JPH04338593A - 画像記録体 - Google Patents

画像記録体

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JPH04338593A
JPH04338593A JP3110231A JP11023191A JPH04338593A JP H04338593 A JPH04338593 A JP H04338593A JP 3110231 A JP3110231 A JP 3110231A JP 11023191 A JP11023191 A JP 11023191A JP H04338593 A JPH04338593 A JP H04338593A
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JP3110231A
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English (en)
Inventor
Atsushi Nakajima
厚志 仲島
Tomonori Kawamura
朋紀 河村
Shigehiro Kitamura
繁寛 北村
Kunihiro Koshizuka
国博 腰塚
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は画像記録体に関し、さら
に詳しくは、偽造変造のおそれのない画像記録体、すな
わち優れた改竄防止性を有する画像記録体に関する。 【0002】 【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、身
分証明書、運転免許証、会員証等に多くのIDカードが
使用されている。IDカードには通常、カード所持者を
確認するための人物画像と、各種の記載事項とがある。 人物画像は、通常、濃淡画像で形成されているので、階
調情報含有画像とすることができる。各種の記載事項と
は、例えば身分証明書においては、例えば本人の住所、
氏名、生年月日、所属部署、有効年月日等であり、運転
免許証においては、例えば本人の生年月日、氏名、免許
証番号、免許種別等である。これらの記載事項は、文字
、数字あるいは記号等で記載されているので、文字、数
字あるいは記号等を文字情報含有画像とすることができ
る。 【0003】近年、美麗な画像が簡易に形成することが
できるという理由から、昇華型熱転写方式により階調画
像を形成してなるIDカ−ドが出現している。この昇華
型熱転写方式とは、一般に、支持体上に受像層を形成し
てなる受像シ−トの受像層と、昇華性色素を含有するイ
ンク層を支持体上に有するインクシ−トのインク層とを
重ね合わせ、イメ−ジワイズに加熱することにより、前
記受像層に昇華性色素を拡散移動させ、もって受像層中
に、たとえば人物顔画像等の階調画像を形成する方法を
言う。 【0004】ところで、IDカードにおいて重要なこと
は、IDカードの偽造あるいは変造が絶対的に防止され
ねばならないことである。IDカードにつき、何故に偽
造変造がなされてはならないのかその理由は説明を要し
ない程明らかである。しかしながら、前述のように支持
体と昇華型熱転写方式により階調画像を形成した受像層
とからなるIDカ−ドは、階調画像を形成した領域を切
り取り、そこへ別に調製した階調画像領域をはめ込むこ
とにより、簡単に偽造変造されてしまう。 【0005】そこで、IDカ−ドにおいては、階調画像
を有する受像層が何らかの方法により切り取られたりし
ないようにして、IDカ−ドの偽造変造を防止しなけれ
ばならない。IDカ−ドにおける階調画像を保護し、そ
の偽造変造を防止するために、従来では、IDカ−ドの
表面に透明シ−トをラミネ−トする方法(特開平1−1
80391号公報参照)が、提案されている。 【0006】しかしながら、昇華型熱転写方式で受像層
に形成された階調画像を有するIDカ−ドに透明シ−ト
をラミネ−トしても、受像層自体がたとえば熱可塑性樹
脂シ−トであり、また透明シ−トも熱可塑性樹脂シ−ト
であるから、受像層と透明シ−トとが容易に剥離するこ
とができ、透明シ−トを剥離した後に階調画像領域を切
り取り、そこへ偽造した階調画像領域をはめ込み、次い
で再び透明シ−トでラミネ−トすることにより、容易に
IDカ−ドの偽造が行なわれてしまう。 【0007】したがって、単純な透明シ−トをラミネ−
トする方法では、偽造変造を完全に防止することはでき
ない。また、ホログラム層をIDカ−ドに形成する方法
も、IDカ−ドの改竄防止に有効であるとされている(
特開平2−212193号公報)。 【0008】この方法は改竄が出来ないように、立体像
が再生されるホログラムによってIDカ−ドを特徴ずけ
ようとするものであるが、従来ではこのホログラム層が
工程簡略化のため受像層の下に形成されるので、受像層
に形成された画像が容易に改竄される恐れが残されてい
る。IDカ−ドの性質上、顔写真は絶対に変造されては
ならないものである。また、自動車免許証は一定の公的
機関のみから発行されるものであって、決して前記公的
機関以外によって自由に作成されたり、偽造されてはな
らないものである。 【0009】こうしたIDカ−ドを初めとする各種画像
記録カ−ドについては、偽造変造を完全に防止すること
のできる技術の開発が、今や重要な課題の一つとなって
いる。本発明は上記の事情に基いてなされたものである
。本発明の目的は、前記問題点を解決し、優れた改竄防
止性を有する画像記録体を提供することにある。 【0010】 【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の発明は、感熱転写方式により画
像が形成された基材と、前記基材における画像形成面上
に積層されるとともに、凹凸である透明保護層とを有す
ることを特徴とする画像記録体であり、また請求項2に
記載の発明は、感熱転写方式により画像が形成された基
材と、前記基材における画像形成面上に積層されるホロ
グラム層とを有することを特徴とする画像記録体である
。 【0011】図1は本発明の一実施態様である画像記録
体を示すもので、この画像記録体は支持体1aの片面に
受像層1bを設けてなる基材1を有する。そして、その
受像層1bの所定表面に、昇華型熱転写方式により階調
情報含有画像3および溶融型熱転写方式または昇華型熱
転写方式により文字情報含有画像2がそれぞれ形成され
ており、階調情報含有画像層3および文字情報含有画像
2を含む受像層1b上には透明保護層4が形成されてお
り、さらに基材1の反対側の面には筆記層5が設けられ
ている。そして、透明保護層4の表面は凸凹6が形成さ
れている。 【0012】図2は本発明の他の実施態様である画像記
録体を示すもので、この画像記録体は支持体1aの片面
に受像層1bを設けてなる基材1を有する。そして、受
像層1bの所定表面に、昇華型熱転写方式により階調情
報含有画像3および溶融型熱転写方式により文字情報含
有画像2がそれぞれ形成されている。さらに、これらの
画像層を形成した受像層1bの表面には、接着層6を介
してホログラム形成層[ホログラム層(レリ−フ層))
/薄膜反射層]7が形成され、このホログラム形成層7
の上に透明保護層4aが形成されている。 【0013】なお、図1および図2は、本発明の好まし
い実施態様の画像記録体を示すもので、本発明はそれら
に限定されない。以下、前記二つの実施態様を含めて、
基材、階調情報含有画像、文字情報含有画像、ホログラ
ム層、透明保護層、その他について、順に詳細に説明す
る。A.基材本発明における好適な基材としては、画像
記録体を製造するに際して、少なくとも昇華型熱転写方
式による階調情報含有画像と溶融型熱転写方式または昇
華型熱転写方式による文字情報含有画像とを共に形成す
ることができ、そしてたとえばカードとして使用するに
耐える一定の強度、剛性等の機械的強度を有する限り、
特に制限はない。 【0014】カードとして使用する場合、その機械的強
度を維持するために同種あるいは異種のシートを積層し
てなる基材を使用することもできる。さらには、視認可
能な層に、同種のカードに共通の情報を印刷してなる基
材を使用することも可能であり、また、カードそのもの
の偽造・変造を防止する対策として、透かしを入れるな
どの、物理的手段による確認可能な偽造防止用特殊加工
を施してなる基材を使用することも可能である。 【0015】基材の一般的な構成としては、支持体上に
受像層を積層してなる基材を挙げることができる。この
場合、受像層は支持体の片面あるいは両面に設けてもよ
く、また支持体の全面に設けてもよく、あるいは所望の
部分のみに設けてもよい。また、この受像層としてはた
とえば図3に示すように階調情報含有画像3および文字
情報含有画像2を形成する場合に、昇華性色素を良好に
受容することができるように調製された第1の受像層1
cと、熱溶融性インクを良好に接着することのできるよ
うに調製された第2の受像層1dとを、支持体1aの所
定の面上にそれぞれ区別して設けてもよい。 【0016】もっとも、通常は製造工程を簡略化したり
、応用性を高めるために階調情報含有画像および文字情
報含有画像の双方を良好に形成することができるように
調製された受像層が好ましい。また、本発明における基
材の他の態様として、支持体自体が階調情報含有画像と
文字情報含有画像とを好適に形成することのできる材質
で形成されているときには、この支持体自体を基材とす
ることもできる。この場合、支持体は、昇華性色素を受
容する受像層となっている。 【0017】本発明に用いる基材の形状としては特に制
限はなく、種々のサイズおよび種々の形態(シ−ト状の
ものやブロック状のものなど)を挙げることができる。 たとえば、カ−ド類を作製する場合には、予めそのカ−
ドサイズに加工された形状の基材を用いてもよく、ある
いは本発明の画像記録体の製造工程のいずれかの時点に
おいて、基材原反を所望のカ−ドサイズに切断してよい
。 【0018】なお、前記基材には、必要に応じてエンボ
ス、サイン、ICメモリ−、光メモリ−、磁気記録層、
他の印刷等が設けられていてもよい。これらは、本発明
の画像記録体の製造工程のいずれかの時点(たとえば、
前記透明保護層を形成後など)において、さらには製造
後に設けることが可能である。また、白抜け防止、感度
向上のために例えば特開昭60−236794号公報、
特開昭61−258793号公報に記載されたように、
支持体の表面にクッション層あるいは断熱材層を設けて
も良い。次に、支持体および受像層について詳述する。 【0019】(A.1)支持体 支持体としては、たとえば紙、コート紙、および合成紙
(ポリプロピレン、ポリスチレンもしくは、それらを紙
とはり合せた複合材料)等の各種紙類、白色の塩化ビニ
ル系樹脂シート、白色のポリエチレンテレフタレートベ
ースフィルム、透明のポリエチレンテレフタレートベー
スフィルム、ポリエチレンナフタレート、ABS、AS
、PP、PSベースフィルム等の各種プラスチックフィ
ルムないしシート、各種の金属で形成されたフィルムな
いしシート、各種のセラミックス類で形成されたフィル
ムないしシート等を挙げることができる。 【0020】支持体中には、後の工程で形成される画像
の鮮明性を高めるために、予め白色顔料たとえばチタン
ホワイト、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム
、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム等が添加さ
れているのが好ましい。さらにまた、画像記録体を自動
車免許証等のIDカードとするのであれば、支持体を、
前記白色顔料と後述する塩化ビニル系樹脂との組成物か
らなるシートもしくはフィルムで構成するのが一般的で
ある。 【0021】基材を支持体と受像層との積層体として形
成するときには、その支持体の厚みは通常100〜1,
000μm、好ましくは100〜800μmである。支
持体の厚みは通常100〜1,000μm、好ましくは
200〜800μmである。前記支持体には必要に応じ
てエンボス、サイン、ICメモリ−、光メモリ−、磁気
記録層、他の印刷等を設けることができる。 【0022】(A.2)受像層 前記支持体の表面に形成する受像層は、バインダーと各
種の添加剤とで形成することができる。また、場合によ
っては受像層をバインダーのみから形成することもでき
る。 −バインダー 受像層のバインダーとしては、通常に知られている昇華
型感熱転写記録用のバインダーを適宜に用いることがで
きる。主なバインダーとしては、塩化ビニル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル
系樹脂、各種の耐熱性樹脂などさまざまのバインダーを
使用することができる。 【0023】ただし、本発明によって形成される画像に
つき、実際的要求(たとえば発行されるIDカードに所
定の耐熱性が要求されるなど)が存在するのであれば、
そのような要求項目を満たすようにバインダーの種類あ
るいは組み合わせを考慮することが必要になる。画像の
耐熱性を例にすると、60℃以上の耐熱性が要求される
のであれば、昇華性色素のにじみを考慮して、Tgが6
0℃以上であるバインダーを使用するのが好ましい。 【0024】バインダーの種類の選択は任意であるが、
画像保存性などの点において、塩化ビニル系樹脂が好ま
しい。ポリ塩化ビニル単体は自己支持性の受像層とする
ことができ、非常に実用的である。また前記塩化ビニル
系樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂のほかに塩化ビニ
ル共重合体とを挙げることができる。この塩化ビニル共
重合体としては、塩化ビニルをモノマーユニットとして
50モル%以上の割合で含有する塩化ビニルと他のコモ
ノマーとの共重合体を挙げることができる。 【0025】前記他のコモノマーとしては、たとえば酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、や酢酸ビニル、牛脂酸
ビニルなどの脂肪酸のビニルエステル類、アクリル酸、
メタクリル酸、アクリル酸メチル、メタアクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタアクリル酸−2−ヒドロキ
シエチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル等のアクリ
ル酸もしくはメタアクリル酸およびそのアルキルエステ
ル類、マレイン酸、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジ
ブチル、マレイン酸ジオクチルなどのマレイン酸および
そのアルキルアルキルエステル類、メチルビニルエーテ
ル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、ラウリルビニ
ルエーテル、パルミチルビニルエーテル、ステアリルビ
ニルエーテルなどのアルキルビニルエーテル等を挙げる
ことができる。さらに、前記コモノマーとして、エチレ
ン、プロピレン、アクリロニトリル、メタアクリロニト
リル、スチレン、クロロスチレン、イタコン酸およびそ
のアルキルエステル類、クロトン酸およびそのアルキル
エステル類、ジクロロエチレン、トリフロロエチレンな
どの他ハロゲン化オレフィン類、シクロペンテン等のシ
クロオレフィン類、アコニット酸エステル類、ビニルベ
ンゾエート、ベンゾイルビニルエーテル等を挙げること
ができる。 【0026】塩化ビニル共重合体は、ブロック共重合体
、グラフト共重合体、交互共重合体、ランダム共重合体
の何れであっても良い。また、場合によっては、シリコ
ン化合物などの剥離機能を有するものとの共重合体であ
っても良い。前記塩化ビニル系樹脂の他に、ポリエステ
ル系樹脂も昇華型感熱転写用の受像層として好適に用い
ることができる。 【0027】本発明に使用することのできるポリエステ
ル系樹脂としては、特開昭58−188695号公報、
特開昭62−244696号公報に記載されている化合
物を挙げることができる。また、ポリカーボネート系樹
脂もバインダーとして使用することができ、たとえば、
特開昭62−169694号公報に記載の各種の化合物
を使用することができる。 【0028】−金属イオン含有化合物−階調情報含有画
像を形成するための熱拡散性色素が後述するように金属
イオンとキレートを形成する化合物であると、受像層中
に金属イオン含有化合物を含有させておくことにより定
着性の良好な階調情報含有画像を形成することができる
。受像層に前記金属イオン含有化合物を含有させる場合
、この金属イオン含有化合物を構成する金属イオンとし
ては、周期律表の第I〜第VIII族に属する2価およ
び多価の金属が挙げられるが、中でもAl、Co、Cr
、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Sn、Tiお
よびZnが好ましく、特にNi、Cu、Co、Crおよ
びZnが好ましい。 【0029】これらの金属イオンを含有する化合物とし
ては、該金属の無機または有機の塩および該金属の錯体
が好ましい。具体例を挙げると、Ni2+、Cu2+、
Co2+、Cr2+およびZn2+を含有した下記一般
式で表される錯体が好ましく用いられる。 【0030】 [M(Q1 )k (Q2 )m (Q3 )n ]p
+p(L− )ただし、式中Mは金属イオンを表し、Q
1 、Q2 、Q3 は各々Mで表される金属イオンと
配位結合可能な配位化合物を表し、これらの配位化合物
としては例えば「キレート化学(5)(南江堂)」に記
載されている配位化合物から選択することができる。特
に好ましくは、金属と配位結合する少なくとも一個のア
ミノ基を有する配位化合物を挙げることができ、更に具
体的には、エチレンジアミンおよびその誘導体、グリシ
ンアミドおよびその誘導体、ピコリンアミドおよびその
誘導体が挙げられる。 【0031】Lは錯体を形成しうる対アニオンであり、
Cr、SO4、ClO4 等の無機化合物アニオンやベ
ンゼンスルホン酸誘導体、アルキルスルホン酸誘導体等
の有機化合物アニオンが挙げられるが、特に好ましくは
テトラフェニルホウ素アニオンおよびその誘導体、なら
びにアルキルベンゼンスルホン酸アニオンおよびその誘
導体である。kは1、2または3の整数を表し、mは1
、2または0を表し、nは1または0を表すが、これら
は前記一般式で表される錯体が4座配位か、6座配位か
によって決定されるか、あるいはQ1 、Q2 、Q3
 の配位子の数によって決定される。pは1、2または
3を表す。 【0032】この種の金属イオン含有化合物としては、
米国特許第4,987,049号明細書に例示されたも
のを挙げることができる。金属イオン含有化合物の添加
量は、受像層に対して、0.5〜20g/m2 が好ま
しく、1〜10g/m2 がより好ましい。 【0033】−添加剤− 受像層には、剥離剤、酸化防止剤、UV吸収剤、光安定
剤、フィラー(無機微粒子、有機樹脂粒子)、顔料を添
加しても良い。また増感剤として可塑剤、熱溶剤などを
添加しても良い。剥離剤は、後述する昇華型感熱転写用
インクシートと受像層との剥離性を向上させることがで
きる。 【0034】このような剥離剤としては、シリコーンオ
イル(シリコーン樹脂と称されるものも含む。);ポリ
エチレンワックス、アミドワックス、テフロンパウダー
等の固型ワックス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活
性剤等が挙げられ、中でも変性シリコーンポリマーが好
ましい。変性シリコンポリマーとしては、ポリエステル
変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性ポリエステ
ル樹脂)、アクリル変性シリコン樹脂(もしくは、シリ
コン変性アクリル樹脂)、ウレタン変性シリコン樹脂(
もしくは、シリコン変性ウレタン樹脂)、セルロース変
性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性セルロース樹
脂)、アルキッド変性シリコン樹脂(もしくは、シリコ
ン変性アルキッド樹脂)、エポキシ変性シリコン樹脂(
もしくは、シリコン変性エポキシ樹脂)などを挙げるこ
とができる。 【0035】また、受像層の表面の一部に、上記剥離剤
を適当な溶媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾
燥させる等によって剥離剤層を設けることもできる。な
お、シリコーンなどの剥離剤は保護層との接着性を考慮
し、全然使用しないかあるいはできるだけ少量添加する
ことが好ましい。次に前記酸化防止剤としては、特開昭
59−182785号、同60−130735号、特開
平1−127387号公報等に記載の酸化防止剤、およ
び写真その他の画像記録材料における画像耐久性を改善
するものとして公知の化合物を挙げることができる。 【0036】前記UV吸収剤および光安定剤としては、
特開昭59−158287号、同63−74686号、
同63−145089号、同59−196292号、同
62−229594号、63−122596号、同61
−283595号、特開平1−204788号などの公
報に記載の化合物、および写真その他の画像記録材料に
おける画像耐久性を改善するものとして公知の化合物を
挙げることができる。 【0037】前記フィラーとしては、無機微粒子や有機
樹脂粒子を挙げることができる。この無機微粒子として
はシリカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土
、活性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機微粒
子としてはフッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アク
リル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げる
ことができる。これらの無機・有機樹脂粒子は比重によ
り異なるが、0.1〜70重量%の添加が好ましい。 前記顔料としては、代表例としてチタンホワイト、炭酸
カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク
、クレー、カオリン、活性白土、酸性白土などを挙げる
ことができる。 【0038】前記可塑剤としてはフタル酸エステル類(
例えばフタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸
ジオクチル、フタル酸ジデシルなど)、トリメリット酸
エステル類(例えばトリメリット酸オクチルエステル、
トリメリット酸イソノニルエステル、トリメリット酸イ
ソデソルエステルなど)、ピロメリット酸オクチルエス
テルなどのピロメリット酸エステル類、アジピン酸エス
テル類(アジピン酸ジオクチル、アジピン酸メチルラウ
リル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸
エチルラウリルなど)、その他オレイン酸エステル類、
コハク酸エステル類、マレイン酸エステル類、セバチン
酸エステル類、クエン酸エステル類、エポキシ化大豆油
、エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸エポキシ
類、さらには、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジ
ルなどの正リン酸エステル類、トリフェニルホスファイ
ト、トリス・トリデシルホスファイト、ジブチル・ハイ
ドロジエン・ホスファイトなどの亜燐酸エステル類、エ
チルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチ
ルグリコレートなどのグリコールエステル類などが挙げ
られる。なお、可塑剤の過度の添加は画像の保存性を劣
化させるので、可塑剤の添加量は、通常、受像層におけ
るバインダーに対して0.1〜30重量%の範囲である
。 【0039】(A.3)筆記層 支持体の受像層形成面とは反対側の表面に、筆記層を形
成しても良い。この画像記録体を自動車免許証等のID
カードとする場合には、筆記層を設けることが特に好ま
しい。筆記層を形成しておくと、そのIDカードに種々
の情報を筆記することができて便利であるからである。 本発明における筆記層に関する説明は、特開平1−20
5155号公報の第4頁右上欄第14行から第4頁右下
欄第2行までに記載の「書き込み層」に関する説明をも
って代え、その詳細な説明を省略する。 【0040】(A.4)受像層の形成 本発明における受像層は、受像層を形成する成分を溶媒
に分散あるいは溶解してなる受像層用塗工液を調製し、
その受像層用塗工液を前記支持体の表面に塗布し、乾燥
する塗工法によって製造することができる。また、前記
受像層を形成する成分を有する混合物を溶融押出し、支
持体の表面にラミネートするラミネート法等によっても
製造することができる。前記塗工法に用いる溶媒として
は、水、アルコール、メチルエチルケトン、トルエン、
ジオキサン、シクロヘキサノンなど、従来から公知の溶
媒を挙げることができる。 【0041】前記ラミネート法を採用するときには、共
押出法を採用することもできる。受像層は、支持体の表
面全面に渡って形成されていても良いし、また支持体の
表面の一部に形成されていても良い。支持体の表面に形
成される受像層の厚みは、一般に2〜50μm、好まし
くは3〜20μm程度である。一方、受像層が自己支持
性であるが故に受像層そのものが支持体である場合には
、受像層の厚みは60〜200μm、好ましくは90μ
m〜150μm程度である。なお、この感熱転写記録用
受像シートにおいては、感熱転写記録用インクシートの
インク層との融着防止をより効果的にするため、受像層
の表面に剥離剤(前記シリコン樹脂、変性シリコン樹脂
、シリコンオイル膜またはその硬化体)を含有する剥離
層がさらに積層されていても良い。 【0042】この剥離層の厚みは、通常0.03〜2.
0μmである。また、本発明においては、支持体と受像
層との間にクッション層あるいはバリヤー層を設けるこ
ともできる。クッション層を設けると、ノイズが少なく
て、画像情報に対応した画像を再現性良く転写記録する
ことができる。 【0043】クッション層を構成する材質としては例え
ばウレタン樹脂、アクリル樹脂、エチレン系樹脂、ブタ
ジエンラバー、エポキシ樹脂等が挙げられる。クッショ
ン層の厚さは通常、1〜50μm、好ましくは3〜30
umである。バリヤー層を設けると色素の支持体への拡
散が防げ、支持体内での色素の滲みなどを防止すること
ができる。バリヤー層を構成する材質としては例えばゼ
ラチン、カゼインなどの親水性バインダー、Tgの高い
ポリマーなどが挙げられる。さらに、後述するように受
像層の表面にホログラム層を形成する場合には、受像層
とホログラム層との間に接着層を設けることが好ましい
。 【0044】B.階調情報含有画像 ここで言う階調情報含有画像は、昇華性色素で形成する
ことができる。昇華性色素により形成される画像の多く
は、単色あるいは多色の諧調性を有する。そして、この
画像記録体が自動者免許証のようなIDカードであると
きには、この階調情報含有画像は人物像であることが多
い。もっとも、この画像記録体がテレホンカード等のプ
リペイドカード、名刺、広告用チラシである場合には、
この階調情報含有画像は人物像に限らず風景、絵画、抽
象模様であっても良い。 【0045】この階調情報含有画像は、後述する昇華型
熱転写記録用インクシートを用いて後述する画像形成方
法により前記受像層に形成される。 (B.1)昇華型熱転写記録用インクシート昇華型熱転
写記録用インクシートは、支持体とその上に形成された
昇華性色素含有インク層とで構成することができる。 (B.1.1)昇華性色素含有インク層上記昇華性色素
含有インク層は、基本的に昇華性色素とバインダーとを
含有する。 【0046】(B.1.1.1)昇華性色素昇華性色素
としては、従来から公知の昇華性色素を用いることがで
きる。この昇華性色素としては、たとえばシアン色素、
マゼンタ色素、イエロー色素を挙げることができる。前
記シアン色素としては、特開昭59−78896号、同
59−227948号、同60−24966号、同60
−53563号、同60−130735号、同60−1
31292号、同60−239289号、同61−19
396号、同61−22993号、同61−31292
号、同61−31467号、同61−35994号、同
61−49893号、同61−148269号、同62
−191191号、同63−91288号、同63−9
1287号、同63−290793号等の各公報に記載
されているナフトキノン系色素、アントラキノン系色素
、アゾメチン系色素等が挙げられる。 【0047】前記マゼンタ色素としては、特開昭59−
78896号、特開昭60−30392号、特開昭60
−30394号、特開昭60−253595号、特開昭
61−262190号、特開昭63−5992号、特開
昭63−205288号、特開昭64−159号、特開
昭64−63194号等の各公報に記載されているアン
トラキノン系色素、アゾ色素、アゾメチン系色素等が挙
げられる。イエロー色素としては、特開昭59−788
96号、特開昭60−27594号、特開昭60−31
560号、特開昭60−53565号、特開昭61−1
2394号、特開昭63−122594号等の各公報に
記載されているメチン系色素、アゾ系色素、キノフタロ
ン系色素、アントライソチアゾール系色素が挙げられる
。 【0048】また、昇華性色素として特に好ましいのは
、開鎖型または閉鎖型の活性メチレン基を有する化合物
とp−フェニレンジアミン誘導体の酸化体またはp−ア
ミノフェノール誘導体の酸化体とのカップリング反応に
より得られるアゾメチン色素、およびフェノールまたは
ナフトール誘導体またはp−フェニレンジアミン誘導体
の酸化体またはp−アミノフェノール誘導体の酸化体の
とのカップリング反応により得られるインドアニリン色
素である。 【0049】インク層に含有される昇華性色素は、形成
しようとする画像が単色であるならば、イエロー色素、
マゼンタ色素、およびシアン色素の何れであっても良い
。また、形成しようとする画像の色調によっては、前記
三種の色素のいずれか二種以上もしくは他の昇華性色素
を含んでいても良い。本発明において、受像層が金属イ
オン含有化合物を含有する場合は、この金属イオン含有
化合物と反応して少なくとも2座のキレートを形成する
ことができる昇華性色素を用いることが好ましく、特に
化1で示される昇華性色素を用いることが好ましい。 【0050】 【化1】 【0051】式中、X1 は少なくとも一つの環が5〜
7個の原子から構成される芳香族の炭素環または複素環
を完成するのに必要な原子の集まりを表わし、かつアゾ
結合に結合する炭素原子の隣接位の少なくとも一つは窒
素原子またはキレート化基で置換された炭素原子である
。 また、X2 は少なくとも一つの環が5〜7個の原子か
ら構成される芳香族複素環または芳香族炭素環を表わし
、Gはキレート化基を表わす。このような色素の具体例
としては、たとえば特開昭59−78893号、同59
−109349号等に記載されている。前記昇華性色素
の使用量は、通常、支持体1m2 当たり0.2〜10
g、好ましくは0.3〜3gである。 【0052】(B.1.1.2)バインダ−昇華性色素
含有インク層用のバインダーとしてはセルロース付加物
、セルロースエステル等のセルロース系樹脂;ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセ
トアセタール、ポリビニルブチラール等のポリビニルア
セタ−ル樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル
、ポリアクリルアミド、スチレン系樹脂、ポリ(メタ)
アクリル酸系エステル、ポリ(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸共重合体樹脂などのビニル系樹脂などの
ビニル系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノマー樹脂、オレフ
ィン系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。 【0053】これらの樹脂のうちでも耐酸性の優れたポ
リビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタールある
いはセルロース系樹脂が好ましい。前記各種のバインダ
ーは、その一種を単独で使用することもできるし、また
その二種以上を併用することもできる。バインダーと前
記昇華性色素との重量比は、1:10〜10:1が好ま
しく、2:8〜8:2の範囲が特に好ましい。 【0054】(B.1.1.3)その他の任意成分さら
に前記昇華性色素含有インク層には、本発明の目的を阻
害しない範囲で、各種の添加剤を添加することができる
。その添加剤としては、シリコン樹脂、シリコンオイル
(反応硬化タイプも可)、シリコン変性樹脂、フッ素樹
脂、界面活性剤、およびワックス類等の剥離性化合物、
金属微粉末、シリカゲル、金属酸化物、カーボンブラッ
ク、および樹脂微粉末等のフィラー、バインダー成分と
反応可能な硬化剤(たとえばイソシアネート類やアクリ
ル類やエポキシ類等の放射線活性化合物)などを挙げる
ことができる。さらにまた、添加剤として転写を促進す
るための熱溶融性物質、たとえばワックスや高級脂肪酸
エステルなどの、特開昭59−106997号公報に記
載の化合物を挙げることができる。 【0055】(B.1.2)支持体 昇華型熱転写記録用インクシートの支持体としては、寸
法安定性がよく、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐える
ものならば、何でもよく、具体的には特開昭63−19
3886号公報の第2頁左下欄第12行から18行に記
載のフィルムないしシートを使用することができる。 【0056】支持体の厚さは、2〜10μmが好ましく
、また支持体にはバインダーとの接着性の改良や色素の
支持体側への転写、染着を防止する目的で下引層を有し
ていてもよい。さらに支持体の裏面(昇華性色素含有イ
ンク層と反対側の面)には、ヘッドが支持体に融着やス
ティッキング、シワの発生するのを防止する目的でステ
ィッキング防止層を設けてもよい。 【0057】このスティッキング防止層の厚みは通常、
0.1〜1μmである。支持体の形状については特に制
限がなく、たとえば広幅のシートやフィルム、細幅のテ
ープやカードなど任意の形状がある。 (B.2)昇華型熱転写記録用インクシートの製造昇華
型熱転写記録用インクシートは、昇華性色素含有インク
層を形成する前記各種の成分を溶媒に分散ないし溶解し
て昇華性色素含有インク層形成用塗工液を調製し、これ
を支持体の表面に塗工し、乾燥することにより製造する
ことができる。 【0058】なお、前記バインダーは、一種または二種
以上を溶媒に溶解もしくはラテックス状に分散させて用
いる。前記溶媒としては、水、アルコール類(例えばエ
タノール、プロパノール)、セロソルブ類(例えばメチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ)、芳香族類(例えば
トルエン、キシレン、クロルベンゼン)、ケトン類(例
えばアセトン、メチルエチルケトン)、エステル系溶剤
(たとえば酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、エーテル類
(例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン)、塩素系溶
剤(例えばクロロホルム、トリクロルエチレン)等が挙
げられる。 【0059】前記塗工には、従来から公知のグラビアロ
ールによる面順次塗り別け塗布法、押し出し塗布法、ワ
イヤーバー塗布法、ロール塗布法等を採用することがで
きる。昇華性色素含有インク層は、支持体の表面の全面
あるいは一部の表面に、単色の昇華性色素を含有する層
として形成されても良いし、また、バインダーとイエロ
ー色素とを含有するイエロー昇華性色素含有インク層、
バインダーとマゼンタ色素とを含有するマゼンタ昇華性
色素含有インク層およびバインダーとシアン色素とを含
有するシアン昇華性色素含有インク層が、平面方向に沿
って一定の繰り返しで支持体の表面の全面あるいは一部
の表面に形成されていても良い。 【0060】かくして形成された昇華性色素含有インク
層の膜厚は、通常、0.2〜10μmであり、好ましく
は、0.3〜3μmである。本発明では、昇華型熱転写
記録用インクシートに、パーフォレーションを形成した
り、あるいは色相の異なる区域の位置を検出するための
検知マークなどを設けることによって、使用時の便を図
ることもできる。 【0061】なお、昇華型熱転写記録用インクシートは
、支持体とその上に形成された昇華性色素含有インク層
からなる構成に限られず、昇華性色素含有インク層の表
面にその他の層が形成されていても良い。例えば、受像
層との融着や昇華性色素の裏移り(ブロッキング)を防
止する目的でオーバーコート層を設けても良い。 (B.3)階調情報含有画像の形成法 階調情報含有画像を形成するには、昇華型熱転写記録用
インクシートの昇華性色素含有インク層の表面と基材の
受像層の表面とを重ねあわせ、昇華性色素含有インク層
と受像層とにイメージワイズに熱エネルギーを与える。 【0062】昇華性色素含有インク層中の昇華性色素は
、与えられた熱エネルギーに応じた量だけ気化あるいは
昇華し、受像層側に移行し、受容される。その結果、受
像層に階調情報含有画像が形成される。 【0063】前記熱エネルギーを与える熱源としては、
サーマルヘッドが一般的であるが、このほかにレーザー
光、赤外線フラッシュ、熱ペンなどの公知のものを使用
することができる。 【0064】あるいは黒色などの、画像の濃淡を連続的
に表現したパターンあるいは網点パターンを介して加熱
を行なってもよいし、また一面の黒色などの着色層と前
記のパターンのネガに相当するネガパターンを組み合わ
せて加熱を行なってもよい。熱エネルギーの与え方とし
ては昇華型熱転写記録用インクシート側から行なっても
、基材側から行なっても、或いは両側から行なってもよ
いが、熱エネルギーの有効利用を優先させるなら、昇華
型熱転写記録用インクシート側から行なうのが望ましい
。 【0065】以上の昇華型熱転写記録方式により、基材
の受像層に一色の画像を記録することができるが、下記
の方法によると、各色の掛け合せからなるカラー写真調
のカラー画像を得ることもできる。たとえばイエロー、
マゼンタ、シアンおよび必要に応じて黒色の感熱転写記
録用インクシートを順次取り換えて、各色に応じた熱転
写を行なうと、各色のかけあわせからなるカラー写真調
のカラー画像を得ることもできる。 【0066】次の方法も有効である。すなわち、上記の
ように各色の昇華型熱転写記録用インクシートを用いる
かわりに、予め各色に塗り分けて形成した区域を有する
昇華型熱転写記録用インクシートを用いるのである。そ
して、まずイエローの区域を用いてイエローの分色画像
を熱転写し、次にマゼンタの区域を用いてマゼンタの分
色画像を熱転写し、以下、順次に繰り返すことによりイ
エロー、マゼンタ、シアン、及び必要により黒色の分色
画像と順に熱転写する方法を採る。 【0067】C.文字情報含有画像 画像記録体である例えばIDカード等においては、前記
階調情報含有画像の他に一定の情報を有する各種の文字
、図形、記号等が画像として記録される。このような文
字、図形、記号等の画像は通常黒色等の単色で形成され
る。したがって、単色で形成された文字、図形、記号等
の画像は文字情報含有画像として把握することができる
。 【0068】この文字情報含有画像は、以下に詳述する
熱溶融性インクシートを用いて、あるいは前述した昇華
型熱転写記録用インクシートを使用して受像層に形成す
ることができる。 (C.1)熱溶融性インクシート 熱溶融性インクシートは、公知の構成をそのまま使用す
ることができる。 (C.2)文字情報含有画像の形成 階調画像含有情報の記録と同様、サーマルヘッド等を用
い、通常の方法にて形成できる。 【0069】D.透明保護層 請求項1に記載の発明においては、少なくとも、昇華型
熱転写方式により形成された階調情報含有画像を有する
受像層上に透明保護層が設けられる。この透明保護層に
より被覆される領域は、階調情報含有画像を有する受像
層のみであっても良いし、また階調情報含有画像および
文字情報含有画像を有する受像層の両方であっても良い
。 【0070】請求項1に記載の発明においては、この透
明保護層の表面が凹凸である。このような透明保護層を
外層に有する画像記録体は、透明保護層表面の凹凸によ
って、手触りの感触が特異なものになったり、あるいは
地紋など、特種な模様が凹凸により形成されるという特
長が付与されるので、表面が平坦な場合に比べて、変造
、偽造される恐れがない。つまり優れた改竄防止性を発
揮することができる。また、表面が凹凸であることによ
りその手触り、または外観によって容易に他のカードと
の識別が容易になり、したがって、容易にこの画像記録
体を判別することができて便利である。 【0071】透明保護層の表面を凹凸にするには、あら
かじめ透明保護層の形成に先立って後述する透明保護層
形成材料、すなわち熱溶融性化合物および熱可塑性樹脂
中に固形充填剤を添加するか、あるいは一旦形成した透
明保護層の表面をコロナ放電をはじめとする表面処理を
適用するか、あるいはまた凹凸を形成したホットスタン
プ用プレスローラで透明保護層を受像層に転写すればよ
い。 【0072】なお、上記固形充填剤としては、無機微粒
子や有機樹脂粒子を挙げることができる。この無機微粒
子としてはシリカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、
酸性白土、活性白土、アルミナ、ガラス、炭酸マグネシ
ウム、硫酸バリウム、マイカ、タルク等を挙げることが
でき、有機微粒子としてはフッ素樹脂粒子、グアナミン
樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹
脂粒子を挙げることができる。 【0073】これらの無機・有機樹脂粒子は比重により
異なるが、透明保護層形成材料の透明性、強度を損なわ
ない、等の点に注意して添加することが望ましい。前記
透明保護層はまた、次の効果を奏する。すなわち、画像
もしくは画像記録体の保護性および耐久性等の向上のた
めに紫外線硬化保護層を被覆形成したい場合に、もし、
紫外線硬化性の樹脂を含有するコーティング剤を階調情
報含有画像を有する受像層上に直接に塗布すると、前記
コーティング剤中に存在する紫外線硬化性の樹脂や溶剤
の作用によって、昇華性色素による階調情報含有画像が
滲んだり変色したりするなどの支障をきたし、鮮明な画
像が得られない。 【0074】それに対し、透明保護層を前記のように設
けると、少なくとも昇華性色素により形成された画像と
前記コーティング剤との接触が避けられる結果、その昇
華性色素の滲みおよび変色が防止され、形成された画像
をそのまま鮮明な状態に保護することができる。また、
前記紫外線硬化保護層形成時における紫外線照射による
昇華性色素の変質(分解や他の物質との反応を伴うこと
による変質と推定される。)や変色をも防止する為にも
、透明保護層は有効である。 【0075】といって、透明保護層を階調情報含有画像
を有する受像層の表面に設けることによって、その階調
情報含有画像が損なわれてはならない。したがって、こ
の透明保護層に要求される性質としては、前記凹凸の表
面形状の他に透明であること、昇華性色素の拡散移動が
極力小さいことなどであり、さらに好ましくは紫外線照
射時に昇華性色素に対する紫外線の干渉をできるだけ小
さくすることができること、コーティング剤を塗布する
際にコーティング剤が昇華性色素に接触しないようにす
ることができること等、を挙げることができる。 【0076】(D.1)透明保護層の構成このような要
求を満たす透明保護層としては、特開昭63−1838
81号公報の第9頁左下欄第9行から第10頁左上欄第
15行に記載の熱溶融性化合物と同公報の第10頁左上
欄第16行から第11頁左下欄第9行に例示の熱可塑性
樹脂とで形成することができる。透明保護層中には紫外
線吸収剤を含有させておくことも、紫外線硬化性プレポ
リマー含有のコーティング剤に紫外線を照射してこれを
硬化する際の紫外線から、階調情報含有画像を保護する
のに有効である。 【0077】紫外線吸収剤としては、前記受像層の説明
において例示された化合物を挙げることができる。透明
保護層中におけるこれらの配合量は、化合物の種類によ
って相違するので各化合物ごとに実験的に定めることが
できる。透明保護層の厚みは、紫外線硬化性樹脂の均一
な塗布性を考慮して、通常0.5〜20.0μmであり
、好ましくは1.0〜10.0μmである。 【0078】(D.2)保護層形成用転写シート階調情
報含有画像を形成した基材上に透明保護層を形成するに
は、保護層形成用転写シートを使用するのがよい。この
保護層形成用転写シートは、支持体上に、剥離層と、透
明保護層と、必要に応じて設けられた接着層とをこの順
に積層することにより構成することができる。 【0079】この透明保護層は熱溶融性インクシートと
同一のシート基材の同一平面上に面順次に形成される等
しても良い。前記保護層形成用転写シートにおける層構
成としては、熱熔融性インクシートに用いられる構成や
、ホットスタンプ用転写シートに用いられる構成等、公
知の構成を用いることができる。即ち、保護層を効率良
く転写するために、保護層と支持体の間に剥離層を設け
たり、保護層の表面に接着層を設けたりすることが出来
る。 【0080】E.ホログラム層 請求項2に記載の発明においては、少なくとも昇華型熱
転写方式により形成された階調情報含有画像を有する基
材上に、ホログラム層を設ける。このホログラム層が形
成される領域は、階調情報含有画像を有する受像層のみ
であっても良いし、また階調情報含有画像および文字情
報含有画像を有する受像層の両方であっても良い。 【0081】このようにホログラム層を有する画像記録
体は、ホログラム像が昼光、照明光等の白色光、レーザ
ー光等の特定の再生光によって立体的に再生されるので
、ホログラム層を設けない画像記録体に比べ、著しい特
異性があり、特に優れた改竄防止性を発揮することがで
きる。ホログラム層は、ホログラムシートを受像層上に
接着することによって形成することができる。ホログラ
ムシートとしては、レリーフ型ホログラムシートを使用
することができる。 【0082】レリーフ型ホログラムシートは、支持体フ
ィルム上にホログラム形成層とホログラム効果層とをこ
の順に積層してなる。具体的に言うと、ホログラムシー
トは、たとえばポリエチレンテレフタレートフィルム等
の支持体フィルムの表面に、常温で固体であり、しかも
熱成形性を有する樹脂層、たとえば常温で固体の熱可塑
性の電子線硬化性樹脂層(ホログラム形成層)を形成し
、この面にホログラムの干渉模様が凹凸状に形成されて
いるホログラム原版を加圧接触させて、凹凸形状を樹脂
層表面に転写し、硬化し、さらにその凹凸形状の表面に
十分な透明性とある角度での大きな反射性を兼ね備え、
かつホログラム形成層と屈折率が異なる材料(たとえば
アルミニウム蒸着膜)からなる薄膜のホログラム硬化層
を形成することによって得ることができる。 【0083】昼光、照明光等の白色光で像が再生される
ホログラムは、通常の状態でもホログラム像が観察され
るので、装飾性にも優れている。一方、レーザー光によ
って像が再生されるタイプのものは、改竄の発見性に優
れている。なお、本発明では、ホログラム層の上に前記
D項で述べた透明保護層を積層しても良いし、ホログラ
ムの支持体が透明保護層を兼ねていても良い。さらにこ
の透明保護層の上に後記F項で述べる紫外線保護層を積
層しても良い。いずれにせよ、ホログラム層のみを設け
た場合に比べれば、さらに優れた改竄防止性を発揮する
ことができる。 【0084】(E.1)接着剤、接着層前記ホログラム
層は受像層上に通常、接着層を介して積層される。その
接着剤としては、特に制約はないが、一般的には、熱溶
融性物質および/または低軟化点の熱可塑性樹脂を挙げ
ることができる。また、これらに粘着付与剤を併用する
ことができる。 【0085】前記熱溶融性物質としては、カルナバロウ
、木ロウ、オウリキュリーロウおよびエスパルロウ等の
植物ロウ;蜜ロウ、昆虫ロウ、セラックロウおよび鯨ロ
ウ等の動物ロウ;パラフィンワックス、マイクロクリス
タルワックス、ポリエチレンワックス、エステルワック
スおよび酸ワックス等の石油ロウ;ならびに、モンタン
ロウ、オゾケライトおよびセレシン等の鉱物ロウ等のワ
ックス類を挙げることができ、さらにこれらのワックス
類などの他に、パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリ
ン酸およびべへン酸等の高級脂肪酸;パルミチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、マ
ルガニルアルコール、ミリシルアルコールおよびエイコ
サノール等の高級アルコール;パルミチン酸セチル、パ
ルミチン酸ミリシル、ステアリン酸セチルおよびステア
リン酸ミリシル等の高級脂肪酸エステル;アセトアミド
、プロピオン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリ
ン酸アミドおよびアミドワックス等のアミド類;ならび
にステアリルアミン、ベヘニルアミンおよびパルミチル
アミン等の高級アミン類などが挙げられる。 【0086】前記低軟化点を有する熱可塑性樹脂として
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチル
アクリレート共重合体などのエチレン系共重合体、ナイ
ロン、ダイマー酸等のポリアミド系樹脂、スチレン−ブ
タジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、ス
チレン−エチレン−ブチレン共重合体等のポリスチレン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ポリビニルエーテル系樹脂、ポリメチルメタクリレート
系樹脂、アイオノマー樹脂、セルロース系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラ
ミン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などが挙げられる。 【0087】前記粘着付与剤としては、たとえばロジン
粘着付与剤、水添加ロジン系粘着付与剤、マレイン酸系
粘着付与剤、重合ロジン系粘着付与剤、ロジンフェノー
ル系粘着付与剤などの未変性もしくは変性ロジン系粘着
付与剤、テルペン系粘着付与剤、石油樹脂系粘着付与剤
およびこれらの変性粘着付与剤などが挙げられる。 【0088】これらの粘着付与剤は一種を単独に用いる
ことができるし、二種以上を組み合わせて用いることも
できる。なお、前記接着層の厚みとしてはあまり厚くな
い方が好ましく、通常、0.1〜2.0μmである。 【0089】F.紫外線硬化保護層 本発明の画像記録体においては、紫外線照射によって硬
化してなる実質的に透明な紫外線硬化保護層を、前記保
護層の表面および該保護層以外の受像層の表面に形成し
、さらに記録情報、記録体の耐久性を持たせることも有
効である。紫外線硬化保護層は、紫外線硬化性樹脂を含
有するコーティング剤を上記支持体上に塗布し、紫外線
を照射することにより、形成することができる。 【0090】(F.1)コーティング剤このコーティン
グ剤は、紫外線硬化性のプレポリマーと重合開始剤とを
主成分とする組成物によって形成することができる。紫
外線硬化性のプレポリマーとしては、1分子内にエポキ
シ基を2個以上含有するプレポリマーを挙げることがで
きる。このようなプレポリマーとしては、たとえば、脂
環式ポリエポキシド類、多塩基酸のポリグリシジルエス
テル類、多価アルコールのポリグリシジルエーテル類、
ポリオキシアルキレングリコールのポリグリシジルエー
テル類、芳香族ポリオールのポリグリシジルエーテル類
、芳香族ポリオールのポリグリシジルエーテル類の水素
添加化合物類、ウレタンポリエポキシ化合物類およびエ
ポキシ化ポリブタジエン類等が挙げられる。これらのプ
レポリマーは、その一種を単独で使用することもできる
し、また、その二種以上を混合して使用することもでき
る。 【0091】コーティング剤中の、エポキシ基を1分子
内に2個以上有するプレポリマーの含有量は70重量%
以上であるのが好ましい。前記重合開始剤としては、カ
チオン重合開始剤が好ましく、具体的には芳香族オニウ
ム塩を挙げることができる。この芳香族オニウム塩とし
て、周期表第Va族元素の塩たとえばホスホニウム塩(
たとえばヘキサフルオロリン酸トリフェニルフェナシル
ホスホニウムなど)、第VIa族元素の塩たとえばスル
ホニウム塩(たとえばテトラフルオロホウ酸トリフェニ
ルスルホニウム、ヘキサフルオロリン酸トリフェニルス
ルホニウム、ヘキサフルオロリン酸トリス(4−チオメ
トキシフェニル)、スルホニウムおよびヘキシサフルオ
ロアンチモン酸トリフェニルスルホニウムなど)、およ
び第VIIa族元素の塩たとえばヨードニウム塩(たと
えば塩化ジフェニルヨードニウムなど)を挙げることが
できる。 【0092】このような芳香族オニウム塩をエポキシ化
合物の重合におけるカチオン重合開始剤として使用する
ことは、米国特許第4,058,401号、同第4,0
69,055号、同第4,101,513号および同第
4,161,478号公報に詳述されている。好ましい
カチオン重合開始剤としては、第VIa 族元素のスル
ホニウム塩が挙げられる。その中でも、紫外線硬化性と
紫外線硬化性の組成物の貯蔵安定性の観点からすると、
ヘキサフルオロアンチモン酸トリアリールスホニウムが
好ましい。カチオン重合開始剤のコーティング剤中の含
有量は、3〜20重量%が好ましく、特に5〜12重量
%が好ましい。カチオン重合開始剤の含有量がコーティ
ング剤の1重量%を越えないときには、紫外線を照射し
たときに硬化速度が極端に遅くなることがあり、好まし
くない。 【0093】紫外線硬化性の樹脂としては、前記エポキ
シ系硬化性樹脂に限られず、ラジカル重合性の樹脂、例
えば単官能性あるいは多官能性アクリレート化合物等を
挙げることができる。コーティング剤中には、更に油類
(特にシリコーン油)、シリコーン−アルキレンオキシ
ド共重合体(たとえばユニオンカーバイド社から市販さ
れているL−5410)のような界面活性剤、シリコー
ン油含有脂肪族エポキシド類、3M社から市販されてい
るFO−171および3M社から市販されているFO−
430、大日本インキ株式会社から市販されているMe
gafac  F−141のようなフルオロカーボン界
面活性剤等を含有させてもよい。 【0094】このコーティング剤中には、さらに、たと
えば、スチレン、パラメチルスチレン、メタクリル酸エ
ステル、アクリル酸エステル等のビニル単量体やセルロ
ース系、熱可塑性ポリエステル、フェニルグリシジルエ
ーテル、ケイ素含有モノエポキシド、ブチルグリシジル
エーテル等のモノエポキシド等が、この発明の効果を阻
害しない範囲で含有されていてもよい。 【0095】また、このコーティング剤中には、不活性
性成分として染料、顔料、増粘剤、可塑剤、安定剤、レ
ベリング剤、カップリング剤、粘着付与剤、シリコーン
基含有活性剤、フルオロカーボン基含有表面活性剤等の
濡れ向上剤、その他の各種添加剤、さらにコーティング
剤の塗布中における流動性を改良することを目的として
、前記カチオン重合開始剤とほとんど反応しないアセト
ン、メチルエチルケトン、メチルクロライド等の少量の
溶剤を含有させても良い。 【0096】(F.2)塗布方法および塗布条件前記透
明保護層を含む基材表面へ前記コーティング剤を塗布す
るには、場合により溶剤等を加えるなどして適宜の粘度
に調整されたコーティング剤を、ダブルロールコータ、
スリットコータ、エアナイフコータ、ワイヤーバーコー
タ、スライドホッパー、スプレーコーティング等の通常
の方法にて基材表面に塗布すればよい。これにより、前
記コーティング剤による塗布層が、透明保護層を含む基
材の表面に、通常0.1〜30μm、好ましくは1〜1
4μmの厚みになるように塗布される。 【0097】塗布後に、前記コーティング剤による塗布
層に紫外線が照射され、コーティング剤中の紫外線硬化
性のプレポリマーの重合反応ないし硬化反応が進行する
。ここで、紫外線というとき、これは紫外領域の光を意
味し、また、紫外領域の光を含む光線をも含む意味であ
る。したがって、紫外線の照射として、太陽光線の照射
、低圧水銀灯の照射、高圧水銀灯の照射、超高圧水銀灯
の照射、カーボンア−ク等の照射、メタルハライドラン
プによる照射、キセノンランプの照射等を挙げることが
できる。 【0098】紫外線を照射するときの雰囲気としては、
空気、窒素ガス、炭酸ガス等の不活性ガス雰囲気が好ま
しい。紫外線の照射時間としては、紫外線領域の照射光
源の種類によって相違するのであるが、通常0.5秒〜
5分、好ましくは3秒〜2分である。通常、照射時間の
短い場合には照射強度の大きい大型の光源を必要とし、
照射時間が長い場合には照射強度の小さい光源を使用す
ることもできる。もっとも、照射強度の小さな光源では
硬化作用時間が長くなり、製造工程上有利ではない。 【0099】しかし、本発明では、200W以下の紫外
線発生ランプを用いて、3秒から2分の照射によって、
実用上十分な強度を有する硬化被膜を形成することがで
きる。なお、硬化に際しては、紫外線の照射時または照
射の前後において、コーティング剤の塗布膜を加熱する
と、硬化時間の短縮を図ることができる。そのような加
熱をする場合、加熱温度は30〜80℃が好ましい。紫
外線照射前においては、前記加熱温度による加熱時間は
長くても短くても良いのであるが、紫外線照射後におい
ては、加熱時間は1〜120分が好ましい。 【0100】 【実施例】次に本発明の実施例について具体的に詳述す
る。なお、以下において「部」とあるのは「重量部」を
示す。 (実施例1)(1)カードサイズの基材の製造厚み45
0μmの硬質白色塩化ビニル樹脂シートの両面に厚み1
50μm硬質透明塩化ビニル樹脂シートを熱溶着するこ
とによって得られた、厚みが750μmである幅広の白
色塩化ビニル樹脂シートに、下記の組成を有する受像層
用塗工液をワイヤーバー法により塗工し、溶剤を乾燥除
去することにより厚み4.0μmの受像層を形成した。 【0101】                   受像層用塗工液
:  塩化ビニル樹脂・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・9.9部  [信越化学工業(株)製、
TK−600]  溶剤・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・90.0部  (メチルエチ
ルケトン/シクロヘキサノン=8/2)  シリコン樹
脂(離型剤)・・・・・・・・・・・・・・・・・・0
.1部  [信越化学工業(株)製、X24  830
0]。 【0102】次いで、受像層とは反対側の支持体表面に
下記の組成を有する筆記層用塗工液を塗布し、乾燥する
ことにより、厚み40μmの筆記層を形成した。 【0103】こうして得られた幅広の受像シートを裁断
することにより縦横54.0mm×85.5mmのカー
ドサイズの基材が得られた。             筆記層用塗工液:  コロイ
ダルシリカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.5部  ゼラチン・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・7.0部  硬膜剤(化2参照)・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.5部  水
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・90.0部。 【0104】 【化2】 【0105】 (2)昇華型熱転写記録用インクシートの製造支持体と
して厚み6μmのポリエチレンテレフタレートシートの
コロナ放電処理された表面に、下記組成の三種のインク
層形成用塗工液をワイヤーバーコーティング法により、
乾燥後の厚みが1μmになるように、ポリエチレンテレ
フタレートシートの長手方向に沿ってイエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)に塗り分けられるように
、塗布し、その後に乾燥するとともに、コロナ処理され
ていない裏面にシリコーンオイル(X−41,403A
,信越シリコーン社製)をスポイトで1、2滴たらして
全面に広げ、背面処理コートを行ってY,M,C3色の
感熱転写記録用インクシートを得た。 【0106】           イエローインク層形成用塗工液:
    イエロー分散染料・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・3.0部    [三井東圧染料(株)
製、MS  Yellow]    ポリビニルブラチ
ール・・・・・・・・・・・・・・・・・・5.0部 
   [重合度1700、Tg85.5℃、アセタール
化度64モル%、      アセチル基3モル%以下
、積水化学工業(株)社製、BX−1]    ポリエ
ステル変性シリコーン・・・・・・・・・・・・・・・
0.4部    [信越化学工業(株)製、X−24−
8310]    トルエン・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・40.0部    メチルエチ
ルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・40.
0部    ジオキサン・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・10.0部。 【0107】           マゼンタインク層形成用塗工液 
   マゼンタ分散染料・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・5.0部    [三井東圧染料(株)製
、MS  Magenta]    ポリビニルブラチ
ール・・・・・・・・・・・・・・・・・・5.0部 
   [重合度1700、Tg85.5℃、アセタール
化度64モル%、      アセチル基3モル%以下
、積水化学工業(株)製、BX−1]    ポリエス
テル変性シリコーン・・・・・・・・・・・・・・・0
.4部    [信越化学工業(株)製:商品名X−2
4−8310]    トルエン・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・40.0部    メチル
エチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
0.0部    ジオキサン・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・10.0部。 【0108】           シアンインク層形成用塗工液: 
   シアン分散染料・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・4.0部    [日本化薬(株)、カヤ
セットブルー136]    ポリビニルブラチール・
・・・・・・・・・・・・・・・・・5.0部    
[重合度1700、Tg85.5℃、アセタール化度6
4モル%、      アセチル基3モル%以下、積水
化学工業(株)製、BX−1]    ポリエステル変
性シリコーン・・・・・・・・・・・・・・・0.4部
    [信越化学工業(株)製、X−24−8310
]    トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・40.0部    メチルエチルケトン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・40.0部  
  ジオキサン・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・10.0部。 【0109】 (3)熱溶融性インク層と透明保護層とを有するシート
の製造 厚み4.5μmのポリエチレンテレフタレートシートの
表面における片側に熱溶融性インク層用塗工液をワイヤ
ーバー法により塗工し、乾燥することにより、厚み1.
2μmの熱溶融性インク層を形成した。また、前記のよ
うにして熱溶融性インク層を形成したポリエチレンテレ
フタレートシートの表面における未塗工部分に、下記の
組成を有する透明保護層用塗工液をワイヤーバー法によ
り塗工し、乾燥することにより厚み3.0μmの透明保
護層を形成した。 【0110】すなわち、これにより前記ポリエチレンテ
レフタレートシートの片面に熱溶融性インク層と透明保
護層とが区分けして形成された。このポリエチレンテレ
フタレートシートの前記熱溶融性インク層とは反対側の
面に、以下の組成を有するアンチスティッキング層用塗
工液を塗布することにより、厚み0.6μmのアンチス
ティッキング層を形成した。 【0111】           熱溶融性インク層用塗工液:  
カルナバワックス・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・1.0部  エチレン−酢酸ビニル共重合体・
・・・・・・・・・・・・・・1.0部  (三井デュ
ポンケミカル社製、EV−40Y)  カーボンブラッ
ク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6.0
部  フェノール樹脂・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・12.0部  (荒川化学社製、タマノル
526)  メチルエチルケトン・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・80.0部。        【0112】           透明保護層用塗工液:  ポリエ
ステル樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・6.5部  [東洋紡績(株)製、バイロン200]
  紫外線吸収剤・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・3.5部  (2,4−ジヒドロオキシベ
ンゾフェノン)  メチルエチルケトン(溶剤)・・・
・・・・・・・・・・・・90.0部。        【0113】           アンチスティッキング層用塗工剤
:  ニトロセルロース・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・3.0部  アクリルシリコン樹脂・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・7.0部  [東
亜合成社製、サイマックUS−270]  メチルエチ
ルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・90
.0部。 【0114】(4)画像記録体の製造 基材における受像層と昇華型熱転写記録用インクシート
の昇華性色素含有層とを重ね合わせ、昇華型熱転写記録
用インクシート側からサーマルヘッドを用いて出力0.
23W/ドット、パルス幅0.3〜4.5msec、ド
ット密度16ドット/mmの条件で加熱することにより
、受像層に階調性のある人物顔画像を形成した。 【0115】次いで、この人物顔画像の表面に透明保護
層が位置するように人物顔画像よりやや大き目に、基材
の受像層に透明保護層を以下の方法で転写したのち、熱
溶融性インク層を重ね、熱溶融性インク層にはサーマル
ヘッドを用いて出力0.5W/ドット、パルス幅1.0
msec、ドット密度16ドット/mmの条件で加熱す
ることにより、文字情報を転写した。また、透明保護層
は表面に凹凸を形成したホットスタンプ用プレスローラ
ーを用いて180℃、1秒間熱をかけてから支持体を剥
離することにより容易に受像層上に転写することができ
た。 【0116】(実施例2) (1)カ−ドサイズの基材の製造 実施例1と同様にしてカ−ドサイズの基材を製造した。 (2)昇華型熱転写用インクシートの製造実施例1と同
様にして昇華型熱転写用インクシートを製造した。 (3)熱溶融性インク層の製造 実施例1と同様にして熱溶融性インク層を製造した。 【0117】(4)画像の形成 基材における受像層と昇華型熱転写記録用インクシート
の昇華性色素含有層とを重ね合わせ、昇華型熱転写記録
用インクシート側からサーマルヘッドを用いて出力0.
23W/ドット、パルス幅0.3〜4.5msec、ド
ット密度16ドット/mmの条件で加熱することにより
、受像層に階調性のある人物顔画像を形成した。 【0118】次いで、上記(3)項のシートの熱溶融性
インク層を受像層に重ね、熱溶融性インク層をサーマル
ヘッドを用いて出力0.5W/ドット、パルス幅1.0
msec、ドット密度16ドット/mmの条件で加熱す
ることにより、文字情報を受像層に転写した。 (5)ホログラム転写シートの作成 図4に示すように、ポリエステルよりなる厚さ25μm
のベースフィルム8の片面に、順次保護層9、ホログラ
ム形成層10、反射薄膜層11、接着層12を形成し、
ホログラム転写シートを作成した。ホログラム形成層は
樹脂層を形成した後、レリーフホログラムとして構成し
た。 【0119】             保護層形成用組成物(乾燥膜
厚、3μmとした):    アクリル樹脂・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・10部    メチル
エチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・50
部    トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・40部            ホログラ
ム形成層:    アクリル樹脂・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・40部    メラミン樹脂・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・10部    
アノン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・50部    メチルエチルケトン・・・・・・・・
・・・・・・・・・50部。 【0120】             反射薄膜層:レリーフ形成面
に反射性薄膜として、ZnSを真空蒸着法にて100オ
ングストロームの厚さになるように形成した。             接着層(乾燥膜厚、2μmと
した):    塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂・・・・
・・・・・・・・・20部    ポリエステル樹脂・
・・・・・・・・・・・・・・・・・20部    メ
チルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・
40部    トルエン・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・40部。 【0121】(6)ホログラム形成層の転写前記ホログ
ラム転写シートを情報記録済みカードに対面させ、ホッ
トスタンプ方式にてホログラムをカード全面に転写した
。 (7) 上記(1)〜(6)にて得たカード上に、さらに紫外線
硬化性樹脂層を塗工した後、紫外線硬化し、カード表面
を加工した。 【0122】 【発明の効果】本発明の画像記録体は、感熱転写方式に
より画像が形成された基材上に表面が凹凸の透明保護層
が形成されているか、あるいはホログラム層が形成され
ているので、単に耐久性に優れるだけでなくこれらの層
を設けない場合に比べ著しい特異性があり、したがって
優れた改竄防止性を発揮することができる。しかも、他
のカ−ド類と容易に識別することができる。したがって
、本発明の画像記録体は特に信頼性の高いIDカ−ドと
して用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示す画像記録体の断面図
である。
【図2】本発明の他の実施態様を示す画像記録体の断面
図である。
【図3】本発明の一実施態様である画像記録体の製造に
用いられる受像シートを示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例で用いるホログラム転写シー
トを示す断面図である。
【符号の説明】
1  基材 4  透明保護層 7  ホログラム層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  感熱転写方式により画像が形成された
    基材と、基材における画像形成面上に積層されるととも
    に、凹凸である透明保護層とを有することを特徴とする
    画像記録体。
  2. 【請求項2】  感熱転写方式により画像が形成された
    基材と、基材における画像形成面上に積層されるホログ
    ラム層とを有することを特徴とする画像記録体。
  3. 【請求項3】  前記ホログラム層の上に透明保護層が
    積層されている請求項2に記載の画像記録体。
JP3110231A 1991-05-15 1991-05-15 画像記録体 Pending JPH04338593A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005096245A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Dainippon Printing Co Ltd 保護層転写シート、及び印画物
JP2014065246A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写システムおよび印画物の製造方法
CN107626880A (zh) * 2017-09-15 2018-01-26 中国原子能科学研究院 一种大型环形锻件的制造工艺
CN109263330A (zh) * 2018-09-04 2019-01-25 东莞市林知海新材料科技有限公司 一种可热转印的模具硅胶转印标的制备方法

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