JPH04288322A - ポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体、その製法および用途 - Google Patents
ポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体、その製法および用途Info
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- JPH04288322A JPH04288322A JP7589991A JP7589991A JPH04288322A JP H04288322 A JPH04288322 A JP H04288322A JP 7589991 A JP7589991 A JP 7589991A JP 7589991 A JP7589991 A JP 7589991A JP H04288322 A JPH04288322 A JP H04288322A
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- poly
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- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は9,10−ジヒドロフェ
ナンスレンが2,7−位で結合した単位を繰り返し単位
とし、優れた耐熱性を示しかつ電気化学的に活性を有す
るポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−
ジイル)重合体、その製法および用途に関するものであ
る。
ナンスレンが2,7−位で結合した単位を繰り返し単位
とし、優れた耐熱性を示しかつ電気化学的に活性を有す
るポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−
ジイル)重合体、その製法および用途に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術とその課題】芳香族環が連続して結合した構
造を有するポリ(アリーレン)、例えばポリ(P−フェ
ニレン)、ポリ(2,5−チエニレン)、ポリ(1,4
−ナフタレンジイル)は一般に優れた耐熱性を有する。 また、それらのポリ(アリーレン)と電子受容体(As
F5等)や電子供与体(リチウム、ナトリウム等)との
付加体は導電性を有し、かつ一次電池や2次電池用の活
物質としての利用が可能である性質を有している〔例え
ば、雑誌「高分子」、34巻、848頁(1985)〕
。 しかし、今までに知られているポリ(アリーレン)には
性能や生産コストの面で十分でないものも多く、新しい
多様なポリ(アリーレン)の合成が望まれている。
造を有するポリ(アリーレン)、例えばポリ(P−フェ
ニレン)、ポリ(2,5−チエニレン)、ポリ(1,4
−ナフタレンジイル)は一般に優れた耐熱性を有する。 また、それらのポリ(アリーレン)と電子受容体(As
F5等)や電子供与体(リチウム、ナトリウム等)との
付加体は導電性を有し、かつ一次電池や2次電池用の活
物質としての利用が可能である性質を有している〔例え
ば、雑誌「高分子」、34巻、848頁(1985)〕
。 しかし、今までに知られているポリ(アリーレン)には
性能や生産コストの面で十分でないものも多く、新しい
多様なポリ(アリーレン)の合成が望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明のポリ(9,10
−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体は
、石油化学的に安価な原料である2,7−ジハロゲン化
9,10−ジヒドロフェナンスレンをモノマーとして用
い、耐熱性、導電性を有し、エレクトロクロミズムを示
すなどの特徴ある性能を持つ新ポリ(アリーレン)であ
り、工業的意義の大きい物質である。
−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体は
、石油化学的に安価な原料である2,7−ジハロゲン化
9,10−ジヒドロフェナンスレンをモノマーとして用
い、耐熱性、導電性を有し、エレクトロクロミズムを示
すなどの特徴ある性能を持つ新ポリ(アリーレン)であ
り、工業的意義の大きい物質である。
【0004】すなわち、本発明の第1は、一般式(1)
【化3】
で示される重合体鎖を有することを特徴とするポリ(9
,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重
合体に関する。
,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重
合体に関する。
【0005】前記重合体は、通常紫外、可視スペクトル
において365nm付近に明確な吸収極大を持つ(ここ
で紫外、可視スペクトルの測定は、N−メチルピロリド
ン1リットル当り2mgの試料を含む溶液について行う
)ものであり、サイクリックボルタンメトリーの測定に
おいて、Ag/Ag(+)参照電極に対して1.0V±
0.2Vで酸化されて導電性を示し、また0.8V±0
.2Vで脱ドープ還元されて非導電性を示す(ここで電
気化学的測定は、白金電極上の試料について、0.1m
ol/lの[N(C2H5)4]ClO4のアセトニト
リル溶液中で行う)という電気化学的活性を持つ。
において365nm付近に明確な吸収極大を持つ(ここ
で紫外、可視スペクトルの測定は、N−メチルピロリド
ン1リットル当り2mgの試料を含む溶液について行う
)ものであり、サイクリックボルタンメトリーの測定に
おいて、Ag/Ag(+)参照電極に対して1.0V±
0.2Vで酸化されて導電性を示し、また0.8V±0
.2Vで脱ドープ還元されて非導電性を示す(ここで電
気化学的測定は、白金電極上の試料について、0.1m
ol/lの[N(C2H5)4]ClO4のアセトニト
リル溶液中で行う)という電気化学的活性を持つ。
【0006】本発明の第2は、前記ポリ(9,10−ジ
ヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体をドー
ピングすることにより得られた導電性ポリ(9,10−
ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体に関
する。
ヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体をドー
ピングすることにより得られた導電性ポリ(9,10−
ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体に関
する。
【0007】本発明の第3は、一般式(2)
【化4】
で示される2,7−ジハロゲン化9,10−ジヒドロフ
ェナンスレンをゼロ価ニッケル化合物と反応させること
前記ポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7
−ジイル)重合体を製造する方法に関する。
ェナンスレンをゼロ価ニッケル化合物と反応させること
前記ポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7
−ジイル)重合体を製造する方法に関する。
【0008】本発明の第4は、前記ポリ(9,10−ジ
ヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体よりな
るエレクトロクロミック材料に関する。
ヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体よりな
るエレクトロクロミック材料に関する。
【0009】本発明の第5は、前記ポリ(9,10−ジ
ヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体よりな
る電池の活物質または電極材料に関する。
ヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体よりな
る電池の活物質または電極材料に関する。
【0010】本発明の第6は、前記ポリ(9,10−ジ
ヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体をドー
ピング処理してなる半導体に関する。
ヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体をドー
ピング処理してなる半導体に関する。
【0011】前記ドーピング処理はアニオン種やカチオ
ン種を用いてドーピングすることにより達成される。ア
ニオン種としては特に制限はないが、例をあげるとCl
O4(−),BF4(−),PF6(−),Cl(−)
,Br(−),I(−),I3(−),F(−),NO
3(−),FeCl4(−),RSO3(−),RCO
O(−)(Rはアルキル基)等がある〔前記(−)は、
マイナスイオンを表す。〕。このようなアニオン種を供
給できる化合物としては、LiClO4〔(C2H5)
4N〕ClO4,〔(n−C4H9)4N〕ClO4,
LiBF4,〔(n−C6H13)4N〕BF4,KB
F4,NaNO3,Li〔RSO3〕(Rは水素やアル
キル基等),LiI3などがあげられる。ドーピング処
理による反応は例えば式(9)に示すような反応を伴う
。
ン種を用いてドーピングすることにより達成される。ア
ニオン種としては特に制限はないが、例をあげるとCl
O4(−),BF4(−),PF6(−),Cl(−)
,Br(−),I(−),I3(−),F(−),NO
3(−),FeCl4(−),RSO3(−),RCO
O(−)(Rはアルキル基)等がある〔前記(−)は、
マイナスイオンを表す。〕。このようなアニオン種を供
給できる化合物としては、LiClO4〔(C2H5)
4N〕ClO4,〔(n−C4H9)4N〕ClO4,
LiBF4,〔(n−C6H13)4N〕BF4,KB
F4,NaNO3,Li〔RSO3〕(Rは水素やアル
キル基等),LiI3などがあげられる。ドーピング処
理による反応は例えば式(9)に示すような反応を伴う
。
【0012】〔製造法の原理〕ゼロ価ニッケル化合物は
ハロゲン化芳香族化合物(芳香族炭化水素の他にピリジ
ン、チオフェン等の芳香族性を示す化合物を含む。以下
同様)よりハロゲンをとり、芳香族基間のカップリング
反応を起こさせる〔例えば、Synthesis、73
6頁(1984)〕。
ハロゲン化芳香族化合物(芳香族炭化水素の他にピリジ
ン、チオフェン等の芳香族性を示す化合物を含む。以下
同様)よりハロゲンをとり、芳香族基間のカップリング
反応を起こさせる〔例えば、Synthesis、73
6頁(1984)〕。
【化5】
Ar−X+Ar’−X+NiLm→Ar−Ar
’+NiX2Lm …(3)〔式(3)中のAr及び
Ar’は芳香族基を、Xはハロゲンを、Lは中性配位子
(従って、NiLmはゼロ価ニッケル化合物を表す。)
〕。従って、分子内に2個のハロゲンを有する芳香族化
合物に当モル以上のゼロ価ニッケル化合物を加えて反応
させると、脱ハロゲン化反応によって重合体が得られる
。
’+NiX2Lm …(3)〔式(3)中のAr及び
Ar’は芳香族基を、Xはハロゲンを、Lは中性配位子
(従って、NiLmはゼロ価ニッケル化合物を表す。)
〕。従って、分子内に2個のハロゲンを有する芳香族化
合物に当モル以上のゼロ価ニッケル化合物を加えて反応
させると、脱ハロゲン化反応によって重合体が得られる
。
【化6】
式(4)および(5)中のX−Ar”−Xは分子内に2
個のハロゲンを有する芳香族化合物(Xはハロゲン)を
示す。
個のハロゲンを有する芳香族化合物(Xはハロゲン)を
示す。
【0013】ゼロ価ニッケル化合物としては、重合反応
を行う直前に反応系で合成したものをそのまま用いたり
(いわゆるin situで合成)、あらかじめ合成
単離したものを用いる。ゼロ価ニッケル化合物としては
、ゼロ価ニッケル錯体が代表的なものであり、ゼロ価ニ
ッケル錯体としては、つぎのような例を挙げることがで
きる。
を行う直前に反応系で合成したものをそのまま用いたり
(いわゆるin situで合成)、あらかじめ合成
単離したものを用いる。ゼロ価ニッケル化合物としては
、ゼロ価ニッケル錯体が代表的なものであり、ゼロ価ニ
ッケル錯体としては、つぎのような例を挙げることがで
きる。
【0014】ゼロ価ニッケル錯体の例
a) 第3ホスフィン配位錯体と含リン配位子の配位
した錯体 テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(0)
〔Ni(PPh3)4と略称〕 テトラキス(トリメチルホスフィン)ニッケル(0)〔
Ni(PMe3)4と略称〕 テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0
)〔Ni{P(OC6H5)3}4と略称〕等b)
オレフィン錯体 ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)〔
Ni(cod)2:cod=1,5−シクロオクタジエ
ン〕等c) カルボニル錯体 テトラカルボニルニッケル(0)〔Ni(CO)4〕等
d) 混合配位子錯体エチレンビス(トリフェニルホ
スフィン)ニッケル(0)〔Ni(C2H4)(PPh
3)2〕1,5−シクロオクタジエン(2,2′−ビピ
リジル)ニッケル(0)〔Ni(cod)(bpy)、
たヾしbpy2,2′−ビピリジル〕 ジカルボニルビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル
(0)〔Ni(CO)2(PPh3)2〕等e) 混
合系及びin situ合成系
した錯体 テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(0)
〔Ni(PPh3)4と略称〕 テトラキス(トリメチルホスフィン)ニッケル(0)〔
Ni(PMe3)4と略称〕 テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル(0
)〔Ni{P(OC6H5)3}4と略称〕等b)
オレフィン錯体 ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)〔
Ni(cod)2:cod=1,5−シクロオクタジエ
ン〕等c) カルボニル錯体 テトラカルボニルニッケル(0)〔Ni(CO)4〕等
d) 混合配位子錯体エチレンビス(トリフェニルホ
スフィン)ニッケル(0)〔Ni(C2H4)(PPh
3)2〕1,5−シクロオクタジエン(2,2′−ビピ
リジル)ニッケル(0)〔Ni(cod)(bpy)、
たヾしbpy2,2′−ビピリジル〕 ジカルボニルビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル
(0)〔Ni(CO)2(PPh3)2〕等e) 混
合系及びin situ合成系
【0015】
【化7】
【0016】
【実施例】実施例1
無水のビス(アセチルアセトナト)ニッケル〔Ni(a
cac)2〕〔注acacはacetylaceton
atoを示す〕44mmol、1,5−シクロオクタジ
エン(114.8mmol)を100mlのトルエンに
溶解し、65.6mmolのトリエチルアルミニウムの
トルエン溶液40mlを滴下し反応させてゼロ価ニッケ
ル錯体であるビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッ
ケル(Ni(cod)2と略称)を合成した。このNi
(cod)2をトルエンから再結晶した。
cac)2〕〔注acacはacetylaceton
atoを示す〕44mmol、1,5−シクロオクタジ
エン(114.8mmol)を100mlのトルエンに
溶解し、65.6mmolのトリエチルアルミニウムの
トルエン溶液40mlを滴下し反応させてゼロ価ニッケ
ル錯体であるビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッ
ケル(Ni(cod)2と略称)を合成した。このNi
(cod)2をトルエンから再結晶した。
【0017】このNi(cod)24mmolを30m
lのN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、4mmo
lの1,5−シクロオクタジエン及び2,2’−ビピリ
ジンを加え、さらに4mmolの2,7−ジプロモ−9
,10−ジヒドロフェナンスレンを加えて、60℃の反
応温度で24時間反応させた。この反応により黄色の粉
状重合物〔ポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−
2,7−ジイル)〕が得られた。この粉状重合物を瀘別
して取り出した後、ニッケル化合物等の不純物を除くた
めに、下記の(イ)から(ト)の物質を用いて下記の順
に各々数回粉状重合物を洗浄した。
lのN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、4mmo
lの1,5−シクロオクタジエン及び2,2’−ビピリ
ジンを加え、さらに4mmolの2,7−ジプロモ−9
,10−ジヒドロフェナンスレンを加えて、60℃の反
応温度で24時間反応させた。この反応により黄色の粉
状重合物〔ポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−
2,7−ジイル)〕が得られた。この粉状重合物を瀘別
して取り出した後、ニッケル化合物等の不純物を除くた
めに、下記の(イ)から(ト)の物質を用いて下記の順
に各々数回粉状重合物を洗浄した。
【0018】(イ)アンモニア水(29%)、(ロ)メ
タノール、(ハ)エチレンジアミン四酢酸ナトリウムの
温水溶液(pHを3に調製)、(ニ)アンモニア水、(
ホ)メタノール−HCl(2N)混合溶液、(ヘ)温水
、(ト)メタノール、以上の洗浄が終った後に粉状重合
物を真空ラインを用いて乾燥した。この重合物の元素分
析値は炭素91.5%、水素5.7%、臭素1.3%で
あり、下式
タノール、(ハ)エチレンジアミン四酢酸ナトリウムの
温水溶液(pHを3に調製)、(ニ)アンモニア水、(
ホ)メタノール−HCl(2N)混合溶液、(ヘ)温水
、(ト)メタノール、以上の洗浄が終った後に粉状重合
物を真空ラインを用いて乾燥した。この重合物の元素分
析値は炭素91.5%、水素5.7%、臭素1.3%で
あり、下式
【0019】
【化8】
【0020】を繰り返し単位とする重合体の計算値(炭
素94.3%、水素5.7%)とほぼ一致した。元素分
析における観測値と計算値の間の差は、主にこの重合物
が高い熱安定性を有しており、元素分析に際して完全燃
焼させることが容易でないことによると思われる。観測
値で得られた臭素は重合体の未反応末端によるものと考
えられる。重合体の両末端に臭素が結合していると仮定
すると、臭素の分析値から計算される上記重合体の分子
量は、12300であり、この分子量は重合度69に相
当する。また、合成した重合体の一部がクロロホルムに
可溶であったので、このクロロホルム可溶部についてゲ
ルパーメイションクロマトグラフにより重合度を測定し
たところ、約5の重合度を有する低分子量重合体である
ことがわかった。本実施例における重合体の収率は95
%であった。
素94.3%、水素5.7%)とほぼ一致した。元素分
析における観測値と計算値の間の差は、主にこの重合物
が高い熱安定性を有しており、元素分析に際して完全燃
焼させることが容易でないことによると思われる。観測
値で得られた臭素は重合体の未反応末端によるものと考
えられる。重合体の両末端に臭素が結合していると仮定
すると、臭素の分析値から計算される上記重合体の分子
量は、12300であり、この分子量は重合度69に相
当する。また、合成した重合体の一部がクロロホルムに
可溶であったので、このクロロホルム可溶部についてゲ
ルパーメイションクロマトグラフにより重合度を測定し
たところ、約5の重合度を有する低分子量重合体である
ことがわかった。本実施例における重合体の収率は95
%であった。
【0021】上記重合体の赤外吸収スペクトルは下記の
吸収を示した。3020w,2930m,2890w,
2830w,1607m,1471vs,1432s,
1395m,1195w,1156w,1081w,1
028w,999m,886s,814vs,767m
,733m,458m.(数字は1/cm数を示した吸
収位置を示す。w,m,s,vsは各々弱い吸収、中位
の吸収、強い吸収、非常に強い吸収を示し、これらの測
定結果はいずれもKBrペレット中でのものである。)
吸収を示した。3020w,2930m,2890w,
2830w,1607m,1471vs,1432s,
1395m,1195w,1156w,1081w,1
028w,999m,886s,814vs,767m
,733m,458m.(数字は1/cm数を示した吸
収位置を示す。w,m,s,vsは各々弱い吸収、中位
の吸収、強い吸収、非常に強い吸収を示し、これらの測
定結果はいずれもKBrペレット中でのものである。)
【0022】また、上記重合体は、N−メチルピロリド
ン(NMP)にわずかながら可溶であった。この重合体
のNMP溶液は紫外、可視スペクトルにおいて約360
nm付近に比較的シャープでかつ明瞭な山形を示す吸収
極大を示した。さらに、上記重合体は高い熱安定性を示
した。熱重量分析の結果、重量減少は約250℃におい
て初めてわずかに観測された。窒素下900℃までの加
熱において重量減少の割合は約18%であった。
ン(NMP)にわずかながら可溶であった。この重合体
のNMP溶液は紫外、可視スペクトルにおいて約360
nm付近に比較的シャープでかつ明瞭な山形を示す吸収
極大を示した。さらに、上記重合体は高い熱安定性を示
した。熱重量分析の結果、重量減少は約250℃におい
て初めてわずかに観測された。窒素下900℃までの加
熱において重量減少の割合は約18%であった。
【0022】実施例2
実施例1で得た重合体のNMP溶液を白金板上にひろげ
、NMPを蒸発法により除くことにより重合体のフィル
ムを得た。この重合体フィルムについて0.1mol/
1の[N(C2H5)4]ClO4(ドーピング試薬)
を含むアセトニトリル溶液中でサイクリックボルタモグ
ラムを測定した。その結果、当該重合体は、Ag/Ag
(+)に対して+1.0V±0.2Vでドーピングされ
導電性を示し、逆方向の掃引においては+0.8V±0
.2V〔Ag/Ag(+)に対しての電位〕で脱ドーピ
ングされ非導電性となることが分かった。このドーピン
グ、脱ドーピングは通常の導電性高分子において見られ
るように、たとえば下記の反応式で示すことができる。
、NMPを蒸発法により除くことにより重合体のフィル
ムを得た。この重合体フィルムについて0.1mol/
1の[N(C2H5)4]ClO4(ドーピング試薬)
を含むアセトニトリル溶液中でサイクリックボルタモグ
ラムを測定した。その結果、当該重合体は、Ag/Ag
(+)に対して+1.0V±0.2Vでドーピングされ
導電性を示し、逆方向の掃引においては+0.8V±0
.2V〔Ag/Ag(+)に対しての電位〕で脱ドーピ
ングされ非導電性となることが分かった。このドーピン
グ、脱ドーピングは通常の導電性高分子において見られ
るように、たとえば下記の反応式で示すことができる。
【0023】
【化9】
【0024】このように、本発明の高分子が電気化学的
に活性であることは、ドーピングにより該高分子が導電
化されたことを意味する。前記+1.0V±0.2Vの
電圧が印加されると、重合体フィルムは黄色から赤茶色
になり、この状態の重合体フィルムは導電性である。こ
の印加電圧を+0.8V±0.2Vまで下げるとフィル
ムの色はまた黄色にもどり、非導電性となる。このテス
トは20回以上繰返して可逆的現象であることを確認し
た。前記反応式では、該高分子は、
に活性であることは、ドーピングにより該高分子が導電
化されたことを意味する。前記+1.0V±0.2Vの
電圧が印加されると、重合体フィルムは黄色から赤茶色
になり、この状態の重合体フィルムは導電性である。こ
の印加電圧を+0.8V±0.2Vまで下げるとフィル
ムの色はまた黄色にもどり、非導電性となる。このテス
トは20回以上繰返して可逆的現象であることを確認し
た。前記反応式では、該高分子は、
【0025】
【化10】
【0026】によりドーピングされているが、このほか
、
、
【0027】
【化11】
【0028】などのアニオン種によってもドーピングさ
れ、導電化できた。
れ、導電化できた。
【0029】ドーピングのためには、該高分子を該当す
るアニオンを含む支持塩中で電気化学的ドーピングを行
うことにより達成できる。
るアニオンを含む支持塩中で電気化学的ドーピングを行
うことにより達成できる。
【0030】ドーピングに際しては重合体の色は、淡黄
色から赤茶色に変色し、脱ドービングでは逆の変色がみ
られた。このような、電気化学的挙動及び変色現象は、
本発明の重合体が電気化学的に活性で、バッテリー用電
極及びエレクトロクロミズムを示す材料として使用可能
なことを示している。
色から赤茶色に変色し、脱ドービングでは逆の変色がみ
られた。このような、電気化学的挙動及び変色現象は、
本発明の重合体が電気化学的に活性で、バッテリー用電
極及びエレクトロクロミズムを示す材料として使用可能
なことを示している。
【0031】また、本発明の重合体で得られたドーピン
グ、脱ドーピング電位は、ポリ(1,4−フェニレン)
で得られる電位とほぼ同じ値であった。ポリ(1,4−
フェニレン)はこの電位でp型にドーピングされる代表
的な化合物でありまた本発明の重合体はポリ(1,4−
フェニレン)と基本的に同じと考えられるπ共役系を持
つので、上記電気化学的ドーピングにおいてもp型への
ドーピングが起こっているものと考えられる。
グ、脱ドーピング電位は、ポリ(1,4−フェニレン)
で得られる電位とほぼ同じ値であった。ポリ(1,4−
フェニレン)はこの電位でp型にドーピングされる代表
的な化合物でありまた本発明の重合体はポリ(1,4−
フェニレン)と基本的に同じと考えられるπ共役系を持
つので、上記電気化学的ドーピングにおいてもp型への
ドーピングが起こっているものと考えられる。
【0032】
【効果】本発明により、耐熱性でかつ導電性を示す新ら
しいタイプの重合体を提供することができ、この新らし
い重合体はエレクトロクロミック材料として電池の活物
質、電極材料、半導体等種々の用途を有する。
しいタイプの重合体を提供することができ、この新らし
い重合体はエレクトロクロミック材料として電池の活物
質、電極材料、半導体等種々の用途を有する。
Claims (7)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 で示される重合体鎖を有することを特徴とするポリ(9
,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重
合体。 - 【請求項2】 紫外、可視スペクトルにおいて365
nm付近に明確な吸収極大を持つ(ここで紫外、可視ス
ペクトルの測定は、N−メチルピロリドン1リットル当
り2mgの試料を含む溶液について行う)請求項1記載
のポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−
ジイル)重合体。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のポリ(9,1
0−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体
をドーピングすることにより得られた導電性ポリ(9,
10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合
体。 - 【請求項4】 一般式(2) 【化2】 で示される2,7−ジハロゲン化9,10−ジヒドロフ
ェナンスレンをゼロ価ニッケル化合物と反応させること
を特徴とする請求項1または2記載のポリ(9,10−
ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体を製
造する方法。 - 【請求項5】 請求項3記載のポリ(9,10−ジヒ
ドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体よりなる
エレクトロクロミック材料 - 【請求項6】 請求項3記載のポリ(9,10−ジヒ
ドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体よりなる
電池の活物質または電極材料 - 【請求項7】 請求項3記載のポリ(9,10−ジヒ
ドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体よりなる
半導体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7589991A JPH04288322A (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | ポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体、その製法および用途 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7589991A JPH04288322A (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | ポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体、その製法および用途 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04288322A true JPH04288322A (ja) | 1992-10-13 |
Family
ID=13589639
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7589991A Pending JPH04288322A (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | ポリ(9,10−ジヒドロフェナンスレン−2,7−ジイル)重合体、その製法および用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04288322A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005225953A (ja) * | 2004-02-12 | 2005-08-25 | Sony Chem Corp | 電気変換発光ポリマー、及び有機エレクトロルミネッセンス素子 |
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-
1991
- 1991-03-15 JP JP7589991A patent/JPH04288322A/ja active Pending
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