JPH04308724A - フランジ部付き成形体及びその製造方法 - Google Patents

フランジ部付き成形体及びその製造方法

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JPH04308724A
JPH04308724A JP10314691A JP10314691A JPH04308724A JP H04308724 A JPH04308724 A JP H04308724A JP 10314691 A JP10314691 A JP 10314691A JP 10314691 A JP10314691 A JP 10314691A JP H04308724 A JPH04308724 A JP H04308724A
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誠一郎 菰田
Atsushi Fukuda
淳 福田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空成形又は圧空成形に
よるフランジ部付き成形体及びその製造方法に関し、特
に手で容易に引き裂くことができ、かつ強度的にも優れ
た真空成形又は圧空成形によるフランジ部付き成形体及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】各種食
品類、菓子等の容器として、従来よりプラスチック製の
原反シートを真空成形又は圧空成形したフランジ部付き
成形体が広く用いられている。
【0003】このようなプラスチックシートを真空成形
又は圧空成形してなるフランジ部付き成形体としては、
例えば包装鏡餅用の容器が挙げられる。
【0004】包装鏡餅1は、図8に示すように、プラス
チックス製の鏡餅容器本体3に鏡餅2を充填したもので
ある。
【0005】容器体部3は、プラスチックのシート状物
を底部が開口した鏡餅形状に真空成形してなり、これを
倒立させて餅2を充填した後、底部をプラスチック製の
密封シート(底シート)4で密封し、次いで加熱処理す
る。このような容器体部3には、強度、耐水性、密封性
、ヒートシール性等の観点からポリプロピレン等が用い
られている。しかもこのポリプロピレンは、形状保持性
及びガスバリア性を確保するために、かなりの肉厚と硬
度のものを用いている。また底シート4としては、ポリ
エチレンのようにヒートシール性のあるプラスチックが
用いられている。
【0006】この包装鏡餅において容器体部3から餅2
を取り出すには、通常、包丁等で容器体部3ごと餅2を
切り、切ってから容器体部3と餅2とを分離している。 これは、容器体部3と餅2とがぴったりと密着しており
、底シート4を剥離しただけでは、餅を取り出すことが
容易でないからである。しかしながら、包丁等で容器体
部3ごと餅2を切断する際、容器体部3は、上述したよ
うにある程度の硬さと肉厚とを有しているので、最初に
包丁等で大きな押圧力を加える必要があり、しかも容器
体部3の外面は平滑であるので、包丁が滑り易く、けが
をしやすいという問題がある。
【0007】このように真空成形容器は開封するのが困
難である。そこで、原反シートに線状の薄肉部や切込み
等の低強度部を設けてから、真空成形又は圧空成形を行
うことにより、フランジ部から手で容易に引き裂けるよ
うにした容器が提案されている。
【0008】しかしながら、その後の研究の結果、原反
シートに線状の低強度部を設けてから、真空成形又は圧
空成形を行うことにより得られる容器を、手で引き裂こ
うとすると、場合によっては必ずしも容易に引き裂くこ
とができないことがあることがわかった。もし、さらに
軽快に手で引き裂くことができれば、近年の簡便性を追
求する風潮に応えることができ、有利である。
【0009】したがって本発明の目的は、手で容易に引
き裂くことが可能であり、かつ強度的にも優れた真空成
形又は圧空成形によるフランジ部付き成形体を提供する
ことである。
【0010】また本発明のもう一つの目的は、上記フラ
ンジ部付き成形体の製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、プラスチックシートに線状の低
強度部を設け、これを真空成形又は圧空成形を行うこと
により得られる成形体の引き裂き易さについて種々検討
した結果、原反であるプラスチックシートの配向方向と
密接な関係があり、この配向方向とほぼ平行に線状の低
強度部を設ければ、より一層容易に開封することができ
ることを見出し、本発明に想到した。
【0012】すなわち線状の低強度部を有するプラスチ
ック製原反シートを真空成形又は圧空成形してなる本発
明のフランジ部付き成形体は、前記線状の低強度部が前
記プラスチック製原反シートの樹脂の配向方向とほぼ平
行に設けられており、もって前記線状の低強度部に沿っ
て引き裂きが容易であることを特徴とする。
【0013】また上記フランジ部付き成形体を製造する
本発明の方法は、プラスチック製原反シートの樹脂の配
向方向とほぼ平行に線状の低強度部を設け、真空成形又
は圧空成形することにより、易引裂性の線状の低強度部
を形成することを特徴とする。
【0014】
【実施例】以下本発明を添付図面を参照して詳細に説明
する。図1及び図2は、本発明のフランジ部付き成形体
の典型的な例である包装鏡餅の正面図及び平面図である
【0015】包装鏡餅1は、容器体部3に餅2を充填し
た後、底シート4をヒートシールしてなる。容器体部3
は、中央及び下端近傍に括れを有する鏡餅形状にプラス
チック製のシート状物を真空成形又は圧空成形したもの
であり、下端部にはフランジ5が形成されている。
【0016】また、底シート4もプラスチック製のシー
トからなり、フランジ5にヒートシールされて容器体部
3を密封する(ただし、図2には図示していない)。こ
の底シート4の素材としては、容器体部3に対してイー
ジーピール性のあるものが用いられ、餅2を取り出す際
に密封シート(底シート)4を容器体部3から容易に剥
がせるようにしてある。
【0017】このような鏡餅容器において、容器体部3
の鏡餅形状部の表面には線状の低強度部(薄肉部)6が
、プラスチック製シートの配向方向(図中に矢印で表示
、以下同じ)とほぼ平行に形成されている。またフラン
ジ5の縁部と線状の薄肉部6とが交差した箇所には、切
欠部7を設けてあり、さらに切欠部7の上部には誘導部
8が形成されている。なお、本実施例においては、低強
度部6は、薄肉部となっているが、切欠部を把持して手
で引き裂いた際に容易に引き裂くことが可能であれば薄
肉化している必要はなく、熱変性あるいは化学的変性に
より低強度化しているものでもよい。
【0018】なお誘導部8は、フランジ部付き成形体の
製造時に原反シートに設けた線状の薄肉部が僅かではあ
るが切欠部からずれやすいため、これによる開封し易さ
の低下を防止するために必要に応じて適宜設けるもので
ある。
【0019】このような鏡餅容器における切欠部7と誘
導部8とその周辺部の拡大図を図3に示す。図3におい
ては、誘導部8は実質的にV字形状の切り抜き81,8
2,83から形成されており、これらの切り抜きを三角
形状に配置(切り抜き81を頂点とし、切り抜き82,
83 を他の点として配置)してなる。上記V字形状の
切り抜き82,83 はある程度鋭角的であるのが好ま
しく、例えば本実施例のように約60°程度であるのが
好ましい。またV字形状の切り抜き81は上述した切り
抜き82,83 の2倍程度の角度を有し、V字の脚部
が82,83 の頂上の僅かに上部にまで延在している
のが好ましい。
【0020】なお、本発明において実質的にV字形状と
は、本実施例のように先端が尖状のものである必要はな
く、僅かに先端がまるみを帯びた形状、あるいは2つの
凹曲線又は凸曲線により形成れるもの等も含む。また誘
導部は強度的にある程度弱ければよいので、本実施例の
ように切り抜きである必要はなく、薄肉部(溝を含む)
でもよい。ただし、易開封性の点で、容器体部に設けら
れる線状の低強度部(薄肉部6)よりも低強度化されて
いるのが好ましい。
【0021】さらに誘導部8はV字形状のものを三角形
に配置してなる必要はなく、菱形やあるいは台形等に配
置したものであってもよい。また三角形に配置した場合
、本実施例のように3個である必要はなく、6個 (V
字形状の切り抜き82,83 の下側にさらに3つの切
り抜きが存する場合)あるいはその他の個数でもよい。
【0022】このような容器では、その製造時に原反シ
ートに設けた線状の薄肉部が、僅かではあるがずれやす
い。このずれかの幾つかの態様を図4乃至図6に例示す
る。図4乃至図6のいずれの場合にも、線状の薄肉部6
はV字形状の切り抜きと複数箇所にわたって交差してい
る。このためこの部分の強度は大幅に低下しており、引
き裂きを開始すると、切り抜き82(又は切り抜き83
) の頂上、次の切り抜き81の頂上へと順次に勢い良
く引き裂かれていき、その切り抜き81の頂上から薄肉
部まで到達する。また場合によっては切り抜き82の頂
上から薄肉部まで到達すること、さらには切り抜き82
(又は切り抜き83) から直接薄肉部6に沿って引き
裂かれる場合もありうる。
【0023】このような引き裂いた際の、切れ方は力の
方向、量等により不確定である。しかしながら本発明の
ように実質的にV字形状の切り抜きからなる誘導部を有
すると、引き裂きの線のたどる軌跡は切れ始めた箇所か
ら切り抜きを経由して軽快かつ迅速に薄肉部まで到達し
、その後薄肉部に沿ってスムーズに進行していく。この
ようにして、容器の内容物を容易に取り出すことが可能
となる。
【0024】しかも、本発明のフランジ部付き成形体は
内容物の充填部分はそのままの状態であるので、強度的
にも優れたものである。
【0025】このような本発明のフランジ部付き成形体
を形成するプラスチック製シートとしては、特に制限は
なく、プラスチックの単体あるいはプラスチックの積層
物等を使用することができる。プラスチックの単体とし
てはポリプロピレンが好ましく、また積層物としてはポ
リプロピレン/ポリビニルアルコール/ポリプロピレン
等の層構成のものが好ましい。なお、本実施例のように
鏡餅容器とする場合には、餅との剥離性の向上を目的と
して、プラスチック樹脂にステアリン酸等の高級脂肪酸
を加えることができる。上記シート状物がプラスチック
単体からなる場合は、そのプラスチックに高級脂肪酸を
加えればよく、またシート状物が積層シートの場合、そ
の最内層(餅と接する面)となる層の樹脂にステアリン
酸等の高級脂肪酸を加えればよい。ステアリン酸等の高
級脂肪酸を添加する場合、その添加量は0.1 〜5重
量%が好ましい。
【0026】またシートの厚さは、成形体の用途により
適宜設定すればよく、例えば容器の場合、充填する物品
、大きさ、形状、重さ等により適宜設定すればよい。 本実施例のように鏡餅容器とするときには、上記鏡餅容
器体部3に充填する餅の重量は通常160 g〜8kg
程度であるから、550 μm〜1.5mm 程度のも
のを使用するのが好ましい。シートの厚さが550 μ
m未満では餅の充填時に鏡餅形状を維持するのが困難と
なるとともに、ガスバリア性を有するのが困難となり、
また1.5 mmを超えると、真空成形又は圧空成形が
困難となる。
【0027】ただし、本発明においては上記シートはあ
る程度配向している必要がある。このためには、シート
がわずかに延伸されていればよい。その延伸倍率は2倍
以下程度でもよく、通常のシート成形における一軸ある
いは二軸延伸の延伸倍率である4〜7倍よりも大幅に小
さい延伸倍率でよい。なお、延伸倍率があまり大きすぎ
ると、後述する真空成形又は圧空成形時の加熱により、
シートが収縮しやすくなるので好ましない。上記場合に
はシートの収縮を防止することを目的として、熱処理を
施してもよい。
【0028】上述したような延伸倍率とするためには、
巻き取りロールの引張り速度と、シートの押出量とを適
宜コントロールすればよい。また通常の一軸あるいは二
軸延伸を行ってもよい。二軸延伸の場合、逐次二軸延伸
でも同時二軸延伸でもいずれでもよいが、2つの軸方向
の延伸倍率にある程度差があるのが好ましい。
【0029】上記シートを用いて本発明のフランジ部付
き成形体を製造する方法を以下に説明する。
【0030】まず上述したシートに線状の低強度部を設
ける。本発明においては線状の低強度部は、上述したよ
うなシートの配向方向とほぼ水平に設ける必要がある。 なお、低強度部はシートを縦断するうように全体にわた
り設ける必要はなく、フランジ部付き成形体の易開封性
を付与したい所望の箇所に応じて適宜設ければよい。
【0031】このような低強度部は通常切込み又は溝を
シートに設けることにより形成することができる。この
低強度部が、切込みの場合は、レーザ加工、回転刃等に
より設ければよい。また溝の場合、回転刃等により設け
ればよい。なお、レーザ加工を施した場合、薄肉化とと
もに熱変性による低強度化も進行するので、薄肉化の度
合いが小さくとも十分な低強度化が得られる。
【0032】上記レーザ加工用のレーザとしては、炭酸
ガスレーザ、アルゴンイオンレーザ、YAGレーザ等が
挙げられるが、出力等の点で炭酸ガスレーザが好ましい
。このようなレーザによる切込みの形成は、プラスチッ
ク製シートの所望の位置をレーザビームによりスキャン
すればよい。なお、スキャンは、シートを固定した状態
でレーザのヘッド部を移動させてもよいし、逆にシート
を移動させてもよい。このようなレーザ加工による切込
みは、微細な点状の凹部が連なることにより線状に形成
されたものである。これはレーザビームの出力が周期的
に変化するためためであり、シートの移動速度に応じて
凹部の連結状態が異なる。凹部40は完全に連結してい
る必要はなく、近接していれば断続的でもよい。
【0033】またレーザの出力、ビーム径、スキャン速
度は、プラスチック製底シートの素材、厚さ、及び切込
みの深さ等により適宜設定すればよい。ただし、スキャ
ン速度については、その速度が速いほど点状の凹部の間
隔が大きくなりすぎてしまい、易開封性が損なわれる。
【0034】上述したような低強度部の幅は50〜15
0 μmである。レーザによる切り込みの場合、その深
さはシート状物の厚さの50%以下、好ましくは35%
以下である。なおレーザ加工により切込みを設ける場合
、深さの下限としては、表面に傷がつく程度でもよく、
特に厚さの10%以下が好ましい。例えば、シート状物
の厚さが550 μmの場合、切り込みの深さは50〜
150 μm程度が好ましく、シート状物の厚さが1.
5 mmの場合、切り込みの深さは150 〜500 
μm程度が好ましい。また上記切込みは、片面に形成し
てもよいし、両面に形成してもよい。 両面に形成する場合、各切込みの深さはシート状物3の
厚さの25%以下程度が好ましい。
【0035】次にこのようにして線状の低強度部を形成
したシートに対して真空成形又は圧空成形を行う。真空
成形及び圧空成形の方法は、通常行われている方法でよ
い。例えば真空成形の場合、シート状物をヒーター等に
より加熱軟化し、必要に応じて加圧しながら所望の形状
となるような雌型側から吸引することにより雌型に押し
つけて成形すればよい。また圧空成形の場合、シート状
物をヒーター等により加熱軟化し、雄型側からエア等に
より圧力をかけ、所望の形状となるような雌型に押しつ
けて成形すればよい。なお、容器の外面に薄肉部を設け
る場合、雌型と接する側を切込みの方にすればよい。
【0036】成形の条件は使用するプラスチックの種類
により異なるが、真空成形の場合、シートの加熱温度を
150 〜180 ℃とし、減圧度を 600〜650
mmHg とするのが好ましい。また、圧空成形の場合
、シートの加熱温度を150 〜180 ℃とし、シー
トが変形する程度の圧力をかければよい。
【0037】線状の低強度部は、シート状物が真空成形
又は圧空成形による延伸で薄くなるため、さらにその強
度が低下する。特に低強度部を切込みとした場合、シー
ト状物を真空成形又は圧空成形することにより延伸され
る部分 (本実施例においては鏡餅形状となる部分) 
では切込みが拡開し、図7に示すような薄肉部6が形成
される。またシートに溝を設けた場合、延伸部分ではそ
の溝がある程度拡大する。このような薄肉部の溝の深さ
(a) は通常真空成形又は圧空成形後のシート状物3
0の厚さ(b) の10〜30%となる。
【0038】このようにして鏡餅形状を形成した後、さ
らに開封を容易にすることを目的として、切欠部及び誘
導部を設けることができる。切欠部及び誘導部の形成は
、容器を切り出すのと同時に行えばよい。なお、誘導部
を切り抜きとするか薄肉部とするかは、カッターの押圧
力を適宜設定することにより、自在に変更可能である。 なお、さらにシートの角の部分をわずかに切り落とした
り、シートの角の部分に折り目をつける等の加工を施す
ことにより後述する密封シートを剥離しやすくしてもよ
い。このような加工は容器の切出しと同時に行っても、
その後別工程により行ってもいずれでもよい。
【0039】このような本発明のフランジ部付き成形体
は、通常底部 (開口部) を密封する密封シートを有
する。密封シートとしては、上述の容器体部用シートと
同様に種々のプラスチックを用いることができるが、特
にポリプロピレン、ポリエチレン等の単層物や、それら
とポリエステル、アルミニウム箔等との積層物等を用い
るのが好ましい。その厚さは70〜100 μmが好ま
しい。また密封シートの大きさ及び形状は少なくとも容
器の底部の開口部分を完全にカバーできればよいが、シ
ート状物とほぼ同じ大きさであるのが好ましい。
【0040】このような密封シートを内容物 (本実施
例においては餅)を充填した後の容器体部の底部にヒー
トシールすることにより包装することができる。
【0041】このような本発明のフランジ部付き成形体
は、例えば先ず密封シートを容器体部から剥し、次いで
、切欠7の両側部を手で保持し、引張し切欠7からV字
形状の切り抜き8を経由して薄肉部6に沿って容器体部
を引裂して餅2を取り出せばよい。
【0042】以上本発明をその典型的な例である鏡餅容
器を参照して説明してきたが、本発明はこれに限定され
ることなく、樹脂の配向とほぼ平行に低強度部を設けた
シートを真空成形又は圧空成形により種々の形状とする
ことで、各種の用途用の成形回とすることができる。ま
た低強度部は薄肉部に限定されず、両側部よりも強度的
に劣る箇所が線状に連なっていればよく、例えば熱的あ
るいは化学的に変性したもの、原反シートを多層積層構
造としてその層構造を種々のものとして所望の強度の線
状の低強度部を形成したもの等種々のものとすることが
可能である。
【0043】また、鏡餅容器の底部の形状は、正方形で
ある必要はなく、長方形、菱形等種々の形状とすること
ができる。
【0044】以下の具体的実施例により本発明をさらに
詳細に説明する。 実施例1 ポリプロピレンをTダイを有する押出機より押出し、巻
き取りロールで巻き取りながら、流れ方向に配向した厚
さ0.55mmのポリプロピレン製シートを製造した。 このポリプロピレン製シートを製造した。このシートに
炭酸ガスレーザ加工機(精電舎電子工業(株)製、LA
SUC−4000)を用いて、出力25Wでレーザ加工
し、シートのほぼ中央に深さ70μmの切込みを入れ、
鏡餅容器の体部用シートを製造した。
【0045】この容器体部用シートを外面が切込みとな
るように鏡餅形状の雌型を有する枠上に設置し、ヒータ
ー温度180 ℃、減圧度650 mmHgで真空成形
した。成形後のシートの切込みは深さ約80μmの線状
の薄肉部となっていた。このようにして鏡餅形状を形成
した後、図1及び図2に示すような形状(一辺の長さが
300 mmの正方形で、その一辺のほぼ中央に切り欠
き及び3個のV字形状の切り抜きを有し、さらに一つの
角部が約45°の角度で切り落とされた形状)に切出し
、鏡餅容器体部を製造した。
【0046】次に得られた鏡餅容器体部に餅550 g
を充填し、冷却後、鏡餅容器体部の底部をポリエステル
とナイロンとの積層シート(厚さ80μm)でヒートシ
ールした。
【0047】この包装鏡餅の底部のシートを角部より剥
がし、切欠部より手で引き裂いたところ、切り欠きから
V字形状の切り抜きを経て、線状の薄肉部に沿って容易
に開封することができた。
【0048】比較例1 実施例1においてレーザ加工による低強度部の形成方向
をシートの流れに対して直角とした以外は同様にして鏡
餅容器体部を製造した。
【0049】次に得られた鏡餅容器体部に餅550 g
を充填し、冷却後、鏡餅容器体部の底部をポリエステル
とナイロンとの積層シート(厚さ80μm)でヒートシ
ールした。
【0050】この包装鏡餅の底部のシートを角部より剥
がし、切欠部より手で引き裂いたところ、線状の薄肉部
に沿って引き裂くのが困難な箇所が所々に生じていた。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のフランジ部
付き成形体は、プラスチック製原反シートの樹脂の配向
方向とほぼ平行に線状の低強度部を設け、これを真空成
形又は圧空成形してなる。このような本発明のフランジ
部付き成形体は、低強度部に沿って手で容易に引き裂く
こたとができるものである。
【0052】このような本発明のフランジ部付き成形体
は、鏡餅容器等のように易開封性とともに強度の要求さ
れる物の包装用に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による鏡餅容器の正面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例による鏡餅容器の平面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例による鏡餅容器の切欠部及び
誘導部周辺を示す部分拡大図である。
【図4】切欠部付近での線状の薄肉部のずれかたの一例
を概略的に示す部分拡大図である。
【図5】切欠部付近での線状の薄肉部のずれかたの別の
例を概略的に示す部分拡大図である。
【図6】切欠部付近での線状の薄肉部のずれかたのさら
に別の例を概略的に示す部分拡大図である。
【図7】シートの薄肉部の状態を示す概略図である。
【図8】鏡餅容器の餅の充填状態を示す縦断面図である
【符号の説明】
1・・・包装鏡餅 2・・・餅 3・・・容器体部 4・・・底シート 5・・・フランジ部 6・・・低強度部(薄肉部) 7・・・切欠部 8・・・誘導部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  線状の低強度部を有するプラスチック
    製原反シートを真空成形又は圧空成形してなるフランジ
    部付き成形体であって、前記線状の低強度部が前記プラ
    スチック製原反シートの樹脂の配向方向とほぼ平行に設
    けられており、もって前記線状の低強度部に沿って引き
    裂きが容易であることを特徴とするフランジ部付き成形
    体。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載のフランジ部付き成形
    体において、真空成形又は圧空成形してなるフランジ部
    付き成形体の線状の低強度部が薄肉部であることを特徴
    とするフランジ部付き成形体。
  3. 【請求項3】  請求項1又は2に記載のフランジ部付
    き成形体において、前記フランジ部付き成形体の線状の
    低強度部の少なくとも一端は、前記フランジ部の縁部に
    設けられた切欠部まで延在しており、さらに切欠部の周
    辺部に実質的にV字形状の複数の切り抜き又は薄肉部か
    らなる誘導部を設けたことを特徴とするフランジ部付き
    成形体。
  4. 【請求項4】  請求項1乃至3のいずれかに記載のフ
    ランジ部付き成形体において、前記フランジ部付き成形
    体が容器の開口部を密封するプラスチック製の密封シー
    トを備えてなることを特徴とするフランジ部付き成形体
  5. 【請求項5】  請求項1乃至4のいずれかに記載のフ
    ランジ部付き成形体において、前記容器のプラスチック
    製シートが、ポリプロピレンの単層物、又はポリプロピ
    レン/ポリビニルアルコール/ポリプロピレンからなる
    積層物であることを特徴とするフランジ部付き成形体。
  6. 【請求項6】  プラスチック製原反シートの樹脂の配
    向方向とほぼ平行に線状の低強度部を設け、真空成形又
    は圧空成形することにより、易引裂性の線状の低強度部
    を形成することを特徴とするフランジ部付き成形体の製
    造方法。
JP10314691A 1991-04-08 1991-04-08 フランジ部付き成形体及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3046092B2 (ja)

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