JPH0430043Y2 - - Google Patents

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JPH0430043Y2
JPH0430043Y2 JP1987014841U JP1484187U JPH0430043Y2 JP H0430043 Y2 JPH0430043 Y2 JP H0430043Y2 JP 1987014841 U JP1987014841 U JP 1987014841U JP 1484187 U JP1484187 U JP 1484187U JP H0430043 Y2 JPH0430043 Y2 JP H0430043Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、コンクリート建造物等の屋上防水に
有用なアスフアルト系防水シートに関し、更に詳
しくは、防水下地であるコンクリート等のクラツ
クに対する優れた追随性を有し、且つトーチ(火
焔)工法で用いても水分等による膨出のない優れ
たアスフアルト系防水シートに関する。 (従来の技術) 従来、コンクリート建造物の屋上には、コンク
リートのクラツク等による漏水を防止する目的で
種々の防水工法が施されている。この防水工法を
大別すると下記の如くである。 (1) アスフアルト防水工法……熱工法及び常温工
法がある。 (2) シート防水工法……加硫ゴム系、非加硫ゴム
系、塩ビ系或はEVA系等のシートを使用する
工法。 (3) 塗膜防水工法……ウレタン系、アクリル系、
クロロプレン系、ゴム系或いはアスフアルト系
等の液状ポリマーを使用する工法。 上記(1)のアスフアルト防水工法の内、熱工法は
歴史的に古くから用いられる工法で、実績も豊富
で、信頼性も高く、現在もこの工法による防水処
理が最も多く行われている。 このアスフアルト防水・熱工法は、石油化学の
副製品又は天然のアスフアルト塊を溶解釜に入れ
て、加熱溶解した液状物を、フエルトや不織布等
の補強材を敷き込んだ屋上に塗布し、この工程を
繰返すことにより所定の厚さ(6乃至8mm)の防
水層を設ける工法であるが、次の様な欠点があ
る。 (1) アスフアルトを加熱溶解する際に悪臭が発生
する。 (2) 溶解したアスフアルトをスプレー等で塗布す
る際にも悪臭が発生し、又周囲を汚染する。 (3) 熱アスフアルトによる火傷等の危険がある。 従つて上記熱工法は、その作業環境や作業状態
が必ずしも良好とは云えず、その為、この工法を
実施する技術者が次第に減りつつあるのが実情で
ある。 これらの欠点を解決するために提案されたの
が、上記(2)のシート防水工法及び(3)の塗膜防水工
法である。 シート防水工法は、ゴムやプラスチツクをシー
ト状に加工したものを接着剤を用いて屋上に貼り
つけるという工法があるが、次の様な欠点があ
る。 (1) シートの継ぎ目が数多く発生する、 (2) シートの厚さが比較的薄い、 (3) シート自体の耐候性が完全でない等。 一方、前記(3)の塗膜防水工法は、前記のアスフ
アルトの代りに、液状のポリマーを使用するもの
で、アスフアルトの欠点、即ち黒くて汚れ易い、
悪臭がひどい、といつた欠点はないが、アスフア
ルトに比べて材料が高価であるため、厚塗りがで
きない、固化するまでの時間が長いので屋根勾配
如何では流れが生じ、塗膜厚さが不均一になる等
の欠点がある。 そこで検討されたのがトーチ工法によるアスフ
アルト防水工法である。この工法はアスフアルト
の経済性と耐久性という利点を生かしつつ、アス
フアルトの熱溶解性を応用したものであり、所定
の耐久特性(耐候性、低温時の伸び等)を付与せ
しめたアスフアルトコンパウンドを、不織布を芯
材として3乃至5mm厚のシート状に加工し、この
アスフアルトコンパウンドシートの裏面を約1000
℃の火焔(トーチ)で加熱してアスフアルトを溶
融せしめ、防水下地(屋上)に貼りつけると云う
工法であり、この工法では、シート間の継ぎ目も
両方のアスフアルトシートを加熱及び溶融した状
態で積層することにより、簡単に一体化できるの
で、従来のシート防水工法に比べ、はるかに簡単
で、且つ安全性が高い。またアスフアルトの熱工
法に見られた前記(1)乃至(3)の欠点が全くないので
次第にこの工法が普及しつつある。 しかしながら、ここに新たな問題が生じて来て
いる。即ち、それはこのトーチ工法の場合、アス
フアルトコンパウンドシートの裏面を全面溶融せ
しめ、防水下地に貼りつけるという、いわゆる全
面接着工法である為、防水下地にクラツクが発生
した場合、このクラツクに追随する特性が発揮れ
ず、防水下地のクラツクの発生と共に防水層も一
緒に破断してしまうという問題であり、またコン
クリート上に防水層を設けた場合、コンクリート
中に含まれている水分が、気温の上昇と共に気化
し、防水層を膨出させるという問題であり、この
為、通常の防水工法では、この膨出を防止する為
の脱気(脱水蒸気)装置を所定面積毎に設けてい
るが、上記のトーチ工法は前述の如く全面接着工
法なので、これらの水分を収集し、脱気せしめる
ことが不可能であり、膨出を防ぐことができない
という欠点が生じる。 (問題点を解決するための手段) 本考案はかかる欠点を解消したトーチ工法に用
いるアスフアルト系防水シートを提供することを
目的とするものであり、この本考案の目的は以下
の本考案の構成により達成された。 即ち、本考案は、アスフアルト含浸孔明きガラ
ス不織布を、アスフアルトシート上に積層し、上
記の孔中にアスフアルトをガラス不織布の平面と
略同一平面にまで充填し、その上面にプラスチツ
クフイルムを更に積層したことを特徴とするアス
フアルト系防水シートである。 (好ましい実施態様) 次に本考案を、本考案の好ましい実施態様の1
例を例示する添付図面を参照して更に詳しく説明
する。 即ち、本考案のアスフアルト系防水シート10
は、第1図示の如くアスフアルトを含浸させた孔
明きガラス不織布3の一方の面に、アスフアルト
シート1を積層し、且つ他方の面にプラスチツク
フイルム6を積層した層構成で、且つ上記の孔5
中にアスフアルト1′を、ガラス不織布3の孔の
無い平面と略同一平面にまで充填したことを基本
的な特徴としている。 本考案に用いられる上記のアスフアルトコンパ
ウンドシート1は、ブローンアスフアルト単体又
は該ブローンアスフアルトにアタクチツクポリプ
ロピレン等の低温特性の優れた合成樹脂等を添加
して改質したもので、ポリエステル繊維のスパン
ボンド不織布等の補強層2を内在せしめたもの
で、通常のトーチ工法に用いられているアスフア
ルトコンパウンドシートと同様のものである。 本考案に用いられるアスフアルト含浸孔明きガ
ラス不織布3は、通常のガラス不織布にアスフア
ルトを含浸させたものである。この場合、ガラス
不織布3は厚さが0.1乃至1.0mm程度の範囲、望ま
しくは0.25乃至0.4mm程度の範囲のものが好まし
い。厚さが0.1mm未満の場合は、トーチによる加
熱の際、アスフアルトコンパウンドシート1の溶
融物がガラス不織布3層全体に浸透して来て集水
性(脱気能力)を失わしめる結果となるので好ま
しくない。逆に厚さが1.0mmを越えると、孔明き
部5の孔径の大きさにも依るが、アスフアルトコ
ンパウンドシート1′の盛り上がりが困難となり、
ガラス不織布3と略同一平面を形成するのが困難
となつて、通常はやや低位置までしか盛り上がら
ず、その為、本考案のシートをトーチで加熱して
防水下地に貼りつける際、充分な接着が得られな
い結果となるので好ましくない。尚、この場合に
は孔5中に別のアスフアルトを充填してもよく、
この場合には上記欠点は生じないが、工程的には
上記の盛り上げ方法が好ましい。 ガラス不織布3へのアスフアルトの含浸も重要
である。過度の含浸はガラス不織布3の多孔度を
失わせ、その結果、シート10の集水性が損われ
ることになる。従つて、ガラス不織布層へのアス
フアルトの含浸は、含浸後のガラス不織布の空隙
率が10%乃至80%の範囲程度、より好ましくは30
乃至50%の範囲になる含浸量が適している。 ここでいう空隙率V2は下記の式で求めた値で
あり、JIS A 6005でいう「浸透率」とは多少異
なる。 V1(%):ガラス不織布の空隙率 =(1−d1/d0)×100 d0:ガラス不織布の真比重(g/cm3) d1:ガラス不織布の見掛け比重(g/cm2) =坪量(g)/ガラス不織布の体積(厚さ×面積)
(cm3) V2(%):アスフアルト含浸ガラス不織布の空
隙率 =(1−d3/d2)×100 d2:アスフアルト含浸ガラス不織布の真比重
(g/cm3) =含浸ガラス不織布の坪量(g)/ガラス繊維容量
+アスフアルト容量(cm3) d3:アスフアルト含浸ガラス不織布の見掛け
比重(g/cm3) =含浸ガラス不織布の坪量(g)/ガラス不織布の
体積(cm3) ここで、d1及びd3は、夫々の状態におけるガラ
ス不織布の実測値から得られるし、d0及びd2はガ
ラス不織布を構成するガラスの比重及びアスフア
ルト含浸重量をその比重から計算で求めることが
できる。 上記空隙率が80%を越えるものを使用して得た
防水シートは、トーチで加熱しても含浸アスフア
ルト4による防水下地への接着力が極めて弱く、
事実上使用することはできない。また、空隙率が
10%未満の場合、即ち、アスフアルト含浸率がガ
ラス不織布の空隙の90%を越えて充填した場合に
は、防水下地への接着力は十分であるが、下地か
ら発生する水分を収集することができなくなるの
で好ましくない。この場合あまり見掛け比重の大
きいものは、ガラス不織布自体の空隙率が小さ
く、少量のアスフアルトの含浸で空隙が大部分充
填され、集水能力及び接着力の両方共もが不十分
となるので好ましくない。この点からしてガラス
不織布の見掛け比重は約0.50g/c.c.以下が好適で
ある。 本考案において孔明き部5の孔径と、その孔明
き率(孔の全体に対する面積比)も重要である。
JIS A 6023「あなあきアスフアルトルーフイン
グ」は熱工法にも使用されており、本考案の防水
シート10は、ほぼ類似の作用効果を目的とする
ものであるが、孔径は30mm以下で孔の面積比は2
種(露出工法)の場合、80%以上となつている
が、これはアスフアルトの含浸量(JIS A 6023
では単位質量と呼んでいる)が、700g/cm2以上
と大きく、本考案の防水シートとは異なる技術的
思想に基ずくものであり、このまま本考案でのガ
ラス不織布としては使用できない。 本考案におけるガラス不織布3の孔明き部5
は、その孔径がJIS A 6023のものと同様に、30
mm以下、望ましくは20mm乃至30mmの程度の範囲
で、孔の全体に対する面積比は15%以上で且つ50
%以下の範囲が適している。この範囲はアスフア
ルト含浸率(空隙率)、集水能力、防水下地に対
する接着強度等の要因によつて決定されなければ
ならない。特に集水能力の維持と下地に対する接
着強度は相反する能力であり、防水層として重要
な要因であるので慎重に決定するべきである。
尚、ガラス不織布3に形成する孔5は図示の例で
は真円状であるが、真円状に限定されず、三角
形、多角形、楕円形等いずれの形状でもよい。 一般に建物の屋根に施工された防水層に対し
て、風速により負圧が発生して、防水層を引きは
がそうとする力が働く。この力(風圧/減圧力)
Pは次式で表される。 P=1/16CV2(Kgf/m2) C:風力係数 V:風速(m/sec.) 風速60m/sec.の場合、平均的には675Kg/m2、
局部的には1350Kg/m2の減圧力が加わるとされ
ている。この減圧力を、防水層の下地に対する接
着強度(剪断剥離強度)として見た場合、
67.5g/cm2及び135g/cm2の強度に対応し、その際
の180°剥離強度(Kg/25mm幅)は、この2倍値
を基準とするので、270g/25mm幅ということに
なる。安全係数を4倍とし、4×270g/25mm、
即ち1.0Kg/25mm以上の剥離強度があれば、防水
層の接着強度は十分であると云える。 通常のトーチ工法によるアスフアルトコンパウ
ンドシートのコンクリート下地に対する接着強度
は、平均12.0Kg/25mm幅なので、この部分の接
着強度は全く問題がない。しかしながら本考案の
アスフアルト系防水シート10の場合、アスフア
ルト含浸孔明きガラス不織布3を用いているの
で、前記の12.0Kg/25mm幅の強度は、その孔明
き部5のアスフアルトコンパウンドシート1′の
部分のみで、他のガラス不織布3の部分は、前記
のアスフアルトの含浸量によつて左右される。し
かしながら、前記の範囲、即ち、厚さが0.25乃至
0.40mmの範囲であり、アスフアルト含浸後の空隙
率が30乃至50%の範囲であり、そして見掛け比重
が0.25g/c.c.程度のガラス不織布3を用いた場合、
1.40Kg/25mm幅以上の強度が得られ、この部分
の接着強度も、60m/sec.の風速に十分耐え得る
ことが明らかである。 しかしながら、これらの特性は、特殊なガラス
不織布によつてのみ得られるというものではな
く、一般に市販れているガラス不織布を用いるこ
とができるということは驚くべきことである。 また、本考案で用いるプラスチツクフイルム6
は、孔明き部5に充填されるアスフアルト1′の
面をガラス不織布3と略同一平面に揃える作用を
するとともに、製品であるシートの作業性、即
ち、製造時、保管時、出荷時、使用時等において
シート同士のブロツキングを十分に防止できると
いう作用効果を奏し、また、使用時にはこのフイ
ルムを剥離して使用してもよいが、何等剥離する
ことなく使用することもできる。即ち、使用時に
表面をトーチにより加熱することによつてフイル
ム6が容易に溶解するからである。従つてプラス
チツクフイルム6は,いずれのフイルムでもよい
が、シートの使用時に加熱されたときシート表面
のアスフアルトの接着性を低下させないような材
料からなるフイルム、例えば、ポリオレフインフ
イルム、特にポリエチレンフイルムが好適であ
る。これらのフイルムは任意の厚みでよいが、一
般的には、約10乃至500μm程度が好適である。 以上の構成からなる本考案のアスフアルト系防
水シートは、以上の如き各層を積層することによ
り形成れ、好ましくは、アスフアルトコンパウン
ドシートを加熱軟化させて各層を押圧積層するこ
とによつて、他に何等の操作も要することなくガ
ラス不織布の孔中に好適にアスフアルトを充填し
且つその面をガラス不織布3の面とほぼ同一平面
とすることができる。孔中のアスフアルト面1′
とガラス不織布3の面とは完全に同一平面である
必要はなく、上述した本考案の作用効果を奏する
限り或程度の凹凸が有つてもさしつかえない。 (実施例) 次に実施例により本考案を更に具体的に説明す
る。 (1) アスフアルトコンパウンドシート アスフアルトコンパウンドシートとして、坪量
4.98Kg/m2、厚さ5mmのものを用いた。このシ
ートはアタクチツクポリプロピレン改質アスフア
ルトコンパウンドよりなり、表面層1.0mm厚、1.0
mmの厚さのアスフアルト飽和含浸ポリエステルパ
ンボンド不織布及び裏面層3.0mm厚の構成で、下
記第1表の物性を有する。
【表】 (2) アスフアルト含浸孔明きガラス不織布 下記第2表に示したガラス不織布をアタクチツ
クポリプロピレン改質アスフアルトの溶融浴に浸
漬後、マングルで搾り、空隙率45%のアスフアル
ト含浸ガラス不織布を得た(第2表)。アスフア
ルト含浸量は151.3g/cm2であつた。 このガラス不織布に直径15mmの円形孔を中心間
距離30mmで千鳥格子状に穿孔した。孔の面積比は
39.3%であつた。 (3) アスフアルトコンパウンドシートとの積層 上記(1)の5mm厚のアスフアルトコンパウンドシ
ートの裏面を加熱してアスフアルト層を溶融さ
せ、その上面に上記(2)の孔明きガラス不織布を載
置し、更にガラス不織布上面に厚さ20μmのポリ
エチレンフイルムを載置し、押圧ロール間で押圧
積層した。これにより孔明きガラス不織布はアス
フアルトコンパウンドシート中に埋設されると同
時に、アスフアルトコンパウンドシートは孔明き
部中に盛り上つて来て、ガラス不織布層と同一平
面を形成した。ポリエチレンフイルムの存在によ
り、押圧ロール面へのアスフアルトの付着はな
く、冷却後、巻取時等のブロツキングの問題も解
消された。
【表】
【表】 (4) コンクリート下地への施工 上記(3)で得られた本考案の防水シートの裏面
(ポリエチレンフイルム積層面)を、約1000℃の
プロパンガスバーナーで4乃至5秒間加熱する
と、ポリエチレンフイルム及び孔明き部に露見し
ているアスフアルト層及びガラス不織布層中に含
浸されているアスフアルトが溶融し、全体が濡れ
て光つた状態となる。一方、防水下地Gであるコ
ンクリート面にも2乃至3秒間バーナーを当てて
表面の水分を除去した後、本考案のアスフアルト
系防水シートを積層し、押圧ローラーをかけて下
地の密着させる(第4図参照)。このアスフアル
ト系防水シートは1乃至2分間で固化し、強固な
接着が得られた。 接着強度は孔部(アスフアルト部)で平均5
Kg/15mm幅、ガラス不織布部で平均0.8Kg/15mm
あり、このアスフアルト系防水シートの剪断剥離
強度は最大2600Kg/m2(不織布部)及び最大
16600Kg/m2(アスフアルト部)であり、風速
60m/秒時の局部減圧力1350Kg/m2をはるかに超
える強度を有していた。 このアスフアルト系防水シートは優れた集水性
能を示し、50m2毎の脱気装置を1個取付けること
で、水分によるシートの膨出は皆無であつた。 また、ガラス不織布部の接着強度が0.5乃至0.6
Kg/cm幅と軽接着なので、防水下地にクラツクが
生じても、そのクラツクの目開きによつて防水層
が一緒に破断されることはなく、クラツク発生個
所が剥離し、いわゆる、ゼロスパンテンシヨンに
よる破断がない。 (考案の効果) 本考案によるアスフアルト系防水シートは、ア
スフアルトコンパウンドシートの面にアスフアル
ト含浸孔明きガラス不織布を積層し、該孔部の上
面までアスフアルトを充填して、ガラス不織布と
略同一平面のアスフアルト面を形成せしめ、その
上面にプラスチツクフイルムを積層したものであ
ることから、次の様な作用効果を有する。 (1) ガラス不織布層にアスフアルトを、ガラス不
織布の空隙率が20乃至80%の範囲、望ましくは
30乃至50%の範囲になる様に含浸せしめたもの
を用いているので、集水性能を有すると同時
に、防水下地への軽度の接着力が得られ、従来
のトーチ工法に見られた水分によるシートの膨
出及び下地のクラツクによる防水シートの破断
がない。 (2) ガラス不織布の孔明き部に露呈しているアス
フアルト層により、防水下地との強固な接着が
行なわれるので、防水層全体として非常に優れ
た接着が得られる。 (3) 上記(1)及び(2)はガラス不織布の選択、アスフ
アルト含浸量(空隙率)、孔の面積比によつて
管理される特性なので、施工ミスによる事故の
発生がない。 (4) プラスチツクフイルムは、孔明きガラス不織
布の積層を容易且つ確実に行わしめるのに有効
なばかりでなく、巻取時のブロツキング防止、
及び防水下地への接着時、トーチによる加熱で
アスフアルト中に極わめて容易に溶け込み、ア
スフアルトの改質効果をより一層高める。 (5) 従来のトーチ工法では、脱気装置の使用が不
可能か、或いはその有効範囲が小面積にとどま
つていたが、本考案のアスフアルト系防水シー
トでは50m2乃至100m2に1個の脱気装置の取付
けで水分による膨出を十分に防止できる。 (6) ガラス不織布中に平均に含浸されていたアス
フアルト4は、トーチによる加熱によつて溶融
し、ガラス不織布層の下側に集り、アスフアル
ト層4′を形成するので、防水下地との接着を
援けるのに役立つ(第6図参照)。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のアスフアルト系防水シートの
裏面を示す第2図の−′線に沿つた断面図で
ある。第3図は第1図の円形部分の拡大図、第4
図は防水下地にトーチ工法で接着した際の断面図
であり、そして第5図はその円形部分の拡大図で
ある。 1……アスフアルトコンパウンドシート、1′
……孔中のアスフアルト、2……補強層、3……
ガラス不織布、4……含浸アスフアルト、4′…
…アスフアルト層、5……孔明き部、6……プラ
スチツクフイルム、10……本考案の防水シー
ト、G……防水下地。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) アスフアルト含浸孔明きガラス不織布を、ア
    スフアルトシート上に積層し、上記の孔中にア
    スフアルトをガラス不織布の平面と略同一平面
    にまで充填し、その上面にプラスチツクフイル
    ムを更に積層したことを特徴とするアスフアル
    ト系防水シート。 (2) ガラス不織布の厚さが、0.1乃至1.0mmの範囲
    である実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の
    アスフアルト系防水シート。 (3) ガラス不織布へのアスフアルトの含浸率が、
    ガラス不織布の空隙率が10%乃至80%の範囲と
    なる含浸率である実用新案登録請求の範囲第(1)
    項に記載のアスフアルト系防水シート。 (4) ガラス不織布の見掛け比重が、約0.50g/c.c.
    以下である実用新案登録請求の範囲第(1)項に記
    載のアスフアルト系防水シート。 (5) ガラス不織布の孔明き部の孔径が、30mm以下
    である実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の
    アスフアルト系防水シート。 (6) 孔の全体に対する面積比が、15乃至50%の範
    囲である実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載
    のアスフアルト系防水シート。
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