JPH04285028A - 低膨張透明結晶化ガラス - Google Patents
低膨張透明結晶化ガラスInfo
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- JPH04285028A JPH04285028A JP7462791A JP7462791A JPH04285028A JP H04285028 A JPH04285028 A JP H04285028A JP 7462791 A JP7462791 A JP 7462791A JP 7462791 A JP7462791 A JP 7462791A JP H04285028 A JPH04285028 A JP H04285028A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C10/00—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
- C03C10/0018—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and monovalent metal oxide as main constituents
- C03C10/0027—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and monovalent metal oxide as main constituents containing SiO2, Al2O3, Li2O as main constituents
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低膨張透明結晶化ガラ
スに関し、熱膨張係数が非常に小さく、耐熱衝撃性およ
び透明性に優れた無色の低膨張透明結晶化ガラスに関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】近年、熱膨張係数が極めて小さく、耐熱
性に優れた低膨張材料が多方面から求められている。こ
のような特性をほぼ満足する既存の材料として、熱膨張
係数が−5×10−7 K−1 と非常に小さな石英ガ
ラスが知られているが、融点が高いため製造が困難であ
り、一般に高価である。また、石英ガラスと熱膨張係数
がほぼ同じか、さらに小さく耐熱性に優れた低膨張材料
として、Li2O−Al2O3−SiO2 系の結晶化
ガラスが知られている。この系の結晶化ガラスは、数多
く研究されており、その一部には商品化されているもの
もある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この系
のガラスは、一般に黄色を呈するように着色されており
、外観上好ましくない。これまで、着色を少なくするた
めにはFe2O3 を減らすことが行なわれてきた。す
なわち、Fe2O3 成分をできるだけ含有しないよう
にした、純度の高い原料を使用する必要があり、このた
めコスト高を招いていた。 【0004】本発明は、上記した従来の問題点を解決す
るためになされたもので、優れた透明性と、非常に小さ
な熱膨張係数に基づく優れた耐熱衝撃性を有する、無色
の低膨張透明結晶化ガラスを提供することを目的とする
。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、重量%で、3
.5〜5.5%のLi2O、20.5〜30.0%のA
l2O3、60.0〜69.5%のSiO2、1.5〜
3.0%のTiO2、1.7〜2.2%のZrO2、0
.05〜2.0%のAs2O3からなる組成を有し、か
つ上記成分の合計が全体の94%以上であり、β−石英
固溶体結晶を主たる析出結晶とすることを特徴とする低
膨張透明結晶化ガラスである。 【0006】本発明の結晶化ガラスは、上記組成を有す
る各ガラス原料を溶融してガラス体を得た後、該ガラス
体をさらに700〜900℃の温度域で熱処理すること
により得ることができる。前記熱処理により作製された
結晶化ガラスは、通常粒径が100nm以下の微細な結
晶粒子をガラス相のマトリックス内に均一に分散させた
構造となっている。 【0007】本発明の結晶化ガラスは、前記組成範囲の
ガラスを熱処理により結晶化させたものであるが、組成
および目的特性に応じて熱処理条件を適切に設定するこ
とが好ましい。 【0008】また、結晶化のための熱処理は、いきなり
700〜900℃に保持する一段階の熱処理であって目
的とするような結晶化物が得られるが、より優れた透過
率を有する結晶化ガラスを得るために、二段階あるいは
それ以上の多段階熱処理を行なった方が、結晶粒径が小
さくなり、散乱による透過率低下が低減して、より透過
率の高い結晶化物が得られるので好ましい。 【0009】TiO2 を含むLi2O−Al2O3−
SiO2 系の結晶化ガラスでは、通常のガラス原料を
用いて製造する場合、不純物としてFe2O3 が混入
し、これが結晶化ガラスの着色の原因となる。 【0010】そこで本発明者らは、不純物としてFe2
O3を含有するこの系の結晶化ガラスの着色の研究にお
いて、核形成剤として用いられるZrO2の含有量と、
結晶化ガラスの着色とに特異的な関係があることを見い
出した。同一の母胎ガラス組成におけるZrO2 の含
有量と結晶化ガラスの着色の度合を表わす刺激純度(標
準光C光による2°視野で測定した5.0mm厚換算値
)との関係の一例を図1に示す。 【0011】図1より明らかなように、同一の母胎ガラ
スにおいては、ZrO2の含有量に対する刺激純度、す
なわち結晶化ガラスの着色は極小値を持ち、このときの
ZrO2量はFe2O3の含有量とは関連しない。また
、結晶化ガラスの着色が最小となるZrO2の含有量は
、母胎ガラスの組成により若干異なるが、概ね1.7〜
2.2wt%のごく限られた範囲であることを見い出し
た。 【0012】また、この着色は清澄剤として用いられる
As2O3 の含有量にも影響されていることを見い出
した。同一の母胎ガラス組成におけるAs2O3 の含
有量と結晶化ガラスの着色の度合を表わす刺激純度(標
準光C光による2°視野で測定した5.0mm厚換算値
)との関係の一例を図2に示す。 【0013】図2より明らかなように、同一の母胎ガラ
スにおいては、As2O3の含有量に対する刺激純度、
すなわち結晶化ガラスの着色は極小値を持ち、このとき
のAs2O3量はFe2O3の含有量とは関連しない。 また、結晶化ガラスの着色が最小となるAs2O3の含
有量は、母胎ガラスの組成により若干異なるが、概ね0
.05〜2.0wt%の範囲であることを見い出した。 【0014】 【作用】このように本発明においては、核形成剤として
用いられるZrO2 、および清澄剤として用いられる
As2O3 の含有量を最適となるように調整すること
で、不純物であるFe2O3を含有する通常のガラス原
料を用いてLi2O−Al2O3−SiO2 系の無色
の結晶化ガラスを得ることが可能となるものである。 【0015】また、結晶化ガラスの着色が指定されたと
き、核形成剤として用いるZrO2および清澄剤として
用いるAs2O3の含有量を最適化することで、Fe2
O3の含有量の多い安価な原料が使用でき、製造コスト
の低減を図ることが可能である。 【0016】次に、この発明の結晶化ガラスの組成範囲
の限定理由を説明する。 SiO2 : SiO2が69.5wt%を越える
とガラスの粘性が高くなり、溶融、成形が難しくなる。 また、結晶化のコントロールが困難となり、目的とする
結晶化ガラスが得られない。またSiO2が60.0w
t%未満では、熱膨張係数が小さくなり、結晶化ガラス
の白濁が増加して透明性が低下する。したがって、Si
O2は60.0〜69.5wt%とする。 【0017】Al2O3 : Al2O3が30.0
wt%を越えるとガラスの粘性が高くなって、溶融、成
形が難しくなるとともに、熱膨張係数が大きくなる。ま
たAl2O3が20.5wt%未満では、結晶化ガラス
の白濁が増加して透明性が低下する。したがって、Al
2O3 は20.5〜30.0wt%とする。 【0018】Li2O : Li2Oが5.5wt
%を越えると熱処理時に急激な結晶化が起こり、目的と
する結晶化ガラスが得られない。また、Li2Oが3.
5wt%未満では、白濁が増加して透明性が低下すると
ともに、ガラスの溶融、成形が難しくなる。したがって
、Li2Oは3.5〜5.5wt%とする。 【0019】TiO2 : TiO2は核形成剤と
して必須成分であるが、TiO2が3.0wt%を越え
ると結晶化促進の効果は変わらず、その強い紫外線吸収
のために結晶化ガラスの着色が濃くなり、透過率を低下
させる。また、TiO2が1.5wt%未満では、難溶
となるとともに、結晶化促進の効果が十分に得られず、
目的とする結晶化ガラスが得られない。したがって、T
iO2は1.5〜3.0wt%とする。 【0020】ZrO2 : ZrO2は核形成剤とし
て必須成分であるが、ZrO2が2.2wt%越えると
未溶解物を生じ易くなり、溶解が困難となるとともに、
結晶化ガラスの着色が濃くなる。また、ZrO2が1.
7wt%未満では、結晶化促進の効果が十分得られず、
同様に着色が濃くなり透明性が低下する。したがって、
より高い透過率を有する結晶化ガラスを得るために、Z
rO2は1.7〜2.2wt%とする。 【0021】As2O3 : As2O3は清澄剤
として有効であるが、2.0wt%を越えると結晶化ガ
ラスの着色が濃くなる。また、As2O3が0.05w
t%未満では同様に結晶化ガラスの着色が濃くなるとと
もに、十分な清澄効果が得られない。したがって、As
2O3は0.05〜2.0wt%とする。 【0022】また、必須成分ではないが、次の各成分を
添加することにより、目的とする結晶化ガラスの特性を
向上させることができる。 Na2OおよびK2O : Na2OおよびK2O
はガラスの溶解性を向上させるとともに、結晶化度を減
少させ熱膨張係数を調整することができる。しかし、各
々2.0wt%を越えて加えると白濁が増加して透明性
が低下するとともに、着色も濃くなる。透明性が良く、
かつ着色の薄い結晶化ガラスを得るためには、各々1.
5wt%以下とすることが好ましく、また合計で0.3
wt%以上2.0wt%以下とすることがより好適であ
る。 【0023】MgO : MgOは少量の添加であ
ってもガラスの溶解性を向上させるとともに、熱膨張係
数を上昇させる。そのため、過度に加えると透過率を低
下させたり、結晶化時にクラックが発生し易くなるので
、3.0wt%以下にすることが好ましく、2.0wt
%以下とすることがより好適である。 【0024】ZnO : ZnOは溶解性を向上さ
せるのに有効であるばかりでなく、結晶化温度を低下さ
せ、結晶粒径を微小化し、透明性をも向上させる。しか
し、ZnOを過度に添加すると、ガラス徐冷時に失透を
起こしたり、熱処理のコントロールが困難になるので、
4.0wt%以下にすることが好ましく、2.0wt%
以下がより好適である。 【0025】P2O5 : P2O5はZrO2の
溶解を促進する成分であるが、4.0wt%を越えると
未溶解物が生じ、白濁が増加して透明性が低下する。し
たがって、P2O5は0〜4.0wt%とするのが好ま
しい。 【0026】また、前記結晶化ガラスは、最終製品の性
質を損なわない範囲内で、その他の微量成分を添加する
こともできる。 【0027】また、ガラス原料中の不純物として混入し
、結晶化ガラスの着色の原因となるFe2O3を0.0
05wt%未満にするには、Fe2O3含有分の少ない
高純度のガラス原料を用いることが必要であるが、これ
を用いるとコスト高を招くこととなる。一方、Fe2O
3の含有量が0.1wt%を越えると着色が濃くなりす
ぎるため、無色透明の結晶化ガラスとしては機能しなく
なる。したがって、より着色の少ない結晶化ガラスを得
るためには、Fe2O3の含有量が0.06wt%以下
としたガラス原料を用いることが好ましい。 【0028】 【実施例】以下に、実施例および比較例を挙げて本発明
をより具体的に説明する。まず、実施例1について説明
する。表1に示したガラス組成となるように、各ガラス
原料を調合した。ただし、0.016wt%のFe2O
3 は分析値であり、ガラス原料中の不純物として混入
したものである。調合されたガラス原料を、白金るつぼ
に入れ、電気炉を用いて1550℃で加熱溶融し、型枠
に鋳込み徐冷して試料ガラスを得た。 【0029】さらに、この試料ガラスを、電気炉に入れ
て780℃で1時間、860℃で1時間の2段階の加熱
処理をして、ガラス中に微結晶を析出させた。この時の
昇温速度は300℃/hで行ない、ついで炉内で室温ま
で放冷した。得られた結晶化ガラスについて測定を行な
った結果、表1に示すとおり刺激純度は3.1%、可視
光透過率は88.9%であり、無色透明であった。各結
晶化ガラスの析出結晶相はX線回析によりβ−石英固溶
体であることが確認され、また熱膨張係数は−3.2×
10−7K−1 と低膨張であった。 【0030】本発明における実施例により有られた結晶
化ガラスの組成、熱処理条件、および得られた結晶化ガ
ラスの50〜800℃の温度範囲における平均熱膨張係
数(α50〜800)、5.0mm厚での標準光C光に
よる2°視野で測定した可視光透過率(Yc)と刺激純
度(Pe)、および析出結晶相をX線回析により同定し
た結果を表1に示す。 【0031】 【表1】 【0032】実施例2〜8も実施例1と同様の方法で試
料ガラスを作製し、それぞれ表1に示す2段階の熱処理
条件で結晶化処理した。得られた結晶化ガラスは、Fe
2O3成分を0.012〜0.060wt%含有してい
るが、どれも刺激純度が4.5%以下であり、可視光透
過率は85%以上と、無色透明であった。また、析出結
晶相は実施例1と同様にβ−石英固溶体であり、平均熱
膨張係数はその絶対値が6×10−7K−1以下と低膨
張であった。 【0033】比較例は、ZrO2の組成割合をこの発明
の範囲外とした、本発明に含まれない結晶化ガラスであ
る。実施例1と同様の方法で試料ガラスを作製し、それ
ぞれ表1に示す2段階の熱処理条件で結晶化処理した。 得られた結晶化ガラスの析出結晶相はβ−石英固溶体で
あり、平均膨張係数はその絶対値が6×10−7K−1
以下と低膨張であるが、可視光透過率が85%未満であ
り、さらに刺激純度が8.0%以上で、黄色く着色して
いた。 【0034】以上の結果から明らかなように、比較例の
結晶化ガラスは、熱膨張係数は非常に小さいが、刺激純
度が大きく、また着色している。これに対して、この発
明で得られる結晶化ガラスは、非常に小さな熱膨張係数
と高い透過率を合わせ持ち、しかも低い刺激純度を有す
る無色の結晶化ガラスであることがわかる。 【0035】 【発明の効果】以上のように、Fe2O3を多く含む通
常の安価なガラス原料を用いてLi2O−Al2O3−
SiO2 系の結晶化ガラスを製造すると、濃い黄色に
着色する。しかしながら、本発明においては、核形成剤
として用いられるZrO2 の含有量を前記のように低
く、しかも非常に狭い範囲に限定し、さらに組成範囲を
前記のように限定することにより、通常用いられている
Fe2O3が多く含まれた通常の各ガラス原料を使用し
て、熱膨張係数が非常に小さく、耐熱衝撃性および透明
性に優れた無色の低膨張透明結晶化ガラスを安価に得る
ことが可能となるものである。 【0036】
スに関し、熱膨張係数が非常に小さく、耐熱衝撃性およ
び透明性に優れた無色の低膨張透明結晶化ガラスに関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】近年、熱膨張係数が極めて小さく、耐熱
性に優れた低膨張材料が多方面から求められている。こ
のような特性をほぼ満足する既存の材料として、熱膨張
係数が−5×10−7 K−1 と非常に小さな石英ガ
ラスが知られているが、融点が高いため製造が困難であ
り、一般に高価である。また、石英ガラスと熱膨張係数
がほぼ同じか、さらに小さく耐熱性に優れた低膨張材料
として、Li2O−Al2O3−SiO2 系の結晶化
ガラスが知られている。この系の結晶化ガラスは、数多
く研究されており、その一部には商品化されているもの
もある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この系
のガラスは、一般に黄色を呈するように着色されており
、外観上好ましくない。これまで、着色を少なくするた
めにはFe2O3 を減らすことが行なわれてきた。す
なわち、Fe2O3 成分をできるだけ含有しないよう
にした、純度の高い原料を使用する必要があり、このた
めコスト高を招いていた。 【0004】本発明は、上記した従来の問題点を解決す
るためになされたもので、優れた透明性と、非常に小さ
な熱膨張係数に基づく優れた耐熱衝撃性を有する、無色
の低膨張透明結晶化ガラスを提供することを目的とする
。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、重量%で、3
.5〜5.5%のLi2O、20.5〜30.0%のA
l2O3、60.0〜69.5%のSiO2、1.5〜
3.0%のTiO2、1.7〜2.2%のZrO2、0
.05〜2.0%のAs2O3からなる組成を有し、か
つ上記成分の合計が全体の94%以上であり、β−石英
固溶体結晶を主たる析出結晶とすることを特徴とする低
膨張透明結晶化ガラスである。 【0006】本発明の結晶化ガラスは、上記組成を有す
る各ガラス原料を溶融してガラス体を得た後、該ガラス
体をさらに700〜900℃の温度域で熱処理すること
により得ることができる。前記熱処理により作製された
結晶化ガラスは、通常粒径が100nm以下の微細な結
晶粒子をガラス相のマトリックス内に均一に分散させた
構造となっている。 【0007】本発明の結晶化ガラスは、前記組成範囲の
ガラスを熱処理により結晶化させたものであるが、組成
および目的特性に応じて熱処理条件を適切に設定するこ
とが好ましい。 【0008】また、結晶化のための熱処理は、いきなり
700〜900℃に保持する一段階の熱処理であって目
的とするような結晶化物が得られるが、より優れた透過
率を有する結晶化ガラスを得るために、二段階あるいは
それ以上の多段階熱処理を行なった方が、結晶粒径が小
さくなり、散乱による透過率低下が低減して、より透過
率の高い結晶化物が得られるので好ましい。 【0009】TiO2 を含むLi2O−Al2O3−
SiO2 系の結晶化ガラスでは、通常のガラス原料を
用いて製造する場合、不純物としてFe2O3 が混入
し、これが結晶化ガラスの着色の原因となる。 【0010】そこで本発明者らは、不純物としてFe2
O3を含有するこの系の結晶化ガラスの着色の研究にお
いて、核形成剤として用いられるZrO2の含有量と、
結晶化ガラスの着色とに特異的な関係があることを見い
出した。同一の母胎ガラス組成におけるZrO2 の含
有量と結晶化ガラスの着色の度合を表わす刺激純度(標
準光C光による2°視野で測定した5.0mm厚換算値
)との関係の一例を図1に示す。 【0011】図1より明らかなように、同一の母胎ガラ
スにおいては、ZrO2の含有量に対する刺激純度、す
なわち結晶化ガラスの着色は極小値を持ち、このときの
ZrO2量はFe2O3の含有量とは関連しない。また
、結晶化ガラスの着色が最小となるZrO2の含有量は
、母胎ガラスの組成により若干異なるが、概ね1.7〜
2.2wt%のごく限られた範囲であることを見い出し
た。 【0012】また、この着色は清澄剤として用いられる
As2O3 の含有量にも影響されていることを見い出
した。同一の母胎ガラス組成におけるAs2O3 の含
有量と結晶化ガラスの着色の度合を表わす刺激純度(標
準光C光による2°視野で測定した5.0mm厚換算値
)との関係の一例を図2に示す。 【0013】図2より明らかなように、同一の母胎ガラ
スにおいては、As2O3の含有量に対する刺激純度、
すなわち結晶化ガラスの着色は極小値を持ち、このとき
のAs2O3量はFe2O3の含有量とは関連しない。 また、結晶化ガラスの着色が最小となるAs2O3の含
有量は、母胎ガラスの組成により若干異なるが、概ね0
.05〜2.0wt%の範囲であることを見い出した。 【0014】 【作用】このように本発明においては、核形成剤として
用いられるZrO2 、および清澄剤として用いられる
As2O3 の含有量を最適となるように調整すること
で、不純物であるFe2O3を含有する通常のガラス原
料を用いてLi2O−Al2O3−SiO2 系の無色
の結晶化ガラスを得ることが可能となるものである。 【0015】また、結晶化ガラスの着色が指定されたと
き、核形成剤として用いるZrO2および清澄剤として
用いるAs2O3の含有量を最適化することで、Fe2
O3の含有量の多い安価な原料が使用でき、製造コスト
の低減を図ることが可能である。 【0016】次に、この発明の結晶化ガラスの組成範囲
の限定理由を説明する。 SiO2 : SiO2が69.5wt%を越える
とガラスの粘性が高くなり、溶融、成形が難しくなる。 また、結晶化のコントロールが困難となり、目的とする
結晶化ガラスが得られない。またSiO2が60.0w
t%未満では、熱膨張係数が小さくなり、結晶化ガラス
の白濁が増加して透明性が低下する。したがって、Si
O2は60.0〜69.5wt%とする。 【0017】Al2O3 : Al2O3が30.0
wt%を越えるとガラスの粘性が高くなって、溶融、成
形が難しくなるとともに、熱膨張係数が大きくなる。ま
たAl2O3が20.5wt%未満では、結晶化ガラス
の白濁が増加して透明性が低下する。したがって、Al
2O3 は20.5〜30.0wt%とする。 【0018】Li2O : Li2Oが5.5wt
%を越えると熱処理時に急激な結晶化が起こり、目的と
する結晶化ガラスが得られない。また、Li2Oが3.
5wt%未満では、白濁が増加して透明性が低下すると
ともに、ガラスの溶融、成形が難しくなる。したがって
、Li2Oは3.5〜5.5wt%とする。 【0019】TiO2 : TiO2は核形成剤と
して必須成分であるが、TiO2が3.0wt%を越え
ると結晶化促進の効果は変わらず、その強い紫外線吸収
のために結晶化ガラスの着色が濃くなり、透過率を低下
させる。また、TiO2が1.5wt%未満では、難溶
となるとともに、結晶化促進の効果が十分に得られず、
目的とする結晶化ガラスが得られない。したがって、T
iO2は1.5〜3.0wt%とする。 【0020】ZrO2 : ZrO2は核形成剤とし
て必須成分であるが、ZrO2が2.2wt%越えると
未溶解物を生じ易くなり、溶解が困難となるとともに、
結晶化ガラスの着色が濃くなる。また、ZrO2が1.
7wt%未満では、結晶化促進の効果が十分得られず、
同様に着色が濃くなり透明性が低下する。したがって、
より高い透過率を有する結晶化ガラスを得るために、Z
rO2は1.7〜2.2wt%とする。 【0021】As2O3 : As2O3は清澄剤
として有効であるが、2.0wt%を越えると結晶化ガ
ラスの着色が濃くなる。また、As2O3が0.05w
t%未満では同様に結晶化ガラスの着色が濃くなるとと
もに、十分な清澄効果が得られない。したがって、As
2O3は0.05〜2.0wt%とする。 【0022】また、必須成分ではないが、次の各成分を
添加することにより、目的とする結晶化ガラスの特性を
向上させることができる。 Na2OおよびK2O : Na2OおよびK2O
はガラスの溶解性を向上させるとともに、結晶化度を減
少させ熱膨張係数を調整することができる。しかし、各
々2.0wt%を越えて加えると白濁が増加して透明性
が低下するとともに、着色も濃くなる。透明性が良く、
かつ着色の薄い結晶化ガラスを得るためには、各々1.
5wt%以下とすることが好ましく、また合計で0.3
wt%以上2.0wt%以下とすることがより好適であ
る。 【0023】MgO : MgOは少量の添加であ
ってもガラスの溶解性を向上させるとともに、熱膨張係
数を上昇させる。そのため、過度に加えると透過率を低
下させたり、結晶化時にクラックが発生し易くなるので
、3.0wt%以下にすることが好ましく、2.0wt
%以下とすることがより好適である。 【0024】ZnO : ZnOは溶解性を向上さ
せるのに有効であるばかりでなく、結晶化温度を低下さ
せ、結晶粒径を微小化し、透明性をも向上させる。しか
し、ZnOを過度に添加すると、ガラス徐冷時に失透を
起こしたり、熱処理のコントロールが困難になるので、
4.0wt%以下にすることが好ましく、2.0wt%
以下がより好適である。 【0025】P2O5 : P2O5はZrO2の
溶解を促進する成分であるが、4.0wt%を越えると
未溶解物が生じ、白濁が増加して透明性が低下する。し
たがって、P2O5は0〜4.0wt%とするのが好ま
しい。 【0026】また、前記結晶化ガラスは、最終製品の性
質を損なわない範囲内で、その他の微量成分を添加する
こともできる。 【0027】また、ガラス原料中の不純物として混入し
、結晶化ガラスの着色の原因となるFe2O3を0.0
05wt%未満にするには、Fe2O3含有分の少ない
高純度のガラス原料を用いることが必要であるが、これ
を用いるとコスト高を招くこととなる。一方、Fe2O
3の含有量が0.1wt%を越えると着色が濃くなりす
ぎるため、無色透明の結晶化ガラスとしては機能しなく
なる。したがって、より着色の少ない結晶化ガラスを得
るためには、Fe2O3の含有量が0.06wt%以下
としたガラス原料を用いることが好ましい。 【0028】 【実施例】以下に、実施例および比較例を挙げて本発明
をより具体的に説明する。まず、実施例1について説明
する。表1に示したガラス組成となるように、各ガラス
原料を調合した。ただし、0.016wt%のFe2O
3 は分析値であり、ガラス原料中の不純物として混入
したものである。調合されたガラス原料を、白金るつぼ
に入れ、電気炉を用いて1550℃で加熱溶融し、型枠
に鋳込み徐冷して試料ガラスを得た。 【0029】さらに、この試料ガラスを、電気炉に入れ
て780℃で1時間、860℃で1時間の2段階の加熱
処理をして、ガラス中に微結晶を析出させた。この時の
昇温速度は300℃/hで行ない、ついで炉内で室温ま
で放冷した。得られた結晶化ガラスについて測定を行な
った結果、表1に示すとおり刺激純度は3.1%、可視
光透過率は88.9%であり、無色透明であった。各結
晶化ガラスの析出結晶相はX線回析によりβ−石英固溶
体であることが確認され、また熱膨張係数は−3.2×
10−7K−1 と低膨張であった。 【0030】本発明における実施例により有られた結晶
化ガラスの組成、熱処理条件、および得られた結晶化ガ
ラスの50〜800℃の温度範囲における平均熱膨張係
数(α50〜800)、5.0mm厚での標準光C光に
よる2°視野で測定した可視光透過率(Yc)と刺激純
度(Pe)、および析出結晶相をX線回析により同定し
た結果を表1に示す。 【0031】 【表1】 【0032】実施例2〜8も実施例1と同様の方法で試
料ガラスを作製し、それぞれ表1に示す2段階の熱処理
条件で結晶化処理した。得られた結晶化ガラスは、Fe
2O3成分を0.012〜0.060wt%含有してい
るが、どれも刺激純度が4.5%以下であり、可視光透
過率は85%以上と、無色透明であった。また、析出結
晶相は実施例1と同様にβ−石英固溶体であり、平均熱
膨張係数はその絶対値が6×10−7K−1以下と低膨
張であった。 【0033】比較例は、ZrO2の組成割合をこの発明
の範囲外とした、本発明に含まれない結晶化ガラスであ
る。実施例1と同様の方法で試料ガラスを作製し、それ
ぞれ表1に示す2段階の熱処理条件で結晶化処理した。 得られた結晶化ガラスの析出結晶相はβ−石英固溶体で
あり、平均膨張係数はその絶対値が6×10−7K−1
以下と低膨張であるが、可視光透過率が85%未満であ
り、さらに刺激純度が8.0%以上で、黄色く着色して
いた。 【0034】以上の結果から明らかなように、比較例の
結晶化ガラスは、熱膨張係数は非常に小さいが、刺激純
度が大きく、また着色している。これに対して、この発
明で得られる結晶化ガラスは、非常に小さな熱膨張係数
と高い透過率を合わせ持ち、しかも低い刺激純度を有す
る無色の結晶化ガラスであることがわかる。 【0035】 【発明の効果】以上のように、Fe2O3を多く含む通
常の安価なガラス原料を用いてLi2O−Al2O3−
SiO2 系の結晶化ガラスを製造すると、濃い黄色に
着色する。しかしながら、本発明においては、核形成剤
として用いられるZrO2 の含有量を前記のように低
く、しかも非常に狭い範囲に限定し、さらに組成範囲を
前記のように限定することにより、通常用いられている
Fe2O3が多く含まれた通常の各ガラス原料を使用し
て、熱膨張係数が非常に小さく、耐熱衝撃性および透明
性に優れた無色の低膨張透明結晶化ガラスを安価に得る
ことが可能となるものである。 【0036】
【図1】 ZrO2の含有量と刺激純度との
関係を示す図。
関係を示す図。
【図2】 As2O3の含有量と刺激純度と
の関係を示す図。
の関係を示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】 重量%で、3.5〜5.5%のL
i2O、20.5〜30.0%のAl2O3、60.0
〜69.5%のSiO2、1.5〜3.0%のTiO2
、1.7〜2.2%のZrO2、0.05〜2.0%の
As2O3からなる組成を有し、かつ上記成分の合計が
全体の94%以上であり、β−石英固溶体結晶を主たる
析出結晶とすることを特徴とする低膨張透明結晶化ガラ
ス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7462791A JPH04285028A (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 低膨張透明結晶化ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7462791A JPH04285028A (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 低膨張透明結晶化ガラス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04285028A true JPH04285028A (ja) | 1992-10-09 |
Family
ID=13552625
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7462791A Pending JPH04285028A (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 低膨張透明結晶化ガラス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04285028A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014188991A1 (ja) * | 2013-05-23 | 2014-11-27 | 日本電気硝子株式会社 | フィラー粉末及びその製造方法 |
| JP2015127288A (ja) * | 2013-05-23 | 2015-07-09 | 日本電気硝子株式会社 | フィラー粉末および樹脂組成物 |
| JP2015214440A (ja) * | 2014-05-09 | 2015-12-03 | 日本電気硝子株式会社 | フィラー粉末の製造方法 |
| CN105283426A (zh) * | 2013-05-23 | 2016-01-27 | 日本电气硝子株式会社 | 填料粉末及其制造方法 |
| JP2022013903A (ja) * | 2020-07-02 | 2022-01-18 | ショット アクチエンゲゼルシャフト | 高石英固溶体を主要結晶相とする透明で無着色のリチウムアルミノシリケートガラスセラミック物品、該物品の製造方法およびその使用 |
| EP4495076A1 (de) * | 2023-07-19 | 2025-01-22 | Schott Ag | Transparente lithiumaluminiumsilikat-glaskeramik |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP7462791A patent/JPH04285028A/ja active Pending
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