JPH04328151A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
エポキシ樹脂組成物Info
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- JPH04328151A JPH04328151A JP9777291A JP9777291A JPH04328151A JP H04328151 A JPH04328151 A JP H04328151A JP 9777291 A JP9777291 A JP 9777291A JP 9777291 A JP9777291 A JP 9777291A JP H04328151 A JPH04328151 A JP H04328151A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- fluorine
- chemical formula
- structural unit
- block copolymer
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部材用途のインキ
やコーティング材料、半導体素子の封止材等の各種電気
絶縁材料、各種重防食塗料等に利用されるエポキシ樹脂
組成物に関するものである。さらに詳しくは、エポキシ
樹脂組成物より形成される膜や成形体等の表面に含フッ
素基が高濃度に存在することにより、エポキシ樹脂の有
する優れた機械的特性、耐熱性等のバルク特性を維持し
ながら、含フッ素基に基づく耐水性や防湿性、さらには
、耐汚染性、離型性等の表面特性を発現することのでき
るエポキシ樹脂組成物に関するものである。
やコーティング材料、半導体素子の封止材等の各種電気
絶縁材料、各種重防食塗料等に利用されるエポキシ樹脂
組成物に関するものである。さらに詳しくは、エポキシ
樹脂組成物より形成される膜や成形体等の表面に含フッ
素基が高濃度に存在することにより、エポキシ樹脂の有
する優れた機械的特性、耐熱性等のバルク特性を維持し
ながら、含フッ素基に基づく耐水性や防湿性、さらには
、耐汚染性、離型性等の表面特性を発現することのでき
るエポキシ樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は機械強度、耐熱性、耐薬
品性、接着性等の点で優れた特性を有しており、これら
の特性を利用して電子部材、複合材料、塗料、接着材等
に幅広く用いられている。しかしながら、表面自由エネ
ルギーが比較的高いことに起因して、その表面は異種の
物質に対するなじみがよい。従って、逆に離型性という
観点からみると欠点といえる物性を示し、また有機物質
を吸着しやすく汚染を受けやすいという欠点を持つ。さ
らにヒドロキシル基(OH基)を含有するため水に対す
る親和性が高く、耐水性、防湿性の点でも問題がある。
品性、接着性等の点で優れた特性を有しており、これら
の特性を利用して電子部材、複合材料、塗料、接着材等
に幅広く用いられている。しかしながら、表面自由エネ
ルギーが比較的高いことに起因して、その表面は異種の
物質に対するなじみがよい。従って、逆に離型性という
観点からみると欠点といえる物性を示し、また有機物質
を吸着しやすく汚染を受けやすいという欠点を持つ。さ
らにヒドロキシル基(OH基)を含有するため水に対す
る親和性が高く、耐水性、防湿性の点でも問題がある。
【0003】この欠点を解決するために、各用途に応じ
てエポキシ樹脂の骨格を変性することや、他の樹脂をブ
レンドする工夫が試みられている。また、フッ素化合物
やシリコン化合物等を添加することにより、前記問題点
を改善しようとする試みがなされている。本発明者らも
、特開昭60−22410号公報において含フッ素ブロ
ック共重合体を表面改質剤として利用することにより、
材料表面に含フッ素基の持つ機能を付与できることを提
案している。
てエポキシ樹脂の骨格を変性することや、他の樹脂をブ
レンドする工夫が試みられている。また、フッ素化合物
やシリコン化合物等を添加することにより、前記問題点
を改善しようとする試みがなされている。本発明者らも
、特開昭60−22410号公報において含フッ素ブロ
ック共重合体を表面改質剤として利用することにより、
材料表面に含フッ素基の持つ機能を付与できることを提
案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれの方法においても、エポキシ樹脂のバルク特性を維
持しながら表面特性のみを改良することが難しく、表面
の改質効果や改質効果の持続性が不十分であったり、エ
ポキシ樹脂の持つ特性を低下させてしまうという問題点
があり、改善が望まれる状況にあった。
ずれの方法においても、エポキシ樹脂のバルク特性を維
持しながら表面特性のみを改良することが難しく、表面
の改質効果や改質効果の持続性が不十分であったり、エ
ポキシ樹脂の持つ特性を低下させてしまうという問題点
があり、改善が望まれる状況にあった。
【0005】また、本発明者らの提案である特開昭60
−22410号公報には、材料表面に含フッ素基の持つ
機能を付与できる方法について記載がされているものの
、エポキシ樹脂のバルク特性を充分に維持しながら耐水
性や防湿性、耐汚染性、離型性を付与するためは、ブロ
ック共重合体の組成の最適化が必要であり、さらに検討
を要する段階にあった。
−22410号公報には、材料表面に含フッ素基の持つ
機能を付与できる方法について記載がされているものの
、エポキシ樹脂のバルク特性を充分に維持しながら耐水
性や防湿性、耐汚染性、離型性を付与するためは、ブロ
ック共重合体の組成の最適化が必要であり、さらに検討
を要する段階にあった。
【0006】本発明はこれらの問題点を解消するために
なされたものであって、その目的はエポキシ樹脂固有の
バルク特性を維持しながら、含フッ素基に基づく耐水性
及び防湿性の向上を図ることが出来、さらに耐汚染性、
離型性等の表面特性を発現することのできるエポキシ樹
脂組成物を提供することにある。
なされたものであって、その目的はエポキシ樹脂固有の
バルク特性を維持しながら、含フッ素基に基づく耐水性
及び防湿性の向上を図ることが出来、さらに耐汚染性、
離型性等の表面特性を発現することのできるエポキシ樹
脂組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々の検討
を行った結果、前記特性は、エポキシ樹脂との相溶性と
化学反応性に優れる特定組成の重合体部分と特定組成の
含フッ素重合体部分より構成される含フッ素ブロック共
重合体を含有するエポキシ樹脂組成物において達成でき
ることを見出し、本発明を完成した。
を行った結果、前記特性は、エポキシ樹脂との相溶性と
化学反応性に優れる特定組成の重合体部分と特定組成の
含フッ素重合体部分より構成される含フッ素ブロック共
重合体を含有するエポキシ樹脂組成物において達成でき
ることを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明における第1の発明では
、エポキシ樹脂及び下記の含フッ素ブロック共重合体を
含有するエポキシ樹脂組成物であって、前記含フッ素ブ
ロック共重合体の含有量がエポキシ樹脂100重量部に
対し0.1〜40重量部であり、かつ前記エポキシ樹脂
組成物から形成される物体表面において物体表面からの
光電子の脱出角が90度の条件で測定したX線光電子分
析装置によるフッ素原子と炭素原子のモル比が0.4〜
2.5であるという手段を採用している。
、エポキシ樹脂及び下記の含フッ素ブロック共重合体を
含有するエポキシ樹脂組成物であって、前記含フッ素ブ
ロック共重合体の含有量がエポキシ樹脂100重量部に
対し0.1〜40重量部であり、かつ前記エポキシ樹脂
組成物から形成される物体表面において物体表面からの
光電子の脱出角が90度の条件で測定したX線光電子分
析装置によるフッ素原子と炭素原子のモル比が0.4〜
2.5であるという手段を採用している。
【0009】含フッ素ブロック共重合体:前記化1から
誘導される構造単位(A)と、前記化2から誘導される
重合体部分及び前記化3を単位とする重合体部分からな
る構造単位(B)からなり、構造単位(B)に占める化
3を単位とする重合体部分の割合が10〜70重量%で
あり、構造単位(A)/構造単位(B)の割合が重量比
で70/30〜10/90である含フッ素ブロック共重
合体。
誘導される構造単位(A)と、前記化2から誘導される
重合体部分及び前記化3を単位とする重合体部分からな
る構造単位(B)からなり、構造単位(B)に占める化
3を単位とする重合体部分の割合が10〜70重量%で
あり、構造単位(A)/構造単位(B)の割合が重量比
で70/30〜10/90である含フッ素ブロック共重
合体。
【0010】また、第2の発明では、第1の発明におけ
る含フッ素ブロック共重合体が前記化1から誘導される
重合体部分40重量%以上及び前記化2から誘導される
重合体部分60重量%以下からなる構造単位(A)と、
前記化2から誘導される重合体部分及び前記化3を単位
とする重合体部分からなる構造単位(B)からなり、構
造単位(B)に占める化3を単位とする重合体部分の割
合が10〜70重量%であり、構造単位(A)/構造単
位(B)の割合が重量比で70/30〜10/90であ
るという手段を採用している。
る含フッ素ブロック共重合体が前記化1から誘導される
重合体部分40重量%以上及び前記化2から誘導される
重合体部分60重量%以下からなる構造単位(A)と、
前記化2から誘導される重合体部分及び前記化3を単位
とする重合体部分からなる構造単位(B)からなり、構
造単位(B)に占める化3を単位とする重合体部分の割
合が10〜70重量%であり、構造単位(A)/構造単
位(B)の割合が重量比で70/30〜10/90であ
るという手段を採用している。
【0011】次に、本発明の各構成要件について説明す
る。まず、本発明のブロック共重合体における構造単位
(A)について説明する。本発明のエポキシ樹脂組成物
から膜や成形物が形成される過程で含フッ素ブロック共
重合体が効率よく表面に配向することによって、表面に
含フッ素基が高濃度に存在し、含フッ素基に基づく耐水
性や防湿性、耐汚染性、離型性等の表面特性が発現され
る。
る。まず、本発明のブロック共重合体における構造単位
(A)について説明する。本発明のエポキシ樹脂組成物
から膜や成形物が形成される過程で含フッ素ブロック共
重合体が効率よく表面に配向することによって、表面に
含フッ素基が高濃度に存在し、含フッ素基に基づく耐水
性や防湿性、耐汚染性、離型性等の表面特性が発現され
る。
【0012】このためには、構成単位(A)は前記化1
から誘導される重合体であるか、もしくは前記化1から
誘導される重合体部分40重量%以上及び前記化2から
誘導される重合体部分60重量%以下からなることが不
可欠である。構造単位(A)が、前記化1から誘導され
る重合体部分40重量%未満から構成されると、含フッ
素基に基づく前記機能が不足する。
から誘導される重合体であるか、もしくは前記化1から
誘導される重合体部分40重量%以上及び前記化2から
誘導される重合体部分60重量%以下からなることが不
可欠である。構造単位(A)が、前記化1から誘導され
る重合体部分40重量%未満から構成されると、含フッ
素基に基づく前記機能が不足する。
【0013】前記化1において、p、mが10を越える
と含フッ素基由来する特性が減じて好ましくない。また
、n、lが16を越える単位量体は、合成が容易でなく
、含フッ素基に由来する特性が必ずしも良好とはいえず
好ましくない。pが1〜4、mが0〜4、n及びlが1
〜10であって、しかも含フッ素基の末端が−CF3
であることは、さらに好適である。
と含フッ素基由来する特性が減じて好ましくない。また
、n、lが16を越える単位量体は、合成が容易でなく
、含フッ素基に由来する特性が必ずしも良好とはいえず
好ましくない。pが1〜4、mが0〜4、n及びlが1
〜10であって、しかも含フッ素基の末端が−CF3
であることは、さらに好適である。
【0014】前記化1で示される単量体としては、以下
のようなものが使用できる。
のようなものが使用できる。
【0015】
【化4】CF3(CF2)7CH2CH2OCOCH=
H2,
H2,
【0016】
【化5】CF3CH2OCOCH=CH2,
【0017
】
】
【化6】CF3(CF2)4CH2CH2OCOC(C
H3)=CH2,
H3)=CH2,
【0018】
【化7】(CF3)2CF(CF2)6(CH2)3O
COCH=CH2,
COCH=CH2,
【0019】
【化8】
(CF3)2CF(CF2)10(CH2)3OCOC
(CH3)=CH2,
(CH3)=CH2,
【0020】
【化9】CF3(CF2)4CH(CH3)OCOC(
CH3)=CH2,
CH3)=CH2,
【0021】
【化10】
【0022】
【化11】CF3CH2OCH2CH2OCOCH=C
H2,
H2,
【0023】
【化12】C2F5(CH2CH2O)2CH2OCO
CH=CH2,
CH=CH2,
【0024】
【化13】(CF3)2CFO(CH2)5OCOCH
=CH2,
=CH2,
【0025】
【化14】CF3(CF2)4OCH2CH2OCOC
(CH3)=CH2,
(CH3)=CH2,
【0026】
【化15】C2F15CON(C2H5)CH2OCO
C(CH3)=CH2,
C(CH3)=CH2,
【0027】
【化16】C2F5CON(C2H5)CH2OCOC
H=CH2,
H=CH2,
【0028】
【化17】
CF3(CF2)2CON(CH3)CH(CH3)C
H2OCOCH=CH2,
H2OCOCH=CH2,
【0029】
【化18】H(CF2)6C(C2H5)OCOC(C
H3)=CH2,
H3)=CH2,
【0030】
【化19】H(CF2)8CH2OCOCH=CH2,
【0031】
【化20】H(CF2)4CH2OCOCH=CH2,
【0032】
【化21】H(CF2)6CH2OCOC(CH3)=
CH2,
CH2,
【0033】
【化22】
【0034】
【化23】
CF3(CF2)7SO2N(CH3)CH2CH2O
COCH=CH2,
COCH=CH2,
【0035】
【化24】
CF3(CF2)7SO2N(CH3)CH2CH2O
COC(CH3)=CH2,
COC(CH3)=CH2,
【0036】
【化25】CF3(CF2)7SO2N(CH3)(C
H2)10OCOCH=CH2,
H2)10OCOCH=CH2,
【0037】
【化26】C2F5SO2N(C2H5)CH2CH2
OCOC(CH3)=CH2,
OCOC(CH3)=CH2,
【0038】
【化27】CF3(CF2)7SO2N(CH3)(C
H2)4OCOCH=CH2,
H2)4OCOCH=CH2,
【0039】
【化28】C2F5SO2N(C3H7)CH2CH2
OCOC(CH3)=CH2,
OCOC(CH3)=CH2,
【0040】
【化29】C2F5SO2N(C2H5)C(C2H5
)HCH2OCOCH=CH2,次に、前記化2で表さ
れる単量体は構造単位(A)構成するのに使用される場
合があり、また、構造単位(B)を構成する不可欠のも
のである。化2で表される単量体として具体的には、ア
クリル酸メチル及び/又はメタクリル酸メチル〔以下(
メタ)アクリル酸メチルと総称する。以下同様〕、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロ
ピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アク
リル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸tertブチル、(メタ)アクリル
酸−2− エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸
ステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸−N,N
−ジメチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸エステ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシルエチルエステル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルエステル、(メ
タ)アクリル酸−3− クロル−2− ヒドロキシプロ
ピルエステルのような(メタ)アクリル酸のヒドロキシ
エステル、(メタ)アクリル酸トリエチレングリコール
エステル、(メタ)アクリル酸ジプロピレングリコール
エステルのような(メタ)アクリル酸のポリエチレング
リコールやポリプロビレングリコールのエステル、スチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどの芳香
族ビニル型単量体、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等のカルボン酸ビニル
エステル、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(
メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アク
リルアミド、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等の
アミド基含有ビニル系単量体、(メタ)アクリル酸、イ
タコン酸等があげられる。これらの単量体は、1種又は
2種以上が適宜選択して使用される。
)HCH2OCOCH=CH2,次に、前記化2で表さ
れる単量体は構造単位(A)構成するのに使用される場
合があり、また、構造単位(B)を構成する不可欠のも
のである。化2で表される単量体として具体的には、ア
クリル酸メチル及び/又はメタクリル酸メチル〔以下(
メタ)アクリル酸メチルと総称する。以下同様〕、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロ
ピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アク
リル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸tertブチル、(メタ)アクリル
酸−2− エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸
ステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸−N,N
−ジメチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸エステ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシルエチルエステル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルエステル、(メ
タ)アクリル酸−3− クロル−2− ヒドロキシプロ
ピルエステルのような(メタ)アクリル酸のヒドロキシ
エステル、(メタ)アクリル酸トリエチレングリコール
エステル、(メタ)アクリル酸ジプロピレングリコール
エステルのような(メタ)アクリル酸のポリエチレング
リコールやポリプロビレングリコールのエステル、スチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどの芳香
族ビニル型単量体、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等のカルボン酸ビニル
エステル、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(
メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アク
リルアミド、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等の
アミド基含有ビニル系単量体、(メタ)アクリル酸、イ
タコン酸等があげられる。これらの単量体は、1種又は
2種以上が適宜選択して使用される。
【0041】次に、本発明のブロック共重合体における
構造単位(B)について説明する。構造単位(B)は前
記化2から誘導される重合体部分及び化3を単位とする
重合体部分からなっている。この構造単位(B)は、エ
ポキシ樹脂に対する相溶性と後述するアミン系化合物や
酸無水物系化合物等の硬化剤との化学反応性を発揮して
エポキシ樹脂の有するバルク特性を維持するために、さ
らに表面における含フッ素基の脱落を防ぎ含フッ素基に
起因する前記特性を表面において長期に維持するために
不可欠である。
構造単位(B)について説明する。構造単位(B)は前
記化2から誘導される重合体部分及び化3を単位とする
重合体部分からなっている。この構造単位(B)は、エ
ポキシ樹脂に対する相溶性と後述するアミン系化合物や
酸無水物系化合物等の硬化剤との化学反応性を発揮して
エポキシ樹脂の有するバルク特性を維持するために、さ
らに表面における含フッ素基の脱落を防ぎ含フッ素基に
起因する前記特性を表面において長期に維持するために
不可欠である。
【0042】構造単位(B)に占める化3の割合は10
〜70重量%である。10重量%に達しない場合、ブロ
ック共重合体とエポキシ樹脂との相溶性、化学反応性が
低下し、特に組成物中ブロック共重合体の存在量が高い
ケースにおいてエポキシ樹脂の機械強度を低下させる。 また、表面における含フッ素基の固定化が不十分となり
、改質効果の持続性が低下する。一方、70重量%を越
えるとブロック共重合体とエポキシ樹脂の相溶性は良好
となる反面、逆にブロック共重合体の表面配向性が低く
なり、含フッ素基に基づく機能の発現が不十分となる。
〜70重量%である。10重量%に達しない場合、ブロ
ック共重合体とエポキシ樹脂との相溶性、化学反応性が
低下し、特に組成物中ブロック共重合体の存在量が高い
ケースにおいてエポキシ樹脂の機械強度を低下させる。 また、表面における含フッ素基の固定化が不十分となり
、改質効果の持続性が低下する。一方、70重量%を越
えるとブロック共重合体とエポキシ樹脂の相溶性は良好
となる反面、逆にブロック共重合体の表面配向性が低く
なり、含フッ素基に基づく機能の発現が不十分となる。
【0043】また、構造単位(B)は、前記化2を不可
欠の成分として構成されることにより、エポキシ樹脂と
の相溶性、ブロック共重合体の表面配向性が発現される
。次に、本発明のブロック共重合体における構造単位(
A)と構造単位(B)の重量比率は70/30〜10/
90である。構造単位(A)の比率が70重量%を越え
ると、エポキシ樹脂に対する相溶性、化学反応性が低下
して好ましくない。また、構造単位(A)の比率が10
重量%に満たない場合、構造単位(A)に由来するフッ
素の機能をエポキシ樹脂から形成される膜や成形物の表
面において充分に発現することができない。
欠の成分として構成されることにより、エポキシ樹脂と
の相溶性、ブロック共重合体の表面配向性が発現される
。次に、本発明のブロック共重合体における構造単位(
A)と構造単位(B)の重量比率は70/30〜10/
90である。構造単位(A)の比率が70重量%を越え
ると、エポキシ樹脂に対する相溶性、化学反応性が低下
して好ましくない。また、構造単位(A)の比率が10
重量%に満たない場合、構造単位(A)に由来するフッ
素の機能をエポキシ樹脂から形成される膜や成形物の表
面において充分に発現することができない。
【0044】次に、本発明の含フッ素ブロック共重合体
の製造方法について説明する。製造方法としては、特に
工業的な生産性の容易さ、多義にわたる性能的な面より
、1分子中に2個以上のペルオキシ結合を持つポリメリ
ックペルオキシド、1分子中に2個以上のアゾ結合を持
つポリアゾ化合物を重合開始剤としたラジカル重合によ
り製造することが好ましい。重合方法としては、通常の
塊状重合法、懸濁重合法、溶液重合法、乳化重合法等が
採用される。
の製造方法について説明する。製造方法としては、特に
工業的な生産性の容易さ、多義にわたる性能的な面より
、1分子中に2個以上のペルオキシ結合を持つポリメリ
ックペルオキシド、1分子中に2個以上のアゾ結合を持
つポリアゾ化合物を重合開始剤としたラジカル重合によ
り製造することが好ましい。重合方法としては、通常の
塊状重合法、懸濁重合法、溶液重合法、乳化重合法等が
採用される。
【0045】ポリメリックペルオキシドを重合開始剤と
した場合の製造法を具体的に説明すると以下の通りにな
る。まずポリメリックペルオキシドを用いて、構造単位
(B)を形成する前記化2で示される単量体及び化3を
形成する(メタ)アクリル酸グリシジルの共重合反応を
行い、連鎖中にペルオキシ結合が導入されたペルオキシ
結合含有ビニル重合体を得る。これに構造単位(A)を
形成する前記化1で示される単量体、又は化1で示され
る単量体と前記化2で示される単量体の混合物を加えて
重合を行なうと、ペルオキシ結合がその含有するペルオ
キシ結合において開裂し、効率よくブロック共重合体が
得られる。
した場合の製造法を具体的に説明すると以下の通りにな
る。まずポリメリックペルオキシドを用いて、構造単位
(B)を形成する前記化2で示される単量体及び化3を
形成する(メタ)アクリル酸グリシジルの共重合反応を
行い、連鎖中にペルオキシ結合が導入されたペルオキシ
結合含有ビニル重合体を得る。これに構造単位(A)を
形成する前記化1で示される単量体、又は化1で示され
る単量体と前記化2で示される単量体の混合物を加えて
重合を行なうと、ペルオキシ結合がその含有するペルオ
キシ結合において開裂し、効率よくブロック共重合体が
得られる。
【0046】上記にポリメリックペルオキシドは、1分
子中に2個以上のペルオキシ結合を有する化合物であれ
ばよく、例えば、本発明者らの出願による特公昭63−
54239号、特開昭60−22410号公報等に記載
のものが好ましく使用できる。本発明のブロック共重合
体の組成分析は、NMR分析、IR分析、元素分析等の
公知の手段によって行うことが出来る。
子中に2個以上のペルオキシ結合を有する化合物であれ
ばよく、例えば、本発明者らの出願による特公昭63−
54239号、特開昭60−22410号公報等に記載
のものが好ましく使用できる。本発明のブロック共重合
体の組成分析は、NMR分析、IR分析、元素分析等の
公知の手段によって行うことが出来る。
【0047】本発明で付与する目的としている耐水性、
防湿性、耐汚染性、離型性等の特性は、本発明のエポキ
シ樹脂組成物より形成される物体表面の一定深さにおけ
る組成に依存する。この物体としては、エポキシ樹脂組
成物を注型して所定形状を有する成型品や各種基材上に
塗布して得られる塗膜等があげられる。この物体表面の
組成を分析する有効な手段としてX線光電子分析装置(
以下、ESCAと略す)が知られている。本装置を用い
、物体表面からの光電子の脱出角が90度の条件で測定
した場合、フッ素原子と炭素原子のモル比(以下、〔F
〕/〔C〕とする)が0.4〜2.5であることが必要
であり、0.7〜2.5であることが好ましい。
防湿性、耐汚染性、離型性等の特性は、本発明のエポキ
シ樹脂組成物より形成される物体表面の一定深さにおけ
る組成に依存する。この物体としては、エポキシ樹脂組
成物を注型して所定形状を有する成型品や各種基材上に
塗布して得られる塗膜等があげられる。この物体表面の
組成を分析する有効な手段としてX線光電子分析装置(
以下、ESCAと略す)が知られている。本装置を用い
、物体表面からの光電子の脱出角が90度の条件で測定
した場合、フッ素原子と炭素原子のモル比(以下、〔F
〕/〔C〕とする)が0.4〜2.5であることが必要
であり、0.7〜2.5であることが好ましい。
【0048】〔F〕/〔C〕が0.4に満たないと、耐
水性、防湿性、耐汚染性、離型性等の特性付与が不十分
になる。〔F〕/〔C〕は高い程良好であるが、本発明
のエポキシ樹脂組成物においては、組成的に2.5であ
ることが上限であり、実質上これ以上の組成はない。本
発明のエポキシ樹脂組成物より形成される物体表面にお
ける〔F〕/〔C〕は、本発明の組成物中に占める含フ
ッ素ブロック共重合体の量と構造によって決定される。 構造については前記の通りである。エポキシ樹脂のバル
ク特性を損なうことなく、〔F〕/〔C〕を0.4〜2
.5とするためには、含フッ素ブロック共重合体の量が
エポキシ樹脂100重量部に対し0.1〜40重量部で
あることが必要である。0.1重量部未満であると〔F
〕/〔C〕を0.4以上とすることが困難となる。 また、40重量部を越えるとエポキシ樹脂の機械強度を
低下させる。
水性、防湿性、耐汚染性、離型性等の特性付与が不十分
になる。〔F〕/〔C〕は高い程良好であるが、本発明
のエポキシ樹脂組成物においては、組成的に2.5であ
ることが上限であり、実質上これ以上の組成はない。本
発明のエポキシ樹脂組成物より形成される物体表面にお
ける〔F〕/〔C〕は、本発明の組成物中に占める含フ
ッ素ブロック共重合体の量と構造によって決定される。 構造については前記の通りである。エポキシ樹脂のバル
ク特性を損なうことなく、〔F〕/〔C〕を0.4〜2
.5とするためには、含フッ素ブロック共重合体の量が
エポキシ樹脂100重量部に対し0.1〜40重量部で
あることが必要である。0.1重量部未満であると〔F
〕/〔C〕を0.4以上とすることが困難となる。 また、40重量部を越えるとエポキシ樹脂の機械強度を
低下させる。
【0049】本発明においては、エポキシ樹脂と含フッ
素ブロック共重合体の相溶性、化学反応性が良好であっ
て、しかもエポキシ樹脂組成物から形成される物体表面
の組成が特定の範囲であることにより目的が達せられる
。そのためには、含フッ素ブロック共重合体の量がエポ
キシ樹脂100重量部に対し0.1〜40重量部である
ことに加え、エポキシ樹脂組成物から形成された物体に
ついて前述の特定の測定方法で測定した〔F〕/〔C〕
が0.4〜2.5であることが必要である。また、ブロ
ック共重合体の構造と組成を適宜調節すればよいので、
エポキシ樹脂自体の種類、性能は、各用途に適した性能
を備える限り特に制限はない。
素ブロック共重合体の相溶性、化学反応性が良好であっ
て、しかもエポキシ樹脂組成物から形成される物体表面
の組成が特定の範囲であることにより目的が達せられる
。そのためには、含フッ素ブロック共重合体の量がエポ
キシ樹脂100重量部に対し0.1〜40重量部である
ことに加え、エポキシ樹脂組成物から形成された物体に
ついて前述の特定の測定方法で測定した〔F〕/〔C〕
が0.4〜2.5であることが必要である。また、ブロ
ック共重合体の構造と組成を適宜調節すればよいので、
エポキシ樹脂自体の種類、性能は、各用途に適した性能
を備える限り特に制限はない。
【0050】エポキシ樹脂としては、例えば両末端にグ
リシジル基を有する各種分子量を有するビスフェノール
A型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、
末端及び側鎖にグリシジル基を有するフェノール・ノボ
ラック型の多官能エポキシ樹脂又はオルソクレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、グリシ
ジルエステル型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹
脂等が用いられる。また、エポキシ樹脂は液状、固形状
、溶剤可溶型、エマルション型のいずれであっても良い
。
リシジル基を有する各種分子量を有するビスフェノール
A型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、
末端及び側鎖にグリシジル基を有するフェノール・ノボ
ラック型の多官能エポキシ樹脂又はオルソクレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、グリシ
ジルエステル型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹
脂等が用いられる。また、エポキシ樹脂は液状、固形状
、溶剤可溶型、エマルション型のいずれであっても良い
。
【0051】本発明のエポキシ樹脂組成物には各種有機
溶剤、グリシジルエーテル等の反応性希釈剤が含まれて
も良い。また、通常、硬化剤、例えば脂肪族ポリアミン
、ポリアミノアミド、芳香族ジアミン、脂環族ジアミン
、イミダゾール、3級アミン等のアミン系化合物や、酸
無水物系化合物、フェノール樹脂、アミノ樹脂、メルカ
プタン系化合物、ジシアンジアミド、ルイス酸錯化合物
等が使用される。これらの硬化剤は、本発明の組成物中
に含有させて1液タイプとして使用することも出来るし
、使用時に配合する2液タイプとして使用することも出
来る。これらの硬化剤を使用してエポキシ樹脂硬化物を
作成することにより、エポキシ樹脂と含フッ素ブロック
共重合体の化学結合が達せられる。
溶剤、グリシジルエーテル等の反応性希釈剤が含まれて
も良い。また、通常、硬化剤、例えば脂肪族ポリアミン
、ポリアミノアミド、芳香族ジアミン、脂環族ジアミン
、イミダゾール、3級アミン等のアミン系化合物や、酸
無水物系化合物、フェノール樹脂、アミノ樹脂、メルカ
プタン系化合物、ジシアンジアミド、ルイス酸錯化合物
等が使用される。これらの硬化剤は、本発明の組成物中
に含有させて1液タイプとして使用することも出来るし
、使用時に配合する2液タイプとして使用することも出
来る。これらの硬化剤を使用してエポキシ樹脂硬化物を
作成することにより、エポキシ樹脂と含フッ素ブロック
共重合体の化学結合が達せられる。
【0052】本発明のエポキシ樹脂組成物は、電子部材
用途のインキやコーティング材料、半導体素子の封止剤
等の各種電気絶縁材料、各種重防食塗料等に利用するこ
とができる。
用途のインキやコーティング材料、半導体素子の封止剤
等の各種電気絶縁材料、各種重防食塗料等に利用するこ
とができる。
【0053】
【実施例】以下に本発明を具体化した実施例について比
較例と対比して説明する。尚、各実施例、比較例、製造
例において、部は重量部を、%は重量%を表す。 (製造例1) (1)ペルオキシ結合含有重合体の合成温度計、攪拌機
及び還流冷却器を備えた反応器に、メチルエチルケトン
(以下MEKという)150部を仕込み、窒素ガスを吹
き込みながら70℃に加熱し、KEK135部、メタク
リル酸メチル(以下、MMAという)120部、メタク
リル酸グリシジル(以下、GMAという)80部、
較例と対比して説明する。尚、各実施例、比較例、製造
例において、部は重量部を、%は重量%を表す。 (製造例1) (1)ペルオキシ結合含有重合体の合成温度計、攪拌機
及び還流冷却器を備えた反応器に、メチルエチルケトン
(以下MEKという)150部を仕込み、窒素ガスを吹
き込みながら70℃に加熱し、KEK135部、メタク
リル酸メチル(以下、MMAという)120部、メタク
リル酸グリシジル(以下、GMAという)80部、
【0054】
【化30】−(CO(CH2)4COO(C2H4O)
3CO(CH2)4COOO)10−12部からなる混
合溶液を2時間かけて仕込み、さらに4.5時間重合体
反応を行ってペルオキシ結合含有重合体を得た。MMA
,GMAの重合転化率はガスクロマトグラム(以下、G
Cという)による残存モノマー量を測定した結果いずれ
も97%以上であった。
3CO(CH2)4COOO)10−12部からなる混
合溶液を2時間かけて仕込み、さらに4.5時間重合体
反応を行ってペルオキシ結合含有重合体を得た。MMA
,GMAの重合転化率はガスクロマトグラム(以下、G
Cという)による残存モノマー量を測定した結果いずれ
も97%以上であった。
【0055】このポリマー溶液をアセトンで4倍量に希
釈し、次いで大過剰のヘキサン中に攪拌しながら投入し
て、重合体の再沈を行った。沈澱した重合体を充分に乾
燥して粉末状の重合体を得た。GC分析の結果モノマー
が残存しないことが確認された。この粉末状の重合体の
活性酸素量は0.11%であり、ゲルパーミエーション
クロマトグラフ(GPC)で測定したポリスチレン換算
の数平均分子量は14500であった。 (2)ブロック共重合体の合成 前記(1)で得られた粉末状の重合体
28部
釈し、次いで大過剰のヘキサン中に攪拌しながら投入し
て、重合体の再沈を行った。沈澱した重合体を充分に乾
燥して粉末状の重合体を得た。GC分析の結果モノマー
が残存しないことが確認された。この粉末状の重合体の
活性酸素量は0.11%であり、ゲルパーミエーション
クロマトグラフ(GPC)で測定したポリスチレン換算
の数平均分子量は14500であった。 (2)ブロック共重合体の合成 前記(1)で得られた粉末状の重合体
28部
【0056】
【化31】CF3(CF2)7CH2CH2OCOCH
=CH212部 MEK
60部の混合溶液を
、温度計、攪拌機及び還流冷却器を備えた反応器に仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら70℃で10時間重合反
応を行った。フッ素モノマーの重合転化率は98%であ
った。
=CH212部 MEK
60部の混合溶液を
、温度計、攪拌機及び還流冷却器を備えた反応器に仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら70℃で10時間重合反
応を行った。フッ素モノマーの重合転化率は98%であ
った。
【0057】得られた重合体溶液をアセントで4倍量に
希釈して大過剰の水中に攪拌しながら投入し重合体の再
沈を行った。沈澱した重合体を充分に乾燥して粉末状の
重合体を得た。この微粉末30部をメタノール450部
、酢酸エチル150部からなる混合溶剤に投入し、50
℃で8時間攪拌して、副生した一方の成分であるフッ素
を含有しないアクリル系重合体の抽出を行った。次いで
残った重合体をトリクロロトリフルオロエタン60部に
投入し、40℃で48時間攪拌して含フッ素重合体の抽
出を行った。
希釈して大過剰の水中に攪拌しながら投入し重合体の再
沈を行った。沈澱した重合体を充分に乾燥して粉末状の
重合体を得た。この微粉末30部をメタノール450部
、酢酸エチル150部からなる混合溶剤に投入し、50
℃で8時間攪拌して、副生した一方の成分であるフッ素
を含有しないアクリル系重合体の抽出を行った。次いで
残った重合体をトリクロロトリフルオロエタン60部に
投入し、40℃で48時間攪拌して含フッ素重合体の抽
出を行った。
【0058】その結果、上記粉末は、ブロック共重合体
/フッ素を含有しないアクリル系重合体/含フッ素重合
体の構成比率が7.5/2.1/0.4から構成されて
いることがわかった。従って、ブロック共重合体におけ
る含フッ素重合体部分〔構成単位(A)〕とフッ素を含
有しない重合体部分〔構成単位(B)〕の重量比率は3
3/67であることがわかった。また、ブロック共重合
体を重水素置換アセトンを用いてNMR分析を行った結
果、フッ素を含有しない重合体部分の構成成分は仕込み
どおりMMA/GMAが60/40であることがわかっ
た。 (製造例2〜6) 製造例1で使用したのと同じ反応器を用い、反応器中に
MEK150部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら7
0℃に加熱し、表1に示した混合溶液を2時間かけて仕
込み、さらに4.5時間重合反応を行ってペルオキシ結
合含有重合体を得た。GCによる残存モノマー量を測定
した結果、重合転化率はいずれも98%以上であった。
/フッ素を含有しないアクリル系重合体/含フッ素重合
体の構成比率が7.5/2.1/0.4から構成されて
いることがわかった。従って、ブロック共重合体におけ
る含フッ素重合体部分〔構成単位(A)〕とフッ素を含
有しない重合体部分〔構成単位(B)〕の重量比率は3
3/67であることがわかった。また、ブロック共重合
体を重水素置換アセトンを用いてNMR分析を行った結
果、フッ素を含有しない重合体部分の構成成分は仕込み
どおりMMA/GMAが60/40であることがわかっ
た。 (製造例2〜6) 製造例1で使用したのと同じ反応器を用い、反応器中に
MEK150部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら7
0℃に加熱し、表1に示した混合溶液を2時間かけて仕
込み、さらに4.5時間重合反応を行ってペルオキシ結
合含有重合体を得た。GCによる残存モノマー量を測定
した結果、重合転化率はいずれも98%以上であった。
【0059】引き続いて、MEK160部と
【0060
】
】
【化32】CH2=CHCOOC2H4N(CH3)S
O2C8F17 86部との混合溶液を30分かけて滴
下し、さらに70℃で3時間、77℃で3時間重合反応
を行った。GC分析の結果、モノマーの重合転化率は9
8%以上であった。
O2C8F17 86部との混合溶液を30分かけて滴
下し、さらに70℃で3時間、77℃で3時間重合反応
を行った。GC分析の結果、モノマーの重合転化率は9
8%以上であった。
【0061】
【表1】
【0062】(製造例7〜10)製造例1の(1)で合
成したペルオキシ結合含有重合体粉末と各種モノマー、
有機溶剤からなる混合溶液を表2のように調整後、表2
に示した重合条件により合成を行いブロック共重合体を
得た。重合結果を表2に併せて示す。
成したペルオキシ結合含有重合体粉末と各種モノマー、
有機溶剤からなる混合溶液を表2のように調整後、表2
に示した重合条件により合成を行いブロック共重合体を
得た。重合結果を表2に併せて示す。
【0063】
【表2】
【0064】(製造例11,12)製造例1で用いた反
応器にMEK100部を仕込み、窒素ガスを吹き込みな
がら85℃に加熱した。それに表3で示した混合溶液を
2時間かけて仕込み、さらに9時間重合反応を行ない、
ランダム共重合体を得た。重合結果を表3に示す。なお
、重合開始剤としては、
応器にMEK100部を仕込み、窒素ガスを吹き込みな
がら85℃に加熱した。それに表3で示した混合溶液を
2時間かけて仕込み、さらに9時間重合反応を行ない、
ランダム共重合体を得た。重合結果を表3に示す。なお
、重合開始剤としては、
【0065】
【化33】CH3(CH2)3CH(C2H5)COO
Ot−Buを用いた。
Ot−Buを用いた。
【0066】
【表3】
【0067】(実施例1〜5、比較例1〜9)製造例1
〜12で得た含フッ素ブロック共重合体とエポキシ樹脂
からなる組成物を用いて、成形体を作成し、この成形体
の諸特性を評価した。製造例1〜12で合成した含フッ
素共重合体を全て固形分濃度が20重量%になるように
MEKを加えて調整した。
〜12で得た含フッ素ブロック共重合体とエポキシ樹脂
からなる組成物を用いて、成形体を作成し、この成形体
の諸特性を評価した。製造例1〜12で合成した含フッ
素共重合体を全て固形分濃度が20重量%になるように
MEKを加えて調整した。
【0068】ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シ
ェルエポキシ社製商品名エピコート828)100部、
ビス(パラアミノシクロヘキシル)メタン30部、ME
K130部からなるポリマー溶液に、前記の含フッ素重
合体溶液を所定量加えてエポキシ樹脂組成物を作成した
。次いで、底のフラットなアルミニウム容器に本組成物
を流し込み、表面が空気に触れる状態で80℃にて20
分処理して溶剤を除去し、さらに120℃で40分加熱
硬化を行って厚さ2mmの成形体を作成した。
ェルエポキシ社製商品名エピコート828)100部、
ビス(パラアミノシクロヘキシル)メタン30部、ME
K130部からなるポリマー溶液に、前記の含フッ素重
合体溶液を所定量加えてエポキシ樹脂組成物を作成した
。次いで、底のフラットなアルミニウム容器に本組成物
を流し込み、表面が空気に触れる状態で80℃にて20
分処理して溶剤を除去し、さらに120℃で40分加熱
硬化を行って厚さ2mmの成形体を作成した。
【0069】この成形体について下記の試験を行った。
■表面組成:島津製作所製ESCA850型光電子分光
分析装置を用い、X線源としてMgKα、電圧8KV、
電流30mA,分析室内6×10−6Pa、光電子の脱
出角90度の条件で〔F〕/〔C〕を測定した。 ■バルク特性:成形体を20℃にてIPA/MEK(8
0/20重量比)に24時間浸漬前後の物体の透明性と
脆さの度合を評価した。
分析装置を用い、X線源としてMgKα、電圧8KV、
電流30mA,分析室内6×10−6Pa、光電子の脱
出角90度の条件で〔F〕/〔C〕を測定した。 ■バルク特性:成形体を20℃にてIPA/MEK(8
0/20重量比)に24時間浸漬前後の物体の透明性と
脆さの度合を評価した。
【0070】◎:浸漬前に良好な透明性を示す。浸漬後
も透明性の低下がなく、成形体の形状が完全に維持され
る。 ○:浸漬前の透明性が含フッ素重合体を添加しない場合
に比べわずかに低下するが、浸漬による透明性の変化が
ない。また、成形体の形状が完全に維持される。
も透明性の低下がなく、成形体の形状が完全に維持され
る。 ○:浸漬前の透明性が含フッ素重合体を添加しない場合
に比べわずかに低下するが、浸漬による透明性の変化が
ない。また、成形体の形状が完全に維持される。
【0071】△:浸漬前に透明性の低下がみられ、浸漬
後その傾向が増大する。浸漬により成形体にクレージン
グ(ひび割れ)がみられる。 ×:浸漬前の成形体が白色を帯びる。浸漬後形状が破壊
される。■耐水性:成形体を90℃の温水中に100時
間浸漬して物体の透明性と脆さの度合いを評価した。
後その傾向が増大する。浸漬により成形体にクレージン
グ(ひび割れ)がみられる。 ×:浸漬前の成形体が白色を帯びる。浸漬後形状が破壊
される。■耐水性:成形体を90℃の温水中に100時
間浸漬して物体の透明性と脆さの度合いを評価した。
【0072】◎:成形体の透明性と形状に全く変化がな
い。 ○:成形体の透明性がわずかに低下するが形状の変化が
ない。 △:成形体の透明性が低下し、温水による膨潤がみられ
る。 ×:成形体が白色を帯び、膨潤して形状が一部破壊され
る。 ■耐汚染性:ぺんてる社製赤マジックで表記後24時間
放置し、水を浸したタオルで表面を擦り、マジックのと
れ具合から判定した。
い。 ○:成形体の透明性がわずかに低下するが形状の変化が
ない。 △:成形体の透明性が低下し、温水による膨潤がみられ
る。 ×:成形体が白色を帯び、膨潤して形状が一部破壊され
る。 ■耐汚染性:ぺんてる社製赤マジックで表記後24時間
放置し、水を浸したタオルで表面を擦り、マジックのと
れ具合から判定した。
【0073】○:完全にマジックが除去される。
△:わずかに跡が残る。
×:ほとんどマジックが除去できない。
■離型性
幅5cmの積水化学社製粘着テープを2Kg重さのゴム
製ローラーを5往復して厚着後2時間放置して、300
mm/分の剥離速度で180度ピール力を測定した。
製ローラーを5往復して厚着後2時間放置して、300
mm/分の剥離速度で180度ピール力を測定した。
【0074】評価結果を表4,5に示す。
【0075】
【表4】
【0076】
【表5】
【0077】この結果から、本発明のエポキシ樹脂組成
物より形成した物体としての成形体は、バルク特性を維
持しながら、その表面に含フッ素基が高濃度に存在し、
優れた耐汚染性、離型性、耐水性が付与されていること
が明らかである。一方、比較例に示したように、本発明
の範囲外の組成あるいは量の含フッ素重合体を含有する
エポキシ樹脂組成物においては、バルク特性の低下をま
ねくか、表面における含フッ素基存在量が低く耐汚染性
、離型性、耐水性の不足することがわかった。
物より形成した物体としての成形体は、バルク特性を維
持しながら、その表面に含フッ素基が高濃度に存在し、
優れた耐汚染性、離型性、耐水性が付与されていること
が明らかである。一方、比較例に示したように、本発明
の範囲外の組成あるいは量の含フッ素重合体を含有する
エポキシ樹脂組成物においては、バルク特性の低下をま
ねくか、表面における含フッ素基存在量が低く耐汚染性
、離型性、耐水性の不足することがわかった。
【0078】
【発明の効果】第1の発明によれば、含フッ素ブロック
共重合体とエポキシ樹脂間の相溶性と化学反応性が達成
できること、及びエポキシ樹脂組成物から形成される物
体の表面に含フッ素ブロック共重合体が効率よく配向し
て、表面に含フッ素基が高濃度に存在するという、2つ
の機能が同時に発現される。その結果、エポキシ樹脂の
有する固有の特性を損なうことなく、含フッ素基に基づ
く耐水性や防湿性、さらには、耐汚染性、離型性等の表
面特性を付与できるという優れた効果を奏する。
共重合体とエポキシ樹脂間の相溶性と化学反応性が達成
できること、及びエポキシ樹脂組成物から形成される物
体の表面に含フッ素ブロック共重合体が効率よく配向し
て、表面に含フッ素基が高濃度に存在するという、2つ
の機能が同時に発現される。その結果、エポキシ樹脂の
有する固有の特性を損なうことなく、含フッ素基に基づ
く耐水性や防湿性、さらには、耐汚染性、離型性等の表
面特性を付与できるという優れた効果を奏する。
【0079】また、第2の発明によれば、ブロック共重
合体を構成する構造単位(A)と構造単位(B)を所定
の割合に設定することにより、上記第1の発明と同様の
効果が有効に発揮されるという効果を奏する。
合体を構成する構造単位(A)と構造単位(B)を所定
の割合に設定することにより、上記第1の発明と同様の
効果が有効に発揮されるという効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂及び下記の含フッ素ブロ
ック共重合体を含有するエポキシ樹脂組成物であって、
前記含フッ素ブロック共重合体の含有量がエポキシ樹脂
100重量部に対し0.1〜40重量部であり、かつ前
記エポキシ樹脂組成物から形成される物体表面において
物体表面からの光電子の脱出角が90度の条件で測定し
たX線光電子分析装置によるフッ素原子と炭素原子のモ
ル比が0.4〜2.5であることを特徴とするエポキシ
樹脂組成物。含フッ素ブロック共重合体:下記化1から
誘導される構造単位(A)と、下記化2から誘導される
重合体部分及び下記化3を単位とする重合体部分からな
る構造単位(B)からなり、構造単位(B)に占める化
3を単位とする重合体部分の割合が10〜70重量%で
あり、構造単位(A)/構造単位(B)の割合が重量比
で70/30〜10/90である含フッ素ブロック共重
合体。 【化1】 【化2】 【化3】 - 【請求項2】 前記含フッ素ブロック共重合体が前記
化1から誘導される重合体部分40重量%以上及び前記
化2から誘導される重合体部分60重量%以下からなる
構造単位(A)と、前記化2から誘導される重合体部分
及び前記化3を単位とする重合体部分からなる構造単位
(B)からなり、構造単位(B)に占める化3を単位と
する重合体部分の割合が10〜70重量%であり、構造
単位(A)/構造単位(B)の割合が重量比で70/3
0〜10/90であることを特徴とする請求項1に記載
のエポキシ樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9777291A JPH04328151A (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | エポキシ樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9777291A JPH04328151A (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | エポキシ樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04328151A true JPH04328151A (ja) | 1992-11-17 |
Family
ID=14201142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9777291A Pending JPH04328151A (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | エポキシ樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04328151A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0632059A3 (en) * | 1993-06-30 | 1996-04-17 | Sumitomo Chemical Co | Interpenetrating networks of unsaturated monomers and thermosetting resins. |
-
1991
- 1991-04-30 JP JP9777291A patent/JPH04328151A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0632059A3 (en) * | 1993-06-30 | 1996-04-17 | Sumitomo Chemical Co | Interpenetrating networks of unsaturated monomers and thermosetting resins. |
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