JPH04292486A - 断熱ピストンとその製造方法 - Google Patents
断熱ピストンとその製造方法Info
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- JPH04292486A JPH04292486A JP8187791A JP8187791A JPH04292486A JP H04292486 A JPH04292486 A JP H04292486A JP 8187791 A JP8187791 A JP 8187791A JP 8187791 A JP8187791 A JP 8187791A JP H04292486 A JPH04292486 A JP H04292486A
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- layer
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱エンジン等に使用
される断熱ピストンとその製造方法に関する。
される断熱ピストンとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】新セラミックス素材は、機械的強度が金
属のそれと同等あるいはこれより優れている点もあるこ
とから、最近では内燃機関のシリンダライナ、シリンダ
ヘッド、ピストン、コンロッド等の部品材料として使用
されるようになった。
属のそれと同等あるいはこれより優れている点もあるこ
とから、最近では内燃機関のシリンダライナ、シリンダ
ヘッド、ピストン、コンロッド等の部品材料として使用
されるようになった。
【0003】また、セラミックス素材は、金属よりも断
熱効果が大きいことと、高温下にさらされても機械強度
が余り低下しないという性質を利用して、冷却装置をほ
とんど必要としない、いわゆる断熱エンジンの部品に多
用されている。初期の断熱エンジンのピストンには、窒
化珪素素材が使用されていてかなりの断熱効果を得たが
、なおいっそうの断熱効果を高めて、断熱エンジンの熱
効率の向上を図る試みが多くなされている。例えば、特
開昭63−302164号公報に記載されている断熱エ
ンジンのピストンはこのような試みのひとつである。
熱効果が大きいことと、高温下にさらされても機械強度
が余り低下しないという性質を利用して、冷却装置をほ
とんど必要としない、いわゆる断熱エンジンの部品に多
用されている。初期の断熱エンジンのピストンには、窒
化珪素素材が使用されていてかなりの断熱効果を得たが
、なおいっそうの断熱効果を高めて、断熱エンジンの熱
効率の向上を図る試みが多くなされている。例えば、特
開昭63−302164号公報に記載されている断熱エ
ンジンのピストンはこのような試みのひとつである。
【0004】図3は上記公報に記載されているピストン
の構造を示す断面図であり、この図面を用いて従来の断
熱エンジンのピストンの構造を説明する。図3から明ら
かなように、このピストンは、ピストンヘッド部1と金
属製のピストンスカート部2とからなる。
の構造を示す断面図であり、この図面を用いて従来の断
熱エンジンのピストンの構造を説明する。図3から明ら
かなように、このピストンは、ピストンヘッド部1と金
属製のピストンスカート部2とからなる。
【0005】ピストンヘッド部1は、中心部分に皿状の
基体1aを有する。基体1aの下面中央には、ピストン
スカート部2に取りつけるためのボス部1bが基体1a
と一体的に形成されている。該ボス部1bの側面には、
ピストンヘッド部1をピストンスカート部2に組み込む
時に使用される窪み1cが形成されいる。なお、基体1
aは窒化珪素の焼結体からなる。1dは平たい円筒状を
したピストンシリンダで、同じく窒化珪素の焼結体より
なり、内側には、前記基体1aの周縁を受け止めるため
の段部1eが設けられている。1fは断熱層で、チタン
酸カリウムウィスカー、ジルコニアファイバ等の材料か
らなる。1gは窒化珪素の焼結体薄板からなる天井板で
あり、その周囲1h部分においてピストンシリンダ1d
の上部内側とCVD法により接着されている。
基体1aを有する。基体1aの下面中央には、ピストン
スカート部2に取りつけるためのボス部1bが基体1a
と一体的に形成されている。該ボス部1bの側面には、
ピストンヘッド部1をピストンスカート部2に組み込む
時に使用される窪み1cが形成されいる。なお、基体1
aは窒化珪素の焼結体からなる。1dは平たい円筒状を
したピストンシリンダで、同じく窒化珪素の焼結体より
なり、内側には、前記基体1aの周縁を受け止めるため
の段部1eが設けられている。1fは断熱層で、チタン
酸カリウムウィスカー、ジルコニアファイバ等の材料か
らなる。1gは窒化珪素の焼結体薄板からなる天井板で
あり、その周囲1h部分においてピストンシリンダ1d
の上部内側とCVD法により接着されている。
【0006】ピストンスカート部2は、アルミニウムに
より構成されており、コップを逆さまにしたような形状
を有し、側面外側上端には、ピストンリングを嵌合させ
る数条の溝2aが設けられている。ピストンスカート部
2の上板部分2bの中央には、ピストンヘッド部1の下
側に設けられたボス部1bが貫通する穴2cが設けられ
ている。ピストンスカート部2の内部には、コンロッド
を軸承するベアリング部2dが設けられている。
より構成されており、コップを逆さまにしたような形状
を有し、側面外側上端には、ピストンリングを嵌合させ
る数条の溝2aが設けられている。ピストンスカート部
2の上板部分2bの中央には、ピストンヘッド部1の下
側に設けられたボス部1bが貫通する穴2cが設けられ
ている。ピストンスカート部2の内部には、コンロッド
を軸承するベアリング部2dが設けられている。
【0007】ピストンヘッド部1とピストンスカート部
2との組合せは、まずピストンヘッド部1のボス部1b
頸部に板状の耐熱性緩衝板3を嵌め込み、ピストンシリ
ンダ1dの下面とピストンスカート部2の上部周縁との
間にカーボンからなるシール材4を配設すると同時に基
体1aのボス部1bをピストンスカート部2の穴2cに
挿通し、ピストンヘッド部1をピストンスカート部2方
向に押圧しながらボス部1bの窪み1cにリティナーリ
ング5を嵌め込んで、ピストンヘッド部1とピストンス
カート部2とを組立てる。なお、6はピストンヘッド部
1とピストンスカート部2との間に形成された断熱空間
層である。
2との組合せは、まずピストンヘッド部1のボス部1b
頸部に板状の耐熱性緩衝板3を嵌め込み、ピストンシリ
ンダ1dの下面とピストンスカート部2の上部周縁との
間にカーボンからなるシール材4を配設すると同時に基
体1aのボス部1bをピストンスカート部2の穴2cに
挿通し、ピストンヘッド部1をピストンスカート部2方
向に押圧しながらボス部1bの窪み1cにリティナーリ
ング5を嵌め込んで、ピストンヘッド部1とピストンス
カート部2とを組立てる。なお、6はピストンヘッド部
1とピストンスカート部2との間に形成された断熱空間
層である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のピス
トンヘッド部の構造では、セラミックス焼結体の薄板か
らなる天井板1gがエンジンの燃焼室側にあってその耐
熱性、耐変形性、耐腐食性を向上させていたが、上記天
井板1g、ピストンシリンダ1dの熱伝導率が比較的高
いために、燃焼室で発生した熱は、ピストンヘッド部1
の外周部を通してシリンダライナあるいはクランクシャ
フト方向に逃げ去る。そのために、十分な断熱性が確保
できなかった。
トンヘッド部の構造では、セラミックス焼結体の薄板か
らなる天井板1gがエンジンの燃焼室側にあってその耐
熱性、耐変形性、耐腐食性を向上させていたが、上記天
井板1g、ピストンシリンダ1dの熱伝導率が比較的高
いために、燃焼室で発生した熱は、ピストンヘッド部1
の外周部を通してシリンダライナあるいはクランクシャ
フト方向に逃げ去る。そのために、十分な断熱性が確保
できなかった。
【0009】又、強度を十分なものとするためにピスト
ンヘッド部1の上面の天井板1gを厚く形成すれば、こ
の熱容量が大きくなって、断熱性は更に低下することに
なった。
ンヘッド部1の上面の天井板1gを厚く形成すれば、こ
の熱容量が大きくなって、断熱性は更に低下することに
なった。
【0010】しかも、ピストンヘッド部を構成する個々
の部品を作成し、それらを組み立てる工程には、高い精
度が要求されるため、そのコストや手間も大変であった
。
の部品を作成し、それらを組み立てる工程には、高い精
度が要求されるため、そのコストや手間も大変であった
。
【0011】更に、断熱層1fとセラミックスの天井板
1gとの接合箇所は、これらの熱膨張係数が互いに異な
るために、加熱、冷却が短時間のうちに多く繰り返され
ると、ピストンヘッド部が破壊されるおそれがあった。
1gとの接合箇所は、これらの熱膨張係数が互いに異な
るために、加熱、冷却が短時間のうちに多く繰り返され
ると、ピストンヘッド部が破壊されるおそれがあった。
【0012】本発明の目的は、このような従来技術の持
つ問題点を解消し、低コストで断熱性や機械的強度の高
い断熱ピストンとその製造方法を提供しようとするもの
である。
つ問題点を解消し、低コストで断熱性や機械的強度の高
い断熱ピストンとその製造方法を提供しようとするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、金属製
のピストンスカート部の上部に断熱材にて形成されたピ
ストンヘッド部を設けた断熱ピストンにおいて、前記ピ
ストンヘッド部は、カップ状を呈し緻密質セラミックス
からなるクラウン部を有し、このクラウン部内は多孔質
セラミックスで充填され、かつ金属製のピストンスカー
ト部の上部に断熱材にて形成されたピストンヘッド部を
設けた断熱ピストンにおいて、前記ピストンヘッド部は
、カップ状を呈し緻密質セラミックスからなるクラウン
部を有し、このクラウン部内は多孔質セラミックスで充
填され、かつ該充填部分の上層が気孔を15vol%以
上含みかつ、Si、N、O、Alのすべてかあるいはこ
れにTiを加えた元素群よりなる多孔質層であり、充填
部分の下層がシリコンナイトライドかシリコンナイトラ
イドとシリコンカ−バイドの複合セラミックスであり、
かつこの充填部分はクラウン部と密接接着されているこ
とを特徴とする断熱ピストンを提供できる。又、本発明
では、緻密なセラミックス焼結体からなるカップ状のク
ラウン部の内部に金属シリコン粉末、セラミックス粉末
及びバインダ材からなる第1の組成物を充填して加圧す
るステップと、前記第1の組成物とは粒子の種類及びそ
の配合量を異にする第2の組成物を前記クラウン部の内
部の上記第1の組成物上に積層充填して加圧するステッ
プと、前記第1、第2の組成物に含有されているバイン
ダ材を除去するステップと、前記第1、第2の組成物を
窒素雰囲気中で焼成するステップとによりピストンヘッ
ド部を製造することを特徴とする断熱ピストンの製造方
法を提供できる。
のピストンスカート部の上部に断熱材にて形成されたピ
ストンヘッド部を設けた断熱ピストンにおいて、前記ピ
ストンヘッド部は、カップ状を呈し緻密質セラミックス
からなるクラウン部を有し、このクラウン部内は多孔質
セラミックスで充填され、かつ金属製のピストンスカー
ト部の上部に断熱材にて形成されたピストンヘッド部を
設けた断熱ピストンにおいて、前記ピストンヘッド部は
、カップ状を呈し緻密質セラミックスからなるクラウン
部を有し、このクラウン部内は多孔質セラミックスで充
填され、かつ該充填部分の上層が気孔を15vol%以
上含みかつ、Si、N、O、Alのすべてかあるいはこ
れにTiを加えた元素群よりなる多孔質層であり、充填
部分の下層がシリコンナイトライドかシリコンナイトラ
イドとシリコンカ−バイドの複合セラミックスであり、
かつこの充填部分はクラウン部と密接接着されているこ
とを特徴とする断熱ピストンを提供できる。又、本発明
では、緻密なセラミックス焼結体からなるカップ状のク
ラウン部の内部に金属シリコン粉末、セラミックス粉末
及びバインダ材からなる第1の組成物を充填して加圧す
るステップと、前記第1の組成物とは粒子の種類及びそ
の配合量を異にする第2の組成物を前記クラウン部の内
部の上記第1の組成物上に積層充填して加圧するステッ
プと、前記第1、第2の組成物に含有されているバイン
ダ材を除去するステップと、前記第1、第2の組成物を
窒素雰囲気中で焼成するステップとによりピストンヘッ
ド部を製造することを特徴とする断熱ピストンの製造方
法を提供できる。
【0014】
【作用】本発明では、まずたとえばSi3N4 の焼結
体で形成された浅いカップ状を呈したクラウン部にSi
粉末、Si3N4 粉末をオイル等の有機バインダと混
練した第1の組成物を加圧充填する。
体で形成された浅いカップ状を呈したクラウン部にSi
粉末、Si3N4 粉末をオイル等の有機バインダと混
練した第1の組成物を加圧充填する。
【0015】次に、Si、ムライトあるいはチタン酸ア
ルミをオイル等の有機バインダと混練した第2の組成物
をその上に加圧充填し、燃焼室となるその上面を所望の
形状に形成する。
ルミをオイル等の有機バインダと混練した第2の組成物
をその上に加圧充填し、燃焼室となるその上面を所望の
形状に形成する。
【0016】次に、これら第1、第2の組成物を脱脂し
て、N2雰囲気中で焼成すると、これら組成物がそれぞ
れ強化層、断熱層として外周部材の内面で強固に結合し
たピストンヘッドを得ることができる。さらに、上記外
周部材に予め形成されている断熱ピストンヘッドの取付
けボス部をピストンスカート部材の中央取り付け用の孔
に嵌合係止して、断熱ピストンが完成する。
て、N2雰囲気中で焼成すると、これら組成物がそれぞ
れ強化層、断熱層として外周部材の内面で強固に結合し
たピストンヘッドを得ることができる。さらに、上記外
周部材に予め形成されている断熱ピストンヘッドの取付
けボス部をピストンスカート部材の中央取り付け用の孔
に嵌合係止して、断熱ピストンが完成する。
【0017】
【実施例】以下、図面に示されている本発明の一実施例
について詳細に説明する。
について詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明にかかる断熱ピストンの断
面図である。この断熱ピストンは、ピストンヘッド部1
0と金属製のピストンスカート部20とから構成される
。ピストンヘッド部10は、浅いカップ状を呈した断熱
材保持部11aと該断熱材保持部11aの下面中央にボ
ス部11bを形成したクラウン部11を有する。クラウ
ン部11の断熱材保持部11aの外径はピストンスカー
ト部20の外径と同じである。断熱材保持部11aの内
側には、全周にわたって浅い数条の溝11cが形成され
ている。また、ボス部11bの中央には、貫通穴11d
が設けられている。クラウン部11は、緻密質セラミッ
クス例えば、Si3N4 微粉末を圧縮成形して焼結し
たセラミックス焼結体により一体的に構成されている。
面図である。この断熱ピストンは、ピストンヘッド部1
0と金属製のピストンスカート部20とから構成される
。ピストンヘッド部10は、浅いカップ状を呈した断熱
材保持部11aと該断熱材保持部11aの下面中央にボ
ス部11bを形成したクラウン部11を有する。クラウ
ン部11の断熱材保持部11aの外径はピストンスカー
ト部20の外径と同じである。断熱材保持部11aの内
側には、全周にわたって浅い数条の溝11cが形成され
ている。また、ボス部11bの中央には、貫通穴11d
が設けられている。クラウン部11は、緻密質セラミッ
クス例えば、Si3N4 微粉末を圧縮成形して焼結し
たセラミックス焼結体により一体的に構成されている。
【0019】断熱材保持部11aの内側には、多孔質の
セラミックス強化層12と、同じく多孔質のセラミック
ス断熱層13と、緻密なセラミックス薄層14とが積層
された積層体が配置されている。セラミックス強化層1
2は、Si3N4 をマトリックスとしてセラミックス
に転化された多孔質の強化層であって、上記複数の溝1
1cの中にまで十分に入り込み、かつ溝11cを含む断
熱材保持部11aの内面と密着接合している。セラミッ
クス断熱層13は、多孔質の複合セラミックスであって
、その側部は断熱材保持部11aの内面と密着接合して
いることは勿論のことである。そして、セラミックス強
化層12とセラミックス断熱層13との境界面は、はっ
きりとセパレートされているわけではなく、両者が混然
一体となった極めて薄い層部分が存在するが、この薄層
は焼結によってセラミックス強化層12とセラミックス
断熱層13を形成するときに生じるもので、この薄層の
ために両層は強固に接合される。セラミックス断熱層1
3の上面には緻密なセラミックス薄層14が密着してい
る。緻密なセラミックス薄層14は、例えば非晶質のシ
リコンナイトライド膜により形成されている。緻密なセ
ラミックス薄層14とセラミックス断熱層13との間の
境界面にも、両者が混然一体となった極めて薄い層部分
が存在しており、この薄層は焼結によってセラミックス
薄層14とセラミックス断熱層13を形成するときに生
じるもので、この薄層のために両層は強固に接合される
。
セラミックス強化層12と、同じく多孔質のセラミック
ス断熱層13と、緻密なセラミックス薄層14とが積層
された積層体が配置されている。セラミックス強化層1
2は、Si3N4 をマトリックスとしてセラミックス
に転化された多孔質の強化層であって、上記複数の溝1
1cの中にまで十分に入り込み、かつ溝11cを含む断
熱材保持部11aの内面と密着接合している。セラミッ
クス断熱層13は、多孔質の複合セラミックスであって
、その側部は断熱材保持部11aの内面と密着接合して
いることは勿論のことである。そして、セラミックス強
化層12とセラミックス断熱層13との境界面は、はっ
きりとセパレートされているわけではなく、両者が混然
一体となった極めて薄い層部分が存在するが、この薄層
は焼結によってセラミックス強化層12とセラミックス
断熱層13を形成するときに生じるもので、この薄層の
ために両層は強固に接合される。セラミックス断熱層1
3の上面には緻密なセラミックス薄層14が密着してい
る。緻密なセラミックス薄層14は、例えば非晶質のシ
リコンナイトライド膜により形成されている。緻密なセ
ラミックス薄層14とセラミックス断熱層13との間の
境界面にも、両者が混然一体となった極めて薄い層部分
が存在しており、この薄層は焼結によってセラミックス
薄層14とセラミックス断熱層13を形成するときに生
じるもので、この薄層のために両層は強固に接合される
。
【0020】なお、緻密なセラミックス薄層14の上面
には燃焼室となる窪み15が形成されている。
には燃焼室となる窪み15が形成されている。
【0021】ピストンスカ−ト部20は、前述の如き従
来のものと同様、アルミニウムにより構成され、コップ
を逆さまにしたような形状を有し、側面外側上端には、
ピストンリングを嵌合させる数条の溝21が設けられて
いる。ピストンスカート部20の上板部分22の中央に
は穴23が設けられている。ピストンスカート部20の
内部には、コンロッドを軸承するためのベアリング部2
4が設けられている。
来のものと同様、アルミニウムにより構成され、コップ
を逆さまにしたような形状を有し、側面外側上端には、
ピストンリングを嵌合させる数条の溝21が設けられて
いる。ピストンスカート部20の上板部分22の中央に
は穴23が設けられている。ピストンスカート部20の
内部には、コンロッドを軸承するためのベアリング部2
4が設けられている。
【0022】なお、上述のように構成されたピストンヘ
ッド部10は次のようにしてピストンスカート部20と
組合されて、断熱ピストンを構成する。すなわち、ピス
トンヘッド部10の下面に設けられた取付け用のボス部
11bをピストンスカート部20の穴23に挿通し、こ
のピストンヘッド部10をたとえばメタルフロー法によ
ってピストンスカート部20の上面に強固に接合して、
断熱ピストンを構成する。なお、ピストンヘッド部10
とピストンスカート部20との間には空気層8が形成さ
れる。この空気層8は、ピストンヘッド部10からピス
トンスカ−ト部20方向へ逃げ去る熱を遮断する断熱層
の役割を果すものである。
ッド部10は次のようにしてピストンスカート部20と
組合されて、断熱ピストンを構成する。すなわち、ピス
トンヘッド部10の下面に設けられた取付け用のボス部
11bをピストンスカート部20の穴23に挿通し、こ
のピストンヘッド部10をたとえばメタルフロー法によ
ってピストンスカート部20の上面に強固に接合して、
断熱ピストンを構成する。なお、ピストンヘッド部10
とピストンスカート部20との間には空気層8が形成さ
れる。この空気層8は、ピストンヘッド部10からピス
トンスカ−ト部20方向へ逃げ去る熱を遮断する断熱層
の役割を果すものである。
【0023】次に、上記に示すようなピストンヘッド部
の製造方法について詳細に説明する。
の製造方法について詳細に説明する。
【0024】図2は、本発明にかかる断熱ピストンに使
用されるピストンヘッド部の製造の途中過程を、その製
造装置とともに示した断面図である。
用されるピストンヘッド部の製造の途中過程を、その製
造装置とともに示した断面図である。
【0025】図2において、121は円筒状をした外型
であり、内部に段部121aが形成されている。外型1
21の下方の内径は、前記クラウン部11の断熱材保持
部11aの外径と同じであり、その上方の内径は、前記
クラウン部11の断熱材保持部11aの上端の内径と同
じである。
であり、内部に段部121aが形成されている。外型1
21の下方の内径は、前記クラウン部11の断熱材保持
部11aの外径と同じであり、その上方の内径は、前記
クラウン部11の断熱材保持部11aの上端の内径と同
じである。
【0026】そして、円筒形状の外型121の下方から
、その内径と一致する大きさのクラウン部11が嵌め込
まれ、外型121の内面に形成されている約1mmの段
部121aまで押し込まれる。しかる後、外型121の
下面からクラウン部材11を下方から支持する支持治具
122を挿入する。この支持治具122の挿入によって
、クラウン部11の貫通穴11dは閉塞される。
、その内径と一致する大きさのクラウン部11が嵌め込
まれ、外型121の内面に形成されている約1mmの段
部121aまで押し込まれる。しかる後、外型121の
下面からクラウン部材11を下方から支持する支持治具
122を挿入する。この支持治具122の挿入によって
、クラウン部11の貫通穴11dは閉塞される。
【0027】次に、外型121の中に保持されたクラウ
ン部11の断熱材保持部11aの中にSi粉末、Si3
N4 粉末及びオイルを十分に混練した第1の組成物1
2’が流し込まれ、これを上からプランジャ123によ
り軽く加圧する。次に、Si粉末、チタン酸アルミ粉末
をオイル等の有機バインダと混練した第2の組成物13
’を第1の組成物12’のうえに流し込み、今度はプラ
ンジャ123により第1及び第2の組成物に十分な圧力
を加える。 この時、プランジャ123の下面の凸部123aの形状
によって、ピストン上面の燃焼室となる窪みが形成され
るとともに、クラウン部材11の断熱材保持部11aの
内側に設けられた溝11cの隅々まで第1の組成物12
’が行きわたる。
ン部11の断熱材保持部11aの中にSi粉末、Si3
N4 粉末及びオイルを十分に混練した第1の組成物1
2’が流し込まれ、これを上からプランジャ123によ
り軽く加圧する。次に、Si粉末、チタン酸アルミ粉末
をオイル等の有機バインダと混練した第2の組成物13
’を第1の組成物12’のうえに流し込み、今度はプラ
ンジャ123により第1及び第2の組成物に十分な圧力
を加える。 この時、プランジャ123の下面の凸部123aの形状
によって、ピストン上面の燃焼室となる窪みが形成され
るとともに、クラウン部材11の断熱材保持部11aの
内側に設けられた溝11cの隅々まで第1の組成物12
’が行きわたる。
【0028】このように形成されたピストンヘッド部1
0を外型121から取りはずし、これを脱脂炉内に挿入
した後、最高 500℃まで加熱し、オイルを揮発除去
する。その後、9.5kg/cm2 の圧力に設定され
たN2 雰囲気中で焼成すると、充填されている各組成
物が反応焼結Si3N4 をマトリックスとした多孔の
セラミックス強化層12及びセラミックス断熱層13に
転化する。
0を外型121から取りはずし、これを脱脂炉内に挿入
した後、最高 500℃まで加熱し、オイルを揮発除去
する。その後、9.5kg/cm2 の圧力に設定され
たN2 雰囲気中で焼成すると、充填されている各組成
物が反応焼結Si3N4 をマトリックスとした多孔の
セラミックス強化層12及びセラミックス断熱層13に
転化する。
【0029】最後に、トルエンで希釈したポリシラザン
溶液中に、ピストンヘッド部10の上面部分を浸し、そ
れをNH3 中で再度加熱し、上面部分のポリマーを非
晶質のシリコンナイトライド膜からなる緻密なセラミッ
クス薄層14を形成する。
溶液中に、ピストンヘッド部10の上面部分を浸し、そ
れをNH3 中で再度加熱し、上面部分のポリマーを非
晶質のシリコンナイトライド膜からなる緻密なセラミッ
クス薄層14を形成する。
【0030】こうして、第1の組成物を出発原料として
形成されるセラミックス強化層12は、強度が高く、し
かも焼成時の収縮がほとんどないため、断熱材保持部1
1aの内側とセラミックス強化層12との密着性が極め
て良好である。又、第2の組成物を出発原料として形成
されるセラミックス断熱層13は、断熱性に優れ、燃焼
室からピストンヘッド部10を通じて外部に流出する熱
を十分に少なくできる。
形成されるセラミックス強化層12は、強度が高く、し
かも焼成時の収縮がほとんどないため、断熱材保持部1
1aの内側とセラミックス強化層12との密着性が極め
て良好である。又、第2の組成物を出発原料として形成
されるセラミックス断熱層13は、断熱性に優れ、燃焼
室からピストンヘッド部10を通じて外部に流出する熱
を十分に少なくできる。
【0031】このようにして構成されたピストンヘッド
を有する断熱ピストンをディーゼルエンジンに組み込み
、約2000時間の耐久テストを行った。その結果、ピ
ストンヘッドの破損等の異常事態は発生せず、熱効率は
従来のピストンヘッドに比較して約17%向上した。
を有する断熱ピストンをディーゼルエンジンに組み込み
、約2000時間の耐久テストを行った。その結果、ピ
ストンヘッドの破損等の異常事態は発生せず、熱効率は
従来のピストンヘッドに比較して約17%向上した。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明にかか
る断熱ピストンは、セラミックス製のピストンヘッド部
に、強度が高いセラミックス強化層と、その上に断熱性
に優れたセラミックス断熱層を積層した積層体を構成部
品として保持せしめたので、従来のものと比較して部品
数も少なく高精度の部品も少ないため、簡単かつ安価に
構成できる。また、本発明の緻密なセラミックス薄層は
従来の天井板と比較して薄く構成されているため、この
薄層を介してピストンヘッド部のクラウン部方向へ逃げ
去る熱量は従来のものより大幅に少なくなる。さらに、
前記積層体は、ピストンヘッド部のクラウン部の内側と
強固に接着しているので従来のようなセラミックス焼結
体の薄板からなる天井板をピストンヘッドの最上端部に
貼着した場合と比較して、加熱、冷却が短時間のうちに
多く繰り返された場合でも、ピストンヘッド部が破壊さ
れる様なことはない。
る断熱ピストンは、セラミックス製のピストンヘッド部
に、強度が高いセラミックス強化層と、その上に断熱性
に優れたセラミックス断熱層を積層した積層体を構成部
品として保持せしめたので、従来のものと比較して部品
数も少なく高精度の部品も少ないため、簡単かつ安価に
構成できる。また、本発明の緻密なセラミックス薄層は
従来の天井板と比較して薄く構成されているため、この
薄層を介してピストンヘッド部のクラウン部方向へ逃げ
去る熱量は従来のものより大幅に少なくなる。さらに、
前記積層体は、ピストンヘッド部のクラウン部の内側と
強固に接着しているので従来のようなセラミックス焼結
体の薄板からなる天井板をピストンヘッドの最上端部に
貼着した場合と比較して、加熱、冷却が短時間のうちに
多く繰り返された場合でも、ピストンヘッド部が破壊さ
れる様なことはない。
【0033】このほか、本発明の製造方法では、あらか
じめ用意されたピストンヘッドのクラウン部に、順次セ
ラミックス強化層となる組成物を充填し、続いてセラミ
ックス断熱層となるセラミックス組成物を充填した後、
それらを反応焼結せしめ、その上面にセラミックス薄層
を形成するというプロセスを採用することによって、簡
単に断熱性に優れたピストンを作成することができ、ま
た外周部材との間の密着性もよく、信頼性に優れた断熱
ピストンの製造方法を提供できる。
じめ用意されたピストンヘッドのクラウン部に、順次セ
ラミックス強化層となる組成物を充填し、続いてセラミ
ックス断熱層となるセラミックス組成物を充填した後、
それらを反応焼結せしめ、その上面にセラミックス薄層
を形成するというプロセスを採用することによって、簡
単に断熱性に優れたピストンを作成することができ、ま
た外周部材との間の密着性もよく、信頼性に優れた断熱
ピストンの製造方法を提供できる。
【図1】本発明の断熱ピストンの構造を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明にかかる断熱ピストンに使用されるピス
トンヘッド部の製造の途中過程をその製造装置とともに
示した断面図である。
トンヘッド部の製造の途中過程をその製造装置とともに
示した断面図である。
【図3】断熱ピストンの従来構造の一例を示す断面図で
ある。
ある。
10・・ピストンヘッド部
11・・クラウン部
11a・・断熱材保持部
12・・セラミックス強化層
13・・セラミックス断熱層
14・・緻密なセラミックス薄層
20・・ピストンスカ−ト部
121・・外型、
122・・支持治具、
123・・プランジャ
Claims (7)
- 【請求項1】金属製のピストンスカート部の上部に断熱
材にて形成されたピストンヘッド部を設けた断熱ピスト
ンにおいて、前記ピストンヘッド部は、カップ状を呈し
緻密質セラミックスからなるクラウン部を有し、このク
ラウン部内は多孔質セラミックスで充填され、かつ該充
填部分の上層が気孔を15vol%以上含みかつ、Si
、N、O、AlのすべてかあるいはこれにTiを加えた
元素群よりなる多孔質層であり、充填部分の下層がシリ
コンナイトライドかシリコンナイトライドとシリコンカ
−バイドの複合セラミックスであり、かつこの充填部分
はクラウン部と密接接着されていることを特徴とする断
熱ピストン。 - 【請求項2】前記充填部分の上面に緻密なセラミックス
薄層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
の断熱ピストン。 - 【請求項3】前記緻密なセラミックス薄層が非晶質薄層
であることを特徴とする請求項2に記載の断熱ピストン
。 - 【請求項4】前記充填部分は、前記クラウン部内面に形
成された溝内に食い込んで密接接着されていることを特
徴とする請求項1に記載の断熱ピストン。 - 【請求項5】緻密なセラミックス焼結体からなるカップ
状のクラウン部の内部に金属シリコン粉末、セラミック
ス粉末及びバインダ材からなる第1の組成物を充填して
加圧するステップと、前記第1の組成物とは粒子の種類
及びその配合量を異にする第2の組成物を前記クラウン
部の内部の上記第1の組成物上に積層充填して加圧する
ステップと、前記第1、第2の組成物に含有されている
バインダ材を除去するステップと、前記第1、第2の組
成物を窒素雰囲気中で焼成するステップとによりピスト
ンヘッド部を製造することを特徴とする請求項1に記載
の断熱ピストンの製造方法。 - 【請求項6】前記バインダ材は、常温においては液状を
なしていることを特徴とする請求項6に記載の断熱ピス
トンの製造方法。 - 【請求項7】前記外周部材に予め断熱ピストンヘッドの
取付けボス部を形成し、この取付けボス部をピストンス
カート部材の中央取り付け孔に嵌合係止したことを特徴
とする前記請求項6に記載の断熱ピストンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8187791A JP2964102B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 断熱ピストンとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8187791A JP2964102B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 断熱ピストンとその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04292486A true JPH04292486A (ja) | 1992-10-16 |
| JP2964102B2 JP2964102B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=13758688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8187791A Expired - Fee Related JP2964102B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 断熱ピストンとその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2964102B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100680532B1 (ko) * | 2004-12-17 | 2007-02-08 | 현대자동차주식회사 | 다공성 열활성체의 연소실 장착구조 |
| WO2017082136A1 (ja) * | 2015-11-09 | 2017-05-18 | いすゞ自動車株式会社 | スチールピストン、スチールピストンの冷却方法、及びスチールピストンの製造方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110756806B (zh) * | 2019-11-13 | 2022-05-17 | 北京工业大学 | 一种基于激光选区熔化技术的Ti/Al异种合金的成形方法 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP8187791A patent/JP2964102B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100680532B1 (ko) * | 2004-12-17 | 2007-02-08 | 현대자동차주식회사 | 다공성 열활성체의 연소실 장착구조 |
| WO2017082136A1 (ja) * | 2015-11-09 | 2017-05-18 | いすゞ自動車株式会社 | スチールピストン、スチールピストンの冷却方法、及びスチールピストンの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2964102B2 (ja) | 1999-10-18 |
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