JPH042710B2 - - Google Patents
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- JPH042710B2 JPH042710B2 JP58110284A JP11028483A JPH042710B2 JP H042710 B2 JPH042710 B2 JP H042710B2 JP 58110284 A JP58110284 A JP 58110284A JP 11028483 A JP11028483 A JP 11028483A JP H042710 B2 JPH042710 B2 JP H042710B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- polyester
- phenyls
- component
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Description
本発明は高強力を示す合成フイラメント糸に関
する。 合成連続フイラメント糸は、タイヤコードのよ
うなゴム系材料ならびに非ゴム系材料において工
業用強化用途に長年用いられてきた。このような
糸をタイヤコードとして使用するには、その糸の
ゴムに対する付着力、熱安定性およびゴム中での
化学安定性がよく、糸からコードにする際の強力
転化率が十分であり、また糸の疲労特性も十分で
あることが必要である。これらの要件を達成する
ために、従来のポリ(エチレンテレフタレート)
およびナイロンのようなポリマーよりなる糸に各
種の仕上げ用組成物を塗布することが行われて来
た。(たとえば、米国特許第3672977号、第
3687721号、第3793425号、第3853607号、第
3962516号、第4069160号、第4086949号、第
4103068号、第4105568号および第4210700号参照)
しかし、ポリエステルまたはナイロンから成るタ
イヤコードは、一般に約9g/dより低い強力し
か示さない。 ポリ(p−フエニレンテレフタルアミド)のよ
うな材料から成る高弾性率のフイラメント糸をタ
イヤコードに使用することも、コードとタイヤの
両方の性能特性を高める試みとして近年研究され
て来た。このような高弾性率タイヤコードは、一
般に約15g/dの強力を示す。しかしながら、タ
イヤコードのような工業用ゴムの強化用途と同時
に、非ゴム系の強化用途にも有利に用いることが
できるような他の種類の高弾性率合成フイラメン
ト糸の提供がなお望まれている。 これに関し、このような工業的な強化用途にサ
ーモトロピツク液晶ポリマーの使用が提案されて
いる(たとえば、本出願人の米国特許第4083829
号、第4130545号、第4161470号、第4184996号、
第4219461号、第4224433号、第4238598号、第
4239599号、第4256624号および第4299756号参
照)。しかし、高弾性率の糸のゴムに対する付着
特性を向上させると同時に、糸からコードへの加
工中の強力転化率(tenacity conversion)をも
強化することがさらに望まれる。非サーモトロピ
ツク液晶ポリマーより成る従来の糸においては、
このような特性を強化すべく各種の仕上げ剤が用
いられて来ているが、一般に従来の仕上げ剤で
は、上記のような場合には、いくつかの理由から
望ましい結果は普通得られないことが判明した。 たとえば、シランあるいはシロキサンより成る
仕上げ剤は、ポリエチレンテレフタレート糸に用
いた場合には付着性と潤滑性を向上させるが、液
晶性ポリマー糸に用いた場合にはほとんど付着性
を与えないことがわかつた。このような従来の仕
上げ剤の欠陥は、液晶性の糸は一般に非液晶性の
糸より高い熱処理温度を必要とするために、糸の
加工時に用いられる熱処理温度において仕上げ剤
の過度の揮発が起こるか、および/または使用す
る液晶性ポリマーとの不適合性に原因があると考
えられる。また、他の仕上げ剤(たとえば、メラ
ミン変性有機官能性シランまたはグリセロールエ
ポキシドより成るある種の仕上げ剤)は、糸のゴ
ムの付着性は向上させるが、糸からのコードの製
造を可能にするのに必要な十分な加工および熱処
理中の潤滑性は得られない。 従つて、最少の揮発性しか示さず、必要な潤滑
性を付与し、同時に望ましい程度のゴムへの付着
性を与える、サーモトロピツク液晶性ポリマーよ
り成る糸に対する仕上げ剤を提供することが望ま
れている。 よつて、本発明の目的は、高強力を示すサーモ
トロピツク液晶性ポリマーより成る糸を提供する
ことである。 本発明の別の目的は、望ましいゴムへの付着性
を示すサーモトロピツク液晶性ポリマーより成る
糸を提供することである。 さらに本発明の目的は、高強力、望ましいゴム
付着特性および低い曲げ剛性を示すサーモトロピ
ツク液晶性ポリマー糸より成るタイヤコードを提
供することである。 本発明のさらにまた別の目的は、低揮発度の仕
上げ剤を使用し、ゴムへの糸の付着性が高められ
た、サーモトロピツク液晶性ポリマー糸の製造を
提供するものである。 本発明のさらにまた別の目的は、糸からコード
への加工の際に望ましい強力転化率が達成され
る、サーモトロピツク液晶性ポリマー糸より成る
タイヤコードのようなコードの製造方法を提供す
ることである。 本発明によれば、異方性溶融相を形成しうるポ
リマーのフイラメントから成り、表面に多価アル
コールと炭素数7〜22の飽和1塩基脂肪酸との熱
安定性エステルから成る組成物による表面仕上げ
が施されている合成フイラメント糸であつて、該
エステルが窒素雰囲気中280℃、20分後で40wt%
未満の蒸発減量を示すものであり、この糸には、
該糸の強力を少なくとも約12g/dまで少なくと
も約50%増大させるに充分な温度と時間で熱処理
が施こされている、少なくとも12g/dの強力を
示す合成フイラメント糸が提供される。 本発明の別の態様によると、 (a) 異方性溶融相を形成しうるポリマーから成る
フイラメント糸を用意し、 (b) 多価アルコールと炭素数7〜22の少なくとも
1種の飽和1塩基脂肪酸との少なくとも1種の
熱安定性エステルから成る表面仕上げをこの糸
に適用し、ただし、該エステルは280℃の窒素
雰囲気に20分保持後に40wt%未満の蒸発減量
を示すものであり、 (c) 該糸の強力を少なくとも約12g/dまで少な
くとも約50%増大させるに充分な温度と時間で
該糸を熱処理する、 という工程からなる合成フイラメント糸の製造方
法が提供される。 本発明のまた別の態様によれば、 (a) 異方性溶融相を形成しうるポリマーから成る
フイラメント糸を用意し、 (b) 多価アルコールと炭素数7〜22の少なくとも
1種の飽和1塩基脂肪酸との少なくとも1種の
熱安定性エステルから成る表面仕上げをこの糸
に適用し、ただし、該エステルは280℃の窒素
雰囲気に20分保持後に40wt%未満の蒸発減量
を示すものであり、 (c) 該糸の強力を少なくとも約12g/dまで少な
くとも50%増大させるに充分な温度と時間で該
糸を熱処理し、 (d) 該糸からコードを製造し、その際、この製造
中に達成される強力転化率が50%を越え、また
工程(c)の熱処理の後で糸が示す強力が、得られ
たコードが12g/dを越える強力を示すに充分
なものである、 という工程より成る、少なくとも約12g/dの強
力を示すコードの製造方法が提供される。 本発明のさらにまた別の態様によれば、前述の
糸から成るコードであつて、少なくとも約12g/
dの強力を示す、強力転化率が少なくとも約50%
であり、好ましくは本明細書に記載の試験により
測定したゴム付着度が少なくとも約3であること
を特徴とする、タイヤコードなどのコードが提供
される。 本発明により、工業用のゴムおよび非ゴム用の
強化用途に用いるのに適した、望ましい強力を示
す合成連続フイラメント糸を提供しうることが見
出された。このフイラメント糸は、異方性溶融相
を形成しうるポリマーより成り、この糸には、多
価アルコールと炭素数7〜22の少なくとも1種の
飽和1塩基脂肪酸とのエステルであつて、窒素雰
囲気下に280℃で20分保持後の蒸発減量が40wt%
未満であるエステルよりなる表面仕上げ剤が施さ
れている。 糸の加工中に糸にこのような表面仕上げが存在
していると、フイラメントの潤滑性の向上をはじ
めとして、各種の利点が得られる。たとえば、こ
の表面仕上げ剤の適用は、以下で詳述するよう
に、糸が物理的にゴムと適合性である場合には、
糸のゴムに対する付着性も向上させる。本発明の
高強力糸の製造に必要な熱処理温度は、異方性溶
融相を形成しえないポリ(エチレンテレフタレー
ト)のようなポリマーより成る従来の糸の加工時
に採用されている熱処理温度よりも著しく高い。
その結果、従来の加工法に用いられてきたある種
の仕上げ剤では、仕上げ剤が潤滑剤として機能し
えなくなる程度まで蒸発が起こる。従つて、本発
明で用いる表面仕上げ剤は、前述のように低い蒸
発減量を示すものが望ましい。 また、使用する表面仕上げ剤は、約280℃程度
あるいはそれ以上の温度での熱処理中に、糸のフ
イラメント間の適当な潤滑性を向上させなければ
ならない。熱処理時にフイラメント間に潤滑性が
ないと、フイラメント同志がくつつき合つて、最
終的に糸が製造されるのを妨げる恐れがあり、ま
た、糸の製造が可能である場合でも、糸からのタ
イヤコードなどのコードの製造時における強力転
化率が、必要および/または望ましい程度に達し
ないであろう。 さらに、用いたポリマーが物理的にゴムに適合
性がある場合には、表面仕上げ剤は糸もしくはコ
ードのゴムに対する付着性をも向上させるのでな
ければならない。ある種の従来の仕上げ剤は、充
分な潤滑性を付与することはできるが、糸もしく
はコードのゴムに対する付着性を向上させること
はできないことは留意に値する。 サーモトロピツク液晶ポリマーとは、溶融相に
おいて液晶性(すなわち異方性)であるポリマー
のことである。この種のポリマーは、“液晶性”、
“液晶”および“異方性”をはじめとするさまざ
まな用語により記述されてきた。簡単に述べる
と、この種のポリマーは、分子鎖の規則的な平行
配列を含んでいると考えられる。分子がこのよう
に配列した状態は、しばしば液晶状態あるいは液
晶性物質のネマチツク相と呼ばれる。このような
ポリマーは一般に、細長く、偏平で、分子の長軸
にかなり剛性が高く、普通は同軸または平行のい
ずれかの関係にある複数の連鎖伸長結合を有する
モノマーから製造される。 このようなポリマーは、溶融相において容易に
液晶を形成する(すなわち、異方性を示す)。こ
のような特性は、直交偏光子を用いた慣用の偏光
技術により確認できる。より具体的には、異方性
溶融相の確認は、Leitz偏光顕微鏡を使用し、
Leitzホツトステージにのせた試料を窒素雰囲気
下に40倍の倍率で観察することにより実施でき
る。本発明のポリマーは光学的に異方性である。
すなわち、直交偏光子の間で検査した時に光を透
過させる。たとえ静止状態であつても、試料が光
学的に異方性であれば、偏光を透過させる。 サーモトロピツク液晶ポリマーには、完全およ
び非完全芳香族ポリエステル、芳香族−脂肪族ポ
リエステル、芳香族ポリアゾメチン、芳香族ポリ
エステル−カーボネート、ならびに芳香族および
非完全芳香族ポリエステル−アミドがあるが、こ
れらのみに制限されるものではない。 芳香族ポリエステルおよびポリ(エステル−ア
ミド)は、ポリマー中に存在するどの成分もポリ
マー主鎖に少なくとも1個の芳香環を付与すると
いう意味で“完全”芳香族であると考えられ、そ
れによりポリマーは溶融相において異方性を示す
ことが可能となる。このような成分は、芳香族ジ
オール、芳香族アミン、芳香族ジカルボン酸およ
び芳香族ヒドロキシ酸から誘導されうる。本発明
に用いたサーモトロピツク液晶ポリマー(完全あ
るいは非完全芳香族)に存在しうる成分としては
次のようなものが挙げられるが、これに限定され
るものではない:
する。 合成連続フイラメント糸は、タイヤコードのよ
うなゴム系材料ならびに非ゴム系材料において工
業用強化用途に長年用いられてきた。このような
糸をタイヤコードとして使用するには、その糸の
ゴムに対する付着力、熱安定性およびゴム中での
化学安定性がよく、糸からコードにする際の強力
転化率が十分であり、また糸の疲労特性も十分で
あることが必要である。これらの要件を達成する
ために、従来のポリ(エチレンテレフタレート)
およびナイロンのようなポリマーよりなる糸に各
種の仕上げ用組成物を塗布することが行われて来
た。(たとえば、米国特許第3672977号、第
3687721号、第3793425号、第3853607号、第
3962516号、第4069160号、第4086949号、第
4103068号、第4105568号および第4210700号参照)
しかし、ポリエステルまたはナイロンから成るタ
イヤコードは、一般に約9g/dより低い強力し
か示さない。 ポリ(p−フエニレンテレフタルアミド)のよ
うな材料から成る高弾性率のフイラメント糸をタ
イヤコードに使用することも、コードとタイヤの
両方の性能特性を高める試みとして近年研究され
て来た。このような高弾性率タイヤコードは、一
般に約15g/dの強力を示す。しかしながら、タ
イヤコードのような工業用ゴムの強化用途と同時
に、非ゴム系の強化用途にも有利に用いることが
できるような他の種類の高弾性率合成フイラメン
ト糸の提供がなお望まれている。 これに関し、このような工業的な強化用途にサ
ーモトロピツク液晶ポリマーの使用が提案されて
いる(たとえば、本出願人の米国特許第4083829
号、第4130545号、第4161470号、第4184996号、
第4219461号、第4224433号、第4238598号、第
4239599号、第4256624号および第4299756号参
照)。しかし、高弾性率の糸のゴムに対する付着
特性を向上させると同時に、糸からコードへの加
工中の強力転化率(tenacity conversion)をも
強化することがさらに望まれる。非サーモトロピ
ツク液晶ポリマーより成る従来の糸においては、
このような特性を強化すべく各種の仕上げ剤が用
いられて来ているが、一般に従来の仕上げ剤で
は、上記のような場合には、いくつかの理由から
望ましい結果は普通得られないことが判明した。 たとえば、シランあるいはシロキサンより成る
仕上げ剤は、ポリエチレンテレフタレート糸に用
いた場合には付着性と潤滑性を向上させるが、液
晶性ポリマー糸に用いた場合にはほとんど付着性
を与えないことがわかつた。このような従来の仕
上げ剤の欠陥は、液晶性の糸は一般に非液晶性の
糸より高い熱処理温度を必要とするために、糸の
加工時に用いられる熱処理温度において仕上げ剤
の過度の揮発が起こるか、および/または使用す
る液晶性ポリマーとの不適合性に原因があると考
えられる。また、他の仕上げ剤(たとえば、メラ
ミン変性有機官能性シランまたはグリセロールエ
ポキシドより成るある種の仕上げ剤)は、糸のゴ
ムの付着性は向上させるが、糸からのコードの製
造を可能にするのに必要な十分な加工および熱処
理中の潤滑性は得られない。 従つて、最少の揮発性しか示さず、必要な潤滑
性を付与し、同時に望ましい程度のゴムへの付着
性を与える、サーモトロピツク液晶性ポリマーよ
り成る糸に対する仕上げ剤を提供することが望ま
れている。 よつて、本発明の目的は、高強力を示すサーモ
トロピツク液晶性ポリマーより成る糸を提供する
ことである。 本発明の別の目的は、望ましいゴムへの付着性
を示すサーモトロピツク液晶性ポリマーより成る
糸を提供することである。 さらに本発明の目的は、高強力、望ましいゴム
付着特性および低い曲げ剛性を示すサーモトロピ
ツク液晶性ポリマー糸より成るタイヤコードを提
供することである。 本発明のさらにまた別の目的は、低揮発度の仕
上げ剤を使用し、ゴムへの糸の付着性が高められ
た、サーモトロピツク液晶性ポリマー糸の製造を
提供するものである。 本発明のさらにまた別の目的は、糸からコード
への加工の際に望ましい強力転化率が達成され
る、サーモトロピツク液晶性ポリマー糸より成る
タイヤコードのようなコードの製造方法を提供す
ることである。 本発明によれば、異方性溶融相を形成しうるポ
リマーのフイラメントから成り、表面に多価アル
コールと炭素数7〜22の飽和1塩基脂肪酸との熱
安定性エステルから成る組成物による表面仕上げ
が施されている合成フイラメント糸であつて、該
エステルが窒素雰囲気中280℃、20分後で40wt%
未満の蒸発減量を示すものであり、この糸には、
該糸の強力を少なくとも約12g/dまで少なくと
も約50%増大させるに充分な温度と時間で熱処理
が施こされている、少なくとも12g/dの強力を
示す合成フイラメント糸が提供される。 本発明の別の態様によると、 (a) 異方性溶融相を形成しうるポリマーから成る
フイラメント糸を用意し、 (b) 多価アルコールと炭素数7〜22の少なくとも
1種の飽和1塩基脂肪酸との少なくとも1種の
熱安定性エステルから成る表面仕上げをこの糸
に適用し、ただし、該エステルは280℃の窒素
雰囲気に20分保持後に40wt%未満の蒸発減量
を示すものであり、 (c) 該糸の強力を少なくとも約12g/dまで少な
くとも約50%増大させるに充分な温度と時間で
該糸を熱処理する、 という工程からなる合成フイラメント糸の製造方
法が提供される。 本発明のまた別の態様によれば、 (a) 異方性溶融相を形成しうるポリマーから成る
フイラメント糸を用意し、 (b) 多価アルコールと炭素数7〜22の少なくとも
1種の飽和1塩基脂肪酸との少なくとも1種の
熱安定性エステルから成る表面仕上げをこの糸
に適用し、ただし、該エステルは280℃の窒素
雰囲気に20分保持後に40wt%未満の蒸発減量
を示すものであり、 (c) 該糸の強力を少なくとも約12g/dまで少な
くとも50%増大させるに充分な温度と時間で該
糸を熱処理し、 (d) 該糸からコードを製造し、その際、この製造
中に達成される強力転化率が50%を越え、また
工程(c)の熱処理の後で糸が示す強力が、得られ
たコードが12g/dを越える強力を示すに充分
なものである、 という工程より成る、少なくとも約12g/dの強
力を示すコードの製造方法が提供される。 本発明のさらにまた別の態様によれば、前述の
糸から成るコードであつて、少なくとも約12g/
dの強力を示す、強力転化率が少なくとも約50%
であり、好ましくは本明細書に記載の試験により
測定したゴム付着度が少なくとも約3であること
を特徴とする、タイヤコードなどのコードが提供
される。 本発明により、工業用のゴムおよび非ゴム用の
強化用途に用いるのに適した、望ましい強力を示
す合成連続フイラメント糸を提供しうることが見
出された。このフイラメント糸は、異方性溶融相
を形成しうるポリマーより成り、この糸には、多
価アルコールと炭素数7〜22の少なくとも1種の
飽和1塩基脂肪酸とのエステルであつて、窒素雰
囲気下に280℃で20分保持後の蒸発減量が40wt%
未満であるエステルよりなる表面仕上げ剤が施さ
れている。 糸の加工中に糸にこのような表面仕上げが存在
していると、フイラメントの潤滑性の向上をはじ
めとして、各種の利点が得られる。たとえば、こ
の表面仕上げ剤の適用は、以下で詳述するよう
に、糸が物理的にゴムと適合性である場合には、
糸のゴムに対する付着性も向上させる。本発明の
高強力糸の製造に必要な熱処理温度は、異方性溶
融相を形成しえないポリ(エチレンテレフタレー
ト)のようなポリマーより成る従来の糸の加工時
に採用されている熱処理温度よりも著しく高い。
その結果、従来の加工法に用いられてきたある種
の仕上げ剤では、仕上げ剤が潤滑剤として機能し
えなくなる程度まで蒸発が起こる。従つて、本発
明で用いる表面仕上げ剤は、前述のように低い蒸
発減量を示すものが望ましい。 また、使用する表面仕上げ剤は、約280℃程度
あるいはそれ以上の温度での熱処理中に、糸のフ
イラメント間の適当な潤滑性を向上させなければ
ならない。熱処理時にフイラメント間に潤滑性が
ないと、フイラメント同志がくつつき合つて、最
終的に糸が製造されるのを妨げる恐れがあり、ま
た、糸の製造が可能である場合でも、糸からのタ
イヤコードなどのコードの製造時における強力転
化率が、必要および/または望ましい程度に達し
ないであろう。 さらに、用いたポリマーが物理的にゴムに適合
性がある場合には、表面仕上げ剤は糸もしくはコ
ードのゴムに対する付着性をも向上させるのでな
ければならない。ある種の従来の仕上げ剤は、充
分な潤滑性を付与することはできるが、糸もしく
はコードのゴムに対する付着性を向上させること
はできないことは留意に値する。 サーモトロピツク液晶ポリマーとは、溶融相に
おいて液晶性(すなわち異方性)であるポリマー
のことである。この種のポリマーは、“液晶性”、
“液晶”および“異方性”をはじめとするさまざ
まな用語により記述されてきた。簡単に述べる
と、この種のポリマーは、分子鎖の規則的な平行
配列を含んでいると考えられる。分子がこのよう
に配列した状態は、しばしば液晶状態あるいは液
晶性物質のネマチツク相と呼ばれる。このような
ポリマーは一般に、細長く、偏平で、分子の長軸
にかなり剛性が高く、普通は同軸または平行のい
ずれかの関係にある複数の連鎖伸長結合を有する
モノマーから製造される。 このようなポリマーは、溶融相において容易に
液晶を形成する(すなわち、異方性を示す)。こ
のような特性は、直交偏光子を用いた慣用の偏光
技術により確認できる。より具体的には、異方性
溶融相の確認は、Leitz偏光顕微鏡を使用し、
Leitzホツトステージにのせた試料を窒素雰囲気
下に40倍の倍率で観察することにより実施でき
る。本発明のポリマーは光学的に異方性である。
すなわち、直交偏光子の間で検査した時に光を透
過させる。たとえ静止状態であつても、試料が光
学的に異方性であれば、偏光を透過させる。 サーモトロピツク液晶ポリマーには、完全およ
び非完全芳香族ポリエステル、芳香族−脂肪族ポ
リエステル、芳香族ポリアゾメチン、芳香族ポリ
エステル−カーボネート、ならびに芳香族および
非完全芳香族ポリエステル−アミドがあるが、こ
れらのみに制限されるものではない。 芳香族ポリエステルおよびポリ(エステル−ア
ミド)は、ポリマー中に存在するどの成分もポリ
マー主鎖に少なくとも1個の芳香環を付与すると
いう意味で“完全”芳香族であると考えられ、そ
れによりポリマーは溶融相において異方性を示す
ことが可能となる。このような成分は、芳香族ジ
オール、芳香族アミン、芳香族ジカルボン酸およ
び芳香族ヒドロキシ酸から誘導されうる。本発明
に用いたサーモトロピツク液晶ポリマー(完全あ
るいは非完全芳香族)に存在しうる成分としては
次のようなものが挙げられるが、これに限定され
るものではない:
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
好ましくは、本発明に用いるサーモトロピツク
液晶ポリマーは、ナフタレン部分を含む反復単位
を約10%以上含有する。好ましいナフタレン系成
分としては、6−オキシ−2−ナフトイル、2,
6−ジオキシナフタレンおよび2,6−ジカルボ
キシナフタレンがある。 芳香族−脂肪族ポリエステルの具体例として
は、W.J.Jackson、Jr.、H.F.KuhfussおよびT.F.
Gray、−Jr.、自己強化熱可塑性ポリエステル
X7G−A、米国プラスチツク工業会、強化プラ
スチツクス/複合材部会、第30回年次技術会議
(1975)、セクシヨン17−D、ページ1〜4に開示
されている、ポリエチレンテレフタレートとヒド
ロキシ安息香酸との共重合体がある。このような
共重合体はさらに次の文献にも開示されている。
W.J.Jackson.Jr.、およびH.F.Kuhfuss、“液晶ポ
リマー:I.p−ヒドロキシ安息香酸コポリマーの
製造と性質”、Jounal of Polymer Science、
Polymer Chemistry Edition、Vol.14、pp.2043
−58(1976)。 芳香族ポリアゾメチンおよびその製法は、米国
特許第3493522;3493524;3503739;3516970;
3516971;3526611;4048148;および4122070に開
示されている。このようなポリマーの具体例とし
ては、ポリ(ニトリロ−2−メチル−1,4−フ
エニレンニトリロエチリジン−1,4−フエニレ
ンエチリジン)、ポリ(ニトリロ−2−メチル−
1,4−フエニレンニトリロ−メチリジン−1,
4−フエニレン−メチリジン)、およびポリ(ニ
トリロ−2−クロロ−1,4−フエニレンニトリ
ロメチリジン−1,4−フエニレン−メチリジ
ン)がある。 芳香族ポリエステルカーボネートは、米国特許
第4107143および4284757に開示されている。この
ようなポリマーの例としては、本質的にp−オキ
シベンゾイル単位、p−ジオキシフエニル単位、
ジオキシカルボニル単位およびテレフトイル単位
より成るものがある。 芳香族ポリエステル−アミドおよびその製法
は、米国特許第4182842に開示されている。さら
にこのようなポリマーは、W.J.Jackson、Jr.、
and H.F.Kuhruss、“液晶ポリマー:.p−ア
ミノ安息香酸とポリエチレンテレフタレートから
のポリエステル−アミドの製造と性質”、Journal
of Applied Polymer Science、Vol.25pp.1685−
1694(1980)に開示されている。 本発明に用いるのに好ましい液晶ポリマーは、
サーモトロピツク完全芳香族ポリエステルであ
る。このようなポリエステルを開示する最近の刊
行物としては次のものがある。(a)ベルギー特許第
828935および828936、(b)オランダ特許第7505551、
(c)西独特許第2520819;2520820;および2722120、
(d)特公昭50−43223、52−132116、53−017692、
および53−021293、(e)米国特許第3991013;
3991014;4057597;4066620;4075262;
4118372;4146702;4153779;4156070;
4159365;4169933;4181792;4188476;
4226970;4201856;4232143;4232144;
4245082;および4238600;ならびに(f)英国特許公
開公報第2002404。 本発明に用いるのに好ましい完全芳香族ポリマ
ーには、本出願人に譲渡された下記の米国特許ま
たは米国特許出願に開示されている完全芳香族ポ
リエステルおよびポリエステル−アミドがある:
米国特許第4067852;4083829;4130545;
4161470;4184996;4219461;4238598;
4238599;4230817;4256624;4244433;
4279803;および4299756ならびに米国特許出願第
91003(出願日1979年11月5日)、特開昭57−
172921号、特開昭57−177020号、特開昭57−
177019号、特開昭58−29820号、特開昭57−
177021号、特開昭58−1722号。これらに開示され
ている完全芳香族ポリエステルおよびポリエステ
ル−アミドは、一般には約400℃より低温、好ま
しくは約350℃より低い温度で異方性溶融相を形
成することができる。 本発明で用いるのに適した完全芳香族ポリエス
テルおよびポリエステル−アミドより成るサーモ
トロピツク液晶ポリマーの形成は、多様なエステ
ル形成技術によつて、縮合により必要な反復単位
を形成する官能基を有している有機モノマー化合
物同志を反応させることにより実施できる。たと
えば、これらの有機モノマー化合物の官能基とし
ては、カルボン酸基、ヒドロキシル基、エステル
基、アシロキシ基、酸ハロゲン化物、アミン基な
どがある。上記の有機モノマー化合物は、溶融ア
シドリシス法により、熱交換流体を存在させずに
反応させることができる。この方法では、モノマ
ーをまずいつしよに加熱すると、反応物質の溶融
溶液が生成し、さらに反応を継続すると該ポリマ
ー粒子が液中に懸濁してくる。縮合の最終段階
で、副生する揮発物(たとえば、水または酢酸)
の除去を容易にするために真空を適用してもよ
い。 米国特許第4083829にはスラリー重合法が記載
されており、この方法も、本発明で用いる好まし
い完全芳香族ポリエステルの形成法として採用で
きる。この方法によれば、固体生生物は熱交換媒
質中に懸濁した状態で得られる。この特許は完全
芳香族ポリエステルの製法に関するものである
が、ポリエステル−アミドの形成にも採用でき
る。 溶融アシドリシス法もしくは米国特許第
4083829のスラリー重合法のいずれを採用するに
せよ、本発明の完全芳香族ポリエステルを誘導す
る有機モノマー反応物質は、このモノマーの常態
でのヒドロキシル基をエステル化した変性形態で
(すなわち、低級アシルエステルとして)反応に
供してもよい。低級アシル基は炭素数約2〜4の
ものが好ましい。好ましくは、有機モノマー反応
物質の酢酸エステルを反応に供する。ポリエステ
ル−アミドを生成させる場合、アミン基は低級ア
シル−アミドの状態で反応に供してもよい。 溶融アシドリシス法あるいは米国特許第
4083829のスラリー重合法のいずれにも任意に使
用できる代表的な触媒としては、ジアルキルスズ
オキシド(例、ジブチルスズオキシド)、ジアリ
ールスズオキシド、二酸化チタン、三酸化アンチ
モン、アルコキシチタンシリケート、チタンアル
コキシド、カルボン酸のアルカリおよびアルカリ
土類金属塩(例、酢酸亜鉛)、ルイス酸(例、
BF3)、ハロゲン化水素(例、HCl)などの気体
状酸触媒、などがある。一般に触媒の使用量は、
モノマーの全重量に対して約0.001〜1wt%、最も
普通には約0.01〜0.2wt%である。 本発明に用いるのに適した完全芳香族ポリエス
テルおよびポリ(エステル−アミド)は、実質的
に一般のポリエステル溶剤には不溶性の傾向を示
し、従つて溶液加工は受けさせにくい。ただし、
既に述べたように、これらのポリマーは一般の溶
融加工法により容易に加工できる。特に好ましい
完全芳香族ポリマーは、ペンタフルオロフエノー
ルにはいくらか溶ける。 本発明で用いるのに好ましい完全芳香族ポリエ
ステルは、一般に約2000〜200000、好ましくは約
10000〜50000、さらに好ましくは約20000〜25000
の重量平均分子量を示すものである。本発明で用
いるのに好ましい完全芳香族ポリエステル−アミ
ドは、通常約5000〜50000、好ましくは約10000〜
30000、たとえば15000〜17000の分子量を示すも
のである。これらの分子量の測定は、ゲル透過ク
ロマトグラフイーおよびポリマーの溶液形式を伴
わない他の標準的測定法、たとえば圧縮成形フイ
ルムに対する赤外分光法による末端基の測定等に
よつて測定できる。また、ペンタフルオロフエノ
ール溶液状態での光散乱法を利用して分子量を測
定することもできる。 完全芳香族ポリエステルおよびポリ(エステル
−アミド)は、一般に60℃においてペンタフオロ
フエノール中0.1wt%の濃度で測定した場合、少
なくとも約2.0dl/g、たとえば、約2.0〜10.0
dl/gの対数粘度数(I.V.)を示す。 本発明の目的にとつて、ポリマー成分のポリマ
ー主鎖に存在する芳香環は、その芳香環に結合し
ている水素原子の少なくとも一部が置換されてい
てもよい。このような置換基としては、炭素数4
以下のアルキル基、炭素数4以下のアルコキシ
基、ハロゲンならびにフエニルおよび置換フエニ
ルのような別の芳香環が挙げられる。好ましいハ
ロゲンには、弗素、塩素および臭素がある。臭素
原子は高温では有機化合物から脱離する傾向があ
るが、臭素は脂肪鎖よりも芳香環に結合している
方が安定であるので、芳香環に対する可能な置換
基に含めるに適している。 特に好ましい完全芳香族ポリエステルおよびポ
リエステル−アミドは、上述の米国特許第
4161470、4184996、4219461、4256624および
4238599、ならびに米国出願第241557に開示され
ているものであり、米国特許第4161470に開示さ
れているポリエステルが最も好ましい。 米国特許第4161470に開示されている完全芳香
族ポリエステルは、約350℃より低い温度におい
て異方性溶融相を形成しうる溶融加工性完全芳香
族ポリエステルである。このポリエステルは本質
的に下記反復成分、より成る: このポリエステルは約10〜90モル%の成分お
よび約10〜90モル%の成分より成る。1実施態
様において、成分は約65〜85モル%、好ましく
は約70〜80モル%、たとえば、約75モル%の量で
存在させる。別の実施態様では、成分は約15〜
35モル%、好ましくは約20〜30モル%というずつ
と少ない量で存在させる。また、環に結合してい
る水素原子の少なくとも一部は、炭素数1〜4の
アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロ
ゲン、フエニル、置換ラエニルおよびこれらの組
合せより成る群から選ばれる置換基で場合により
置換されていてもよい。 米国特許第4184996に開示されている完全芳香
族ポリエステルは、約325℃より低い温度で異方
性溶融相を形成しうる溶融加工性完全芳香族ポリ
エステルである。このポリエステルは本質的に下
記の反復成分、、より成る。 このポリエステルは約30〜70モル%の成分を
含有する。好ましくは、このポリエステルは約40
〜60モル%の成分、約20〜30モル%の成分お
よび約20〜30モル%の成分より成る。また、環
に結合している水素原子の少なくとも一部は、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、ハロゲン、フエニル、置換フエニルおよ
びこれらの組合わせより成る群から選ばれる置換
基で場合により置換されていてもよい。 米国特許第4238599に開示されている完全芳香
族ポリエステルは、約320℃以下の温度で異方性
溶融相を形成しうる溶融加工性ポリエステルであ
り、これは本質的に下記の反復成分、、、
より成る: (式中、Rはメチル、クロロ、ブロモまたはこれ
らの組合せを意味し、芳香環上の水素原子と置換
する)。 このポリエステルは、約20〜60モル%の成分
、約5〜18モル%の成分、約5〜35モル%の
成分、および約20〜40モル%の成分より成
る。好ましくは、このポリエステルは、約35〜45
モル%の成分、約10〜15モル%の成分、約15
〜25モル%の成分および約25〜35モル%の成分
より成り、ただし成分とのモル濃度の合計
が成分のモル濃度に実質的に等しい。また、環
に結合している水素原子の少なくとも一部は、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、ハロゲン、フエニル、置換フエニルおよ
びこれらの組合せより成る群から選ばれる置換基
で場合により置換されていてもよい。この完全芳
香族ポリエステルは、一般に、ペンタフルオロフ
エノール中0.1wt/vol%の濃度で60℃において溶
解した時に、少なくとも2.0dl/g、たとえば、
2.0〜10.0dl/gの対数粘度数を示す。 米国特許第4219461に開示されているポリエス
テルは、約320℃より低い温度で異方性溶融相を
形成しうる溶融加工性完全芳香族ポリエステルで
ある。このポリエステルは本質的に下記の反復成
分、、、からなる: 一般式〔−O−Ar−O〕−〔式中Arは少なくと
も1つの芳香環より成る2価基である)で示さ
れるジオキシアリール成分、 一般式
液晶ポリマーは、ナフタレン部分を含む反復単位
を約10%以上含有する。好ましいナフタレン系成
分としては、6−オキシ−2−ナフトイル、2,
6−ジオキシナフタレンおよび2,6−ジカルボ
キシナフタレンがある。 芳香族−脂肪族ポリエステルの具体例として
は、W.J.Jackson、Jr.、H.F.KuhfussおよびT.F.
Gray、−Jr.、自己強化熱可塑性ポリエステル
X7G−A、米国プラスチツク工業会、強化プラ
スチツクス/複合材部会、第30回年次技術会議
(1975)、セクシヨン17−D、ページ1〜4に開示
されている、ポリエチレンテレフタレートとヒド
ロキシ安息香酸との共重合体がある。このような
共重合体はさらに次の文献にも開示されている。
W.J.Jackson.Jr.、およびH.F.Kuhfuss、“液晶ポ
リマー:I.p−ヒドロキシ安息香酸コポリマーの
製造と性質”、Jounal of Polymer Science、
Polymer Chemistry Edition、Vol.14、pp.2043
−58(1976)。 芳香族ポリアゾメチンおよびその製法は、米国
特許第3493522;3493524;3503739;3516970;
3516971;3526611;4048148;および4122070に開
示されている。このようなポリマーの具体例とし
ては、ポリ(ニトリロ−2−メチル−1,4−フ
エニレンニトリロエチリジン−1,4−フエニレ
ンエチリジン)、ポリ(ニトリロ−2−メチル−
1,4−フエニレンニトリロ−メチリジン−1,
4−フエニレン−メチリジン)、およびポリ(ニ
トリロ−2−クロロ−1,4−フエニレンニトリ
ロメチリジン−1,4−フエニレン−メチリジ
ン)がある。 芳香族ポリエステルカーボネートは、米国特許
第4107143および4284757に開示されている。この
ようなポリマーの例としては、本質的にp−オキ
シベンゾイル単位、p−ジオキシフエニル単位、
ジオキシカルボニル単位およびテレフトイル単位
より成るものがある。 芳香族ポリエステル−アミドおよびその製法
は、米国特許第4182842に開示されている。さら
にこのようなポリマーは、W.J.Jackson、Jr.、
and H.F.Kuhruss、“液晶ポリマー:.p−ア
ミノ安息香酸とポリエチレンテレフタレートから
のポリエステル−アミドの製造と性質”、Journal
of Applied Polymer Science、Vol.25pp.1685−
1694(1980)に開示されている。 本発明に用いるのに好ましい液晶ポリマーは、
サーモトロピツク完全芳香族ポリエステルであ
る。このようなポリエステルを開示する最近の刊
行物としては次のものがある。(a)ベルギー特許第
828935および828936、(b)オランダ特許第7505551、
(c)西独特許第2520819;2520820;および2722120、
(d)特公昭50−43223、52−132116、53−017692、
および53−021293、(e)米国特許第3991013;
3991014;4057597;4066620;4075262;
4118372;4146702;4153779;4156070;
4159365;4169933;4181792;4188476;
4226970;4201856;4232143;4232144;
4245082;および4238600;ならびに(f)英国特許公
開公報第2002404。 本発明に用いるのに好ましい完全芳香族ポリマ
ーには、本出願人に譲渡された下記の米国特許ま
たは米国特許出願に開示されている完全芳香族ポ
リエステルおよびポリエステル−アミドがある:
米国特許第4067852;4083829;4130545;
4161470;4184996;4219461;4238598;
4238599;4230817;4256624;4244433;
4279803;および4299756ならびに米国特許出願第
91003(出願日1979年11月5日)、特開昭57−
172921号、特開昭57−177020号、特開昭57−
177019号、特開昭58−29820号、特開昭57−
177021号、特開昭58−1722号。これらに開示され
ている完全芳香族ポリエステルおよびポリエステ
ル−アミドは、一般には約400℃より低温、好ま
しくは約350℃より低い温度で異方性溶融相を形
成することができる。 本発明で用いるのに適した完全芳香族ポリエス
テルおよびポリエステル−アミドより成るサーモ
トロピツク液晶ポリマーの形成は、多様なエステ
ル形成技術によつて、縮合により必要な反復単位
を形成する官能基を有している有機モノマー化合
物同志を反応させることにより実施できる。たと
えば、これらの有機モノマー化合物の官能基とし
ては、カルボン酸基、ヒドロキシル基、エステル
基、アシロキシ基、酸ハロゲン化物、アミン基な
どがある。上記の有機モノマー化合物は、溶融ア
シドリシス法により、熱交換流体を存在させずに
反応させることができる。この方法では、モノマ
ーをまずいつしよに加熱すると、反応物質の溶融
溶液が生成し、さらに反応を継続すると該ポリマ
ー粒子が液中に懸濁してくる。縮合の最終段階
で、副生する揮発物(たとえば、水または酢酸)
の除去を容易にするために真空を適用してもよ
い。 米国特許第4083829にはスラリー重合法が記載
されており、この方法も、本発明で用いる好まし
い完全芳香族ポリエステルの形成法として採用で
きる。この方法によれば、固体生生物は熱交換媒
質中に懸濁した状態で得られる。この特許は完全
芳香族ポリエステルの製法に関するものである
が、ポリエステル−アミドの形成にも採用でき
る。 溶融アシドリシス法もしくは米国特許第
4083829のスラリー重合法のいずれを採用するに
せよ、本発明の完全芳香族ポリエステルを誘導す
る有機モノマー反応物質は、このモノマーの常態
でのヒドロキシル基をエステル化した変性形態で
(すなわち、低級アシルエステルとして)反応に
供してもよい。低級アシル基は炭素数約2〜4の
ものが好ましい。好ましくは、有機モノマー反応
物質の酢酸エステルを反応に供する。ポリエステ
ル−アミドを生成させる場合、アミン基は低級ア
シル−アミドの状態で反応に供してもよい。 溶融アシドリシス法あるいは米国特許第
4083829のスラリー重合法のいずれにも任意に使
用できる代表的な触媒としては、ジアルキルスズ
オキシド(例、ジブチルスズオキシド)、ジアリ
ールスズオキシド、二酸化チタン、三酸化アンチ
モン、アルコキシチタンシリケート、チタンアル
コキシド、カルボン酸のアルカリおよびアルカリ
土類金属塩(例、酢酸亜鉛)、ルイス酸(例、
BF3)、ハロゲン化水素(例、HCl)などの気体
状酸触媒、などがある。一般に触媒の使用量は、
モノマーの全重量に対して約0.001〜1wt%、最も
普通には約0.01〜0.2wt%である。 本発明に用いるのに適した完全芳香族ポリエス
テルおよびポリ(エステル−アミド)は、実質的
に一般のポリエステル溶剤には不溶性の傾向を示
し、従つて溶液加工は受けさせにくい。ただし、
既に述べたように、これらのポリマーは一般の溶
融加工法により容易に加工できる。特に好ましい
完全芳香族ポリマーは、ペンタフルオロフエノー
ルにはいくらか溶ける。 本発明で用いるのに好ましい完全芳香族ポリエ
ステルは、一般に約2000〜200000、好ましくは約
10000〜50000、さらに好ましくは約20000〜25000
の重量平均分子量を示すものである。本発明で用
いるのに好ましい完全芳香族ポリエステル−アミ
ドは、通常約5000〜50000、好ましくは約10000〜
30000、たとえば15000〜17000の分子量を示すも
のである。これらの分子量の測定は、ゲル透過ク
ロマトグラフイーおよびポリマーの溶液形式を伴
わない他の標準的測定法、たとえば圧縮成形フイ
ルムに対する赤外分光法による末端基の測定等に
よつて測定できる。また、ペンタフルオロフエノ
ール溶液状態での光散乱法を利用して分子量を測
定することもできる。 完全芳香族ポリエステルおよびポリ(エステル
−アミド)は、一般に60℃においてペンタフオロ
フエノール中0.1wt%の濃度で測定した場合、少
なくとも約2.0dl/g、たとえば、約2.0〜10.0
dl/gの対数粘度数(I.V.)を示す。 本発明の目的にとつて、ポリマー成分のポリマ
ー主鎖に存在する芳香環は、その芳香環に結合し
ている水素原子の少なくとも一部が置換されてい
てもよい。このような置換基としては、炭素数4
以下のアルキル基、炭素数4以下のアルコキシ
基、ハロゲンならびにフエニルおよび置換フエニ
ルのような別の芳香環が挙げられる。好ましいハ
ロゲンには、弗素、塩素および臭素がある。臭素
原子は高温では有機化合物から脱離する傾向があ
るが、臭素は脂肪鎖よりも芳香環に結合している
方が安定であるので、芳香環に対する可能な置換
基に含めるに適している。 特に好ましい完全芳香族ポリエステルおよびポ
リエステル−アミドは、上述の米国特許第
4161470、4184996、4219461、4256624および
4238599、ならびに米国出願第241557に開示され
ているものであり、米国特許第4161470に開示さ
れているポリエステルが最も好ましい。 米国特許第4161470に開示されている完全芳香
族ポリエステルは、約350℃より低い温度におい
て異方性溶融相を形成しうる溶融加工性完全芳香
族ポリエステルである。このポリエステルは本質
的に下記反復成分、より成る: このポリエステルは約10〜90モル%の成分お
よび約10〜90モル%の成分より成る。1実施態
様において、成分は約65〜85モル%、好ましく
は約70〜80モル%、たとえば、約75モル%の量で
存在させる。別の実施態様では、成分は約15〜
35モル%、好ましくは約20〜30モル%というずつ
と少ない量で存在させる。また、環に結合してい
る水素原子の少なくとも一部は、炭素数1〜4の
アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロ
ゲン、フエニル、置換ラエニルおよびこれらの組
合せより成る群から選ばれる置換基で場合により
置換されていてもよい。 米国特許第4184996に開示されている完全芳香
族ポリエステルは、約325℃より低い温度で異方
性溶融相を形成しうる溶融加工性完全芳香族ポリ
エステルである。このポリエステルは本質的に下
記の反復成分、、より成る。 このポリエステルは約30〜70モル%の成分を
含有する。好ましくは、このポリエステルは約40
〜60モル%の成分、約20〜30モル%の成分お
よび約20〜30モル%の成分より成る。また、環
に結合している水素原子の少なくとも一部は、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、ハロゲン、フエニル、置換フエニルおよ
びこれらの組合わせより成る群から選ばれる置換
基で場合により置換されていてもよい。 米国特許第4238599に開示されている完全芳香
族ポリエステルは、約320℃以下の温度で異方性
溶融相を形成しうる溶融加工性ポリエステルであ
り、これは本質的に下記の反復成分、、、
より成る: (式中、Rはメチル、クロロ、ブロモまたはこれ
らの組合せを意味し、芳香環上の水素原子と置換
する)。 このポリエステルは、約20〜60モル%の成分
、約5〜18モル%の成分、約5〜35モル%の
成分、および約20〜40モル%の成分より成
る。好ましくは、このポリエステルは、約35〜45
モル%の成分、約10〜15モル%の成分、約15
〜25モル%の成分および約25〜35モル%の成分
より成り、ただし成分とのモル濃度の合計
が成分のモル濃度に実質的に等しい。また、環
に結合している水素原子の少なくとも一部は、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、ハロゲン、フエニル、置換フエニルおよ
びこれらの組合せより成る群から選ばれる置換基
で場合により置換されていてもよい。この完全芳
香族ポリエステルは、一般に、ペンタフルオロフ
エノール中0.1wt/vol%の濃度で60℃において溶
解した時に、少なくとも2.0dl/g、たとえば、
2.0〜10.0dl/gの対数粘度数を示す。 米国特許第4219461に開示されているポリエス
テルは、約320℃より低い温度で異方性溶融相を
形成しうる溶融加工性完全芳香族ポリエステルで
ある。このポリエステルは本質的に下記の反復成
分、、、からなる: 一般式〔−O−Ar−O〕−〔式中Arは少なくと
も1つの芳香環より成る2価基である)で示さ
れるジオキシアリール成分、 一般式
【式】(式中、Ar′は少
なくとも1つの芳香環より成る2価基である)
で示されるジカルボシアリール成分。 このポリエステルは約20〜40モル%の成分、
10モル%を越え、約50モル%以下の成分、5モ
ル%を越え、約30モル%以下の成分および5モ
ル%を越え、約30モル%以下の成分より成る。
このポリエステルは好ましくは、約20〜30(たと
えば、約25)モル%の成分、約25〜40(たとえ
ば、約35)モル%の成分、約15〜25(たとえば、
約20)モル%の成分、および約15〜25(たとえ
ば、約20)モル%の成分より成る。また、環に
結合している水素原子の少なくとも一部は、炭素
数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキ
シ基、ハロゲン、フエニル、置換フエニルおよび
これらの組合せより成る群から選ばれる置換基で
場合により置換されていてもよい。 成分およびは、主ポリマー鎖においてこれ
らの成分を他の成分に結合している2価結合が、
1または2以上の芳香環上で対称的な配置にある
(たとえば、これらの結合は互いにはパラ位、ま
たはナフタレン環上においては対角線位置に配置
されている)という意味において対称であるのが
好ましい。しかし、レソルシノールおよびイソフ
タル酸から誘導されるような非対称成分も使用し
うる。 好ましい成分及びが、前出の米国特許第
4219461に開示されている。好ましいジオキシア
リール成分は:
で示されるジカルボシアリール成分。 このポリエステルは約20〜40モル%の成分、
10モル%を越え、約50モル%以下の成分、5モ
ル%を越え、約30モル%以下の成分および5モ
ル%を越え、約30モル%以下の成分より成る。
このポリエステルは好ましくは、約20〜30(たと
えば、約25)モル%の成分、約25〜40(たとえ
ば、約35)モル%の成分、約15〜25(たとえば、
約20)モル%の成分、および約15〜25(たとえ
ば、約20)モル%の成分より成る。また、環に
結合している水素原子の少なくとも一部は、炭素
数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキ
シ基、ハロゲン、フエニル、置換フエニルおよび
これらの組合せより成る群から選ばれる置換基で
場合により置換されていてもよい。 成分およびは、主ポリマー鎖においてこれ
らの成分を他の成分に結合している2価結合が、
1または2以上の芳香環上で対称的な配置にある
(たとえば、これらの結合は互いにはパラ位、ま
たはナフタレン環上においては対角線位置に配置
されている)という意味において対称であるのが
好ましい。しかし、レソルシノールおよびイソフ
タル酸から誘導されるような非対称成分も使用し
うる。 好ましい成分及びが、前出の米国特許第
4219461に開示されている。好ましいジオキシア
リール成分は:
【式】
および好ましいジカルボキシアリール成分は:
【式】
である。
米国特許第4256624に開示されているポリエス
テルは、約400℃より低い温度で異方性溶融相を
形成しうる溶融加工性完全芳香族ポリエステルで
ある。このポリエステルは本質的に下記の反復成
分、、より成る: 一般式〔−O−Ar−O〕−(式中、Arは少なく
とも1つの芳香環より成る2価基である)で示
されるジオキシアリール成分、 一般式
テルは、約400℃より低い温度で異方性溶融相を
形成しうる溶融加工性完全芳香族ポリエステルで
ある。このポリエステルは本質的に下記の反復成
分、、より成る: 一般式〔−O−Ar−O〕−(式中、Arは少なく
とも1つの芳香環より成る2価基である)で示
されるジオキシアリール成分、 一般式
【式】(式中、Ar′は少
なくとも1つの芳香環より成る2価基である)
で示されるジカルボキシアリール成分。 このポリエステルは約10〜90モル%の成分、
約5〜45モル%の成分および約5〜45モル%の
成分より成る。好ましくは、このポリエステル
は、約20〜80モル%の成分、約10〜40モル%の
成分及び約10〜40モル%の成分より成る。よ
り好ましくは、このポリエステルは約60〜80モル
%の成分、約10〜20モル%の成分および約10
〜20モル%の成分より成る。また、環に結合し
ている水素原子の少なくとも一部は、炭素数1〜
4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、
ハロゲン、フエニル、置換フエニルおよびこれら
の組合せより成る群より選ばれる置換基で場合に
より置換されていてもよい。 上記のポリエステルの成分およびは、主ポ
リマー鎖においてこれらの成分を他の成分に結合
している2価結合が、1または2以上の芳香環上
で対称的に位置している(たとえば、これらが互
いにパラ位あるいはナフタレン環上においては対
角線上に配置されている)という意味において対
称であることが好ましい、しかし、レソルシノー
ルおよびイソフタル酸から誘導されるような非対
称成分も使用することができる。 好ましい成分及びが、前出の米国特許第
4256624に開示されている。好ましいジオキシア
リール成分は:
で示されるジカルボキシアリール成分。 このポリエステルは約10〜90モル%の成分、
約5〜45モル%の成分および約5〜45モル%の
成分より成る。好ましくは、このポリエステル
は、約20〜80モル%の成分、約10〜40モル%の
成分及び約10〜40モル%の成分より成る。よ
り好ましくは、このポリエステルは約60〜80モル
%の成分、約10〜20モル%の成分および約10
〜20モル%の成分より成る。また、環に結合し
ている水素原子の少なくとも一部は、炭素数1〜
4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、
ハロゲン、フエニル、置換フエニルおよびこれら
の組合せより成る群より選ばれる置換基で場合に
より置換されていてもよい。 上記のポリエステルの成分およびは、主ポ
リマー鎖においてこれらの成分を他の成分に結合
している2価結合が、1または2以上の芳香環上
で対称的に位置している(たとえば、これらが互
いにパラ位あるいはナフタレン環上においては対
角線上に配置されている)という意味において対
称であることが好ましい、しかし、レソルシノー
ルおよびイソフタル酸から誘導されるような非対
称成分も使用することができる。 好ましい成分及びが、前出の米国特許第
4256624に開示されている。好ましいジオキシア
リール成分は:
【式】
および好ましいジカルボキシアリール成分は:
【式】
である。
特開昭57−172921号公報には、約400℃より低
い温度で異方性溶融相を形成しうる溶融加工性ポ
リエステル−アミドが開示されている。このポリ
エステル−アミドは本質的に下記の反復成分、
、および場合によりより成る:
い温度で異方性溶融相を形成しうる溶融加工性ポ
リエステル−アミドが開示されている。このポリ
エステル−アミドは本質的に下記の反復成分、
、および場合によりより成る:
【式】(式中、Aは少なくとも1
つの芳香環よりなる2価基または2価trans−
シクロヘキサン基である)、 〔−Y−Ar−Z〕−〔式中、Arは少なくとも1
つの芳香環より成る2価基、YはO、NHまた
はNR、そしてZはNHまたはNR(ただしRは
炭素数1〜6のアルキル基またはアリール基)
である〕、 〔−O−Ar′−O〕−(式中、Ar′は少なくとも
1つの芳香環より成る2価基である)。 このポリエステル−アミドは、約10〜90モル%
の成分、約5〜45モル%の成分、約5〜45モ
ル%の成分および約0〜40モル%の成分より
成る。また、環に結合している水素原子の少なく
とも一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数
1〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置
換フエニルおよびこれらの組合せより成る群から
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い。 好ましい成分、およびが、前出の米国特
許出願第214557に開示されている。好ましいジカ
ルボキシアリール成分は:
シクロヘキサン基である)、 〔−Y−Ar−Z〕−〔式中、Arは少なくとも1
つの芳香環より成る2価基、YはO、NHまた
はNR、そしてZはNHまたはNR(ただしRは
炭素数1〜6のアルキル基またはアリール基)
である〕、 〔−O−Ar′−O〕−(式中、Ar′は少なくとも
1つの芳香環より成る2価基である)。 このポリエステル−アミドは、約10〜90モル%
の成分、約5〜45モル%の成分、約5〜45モ
ル%の成分および約0〜40モル%の成分より
成る。また、環に結合している水素原子の少なく
とも一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数
1〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置
換フエニルおよびこれらの組合せより成る群から
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い。 好ましい成分、およびが、前出の米国特
許出願第214557に開示されている。好ましいジカ
ルボキシアリール成分は:
【式】
好ましい成分は:
【式】または
【式】
および好ましいジオキシアリール成分は:
【式】
である。
本発明で用いるポリマーからフイラメント状材
料を形成する際に使用する紡糸口金は、1個、好
ましくは複数個の押出オリフイスを有する。たと
えば、一般にポリエチレンテレフタレートの溶融
紡糸に用いているような、直径1〜60mil(たと
えば、2〜30mil)の孔を1〜2000個(例、6〜
1500個)有する標準的円錐形紡糸口金を用いるこ
とができる。通常、20〜600本の連続フイラメン
トより成る糸を形成する。本発明の溶融紡糸可能
な完全芳香族ポリエステルまたはポリエステル−
アミドは、その融点より高温度、たとえば約280
〜320℃の温度で押出オリフイスに供給する。 付形オリフイスを通つて押出した後、得られた
フイラメント状の物質を、長手方向に固化すなわ
ち急冷帯域に送り、ここで溶融フイラメント状物
質は固体のフイラメント状物質になる。得られた
繊維は通常約1〜50デニール、好ましくは約1〜
20デニールのフイラメント当たりの繊度を有す
る。 得られたフイラメント状物質は、次いで本発明
による表面仕上げを施した後で熱処理し、この過
程でその物理的特性はさらに向上する(たとえば
強力が増大する)。より具体的には、繊維を不活
性雰囲気(たとえば、窒素、アルゴン、ヘリウム
もしくは蒸気)あるいは酸素を含む流動雰囲気
(たとえば、空気)において、応力を加えるか加
えずに、そのポリマーの融点より低い温度で、所
望の強力向上が達成されるまで熱処理する。熱処
理時間は一般に数分〜数日の範囲であり、繊維の
強力を所望の程度まで増大させるのに十分な時
間、熱処理を行う。繊維を熱処理するにつれて、
その融点は次第に上昇していく。したがつて、雰
囲気の温度は、熱処理中に段階的あるいは連続的
に上昇させていくこともでき、あるいは、一定の
温度に保持してもよい。たとえば繊維を260℃で
1時間加熱し、次に270℃で1時間、さらに280℃
で18〜24時間加熱する方法が可能である。もしく
は、繊維をその融点より約15〜20℃低い温度に、
たとえば48時間位の非常に長時間加熱する方法も
採用しうる。最適の熱処理条件は、ポリマーの具
体的組成および繊維の加工履歴によつて変化す
る。 本発明のサーモトロピツク液晶ポリマーから形
成した紡糸したままの繊維は充分に配向してお
り、非常に好ましい物理的性質を示すので、高性
能を必要とする用途に適している。紡糸したまま
の糸は、通常少なくとも5g/d(たとえば、約
5〜15、典型的には少なくとも約10g/d)の平
均強力、および高温(たとえば約150〜200℃)に
おける非常に優れた寸法安定性を示す。 熱処理(すなわちアニール)のあとで、糸の強
力は、少なくとも約10g/d(たとえば、10〜40
g/d)の値まで少なくとも約50%増加しよう。
典型的には糸の強力は、熱処理に採用した温度と
時間に応じて、最初の約10g/dの値から、少な
くとも約20g/d(たとえば22g/d)の値まで
少なくとも約100%程度増加させることができる。
好ましい熱処理後の強力は、約12g/dを越え、
特に好ましくは少なくとも約15g/dである。こ
のような特性により、この糸をタイヤコードのよ
うな強化用コード、ならびにコンベヤベルト、ホ
ース、ケーブル、樹脂強化材などの他の工業用途
に特に有利に使用できる。本発明の糸もしくはコ
ードは、また固有の耐燃性を示す。 熱処理された糸またはコードのゴムに対する付
着性を最終的に最適のものにするためには、慣用
のエポキシ浸漬処理と、その後のレソルシノー
ル/ホルムアルデヒドラテツクス浸漬処理を糸も
しくはコードに施すことが必要である。このよう
な浸漬及びその方法は、当該技術では周知である
ので、ここに詳細には説明しない。たとえば、典
型的なエポキシ樹脂組成物は、米国特許第
4044189に、典型的なレゾルシノ、ル/ホルムア
ルデヒド樹脂は米国特許第3775150に開示されて
いる。 本発明の実施において用いる表面仕上げ剤は、
多価アルコールと炭素数7〜22の飽和1塩基脂肪
酸と熱安定性エステルより成る。好適な多価アル
コールとしては、グリセロール、ブチレングリコ
ール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオー
ル、ソルビトール、マンニトール、ペンタエリト
リトール、ジペンタエリトリトール等の、少なく
とも2個の遊離アルコール性OH基を有する化合
物が挙げられるが、これに限定されるものではな
い。 好適な飽和1塩基脂肪酸としては、ペラルゴン
酸(C8)、オレイン酸(C18)およびステアリン酸
(C18)があるが、これに限定されるものではな
い。好ましくは、エステルの分子量は500より大、
さらに好ましくは650より大である。このような
エステルの好ましい種類としては、ペンタエリト
リトールテトラペラルゴネートおよびペンタエリ
トリトールイソステアレートがある。 本発明で用いるエステルは、利用する熱処理温
度における揮発性が限られていることから、熱安
定性であると見なされる。より具体的には、本発
明のエステルは、窒素雰囲気下280℃で20分保持
後に約40wt%未満の蒸発減量しか示さない。好
ましくは蒸発減量は約20%未満、さらに好ましく
は約5%未満である。 ペンタエリトリトールテトラペラルゴネート
を、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフイン
およびポリアクリロニトリルより成る合成フイラ
メント状材料用の表面仕上げにおける潤滑剤とし
て用いることは公知である。たとえば、米国特許
第4069160、4086949、および4115621を参照され
たい。しかし、これらの特許は、この化合物がサ
ーモトロピツク液晶性ポリマーより成るフイラメ
ントまたは糸のゴム付着特性を向上させたり、こ
のような糸からコードを製造した時に望ましい高
い強力転化率を達成することができるという試み
に有用であるということに関しては、何ら示唆し
てはいない。 ペンタエリトリトールテトライソステアレート
は、約280℃の温度で液体状態に保たれるという
この化合物の傾向によつて、本発明の糸の熱処理
の際に用いる温度環境においてまつたく予想外の
利点を与える。この特徴によつて、ペンタエリト
リトールテトライソステアレートは、加工の際に
糸の表面全体により均一に広がることができる。
ペンタエリトリトールテトライソステアレートは
室温でも液体であり、これは、室温で固体である
ペンタエリトリトールテトラステアレート(これ
は分岐鎖ではない)と対照的である。 好適なエステルは、たとえばステアリン酸とペ
ラルゴン酸のように種々の炭素鎖長の脂肪酸の混
合物から形成することもでき、また1種類の脂肪
酸からも形成できる。また、表面仕上げ剤が2種
以上のエステルから成るものでもよい。すなわ
ち、仕上げ剤が、ペンタエリトリトールテトライ
ソステアレートのペンタエリトリトールテトラペ
ラルゴネートの両方をいろいろな比率で含んでい
てもよい。 多価アルコールと1塩基脂肪酸とのエステルの
いくつかを試験して、280℃におけるその熱安定
性を測定した。結果を下記の第1表に示す。
料を形成する際に使用する紡糸口金は、1個、好
ましくは複数個の押出オリフイスを有する。たと
えば、一般にポリエチレンテレフタレートの溶融
紡糸に用いているような、直径1〜60mil(たと
えば、2〜30mil)の孔を1〜2000個(例、6〜
1500個)有する標準的円錐形紡糸口金を用いるこ
とができる。通常、20〜600本の連続フイラメン
トより成る糸を形成する。本発明の溶融紡糸可能
な完全芳香族ポリエステルまたはポリエステル−
アミドは、その融点より高温度、たとえば約280
〜320℃の温度で押出オリフイスに供給する。 付形オリフイスを通つて押出した後、得られた
フイラメント状の物質を、長手方向に固化すなわ
ち急冷帯域に送り、ここで溶融フイラメント状物
質は固体のフイラメント状物質になる。得られた
繊維は通常約1〜50デニール、好ましくは約1〜
20デニールのフイラメント当たりの繊度を有す
る。 得られたフイラメント状物質は、次いで本発明
による表面仕上げを施した後で熱処理し、この過
程でその物理的特性はさらに向上する(たとえば
強力が増大する)。より具体的には、繊維を不活
性雰囲気(たとえば、窒素、アルゴン、ヘリウム
もしくは蒸気)あるいは酸素を含む流動雰囲気
(たとえば、空気)において、応力を加えるか加
えずに、そのポリマーの融点より低い温度で、所
望の強力向上が達成されるまで熱処理する。熱処
理時間は一般に数分〜数日の範囲であり、繊維の
強力を所望の程度まで増大させるのに十分な時
間、熱処理を行う。繊維を熱処理するにつれて、
その融点は次第に上昇していく。したがつて、雰
囲気の温度は、熱処理中に段階的あるいは連続的
に上昇させていくこともでき、あるいは、一定の
温度に保持してもよい。たとえば繊維を260℃で
1時間加熱し、次に270℃で1時間、さらに280℃
で18〜24時間加熱する方法が可能である。もしく
は、繊維をその融点より約15〜20℃低い温度に、
たとえば48時間位の非常に長時間加熱する方法も
採用しうる。最適の熱処理条件は、ポリマーの具
体的組成および繊維の加工履歴によつて変化す
る。 本発明のサーモトロピツク液晶ポリマーから形
成した紡糸したままの繊維は充分に配向してお
り、非常に好ましい物理的性質を示すので、高性
能を必要とする用途に適している。紡糸したまま
の糸は、通常少なくとも5g/d(たとえば、約
5〜15、典型的には少なくとも約10g/d)の平
均強力、および高温(たとえば約150〜200℃)に
おける非常に優れた寸法安定性を示す。 熱処理(すなわちアニール)のあとで、糸の強
力は、少なくとも約10g/d(たとえば、10〜40
g/d)の値まで少なくとも約50%増加しよう。
典型的には糸の強力は、熱処理に採用した温度と
時間に応じて、最初の約10g/dの値から、少な
くとも約20g/d(たとえば22g/d)の値まで
少なくとも約100%程度増加させることができる。
好ましい熱処理後の強力は、約12g/dを越え、
特に好ましくは少なくとも約15g/dである。こ
のような特性により、この糸をタイヤコードのよ
うな強化用コード、ならびにコンベヤベルト、ホ
ース、ケーブル、樹脂強化材などの他の工業用途
に特に有利に使用できる。本発明の糸もしくはコ
ードは、また固有の耐燃性を示す。 熱処理された糸またはコードのゴムに対する付
着性を最終的に最適のものにするためには、慣用
のエポキシ浸漬処理と、その後のレソルシノー
ル/ホルムアルデヒドラテツクス浸漬処理を糸も
しくはコードに施すことが必要である。このよう
な浸漬及びその方法は、当該技術では周知である
ので、ここに詳細には説明しない。たとえば、典
型的なエポキシ樹脂組成物は、米国特許第
4044189に、典型的なレゾルシノ、ル/ホルムア
ルデヒド樹脂は米国特許第3775150に開示されて
いる。 本発明の実施において用いる表面仕上げ剤は、
多価アルコールと炭素数7〜22の飽和1塩基脂肪
酸と熱安定性エステルより成る。好適な多価アル
コールとしては、グリセロール、ブチレングリコ
ール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオー
ル、ソルビトール、マンニトール、ペンタエリト
リトール、ジペンタエリトリトール等の、少なく
とも2個の遊離アルコール性OH基を有する化合
物が挙げられるが、これに限定されるものではな
い。 好適な飽和1塩基脂肪酸としては、ペラルゴン
酸(C8)、オレイン酸(C18)およびステアリン酸
(C18)があるが、これに限定されるものではな
い。好ましくは、エステルの分子量は500より大、
さらに好ましくは650より大である。このような
エステルの好ましい種類としては、ペンタエリト
リトールテトラペラルゴネートおよびペンタエリ
トリトールイソステアレートがある。 本発明で用いるエステルは、利用する熱処理温
度における揮発性が限られていることから、熱安
定性であると見なされる。より具体的には、本発
明のエステルは、窒素雰囲気下280℃で20分保持
後に約40wt%未満の蒸発減量しか示さない。好
ましくは蒸発減量は約20%未満、さらに好ましく
は約5%未満である。 ペンタエリトリトールテトラペラルゴネート
を、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフイン
およびポリアクリロニトリルより成る合成フイラ
メント状材料用の表面仕上げにおける潤滑剤とし
て用いることは公知である。たとえば、米国特許
第4069160、4086949、および4115621を参照され
たい。しかし、これらの特許は、この化合物がサ
ーモトロピツク液晶性ポリマーより成るフイラメ
ントまたは糸のゴム付着特性を向上させたり、こ
のような糸からコードを製造した時に望ましい高
い強力転化率を達成することができるという試み
に有用であるということに関しては、何ら示唆し
てはいない。 ペンタエリトリトールテトライソステアレート
は、約280℃の温度で液体状態に保たれるという
この化合物の傾向によつて、本発明の糸の熱処理
の際に用いる温度環境においてまつたく予想外の
利点を与える。この特徴によつて、ペンタエリト
リトールテトライソステアレートは、加工の際に
糸の表面全体により均一に広がることができる。
ペンタエリトリトールテトライソステアレートは
室温でも液体であり、これは、室温で固体である
ペンタエリトリトールテトラステアレート(これ
は分岐鎖ではない)と対照的である。 好適なエステルは、たとえばステアリン酸とペ
ラルゴン酸のように種々の炭素鎖長の脂肪酸の混
合物から形成することもでき、また1種類の脂肪
酸からも形成できる。また、表面仕上げ剤が2種
以上のエステルから成るものでもよい。すなわ
ち、仕上げ剤が、ペンタエリトリトールテトライ
ソステアレートのペンタエリトリトールテトラペ
ラルゴネートの両方をいろいろな比率で含んでい
てもよい。 多価アルコールと1塩基脂肪酸とのエステルの
いくつかを試験して、280℃におけるその熱安定
性を測定した。結果を下記の第1表に示す。
【表】
【表】
望ましい付着性を得るためには、熱処理工程を
施す前の糸に表面仕上げを行わなければならな
い。特定の理論に制限されることは望まないが、
本発明のポリマーと熱安定性エステルとの間で、
用いる熱処理温度において物理的および/もしく
は化学的相互作用があると考えられる。 表面仕上げは、噴霧、浸漬、パジングあるいは
キスロールのような常法により実施できる。しか
し、糸への一定速度での表面仕上げ剤の被覆を確
保するためには、糸へのドリツプフローのような
計算された被覆法を用いるのが望ましい。糸への
有効物質の被覆量は、糸の重量に基づいて、一般
に約0.05wt%〜4.0wt%、好ましくは約0.1〜
1.5wt%の範囲である。 糸に対し、被覆の均一性を向上させるような方
法で表面仕上げを行うことは非常に望ましいの
で、蒸発により(たとえば、熱処理工程中に)容
易に糸から除去できるような溶媒で溶液状態にし
た表面仕上げ剤を使用して処理を行うのが非常に
有利である。この溶媒は、仕上げ剤の粘度を減少
させて、仕上げ剤が糸の表面に均一に広がるのを
促進するものでなければならない。表面仕上げ剤
の溶液中での代表的な濃度は約10〜80wt%の範
囲である。溶媒の例としては、パークロロエチレ
ン、イソプロピルミリステートおよびイソプロピ
ルパルミテートなどがあるが、これに限定される
ものではない。また、DBEの商標でデユポン社
より市販されている2塩基性エステル混合物(ジ
メチルアジペート、ジメチルグルタレートおよび
ジメチルサクシネートを含む)も、適当な溶媒の
1つである。表面仕上げ剤はまた、単味のオイル
の形でも使用することができる。 本発明の糸をタイヤコードのような強化用コー
ドの製造に用いる場合には、糸を熱処理した後、
常法によりコードに加撚する。本発明で用いるエ
ステルが熱安定性であることの直接の利点の1つ
は、糸を加工(すなわち加撚)してコードを形成
する際の、糸の強力転化の程度が増大することで
ある。そのため、コードへの加工時に糸のフイラ
メント間の摩擦から生じる破断のために強力が著
しく低下するのを避けることができる。すなわ
ち、熱処理された糸に対する強力転化の程度は約
50%を越え、好ましくは約50〜80%の範囲内であ
る。従つて、コードは最終的に、得られた強力転
化の程度および糸をコードに加工する前の熱処理
された糸の強力に応じて、好ましくは少なくとも
約12g/d、さらに好ましくは少なくとも約15
g/dの強力を示す。たとえば、22g/dの強力
を示す熱処理された糸を使用すると、約80%の強
力転化率で、17〜18g/dの強力のコードを製造
することができる。 なお、ある種のサーモトロピツク液晶性ポリマ
ーは、加硫条件下にあるゴムと接触させた状態で
は、タイヤのようなゴム系製品に所望の強化を付
与するのに充分な化学的安定性を有していない。
このような安定性の不足は、アミンもしくはアミ
ン系加硫剤が未加硫ゴムに存在し、そのためこの
ポリマーは加硫条件下でアミン触媒による加水分
解を受けることに起因するものと考えられる。本
発明者らが承知しているゴム中で所望の化学的安
定性を示さないサーモトロピツク液晶性ポリマー
は、米国特許第4083829および4219461に開示され
ているポリマーである。これに対し、、米国特許
第4161470に開示されているサーモトロピツク液
晶性ポリマーは、とりわけ、ゴム中で必要な化学
的安定性を示すことが知られている。 上述したことは、ゴム中で所望の化学的安定性
を示さないサーモトロピツク液晶性ポリマーが本
発明による表面仕上げ材で処理することができな
いということを意味するものではない。そうでは
なくて、そのように処理された糸もやはり強化コ
ードの製造に使用することができ、得られたコー
ドは最終的に非ゴム用の強化材用途に用いること
ができる。このような強化材の用途としては、切
断抵抗織物、高強度ロープ、濾過布、防弾チヨツ
キ等があげられるが、これらのみに制限されるも
のではない。本発明の表面仕上げ剤は、糸の潤滑
性を増大させる一方で、かかる強化用コードの製
造の際に所望の強力転化率を達成することもなお
可能にするものである。 ゴム中でのサーモトロピツク液晶性ポリマーの
化学的安定性は、以下に述べる方法で測定でき
る。まず1枚の未加硫ゴム素材の層を金属ドラム
に巻きつけ、表面に粘着性を持たせるためにトル
エンを塗布する。予め本発明の熱安定性仕上げ剤
を被覆し、その後さらにエポキシ予備浸漬および
レソルシノール/ホルムアルデヒドラテツクス浸
漬処理を施してある液晶性ポリマーより成るコー
ドを、このゴム層の上に巻く。別のゴムの層をこ
のドラムに巻き、既に巻いてあるゴムとコードに
プレスする。このようにして形成されたゴムとコ
ードとのラミネートをドラムから切り取り、その
切片を蒸気加熱プレスの金型に入れ、圧力50psi
で15分間154℃に加熱してゴムを加硫したあと、
さらにゴムをエージングするために圧力12.5psi、
177℃で3時間熱処理する。次にこの切片を金型
から取り出し、ゴムをコードから剥ぎ取り、コー
ドの引張強さをインストロン試験機で試験する。
加硫あるいはエージングの工程中に加水分解によ
りコードが強度の分解を受けておれば、コードの
引張強さは、最低になる(たとえば最初の引張強
さの約25%未満の値になる)か、またはコードの
崩壊のために測定できなくなるはずである。望ま
しいコードは、最初のコードの強力の少なくとも
約50%、特に好ましくは少なくとも約75%(たと
えば、好ましくは約80%以上)の強力を示す。 用いたポリマーがゴム中で必要な化学的安定性
を示す場合においては、本発明の糸は、以下に示
す剥離付着性試験で測定されるように、ゴムに対
して望ましい付着性を示す。まず、予め表面処理
と熱処理が施された繊度約5デニール/フイラメ
ントの多数のフイラメントを加撚して、典型的に
は4950デニールおよび6.8×6.8の撚り数の3プラ
イのコードを製作する。得られたコードを、
1PD31の表示でデユポン社より市販されているト
リグリシジルイソシアヌレートより成るエポキシ
予備浸漬で処理し、240℃で硬化させる。このコ
ードを次いで慣用のレソルシノール/ホルムアル
デヒドラテツクスで処理し、177℃で乾燥し、232
℃で硬化させる。このように処理したコードは、
次に下記の方法によつて加圧下にゴム中で結合さ
せる。 まず1枚の未加硫ゴムの層を巻取ドラムに巻き
つける。次に、試験試料のコードを1枚の層を形
成するようにこのドラムの上に巻き、その際1巻
きごとの間隔ができる限り密になるように巻きつ
けを行う。次いで2つの切片をドラムから切り取
り、別の未加硫ゴムのシートを間にはさんで、2
枚の切片のコード層がいずれもゴムに面するよう
にサンドイツチ積層する。蒸気加熱プレスで硬化
させた後、試料を切断してストリツプとし、イン
ストロン引張試験機(インストロン社製の精密材
料試験機)で加熱下に引き離す。2層のコード層
を引き離すのに必要な力(単位ポンド)の平均値
が、その試料の剥離抵抗の尺度となる。剥離試験
用のストリツプの具体的な製作方法は次のとおり
である。 まず幅1インチのマスキングテープを、その粘
着面を上にして、巻取ドラムの必要区域に置く。
この巻取ドラムに長さ約21インチの圧延ゴムシー
トをかぶせ、接合部が上記のマスキングテープに
沿うようにしてこのテープにより突合せ継ぎを行
う。このゴムシートにトルエンを塗布し、ゴムの
上に糸もしくはコードを、1巻きごとの間隔がで
きる限り密になるように巻いていく。3.25インチ
幅の層ができるまで巻き終わつたら、これを別の
小さなゴムのタブで固定する。次いで得られた複
合材をに金属ロールにより加圧し、これを別のマ
スキングテープでその場所に固定する。次にこの
複合材を継目の部分で切り、ドラムから取り外
す。これから6個の3インチ平方の試料を切取
る。2種類の未加硫ゴムも、3インチ平方に3枚
切取る。別にオランダクロスも3×1インチの大
きさに3枚切取る。1枚の3インチ平方の試料
を、コードを上にして、テーブルの上におく。こ
のゴムが積層された複合材の上に、3インチ平方
の未加硫ゴムを1枚のせる。さらにその上に、1
×3インチのオランダクロス1枚を、縁が未加硫
ゴム片の最上部と同一線上にくるように置く。も
う1枚の3インチ平方の試料(すなわちゴムが積
層された複合材)を、オランダクロスの上に、こ
の複合材のコード側が下になるように置く。試料
の硬化を行う前に、2枚の複合材のコードが互い
に平行になつていることを確かめる。硬化を行う
ために、蒸気加熱プレスを150℃に予熱する。カ
ラの剥離金型をプレスに入れ、20分間蒸気加熱す
る。つぎに試料をこの剥離金型の4個の金型キヤ
ビテイの1つに入れ、残りの3つのキヤビテイに
はダミー試料を入れておく。上部を所定位置に置
いた金型を、このプレス内に4トンの圧力下で
150℃に15分間保持する。15分後、金型をプレス
から取出す。次いでオランダクロスを取り除い
て、試料の端でコード層が露出するようにする。
インストロン試験機で測定を行い、インストロン
試験機のジヨーにそれぞれコード層の露出された
端部をつかませて、試料の2枚のコード層を離層
させるのに必要な引張力(単位ポンド)を測定す
る。コードのゴムに対する付着度も次のようにし
て評価する。 上記の離層の後でコードがゴムで被覆されてい
れば(これはゴム対ゴムの密着不良を意味する)、
付着度は1〜5の評点の最良(すなわち5)であ
ると判断する。逆にコードにゴムが全く残つてい
なければ(これはコード対ゴムの密着不良を意味
する)、付着度は非常に悪いと判断して、1.0の評
点をつける。この中間の点数は、コード上に認め
られるゴムの被覆率に基づいて評価する。本発明
によるコードは少なくとも約3の付着度の点数を
示す。 なお、本発明によつて得られる改良は、実質的
に使用した市販の生ゴムの組成には無関係なもの
である。 本発明を以下の実施例によりさらに説明する。
ただし、実施例は本発明の例示と考えるべきもの
であつて、本発明はこれらの具体例に限定される
ものではない。 実施例 1 27モル%の6−オキシ−2−ナフトイル成分お
よび73モル%のp−オキシベンゾイル成分より成
るサーモトロピツク液晶性ポリマーを、孔数40の
紡糸口金により310℃で溶融紡糸して、繊度5デ
ニール/フイラメントのフイラメントを製造す
る。用いたポリマーは、ゴム中で非常に良好な化
学的安定性を示すことが認められたものである。 ペンタエリトリトールテトラペラルゴネートを
パークロロエチレンで20wt%の濃度に希釈した
紡糸仕上げ剤を、ツインメーター型の仕上げ剤塗
布装置を用いて、紡糸した糸の重量に基づいてペ
ンタエリトリトールテトラペラルゴネートが
0.5wt%となる量で、糸の両面に塗布する。塗布
のすんだ糸を2200フイート/分の速度で巻き取る
と、この糸は約10g/dの強力を示す。 次に、約1600デニールとなるようにこの糸をま
とめ、セラミツクバツトで被覆された金属ボビン
に巻く。このボビンを、新鮮な窒素雰囲が常に保
持できるように設備してあるオーブンに入れる。
オーブン内で、6時間かけて徐々に糸の温度を
280℃に昇温させ、この温度をさらに24時間保持
することにより糸を熱処理する。アニール後の糸
は23.6g/dの強力を示す。 冷却後、糸を加撚し、さらにまとめて、タイヤ
コード(撚り数6.8×6.8)を製造する。このコー
ドは下記の特性を示す。 コード強力 14.7g/d 強力転化率 62% 曲げ剛性 134g 仕上げ剤残留率 3% 付着度評価(121℃) 4.7/2.7 (高弾性率ゴム素材/低弾性率ゴム素材) なお、上の試験で、糸(1500デニール、2.5タ
ーン/インチ)の強力は、インストロン試験機
で、10インチのゲージ長さと10%の歪速度を利用
して測定したものである。引張強度の値は5回の
測定の平均値である。タイヤコードの強力も同じ
方法で測定した。 実施例 2 0.5wt%のペンタエリトリトールテトライソス
テアレートをパークロロエチレン中の20wt%溶
液として仕上げ剤の塗布に利用した点を除いて、
実施例1に記載の方法にしたがつて糸を製造す
る。こうして製造し、熱処理した糸は、熱処理後
に強力が処理前の約10g/dから22.5g/dに増
大している。 この糸から製造したコードは下記の特性を示
す。 コード強力 16.1g/d 強力転化率 72% 曲げ剛性 59g 仕上げ剤残留率 38% 付着度評価(121℃) 4.3/1.7 (高弾性率ゴム素材/低弾性率ゴム素材) 実施例 3 0.5wt%のペンタエリトリトールテトライソス
テアレートを単味で塗布した以外は、実施例1に
記載の方法にしたがつて糸を製造する。こうして
得た、熱処理した糸は、強力が最初の約10g/d
から熱処理後に24.7g/dまで増大している。 この糸から製造したコードは下記の特性を示
す。 コード強力 17.0g/d 強力転化率 69% 曲げ剛性 85g 仕上げ剤残留率 35% 付着度評価(121℃) 4.3/2.4 (高弾性率ゴム素材/低弾性率ゴム素材) 比較例 紡糸仕上げを行なわないか、またはシリコーン
オイルより成る慣用のポリエステルタイヤコード
用潤滑剤を塗布して仕上げを行い、それ以外は実
施例1に記載の方法にしたがつて、いくつかの糸
の試料を製造する。この糸から製造したコードの
付着度の評価はいずれも1.2を越えることはない。 本発明の原理、好適態様および実施方法につい
て以上に説明したが、これらは制限を意図したも
のではなく、単に例示であるので、本発明はこれ
らの特定の態様に制限されるものではない。した
がつて、本発明の範囲内において各種の変更が当
業者によりなされうる。
施す前の糸に表面仕上げを行わなければならな
い。特定の理論に制限されることは望まないが、
本発明のポリマーと熱安定性エステルとの間で、
用いる熱処理温度において物理的および/もしく
は化学的相互作用があると考えられる。 表面仕上げは、噴霧、浸漬、パジングあるいは
キスロールのような常法により実施できる。しか
し、糸への一定速度での表面仕上げ剤の被覆を確
保するためには、糸へのドリツプフローのような
計算された被覆法を用いるのが望ましい。糸への
有効物質の被覆量は、糸の重量に基づいて、一般
に約0.05wt%〜4.0wt%、好ましくは約0.1〜
1.5wt%の範囲である。 糸に対し、被覆の均一性を向上させるような方
法で表面仕上げを行うことは非常に望ましいの
で、蒸発により(たとえば、熱処理工程中に)容
易に糸から除去できるような溶媒で溶液状態にし
た表面仕上げ剤を使用して処理を行うのが非常に
有利である。この溶媒は、仕上げ剤の粘度を減少
させて、仕上げ剤が糸の表面に均一に広がるのを
促進するものでなければならない。表面仕上げ剤
の溶液中での代表的な濃度は約10〜80wt%の範
囲である。溶媒の例としては、パークロロエチレ
ン、イソプロピルミリステートおよびイソプロピ
ルパルミテートなどがあるが、これに限定される
ものではない。また、DBEの商標でデユポン社
より市販されている2塩基性エステル混合物(ジ
メチルアジペート、ジメチルグルタレートおよび
ジメチルサクシネートを含む)も、適当な溶媒の
1つである。表面仕上げ剤はまた、単味のオイル
の形でも使用することができる。 本発明の糸をタイヤコードのような強化用コー
ドの製造に用いる場合には、糸を熱処理した後、
常法によりコードに加撚する。本発明で用いるエ
ステルが熱安定性であることの直接の利点の1つ
は、糸を加工(すなわち加撚)してコードを形成
する際の、糸の強力転化の程度が増大することで
ある。そのため、コードへの加工時に糸のフイラ
メント間の摩擦から生じる破断のために強力が著
しく低下するのを避けることができる。すなわ
ち、熱処理された糸に対する強力転化の程度は約
50%を越え、好ましくは約50〜80%の範囲内であ
る。従つて、コードは最終的に、得られた強力転
化の程度および糸をコードに加工する前の熱処理
された糸の強力に応じて、好ましくは少なくとも
約12g/d、さらに好ましくは少なくとも約15
g/dの強力を示す。たとえば、22g/dの強力
を示す熱処理された糸を使用すると、約80%の強
力転化率で、17〜18g/dの強力のコードを製造
することができる。 なお、ある種のサーモトロピツク液晶性ポリマ
ーは、加硫条件下にあるゴムと接触させた状態で
は、タイヤのようなゴム系製品に所望の強化を付
与するのに充分な化学的安定性を有していない。
このような安定性の不足は、アミンもしくはアミ
ン系加硫剤が未加硫ゴムに存在し、そのためこの
ポリマーは加硫条件下でアミン触媒による加水分
解を受けることに起因するものと考えられる。本
発明者らが承知しているゴム中で所望の化学的安
定性を示さないサーモトロピツク液晶性ポリマー
は、米国特許第4083829および4219461に開示され
ているポリマーである。これに対し、、米国特許
第4161470に開示されているサーモトロピツク液
晶性ポリマーは、とりわけ、ゴム中で必要な化学
的安定性を示すことが知られている。 上述したことは、ゴム中で所望の化学的安定性
を示さないサーモトロピツク液晶性ポリマーが本
発明による表面仕上げ材で処理することができな
いということを意味するものではない。そうでは
なくて、そのように処理された糸もやはり強化コ
ードの製造に使用することができ、得られたコー
ドは最終的に非ゴム用の強化材用途に用いること
ができる。このような強化材の用途としては、切
断抵抗織物、高強度ロープ、濾過布、防弾チヨツ
キ等があげられるが、これらのみに制限されるも
のではない。本発明の表面仕上げ剤は、糸の潤滑
性を増大させる一方で、かかる強化用コードの製
造の際に所望の強力転化率を達成することもなお
可能にするものである。 ゴム中でのサーモトロピツク液晶性ポリマーの
化学的安定性は、以下に述べる方法で測定でき
る。まず1枚の未加硫ゴム素材の層を金属ドラム
に巻きつけ、表面に粘着性を持たせるためにトル
エンを塗布する。予め本発明の熱安定性仕上げ剤
を被覆し、その後さらにエポキシ予備浸漬および
レソルシノール/ホルムアルデヒドラテツクス浸
漬処理を施してある液晶性ポリマーより成るコー
ドを、このゴム層の上に巻く。別のゴムの層をこ
のドラムに巻き、既に巻いてあるゴムとコードに
プレスする。このようにして形成されたゴムとコ
ードとのラミネートをドラムから切り取り、その
切片を蒸気加熱プレスの金型に入れ、圧力50psi
で15分間154℃に加熱してゴムを加硫したあと、
さらにゴムをエージングするために圧力12.5psi、
177℃で3時間熱処理する。次にこの切片を金型
から取り出し、ゴムをコードから剥ぎ取り、コー
ドの引張強さをインストロン試験機で試験する。
加硫あるいはエージングの工程中に加水分解によ
りコードが強度の分解を受けておれば、コードの
引張強さは、最低になる(たとえば最初の引張強
さの約25%未満の値になる)か、またはコードの
崩壊のために測定できなくなるはずである。望ま
しいコードは、最初のコードの強力の少なくとも
約50%、特に好ましくは少なくとも約75%(たと
えば、好ましくは約80%以上)の強力を示す。 用いたポリマーがゴム中で必要な化学的安定性
を示す場合においては、本発明の糸は、以下に示
す剥離付着性試験で測定されるように、ゴムに対
して望ましい付着性を示す。まず、予め表面処理
と熱処理が施された繊度約5デニール/フイラメ
ントの多数のフイラメントを加撚して、典型的に
は4950デニールおよび6.8×6.8の撚り数の3プラ
イのコードを製作する。得られたコードを、
1PD31の表示でデユポン社より市販されているト
リグリシジルイソシアヌレートより成るエポキシ
予備浸漬で処理し、240℃で硬化させる。このコ
ードを次いで慣用のレソルシノール/ホルムアル
デヒドラテツクスで処理し、177℃で乾燥し、232
℃で硬化させる。このように処理したコードは、
次に下記の方法によつて加圧下にゴム中で結合さ
せる。 まず1枚の未加硫ゴムの層を巻取ドラムに巻き
つける。次に、試験試料のコードを1枚の層を形
成するようにこのドラムの上に巻き、その際1巻
きごとの間隔ができる限り密になるように巻きつ
けを行う。次いで2つの切片をドラムから切り取
り、別の未加硫ゴムのシートを間にはさんで、2
枚の切片のコード層がいずれもゴムに面するよう
にサンドイツチ積層する。蒸気加熱プレスで硬化
させた後、試料を切断してストリツプとし、イン
ストロン引張試験機(インストロン社製の精密材
料試験機)で加熱下に引き離す。2層のコード層
を引き離すのに必要な力(単位ポンド)の平均値
が、その試料の剥離抵抗の尺度となる。剥離試験
用のストリツプの具体的な製作方法は次のとおり
である。 まず幅1インチのマスキングテープを、その粘
着面を上にして、巻取ドラムの必要区域に置く。
この巻取ドラムに長さ約21インチの圧延ゴムシー
トをかぶせ、接合部が上記のマスキングテープに
沿うようにしてこのテープにより突合せ継ぎを行
う。このゴムシートにトルエンを塗布し、ゴムの
上に糸もしくはコードを、1巻きごとの間隔がで
きる限り密になるように巻いていく。3.25インチ
幅の層ができるまで巻き終わつたら、これを別の
小さなゴムのタブで固定する。次いで得られた複
合材をに金属ロールにより加圧し、これを別のマ
スキングテープでその場所に固定する。次にこの
複合材を継目の部分で切り、ドラムから取り外
す。これから6個の3インチ平方の試料を切取
る。2種類の未加硫ゴムも、3インチ平方に3枚
切取る。別にオランダクロスも3×1インチの大
きさに3枚切取る。1枚の3インチ平方の試料
を、コードを上にして、テーブルの上におく。こ
のゴムが積層された複合材の上に、3インチ平方
の未加硫ゴムを1枚のせる。さらにその上に、1
×3インチのオランダクロス1枚を、縁が未加硫
ゴム片の最上部と同一線上にくるように置く。も
う1枚の3インチ平方の試料(すなわちゴムが積
層された複合材)を、オランダクロスの上に、こ
の複合材のコード側が下になるように置く。試料
の硬化を行う前に、2枚の複合材のコードが互い
に平行になつていることを確かめる。硬化を行う
ために、蒸気加熱プレスを150℃に予熱する。カ
ラの剥離金型をプレスに入れ、20分間蒸気加熱す
る。つぎに試料をこの剥離金型の4個の金型キヤ
ビテイの1つに入れ、残りの3つのキヤビテイに
はダミー試料を入れておく。上部を所定位置に置
いた金型を、このプレス内に4トンの圧力下で
150℃に15分間保持する。15分後、金型をプレス
から取出す。次いでオランダクロスを取り除い
て、試料の端でコード層が露出するようにする。
インストロン試験機で測定を行い、インストロン
試験機のジヨーにそれぞれコード層の露出された
端部をつかませて、試料の2枚のコード層を離層
させるのに必要な引張力(単位ポンド)を測定す
る。コードのゴムに対する付着度も次のようにし
て評価する。 上記の離層の後でコードがゴムで被覆されてい
れば(これはゴム対ゴムの密着不良を意味する)、
付着度は1〜5の評点の最良(すなわち5)であ
ると判断する。逆にコードにゴムが全く残つてい
なければ(これはコード対ゴムの密着不良を意味
する)、付着度は非常に悪いと判断して、1.0の評
点をつける。この中間の点数は、コード上に認め
られるゴムの被覆率に基づいて評価する。本発明
によるコードは少なくとも約3の付着度の点数を
示す。 なお、本発明によつて得られる改良は、実質的
に使用した市販の生ゴムの組成には無関係なもの
である。 本発明を以下の実施例によりさらに説明する。
ただし、実施例は本発明の例示と考えるべきもの
であつて、本発明はこれらの具体例に限定される
ものではない。 実施例 1 27モル%の6−オキシ−2−ナフトイル成分お
よび73モル%のp−オキシベンゾイル成分より成
るサーモトロピツク液晶性ポリマーを、孔数40の
紡糸口金により310℃で溶融紡糸して、繊度5デ
ニール/フイラメントのフイラメントを製造す
る。用いたポリマーは、ゴム中で非常に良好な化
学的安定性を示すことが認められたものである。 ペンタエリトリトールテトラペラルゴネートを
パークロロエチレンで20wt%の濃度に希釈した
紡糸仕上げ剤を、ツインメーター型の仕上げ剤塗
布装置を用いて、紡糸した糸の重量に基づいてペ
ンタエリトリトールテトラペラルゴネートが
0.5wt%となる量で、糸の両面に塗布する。塗布
のすんだ糸を2200フイート/分の速度で巻き取る
と、この糸は約10g/dの強力を示す。 次に、約1600デニールとなるようにこの糸をま
とめ、セラミツクバツトで被覆された金属ボビン
に巻く。このボビンを、新鮮な窒素雰囲が常に保
持できるように設備してあるオーブンに入れる。
オーブン内で、6時間かけて徐々に糸の温度を
280℃に昇温させ、この温度をさらに24時間保持
することにより糸を熱処理する。アニール後の糸
は23.6g/dの強力を示す。 冷却後、糸を加撚し、さらにまとめて、タイヤ
コード(撚り数6.8×6.8)を製造する。このコー
ドは下記の特性を示す。 コード強力 14.7g/d 強力転化率 62% 曲げ剛性 134g 仕上げ剤残留率 3% 付着度評価(121℃) 4.7/2.7 (高弾性率ゴム素材/低弾性率ゴム素材) なお、上の試験で、糸(1500デニール、2.5タ
ーン/インチ)の強力は、インストロン試験機
で、10インチのゲージ長さと10%の歪速度を利用
して測定したものである。引張強度の値は5回の
測定の平均値である。タイヤコードの強力も同じ
方法で測定した。 実施例 2 0.5wt%のペンタエリトリトールテトライソス
テアレートをパークロロエチレン中の20wt%溶
液として仕上げ剤の塗布に利用した点を除いて、
実施例1に記載の方法にしたがつて糸を製造す
る。こうして製造し、熱処理した糸は、熱処理後
に強力が処理前の約10g/dから22.5g/dに増
大している。 この糸から製造したコードは下記の特性を示
す。 コード強力 16.1g/d 強力転化率 72% 曲げ剛性 59g 仕上げ剤残留率 38% 付着度評価(121℃) 4.3/1.7 (高弾性率ゴム素材/低弾性率ゴム素材) 実施例 3 0.5wt%のペンタエリトリトールテトライソス
テアレートを単味で塗布した以外は、実施例1に
記載の方法にしたがつて糸を製造する。こうして
得た、熱処理した糸は、強力が最初の約10g/d
から熱処理後に24.7g/dまで増大している。 この糸から製造したコードは下記の特性を示
す。 コード強力 17.0g/d 強力転化率 69% 曲げ剛性 85g 仕上げ剤残留率 35% 付着度評価(121℃) 4.3/2.4 (高弾性率ゴム素材/低弾性率ゴム素材) 比較例 紡糸仕上げを行なわないか、またはシリコーン
オイルより成る慣用のポリエステルタイヤコード
用潤滑剤を塗布して仕上げを行い、それ以外は実
施例1に記載の方法にしたがつて、いくつかの糸
の試料を製造する。この糸から製造したコードの
付着度の評価はいずれも1.2を越えることはない。 本発明の原理、好適態様および実施方法につい
て以上に説明したが、これらは制限を意図したも
のではなく、単に例示であるので、本発明はこれ
らの特定の態様に制限されるものではない。した
がつて、本発明の範囲内において各種の変更が当
業者によりなされうる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 異方性溶融相を形成しうるポリマーのフイラ
メントから成り、表面に多価アルコールと炭素数
7〜22の少なくとも1種の飽和1塩基脂肪酸との
少なくとも1種の熱安定性エステルから成る組成
物による表面仕上げが施されている合成フイラメ
ント糸であつて、該エステルは窒素雰囲気中280
℃、20分後で40wt%未満の蒸発減量を示すもの
であり、該糸には、該表面仕上げの適用の後で、
この糸の強力を少なくとも12g/dの値まで少な
くとも50%増大させるに充分な温度と時間で熱処
理が施されている合成フイラメント糸。 2 該ポリマーが完全芳香族ポリマーである特許
請求の範囲第1項記載の糸。 3 該ポリマーが完全芳香族ポリエステルである
特許請求の範囲第1項記載の糸。 4 該ポリマーがナフタレン部分を含む反復単位
を少なくとも10モル%含有する特許請求の範囲第
1項記載の糸。 5 該ポリマーが、60℃においてペンタフルオロ
フエノールに0.1wt%の濃度で溶解した時、少な
くとも2.0dl/gの対数粘度数を示す特許請求の
範囲第1項記載の糸。 6 該多価アルコールがペンタエリトリトールよ
り成る特許請求の範囲第1項記載の糸。 7 該脂肪酸がイソステアリン酸およびペラルゴ
ン酸より成る群より選ばれる特許請求の範囲第1
項記載の糸。 8 該脂肪酸がイソステアリン酸から成る特許請
求の範囲第1項記載の糸。 9 該脂肪酸がペラルゴン酸から成る特許請求の
範囲第1項記載の糸。 10 該エステルがペンタエリトリトールテトラ
ペラルゴネートから成る特許請求の範囲第1項記
載の糸。 11 該エステルがペンタエリトリトールテトラ
イソステアレートから成る特許請求の範囲第1項
記載の糸。 12 該強力が15g/dを越える特許請求の範囲
第1項記載のの糸。 13 該エステルが500を越える分子量を有する
特許請求の範囲第1項記載の糸。 14 該エステルが650を越える分子量を有する
特許請求の範囲第1項記載の糸。 15 該ポリマーが、本質的に下記の反復成分
、、: (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せから成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)から成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性完全芳香族ポリエステルから成り、このポリ
エステルは30〜70モル%の成分を含有する特許
請求の範囲第1項記載の糸。 16 該ポリエステルが40〜60モル%の成分、
20〜30モル%の成分および20〜30モル%の成分
から成る特許請求の範囲第1項記載の糸。 17 該ポリマーが、本質的に下記の反復成分
、: (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せから成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)から成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性完全芳香族ポリエステルから成り、このポリ
エステルは10〜90モル%の成分および10〜90モ
ル%の成分から成る特許請求の範囲第1項記載
の糸。 18 該ポリエステルが65〜85モル%の成分を
含む特許請求の範囲第17項記載の糸。 19 該ポリエステルが15〜35モル%の成分を
含む特許請求の範囲第17項記載の糸。 20 該ポリマー、本質的に下記の反復成分、
、: 一般式〔−O−Ar−O〕−で示されるジオキシ
アリール成分(式中、Arは少なくとも1つの
芳香環から成る二価基である)、 一般式【式】で示されるジカル ボキシアリール成分(式中、Ar′は少なくとも
1つの芳香環から成る二価基である)、 (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せから成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)から成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性完全芳香族ポリエステルから成り、このポリ
エステルは10〜90モル%の成分、5〜45モル%
の成分および5〜45モル%の成分から成る特
許請求の範囲第1項記載の糸。 21 該ポリエステルが20〜80モル%の成分、
10〜40モル%の成分および10〜40モル%の成分
から成る特許請求の範囲第1項記載の糸。 22 該ポリマーが、本質的に下記の反復成分
、、、: 一般式〔−O−Ar−O〕−で示されるジオキシ
アリール成分(式中、Arは少なくとも1つの
芳香環から成る二価基である)、 一般式【式】で示されるジカル ボキシアリール成分(式中、Ar′は少なくとも
1つの芳香環から成る二価基である)、 (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せから成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)から成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性完全芳香族ポリエステルから成り、このポリ
エステルは20〜40モル%の成分、10モル%を越
え50モル%以下の成分、5モル%を越え30モル
%以下の成分および5モル%を越え30モル%以
下の成分から成る特許請求の範囲第1項記載の
糸。 23 該ポリエステルが20〜30モル%の成分、
25〜40モル%の成分、15〜25モル%の成分お
よび15〜25モル%の成分から成る特許請求の範
囲第22項記載の糸。 24 該ポリマーが、本質的に下記の反復成分
、、および場合により: 【式】(式中:Aは少なくとも1 つの芳香環から成る二価基または二価trans−
シクロヘキサン基である)、 〔−Y−Ar−Z〕−〔式中、Arは少なくとも1
つの芳香環から成る二価基、YはO、NHまた
はNR、そしてZはNHまたはNR(ただし、R
は炭素数1〜6のアルキル基またはアリール
基)である〕、 〔−O−Ar′−O〕−〔式中、Ar′は少なくとも
1つの芳香環から成る二価基である)、 (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せから成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)から成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性ポリエステル−アミドから成り、このポリエ
ステル−アミドは10〜90モル%の成分、5〜45
モル%の成分、5〜45モル%の成分および0
〜40モル%の成分から成る特許請求の範囲第1
項記載の糸。 25 (a) 異方性溶融相を形成しうるポリマーか
ら成るフイラメント糸を用意し、 (b) 多価アルコールと炭素数7〜22の少なくとも
1種の飽和1塩基脂肪酸との少なくとも1種の
熱安定性エステルから成る表面仕上げをこの糸
に施し、ただし、該エステルは280℃の窒素雰
囲気中20分後で40wt%未満の蒸発減量を示す
ものであり、 (c) 該糸の強力を少なくとも12g/dの値まで少
なくとも50%増大させるに充分な温度と時間で
該糸を熱処理する、 ことから成る、望ましい強力の合成フイラメント
糸の製造方法。 26 該ポリマーが完全芳香族ポリマーである特
許請求の範囲第25項記載の方法。 27 該ポリマーが完全芳香族ポリエステルであ
る特許請求の範囲第26項記載の方法。 28 該ポリマーがナフタレン部分を含む反復単
位を少なくとも10モル%含有する特許請求の範囲
第25項記載の方法。 29 該多価アルコールがペンタエリトリトール
から成る特許請求の範囲第25項記載の方法。 30 該脂肪酸がステアリン酸とペラルゴン酸よ
り成る群より選ばれる特許請求の範囲第25項記
載の方法。 31 該脂肪酸がステアリン酸より成る特許請求
の範囲第25項記載の方法。 32 該脂肪酸がペラルゴン酸より成る特許請求
の範囲第25項記載の方法。 33 該エステルがペンタエリトリトールテトラ
ペラルゴネートより成る特許請求の範囲第25項
記載の方法。 34 該エステルがペンタエリトリトールテトラ
イソステアレートより成る特許請求の範囲第25
項記載の方法。 35 該糸が少なくとも15g/dの強力を示す特
許請求の範囲第25項記載の方法。 36 該エステルの蒸発減量が20wt%未満であ
る特許請求の範囲第25項記載の方法。 37 該エステルの蒸発減量が5wt%未満である
特許請求の範囲第25項記載の方法。 38 該エステルが500を越える分子量を有する
特許請求の範囲第25項記載の方法。 39 該エステルが650を越える分子量を有する
特許請求の範囲第25項記載の方法。 40 該糸の強力を少なくとも100%増加させる
に充分な温度と時間で該糸に熱処理を施す特許請
求の範囲第25項記載の方法。 41 該熱処理温度が該ポリマーの融解温度より
10〜30℃低い温度範囲である特許請求の範囲第2
5項記載の方法。 42 該熱処理時間が0.1〜200時間の範囲である
特許請求の範囲第25項記載の方法。 43 該熱処理時間が1〜48時間の範囲である特
許請求の範囲第42項記載の方法。 44 該熱処理時間が5〜30時間の範囲である特
許請求の範囲第42項記載の方法。 45 該熱処理を非酸化性雰囲気下で行う特許請
求の範囲第25項記載の方法。 46 該雰囲気が実質的に水分を含まない特許請
求の範囲第45項記載の方法。 47 該雰囲気が窒素雰囲気である特許請求の範
囲第46項記載の方法。 48 該ポリマーが、本質的に下記の反復成分
、、: (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せから成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)より成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性完全芳香族ポリエステルより成り、このポリ
エステルは30〜70モル%の成分を含有する特許
請求の範囲第25項記載の方法。 49 該ポリエステルが40〜60モル%の成分、
20〜30モル%の成分および20〜30モル%の成分
から成る特許請求の範囲第48項記載の方法。 50 該ポリマーが、本質的に下記の反復成分
、: (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せから成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)より成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性完全芳香族ポリエステルより成り、このポリ
エステルは10〜90モル%の成分および10〜90モ
ル%の成分より成る特許請求の範囲第25項記
載の方法。 51 該ポリエステルが65〜85モル%の成分を
含む特許請求の範囲第50項記載の方法。 52 該ポリエステルが15〜35モル%の成分を
含有する特許請求の範囲第50項記載の方法。 53 該ポリマーが、本質的に下記の反復成分
、、: 一般式〔−O−Ar−O〕−で示されるジオキシ
アリール成分(式中、Arは少なくとも1つの
芳香環より成る二価基である)、 一般式【式】で示されるジカル ボキシアリール成分(式中、Ar′は少なくとも
1つの芳香環から成る二価基である)、 (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せより成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)から成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性完全芳香族ポリエステルより成り、このポリ
エステルは10〜90モル%の成分、5〜45モル%
の成分および5〜45モル%の成分から成る特
許請求の範囲第25項記載の方法。 54 該ポリエステルが20〜80モル%の成分、
10〜40モル%の成分および10〜40モル%の成分
より成る特許請求の範囲第50項記載の方法。 55 該ポリマーが、本質的に下記の反復成分
、、、: 一般式〔−O−Ar−O〕−で示されるジオキシ
アリール成分(式中、Arは少なくとも1つの
芳香環から成る二価基である)、 一般式【式】で示されるジカル ボキシアリール成分(式中、Ar′は少なくとも
1つの芳香環から成る二価基である)、 (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せから成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)より成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性完全芳香族ポリエステルより成り、このポリ
エステルは20〜40モル%の成分、10モル%を越
え50モル%以下の成分、5モル%を越え30モル
%以下の成分および5モル%を越え30モル%以
下の成分より成る特許請求の範囲第25項記載
の方法。 56 該ポリエステルが20〜30モル%の成分、
25〜40モル%の成分、15〜25モル%の成分お
よび15〜25モル%の成分より成る特許請求の範
囲第55項記載の方法。 57 該ポリマーが、本質的に下記の反復成分
、、および場合により: 【式】(式中、Aは少なくとも1 つの芳香環から成る二価基または二価trans−
シクロヘキサン基である)、 〔−Y−Ar−Z〕−〔式中、Arは少なくとも1
つの芳香環より成る二価基、YはO、NHまた
はNR、そしてZはNHまたはNR(ただし、R
は炭素数1〜6のアルキル基またはアリール
基)である〕、 〔−O−Ar′−O〕−〔式中、Ar′は少なくとも
1つの芳香環から成る二価基である)、 (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せより成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)より成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性ポリエステル−アミドより成り、このポリエ
ステル−アミドは10〜90モル%の成分、5〜45
モル%の成分、5〜45モル%の成分および0
〜40モル%の成分より成る特許請求の範囲第2
5項記載の方法。 58 (a) 異方性溶融相を形成しうるポリマーか
ら成るフイラメント糸を用意し、 (b) 多価アルコールと炭素数7〜22の少なくとも
1種の飽和1塩基脂肪酸との少なくとも1種の
熱安定性エステルから成る表面仕上げをこの糸
に施し、ただし、該エステルは280℃の窒素雰
囲気中20分後で40wt%未満の蒸発減量を示す
ものであり、 (c) 該糸の強力を少なくとも12g/dの値まで少
なくとも50%増大させるに充分な温度と時間で
該糸を熱処理し、 (d) 該糸からコードを製造し、その際、この製造
中に達成される強力転化率が50%を越え、また
工程(c)の熱処理の後で糸が示す強力が、得られ
たコードが12g/dを越える強力を示すに充分
なものである、 という工程より成る、少なくとも12g/dの強力
を示すコードの製造方法。 59 該ポリマーが完全芳香族ポリマーである特
許請求の範囲第58項記載の方法。 60 該ポリマーが完全芳香族ポリエステルであ
る特許請求の範囲第58項記載の方法。 61 該ポリマーがナフタレン部分を含む反復単
位を少なくとも10モル%以上含有する特許請求の
範囲第58項記載の方法。 62 該多価アルコールがペンタエリトリトール
より成る特許請求の範囲第58項記載の方法。 63 該脂肪酸がステアリン酸とペラルゴン酸よ
り成る群より選ばれる特許請求の範囲第58項記
載の方法。 64 該脂肪酸がイソステアリン酸より成る特許
請求の範囲第58項記載の方法。 65 該脂肪酸がペラルゴン酸より成る特許請求
の範囲第58項記載の方法。 66 該エステルがペンタエリトリトールテトラ
ペラルゴネートより成る特許請求の範囲第58項
記載の方法。 67 該エステルがペンタエリトリトールテトラ
イソステアレートよりなる特許請求の範囲第58
項記載の方法。 68 該コードが少なくとも15g/dの強力を示
す特許請求の範囲第58項記載の方法。 69 該強力転化率が80%である特許請求の範囲
第58項記載の方法。 70 該エステルの蒸発減量が20wt%未満であ
る特許請求の範囲第58項記載の方法。 71 該エステルの蒸発減量が5wt%未満である
特許請求の範囲第58項記載の方法。 72 該エステルが500を越える分子量を有する
特許請求の範囲第58項記載の方法。 73 該エステルが650を越える分子量を有する
特許請求の範囲第58項記載の方法。 74 該糸に、該糸の強力を少なくとも100%増
加させるに充分な温度と時間で熱処理を施す特許
請求の範囲第58項記載の方法。 75 該熱処理温度が該ポリマーの融解温度より
10〜30℃低い温度範囲である特許請求の範囲第5
8項記載の方法。 76 該熱処理時間が0.1〜200時間の範囲である
特許請求の範囲第58項記載の方法。 77 該熱処理時間が1〜48時間の範囲である特
許請求の範囲第76項記載の方法。 78 該熱処理時間が5〜30時間の範囲である特
許請求の範囲第77項記載の方法。 79 該熱処理を非酸化性雰囲気下で行う特許請
求の範囲第58項記載の方法。 80 該雰囲気が実質的に水分を含まない特許請
求の範囲第79項記載の方法。 81 該雰囲気が窒素雰囲気である特許請求の範
囲第80項記載の方法。 82 該ポリマーが、本質的に下記の反復成分
、、: (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せより成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)より成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性完全芳香族ポリエステルより成り、このポリ
エステルは10〜90モル%の成分および10〜90モ
ル%の成分より成る特許請求の範囲第58項記
載の方法。 83 該ポリエステルが65〜85モル%の成分を
含有する特許請求の範囲第82項記載の方法。 84 該ポリエステルが15〜35モル%の成分を
含有する特許請求の範囲第82項記載の方法。 85 異方性溶融相を形成しうるポリマーのフイ
ラメントから成る合成フイラメント糸より成るコ
ードであつて、該フイラメント糸の表面には多価
アルコールと炭素数7〜22の少なくとも1種の飽
和1塩基脂肪酸との少なくとも1種の熱安定性エ
ステルから成る組成物による表面仕上げが施され
ており、該エステルは窒素雰囲気中280℃、20分
後で40wt%未満の蒸発減量を示すものであり、
該フイラメント糸には、該表面仕上げの適用の後
で、この糸の強力を少なくとも12g/dの値まで
少なくとも50%増大させるに充分な温度と時間で
熱処理が施されており、かつ該コードが少なくと
も12g/dの強力および少なくとも50%の強力転
化率を示すことを特徴とする、合成フイラメント
糸より成るコード。 86 該コードが、本明細書に記載の試験により
測定して少なくとも3のゴム付着度を示す特許請
求の範囲第85項記載のコード。 87 該熱安定性エステルがペンタエリトリトー
ルテトラペラルゴネートより成る特許請求の範囲
第85項記載のコード。 88 該熱安定性エステルがペンタエリトリトー
ルテトライソステアレートより成る特許請求の範
囲第85項記載のコード。 89 該強力が15g/dを越える特許請求の範囲
第85項記載のコード。 90 該強力転化率が80%である特許請求の範囲
第85項記載のコード。 91 該ポリマーがナフタレン部分を含む反復単
位を少なくとも10モル%含有する特許請求の範囲
第85項記載のコード。 92 該ポリマーが、本質的に下記の反復成分
、: (ただし、環に結合している水素原子の少なくと
も一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン、フエニル、置換
フエニル、およびこれらの組合せより成る群より
選ばれる置換基で場合により置換されていてもよ
い)より成る、異方性溶融相を形成しうる溶融加
工性完全芳香族ポリエステルより成り、このポリ
エステルは10〜90モル%の成分および10〜90モ
ル%の成分より成る特許請求の範囲第85項記
載のコード。 93 該ポリエステルが65〜85モル%の成分を
含有する特許請求の範囲第92項記載のコード。 94 該ポリエステルが15〜35モル%の成分を
含有する特許請求の範囲第92項記載のコード。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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| US4238599A (en) * | 1979-02-08 | 1980-12-09 | Fiber Industries, Inc. | Polyester of para-hydroxy benzoic acid, 1,2-bis(para-carboxy phenoxy)ethane, terephthalic acid and substituted hydroquinone capable of forming an anisotropic melt which readily undergoes melt processing |
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