JPH04273048A - 熱膨張振動を用いた試料評価方法 - Google Patents
熱膨張振動を用いた試料評価方法Info
- Publication number
- JPH04273048A JPH04273048A JP3034316A JP3431691A JPH04273048A JP H04273048 A JPH04273048 A JP H04273048A JP 3034316 A JP3034316 A JP 3034316A JP 3431691 A JP3431691 A JP 3431691A JP H04273048 A JPH04273048 A JP H04273048A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- signal
- frequency
- thermal expansion
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 title claims description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 18
- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims description 17
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 14
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 claims description 9
- 230000035559 beat frequency Effects 0.000 claims description 4
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 abstract description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 5
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 238000005305 interferometry Methods 0.000 description 3
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 3
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 3
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 3
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 3
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 3
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 2
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 2
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 2
- 244000300477 Gardenia carinata Species 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- BSJGASKRWFKGMV-UHFFFAOYSA-L ammonia dichloroplatinum(2+) Chemical compound N.N.Cl[Pt+2]Cl BSJGASKRWFKGMV-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000007572 expansion measurement Methods 0.000 description 1
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 230000006903 response to temperature Effects 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は試料に周期的に強度変調
した励起光を照射し,これにより生じる試料表面の熱膨
張振動を測定して試料の欠陥等を評価する試料評価方法
に関する。
した励起光を照射し,これにより生じる試料表面の熱膨
張振動を測定して試料の欠陥等を評価する試料評価方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】試料に周期的に強度変調した励起光を照
射すると,試料はこの光の吸収により発熱し,これによ
り熱膨張する。照射光は周期的に強度変調しているため
,発熱による試料の温度変化は周期的となり,試料は熱
膨張振動をおこす。これらの熱応答を計測することによ
り試料を評価する手法は光音響計測技術として知られて
いる。図3はマイケルソン型レーザ光干渉法により試料
の熱膨張振動を計測する手法を示したものである(Mi
randa,APPLID OPTICS Vol.2
2,No18,P2882 (1983))。ここに6
1は被測定試料,62は試料に熱膨張振動を与えるため
の励起光源であり,チョッパー63により励起光源62
からの光を強度変調し,試料61に照射する。この熱膨
張振動をレーザ光干渉法により計測する。そのために測
定用レーザ64からの光を半透鏡65で二分し,一方を
,試料の熱膨張測定点に,他方を空間的に固定した鏡6
6に照射させ,これらからの反射光を干渉させ光電変換
器67で受光する。光電変換器67からの電気出力Eは
次式で示される。 E=C1 +C2 cos (P(t)+φ)…(1)
ここで,C1 ,C2 及びφは試料61や干渉計の構
成や光電変換係数等に依存する定数,P(t)は励起光
照射による熱膨張振動による試料の表面変位による位相
変化であり,この計測により試料の熱膨張振動(位相φ
及び振幅L)を計測し,試料の熱弾性的性質を評価する
ようになっている。図4は反射率計測法に基づく手法を
示す(特開昭61−2046)。励起レーザ30からの
光を変調器32により周期的に強度変調して試料22に
照射し,試料に周期的温度変化を与える。この温度変化
が試料に光反射率の周期的な変化をもたらす。この反射
率の変化を検出するために測定用レーザ50を,試料の
温度変化計測点(本図においては励起レーザ照射点と同
位置)にミラー36を通して照射し,その反射光を光検
出器56で検出する。この出力から信号処理回路58に
より,反射率の変化を求めるようになっている。
射すると,試料はこの光の吸収により発熱し,これによ
り熱膨張する。照射光は周期的に強度変調しているため
,発熱による試料の温度変化は周期的となり,試料は熱
膨張振動をおこす。これらの熱応答を計測することによ
り試料を評価する手法は光音響計測技術として知られて
いる。図3はマイケルソン型レーザ光干渉法により試料
の熱膨張振動を計測する手法を示したものである(Mi
randa,APPLID OPTICS Vol.2
2,No18,P2882 (1983))。ここに6
1は被測定試料,62は試料に熱膨張振動を与えるため
の励起光源であり,チョッパー63により励起光源62
からの光を強度変調し,試料61に照射する。この熱膨
張振動をレーザ光干渉法により計測する。そのために測
定用レーザ64からの光を半透鏡65で二分し,一方を
,試料の熱膨張測定点に,他方を空間的に固定した鏡6
6に照射させ,これらからの反射光を干渉させ光電変換
器67で受光する。光電変換器67からの電気出力Eは
次式で示される。 E=C1 +C2 cos (P(t)+φ)…(1)
ここで,C1 ,C2 及びφは試料61や干渉計の構
成や光電変換係数等に依存する定数,P(t)は励起光
照射による熱膨張振動による試料の表面変位による位相
変化であり,この計測により試料の熱膨張振動(位相φ
及び振幅L)を計測し,試料の熱弾性的性質を評価する
ようになっている。図4は反射率計測法に基づく手法を
示す(特開昭61−2046)。励起レーザ30からの
光を変調器32により周期的に強度変調して試料22に
照射し,試料に周期的温度変化を与える。この温度変化
が試料に光反射率の周期的な変化をもたらす。この反射
率の変化を検出するために測定用レーザ50を,試料の
温度変化計測点(本図においては励起レーザ照射点と同
位置)にミラー36を通して照射し,その反射光を光検
出器56で検出する。この出力から信号処理回路58に
より,反射率の変化を求めるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者のマイケルソン型
レーザ光干渉により試料の熱膨張を計測する手法では,
前記式(1)における定数C1 ,C2 の外乱による
変化が測定精度を低下させる。例えば励起光照射による
試料の温度変化およびプラズマ(電子,ホール)密度の
変化(半導体試料の場合)により試料の反射率が変化す
る場合がある。この場合,干渉光の信号は,反射率変化
に伴う外乱信号を含んでいることになり,干渉光の信号
から真の熱膨張信号を計測できない。また前者では,空
気の揺らぎや外乱振動があると,これらは(1)式の位
相項φの変動の原因となる。これが位相項P(t)の計
測時にノイズとなり,測定精度を低下させる。また,後
者の反射率計測法に基づく手法は,試料の温度変化,プ
ラズマ密度変化の計測であるため,試料の熱膨張率等の
熱弾性的性質を得ることができない。また熱拡散長内の
情報しか得られないため,試料深部を評価できないとい
う欠点がある。更に基本的に温度変化にたいして,反射
率が変化する試料しか適用できない。従って本発明が目
的とするところは,試料の温度変化,プラズマ密度の変
化等による試料の反射率の変化その他の外乱の影響を受
けずに試料の真の熱膨張振動を計測することのできる熱
膨張振動による試料評価方法を提供することである。
レーザ光干渉により試料の熱膨張を計測する手法では,
前記式(1)における定数C1 ,C2 の外乱による
変化が測定精度を低下させる。例えば励起光照射による
試料の温度変化およびプラズマ(電子,ホール)密度の
変化(半導体試料の場合)により試料の反射率が変化す
る場合がある。この場合,干渉光の信号は,反射率変化
に伴う外乱信号を含んでいることになり,干渉光の信号
から真の熱膨張信号を計測できない。また前者では,空
気の揺らぎや外乱振動があると,これらは(1)式の位
相項φの変動の原因となる。これが位相項P(t)の計
測時にノイズとなり,測定精度を低下させる。また,後
者の反射率計測法に基づく手法は,試料の温度変化,プ
ラズマ密度変化の計測であるため,試料の熱膨張率等の
熱弾性的性質を得ることができない。また熱拡散長内の
情報しか得られないため,試料深部を評価できないとい
う欠点がある。更に基本的に温度変化にたいして,反射
率が変化する試料しか適用できない。従って本発明が目
的とするところは,試料の温度変化,プラズマ密度の変
化等による試料の反射率の変化その他の外乱の影響を受
けずに試料の真の熱膨張振動を計測することのできる熱
膨張振動による試料評価方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,試料に周期的(周波数:F)に強度変調
した励起光を照射し,これによって生じる試料表面の熱
膨張振動を測定して試料を評価する方法において,前記
励起光照射によって熱膨張振動を生じる試料表面位置に
,振動周波数F1 なる測定光(ビーム1)を照射し,
その反射光と振動周波数F2 なる参照光(ビーム2)
を干渉させ,上記干渉光を光電変換した電気信号Eを得
た後,上記電気信号Eのビート波信号E1 (ビート周
波数:Fb (Fb =F1 −F2 ))を取り出し
,上記ビート波信号E1 を2値化処理して2値信号E
2 に変換し,上記信号E2 と周波数Fb なる局部
発振信号E3 を乗算した信号Vm の周波数Fの成分
Vs と,上記信号E2 に対し位相が90°異なる信
号E4 と周波数Fb なる局部発振信号E3 を乗算
した信号Vn の周波数Fの成分Vc とを抽出し,上
記成分Vs とVc とより試料の熱膨張振動によるビ
ーム1の位相変化P(t)のみを変数とする出力Vo
を演算し,このVo により試料を評価することを特徴
とする熱膨張振動を用いた試料評価方法として構成され
ている。
に,本発明は,試料に周期的(周波数:F)に強度変調
した励起光を照射し,これによって生じる試料表面の熱
膨張振動を測定して試料を評価する方法において,前記
励起光照射によって熱膨張振動を生じる試料表面位置に
,振動周波数F1 なる測定光(ビーム1)を照射し,
その反射光と振動周波数F2 なる参照光(ビーム2)
を干渉させ,上記干渉光を光電変換した電気信号Eを得
た後,上記電気信号Eのビート波信号E1 (ビート周
波数:Fb (Fb =F1 −F2 ))を取り出し
,上記ビート波信号E1 を2値化処理して2値信号E
2 に変換し,上記信号E2 と周波数Fb なる局部
発振信号E3 を乗算した信号Vm の周波数Fの成分
Vs と,上記信号E2 に対し位相が90°異なる信
号E4 と周波数Fb なる局部発振信号E3 を乗算
した信号Vn の周波数Fの成分Vc とを抽出し,上
記成分Vs とVc とより試料の熱膨張振動によるビ
ーム1の位相変化P(t)のみを変数とする出力Vo
を演算し,このVo により試料を評価することを特徴
とする熱膨張振動を用いた試料評価方法として構成され
ている。
【0005】
【実施例】続いて図1,図2を参照して本発明を具体化
した実施例につき説明する。ここに図1は一実施例装置
のブロック図,図2は試料の内部欠陥を検出する手法の
概念図である。尚,以下の実施例は本発明を具体化した
一例にすぎず,本発明の技術的範囲を限定する性格のも
のではない。図1に示す如く,試料4に熱膨張振動をあ
たえる励起レーザとして半導体レーザ1が用いられる。 同半導体レーザ1への注入電流の変化により,励起光を
周波数Fで強度変調し,ダイクロイックミラー2で反射
させ,レンズ3で集光し,試料4に照射する。試料4は
,この周期的な光照射により,周期的な加熱をうけ,熱
膨張振動をおこす。この熱膨張振動を次に述べるレーザ
光干渉法で計測する。測定用レーザとして,He−Ne
レーザ5が用いられる。この出射光を周波数シフター6
により偏光面が互いに直交し周波数差がFb (ビート
周波数)なる測定光(ビーム1:周波数F1 )と,参
照光(ビーム2: 周波数F2 =F1 +Fb )を
生成する。 これらの光を偏光ビームスプリッタ7により2つに分け
,ビーム1をダイクロイックミラー2を透過させ,レン
ズ3で集光し,試料4に照射し,ビーム2をミラー8に
照射する。ビーム1の試料4からの反射光は,1/4波
長板9を通過後,偏光面が90°変化するため,偏光ビ
ームスプリッタ7で,今度は反射する。同様にビーム2
のミラー8からの反射光は偏光ビームスプリッタ7を透
過する。これらのレーザ光は直交しているため偏光板1
0を透過させることにより,これらのビームを干渉させ
,この干渉光を光電変換器11で受光する。光電変換器
11からの出力E(電気信号)をフィルタ12を通し干
渉光におけるビート波信号E1 を取り出す。このビー
ト波信号E1 は E1 =Acos (2πFb t+P(t)+φ
(t)) …(2)で与えられる。ここでAは試料,
干渉光学系等に依存する係数((1)式のC2 に相当
),P(t)は試料の熱膨張振動によるビーム1の位相
変化,φ(t)はP(t)が零のとき(熱膨張振動がな
いとき)のビーム1,ビーム2間の光路長差による位相
差である。尚,φ(t)は外乱振動等により時間ととも
に変動するが,一般にこの変動の周波数は低周波数(数
十Hz以下)である。そして,試料の振動の振幅をL,
位相をqとするとP(t)は, P(t)=(4π/λ)Lsin (2πFt+q
) …(3)で与えられる。前述のように,(2)式
右辺の係数Aは試料の温度変化,プラズマ密度変化に伴
って変化する試料の反射率に影響されるので,これが変
動する場合,ノイズとなり正確に熱膨張振動を計測する
ことができない。そこで,上記ビート波信号E1 の値
を零レベル(しきい値)と比較し,E1 が零レベル以
上ならE1 =V,E1 が零レベル以下ならE1 =
−Vとなるようにコンパレータ13で2値化による波形
変換を行う。尚,Vは予め決定された設定値である。こ
の波形変換後の2値信号E2 は, E2 =(4V/π)cos (2πFb t+P
(t)+φ(t)) +( 高周波成分)
…(4)となる。上記2値信号E2 は上記係数A
をふくまないため,試料4の温度変化,プラズマ密度変
化に伴って変化する試料の反射率によるノイズに左右さ
れることがない。一般に,光学干渉計は空気の揺らぎや
外乱振動等の影響を受け易くこれがノイズとなり,(2
)式,(4)式における位相φ(t)に時間的変動をも
たらす。従って,φ(t)が変動すると,安定に試料の
熱膨張振動を計測することができない。以下,上記φ(
t)を除去する手法につき説明する。乗算器15A に
より上記信号E2 と発振器16からの周波数Fb な
る局部発振信号E3 を乗算する。 E3 =Kcos (2πFb t) …(5)
ここにKは定数。 乗算後の信号Vm は次式(6)で表される。 Vm =Rcos (P(t)+φ(t))
+Rcos (4πFb t+P(t)+φ(t
)) …(6) (R=2VK/π) (6)式では,後段のフィルタリング処理で高周波成分
が除去されることを考慮して,高周波成分の記載を省略
している。次にフィルタ17A により高周波成分(周
波数2Fb 帯)を除去した信号VmLを生成する。こ
こでP(t)が小さい(振動振幅が波長λに比べて十分
小さい)とき,VmLは次式(7)で表される。 VmL≒Rcos (φ(t) −RP(t)sin (φ(t)) …(7)次に前
記2値信号E2 に対して位相が90°異なる信号E4
E4 =(4V/π)cos (2πFb t+P
(t)+φ(t)−π/2) +(高周波成
分) …(8)を移相回路14により生成する。前記
の(6)式の処理と同様に上記E4 に周波数Fb な
る局部発振信号E3 を乗算器15B により乗算して
Vn を得た後,高周波成分(周波数2Fb 帯)を除
去した信号VnLをフィルタ17b により生成する。 P(t)が小さい時VnLは次式(9)で表される。 VnL≒Rsin (φ(t)) +RP(t)cos ( φ(t)) …(9)前記
のようにφ(t)は外乱振動等により時間とともに変動
するが、一般にこの変動の周波数は低周波(数十Hz以
下)である。従って,P(t)の変化の周波数がφ(t
)の周波数に比べて十分大きいとき,(7),(9)式
において第2項のみをフィルタ17A ,17B によ
り取り出せる。これらの出力VS ,VC はVS =
−RP(t)sin (φ(t))VC = RP(
t)cos (φ(t)) …(10)で表される。 (10)式にはφ(t)が含まれるが適宜の処理により
位相項P(t)のみを抽出し,試料の熱膨張振動特性を
解析できる。本実施例ではVS,VC の二乗和を演算
回路18で求める。その主力VO はVO =(RP(
t))2 …(11)となりφ(t)を含まな
い。またV0 は2値信号E2 (又はE2 に対して
位相が90°異なる信号E4 )と局部発振信号E3
より生成されるので外乱振動等によるノイズの影響を受
けずに,安定に振動を検出できる。更にVO には(2
)式における係数Aも含んでいないため,前述の問題点
で示唆した反射率変動によるノイズの影響を受けずに高
精度で試料の熱膨張振動を計測できる。図2に試料の内
部欠陥の検出方法を示す。即ち,同図は試料の表面に熱
膨張信号を誘起するレーザ光を照射させ,熱膨張振動に
よる歪波を試料の背面あるいは照射点から離れた地点で
検出する構成を示している。この場合,検出される振動
には,弾性波伝搬中の情報(弾性的特性)が含まれてお
り,試料内部の欠陥,表面クラックの等が検出され得る
。前記従来の反射率計測法では,励起光の熱拡散長内の
情報しか得られないため,このような評価を行うことは
できない。
した実施例につき説明する。ここに図1は一実施例装置
のブロック図,図2は試料の内部欠陥を検出する手法の
概念図である。尚,以下の実施例は本発明を具体化した
一例にすぎず,本発明の技術的範囲を限定する性格のも
のではない。図1に示す如く,試料4に熱膨張振動をあ
たえる励起レーザとして半導体レーザ1が用いられる。 同半導体レーザ1への注入電流の変化により,励起光を
周波数Fで強度変調し,ダイクロイックミラー2で反射
させ,レンズ3で集光し,試料4に照射する。試料4は
,この周期的な光照射により,周期的な加熱をうけ,熱
膨張振動をおこす。この熱膨張振動を次に述べるレーザ
光干渉法で計測する。測定用レーザとして,He−Ne
レーザ5が用いられる。この出射光を周波数シフター6
により偏光面が互いに直交し周波数差がFb (ビート
周波数)なる測定光(ビーム1:周波数F1 )と,参
照光(ビーム2: 周波数F2 =F1 +Fb )を
生成する。 これらの光を偏光ビームスプリッタ7により2つに分け
,ビーム1をダイクロイックミラー2を透過させ,レン
ズ3で集光し,試料4に照射し,ビーム2をミラー8に
照射する。ビーム1の試料4からの反射光は,1/4波
長板9を通過後,偏光面が90°変化するため,偏光ビ
ームスプリッタ7で,今度は反射する。同様にビーム2
のミラー8からの反射光は偏光ビームスプリッタ7を透
過する。これらのレーザ光は直交しているため偏光板1
0を透過させることにより,これらのビームを干渉させ
,この干渉光を光電変換器11で受光する。光電変換器
11からの出力E(電気信号)をフィルタ12を通し干
渉光におけるビート波信号E1 を取り出す。このビー
ト波信号E1 は E1 =Acos (2πFb t+P(t)+φ
(t)) …(2)で与えられる。ここでAは試料,
干渉光学系等に依存する係数((1)式のC2 に相当
),P(t)は試料の熱膨張振動によるビーム1の位相
変化,φ(t)はP(t)が零のとき(熱膨張振動がな
いとき)のビーム1,ビーム2間の光路長差による位相
差である。尚,φ(t)は外乱振動等により時間ととも
に変動するが,一般にこの変動の周波数は低周波数(数
十Hz以下)である。そして,試料の振動の振幅をL,
位相をqとするとP(t)は, P(t)=(4π/λ)Lsin (2πFt+q
) …(3)で与えられる。前述のように,(2)式
右辺の係数Aは試料の温度変化,プラズマ密度変化に伴
って変化する試料の反射率に影響されるので,これが変
動する場合,ノイズとなり正確に熱膨張振動を計測する
ことができない。そこで,上記ビート波信号E1 の値
を零レベル(しきい値)と比較し,E1 が零レベル以
上ならE1 =V,E1 が零レベル以下ならE1 =
−Vとなるようにコンパレータ13で2値化による波形
変換を行う。尚,Vは予め決定された設定値である。こ
の波形変換後の2値信号E2 は, E2 =(4V/π)cos (2πFb t+P
(t)+φ(t)) +( 高周波成分)
…(4)となる。上記2値信号E2 は上記係数A
をふくまないため,試料4の温度変化,プラズマ密度変
化に伴って変化する試料の反射率によるノイズに左右さ
れることがない。一般に,光学干渉計は空気の揺らぎや
外乱振動等の影響を受け易くこれがノイズとなり,(2
)式,(4)式における位相φ(t)に時間的変動をも
たらす。従って,φ(t)が変動すると,安定に試料の
熱膨張振動を計測することができない。以下,上記φ(
t)を除去する手法につき説明する。乗算器15A に
より上記信号E2 と発振器16からの周波数Fb な
る局部発振信号E3 を乗算する。 E3 =Kcos (2πFb t) …(5)
ここにKは定数。 乗算後の信号Vm は次式(6)で表される。 Vm =Rcos (P(t)+φ(t))
+Rcos (4πFb t+P(t)+φ(t
)) …(6) (R=2VK/π) (6)式では,後段のフィルタリング処理で高周波成分
が除去されることを考慮して,高周波成分の記載を省略
している。次にフィルタ17A により高周波成分(周
波数2Fb 帯)を除去した信号VmLを生成する。こ
こでP(t)が小さい(振動振幅が波長λに比べて十分
小さい)とき,VmLは次式(7)で表される。 VmL≒Rcos (φ(t) −RP(t)sin (φ(t)) …(7)次に前
記2値信号E2 に対して位相が90°異なる信号E4
E4 =(4V/π)cos (2πFb t+P
(t)+φ(t)−π/2) +(高周波成
分) …(8)を移相回路14により生成する。前記
の(6)式の処理と同様に上記E4 に周波数Fb な
る局部発振信号E3 を乗算器15B により乗算して
Vn を得た後,高周波成分(周波数2Fb 帯)を除
去した信号VnLをフィルタ17b により生成する。 P(t)が小さい時VnLは次式(9)で表される。 VnL≒Rsin (φ(t)) +RP(t)cos ( φ(t)) …(9)前記
のようにφ(t)は外乱振動等により時間とともに変動
するが、一般にこの変動の周波数は低周波(数十Hz以
下)である。従って,P(t)の変化の周波数がφ(t
)の周波数に比べて十分大きいとき,(7),(9)式
において第2項のみをフィルタ17A ,17B によ
り取り出せる。これらの出力VS ,VC はVS =
−RP(t)sin (φ(t))VC = RP(
t)cos (φ(t)) …(10)で表される。 (10)式にはφ(t)が含まれるが適宜の処理により
位相項P(t)のみを抽出し,試料の熱膨張振動特性を
解析できる。本実施例ではVS,VC の二乗和を演算
回路18で求める。その主力VO はVO =(RP(
t))2 …(11)となりφ(t)を含まな
い。またV0 は2値信号E2 (又はE2 に対して
位相が90°異なる信号E4 )と局部発振信号E3
より生成されるので外乱振動等によるノイズの影響を受
けずに,安定に振動を検出できる。更にVO には(2
)式における係数Aも含んでいないため,前述の問題点
で示唆した反射率変動によるノイズの影響を受けずに高
精度で試料の熱膨張振動を計測できる。図2に試料の内
部欠陥の検出方法を示す。即ち,同図は試料の表面に熱
膨張信号を誘起するレーザ光を照射させ,熱膨張振動に
よる歪波を試料の背面あるいは照射点から離れた地点で
検出する構成を示している。この場合,検出される振動
には,弾性波伝搬中の情報(弾性的特性)が含まれてお
り,試料内部の欠陥,表面クラックの等が検出され得る
。前記従来の反射率計測法では,励起光の熱拡散長内の
情報しか得られないため,このような評価を行うことは
できない。
【0006】
【発明の効果】本発明は,以上述べたように,試料に周
期的(周波数:F)に強度変調した励起光を照射し,こ
れによって生じる試料表面の熱膨張振動を測定して試料
を評価する方法において,前記励起光照射によって熱膨
張振動を生じる試料表面位置に,振動周波数F1 なる
測定光(ビーム1)を照射し,その反射光と振動周波数
F2 なる参照光(ビーム2)を干渉させ,上記干渉光
を光電変換した電気信号Eを得た後,上記電気信号Eの
ビート波信号E1 (ビート周波数:Fb (Fb =
F1 −F2 ))を取り出し,上記ビート波信号E1
を2値化処理して2値信号E2 に変換し,上記信号
E2 と周波数Fb なる局部発振信号E3 を乗算し
た信号Vm の周波数Fの成分Vs と,上記信号E2
に対し位相が90°異なる信号E4 と周波数Fb
なる局部発振信号E3 を乗算した信号Vn の周波数
Fの成分Vc とを抽出し,上記成分Vs とVc と
より試料の熱膨張振動によるビーム1の位相変化P(t
)のみを変数とする出力Vo を演算し,このVo に
より試料を評価することを特徴とする熱膨張振動を用い
た試料評価方法であるから,試料の温度変化又はプラズ
マ密度の変化等に伴う反射率の変化により生じる測定光
の振幅変化の影響や空気の揺らぎ,外乱等による移相項
φがキャンセルされる。それにより,試料の真の熱膨張
振動を計測することができる。
期的(周波数:F)に強度変調した励起光を照射し,こ
れによって生じる試料表面の熱膨張振動を測定して試料
を評価する方法において,前記励起光照射によって熱膨
張振動を生じる試料表面位置に,振動周波数F1 なる
測定光(ビーム1)を照射し,その反射光と振動周波数
F2 なる参照光(ビーム2)を干渉させ,上記干渉光
を光電変換した電気信号Eを得た後,上記電気信号Eの
ビート波信号E1 (ビート周波数:Fb (Fb =
F1 −F2 ))を取り出し,上記ビート波信号E1
を2値化処理して2値信号E2 に変換し,上記信号
E2 と周波数Fb なる局部発振信号E3 を乗算し
た信号Vm の周波数Fの成分Vs と,上記信号E2
に対し位相が90°異なる信号E4 と周波数Fb
なる局部発振信号E3 を乗算した信号Vn の周波数
Fの成分Vc とを抽出し,上記成分Vs とVc と
より試料の熱膨張振動によるビーム1の位相変化P(t
)のみを変数とする出力Vo を演算し,このVo に
より試料を評価することを特徴とする熱膨張振動を用い
た試料評価方法であるから,試料の温度変化又はプラズ
マ密度の変化等に伴う反射率の変化により生じる測定光
の振幅変化の影響や空気の揺らぎ,外乱等による移相項
φがキャンセルされる。それにより,試料の真の熱膨張
振動を計測することができる。
【図1】 本発明の一実施例に係る評価方法の実施に
使用する装置を示すブロック図。
使用する装置を示すブロック図。
【図2】 試料の内部欠陥の検出方法を示す概念図。
【図3】 従来の熱膨張振動を計測する手法の概念図
。
。
【図4】 従来の反射率計測法に基づく試料評価手法
を示す概念図。
を示す概念図。
1…励起レーザ
2…ダイクロイックミラ−
3…レンズ 4…試料
5…測定用レーザ 6…周波数シフ
タ7…偏光ビームスプリッタ 8…参照ミラー 9…1/4波長板 10…偏光板11…
光電変換器 12…フィルタ13…
コンパレータ 14…移相回路15A
,15B …乗算器 16…発振器 17A ,17B …フィルタ 18…演算回路
5…測定用レーザ 6…周波数シフ
タ7…偏光ビームスプリッタ 8…参照ミラー 9…1/4波長板 10…偏光板11…
光電変換器 12…フィルタ13…
コンパレータ 14…移相回路15A
,15B …乗算器 16…発振器 17A ,17B …フィルタ 18…演算回路
Claims (1)
- 【請求項1】 試料に周期的(周波数:F)に強度変
調した励起光を照射し,これによって生じる試料表面の
熱膨張振動を測定して試料を評価する方法において,前
記励起光照射によって熱膨張振動を生じる試料表面位置
に,振動周波数F1 なる測定光(ビーム1)を照射し
,その反射光と振動周波数F2なる参照光(ビーム2)
を干渉させ,上記干渉光を光電変換した電気信号Eを得
た後,上記電気信号Eのビート波信号E1 (ビート周
波数:Fb (Fb =F1 −F2 ))を取り出し
,上記ビート波信号E1 を2値化処理して2値信号E
2に変換し,上記信号E2 と周波数Fb なる局部発
振信号E3 を乗算した信号Vm の周波数Fの成分V
s と,上記信号E2 に対し位相が90°異なる信号
E4 と周波数Fb なる局部発振信号E3 を乗算し
た信号Vnの周波数Fの成分Vc とを抽出し,上記成
分Vs とVc とより試料の熱膨張振動によるビーム
1の位相変化P(t)のみを変数とする出力Vo を演
算し,このVo により試料を評価することを特徴とす
る熱膨張振動を用いた試料評価方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3034316A JPH0743354B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 熱膨張振動を用いた試料評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3034316A JPH0743354B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 熱膨張振動を用いた試料評価方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04273048A true JPH04273048A (ja) | 1992-09-29 |
| JPH0743354B2 JPH0743354B2 (ja) | 1995-05-15 |
Family
ID=12410760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3034316A Expired - Lifetime JPH0743354B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 熱膨張振動を用いた試料評価方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0743354B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06201619A (ja) * | 1993-01-08 | 1994-07-22 | Kobe Steel Ltd | 試料の熱物性評価方法及びその装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01227957A (ja) * | 1988-03-09 | 1989-09-12 | Kobe Steel Ltd | 表面変位検出方法 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP3034316A patent/JPH0743354B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01227957A (ja) * | 1988-03-09 | 1989-09-12 | Kobe Steel Ltd | 表面変位検出方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06201619A (ja) * | 1993-01-08 | 1994-07-22 | Kobe Steel Ltd | 試料の熱物性評価方法及びその装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0743354B2 (ja) | 1995-05-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA2007190C (en) | Laser optical ultrasound detection | |
| KR0163627B1 (ko) | 광열변위계측에 의한 시료평가방법 | |
| EP0124224A2 (en) | Method and apparatus for thin film thickness measurement | |
| US4480916A (en) | Phase-modulated polarizing interferometer | |
| US5298970A (en) | Sample evaluating method by using thermal expansion displacement | |
| US20140306101A1 (en) | Device and method for measuring the distribution of physical quantities in an optical fiber | |
| EP0819924A2 (en) | Apparatus and method for measuring characteristics of optical pulses | |
| CN111045070B (zh) | 一种基于差分干涉仪测量被捕获冷原子的系统及方法 | |
| JP3029757B2 (ja) | 光熱変位計測による試料評価方法 | |
| US6295131B1 (en) | Interference detecting system for use in interferometer | |
| JPH04273048A (ja) | 熱膨張振動を用いた試料評価方法 | |
| US6952261B2 (en) | System for performing ellipsometry using an auxiliary pump beam to reduce effective measurement spot size | |
| JP2735348B2 (ja) | 熱膨張振動を用いた単一光源による試料評価方法 | |
| JP2923779B1 (ja) | 超音波検出用光干渉装置 | |
| KR0168444B1 (ko) | 열팽창진동을 이용한 시료평가방법 | |
| JP2735368B2 (ja) | 熱膨張振動を用いた試料評価方法 | |
| JPH05288721A (ja) | 光熱変位計測による試料評価方法 | |
| US20070181811A1 (en) | Near-field terahertz imaging | |
| JPH05288720A (ja) | 超音波振動計測による試料評価方法 | |
| JPH03269345A (ja) | 熱膨張振動を用いた試料評価方法 | |
| US5805282A (en) | Method and apparatus for coherence observation by interference noise | |
| JP4080840B2 (ja) | 薄膜評価装置 | |
| JP2672758B2 (ja) | 試料の熱弾性評価装置 | |
| JPH09133585A (ja) | 光パルス列測定方法 | |
| JPH05288698A (ja) | 光熱変位計測による試料評価方法 |