JPH04308356A - 圧縮着火式内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents
圧縮着火式内燃機関の燃料噴射装置Info
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- JPH04308356A JPH04308356A JP7303691A JP7303691A JPH04308356A JP H04308356 A JPH04308356 A JP H04308356A JP 7303691 A JP7303691 A JP 7303691A JP 7303691 A JP7303691 A JP 7303691A JP H04308356 A JPH04308356 A JP H04308356A
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- Japan
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- fuel
- injection
- fuel injection
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮着火式内燃機関の燃
料噴射装置に関する。
料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より圧縮着火式内燃機関において良
好な燃焼を得るためには噴射燃料の霧化を向上させて噴
霧油滴のザウター平均粒径を小さくすることが必須であ
ると考えられている。このザウター平均粒径は噴射燃料
の流速が速くなるほど小さくなるので噴射圧を高くする
ほどザウター平均粒径が小さくなる。また、このザウタ
ー平均粒径はノズル口の径に比例するのでノズル口の径
が小さくなるほどザウター平均粒径は小さくなる。従っ
てザウター平均粒径を小さくするためには噴射圧を高く
してノズル口の径を小さくすればよいのであるが従来で
は噴射圧を高くすると言っても限度があり、噴射圧をそ
れほど高くすることはできなかった。具体的に言うと従
来の通常の圧縮着火式内燃機関では噴射圧は300から
500(kg/cm2)程度であって各ノズル口の径は
大きくても0.3mm程度であり、この場合のザウター
平均粒径はほぼ0.05mm程度となる。
好な燃焼を得るためには噴射燃料の霧化を向上させて噴
霧油滴のザウター平均粒径を小さくすることが必須であ
ると考えられている。このザウター平均粒径は噴射燃料
の流速が速くなるほど小さくなるので噴射圧を高くする
ほどザウター平均粒径が小さくなる。また、このザウタ
ー平均粒径はノズル口の径に比例するのでノズル口の径
が小さくなるほどザウター平均粒径は小さくなる。従っ
てザウター平均粒径を小さくするためには噴射圧を高く
してノズル口の径を小さくすればよいのであるが従来で
は噴射圧を高くすると言っても限度があり、噴射圧をそ
れほど高くすることはできなかった。具体的に言うと従
来の通常の圧縮着火式内燃機関では噴射圧は300から
500(kg/cm2)程度であって各ノズル口の径は
大きくても0.3mm程度であり、この場合のザウター
平均粒径はほぼ0.05mm程度となる。
【0003】これに対して最近では例えば実開昭63−
12658号公報に記載されているようなコモンレール
式噴射装置が開発されている。このようなコモンレール
式噴射装置では噴射圧を1000 (kg/cm2)以
上とすることができるのでザウター平均粒径を更に小さ
くすることができる。 このようにザウター平均粒径が小さい場合には燃料噴射
時に必然的にかなり細かな燃料粒子も生成され、これら
の粒子がガス化してノズル口近傍の燃料噴霧周りに混合
気が形成される。このように混合気が形成されるとこの
混合気はただちに着火せしめられ、これが火種となって
噴射燃料が順次燃焼せしめられる。即ち、燃料噴射中に
圧縮着火が行われ、燃料噴射が完了するまでにかなりの
部分の燃料が燃焼せしめられる。
12658号公報に記載されているようなコモンレール
式噴射装置が開発されている。このようなコモンレール
式噴射装置では噴射圧を1000 (kg/cm2)以
上とすることができるのでザウター平均粒径を更に小さ
くすることができる。 このようにザウター平均粒径が小さい場合には燃料噴射
時に必然的にかなり細かな燃料粒子も生成され、これら
の粒子がガス化してノズル口近傍の燃料噴霧周りに混合
気が形成される。このように混合気が形成されるとこの
混合気はただちに着火せしめられ、これが火種となって
噴射燃料が順次燃焼せしめられる。即ち、燃料噴射中に
圧縮着火が行われ、燃料噴射が完了するまでにかなりの
部分の燃料が燃焼せしめられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
に燃料噴霧周りに混合気が形成されるとこの混合気は一
気に着火燃焼せしめられる。その結果燃焼圧が急激に上
昇するために燃焼騒音が発生するばかりでなく、燃焼温
が高くなって多量のNOx が発生するという問題を生
じる。また、このように混合気が一気に着火燃焼せしめ
られると燃料噴霧内の油滴が油滴の状態で燃焼せしめら
れるために多量のすすおよび未燃HCが発生するという
問題がある。
に燃料噴霧周りに混合気が形成されるとこの混合気は一
気に着火燃焼せしめられる。その結果燃焼圧が急激に上
昇するために燃焼騒音が発生するばかりでなく、燃焼温
が高くなって多量のNOx が発生するという問題を生
じる。また、このように混合気が一気に着火燃焼せしめ
られると燃料噴霧内の油滴が油滴の状態で燃焼せしめら
れるために多量のすすおよび未燃HCが発生するという
問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば筒内圧を基準とした噴射圧をほぼ4
00(kg/cm2)以下に設定すると共に噴霧油滴の
ザウター平均粒径がほぼ0.2mmからほぼ1mmの間
となるようにノズル口の面積を設定して機関高負荷運転
時であっても全燃料噴射完了後暫らくしてから圧縮着火
を生じさせるようにしている。
めに本発明によれば筒内圧を基準とした噴射圧をほぼ4
00(kg/cm2)以下に設定すると共に噴霧油滴の
ザウター平均粒径がほぼ0.2mmからほぼ1mmの間
となるようにノズル口の面積を設定して機関高負荷運転
時であっても全燃料噴射完了後暫らくしてから圧縮着火
を生じさせるようにしている。
【0006】
【作用】従来に比べて噴射時期を早めると共に噴霧油滴
のザウター平均粒径を大きくすることによって個々の油
滴が蒸発燃焼せしめられる。
のザウター平均粒径を大きくすることによって個々の油
滴が蒸発燃焼せしめられる。
【0007】
【実施例】図1を参照すると、1はディーゼル機関本体
、2はシリンダブロック、3はピストン、4はシリンダ
ヘッド、5は燃焼室、6は燃料噴射弁を夫々示す。燃料
噴射弁6はそのハウジング7内に燃焼室5内に開口する
ノズル口8と、ノズル口8の開閉制御を行うニードル9
とを具備する。ニードル9の頂面上には背圧室10が形
成され、背圧室10内にはニードル9を常時ノズル口8
に向けて付勢する圧縮ばね11が挿入される。ニードル
9の下端部周りには燃料溜まり12が形成され、この燃
料溜まり12は燃料通路13を介して環状をなす大容量
の燃料貯留室14に連通せしめられる。一方、ハウジン
グ7内にはピエゾ圧電素子15によって駆動されるピス
トン16が摺動可能に挿入され、このピストン16の先
端面によって圧力制御室17が画定される。この圧力制
御室17は燃料通路18を介して背圧室10に連通せし
められる。燃料貯留室14は燃料貯留室14に向けての
み流通可能な逆止弁19を介して圧力制御室17に連結
され、圧力制御室17は圧力制御室17に向けてのみ流
通可能な逆止弁20を介して燃料供給ポンプ21に連結
される。図1に示されるように燃料貯留室14はニード
ル9とピストン16間に設けられており、従ってこの燃
料貯留室14はノズル口8の近傍に形成されていること
になる。ピエゾ圧電素子15は電荷が充電されると軸方
向に伸長し、電荷が放電されると軸方向に収縮する。こ
のピエゾ圧電素子15に対する充放電作用は電子制御ユ
ニット30の出力信号に基いて制御される。
、2はシリンダブロック、3はピストン、4はシリンダ
ヘッド、5は燃焼室、6は燃料噴射弁を夫々示す。燃料
噴射弁6はそのハウジング7内に燃焼室5内に開口する
ノズル口8と、ノズル口8の開閉制御を行うニードル9
とを具備する。ニードル9の頂面上には背圧室10が形
成され、背圧室10内にはニードル9を常時ノズル口8
に向けて付勢する圧縮ばね11が挿入される。ニードル
9の下端部周りには燃料溜まり12が形成され、この燃
料溜まり12は燃料通路13を介して環状をなす大容量
の燃料貯留室14に連通せしめられる。一方、ハウジン
グ7内にはピエゾ圧電素子15によって駆動されるピス
トン16が摺動可能に挿入され、このピストン16の先
端面によって圧力制御室17が画定される。この圧力制
御室17は燃料通路18を介して背圧室10に連通せし
められる。燃料貯留室14は燃料貯留室14に向けての
み流通可能な逆止弁19を介して圧力制御室17に連結
され、圧力制御室17は圧力制御室17に向けてのみ流
通可能な逆止弁20を介して燃料供給ポンプ21に連結
される。図1に示されるように燃料貯留室14はニード
ル9とピストン16間に設けられており、従ってこの燃
料貯留室14はノズル口8の近傍に形成されていること
になる。ピエゾ圧電素子15は電荷が充電されると軸方
向に伸長し、電荷が放電されると軸方向に収縮する。こ
のピエゾ圧電素子15に対する充放電作用は電子制御ユ
ニット30の出力信号に基いて制御される。
【0008】電子制御ユニット30はディジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス31によって相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセ
ッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具
備する。アクセルペダル37はアクセルペダル37の踏
込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ38に
接続され、負荷センサ38の出力電圧はAD変換器39
を介して入力ポート35に入力される。また入力ポート
35には機関回転数を表わす出力信号を発生する回転数
センサ40が接続される。一方、出力ポート36は駆動
回路41を介してピエゾ圧電素子15に接続される。
ュータからなり、双方向性バス31によって相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセ
ッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具
備する。アクセルペダル37はアクセルペダル37の踏
込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ38に
接続され、負荷センサ38の出力電圧はAD変換器39
を介して入力ポート35に入力される。また入力ポート
35には機関回転数を表わす出力信号を発生する回転数
センサ40が接続される。一方、出力ポート36は駆動
回路41を介してピエゾ圧電素子15に接続される。
【0009】燃料供給ポンプ21から吐出された加圧燃
料は逆止弁20を介して圧力制御室17内に供給され、
圧力制御室17に供給された加圧燃料は一方では逆止弁
19を介して燃料貯留室14内に供給され、他方では燃
料通路18を介して背圧室10内に供給される。従って
燃料貯留室14内の燃料圧と背圧室10内の燃料圧とは
等しくなっており、このときニードル9はノズル口8を
閉鎖している。ピエゾ圧電素子15から電荷が放電され
るとピエゾ圧電素子15が軸方向に収縮するためにピス
トン16が上昇し、圧力制御室17内の燃料圧が急激に
低下すると共に背圧室10内の燃料圧が急激に低下する
。その結果ニードル9が上昇するためにノズル口8から
の燃料噴射が開始される。なお、圧力制御室17内の燃
料圧が急激に低下すると逆止弁20を介して加圧燃料が
圧力制御室17内に供給されるので圧力制御室17内の
燃料圧は徐々に上昇する。しかしながらこの間ニードル
9は開弁した状態に保持される。次いでピエゾ圧電素子
15に電荷が充電されるとピエゾ圧電素子15が軸方向
に伸長する。その結果ピストン16が下降するために圧
力制御室17内の燃料圧が急激に上昇し、同時に背圧室
10内の燃料圧が急激に上昇する。その結果ニードル9
が下降するためにノズル口8からの燃料噴射が停止せし
められる。
料は逆止弁20を介して圧力制御室17内に供給され、
圧力制御室17に供給された加圧燃料は一方では逆止弁
19を介して燃料貯留室14内に供給され、他方では燃
料通路18を介して背圧室10内に供給される。従って
燃料貯留室14内の燃料圧と背圧室10内の燃料圧とは
等しくなっており、このときニードル9はノズル口8を
閉鎖している。ピエゾ圧電素子15から電荷が放電され
るとピエゾ圧電素子15が軸方向に収縮するためにピス
トン16が上昇し、圧力制御室17内の燃料圧が急激に
低下すると共に背圧室10内の燃料圧が急激に低下する
。その結果ニードル9が上昇するためにノズル口8から
の燃料噴射が開始される。なお、圧力制御室17内の燃
料圧が急激に低下すると逆止弁20を介して加圧燃料が
圧力制御室17内に供給されるので圧力制御室17内の
燃料圧は徐々に上昇する。しかしながらこの間ニードル
9は開弁した状態に保持される。次いでピエゾ圧電素子
15に電荷が充電されるとピエゾ圧電素子15が軸方向
に伸長する。その結果ピストン16が下降するために圧
力制御室17内の燃料圧が急激に上昇し、同時に背圧室
10内の燃料圧が急激に上昇する。その結果ニードル9
が下降するためにノズル口8からの燃料噴射が停止せし
められる。
【0010】冒頭で述べたように燃料噴霧の油滴のザウ
ター平均粒径は噴射燃料の流速が速くなるほど小さくな
り、またノズル口8の径が小さくなるほど小さくなる。 筒内圧を基準とした噴射圧をΔPとすると噴射燃料の流
速はΔPの平方根に比例するのでノズル口8の径をDと
するとザウター平均粒径は
ター平均粒径は噴射燃料の流速が速くなるほど小さくな
り、またノズル口8の径が小さくなるほど小さくなる。 筒内圧を基準とした噴射圧をΔPとすると噴射燃料の流
速はΔPの平方根に比例するのでノズル口8の径をDと
するとザウター平均粒径は
【数1】
にほぼ比例することになる。従来では例えばΔP=40
0(kg/cm2)のときに最大でもD=0.3mm程
度であるので
0(kg/cm2)のときに最大でもD=0.3mm程
度であるので
【数2】
は最大でも 0.015(mm・kg/cm2)程度と
なり、このときのザウター平均粒径は0.05mm程度
となる。ところがザウター平均粒径がこの程度であると
図4(B)に示されるようにノズル口Cから噴射された
燃料噴霧Dの周りに混合気Eが形成され、この混合気E
がただちに着火せしめられる。即ち、噴射率Qを示す図
4(A)からわかるように噴射が開始されて混合気Eが
形成されると噴射中にこの混合気Eによって着火が行わ
れる。このような燃焼方法を用いると燃焼騒音が発生す
ると共に多量のNOx およびすすが発生し、多量の未
燃HCが発生することは前述した通りである。
なり、このときのザウター平均粒径は0.05mm程度
となる。ところがザウター平均粒径がこの程度であると
図4(B)に示されるようにノズル口Cから噴射された
燃料噴霧Dの周りに混合気Eが形成され、この混合気E
がただちに着火せしめられる。即ち、噴射率Qを示す図
4(A)からわかるように噴射が開始されて混合気Eが
形成されると噴射中にこの混合気Eによって着火が行わ
れる。このような燃焼方法を用いると燃焼騒音が発生す
ると共に多量のNOx およびすすが発生し、多量の未
燃HCが発生することは前述した通りである。
【0011】これに対して本発明では例えばΔP= 1
00(kg/cm2)においてノズル口8の径Dは0.
4mm以上とされる。この場合ノズル口8の径Dを0.
4mmとしても
00(kg/cm2)においてノズル口8の径Dは0.
4mm以上とされる。この場合ノズル口8の径Dを0.
4mmとしても
【数3】
は0.04となり、このときのザウター平均粒径はほぼ
0.15mmとなる。図2の実線Aは本発明における
0.15mmとなる。図2の実線Aは本発明における
【
数4】 の最小限を示しており、破線Bは従来における
数4】 の最小限を示しており、破線Bは従来における
【数5】
の最大限を示している。本発明におけるようにザウター
平均粒径を大きくすると燃料噴霧の貫徹力が増大するた
めに図3(B)の燃料噴霧Dで示されるように油滴は従
来に比べて遠くまでかつ広範に拡散することになる。こ
のように油滴が広範に拡散されるまでには時間を要する
ので噴射率Qを示す図3(A)に示すように上死点TD
Cよりもかなり前に噴射が行われる。ザウター平均粒径
を大きくすると燃料噴霧Dの周りに形成される混合気E
は少量となり、しかも噴射時期が早められているのでこ
の混合気Eは形成後ただちに着火されることはない。噴
射が完了して暫らくすると混合気Eおよび油滴からの蒸
発作用によって形成された混合気が着火せしめられるが
これらの混合気量は少ないために燃焼圧が急激に上昇せ
ず、斯くして燃焼騒音の発生が抑制されることになる。 着火が行われると油滴が加熱されて油滴から少しずつ燃
料が蒸発し、この蒸発した燃料が徐々に燃焼せしめられ
る。油滴から燃料が蒸発すると周囲から蒸発潜熱を奪う
ので燃焼温度はさほど高くならず、斯くしてNOxの発
生が抑制されることになる。また、油滴が広範に拡散し
ており、しかも油滴から蒸発した燃料が順次燃焼せしめ
られるのですすや未燃HCの発生が抑制されることにな
る。
平均粒径を大きくすると燃料噴霧の貫徹力が増大するた
めに図3(B)の燃料噴霧Dで示されるように油滴は従
来に比べて遠くまでかつ広範に拡散することになる。こ
のように油滴が広範に拡散されるまでには時間を要する
ので噴射率Qを示す図3(A)に示すように上死点TD
Cよりもかなり前に噴射が行われる。ザウター平均粒径
を大きくすると燃料噴霧Dの周りに形成される混合気E
は少量となり、しかも噴射時期が早められているのでこ
の混合気Eは形成後ただちに着火されることはない。噴
射が完了して暫らくすると混合気Eおよび油滴からの蒸
発作用によって形成された混合気が着火せしめられるが
これらの混合気量は少ないために燃焼圧が急激に上昇せ
ず、斯くして燃焼騒音の発生が抑制されることになる。 着火が行われると油滴が加熱されて油滴から少しずつ燃
料が蒸発し、この蒸発した燃料が徐々に燃焼せしめられ
る。油滴から燃料が蒸発すると周囲から蒸発潜熱を奪う
ので燃焼温度はさほど高くならず、斯くしてNOxの発
生が抑制されることになる。また、油滴が広範に拡散し
ており、しかも油滴から蒸発した燃料が順次燃焼せしめ
られるのですすや未燃HCの発生が抑制されることにな
る。
【0012】このように本発明は全燃料噴霧が十分に拡
散した後に燃料噴霧が圧縮着火せしめられることを特徴
としており、従って図3(A)に示すように燃料噴射の
完了後、拡散に必要な時間、即ち拡散時間αを経過した
後に圧縮着火が行われるように燃料噴射時期が定められ
ている。この拡散時間αは図5に示されるようにザウタ
ー平均粒径S.M.Dが大きくなるほど長くなり、従っ
てこの拡散時間αは噴射圧ΔPおよびノズル口8の径D
から定められることになる。拡散時間αが長くなればそ
れに伴って燃料噴射時期が早まり、運転状態によって異
なるが燃料噴射時期は上死点前40度から 100度程
度に設定される。
散した後に燃料噴霧が圧縮着火せしめられることを特徴
としており、従って図3(A)に示すように燃料噴射の
完了後、拡散に必要な時間、即ち拡散時間αを経過した
後に圧縮着火が行われるように燃料噴射時期が定められ
ている。この拡散時間αは図5に示されるようにザウタ
ー平均粒径S.M.Dが大きくなるほど長くなり、従っ
てこの拡散時間αは噴射圧ΔPおよびノズル口8の径D
から定められることになる。拡散時間αが長くなればそ
れに伴って燃料噴射時期が早まり、運転状態によって異
なるが燃料噴射時期は上死点前40度から 100度程
度に設定される。
【0013】ところで上述したようにΔP=100(k
g/cm2)とし、D=0.4mmとするとザウター平
均粒径はほぼ0.15mmとなる。しかしながら油滴の
蒸発燃焼を良好に行うためには油滴の体積に対する表面
積の割合をもう少し小さくして燃料の蒸発作用を抑制す
ることが好ましく、そのためにはザウター平均粒径はほ
ぼ0.2mmから1mmの範囲にあることが好ましい、
従って油滴はかなり大粒となる。ザウター平均粒径は
g/cm2)とし、D=0.4mmとするとザウター平
均粒径はほぼ0.15mmとなる。しかしながら油滴の
蒸発燃焼を良好に行うためには油滴の体積に対する表面
積の割合をもう少し小さくして燃料の蒸発作用を抑制す
ることが好ましく、そのためにはザウター平均粒径はほ
ぼ0.2mmから1mmの範囲にあることが好ましい、
従って油滴はかなり大粒となる。ザウター平均粒径は
【数6】
に正比例するわけではないのでノズル口8の径Dを0.
5〜0.6mm以上にすればザウター平均粒径は0.2
mm以上となる。なお、ザウター平均粒径が大きくなる
と油滴の貫徹力が大きくなるので油滴がシリンダボア内
壁面やピストン3の頂面に付着しないように噴射圧ΔP
は低くする必要がある。従って本発明では噴射圧ΔPは
400(kg/cm2)以下に設定されている。
5〜0.6mm以上にすればザウター平均粒径は0.2
mm以上となる。なお、ザウター平均粒径が大きくなる
と油滴の貫徹力が大きくなるので油滴がシリンダボア内
壁面やピストン3の頂面に付着しないように噴射圧ΔP
は低くする必要がある。従って本発明では噴射圧ΔPは
400(kg/cm2)以下に設定されている。
【0014】上述したように従来の圧縮着火式内燃機関
ではザウター平均粒径が小さいことによって種々の問題
が生じるがこれ以外にも次のような問題がある。即ち、
従来の燃料噴射弁ではニードルが開弁して燃料噴射が開
始されると燃料噴射弁内の燃料圧が一時的に落ち込むた
めに図4(A)に示すように噴射開始後、ただちに噴射
圧が上昇しない。従って噴射圧の低い初期に噴射された
燃料を噴射圧の高くなったときに噴射された燃料が追い
越していくことになる。即ち、図4(B)において各燃
料噴霧に付した1,2,3,4,5,6は噴射順序を表
わしており、従って最初に噴射された燃料が次に噴射さ
れた燃料によって追い越されていくことがわかる。しか
しながらこのように燃料噴霧の追い越しが行われると燃
料噴霧が重なった領域は過濃な状態となり、斯くして多
量のすすや未燃HCが発生するという問題を生じる。
ではザウター平均粒径が小さいことによって種々の問題
が生じるがこれ以外にも次のような問題がある。即ち、
従来の燃料噴射弁ではニードルが開弁して燃料噴射が開
始されると燃料噴射弁内の燃料圧が一時的に落ち込むた
めに図4(A)に示すように噴射開始後、ただちに噴射
圧が上昇しない。従って噴射圧の低い初期に噴射された
燃料を噴射圧の高くなったときに噴射された燃料が追い
越していくことになる。即ち、図4(B)において各燃
料噴霧に付した1,2,3,4,5,6は噴射順序を表
わしており、従って最初に噴射された燃料が次に噴射さ
れた燃料によって追い越されていくことがわかる。しか
しながらこのように燃料噴霧の追い越しが行われると燃
料噴霧が重なった領域は過濃な状態となり、斯くして多
量のすすや未燃HCが発生するという問題を生じる。
【0015】このような燃料噴霧の追い越しを防止する
ために本発明による実施例では図1に示すようにノズル
口8の近傍に燃料貯留室14を設けている。このような
燃料貯留室14を設けるとニードル9が開弁するや否や
高い噴射圧で噴射され、しかも燃料貯留室14は大きな
容積を有するために噴射中においても噴射圧はさほど低
下しない。従って図3(A)に示すように立上りおよび
立下りがシャープな噴射率Qとなる。この場合には図3
(B)に示すように後から噴射された燃料噴霧が先に噴
射された燃料噴霧を追いかける形となり、後から噴射さ
れた燃料噴霧が先に噴射された燃料噴霧を追い越すこと
がなくなる。従って燃料噴霧が重なることがないので過
濃領域が形成されず、斯くしてすすや未燃HCが発生す
るのが阻止される。
ために本発明による実施例では図1に示すようにノズル
口8の近傍に燃料貯留室14を設けている。このような
燃料貯留室14を設けるとニードル9が開弁するや否や
高い噴射圧で噴射され、しかも燃料貯留室14は大きな
容積を有するために噴射中においても噴射圧はさほど低
下しない。従って図3(A)に示すように立上りおよび
立下りがシャープな噴射率Qとなる。この場合には図3
(B)に示すように後から噴射された燃料噴霧が先に噴
射された燃料噴霧を追いかける形となり、後から噴射さ
れた燃料噴霧が先に噴射された燃料噴霧を追い越すこと
がなくなる。従って燃料噴霧が重なることがないので過
濃領域が形成されず、斯くしてすすや未燃HCが発生す
るのが阻止される。
【0016】図6は燃料噴射制御を実行するためのメイ
ンルーチンを示している。図6を参照するとまず初めに
ステップ50において圧縮着火が行われる着火クランク
角θb が算出される。この着火クランク角θb は図
7に示すようにアクセルペダル37の踏込み量Lを機関
回転数Nの関数として予めROM 32内に記憶されて
いる。次いでステップ51では着火クランク角θb か
らクランク角度で表わした拡散時間αを減算することに
よって噴射完了時期θp が算出される。次いてステッ
プ52では燃料噴射時間TAUが算出される。この燃料
噴射時間TAUは図8に示すようにアクセルペダル37
の踏込み量Lと機関回転数Nの関数として予めROM
32内に記憶されている。次いでステップ53では噴射
完了時期θp と燃料噴射時間TAUから噴射開始時期
θa が算出される。
ンルーチンを示している。図6を参照するとまず初めに
ステップ50において圧縮着火が行われる着火クランク
角θb が算出される。この着火クランク角θb は図
7に示すようにアクセルペダル37の踏込み量Lを機関
回転数Nの関数として予めROM 32内に記憶されて
いる。次いでステップ51では着火クランク角θb か
らクランク角度で表わした拡散時間αを減算することに
よって噴射完了時期θp が算出される。次いてステッ
プ52では燃料噴射時間TAUが算出される。この燃料
噴射時間TAUは図8に示すようにアクセルペダル37
の踏込み量Lと機関回転数Nの関数として予めROM
32内に記憶されている。次いでステップ53では噴射
完了時期θp と燃料噴射時間TAUから噴射開始時期
θa が算出される。
【0017】
【発明の効果】燃焼騒音、NOx 、すすおよび未燃H
Cの発生を抑制することができる。
Cの発生を抑制することができる。
【図1】燃料噴射弁および燃焼室の側面断面図である。
【図2】従来における
【数7】
と本発明における
【数8】
を示す線図である。
【図3】本発明における噴射方法を説明するための図で
ある。
ある。
【図4】従来における噴射方法を説明するための図であ
る。
る。
【図5】拡散時間を示す線図である。
【図6】メインルーチンを示すフローチャートである。
【図7】着火クランク角を示す図である。
【図8】燃料噴射時間を示す図である。
6…燃料噴射弁
8…ノズル口
14…燃料貯留室
Claims (1)
- 【請求項1】 筒内圧を基準とした噴射圧をほぼ40
0(kg/cm2)以下に設定すると共に噴霧油滴のザ
ウター平均粒径がほぼ0.2mmからほぼ1mmの間と
なるようにノズル口の面積を設定して機関高負荷運転時
であっても全燃料噴射完了後暫らくしてから圧縮着火を
生じさせるようにした圧縮着火式内燃機関の燃料噴射装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3073036A JP2754938B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 圧縮着火式内燃機関の燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3073036A JP2754938B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 圧縮着火式内燃機関の燃料噴射装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04308356A true JPH04308356A (ja) | 1992-10-30 |
| JP2754938B2 JP2754938B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=13506730
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3073036A Expired - Lifetime JP2754938B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 圧縮着火式内燃機関の燃料噴射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2754938B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5467757A (en) * | 1993-08-20 | 1995-11-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Compression-ignition type engine and combustion method of same |
| US5626115A (en) * | 1995-03-10 | 1997-05-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Compression-ignition type engine |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3191562B2 (ja) | 1994-05-23 | 2001-07-23 | トヨタ自動車株式会社 | 圧縮着火式内燃機関の燃焼方法 |
-
1991
- 1991-04-05 JP JP3073036A patent/JP2754938B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5467757A (en) * | 1993-08-20 | 1995-11-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Compression-ignition type engine and combustion method of same |
| US5626115A (en) * | 1995-03-10 | 1997-05-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Compression-ignition type engine |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2754938B2 (ja) | 1998-05-20 |
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