JPH0431491A - 清浄な炭素質ピッチの製造方法 - Google Patents

清浄な炭素質ピッチの製造方法

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JPH0431491A
JPH0431491A JP13561190A JP13561190A JPH0431491A JP H0431491 A JPH0431491 A JP H0431491A JP 13561190 A JP13561190 A JP 13561190A JP 13561190 A JP13561190 A JP 13561190A JP H0431491 A JPH0431491 A JP H0431491A
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JP13561190A
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Kikuji Komine
小峰 喜久治
Kenji Kazuma
謙二 数馬
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Tonen General Sekiyu KK
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Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は炭素材料、特に高性能炭素繊維を製造するのに
適した清浄な炭素質ピッチの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、自動車、航空機その他の各種産業分野にわたって
、軽量、高強度、高弾性率等を有する高性能素材の開発
が要望されており、かかる観点から炭素成形材料、炭素
繊維などが注目されている。
特に、炭素質ピッチから炭素繊維を製造する方法は、安
価で高性能の炭素繊維を製造し得る方法として重要視さ
れており、近年多くの研究がなされ、炭素質ピッチから
得られる炭素繊維の性能も向上している。
しかしながら、炭素質ピッチから得られるピッチ繊維は
極めて脆弱であるために、その後の工程での糸扱いにお
いて多くの工夫が強いられている。
更に、近年、炭素質ピッチに残存する灰分の量が、炭素
質ピッチからピッチ繊維を紡糸する際の糸切れや、最終
製品たる炭素繊維の物性に極めて大きく影響を及ぼす事
が次第に明らかになってくるに従い、灰分含有量の少な
い清浄な炭素質ピッチを得ることが重要な問題となって
きた。
炭素質ピッチ中の灰分を除去する方法としては。
その容易さから、炭素質ピッチの製造原料である原料タ
ールを、遠心分離してタール中の灰分が0゜005重量
%(50ppm)以下となるようにする方法(特開昭5
8−81619号公報)や原料タールを50〜200℃
に加熱して静電集塵槽を通して灰分を除去し、その後熱
分解重縮合を行ない製品メソフェーズピッチ中の灰分を
0.1重量%(1,000ppm)以下にする方法(特
開昭63−162786号公報)が開示されている。
一方、直接炭素質ピッチから灰分を除去する方法として
は、炭素質ピッチを高い遠心力下で遠心分離する方法(
特開昭60−34619号公報)が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、原料タールから灰分を除去する方法では、例
えば灰分含有量を10ppm (0、001%)まで減
少させたとしても、ピッチ製造工程で、灰分が約lO〜
約90倍に蓄積して、100〜900ppmに上昇して
しまうという欠点があり、また反応容器や配管等の腐蝕
や摩耗により金属がはがれ落ち混入してくるという問題
がある。一方、炭素質ピッチから直接灰分を除去する方
法は、炭素質ピッチが高粘度物質であるため、細かい粒
子の除去が難しく、低灰分にしにくいという難点があっ
た。従って、灰分除去処理後のピッチ中の残存灰分は、
通常約50pρ閣どまりであった。
本発明者らは、更に高強度及び高弾性率を有する炭素繊
維を開発する過程で、ピッチ中の灰分が約50ppmで
あったとしでも、構造欠陥の原因となること、特に2,
000℃以上で高温焼成を行なった場合には、繊維の中
で空孔を生ずることなどで、強度の発現が困難なことが
分かった。
また、より高強度を発現するためには、単に灰分を50
ppm以下にするだけでは不充分であり、灰分の中でも
特定の元素が強度の発現に大きく影響していることが分
かった。
そこで、炭素質ピッチ中の灰分による構造欠陥を排除し
、超高強度の炭素繊維を得るためには、新規な超清浄炭
素質ピッチの出現が望まれてきた。
これらの問題点の解決のために、本発明者らは先に炭素
質ピッチを焼結金属製のフィルターを用いて濾過する超
清浄炭素質ピッチの製造方法に関する提案を行なった(
特願平2−79827号)が、該方法には炭素質ピッチ
の濾過の速度が遅いという欠点のあることが分かった。
従って、本発明の目的は、このような問題点を克服した
、すなわち灰分中の特定の元素の含有量の極めて低い、
高性能炭素繊維が安定して得られる清浄な炭素質ピッチ
の迅速な製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は1本発明に係る清浄な炭素質ピッチの製造方
法によって達成される。
すなわち、本発明によれば、灰分を含有する炭素質ピッ
チを、その粘度が0.05Pa−sから90Pa−sで
ある温度域において、精巧な細孔溝を有するエツチドデ
ィスクの積層体からなる筒状フィルターを用いて濾過処
理することにより、炭素質ピッチ中の灰分を除去するこ
とを特徴とする炭素材料用の清浄な炭素質ピッチの製造
方法が提供される。
この場合の濾過処理は、不活性ガス雰囲戴下、濾過圧力
1〜100kgf/cm”のもとで実施される。
エツチドディスクの積層体の形状としては、花弁型1円
型、角型、プリーツ型の種々のものが用いられるが、花
弁型のものが濾過容器の大きさに対して濾過面積を大き
くとれるので好ましい。
花弁型のエツチドディスク積層体は、周縁に多数の花弁
状部を有するエツチドディスクの積層体からなり、該花
弁状部はその中央部に濾波が流れる透孔を有し且つその
周囲に固体粒子を濾過分離する多数の精巧な0.5〜1
0μ団の細孔溝を有するものである。このようなフィル
ターを用いた場合は。
同一容量の濾過容器に入れた場合、フィルターの濾過面
積を大きくとれるので、濾過の処理量を著しく大きくで
き、しかも目詰りしにくい。
このフィルターによる濾過処理により、炭素質ピッチ中
の灰分が除去できて、 Fe分が2ppm以下、Al分
が1ppm以下及びSi分が3.3pp園以下であって
、しかもFe分、 Al分及びSi分の合計量が5pp
m+以Fである炭素材料製造用に適した超清浄ピッチが
迅速に製造される。
なお、ここでいうFe分、Al分及びSi分は、次の方
法によって求めた値である。すなわち、試料ピッチを濃
硫酸で処理し、加熱炭化した後、755±25℃で灰化
する。この灰分を炭酸ナトリウムで融解後、塩酸と水で
溶解し、試料溶液とする。この試料溶液について、誘導
結合プラズマ発光分光分析装置(ICP発光分光分析装
置)にて、Fe、Al及びSiの各元素の発光強度を測
定し、予め作成した検量線から試料中の各元素の濃度を
求め、これをそれぞれFe分、Al分及びSi分とした
。なお、ICP発光分光分析装置としては、島津製作所
製rIcPs−1000■」シーケンシャルタイプを使
用した。
本発明の製造方法によって得られる炭素質ピッチは、前
記のように、Fe分が2ppm以下、Al分が1ppm
以下及びSi分が3 、3ppm以下であって、しかも
F8分、Al分及びSi分の合計量が5PP−以下であ
ることが好ましいが、これらの灰分はその大半が粒径0
.17a以下の粒子として存在している。前記元素の含
有量がこのように低いことにより、本発明で得られた炭
素質ピッチから常法に従って炭素繊維を製造すると、ピ
ッチ中の前記元素による炭素繊維の構造欠陥が排除され
、超高強度の炭素繊維が安定的に容易に得られる。灰分
としては1通常、前記のFe分、Al分、Si分の他に
も微量のNi分、Cr分などが含まれているが、前記の
ようにピッチ中にFe分が2ppm以下、Al分がlP
P−以下及びSi分が3゜3ppm以下であって、しか
もFe分、Al分及びSi分の合計量が5ppm以下と
することによって、高性能炭素材料、特に超高強度、高
弾性率の炭素繊維を製造し得る超清浄炭素質ピッチが得
られる。
更に、ピッチ中のFe’Jが0 、8ppm以下、Af
1分が0゜5ppm以下及びSi分が1.4ppm以下
であって、しかもFe分、Al分及びSi分の合計量が
2ppm以下とすることが、特に好ましい。
なお、Fe分、0分及びSj分の合計量が5ppmを越
える炭素質ピッチを用いて炭素繊維を製造すると、炭素
繊維の内部に欠陥を生じ、充分な高強度の炭素繊維が得
られない、特に、2,000℃以上の高温焼成の場合に
、強度の発現が低下する。また、理由は定かでないが、
Fe分のみが2ppmを越えた場合も、強度発現は充分
でない。同様に、Al分のみが1ppmあるいはSi分
のみが3.3ppmを越えた場合も、強度の発現は充分
でない。
高性能炭素材料、特に超高強度、高弾性率の炭素繊維を
製造するためには、前記のようにFe分が2ppm以下
、 Al分が1ppm以下及びSi分が3.3ppm以
下であって、しかもFe分、Al分及びSi分の合計量
が5ppm以下というように、特定値以下の元素を含有
する超清浄炭素質ピッチであることが必要である。
本発明で用いる原料炭素質ピッチは、公知の出発原料、
例えば石油系の各種重質油、熱分解タール、接触分解タ
ール、石炭の乾留によって得られる重質油、タールなど
を出発原料として、その熱分解重縮合によって得られる
メソフェーズピッチ(光学的異方性ピッチ)、芳香族炭
化水素類を原料とするメンフェースピッチ、光学的異方
性相と光学的等方性相を含有するピッチあるいは光学的
等方性ピッチであっても良い。例えば、超高強度の高性
能炭素繊維を、熱分解重縮合によって得られたメソフェ
ーズピッチから製造する場合、メソフェース含有量70
〜100%のメソフェーズピッチが好ましく、特に実質
的に100%のメソフェースを含有するメソフェーズピ
ッチが最も好ましい。
出発原料のタール等を熱分解重縮合してメンフェースピ
ッチを製造する場合、光学的異方性相の含有率を高めよ
うとすると、得られるメソフェーズピッチの軟化点が高
くなり、この場合には必然的に紡糸温度が高くなるが、
このことは紡糸を困難にし、糸切れを起こし易くする。
従って、メンフェースピッチの製造においては、熱重縮
合を半ばで打ち切って、その重縮合物を350〜400
℃の範囲の温度で保持して実質的に静置し、下層に密度
の大きい光学的異方性相(以下AP相と記す)を成長熟
成させつつ沈積し、これを上層の密度の小さい光学的等
方性相(以下IP相と記す)が多い部分より分離して取
り出すという方法を採用することが好ましい、この方法
の詳細は、特開昭57−119984号公報に記載され
ている。
メソフェーズピッチの更に好ましい製造方法は、特開昭
58−180585号公報に記載されている如く、AP
相を適度に含み未だ過度に重質化されていない炭素質ピ
ッチを、溶融状態のまま遠心分離操作にかけ、迅速にA
P相部分を沈降せしめる方法である。
この方法によれば、AP相は合体成長しつつ下層(遠心
力方向の層)に集積し、AP相が約80%以上で連続層
を成し、その中に僅かにIP相を晶状又は微小な球状体
で分散している形態のピッチとなる。この場合、両層の
境界が明瞭であり、下層のみを上層から分離することが
でき、容易にAP相含有率が大きく且つ軟化点の低い、
従って紡糸しやすいメンフェースピッチを製造すること
ができる。この方法によれば、AP相含有率が95%以
上で軟化点が230℃〜320℃のメンフェースピッチ
を短時間に、経済的に得ることができる。
このようにして得られるメソフェーズピッチは、均質性
と高い配向性にもかかわらず軟化点が低いので、溶融紡
糸特性において本質的に優れているものである。しかし
ながら、このようなピッチを使用しても、紡糸時には断
糸や毛羽立ちが発生するが、その原因は、ピッチを製造
するための原料に既に混入している触媒や装置の摩耗、
腐蝕等によって混入してくる異物などによるところが極
めて大きい。
本発明では、原料炭素質ピッチは、その粘度が0 、0
5−90Pa−sである温度域において、精巧な細孔溝
を有するエツチドディスクの積層体からなるフィルター
により濾過処理されるが、この濾過処理は、孔径0.1
〜10癖のフィルターを用い、不活性ガス雰囲気下、濾
過圧力1〜100kgf/cm”のもとで実施される。
エツチドディスクの積層体の形状としては、前記のよう
に種々の形状のものが用いられるが、濾過面積が大きく
とれるという点から、花弁型のものが好んで用いられる
花弁型のエツチドディスク積層体について図面により説
明すると、第1図において、ピッチ貯槽3から出た液は
ポンプ5により昇圧され濾過装置2の底部に供給される
。この濾過装置は、例えば商品名バラコツイルターと呼
ばれている装置であって、第2図に示すように高圧容器
よりなるケーシング6内に数本の筒状フィルター7を収
容して形成されている。すなわち、ケーシング6内は隔
板8を介して上下2室に形成され、各筒状フィルター7
は上端を隔板8に固定して垂下取付されている。これら
筒状フィルター7は、第3図に示す周縁に多数の花弁状
部9を有する円板状のステンレス鋼、銅あるいは黄銅な
ど(好ましくはステンレス鋼)からなる薄金属板よりな
るエツチドディスク10を、第4図(a) (b) (
第3図のA−A位置における筒状フィルターの断面図)
に示すようにスペーサーを介して多数枚積層し、下端に
底板をあてたのち、中心の六角形状の透孔に断面六角形
状の中心軸を小道締付して一体の柱状に形成されている
。この場合、各ディスクの花弁状部9は、周囲部分を残
して中央部は透孔になっており、且つ周囲部分にはエツ
チングで生成した1〜5paの細孔溝11が密に列設さ
れている。従って、第4図(a) (b)に示すように
前記のようにして形成したエツチドディスク積層体には
、上下各花弁状部9の中央の透孔部によりそれぞれ立孔
12が形成され、これら立孔12を囲んで細孔溝11に
より濾過孔が集成されている。すなわち、この積層体は
、筒状フィルターとして作用する。
この構成によりケーシング6下方から圧入された原料液
は第4図(a)のように各細孔溝11による濾過孔を通
って濾過され、立孔12内に入り上昇して隔板8上に出
てケーシング6上方より排出されるが、一定時間経過し
た後、ケーシング6内に上方から高圧ガス、例えば窒素
ガス(1〜100kgf/cJG)を吹き込んで第4図
(b)のように逆洗を行うことにより濾過孔の目詰りを
除去するようになっている。第1図において、13は窒
素ガス送入管、14は吹込まれたガスの排出弁、16は
沈積粒子取出口である。
積層体を形成する精巧な細孔溝を有するエツチドディス
クは、公知のフォトレジスト法等により製造することが
できるや エツチドディスクの細孔溝は、孔径0゜1〜10.のも
のが用いられるが、孔径が10pmを越える場合には、
灰分の捕捉効率が低下するし、逆に孔径が0゜1μ−未
満では、製作が困難になるという問題がある。
原料炭素質ピッチに、前記フィルターを用いて1段の濾
過処理を行なうことによって、清浄な炭素質ピッチが得
られるが、更に清浄なピッチな得る場合には、孔径の小
さい前記フィルターを用いて、2段階以上の濾過操作を
行なうことによって達成される。
第1段目の濾過用フィルターとしては、孔径0.1〜1
0.の前記フィルターが用いられる。第2段目の濾過用
フィルターとしては、孔径0.1〜10.のフィルター
に、予め灰分を含有するピッチを少なくとも1〜3時間
あるいはそれ以上通し、フィルターの目が微細な灰分粒
子により適度に目詰りを起こしているものが使用される
。なお、第2段目のフィルターとして1〜3時間あるい
はそれ以上使用したものを、更に第3段目のフィルター
として使用すると、より微細な粒子を捕捉することがで
き、より清浄なピッチが得られる。
この場合の第1段目の濾過処理は、1〜100kgf#
jの加圧下で、不活性雰囲気下、ピッチの粘度が0.0
5〜90Pa−8の範囲で実施される。メソフェーズピ
ッチの場合は1通常300〜400℃の温度で実施する
のが好ましい。
また、上記のように灰分をプレコートしたフィルターに
よる移設の濾過処理は、不活性雰囲気下、第1段目の濾
過処理に引続き第1段目と同じ範囲のピッチ粘度で実施
するのが好ましい。
超清浄炭素質ピッチを得るために、通常前記のように2
段階以上の濾過処理が行なわれるが、濾過速度を上げる
ため、第1段目のフィルターは。
フィルターが閉塞する毎に高圧ガスで逆洗して、フィル
ターを再生しつつ濾過を行ない、下流のフィルターはそ
のまま長時間使用するような操作を行なっても良い。
なお、処理量を」二げるためには、−F流フィルターは
、少なくとも2つ以上のフィルターを並列に取付けた構
成のものとし、下肢用のフィルターとして1度プレコー
トされた2つ以上のフィルターを並列に接続して行なう
こともできる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、も
ちろん本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
実施例1 減圧軽油の接触分解で副生する比重0゜992、炭素含
有率88.9重量%、水素含有率9.8重t%の重質残
渣油を、減圧蒸留装置で、常圧に換算して415℃迄蒸
留して収率73重量ぶの残渣タールを得た。
得られた残渣タールは、比重1.062、炭素含有率8
9.1重量%、水素含有率9゜7重量%、灰分0.22
重量%(2,200ppm)、 100℃における粘度
は14.7センチストークスであった。
このタール20kgを30Qの内容積の反応器に入れ、
常圧窒素ガス流通下、充分撹拌しながら415℃で3.
5時間熱処理し、軟化点240℃、キノリンネ溶分13
.9重量2で、偏光顕微鏡でwt察すると約55%の光
学的異方性相を含有するピッチを23.0重量での収率
で得た。
このピッチを350℃に温度制御してローター有効内容
積200−の円筒型連続遠心分離機へ所定流量20−7
分で送り、ローター温度を350℃に制御しつつ、遠心
力5,0OOGで連続的に重液と軽液に分離した。重液
排出口より採取したピッチの収率は51重量%で、軟化
点268℃、キノリンネ溶分28.1重量%、偏光顕微
鏡で観窄した光学的異方性相は97%であった。この液
晶ピッチ中の灰分は250ppmであった。
得られたメソフェーズピッチを濾過装置に導入し、濾過
を行なった。フィルターとしては、ステンレス鋼製で孔
径5−の精巧な細孔溝を有するエツチドディスク積層体
からなる直径120mm、長さ180層層の筒状フィル
ター(パッコインダストリー社製)を使用して、濾過処
理を行なった。
このようなフィルターを装着した濾過装置に、遠心分離
機で分離して得た前記液晶ピッチを約4kg/時の速度
で導入して、濾過を行なった。雰囲気は窒素ガス雰囲気
で行ない、窒素ガスで加圧して濾過を行なった。濾過時
の圧力は20kgf/a!で行なった。濾過時の温度は
340℃であり、メソフェーズピッチの粘度は9Pa−
sであった。
このようにして1時間濾過して得た超清浄ピッチ中のF
e分は1.6ppm、 Afi分は0.4ppm、 S
i分は3.0ppmであり、Fe分、10分及びSi分
の合計量は5.0ppmであった。
得られた超清浄メンフェースピッチを、直径0゜3脂層
の単孔ノズルを有する紡糸機に充填して温度335℃で
溶解し、窒素加圧下で押出してノズル下部でボビンに巻
取り、500m/分の引取り速度で紡糸した。1時間の
紡糸中、糸切れは1回もなかった。
次に、このピッチ繊維を酸素雰囲気中、230℃で1時
間不融化を行なった後、20℃/分の速度で1.500
℃まで昇温しで炭化を行ない、炭素繊維を得た。得られ
た炭素繊維は、繊維径10.0.、引張り強度3 、3
GPa、引張り弾性率260GPaであった。
更に、2,500℃まで焼成して黒鉛繊維を得た。
得られた黒鉛繊維は繊維径9.8−5引張り強度3.6
GPa、引張り弾性率740GPaと極めて高品質であ
った。
実施例2 遠心分離機で分離したメソフェーズピッチを、実施例1
で用いたと同じ濾過装置を直列に2段に重ねて濾過を行
なった以外は、実施例1と同様に処理した。
第1段目のフィルターとしては、5趨の精巧な細孔溝を
有するエツチドディスクの積層体からなる清浄な新品の
筒状フィルター(バッコインダストリー社製)を装着し
、第2段目のフィルターとしては、予め前記のメンフェ
ースピッチを約4kg/時の速度で1時間濾過して、メ
ンフェースピッチ中の微細な灰分を、上記と同じエツチ
ドディスク積層体からなる筒状フィルター」二にプレコ
ートしたフィルターを装着した。第2段目のフィルター
をプレコートする濾過条件は、温度340℃、ピッチの
粘度9Pa−sであり、窒素によって大気圧付近から徐
々に昇圧して濾過を行ない、最終圧力は20kgf/d
であった・ このようなフィルターの構成にした上で、遠心分離して
得た液晶ピッチを平均4kg/時の速度で濾過装置に導
入して、濾過を行なった。雰囲気は窒素ガス雰囲気で行
ない、窒素ガスで加圧して濾過を行なった。濾過時の温
度は340℃、ピッチの粘度は9Pa・Sで行なった。
濾過時の差圧は20kgf/aiであった。
このようにして得た超清浄ピッチ中のFe分は0.3p
pm、 10分は0.1ppm、 Si分は0.5pp
mであり、Fe分、 10分及びSi分の合計量は0.
9pp−であった。
得られた超清浄メソフェーズピッチを、実施例1と同様
にして紡糸したところ、1時間の紡糸中、糸切れは1回
もなかった。
実施例1と同様にして1,500℃まで焼成して得た炭
素繊維は、lR維径径100μm、引張り強度3 、5
GPa、引張り弾性率260GPaであり、2,500
℃まで焼成して得た黒鉛繊維は、繊維径9.8μl、引
張り強度4.4GPa、引張り弾性率750GPaと極
めて高品質であった。
比較例1 実施例1の遠心分離後の99%光学的異方性相を含むメ
ソフェーズピッチ(灰分250ppm)を、そのまま紡
糸した以外は、実施例1と同様に処理した。
この場合、紡糸中の糸切れは1時間に12回であった。
1.500℃に焼成して得た炭素繊維の引張り強度は2
.4GPa、引張り弾性率は250GPaであり、2,
500℃に焼成して得た黒鉛繊維の引張り強度は1 、
7GPa、引張り弾性率は600GPaであった。実施
例1に較べて、引張り強度は大幅に低く、引張り弾性率
も低かった。
比較例2 実施例2の直径120mm X長さ1110mmのエッ
チドディスク積層体からなる筒状フィルターの代わりに
直径120+am X長さ180■の筒状の焼結金属フ
ィルター(孔径0.3pm)を用いた以外は、実施例2
と同様に2段濾過で処理した。
この場合、濾過速度が遅いため、ピッチの供給速度は平
均0.4kg/時に低下した。この場合の第2段目の濾
過を終了した後のピッチ中のFe分は1.6PPfi1
. Al分が0.4ppm+、 Si分が2.8ppm
であり、Fe分。
Aa分及びSi分の合計量は4 、3ppmであった。
また、このときの灰分は5.9ppmであった。
得られたピッチを、実施例1と同様にして紡糸したとこ
ろ、紡糸中の糸切れは1時間に1回もなく、良好であっ
た。
実施例1と同様にして1,500℃まで焼成して得た炭
素繊維は、4111!維径10.0.m、引張り強度3
.4GPa、引張り弾性率260GPaであり、 2,
500℃まで焼成して得た黒鉛繊維の糸径は9.8.、
引張り強度は3.8GPa、引張り弾性率は740GP
aであった。
〔発明の効果〕
本発明の方法は、前記構成としたことから、極端に灰分
含有量、特に特定元素の含有量が低いため、本発明の方
法によって得られた超清浄ピッチを用いて炭素繊維を製
造すると、高強度及び高弾性率の炭素繊維を製造するこ
とができる。特に、高温焼成した場合に、従来みられた
繊維内の欠陥が出なくなり、超高強度、高弾性率の黒鉛
繊維が製造できる。
しかも、本発明の方法によると、このような超清浄なピ
ッチを、従来の焼結金属製フィルターなどによる濾過に
比べて、著しく迅速に濾過できるので、短時間に多量の
超清浄ピッチを得ることができる。
以上のように、本発明の方法によって得られるピッチか
ら製造される炭素繊維及び黒鉛繊維は。
欠陥がなく、高強度と高弾性率を有する特性を具備する
ので、自動車、宇宙開発、建築物等の軽量構造材料用強
化繊維として、極めて有効に使用し得る。
また、本発明の方法によって得られる超清浄ピッチは、
炭素/炭素複合材料のマトリックスとしても、高温焼成
下で欠陥がないので、優れたマトリックス材として使用
することができる。
以上、メソフェーズピッチ系を中心に述べてきたが、光
学的等方性ピッチである場合においても、欠陥のない汎
用の炭素繊維あるいはその他の炭素材料を製造できると
いう利点を有する。
また、本発明の方法によって得られたピッチを用いた場
合、炭素繊維製造工程における紡糸性を、従来にも増し
て改善できるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法の1例についてのフローシートを
示し、第2図は濾過装置の一部破断斜面図、第3図は筒
状フィルターを構成するディスクの平面図、第4図(a
)(b)は第3図^−A位置における筒状フィルターの
一部を示す説明断面図である。 2・・・濾過装置、3・・・ピッチ貯槽、6・・・ケー
シング、7・・・筒状フィルター、9・・・花弁状部、
10・・・エツチドディスク、11・・・細孔溝、13
・・・窒素ガス送入管。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炭素質ピッチを、その粘度が0.05Pa・sか
    ら90Pa・sである温度域において、精巧な細孔溝を
    有するエッチドディスクの積層体からなる筒状フィルタ
    ーを用いて濾過処理することにより、炭素質ピッチ中の
    灰分を除去することを特徴とする炭素材料製造用の清浄
    な炭素質ピッチの製造方法。
  2. (2)前記エッチドディスクの積層体からなる筒状フィ
    ルターとして、周縁に多数の花弁状部を有するエッチド
    ディスクの積層体からなり、該花弁状部はその中央部に
    濾波が流れる透孔を有し且つその周囲に固体粒子を濾過
    分離する多数の細孔溝を有するものを使用することを特
    徴とする請求項(1)に記載の製造方法。
  3. (3)前記エッチドディスクの積層体からなる筒状フィ
    ルターによる濾過処理により、炭素質ピッチ中のFe分
    が、2ppm以下、Al分が1ppm以下及びSi分が
    、3.3ppm以下であって、しかもFe分、Al分及
    びSi分の合計量が5ppm以下になるようにすること
    を特徴とする請求項(1)又は(2)に記載の製造方法
  4. (4)炭素質ピッチが炭素繊維製造用のメソフェーズピ
    ッチであることを特徴とする請求項(1)、(2)又は
    (3)に記載の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05210915A (ja) * 1992-01-30 1993-08-20 Nec Corp ディスク装置
CN104449785A (zh) * 2014-10-23 2015-03-25 宁波博汇化工科技股份有限公司 天然沥青脱灰加工工艺

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CN104449785A (zh) * 2014-10-23 2015-03-25 宁波博汇化工科技股份有限公司 天然沥青脱灰加工工艺

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