JPH04270701A - 熱可塑性樹脂を主成分とした注型板の製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂を主成分とした注型板の製造方法Info
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- JPH04270701A JPH04270701A JP2413571A JP41357190A JPH04270701A JP H04270701 A JPH04270701 A JP H04270701A JP 2413571 A JP2413571 A JP 2413571A JP 41357190 A JP41357190 A JP 41357190A JP H04270701 A JPH04270701 A JP H04270701A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マトリックスと強化ラ
テックスとによって構成される耐衝撃性熱可塑性樹脂を
主成分とした注型板の製造方法に関するものである。こ
の方法はイオン剤を用いて強化ラテックス粒子をマトリ
ックスモノマー中へ移行させる段階の後に、ラテックス
とマトリックスモノマーとを塊重合する段階を有してい
る。本発明はさらに、この方法によって得られる注型板
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ヨーロッパ特許 EP−A−297,7
06 には、主としてメタクリル酸メチルからなるマト
リックス中にアクリル系ラテックスを0.25〜4重量
%含む耐衝撃性熱可塑性樹脂を主成分とした注型板の製
造方法が記載されている。この方法では、第1段階で、
凝集、噴霧乾燥、冷凍粉砕等によって作った粉末または
粒子の弾性芯構造を有するラテックスを、マトリックス
を構成するモノマー中に分散させ、第2段階で、分散し
たラテックスを含むマトリックスモノマーを2枚の板の
間で重合させている。しかし、この方法はマトリックス
中にラテックスを溶解させる段階に極めて長時間を要し
、しかも、ポリメタクリル酸メチルの殻を有する乾燥し
た凝集ラテックスを分散させる必要がある。これらの欠
点を克服するために、ポリメタクリル酸メチルの殻を有
しないラテックスエラストマーを用いて変性した耐衝撃
性熱可塑性樹脂を主成分とした注型板を製造する方法が
種々研究されてきた。例えば、ヨーロッパ特許EP−A
−305,272では水溶性ラテックスの相移動原理を
用いて、注型法で直ちに重合可能なラテックスを含むモ
ノマーの溶液を経済的且つ迅速に製造している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はこれら
の方法を改良した耐衝撃性熱可塑性樹脂を主成分とした
注型板の製造方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明が提供するエラス
トマーラテックスによって変性された耐衝撃性の熱可塑
性樹脂を主成分とした注型板の製造方法は下記の各段階
によって構成されることを特徴としている:(a) 第
1段階で、少なくとも1つのイオン性界面活性剤の存在
下で、少なくとも1つのエチレン系不飽和モノマーの水
性エマルジョンのエラストマーラテックスを調製し、 (b) 第2段階で、上記で得られたラテックスに、水
に不溶性または水にほとんど溶けない少なくとも1つの
ビニル系モノマーを添加し、それによって得られるラテ
ックスとビニル系モノマーとの混合物に、上記 (a)
段階で用いた界面活性剤と反対のイオン電荷を有する少
なくとも1つの移行剤 (l’agent detra
nsfert)を添加してラテックスの有するイオン電
荷を中和し、それによって、ラテックス粒子をビニル系
モノマー中に移行させ、(c) 第3段階で、ラテック
スとビニル系モノマーとを含む有機相を水相から分離し
、 (d) 第4段階で、上記有機相を型中で塊重合させ、
冷却し、型から取り出して注型板を得る。 【0005】本発明の一実施態様では、(a) 段階で
用いるエチレン系不飽和モノマーをジエン、置換ジエン
、アクリル酸アルキル、アクリル酸アラルキルおよびオ
レフィンの中から選択するのが好ましく、特に、エチレ
ン系不飽和モノマーの定義に含まれる共役ジエンとして
のイソプレン、クロロプレン、2, 3−ジメチルブタ
ジエンおよび1, 3−ジメチルブタジエンを挙げるこ
とができる。 アクリル酸アルキルとしてはC1 〜C15、好ましく
はC1 〜C8 、より好ましくはC2 〜C8 のア
ルキル基を有するもの、特に、アクリル酸−n−ブチル
、アクリル酸エチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル
およびアクリル酸イソブチルが挙げられる。さらに、ア
ルキル基がより長い鎖のアクリル酸アルキルを使用する
こともできる。アクリル酸アラルキルとしては、追加の
アルキル基を有するか有しない環部分が5〜7個の炭素
原子を有し、アルキル部分が15個以下の炭素原子を有
するもののが挙げられる。これらのアクリレートには置
換されたアクリレート、例えばアクリル酸エチルチオエ
チルのようなアルキル酸アルキルチオアルキルやアクリ
ル酸メトキシエチルのようなアクリル酸アルコキシアル
キルも含まれる。 【0006】(b) 段階でラテックスに添加されるビ
ニル系モノマーは、アルキル基が1〜4個の炭素原子を
有するメタクリル酸アルキル、芳香族ビニル炭化水素、
アクリロニトリル、メタクリロニトリルおよびハロゲン
化ビニルの中から選択するのが好ましい。このビニル系
モノマーの定義に含まれる主モノマーとしてはメタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプ
ロピル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸第2
ブチル、メタクリル酸第3ブチル、スチレン、α−メチ
ルスチレン、モノクロロスチレン、第3ブチルスチレン
、ビニルトルエン等が挙げられる。 【0007】一般に、ビニル系モノマーの量は、成形さ
れた注型板が 0.5〜20重量%のエラストマーラテ
ックスと、99.5〜80重量%のビニル系モノマーと
を含むように選択され、特に、成形された注型板が2〜
7重量%のエラストマーラテックスと、98〜93重量
%のビニル系モノマーとを含むようにするのが好ましい
。コンパウンディングによって得られる耐衝撃性材料の
場合には一般に少なくとも20重量%以上のエラストマ
ーラテックスを使用するが、上記のような少ないエラス
トマーラテックスの量で優れた耐衝撃性を付与すること
ができるということは驚くべきことである。 【0008】最も一般的な観点で説明した上記本発明方
法の各段階の他の実施態様を以下説明する。 (a)と
(b) の段階、より正確には界面活性剤の選択、移行
剤の選択、ラテックスの製造方法および (b)段階で
添加されるビニル系モノマー中へのラテックスの移行方
法に関してはヨーロッパ特許出願 EP−A−305,
272 を参照されたい。 この特許の内容は本明細書の一部を構成する。特に (
b)段階で導入されるモノマーと同じ種類の少なくとも
1つのビニル系モノマー、いわゆる相溶性化モノマーを
(a)段階で得られたラテックスと乳化重合する付加
的段階(a1)を (a)段階の後に行うことができる
。この付加的段階(a1)では、1種または複数の相溶
化モノマーとラテックスとの混合物 100重量部に対
して、上記ラテックスの固体部分99〜15重量部と1
種または複数の相溶化モノマー1〜85重量部とを使用
するのが好ましい。 【0009】本発明方法で使用可能なラテックスのモル
ホロジー(形態)は、エラストマー型(いわゆる「ソフ
ト」タイプ)およびエラストマー/非エラストマー型(
いわゆる「ソフト/ハード」タイプ)に限定されず、さ
らに複雑な形態なもの、例えばフランス国特許出願 F
R−A−2,159,882 に記載のいわゆる「ハー
ド/ソフト/ハード」タンプの形態、ヨーロッパ特許出
願 EP−A− 277,874に記載の非架橋エラス
トマー/架橋エラストマー/非架橋エラストマータイプ
の形態、あるいは、ヨーロッパ特許出願 EP−A−2
79,724 および EP−A−270,865 に
記載の形態等でもよい。ができる。 【0010】本発明方法の (b)段階、すなわち、前
段階で得られたラテックス粒子をビニル系モノマー中へ
移動させる段階では、一般に、100 重量部当たり
(a)段階または(a1)段階の終点で得られたラテッ
クスを含む水相50〜90重量部とビニル系モノマー5
0〜10重量部との混合物を使用する。この移行は一般
に約0〜90℃の温度で実施される。 【0011】本発明方法の (c)段階では、ラテック
スとビニル系モノマーとで構成される有機相を水相から
分離する。この操作はラテックスの含有量に応じてデカ
ンテーションまたは遠心分離で行う。すなわち、有機相
に対するラテックスの含有量 (重量パーセント) が
約6%未満の場合には、1〜2時間の単純なデカンテー
ションで十分に相分離をすることができる。デカンテー
ションを容易にするために、移行後に非電界質水溶液(
例えば、硫酸アルミニウム)を添加することもできる。 ラテックスの含有量が約6%以上の場合(ビニル系モノ
マーからなる相の粘度が極めて高くなった場合)には、
遠心分離で相分離してラテックスとビニル系モノマーと
で形成された相中に閉じ込められた水を全部排出させる
のが好ましい。注型板中に欠陥ができるのを防ぐために
、この段階で微小な水滴は全て除去するのが望ましい。 ラテックスを含むモノマー相の粘度は、ラテックスの含
有量の他、ビニル系モノマー中のラテックス粒子の膨張
率、従ってエラストマーの架橋度にも依存するとういこ
とは理解できよう。 【0012】本発明方法の (d)段階は塊重合工程で
ある。この塊重合は、混合物の最高反応温度に耐えるこ
とができ且つ液体原料と接触しても溶けない不活性な鋳
型の2枚の板の間で行う。一般には無機ガラスによって
作られた鋳型を用いるが、存在するモノマーの光触媒重
合反応を防止するためには、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、シリコーン
エラストマー、アルミニウム、銅、ニッケル等の金属ま
たは真鍮、ステンレス等の合金で作った鋳型を用いるの
が好ましい。本発明方法を連続的に実施する場合、例え
ば流延機型の装置で実施する場合には金属製の鋳型が適
している。 【0013】重合段階は公知の操作条件、特に下記の条
件下で実施される: (1) 圧力:大気圧または約5バール以下の加圧下、
さらには、約0.35バールまでの減圧下 (2) 温度:大気圧の場合には35〜135 ℃の範
囲で選択する。鋳型温度はこの範囲内で徐々に、例えば
階段状に、上昇させることができる。一般的には、時間
的に一定でない温度プログラム、すなわち、各時間で温
度が異なるような複数の段階を有する温度プログラムに
するのが好ましい。 (3) 時間:厚さ約50mm以下の注型板の場合の総
時間は、約2〜120 時間(大気圧下)にするのが好
ましい。 重合段階の終わりでの鋳型からの取り出しを容易にする
ために、反応混合物に例えば、ジオクチルスルホ琥珀酸
ナトリウム等の少なくとも1つの離型剤の有効量を入れ
ておくのが好ましい。本発明方法は、厚さが約1.5
〜50mmの耐衝撃性が向上した透明ゅ注型板を製造す
ることができる。以下、本発明の実施例を説明するが、
本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。 【0014】 【実施例】実施例1 本実施例はソフト/ハード型の強化ラテックスを5重量
%含むポリメタクリル酸メチルの注型板の製造法に関す
るものである。 a) ソフト/ハードラテックスの合成下記の表1は
本実施例のラテックスの合成に用いた溶液A、B、C、
D、EおよびFの組成比(重量部)を示している。 【0015】 【表1】 【0016】冷却器、窒素掃流器、撹拌器を備えた二重
ジャケット付きガラス反応装置内で溶液Aを85℃に加
熱する。溶液Aが温度85℃になった時に溶液Bを添加
し、次いで、4時間30分かけて溶液Cを連続的に注ぎ
込む。 その後、溶液Dを添加し、85℃で2時間加熱して「ソ
フト」ラテックスを作る。次に、溶液Eを添加し、混合
物の温度を常に85℃に維持したままさらに2時間かけ
て溶液Fを連続的に添加する。最後に、85℃で1時間
加熱して合成を終了する。転化率は99.3%に達する
。固体含有量(水性ラテックスの質量に対する乾燥ラテ
ックスの質量の比を 100倍したもの) は31.5
%である。「ソフト」な芯のみで構成される粒子の寸法
は67nmであり、「ソフト/ハード」ラテックスの最
終的な粒子の寸法は78nmである。 【0017】b) メタクリル酸メチル中へのラテッ
クスの移行 上記段階で得られた水性ラテックス33.6g(固体部
分10g)と、水 800gと、安定化されていないメ
タクリル酸メチル 200gとの混合物に、室温で塩化
ドデシルトリメチルアンモニウム10−2M水溶液21
mlを激しく撹拌しながら添加する。この塩化ドデシル
トリメチルアンモニウム10−2M水溶液の最後の2m
lは徐々に添加して、メタクリル酸メチル中への水相ラ
テックス粒子の瞬間的且つ完全な移動を確実させる臨界
容積とする。次に、撹拌を停止し、遠心分離し、デカン
テーションして、水滴が排除された粘度が2cpのラテ
ックス5重量%を含むメタクリル酸メチル相を得る。次
いで、100 ppm に相当する0.02gのアゾジ
イソブチロニトリルを添加する。 【0018】c) 注型板の製造 上記段階で得られたラテックス5%を含むモノマー混合
物を脱気した後、ポリ塩化ビニル製リングで 3.8
mm の間隔を介して隔てられた2枚のガラス板の間に
注入する。48℃で24時間、さらに115 ℃で1時
間重合させる。 測定した特性は以下の通りである: (1) ASTM D 638の方法によって測定し
た引張弾性率、 (2) ISO 179の方法によって測定したノッチ
のないシャルピー(Charpy)衝撃強度(間隔40
mm) 、(3) NFT 51 021の方法によ
って測定したビカー(Vicat)B温度、 (4) ASTM D 1003 の方法によって測
定した光線透過率(厚さ3mm) 。得られた結果は下
記の表2にまとめて示した。 【0019】実施例2(比較例) この実施例では、強化ラテックスを含まないポリメタク
リル酸メチルの注型板を製造した。使用した方法は実施
例1に記載した方法と同様であり、特性も実施例1に記
載の方法で測定した。得られた結果は下記の表2にまと
めて示した 【0020】 【表2】 【0021】実施例3、4 これらの実施例では「ソフト」型強化ラテックスを各々
5重量%、3重量%含むポリメタクリル酸メチルの注型
板を製造した。 a) 硬い殻のない「ソフト」ラテックスの合成下記
の表3はラテックス合成に使用した溶液A、B、Cを組
成比 (重量部) を示している。 【0022】 【表3】 【0023】操作方法は実施例1に記載の方法
と同様であるが、芯/殻構造でないので単純化される。 得られたラテックスの特性は下記の通りである:(1)
粒径 : 173 nm(2) 固体比
率 : 24.1%(3) pH :
6.5(4) メタクリル酸メチル中での膨張率:
10【0024】b) メタクリル酸メチル中へ
のラテックスの移行 操作方法は実施例1で記載した方法と同様である。この
段階の終わりで得られるメタクリル酸メチル溶液は前段
階で得られたラテックスを5重量%を含んでいる (実
施例3)。次に、この溶液を希釈してラテックス3重量
%を含むメタクリル酸メチルの追加溶液を作る(実施例
4)。 【0025】c) 注型板の製造 使用した方法は実施例1に記載した方法と同様である。 得られた2種類の注型板(各々3%および5%のラテッ
クスで強化されている)の特性を実施例1に記載の方法
で測定した結果は下記の表4にまとめて示した。 【0026】 【表4】
テックスとによって構成される耐衝撃性熱可塑性樹脂を
主成分とした注型板の製造方法に関するものである。こ
の方法はイオン剤を用いて強化ラテックス粒子をマトリ
ックスモノマー中へ移行させる段階の後に、ラテックス
とマトリックスモノマーとを塊重合する段階を有してい
る。本発明はさらに、この方法によって得られる注型板
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ヨーロッパ特許 EP−A−297,7
06 には、主としてメタクリル酸メチルからなるマト
リックス中にアクリル系ラテックスを0.25〜4重量
%含む耐衝撃性熱可塑性樹脂を主成分とした注型板の製
造方法が記載されている。この方法では、第1段階で、
凝集、噴霧乾燥、冷凍粉砕等によって作った粉末または
粒子の弾性芯構造を有するラテックスを、マトリックス
を構成するモノマー中に分散させ、第2段階で、分散し
たラテックスを含むマトリックスモノマーを2枚の板の
間で重合させている。しかし、この方法はマトリックス
中にラテックスを溶解させる段階に極めて長時間を要し
、しかも、ポリメタクリル酸メチルの殻を有する乾燥し
た凝集ラテックスを分散させる必要がある。これらの欠
点を克服するために、ポリメタクリル酸メチルの殻を有
しないラテックスエラストマーを用いて変性した耐衝撃
性熱可塑性樹脂を主成分とした注型板を製造する方法が
種々研究されてきた。例えば、ヨーロッパ特許EP−A
−305,272では水溶性ラテックスの相移動原理を
用いて、注型法で直ちに重合可能なラテックスを含むモ
ノマーの溶液を経済的且つ迅速に製造している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はこれら
の方法を改良した耐衝撃性熱可塑性樹脂を主成分とした
注型板の製造方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明が提供するエラス
トマーラテックスによって変性された耐衝撃性の熱可塑
性樹脂を主成分とした注型板の製造方法は下記の各段階
によって構成されることを特徴としている:(a) 第
1段階で、少なくとも1つのイオン性界面活性剤の存在
下で、少なくとも1つのエチレン系不飽和モノマーの水
性エマルジョンのエラストマーラテックスを調製し、 (b) 第2段階で、上記で得られたラテックスに、水
に不溶性または水にほとんど溶けない少なくとも1つの
ビニル系モノマーを添加し、それによって得られるラテ
ックスとビニル系モノマーとの混合物に、上記 (a)
段階で用いた界面活性剤と反対のイオン電荷を有する少
なくとも1つの移行剤 (l’agent detra
nsfert)を添加してラテックスの有するイオン電
荷を中和し、それによって、ラテックス粒子をビニル系
モノマー中に移行させ、(c) 第3段階で、ラテック
スとビニル系モノマーとを含む有機相を水相から分離し
、 (d) 第4段階で、上記有機相を型中で塊重合させ、
冷却し、型から取り出して注型板を得る。 【0005】本発明の一実施態様では、(a) 段階で
用いるエチレン系不飽和モノマーをジエン、置換ジエン
、アクリル酸アルキル、アクリル酸アラルキルおよびオ
レフィンの中から選択するのが好ましく、特に、エチレ
ン系不飽和モノマーの定義に含まれる共役ジエンとして
のイソプレン、クロロプレン、2, 3−ジメチルブタ
ジエンおよび1, 3−ジメチルブタジエンを挙げるこ
とができる。 アクリル酸アルキルとしてはC1 〜C15、好ましく
はC1 〜C8 、より好ましくはC2 〜C8 のア
ルキル基を有するもの、特に、アクリル酸−n−ブチル
、アクリル酸エチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル
およびアクリル酸イソブチルが挙げられる。さらに、ア
ルキル基がより長い鎖のアクリル酸アルキルを使用する
こともできる。アクリル酸アラルキルとしては、追加の
アルキル基を有するか有しない環部分が5〜7個の炭素
原子を有し、アルキル部分が15個以下の炭素原子を有
するもののが挙げられる。これらのアクリレートには置
換されたアクリレート、例えばアクリル酸エチルチオエ
チルのようなアルキル酸アルキルチオアルキルやアクリ
ル酸メトキシエチルのようなアクリル酸アルコキシアル
キルも含まれる。 【0006】(b) 段階でラテックスに添加されるビ
ニル系モノマーは、アルキル基が1〜4個の炭素原子を
有するメタクリル酸アルキル、芳香族ビニル炭化水素、
アクリロニトリル、メタクリロニトリルおよびハロゲン
化ビニルの中から選択するのが好ましい。このビニル系
モノマーの定義に含まれる主モノマーとしてはメタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプ
ロピル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸第2
ブチル、メタクリル酸第3ブチル、スチレン、α−メチ
ルスチレン、モノクロロスチレン、第3ブチルスチレン
、ビニルトルエン等が挙げられる。 【0007】一般に、ビニル系モノマーの量は、成形さ
れた注型板が 0.5〜20重量%のエラストマーラテ
ックスと、99.5〜80重量%のビニル系モノマーと
を含むように選択され、特に、成形された注型板が2〜
7重量%のエラストマーラテックスと、98〜93重量
%のビニル系モノマーとを含むようにするのが好ましい
。コンパウンディングによって得られる耐衝撃性材料の
場合には一般に少なくとも20重量%以上のエラストマ
ーラテックスを使用するが、上記のような少ないエラス
トマーラテックスの量で優れた耐衝撃性を付与すること
ができるということは驚くべきことである。 【0008】最も一般的な観点で説明した上記本発明方
法の各段階の他の実施態様を以下説明する。 (a)と
(b) の段階、より正確には界面活性剤の選択、移行
剤の選択、ラテックスの製造方法および (b)段階で
添加されるビニル系モノマー中へのラテックスの移行方
法に関してはヨーロッパ特許出願 EP−A−305,
272 を参照されたい。 この特許の内容は本明細書の一部を構成する。特に (
b)段階で導入されるモノマーと同じ種類の少なくとも
1つのビニル系モノマー、いわゆる相溶性化モノマーを
(a)段階で得られたラテックスと乳化重合する付加
的段階(a1)を (a)段階の後に行うことができる
。この付加的段階(a1)では、1種または複数の相溶
化モノマーとラテックスとの混合物 100重量部に対
して、上記ラテックスの固体部分99〜15重量部と1
種または複数の相溶化モノマー1〜85重量部とを使用
するのが好ましい。 【0009】本発明方法で使用可能なラテックスのモル
ホロジー(形態)は、エラストマー型(いわゆる「ソフ
ト」タイプ)およびエラストマー/非エラストマー型(
いわゆる「ソフト/ハード」タイプ)に限定されず、さ
らに複雑な形態なもの、例えばフランス国特許出願 F
R−A−2,159,882 に記載のいわゆる「ハー
ド/ソフト/ハード」タンプの形態、ヨーロッパ特許出
願 EP−A− 277,874に記載の非架橋エラス
トマー/架橋エラストマー/非架橋エラストマータイプ
の形態、あるいは、ヨーロッパ特許出願 EP−A−2
79,724 および EP−A−270,865 に
記載の形態等でもよい。ができる。 【0010】本発明方法の (b)段階、すなわち、前
段階で得られたラテックス粒子をビニル系モノマー中へ
移動させる段階では、一般に、100 重量部当たり
(a)段階または(a1)段階の終点で得られたラテッ
クスを含む水相50〜90重量部とビニル系モノマー5
0〜10重量部との混合物を使用する。この移行は一般
に約0〜90℃の温度で実施される。 【0011】本発明方法の (c)段階では、ラテック
スとビニル系モノマーとで構成される有機相を水相から
分離する。この操作はラテックスの含有量に応じてデカ
ンテーションまたは遠心分離で行う。すなわち、有機相
に対するラテックスの含有量 (重量パーセント) が
約6%未満の場合には、1〜2時間の単純なデカンテー
ションで十分に相分離をすることができる。デカンテー
ションを容易にするために、移行後に非電界質水溶液(
例えば、硫酸アルミニウム)を添加することもできる。 ラテックスの含有量が約6%以上の場合(ビニル系モノ
マーからなる相の粘度が極めて高くなった場合)には、
遠心分離で相分離してラテックスとビニル系モノマーと
で形成された相中に閉じ込められた水を全部排出させる
のが好ましい。注型板中に欠陥ができるのを防ぐために
、この段階で微小な水滴は全て除去するのが望ましい。 ラテックスを含むモノマー相の粘度は、ラテックスの含
有量の他、ビニル系モノマー中のラテックス粒子の膨張
率、従ってエラストマーの架橋度にも依存するとういこ
とは理解できよう。 【0012】本発明方法の (d)段階は塊重合工程で
ある。この塊重合は、混合物の最高反応温度に耐えるこ
とができ且つ液体原料と接触しても溶けない不活性な鋳
型の2枚の板の間で行う。一般には無機ガラスによって
作られた鋳型を用いるが、存在するモノマーの光触媒重
合反応を防止するためには、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、シリコーン
エラストマー、アルミニウム、銅、ニッケル等の金属ま
たは真鍮、ステンレス等の合金で作った鋳型を用いるの
が好ましい。本発明方法を連続的に実施する場合、例え
ば流延機型の装置で実施する場合には金属製の鋳型が適
している。 【0013】重合段階は公知の操作条件、特に下記の条
件下で実施される: (1) 圧力:大気圧または約5バール以下の加圧下、
さらには、約0.35バールまでの減圧下 (2) 温度:大気圧の場合には35〜135 ℃の範
囲で選択する。鋳型温度はこの範囲内で徐々に、例えば
階段状に、上昇させることができる。一般的には、時間
的に一定でない温度プログラム、すなわち、各時間で温
度が異なるような複数の段階を有する温度プログラムに
するのが好ましい。 (3) 時間:厚さ約50mm以下の注型板の場合の総
時間は、約2〜120 時間(大気圧下)にするのが好
ましい。 重合段階の終わりでの鋳型からの取り出しを容易にする
ために、反応混合物に例えば、ジオクチルスルホ琥珀酸
ナトリウム等の少なくとも1つの離型剤の有効量を入れ
ておくのが好ましい。本発明方法は、厚さが約1.5
〜50mmの耐衝撃性が向上した透明ゅ注型板を製造す
ることができる。以下、本発明の実施例を説明するが、
本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。 【0014】 【実施例】実施例1 本実施例はソフト/ハード型の強化ラテックスを5重量
%含むポリメタクリル酸メチルの注型板の製造法に関す
るものである。 a) ソフト/ハードラテックスの合成下記の表1は
本実施例のラテックスの合成に用いた溶液A、B、C、
D、EおよびFの組成比(重量部)を示している。 【0015】 【表1】 【0016】冷却器、窒素掃流器、撹拌器を備えた二重
ジャケット付きガラス反応装置内で溶液Aを85℃に加
熱する。溶液Aが温度85℃になった時に溶液Bを添加
し、次いで、4時間30分かけて溶液Cを連続的に注ぎ
込む。 その後、溶液Dを添加し、85℃で2時間加熱して「ソ
フト」ラテックスを作る。次に、溶液Eを添加し、混合
物の温度を常に85℃に維持したままさらに2時間かけ
て溶液Fを連続的に添加する。最後に、85℃で1時間
加熱して合成を終了する。転化率は99.3%に達する
。固体含有量(水性ラテックスの質量に対する乾燥ラテ
ックスの質量の比を 100倍したもの) は31.5
%である。「ソフト」な芯のみで構成される粒子の寸法
は67nmであり、「ソフト/ハード」ラテックスの最
終的な粒子の寸法は78nmである。 【0017】b) メタクリル酸メチル中へのラテッ
クスの移行 上記段階で得られた水性ラテックス33.6g(固体部
分10g)と、水 800gと、安定化されていないメ
タクリル酸メチル 200gとの混合物に、室温で塩化
ドデシルトリメチルアンモニウム10−2M水溶液21
mlを激しく撹拌しながら添加する。この塩化ドデシル
トリメチルアンモニウム10−2M水溶液の最後の2m
lは徐々に添加して、メタクリル酸メチル中への水相ラ
テックス粒子の瞬間的且つ完全な移動を確実させる臨界
容積とする。次に、撹拌を停止し、遠心分離し、デカン
テーションして、水滴が排除された粘度が2cpのラテ
ックス5重量%を含むメタクリル酸メチル相を得る。次
いで、100 ppm に相当する0.02gのアゾジ
イソブチロニトリルを添加する。 【0018】c) 注型板の製造 上記段階で得られたラテックス5%を含むモノマー混合
物を脱気した後、ポリ塩化ビニル製リングで 3.8
mm の間隔を介して隔てられた2枚のガラス板の間に
注入する。48℃で24時間、さらに115 ℃で1時
間重合させる。 測定した特性は以下の通りである: (1) ASTM D 638の方法によって測定し
た引張弾性率、 (2) ISO 179の方法によって測定したノッチ
のないシャルピー(Charpy)衝撃強度(間隔40
mm) 、(3) NFT 51 021の方法によ
って測定したビカー(Vicat)B温度、 (4) ASTM D 1003 の方法によって測
定した光線透過率(厚さ3mm) 。得られた結果は下
記の表2にまとめて示した。 【0019】実施例2(比較例) この実施例では、強化ラテックスを含まないポリメタク
リル酸メチルの注型板を製造した。使用した方法は実施
例1に記載した方法と同様であり、特性も実施例1に記
載の方法で測定した。得られた結果は下記の表2にまと
めて示した 【0020】 【表2】 【0021】実施例3、4 これらの実施例では「ソフト」型強化ラテックスを各々
5重量%、3重量%含むポリメタクリル酸メチルの注型
板を製造した。 a) 硬い殻のない「ソフト」ラテックスの合成下記
の表3はラテックス合成に使用した溶液A、B、Cを組
成比 (重量部) を示している。 【0022】 【表3】 【0023】操作方法は実施例1に記載の方法
と同様であるが、芯/殻構造でないので単純化される。 得られたラテックスの特性は下記の通りである:(1)
粒径 : 173 nm(2) 固体比
率 : 24.1%(3) pH :
6.5(4) メタクリル酸メチル中での膨張率:
10【0024】b) メタクリル酸メチル中へ
のラテックスの移行 操作方法は実施例1で記載した方法と同様である。この
段階の終わりで得られるメタクリル酸メチル溶液は前段
階で得られたラテックスを5重量%を含んでいる (実
施例3)。次に、この溶液を希釈してラテックス3重量
%を含むメタクリル酸メチルの追加溶液を作る(実施例
4)。 【0025】c) 注型板の製造 使用した方法は実施例1に記載した方法と同様である。 得られた2種類の注型板(各々3%および5%のラテッ
クスで強化されている)の特性を実施例1に記載の方法
で測定した結果は下記の表4にまとめて示した。 【0026】 【表4】
Claims (11)
- 【請求項1】下記の各段階によって構成されることを特
徴とするエラストマーラテックスによって変性された耐
衝撃性の熱可塑性樹脂を主成分とした注型板の製造方法
: (a) 第1段階で、少なくとも1つのイオン性界面活
性剤の存在下で、少なくとも1つのエチレン系不飽和モ
ノマーの水性エマルジョンのエラストマーラテックスを
調製し、 (b) 第2段階で、上記で得られたラテックスに、水
に不溶性または水にほとんど溶けない少なくとも1つの
ビニル系モノマーを添加し、それによって得られるラテ
ックスとビニル系モノマーとの混合物に、上記 (a)
段階で用いた界面活性剤と反対のイオン電荷を有する少
なくとも1つの移行剤を添加してラテックスの有するイ
オン電荷を中和し、それによって、ラテックス粒子をビ
ニル系モノマー中に移行させ、 (c) 第3段階で、ラテックスとビニル系モノマーと
を含む有機相を水相から分離し、 (d) 第4段階で、上記有機相を型中で塊重合させ、
冷却し、型から取り出して注型板を得る。 - 【請求項2】熱可塑性樹脂を主成分とする注型板を製造
するために用いる各モノマーの量を0.5 〜20重量
%のエラストマー成分と、99.5〜80重量%のビニ
ル系モノマーとを含むように選択する請求項1に記載の
方法。 - 【請求項3】(a) 段階の後に、(a) 段階で得ら
れたラテックスと (b)段階で導入されるモノマーと
同じ種類の少なくとも1つのモノマーまたは相溶化モノ
マーとを乳化重合させる補助段階(a1)を実施するよ
うな請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】上記補助段階(a1)の重合時に、 (b
)段階で用いたモノマーと同じ種類の1つまたは複数の
相溶化モノマーを用いるような請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】上記補助段階(a1)で、ラテックスと相
溶化モノマーとの混合物100 重量部当たり、99〜
15重量部の上記ラテックスの固体部分と、1〜85重
量部の相溶化モノマーとを用いるような請求項3または
4に記載の方法。 - 【請求項6】(b) 段階の移行を0〜90℃の範囲の
温度で実施するような請求項1〜5のいずれか一項に記
載の方法。 - 【請求項7】上記の型に0.35〜5バールの範囲の圧
力を加えるような請求項1〜6のいずれか一項に記載の
方法。 - 【請求項8】上記の型を大気圧下で35〜135 ℃の
範囲の温度に加熱するような請求項1〜7のいずれか一
項に記載の方法。 - 【請求項9】上記の型を時間的に変化する温度プログラ
ムで加熱するような請求項1〜8のいずれか一項に記載
の方法。 - 【請求項10】上記の型を2〜120 時間の間所定の
圧力条件下と温度条件下に置くような請求項1〜9のい
ずれか一項に記載の方法。 - 【請求項11】請求項1〜10のいずれか一項に記載の
方法によって得られる厚さ1.5 〜50mmの耐衝撃
性熱可塑性樹脂を主成分とした注型板。
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