JPH04322819A - ストレスフリー鋼板の製造方法 - Google Patents
ストレスフリー鋼板の製造方法Info
- Publication number
- JPH04322819A JPH04322819A JP3094406A JP9440691A JPH04322819A JP H04322819 A JPH04322819 A JP H04322819A JP 3094406 A JP3094406 A JP 3094406A JP 9440691 A JP9440691 A JP 9440691A JP H04322819 A JPH04322819 A JP H04322819A
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- Japan
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- leveler
- tension
- stress
- steel strip
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切断した鋼板を任意の
形状に成形し、溶接組立てを行い、しかる後塗装を施こ
すことにより製造される、例えば鋼製家具や配電盤等の
鋼製容器の素材として用いるのに好適な、残留応力を極
小化したストレスフリー鋼板の製造方法に関する。
形状に成形し、溶接組立てを行い、しかる後塗装を施こ
すことにより製造される、例えば鋼製家具や配電盤等の
鋼製容器の素材として用いるのに好適な、残留応力を極
小化したストレスフリー鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板をバッチ式焼鈍炉で焼鈍して軟化さ
せ、さらに調質圧延を施して降伏伸びを消去した後、テ
ンションレベラを付加して形状不良矯正を施し、さらに
ローラレベラにより塑性変形率η (板厚方向について
塑性変形している割合を示す塑性変形率) が0.65
未満となる条件で反りを矯正し、通常のシャーラインに
て切板とした鋼板を素材とし、かかる鋼板を、シャーや
プレス打ち抜きにより所望の寸法に切断し、プレス曲げ
により成形してから溶接組立てを行い、しかる後塗装を
施して成品として出荷することにより、鋼製家具や配電
盤等の鋼製容器が製造されている。このような従来の方
法における素材の製造工程を図4に示す。
せ、さらに調質圧延を施して降伏伸びを消去した後、テ
ンションレベラを付加して形状不良矯正を施し、さらに
ローラレベラにより塑性変形率η (板厚方向について
塑性変形している割合を示す塑性変形率) が0.65
未満となる条件で反りを矯正し、通常のシャーラインに
て切板とした鋼板を素材とし、かかる鋼板を、シャーや
プレス打ち抜きにより所望の寸法に切断し、プレス曲げ
により成形してから溶接組立てを行い、しかる後塗装を
施して成品として出荷することにより、鋼製家具や配電
盤等の鋼製容器が製造されている。このような従来の方
法における素材の製造工程を図4に示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の省力
化や自動化の動きは急激に進んでおり、素材としての鋼
板に対する要求はいわゆる見掛けの大板の平坦度 (形
状、反り) のみならず、切断後の小板の残留応力の極
小化にまで及んできた。すなわち、切断や打抜き等によ
り残留応力が解放されると、鋼板には反りが発生してし
まい、後続工程で通板トラブルが発生する。また、反り
が発生した打ち抜き材に曲げ加工を行い溶接を行う段階
で突き合わせようとすると、鋼帯の寸法精度が低下して
いるためにすき間を生じることがあり、溶接作業が手間
取り、また溶接不良が多発して、手直し作業が余分に必
要となり、ライン自動化および無人化の障害となってい
る。
化や自動化の動きは急激に進んでおり、素材としての鋼
板に対する要求はいわゆる見掛けの大板の平坦度 (形
状、反り) のみならず、切断後の小板の残留応力の極
小化にまで及んできた。すなわち、切断や打抜き等によ
り残留応力が解放されると、鋼板には反りが発生してし
まい、後続工程で通板トラブルが発生する。また、反り
が発生した打ち抜き材に曲げ加工を行い溶接を行う段階
で突き合わせようとすると、鋼帯の寸法精度が低下して
いるためにすき間を生じることがあり、溶接作業が手間
取り、また溶接不良が多発して、手直し作業が余分に必
要となり、ライン自動化および無人化の障害となってい
る。
【0004】図5には、配電盤自動組立工程において、
プレス抜きした鋼帯にキャンバ (横曲がり) が発生
したため、自動溶接時に溶接部に隙間が生じてしまい、
鋼帯の手直しを行う必要があることを示している。前記
鋼製容器の製造ラインにおいて、省力化や自動化を図る
ためには、トラブルの撲滅や手直しの排除が必要であり
、そのためには切断加工を行っても反りや歪を発生させ
ないストレスフリー鋼板が不可欠となってきた。本発明
は、シャーによる切断または打ち抜き加工を施されてど
のような形状に加工されても、反りやねじれが発生しな
いストレスフリー鋼板の製造方法を提供することを目的
とする。
プレス抜きした鋼帯にキャンバ (横曲がり) が発生
したため、自動溶接時に溶接部に隙間が生じてしまい、
鋼帯の手直しを行う必要があることを示している。前記
鋼製容器の製造ラインにおいて、省力化や自動化を図る
ためには、トラブルの撲滅や手直しの排除が必要であり
、そのためには切断加工を行っても反りや歪を発生させ
ないストレスフリー鋼板が不可欠となってきた。本発明
は、シャーによる切断または打ち抜き加工を施されてど
のような形状に加工されても、反りやねじれが発生しな
いストレスフリー鋼板の製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
、本発明者らは種々検討を重ねた結果、前述の従来の方
法では、■バッチ焼鈍を行うため、加熱および冷却過程
において、素材の幅方向の温度差が大きくなり、切断時
の残留応力が増大すること、および■従来のローラレベ
ラは、テンションレベリングの後、鋼帯の長さ方向の反
り (カール) および幅方向の反り (ガッター)
を矯正することを目的として行われていたため、最大塑
性変形率は0.65未満で充分であったが、上記目的以
外に鋼帯の残留応力を肉厚方向に均一にすることを目的
とする場合には前述の範囲の最大塑性変形率では不足す
ることを知見した。
、本発明者らは種々検討を重ねた結果、前述の従来の方
法では、■バッチ焼鈍を行うため、加熱および冷却過程
において、素材の幅方向の温度差が大きくなり、切断時
の残留応力が増大すること、および■従来のローラレベ
ラは、テンションレベリングの後、鋼帯の長さ方向の反
り (カール) および幅方向の反り (ガッター)
を矯正することを目的として行われていたため、最大塑
性変形率は0.65未満で充分であったが、上記目的以
外に鋼帯の残留応力を肉厚方向に均一にすることを目的
とする場合には前述の範囲の最大塑性変形率では不足す
ることを知見した。
【0006】そこで、本発明者らはさらに検討を重ねた
結果、鋼帯に、連続焼鈍、調質圧延および形状不良矯正
を行い、さらにローラレベラにより最大塑性変形率ηが
0.65以上となる繰り返し漸減曲げを行うことにより
、例えばシャーによる切断または打ち抜き加工を施され
てどのような形状に加工されても、反りやねじれが発生
しないストレスフリー鋼板を得られることを知見して、
本発明を完成した。
結果、鋼帯に、連続焼鈍、調質圧延および形状不良矯正
を行い、さらにローラレベラにより最大塑性変形率ηが
0.65以上となる繰り返し漸減曲げを行うことにより
、例えばシャーによる切断または打ち抜き加工を施され
てどのような形状に加工されても、反りやねじれが発生
しないストレスフリー鋼板を得られることを知見して、
本発明を完成した。
【0007】ここに、本発明の要旨とするところは、板
幅方向温度差が20℃以下となる条件で冷却して鋼帯に
連続焼鈍を行った後、調質圧延を施し、しかる後テンシ
ョンレベラにより形状不良矯正を行い、次いで前記鋼帯
の降伏応力σY に対する鋼帯の最大張力σT の比で
ある張力比Kが0以上0.2 以下である条件下でロー
ル本数が11本以上のローラレベラにより最大塑性変形
率η:0.65以上となる条件で繰り返し漸減曲げを行
うことを特徴とするストレスフリー鋼板の製造方法であ
る。
幅方向温度差が20℃以下となる条件で冷却して鋼帯に
連続焼鈍を行った後、調質圧延を施し、しかる後テンシ
ョンレベラにより形状不良矯正を行い、次いで前記鋼帯
の降伏応力σY に対する鋼帯の最大張力σT の比で
ある張力比Kが0以上0.2 以下である条件下でロー
ル本数が11本以上のローラレベラにより最大塑性変形
率η:0.65以上となる条件で繰り返し漸減曲げを行
うことを特徴とするストレスフリー鋼板の製造方法であ
る。
【0008】また、本発明の他の態様として、板幅方向
温度差が20℃以下となる条件下で冷却して鋼帯に連続
焼鈍を行った後、調質圧延を施し、前記鋼帯の降伏応力
σY に対する鋼帯の最大張力σT の比である張力比
Kが 0.1以上0.2 以下である条件で、非駆動小
径レベラ、ロール本数が11本以上の駆動大径レベラお
よびピンチロールからなるコンビネーションラインを通
過させ、この際に、前記非駆動小径レベラにより形状不
良矯正を行い、次いで前記駆動大径レベラにより最大塑
性変形率η:0.65以上となる条件で繰返し漸減曲げ
を行うことを特徴とするストレスフリー鋼板の製造方法
である。
温度差が20℃以下となる条件下で冷却して鋼帯に連続
焼鈍を行った後、調質圧延を施し、前記鋼帯の降伏応力
σY に対する鋼帯の最大張力σT の比である張力比
Kが 0.1以上0.2 以下である条件で、非駆動小
径レベラ、ロール本数が11本以上の駆動大径レベラお
よびピンチロールからなるコンビネーションラインを通
過させ、この際に、前記非駆動小径レベラにより形状不
良矯正を行い、次いで前記駆動大径レベラにより最大塑
性変形率η:0.65以上となる条件で繰返し漸減曲げ
を行うことを特徴とするストレスフリー鋼板の製造方法
である。
【0009】
【作用】以下、本発明の製造工程を示す図1を参照しな
がら、本発明を作用効果とともに詳述する。なお、図1
には、前述の本発明の2つの態様をそれぞれ示す。
がら、本発明を作用効果とともに詳述する。なお、図1
には、前述の本発明の2つの態様をそれぞれ示す。
【0010】連続焼鈍工程
本発明では、まず、板幅方向温度差ΔTが20℃以下と
なる条件で冷却を行って、鋼帯に連続焼鈍を行う。前記
板幅方向温度差ΔTが20℃超であると残留応力が過大
となってしまい、例えば切断や打ち抜き加工を行われた
細断材に生じる反りおよびキャンバが大きくなってしま
うからである。焼鈍は、連続焼鈍により行う。バッチ焼
鈍では、前記板幅方向温度差ΔTを20℃以下に維持す
ることができないからである。これに対し、連続鋳造で
は、連続的に加熱および冷却が行われるため、板幅方向
温度差ΔTが小さく残留応力も低下して前記反りおよび
キャンバが小さくなる。なお、通常の連続焼鈍では、板
幅方向温度差ΔTは約20℃以下の範囲になるが、条件
によっては20℃を超える場合もあるため、前記板幅方
向温度差ΔTを20℃以下と限定する。
なる条件で冷却を行って、鋼帯に連続焼鈍を行う。前記
板幅方向温度差ΔTが20℃超であると残留応力が過大
となってしまい、例えば切断や打ち抜き加工を行われた
細断材に生じる反りおよびキャンバが大きくなってしま
うからである。焼鈍は、連続焼鈍により行う。バッチ焼
鈍では、前記板幅方向温度差ΔTを20℃以下に維持す
ることができないからである。これに対し、連続鋳造で
は、連続的に加熱および冷却が行われるため、板幅方向
温度差ΔTが小さく残留応力も低下して前記反りおよび
キャンバが小さくなる。なお、通常の連続焼鈍では、板
幅方向温度差ΔTは約20℃以下の範囲になるが、条件
によっては20℃を超える場合もあるため、前記板幅方
向温度差ΔTを20℃以下と限定する。
【0011】調質圧延工程
次に、調質圧延を行う。降伏伸びを消去するためである
。これは、従来から行われている調質圧延と全く同様の
条件で行えばよく、何ら限定を要するものではない。 例えば、0.3 〜1.0 %程度の伸びを与えること
が望ましい。
。これは、従来から行われている調質圧延と全く同様の
条件で行えばよく、何ら限定を要するものではない。 例えば、0.3 〜1.0 %程度の伸びを与えること
が望ましい。
【0012】形状不良矯正工程
次に、主に鋼帯の中伸びや耳伸びによる形状不良を矯正
して平坦にするために、例えば図2(a)に示す構成の
テンションレベラによる形状不良矯正を、例えば図2(
c)に示すように、非駆動小径レベラ、駆動大径レベラ
およびピンチロールからなるコンビネーションラインを
通過させ、前記非駆動小径レベラを用いて引き抜きによ
る形状不良矯正を、それぞれ行う。テンションレベラに
よる形状不良矯正の条件は通常の条件であればよく、何
ら限定を要さない。
して平坦にするために、例えば図2(a)に示す構成の
テンションレベラによる形状不良矯正を、例えば図2(
c)に示すように、非駆動小径レベラ、駆動大径レベラ
およびピンチロールからなるコンビネーションラインを
通過させ、前記非駆動小径レベラを用いて引き抜きによ
る形状不良矯正を、それぞれ行う。テンションレベラに
よる形状不良矯正の条件は通常の条件であればよく、何
ら限定を要さない。
【0013】一方、コンビネーションレベラを用いた場
合、張力比K (=σT /σY 、ただしσT :鋼
帯に負荷される最大張力、σY :鋼帯の降伏応力)
が 0.1≦K≦0.2の条件下で行う。K>0.2
と大きくなり過ぎると後述する駆動大径レベラにおいて
板厚中央部の応力値が高くなりキャンバを極小化するこ
とが困難だからであり、一方K<0.1 と小さくなり
過ぎると非駆動小径レベラにおいて十分な形状不良矯正
効果を得ることが難しいからである。
合、張力比K (=σT /σY 、ただしσT :鋼
帯に負荷される最大張力、σY :鋼帯の降伏応力)
が 0.1≦K≦0.2の条件下で行う。K>0.2
と大きくなり過ぎると後述する駆動大径レベラにおいて
板厚中央部の応力値が高くなりキャンバを極小化するこ
とが困難だからであり、一方K<0.1 と小さくなり
過ぎると非駆動小径レベラにおいて十分な形状不良矯正
効果を得ることが難しいからである。
【0014】反り矯正および残留応力極少化工程さらに
、ロール本数が11本以上の、例えば図2(b)に示す
ローラレベラにより最大塑性変形率ηが0.65≦ηな
る繰り返し漸減曲げを、テンションレベラを用いた場合
には0≦K≦0.2 の条件で、ローラレベラにより、
コンビネーションレベラを用いた場合には0.1 ≦K
≦0.2 の条件で駆動大径レベラにより、それぞれ行
う。
、ロール本数が11本以上の、例えば図2(b)に示す
ローラレベラにより最大塑性変形率ηが0.65≦ηな
る繰り返し漸減曲げを、テンションレベラを用いた場合
には0≦K≦0.2 の条件で、ローラレベラにより、
コンビネーションレベラを用いた場合には0.1 ≦K
≦0.2 の条件で駆動大径レベラにより、それぞれ行
う。
【0015】ローラレベラまたは駆動大径レベラによる
繰り返し漸減曲げは、鋼帯の長さ方向の反り (カール
) および幅方向の反り (ガッター) を矯正すると
ともに、鋼帯の残留応力を肉厚方向に低減・細分化する
ために行う。鋼帯の残留応力の均一化のためには、最大
塑性変形率は0.65以上であることが必要である。繰
り返し曲げを行うことにより残留応力が均一化される理
由は、特公昭52−36752 号公報からも理解され
ているように、加工により残留応力が板幅方向の中心部
から端部に向けて開放されるためである。
繰り返し漸減曲げは、鋼帯の長さ方向の反り (カール
) および幅方向の反り (ガッター) を矯正すると
ともに、鋼帯の残留応力を肉厚方向に低減・細分化する
ために行う。鋼帯の残留応力の均一化のためには、最大
塑性変形率は0.65以上であることが必要である。繰
り返し曲げを行うことにより残留応力が均一化される理
由は、特公昭52−36752 号公報からも理解され
ているように、加工により残留応力が板幅方向の中心部
から端部に向けて開放されるためである。
【0016】最大塑性変形率η(η≦1)の上限は特に
設ける必要はなく、上述の残留応力の均一化の観点から
は、大きければ大きいほどよい。ただし、ηの値が大き
過ぎるとロールが撓んでしまい、却って反りの発生を助
長してしまう可能性がある。また、実際には最大塑性変
形率の上限はローラレベラの許容量により決定され、通
常は0.9 前後まで可能である。そこで、ηの上限は
、0.9 程度であることが望ましい。張力比K は、
K =σT /σY 、ただしσT :鋼帯に負荷され
る最大張力、σY :鋼帯の降伏応力により与えられる
。通常の場合、鋼帯の張力が最大となるのは、図2(b
)および図2(c)のそれぞれにおける白抜き矢印部で
ある。
設ける必要はなく、上述の残留応力の均一化の観点から
は、大きければ大きいほどよい。ただし、ηの値が大き
過ぎるとロールが撓んでしまい、却って反りの発生を助
長してしまう可能性がある。また、実際には最大塑性変
形率の上限はローラレベラの許容量により決定され、通
常は0.9 前後まで可能である。そこで、ηの上限は
、0.9 程度であることが望ましい。張力比K は、
K =σT /σY 、ただしσT :鋼帯に負荷され
る最大張力、σY :鋼帯の降伏応力により与えられる
。通常の場合、鋼帯の張力が最大となるのは、図2(b
)および図2(c)のそれぞれにおける白抜き矢印部で
ある。
【0017】ローラレベラを用いる場合に、張力比Kを
0≦K≦0.2 の範囲に限定したのは、K>0.2
では板厚中央部の応力値が高くなり過ぎキャンバを極小
化できないためであり、K<0では、通常圧縮しながら
レベリングしないためであり、コンビネーションレベラ
を用いる場合に、 0.1≦K≦0.2 の範囲に下限
が増加したのは、前述の比駆動小径レベラの場合に説明
した通りであり、図2(c) に示すように連続した簡
便な設備で行うことによるためである。
0≦K≦0.2 の範囲に限定したのは、K>0.2
では板厚中央部の応力値が高くなり過ぎキャンバを極小
化できないためであり、K<0では、通常圧縮しながら
レベリングしないためであり、コンビネーションレベラ
を用いる場合に、 0.1≦K≦0.2 の範囲に下限
が増加したのは、前述の比駆動小径レベラの場合に説明
した通りであり、図2(c) に示すように連続した簡
便な設備で行うことによるためである。
【0018】ロール本数が11本以上のローラレベラに
より繰り返し漸減曲げを行うのは、ロール本数N が多
いほうが細断材に発生する反りおよびキャンバを小さく
することができるが、機械として高価かつ複雑になるた
め可能な範囲で少ないほうが望ましい。しかし、ロール
本数が最低でも11本ないと反りおよびキャンバーを所
望のレベルにできないおそれがある。そこで、ロール本
数は11本以上と限定することが望ましい。
より繰り返し漸減曲げを行うのは、ロール本数N が多
いほうが細断材に発生する反りおよびキャンバを小さく
することができるが、機械として高価かつ複雑になるた
め可能な範囲で少ないほうが望ましい。しかし、ロール
本数が最低でも11本ないと反りおよびキャンバーを所
望のレベルにできないおそれがある。そこで、ロール本
数は11本以上と限定することが望ましい。
【0019】切板工程
このようにして、残留応力を極小化された鋼帯に、ロー
ラレベラによる反り矯正後に、またはコンビネーション
レベラを用いた場合にはピンチロールによるストリップ
の引き抜きを完了してから、切板を行うことにより、ス
トレスフリー鋼板が得られる。
ラレベラによる反り矯正後に、またはコンビネーション
レベラを用いた場合にはピンチロールによるストリップ
の引き抜きを完了してから、切板を行うことにより、ス
トレスフリー鋼板が得られる。
【0020】本発明により得られるストレスフリー鋼板
は、シャーによる切断または打ち抜き加工を施こされて
どのような形状に加工されても、反りやねじれが発生し
ない。したがって、自動化ラインの増加に伴い、例えば
前記鋼製容器の製造ラインにおいて省力化や自動化を図
るために必要不可欠とされる鋼帯の通板トラブルや、鋼
板の寸法精度の低下に起因したトラブルの撲滅や手直し
の排除を図ることができるようになった。
は、シャーによる切断または打ち抜き加工を施こされて
どのような形状に加工されても、反りやねじれが発生し
ない。したがって、自動化ラインの増加に伴い、例えば
前記鋼製容器の製造ラインにおいて省力化や自動化を図
るために必要不可欠とされる鋼帯の通板トラブルや、鋼
板の寸法精度の低下に起因したトラブルの撲滅や手直し
の排除を図ることができるようになった。
【0021】さらに、本発明を実施例を参照しながら詳
述するが、これはあくまでも本発明の例示であって、こ
れにより本発明が限定されるものでない。
述するが、これはあくまでも本発明の例示であって、こ
れにより本発明が限定されるものでない。
【0022】
【実施例】板厚1.6mm 、幅1000mmの冷延コ
イルを、図4に示す従来の製造工程と図1に示す本発明
にかかるストレスフリー鋼板の製造工程 (ローラレベ
ラを用いる方法およびコンビネーションレベラを用いる
方法) により製造して長さ2mの切板とし、シャーに
より、図3(a)に示すように、長さ2000mm、幅
100mm の短冊を10本切り出し、図3(b)に示
すようにして、各短冊について長手方向反り量h1(m
m)とキャンバh2(mm)を測定した。
イルを、図4に示す従来の製造工程と図1に示す本発明
にかかるストレスフリー鋼板の製造工程 (ローラレベ
ラを用いる方法およびコンビネーションレベラを用いる
方法) により製造して長さ2mの切板とし、シャーに
より、図3(a)に示すように、長さ2000mm、幅
100mm の短冊を10本切り出し、図3(b)に示
すようにして、各短冊について長手方向反り量h1(m
m)とキャンバh2(mm)を測定した。
【0023】そして、各短冊の反り量のうちの最大値
h1max−最小値 h1min=Δh1と、各短冊の
キャンバ量のうちの最大値 h2max−最小値 h2
min=Δh2とを算出し、製造条件 (焼鈍法、板幅
方向温度差ΔT、形状不良矯正時の張力比K、繰り返し
漸減曲げ時の張力K、ロール本数Nおよび最大塑性変形
率η)とともに表1に併せて示す。なお、調質圧延の圧
下率は全て0.8 %であった。
h1max−最小値 h1min=Δh1と、各短冊の
キャンバ量のうちの最大値 h2max−最小値 h2
min=Δh2とを算出し、製造条件 (焼鈍法、板幅
方向温度差ΔT、形状不良矯正時の張力比K、繰り返し
漸減曲げ時の張力K、ロール本数Nおよび最大塑性変形
率η)とともに表1に併せて示す。なお、調質圧延の圧
下率は全て0.8 %であった。
【0024】
【表1】
【0025】なお、表1において、BAF は、バッチ
焼鈍を意味し、細断材の反りおよびキャンバについての
判断基準は、 (i) 細断材2m当たりの反り量のばらつき幅Δh1
について、 ◎: 2mm以下、○: 4mm以下、△: 7mm以
下、×: 10mm以下とし、 (ii) 細断材2m当たりのキャンバのばらつき幅Δ
h2について、 ◎: 0.2 mm以下、○: 0.4 mm以下、△
: 0.7 mm以下、×:1.0mm以下とした。 表1において、試料No.1〜試料No.15 が本発
明例、試料No.16 〜試料No.25 が比較例で
ある。表1から、一般的な傾向として下記■ないし■が
分かる。
焼鈍を意味し、細断材の反りおよびキャンバについての
判断基準は、 (i) 細断材2m当たりの反り量のばらつき幅Δh1
について、 ◎: 2mm以下、○: 4mm以下、△: 7mm以
下、×: 10mm以下とし、 (ii) 細断材2m当たりのキャンバのばらつき幅Δ
h2について、 ◎: 0.2 mm以下、○: 0.4 mm以下、△
: 0.7 mm以下、×:1.0mm以下とした。 表1において、試料No.1〜試料No.15 が本発
明例、試料No.16 〜試料No.25 が比較例で
ある。表1から、一般的な傾向として下記■ないし■が
分かる。
【0026】■ BAFでは、加熱・冷却過程での温度
差が大きく、残留応力が高くなるため、Δh1およびΔ
h2が大きくなってしまうこと (試料No.16 お
よび試料No.17 参照) 、■これに対し、連続焼
鈍では、連続的に加熱・冷却が行われるために、幅方向
温度差が小さく、また残留応力も低下してΔh1、Δh
2が小さくなっていること、ただし冷却過程での板幅方
向温度差のコントロールは本発明の作用効果を得るため
には重要であって、具体的にはΔT≦20℃であること
が必要なこと (試料No.18および試料No.19
参照) 、■テンションレベラと非駆動小径レベラの
引き抜きとによる形状矯正は大差ないが、最後のΔh1
、Δh2について考えるとテンションレベラを用いたほ
うが有利であること、これは設備的な優劣によると考え
られること、■ローラレベラによる曲げ度合を示す値で
あるηは大きい方がよいが、大き過ぎるとロール撓みが
発生して、却って反りを悪化させるため、η≧0.65
であることが必要であり、0.65≦η≦0.9 の範
囲であることが望ましいこと、■張力比も0が望ましい
がK≦0.2 以下ならΔh1、Δh2が小さく、実用
上問題ないいこと、一方K>0.2 以上と大きくなり
過ぎると板厚中央部の応力値が高くなりキャンバを極小
化することがむずかしいこと、および■ロール本数Nも
多い方が安定してΔh1、Δh2を小さくでき、一方機
械としてはNは少ない方が望ましく、これらを勘案する
と、N≧11が望ましいこと (試料No.20 およ
び試料No.21 参照)である。以上の説明から、本
発明により得られるストレスフリー鋼板の性能は明らか
である。
差が大きく、残留応力が高くなるため、Δh1およびΔ
h2が大きくなってしまうこと (試料No.16 お
よび試料No.17 参照) 、■これに対し、連続焼
鈍では、連続的に加熱・冷却が行われるために、幅方向
温度差が小さく、また残留応力も低下してΔh1、Δh
2が小さくなっていること、ただし冷却過程での板幅方
向温度差のコントロールは本発明の作用効果を得るため
には重要であって、具体的にはΔT≦20℃であること
が必要なこと (試料No.18および試料No.19
参照) 、■テンションレベラと非駆動小径レベラの
引き抜きとによる形状矯正は大差ないが、最後のΔh1
、Δh2について考えるとテンションレベラを用いたほ
うが有利であること、これは設備的な優劣によると考え
られること、■ローラレベラによる曲げ度合を示す値で
あるηは大きい方がよいが、大き過ぎるとロール撓みが
発生して、却って反りを悪化させるため、η≧0.65
であることが必要であり、0.65≦η≦0.9 の範
囲であることが望ましいこと、■張力比も0が望ましい
がK≦0.2 以下ならΔh1、Δh2が小さく、実用
上問題ないいこと、一方K>0.2 以上と大きくなり
過ぎると板厚中央部の応力値が高くなりキャンバを極小
化することがむずかしいこと、および■ロール本数Nも
多い方が安定してΔh1、Δh2を小さくでき、一方機
械としてはNは少ない方が望ましく、これらを勘案する
と、N≧11が望ましいこと (試料No.20 およ
び試料No.21 参照)である。以上の説明から、本
発明により得られるストレスフリー鋼板の性能は明らか
である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、残
留応力が極小化され、切断加工を行っても、反りやキャ
ンバが発生せず、次工程での自動化、無人化にきわめて
有効なストレスフリー鋼板を提供することが可能となっ
た。かかる効果を有する本発明の実用上の意義は極めて
著しい。
留応力が極小化され、切断加工を行っても、反りやキャ
ンバが発生せず、次工程での自動化、無人化にきわめて
有効なストレスフリー鋼板を提供することが可能となっ
た。かかる効果を有する本発明の実用上の意義は極めて
著しい。
【図1】本発明にかかるストレスフリー鋼板の製造方法
の一例を示す略式説明図である。
の一例を示す略式説明図である。
【図2】本発明にかかるストレスフリー鋼板の製造時に
用いる装置を示す略式説明図であり、図2(a)はテン
ションレベラを、図2(b)はローラレベラを、さらに
図2(c)はコンビネーションレベラをそれぞれ示す。
用いる装置を示す略式説明図であり、図2(a)はテン
ションレベラを、図2(b)はローラレベラを、さらに
図2(c)はコンビネーションレベラをそれぞれ示す。
【図3】実施例の操作内容を示す略式説明図であり、図
3(a)は短冊の切断位置を、図3(b)は反り量およ
びキャンバの測定法をそれぞれ示す。
3(a)は短冊の切断位置を、図3(b)は反り量およ
びキャンバの測定法をそれぞれ示す。
【図4】例えば鋼製容器の素材の従来の製造工程を示す
略式説明図である。
略式説明図である。
【図5】配電盤自動組立工程において、プレス抜きした
鋼帯にキャンバ (横曲がり) が発生し、鋼帯の手直
しを行う必要があることを示す説明図である。
鋼帯にキャンバ (横曲がり) が発生し、鋼帯の手直
しを行う必要があることを示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 板幅方向温度差が20℃以下となる条
件で冷却して鋼帯に連続焼鈍を行った後、調質圧延を施
し、しかる後テンションレベラにより形状不良矯正を行
い、次いで前記鋼帯の降伏応力σY に対する鋼帯の最
大張力σT の比である張力比Kが0以上0.2 以下
である条件下でロール本数が11本以上のローラレベラ
により最大塑性変形率η:0.65以上となる条件で繰
り返し漸減曲げを行うことを特徴とするストレスフリー
鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 板幅方向温度差が20℃以下となる条
件で冷却して鋼帯に連続焼鈍を行った後、調質圧延を施
し、前記鋼帯の降伏応力σY に対する鋼帯の最大張力
σT の比である張力比Kが 0.1以上0.2 以下
である条件下で、非駆動小径レベラ、ロール本数が11
本以上の駆動大径レベラおよびピンチロールからなるコ
ンビネーションラインを通過させ、この際に、前記非駆
動小径レベラにより形状不良矯正を行い、次いで前記駆
動大径レベラにより最大塑性変形率η:0.65以上と
なる条件で繰返し漸減曲げを行うことを特徴とするスト
レスフリー鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3094406A JPH04322819A (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | ストレスフリー鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3094406A JPH04322819A (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | ストレスフリー鋼板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04322819A true JPH04322819A (ja) | 1992-11-12 |
Family
ID=14109360
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3094406A Withdrawn JPH04322819A (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | ストレスフリー鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04322819A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06538A (ja) * | 1992-06-15 | 1994-01-11 | Nkk Corp | ブランクl反り発生防止方法 |
| JP2005103589A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Jfe Steel Kk | 鋼板のローラ矯正方法 |
| JP2019118943A (ja) * | 2018-01-10 | 2019-07-22 | 日本製鉄株式会社 | 金属帯の矯正方法及び金属帯の矯正装置 |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP3094406A patent/JPH04322819A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06538A (ja) * | 1992-06-15 | 1994-01-11 | Nkk Corp | ブランクl反り発生防止方法 |
| JP2005103589A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Jfe Steel Kk | 鋼板のローラ矯正方法 |
| JP2019118943A (ja) * | 2018-01-10 | 2019-07-22 | 日本製鉄株式会社 | 金属帯の矯正方法及び金属帯の矯正装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980711 |