JPH04293719A - 低温靱性に優れ、ヤング率の高い高強度構造用鋼板の製造法 - Google Patents
低温靱性に優れ、ヤング率の高い高強度構造用鋼板の製造法Info
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- JPH04293719A JPH04293719A JP8109091A JP8109091A JPH04293719A JP H04293719 A JPH04293719 A JP H04293719A JP 8109091 A JP8109091 A JP 8109091A JP 8109091 A JP8109091 A JP 8109091A JP H04293719 A JPH04293719 A JP H04293719A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温靱性に優れ、且つ
圧延方向に直角な方向(以下C方向と称す)のヤング率
を飛躍的に向上させた高強度構造用鋼板を効率よく経済
的に製造する方法に関するものである。
圧延方向に直角な方向(以下C方向と称す)のヤング率
を飛躍的に向上させた高強度構造用鋼板を効率よく経済
的に製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼板の剛性は形状が一定ならば
ヤング率に比例する。
ヤング率に比例する。
【0003】従来鋼においては、単結晶や電磁鋼板のよ
うな特殊な例を除くとヤング率はほぼ21000kgf
/mm2 で一定と考えられていたため、特に注目すべ
き材質特性とは見られていなかった。
うな特殊な例を除くとヤング率はほぼ21000kgf
/mm2 で一定と考えられていたため、特に注目すべ
き材質特性とは見られていなかった。
【0004】しかし、近年使用上の特定方向の剛性向上
が求められ、これにC方向のヤング率を適用することが
検討されている。
が求められ、これにC方向のヤング率を適用することが
検討されている。
【0005】この方法によると、板厚の増大や、形状の
変更を行うことなしに構造物の剛性を高めることが可能
である。
変更を行うことなしに構造物の剛性を高めることが可能
である。
【0006】一方、高ヤング率鋼に関する提案は種々あ
り、その何れもが二相域あるいはフェライト域での圧延
加工により圧延集合組織を発達させ、鋼板特定方向のヤ
ング率を向上させるものである。
り、その何れもが二相域あるいはフェライト域での圧延
加工により圧延集合組織を発達させ、鋼板特定方向のヤ
ング率を向上させるものである。
【0007】例えば特公昭58−14849号公報に、
高ヤング率鋼材の製造法が開示されている。ここに開示
された高ヤング率鋼材の製造法は、化学成分を規定した
鋼を二相域圧延し、圧延仕上げ後300℃までの冷却速
度を制御し、次いで700℃以下の温度で焼き戻すこと
により、C方向のヤング率を約10%程度高めうるとさ
れている。
高ヤング率鋼材の製造法が開示されている。ここに開示
された高ヤング率鋼材の製造法は、化学成分を規定した
鋼を二相域圧延し、圧延仕上げ後300℃までの冷却速
度を制御し、次いで700℃以下の温度で焼き戻すこと
により、C方向のヤング率を約10%程度高めうるとさ
れている。
【0008】また、特公昭62−4448号公報には、
Cを0.03重量%未満とした鋼を、Ar3 以下60
0℃以上の温度範囲での圧下率を規定し、450℃以上
720℃以下で巻取ることにより、C方向のヤング率を
最高24300kgf/mm2 まで高める方法が記載
されている。
Cを0.03重量%未満とした鋼を、Ar3 以下60
0℃以上の温度範囲での圧下率を規定し、450℃以上
720℃以下で巻取ることにより、C方向のヤング率を
最高24300kgf/mm2 まで高める方法が記載
されている。
【0009】ところで、従来、鋼材の強度及び靱性に優
れた構造用鋼板の製造方法として、焼入れ焼き戻しする
方法がある。
れた構造用鋼板の製造方法として、焼入れ焼き戻しする
方法がある。
【0010】鋼材の強度、靱性を改善する技術を総括す
ると、1)調質処理による強靱化法としての特公昭45
−36100号公報、2)靱性の大幅な改善に有効なN
iの増量と調質処理を組み合わせた特公昭53−416
14号公報、3)調質処理に先立つ再加熱処理を含む前
処理を追加した特公昭46−27139号公報、4)調
質処理に先立つ加熱処理を含む前処理とNiの添加を組
合わせた特公昭46−13498号公報、特公昭51−
19409号公報、特公昭49−14971号公報、5
)急速・短時間熱処理法としての特公昭46−1694
号公報、特開昭55−2761号公報に大別される。
ると、1)調質処理による強靱化法としての特公昭45
−36100号公報、2)靱性の大幅な改善に有効なN
iの増量と調質処理を組み合わせた特公昭53−416
14号公報、3)調質処理に先立つ再加熱処理を含む前
処理を追加した特公昭46−27139号公報、4)調
質処理に先立つ加熱処理を含む前処理とNiの添加を組
合わせた特公昭46−13498号公報、特公昭51−
19409号公報、特公昭49−14971号公報、5
)急速・短時間熱処理法としての特公昭46−1694
号公報、特開昭55−2761号公報に大別される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た方法は何れも実用時に次に述べる様な問題点を有して
おり、それぞれに改善が待たれている。
た方法は何れも実用時に次に述べる様な問題点を有して
おり、それぞれに改善が待たれている。
【0012】まずヤング率に関しては、特公昭58−1
4849号公報の方法では、ヤング率を向上させるため
集合組織の形成を著しく促進させる圧延法(α−γ二相
域大圧下圧延)が適用されているが、母材靱性の確保が
困難で、そのため保証温度は0℃であり、一段と厳しい
安全性確保の視点から、近年構造物の重要部材に求めら
れている−60℃以下の低温靱性を満たさない。更に、
近年造船メーカーが進めている運行燃費の低減から、船
体の軽量化に対応して、板厚を減肉しても必要な強度と
剛性が得られる鋼板としての要望を満たさない。
4849号公報の方法では、ヤング率を向上させるため
集合組織の形成を著しく促進させる圧延法(α−γ二相
域大圧下圧延)が適用されているが、母材靱性の確保が
困難で、そのため保証温度は0℃であり、一段と厳しい
安全性確保の視点から、近年構造物の重要部材に求めら
れている−60℃以下の低温靱性を満たさない。更に、
近年造船メーカーが進めている運行燃費の低減から、船
体の軽量化に対応して、板厚を減肉しても必要な強度と
剛性が得られる鋼板としての要望を満たさない。
【0013】また、特公昭62−4448号公報による
方法はC≦0.03%の成分限定を必須としており、T
S30kgf/mm2 以下の鋼板を対象とする製造方
法に関するものであり、本発明が対象としている構造用
鋼TS40kgf/mm2 以上の強度を満たさない。
方法はC≦0.03%の成分限定を必須としており、T
S30kgf/mm2 以下の鋼板を対象とする製造方
法に関するものであり、本発明が対象としている構造用
鋼TS40kgf/mm2 以上の強度を満たさない。
【0014】強度、靱性に関しては、
1)従来の調質処理による強靱化法で得られる強度靱性
のレベルには限界がある、 2)靱性の大幅な改善に有効なNiの増量と調質処理を
組み合わせた方法がある、 3)調質処理に先立つ加熱処理を含む前処理を追加した
方法がある、 4)調質処理に先立つ加熱処理を含む前処理とNiの添
加を組み合わせた方法では高価なNi元素を多量に使用
したり、熱処理工程が付与されたりするため不可避的に
製造費が増大して経済的に不利である、5)又短時間熱
処理法では強度靱性の改善効果が期待されるものの、焼
き戻し処理迄に長時間を必要とし生産性の低下は避けら
れずに効率的な製造方法とは言えない、等の問題点があ
り、本発明は従来技術の問題点を解消し、効率よく、経
済的に高強度で低温靱性に優れたヤング率の高い構造用
鋼板を製造する方法を確立する。
のレベルには限界がある、 2)靱性の大幅な改善に有効なNiの増量と調質処理を
組み合わせた方法がある、 3)調質処理に先立つ加熱処理を含む前処理を追加した
方法がある、 4)調質処理に先立つ加熱処理を含む前処理とNiの添
加を組み合わせた方法では高価なNi元素を多量に使用
したり、熱処理工程が付与されたりするため不可避的に
製造費が増大して経済的に不利である、5)又短時間熱
処理法では強度靱性の改善効果が期待されるものの、焼
き戻し処理迄に長時間を必要とし生産性の低下は避けら
れずに効率的な製造方法とは言えない、等の問題点があ
り、本発明は従来技術の問題点を解消し、効率よく、経
済的に高強度で低温靱性に優れたヤング率の高い構造用
鋼板を製造する方法を確立する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、温度が
Ar3 点以上1250℃以下の構造用鋼鋼片を再結晶
終了温度以下Ar3 点以上で圧下率≧20%の熱間圧
延を行い、直ちに5℃/秒以上で冷却し、Ar3 点未
満で圧下率≧50%の二相域圧延し焼入れ後、1時間以
内に700℃以下の温度域で5分以上30分以下の焼き
戻し処理を行うことを特徴とする低温靱性に優れ、ヤン
グ率の高い高強度構造用鋼板の製造法である。
Ar3 点以上1250℃以下の構造用鋼鋼片を再結晶
終了温度以下Ar3 点以上で圧下率≧20%の熱間圧
延を行い、直ちに5℃/秒以上で冷却し、Ar3 点未
満で圧下率≧50%の二相域圧延し焼入れ後、1時間以
内に700℃以下の温度域で5分以上30分以下の焼き
戻し処理を行うことを特徴とする低温靱性に優れ、ヤン
グ率の高い高強度構造用鋼板の製造法である。
【0016】
【作用】本発明は、例えば特公昭58−14849号公
報に記載されるように、通常の溶接構造用鋼が所要の材
質を得るために従来から当該分野で使用されている添加
元素の種類と量を同様に使用して同等の作用と効果が得
られる。従って、これ等を含む鋼を対象とする。
報に記載されるように、通常の溶接構造用鋼が所要の材
質を得るために従来から当該分野で使用されている添加
元素の種類と量を同様に使用して同等の作用と効果が得
られる。従って、これ等を含む鋼を対象とする。
【0017】各成分元素につきその添加理由と量を以下
に示す。
に示す。
【0018】Cは鋼の強度を向上する有効な成分として
添加するものであるが、0.20%を超える過剰な含有
量では二相域圧延時の変形抵抗を増して圧延を困難にす
るばかりか、溶接部に島状マルテンサイトを析出し、鋼
の靱性を著しく劣化させるので、0.20%以下に規制
する。
添加するものであるが、0.20%を超える過剰な含有
量では二相域圧延時の変形抵抗を増して圧延を困難にす
るばかりか、溶接部に島状マルテンサイトを析出し、鋼
の靱性を著しく劣化させるので、0.20%以下に規制
する。
【0019】Siは溶鋼の脱酸元素であり、また強度増
加元素として有用であるが、1.0%を超えて過剰に添
加すると鋼の加工性を低下させ、溶接部の靱性を劣化さ
せる。また、0.01%未満では脱酸効果が不十分なた
め、添加量を0.01〜1.0%に規制する。
加元素として有用であるが、1.0%を超えて過剰に添
加すると鋼の加工性を低下させ、溶接部の靱性を劣化さ
せる。また、0.01%未満では脱酸効果が不十分なた
め、添加量を0.01〜1.0%に規制する。
【0020】Mnも脱酸成分元素であり、0.3%未満
では鋼の清浄度を低下し、加工性を害する。また鋼材の
強度を向上する成分として0.3%以上添加する。しか
し、Mnは変態温度を下げるので、過剰の添加により二
相域で圧延するためには温度を下げるのが良く、変形抵
抗の上昇をきたすので、2.0%を上限とする。
では鋼の清浄度を低下し、加工性を害する。また鋼材の
強度を向上する成分として0.3%以上添加する。しか
し、Mnは変態温度を下げるので、過剰の添加により二
相域で圧延するためには温度を下げるのが良く、変形抵
抗の上昇をきたすので、2.0%を上限とする。
【0021】Al及びNは、Al窒化物による鋼の微細
化の他、圧延過程での固溶、析出により、鋼の結晶方位
の整合及び再結晶に有効な働きをさせるために添加する
。しかし、添加量が少ないときにはその効果がなく、過
剰の場合には鋼の靱性を劣化させるので、Al:0.0
01〜0.20%、N:0.020%以下に限定する。
化の他、圧延過程での固溶、析出により、鋼の結晶方位
の整合及び再結晶に有効な働きをさせるために添加する
。しかし、添加量が少ないときにはその効果がなく、過
剰の場合には鋼の靱性を劣化させるので、Al:0.0
01〜0.20%、N:0.020%以下に限定する。
【0022】以上が、本発明が対象とする鋼の基本成分
であるが、母材強度の上昇あるいは継手靱性の向上の目
的のため、要求される性質に応じて合金元素を添加する
。この場合は、変態温度を下げすぎると二相域での変形
抵抗が増し、圧延が困難になるので、Ni、Cr、Mo
、Cu、W、P、Co、V、Nb、Ti、Zr、Ta、
Hf、希土類元素、Y、Ca、Mg、Te、Se、Bを
1種類以上添加してよいが、合金の添加量としては合計
で4.5%以内に規制するのが好ましい。
であるが、母材強度の上昇あるいは継手靱性の向上の目
的のため、要求される性質に応じて合金元素を添加する
。この場合は、変態温度を下げすぎると二相域での変形
抵抗が増し、圧延が困難になるので、Ni、Cr、Mo
、Cu、W、P、Co、V、Nb、Ti、Zr、Ta、
Hf、希土類元素、Y、Ca、Mg、Te、Se、Bを
1種類以上添加してよいが、合金の添加量としては合計
で4.5%以内に規制するのが好ましい。
【0023】この様にして製造された鋼片の加熱温度は
、通常のこの種鋼片の加熱条件、即ち圧延中の温度低下
による圧延の作業性を配慮して900℃を下限とし、上
限はオーステナイトの粗大化防止から1250℃を上限
とする。
、通常のこの種鋼片の加熱条件、即ち圧延中の温度低下
による圧延の作業性を配慮して900℃を下限とし、上
限はオーステナイトの粗大化防止から1250℃を上限
とする。
【0024】又、再結晶終了温度以下且つAr3 点以
上での圧下率が20%未満では良好な低温靱性が得られ
ないため、再結晶終了温度以下且つAr3 点以上での
圧下率≧20%とした。
上での圧下率が20%未満では良好な低温靱性が得られ
ないため、再結晶終了温度以下且つAr3 点以上での
圧下率≧20%とした。
【0025】又、Ar3 点未満での圧下率が50%未
満では、ヤング率の向上が10%未満であるので、Ar
3 点未満の圧下率≧50%とした。
満では、ヤング率の向上が10%未満であるので、Ar
3 点未満の圧下率≧50%とした。
【0026】本発明者等は、前記従来技術が有する課題
を解消するために、下記の化学成分を有する一般的な構
造用鋼を用いて種々実験検討を繰り返した。
を解消するために、下記の化学成分を有する一般的な構
造用鋼を用いて種々実験検討を繰り返した。
【0027】
C :0.05〜0.15% Si:0.
15〜0.25% Mn:0.8〜1.6% Al:0
.01〜0.05% N :0.0020〜0.0050%
15〜0.25% Mn:0.8〜1.6% Al:0
.01〜0.05% N :0.0020〜0.0050%
【0028】そ
の結果、図1〜図4を得た。図1は、未再結晶域での圧
下量が25%、二相域での圧下量が50%の場合の途中
制御冷却速度とvTrsで表わす低温靱性の関係を示す
。
の結果、図1〜図4を得た。図1は、未再結晶域での圧
下量が25%、二相域での圧下量が50%の場合の途中
制御冷却速度とvTrsで表わす低温靱性の関係を示す
。
【0029】図に示すように、途中制御冷却速度が5℃
/秒以上になると−60℃以下での靱性可能なレベルに
靱性が改善されることを知見した。
/秒以上になると−60℃以下での靱性可能なレベルに
靱性が改善されることを知見した。
【0030】これは高温での滞留時間が短くなるために
フェライト粒、またはオーステナイト粒の粒成長が抑制
されるために靱性が向上するものと考えられる。
フェライト粒、またはオーステナイト粒の粒成長が抑制
されるために靱性が向上するものと考えられる。
【0031】図2は、図1で示した圧延条件で製造した
鋼を昇温速度0.5℃/秒、保定時間10分で種々の温
度で、焼き戻し処理を行い、焼戻温度とC方向のヤング
率の向上代(従来鋼の21,000kgf/mm2 レ
ベルに対して)との関係を示したものである。
鋼を昇温速度0.5℃/秒、保定時間10分で種々の温
度で、焼き戻し処理を行い、焼戻温度とC方向のヤング
率の向上代(従来鋼の21,000kgf/mm2 レ
ベルに対して)との関係を示したものである。
【0032】本発明者等はこの図から、ヤング率が改善
され適切な焼戻温度範囲があることを知見した。
され適切な焼戻温度範囲があることを知見した。
【0033】これはα+γ域あるいはα域の圧延時に圧
延方向と直角の方向に{211}〈111〉を主方位と
する結晶粒が形成され、更に該方位を主方位としない結
晶粒がフェライトの再結晶温度以上の焼戻し過程におい
て、{211}〈111〉を主方位とする結晶粒に置換
される結果と思われる。
延方向と直角の方向に{211}〈111〉を主方位と
する結晶粒が形成され、更に該方位を主方位としない結
晶粒がフェライトの再結晶温度以上の焼戻し過程におい
て、{211}〈111〉を主方位とする結晶粒に置換
される結果と思われる。
【0034】また、700℃以上の焼戻し処理を行うと
、ヤング率の向上はもはや望めないことを知得した。
、ヤング率の向上はもはや望めないことを知得した。
【0035】これは、特定且つ少数の結晶粒が、他の結
晶粒を合体し、成長していく過程で{211}〈111
〉を主方位とする結晶粒が消滅し、全体の結晶方位がラ
ンダム化するためと思われる。
晶粒を合体し、成長していく過程で{211}〈111
〉を主方位とする結晶粒が消滅し、全体の結晶方位がラ
ンダム化するためと思われる。
【0036】また、図3は、図1で示した圧延条件で製
造した鋼を焼戻温度650℃、昇温速度0.5℃/秒で
焼戻しを行った際の焼戻温度と保定時間とC方向のヤン
グ率の向上代(従来鋼の21,000kgf/mm2
レベルに対して)との関係を示したものである。
造した鋼を焼戻温度650℃、昇温速度0.5℃/秒で
焼戻しを行った際の焼戻温度と保定時間とC方向のヤン
グ率の向上代(従来鋼の21,000kgf/mm2
レベルに対して)との関係を示したものである。
【0037】本発明者等はこの図から、焼戻温度での保
定時間は、5分以上30分以内とすることが、前記した
圧延方向と直角の方向に{211}〈111〉方向を持
った集合組織を形成し、ヤング率を高めることを知得し
た。
定時間は、5分以上30分以内とすることが、前記した
圧延方向と直角の方向に{211}〈111〉方向を持
った集合組織を形成し、ヤング率を高めることを知得し
た。
【0038】また、図4は、図1で示した圧延条件で製
造した鋼を焼戻温度650℃、昇温速度0.5℃/秒、
保定時間10分で焼戻しを行った際の焼き入れ直後から
焼き戻しまでの経過時間と降伏強度、靱性との関係を示
したものである。
造した鋼を焼戻温度650℃、昇温速度0.5℃/秒、
保定時間10分で焼戻しを行った際の焼き入れ直後から
焼き戻しまでの経過時間と降伏強度、靱性との関係を示
したものである。
【0039】本発明者等はこの図から、焼き入れ直後か
ら焼き戻しまでの経過時間を1時間以内とすることが、
強度及び靱性を改善することを知得した。
ら焼き戻しまでの経過時間を1時間以内とすることが、
強度及び靱性を改善することを知得した。
【0040】(1)供試鋼
本発明の鋼成分は、前記した一般的な構造用鋼の元素と
添加量であれば何れの組合せでも良いのであるが、実施
例に用いた化学成分を表1に共に示す。
添加量であれば何れの組合せでも良いのであるが、実施
例に用いた化学成分を表1に共に示す。
【0041】これは構造用鋼の分野で強度レベルが異な
る代表的な例の化学成分でもある。
る代表的な例の化学成分でもある。
【0042】(2)製造条件及び材質結果製造条件及び
得られた材質を表2、3に示す。
得られた材質を表2、3に示す。
【0043】表1に示す供試鋼は、鋼番1、2が40キ
ロ級鋼、鋼番3〜6が50キロ級鋼、鋼番7が60キロ
級鋼である。又、供試鋼は必要に応じてV、Nb、Ni
、Ti、Cu、Cr、Mo等の合金元素を添加している
。
ロ級鋼、鋼番3〜6が50キロ級鋼、鋼番7が60キロ
級鋼である。又、供試鋼は必要に応じてV、Nb、Ni
、Ti、Cu、Cr、Mo等の合金元素を添加している
。
【0044】No.A1〜A14の本発明例は、何れも
低温靱性、ヤング率の各特性が優れた構造用鋼板が得ら
れた。
低温靱性、ヤング率の各特性が優れた構造用鋼板が得ら
れた。
【0045】即ち、低温靱性は−80℃〜−130℃と
優れ、C方向のヤング率はA1〜A7と同じ鋼種を用い
て焼き戻しを行わなかった比較例のB9〜B15のヤン
グ率と対比して明らかなごとく、向上代で5.0〜8.
0%向上し、従来の21,000kgf/mm2 レベ
ルに対し、15%以上の向上を示し、本発明の課題を十
分達成した構造用鋼板が得られた。
優れ、C方向のヤング率はA1〜A7と同じ鋼種を用い
て焼き戻しを行わなかった比較例のB9〜B15のヤン
グ率と対比して明らかなごとく、向上代で5.0〜8.
0%向上し、従来の21,000kgf/mm2 レベ
ルに対し、15%以上の向上を示し、本発明の課題を十
分達成した構造用鋼板が得られた。
【0046】また、焼入れ後焼戻までの経過時間の強度
、靱性に及ぼす影響については本発明例A1、A3、A
4は同じ成分のそれぞれB9、B11、B12の強度に
比べ、約2.0〜3.3kgf/mm2 上昇し、靱性
は−9℃〜−20℃改善されていた。
、靱性に及ぼす影響については本発明例A1、A3、A
4は同じ成分のそれぞれB9、B11、B12の強度に
比べ、約2.0〜3.3kgf/mm2 上昇し、靱性
は−9℃〜−20℃改善されていた。
【0047】これ等に対し、比較例のNo.B1〜B2
2はそれぞれに問題があり、前記要望を満たす構造用鋼
板が得られなかった。
2はそれぞれに問題があり、前記要望を満たす構造用鋼
板が得られなかった。
【0048】即ち、Ar3 点以下の二相域圧下率が5
0%未満の比較例No.B1、B5、B16は、ヤング
率の向上が所要の域に到達しなかった。
0%未満の比較例No.B1、B5、B16は、ヤング
率の向上が所要の域に到達しなかった。
【0049】加熱温度が1300℃と高い比較例のNo
.B2、B17、再結晶域での圧下率が20%未満の比
較例No.B4、B19、〜B22は共に靱性が不良で
計画した用途に使用できなかった。
.B2、B17、再結晶域での圧下率が20%未満の比
較例No.B4、B19、〜B22は共に靱性が不良で
計画した用途に使用できなかった。
【0050】途中冷却を行わなかったもの、及び途中冷
却の冷却速度が5℃/秒未満の比較例No.B18靱性
は−60℃レベルに達しなかった。
却の冷却速度が5℃/秒未満の比較例No.B18靱性
は−60℃レベルに達しなかった。
【0051】焼戻温度での保定時間が5分未満のB3、
B7、保定時間が30分以上のB8、焼戻温度が800
℃と高いB6は共にヤング率の向上が所要域に到達しな
かった。
B7、保定時間が30分以上のB8、焼戻温度が800
℃と高いB6は共にヤング率の向上が所要域に到達しな
かった。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】本発明は、低温靱性に優れ、高強度で且
つ特定方向の剛性(ヤング率)が15%程度と高い構造
用鋼板を、極めて高い生産性の下で円滑に安定して製造
することを可能としたもので、当該分野を中心に、産業
界にもたらす経済的効果は極めて大きい。
つ特定方向の剛性(ヤング率)が15%程度と高い構造
用鋼板を、極めて高い生産性の下で円滑に安定して製造
することを可能としたもので、当該分野を中心に、産業
界にもたらす経済的効果は極めて大きい。
【図1】途中制御冷却速度とvTrsで表示した低温靱
性の関係を示す図である。
性の関係を示す図である。
【図2】焼戻温度とC方向のヤング率の向上代の関係を
示す図である。
示す図である。
【図3】焼戻温度での保定時間とC方向のヤング率の向
上代の関係を示す図である。
上代の関係を示す図である。
【図4】焼入れ後焼戻しまでの経過時間と強度、靱性の
関係を示す図である。
関係を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 温度がAr3 点以上1250℃以下
の構造用鋼鋼片を再結晶終了温度以下Ar3 点以上で
圧下率≧20%の熱間圧延を行い、直ちに5℃/秒以上
で冷却し、Ar3 点未満で圧下率≧50%の二相域圧
延し焼入れ後、1時間以内に700℃以下の温度域で5
分以上30分以下の焼き戻し処理を行うことを特徴とす
る低温靱性に優れ、ヤング率の高い高強度構造用鋼板の
製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8109091A JPH04293719A (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 低温靱性に優れ、ヤング率の高い高強度構造用鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8109091A JPH04293719A (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 低温靱性に優れ、ヤング率の高い高強度構造用鋼板の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04293719A true JPH04293719A (ja) | 1992-10-19 |
Family
ID=13736695
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8109091A Withdrawn JPH04293719A (ja) | 1991-03-22 | 1991-03-22 | 低温靱性に優れ、ヤング率の高い高強度構造用鋼板の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04293719A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5462808A (en) * | 1993-09-03 | 1995-10-31 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Highly rigid composite material and process for its manufacture |
| US8057913B2 (en) * | 2004-07-27 | 2011-11-15 | Nippon Steel Corporation | Steel sheet having high young'S modulus, hot-dip galvanized steel sheet using the same, alloyed hot-dip galvanized steel sheet, steel pipe having high young'S modulus and methods for manufacturing the same |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63270980A (ja) * | 1987-04-28 | 1988-11-08 | Nippon Denso Co Ltd | 排出弁 |
| JPH01147148A (ja) * | 1987-12-01 | 1989-06-08 | Walbro Far East Inc | ロータリ絞り弁式膜型気化器の始動燃料供給装置 |
-
1991
- 1991-03-22 JP JP8109091A patent/JPH04293719A/ja not_active Withdrawn
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| US8057913B2 (en) * | 2004-07-27 | 2011-11-15 | Nippon Steel Corporation | Steel sheet having high young'S modulus, hot-dip galvanized steel sheet using the same, alloyed hot-dip galvanized steel sheet, steel pipe having high young'S modulus and methods for manufacturing the same |
| EP2700730A2 (en) | 2004-07-27 | 2014-02-26 | Nippon Steel & Sumitomo Corporation | Steel sheet having high Young's modulus, hot-dip galvanized steel sheet using the same, alloyed hot-dip galvanized steel sheet, steel pipe having high Young's modulus, and methods for manufacturing these |
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