JPH0431493A - 超清浄炭素質ピッチの製造方法 - Google Patents

超清浄炭素質ピッチの製造方法

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JPH0431493A
JPH0431493A JP13561390A JP13561390A JPH0431493A JP H0431493 A JPH0431493 A JP H0431493A JP 13561390 A JP13561390 A JP 13561390A JP 13561390 A JP13561390 A JP 13561390A JP H0431493 A JPH0431493 A JP H0431493A
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JP13561390A
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English (en)
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Kikuji Komine
小峰 喜久治
Masaru Miura
勝 三浦
Hiroshi Toki
博 土岐
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は炭素材料、特に高性能炭素繊維を製造するのに
適した超清浄炭素質ピッチの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、自動車、航空機その他の各種産業分野にわたって
、軽量、高強度、高弾性率等を有する高性能素材の開発
が要望されており、かかる観点から炭素成形材料、炭素
繊維などが注目されている。
特に、炭素質ピッチから炭素繊維を製造する方法は、安
価で高性能の炭素繊維を製造し得る方法として重要視さ
れており、近年多くの研究がなされ、炭素質ピッチから
得られる炭素繊維の性能も向上している。
しかしながら、炭素質ピッチから得られるピッチ繊維は
極めて脆弱であるために、その後の工程での糸扱いにお
いて多くの工夫が強いられている。
更に、近年、炭素質ピッチに残存する灰分の量が、炭素
質ピッチからピッチ繊維を紡糸する際の糸切れや、最終
製品たる炭素繊維の物性に極めて大きく影響を及ぼす事
が次第に明らかになってくるに従い、灰分含有量の少な
い清浄な炭素質ピッチを得ることが重要な問題となって
きた。
炭素質ピッチ中の灰分を除去する方法としては、その容
易さから、炭素質ピッチの製造原料である原料タールを
、遠心分離してタール中の灰分が0゜005重量%(5
0ppm)以下となるようにする方法(特開昭58−8
1619号公報)や原料タールを50〜200℃に加熱
して静電集塵槽を通して灰分を除去し、その後熱分解重
縮合を行ない製品メソフェースピッチ中の灰分を0.1
重量%(1、000ppm)以下にする方法(特開昭6
3−162786号公報)が開示されている。
一方、直接炭素質ピッチから灰分を除去する方法として
は、炭素質ピッチを高い遠心力下で遠心分離する方法(
特開昭60−34619号公報)が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、原料タールから灰分を除去する方法では、例
えば灰分含有量を10ppm(0,001%)まで減少
させたとしても、ピッチ製造工程で、灰分が約10〜約
90倍に蓄積して、100〜900ppmに上昇してし
まうという欠点があり、また反応容器や配管等の腐蝕や
摩耗により金属がはがれ落ち混入してくるという問題が
ある。一方、炭素質ピッチから直接灰分を除去する方法
は、炭素質ピッチが高粘度物質であるため、細かい粒子
の除去が難しく、低灰分にしにくいという難点があった
。従って、灰分除去処理後のピッチ中の残存灰分は1通
常約50PP1どまりであった・ 本発明者らは、更に高強度及び高弾性率を有する炭素繊
維を開発する過程で、ピッチ中の灰分が約50ppmで
あったとしても、構造欠陥の原因となること、特に2,
000℃以上で高温焼成を行なった場合には、繊維の中
で空孔を生ずることなどで、強度の発現が困難なことが
分かった。また、より高強度を発現するためには、単に
灰分を50pp+n以下にするだけでは不充分であり、
灰分の中でも特定の元素が強度の発現に大きく影響して
いることが分かった。
そこで、炭素質ピッチ中の灰分による構造欠陥を排除し
、超高強度の炭素繊維を得るためには、新規な超清浄R
素質ピッチの出現が望ま九できた。
これらの問題点の解決のために、本発明者らは先に炭素
質ピッチを焼結金属製のフィルターを用いて濾過する超
清浄炭素質ピッチの製造方法に関する提案を行なった(
特願平2−79827号)が、該方法には炭素質ピッチ
の濾過速度が遅いという欠点のあることが分かった。
従って、本発明の目的は、このような問題点製克服した
、すなわち灰分中の特定の元素の含有量の極めて低い、
高性能炭素繊維が安定して容易に迅速に得られる超清浄
炭素質ピッチの製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、本発明に係る超清浄炭素質ピッチの製造方
法によって達成される。
すなわち、本発明によれば、炭素質ピッチを、先ず遠心
分離による第1次の灰分除去処理に付して含有灰分の大
半を除去しく含有灰分10(lppm以下とする)、次
いでフィルターを用いた濾過処理による第2次の灰分除
去処理に付して炭素質ピッチ中の残存灰分を除去するこ
とを特徴とする炭素材料用の超清浄炭素質ピッチの製造
方法が提供される。
本発明の方法においては、灰分除去処理を1次と2次に
分けて行なうので、各工程の灰分の除去速度を速くする
ことができ、その結果従来法に比べて、迅速に超清浄な
ピッチを得ることができる。
本発明における第1次の灰分除去処理は、好ましくは炭
素質ピッチの粘度が0゜05Pa−sから90Pa・S
である温度域において、10,000〜40,0OOG
の遠心力下で遠心分離することにより行なわれる。また
、第2次の灰分除去処理は、好ましくは、炭素質ピッチ
の粘度が0゜05Pa−8から90Pa−sである温度
域において、フィルターを用いて濾過処理することによ
り行なわれる。
本発明の上記第1次及び第2次の灰分除去処理により、
炭素質ピッチ中のFe分が2ppm以下、An分がlp
pm以下及びSi分が3 、3pprrr以下であって
、しかもFe分、 AQ分及びSi分の合計量が5pp
m以下である炭素材料製造用に適した超清浄炭素質ピッ
チが、容易に製造される。
なお、ここでいうFe分、Ap分及びSj分は、次の方
法によって求めた値である。すなわち、試料ピッチを濃
硫酸で処理し、加熱炭化した後、755±25℃で灰化
するにの灰分を炭酸ナトリウムで融解後、塩酸と水で溶
解し、試料溶液とする。この試料溶液について、誘導結
合プラズマ発光分光分析装置[(ICP発光分光分析装
W)にて、Fe、^Q及びS、iの各元素の発光強度を
測定し、予め作成した検量線から試料中の各元素の濃度
を求め、これをそれぞれFe分、AQ分及びSi分とし
た。なお、 ICP発光分光分析装置としては、島原製
作所製rICPS−1000■」シーケンシャルタイプ
を使用した。
本発明の製造方法によって得られる炭素質ピッチは、前
記のように、Fe分が2ppm以下、AQ分がlppm
以下及びSi分が3.3ppm以下であって、しかもF
e分、AQ分及びSi分の合計量が5ppm以下である
ことが好ましいが、これらの灰分はその大半が粒径0.
1声以下の粒子として存在している。前記灰分の含有量
がこのように低いことにより、本発明で得られた炭素質
ピッチから常法に従って炭素繊維を製造すると、ピッチ
中の前記元素による炭素繊維の構造欠陥が排除され、超
高強度の炭素繊維が安定的に容易に得られる。灰分とし
ては、通常。
前記のFe分、AQ分、Si分の他にも微量のNi分、
Cr分などが含まれているが、前記のようにピッチ中に
Fe分が2ppm以下、AQ分がlppm以下及びSi
分が3゜3ppm以下であって、しかもFe分、AQ分
及びSi分の合計量が5ppg以下とすることによって
、高性能炭素材料、特に超高強度、高弾性率の炭素繊維
を製造し得る超清浄炭素質ピッチが得られる。
更に、ピッチ中のFe分が0.8ppm以下、AQ分が
0゜5ppm以下及びSi分が1.4ppm以下であっ
て、しかもFe分、AQ分及びSi分の合計量が2pp
m以下とすることが、特に好ましい。
なお、Fe分、AQ分及びSi分の合計量が5ppmを
越える炭素質ピッチを用いて炭素繊維を製造すると、炭
素繊維の内部に欠陥を生じ、充分な高強度の炭素繊維が
得られない。特に、2,000℃以上の高温焼成の場合
に、強度の発現が低下する。また、理由は定かでないが
、Fe分のみが2ppmを越えた場合も、強度発現は充
分でない。同様に、AQ分のみがippmあるいはSi
分のみが3.3ppmを越えた場合も、強度の発現は充
分でない。
高性能炭素材料、特に超高強度、高弾性率の炭素繊維を
製造するためには、前記のようにFe分が2ppm以下
、AQ分がIPPIII以下及びSi分が3.3pp■
以下であって、しかもFe分、AQ分及びSi分の合計
が5ppm以下というように、特定値以下の元素を含有
する超清浄炭素質ピッチであることが必要である。
本発明で用いる原料炭素質ピッチは、公知の出発原料、
例えば石油系の各種重質油、熱分解タール、接触分解タ
ール、石炭の乾留によって得られる重質油、タールなど
を出発原料として、その熱分解重縮合によって得られる
メソフェースピッチ(光学的異方性ピッチ)、芳香族炭
化水素類を原料とするメソフェースピッチ、光学的異方
性相と光学的等方性相を含有するピッチあるいは光学的
等方性ピッチであっても良い。例えば、超高強度の高性
能炭素繊維を、熱分解重縮合によって得られたメソフェ
ースピッチから製造する場合、メソフェース含有量70
〜100%のメンフェースピッチが好ましく、特に実質
的に100%のメソフェースを含有するメンフェースピ
ッチが最も好ましい。
出発原料のタール等を熱分解重縮合してメソフェースピ
ッチを製造する場合、光学的異方性相の含有率を高めよ
うとすると、得られるメソフェースピッチの軟化点が高
くなり、この場合には必然的に紡糸温度が高くなるが、
このことは紡糸を困難にし、糸切れを起こし易くする。
従って、メンフェースピッチの製造においては、熱重縮
合を半ばで打ち切って、その重縮合物を350〜400
℃の範囲の温度で保持して実質的に静置し、下層に密度
の大きい光学的異方性相(以下AP相と記す)を成長熟
成させつつ沈積し、これを上層の密度の小さい光学的等
方性相(以下IP相と記す)が多い部分より分離して取
り出すという方法を採用することが好ましい。この方法
の詳細は、特開昭57−119984号公報に記載され
ている。
メンフェースピッチの更に好ましい製造方法は、特開昭
58−180585号公報に記載されている如く、AP
相を適度に含み未だ過度に重質化されていない炭素質ピ
ッチを、溶融状態のまま遠心分離操作にかけ、迅速にA
P相部分を沈降せしめる方法である。
この方法によれば、AP相は合体成長しつつ下M(遠心
力方向の層)に集積し、AP相が約80%以上で連続層
を成し、その中に僅かにIP相を晶状又は微小な球状体
で分散している形態のピッチとなる。この場合1両層の
境界が明瞭であり、下層のみを上層から分離することが
でき、容易にAP相含有率が大きく且つ軟化点の低い、
従って紡糸しやすいメソフェースピッチを゛製造するこ
とができる。この方法によれば、AP相含有率が98以
上で軟化点が230℃〜320℃のメソフェースピッチ
を短時間に、経済的に得ることができる。
このようにして得られるメソフェースピッチは、均質性
と高い配向性にもかかわらず軟化点が低いので、溶融紡
糸特性において本質的に優れているものである。しかし
ながら、このようなピッチを使用しても、紡糸時には断
糸や毛羽立ちが発生するが、そのM囚は、ピッチを製造
するための原料に既に混入している触媒や装置の摩耗、
腐蝕等によって混入してくる異物などによるところが極
めて大きい。
本発明では、反応によって得られた炭素質ピッチは、先
ず遠心分離による第1次の灰分除去処理に付されて、含
有灰分の大半が除去される(含有灰分100ρpmJス
下とされる)。
遠心分離による灰分除去処理は、炭素質ビッヂ、例えば
メソフェースピッチに、その溶融状態で、遠心分離操作
を加えることにより、比重の大きい灰分粒子を多く含有
する固体スラリー層をメソフェースピッチから分離する
方法である。この固体スラリー層は、遠心分離装置の回
転体内筒に灰分微粒子が付着した状態のものであり、お
おむね同相である。なお、遠心分離操作とは、流体に高
速回転作用を与え、流体中のより比重の大きい相を下層
(遠心力の方向)へ集め、これを分離する処理操作であ
り、その実施態様の−っとしていわゆる遠心分離機によ
る操作、特に連続的に重相と軽相を分m排出する連続型
遠心分M機などが有利に使用される。
遠心分離操作は、炭素質ピッチの粘度が0.05Pa・
Sから90Pa−sである温度域において行なうのが好
ましい。ピッチ粘度が90Pa−sより高い場合には、
灰分微粒子がメソフェースピッチ成分に包含されていて
、長時間且つ非常に大きい遠心力を与えても、灰分微粒
子の除去が困難である。逆に、0.05Pa−s未満で
は、炭素質ピッチの温度が高くなりすぎて、該ピッチの
熱分解重縮合反応が進行するおそれがある。」二記粘度
を与える炭素質ピッチの温度は、該ピッチの性状によっ
て異なるが、−船釣には280〜400℃の範囲内であ
る。
また、該遠心分離操作の遠心力加速度は、炭素質ピッチ
中の灰分粒子を効果的に分離するために、少なくとも1
0,000G、特に10,000〜40,0OOGの範
囲を採用することができる。なお、50,0OOG以上
では装置面の制約がある。
なお、前記したような炭素質ピッチの前馴体ピッチを、
溶融状態において遠心分離操作にかけ、高濃度、低軟化
点のメソフェースピッチを得るという方法を採用した場
合には、該遠心分離操作において、本発明の第1次の灰
分除去処理を同時に実施できる(すなわち、 IP、 
AP及び固体スラリー層の3層を同時に分離する)ので
、別途遠心分離による灰分除去処理を行なう必要はない
本発明において、炭素質ピッチは前記第1次の灰分除去
処理に付された後、次いでフィルターを用いた濾過処理
による第2次の灰分除去処理に付され、該ピッチ中の残
存灰分が除去される。この濾過処理は、孔径0.05〜
5pmのフィルターを用い、不活性ガス雰囲気下、濾過
圧力1〜100kgf/cm”のもとで実施される。こ
の場合フィルターとしては、焼結金属製フィルター、金
網フィルター、金属粉末充填フィルターなど、前記の微
細な孔径を有し且つ耐熱性を有するもの(ピッチの粘度
が0.05〜90Pa−sである温度域としては、最高
温度が300〜400℃まで達する場合もあるので)が
使用される。
上記のフィルターの中では、特に焼結金属製フィルター
が好ましく使用される。使用される焼結金属製フィルタ
ーとしては、ステンレス鋼(例えばSUS 316L)
の短繊維を積層焼結したもので、孔径0.05−57m
、特に0.1−1prR1空隙率50%以」−1特に6
0〜80%程度のものが好ましい。孔径が57mを越え
る場合には灰分の捕捉効率が低下するし、逆に0゜05
戸未満では微細な目のフィルターの製作が困犀という問
題がある。また、空隙率は大きい方が好ましいが、あま
り大きいとフィルターの機械的強度が低下する。孔径の
測定は、公知の方法であるバブルポイント法によって求
められる。
フィルターエレメントとしては、ディスクフィルターの
他、プリーツ型円筒フィルター フラット型円筒フィル
ター、チューブ型フィルター、リーフディスクフィルタ
ーなど各種のものが使用できる。
前記焼結金属製フィルターは、金網フィルターや金属粉
末充填フィルター等に比べ、孔径が小さく、安定性に優
れ、灰分保持能力も高い。
本発明では、炭素質ピッチに第2次の灰分除去処理とし
て、前記フィルターを用いて1段の濾過処理を行なうこ
とによって、清浄な炭素質ピッチを得ることができるが
、更に清浄なピッチを得る場合には、孔径の小さい焼結
金属製フィルターを用いて、2段階以上の濾過操作を行
なうことによって達成される。
第1段目の濾過層フィルターとしては、孔径0.05〜
5−の焼結金属製フィルターが用いられる。第2段目の
濾過層フィルターとしては、孔径0.05〜5霞のフィ
ルターに、予め灰分を含有する炭素質ピッチを少なくと
も1〜3時間あるいはそれ以上通し、フィルターの目が
微細な灰分粒子により適度に目詰りを起こしているもの
が使用される。なお、第2段目のフィルターとして1〜
3時間あるいはそれ以上使用したものを、更に第3段目
のフィルターとして使用すると、より微細な粒子を捕捉
することができ、より清浄な炭素質ピッチが得られる。
この場合の第1段目の濾過処理は、1〜100kgf/
a#の加圧下で、不活性雰囲気下に実施される。メソフ
ェースピッチの場合は、i常300〜400℃の温度で
実施するのが好ましい。
また、上記のように灰分をプレコートしたフィルターに
よる後段の濾過処理は、不活性雰囲気下、第1段目の濾
過処理に引続き第1段目と同じ範囲の粘度で実施するの
が好ましい。
超清浄炭素質ピッチを得るためには1通常前記のように
2段階以上の濾過処理を行なうのが好ましいが、濾過速
度を上げるため、第1段目のフィルターはフィルターが
閉塞する毎に逆洗してフィルターを再生しつつ濾過を行
ない、下流のフィルターはそのまま長時間使用するよう
な操作を行なっても良い。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、も
ちろん本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
実施例1 減圧軽油の接触分解で副生ずる比重0.992、炭素含
有率88.9重量%、水素含有率9.8重量%の重質残
渣油を、減圧蒸留装置で、常圧に換算して415℃迄蒸
留して収率73重量%の残渣タールを得た。
得られた残渣タールは、比重1,062、炭素含有率8
9.1重量%、水素含有率9.7重量%、灰分0.22
重量%(2,200ppm)、100℃における粘度は
14.7センチストークスであった。
このタール20kgを30Qの内容積の反応器に入れ、
常圧窒素ガス流通下、充分撹拌しながら415℃で3.
5時間熱処理し、軟化点240℃、キノリンネ溶分13
.9重量石で、偏光R機銃でl14察すると約55フの
光学的異方性相を含有するピッチを23.0重量%の収
率で得た。
このピッチを350℃に温度制御してローター有効内容
積200−の円筒型連続遠心分離機へ所定流量20−7
分で送り、ローター温度を350℃に制御しつつ、遠心
力20,0OOGで連続的に重液と軽液に分離した。こ
のとき同時に第1次の灰分除去処理も実施した。重液排
出口より採取したピッチの収率は52重量%で、軟化点
268℃、キノリンネ溶分28.5重量2.偏光顕微鏡
でIll!察した光学的異方性相は99%であった。こ
の液晶ピッチ中の灰分は50ppmであった。第1次の
灰分除去に要した時間は18分であった。
得られたメソフェースピッチを濾過装置に導入し、第2
次の灰分除去処理を行なった。フィルターとしては、孔
径0.1声のステンレス鋼(SUS316L)製からな
る焼結金属製フィルター〔日本精練(株)製:NP−2
013を使用して、濾過処理を行なった。フィルターの
直径は60−mであった。
このようなフィルターを装着した濾過装置に、遠心分離
機で分離して得た前記液晶ピッチ250gを導入して、
濾過を行なった。雰囲気は窒素ガス雰囲気で行ない、窒
素ガスで加圧して濾過を行なった。濾過時の圧力は40
kgf/cJで行なった。濾過時の温度は340℃であ
り、メソフェースピッチの粘度は9Pa−8であった。
250gの炭素質ピッチの濾過時間は65分であった。
このようにして得た超清浄ピッチ中のFe分は1.5p
pm、AQ分は0.4ppm、 Si分は2.8ppm
であり、Fe分、AQ分及びSi分の合計量は4.7p
pmであった。
得られた超清浄メソフェースピッチを、直径0 、3m
mの単孔ノズルを有する紡糸機に充填して温度335℃
で溶解し、窒素加圧下で押出してノズル下部でボビンに
巻取り、500+n/分の引取り速度で紡糸した。1時
間の紡糸中、糸切れは1回もなかった。
次に、このピッチ繊維を酸素雰囲気中、230℃で1時
間不融化を行なった後、20℃/分の速度で1.500
℃まで昇温しで炭化を行ない、炭素繊維を得た。得られ
た炭素繊維は、繊維径10゜Ops、引張り強度3.4
GPa、引張り弾性率260GPaであった。
更に、2,500℃まで焼成して黒鉛繊維を得た。
得られた黒鉛繊維は繊維径9.974、引張り強度3.
6GPa、引張り弾性率740GPaと極めて高品質で
あった。
実施例2 フィルターを用いた濾過処理による第2次の灰分除去処
理を、フィルターを2段にして行なった以外は、実施例
1と同様に処理した。第1段目のフィルターとしては、
直径が60nv+で孔径が0.1癖のステンレス鋼(S
O5316L)製からなる清浄な新品の焼結金属製フィ
ルター〔日本精練■@ :NP−201)を装着し、第
2段目のフィルターとしては、予め前記のメソフェース
ピッチを1時間濾過して、メンフェースピッチ中の微細
な灰分を、上記と同じ焼結金属製フィルター上にプレコ
ートしたフィルターを装着した。第2段目のフィルター
をプレコートする濾過条件は、温度340℃、ピッチの
粘度9Pa・Sであり、窒素によって大気、圧付近から
徐々に昇圧して濾過を行ない、最終圧力は40kgf/
ai?であつた。
このようなフィルターの構成にした上で、遠心分離して
得た液晶ピッチ250gを濾過装置に導入して、濾過を
行なった。雰囲気は窒素ガス雰囲気で行ない、窒素ガス
で加圧して濾過を行なった。濾過時の温度は340℃、
ピッチの粘度は9Pa−sで行なった。濾過時の圧力は
40kgf/cdであった。メソフェースピッチ250
gの濾過時間は75分であった。
このようにして得た超清浄ピッチ中のFe分は0.2p
pm、AQ分は0.lppm、Si分は0.3pp+n
であり、Fe分、AQ分及びSi分の合計量は0.6p
pmであった。
得られた超清浄メソフェースピッチを、実施例1と同様
にして紡糸したところ、1時間の紡糸中、糸切れは1回
もなかった。
実施例1と同様にして1 、500℃まで焼成して得た
炭素繊維は、繊維径io、ops、引張り強度3 、6
GPa、引張り弾性率260GPaであり、2,500
℃まで焼成して得た黒鉛繊維は、繊維径9.8μm、引
張り強度4.5GPa、引張り弾性率750GPaと極
めて高品質であった。
比較例1 実施例1の遠心分離後の99%光学的異方性相を含むメ
ソフェースピッチ(灰分250ppm)を、そのまま紡
糸した以外は、実施例1と同様に処理した。
この場合、紡糸中の糸切れは1時間に12回であった・ 1.500℃に焼成して得た炭素繊維の引張り強度は2
.4GPa、引張り弾性率は250GPaであり、2,
500℃に焼成して得た黒鉛繊維の引張り強度は1.7
GPa、引張り弾性率は600GPaであった。実施例
1に較べて、引張り強度は大幅に低く、引張り弾性率も
低かった。
比較例2 反応によって得られた炭素質ピッチについて、第1次の
灰分除去処理を行なわなかった以外は、実施例1と同様
に処理した。この場合、250gのメソフェースピッチ
の濾過処理(第2次の灰分除去処理)に4時間を要した
本比較例に比べ実施例1及び2とによると、超清浄ピッ
チが迅速に得られることが明白である。
〔発明の効果〕
本発明の方法は、前記構成としたことから、極端に灰分
含有量、特に特定元素の含有量が低いため、本発明の方
法によって得られた超清浄ピッチを用いて炭素繊維を製
造すると、高強度及び高弾性率の炭素繊維を製造するこ
とができる。特に、高温焼成した場合に、従来みられた
繊維内の欠陥が出なくなり、超高強度、高弾性率の黒鉛
繊維が製造できる。
しかも、本発明の方法によると、このような超清浄炭素
質ピッチを、容易に迅速に製造することができる。
以上のように、本発明の方法によって得られるピッチか
ら製造される炭素繊維及び黒鉛繊維は、欠陥がなく、高
強度と高弾性率を有する特性を具備するので、自動車、
宇宙開発、建築物等の軽量構造材料用強化繊維として、
極めて有効に使用し得る。
また、本発明の方法によって得られる超清浄ピッチは、
炭素/炭素複合材料のマトリックスとしても、高温焼成
下で欠陥がないので、優れたマトリックス材として使用
することができる。
以上、メソフェースピッチ系を中心に述べてきたが、光
学的等方性ピッチである場合においても、欠陥のない汎
用の炭素繊維あるいはその他の炭素材料を製造できると
いう利点を有する。
また、本発明の方法によって得られたピッチを用いた場
合、炭素繊維製造工程における紡糸性を、従来にも増し
て改善できるという長所を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炭素質ピッチを、先ず遠心分離による第1次の灰
    分除去処理に付して含有灰分の大半を除去し、次いでフ
    ィルターを用いた濾過処理による第2次の灰分除去処理
    に付して炭素質ピッチ中の残存灰分を除去することを特
    徴とする炭素材料用の超清浄炭素質ピッチの製造方法。
JP13561390A 1990-05-25 1990-05-25 超清浄炭素質ピッチの製造方法 Pending JPH0431493A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013019763A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Idemitsu Plantech Aichi Co Ltd 重質油中の金属及び金属含有触媒の定量方法
JP2014162898A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Cosmo Oil Co Ltd Fcc触媒含有量の測定方法

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