JPH04321508A - 水酸化アパタイト粉末の製造方法 - Google Patents
水酸化アパタイト粉末の製造方法Info
- Publication number
- JPH04321508A JPH04321508A JP1691891A JP1691891A JPH04321508A JP H04321508 A JPH04321508 A JP H04321508A JP 1691891 A JP1691891 A JP 1691891A JP 1691891 A JP1691891 A JP 1691891A JP H04321508 A JPH04321508 A JP H04321508A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- hap
- calcium
- tcp
- aqueous slurry
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- QORWJWZARLRLPR-UHFFFAOYSA-H tricalcium bis(phosphate) Chemical compound [Ca+2].[Ca+2].[Ca+2].[O-]P([O-])([O-])=O.[O-]P([O-])([O-])=O QORWJWZARLRLPR-UHFFFAOYSA-H 0.000 title claims abstract description 43
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 13
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims abstract description 74
- VTYYLEPIZMXCLO-UHFFFAOYSA-L Calcium carbonate Chemical compound [Ca+2].[O-]C([O-])=O VTYYLEPIZMXCLO-UHFFFAOYSA-L 0.000 claims abstract description 22
- 235000019700 dicalcium phosphate Nutrition 0.000 claims abstract description 16
- 239000011575 calcium Substances 0.000 claims abstract description 13
- 229910000019 calcium carbonate Inorganic materials 0.000 claims abstract description 11
- 239000002002 slurry Substances 0.000 claims abstract description 11
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 11
- XAAHAAMILDNBPS-UHFFFAOYSA-L calcium hydrogenphosphate dihydrate Chemical compound O.O.[Ca+2].OP([O-])([O-])=O XAAHAAMILDNBPS-UHFFFAOYSA-L 0.000 claims abstract description 9
- 239000002245 particle Substances 0.000 claims description 21
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 12
- OYPRJOBELJOOCE-UHFFFAOYSA-N Calcium Chemical compound [Ca] OYPRJOBELJOOCE-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 7
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 7
- 229910052791 calcium Inorganic materials 0.000 claims description 7
- FUFJGUQYACFECW-UHFFFAOYSA-L calcium hydrogenphosphate Chemical compound [Ca+2].OP([O-])([O-])=O FUFJGUQYACFECW-UHFFFAOYSA-L 0.000 claims description 7
- 229910052698 phosphorus Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 239000011574 phosphorus Substances 0.000 claims description 7
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 5
- 238000010298 pulverizing process Methods 0.000 claims description 4
- 239000001506 calcium phosphate Substances 0.000 claims description 3
- 238000001035 drying Methods 0.000 claims description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 3
- 235000019731 tricalcium phosphate Nutrition 0.000 claims description 3
- 229940078499 tricalcium phosphate Drugs 0.000 claims description 3
- 229910000391 tricalcium phosphate Inorganic materials 0.000 claims description 3
- VSIIXMUUUJUKCM-UHFFFAOYSA-D pentacalcium;fluoride;triphosphate Chemical class [F-].[Ca+2].[Ca+2].[Ca+2].[Ca+2].[Ca+2].[O-]P([O-])([O-])=O.[O-]P([O-])([O-])=O.[O-]P([O-])([O-])=O VSIIXMUUUJUKCM-UHFFFAOYSA-D 0.000 claims description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 abstract description 10
- 229910052588 hydroxylapatite Inorganic materials 0.000 abstract description 4
- XYJRXVWERLGGKC-UHFFFAOYSA-D pentacalcium;hydroxide;triphosphate Chemical compound [OH-].[Ca+2].[Ca+2].[Ca+2].[Ca+2].[Ca+2].[O-]P([O-])([O-])=O.[O-]P([O-])([O-])=O.[O-]P([O-])([O-])=O XYJRXVWERLGGKC-UHFFFAOYSA-D 0.000 abstract description 4
- 238000007731 hot pressing Methods 0.000 abstract 1
- 235000010216 calcium carbonate Nutrition 0.000 description 7
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 5
- 238000000634 powder X-ray diffraction Methods 0.000 description 5
- 238000002441 X-ray diffraction Methods 0.000 description 4
- 238000001027 hydrothermal synthesis Methods 0.000 description 4
- 238000010335 hydrothermal treatment Methods 0.000 description 4
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 3
- MCMNRKCIXSYSNV-UHFFFAOYSA-N Zirconium dioxide Chemical compound O=[Zr]=O MCMNRKCIXSYSNV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 230000006911 nucleation Effects 0.000 description 2
- 238000010899 nucleation Methods 0.000 description 2
- 102000004169 proteins and genes Human genes 0.000 description 2
- 108090000623 proteins and genes Proteins 0.000 description 2
- 238000005245 sintering Methods 0.000 description 2
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 description 2
- 229910019142 PO4 Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000009286 beneficial effect Effects 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 210000000988 bone and bone Anatomy 0.000 description 1
- YYRMJZQKEFZXMX-UHFFFAOYSA-L calcium bis(dihydrogenphosphate) Chemical compound [Ca+2].OP(O)([O-])=O.OP(O)([O-])=O YYRMJZQKEFZXMX-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 1
- JUNWLZAGQLJVLR-UHFFFAOYSA-J calcium diphosphate Chemical compound [Ca+2].[Ca+2].[O-]P([O-])(=O)OP([O-])([O-])=O JUNWLZAGQLJVLR-UHFFFAOYSA-J 0.000 description 1
- 229940043256 calcium pyrophosphate Drugs 0.000 description 1
- 239000000969 carrier Substances 0.000 description 1
- 238000004113 cell culture Methods 0.000 description 1
- 238000004587 chromatography analysis Methods 0.000 description 1
- 239000013256 coordination polymer Substances 0.000 description 1
- 235000019821 dicalcium diphosphate Nutrition 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 1
- 238000000227 grinding Methods 0.000 description 1
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 1
- 230000000877 morphologic effect Effects 0.000 description 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 1
- 210000001519 tissue Anatomy 0.000 description 1
- 238000001238 wet grinding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Materials For Medical Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水酸化アパタイト粉末
の製造方法に関する。
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水酸化アパタイト[Ca5 (PO4
)3 (OH)](以下、HAPと記す)は、生体親和
性に優れ、かつ骨組織と直接結合する性質を有するため
、生体硬組織の代替材料として有用である。また、HA
Pのタンパク質の吸着性を利用して、クロマトグラフィ
ー用カラム充填材や細胞培養の担体、湿度センサ等にも
用いられている。
)3 (OH)](以下、HAPと記す)は、生体親和
性に優れ、かつ骨組織と直接結合する性質を有するため
、生体硬組織の代替材料として有用である。また、HA
Pのタンパク質の吸着性を利用して、クロマトグラフィ
ー用カラム充填材や細胞培養の担体、湿度センサ等にも
用いられている。
【0003】このような各種用途に応じてHAPの特性
を制御することは、HAP粉末の形態を制御することに
より達成される。例えば、タンパク質の吸着性は、HA
Pの結晶面で異なるとされている。
を制御することは、HAP粉末の形態を制御することに
より達成される。例えば、タンパク質の吸着性は、HA
Pの結晶面で異なるとされている。
【0004】従来、粉末の形態を制御してHAP粉末を
製造する方法としては、原料粉末を水の存在下で加圧・
加熱処理する、いわゆる水熱処理による方法が知られて
いる。例えば、湿式合成したHAP粉末を水熱処理して
アスペクト比3程度の柱状粒子よりなる粉末を得る方法
や、β−リン酸三カルシウム[Ca3(PO4 )2
](以下、β−TCPと記す)の粉末に水熱処理を施し
てHAPに転化させる方法が知られている。このような
水熱処理によるHAPの製造方法によれば、粉末に形態
的な特性を付与することができる。
製造する方法としては、原料粉末を水の存在下で加圧・
加熱処理する、いわゆる水熱処理による方法が知られて
いる。例えば、湿式合成したHAP粉末を水熱処理して
アスペクト比3程度の柱状粒子よりなる粉末を得る方法
や、β−リン酸三カルシウム[Ca3(PO4 )2
](以下、β−TCPと記す)の粉末に水熱処理を施し
てHAPに転化させる方法が知られている。このような
水熱処理によるHAPの製造方法によれば、粉末に形態
的な特性を付与することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、湿式合
成したHAP粉末を水熱処理して得たHAP粉末の粒子
は、アスペクト比が3〜4の柱状粒子のものしか得られ
ていない。また、β−TCPを原料とした場合、β−T
CPからHAPへの転化率を90%以上にするためには
、200℃、2MPa以上の厳しい反応条件を5時間以
上保持することが必要である。また、得られる粉末粒子
の形態も多種混合、不定形のものである。
成したHAP粉末を水熱処理して得たHAP粉末の粒子
は、アスペクト比が3〜4の柱状粒子のものしか得られ
ていない。また、β−TCPを原料とした場合、β−T
CPからHAPへの転化率を90%以上にするためには
、200℃、2MPa以上の厳しい反応条件を5時間以
上保持することが必要である。また、得られる粉末粒子
の形態も多種混合、不定形のものである。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、従来に比べてより低温、低圧、短時間の水熱反
応条件でβ−TCPをHAPへ転化できると共に、粉末
粒子の形態を容易に制御し得るHAP粉末の製造方法を
提供するものである。
であり、従来に比べてより低温、低圧、短時間の水熱反
応条件でβ−TCPをHAPへ転化できると共に、粉末
粒子の形態を容易に制御し得るHAP粉末の製造方法を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、炭酸カルシウ
ム粉末およびリン酸水素カルシウムまたはリン酸水素カ
ルシウム二水和物の粉末をカルシウムとリンのモル比が
1.45〜1.60になるように秤量し、純水を加えて
所定濃度の水性スラリーを得る工程と、ボールミルを使
用して前記水性スラリーを回転粉砕することにより前記
炭酸カルシウム粉末と前記リン酸水素カルシウムまたは
前記リン酸水素カルシウム二水和物の粉末をメカノケミ
カル的に反応させる工程と、メカノケミカル的に反応さ
せた水性スラリーを所定温度で完全に乾燥した後粉砕し
て粉末にする工程と、該粉末を所定温度で焼成してβ−
リン酸三カルシウム微粉末を得る工程と、該β−リン酸
三カルシウム微粉末に水の存在下で加圧・加熱処理を施
すことにより水酸化アパタイト粉末を得る工程とを具備
することを特徴とする水酸化アパタイト粉末の製造方法
である。
ム粉末およびリン酸水素カルシウムまたはリン酸水素カ
ルシウム二水和物の粉末をカルシウムとリンのモル比が
1.45〜1.60になるように秤量し、純水を加えて
所定濃度の水性スラリーを得る工程と、ボールミルを使
用して前記水性スラリーを回転粉砕することにより前記
炭酸カルシウム粉末と前記リン酸水素カルシウムまたは
前記リン酸水素カルシウム二水和物の粉末をメカノケミ
カル的に反応させる工程と、メカノケミカル的に反応さ
せた水性スラリーを所定温度で完全に乾燥した後粉砕し
て粉末にする工程と、該粉末を所定温度で焼成してβ−
リン酸三カルシウム微粉末を得る工程と、該β−リン酸
三カルシウム微粉末に水の存在下で加圧・加熱処理を施
すことにより水酸化アパタイト粉末を得る工程とを具備
することを特徴とする水酸化アパタイト粉末の製造方法
である。
【0008】また、粒子径が1μm以下であり、かつカ
ルシウムとリンのモル比が1.45〜1.60であるβ
−リン酸三カルシウム微粉末に水の存在下で加圧・加熱
処理を施すことにより水酸化アパタイト粉末を得ること
を特徴とする水酸化アパタイト粉末の製造方法である。
ルシウムとリンのモル比が1.45〜1.60であるβ
−リン酸三カルシウム微粉末に水の存在下で加圧・加熱
処理を施すことにより水酸化アパタイト粉末を得ること
を特徴とする水酸化アパタイト粉末の製造方法である。
【0009】ここで、β−TCP微粉末のカルシウムと
リンのモル比を、1.45〜1.60の範囲内に限定し
たのは、β−TCP微粉末のカルシウムとリンのモル比
を1.45未満にすると、目的としないピロリン酸カル
シウムが生成し易くなるためであり、1.60を越える
と、HAP粉末の形態制御性が低下するためである。
リンのモル比を、1.45〜1.60の範囲内に限定し
たのは、β−TCP微粉末のカルシウムとリンのモル比
を1.45未満にすると、目的としないピロリン酸カル
シウムが生成し易くなるためであり、1.60を越える
と、HAP粉末の形態制御性が低下するためである。
【0010】
【作用】本発明の水酸化アパタイトの製造方法によれば
、原料の水性スラリーを、ボールミルで回転粉砕して、
炭酸カルシウム粉末とリン酸水素カルシウムまたは前記
リン酸水素カルシウム二水和物の粉末をメカノケミカル
的に反応させ、これを乾燥後粉砕して得た粉末を焼成す
る、いわゆるメカノケミカル法(湿式摩砕法)により、
粒子径が1μm以下でかつカルシウムとリンのモル比が
1.45〜1.60であるβ−TCP微粉末を得ている
。このようなβ−TCP微粉末は、比表面積が大きく、
焼結特性に優れているため、以後の水熱処理工程におい
てHAPの核生成と結晶成長が速やかに進行する。 これにより、β−TCPからHAPの転化が容易になる
と共に、HAP粉末の形態を容易に制御できる。
、原料の水性スラリーを、ボールミルで回転粉砕して、
炭酸カルシウム粉末とリン酸水素カルシウムまたは前記
リン酸水素カルシウム二水和物の粉末をメカノケミカル
的に反応させ、これを乾燥後粉砕して得た粉末を焼成す
る、いわゆるメカノケミカル法(湿式摩砕法)により、
粒子径が1μm以下でかつカルシウムとリンのモル比が
1.45〜1.60であるβ−TCP微粉末を得ている
。このようなβ−TCP微粉末は、比表面積が大きく、
焼結特性に優れているため、以後の水熱処理工程におい
てHAPの核生成と結晶成長が速やかに進行する。 これにより、β−TCPからHAPの転化が容易になる
と共に、HAP粉末の形態を容易に制御できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
る。
【0012】〔実施例1〕初めに、メカノケミカル法に
従ってβ−TCP粉末を次のように製造した。まず、カ
ルシウムおよびリンのモル比(以下、Ca/P比と記す
)が1.50となるように炭酸カルシウム(CaCO3
)0.050モルとリン酸水素カルシウム二水和物(
CaHPO4 ・2H2 O)0.100モルを秤量す
る。次に、秤量した炭酸カルシウムおよびリン酸水素カ
ルシウム二水和物を、純水200mlと共にジルコニア
製ボールミルポットにより1日回転粉砕して水性スラリ
ーを得た。得られた水性スラリーを80℃で1日乾燥し
た後、再び粉砕し750℃で10時間焼成して粉末を得
た。この粉末をX線回折法により同定すると、β−TC
P粉末であることが確認された。このβ−TCP微粉末
は粒子径が1μm以下であり、Ca/P比が1.50で
あった。
従ってβ−TCP粉末を次のように製造した。まず、カ
ルシウムおよびリンのモル比(以下、Ca/P比と記す
)が1.50となるように炭酸カルシウム(CaCO3
)0.050モルとリン酸水素カルシウム二水和物(
CaHPO4 ・2H2 O)0.100モルを秤量す
る。次に、秤量した炭酸カルシウムおよびリン酸水素カ
ルシウム二水和物を、純水200mlと共にジルコニア
製ボールミルポットにより1日回転粉砕して水性スラリ
ーを得た。得られた水性スラリーを80℃で1日乾燥し
た後、再び粉砕し750℃で10時間焼成して粉末を得
た。この粉末をX線回折法により同定すると、β−TC
P粉末であることが確認された。このβ−TCP微粉末
は粒子径が1μm以下であり、Ca/P比が1.50で
あった。
【0013】このようにして得たβ−TCP粉末2gを
純水1リットルと共にビーカーに入れてオートクレーブ
内に設置し、130℃、0.27MPaの反応条件下で
1時間保持して加圧・加熱処理を施した。処理後粉末を
分取し、80℃で約1日乾燥させてHAP粉末を得た。
純水1リットルと共にビーカーに入れてオートクレーブ
内に設置し、130℃、0.27MPaの反応条件下で
1時間保持して加圧・加熱処理を施した。処理後粉末を
分取し、80℃で約1日乾燥させてHAP粉末を得た。
【0014】得られたHAP粉末を、粉末X線回折法に
より同定すると共に、SEMで該HAP粉末の粒子形態
を観察した。その結果、粉末X線回析パターンは、主に
HAP相が現われ、わずかにβ−TCPの残存を示すも
のであった。また、HAPとβ−TCPとの第1ピーク
のX線回折強度比から求めたHAP転化率は90%であ
った。また、HAP粉末は、図1に示す如く、針状粒子
からなることが確認された。HAP粉末の粒子サイズは
、短径が0.5〜1μm、長径は3〜15μmであった
。
より同定すると共に、SEMで該HAP粉末の粒子形態
を観察した。その結果、粉末X線回析パターンは、主に
HAP相が現われ、わずかにβ−TCPの残存を示すも
のであった。また、HAPとβ−TCPとの第1ピーク
のX線回折強度比から求めたHAP転化率は90%であ
った。また、HAP粉末は、図1に示す如く、針状粒子
からなることが確認された。HAP粉末の粒子サイズは
、短径が0.5〜1μm、長径は3〜15μmであった
。
【0015】さらに、得られたHAP粉末の粉末X線回
折パターンにおいて、第1ピークである(211)面の
回折強度を100としたときの他のピーク強度比は、(
300)面で97、(002)面で24であり、AST
MのHAPの標準パターンでは、(300)面は60、
(002)面は40となっている。これらを比較すると
、得られたHAP粒子の粉末X線回析パターンが(30
0)面におけるピーク強度比に大きく偏っていることが
わかった。この結果、HAP粒子の長軸方向は、結晶に
おけるC軸に相当していることが確認された。
折パターンにおいて、第1ピークである(211)面の
回折強度を100としたときの他のピーク強度比は、(
300)面で97、(002)面で24であり、AST
MのHAPの標準パターンでは、(300)面は60、
(002)面は40となっている。これらを比較すると
、得られたHAP粒子の粉末X線回析パターンが(30
0)面におけるピーク強度比に大きく偏っていることが
わかった。この結果、HAP粒子の長軸方向は、結晶に
おけるC軸に相当していることが確認された。
【0016】以上のように、メカノケミカル法により製
造したCa/P比が1.50であり、粒子径が1μm以
下であるβ−TCP粉末は、比表面積が大きく、焼結特
性に優れている。このため、HAPの核生成や結晶生成
が速やかに進行するので、比較的低温、低圧、短時間の
水熱反応条件下でβ−TCPをHAPに転化させること
ができる。この結果、オートクレーブのような簡易な装
置でも、β−TCPからHAPへの転化反応を容易に行
うことができる。また、得られたHAP粉末は、形態的
に異方性の大きな針状粒子であった。このように、HA
P粉末の形態を容易に制御できることは、用途に応じて
HAP粉末の特性を制御できるので有益である。
造したCa/P比が1.50であり、粒子径が1μm以
下であるβ−TCP粉末は、比表面積が大きく、焼結特
性に優れている。このため、HAPの核生成や結晶生成
が速やかに進行するので、比較的低温、低圧、短時間の
水熱反応条件下でβ−TCPをHAPに転化させること
ができる。この結果、オートクレーブのような簡易な装
置でも、β−TCPからHAPへの転化反応を容易に行
うことができる。また、得られたHAP粉末は、形態的
に異方性の大きな針状粒子であった。このように、HA
P粉末の形態を容易に制御できることは、用途に応じて
HAP粉末の特性を制御できるので有益である。
【0017】〔実施例2〕炭酸カルシウム0.053モ
ル、リン酸水素カルシウム二水和物
(CaHPO4 ・2H2 O)0.100モルを秤
量し、以下第1実施例と同様にして、Ca/P比が1.
53であるβ−TCP粉末を製造した。得られた粉末は
、X線回折法で同定することによって、β−TCPに1
0%程度のHAPを含むものであることが確認された。
ル、リン酸水素カルシウム二水和物
(CaHPO4 ・2H2 O)0.100モルを秤
量し、以下第1実施例と同様にして、Ca/P比が1.
53であるβ−TCP粉末を製造した。得られた粉末は
、X線回折法で同定することによって、β−TCPに1
0%程度のHAPを含むものであることが確認された。
【0018】このようにして得たβ−TCP粉末2gを
、純水1lと共にビーカーに入れてオートクレーブ内に
配置し、100℃、0.10MPaの反応条件下で1時
間保持して加圧・加熱処理を施した。処理後、粉末を分
取して80℃で約1日乾燥してHAP粉末を得た。
、純水1lと共にビーカーに入れてオートクレーブ内に
配置し、100℃、0.10MPaの反応条件下で1時
間保持して加圧・加熱処理を施した。処理後、粉末を分
取して80℃で約1日乾燥してHAP粉末を得た。
【0019】得られたHAP粉末を、実施例1と同様に
、粉末X線回折およびSEMにより評価した。その結果
、第1実施例の反応条件よりも低温、低圧の水熱反応条
件にもかかわらず、得られた粉末のX線回折パターンは
、100%HAP相からなるものであり、β−TCPの
残存は認められなかった。また、得られたHAP粉末は
、図2に示す如く、1μm以下の微粒子からなり、その
粒子形態は針状、柱状、板状結晶等が混在していた。
、粉末X線回折およびSEMにより評価した。その結果
、第1実施例の反応条件よりも低温、低圧の水熱反応条
件にもかかわらず、得られた粉末のX線回折パターンは
、100%HAP相からなるものであり、β−TCPの
残存は認められなかった。また、得られたHAP粉末は
、図2に示す如く、1μm以下の微粒子からなり、その
粒子形態は針状、柱状、板状結晶等が混在していた。
【0020】
【発明の効果】以上説明した如くに、本発明の水酸化ア
パタイト粉末の製造方法によれば、メカノケミカル法に
より製造した、所定のCa/P比を有するβ−TCP粉
末を水熱処理することにより、従来よりも低温、低圧、
短時間の水熱反応条件でも容易にHAPへ転化させるこ
とができる。また、Ca/P比を適宜選択することによ
って、HAP粉末の形態制御を容易に行うことができる
。この結果、HAP粉末の特性を各種用途に応じて容易
に変更することができる等顕著な効果を有するものであ
る。
パタイト粉末の製造方法によれば、メカノケミカル法に
より製造した、所定のCa/P比を有するβ−TCP粉
末を水熱処理することにより、従来よりも低温、低圧、
短時間の水熱反応条件でも容易にHAPへ転化させるこ
とができる。また、Ca/P比を適宜選択することによ
って、HAP粉末の形態制御を容易に行うことができる
。この結果、HAP粉末の特性を各種用途に応じて容易
に変更することができる等顕著な効果を有するものであ
る。
【図1】本発明の水酸化アパタイトの製造方法の第1の
実施例で得られた水酸化アパタイト粉末の粒子構造を示
す写真。
実施例で得られた水酸化アパタイト粉末の粒子構造を示
す写真。
【図2】本発明の水酸化アパタイトの製造方法の第2の
実施例で得られた水酸化アパタイト粉末の粒子構造を示
す写真。
実施例で得られた水酸化アパタイト粉末の粒子構造を示
す写真。
Claims (2)
- 【請求項1】 炭酸カルシウム粉末およびリン酸水素
カルシウムまたはリン酸水素カルシウム二水和物の粉末
をカルシウムとリンのモル比が1.45〜1.60にな
るように秤量し、純水を加えて所定濃度の水性スラリー
を得る工程と、ボールミルを使用して前記水性スラリー
を回転粉砕することにより前記炭酸カルシウム粉末と前
記リン酸水素カルシウムまたは前記リン酸水素カルシウ
ム二水和物の粉末をメカノケミカル的に反応させる工程
と、メカノケミカル的に反応させた水性スラリーを所定
温度で完全に乾燥した後粉砕して粉末にする工程と、該
粉末を所定温度で焼成してβ−リン酸三カルシウム微粉
末を得る工程と、該β−リン酸三カルシウム微粉末に水
の存在下で加圧・加熱処理を施すことにより水酸化アパ
タイト粉末を得る工程とを具備することを特徴とする水
酸化アパタイト粉末の製造方法。 - 【請求項2】 粒子径が1μm以下であり、かつカル
シウムとリンのモル比が1.45〜1.60であるβ−
リン酸三カルシウム微粉末に水の存在下で加圧・加熱処
理を施すことにより水酸化アパタイト粉末を得ることを
特徴とする水酸化アパタイト粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1691891A JPH04321508A (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 水酸化アパタイト粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1691891A JPH04321508A (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 水酸化アパタイト粉末の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04321508A true JPH04321508A (ja) | 1992-11-11 |
Family
ID=11929513
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1691891A Withdrawn JPH04321508A (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 水酸化アパタイト粉末の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04321508A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007126211A1 (en) * | 2006-05-03 | 2007-11-08 | Megagen Co., Ltd. | Method for fabricating calcium phosphate and calcium phosphate fabricated by using the same |
| CN112125290A (zh) * | 2020-09-15 | 2020-12-25 | 上海摩漾生物科技有限公司 | 一种含有缺陷位的钙磷微球材料及其制备和应用 |
-
1991
- 1991-01-18 JP JP1691891A patent/JPH04321508A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007126211A1 (en) * | 2006-05-03 | 2007-11-08 | Megagen Co., Ltd. | Method for fabricating calcium phosphate and calcium phosphate fabricated by using the same |
| KR100786312B1 (ko) * | 2006-05-03 | 2007-12-17 | 박진우 | 칼슘 포스페이트의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 칼슘포스페이트 |
| CN112125290A (zh) * | 2020-09-15 | 2020-12-25 | 上海摩漾生物科技有限公司 | 一种含有缺陷位的钙磷微球材料及其制备和应用 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Tadic et al. | Continuous synthesis of amorphous carbonated apatites | |
| US20050226939A1 (en) | Production of nano-sized hydroxyapatite particles | |
| US9040156B2 (en) | Whitlockite and method for manufacturing the same | |
| EP1365782B1 (en) | Magnesium-substituted hydroxyapatites | |
| US5322675A (en) | Method of preparing calcium phosphate | |
| US4717556A (en) | Method for producing of β-tricalcium phosphate | |
| KR100977195B1 (ko) | 수산화 아파타이트 제조 방법 | |
| Nakahira et al. | Synthesis and evaluation of various layered octacalcium phosphates by wet-chemical processing | |
| JP2756703B2 (ja) | 球状アパタイトおよびその製造法並びに多孔質構造成形体 | |
| JP4870294B2 (ja) | 板状水酸アパタイト粒子の製造方法 | |
| JPH0444606B2 (ja) | ||
| JPH0415166B2 (ja) | ||
| KR20040051381A (ko) | 수산화아파타이트 나노분말의 제조방법 | |
| JPH0940408A (ja) | 板状ヒドロキシアパタイト大型結晶の製造方法 | |
| KR20180024755A (ko) | 난각과 인산-암모니아 용액을 이용한 인산칼슘계 물질의 제조방법 | |
| JPH05310410A (ja) | ストロンチウム水酸アパタイト粉体の製造法 | |
| JPS63159207A (ja) | 水酸アパタイトの製造方法 | |
| JP3668530B2 (ja) | リン酸四カルシウムの製造方法 | |
| JP3262233B2 (ja) | リン酸カルシウムの製造方法 | |
| JP2572793B2 (ja) | ヒドロキシアパタイト微粒子の製造方法 | |
| JPH09175806A (ja) | 液相反応による非化学量論組成ウイットロッカイトの調整法 | |
| Mahmud et al. | The threonine effect on calcium phosphate preparation from a solution containing Ca/P= 1.33 molar ratio | |
| JPS61151010A (ja) | ヒドロキシアパタイトの製造法 | |
| JPH0316955A (ja) | ウイスカー分散リン酸カルシウム化合物粉体の製造法及び焼結体の製造法 | |
| KR20240002748A (ko) | 비하소 하이드록시아파타이트 나노 스피어 및 이의 제조방법 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |