JPH04333056A - トナーの製造方法 - Google Patents

トナーの製造方法

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JPH04333056A
JPH04333056A JP3102542A JP10254291A JPH04333056A JP H04333056 A JPH04333056 A JP H04333056A JP 3102542 A JP3102542 A JP 3102542A JP 10254291 A JP10254291 A JP 10254291A JP H04333056 A JPH04333056 A JP H04333056A
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particles
resin
toner
inner core
fine particles
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JP3102542A
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Hidenori Kin
英憲 金
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法などに使用さ
れている乾式現像用トナーに関する。詳しくは多層構造
を有するトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては、米国特許第
2297691に示させているカールソンプロセスを基
本として、これまでに多数の方法が提案されている。一
般には光導電性物質を用いた感光体上に静電気的潜像を
形成し、次に前記潜像に‘トナー’と呼ばれる微粉末を
選択的に付着させ、現像を行い、前記潜像を顕像化する
。この顕像化したトナーを必要に応じて紙などの転写材
に転写した後、熱及び圧力、または溶剤蒸気などにより
定着し画像形成物を得るものである。
【0003】現像方法としては乾式現像方式、液体現像
方式に大別でき、さらに乾式現像方式としてはキャリア
を使用する二成分現像方式として磁気ブラシ現像法、カ
スケード現像法などが知られている。また、一成分現像
方式としては、ジャンピング現像法、FEED現像法、
磁気ブラシ現像法などが知られている。これらの現像方
式に使用されるトナーはさらに絶縁性と導電性に分類さ
れる。一般にこれらの現像方法に使用されるトナーは樹
脂の中に染料、顔料などの着色剤、帯電制御剤などを分
散させた約10μmの微粒子の表面に種種の物質を付着
させたものが使用されている。しかしこれらの微粉末を
前記の現像方法に用いるためには種種の化学的物理的特
性が要求される。なかでもトナー搬送に影響を与える凝
集性、流動性についてはこれまでに多数の提案がなされ
ており、例えばシリカ粉末をトナーの表面に付着させる
ことにより流動性を向上させることが一般に知られてい
る。  トナーの製造方法としては、一般に混練粉砕法
、スプレードライ法、重合法などが知られている。また
、トナー表面に種種の物質を付着させる方法としては、
流動乾燥炉などを使用して熱により付着させる方法、ボ
ールミルなどの混合機を用いて機械的な力により付着さ
せる方法などが知られている。他に、高速ジェット気流
により分散すると同時に処理剤と接触させる方法(平2
−42452)等も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
付着方法では、表面の微粒子の付着力が弱く、トナー搬
送時及び現像時にトナー表面から剥がれてしまい使用雰
囲気温度によって容易に凝集が起こり、ブロッキングや
ケーキングによりトナーの現像特性が低下するという欠
点を有している。さらに剥がれた微粒子により装置内汚
染が生じ、画像劣化、機械故障などの悪影響を及ぼすと
いう欠点を有している。さらに、重合法によって、Si
O2粒子を固定化する場合、材料選択性が非常に狭くな
るという欠点を有している。さらに表面に付着している
微粒子の量により、トナーそれぞれで帯電量が異なり、
画質に悪影響を与えるという欠点を有している。
【0005】従って本発明の目的は、上記課題を解決す
るもので 1)凝集防止(保存性) 2)高流動性 3)微粒子飛散の防止 4)安定な帯電性 5)簡単な製法 上記特性を有するトナーの製造方法を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のトナーの製造方
法は、乾式現像法に使用し、少なくとも結着樹脂と着色
剤よりなる内核粒子の外表面に無機物微粒子と樹脂微粒
子を用いて樹脂被覆層を形成したトナーにおいて、内核
粒子の外表面に粒径が1μm以下である樹脂微粒子を乾
式で付着させ、次に前記樹脂微粒子を溶解させる溶剤に
粒径が0.1μm以下である無機物微粒子を分散させた
溶液で処理する事により、無機物微粒子を含む樹脂被覆
層を形成することを特徴とする。
【0007】
【実施例】図1に本発明のトナー製造方法のフローチャ
ートを示す。結着樹脂1と着色剤2等からなる原料を用
いて混練粉砕法、スプレードライ法、重合法等によりト
ナー内核6を作製する。次に、トナー内核6に樹脂微粒
子3を付着させる外添処理9を行い樹脂粒子外添トナー
7を作製する。次に、樹脂粒子外添トナー7に無機物微
粒子4を分散させたておいた溶剤5を接触させ、被膜処
理10を行い、無機物含有樹脂被膜トナー8を作製する
。本発明に用いる内核粒子は結着樹脂と少なくとも1種
類以上のトナー成分を含有する粒子を使用する。トナー
成分としては、着色剤、電荷制御剤、磁性粉、導電剤、
離型剤、分散剤などを必要に応じて選択するものである
。これらの内核粒子は一般の混練粉砕法、スプレードラ
イ法、重合法によって作製された粒径1〜40μmのも
のを使用する。形状は球形でも不定形でも構わない。
【0008】内核粒子表面に樹脂微粒子を付着させる乾
式の方法としては、通常の混合機、例えば、ボールミル
、V型混合機なども使用できるが、いわゆる高速流動攪
拌機を使用することが好ましい。高速流動攪拌機として
は、いわゆる、ヘンシェルミキサー、メカノフュージョ
ンシステム(ホソカワミクロン)、ナラハイブリタイゼ
ーションシステム(奈良機械製作所)、メカノミル(岡
田精工)等を用いる。しかし、内核粒子表面に微粒子を
固着させる装置としては、決して、これらに限定される
ものではない。
【0009】次に溶剤処理する方法としては噴霧乾燥法
、液浸法などがあるが接触時間を制御できるものであれ
ば何でも良い。好ましくは粉体コーティング装置、例え
ば、ディスパーコート(日清製粉)、コートマイザー(
フロイント産業)などを使用する。
【0010】内核粒子の組成としては特に限定されるも
のではなく、一般的なものを使用することができる。例
えば、結着樹脂としてはポリスチレン及び共重合体、例
えば、水素添加スチレン樹脂、スチレン・イソブチレン
共重合体、ABS樹脂、ASA樹脂、AS樹脂、AAS
樹脂、ACS樹脂、AES樹脂、スチレン・Pクロロス
チレン共重合体、スチレン・プロピレン共重合体、スチ
レン・ブタジエン架橋ポリマー、スチレン・ブタジエン
・塩素化パラフィン共重合体、スチレン・アリル・アル
コール共重合体、スチレン・ブタジエンゴムエマルジョ
ン、スチレン・マレイン酸エステル共重合体、スチレン
・イソブチレン共重合体、スチレン・無水マレイン酸共
重合体、アクリレート系樹脂あるいはメタアクリレート
系樹脂及びその共重合体、スチレン・アクリル系樹脂及
びその共重合体、例えば、スチレン・アクリル共重合体
、スチレン・ジエチルアミノ・エチルメタアクリレート
共重合体、スチレン・ブタジエン・アクリル酸エステル
共重合体、スチレン・メチルメタアクリレート共重合体
、スチレン・nーブチルメタアクリレート共重合体、ス
チレン・ジエチルアミノ・エチルメタアクリレート共重
合体、スチレン・メチルメタアクリレート・n−ブチル
アクリレート共重合体、スチレン・メチルメタアクリレ
ート・ブチルアクリレート・N−(エトキシメチル)ア
クリルアミド共重合体、スチレン・グリシジルメタアク
リレート共重合体、スチレン・ブタジエン・ジメチル・
アミノエチルメタアクリレート共重合体、スチレン・ア
クリル酸エステル・マレイン酸エステル共重合体、スチ
レン・メタアクリル酸メチル・アクリル酸2ーエチルヘ
キシル共重合体、スチレン・n−ブチルアリレート・エ
チルグリコールメタアクリレート共重合体、スチレン・
n−ブチルメタアクリレート・アクリル酸共重合体、ス
チレン・n−ブチルメタアクリレート・無水マレイン酸
共重合体、スチレン・ブチルアクリレート・イソブチル
マレイン酸ハーフエステル・ジビニルベンゼン共重合体
、ポリエステル及びその共重合体、ポリエチレン及びそ
の共重合体、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリプロ
ピレン及びその共重合体、フッソ樹脂、ポリアミド樹脂
、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂などを一種類あるいは、二種類以
上ブレンドしたものを使用する事ができる。また、樹脂
以外の物質としてワックス等も使用することができる。 例えば、キャンデリラワックス、カルナバワックス、ラ
イスワックス等の植物系天然ワックス、みつろう、ラノ
リン等の動物系天然ワックス、モンタンワックス、オゾ
ケライト等の鉱物系天然ワックス、パラフィンワックス
、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の天
然石油系ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャ
ー・トロプシュワックス等の合成炭化水素ワックス、モ
ンタンワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体等の
変性ワックス、硬化ひまし油、硬化ひまし油誘導体等の
水素化ワックス、合成ワックス等のワックス類、ステア
リン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸類、低分子量ポリ
エチレン、酸化ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン
・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・酢酸ビニル
共重合体等のオレフィン共重合体を一種あるいは二種以
上を用いる。
【0011】着色剤としてはカーボンブラック、スピリ
ットブラック、ニグロシンなどの黒色染・顔料を使用す
る。カラー用としては、フタロシアニン、ローダミンB
レーキ、ソーラピュアイエロー8G、キナクリドン、ポ
リタングストリン酸、インダスレンブルー、スルホンア
ミド誘導体などの染料、または顔料を使用することがで
きる。さらに、分散剤として、金属石鹸、ポリエチレン
グリコールなど、帯電制御剤として、電子受容性の有機
錯体、塩素化ポリエステル、ニトロフニン酸、第4級ア
ンモニウム塩、ピリジニル塩などを添加することができ
る。この他に磁性用トナーとして磁性粉末、例えば、F
e3O4、Fe2O3、Fe、Cr、Niなどを用いる
【0012】次に本発明に用いる無機物微粒子としては
、Si02、TiO2、Zn0、Al2O3(α型、β
型)、TiON、TiBaO3、MgO、ZrO2、C
aCO3、NiO、SnO、クレー、タルク、ケイ砂、
雲母、SiN、SiC、Ba2SO4、カーボンブラッ
ク等の微粒子を使用する事ができる。また、樹脂微粒子
としてはポリメチルメタアクリレート、ポリエチルメタ
アクリレート、ポリnーブチルメタアクリレート、ポリ
エステル、(スチレンーブタジエン)コポリマー、(P
VC、PVA、PVAc)コポリマー、ポリγーメチル
ーグルタメート、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、
ベンゾクアナミン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂
、ナイロン66/6、ナイロン11、ナイロン12、ポ
リスチレン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエチレン
樹脂、セルロース等を使用する。
【0013】内核粒子の表面に樹脂微粒子を付着させた
後、無機物微粒子を分散させた樹脂微粒子を溶解処理す
る溶剤としては、内核粒子及び微粒子の材質により決定
される。この為水系、有機溶剤系等のものを使用する事
ができる。
【0014】以上前記方法によって無機物微粒子を含む
樹脂被覆層を形成する事により、処理後の分級などの操
作を必要とせず、簡単に流動性及び保存性の優れたトナ
ーを製造することができる。
【0015】以下に本実施例をより詳細に説明する。
【0016】(実施例1) <内核粒子の作製> スチレン・アクリル共重合体        64wt
%Fe3O4                   
       30wt%ビスコール樹脂      
                3wt%含金属アゾ
染料                      1
wt%カーボンブラック              
      2wt%上記組成の原料を使用し、スクリ
ュウ押出機で混練し、冷却粗粉砕する。次にジェット粉
砕機で微粉砕し、分級して5〜20μmの内核粒子を作
製した。
【0017】<樹脂微粒子の付着>前記内核粒子に樹脂
微粒子としてポリブチルメタアクリレート(PBMA)
を用いた。PBMAの粒径は0.4μm、ガラス転移点
90℃のものを使用した。前記作製した内核粒子と樹脂
微粒子を下記に示す組成に混合して、メカノフュージョ
ンシステム(ホソカワミクロン製)を用いて内核粒子表
面に付着させた。組成と条件を以下に示す。 PBMA微粒子            20wt%内
核粒子                  80wt
%メカノ条件として、回転数1200rpm、処理時間
30分で行った。得られた粉体はPBMA粒子が内核粒
子の表面に剥がれず、付着している事が電子顕微鏡観察
により明かとなった。また、電子顕微鏡により断面観察
を行ったところ内核粒子表面に、PBMA粒子が表面か
ら剥がれず、埋め込まれた状態にある事が観察された。
【0018】<溶剤処理>上記方法で作製した、微粒子
を付着した内核粒子に対して溶剤処理を行った。無機物
微粒子として粒径0.02μmのSiO2、溶剤として
アセトンを用いた。この時、SiO2を3%分散して行
った。この溶剤に粉体を1.5秒接触させ、その後、乾
燥温度60℃で噴霧乾燥してアセトンを蒸発させた。こ
の溶剤処理により得られた粒子は粒子同士の結着も無く
、粒子それぞれが独立した状態の集合体であった。また
、本実施例で作製した粒子を電子顕微鏡により断面観察
したところ、内核粒子の表面に、0.2〜0.3μmの
樹脂被覆層が形成されていた。さらに、樹脂層にSiO
2が均一に分散され、被覆層表面にもSiO2が露出し
ているのが確認された。さらに本実施例で作製したトナ
ーの安息角を測定したところ32°、凝集度5.8%の
高流動性を示した。
【0019】さらに、本実施例で作製したトナーを一成
分非接触型現像機とOPC感光体を有するレーザープリ
ンターに搭載して、画像形成を行ったところブロッキン
グやケーキングを起こす事なく、鮮明な画像を形成する
ことができ、さらに3万枚の耐久テストを行ったところ
初期と同様にブロッキングやケーキングを起こす事なく
鮮明な画像を得ることができた。さらに本実施例で作製
したトナーを容器に密閉し、30℃−80%の環境下に
三ヶ月間保存して同様なテストを行ったが凝集などの特
性上の劣化はなく、鮮明な画像を得ることができた。
【0020】(比較例1)実施例1で作製した内核粒子
を無機物微粒子であるSiO2と樹脂微粒子であるPB
MAからなる被覆層を表面に形成させないでそのまま実
施例1で用いたレーザープリンターに搭載して画像形成
を行ったところ、トナーの流動性が悪く、さらに現像器
内で凝集を起こし、鮮明な画像を形成することができな
かった。
【0021】(比較例2)実施例1で作製した内核粒子
に、実施例1の<樹脂微粒子の付着>と同様の方法で樹
脂微粒子を付着させ、溶剤処理をしないままのトナーを
作製した。このトナーの安息角43゜、凝集度15%と
なり流動性が悪かった。また、実施例1で用いたレーザ
ープリンターに搭載して画像形成を行ったところ、現像
器内で凝集を起こし、鮮明な画像を形成することができ
なかった。また付着物の剥がれが生じ、現像器内の汚染
が起こっていた。 (実施例2)本実施例では内核粒子として、ワックスを
主成分とし、磁性粉と着色剤を有する粒子を用いた。そ
の他、実施例1と同様に行った。
【0022】<内核粒子の作製> パラフィンワックス              35
wt%ポリエチレンワックス            
25wt%Fe3O4               
         38wt%ニグロシン      
                  2wt%上記組
成の原料を使用し、バッチ式混練機で混練し、冷却粗粉
砕する。次に、ジェット粉砕機で微粉砕後、分級して平
均粒径11μm、分布5〜25μmの内核粒子を作製し
た。
【0023】<樹脂微粒子の付着>実施例1と同様なP
BMAを使用し、実施例1と同様な組成で行った。処理
条件は、メカノフュージョン回転数を1000rpm、
30minで行った。得られた粒子を電子顕微鏡により
観察したところ、樹脂微粒子が内核粒子に均一に付着し
ていることが観察された。
【0024】<溶剤処理>溶剤としては、トルエンを用
いた。無機物微粒子は、実施例1と同様のSiO2を使
用し、溶媒に対し2%分散させた。接触時間は1秒、乾
燥温度は60℃で噴霧乾燥した。得られた粒子は実施例
1と同様に粒子同士の結着も無く、粒子それぞれが独立
した状態の集合体であった。また、安息角を測定したと
ころ32°の高流動性を示した。得られたトナーを電子
顕微鏡により断面観察したところ、内核粒子の表面に0
.2〜0.3μmの樹脂被覆層が形成されていた。
【0025】さらに、本実施例で作製したトナーを一成
分磁気ブラシ現像機とOPC感光体を有するレーザープ
リンターに搭載して画像を形成したところブロッキング
やケーキングを起こす事無く、さらに定着温度110℃
という低温で鮮明な画像を形成する事が出来た。さらに
3万枚の耐久テストを行ったところ初期と同様にブロッ
キングやケーキングを起こす事なく鮮明な画像を得るこ
とができた。
【0026】本実施例のトナーの特徴としてトナー溶融
時には、より低粘度化を実現出来ることが挙げられる。 本実施例で作製したトナーを紙面上に印字・定着させ、
定着温度の違いによる定着率の違いについて調べた。黒
べた印字サンプルの濃度を光学濃度計により測定後、こ
れに粘着テープをつけた後はがし、濃度を再び測定し定
着率を算出した。定着温度は110℃と150℃の2種
類に変化させて行った。その結果、150℃で定着した
ときには、本実施例のトナーは定着率90%以上であり
通常のトナーと差異はみられないが、110℃において
定着した場合にも本実施例で作製したトナーは定着率が
90%で、通常のトナーの定着率が低いことと比較し、
良好な結果が得られた。本実施例のトナー作製方法を用
いたトナーでは、定着温度を下げる事が可能であった。
【0027】また、実施例で作製したトナーを容器に密
閉し、30℃−80%の環境下に三ヶ月間保存して同様
なテストを行ったが凝集などの特性上の劣化はなく、鮮
明な画像を得ることができた。
【0028】(実施例3)実施例2と同様な内核粒子と
無機物微粒子SiO2と樹脂微粒子PBMAを用い、無
機物微粒子と樹脂微粒子の粒径を変化させてトナーを作
製した。 表1と表2に実験Noと粒径の関係を示す。 表1は樹脂微粒子として実施例1で用いたPBMA:0
.4μmを用い、SiO2粒子の粒径を変えて作製した
ものである。表2は無機物微粒子として、実施例1で用
いたSiO2:0.02μmを用い、樹脂微粒子の粒径
を変えて作製したものである。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】<樹脂微粒子の付着>実施例1と同様なP
BMAを使用し、実施例1と同様な組成で行った。得ら
れた粒子は実施例1と同様な状態であった。
【0032】<溶剤処理>このトナーを実施例2<溶剤
処理>と同様に、SiO2をアセトンに3%分散させ、
処理を行った。但し、接触時間は粒径に応じて変化させ
た。前記材料により作製したトナーの結果を表3に示す
【0033】さらにこれらのトナーについて、実施例2
と同様に画像形成を行い、画像評価した。その結果を表
4に示す。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】’鮮明’の定義は地かぶりが無く、画像濃
度が1.5以上の画像である。
【0037】本実施例より、無機物微粒子の粒径が0.
1μmよりも大きい場合、樹脂微粒子の粒径が1.0μ
mより大きい場合にはいずれも流動性が悪化し、画像も
鮮明なものが得られない事が明かとなった。
【0038】(実施例4)実施例1の内核粒子とSiO
2、PBMA微粒子を用い、溶剤中のSiO2の分散量
を変化させて、トナーを作製した。
【0039】<樹脂微粒子の付着>PBMAの付着は、
ナラハイブリタイゼーションを使い行った。実施例1と
同様の内核粒子に粒径は0.2μm、ガラス転移点75
℃のPBMAを使用し、外添付着を行った。内核粒子と
樹脂微粒子を下記に示す組成に混合して行った。組成と
処理条件を以下に示す。 PBMA微粒子            25wt%内
核粒子                  75wt
%ハイブリタイゼーションの処理時間を20分として行
った。得られた粉体はPBMA粒子が内核粒子の表面に
剥がれず、付着している事が電子顕微鏡観察により明か
となった。また、電子顕微鏡により断面観察を行ったと
ころ内核粒子表面に、PBMA粒子が表面から剥がれず
に、埋め込まれた状態にある事が観察された。
【0040】<溶剤処理>PBMAを付着させた内核粒
子に、実施例1と同様にアセトンを用いて,分散させる
SiO2の量を変化させて溶融被膜化を行った。
【0041】表5にSiO2の溶媒中への分散量を示す
。このようにSiO2を分散させた溶剤に粉体を1.5
秒接触させ、その後、乾燥温度60℃で噴霧乾燥してア
セトンを蒸発させた。このようにして作製したトナーを
用いて実施例1と同様に画像形成を行い、画像評価を行
った。結果を表6に示す。
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】尚、No.10はSiO2の剥離が激しく
生じ、装置汚染を生じた。
【0045】この様に溶剤への分散量が1%より小さい
と表面に露出するSiO2が減り流動性が低下する。さ
らにまた、5%を越えるとSiO2が過剰になり、逆に
流動性が低下するものと考えられる。
【0046】以上実施例を述べたが、本発明はこれらの
実施例および実施例に記載した条件に限定されるもので
はなく、さらに、被覆層内にその他のトナー成分を添加
する事も可能である。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のトナーの製
造方法によれば、乾式現像法に使用し、少なくとも結着
樹脂と着色剤よりなる内核粒子の外表面に無機物微粒子
と樹脂微粒子を用いて樹脂被覆層を形成したトナーにお
いて、内核粒子の外表面に粒径が1μm以下である樹脂
微粒子を乾式で付着させ、次に前記樹脂微粒子を溶解さ
せる溶剤に粒径が0.1μm以下である無機物微粒子を
分散させた溶液で処理する事により、無機物微粒子を含
む樹脂被覆層を形成するため、無機物微粒子が安定して
付着し、流動性が高く、凝集がほとんど生じない。また
、装置内の汚染がほとんどない。さらにトナーの帯電量
の経時変化がなく安定なため、画質が常に鮮明であると
いう効果を有する。
【0048】さらに本発明のトナー製造方法によれば、
内核粒子の組成、構造に関わらず、種種の樹脂成分と無
機物成分からなる被覆層を均一に、かつ簡単に膜厚制御
を行って上記特性を満足するトナーを簡単に作製できる
という、これまでの多層構造トナー作製方法に較べて多
大の効果を有する。従って、本発明のトナー製造方法は
優れた機能を有する、多層構造トナーの低コスト化にさ
らに大きく貢献する事が出来る。
【0049】さらに、本発明のトナー製造方法は、電子
写真、静電記録、静電印刷、磁気記録法などを用いた画
像形成装置、つまり複写機、プリンター、ファクシミリ
などに広く応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー製造方法のフローチャートを示
す図。
【図2】本発明のトナー製造方法により作成されたトナ
ーの構成図。
【符号の説明】
1・・・結着樹脂 2・・・着色剤 3・・・樹脂微粒子 4・・・無機物微粒子 5・・・溶剤 6・・・トナー内核 7・・・樹脂微粒子外添トナー 8・・・無機物含有樹脂被膜トナー 9・・・外添処理 10・・・被膜処理 11・・・樹脂被膜層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  乾式現像法に使用するトナーで、少な
    くとも結着樹脂と着色剤よりなる内核粒子の外表面に無
    機物微粒子と樹脂微粒子を用いて樹脂被覆層を形成した
    トナーにおいて、内核粒子の外表面に粒径が1μm以下
    である樹脂微粒子を乾式で付着させ、次に前記樹脂微粒
    子を溶解させる溶剤に粒径が0.1μm以下である無機
    物微粒子を分散させた溶液で処理する事により、無機物
    微粒子を含む樹脂被覆層を形成することを特徴とするト
    ナーの製造方法。
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