JPH04279749A - エンジンのアイドリング回転数制御装置 - Google Patents

エンジンのアイドリング回転数制御装置

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JPH04279749A
JPH04279749A JP3042080A JP4208091A JPH04279749A JP H04279749 A JPH04279749 A JP H04279749A JP 3042080 A JP3042080 A JP 3042080A JP 4208091 A JP4208091 A JP 4208091A JP H04279749 A JPH04279749 A JP H04279749A
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deviation
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辰則 加藤
Katsuhiko Kawai
勝彦 川合
Shigenori Isomura
磯村 重則
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのアイドリン
グ時の回転数を目標回転数に制御するエンジンのアイド
リング回転数制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、評価関数等を用いたシミュレーシ
ョンにより予め設定された最適フィードバックゲインと
エンジンの内部状態を表す状態変数量とに応じて補助空
気制御弁等の制御量を演算する所謂現代制御を用いたエ
ンジンのアイドリング回転数制御装置はエンジンの動的
モデルを用いて、検出した回転数よりアイドル空気量を
定めてエンジン回転数を目標回転数に制御している(例
えば特開昭64ー8664号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが前述のような
装置においては、空燃比が理論空燃比であることを想定
して上記の動的モデルを設定しているため空燃比が理論
空燃比からずれた状態のとき(例えばオーバーリッチ時
やオーバーリーン時)即ちモデル誤差が生じる状態で上
述の制御を行うと回転数が的確に制御されず図11に示
すようにハンチングが発生するという問題がある。
【0004】このハンチングを防止するためには空燃比
を含めた動的モデルを設定する必要があるが、空燃比を
含める即ち入力を1つ増やしてモデルを設定した場合フ
ィードバック定数の設定にあたっては多大な時間と労力
が必要になるという問題点が生じる。さらに、それぞれ
のエンジン状態に応じたフィードバックゲインを記憶す
るためには、多くの記憶容量が必要となり電子制御装置
の負荷が増加するという問題点が生じる。
【0005】本発明は、前述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、フィード
バック定数の設定時における労力・時間および電子制御
装置への負荷を増加させることなく、空燃比が理論空燃
比からずれる時も回転数の目標回転数への追従性を向上
させるエンジンのアイドリング回転数制御装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は図1に示すよう
に、エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、前
記回転数を調節する回転数調節手段と、前記エンジンの
アイドリング時の回転数が目標回転数となるように前記
回転数調節手段を制御するための制御量を演算し、前記
制御量に応じた制御信号を出力する制御手段とを備える
エンジンのアイドリング回転数制御装置であって、前記
制御手段は、前記エンジンの動的なモデルに基づいて予
想回転数を算出する予想回転数算出手段と、前記予想回
転数と前記回転数との偏差を算出する偏差算出手段と、
前記目標回転数と前記回転数との偏差の積分項を算出す
る積分項算出手段と、前記積分項と前記回転数と前記制
御量とに基づいて状態変数量を設定する状態変数量設定
手段と、予め前記モデルに基づいて設定される第1のフ
ィードバックゲインと、この第1のフィードバックゲイ
ンよりも応答性が劣る第2のフィードバックゲインとを
記憶する記憶手段と前記第1のフィードバックゲインと
前記状態変数量とに応じて前記制御量を設定する第1の
制御量設定手段と、前記第2のフィードバックゲインと
前記状態変数量とに応じて前記制御量を設定する第2の
制御量設定手段と、通常は前記第1の制御量設定手段を
用いて前記制御量を設定し、前記偏差算出手段からの前
記偏差が所定値を越えた時は前記第2の制御量設定手段
に切り換えて前記制御量を設定する切り換え手段と、を
備えることを特徴とするエンジンのアイドリング回転数
制御装置を要旨としている。
【0007】
【作用】以上の構成により、制御手段でエンジンのアイ
ドリング時に回転数検出手段により検出される回転数が
目標回転数となるように制御量が演算される。そして、
この制御量に応じた制御信号が回転数調整手段に出力さ
れる。
【0008】また、制御手段においては状態変数量設定
手段で、目標回転数と実回転数との偏差の積分項と回転
数と制御量に応じて状態変数量が設定され、また第1及
び第2の制御量設定手段は記憶手段に記憶されている第
1及び第2のフィードバック定数と状態変数量とより制
御量を設定する。そして偏差算出手段が回転数と予想回
転数との偏差を算出し、この偏差が所定値より大きくな
ったとき切り換え手段により第1の制御量設定手段から
第2の制御量設定手段に切り換えて前記制御量が設定さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。図2は、以下に説明するエンジンのアイド
リング回転数制御装置が行われるエンジン10とその周
辺装置を示す概略構成図である。
【0010】図示するように本実施例では、エンジン1
0の点火時期、空燃比、アイドリング回転数等の制御が
、電子制御装置20により行われるが、ここではアイド
リング回転数制御を中心に説明する。
【0011】エンジン10は車両に搭載されており、図
2に示すように、4気筒4サイクルの火花点火式のもの
であって、その吸入空気は上流より、エアクリーナ21
,吸気管22,サージタンク23,吸気分岐管24を介
して各気筒に吸入される。一方燃料は図示しない燃料タ
ンクより圧送されて吸気分岐管24に設けられた燃料噴
射弁25a,25b,25c,25dから噴射・供給さ
れるよう構成されている。さらに、排気管60には上流
側からエンジン10に供給される混合気の空燃比を検出
する酸素センサ(O2 センサ)61,排気ガス中の有
害成分(CO,HC,NOX )を浄化する三元触媒6
2が設けられている。
【0012】ここで、O2 センサ61は周知のとおり
空燃比が理論空燃比に対してリッチかリーンかに応じた
信号を出力する。また、エンジン10には点火回路26
から供給される高電圧の電気信号を各気筒の点火プラグ
27a,27b,27c,27dに分配するディストリ
ビュータ28、このディストリビュータ28内に設けら
れエンジン10の回転数Neを検出する回転数センサ2
9,スロットルバルブ30の開度THを検出するスロッ
トルセンサ31,スロットルバルブ30下流の吸気圧P
Mを検出する圧力センサ32、エンジン10の冷却水温
THWを検出する暖機センサ33、同じくその吸気温度
TAMを検出する吸気温センサ34が備えられている。
【0013】回転数センサ29はエンジン10のクラン
ク軸と同期して回転するリングギヤに対向して設けられ
るもので、回転数Neに比例してエンジン10の1回転
、即ち720℃Aに24発のパルス信号を出力する。 スロットルセンサ31はスロットルバルブ30の開度T
Hに応じたアナログ信号と共に、スロットルバルブ30
がほぼ全閉であることを検出するアイドルスイッチから
のオン−オフ信号も出力する。
【0014】一方、エンジン10の吸気系には、スロッ
トルバルブ30を迂回し、エンジン10のアイドリング
時における吸入空気量ARを制御するバイパス通路40
が設けられている。バイパス通路40は、空気導管42
,43と空気制御弁(以下、ISCバルブと呼ぶ)44
とから構成されている。
【0015】このISCバルブ44は、例えば比例電磁
式(リニアソレノイド)制御弁で構成されており、ハウ
ジング45の中に移動可能に設定したプランジャ46の
位置によって、上記空気導管42と43との間の空気通
路面積を可変制御するものである。
【0016】ISCバルブ44は、通常はプランジャ4
6が圧縮コイルばね47によって上記空気通路面積が零
となる状態に設定されているが、励磁コイル48に励磁
電流を流すことによって、プランジャ46が駆動されて
上記空気通路を開くように構成されている。即ち、励磁
コイル48に対する励磁電流を連続的に変化制御するこ
とによってバイパス空気流量が制御されるものである。
【0017】この場合、励磁コイル48に対する励磁電
流は、励磁コイル48に印加するパルス幅のデューティ
比を制御する所謂パルス幅変調PWMを行なうことで制
御されている。このISCバルブ44は、燃料噴射弁2
5a乃至25dや点火回路26と同様に電子制御装置2
0によって駆動制御されるもので、上述したものの他に
もダイヤフラム制御式の弁、ステップモータ制御による
弁等が適宜用いられる。
【0018】電子制御装置20は、周知のセントラル・
プロセッシング・ユニット(CPU)52,リード・オ
ンリー・メモリ(ROM)52,ランダム・アクセス・
メモリ(RAM)53,バックアップRAM54等を中
心に算術論理演算回路として構成され、上述した各セン
サからの入力を行なう入力ポート56や各アクチュエー
タへ制御信号を出力する出力ポート58等と、バス59
を介して相互に接続されている。
【0019】電子制御装置20は、入力ポート56を介
して、吸入空気量AR,吸気温度TAM,スロットル開
度TH,冷却水温THWおよび回転数Ne等を入力し、
これらに基づいて燃料噴射量τ,点火時期Ig,ISC
バルブ開度θ等を算出し、出力ポート58を介して燃料
噴射弁25a乃至25d,点火回路26,ISCバルブ
44の各々に制御信号を出力する。
【0020】電子制御装置20は、アイドリング回転数
制御を行なうために、予め次の手法で設計されている。 なお、以下に述べる設計手法は特開昭64−8336号
公報に示されている。
【0021】(a)制御対象のモデリング本実施例では
エンジン10のアイドリング時の回転数を制御するシス
テムのモデルを、n=m=2として次数〔2,2〕の自
己回帰移動平均モデルを用い、これにサンプリング時間
(むだ時間)による遅れpをp=6とし、更に外乱dを
考慮して、
【0022】
【数1】   Ne(i)=a1・Ne(i−1)+a2・Ne(
i−2)+b1・u(i−7)+b2・u(i−8)+
d(i−1)として近似する。尚、ここで、uはISC
バルブ44の制御量を示すものであって、本実施例では
励磁コイル48に印加されるパルス信号のデューティ比
に相当する。 また、iは最初のサンプリング開始からの制御回数を示
す変数である。
【0023】こうして近似したモデルに対し、ステップ
応答を用いてアイドリング時の回転数を制御するシステ
ムの伝達関数Gを求め、これから上記モデルの各定数a
1,a2,b1,b2を実験的に定めることは容易であ
る。各定数a1,a2,b1,b2を定めることにより
、アイドリング時の回転数を制御するシステムのモデル
が定まったことになる。
【0024】(b)状態変数量IX表示の方法数1を状
態変数量
【0025】
【数2】   IX(i)=〔X1(i)  X2(i)  X3
(i)  X4(i)  X5(i)  X6(i) 
 X7(i)  X8(i)  X9(i)〕T を用
いて書き直すと、(以下余白)
【0026】
【数3】 を得る。従って、取りもなおさず状態変数量IX(i)
は、
【0027】
【数4】X1(i)=Ne(i),X2(i)=Ne(
i−1),  X3(i)=u(i−1),X4(i)
=u(i−2),  X5(i)=u(i−3),X6
(i)=u(i−4), X7(i)=u(i−5),  X8(i)=u(i−
6),X9(i)=u(i−7) となる。
【0028】(c)レギュレータの設計数3,数4につ
いてレギュレータを設計すると、最適フィードバックゲ
イン
【0029】
【数5】   IK=〔K1  K2  K3  K4  K5 
 K6  K7  K8  K9〕と、状態変数量
【0030】
【数6】   IX(i)=〔X1(i)  X2(i)  X3
(i)  X4(i)  X5(i)  X6(i) 
 X7(i)  X8(i)  X9(i)〕T =〔
Ne(i)  Ne(i−1)  u(i−1)  u
(i−2)  u(i−3)  u(i−4)  u(
i−5)  u(i−6)  u(i−7)〕とを用い
て
【0031】
【数7】   u(i)=IK・IX(i)       =K1・Ne(i)+K2・Ne(i−1
)+K3・u(i−1)      +K4・u(i−
2)+K5・u(i−3)+K6・u(i−4)   
   +K7・u(i−5)+K8・u(i−6)+K
9・u(i−7)となる。更に、誤差を吸収させるため
に積分項uI(i)を加え、
【0032】
【数8】   u(i)=K1・Ne(i)+K2・Ne(i−1
)+K3・u(i−1)          +K4・
u(i−2)+K5・u(i−3)+K6・u(i−4
)          +K7・u(i−5)+K8・
u(i−6)+K9・u(i−7)         
 +uI(i) としてISCバルブ44の制御値u(i)を求めること
ができることになる。ここで、積分項uI(i)は、目
標回転数NFと回転数Ne(i)との偏差NF−Ne(
i)と積分定数Kaから求まる値であり、
【0033】
【数9】   uI(i)=uI(i−1)+Ka・(NF−Ne
(i))として求められる。以下、この積分項uI(i
)を含めて状態変数量IX(i)、積分定数Kaを含め
て最適フィードバックゲインIKとする。
【0034】図3は、上述の如くモデリングしたアイド
リング時の回転数を制御するシステムのブロック線図で
あって、このブロック線図では、制御量u(i−1)を
u(i)から導くためにZ−1変換を用いて表示したが
、これは過去の制御量u(i−1)をRAM53に記憶
しておき、次の制御の時点で読み出して用いることに相
当する。
【0035】図3において一点鎖線でかこまれたブロッ
クP1が回転数を目標回転数にフィードバック制御して
いる状態において内部状態を定める部分、ブロックP2
が積分項uI(i)を求める部分(累積部)、及びブロ
ックP3がブロックP1,P2で定められた状態変数量
IX(i)から制御量u(i)を演算する部分を示して
いる。
【0036】(d)最適フィードバックゲインIKの設
定 最適フィードバックゲインIKは、例えば以下の手法に
よって決定できる。 (最適サーボ系) 最適フィードバックゲインIKの評価関数J、
【003
7】
【数10】 を最小とするように決定される。ここで、評価関数Jと
は、ISCバルブ44の制御値u(i)の動きを制約し
つつ、制御出力としてのアイドリング時の回転数Ne(
i)の目標回転数NFからの偏差を最小にしようと意図
したものであり、制御値u(i)に対する制約の重み付
けは、重みのパラメータQ,Rの値によって変更するこ
とができる。従って、重みパラメータQ,Rの値を種々
換えて最適な制御特性がえられるまでシミュレーション
を繰り返し、最適フィードバックゲイン
【0038】
【数11】   IK=〔K1  K2  K3  K4  K5 
 K6  K7  K8  K9  Ka〕を定めれば
よい。
【0039】そして最適フィードバックゲインIK=〔
K1  K2  K3  K4K5  K6  K7 
 K8  K9  Ka〕は各定数a1,a2,b1,
b2に依存している。そこで、アイドリング時の回転数
Neを制御するシステムの変動(パラメータ変動)に対
するシステムの安定性(ロバスト性)を保証しようとす
ると、各定数a1,a2,b1,b2の変動分を見込ん
で最適フィードバックゲインIKを設計する必要がある
。
【0040】従ってシミュレーションは各定数a1,a
2,b1,b2の現実に生じ得る変動を加味して行ない
、安定性を満足する最適フィードバックゲインIKを定
める。変動要因としては、ISCバルブ44のへたりや
バイパス通路の目詰まり等の経時的変化の他、負荷変動
等によるものも考えることができる。
【0041】以上、制御対象のモデリング,状態変数量
表示の方法,レギュレータの設計,最適フィードバック
ゲインの決定について説明したが、これらは予め決定さ
れ求められており、電子制御装置20の内部ではその結
果,即ち数1,数8,数9のみを用いて実際の制御を行
なう。
【0042】本実施例では数1,数8,数9を使ったフ
ィードバック処理を行なうのはエンジン10の状態が所
定のフィードバック実行条件を満たすときのみであって
、フィードバック実行条件を満たさない場合(オープン
状態)は数1,数8,数9を使った処理は電子制御装置
20の内部では実行せず、他の所定の処理に従ってIS
Cバルブ44に対する制御量u(i)を決定する。
【0043】以下、アイドリング回転数制御について、
図4〜図8に示すフローチャートを用いて説明する。図
4は、ISCバルブ44の制御プログラムのフローチャ
ートであって、図示しないIGスイッチが閉じられてい
る状態で所定時間毎(例えば100msec毎)に割込
により実行される。
【0044】まず割込により処理が開始されると、ステ
ップ102においてエンジン10の始動完了後3sec
 経過したかを判別する。これはエンジン始動直後のエ
ンジン不安定状態から脱したと認められる状態から制御
するためのものである。なお、エンジン10の始動完了
は、例えばエンジン10の回転数Neが500rpm 
を上回ったら、始動完了と判断する。
【0045】ステップ102で始動完了後3sec 経
過したと判別された場合は、ステップ104に進んでス
ロットルバルブ30が全閉であってアイドルスイッチL
Lがオンであるかを判別する。ステップ104でアイド
ルスイッチLLがオンであると判別した場合には、ステ
ップ106に進んで、暖機完了後かを判別し、暖機完了
後であればステップ108に進む。
【0046】ステップ108でフィードバック(F/B
)処理を実行しているときに1にセットされるフラグ(
F/Bフラグ)が1になっているかを判別し、F/Bフ
ラグ=1であればステップ110に進む。
【0047】ステップ110では、オープン状態からフ
ィードバック処理を実行する状態へと移った直後にセッ
トされる目標値持上量NFOPENが5rpm未満かを
判別する。NFOPEN<5rpm であればステップ
112にて持上量NFOPENを0にしてからステップ
114に進む。また、NFOPEN≧5rpm であれ
ば、ステップ116でF/B状態に移ってF/B処理を
開始してから1sec 経過したかを判別し、経過して
いなければステップ114に進み、経過していれば持上
量NFOPENを5rpm だけ少ない値に修正(NF
OPEN←NFOPEN−5rpm )してからステッ
プ114に進む。ステップ114では基準回転数NFB
(例えば700rpm )に上記持上量NFOPENを
加えて目標回転数NFを定める。
【0048】ステップ120では上記ステップ114で
定められた目標回転数NFに対応して後述するF/B処
理を実行する。一方、ステップ108でF/Bフラグ=
0と判別された場合には、ステップ122に進み、回転
数センサ29の信号に基づいて得た最新の回転数Nen
と基準回転数NFBに所定値NA(例えば200rpm
 )を加えたものとを比較し、Nen≦NFB+NAで
あればステップ124に進み、Nen>NFB+NAで
あればステップ126に進む。ステップ126でアイド
ルスイッチLLがオン後3sec 経過したかを判別し
、経過していればステップ124に進む。
【0049】ステップ124ではF/Bフラグに1をセ
ットしてからステップ128に進み、持上量NFOPE
Nを最新の回転数Neから基準回転数NFBを引いて求
めてから、ステップ110に進む。従ってステップ12
8の処理によりF/B処理開始時における目標回転数N
Fの初期値にはF/B処理を開始すると判断した時点の
回転数が設定されることになる。
【0050】また、ステップ102において、始動後3
sec 経過していない場合、またはステップ104に
おいてアイドルスイッチLLがオフの場合、またはステ
ップ106において暖機完了前の場合またはステップ1
26でアイドルスイッチLLがオン後3sec 経過し
ていない場合には、ステップ130に進む。ステップ1
30ではF/Bフラグを0にセットし、続くステップ1
32にて後述するオープン処理を実行する。
【0051】ステップ120またはステップ132での
処理を終えると、ステップ134にて次のフィードバッ
ク処理に備えて後述する記憶処理を実行し、本制御プロ
グラムを一旦終了し、他のエンジン制御プログラムに移
る。
【0052】図5は図4におけるステップ120のF/
B処理を示すフローチャートで、上記数1,数8,数9
に基づいて制御量u(i)及び予想回転数SNeの演算
が実行される。
【0053】詳しくは、ステップ201で最新の回転数
Neを今回の回転数Ne(i)に代入し、ステップ20
2で予想回転数SNeと今回の回転数Ne(i)との絶
対値|SNe−Ne(i)|を算出する。
【0054】ところで、予想回転数SNeは後述するス
テップ210で前述した数1より求められ、本実施例で
は数1におけるb2は0としているため数1は以下のよ
うに書ける。
【0055】
【数12】   SNe=a1・Ne(i)+a2・Ne(i−1)
+b1・u(i−6)+CここでCは外乱d(i)に相
当する定数であり本実施例では4.03に設定されてお
り、またa1,a2及びb1はそれぞれ1.19,−0
.19及び0.35に設定されている。
【0056】次にステップ203で絶対値|SNe−N
e(i)|が定数αより大きいか否かの判別を行い、大
きいときはステップ204でカウンタNをインクリメン
ト(N=N+1)する。そしてステップ205でカウン
タNが所定値βを越えたか否かの判別を行う。ここでα
及びβはそれぞれ例えば10に設定される。
【0057】ステップ205でカウンタNが所定値βよ
り大きいとき即ち予想回転数SNeと実回転数Ne(i
)との偏差がα以上の状態がβ回続いた場合はステップ
211でカウンタX1をリセットし、ステップ212で
最適フィードバックゲインに補助フィードバック定数I
Kxを設定する。
【0058】ところで、ステップ208及び212で設
定される最適フィードバックゲインは前述した数10よ
り導かれるが、数10式においてパラメータQを一定に
した場合パラメータRを小さくする程応答性に優れた最
適フィードバックゲインが定まるが本実施例では補助フ
ィードバックゲインIKxは基本フィードバックゲイン
IKbより応答性が劣るように設定されている。
【0059】ステップ212でフィードバックゲインが
設定されるとステップ209で補助フィードバックゲイ
ンIKxを前述の数8,数9に代入することによりIS
C制御量u(i)と積分項uI(i)を算出し即ち、最
新の回転数Neを演算用に今回の回転数Ne(i)にセ
ットし、この今回の回転数Ne(i)と目標回転数NF
との偏差に積分定数Kaを掛けたものを前回の処理で求
められていてRAM5に記憶されている前回の積分項u
I(i−1)に加えて今回の積分項uI(i)を定め、
今回の積分項uI(i)とセットした今回の回転数Ne
(i)と今回の状態変数量〔Ne(i−1)  u(i
−1)  u(i−2)  u(i−3)  u(i−
4)  u(i−5)  u(i−6)〕とから今回の
制御量u(i)を定めている。
【0060】次に、ステップ210で予想回転数SNe
を(12)式より算出する。また、ステップ203で判
定がNOのときはステップ213でカウンタNをリセッ
ト(N=0)してからステップ206でカウンタX1を
インクリメント(X1=X1+1)してステップ207
でカウンタX1がγ(例えば10程度の定数)を越えた
か否かの判別を行う。このカウンタX1はフィードバッ
クゲインがIKxからIKbに切り替わるとき所定時間
だけIKxを保持するためのものであり、カウンタX1
がγを越えた時即ち予想回転数SNeと実回転数Ne(
i)との偏差がα以下の状態がγ回続いた場合はステッ
プ208でフィードバックゲインに基本フィードバック
ゲインIKbを設定する。そしてステップ209で基本
フィードバックゲインIKbを用いてフィードバック制
御量が演算される。
【0061】以上のようにしてフィードバックゲイン(
IKbまたはIKx)を用いて制御量u(i)及び予想
回転数SNeがステップ209、210で演算されると
本ルーチンは終了する。
【0062】図6は図4中のステップ132のオープン
処理のフローチャートを示す。このオープン処理では、
ステップ502において今回の制御値u(i)および過
去の制御量u(i−1),u(i−2),u(i−3)
,u(i−4),u(i−5),u(i−6)を所定値
u0,u1,u2,u3,u4,u5,u6に設定する
。この所定値u0,u1,u2,u3,u4,u5,u
6はデューティ比として100%や0%や50%などの
任意の一定値でもよく、また冷却水温THWなどの検出
パラメータに応じて定められる値であってもよい。また
、RAM53に記憶されている実際に演算された過去の
制御量u(i−1),u(i−2),u(i−3),u
(i−4),u(i−5),u(i−6)としてもよい
。
【0063】ステップ504では今回の回転数Ne(i
)、前回の回転数Ne(i−1)に所定値Ne0,Ne
1をそれぞれ代入する。ここで、今回の回転数Ne(i
)としては最新の回転数Neとしてもよい。また、前回
の回転数Ne(i−1)としてはRAM53に記憶され
ている前回の制御タイミングにおける実際の回転数Ne
としてもよい。そしてステップ506ではステップ50
2,504でセットされた過去の制御量u(i−1),
u(i−2),u(i−3),u(i−4),u(i−
5),u(i−6)および今回の回転数Ne(i)と前
回の回転数Ne(i−1)から求まる状態変数量とステ
ップ502でセットされた今回の制御値u(i)とが合
致した積分項uI(i)を数5に基づいて逆演算する。
【0064】なお、このオープン処理時における状態変
数量はステップ502でセットされた過去の制御量u(
i−1),u(i−2),u(i−3),u(i−4)
,u(i−5),u(i−6)と、ステップ504でセ
ットされた今回の回転数Ne(i)と前回の回転数Ne
(i−1)と、ステップ506で逆演算された積分項u
I(i)とから〔Ne(i)  Ne(i−1)  u
(i−1)  u(i−2)u(i−3)  u(i−
4)  u(i−5)  u(i−6)  uI(i)
〕で表現される。
【0065】そしてステップ508ではステップ502
で設定した今回の制御値u(i)に応じてデューティ比
の制御信号を出力ポート58からISCバルブ44に対
して出力させる。
【0066】図7は図4中のステップ134の記憶処理
のフローチャートを示す。この記憶処理では、まずステ
ップ602において直前に実行された図4のステップ1
20(F/B処理)とステップ132(オープン処理)
とのいずれかで設定された状態変数量のうちNe(i)
,,u(i−5),u(i−4),u(i−3)u(i
−2),u(i−1),uI(i)をそれぞれNe(i
−1),u(i−6),u(i−5),u(i−4),
u(i−3),u(i−2),uI(i−1)に代入し
、また、ステップ120またはステップ132にて定め
た今回の制御値u(i)をu(i−1)に代入する。
【0067】次にステップ604ではステップ602で
定めたNe(i−1),u(i−6),u(i−5),
u(i−4),u(i−3),u(i−2),u(i−
1),uI(i−1)をRAM53に記憶する。
【0068】即ち、上記記憶処理ではステップ120,
132で用いたNe(i),u(i−2),u(i−1
)及び同ステップで定めた制御値u(i)を用いて次回
のF/B処理及び次回のオープン処理における積分項の
逆演算に備えて記憶されている状態変数量を更新して記
憶している。しかも本実施例では次回の演算タイミング
での処理で用いられる形に変更(ステップ602)して
から記憶している。
【0069】以上説明した実施例ではフィードバック処
理において予想回転数SNeと今回の回転数Ne(i)
との偏差がαより大きくなった時応答性に劣る補助フィ
ードバック定数IKxに切りかえていたが、予想回転数
SNeと今回の回転数Ne(i)との偏差がαより大き
くなった時はオープン処理をするようにしてもよい。以
下その実施例を図8に基づいて説明する。
【0070】本ルーチンは図4のステップ120に相当
し、図5と同じ処理内容を示すステップには図5と同符
号を付けてある。図5と異なるところはステップ300
であって本実施例では予想回転数SNeと今回の回転数
Ne(i)との偏差がα以上の状態がβ回続いた場合は
ステップ300で図6に示したオープン処理を行う。そ
して予想回転数SNeと今回の回転数Ne(i)との偏
差がα以下になるとステップ208でフィードバックゲ
インに基本フィードバックゲインIKbを設定する。他
の処理は前述した通りである。
【0071】以下前述した実施例の実際の動作を図9及
び図10に基づいて説明する。図9は予想回転数SNe
と今回の回転数Ne(i)との偏差が大きくなったとき
フィードバックゲインをおとす即ち応答性の劣るフィー
ドバック定数IKxを用いてISC制御量求めた図5に
示した実施例の場合であって、理論空燃比を想定して設
計された前述のモデル式数1に当てはまらなくなるオー
バーリーン時とオーバーリッチ時の回転変動を示してい
るまた、図10は予想回転数SNeと今回の回転数Ne
(i)との偏差が大きくなったときオープン処理に切り
換える図8に示した実施例の場合を示している。
【0072】図9及び図10よりモデル誤差が大きくな
るオーバーリーン時とオーバーリッチ時には予想回転数
SNeと今回の回転数Ne(i)との偏差が大きくなっ
て応答性に劣る制御仕様にまたはオープン制御に切り替
わるためエンジン回転のハンチングが低減されて回転変
動が抑制される。
【0073】また、他の実施例として複数個のフィード
バックゲインを予想回転数SNeと今回の回転数Ne(
i)との偏差又は絶対値に対応させてROM52に記憶
させておき予想回転数SNeと今回の回転数Ne(i)
との偏差または絶対値に応じてフィードバックゲインを
切り換えるようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように本発明よれば、モデ
ル誤差が大きくなって予想回転数と実回転数との偏差が
大きくなる例えばオーバーリッチ時やオーバーリーン時
にはフィードバックゲインが応答性の劣るフィードバッ
クゲインに切り替わるかまたはフィードバッック処理か
らオープン処理に切り替わるため制御量の変動が少なく
なってハンチングが防止され回転変動が抑制されるとい
う効果がある。さらに、モデルの入力数を増加させるこ
となく空燃比変動に伴う回転変動を抑制出来るためフィ
ードバックゲインの設定時における労力・時間、および
電子制御装置の記憶容量等を増加させることなく回転数
の目標回転数への追従性を向上させることができるとい
う優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明が適用される一実施例の構成図である。
【図3】アイドリング回転数制御におけるシステムのブ
ロック線図である。
【図4】前記実施例の作動説明に供するフローチャート
である。
【図5】前記実施例のフィードバック処理の作動説明に
供するフローチャートである。
【図6】前記実施例のオープン処理の作動説明に供する
フローチャートである。
【図7】前記実施例の記憶処理の作動説明に供するフロ
ーチャートである。
【図8】他の実施例の作動説明に供するフローチャート
である。
【図9】図5に示した処理時の回転変動を示した実験結
果図である。
【図10】図6に示した処理時の回転変動を示した実験
結果図である。
【図11】従来技術の説明に供した説明図である。
【符号の説明】
10  エンジン 20  電子制御装置 30  回転数センサ 44  ISCバルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  エンジンの回転数を検出する回転数検
    出手段と、前記回転数を調節する回転数調節手段と、前
    記エンジンのアイドリング時の回転数が目標回転数とな
    るように前記回転数調節手段を制御するための制御量を
    演算し、前記制御量に応じた制御信号を出力する制御手
    段とを備えるエンジンのアイドリング回転数制御装置で
    あって、前記制御手段は、前記エンジンの動的なモデル
    に基づいて予想回転数を算出する予想回転数算出手段と
    、前記予想回転数と前記回転数との偏差を算出する偏差
    算出手段と、前記目標回転数と前記回転数との偏差の積
    分項を算出する積分項算出手段と、前記積分項と前記回
    転数と前記制御量とに基づいて状態変数量を設定する状
    態変数量設定手段と、予め前記モデルに基づいて設定さ
    れる第1のフィードバックゲインと、この第1のフィー
    ドバックゲインよりも応答性が劣る第2のフィードバッ
    クゲインとを記憶する記憶手段と前記第1のフィードバ
    ックゲインと前記状態変数量とに応じて前記制御量を設
    定する第1の制御量設定手段と、前記第2のフィードバ
    ックゲインと前記状態変数量とに応じて前記制御量を設
    定する第2の制御量設定手段と、通常は前記第1の制御
    量設定手段を用いて前記制御量を設定し、前記偏差算出
    手段からの前記偏差が所定値を越えた時は前記第2の制
    御量設定手段に切り換えて前記制御量を設定する切り換
    え手段と、を備えることを特徴とするエンジンのアイド
    リング回転数制御装置。
  2. 【請求項2】  エンジンの回転数を検出する回転数検
    出手段と、前記回転数を調節する回転数調節手段と、前
    記エンジンのアイドリング時の回転数が目標回転数とな
    るように前記回転数調節手段を制御するための制御量を
    演算し、前記制御量に応じた制御信号を出力する制御手
    段とを備えるエンジンのアイドリング回転数制御装置で
    あって、前記制御手段は、前記エンジンの動的なモデル
    に基づいて予想回転数を算出する予想回転数算出手段と
    、前記予想回転数と前記回転数との偏差を算出する偏差
    算出手段と、前記目標回転数と前記回転数との偏差の積
    分項を算出する積分項算出手段と、前記積分項と前記回
    転数と前記制御量とに基づいて状態変数量を設定する状
    態変数量設定手段と、予め前記モデルに基づいて設定さ
    れる第1のフィードバックゲインと前記状態変数量とに
    基づいて前記制御量を設定する第1の制御量設定手段と
    、オープン処理により所定の値に前記制御量を設定する
    第2の制御量設定手段と、通常は前記第1の制御量設定
    手段を用いて前記制御量を設定し、前記偏差算出手段か
    らの前記偏差が所定値を越えた時は前記第2の制御量設
    定手段に切り換えて前記制御量を設定する切り換え手段
    と、を備えることを特徴とするエンジンのアイドリング
    回転数制御装置。
  3. 【請求項3】  前記予想回転数算出手段は、前記回転
    数と前記制御量とを入力とし前記予想回転数を出力とす
    る算出手段を含むことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のエンジンのアイドリング回転数制御装置。
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