JPH0431264B2 - - Google Patents

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JPH0431264B2
JPH0431264B2 JP17267587A JP17267587A JPH0431264B2 JP H0431264 B2 JPH0431264 B2 JP H0431264B2 JP 17267587 A JP17267587 A JP 17267587A JP 17267587 A JP17267587 A JP 17267587A JP H0431264 B2 JPH0431264 B2 JP H0431264B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は超音波ドプラ診断装置、時に心臓内あ
るいは血管内の血流などの運動する反射体の速度
を検出又は測定することができる超音波ドプラ診
断装置の改良に関する。
[従来の技術] 被検体内の運動反射体、例えば心臓等の臓器、
循環器及び血管内の血流、体液流又は心筋などの
運動反射体の速度を測定するため、従来より超音
波パルスドプラ法が実用化されており、被検体内
の運動反射体からの反射エコーのドプラ周波数偏
移に基づいて運動反射体の運動速度を電気的に検
出できる。すなわち、一定の繰返し周波数で超音
波パルスを放射して運動する反射体からの反射波
を受信し、送信時間と受信時間とを比較して反射
体までの距離を測定するとともに、受信周波数の
ドプラ偏移を演算して反射体の速度を測定するこ
とができる。
この場合、一般に超音波パルス波を放射する繰
返し周波数は運動反射体までの距離に応じて選定
されている。しかしながら、遠距離の被測定体を
測定する場合、反射体までの距離に対応して定ま
る繰返し周波数に比較して高い周波数を選定する
と、周知のごとく、実際の距離より近い距離に折
返しのエコーが現出し、距離の判別が困難とな
る。
また、運動反射体の速度を測定する場合にも上
記と類似の現象が現れ、反射体の速度によるドプ
ラ周波数に比較して低い繰返し周波数を選定する
と、折返し現象によつて低い周波数として現れ、
速度の判別が困難となる。
これらの距離、速度ともに折返し現象を生じさ
せないで測定するためには、最大ドプラ周波数fd
と繰返し周波数frとの間に、速度の絶対値だけで
なくその正負をも判別できる装置の場合には、fd
=fr/2、速度の絶対値のみを検出測定する装置
の場合には、fd=frなる関係を満たす必要がある
ことが広く知られている。
ここで、速度の正負を判別できる装置におい
て、 fd=f0・k・V=fr/2 但し、 f0:放射する超音波周波数、 fr:繰返し周波数、 fd:最大ドプラ周波数、 k:定数、 V:最大速度、 から、測定可能な最大速度Vは、 V=fr/(2f0・k) となる。
[発明が解決しようとする問題点] 第1の問題点 しかしながら、前述した測定可能な最大速度V
の式から理解されるように、最大速度Vを大きく
するために繰返し周波数frを高くしようとすれ
ば、折返し現象を生じないで測定できる反射体の
最大距離が小さくなるので、高速度で運動する反
射体を測定する場合に遠距離での速度測定ができ
ないという欠点が生じる。
また、放射する超音波周波数を低く選定しよう
とすれば、パルス幅の狭い送信波を形成すること
が困難なばかりでなく、鋭い放射ビームを形成す
ることができず、距離分解能、方位分解能が低下
するという欠点が生じ、遠距離にあつてかつ高速
度で運動する反射体までの距離と反射体の速度を
同時に確定できないという問題があつた。
第2の問題点 また、運動反射体の運動速度をリアルタイムで
正確に測定するドプラ装置として、本出願人は自
己相関法による速度演算装置を、特開昭58−
188433にて既に出願している。
この装置によれば、被検体内から得られたドプ
ラ受信信号を複素信号に変換し、複素信号の共役
積及び複素積を自己相関法にて求め、この自己相
関値からドプラ周波数偏移を演算している。この
ようにして得られたドプラ周波数偏移は運動反射
体の速度に対応しており、この周波数偏移量から
正確な速度が求められる。
ところで、このような装置において単一ビーム
にて得られる速度は超音波ビーム方向に動くラジ
アル速度のみで速度の運動方向を正確に表示でき
ないという問題がある。
このため、従来では、ある程度離れた異なる位
置から複素の超音波ビームを被検体内の同一位置
に放射し、これにより得られた複数の速度信号を
合成して運動方向を含んだ運動反射体の速度を求
めている。
しかしながら、この方法では装置が複雑になる
ばかりでなく、特に心臓等のように超音波ビーム
を挿入する位置や角度が限定される部位に用いる
場合にはこの方法を適用することができないとい
う欠点があつた。
発明の目的 本発明は前記従来の課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、折返し現象をなくし、遠距離
にあつてかつ高速度で運動する反射体の速度でも
良好に測定し、また同時に、異なる位置から超音
波ビームを放射することなく、簡単な装置にて速
度を精度よく求めることのできる超音波ドプラ診
断装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本発明は、一定の
繰返し周波数の超音波パルス波を被検体内に放射
し送信信号と受信信号とを比較して運動反射体ま
での距離と運動反射体の速度を検出する超音波ド
プラ診断装置において、同一方向に向け周波数の
異なる複数の超音波パルス波を繰返し周期の整数
倍の時間ごとに時分割して発生させこの時分割の
超音波パルス波を順に方向を変えて被検体に送受
信する送受信手段と、この送受信手段から得られ
た微小の放射角差を有する第1及び第2の受信信
号をそれぞれ所望の周波数の受信信号に変換して
第1及び第2のラジアル速度を求めるとともに、
この第1及び第2のラジアル速度を比較してセク
タ走査円弧の接線方向の接線速度を演算する速度
成分演算手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、本発明はベクトル速度を演算するた
め直交成分、つまりラジアル速度(超音波パルス
波放射軸方向)と接線速度を求め、かつその場合
の直交成分の速度を精度よく求めることを特徴と
する。そして、この直交成分の速度を精度よく求
めるために、送受信手段は周波数の異なる超音波
パルス波を時分割で送受信して、速度成分演算手
段内には受信ドプラ信号の周波数を所望の周波数
に変換するための第1の比較器を設ける。
また、ベクトル速度の直交成分を求めるため
に、送受信手段は微小角差を有する第1及び第2
の受信信号を求めて、速度成分演算手段内にはこ
の第1及び第2の受信信号から第1及び第2のラ
ジアル速度を演算し、この第1及び第2のラジア
ル速度から接線速度を演算する第2の比較器を備
える。
[作用] 以上の構成によれば、まず、送受信手段によ
り、周波数の異なる複数の超音波パルス波を時分
割で放射し、被検体内の運転反射体からの反射波
を同時に受信する。そして、速度成分演算器で
は、いつたん任意方向の第1のラジアル速度を求
めこれを遅延器に記憶させておき、第1のラジア
ル速度の受信方向と微小の偏向角差を有する受信
方向における第2のラジアル速度が出力されたと
きに、この第2のラジアル速度と前記第1のラジ
アル速度とを比較することにより接線速度が求め
られる。この接線速度は被検体内の同一距離にお
けるセクタ走査円弧の接線方向の速度変化分を示
しており、この接線速度とラジアル速度とからベ
クトル速度、つまり速度の絶対値及びベクトル角
度を求めることができる。
このベクトル角度は、運動反射体の運動方向を
示すものであり、運動方向を含んだベクトル速度
は同一超音波ビーム内の速度分布の全てにおい
て、かつ超音波送受波領域の全てについて求めら
れるので、正確な運動方向に基づいた運動反射体
の速度分布を画像表示することができる。
また、速度成分演算器では、周波数の異なる複
数の超音波パルス波を時分割放射して得られた速
度成分が比較器にて周波数変換処理され、実際に
超音波パルス波の繰返し周期と異なる周期の超音
波パルス波を放射した場合と等価の速度成分が得
られ、これにより精度の良い速度を求めることが
できる。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例を
説明する。
第1図には、本発明に係る超音波ドプラ診断装
置の実施例の全体図が示され、複素信号変換器は
第2図に、複素自己相関器は第3図に、第1の比
較器は第9図に、第2の比較器は第10図に、そ
れぞれの回路構成が示されている。以下に、送受
信処理、速度成分演算処理、速度ベクトル演算処
理の順に説明する。
送受信処理 第1図において、安定な高周波信号を発生する
水晶発振器10の出力は分周同期回路12に供給
され、この分周同期回路12によつて所望周波数
の各種出力信号が得られる。これらの出力信号は
超音波パルスビーム送信用の送信繰返し周波数信
号101,102、複素変換のための複素基準信
号105を出力するための複素基準信号103,
104や装置各部の同期作用を行うクロツク信号
等の各種の信号を含む。本発明において、前記複
素基準信号103,104の周波数は送信繰返し
周波数信号101,102の周波数と同一とな
る。
本発明において、第1に特徴的なことは周波数
の異なる複数の超音波パルス波を同一方向に時分
割で放射することであり、送受信手段は複数の周
波数の超音波パルス波を繰返し周期の整数倍の時
間ごとに時分割して発生させる。従つて、分周同
期回路12からは繰返し周期Tの異なる2種のバ
ースト周波数のパルス信号101,102が出力
されている。このバースト送信周波数信号は、周
波数f1(例えば2.5MHz)、f2(例えば3MHz)の2個
の信号とする。また、複数基準信号103,10
4は周波数f1,f2の連続波である。
そして、これらの信号を超音波パルス波送受信
の際に切り換えられるために切換器14,16が
設けられており、この切換えは繰換し周期の整数
倍に同期して行われる。
この切換器14の出力は、駆動回路18及び送
受切換回路20を介して探触子22に供給され、
この探触子22を励振することにより、超音波パ
ルスビームが被検体23内に放射される。
そして、被検体23からの反射エコーには組織
からの反射波のほか、血液等からの運動状態を表
す微弱な信号も含まれでおり、この反射エコーは
探触子22によつて電気信号に変換され、送受切
換回路20から高周波増幅器26へ送られて所望
の増幅作用が施された後、その一方の出力が通常
のBモード表示信号あるいはMモード表示信号と
して表示部に供給される。
通常のBモード表示あるいはMモード表示を行
うための出力信号は、検波器28及び増幅器30
を介してCRT表示部32に供給され、これによ
りCRT表示器32を反射エコーの強さに応じて
輝度変調して画像を表示する。
前記探触子22の超音波パルスビームを機械的
あるいは電気的な角度偏向などによつて査行させ
超音波パルスビームで被検体23を周期的に走査
し、あるいは所望の偏向角にて走査を停止するた
めに走査制御器24が設けられており、この走査
制御器24の走査位置信号に基づいて掃引同期回
路34から掃引同期信号が出力され、これにより
CRT表示部32の掃引制御が行われる。
一方、前記高周波増幅器26の他方の出力は速
度演算処理に供され、実施例では複素信号に変換
して自己相関演算に付される。
すなわち、まず高周波増幅器26から得られた
ドプラ受信信号は第2図に詳細に示される複素信
号変換器40に供給されるが、複素信号変換器4
0は位相検波器を含む一組のミキサ41a,41
bを有し、各ミキサ41において、前記ドプラ受
信信号はそれぞれ前記複素基準信号105と混合
される。この場合、複素基準信号105は90度位
相器42にて互いに90度位相の異なる複素関係に
ある2個の信号となり、それぞれ別個にミキサ4
1a,41bに供給される。従つて、各ミキサ4
1にて受信信号が複素信号に変換されることにな
るが、これは、受信信号と複素基準信号とを混合
検波によつて両周波数の和と差の周波数の信号を
出力し、これら両信号を低域フイルタ43a,4
3bに供給して差の周波数成分のみを取り出すこ
とによつて行われる。
前記ミキサ41の混合検波作用において、複素
基準信号105は単一周波数の連続波であるが、
他方の入力信号である受信信号はドプラ情報を含
むパルス波なので、前記低域フイルタ43の出力
には多数のスペクトル成分が現れることとなる。
以下に、この複素変換を演算式によつて説明す
る。
前記分周同期回路12からは、周波数f1(2.5M
Hz)の受信バーストパルス信号101が繰返し周
波数fr(4kHz)で発生し、また周波数f2(3MHz)
の送受バーストパルス信号102が繰返し周波数
fr(4kHz)で発生する。
そして、切換器14にて、前記パルス信号が周
期的切り換えられるが、この切換え周期は繰返し
周期Tの整数倍で、例えば6倍に選定されてい
る。
また、信号103には周波数f1の連続波が、信
号104に周波数f2の連続波が発生しており、切
換器16にて複素基準信号105として複素信号
変換器40に供給されている。
この場合、信号の振幅を1として受信信号のス
ペクトル基本波を表すと、次式のようになる。
cos2π(f1+kf1V)t ……(1) cos2π(f2+kf2V)t ……(2) ここで、kは比例定数、Vは速度、kf1Vと
kf2Vはドプラ効果による周波数の変化分を示す。
上記式(1)、(2)で示される両信号は繰返し周期T
ごとに交互に現れる時分割信号となる。また、ミ
キサ41aに供給される複素基準信号は振幅を1
として、 cos2πf1t及びcos2πf2t ……(3) とすれば、ミキサ41bに供給される複素基準信
号は、 sin2πf1t及びsin2πf2t ……(4) となる。
上記(3)式を複素数の実数部、(4)式をその虚数部
とすれば、両式をまとめて複素信号となるので、
ミキサ41a,41bの出力は互いに複素関係に
ある信号となる。従つて、ミキサ41aの出力に
は、(1)式及び(2)式と(3)式の積に比例した2個の信
号が発生し、この信号は次式にて表される。
cos2πf1kVt+cos2π(2f1+f1kV)t ……(5) cos2πf2kVt+cos2π(2f2+f2kV)t ……(6) 上記(5)、(6)式で表される信号は6周期ごとに交
互に時分割されて現れるが、この出力は高周波
(例えば1MHz以上)を遮断する低域通過フイルタ
43aによつて2f1,2f2の信号が遮断されるの
で、 cos2πf1kVt ……(7) cos2πf2kVt ……(8) で示される両信号が時分割され低域通過フイルタ
43aの力106として現れる。
同様にミキサ41bの出力には、(1)式及び(2)式
と(4)式の積に比例した2個の信号が発生し、低域
通過フイルタ43bの出力107は、 sin2πf1kVt ……(9) sin2πf2kVt ……(10) で示される両信号の時分割されたものとなる。そ
して、このような同時間に現れる低域通過フイル
タ43aと43bの出力は複素信号を形成する。
従つて、前述した(7)式と(9)式、また(8)式と(10)式
をまとめて次式のような複素信号Z11,Z12で表す
ことができる。
Z11=x11+iy11 Z12=x12+iy12 ……(11) ここで、iは複素記号であり、x11,y11及びx12
y12は次式で表される。
x11=cos2πf1kVt y11=sin2πf1kVt x12=cos2πf2kVt y12=sin2πf2kVt ……(12) 上記(11)式の複素信号Z11,Z12は、時分割で
複素信号変換器40の出力として得られる。
以上のようにして求められた複素信号Z11,Z12
はアナログ信号であるが、演算精度を高めるた
め、A/D変換器35a,35bに供給されデジ
タル信号に変換される。
このようにして求められた複素信号は、速度成
分演算に供される。
速度成分演算処理 実施例では、速度の演算手段として複素自己相
関法を用いており、これを第3図に示される複素
自己相関器60に基づいて説明する。
まず、A/D変換器35の出力信号108(1
09)である時分割の複素信号Z11,Z12をまとめ
て複素信号Z1で表すと、複素信号Z1は次式で表さ
れる。
Z1=x1+iy1 この複素信号Z1はデイレーライン61a,61
bにより1周期分遅延されて出力信号Z2が得られ
る。この出力Z2は以下の式で表される。
Z2=x2+iy2 x2=cos2πfkV(t−T) ……(13) y2=sin2πfkV(t−T) ……(14) ここで、fはf1又はf2を表す。
そして、信号Z2の共役信号はZ2 *=x2−iy2であ
り、Z1とZ2 *との共役積を、以下の式によつて求
めることにより自己相関が演算される。
Z1Z2 *=(x1+iy1)(x2−iy2)=x1x2+y
1y2+i(x2y1−x2y1)……(15) そして、この相関を求めるため、複素自己相関器
60には2個のデイレーライン61a,61b、
4個の掛算器62a,62b,63a,63b、
そして、加減算器64a,64bが設けられ、前
記相関演算が行われる。
加減算器64aの出力をRとすれば、前記
(13)、(14)、(15)の各関係式から、 R=x1x2+y1y2=cos2πfkVT ……(16) が得られ、また加減算器64bの出力をIとすれ
ば、同様に I=x2y1−x1y2=sin2πfkVT ……(17) が得られ、両加減算器64の出力を合わせて自己
相関信号は次式に示される。
S=R+iI ……(18) そして、この出力Sは信号の変動成分や装置か
ら発生する雑音成分を含むので、これら雑音成分
を除去するために次段に設けられた平均回路によ
つて平均が求められ、この平均は=+iで
表されるものとなる。
この平均回路は、加算器65a,65bと、デ
イレーライン66a,66bと、重み付回路67
a,67bとから成り、デイレーライン66にて
1周期遅延した出力を現時刻の入力信号に加算器
65にて加算し、再びこの出力をデイレーライン
66に供給する操作を繰り返し、この加算を、例
えばデジタル回路で構成する場合には、その加算
出力の上位ビツトを出力すれば、平均値を得るこ
とができる。しかし、単にこの操作を繰り返し行
つていくと、加算回路の増加に伴い、出力値が遂
次増大し、ついには飽和する。そこで、実施例に
おいては、重み付回路67が設けられ、出力を減
衰させて入力と加算している。すなわち、減衰量
をαとすれば、現時刻の信号より例えば10周期前
信号はα10だけ減衰して現時刻の信号と加算され
るので、出力に与える影響度が小さくなり、低域
フイルタや移動平均回路と同様の平均機能を果す
ことが可能となる。また、重み付回路67の重み
付量を変えることにより、平均化の度合いを変更
することが可能となる。
このようにして、複素信号の自己相関が演算さ
れるが、本発明ではこれを時分割で放射される超
音波パルス波ごとに行つてとり、例えば周波数f1
とf2の超音波パルス波を6回ごとに放射し、平均
回路を6回ごとに零(クリア))にすれば、複素
自己相関器60からは各周波数の受信信号ごとに
平均された自己相関信号を得ることができ、これ
は、周波数f1の場合の自己相関信号の平均値を
S1a,f2の場合の平均値をS2aとすると、次式のよ
うになる。
S1a1a+i1a ここで、 1a=|R1|cos2πf1kVt 1a=|R1|sin2πf1kVt ……(19) S2a2a+i2a ここで、 2a=|R2|cos2πf2kVt 2a=|R2|sin2πf2kVt ……(20) 以上のようにして、本実施例においては、複素
信号の共役積を求めることによつて自己相関信号
が得られ、この自己相関信号から速度成分が求め
られるが、本発明では微小角度離れた2方向での
信号を比較することにより接線速度を求めてお
り、第4図には、Bモート走査における接線速度
の求め方が示されている。
第4図に示されるように、任意方向O→aとこ
のO→a方向と微小の偏向角度Δφ離れたO→b
方向に超音波パルス波を送受信する場合を考え
る。
従つて、本発明ではO→a方向からの反射エコ
ーがパルス列から成る第1の受信信号となり、O
→b方向からの反射エコーのパルス列が第2の受
信信号となる。
そして、一定方向の流れの速度vと超音波ビー
ムの成す角をφとすれば、ビーム方向のラジアル
速度VrはVr=vcosφで表すことができるので、
Kを比例定数とすると、前記(19)、(20)式の実
数部と虚数部は次式で表せる。
1a=|R1|cos(Kf1cosφ) 1a=|R1|sin(Kf1cosφ) ……(21) 2a=|R2|cos(Kf2cosφ) 2a=|R2|sin(Kf2cosφ) ……(22) また、第5図には、受信信号の受信状態とその
処理の時間関係が示されており、実施例では同一
方向aで6Tの時間だけ周波数f1のパルスを6回
放射し、これに続いて6Tの時間だけ周波数f2
パルスを6回放射し、合計12Tの時分割放射を行
う。そうした後に、a方向と微小角Δφのb方向
に、6Tの時間だけ周波数f1のパルスを、更に6T
の時間だけ周波数f2のパルスを放射する。
ここで、第5図に基づいて速度成分を求めるま
での経過を簡単に説明すると、図Aに示されるよ
うに自己相関信号Sがa方向及びb方向について
周波数f1及びf2ごとに得られ、図Bに示されるよ
うに前記自己関数信号Sの偏角θがそれぞれ求め
られる。そして、図Bの偏角は6Tだけ遅らされ
て図Cの信号、または12Tだけ遅らされて図Eの
信号となる。
次に、図Dに示されるように図C−図B、例え
ばθ1a−θ2aを演算し、ラジアル速度Vraが求めら
れる。一方、図Fに示されるように図B−図E、
例えばθ1b−θ1aを演算し、接線速度Vt1が求められ
る。そして、図Gに示されるように図Fの信号は
6Tだけ遅らされて、Vt1+Vt2が演算され図Hに
示されるように接線速度Vtpが得られる。このVtp
は必ずしも求める必要はなく、任意である。
前述したように、図Aに示される6Tごとの自
己相関信号が得られるが、前記方向aの自己相関
信号に対して方向bの自己相関信号は次式に示さ
れるものとなる。
S1b1b+i1b ここで、 1b=|R1|cos{Kf1cos(φ
−Δφ)} 1b=|R1|sin{Kf1cos(φ−Δ
φ)}……(23) S2b2b+i2b ここで、 2b=|R2|cos{Kf2cos(φ
−Δφ)} 責 2b=|R2|sin{Kf2cos
(φ−Δφ)} ……(24) このようにして求められた,は、比較器に
てラジアル速度及び接線速度が求められる。
比較器の第1の例 第6図には、最も簡単な回路から成る比較器が
示されており、後述する第1図の第1の比較器及
び第2の比較器の代わりに用いられる。
すなわち、第1の比較器として、偏角演算器1
71、遅延メモリ172、減算器173及び切換
切174を設け、第2の比較器として遅延メモリ
182、減算器183及び遅延加算回路89が設
けられており、遅延メモリ172,182は第1
図に示すメモリ制御器36にて制御されている。
また、前記遅延加算路89は、デイレーライン1
85と、加算器186及び切換切184から構成
されている。そして、前記偏角演算器171は前
記自己相関信号Sの偏角θを次式から求める。
θ=tan-1(/) ……(25) 従つて、前記式からそれぞれの自己相関信号に
対応した偏角θ1a′θ2a′θ1b′θ2bが求められ、次式
のよ
うになる。
θ1a=Kf1cosφ θ2a=Kf2cosφ θ1b=Kf1cos(φ−Δφ) θ2b=Kf1cos(φ−Δφ) ……(26) この偏角θ1a′θ2a′θ1b′θ2bは、第5図に示され
るよ
うに、6Tごとに得られ、この偏角信号は遅延メ
モリ172に供給され、メモリ制御器36からの
アドレス信号によつて1周期分の信号を一時的に
記憶する。この遅延メモリ172の読出信号は
6Tの周期だけ遅れるようにしており、第5図C
に示されるように、偏角信号は6Tの時間遅れで
出力される。
そして、同一周波数の受信信号を比較するため
に減算器173が設けられ、この減算器173に
はθ1aとθ2aが、またθ1bとθ2bが入力される。従つ
て、減算器173から出力される速度成分はラジ
アル速度であり、a方向の速度成分をVra、b方
向の速度成分をVrbとすると、 Vra=θ1a−θ2a=k(f1−f2)cosφ ……(27) Vrb=θ1b−θ2b=k(f1−f2)cos(φ−Δφ)
……(28) に示される信号が出力される。
なお、第5図Dに示されるように、VraとVrb
との間に不要な信号Xが生じているので、切換器
174でこの出力を禁止している。
このようにして求められたラジアル速度Vrは、
前記式からも明らかなように、f1−f2の周波数を
送信したときに得られるドプラ信号である。従つ
て、実施例では、f1=3MHz、f2=2.5MHzである
から、その差の周波数500kHzの超音波パルス波
を送信して得られる出力と等しくなり、折返し現
象なしで3MHzの超音波パルス波を送信したとき
に比較して6倍の速度まで測定を行うことができ
る。
また、これによれば、超音波周波数や繰返し周
波数を大幅に変更することなくドプラ信号の周波
数を変換できるので、検出又は測定する速度に応
じた周波数f1とf2を適宜選択することにより、目
的部位に対応させた高精度の速度測定が可能であ
る。
一方、遅延メモリ182のメモリはその入力よ
り12Tだけ遅れて読み出され、減算器183に供
給される。従つて、この減算器183では第5図
のBとEに示される信号の差が演算され、次式に
示す速度成分、つまり接線速度が出力される。
Vt1=θ1b−θ1a =Kf1{cos(φ−Δφ)−cosφ} =Kf1{cosφcosΔφ+sinφsinΔφ−cosφ} ここで、Δφは微小角(例えば1.5°)であるの
で、cosΔφ1、sinΔφΔφとすれば、前記式
は、 Vt1Kf1Δφsinφ ……(29) そして、次の6T後に現れる速度成分の信号Vt2
は同様にして、 Vt2Kf2Δφsinφ ……(30) となる。
この(29)(30)式にて表せる速度成分Vt1
Vt2は、6Tごとに動作する切換器184にてその
何れかを選択することができる。
また、デイレーライン185はその入力信号を
6Tの期間遅延した信号を加算器186に出力し、
この加算器186では前記加減算器183の出力
とデイレーライン185の出力とを加算すること
により、第5図のFとGの信号の和がとられ、H
に示される速度成分Vtpを出力する。
この接線速度Vtpは、 Vtp=Vt1+Vt2=K(f1+f2)Δφsinφ ……(31) となり、これは(f1+f2)Δφの周波数を送信した
ときに得られる速度の接線速度成分となり、これ
によつて後述するように信号を良好な形で抽出す
ることができる。
速度ベクトル演算処理 以上のようにして得られた速度成分Vt1,Vt2
は、ベクトル速度演算器90に供給される。
第7図には、ベクトル速度演算器90の内部回
路が示されており、これは乗算器91、絶対値演
算器92、角度演算器93及び減算器94から構
成されている。
すなわち、第6図の比較器から入力された接線
速度Vtは、乗算器91で定数Koが乗じられ、そ
の大きさが補正される。
この接線速度としてVtpが入力されたときには、
乗算器91の出力は、 Vtp=Ko(f1+f2)Δφsinφ ……(32) となる。例えばφ=45°で、Vt=Vrが成立するよ
うに前記定数Koが定められる。
すなわち、前記(27)式と(32)式から、 Ko(f1+f2)=f1−f2 ……(33) となり、従つて接線速度Vtは Vt=K(f1+f2)sinφ ……(34) となる。このVtはラジアル速度Vrに対して真の
接線速度となるが、Δφが一定角度で走査されて
いないときは、前記Koは前記(32)式が常に成
立するように補正しながら求めることも可能であ
る。
そして、絶対値演算器92は次式にてベクトル
速度の絶対値を演算する。
|V|=√t 2r 2 ……(35) また、角度演算器93はベクトル角度を次式に
て求める。
φ=tan-1(Vt/Vr) ……(36) この2式にてベクトル速度を求めることができ
るが、前記絶対値|V|はO→a方向の運動反射
体の真の速度を、またベクトル角は運動方向を表
しており、このベクトル速度によつて運動状況の
正確な情報を得ることができる。
この場合、前記角度φは基準線に対する角度に
補正することが実用的であり、実施例では、第4
図に示されるように、走査角の中心線OPに対す
るベクトル角度γに変換しており、走査角βを前
記φから減算器94にて減算して、次式にてベク
トル角度γを演算している。
γ=φ−β ……(37) この走査角βは走査制御部24から供給される
走査アドレスデータにより定まる。このアドレス
データを読み出して演算すれば、ベクトル角度は
中心線を基準としたベクトル角度に変換される。
また、この基準は走査の開始線OQに取ることも
可能である。
このようにして、微小の偏向角Δφを2Δφ,
3Δφ、…に順次変えて、それぞれについて接線速
度の演算が行われており、この結果、セクタ画面
全体おける運動反射体のベクトル速度分布が得ら
れる。
このベクトル速度演算器90の出力は、D/A
変換器37にてアナログ信号に変換された後に
CRT表示器32に供給され、|V|,γで表され
るベクトル速度は表示器内のDSCに書き込まれ
てCRT上に表示される。この場合、運動反射体
のベクトル速度を断層像に重ねてカラー表示する
ことが可能である。
以上説明したように、本発明はラジアル速度
Vrはf1−f2の差の周波数で動作するので、高速度
まで折返し現象のない速度を測定することがで
き、接線速度Vtはf1+f2(又はf1,f2)で動作する
が、Δφが微小なため、これについても折返し現
象がない測定ができる。
しかも、この場合、Δφによる検出感度の低下
を防止できるという利点を有している。すなわ
ち、前記(33)式が成立するためKoは小さい値
で良く、このため検出感度は高くなる。
また、接線速度Vtとして、前記(31)式の代
わりにK(f1−f2)Δφsinφを検出することもでき
るが、この方法では(f1−f2)Δφが小さいので、
雑音成分の影響が大きくなり、後に定数Koを大
きくして掛けても、信号対雑音比が変わらないの
で検出が困難である。
従つて、実施例では、(f1+f2)Δφ又はf1Δφ,
f2Δφで検出すようにしており、これによれば、
例えば(f1+f2)/(f1−f2)=(3MHz+2.5M
Hz)/(3MHz−2.5MHz)=11(倍)となり、信号
対雑音比のよい検出ができる。
このようにして、本発明は折返し現象なしで運
動反射体の絶対流速が測定でき、これによつて血
流などの流れを正確に画像表示することが可能と
なる。
複素デイレーキヤンセラ 被検体の血管内の血流などの運動反射体の速度
を測定する場合、血流信号の強さに比べて血管
壁、心臓などの静止部あるいは低速運動部からの
反射信号は強大であり、これらの信号が混入する
と、高速度で運動する血流などの反射体の速度を
精度よく測定することが困難となる。被検体内の
静止部あるいは低速運動部からの強大な反射信号
を除去して運動反射体のみの速度信号を精度よく
測定するために、第1図において点線で囲む位置
に複素デイレーキヤンセラを挿入することができ
る。
すなわち、実施例においては、第8図に示され
る複素デイレーキヤンセラ50を設けており、こ
れにより、画像信号の品質を著しく向上させるこ
とができる。
この複素デイレーキヤンセラ50は、繰返し信
号の1周期Tに一致する遅延時間を有するデイレ
ーライン52a,52bを有し、このデイレーラ
イン52は例えば1周期の中に含まれるクロツク
パルスの数に等しい記憶素子から成るメモリまた
はシフトレジスタから形成することができる。そ
して、これらデイレーライン52には、それぞれ
差演算器54a,54bが接続されており、差演
算器54によつてデイレーライン52の入力すな
わち現時刻の信号と1周期前の信号とを同一深度
において遂次比較して信号の1周期間の差を演算
する。従つて、静止あるいは低速度の生体組織か
らの反射信号は現時刻の信号と1周期前の信号と
の間に変化がなく、あるいは変化が小さいため差
演算器54の差出力は零に近くなり、一方速度の
速い例えば血流信号の差出力は大きな値として検
出され、これによつて生体組織からの反射信号つ
まりクラツタを抑制することができる。
比較器の第2の例 次に、比較器の第2の例を第9図及び第10図
に基づいて説明する。
これによれば、速度成分を更に正確に演算する
ことが可能であり、比較器として第1図に示され
るように、第1の比較器70(第9図)及び第2
の比較器80(第10図)が設けられており、こ
れらの第1及び第2の比較器70,80は前述し
た複素自己相関器60と同様な共役積演算器から
構成される。
すなわち、第1の比較器70は2個のデイレー
ライン71a,71b、4個の掛算器72a,7
2b,73a,73b、加減算器74a,74
b、そして偏角演算器75から構成されており、
デイレーライン71a,71bは、第6図(比較
器の第1の例)の遅延メモリ172と同様に構成
され、入力信号が6Tの時間だけ遅れて出力され
る。そして、このデイレーライン71の入出力は
自己相関器60の場合と同様に、その共役積が掛
算器72,73にて演算される。
この場合の入力を次式の複素信号Z7で表す。
Z7=+i=|R|cosθ2a+i|R|
sinθ2a このθ2aは、第5図Bに示される周波数f2の超
音波パルス波の場合の偏角であり、またデイレー
ライン71の出力は、第5図Cに示されるよう
に、前記偏角θ2aより6T時間前の偏角θ1aの信号と
なる。これをZ8とすると、 Z8=|R|cosθ1a+i|R|sinθ1a となり、第1の比較器70では前記複素信号Z7
Z8との共役積が演算され、加減算器74a,74
bの出力Z9は次式のようになる。
Z9=Z8Z7 * =|R|2(cosθ1a+isinθ1a)・(cosθ2aisinθ2
a
=|R|2{cosθ1a・cosθ2a+sinθ1a・sinθ2a +i(sinθ1a・cosθ2a−cosθ1a・sinθ2a)} =|R|2{cos(θ1a−θ2a)+sin(θ1a−θ2a} 従つて、偏角演算器75ではa方向のラジアル
速度が次式にて演算される。
Vra=tan-1{|R|2sin(θ1a−θ2a)/|
R|2cos(θ1a−θ2a)}=θ1a−θ2a また、b方向のラジアル速度成分Vrbが同様に
して演算される[第5図D]。そして、速度成分
VraとVrbとの中間に存在する不要信号Xは、第
6図の場合と同様に切換器76にて取り除かれ
る。
次に、第10図に示される第2の比較器80
は、2個のデイレーライン81a,81b、4個
の掛算器82a,82b,83a,83b、加減
算器84a,84b、そして偏角演算器85から
構成されており、デイレーライン81a,81b
は、12Tの遅延時間を有し、第5図のBとEで示
される信号の共役積を演算する。従つて、偏角演
算器85からは、接線速度Vt1=θ1b−θ1a、Vt2
θ2b−θ2aが出力され、この出力は第6図の加算器
183の出力と同様の信号となる。
また、前記偏角演算器の出力はデイレーライン
185、加算器186及び切換器184で構成さ
れた遅延加算回路89に供給することにより、接
線速度Vtp′Vt1が出力される。
ここで、デイレーライン71,81,185は
1周期分の信号を記憶して、整数倍の周期で読出
しを行う遅延メモリを用いてより経済的に構成す
ることができる。
このよううな超音波ドプラ装置はMモードの場
合、2次元にステツプ走査するBモードの場合、
あるいは移動目的検出装置(MTI)などに適用
でき、また被検体内の断層像に重ねて表示するこ
とができる。
実施例によれば、CRT表示器32は、図示し
ない切換器により増幅器30からの通常の画像信
号と、前述したD/A変換器37からのベクトル
速度信号との両者を選択的に、あるいは同時に表
示可能であり、いずれか任意の画像、あるいはこ
れら両画像を重ね合わせた表示を行うことができ
る。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、周波数
の異なる複数の超音波パルス波を時分割にて放射
し、かつ微小の偏向角差を有する2個の受信信号
からラジアル速度及び接線速度の直交する速度成
分を求めるようにしたので、まず実質的に所望の
周波数の超音波パルス波を放射したときに得られ
る正確な速度を求めるためのドプラ偏移信号が得
られ、遠距離かつ高速度の運動反射体までの距離
と反射体の速度を正確に測定することができる。
そして、これと同時に従来では得ることのでき
なかつた接線速度を得ることができ、この接線速
度とラジアル速度に基づいてベクトル速度を求め
ることができ、ある程度離れた異なる位置からそ
れぞれ超音波ビームを放射することなく正確な運
動方向を表す運動反射体の速度を容易に得ること
ができる。
この結果、従来の超音波診断装置で画像表示さ
れる断層像情報に加えて、正確な血流速度、血流
速度分布を同時に画像表示することができ、実用
上極めて多くの診断情報を提供できる超音波診断
装置を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る超音波ドプラ診断装置の
実施例を示す回路ブロツク図、第2図は複素信号
変換器の回路構成を示すブロツク図、第3図は複
素自己相関器の回路構成を示すブロツク図、第4
図は接線速度及びラジアル速度とベクトル速度と
の関係を示す説明図、第5図は本発明において時
分割放射された超音波パルス波に基づいた受信信
号の処理状態を示す説明図、第6図は速度成分演
算を簡単な回路構成から成る比較器の第1の例の
回路を示すブロツク図、第7図はベクトル速度演
算器の回路構成を示すブロツク図、第8図は複素
デイレーキヤンセラの回路構成を示すブロツク
図、第9図はラジアル速度演算に用いられる第1
の比較器における第2の例の回路構成を示すブロ
ツク図、第10図は接線速度演算に用いられる第
2の比較器における第2の例の回路構成を示すブ
ロツク図である。 10……水晶発振器、12……分周同期回路、
14,16……切換器、24……走査制御器、2
6……高周波増幅器、32……CRT表示器、3
6……メモリ制御器、40……複素信号変換器、
50……複素デイレーキヤンセラ、60……複素
自己相関器、61a,61b……デイレーライ
ン、62a,62b,63a,63b……掛算
器、64a,64b……加減算器、70……第1
の比較器、80……第2の比較器、89……遅延
加算回路、90……ベクトル速度演算器、171
……偏角演算器、172,182……遅延メモ
リ、173,183……減算器、101,103
……f1周波数信号、102,104……f2周波数
信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一定の繰返し周波数の超音波パルス波を被検
    体内に放射し送信信号と受信信号とを比較して運
    動反射体までの距離と運動反射体の速度を検出す
    る超音波ドプラ診断装置において、 同一方向に向け周波数の異なる複数の超音波パ
    ルス波を繰返し周期の整数倍の時間ごとに時分割
    して発生させこの時分割の超音波パルス波を順に
    方向を変えて被検体に送受信するとともに時分割
    された超音波パルス波の受信ドプラ信号を複素基
    準信号と混合検波して複素信号に変換する送受信
    手段と、 この送受信手段から得られた微小の放射角差を
    有する第1及び第2の複素信号からラジアル速度
    成分と接線速度成分を演算する速度成分演算手段
    と、を備え、 前記速度成分演算手段は、 前記複素信号に基づいて各複素信号の自己相関
    を演算する複素自己相関器と、 前記自己相関の偏角を求める偏角演算器と、 同一方向に対して送受信される異なる周波数の
    超音波パルス波間の遅延時間分前記偏角を遅延さ
    せる第1の遅延器と、 前記偏角演算器の出力偏角と、前記第1の遅延
    器の出力とを差演算して、同一方向に対する異な
    る周波数の受信信号から得られた偏角差からラジ
    アル速度成分を求める第1の減算器と、 隣接する微小角差をもつた異なる方向へ同一周
    波数の超音波パルス波間の遅延時間分前記偏角を
    遅延させる第2遅延器と、 前記偏角演算器の出力偏角と、前記第2の遅延
    器の出力とを差演算して、同一周波数をもつた超
    音波パルス波の異なる方向に対する受信信号から
    得られた偏角差から接線速度成分を求める第2の
    減算器と、 を含むことを特徴とする超音波ドプラ診断装置。 2 特許請求の範囲1記載の装置において、第1
    及び第2の減算器は、複素自己相関の複素出力の
    共役積を演算することを特徴とする超音波ドプラ
    診断装置。 3 特許請求の範囲1記載の装置において、ラジ
    アル速度成分と接線速度成分とからベクトル速度
    を求めるベクトル速度演算器を備えたことを特徴
    とする超音波ドプラ診断装置。 4 特許請求の範囲3記載の装置において、前記
    ベクトル速度演算器は、ラジアル速度成分の2乗
    と接線速度成分の2乗との和の平方根からベクト
    ル速度の絶対値を演算することを特徴とする超音
    波ドプラ診断装置。 5 特許請求の範囲3記載の装置において、前記
    ベクトル速度演算器は、ラジアル速度成分と接線
    速度成分との比の逆正接を求めてベクトル角度を
    演算することを特徴とする超音波ドプラ診断装
    置。 6 特許請求の範囲5記載の装置において、前記
    ベクトル角度は、走査角により補正してセクタ走
    査の基準方向に対する角度として演算することを
    特徴とする超音波ドプラ診断装置。
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