JPH04299283A - 原子炉の燃料集合体 - Google Patents

原子炉の燃料集合体

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JPH04299283A
JPH04299283A JP3064962A JP6496291A JPH04299283A JP H04299283 A JPH04299283 A JP H04299283A JP 3064962 A JP3064962 A JP 3064962A JP 6496291 A JP6496291 A JP 6496291A JP H04299283 A JPH04299283 A JP H04299283A
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JP
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fuel
coolant
water
flow path
fuel assembly
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JP3064962A
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Atsuji Hirukawa
蛭 川 厚 治
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は沸騰水型原子炉(以下B
WRという)等の軽水炉用の燃料集合体に係わり、特に
燃料集合体間のウォーターギャップの流路抵抗を制御す
ることにより原子炉停止時の炉停止余裕の拡大を図ると
ともにUO2燃料とMOX燃料の混在する炉心において
、混在率の変化に対してボイド反応度係数の変化の小さ
い炉心を提供することができる燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】BWRの炉心に装架される従来の燃料集
合体の一例としては図28に示すように構成されたもの
があり、この燃料集合体1は角筒状のチャンネルボック
ス2内に燃料バンドル3を収容している。燃料バンドル
3は燃料棒11の複数本を、例えば8行8列の正方格子
状に配列して、その中央部に太径のウォーターロッド5
を配置し、これら燃料棒及びウォーターロッドは軸方向
に多段に配設されたスペーサ16により結束されている
。また各燃料棒11及びウォーターロッド5の上端部に
は上部端栓46が、下端部には下部端栓47がそれぞれ
固着され、さらに、上部端栓46が上部タイプレート1
2に、下部端栓47が下部タイプレート13にそれぞれ
支持されている。下部タイプレート13はその開口から
減速材と冷却材としての機能を併せ持つ炉水を図中矢印
に示すように内部に導入し、各燃料棒11相互間の間隙
を下から上方へ向けて昇流させ、その際に各燃料棒11
から放出される熱を除去して炉心上部へ流れ、気液二相
流となる。そして、ウォーターロッド5はその下端部の
開口5aより炉水を内部へ導入し、軸方向上方へ案内し
て排出口5bより外部へ流出させ、各燃料棒11の上端
部に案内する。ここで、ウォーターロッド5内を流れる
炉水は主として減速材として作用し、緩やかにウォータ
ーロッド内を流れ、炉心上部で前記気液二相流と合流し
て混合される。なお、図29に十字形の流路形状をした
ウォータークロス4をウォーターロッドの代わりに有す
る例を示す。ウォータークロス4はやはり下部に冷却材
取り入れ口(図示せず)を有し上端は十字形のままの開
放端である。
【0003】BWRの燃料集合体は図29に示すように
、集合体4体の中央に1本の十字形制御棒が配されたも
のが基本単位として炉心に装架されている。そのため図
18に示す斜線部分のように、制御棒によって中性子が
吸収される吸収領域が燃料集合体の制御棒側(以後W−
W側と言う)の狭い範囲に片寄り、反対側(以後N−N
側と呼ぶ)は制御棒による効果を受けていない。原子炉
における燃料集合体の取扱い作業を効率化するため燃料
集合体の大きさを拡大すると(図17参照)、従来より
も更に燃料集合体断面の中で吸収領域の割合が低下する
ため原子炉の炉停止余裕が不足することになる。
【0004】更にウランとプルトニウムの混合燃料(以
下MOX燃料と言う)を炉心にUO2燃料と混合装架す
る場合、UO2燃料に比較して中性子エネルギースペク
トルが硬くなり、ボイド係数が負値で大きくなる。そこ
で、従来MOX燃料を採用する場合、燃料集合体の中央
部の一部の燃料棒にのみMOX燃料ペレットを充填した
燃料棒を使用したり、MOX燃料集合体の炉心への装架
体数を制限するか、燃料集合体内部へ組み込むウォータ
ーロッドの本数を増加もしくはウォーターロッドの断面
積を増加する対応が必要になった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の燃料
集合体では、炉心における燃料集合体の運用制限または
UO2燃料集合体とMOX燃料集合体とで構造を変える
必要があった。また、燃料集合体中の燃料棒をウォータ
ーロッドに置き換えることによって、燃料集合体一体あ
たりに含まれる核燃料物質の量が減るので燃料経済性も
悪くなる。本発明は単純な構造でこれらの欠点を改善す
る事ができる燃料集合体と炉心を提供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、上部タイプ
レートと、下部タイプレートと、上端部が前記上部タイ
プレートに保持され下端部が下部タイプレートに保持さ
れ内部に複数の燃料ペレットを充填した複数の燃料棒を
有し、冷却材流路を構成する角筒状のチャンネルボック
ス内に収容されている燃料集合体において、前記チャン
ネルボックスがN−N側の2面が二重壁で構成され、二
重壁の間のL字状部を冷却材が流れることを特徴とする
燃料集合体によって達成される。
【0007】前記部分二重構造のチャンネルボックスの
L字状部は上端、下端共閉じており、下部タイプレート
の燃料棒支持部よりやや上方で内壁または外壁に開口し
た冷却材入り口を有し、冷却材をL字状部の冷却材上昇
流路に導き上部タイプレートよりも下方のチャンネルボ
ックス内壁または外壁に開口した冷却材吐出口から排出
する。MOX燃料とUO2燃料を混合装架する場合は中
性子エネルギースペクトルの柔らかいUO2燃料集合体
は前記冷却材入り口、冷却材上昇流路、冷却材吐出口の
流動特性が定格炉心流量においても前記L字状部の冷却
材上昇流路内にボイドが大量に発生して、中性子エネル
ギースペクトルが硬くなるように設定する。中性子エネ
ルギースペクトルの硬いMOX燃料集合体は逆に前記冷
却材入り口、冷却材上昇流路、冷却材吐出口の流動特性
が定格炉心流量においても前記L字状部の冷却材上昇流
路内にボイドがほとんど発生せず、中性子エネルギース
ペクトルが柔らかくなるように設定する。このように、
チャンネルボックスのL字状部の冷却材流路の流動特性
の異なるチャンネルボックスをUO2燃料集合体とMO
X燃料集合体にそれぞれ組み合わせて炉心に装架する。
【0008】
【作用】炉心を構成する燃料集合体の制御棒と反対側の
(N−N側の)2面のL字状冷却材流路は、原子炉の出
力運転時は、ボイドが発生し中性子の吸収が少ないが、
停止時は冷却水が充満しN−N側が過減速状態となり水
が吸収材として作用して燃料集合体の中性子増倍率を大
きく低下させる。
【0009】また、MOX燃料をUO2燃料と混合装架
する場合、炉心を構成する燃料集合体のチャンネルボッ
クスで囲まれた燃料束の構造が、UO2燃料集合体とM
OX燃料集合体でまったく同一で、部分二重構造のチャ
ンネルボックスのL字状冷却材流路用の冷却材出入口の
圧損特性のみが異なる燃料集合体を使用する事により、
炉心構成する燃料集合体の部品を統一できる。
【0010】水対燃料比を増加させて中性子エネルギー
スペクトルを柔らかくするために運転状態の炉心に単相
の水を導入する方法としてウォーターロッドの本数また
は断面積を増加させる方法と燃料集合体間のウォーター
ギャップ幅を増加させる方法がある。ウォーターギャッ
プ幅を増加させる方法の方が同一水対燃料比でも中性子
エネルギースペクトルを柔らかくし、その結果としてボ
イド反応度係数の絶対値が減少する効率がよい。そこで
、ウォーターギャップの領域を拡張するに当たってその
分を部分二重構造のチャンネルボックスのL字状部の領
域として取り込み、中性子エネルギースペクトルをやわ
らげる必要がある燃料集合体のみL字状部に単相の水を
流して、その必要のない集合体はL字状部に蒸気が充満
するようにして中性子エネルギースペクトルの制御がで
きる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図1および図3に基づ
いて説明する。
【0012】本実施例の燃料集合体10は、燃料棒11
、上部タイプレート12、下部タイプレート13、燃料
スペーサ16、チャンネルボックス17、及びウォータ
ーロッド19から構成されている。燃料棒11の上下端
部は、上部タイプレート12及び下部タイプレート13
にて保持される。ウォーターロッド19も、両端部が上
部タイプレート12及び下部タイプレート13に保持さ
れる。燃料スペーサ16は、燃料集合体10の軸方向に
複数配置され、燃料棒11、及びウォーターロッド19
の相互間の間隙を適切に保持する。燃料スペーサ16の
軸方向の位置はウォーターロッド19によって保持され
る。チャンネルボックス17は、上部タイプレート12
に取り付けられ、燃料スペーサ16で保持された燃料棒
11の束の外周を取り囲んでいる。このチャンネルボッ
クス17にはスペーサ22によって支持された内壁20
と外壁21によって間際27が形成されている。下部タ
イプレート13は、上端部に燃料棒支持部14を有し、
しかも燃料棒支持部14の下方に空間15を有している
。燃料棒支持部14が、燃料棒11及びウォーターロッ
ド19の下端部を支持している。燃料棒11は、図2に
示すように上部端栓46及び下部端栓47にて両端が密
封された被覆管45内に多数の燃料ペレット48を装架
したものである。ガスプレナム49が、被覆管45内の
上端部に設けられている。ウォーターロッド19の直径
は燃料棒11の外径より大きく、燃料集合体10の横断
面の中央部に配置されている。
【0013】本発明の特徴であるチャンネルボックス1
7の詳細構造を図4により説明する。チャンネルボック
ス17は、四角筒の内壁20、N−N側の2面に設けら
れた外壁21、スペーサ22、上端カバー24及び下端
カバー25から構成される。チャンネルボックス17の
内壁20、外壁21から構成される間隙27のチャンネ
ルボックス17の上下端は、カバー部24,25にて封
じられている。冷却材上昇流路27は下部に冷却材入口
29を有し、内壁20を通して下部タイプレート13の
燃料棒支持部14上方の燃料束内の冷却材流路の冷却材
をL字状部に取り入れる。
【0014】冷却材上昇流路27は上部タイプレート1
2よりも下方の位置で内壁20の吐出口32を通して燃
料束内の冷却材流路に開口している。ここで、吐出口3
2の軸方向位置は、燃料棒11内の燃料ペレット48の
充填されている上方のガスプレナム49の位置であるこ
とが望ましい。
【0015】ウォーターロッド19の詳細構造を図5に
より説明する。ウォーターロッド19は、内管35、外
管36、スペーサ37からなる。内管35はスペーサ3
7によって保持され、外管36の上端は端栓38で封じ
られており、端栓38は上部が上部タイプレート12内
に挿入され保持されている。内管35の上端は端栓38
の下面との間に隙間を有するか、もしくは上端の側面に
開口を有し、内管内の流路40(冷却材上昇流路)と環
状部の流路41(冷却材下降流路)とを結ぶ。スペーサ
37は環状部の冷却材下降流路41を確保できる様に開
口部を有している。外管36の下端は燃料棒支持部14
より上方に位置する環状端39で封じられており、下部
に冷却材吐出口43を有する。内管35の下端は下部タ
イプレート13の燃料棒支持部14を貫通して空間15
に開口する冷却材流入口42を有する。
【0016】燃料集合体を炉心に装架するとき、チャン
ネルボックスの部分2重構造の面を、図9に示すように
N−N側で互いに接するように装架する。このとき燃料
集合体の上部にW−W側とN−N側を区別する様上部タ
イプレートに表示機能を持たせ、また下部タイプレート
にも炉心支持格子(または支持金具)との噛み合わせ部
に誤装架防止機構を持たせても良い。
【0017】本実施例の燃料集合体をBWRの炉心に装
架して原子炉を運転すると、冷却水の大部分は下部タイ
プレート13の燃料棒支持部14に設けられた貫通口(
図1中では省略)を通って燃料棒11の間の冷却水流路
に導かれる。下部タイプレート13の空間15に流入し
た冷却水の残りはウォーターロッド19の冷却材流入口
42から冷却材上昇流路40内に流入し、さらに下降流
路41を介して吐出口43から燃料棒支持部14より上
方の位置の冷却水流路に吐出される。燃料棒11の間の
冷却水流路に導かれた冷却水の一部はチャンネルボック
ス17の冷却材入り口29を通り、チャンネルボックス
17の冷却材上昇流路27に入り、吐出口32から上部
タイプレート12より下方に位置する燃料棒11の間の
冷却水流路に戻される。
【0018】本発明の部分二重壁チャンネルボックスの
L字状流路の機能を図7〜図10を使って説明する。入
り口29と吐出口32の穴径共に小さく設定してあり、
原子炉停止時には流路27に充満している非沸騰の水は
、原子炉出力が上昇すると熱伝導とガンマ線による加熱
により蒸気ボイドが発生する。発生した蒸気は出口32
から出るが、その部分での流路抵抗が大きいため蒸気は
流路27の中に充満し、出入口間の差圧と水頭がバラン
スするまで液面をどんどん押し下げることになる。その
結果流路27はほぼ蒸気で満たされる。
【0019】原子炉の出力運転中のウォーターロッドま
たはウォータークロス内のボイド率及びチャンネルボッ
クスの二重壁部内のボイド率と、燃料集合体の冷却材流
量の関係が図6のようになるようウォーターロッドまた
はウォータークロスの冷却材入り口、吐出口、流路の流
動特性を設定することにより、炉心の冷却材流量の制御
を行うことによってボイド率の制御を行い、原子炉の出
力制御及びスペクトルシフト運転を行うことができる。
【0020】このように運転時と停止時とで、N−N側
の流路27の状態が、蒸気充満あるいは非沸騰水充満の
ように大きな水の密度の差をつけられるので図11の中
性子無限増倍率と水の密度依存性(水対燃料比で表示)
で示すように、本発明の燃料集合体は原子炉停止時に、
従来燃料集合体より過減速領域に移行することになる。 従って、原子炉停止時に従来燃料集合体より制御棒引き
抜き時のk∞の値が低下し、さらに制御棒挿入状態と引
き抜き状態のk∞の差が縮小するので炉停止余裕が増加
する。これは本発明の燃料集合体のN−N側にとっては
原子炉停止時にL字状冷却材流路を新しく導入したこと
により、そこに水の中性子吸収体が挿入されたことにな
り、制御棒の機能の一部を代替していることになる。
【0021】図12に示す燃料集合体10aは、図3に
示したウォーターロッド19を1本有する例と異なり前
記ウォーターロッド19が2本の例である。図13は十
字形のウォーターロッド19aを有する燃料集合体10
bの例である。図14は角形のウォーターロッド19b
を有する燃料集合体10cの例である。なお、図12か
ら図14において図15に示したウォーターロッドと同
様の部分には同一の符号を付し、その構成の説明は省略
する。図15はウォーターロッドの替わりにウォーター
クロス50を有した例である。この例では、チャンネル
ボックス17aは燃料支持部13b(図16参照)と結
合され、4個の小燃料束がウォータークロス50とチャ
ンネルボックス17aで囲まれた空間に配され、燃料支
持部13bの上に下部タイプレート13aが載る構造で
ある。4枚のL形板材51とチャンネルボックス内壁2
0とで囲まれた部分の冷却材流路53,54が前記のウ
ォーターロッドと同じ働きをする。ウォータークロス5
0の上下端部は封じられており、冷却材流路区画スペー
サ52の上端は流路53と54を連絡する様にウォータ
ークロス上端カバー材(図示せず)との間に間隙を有し
、スペーサ52の下端はウォータークロス下端カバー材
(図示せず)に接し、流路53と54を分離している。 冷却材上昇流路53の下端側壁に設けられた開口(図1
6参照)から冷却水を取り込み、流路53を上昇して上
端で反転して流路54を下降し、燃料棒支持部14a(
図16参照)より上方で小燃料束の流路に冷却水を導く
よう開口(図示せず)を設ける。このウォータークロス
を有する燃料集合体においてもウォータークロス50の
流動特性を図6の曲線Cの様な特性と一致させることに
より、同様な炉心流量によるスペクトルシフト効果を得
ることができる。
【0022】なおこれまでに示した実施例では、ウォー
タークロス、ウォーターロッドはスペクトルシフト効果
の大きい構造としているが、従来の様に内部が冷却材上
昇流路のみで、上端近傍で吐出する構造でも良い。この
場合スペクトルシフト効果が小さくなる。
【0023】図17に従来燃料集合体よりも燃料束全体
の大きさを20%以上大きくした場合の本発明の一実施
例を示す。この例は燃料束全体を6×6の小燃料束に分
割し、ウォータークロスを有するチャンネルボックに挿
入する構造である。6×6燃料束の中には2本のウォー
ターロッドを備えている。制御棒と反対側(N−N)の
チャンネルボックスの2面に本発明の特徴であるL字状
の流路が設けてある。この流路の存在により、従来の燃
料集合体よりも制御棒中性子吸収領域の割合が低下して
炉停止余裕が悪化するのをN−N側に過減速領域を設け
ることにより防いでいる。その結果燃料集合体の大型化
により、燃料交換作業における効率が向上する。
【0024】図20〜図23は本発明の部分二重チャン
ネルボックスをMOX燃料とUO2燃料の混合装架炉心
に適用した場合の実施例である。MOX燃料集合体のチ
ャンネルボックスは、冷却材入り口29及び吐出口32
の径を大きくして、80%炉心流量以上でL字状部の流
路のボイド率を5%以下にし、UO2燃料集合体のチャ
ンネルボックスは冷却材入り口29及び吐出口32の径
を小さくして80%炉心流量で環状部の流路のボイド率
を約90%にして炉心に装架する。冷却材吐出口32及
び43から吐出される冷却水は、冷却材入り口29及び
42から流入する冷却水の流量の多少に応じて液相また
は蒸気相となる。本実施例ではチャンネルボックスL字
状部内のボイド率については、図19曲線A、Bに示す
ように炉心流量80%でそれぞれ約90%、約5%にな
るよう入り口29、吐出口32及び流路27の仕様が決
めてある。曲線AがUO2燃料用、曲線BがMOX燃料
用のチャンネルボックスL字状部の流動特性を示す。ま
たウォーターロッドまたはウォータークロス内のボイド
率については、図19曲線Cに示すように炉心流量11
0%で約5%になるよう入り口42、吐出口43及び流
路40,41の仕様が決めてある。このように、MOX
燃料とUO2燃料にチャンネルボックスL字状部流路2
7の流量‐ボイド率特性の異なったチャンネルボックス
を使用して炉心に装架する。
【0025】本実施例の燃料集合体をBWRの炉心に装
架した場合の効果をBWRの運転の炉心出力、炉心流量
の特性例で説明する。100%定格出力を炉心流量80
−115%の間で確保する例を説明する。運転サイクル
の大半の期間(約70−80%)、炉心流量を80%に
保ち、制御棒による反応度調整で燃料の燃焼による反応
度変化に対応する。全制御棒を炉心から全引き抜きして
も定格出力が維持できなくなった時点から炉心流量を増
加させ、サイクル末で最大炉心流量の115%にする。 従って、サイクル運転中MOX燃料集合体のチャンネル
ボックス17のL字状流路27ではボイドが発生せず、
中性子エネルギースペクトルを柔らかくし、ボイド反応
度係数の絶対値を減少させる。これに対して、80%定
格炉心流量で運転するサイクルの大半の期間UO2燃料
集合体のチャンネルボックス17のL字状流路27では
ボイドが発生し、中性子エネルギースペクトルを硬くし
、L字状部の流路27による中性子の吸収を減少させる
。またUO2、MOX燃料集合体共に炉心流量100%
以下のサイクル大半の期間(約80%以上)に亘ってウ
ォーターロッド19またはウォータークロスの内部にボ
イドが生じており、中性子の減速効果を抑制してプルト
ニウム239の生成を促進する。またMOX燃料集合体
のL字状部流路27のボイド率はウォーターロッドの流
路40,41またはウォータークロスの流路53,54
のボイド率と同様に、低炉心流量時にボイド率が増加す
るので、従来のチャンネルボックス内の燃料棒11の周
囲の冷却材ボイド率の変化のみによる流量制御曲線より
傾きが急となり、原子炉の出力制御に好適である。
【0026】このように、チャンネルボックスのL字状
部の冷却水流路の流量‐ボイド率特性をUO2燃料とM
OX燃料で異なる様に設計すれば、炉心の燃料集合体ピ
ッチをMOX燃料の水対燃料比で最適化した場合もUO
2燃料を炉心に装架しても中性子経済が悪くならない。 特に使用済み核燃料の再処理によって得られるPuの蓄
積が多くなってきて、軽水炉での利用が必要になるとき
には、MOX燃料の炉心への装架量に関係なく、ボイド
反応度係数が一定であることが炉心特性上望ましい。B
WRでは炉心内のボイドが潰れて正の反応度が印加され
る様な圧力上昇過渡が炉心の過渡特性を決める代表的事
象となっており、重要である。本発明の炉心では、MO
X燃料のボイド反応度係数はUO2燃料と同等であり、
MOX燃料の炉心への装架量には制限は生じない。また
、圧力上昇過渡時にはUO2燃料集合体のチャンネルボ
ックス内L字状部のボイドが潰れて、UO2燃料は過減
速状態に移行または接近するので正の反応度の印加量が
減少する効果がある。またこのようにMOX燃料集合体
のボイド反応度係数の絶対値を緩和した炉心において、
ウォーターロッドまたはウォータークロスのスペクトル
シフト効果を組み合わせることにより、Pu239の蓄
積有効利用が図れて燃料経済性を向上することができる
。本発明によれば、単純な構造でMOX燃料集合体とU
O2燃料集合体のボイド反応度係数が接近するよう制御
ができる燃料集合体を提供できる。またこの構造のMO
X燃料集合体とUO2燃料集合体を使用する事により、
炉心のボイド反応度係数がMOX燃料集合体の装荷体数
にほとんど依存しない良好な炉心を構成する事ができる
。また本発明は約−2から−3$/rv(%)の低ボイ
ド反応度係数となるよう、MOX燃料集合体に対して、
ウォーターギャップ幅を最適化した炉心に、UO2燃料
集合体を装架した場合、UO2燃料にとって過減速状態
となり中性子経済が劣化するのを防止する事ができる。 さらに、スペクトルシフト効果を有するウォータークロ
スまたはウォーターロッドと組み合わせることにより、
低ボイド反応度係数の炉心でもPu239の有効利用が
できる。
【0027】図20はアイランド型MOX燃料集合体を
N−N側で4体集めて炉心に装架する例である。アイラ
ンド型でなく全燃料棒にMOX燃料を充填した全MOX
型燃料集合体でも良い。図中PはMOX燃料棒を示す。
【0028】図21はN−N側の燃料棒をMOX燃料と
して4体のMOX燃料集合体をN−N側に集めて炉心に
装架する例である。これにより、MOX燃料棒領域の中
性子エネルギースペクトルが硬くなるのをN−N側のL
字状流路部で緩和し、制御棒側はUO2燃料棒のみとし
て制御棒価値の低下を防止している。また、燃料集合体
間のスペクトルミスマッチを緩和する装架法である。
【0029】図22、図23は燃料集合体を4個の小燃
料束に分割した燃料集合体における実施例である。MO
X燃料棒は、UO2燃料棒と異なる工場または同一工場
内でも別個に分離された製造ラインで制作される。従っ
て、MOX燃料束として輸送等の取扱いが単独にできた
ほうが取扱上効率的である。そこで、小燃料束単位でU
O2燃料とMOX燃料を製作し、最後に大型燃料集合体
として組み立てる。その時、制御棒価値の低下を防止し
、またMOX燃料による中性子エネルギースペクトルの
硬化を防止する為、MOX燃料の小燃料束をN−N側の
流路27に面した位置にのみ挿入する。また、そのよう
な燃料集合体をN−N側に4体集めて炉心における隣接
燃料集合体間のスペクトルミスマッチを小さくすること
も考えられる。図22、図23で、一点鎖線で囲まれた
領域がMOX燃料の小燃料束を挿入する領域である。 図23の例では、L字状の流路が3領域に分割されN−
N側のコーナーの領域のみ流動特性が図19の曲線Bに
設定し、両側が曲線Aに設定されている例である。
【0030】図24、図25はチャンネルボックスの部
分二重壁の流路が上下2領域に分割され、下部は出力運
転中は蒸気が充満し、上部は前述の様にMOX燃料に対
しては図19の曲線Bの流動特性を有し、UO2燃料に
対しては曲線Aの流動特性を有する場合である。図24
がMOX燃料、図25がUO2燃料を示す。BWRの燃
料集合体では軸方向にボイド分布が存在するのでMOX
燃料に対して水対燃料比を最適化しても軸方向下部は過
減速状態になるという欠点が、この例では改善される。
【0031】なお本発明では、チャンネルボックスのL
字上流路27に出力運転時蒸気を充満させる場合、冷却
材の出入口をチャンネルボックスの内壁に設けているが
、出入口の差圧を小さくして蒸気の充満をより確実にす
るには、両方の穴を外壁21とした方が好適である。
【0032】本発明ではUO2燃料集合体のチャンネル
ボックスのL字状部に冷却水を流すことにしているが、
密封して空洞にする事も考えられる。しかし、空洞にす
ると常温常圧から高温高圧(約290度C、70気圧)
までの環境変化に対して空洞形状を維持するのは難しい
ので、本発明の様に冷却材を流して差圧を小さくする方
が好適である。
【0033】図26、図27は本発明と同様の機能を有
する変形のウォーターロッドをN−N側の燃料束の側面
に配した例である。このようにすると燃料に構造材が増
すという欠点が考えられる。しかし、MOX燃料とUO
2燃料でN−N側の水の量を変えるに当たって、これま
での例ではチャンネルボックスと燃料の誤った組み合わ
せトラブルの発生が考えられるが、燃料束側に一体とし
て組み込むことによりそれが防止できるという利点があ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば従来燃料集合体より制御
棒引き抜き時のkの値が低下し、さらに制御棒挿入状態
と引き抜き状態のkの差が縮小するので炉停止余裕が増
加する。  また本発明によれば従来燃料集合体よりも
燃料束の大きさを20%以上大きくした場合でも、この
L字状流路の存在により、従来の燃料集合体よりも制御
棒中性子吸収領域の割合が低下して炉停止余裕が悪化す
るのを、N−N側に過減速領域を設けることにより防い
でいる。その結果燃料集合体の大型化により、燃料交換
作業における効率が向上する。
【0035】本発明によれば、単純な構造でMOX燃料
集合体とUO2燃料集合体のボイド反応度係数が接近す
るよう制御ができる燃料集合体を提供できる。またこの
構造のMOX燃料集合体とUO2燃料集合体を使用する
事により、炉心のボイド反応度係数がMOX燃料集合体
の装架体数にほとんど依存しない良好な炉心を構成する
事ができる。
【0036】また本発明は約−2から−3$/rv(%
)の低ボイド反応度係数となるようMOX燃料集合体に
対してウォーターギャップ幅を最適化した炉心に、UO
2燃料集合体を装架した場合、UO2燃料にとって過減
速状態となり中性子経済が劣化するのを防止する事がで
きる。さらに、スペクトルシフト効果を有するウォータ
ークロスまたはウォーターロッドと組み合わせることに
より低ボイド反応度係数の炉心でもPu239の有効利
用ができる。
【0037】また本発明によれば、BWRの燃料集合体
では軸方向にボイド分布が存在するので、MOX燃料に
対して水対燃料比を最適化しても、軸方向下部は過減速
状態になるという欠点が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な1実施例である燃料集合体の縦
断面図。
【図2】図1に示された燃料棒の部分断面図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】図1のチャンネルボックスの詳細図。
【図5】図1のウォーターロッドの詳細図。
【図6】原子炉出力運転時の燃料集合体の冷却材流量と
ウォーターロッド、ウォータークロスまたはチャンネル
ボックスL字状流路内のボイド率の関係を示す特性図。
【図7】原子炉出力運転時と停止時のチャンネルボック
スのL字状流路の冷却材の相変化を示す図。
【図8】原子炉出力運転と停止時のチャンネルボックス
のL字状流路の冷却材の相変化を示す図。
【図9】原子炉出力運転と停止時のチャンネルボックス
のL字状流路の冷却材の相変化を示す図。
【図10】原子炉出力運転と停止時のチャンネルボック
スのL字状流路の冷却材の相変化を示す図。
【図11】本発明の炉停止余裕の改善を説明するkと水
対燃料比の関係図。
【図12】燃料集合体の他の実施例を示す断面図。
【図13】燃料集合体の他の実施例を示す断面図。
【図14】燃料集合体の他の実施例を示す断面図。
【図15】燃料集合体の他の実施例を示す断面図。
【図16】図15の縦断面図。
【図17】本発明を従来燃料より大型化した燃料集合体
に適用した図。
【図18】従来の燃料集合体における制御棒の中性子吸
収領域を示す図。
【図19】燃料集合体の冷却材流量とチャンネルボック
スL字状流路、ウォータークロス及びウォーターロッド
内のボイド率の関係を示す図。
【図20】MOX燃料集合体構成と炉心への装架例を示
す図。
【図21】MOX燃料集合体構成と炉心への装架例を示
す図。
【図22】MOX燃料集合体構成と炉心への装架例を示
す図。
【図23】MOX燃料集合体構成と炉心への装架例を示
す図。
【図24】MOX燃料集合体、UO2燃料集合体に対し
て軸方向2領域のチャンネルボックスL字状流路を適用
した場合の作用説明図。
【図25】MOX燃料集合体、UO2燃料集合体に対し
て軸方向2領域のチャンネルボックスL字状流路を適用
した場合の作用説明図。
【図26】燃料集合体の他の実施例を示す断面図(チャ
ンネルボックスのL字状流路と同等の側面ウォーターロ
ッドを有する例)。
【図27】燃料集合体の他の実施例を示す断面図(チャ
ンネルボックスのL字状流路と同等の側面ウォーターロ
ッドを有する例)。
【図28】従来の燃料集合体の縦断面図。
【図29】ウォータークロスを有する従来燃料集合体の
横断面図。
【符号の説明】
6  制御棒 10  燃料集合体 10(a−d)  燃料集合体 11  燃料棒 12  上部タイプレート 13  下部タイプレート 13a  下部タイプレート 13b  燃料支持部 14  燃料棒支持部 14a  燃料棒支持部 17  チャンネルボックス 17a  チャンネルボックス 19  ウォーターロッド 19(a、b)  ウォーターロッド 20  チャンネルボックス内壁 21  チャンネルボックス外壁 27  冷却材上昇流路 29  冷却材入り口 32  冷却材吐出口 35  内管 36  外管 40  冷却材上昇流路 41  冷却材下降流路 42  冷却材入り口 43  冷却材吐出口 50  ウォータークロス 53  冷却材上昇流路 54  冷却材下降流路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部タイプレートと、下部タイプレートと
    、上端部が前記上部タイプレートに保持され下端部が下
    部タイプレートに保持され内部に複数の燃料ペレットを
    充填した複数の燃料棒と、前記燃料棒間に配置されたウ
    ォーターロッドとを有し、これらが冷却材流路を構成す
    る角筒状のチャンネルボックス内に収容されている原子
    炉の燃料集合体において、前記チャンネルボックスが四
    角筒の形状で隣合う2面が二重構造よりなるL字状の冷
    却材流路を有し、前記ウォーターロッドが、燃料棒支持
    部よりも下方の領域に開口した冷却材流入口を有する冷
    却材上昇流路と、前記冷却材上昇流路に連絡されて前記
    燃料棒支持部よりも上方の領域に開口した冷却材吐出口
    を有し、しかも前記冷却材上昇流路内における冷却材の
    流れ方向とは逆に下方に冷却材を導く冷却材下降流路と
    を備えていることを特徴とする燃料集合体。
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