録信号が十分残存しなく
なるため、再生出力が低下する。逆に1550 Oeを
越える場合には、通常の記録再生ヘッドでは信号の書き
込みが不十分で、その結果再生出力が低下するので、い
ずれの場合も好ましくない。
【0020】上記構成の本発明の磁気記録媒体におい
て、磁性粉としては、保磁力(Hc)が1000〜14
00 Oeの範囲内であって、飽和磁化(σs)が62
emu/g以上のものが適している。保磁力が900
Oe未満では記録媒体における記録信号が充分残存しな
くなり、1400 Oeを越えると通常の記録再生ヘッ
ドによる信号の書き込みが困難になるので、いずれも好
ましくない。このような特性を有する磁性粉としては、
たとえば鉄を主成分とする金属粉、あるいは六方晶系フ
ェライト粉、およびこれらの混合粉などが適している。
【0021】六方晶系フェライト粉はとくにこの目的に
適しており、M型(Magnetoplumbite type)あるいはW
型六方晶系の、Baフェライト、Srフェライト、Pb
フェライト、Caフェライト、あるいはこれらの固溶
体、もしくは下式で示されるイオン置換体などを用いる
ことができる。
【0022】Ma O・n(Fe1-x Mb x ) 2 3 (式中、Ma はBa、Sr、Pb、Caのいずれか1種
の元素を表し、Mb はCo,Zn,Ni,Cu,Mg,
Mn,In,Ti,Sn,Ge,Zr,Hf,V,N
b,Sb,Ta,Cr,Mo,Wの群から選ばれた少な
くとも2種の元素を表し、このうち1種はNbである。
n は5.4〜6.0の数を表す。) さらに詳しくは、本発明に使用される六方晶系フェライ
ト粉としては、これらの一軸性の六方晶系フェライト結
晶の構成元素であるFe原子の一部を、2価金属と、5
価金属であるNbで置換されたもの、または、さらに1
化学式あたり0.05〜0.5個の範囲のSn原子で置
換したものが適しており、その置換量は保磁力が500
〜3000 Oeとなる量とされる。
【0023】置換元素のうち、2価金属は主として六方
晶系フェライト粉の保磁力を適正な範囲に低下させる作
用をし、5価金属のNbは飽和磁化を増大させる作用を
し、また4価金属のSnは保磁力の温度特性の変化を小
さくする作用をする。
【0024】本発明に使用する六方晶系フェライトにお
いては、2価金属 (MII) および5価金属(MV ) の適
正な置換量は、MIIおよびMV の組合わせにより異なる
が、MIIの1化学式当りの置換量は、おおむね0.5〜
1.2個である。
【0025】これらの置換元素の置換量の関係を、たと
えばマグネトプランバイト型Baフェライトについてみ
ると、その置換体の化学式は、 BaFe12-(x+y+z)II x V y ( MIV z ) O19 で表される。ここで、x,y,およびz は、MII、MV およ
びMIV元素の1化学式当りの置換量である。MII、MV
およびMIVはそれぞれ2価、5価、および4価であり、
かつ置換されるFe原子は3価であるから、価数補償を考
慮すると y=(x-z)/2の関係が成り立つ。すなわち、MV
の置換量はMIIの置換量とMIVの置換量とから一義的に
決定される。
【0026】MIV元素としてSnを使用する場合には、
その置換量の適正範囲は六方晶系フェライトの1化学式
当り0.05〜0.5個の範囲である。なお、上記のS
nに代えて同じ価数のTiを用いてもよい。
【0027】また、上記六方晶系フェライト粉は六角板
状の単結晶であり、その粒径は六角板面の対角線の長さ
をもってあらわされる。本発明に用いられる六方晶系フ
ェライト粉の望ましい平均粒径は0.01〜0.1μm
の範囲である。これら磁性粉の粒径が0.01μm未満
では、磁化および保磁力が減少して磁気記録媒体の記録
再生出力が低下するので好ましくない。逆に、粒径が
0.1μmを越えると、短波長記録再生出力の向上効果
が小さくなるだけでなく記録再生時のノイズが著しく大
きくなるので、やはり好ましくない。
【0028】磁性層の磁気特性は、用いる磁性粉の磁気
特性や粒子形状に大きく依存するが、その他にも樹脂バ
インダ量などの塗料組成、あるいは塗料分散強度、配向
磁場強度、カレンダ処理条件、塗膜硬化条件などの塗膜
製造工程にも影響を受け得る。本発明においても、以下
に述べる製造工程操作により磁性層の磁気特性は上記範
囲に納まるよう容易に制御し得る。
【0029】すなわち、磁性粉としては、粒子形状が板
状比2〜7、比表面積25〜80m2 /gの六方晶系フ
ェライト磁性粉を用いる。磁気特性は前述の通り、保磁
力(Hc)が1000〜1400 Oeの範囲であっ
て、飽和磁化(σs)が62emu/g以上のものが適
している。磁性粉の粒子形状はガラス結晶化法によれ
ば、結晶化温度とガラス組成を調整することにより、ま
た磁気特性は一部元素の置換量を調整することにより、
容易に制御できる。これら磁性粉100重量部に対して
10〜15重量部の樹脂バインダを加えて塗料化し、非
磁性支持体上に塗布して、媒体化する。
【0030】なお、塗布面内方向の最大残留磁束密度と
同垂直方向の最大残留磁束密度は、各々樹脂バインダ
量、配向磁場強度、乾燥温度およびカレンダ温度・速度
を調整することにより容易に制御し得る。また、保磁力
に関しても、配向磁場強度、カレンダ温度・速度および
塗膜硬化条件を調整することにより、容易に制御でき
る。
【0031】本発明の磁気記録媒体を製造するにあたっ
ては、一般の塗布型磁気記録媒体と同様に、常法にした
がい磁性粉を樹脂バインダ中に分散させて得られる磁性
塗料を、ポリエステルフィルムなどの非磁性支持体上に
塗布すればよい。
【0032】ここで、樹脂バインダとは分散時に添加す
る樹脂バインダと、塗布に先立って添加する硬化剤との
総量をもって定義される。樹脂バインダ量が、磁性粉1
00重量部に対して6重量部未満である場合には磁性粉
を十分に分散させることが難しく、目的とする記録再生
出力が得られなくなり、また必要な塗膜強度も得られな
くなるので、好ましくない。一方、樹脂バインダ量が2
5重量部をこえる場合には、磁性粉の充填率が低下し同
様に、目的とする記録再生出力が得られなくなるので好
ましくない。
【0033】本発明の磁気記録媒体において樹脂バイン
ダとしては、水酸基、カルボキシル基、リン酸基、スル
ホン基あるいはこれらの金属塩基、またはアミノ基、ア
ルキルアミノ基、アンモニウム基、アルキルアンモニウ
ム基などの極性基を有する塩化ビニル酢酸ビニル共重合
体、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリアクリル樹脂などが適しており、スルホン
酸金属塩基を有するものはとりわけ本発明の樹脂バイン
ダとして適している。その理由は、おそらくこれらの樹
脂が磁性粉によく吸着して分散を助けるためと考えられ
る。これらの極性基は樹脂分子中に単独で存在する必要
はなく、複数種の極性基を同一分子中に共存させたとし
ても、本発明の目的を全く損なうことがない。樹脂バイ
ンダ中におけるこれら極性基の数は重要であり、本発明
の目的に適うためには少なくとも0.01〜4.0mm
ol/gの範囲、より好ましくは0.05〜2.0mm
ol/gの範囲である。本発明において上記樹脂バイン
ダは、分子量1,000〜60,000の範囲のものが
好ましい。
【0034】ところで、本発明に係わる樹脂バインダの
極性基のうち、スルホン酸金属塩基は以下のように導入
される。まず、スルホン酸金属塩基を含む樹脂バインダ
がビニル重合による樹脂である場合は、通常、これらの
極性基を含むビニルモノマーと通常のビニルモノマーと
を共重合させることにより得られる。また、上記極性基
を含む樹脂バインダがポリエステル樹脂あるいはポリウ
レタン樹脂である場合には、これらの構成成分である多
価塩基酸あるいは多価アルコールと上記極性基が導入さ
れた多価塩基酸あるいは多価アルコールを混合し、縮合
反応をおこなうことにより得られる。スルホン酸金属塩
基を含む樹脂の製造に使用されるモノマ、多価塩基酸あ
るいは多価アルコールとしては、たとえばビニルスルホ
ン酸、ビニルベンゼンスルホン酸、2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸の金属塩、あるいは次
の化1で表される化合物があげられる。
【0035】
【化1】 ただし化1において、phは芳香環、Mはアルカリ金属を
表す。
【0036】これらのスルホン酸金属塩基等の極性基を
有するビニルモノマーと共重合される通常のビニル樹脂
モノマーとしては、塩化ビニル、ビニルアルコール、無
水マレイン酸、ビニルアセテート、各種アクリレートモ
ノマー、塩化ビニリデン、ビニルアセタール、ビニルブ
チラール、アクリル酸エステル、アクリロニトリル、ス
チレンなどの各種モノマーがあげられる。
【0037】また、これらスルホン酸金属塩基などの極
性基を有する多価塩基酸と共重合される通常の多価アル
コールとしては、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ
キサメチレンジオール、シクロヘキサンジオール、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ネオ
ペンチルアルコールなどがあげられる。また、スルホン
酸金属塩基などの極性基を有する多価アルコールと共重
合する多価塩基酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、アジピン酸、セバシン酸、シュウ酸、コハク酸、グ
ルタール酸、ピロメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸
などがあげられる。
【0038】上記により得られるスルホン酸金属塩基を
含有した本発明に係わる樹脂の中では、ポリエステルポ
リウレタン系樹脂が特に優れており、とりわけ樹脂骨格
中に炭素数4以上18までの脂肪族鎖を有する多価塩基
酸あるいは多価アルコールを導入したポリエステルポリ
ウレタン系樹脂が適している。さらにこれらのポリエス
テルポリウレタン系樹脂は、トリレンジイソシアナート
の様な芳香族ジイソシアナートあるいは、1,4−テト
ラメチレンジイソシアナート、1,6−ヘキサメチレン
ジイソシアナート、イソホロンジイソシアナートなどの
脂肪族ジイソシアナートと結合させたウレタン樹脂を用
いることにより、分散性、耐久性の一層の向上をはかる
ことができる。
【0039】なお、塗膜の機械的強度、走行性などの改
良をはかることを目的として各種の樹脂バインダを併用
することができる。併用可能な樹脂としては、ポリウレ
タン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリアクリル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノキシ樹脂、メ
ラミン樹脂、ビニルブチラール樹脂、フラン樹脂、塩化
ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ビニルアルコール樹脂あ
るいはこれらの混合物もしくは共重合物があげられる。
これら併用樹脂バインダの配合量は、全樹脂バインダに
対して80重量%以内で適宜設定される。
【0040】
【作用】短波長域での記録再生出力が大きく、長波長域
での記録再生出力も低下しないという、ディジタル磁気
記録に適した磁気記録媒体を求めて、磁性層の磁気的な
諸特性を検討した結果、磁性層の塗布面内方向の最大残
留磁束密度と、塗布面に対して垂直方向の最大残留磁束
密度とが、磁気記録媒体の周波数特性に大きな影響を及
ぼすことが、本発明をすすめるにあたり見出された。
【0041】本発明においては、磁性層の保磁力を、通
常の磁気ヘッドによる磁気記録が可能な範囲内で比較的
高保磁力に保ち、かつ、磁性層の塗布面内方向の最大残
留磁束密度と、塗布面に対して垂直方向の最大残留磁束
密度とがともになるべく大きくなるように、2方向の最
大残留磁束密度を所定の範囲内に制御している。塗布面
に対して垂直方向の最大残留磁束密度の大きいことは短
波長出力向上に有利であり、塗布面内方向の最大残留磁
束密度が大きいことは長波長出力向上に有利となる。
【0042】したがって、本発明の構成によれば、塗布
面内方向の最大残留磁束密度と、塗布面に対して垂直方
向の最大残留磁束密度とが、良好なバランスを保った状
態でともに大きな値をとることになるので、磁気記録媒
体の短波長域での高い出力を損なうことなく長波長出力
を向上させ得る。
【0043】また、本発明においては、磁性粉を分散さ
せるための樹脂バインダとして、スルホン酸塩基などの
吸着性の高い極性基を含み分子量が所定の範囲に限定さ
れたものを選択しているので、この樹脂バインダが磁性
粉によく吸着して磁性粉の分散を助けている。したがっ
て、金属粉や六方晶系フェライト粉100重量部に対す
る樹脂バインダの添加量を、6〜12重量部という、通
常の磁気記録媒体の磁性層の場合に比較して著しく少な
い範囲に限定することができる。その結果、高Hc・小
粒径の磁性粉が高充填率で充填された磁性層が得られ
る。また、磁性粉の分散が均一になるほど、形成された
磁性層の表面性が高められる。
【0044】
【実施例】以下本発明の磁気記録媒体を、実施例にした
がって詳しく説明する。
【0045】実施例1 下記組成の磁性塗料材料を混合し、サンドグラインダに
より2時間分散させた。
【0046】 得られた磁性塗料を、リバースコータを用いて厚さ10
μmのポリイミドフィルム上に塗布した。そして、ソレ
ノイド磁石下を通過させて配向処理しつつ、溶剤を蒸発
させた。常法にしたがってカレンダ処理して磁気記録媒
体の原反を得た後、60℃のキュアオーブン中で5時間
加熱して塗膜を硬化させた。そして、得られた原反を所
定の幅に裁断して、本発明の実施例の磁気記録テープを
得た。なお、本実施例の磁気テープの磁性層の保磁力は
1080 Oe、塗布面内方向の最大残留磁束密度は1
700gauss、垂直方向の最大残留磁束密度は90
0gaussであった。
【0047】実施例2〜4 次に、磁性層の保磁力、塗布面内方向の最大残留磁束密
度および垂直方向の最大残留磁束密度を、本発明の範囲
内で実施例1とは異なるように変化させた磁気記録媒体
を作製した。これら実施例2〜4の磁気記録媒体は、実
施例1と同様の塗料組成および製造工程で作成したもの
である。これら実施例間の最大残留磁束密度および保磁
力の差は、使用した磁性粉の磁気特性の違いによるもの
である。次いで、これら実施例の磁気テープの周波数特
性を、ヘリカルスキャン8ミリデータカートリッジシス
テム(EXABYTE社製)を用いて調べた。その結果
を図1に示す。
【0048】なお、実施例1と比較して、実施例2は磁
性層の保磁力が200 Oe以上高いため、また、実施
例3は磁性層の面内方向の最大残留磁束密度が350g
auss低いため、どちらも長波長出力がやや低くなっ
ている。また、実施例4は、実施例1に比較して磁性層
の保磁力を約100 Oe下げたことから、短波長での
再生出力が若干抑圧されている。しかし、いずれの媒体
も良好な特性が得られている。
【0049】次に、磁性層の保磁力、塗布面内方向の最
大残留磁束密度および垂直方向の最大残留磁束密度が、
本発明にしたがわない磁気記録媒体比較例1〜5を作製
し、実施例と同様にしてそれらの周波数特性を調べた。
その結果を図2に示す。これら比較例1〜5において
は、塗料組成は実施例1〜4と同様であるが、磁性粉の
磁気特性と製造工程の一部が、以下に説明するように実
施例1〜4と異なっている。
【0050】比較例1 磁性粉として、飽和磁化60emu/g,板状比3.
7、比表面積38m2 /g,保磁力1050 OeのB
aフェライト粉を用いた他は、実施例1と同様の製造工
程で磁気記録媒体を作製した。
【0051】比較例2 磁性粉として、飽和磁化62.6emu/g,板状比
3.4、比表面積36m2 /g,保磁力1530 Oe
のBaフェライト粉を用いた他は、実施例1と同様の製
造工程で磁気記録媒体を作製した。
【0052】比較例3 磁性粉として、比較例2との同一粉を使用し、配向磁場
を加えない他は実施例1と同様にして磁気記録媒体を作
製した。
【0053】比較例4 磁性粉として、飽和磁化62.7emu/g,板状比
3.5、比表面積34m2 /g,保磁力800 Oeの
Baフェライト粉を用いた他は、実施例1と同様の製造
工程で磁気記録媒体を作製した。
【0054】比較例5 磁性粉として、飽和磁化58.2emu/g,板状比
3.2、比表面積35m2 /g,保磁力1150 Oe
のBaフェライト粉を用いた他は、実施例1と同様の製
造工程で磁気記録媒体を作製した。
【0055】なお、以上のようにして得られた実施例、
比較例の磁気記録媒体について、それらの磁性層の磁気
特性、およびヘリカルスキャン8ミリデータカートリッ
ジシステムにおける長短の代表的な記録波長における再
生出力は、表1に示されている。
【0056】
【表1】 表1、図1、および図2によれば、本発明の磁気記録媒
体は、長短2つの波長範囲でともに安定した高い再生出
力を呈するすぐれた磁気記録媒体であることが明らかで
あった。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、磁気記録媒体の磁性層
の磁気特性を所定の範囲に規定することによって、長波
長から短波長の広い波長範囲において安定した高い再生
出力を呈するすぐれた磁気記録媒体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の磁気テープの周波数特性を示
した図である。
【図2】本発明の比較例の磁気テープの周波数特性を示
した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 泰一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 小口 寿彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 坂田 浩実 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 三瓶 良男 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 五十嵐 庸彦 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10μm以上の1種または複数種の波長
    からなる第1の記録波長群と、前記第1の記録波長群の
    各波長よりも短い複数種の波長からなる第2の記録波長
    群とを記録再生するディジタル磁気記録システムで使用
    される磁気記録媒体において、 非磁性支持体上に塗布されて成る磁性層の、塗布面内方
    向の最大残留磁束密度が1300〜2100gaus
    s、塗布面に対して垂直方向の最大残留磁束密度が30
    0〜950gauss、塗布面内方向の保磁力が110
    0〜1550 Oeであることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 塗布面内方向の最大残留磁束密度が14
    00〜2000gauss、塗布面に対して垂直方向の
    最大残留磁束密度が400〜700gauss、塗布面
    内方向の保磁力が1250〜1550 Oeであること
    を特徴とする特許請求の範囲請求項1記載の磁気記録媒
    体。
JP2037494A 1994-02-17 1994-02-17 磁気記録媒体 Withdrawn JPH07230616A (ja)

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