JPH04337480A - 電気機器の故障監視装置およびその監視方法 - Google Patents

電気機器の故障監視装置およびその監視方法

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JPH04337480A
JPH04337480A JP10946491A JP10946491A JPH04337480A JP H04337480 A JPH04337480 A JP H04337480A JP 10946491 A JP10946491 A JP 10946491A JP 10946491 A JP10946491 A JP 10946491A JP H04337480 A JPH04337480 A JP H04337480A
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electrical equipment
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守 山田
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Tatsuo Okamoto
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Wataru Watanabe
渡 渡辺
Kiyoshi Kurosawa
潔 黒澤
Akira Tanaka
章 田中
Noboru Wakatsuki
昇 若月
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、変圧器や開閉装置な
どの高電圧電気機器において、高電圧部が収納されてい
る容器の内部で発生する部分放電や閃絡などによる発光
を検出することによって故障を監視する故障監視装置お
よびその監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器や開閉装置などの高電圧電気機器
は絶縁媒体を封入しておく必要があるために、密封容器
内に高電圧部を収納した構成が採られる。このような構
成の電気機器において、内部で絶縁劣化を起こす部分放
電が生じたり、さらに進んで高電圧導体同士あるいは高
電圧導体と接地導体との間で絶縁破壊が生じて閃絡現象
が発生したりすることがある。このような内部に生ずる
絶縁上の異常、または故障を検出するために、螢光ファ
イバなるものを密封容器内に配し、部分放電や閃絡など
による発光を検出する装置が本願と同一の出願人によっ
て既に提案されている (特願平2−271234号)
 。
【0003】図9は従来の電気機器の故障監視装置の構
成例を示すブロック図である。電気機器が密封された遮
光容器1内に高電圧部である電気機器本体2を収納して
いる。螢光ファイバ3が遮光容器1内に引き回されてい
て、その一方端が貫通端子4を介して遮光容器1外部の
導光ファイバ5に接続されている。導光ファイバ5は光
電子増倍管6と増幅器7とよりなる光電気変換器に接続
され、増幅器7の出力側は判定器8を介して表示器9に
接続される構成となっている。
【0004】図9の説明をする前に、螢光ファイバ3に
ついて詳述しておく。図10は螢光ファイバ3の軸に平
行な方向の断面図である。螢光ファイバは軸中心部に透
明体 (例えば、ポリカーボネートや石英ガラスなど)
 よりなるコア3Aが形成され、このコア3Aの外径側
にやはり透明体よりなるクラッド3Bが形成されている
。さらに、コア3Aは光を当てると螢光を発する螢光物
質を含有している。また、コア3Aの屈折率はクラッド
3Bのそれより大きくなるようにそれぞれの材料組成が
選ばれている。したがって、軸方向に光を伝播させる通
常の光ファイバと異なるのは、コア3Aが螢光物質を含
有している点だけである。用語として、「螢光ファイバ
」と区別するために、ここでは通常の光ファイバを「導
光ファイバ」と称している。
【0005】図10において、入射光11のように軸方
向に直角に貫通する光は、導光ファイバの場合はただ貫
通してその反対側から出力光11A となるだけであり
、軸に平行な方向に伝播する伝播光になることはない。 しかし、螢光ファイバの場合は、入射光11によってコ
ア3Aに含まれている螢光物質3Cが螢光を発する (
螢光物質3Cは、実際にはコア3A全体に分布している
) 。この螢光は、入射光11の入射方向に関係なく周
囲に放射される。そのうち、軸に対して所定の角度以下
の螢光成分だけが伝播光12になり、この角度以上で放
射された螢光成分は放出光13となりクラッド3Bを貫
通して外部に放出される。伝播光12は屈折率の関係か
らクラッド3Bの内面を反射しながら、導光ファイバの
原理と同様に伝播し、螢光ファイバの両端面に到達する
。したがって、遮光容器内の発光を導光ファイバは検知
することはできないが、螢光ファイバはその発光を検知
し端部に伝播させることができる。
【0006】ここで、図9の説明に戻る。遮光容器1の
内部で部分放電や閃絡が万一生じた場合、螢光ファイバ
3がその発光を検知し、貫通端子4のところまで光信号
を伝播させる。貫通端子4は気密状態で光信号を遮光容
器1の外部に出すものであり、外部の導光ファイバ5に
光信号を伝える。光電子増倍管6は、真空チューブ内に
光電面と複数のダイノードとを備え、外部からの光を光
電面が受けて光電子を発生させる。この光電子は真空チ
ューブ内蔵の陽極によって加速されるとともに、複数の
ダイノードに次々と衝突し、二次電子を放出する。ダイ
ノードは1個の光電子に対して複数の二次電子を放出す
るので、ダイノードとの衝突の度にその電子数が増倍さ
れる。数の増倍した電子は最終的には陽極で捕獲され、
電流として取り出すことができる。したがって、光電子
増倍管6は微弱な光を電気量に変換して出力することが
できる。
【0007】光電子増倍管6の出力信号は増幅されて判
定器8に入力される。判定器8は電気機器の故障に関す
る判定を行う。例えば所定のレベル以上に発光する部分
放電が入力された場合に、電気機器が異常であると判定
して判定器8が警報信号を出力し、表示器9に異常と表
示させることなどが行われる。
【0008】図11は従来の電気機器の故障監視装置の
異なる構成例を示すブロック図である。電気機器が遮光
容器1内に電気機器本体を収納し、螢光ファイバ30が
遮光容器1内に引き回されてある。螢光ファイバ30の
両端がそれぞれ貫通端子40A, 40Bを介して遮光
容器1外部の導光ファイバ50A, 50Bに接続され
ている。導光ファイバ50A, 50Bはそれぞれ光電
子増倍管60A, 60Bと増幅器70A, 70Bよ
りなる光電気変換器に接続されている。増幅器70A,
 70Bの出力側は判定器80を介して表示器90に接
続される構成となっている。
【0009】図11の構成が図9と異なる個所は、螢光
ファイバ30の両端から光信号が検出され、判定器80
がこの2つの信号を受けている点である。螢光ファイバ
30内を伝播する光信号は、一般に伝播距離とともにそ
のレベルが多少低下する。その低下の割合は、螢光ファ
イバ30の種類によってそれぞれ異なるが、例えば単位
メートルあたり数dB程度減衰する。したがって、発光
個所、すなわち電気機器の故障個所がより近い方の螢光
ファイバ端部からその光信号を検出した方が検出感度は
高くなる。図11の構成では螢光ファイバ30の両端部
から光信号を検出しているので、一方端からの光信号し
か検出していない図9の構成と比べると検出感度の点か
らは格段と優れている。さらに、判定器80が螢光ファ
イバ30の両端部からの出力信号レベルを比較すること
によって電気機器の故障個所の標定も可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の装置はパルス性の雑音が光電子増倍管の
光電面やダイノードから発生し、これが遮光容器内の発
光パルス検出に障害を及ぼすという問題点があった。
【0011】前述のように、光電子増倍管の光電面やダ
イノードは真空中に配されているので、一次電子の衝突
がなくともそれ自体からランダムにパルス性の熱電子が
放出されている。これは暗電流と呼ばれ、光電子増倍管
に光を与えなくとも、微小な暗電流パルスが常時 (数
秒〜数分間隔) 、不規則に陽極から出力されている。 この現象は従来から良く知られていることであり、光電
子増倍管は実用的にはこの暗電流パルスよりはるかにレ
ベルの高い領域で光電気変換用として使用されていた。 微弱な光を検出しようとして光電子増倍管の検出感度を
高めようとするときは、必ずこの暗電流パルスによる雑
音に悩まされていた。そのために、従来の電気機器の故
障監視装置は暗電流パルスに邪魔されない程度に検出感
度を下げて使用されていた。したがって、電気機器の故
障予知として重要な微弱な発光を検出することができな
かった。
【0012】熱電子放出なので光電子増倍管の温度を下
げると暗電流パルスの発生を抑制することができる。し
かし、−50℃程度に保持しても暗電流パルスの発生頻
度は減少するが、そのパルスのレベルはあまり変化しな
い。また、暗電流パルスの波形と部分放電パルスとの波
形とはそれ程差異は認められないので、波形から雑音を
除去しようとする方法も不可能である。
【0013】この発明の目的は、暗電流パルスによる雑
音を除去し、遮光容器内の発光の検出感度を高めること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、遮光容器内に収納された電気機
器から発生する部分放電または閃絡による発光を検出す
ることによって前記電気機器の故障を監視する故障監視
装置であって、前記遮光容器内に配されるとともに少な
くともその一方端が遮光容器の外部に引き出され、外径
側から中心軸に向かって貫通する光を検知し端部まで導
光する螢光ファイバと、この螢光ファイバの遮光容器外
部に引き出された端部から導出した光信号を2本の導光
ファイバに分岐させる光分岐器と、この導光ファイバの
それぞれに接続され光信号を電気信号に変換して出力す
る第1および第2の光電気変換器と、この2台の光電気
変換器が出力する電気信号をともに受け、この電気信号
が同時に入力したときにその電気信号を通過させる雑音
除去回路と、この雑音除去回路の出力信号を受け電気機
器の故障に関する判定をする判定器と、この判定器の出
力信号を受け故障の判定内容を表示する表示器とにより
構成されてなるものとする。
【0015】また、この発明によれば、遮光容器内に収
納された電気機器から発生する部分放電または閃絡によ
る発光を検出することによって前記電気機器の故障を監
視する故障監視装置であって、前記遮光容器内に配され
るとともにその両端部が遮光容器の外部に別々に引き出
され、外径側から中心軸に向かって貫通する光を検知し
て両端部までそれぞれ導光する螢光ファイバと、この螢
光ファイバの遮光容器外部に引き出された両端部のそれ
ぞれから導出した2つの光信号をそれぞれ電気信号に変
換して出力する第1および第2の光電気変換器と、この
2台の光電気変換器の出力側に設けられ、この2つの電
気信号が光信号の前記螢光ファイバ全長に亙る伝播時間
以内の時間差で入力したときのみ信号を出力させる雑音
除去回路と、この雑音除去回路の出力信号を受け電気機
器の故障に関する判定をする判定器と、この判定器の出
力信号を受け故障の判定内容を表示する表示器とにより
構成されてなるものとする。
【0016】さらに、この発明の方法によれば、遮光容
器内に収納された電気機器から発生する部分放電または
閃絡による発光を検出することによって前記電気機器の
故障を監視する方法であって、外径側から中心軸に向か
って貫通する光を検知して端部まで導光する螢光ファイ
バを前記遮光容器内に配するとともに少なくともその螢
光ファイバの一方端を遮光容器の外部に引き出すことに
よって、遮光容器内部の発光を光信号とし遮光容器の外
部に導光し、この光信号を光分岐器によって2本の導光
ファイバに分岐させ、この導光ファイバのそれぞれに接
続された第1および第2の光電気変換器によって前記光
分岐器で分岐された2つの光信号をそれぞれ電気信号に
変換し、雑音除去回路によってこの2つの電気信号が同
時に入力したときにのみその電気信号を通過させ、この
雑音除去回路の出力信号を判定器に入力させることによ
って電気機器の故障に関する判定を行わせ、この判定器
の判定内容を表示器によって表示させることとする。
【0017】さらに、この発明の方法によれば、遮光容
器内に収納された電気機器から発生する部分放電または
閃絡による発光を検出することによって前記電気機器の
故障を監視する方法であって、外径側から中心軸に向か
って貫通する光を検知して両端部までそれぞれ導光する
螢光ファイバを前記遮光容器内に配するとともに、その
螢光ファイバの両端部を遮光容器の外部に別々に引き出
すことによって、遮光容器内部の発光を2つの光信号と
して外部に導光し、この2つの光信号を第1および第2
の光電気変換器によってそれぞれ電気信号に変換し、雑
音除去回路によってこの2つの電気信号が光信号の前記
螢光ファイバ全長に亙る伝播時間以内の時間差であると
きにのみ信号を出力させ、この雑音除去回路の出力信号
を判定器に入力させることによって電気機器の故障に関
する判定を行わせ、この判定器の判定内容を表示器によ
って表示させることとする。
【0018】
【作用】この発明の構成によれば、螢光ファイバの遮光
容器外部に引き出された端部から導出した光信号を2本
の導光ファイバに分岐させる光分岐器を備え、この導光
ファイバのそれぞれに第1および第2の光電気変換器を
接続する。さらに、この2台の光電気変換器の出力する
電気信号をともに受けるとともに、この電気信号が同時
に入力したときにのみその電気信号を通過させる雑音除
去回路を設ける。この構成とすることによって、2台の
光電気変換器から発生するパルス性の雑音は、熱電子放
出に起因しているので滅多に同時に発生することはない
。第1および第2の光電気変換器がランダムにかつ独自
に雑音を発生しているだけである。したがって、雑音除
去回路は、熱電子放出によるパルスを雑音と判定し、光
電気変換器の出力する電気信号を決して通過させない。 一方、遮光容器内の発光による光信号は光分岐器を介し
て第1および第二の光電気変換器に同時に入力される。 したがって、雑音除去回路には、この2台の光電気変換
器の出力信号が同時に入力されるので、雑音除去回路が
入力信号を通過させ判別器に送る。そのために、雑音に
邪魔されないで遮光容器内の発光を感度よく検出するこ
とができる。
【0019】また、この発明の構成によれば、螢光ファ
イバの遮光容器外部に引き出された両端部のそれぞれか
ら導出した2つの光信号をそれぞれ電気信号に変換する
第1および第二の光電気変換器を設ける。さらに、この
2台の光電気変換器の出力信号が光信号の前記螢光ファ
イバ全長に亙る伝播時間以内の時間差で入力したときの
み信号を出力させる雑音除去回路を設ける。2台の光電
気変換器から発生する熱電子放出に起因するパルス性の
雑音が光信号の螢光ファイバ全長に亙る伝播時間という
極く短い期間に両方とも発生する確率は非常に小さい。 したがって、上記の構成とすることによって、雑音除去
回路は光電気変換器の雑音をほとんど出力しない。一方
、遮光容器内の発光による光信号は、螢光ファイバ内を
伝播するので、螢光ファイバの両端部に到達する2つの
光信号は互いに時間的にずれが生ずる。このずれ時間の
最大値は、螢光ファイバの端部付近で発光があった場合
を想定すると、光信号の光ファイバ全長に亙る伝播時間
に相当する。したがって、この光信号の時間差は前記伝
播時間以内なので、光信号が雑音除去回路に入力される
と必ず信号が出力され判別器に送られる。そのために、
雑音に邪魔されないで遮光容器内の発光を感度よく検出
することができる。
【0020】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。 図1はこの発明の実施例にかかる電気機器の故障監視装
置の構成を示すブロック図である。導光ファイバ5は光
信号を2本の導光ファイバ14A, 14Bに分岐させ
る光分岐器14に接続され、さらにこの導光ファイバ1
4A, 14Bはそれぞれ光電子増倍管6A, 6Bに
接続されている。また、この光電子増倍管6A, 6B
の出力側はそれぞれ増幅器7A, 7Bを介してパルス
発生器15A, 15Bのトリガ入力端側に接続され、
パルス発生器15A,15Bのパルス出力側はそれぞれ
アンド回路16の入力端側に接続されている。さらに、
アンド回路16の出力側はゲート回路17のゲート端子
に接続されている。ゲート回路17はその入力側が増幅
器7Aに接続され、その出力側は判定器8に接続されて
いる。それ以外の構成は、図9の従来の装置のそれと同
じであり、同じ部分には同一参照符号を用いることによ
り詳細な説明は省略する。
【0021】図1において、光分岐器14は一般に市販
されているものでよく、例えば導光ファイバを2股に分
岐させたもの、ハーフミラーや偏光プリズムによって2
方向に光を分けるものなとがある。この光分岐器14は
、受けた光信号を2つの同じレベルの光信号に分ける機
能を有するものであるならば、その方式はどのタイプで
あろうとも特定されない。図1の光電子増倍管6A, 
6Bと増幅器7A, 7Bとは光電気変換器を構成して
いる。また、パルス発生器15A, 15Bは、アンド
回路16およびゲート回路17は雑音除去回路を構成し
ている。
【0022】パルス発生器15A, 15Bは増幅器7
A, 7Bの出力信号をトリガとして方形波パルスを出
力するものである。その方形波パルスの時間幅は、判定
器8において電気機器の故障を判定する内容によって選
ぶことができる。例えば部分放電による光信号のピーク
値を計測する必要のある場合は、光信号のパルス波形に
おいて、各パルスの接続時間幅あるいは立ち上がりから
ピーク値が生ずるまでの時間より長くしておく。部分放
電による光信号の有無だけを計測する場合には、方形波
パルスの時間幅は極く短いものでよい。また、方形波パ
ルスの振幅はアンド回路16が動作可能となる大きさに
しておく。さらに、アンド回路16の出力信号はゲート
回路17がゲート動作できるものとする。
【0023】図2は図1の構成において部分放電の発光
が生じた場合の各部の出力信号のタイムチャートである
。縦軸は電気信号のレベルを示し、各信号の符号は図1
と合わせてある。遮光容器1内で部分放電の発光が生ず
ると、増幅器7A, 7Bからその発光強度に比例した
波形の電気的な信号7AS, 7BSが同時に出力され
る。それによって、パルス発生器15A, 15Bがパ
ルス幅Tを有する方形波なる信号15AS, 15BS
を同時に出力する。それに伴って、アンド回路16が信
号16S を出力するので、パルス幅Tの期間だけゲー
ト回路17のゲートが開き信号17S が出力される。 パルス発生器15A, 15Bが部分放電の発光パルス
の接続時間より長いパルス幅Tの方形波を出力するので
、ゲート回路17は、信号7AS の全波形を通過させ
信号17S を出力することができる。
【0024】図3は図1の構成において光電子増倍管の
雑音が生じた場合の各部の出力信号のタイムチャートで
ある。図2と同様に縦軸は電気信号のレベルを示し、各
信号の符号は図1と合わせてある。光電子増倍管6A,
 6Bからそれぞれ時刻t1 , t2に雑音が発生し
たとすると、増幅器7A, 7Bより信号7AS, 7
BSがそれぞれ時刻t1 , t2 に出力される。そ
れによって、パルス発生器15A, 15Bが信号15
AS, 15BSを出力する。しかし、アンド回路16
は同時に信号が入力されていないのでその信号16S 
は出力されない。それに伴って、ゲート回路17もゲー
トを開かないので、その信号17S も出力されない。 したがって、信号7AS, 7BSが雑音の場合は判定
器8は何の信号も出力されない。方形波のパルス幅Tを
時間差t2 −t1 より大きくすると、アンド回路1
6が信号を出力する。しかし、部分放電や雑音によるパ
ルスの接続時間は、通常マイクロ秒オーダ以下と極度に
短いので、パルス幅Tをその持続時間程度に選んでおけ
ば雑音が出力されることは滅多にない。
【0025】図4はこの発明の異なる実施例にかかる電
気機器の故障監視装置の構成を示すブロック図である。 増幅器70A, 70Bの出力側は波形成形回路18A
, 18Bを介してパルス発生器19A, 19Bのト
リガ入力端側に接続され、パルス発生器19A, 19
Bのパルス出力側はそれぞれアンド回路20の入力端側
に接続されている。さらに、アンド回路20の出力側は
ゲート回路21A, 21Bのゲート端子に接続されて
いる。ゲート回路21A, 21Bはその入力側が波形
成形回路18A,18Bにそれぞれ接続され、その出力
側がともに判定器80に接続されている。それ以外の構
成は、図11の従来の装置のそれと同じであり、同じ部
分には同一参照符号を用いることにより詳細な説明は省
略する。
【0026】図4において、パルス発生器19A, 1
9B、アンド回路20およびゲート回路21A, 21
Bは、それぞれ図1で構成されていたものと同じである
。波形成形回路18A, 18Bには後述でも触れるが
、■入力波形をピークホールドして出力する回路、ある
いは■入力波形の立ち上がり後に光信号の螢光ファイバ
30全長に亙る伝播時間以上遅れてピーク値が生ずる波
形に変換して出力する回路より構成される。■および■
の具体的回路構成としては公知のものがあり特定されな
い。例えば、■の場合は、一般のホールド回路を用いて
急峻に立ち上がるパルス波形をホールドすることができ
る。また、■の場合も、急峻に立ち上がるパルス波形を
同調増幅回路を介して特定の周波数に同調した高周波継
続信号に変換し、次いでこの高周波継続信号を検波, 
整流することによってピーク値が所定の時間遅れて生ず
る波形を得ることができる。
【0027】図4の光電子増倍管60A, 60Bと増
幅器70A,70Bとは光電気変換器を構成している。 また、波形成形回路18A, 18B、パルス発生回路
19A, 19B、アンド回路20およびゲート回路2
1A, 21Bは雑音除去回路を構成している。遮光容
器1内で部分放電が発光すると、その発光場所によって
は貫通端子40A, 40Bに到達する光信号のレベル
が異なることについては前述した。しかし、このレベル
の差以外に、光信号が貫通端子40A, 40Bに到達
する時間も互いに異なる。この理由は、光信号が螢光フ
ァイバ30を伝播する差異の伝播速度に起因する。螢光
ファイバ30の種類によっても多少異なるが、この伝播
速度は1メートルあたり約5ns程度である。したがっ
て、例えば螢光ファイバ30を20m引き回した場合に
、貫通端子40A, 40Bに到達する光信号は最大1
00 nsの時間差が生ずる可能性がある。図1の実施
例における雑音除去回路は信号が同時に入力する場合の
ものであるが、図4における雑音除去回路は、信号が最
大、螢光ファイバ30全長に亙る伝播時間τだけずれた
としても部分放電の発光によるものとして通過させる機
能を有するように構成されている。
【0028】図5は図4の構成が■の回路の波形成形回
路を備えた場合における部分放電の発光による各部の出
力信号のタイムチャートである。縦軸は電気信号のレベ
ルを示し、各信号の符号は図4と合わせてある。遮光容
器1内で部分放電の発光が生ずると、増幅器70A, 
70Bからその発光強度に比例した波形の電気的な信号
70AS,70BSが零から最大τの時間差で出力され
る。波形成形回路18A, 18Bは信号70AS,7
0BSをピークホールドして信号18AS, 18BS
 (一点鎖線) を出力する。この信号18AS, 1
8BSによって、パルス発生器19A, 19Bがτよ
り長い時間幅Tを有する方形波パルスなる信号19AS
, 19BSを出力する。 この信号19AS, 19BSは必ずオーバラップする
時間帯が存在する。したがって、アンド回路20はこの
オーバラップする時間帯だけ信号20S を出力し、ゲ
ート回路21A, 21Bのゲートを開く。波形成形回
路18A, 18Bの信号18AS, 18BSは、ピ
ーク値を保持したままそれぞれゲート回路21A, 2
1Bへに入力されるので、ゲート回路21A, 21B
の出力する信号21AS, 21BSはゲートを開いて
いる期間の時間幅を有する方形波パルスとなる。したが
って、判定器80は、部分放電の発光レベルを検知する
とともに、両者の信号のピーク値も比較することができ
る。
【0029】図6は図4の構成が■の回路の波形成形回
路を備えた場合における雑音発生時の各部の出力信号の
タイムチャートである。図5と同様に、縦軸は電気信号
のレベルを示し、各信号の符号は図4と合わせてある。 光電子増倍管60A, 60Bからそれぞれ時刻t1 
, t2 に雑音が発生したとすると、増幅器70A,
 70Bより信号70AS, 70BSが、また波形成
形回路18A, 18Bから信号18AS,18BS 
(一点鎖線) がそれぞれ時刻t1 , t2 に出力
される。 それによって、パルス発生器19A, 19Bが信号1
9AS, 19BSを出力する。しかし、アンド回路2
0は同時に信号が入力されていないのでその信号20S
 は出力されない。それに伴って、ゲート回路21A,
 21Bもゲートを開かないので、その信号21AS,
 21BSも出力されない。したがって、信号70AS
, 70BSが雑音の場合は判定器80は何の信号も出
力されない。方形波のパルス幅Tを時間差t2 −t1
 より大きくすると、アンド回路20が信号を出力する
。しかし、部分放電や雑音によるパルスの持続時間は、
通常マイクロ秒オーダ以下と極度に短いのでパルス幅T
をその持続時間程度に選んでおけば雑音が出力されるこ
とは滅多にない。
【0030】図7は図4の構成が■の回路の波形成形回
路を備えた場合における部分放電の発光による各部の出
力信号のタイムチャートである。縦軸は電気信号のレベ
ルを示し、各信号の符号は図4と合わせてある。遮光容
器1内で部分放電の発光が生ずると、増幅器70A, 
70Bからその発光強度に比例した波形の電気的な信号
70AS,70BSが零から最大τの時間差で出力され
る。波形成形回路18A, 18Bは信号70AS,7
0BSのピーク値がτ以上遅れて生ずる波形の信号18
AS, 18BS (一点鎖線) を出力する。この信
号18AS, 18BSによって、パルス発生器19A
, 19Bがτより長い時間幅Tを有する方形波パルス
なる信号19AS, 19BSを出力する。この信号1
9AS, 19BSは必ずオーバラップする時間帯が存
在する。したがって、アンド回路20はこのオーバラッ
プする時間帯だけ信号20S を出力し、ゲート回路2
1A, 21Bのゲートを開く。波形成形回路18A 
の信号18ASがピーク値を生ずる時間はゲート回路2
1A のゲートが必ず開いているので、このピーク値を
含めた波形がゲート回路21A の出力する信号21A
Sとなる。増幅器の出力信号は時間的に先に出力される
方が必ずそのレベルが大きい。その理由は、螢光ファイ
バ30内で、先に端部に到達する光信号の方はそれだけ
伝播距離が少ないためにレベルの減衰も小さいからであ
る。したがって、図7の場合は、先行している信号70
ASの方がレベルが必ず大きい。判定器80は信号70
ASのピーク値の大きい信号70ASを受けることによ
って、部分放電の発光のレベルを知ることができる。そ
れによって、電気機器の故障判定を行うことができる。 ただし、パルス発生器19A, 19Bの出力する方形
波パルスの時間幅を2τ以上にすることによって、図7
のように信号70AS, 70BSのいずれのピーク値
も含めた信号21AS, 21BSを判定器80が受け
取ることができる。
【0031】図8は図4の構成が■の回路の波形成形回
路を備えた場合における雑音発生時の各部の出力信号の
タイムチャートである。図7と同様に、縦軸は電気信号
のレベルを示し、各信号の符号は図4と合わせてある。 光電子増倍管60A, 60Bからそれぞれ時刻t1 
, t2 に雑音が発生したとすると、増幅器70A,
 70Bより信号70AS, 70BSが、また、波形
成形回路18A, 18Bから信号18AS, 18B
S (一点鎖線) がそれぞれ時刻t1 , t2 に
出力される。それによって、パルス発生器19A, 1
9Bが信号19AS, 19BSを出力する。しかし、
アンド回路20は同時に信号が入力されていないのでそ
の信号20S は出力されない。それに伴って、ゲート
回路21A, 21Bもゲートを開かないので、その信
号21AS, 21BSも出力されない。したがって、
信号70AS,70BSが雑音の場合は判定器80は何
の信号も出力されない。方形波のパルス幅Tを時間差t
2 −t1 より大きくすると、アンド回路20が信号
を出力する。しかし、部分放電や雑音によるパルスの持
続時間は、通常マイクロ秒オーダ以下と極度に短いので
、パルス幅Tをその持続時間程度に選んでおけば雑音が
出力されることは滅多にない。
【0032】なお、図1および図4の実施例は、光電気
変換器がいずれも光電子増倍管より構成されていたが、
光電子増倍管の代わりに、アバランシェ形のホトダイオ
ードが用いられた場合も、そのダイオードから発生する
雑音に対して、同様な構成とすることによって雑音を除
去することができる。
【0033】
【発明の効果】この発明は前述のように、螢光ファイバ
の遮光容器外部に引き出された端部から導出した光信号
を2本の導光ファイバに分岐させる光分岐器を備え、こ
の導光ファイバのそれぞれに第1および第2の光電気変
換器を接続する。さらに、この2台の光電気変換器の出
力する電気信号をともに受けるとともに、この電気信号
が同時に入力したときにのみその電気信号を通過させる
雑音除去回路を受ける。この構成とすることによって、
光電気変換器からの雑音を除去することができ、遮光容
器内の発光の検出感度を高めることができる。これによ
って、部分放電から発生する微弱な発光も検知すること
ができ、電気機器故障の早期発見が可能となった。
【0034】また、この発明は、螢光ファイバの遮光容
器外部に引き出された両端部のそれぞれから導出した2
つの光信号をそれぞれ電気信号に変換する第1および第
2の光電気変換器を設ける。さらに、この2台の光電気
変換器の出力信号が光信号の前記螢光ファイバ全長に亙
る伝播時間以内の時間差で入力したときのみ信号を出力
させる雑音除去回路を設ける。この構成とすることによ
って、螢光ファイバの両端から光信号を検出する場合に
、従来の装置と同様に2台の光電気変換器しか用いない
。したがって、光電気変換器からの雑音を除去すること
ができ、遮光容器内の発光の検出感度を高めることがで
きるとともに、経済的に有利な装置を提供することがで
きる。この装置によって、部分放電から発生する微弱な
発光も検知することができ、電気機器故障の早期発見が
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる電気機器の故障監視
装置の構成を示すブロック図
【図2】図1の構成における部分放電の発光が生じた場
合の各部の出力信号のタイムチャート
【図3】図1の構成における光電子増倍管の雑音が生じ
た場合の各部の出力信号のタイムチャート
【図4】この
発明の異なる実施例にかかる電気機器の故障監視装置の
構成を示すブロック図
【図5】図4の構成における部分放電の発光が生じた場
合の各部の出力信号のタイムチャート
【図6】図4の構成における光電子増倍管の雑音が生じ
た場合の各部の出力信号のタイムチャート
【図7】図4
の異なる構成における部分放電の発光が生じた場合の各
部の出力信号のタイムチャート
【図8】図4の異なる構
成における光電子増倍管の雑音が生じた場合の各部の出
力信号のタイムチャート
【図9】従来の電気機器の故障
監視装置の構成例を示すブロック図
【図10】螢光ファイバの軸に平行な方向の断面図
【図
11】従来の異なる電気機器の故障監視装置の構成例を
示すブロック図
【符号の説明】
1    遮光容器 2    電気機器本体 3    螢光ファイバ 30    螢光ファイバ 4    貫通端子 40A  貫通端子 40B  貫通端子 5    導光ファイバ 50A  導光ファイバ 50B  導光ファイバ 14A  導光ファイバ 14B  導光ファイバ 6A  光電子増倍管 6B  光電子増倍管 60A  光電子増倍管 60B  光電子増倍管 7A  増幅器 7B  増幅器 70A  増幅器 70B  増幅器 14    光分岐器 15A  パルス発生器 15B  パルス発生器 19A  パルス発生器 19B  パルス発生器 16    アンド回路 20    アンド回路 17    ゲート回路 21A  ゲート回路 21B  ゲート回路 18A  波形成形回路 18B  波形成形回路 8    判定器 9    表示器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮光容器内に収納された電気機器から発生
    する部分放電または閃絡による発光を検出することによ
    って前記電気機器の故障を監視する故障監視装置であっ
    て、前記遮光容器内に配されるとともに少なくともその
    一方端が遮光容器の外部に引き出され、外径側から中心
    軸に向かって貫通する光を検知し端部まで導光する螢光
    ファイバと、この螢光ファイバの遮光容器外部に引き出
    された端部から導出した光信号を2本の導光ファイバに
    分岐させる光分岐器と、この導光ファイバのそれぞれに
    接続され光信号を電気信号に変換して出力する第1およ
    び第2の光電気変換器と、この2台の光電気変換器が出
    力する電気信号をともに受け、この電気信号が同時に入
    力したときにのみその電気信号を通過させる雑音除去回
    路と、この雑音除去回路の出力信号を受け電気機器の故
    障に関する判定をする判定器と、この判定器の出力信号
    を受け故障の判定内容を表示する表示器とにより構成さ
    れてなることを特徴とする電気機器の故障監視装置。
  2. 【請求項2】遮光容器内に収納された電気機器から発生
    する部分放電または閃絡による発光を検出することによ
    って前記電気機器の故障を監視する故障監視装置であっ
    て、前記遮光容器内に配されるとともにその両端部が遮
    光容器の外部に別々に引き出され、外径側から中心軸に
    向かって貫通する光を検知して両端部までそれぞれ導光
    する螢光ファイバと、この螢光ファイバの遮光容器外部
    に引き出された両端部のそれぞれから導出した2つの光
    信号をそれぞれ電気信号に変換して出力する第1および
    第2の光電気変換器と、この2台の光電気変換器の出力
    側に設けられ、この2つの電気信号が光信号の前記螢光
    ファイバ全長に亙る伝播時間以内の時間差で入力したと
    きのみ信号を出力させる雑音除去回路と、この雑音除去
    回路の出力信号を受け電気機器の故障に関する判定をす
    る判定器と、この判定器の出力信号を受け故障の判定内
    容を表示する表示器とにより構成されてなることを特徴
    とする電気機器の故障監視装置。
  3. 【請求項3】遮光容器内に収納された電気機器から発生
    する部分放電または閃絡による発光を検出することによ
    って前記電気機器の故障を監視する方法であって、外径
    側から中心軸に向かって貫通する光を検知して端部まで
    導光する螢光ファイバを前記遮光容器内に配するととも
    に少なくともその螢光ファイバの一方端を遮光容器の外
    部に引き出すことによって、遮光容器内部の発光を光信
    号とし遮光容器の外部に導光し、この光信号を光分岐器
    によって2本の導光ファイバに分岐させ、この導光ファ
    イバのそれぞれに接続された第1および第2の光電気変
    換器によって前記光分岐器で分岐された2つの光信号を
    それぞれ電気信号に変換し、雑音除去回路によってこの
    2つの電気信号が同時に入力したときにのみその電気信
    号を通過させ、この雑音除去回路の出力信号を判定器に
    入力させることによって電気機器の故障に関する判定を
    行わせ、この判定器の判定内容を表示器によって表示さ
    せることを特徴とする電気機器の故障監視方法。
  4. 【請求項4】遮光容器内に収納された電気機器から発生
    する部分放電または閃絡による発光を検出することによ
    って前記電気機器の故障を監視する方法であって、外径
    側から中心軸に向かって貫通する光を検知して両端部ま
    でそれぞれ導光する螢光ファイバを前記遮光容器内に配
    するとともに、その螢光ファイバの両端部を遮光容器の
    外部に別々に引き出すことによって、遮光容器内部の発
    光を2つの光信号として外部に導光し、この2つの光信
    号を第1および第2の光電気変換器によってそれぞれ電
    気信号に変換し、雑音除去回路によってこの2つの電気
    信号が光信号の前記螢光ファイバ全長に亙る伝播時間以
    内の時間差であるときにのみ信号を出力させ、この雑音
    除去回路の出力信号を判定器に入力させることによって
    電気機器の故障に関する判定を行わせ、この判定器の判
    定内容を表示器によって表示させることを特徴とする電
    気機器の故障監視方法。
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