JPH0433463Y2 - - Google Patents
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- JPH0433463Y2 JPH0433463Y2 JP7640986U JP7640986U JPH0433463Y2 JP H0433463 Y2 JPH0433463 Y2 JP H0433463Y2 JP 7640986 U JP7640986 U JP 7640986U JP 7640986 U JP7640986 U JP 7640986U JP H0433463 Y2 JPH0433463 Y2 JP H0433463Y2
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- Japan
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- clutch
- piston
- hydraulic
- clutch case
- output shaft
- Prior art date
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Landscapes
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
技術分野
本考案は油圧式クラツチ装置の改良に関するも
のである。
のである。
従来技術
入力軸および出力軸と、それら入力軸および出
力軸の一方とともに回転するクラツチケースと、
前記入力軸および出力軸の他方とともに回転する
ロータと、前記クラツチケース内に形成されたシ
リンダボアに摺動可能に嵌合され、前記ロータを
押圧することにより該入力軸および出力軸を連結
するピストンとを備え、前記クラツチケース内に
冷却用の作動油が流入させられる形式の油圧式ク
ラツチ装置が知られている。これによれば、ロー
タとの摩擦作用により熱を発生する部分が、クラ
ツチケース内へ流入させられる作動油によつて冷
却される利点がある。
力軸の一方とともに回転するクラツチケースと、
前記入力軸および出力軸の他方とともに回転する
ロータと、前記クラツチケース内に形成されたシ
リンダボアに摺動可能に嵌合され、前記ロータを
押圧することにより該入力軸および出力軸を連結
するピストンとを備え、前記クラツチケース内に
冷却用の作動油が流入させられる形式の油圧式ク
ラツチ装置が知られている。これによれば、ロー
タとの摩擦作用により熱を発生する部分が、クラ
ツチケース内へ流入させられる作動油によつて冷
却される利点がある。
考案が解決すべき問題点
しかし、このような形式の従来の油圧式クラツ
チ装置においては、クラツチケースが密閉式であ
るため、クラツチケース内へ流入させられた作動
油は流出油路を通してクラツチケース外へ流出さ
せられて、クラツチケース内は常時作動油が充満
させられている。このため、作動油の粘性に起因
してクラツチの引き摺りトルクが大きくなるとい
う欠点があつた。
チ装置においては、クラツチケースが密閉式であ
るため、クラツチケース内へ流入させられた作動
油は流出油路を通してクラツチケース外へ流出さ
せられて、クラツチケース内は常時作動油が充満
させられている。このため、作動油の粘性に起因
してクラツチの引き摺りトルクが大きくなるとい
う欠点があつた。
これに対し、たとえば特開昭59−131035号に記
載されているように、クラツチケースの外周部に
作動油を外部へ放出する放出口を形成することに
より解放型とすることが考えられる。
載されているように、クラツチケースの外周部に
作動油を外部へ放出する放出口を形成することに
より解放型とすることが考えられる。
しかしながら、上記のようにクラツチケースを
解放型とすると、ピストンが嵌合されたクラツチ
ケースのシリンダボア内に、クラツチケースの回
転に起因する遠心油圧が発生し、この遠心油圧が
ピストンの押圧方向に作用するため、クラツチの
切れ特性が低下するという不都合が生じる。な
お、上記ピストンを戻すためのリターンスプリン
グの付勢力を強くすることが考えられるが、リタ
ーンスプリングの大型化によるクラツチサイズの
増大、これに関連した応答性の低下を防止するた
めのピストン径の拡大或いは作動油圧の増大が必
要となるおそれがある。
解放型とすると、ピストンが嵌合されたクラツチ
ケースのシリンダボア内に、クラツチケースの回
転に起因する遠心油圧が発生し、この遠心油圧が
ピストンの押圧方向に作用するため、クラツチの
切れ特性が低下するという不都合が生じる。な
お、上記ピストンを戻すためのリターンスプリン
グの付勢力を強くすることが考えられるが、リタ
ーンスプリングの大型化によるクラツチサイズの
増大、これに関連した応答性の低下を防止するた
めのピストン径の拡大或いは作動油圧の増大が必
要となるおそれがある。
問題点を解決するための手段
本考案は以上の事情を背景として為されたもの
であり、その要旨とするところは、入力軸および
出力軸と、それら入力軸および出力軸の一方とと
もに回転するクラツチケースと、前記入力軸およ
び出力軸の他方とともに回転するロータと、前記
クラツチケース内に形成されたシリンダボアに摺
動可能に嵌合され、前記ロータを押圧することに
より該入力軸および出力軸を連結するピストンと
を備え、前記クラツチケース内に冷却用の作動油
が流入させられる形式の油圧式クラツチ装置にお
いて、前記クラツチケース内へ流入させられた作
動油を外部へ放出させるための放出口を該クラツ
チケースの外周部に設ける一方、所定量の作動油
を貯溜するために内周側に向かつて開口する溝を
有し且つ前記ピストンの移動とともに弾性変形さ
せられるシール部材を設けたことにある。
であり、その要旨とするところは、入力軸および
出力軸と、それら入力軸および出力軸の一方とと
もに回転するクラツチケースと、前記入力軸およ
び出力軸の他方とともに回転するロータと、前記
クラツチケース内に形成されたシリンダボアに摺
動可能に嵌合され、前記ロータを押圧することに
より該入力軸および出力軸を連結するピストンと
を備え、前記クラツチケース内に冷却用の作動油
が流入させられる形式の油圧式クラツチ装置にお
いて、前記クラツチケース内へ流入させられた作
動油を外部へ放出させるための放出口を該クラツ
チケースの外周部に設ける一方、所定量の作動油
を貯溜するために内周側に向かつて開口する溝を
有し且つ前記ピストンの移動とともに弾性変形さ
せられるシール部材を設けたことにある。
作用および考案の効果
このようにすれば、クラツチケース内へ流入さ
せられた作動油を外部へ放出させるための放出口
がクラツチケースの外周部に設けられる一方、内
周側に向かつて開口する溝を有して前記ピストン
の移動とともに弾性変形させられるシール部材が
クラツチケース内に設けられるので、上記シール
部材に貯溜された作動油にも遠心油圧が発生す
る。このシール部材はピストンの移動とともに弾
性変形させられる状態で配設されているから、貯
溜された作動油に発生する遠心油圧は上記ピスト
ンを反押圧方向へ付勢し、この付勢力により前記
シリンダボア内に発生した遠心油圧による付勢力
が相殺される。したがつて、リターンスプリング
の大型化によるクラツチサイズの増大、これに関
連した応答性の低下を防止するためのピストン径
の拡大或いは作動油圧の増大を必要とすることな
く、ピストンの切れ特性の低下が解消されるので
ある。
せられた作動油を外部へ放出させるための放出口
がクラツチケースの外周部に設けられる一方、内
周側に向かつて開口する溝を有して前記ピストン
の移動とともに弾性変形させられるシール部材が
クラツチケース内に設けられるので、上記シール
部材に貯溜された作動油にも遠心油圧が発生す
る。このシール部材はピストンの移動とともに弾
性変形させられる状態で配設されているから、貯
溜された作動油に発生する遠心油圧は上記ピスト
ンを反押圧方向へ付勢し、この付勢力により前記
シリンダボア内に発生した遠心油圧による付勢力
が相殺される。したがつて、リターンスプリング
の大型化によるクラツチサイズの増大、これに関
連した応答性の低下を防止するためのピストン径
の拡大或いは作動油圧の増大を必要とすることな
く、ピストンの切れ特性の低下が解消されるので
ある。
実施例
以下本考案の一実施例を示す図面に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
第1図において、車両のエンジン10の動力は
油圧式の複クラツチ装置12、図示しないトラン
スミツシヨンおよび差動歯車装置などを経て駆動
輪へ伝達されるようになつている。上記トランス
ミツシヨンは、たとえば特願昭60−254353号に記
載のものと同様である。
油圧式の複クラツチ装置12、図示しないトラン
スミツシヨンおよび差動歯車装置などを経て駆動
輪へ伝達されるようになつている。上記トランス
ミツシヨンは、たとえば特願昭60−254353号に記
載のものと同様である。
複クラツチ装置12は、エンジン10のクラン
ク軸である入力軸16と有段変速機の入力軸に連
結される出力軸18とを備えており、その入力軸
16と出力軸18との間に、2組の摩擦係合装
置、すなわちエンジン10から有段変速機に向か
う方向のみ動力を伝達する一方向クラツチ20を
有する動力伝達用の第1クラツチ22と、入力軸
16と出力軸18との間を直接的に連結するエン
ジンブレーキ用の第2クラツチ24とを並列的に
備えている。
ク軸である入力軸16と有段変速機の入力軸に連
結される出力軸18とを備えており、その入力軸
16と出力軸18との間に、2組の摩擦係合装
置、すなわちエンジン10から有段変速機に向か
う方向のみ動力を伝達する一方向クラツチ20を
有する動力伝達用の第1クラツチ22と、入力軸
16と出力軸18との間を直接的に連結するエン
ジンブレーキ用の第2クラツチ24とを並列的に
備えている。
入力軸16には第1クラツチ22、第2クラツ
チ24、および出力軸18の軸端を収容するクラ
ツチケース26が固定されている。このクラツチ
ケース26は、ボルト27により互いに一体的に
結合された構成部材26a,26bから成り、本
実施例では後述の摩擦プレート40、押圧プレー
ト42、ピストン46,50などと共に駆動側回
転体を構成している。出力軸18とクラツチケー
ス26とは相対回転可能に設けられており、その
出力軸18には第2ダンパ28を介して第2ロー
タ30を支持する第2ハブ32がスプライン嵌合
されている。また、第2ハブ32の外周面には一
方向クラツチ20を介して第1ハブ34が相対回
転可能に設けられており、この第1ハブ34によ
り第1ロータ38が第1ダンパ36を介して支持
されている。前記クラツチケース26内には、第
1ロータ38および第2ロータ30の間に位置す
る環状の摩擦プレート40が固設されるととも
に、その摩擦プレート40との間で第1ロータ3
8を挟圧するための押圧プレート42が軸方向に
移動可能に設けられている。上記摩擦プレート4
0の両側に配設された第1ロータ38および第2
ロータ30は本実施例では第1クラツチ22およ
び第2クラツチ24のクラツチ板として機能する
ものであり、摩擦材を備えている。また、押圧プ
レート42は本実施例では駆動側回転体および従
動側回転体を互いに摩擦係合させるために移動さ
せられる。
チ24、および出力軸18の軸端を収容するクラ
ツチケース26が固定されている。このクラツチ
ケース26は、ボルト27により互いに一体的に
結合された構成部材26a,26bから成り、本
実施例では後述の摩擦プレート40、押圧プレー
ト42、ピストン46,50などと共に駆動側回
転体を構成している。出力軸18とクラツチケー
ス26とは相対回転可能に設けられており、その
出力軸18には第2ダンパ28を介して第2ロー
タ30を支持する第2ハブ32がスプライン嵌合
されている。また、第2ハブ32の外周面には一
方向クラツチ20を介して第1ハブ34が相対回
転可能に設けられており、この第1ハブ34によ
り第1ロータ38が第1ダンパ36を介して支持
されている。前記クラツチケース26内には、第
1ロータ38および第2ロータ30の間に位置す
る環状の摩擦プレート40が固設されるととも
に、その摩擦プレート40との間で第1ロータ3
8を挟圧するための押圧プレート42が軸方向に
移動可能に設けられている。上記摩擦プレート4
0の両側に配設された第1ロータ38および第2
ロータ30は本実施例では第1クラツチ22およ
び第2クラツチ24のクラツチ板として機能する
ものであり、摩擦材を備えている。また、押圧プ
レート42は本実施例では駆動側回転体および従
動側回転体を互いに摩擦係合させるために移動さ
せられる。
クラツチケース26内の出力軸18側部分の内
周面にはシリンダボア44が形成されており、そ
のシリンダボア44には、ミツシヨンハウジング
45に形成された図示しない油路を通して供給さ
れる作動油圧が圧力室56に作用させられること
により軸方向へ移動する環状の第1ピストン46
が摺動可能に嵌合され、上記押圧プレート42は
この第1ピストン46によつて直接的に駆動され
るようになつている。同様に、クラツチケース2
6内のエンジン10側部分に形成されたシリンダ
ボア47には、ミツシヨンハウジング45内に形
成された図示しない他の油路と連通し且つ出力軸
18内に形成された油路48を通して供給される
作動油圧が圧力室58へ作用させられることによ
り軸方向へ移動する環状の第2ピストン50が摺
動可能に嵌合されており、この第2ピストン50
と摩擦プラテン40との間で前記第2ロータ30
が挟圧されるようになつている。なお、52はベ
アリング、53はオイルシール、54は第1ピス
トン46を付勢する第1リターンスプリング、5
5は第2ピストン50を付勢する第2リターンス
プリングである。また、ミツシヨンハウジング4
5は、ハウジングの形式によりクラツチハウジン
グとなる場合もある。
周面にはシリンダボア44が形成されており、そ
のシリンダボア44には、ミツシヨンハウジング
45に形成された図示しない油路を通して供給さ
れる作動油圧が圧力室56に作用させられること
により軸方向へ移動する環状の第1ピストン46
が摺動可能に嵌合され、上記押圧プレート42は
この第1ピストン46によつて直接的に駆動され
るようになつている。同様に、クラツチケース2
6内のエンジン10側部分に形成されたシリンダ
ボア47には、ミツシヨンハウジング45内に形
成された図示しない他の油路と連通し且つ出力軸
18内に形成された油路48を通して供給される
作動油圧が圧力室58へ作用させられることによ
り軸方向へ移動する環状の第2ピストン50が摺
動可能に嵌合されており、この第2ピストン50
と摩擦プラテン40との間で前記第2ロータ30
が挟圧されるようになつている。なお、52はベ
アリング、53はオイルシール、54は第1ピス
トン46を付勢する第1リターンスプリング、5
5は第2ピストン50を付勢する第2リターンス
プリングである。また、ミツシヨンハウジング4
5は、ハウジングの形式によりクラツチハウジン
グとなる場合もある。
第1ピストン46には、前記シリンダボア44
内に形成された圧力室56と、ミツシヨンハウジ
ング45に形成され且つドレンへ連通する図示し
ない排出油路とを接続する制御油路62が形成さ
れている。また、この制御油路62には、常時制
御油路62を閉じるが、第1ピストン46が押圧
プレート42に対して予め定められた一定の位置
へ接近させられたとき、この第1ピストン46と
押圧プレート42との相対位置に関連して制御油
路62を開く開閉弁64が設けられている。すな
わち、第1ピストン46の受圧面、換言すれば圧
力室56に対向する面には、凹陥穴、すなわち比
較的浅い円穴66が形成されており、この円穴6
6の底面には制御油路62が開口させられるとと
もに、第1ピストン46を貫通する貫通穴68が
開口させられている。この貫通穴68には、弁子
70の軸部72が軸方向の移動可能かつ液密に嵌
合されている。弁子70は円穴66内に遊嵌され
る円板状のフランジ部74を備えており、このフ
ランジ部74が制御油路62の開口を塞いだ状態
では軸部72が第1ピストン46の入力軸16側
端部よりも僅かな寸法C、たとえば0.5mm程度突
き出すように形成されている。このため、第1ピ
ストン46が押圧プレート42に対して接近させ
られると、押圧プレート42に接触する軸部72
を介して弁子70が板ばね76の付勢力に抗して
押し戻されるので、フランジ部74が制御油路6
2の開口を0.5mm程度開く。これにより、本実施
例では、圧力室56へ作動油圧が供給されると第
1ピストン46が押圧開始点に位置させられる。
また、上記制御油路62とドレンとの間が閉じら
れることにより第1クラツチ22が係合状態とさ
れる。
内に形成された圧力室56と、ミツシヨンハウジ
ング45に形成され且つドレンへ連通する図示し
ない排出油路とを接続する制御油路62が形成さ
れている。また、この制御油路62には、常時制
御油路62を閉じるが、第1ピストン46が押圧
プレート42に対して予め定められた一定の位置
へ接近させられたとき、この第1ピストン46と
押圧プレート42との相対位置に関連して制御油
路62を開く開閉弁64が設けられている。すな
わち、第1ピストン46の受圧面、換言すれば圧
力室56に対向する面には、凹陥穴、すなわち比
較的浅い円穴66が形成されており、この円穴6
6の底面には制御油路62が開口させられるとと
もに、第1ピストン46を貫通する貫通穴68が
開口させられている。この貫通穴68には、弁子
70の軸部72が軸方向の移動可能かつ液密に嵌
合されている。弁子70は円穴66内に遊嵌され
る円板状のフランジ部74を備えており、このフ
ランジ部74が制御油路62の開口を塞いだ状態
では軸部72が第1ピストン46の入力軸16側
端部よりも僅かな寸法C、たとえば0.5mm程度突
き出すように形成されている。このため、第1ピ
ストン46が押圧プレート42に対して接近させ
られると、押圧プレート42に接触する軸部72
を介して弁子70が板ばね76の付勢力に抗して
押し戻されるので、フランジ部74が制御油路6
2の開口を0.5mm程度開く。これにより、本実施
例では、圧力室56へ作動油圧が供給されると第
1ピストン46が押圧開始点に位置させられる。
また、上記制御油路62とドレンとの間が閉じら
れることにより第1クラツチ22が係合状態とさ
れる。
前記ミツシヨンハウジング45内には、前記ク
ラツチケース26内の内周部へ作動油を流入させ
るための流入油路78が形成されており、また、
クラツチケース26の外周部にはクラツチケース
26内へ流入させられた作動油を外部へ放出する
ための放出口80,82が形成されている。これ
により、クラツチケース26内では、内周部から
外周部へ向かつて作動油が流動し、第1ロータ3
8、第2ロータ30が冷却されるようになつてい
る。そして、クラツチケース26内において、摩
擦プレート40と押圧プレート42との間の外周
側には内周側に開く環状凹溝84を有する断面U
字状の環状の弾性部材86が介挿されており、摩
擦プレート40と第2ピストン50との間の外周
側にも上記と同様の環状凹溝88を有する断面U
字状の環状の弾性部材クラツチ0が介挿されてい
る。それら弾性部材86,90は比較的薄肉のゴ
ム製であつて、押圧プレート42や第2ピストン
50の移動に伴つて極めて容易に弾性変形させら
れることにより第1クラツチ22および第2クラ
ツチ24の作動が影響されないようになつてい
る。
ラツチケース26内の内周部へ作動油を流入させ
るための流入油路78が形成されており、また、
クラツチケース26の外周部にはクラツチケース
26内へ流入させられた作動油を外部へ放出する
ための放出口80,82が形成されている。これ
により、クラツチケース26内では、内周部から
外周部へ向かつて作動油が流動し、第1ロータ3
8、第2ロータ30が冷却されるようになつてい
る。そして、クラツチケース26内において、摩
擦プレート40と押圧プレート42との間の外周
側には内周側に開く環状凹溝84を有する断面U
字状の環状の弾性部材86が介挿されており、摩
擦プレート40と第2ピストン50との間の外周
側にも上記と同様の環状凹溝88を有する断面U
字状の環状の弾性部材クラツチ0が介挿されてい
る。それら弾性部材86,90は比較的薄肉のゴ
ム製であつて、押圧プレート42や第2ピストン
50の移動に伴つて極めて容易に弾性変形させら
れることにより第1クラツチ22および第2クラ
ツチ24の作動が影響されないようになつてい
る。
上記弾性部材86および90は、シール部材と
して機能するものであつて、摩擦プレート40と
押圧プレート42との間および摩擦プレート40
と第2ピストン50との間に所定量の作動油を貯
溜させるためのものであり、その作動油の貯溜量
を一定とするための貫通孔92および94が押圧
プレート42および第2ピストン50の外周部に
形成されている。このため、摩擦プレート40と
押圧プレート42との間では、弾性部材86によ
つて貯溜された作動油が貫通孔92を通して流出
することにより一定の油量とされる一方、摩擦プ
レート40と第2ピストン50との間では、弾性
部材90によつて貯溜された作動油が貫通孔94
を通して流出することにより一定の油量とされ
る。このようにして、入力軸16の回転中は、摩
擦プレート40と押圧プレート42との間および
摩擦プレート40と第2ピストン50との間に一
定の油量が貯溜されるので、シリンダボア44内
の圧力室56およびシリンダボア47内の圧力室
58にそれぞれ発生する遠心油圧に起因するクラ
ツチの切れ特性の低下が好適に抑制されるのであ
る。
して機能するものであつて、摩擦プレート40と
押圧プレート42との間および摩擦プレート40
と第2ピストン50との間に所定量の作動油を貯
溜させるためのものであり、その作動油の貯溜量
を一定とするための貫通孔92および94が押圧
プレート42および第2ピストン50の外周部に
形成されている。このため、摩擦プレート40と
押圧プレート42との間では、弾性部材86によ
つて貯溜された作動油が貫通孔92を通して流出
することにより一定の油量とされる一方、摩擦プ
レート40と第2ピストン50との間では、弾性
部材90によつて貯溜された作動油が貫通孔94
を通して流出することにより一定の油量とされ
る。このようにして、入力軸16の回転中は、摩
擦プレート40と押圧プレート42との間および
摩擦プレート40と第2ピストン50との間に一
定の油量が貯溜されるので、シリンダボア44内
の圧力室56およびシリンダボア47内の圧力室
58にそれぞれ発生する遠心油圧に起因するクラ
ツチの切れ特性の低下が好適に抑制されるのであ
る。
すなわち、たとえば第2図に示すように、クラ
ツチケース26がその外周部に放出口80および
82を備えた解放型である場合には、第1ピスト
ン46に関しては、作動油の密度をρ、角速度を
ω、第1ピストン46の内径および外径をr1およ
びr2、第1リターンスプリング54の付勢力を
f1、第1ピストン46を駆動するために圧力室5
6へ作用させる作動油圧をPaとすると、第1ピ
ストン46の駆動力F1は次式(1)に示すようにな
る。
ツチケース26がその外周部に放出口80および
82を備えた解放型である場合には、第1ピスト
ン46に関しては、作動油の密度をρ、角速度を
ω、第1ピストン46の内径および外径をr1およ
びr2、第1リターンスプリング54の付勢力を
f1、第1ピストン46を駆動するために圧力室5
6へ作用させる作動油圧をPaとすると、第1ピ
ストン46の駆動力F1は次式(1)に示すようにな
る。
F1=1/4・πρω2(r2 4−r1 4)
+πPa(r2 2−r1 2)−f1 ……(1)
つまり、(1)式の右辺第1項は圧力室56内にお
いて遠心力に起因して発生する遠心油圧の作用力
であり、これにより圧力室56へ作用させる作動
油圧Paが零となつても、第1リターンスプリン
グ54の付勢力f1に従う第1ピストン46の戻り
作用力が充分に得られず、第1クラツチ22の切
れ特性が低下していたのである。
いて遠心力に起因して発生する遠心油圧の作用力
であり、これにより圧力室56へ作用させる作動
油圧Paが零となつても、第1リターンスプリン
グ54の付勢力f1に従う第1ピストン46の戻り
作用力が充分に得られず、第1クラツチ22の切
れ特性が低下していたのである。
第2ピストン50に関しても、第2ピストン5
0の内径および外径をr3およびr4、第2リターン
スプリング55の付勢力をf2、第2ピストン50
を駆動するために圧力室58へ作用させる作動油
圧をPbとすると、第2ピストン50の駆動力F2
は次式(2)に示すようになり、第1ピスト F2=1/4・πρω2(r4 4−r3 4) +πPb(r4 2−r3 2)−f2 ……(2) ン46の場合と同様にクラツチ切れ特性が低下し
ていた。
0の内径および外径をr3およびr4、第2リターン
スプリング55の付勢力をf2、第2ピストン50
を駆動するために圧力室58へ作用させる作動油
圧をPbとすると、第2ピストン50の駆動力F2
は次式(2)に示すようになり、第1ピスト F2=1/4・πρω2(r4 4−r3 4) +πPb(r4 2−r3 2)−f2 ……(2) ン46の場合と同様にクラツチ切れ特性が低下し
ていた。
しかし、本実施例によれば、前述のように、弾
性部材86および90のシール作用および貫通孔
92および94の排出作用を利用して、摩擦プレ
ート40と押圧プレート42との間および摩擦プ
レート40と第2ピストン50との間に一定量の
作動油が貯溜されるので、遠心油圧に起因する不
都合が好適に解消されるのである。すなわち、第
1図において、回転中心から弾性部材86により
貯溜された作動油の液面および底面までの距離を
それぞれr11およびr12、回転中心から弾性部材9
0により貯溜された作動油の液面および底面まで
の距離をそれぞれr23およびr24とすると、それら
貯溜された作動油には、次式(3)および(4)式に示す
遠心油圧による作用力fC1およびfC2がそれぞれ発
生する。
性部材86および90のシール作用および貫通孔
92および94の排出作用を利用して、摩擦プレ
ート40と押圧プレート42との間および摩擦プ
レート40と第2ピストン50との間に一定量の
作動油が貯溜されるので、遠心油圧に起因する不
都合が好適に解消されるのである。すなわち、第
1図において、回転中心から弾性部材86により
貯溜された作動油の液面および底面までの距離を
それぞれr11およびr12、回転中心から弾性部材9
0により貯溜された作動油の液面および底面まで
の距離をそれぞれr23およびr24とすると、それら
貯溜された作動油には、次式(3)および(4)式に示す
遠心油圧による作用力fC1およびfC2がそれぞれ発
生する。
fC1=1/4・πρω2(r12 2−r11 2)2……(3)
fC2=1/4・πρω2(r24 2−r23 2)2……(4)
上記作用力fC1およびfC2は、第1リターンスプ
リング54の付勢力f1および第2リターンスプリ
ング55の付勢力f2を助勢する方向に作用するも
のであるから、前記(1)式および(2)式の右辺に負の
符号にて付け加えられる。このため、上記作用力
fC1およびfC2は前記(1)式および(2)式の右辺第1項
と相殺されて、回転状態における第1ピストン4
6および第2ピストン50の戻り作用力が高めら
れて、第1クラツチ22および第2クラツチ24
の切れ特性が改善されるものである。
リング54の付勢力f1および第2リターンスプリ
ング55の付勢力f2を助勢する方向に作用するも
のであるから、前記(1)式および(2)式の右辺に負の
符号にて付け加えられる。このため、上記作用力
fC1およびfC2は前記(1)式および(2)式の右辺第1項
と相殺されて、回転状態における第1ピストン4
6および第2ピストン50の戻り作用力が高めら
れて、第1クラツチ22および第2クラツチ24
の切れ特性が改善されるものである。
以上、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
したが、本考案はその他の態様においても適用さ
れる。
したが、本考案はその他の態様においても適用さ
れる。
たとえば、前述の実施例では、弾性部材86お
よび90は環状に形成されているが、内周側に開
口する凹溝を備えた周方向に不連続の部材であつ
てもよいのである。
よび90は環状に形成されているが、内周側に開
口する凹溝を備えた周方向に不連続の部材であつ
てもよいのである。
また、前述の実施例では、第1クラツチ22お
よび第2クラツチ24に弾性部材86および90
がそれぞれ設けられているが、一方のクラツチの
みが設けられても差支えない。
よび第2クラツチ24に弾性部材86および90
がそれぞれ設けられているが、一方のクラツチの
みが設けられても差支えない。
また、前述の実施例では、弾性部材86が押圧
プレート42と摩擦プレート40との間で、弾性
部材90は摩擦プレート40と第2ピストン50
との間で弾性変形させられるように構成されてい
るが、他の部材を介して挟圧されてもよい。要す
るに、第1ピストン46或いは第2ピストン50
の前進に伴つて挟圧される位置に配設されればよ
いのである。
プレート42と摩擦プレート40との間で、弾性
部材90は摩擦プレート40と第2ピストン50
との間で弾性変形させられるように構成されてい
るが、他の部材を介して挟圧されてもよい。要す
るに、第1ピストン46或いは第2ピストン50
の前進に伴つて挟圧される位置に配設されればよ
いのである。
また、弾性部材86および90は、それぞれ所
定量の作動油を貯溜するものであればよいから、
それらの環状凹溝84および88から作動油が溢
れるようにすれば、貫通孔92および94は必ず
しも設けられなくてもよい。
定量の作動油を貯溜するものであればよいから、
それらの環状凹溝84および88から作動油が溢
れるようにすれば、貫通孔92および94は必ず
しも設けられなくてもよい。
また、前述の実施例は第1クラツチ22および
第2クラツチ24を備えた複クラツチ装置であつ
たが、単一のクラツチを備えた装置であつてもよ
いのである。
第2クラツチ24を備えた複クラツチ装置であつ
たが、単一のクラツチを備えた装置であつてもよ
いのである。
なお、上述したのはあくまでも本考案の一実施
例であり、本考案はその精神を逸脱しない範囲で
種々変更が加えられ得るものである。
例であり、本考案はその精神を逸脱しない範囲で
種々変更が加えられ得るものである。
第1図は本考案の一実施例の複クラツチ装置を
示す断面図である。第2図は従来の複クラツチ装
置を示す第1図に相当する図である。 12……複クラツチ装置(油圧式クラツチ装
置)16……入力軸、18……出力軸、26……
クラツチケース、30……第2ロータ、38……
第1ロータ、44,47……シリンダボア、46
……第1ピストン、50……第2ピストン、8
0,82……放出口、84,88……環状凹溝
(溝)、86,90……弾性部材(シール部材)。
示す断面図である。第2図は従来の複クラツチ装
置を示す第1図に相当する図である。 12……複クラツチ装置(油圧式クラツチ装
置)16……入力軸、18……出力軸、26……
クラツチケース、30……第2ロータ、38……
第1ロータ、44,47……シリンダボア、46
……第1ピストン、50……第2ピストン、8
0,82……放出口、84,88……環状凹溝
(溝)、86,90……弾性部材(シール部材)。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 入力軸および出力軸と、それら入力軸および出
力軸の一方とともに回転するクラツチケースと、
前記入力軸および出力軸の他方とともに回転する
ロータと、前記クラツチケース内に形成されたシ
リンダボアに摺動可能に嵌合され、前記ロータを
押圧することにより該入力軸および出力軸を連結
するピストンとを備え、前記クラツチケース内に
冷却用の作動油が流入させられる形式の油圧式ク
ラツチ装置において、 前記クラツチケース内へ流入させられた作動油
を外部へ放出させるための放出口を該クラツチケ
ースの外周部に設ける一方、所定量の作動油を貯
溜するために内周側に向かつて開口する溝を有し
て前記ピストンの移動とともに弾性変形させられ
るシール部材を設けたことを特徴とする油圧式ク
ラツチ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7640986U JPH0433463Y2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7640986U JPH0433463Y2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62188628U JPS62188628U (ja) | 1987-12-01 |
| JPH0433463Y2 true JPH0433463Y2 (ja) | 1992-08-11 |
Family
ID=30923458
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7640986U Expired JPH0433463Y2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0433463Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-05-21 JP JP7640986U patent/JPH0433463Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62188628U (ja) | 1987-12-01 |
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