JPH0426899B2 - - Google Patents
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- JPH0426899B2 JPH0426899B2 JP62009916A JP991687A JPH0426899B2 JP H0426899 B2 JPH0426899 B2 JP H0426899B2 JP 62009916 A JP62009916 A JP 62009916A JP 991687 A JP991687 A JP 991687A JP H0426899 B2 JPH0426899 B2 JP H0426899B2
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は脱臭材に関する。さらに詳しくは、果
物、野菜、魚介肉類など生鮮食料品から発生する
臭気の脱臭およびこれらの食料品の生鮮度の保持
に優れた効果を有し、また、生活廃棄物や食品加
工業の廃棄物などから発生する悪臭の脱臭効果に
優れ、さらに生活環境を著しく阻害するところの
屎尿その他の悪臭発生源に対する脱臭に顕著な効
果を有する脱臭剤であり、特にアンモニア、アミ
ン類、メルカプタン、硫化水素、アルデヒドなど
悪臭の強い成分の脱臭に極めて優れた効果を有す
る脱臭材に関する。 [従来の技術] 従来、悪臭を除去する手段として、活性炭が広
く用いられてきた。また悪臭成分を芳香成分でマ
スキングしたり中和する方法などがあり、家庭用
商品として数多くの商品が販売されている。しか
しながら、これらの方法は効果が不十分であり、
実用性において満足すべき段階に至つていない。
それというのも活性炭は分子量の小さい極性ガス
とりわけ悪臭ガスの代表の一つであるアンモニア
に対して脱臭能力が極めて小さいし、また水蒸気
で表面が濡れると失活して脱臭効果が低下してし
まうという欠点を有する。 また、芳香性ガスによるマスキングや中和も基
本的には脱臭ではなく、人間の嗅覚に訴える方法
であり、これに慣れてしまえばやはり別の臭気が
気になるという欠点を有する。 一方、L−アスコルビン酸と第一鉄化合物を含
有する脱臭剤(特公昭61−43091)が提案され、
それなりの改善効果が認められるものの、なお十
分満足すべき状態には至つていない。それという
のも第一鉄を活性状態に保持するためのL−アス
コルビン酸が光や熱に弱くその効果を十分発揮し
ないし、特に空気中に長期間放置すると着色が著
しい上に第一鉄が酸化されて第二鉄になつてしま
い脱臭効果が低下してしまうという致命的欠陥を
有する。さらには、L−アスコルビン酸が経済的
に高価格という点でも問題であつた。 また、硫酸第一鉄とクエン酸を主成分とし、ア
ルミニユウムなどを微量配合させた消臭剤(特開
昭61−74629)が提案されているが、やはり長期
間第一鉄イオンを保持することが困難である。特
に紙や繊維形態品に消臭剤を付与した場合、経時
的に茶着色が進み第一鉄の酸化が進行し消臭効果
が低下してしまうという欠点があつた。 このような状況下にあつて、生活水準に向上に
伴ない生活環境を無臭化したいという強い願望が
あるし、経済規模の拡大に伴ない、社会的、工業
的悪臭源も年々増大しつつあり、これらの環境の
クリーン化が叫ばれ、悪臭除去に効果のある脱臭
材の出現が強く要望されている。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は長期間化学的に安定であつて、分解し
たり、変質などして着色したり、脱臭効果の低下
などがなく、光や熱に対しても強く、とりわけ紙
製品、繊維製品、木材製品、無機製品などの基材
に含浸、塗布などにより接着性良好な状態で付与
でき、かつ白色度が高くて商品価値の高い脱臭材
であり、かつ悪臭の脱臭とりわけアンモニア、ア
ミン類、硫化水素、メルカプタン、アルデヒド類
などの悪臭に優れた効果を有する脱臭材であつ
て、人体に対しても無害な脱臭材を工業的に安価
に提供することを目的とする。 [問題点を解決するための手段] 本発明は次の構成を有する。 すなわち、本発明の脱臭剤は、分子内にカルボ
キシル基を2個以上有するオキシカルボン酸化合
物と第一鉄塩および第三成分として硫酸アンモニ
ウムまたは亜硫酸アンモニウムを含有してなるも
のである。 以下、本発明を詳しく説明する。 本発明の脱臭材は分子内にカルボキシル基を2
個以上有するオキシカルボン酸化合物と第一鉄塩
および第三成分として硫酸アンモニウムまたは亜
硫酸アンモニウムを配合することが必須である。
つまり、かかる構成とすることにより第一鉄イオ
ンは空気中の酸素に対して顕著な安定化を示し、
耐光性、耐熱性を有し長期間第一鉄イオンの活性
状態が維持され、特に紙製品、繊維製品、木材製
品、無機物基材などに対する接着性が良好で脱落
することなく、かつ、脱臭効果の持続性と高い商
品価値を有する高白色度の脱臭材が得られ、アン
モニア、メチルメルカプタンなどの悪臭の脱臭に
優れた効果を発揮することを見出したものであ
る。なお、硫酸アンモニウムまたは亜硫酸アンモ
ニウム以外の硫酸塩または亜硫酸塩は、脱臭効果
が得られたとしても、硫酸アンモニウムまたは亜
硫酸アンモニウムを含有したものと比較すると、
効果が小さく、また、効果の長期間にわたる持続
性という点でも明らかに劣るので好ましくない。 本発明を構成する分子内にカルボキシル基を2
個以上有するオキシカルボン酸化合物は、第一鉄
イオンと化学的反応により、鉄イオンの酸化抑
制、活性状態に有効に作用する化合物であり、キ
レート形成上カルボキシル基を分子内に2個以上
維持有することが必要である。 また、該化合物は分子内に水酸基を少なくとも
1個有することが必要である。すなわち分子内に
水酸基を少なくとも1個有することにより、該オ
キシカルボン酸化合物と第一鉄イオンとの化学的
形成物は水に対する溶解性が高く、これにより後
述する脱臭材製品として各種の用途に合致した形
態を付与するのに有効に作用するばかりでなく、
乾燥状態における使用態様に対しても脱臭効果を
発揮するのに有効に作用するのである。 本発明を構成する分子内にカルボキシル基を2
個以上有するオキシカルボン酸化合物の具体例と
しては、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸などを挙げ
ることができ、該化合物のカルボキシル基の一部
または全部がアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩またはアンモニウム塩であつてもよい。これら
を適当に混合して使用することもできる。該化合
物は人体に無害であり、環境汚染することもな
く、かつ工業的に安価な化合物であるという利点
を有する。 一方、本発明の脱臭材の他の成分を構成する第
一鉄塩は、悪臭ガスと化学的に反応し、脱臭する
成分でありその具体例としては、硫酸第一鉄、硫
酸第一鉄アンモニウム、塩化第一鉄、硝酸第一鉄
などを挙げることができる。これらの第一鉄塩は
単独であつても混合物であつても良い。要は第一
鉄塩が必要である。第一鉄塩は通常0.01〜1モ
ル/水溶液として調製される。オキシカルボン
酸化合物の量(A)は第一鉄塩(B)に対し、(A)/(B)=
0.003/1〜2/1(モル/モル)、好ましくは
0.01/1〜1.5/1(モル/モル)、より好ましく
は0.1/1〜1/1(モル/モル)が第一鉄イオン
の長期安定化、脱臭効果の長期持続の点から好ま
しい。該オキシカルボン酸化合物量がこの範囲未
満では、第一鉄イオン長期間安定化に不十分で本
目的を達成できないし、また反対にこの範囲を越
えても第一鉄イオン安定化の点で過剰であり経済
的ではない。 本発明を構成する第三成分の硫酸アンモニウム
または亜硫酸アンモニウムは、脱臭効果の長期間
持続性、脱臭原液付与成型品の白色度および接着
性などの点から必須である。 硫酸アンモニウム、亜硫酸アンモニウム(C)は前
記第一鉄塩(B)に対して、(C)/(B)=0.05/1〜10/
1(モル/モル)、好ましくは0.1/1〜5/1(モ
ル/モル)さらに好ましくは0.25/1〜2/1
(モル/モル)が本発明の効果を達成する上で必
要である。この範囲未満では効果が小さいし、範
囲を超えると経済的でない。 このようにして得られた脱臭材原液は原液その
ままで、または数倍〜数百倍に水で希釈して、ス
プレー方式などにより滴下、散布、噴霧して使用
することができる。またそのほか本発明の脱臭材
はペーパー、ダンボールなど紙製品や糸、ステー
プル、ひも、布帛、編地、わた、フエルト、不織
布など繊維製品やオガクズ、カンナクズ、木製
品、壁材など木材製品やモレキユラーシーブ、軽
石などの多孔質石材、素焼板などの無機質基材、
ヘチマ、モミガラ、セルローススポンジなど植物
系基材などに脱臭原液を含浸、塗布、噴霧などに
より付与して乾燥し脱臭材となし、使用される。
また、該原液から有効成分を一旦粉末体となし、
この粉末体での状態で使用してもよい。本発明の
脱臭材は活性炭と併用してもよい。 該原液を種々の使用形態に付与する脱臭材の量
は、脱臭材の乾燥固形分重量にして保持体重量の
0.1〜500重量%である。この範囲未満では本発明
の効果が十分でないし、この範囲を越えると脱臭
材の保持が十分でないので好ましくない。 本発明の脱臭材はゴミ貯め用ポリバケツ、食料
品加工場の廃棄物および処理場、アニマルルー
ム、ペツトシヨツプ、屎尿処理場、家畜飼育場、
屠殺場などの悪臭発生源の脱臭に効果がある。さ
らに、本発明の脱臭材原液を付与した種々の形態
を有する製品はゴミ用ポリ袋や室内脱臭用壁掛け
として使用され、さらにトイレ、冷蔵庫、老人居
室、病室、会議室、喫煙室、実験室、薬品棚、自
動車、電車、航空機など密閉室内の脱臭材として
使用できる。その他、特に寝たきり老人や身体障
害者などの掛布団、敷布団、枕など寝装具の一部
や室内カーテン、壁掛けとしても使用できる。 さらに婦人用生理材料、ガスマスク、タバコフ
イルター、靴下敷、掃除機フイルター、エアフイ
ルターなどに使用される。また、本発明の脱臭材
は果物、野菜、魚介肉類など生鮮食品の脱臭、腐
敗防止などとして広帆に使用される。また、制菌
作用により手拭きおしぼりなど衛生用用途に使用
される。 [実施例] 以下、実施例により詳しく説明する。 1 脱臭材の安定性 (1) 脱臭材の白色度 濾紙(東洋濾紙(株)製5A−12.5cmφ)に脱臭
原液2mlを添加し、自然乾燥し、瀘紙の白色度
を測定した。 装置はスガ試験機(株)製SMカラーコンピユー
ター、形式SM−3を使用、白板(100%)、黒
板(0%)基準、ハンター方式による白色度を
示し、数値(%)が高いほど白色度が高い。 (2) 鉄イオンの定性分析 脱臭原液2ml添加し自然乾燥した濾紙を1×
5(cm)の大きさに切つたものを、N/10−チ
オシアン酸カリウム水溶液に入れ、濾紙の着色
状態により鉄イオンの酸化程度を定性分析し
た。すなわち、無着色のものを2価、濃茶色に
着色するものを3価、僅かに着色するものを僅
かに酸化、少し茶色を呈するものを少し酸化と
した。 2 脱臭効果 アンモニア、アミン類、硫下水素、メチルメル
カプタン、ホルマリンなどのガス濃度はガス検知
管(ガステツク(株)、光明理化学工業(株)製)を使用
して、ガス濃度を測定した。 実施例 1 硫酸第一鉄0.5モルとクエン酸0.5モルおよび第
三成分として種々の無機塩を0.5モル水に溶解し、
各々1の原液を調製した。 また、第三成分を添加しないもの(比較例1)
も同時に調整した。 これらの溶液を丸濾紙に添加し、サンプルを調
製して2週間後に丸濾紙の白色度測定と鉄イオン
の酸化状態を定性分析し比較した。第1表のとお
りであつた。 第1表から、第三成分として特に、硫酸アンモ
ニウム、亜硫酸アンモニウムを添加した脱臭材は
白色度向上と鉄イオンの安定性に顕著な効果があ
ることがわかる。そして、他の硫酸塩または亜流
酸塩を添加したものは、脱臭効果が見られるもの
の、硫酸アンモニウム、亜硫酸アンモニウムを含
有したものを超えるようなものはない。そして、
このデータは2週間後のものであるが、さらに、
それ以上経過すると、硫酸アンモニウム、亜硫酸
アンモニウムを含有したもの以外のものはその効
果の持続性が顕著に劣つていくものであつた。
物、野菜、魚介肉類など生鮮食料品から発生する
臭気の脱臭およびこれらの食料品の生鮮度の保持
に優れた効果を有し、また、生活廃棄物や食品加
工業の廃棄物などから発生する悪臭の脱臭効果に
優れ、さらに生活環境を著しく阻害するところの
屎尿その他の悪臭発生源に対する脱臭に顕著な効
果を有する脱臭剤であり、特にアンモニア、アミ
ン類、メルカプタン、硫化水素、アルデヒドなど
悪臭の強い成分の脱臭に極めて優れた効果を有す
る脱臭材に関する。 [従来の技術] 従来、悪臭を除去する手段として、活性炭が広
く用いられてきた。また悪臭成分を芳香成分でマ
スキングしたり中和する方法などがあり、家庭用
商品として数多くの商品が販売されている。しか
しながら、これらの方法は効果が不十分であり、
実用性において満足すべき段階に至つていない。
それというのも活性炭は分子量の小さい極性ガス
とりわけ悪臭ガスの代表の一つであるアンモニア
に対して脱臭能力が極めて小さいし、また水蒸気
で表面が濡れると失活して脱臭効果が低下してし
まうという欠点を有する。 また、芳香性ガスによるマスキングや中和も基
本的には脱臭ではなく、人間の嗅覚に訴える方法
であり、これに慣れてしまえばやはり別の臭気が
気になるという欠点を有する。 一方、L−アスコルビン酸と第一鉄化合物を含
有する脱臭剤(特公昭61−43091)が提案され、
それなりの改善効果が認められるものの、なお十
分満足すべき状態には至つていない。それという
のも第一鉄を活性状態に保持するためのL−アス
コルビン酸が光や熱に弱くその効果を十分発揮し
ないし、特に空気中に長期間放置すると着色が著
しい上に第一鉄が酸化されて第二鉄になつてしま
い脱臭効果が低下してしまうという致命的欠陥を
有する。さらには、L−アスコルビン酸が経済的
に高価格という点でも問題であつた。 また、硫酸第一鉄とクエン酸を主成分とし、ア
ルミニユウムなどを微量配合させた消臭剤(特開
昭61−74629)が提案されているが、やはり長期
間第一鉄イオンを保持することが困難である。特
に紙や繊維形態品に消臭剤を付与した場合、経時
的に茶着色が進み第一鉄の酸化が進行し消臭効果
が低下してしまうという欠点があつた。 このような状況下にあつて、生活水準に向上に
伴ない生活環境を無臭化したいという強い願望が
あるし、経済規模の拡大に伴ない、社会的、工業
的悪臭源も年々増大しつつあり、これらの環境の
クリーン化が叫ばれ、悪臭除去に効果のある脱臭
材の出現が強く要望されている。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は長期間化学的に安定であつて、分解し
たり、変質などして着色したり、脱臭効果の低下
などがなく、光や熱に対しても強く、とりわけ紙
製品、繊維製品、木材製品、無機製品などの基材
に含浸、塗布などにより接着性良好な状態で付与
でき、かつ白色度が高くて商品価値の高い脱臭材
であり、かつ悪臭の脱臭とりわけアンモニア、ア
ミン類、硫化水素、メルカプタン、アルデヒド類
などの悪臭に優れた効果を有する脱臭材であつ
て、人体に対しても無害な脱臭材を工業的に安価
に提供することを目的とする。 [問題点を解決するための手段] 本発明は次の構成を有する。 すなわち、本発明の脱臭剤は、分子内にカルボ
キシル基を2個以上有するオキシカルボン酸化合
物と第一鉄塩および第三成分として硫酸アンモニ
ウムまたは亜硫酸アンモニウムを含有してなるも
のである。 以下、本発明を詳しく説明する。 本発明の脱臭材は分子内にカルボキシル基を2
個以上有するオキシカルボン酸化合物と第一鉄塩
および第三成分として硫酸アンモニウムまたは亜
硫酸アンモニウムを配合することが必須である。
つまり、かかる構成とすることにより第一鉄イオ
ンは空気中の酸素に対して顕著な安定化を示し、
耐光性、耐熱性を有し長期間第一鉄イオンの活性
状態が維持され、特に紙製品、繊維製品、木材製
品、無機物基材などに対する接着性が良好で脱落
することなく、かつ、脱臭効果の持続性と高い商
品価値を有する高白色度の脱臭材が得られ、アン
モニア、メチルメルカプタンなどの悪臭の脱臭に
優れた効果を発揮することを見出したものであ
る。なお、硫酸アンモニウムまたは亜硫酸アンモ
ニウム以外の硫酸塩または亜硫酸塩は、脱臭効果
が得られたとしても、硫酸アンモニウムまたは亜
硫酸アンモニウムを含有したものと比較すると、
効果が小さく、また、効果の長期間にわたる持続
性という点でも明らかに劣るので好ましくない。 本発明を構成する分子内にカルボキシル基を2
個以上有するオキシカルボン酸化合物は、第一鉄
イオンと化学的反応により、鉄イオンの酸化抑
制、活性状態に有効に作用する化合物であり、キ
レート形成上カルボキシル基を分子内に2個以上
維持有することが必要である。 また、該化合物は分子内に水酸基を少なくとも
1個有することが必要である。すなわち分子内に
水酸基を少なくとも1個有することにより、該オ
キシカルボン酸化合物と第一鉄イオンとの化学的
形成物は水に対する溶解性が高く、これにより後
述する脱臭材製品として各種の用途に合致した形
態を付与するのに有効に作用するばかりでなく、
乾燥状態における使用態様に対しても脱臭効果を
発揮するのに有効に作用するのである。 本発明を構成する分子内にカルボキシル基を2
個以上有するオキシカルボン酸化合物の具体例と
しては、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸などを挙げ
ることができ、該化合物のカルボキシル基の一部
または全部がアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩またはアンモニウム塩であつてもよい。これら
を適当に混合して使用することもできる。該化合
物は人体に無害であり、環境汚染することもな
く、かつ工業的に安価な化合物であるという利点
を有する。 一方、本発明の脱臭材の他の成分を構成する第
一鉄塩は、悪臭ガスと化学的に反応し、脱臭する
成分でありその具体例としては、硫酸第一鉄、硫
酸第一鉄アンモニウム、塩化第一鉄、硝酸第一鉄
などを挙げることができる。これらの第一鉄塩は
単独であつても混合物であつても良い。要は第一
鉄塩が必要である。第一鉄塩は通常0.01〜1モ
ル/水溶液として調製される。オキシカルボン
酸化合物の量(A)は第一鉄塩(B)に対し、(A)/(B)=
0.003/1〜2/1(モル/モル)、好ましくは
0.01/1〜1.5/1(モル/モル)、より好ましく
は0.1/1〜1/1(モル/モル)が第一鉄イオン
の長期安定化、脱臭効果の長期持続の点から好ま
しい。該オキシカルボン酸化合物量がこの範囲未
満では、第一鉄イオン長期間安定化に不十分で本
目的を達成できないし、また反対にこの範囲を越
えても第一鉄イオン安定化の点で過剰であり経済
的ではない。 本発明を構成する第三成分の硫酸アンモニウム
または亜硫酸アンモニウムは、脱臭効果の長期間
持続性、脱臭原液付与成型品の白色度および接着
性などの点から必須である。 硫酸アンモニウム、亜硫酸アンモニウム(C)は前
記第一鉄塩(B)に対して、(C)/(B)=0.05/1〜10/
1(モル/モル)、好ましくは0.1/1〜5/1(モ
ル/モル)さらに好ましくは0.25/1〜2/1
(モル/モル)が本発明の効果を達成する上で必
要である。この範囲未満では効果が小さいし、範
囲を超えると経済的でない。 このようにして得られた脱臭材原液は原液その
ままで、または数倍〜数百倍に水で希釈して、ス
プレー方式などにより滴下、散布、噴霧して使用
することができる。またそのほか本発明の脱臭材
はペーパー、ダンボールなど紙製品や糸、ステー
プル、ひも、布帛、編地、わた、フエルト、不織
布など繊維製品やオガクズ、カンナクズ、木製
品、壁材など木材製品やモレキユラーシーブ、軽
石などの多孔質石材、素焼板などの無機質基材、
ヘチマ、モミガラ、セルローススポンジなど植物
系基材などに脱臭原液を含浸、塗布、噴霧などに
より付与して乾燥し脱臭材となし、使用される。
また、該原液から有効成分を一旦粉末体となし、
この粉末体での状態で使用してもよい。本発明の
脱臭材は活性炭と併用してもよい。 該原液を種々の使用形態に付与する脱臭材の量
は、脱臭材の乾燥固形分重量にして保持体重量の
0.1〜500重量%である。この範囲未満では本発明
の効果が十分でないし、この範囲を越えると脱臭
材の保持が十分でないので好ましくない。 本発明の脱臭材はゴミ貯め用ポリバケツ、食料
品加工場の廃棄物および処理場、アニマルルー
ム、ペツトシヨツプ、屎尿処理場、家畜飼育場、
屠殺場などの悪臭発生源の脱臭に効果がある。さ
らに、本発明の脱臭材原液を付与した種々の形態
を有する製品はゴミ用ポリ袋や室内脱臭用壁掛け
として使用され、さらにトイレ、冷蔵庫、老人居
室、病室、会議室、喫煙室、実験室、薬品棚、自
動車、電車、航空機など密閉室内の脱臭材として
使用できる。その他、特に寝たきり老人や身体障
害者などの掛布団、敷布団、枕など寝装具の一部
や室内カーテン、壁掛けとしても使用できる。 さらに婦人用生理材料、ガスマスク、タバコフ
イルター、靴下敷、掃除機フイルター、エアフイ
ルターなどに使用される。また、本発明の脱臭材
は果物、野菜、魚介肉類など生鮮食品の脱臭、腐
敗防止などとして広帆に使用される。また、制菌
作用により手拭きおしぼりなど衛生用用途に使用
される。 [実施例] 以下、実施例により詳しく説明する。 1 脱臭材の安定性 (1) 脱臭材の白色度 濾紙(東洋濾紙(株)製5A−12.5cmφ)に脱臭
原液2mlを添加し、自然乾燥し、瀘紙の白色度
を測定した。 装置はスガ試験機(株)製SMカラーコンピユー
ター、形式SM−3を使用、白板(100%)、黒
板(0%)基準、ハンター方式による白色度を
示し、数値(%)が高いほど白色度が高い。 (2) 鉄イオンの定性分析 脱臭原液2ml添加し自然乾燥した濾紙を1×
5(cm)の大きさに切つたものを、N/10−チ
オシアン酸カリウム水溶液に入れ、濾紙の着色
状態により鉄イオンの酸化程度を定性分析し
た。すなわち、無着色のものを2価、濃茶色に
着色するものを3価、僅かに着色するものを僅
かに酸化、少し茶色を呈するものを少し酸化と
した。 2 脱臭効果 アンモニア、アミン類、硫下水素、メチルメル
カプタン、ホルマリンなどのガス濃度はガス検知
管(ガステツク(株)、光明理化学工業(株)製)を使用
して、ガス濃度を測定した。 実施例 1 硫酸第一鉄0.5モルとクエン酸0.5モルおよび第
三成分として種々の無機塩を0.5モル水に溶解し、
各々1の原液を調製した。 また、第三成分を添加しないもの(比較例1)
も同時に調整した。 これらの溶液を丸濾紙に添加し、サンプルを調
製して2週間後に丸濾紙の白色度測定と鉄イオン
の酸化状態を定性分析し比較した。第1表のとお
りであつた。 第1表から、第三成分として特に、硫酸アンモ
ニウム、亜硫酸アンモニウムを添加した脱臭材は
白色度向上と鉄イオンの安定性に顕著な効果があ
ることがわかる。そして、他の硫酸塩または亜流
酸塩を添加したものは、脱臭効果が見られるもの
の、硫酸アンモニウム、亜硫酸アンモニウムを含
有したものを超えるようなものはない。そして、
このデータは2週間後のものであるが、さらに、
それ以上経過すると、硫酸アンモニウム、亜硫酸
アンモニウムを含有したもの以外のものはその効
果の持続性が顕著に劣つていくものであつた。
【表】
実施例 2
硫酸第一鉄0.5モルとクエン酸0.5モルおよび第
三成分として硫酸アンモニウムの添加量を種々変
えて添加し、1の水溶液を調製した。 硫酸アンモニウムの硫酸第一鉄に対するモル比
は、0/1(比較例2)、0.05/1〜5/1の範囲
とした。これらの原液2mlを丸濾紙に添加し自然
乾燥させた。 こうして得られた脱臭紙をサンプル調製直後か
ら10ケ月経過後まで白色度を測定し経時変化を求
めた。また、10ケ月後の鉄イオンの定性分析を行
なつた。第2表のとおりであつた。 第2表から、第三成分の硫酸アンモニウム添加
による白色度向上と鉄イオンの安定性に優れた効
果のあることが認められる。 また、脱臭溶液についても10ケ月経過後の鉄イ
オンの安定性が硫酸アンモニウム添加により顕著
に認められた。 さらに、10ケ月経過後の比較例2および硫酸ア
ンモニウムと硫酸第一鉄のモル比が1.5/1の脱
臭紙についてアンモニア消臭効果を調べた。 すなわち、10の減圧デシケーターの内壁に比
較例2および該脱臭紙を各々貼りつけ、3%アン
モニア水を0.5ml添加し(アンモニア初濃度
1300ppm)、アンモニア濃度が0ppmになる(約
180分後)と、さらにアンモニア水を前記同様に
添加することを繰り返した。 アンモニアを消臭しなくなる点(破過点)にお
けるアンモニア消臭能力(モル数)は鉄分1モル
当り、比較例2の場合0.7モルであり、該脱臭紙
の場合4モルであつた。
三成分として硫酸アンモニウムの添加量を種々変
えて添加し、1の水溶液を調製した。 硫酸アンモニウムの硫酸第一鉄に対するモル比
は、0/1(比較例2)、0.05/1〜5/1の範囲
とした。これらの原液2mlを丸濾紙に添加し自然
乾燥させた。 こうして得られた脱臭紙をサンプル調製直後か
ら10ケ月経過後まで白色度を測定し経時変化を求
めた。また、10ケ月後の鉄イオンの定性分析を行
なつた。第2表のとおりであつた。 第2表から、第三成分の硫酸アンモニウム添加
による白色度向上と鉄イオンの安定性に優れた効
果のあることが認められる。 また、脱臭溶液についても10ケ月経過後の鉄イ
オンの安定性が硫酸アンモニウム添加により顕著
に認められた。 さらに、10ケ月経過後の比較例2および硫酸ア
ンモニウムと硫酸第一鉄のモル比が1.5/1の脱
臭紙についてアンモニア消臭効果を調べた。 すなわち、10の減圧デシケーターの内壁に比
較例2および該脱臭紙を各々貼りつけ、3%アン
モニア水を0.5ml添加し(アンモニア初濃度
1300ppm)、アンモニア濃度が0ppmになる(約
180分後)と、さらにアンモニア水を前記同様に
添加することを繰り返した。 アンモニアを消臭しなくなる点(破過点)にお
けるアンモニア消臭能力(モル数)は鉄分1モル
当り、比較例2の場合0.7モルであり、該脱臭紙
の場合4モルであつた。
【表】
実施例 3
硫酸第一鉄0.25モル、クエン酸0.25モルおよび
第三成分として、硫酸アンモニウム0.3モルを
各々含有する脱臭原液1を調製した。同時に第
三成分を含有しないことのほかは上記と同じ方法
で水溶液(比較例3)を調製した。 ナイロン不織布(目付65g/m2)を本発明の脱
臭液および比較例3水溶液に30分間浸漬し、ロー
ラにかけて脱水したあと、100℃で3分間乾燥し
た。ナイロン不織布の重量増加量から鉄イオンは
どちらも2.0ミリモル(ナイロン不織布の大きさ
15×20(cm)当り)吸着されていた。 該ナイロン不織布について、サンプル調製直後
および6ケ月経過後の白色度、鉄イオンの定性分
析結果およびアンモニア、トリメチルメルカプタ
ンの脱臭効果を調べた結果などを第3表に示し
た。
第三成分として、硫酸アンモニウム0.3モルを
各々含有する脱臭原液1を調製した。同時に第
三成分を含有しないことのほかは上記と同じ方法
で水溶液(比較例3)を調製した。 ナイロン不織布(目付65g/m2)を本発明の脱
臭液および比較例3水溶液に30分間浸漬し、ロー
ラにかけて脱水したあと、100℃で3分間乾燥し
た。ナイロン不織布の重量増加量から鉄イオンは
どちらも2.0ミリモル(ナイロン不織布の大きさ
15×20(cm)当り)吸着されていた。 該ナイロン不織布について、サンプル調製直後
および6ケ月経過後の白色度、鉄イオンの定性分
析結果およびアンモニア、トリメチルメルカプタ
ンの脱臭効果を調べた結果などを第3表に示し
た。
【表】
第3表から、本発明の脱臭布は6ケ月放置後も
白色度が高く、2価鉄イオンの安定性に優れ、悪
臭ガスの脱臭に優れた効果を有することがわか
る。 [発明の効果] 本発明の脱臭材は長期間化学的に安定であつ
て、分解したり、変質などして着色したり、脱臭
効果が低下することなどがなく、光や熱に対して
も強く、とりわけ紙製品、繊維製品、木材製品、
無機製品などの基材に含有、塗布などにより接着
性良好な状態で付与できる。しかも白色度の高い
商品価値の高い状態で、脱臭活性を長期間維持で
き悪臭の脱臭とりわけアンモニア、アミン類、硫
化水素、メルカプタン、アルデヒド類など悪臭に
極めて優れた脱臭効果を発揮する。
白色度が高く、2価鉄イオンの安定性に優れ、悪
臭ガスの脱臭に優れた効果を有することがわか
る。 [発明の効果] 本発明の脱臭材は長期間化学的に安定であつ
て、分解したり、変質などして着色したり、脱臭
効果が低下することなどがなく、光や熱に対して
も強く、とりわけ紙製品、繊維製品、木材製品、
無機製品などの基材に含有、塗布などにより接着
性良好な状態で付与できる。しかも白色度の高い
商品価値の高い状態で、脱臭活性を長期間維持で
き悪臭の脱臭とりわけアンモニア、アミン類、硫
化水素、メルカプタン、アルデヒド類など悪臭に
極めて優れた脱臭効果を発揮する。
Claims (1)
- 1 分子内にカルボキシル基を2個以上有するオ
キシカルボン酸化合物と第一鉄塩および第三成分
として硫酸アンモニウムまたは亜硫酸アンモニウ
ムを含有してなる脱臭材。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61-12200 | 1986-01-24 | ||
| JP1220086 | 1986-01-24 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62254840A JPS62254840A (ja) | 1987-11-06 |
| JPH0426899B2 true JPH0426899B2 (ja) | 1992-05-08 |
Family
ID=11798763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62009916A Granted JPS62254840A (ja) | 1986-01-24 | 1987-01-21 | 脱臭材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62254840A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6174640A (ja) * | 1984-09-20 | 1986-04-16 | Agency Of Ind Science & Technol | 鉄(2)化合物を含有する組成物 |
-
1987
- 1987-01-21 JP JP62009916A patent/JPS62254840A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62254840A (ja) | 1987-11-06 |
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