JPH0434987B2 - - Google Patents
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- JPH0434987B2 JPH0434987B2 JP60283860A JP28386085A JPH0434987B2 JP H0434987 B2 JPH0434987 B2 JP H0434987B2 JP 60283860 A JP60283860 A JP 60283860A JP 28386085 A JP28386085 A JP 28386085A JP H0434987 B2 JPH0434987 B2 JP H0434987B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C233/00—Carboxylic acid amides
- C07C233/64—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings
- C07C233/65—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings having the nitrogen atoms of the carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N25/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
- A01N25/08—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests containing solids as carriers or diluents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
- A61K47/50—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates
- A61K47/51—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the non-active ingredient being a modifying agent
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2601/00—Systems containing only non-condensed rings
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明はジフエン酸ビス(ジシクロヘキシルア
ミド)及びそれを用いた徐放性抗菌剤に関するも
のである。 [従来の技術] 各種工場施設の冷却水系或いは紙パルプ抄造系
等の水系においては、次のような様々な菌類又は
動植物類のスライムが付着し、様々な障害を引き
起こしている。 冷却水系においては、ズーグレア状細菌、藻
類、糸状菌等のスライムが付着し、熱効率の低
下、通水の悪化、金属材質等の腐食の誘発等の原
因となつている。 紙パルプ抄造系においては、細菌、糸状菌、酵
母類のスライムが主に抄紙工程で発生し、これは
パルプスラリー中に異物として混入・付着して、
製品の品質を低下させるばかりでなく、紙切れを
発生させ、生産効率を大幅に低下させる等の様々
な障害を引き起こす。特に、近年、紙パルプ抄造
系においては、循環水の使用量を高める傾向にあ
り、スライムによる問題はより重要なものとなつ
ている。 海水を利用する火力発電所や製鉄所等の諸工場
の冷却水系の取水口や冷却管の内面には、海水性
藻類、海水性バクテリアやムラサキイガイ、ホヤ
等の生物が付着し、これらの機能低下の原因とな
つている。また付着したこれらの生物は、水圧や
流速等により剥ぎ取られ、熱交換器のチユーブヤ
ストレーナ等の他の部位の目詰りをも引き起こ
し、海水の通水を妨げ装置全体の機能を低下させ
る。 従来、このようなスライム等による障害を防止
するためには、その処理法が比較的簡便なこと、
安価であることから、抗菌剤(スライムコントロ
ール剤)が一般に使用されている。しかして、特
に汎用されている抗菌剤としては、イソチアゾリ
ン系化合物等の水溶性殺菌剤が挙げられる。これ
らのうち、特に下記(I)式で示される5−クロ
ロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
(以下「CMI」と略称する。)は抗菌力に優れて
おり、冷却水系用、紙パルプ用、水泳プール用等
各種水系用スライムコントロール剤、殺菌剤、殺
藻剤、殺かび剤として広く使用されている。 このCMIは、一般に、 β−チオケトアミドを酢酸エステル等の不活
性有機エステル溶剤中でハロゲン化する、 β置換チオシアノアクリルアミド又はチオサ
ルフアートアクリルアミドを酸で処理してイソ
チアゾロンを得、更にハロゲン化する、 方法で製造されている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記及びの方法のいずれの
場合においても、CMIだけを選択的に得ること
はできず、副生成物として、下記()式で示さ
れる、抗菌力がCMIよりも10倍も劣る、2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オン(以下、
「MI」と略称する。)が混入したものしか得られ
ない。 しかも従来の技術では、反応生成混合物から
CMIのみを選択的に取り出すことはできなかつ
た。 また、CMIは、優れた抗菌力を有する抗菌剤
であるが、極めて皮膚刺激性が強く、取り扱い上
多大な注意が必要であつた。また、水中に投入し
て用いる際には、水中の有機物(アミン、還元性
物質等)と反応して活性を失うため、長期間抗菌
活性を支持することが難しかつた。 このように、従来一般的に使用されている水溶
性の抗菌剤は、毒性、抗菌活性の低下、水への溶
解性等から、取り扱い、抗菌効果等の面で極めて
不都合を有するものであつた。 [問題点を解決するための手段] 本出願人は、上記従来の問題点を解決するもの
として、水溶性殺菌剤を1,1′−ビ−2−ナフト
ールで包接した化合物を含む徐放性抗菌剤を見出
し、先に特許出願した(特願昭60−163536、以下
「先願」という。)。先願に係る徐放性抗菌剤によ
れば、極めて優れた抗菌効果を得ることができ
る。 そこで、本発明者らは、各種包接化合物につ
き、更に研究を重ねた結果、後述の新規化合物の
合成に成功し、またこの化合物が各種殺菌剤のホ
スト分子として有効に作用し、徐放性抗菌剤とし
て極めて優れた効果を奏する包接化合物を生成し
得ることを見出し、本発明を完成させた。 即ち、本発明は 下記式 で表わされるジフエン酸ビス(ジシクロヘキシル
アミド)、 及び該式で表わされるジフエン酸ビス(ジシクロ
ヘキシルアミド)と殺菌剤との包接化合物を含む
ことを特徴とする徐放性抗菌剤、 を要旨とするものである。 以下本発明を詳細に説明する。 まず、本発明で開示する下記式 で表わされるジフエン酸ビス(シジクロヘキシル
アミド)は、第1図に示すNMRスペクトル及び
第2図に示すIRスペクトルを示す、新規化合物
である。 この本発明の化合物を製造するには、o−アミ
ノ安息香酸(アントニル酸)を出発原料とし、こ
のo−アミノ安息香酸を塩酸に溶かし、亜硝酸ナ
トリウムを少量ずつ加えることにより、ジアゾニ
ウム塩とする(ジアゾ化)。ジアゾニウム塩は分
解し易く、分解は温度の上昇と共に速やかとなる
ことから、このジアゾ化に際しては、溶液を0〜
5℃の低温に保持することが好ましい。o−アミ
ノ安息香酸に対する塩酸及び亜硝酸ナトリウムの
量は理論的には当量で良いが、好ましくは若干過
剰とするのが良い。 生成したジアゾニウム塩は、その反応液のまま
で次の反応に供する。即ち、還元剤として一価の
銅錯化合物を用い、この還元剤に上記反応液を
徐々に滴下することにより二重体を得、これに塩
酸を加えて酸性化することにより2,6′−ジカル
ボキシルビフエニルを得る。このものは活性炭等
で処理することにより、m.p.225〜228℃の白色な
いしクリーム色の針状品として析出する。 次いでこの2,6′−ジカルボキシルビフエニル
に大過剰量の塩化チオニルを加え数時間加熱還流
し、カルボキシル基の塩素化を行い、2,6′−ジ
クロロホルミルビフエニルを製造する。余剰の塩
化チオニルは減圧で留去することにより2,6′−
ジクロロホルミルビフエニルが析出する。 2,6′−ジクロロホルミルビフエニルは次いで
ジシクロヘキシルアミンと反応させる。即ち、
各々をベンゼン等の溶媒に溶解させて、ジシクロ
ヘキシルアミンの溶液に2,6′−ジクロロホル
ミルビフエニル溶液を滴下することにより反応さ
せる。反応は氷冷下で行い、滴下終了後数時間放
置することにより、目的とするジフエン酸ビス
(ジシクロヘキシルアミド)が析出する。析出し
た結晶はベンゼン−アセトンにより再結晶する。 この製造法の反応式は下記に示す通りである。 なお、ジフエン酸ビス(ジシクロヘキシルアミ
ド)具体的な製造例は、後述の実施例において説
明する。 このジフエン酸ビス(ジシクロヘキシルアミ
ド)は各種の殺菌剤成分の包接化合物として有用
である。 以下、ジフエン酸ビス(ジシクロヘキシルアミ
ド)を用いて得られる本発明の徐放性抗菌剤につ
いて説明する。 本発明の徐放性抗菌剤は殺菌剤と前述のジフエ
ン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)との包接化
合物を含むものである。 本発明において、殺菌剤としては、ジフエン酸
ビス(ジシクロヘキシルアミド)と包接化合物を
形成し得るものであれば良く、一般に有効な殺菌
剤として広く用いられているCMI、メチレンビ
スチオシアネート(以下、「MBTC」と略称す
る。)、メチルチオシアネート(以下、「MTC」と
略称する。)、ベンゾイソチアゾロン(以下、
「BiT」と略称する。)等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。 本発明においては、このような殺菌剤とジフエ
ン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)との包接化
合物は、次の(イ)、(ロ)、(ハ)を原料として製造され
る。 (イ) エステル系溶媒又はエーテル系溶媒にジフエ
ン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)を溶解さ
せた溶液。 (ロ) CMI,MBTC,MTC,BiT等の殺菌剤。 (ハ) 殺菌剤と不純物等を含む混合物。 即ち、(イ)と(ロ)、又は(イ)と(ハ)とを、徐々に添加
混
合して反応させる。これにより、包接化合物は白
濁物ないし茶系濁物として析出する。この析出物
を常法により、瀘過分離し、目的とする包接化合
物を得るのである。 このように、本発明の徐放性抗菌剤の製造にあ
たつては、原料の殺菌剤として、副生成物等の不
純物を含有するものをそのまま用いても、目的と
する有効成分のみを選択的に包接した包接化合物
が得られるので極めて有利である。 CMI等の殺菌剤はゲスト分子として、選択的
にホスト分子であるジフエン酸ビス(ジシクロヘ
キシルアミド)(以下、「DPA(DCHA)2」と略称
する。)に包接され、包接化合物として析出する。
このようにして得られる包接化合物は、製造条件
等により小異はあるものの、一般には、次の如き
反応により、各式の右辺に示される組成を有する
包接化合物として得られる。 3DPA(DCHA)2+CMI →{DPA(DCHA)2}3・CMI DPA(DCHA)2+2MBTC →DPA(DCHA)2・(MBTC)2 DPA(DCHA)2+2MTC →DPA(DCHA)2・(MTC)2 DPA(DCHA)2+BiT →DPA(DCHA)2・BiT このようにして得られる本発明の徐放性抗菌剤
は、通常は粉末状の固体であり、打錠等の成型も
容易である。また殺菌剤が包接されているので、
毒性が低く、取り扱いが容易である。この徐放性
抗菌剤は、以下に示すような種々の態様で使用さ
れる。 本剤をカラムに充填し、被処理水を通水す
る。 本剤を水透過性で水に溶解しない袋やカート
リツジに入れ、水系に浸漬もしくは浮遊させて
使用する。 成型又は粉末状の本剤を水系に分散させて流
す。 塗料、その他の樹脂等として混合して水系等
の機器表面等に塗る。 保護物体の表面に適当な方法により付着させ
る。 [作用] 本発明で開示されるジフエン酸ビス(ジシクロ
ヘキシルアミド)はCMI等の殺菌剤成分のホス
ト分子としての作用効果を有する新規化合物であ
る。 この新規化合物に殺菌剤成分を包接させた包接
化合物を含む本発明の徐放性抗菌剤は、固体状態
となり得る。しかして、殺菌剤成分は、本発明の
徐放性抗菌剤の使用中に、包接化合物から徐々に
水中に溶解してゆくため、抗菌活性を極めて長時
間維持させることができる。 また殺菌剤は包接されることにより、その毒
性、皮膚刺激性等が低減される。しかも使用中に
他の物質と反応して抗菌活性が低下することも防
止される。 [実施例] 以下に製造例及び実施例を挙げて本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り、以下の実施例に限定されるものではな
い。 製造例1 ジフエン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)の
製造 1容の三つ口フラスコにo−アミノ安息香酸
50g、濃塩酸72cc及び水150ccを入れ、モータで
攪拌してサスペンジヨンにした。これにNaNo2
26.3gを水350ccに溶解した溶液を滴下して反応
させた。滴下時間は30分とし、反応中、溶液は水
冷により0〜5℃に保持した。 CuSO4126gを500ccの水に溶解した溶液を10℃
に冷却して飽和アンモニア水210ccを加えた(溶
液A)。別に(NH2OH)2H2SO442gを120ccの水
に溶解した溶液を10℃に冷却して6N−NaOH水
溶液85ccを加えた(溶液B)。溶液Aと溶液Bと
を攪拌混合して還元剤を調製した。なお、混合溶
液はパールブルーに変化した。 得られた還元剤をフラスコに入れ、これに反応
No.1で得られたジアゾニウム塩溶液を滴下して反
応させた。この際、滴下速度は毎分10mlとした。
滴下終了後、反応生成液を煮沸して、直ちに濃塩
酸250ccを加えて酸性化した。これを、一晩放置
し、析出した結晶を瀘過することにより、粗結晶
が38g得られた。 得られた粗結晶38gを水200mlでサスペンジヨ
ンし、40gのNaHCO3を加えた。不溶物を吸引
瀘過し、瀘液に活性炭0.5gを加えて煮沸した後、
自然瀘過した。得られ瀘液に6N−HClを加え酸
性化したところ、クリーム色の針状晶として
ミド)及びそれを用いた徐放性抗菌剤に関するも
のである。 [従来の技術] 各種工場施設の冷却水系或いは紙パルプ抄造系
等の水系においては、次のような様々な菌類又は
動植物類のスライムが付着し、様々な障害を引き
起こしている。 冷却水系においては、ズーグレア状細菌、藻
類、糸状菌等のスライムが付着し、熱効率の低
下、通水の悪化、金属材質等の腐食の誘発等の原
因となつている。 紙パルプ抄造系においては、細菌、糸状菌、酵
母類のスライムが主に抄紙工程で発生し、これは
パルプスラリー中に異物として混入・付着して、
製品の品質を低下させるばかりでなく、紙切れを
発生させ、生産効率を大幅に低下させる等の様々
な障害を引き起こす。特に、近年、紙パルプ抄造
系においては、循環水の使用量を高める傾向にあ
り、スライムによる問題はより重要なものとなつ
ている。 海水を利用する火力発電所や製鉄所等の諸工場
の冷却水系の取水口や冷却管の内面には、海水性
藻類、海水性バクテリアやムラサキイガイ、ホヤ
等の生物が付着し、これらの機能低下の原因とな
つている。また付着したこれらの生物は、水圧や
流速等により剥ぎ取られ、熱交換器のチユーブヤ
ストレーナ等の他の部位の目詰りをも引き起こ
し、海水の通水を妨げ装置全体の機能を低下させ
る。 従来、このようなスライム等による障害を防止
するためには、その処理法が比較的簡便なこと、
安価であることから、抗菌剤(スライムコントロ
ール剤)が一般に使用されている。しかして、特
に汎用されている抗菌剤としては、イソチアゾリ
ン系化合物等の水溶性殺菌剤が挙げられる。これ
らのうち、特に下記(I)式で示される5−クロ
ロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
(以下「CMI」と略称する。)は抗菌力に優れて
おり、冷却水系用、紙パルプ用、水泳プール用等
各種水系用スライムコントロール剤、殺菌剤、殺
藻剤、殺かび剤として広く使用されている。 このCMIは、一般に、 β−チオケトアミドを酢酸エステル等の不活
性有機エステル溶剤中でハロゲン化する、 β置換チオシアノアクリルアミド又はチオサ
ルフアートアクリルアミドを酸で処理してイソ
チアゾロンを得、更にハロゲン化する、 方法で製造されている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記及びの方法のいずれの
場合においても、CMIだけを選択的に得ること
はできず、副生成物として、下記()式で示さ
れる、抗菌力がCMIよりも10倍も劣る、2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オン(以下、
「MI」と略称する。)が混入したものしか得られ
ない。 しかも従来の技術では、反応生成混合物から
CMIのみを選択的に取り出すことはできなかつ
た。 また、CMIは、優れた抗菌力を有する抗菌剤
であるが、極めて皮膚刺激性が強く、取り扱い上
多大な注意が必要であつた。また、水中に投入し
て用いる際には、水中の有機物(アミン、還元性
物質等)と反応して活性を失うため、長期間抗菌
活性を支持することが難しかつた。 このように、従来一般的に使用されている水溶
性の抗菌剤は、毒性、抗菌活性の低下、水への溶
解性等から、取り扱い、抗菌効果等の面で極めて
不都合を有するものであつた。 [問題点を解決するための手段] 本出願人は、上記従来の問題点を解決するもの
として、水溶性殺菌剤を1,1′−ビ−2−ナフト
ールで包接した化合物を含む徐放性抗菌剤を見出
し、先に特許出願した(特願昭60−163536、以下
「先願」という。)。先願に係る徐放性抗菌剤によ
れば、極めて優れた抗菌効果を得ることができ
る。 そこで、本発明者らは、各種包接化合物につ
き、更に研究を重ねた結果、後述の新規化合物の
合成に成功し、またこの化合物が各種殺菌剤のホ
スト分子として有効に作用し、徐放性抗菌剤とし
て極めて優れた効果を奏する包接化合物を生成し
得ることを見出し、本発明を完成させた。 即ち、本発明は 下記式 で表わされるジフエン酸ビス(ジシクロヘキシル
アミド)、 及び該式で表わされるジフエン酸ビス(ジシクロ
ヘキシルアミド)と殺菌剤との包接化合物を含む
ことを特徴とする徐放性抗菌剤、 を要旨とするものである。 以下本発明を詳細に説明する。 まず、本発明で開示する下記式 で表わされるジフエン酸ビス(シジクロヘキシル
アミド)は、第1図に示すNMRスペクトル及び
第2図に示すIRスペクトルを示す、新規化合物
である。 この本発明の化合物を製造するには、o−アミ
ノ安息香酸(アントニル酸)を出発原料とし、こ
のo−アミノ安息香酸を塩酸に溶かし、亜硝酸ナ
トリウムを少量ずつ加えることにより、ジアゾニ
ウム塩とする(ジアゾ化)。ジアゾニウム塩は分
解し易く、分解は温度の上昇と共に速やかとなる
ことから、このジアゾ化に際しては、溶液を0〜
5℃の低温に保持することが好ましい。o−アミ
ノ安息香酸に対する塩酸及び亜硝酸ナトリウムの
量は理論的には当量で良いが、好ましくは若干過
剰とするのが良い。 生成したジアゾニウム塩は、その反応液のまま
で次の反応に供する。即ち、還元剤として一価の
銅錯化合物を用い、この還元剤に上記反応液を
徐々に滴下することにより二重体を得、これに塩
酸を加えて酸性化することにより2,6′−ジカル
ボキシルビフエニルを得る。このものは活性炭等
で処理することにより、m.p.225〜228℃の白色な
いしクリーム色の針状品として析出する。 次いでこの2,6′−ジカルボキシルビフエニル
に大過剰量の塩化チオニルを加え数時間加熱還流
し、カルボキシル基の塩素化を行い、2,6′−ジ
クロロホルミルビフエニルを製造する。余剰の塩
化チオニルは減圧で留去することにより2,6′−
ジクロロホルミルビフエニルが析出する。 2,6′−ジクロロホルミルビフエニルは次いで
ジシクロヘキシルアミンと反応させる。即ち、
各々をベンゼン等の溶媒に溶解させて、ジシクロ
ヘキシルアミンの溶液に2,6′−ジクロロホル
ミルビフエニル溶液を滴下することにより反応さ
せる。反応は氷冷下で行い、滴下終了後数時間放
置することにより、目的とするジフエン酸ビス
(ジシクロヘキシルアミド)が析出する。析出し
た結晶はベンゼン−アセトンにより再結晶する。 この製造法の反応式は下記に示す通りである。 なお、ジフエン酸ビス(ジシクロヘキシルアミ
ド)具体的な製造例は、後述の実施例において説
明する。 このジフエン酸ビス(ジシクロヘキシルアミ
ド)は各種の殺菌剤成分の包接化合物として有用
である。 以下、ジフエン酸ビス(ジシクロヘキシルアミ
ド)を用いて得られる本発明の徐放性抗菌剤につ
いて説明する。 本発明の徐放性抗菌剤は殺菌剤と前述のジフエ
ン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)との包接化
合物を含むものである。 本発明において、殺菌剤としては、ジフエン酸
ビス(ジシクロヘキシルアミド)と包接化合物を
形成し得るものであれば良く、一般に有効な殺菌
剤として広く用いられているCMI、メチレンビ
スチオシアネート(以下、「MBTC」と略称す
る。)、メチルチオシアネート(以下、「MTC」と
略称する。)、ベンゾイソチアゾロン(以下、
「BiT」と略称する。)等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。 本発明においては、このような殺菌剤とジフエ
ン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)との包接化
合物は、次の(イ)、(ロ)、(ハ)を原料として製造され
る。 (イ) エステル系溶媒又はエーテル系溶媒にジフエ
ン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)を溶解さ
せた溶液。 (ロ) CMI,MBTC,MTC,BiT等の殺菌剤。 (ハ) 殺菌剤と不純物等を含む混合物。 即ち、(イ)と(ロ)、又は(イ)と(ハ)とを、徐々に添加
混
合して反応させる。これにより、包接化合物は白
濁物ないし茶系濁物として析出する。この析出物
を常法により、瀘過分離し、目的とする包接化合
物を得るのである。 このように、本発明の徐放性抗菌剤の製造にあ
たつては、原料の殺菌剤として、副生成物等の不
純物を含有するものをそのまま用いても、目的と
する有効成分のみを選択的に包接した包接化合物
が得られるので極めて有利である。 CMI等の殺菌剤はゲスト分子として、選択的
にホスト分子であるジフエン酸ビス(ジシクロヘ
キシルアミド)(以下、「DPA(DCHA)2」と略称
する。)に包接され、包接化合物として析出する。
このようにして得られる包接化合物は、製造条件
等により小異はあるものの、一般には、次の如き
反応により、各式の右辺に示される組成を有する
包接化合物として得られる。 3DPA(DCHA)2+CMI →{DPA(DCHA)2}3・CMI DPA(DCHA)2+2MBTC →DPA(DCHA)2・(MBTC)2 DPA(DCHA)2+2MTC →DPA(DCHA)2・(MTC)2 DPA(DCHA)2+BiT →DPA(DCHA)2・BiT このようにして得られる本発明の徐放性抗菌剤
は、通常は粉末状の固体であり、打錠等の成型も
容易である。また殺菌剤が包接されているので、
毒性が低く、取り扱いが容易である。この徐放性
抗菌剤は、以下に示すような種々の態様で使用さ
れる。 本剤をカラムに充填し、被処理水を通水す
る。 本剤を水透過性で水に溶解しない袋やカート
リツジに入れ、水系に浸漬もしくは浮遊させて
使用する。 成型又は粉末状の本剤を水系に分散させて流
す。 塗料、その他の樹脂等として混合して水系等
の機器表面等に塗る。 保護物体の表面に適当な方法により付着させ
る。 [作用] 本発明で開示されるジフエン酸ビス(ジシクロ
ヘキシルアミド)はCMI等の殺菌剤成分のホス
ト分子としての作用効果を有する新規化合物であ
る。 この新規化合物に殺菌剤成分を包接させた包接
化合物を含む本発明の徐放性抗菌剤は、固体状態
となり得る。しかして、殺菌剤成分は、本発明の
徐放性抗菌剤の使用中に、包接化合物から徐々に
水中に溶解してゆくため、抗菌活性を極めて長時
間維持させることができる。 また殺菌剤は包接されることにより、その毒
性、皮膚刺激性等が低減される。しかも使用中に
他の物質と反応して抗菌活性が低下することも防
止される。 [実施例] 以下に製造例及び実施例を挙げて本発明を更に
具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り、以下の実施例に限定されるものではな
い。 製造例1 ジフエン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)の
製造 1容の三つ口フラスコにo−アミノ安息香酸
50g、濃塩酸72cc及び水150ccを入れ、モータで
攪拌してサスペンジヨンにした。これにNaNo2
26.3gを水350ccに溶解した溶液を滴下して反応
させた。滴下時間は30分とし、反応中、溶液は水
冷により0〜5℃に保持した。 CuSO4126gを500ccの水に溶解した溶液を10℃
に冷却して飽和アンモニア水210ccを加えた(溶
液A)。別に(NH2OH)2H2SO442gを120ccの水
に溶解した溶液を10℃に冷却して6N−NaOH水
溶液85ccを加えた(溶液B)。溶液Aと溶液Bと
を攪拌混合して還元剤を調製した。なお、混合溶
液はパールブルーに変化した。 得られた還元剤をフラスコに入れ、これに反応
No.1で得られたジアゾニウム塩溶液を滴下して反
応させた。この際、滴下速度は毎分10mlとした。
滴下終了後、反応生成液を煮沸して、直ちに濃塩
酸250ccを加えて酸性化した。これを、一晩放置
し、析出した結晶を瀘過することにより、粗結晶
が38g得られた。 得られた粗結晶38gを水200mlでサスペンジヨ
ンし、40gのNaHCO3を加えた。不溶物を吸引
瀘過し、瀘液に活性炭0.5gを加えて煮沸した後、
自然瀘過した。得られ瀘液に6N−HClを加え酸
性化したところ、クリーム色の針状晶として
【式】 m.p.225〜228℃
(Organic Syntheses coll.Vol.I,p222)
が34.8g(収率78.6%)得られた。
反応No.2で得られた針状晶34.8gとSOCl2
100ccとを200mlのナスフラスコに入れ、4〜6
時間加熱還流した。その後、過剰のSOCl2を減圧
で留去すると の結晶39.4gが得られた(収率99%)。 ジシクロヘキシルアミン102.1gをベンゼン
100ccに溶かした溶液に、反応No.3で得られた結
晶39.4gをベンゼン200ccに溶かして滴下した。
滴下は溶液を氷冷し、時々、振り混ぜながらゆつ
くりと行つた。滴下終了後、混合溶液をよく振り
混ぜて、6時間放置し、生成したジフエン酸ビス
(ジシクロヘキシルアミド)を熱ベンゼンで抽出
した。この抽出液にアセトンを加えて結晶を析出
させた。 得られた結晶はm.p.204〜208℃で、そのNMR
スペクトル(溶媒CDCl3−CD3OD)及びIRスペ
クトル(KBr錠剤)は、各々、第1図及び第2
図に示す如くであり、 であることが同定された(収量63.8g、収率80
%)。 実施例 1 {DPA(DCHA)2}3・CMIの製造:DPA
(DCHA)22.19g(0.385×10-2モル)を酢酸エス
テル20mlに溶解した溶液に、CMIを0.9g(約0.6
×10-2モル)とMIを0.26g添加して添加して攪
拌したところ、白濁物が析出した。これを室温で
16時間静置した後、瀘紙で瀘過し析出物と溶液と
を分離した。 析出物のNMR分析の結果、析出物はモル比で
DPA(DCHA)2:CMI=3:1、重量比で92.0:
8.0であることが確認された。なお、MIは含まれ
ていないことが元素分析により確認された。 CMIの溶出試験: 得られた{DPA(DCHA)2}3・CMI及び
CMI単独の2種類を、CMI換算で0.1gとなるよ
うに、0.8μメンブレンフイルター袋に入れ、これ
を純水1中に浸漬し、スターラー攪拌しなが
ら、一定時間後のCMI濃度を測定し、その経時
変化を調べた。 結果を第1表に示す。
100ccとを200mlのナスフラスコに入れ、4〜6
時間加熱還流した。その後、過剰のSOCl2を減圧
で留去すると の結晶39.4gが得られた(収率99%)。 ジシクロヘキシルアミン102.1gをベンゼン
100ccに溶かした溶液に、反応No.3で得られた結
晶39.4gをベンゼン200ccに溶かして滴下した。
滴下は溶液を氷冷し、時々、振り混ぜながらゆつ
くりと行つた。滴下終了後、混合溶液をよく振り
混ぜて、6時間放置し、生成したジフエン酸ビス
(ジシクロヘキシルアミド)を熱ベンゼンで抽出
した。この抽出液にアセトンを加えて結晶を析出
させた。 得られた結晶はm.p.204〜208℃で、そのNMR
スペクトル(溶媒CDCl3−CD3OD)及びIRスペ
クトル(KBr錠剤)は、各々、第1図及び第2
図に示す如くであり、 であることが同定された(収量63.8g、収率80
%)。 実施例 1 {DPA(DCHA)2}3・CMIの製造:DPA
(DCHA)22.19g(0.385×10-2モル)を酢酸エス
テル20mlに溶解した溶液に、CMIを0.9g(約0.6
×10-2モル)とMIを0.26g添加して添加して攪
拌したところ、白濁物が析出した。これを室温で
16時間静置した後、瀘紙で瀘過し析出物と溶液と
を分離した。 析出物のNMR分析の結果、析出物はモル比で
DPA(DCHA)2:CMI=3:1、重量比で92.0:
8.0であることが確認された。なお、MIは含まれ
ていないことが元素分析により確認された。 CMIの溶出試験: 得られた{DPA(DCHA)2}3・CMI及び
CMI単独の2種類を、CMI換算で0.1gとなるよ
うに、0.8μメンブレンフイルター袋に入れ、これ
を純水1中に浸漬し、スターラー攪拌しなが
ら、一定時間後のCMI濃度を測定し、その経時
変化を調べた。 結果を第1表に示す。
【表】
実施例 2
DPA(DCHA)2・(MBTC)2の製造:DPA
(DCHA)22.02g(0.352×10-2モル)をn−ブチ
ルエーテル30mlに溶解した溶液と、MBTC0.904
g(0.697×10-2モル)をn−ブチルエーテル
10mlに溶解した溶液とを攪拌混合したところ、
白濁物が析出した。これを室温で16時間静置した
後、瀘紙で瀘過して析出物と溶液とを分離した。 析出物のNMR分析の結果、析出物はモル比で
DPA(DCHA)2:MBTC=1:2、重量比で
68.9:31.1であることが確認された。 MBTCの溶出試験: 得られたDPA(DCHA)2・(MBTC)2及び
MBTC単独の2種類を、MBTC換算で0.1gとな
るように、0.8μメンブレンフイルターに入れ、こ
れを純水1中に浸漬し、スターラー攪拌しなが
ら一定時間後のMBTC濃度を測定し、その経時
変化を調べた。 結果を第2表に示す。
(DCHA)22.02g(0.352×10-2モル)をn−ブチ
ルエーテル30mlに溶解した溶液と、MBTC0.904
g(0.697×10-2モル)をn−ブチルエーテル
10mlに溶解した溶液とを攪拌混合したところ、
白濁物が析出した。これを室温で16時間静置した
後、瀘紙で瀘過して析出物と溶液とを分離した。 析出物のNMR分析の結果、析出物はモル比で
DPA(DCHA)2:MBTC=1:2、重量比で
68.9:31.1であることが確認された。 MBTCの溶出試験: 得られたDPA(DCHA)2・(MBTC)2及び
MBTC単独の2種類を、MBTC換算で0.1gとな
るように、0.8μメンブレンフイルターに入れ、こ
れを純水1中に浸漬し、スターラー攪拌しなが
ら一定時間後のMBTC濃度を測定し、その経時
変化を調べた。 結果を第2表に示す。
【表】
実施例 3
DPA(DCHA)2・(MTC)2の製造:DPA
(DCHA)22.03g(0.352×10-2モル)をn−ブチ
ルエーテル20mlに溶解した溶液に、MTC1ml
(1.37×10-2モル)を添加して攪拌し、混合液を
3日間静置したところ、白濁物が析出した。これ
を瀘紙で瀘過して析出物と溶液とを分離した。 析出物のNMR分析の結果、析出物はモル比で
DPA(DCHA)2:MTC=1:2、重量比で
94.0:6.0であることが確認された。 MTCの溶出試験: 得られたDPA(DCHA)2・(MTC)2及び
MTC単独の2種類を、MTC換算で0.1gとなる
ように、0.8μメンブレンフイルター袋に入れ、こ
れを純水1中に浸漬し、スターラー攪拌しなが
ら一定時間後のMTC濃度を測定し、その経時変
化を調べた。 結果を第3表に示す。
(DCHA)22.03g(0.352×10-2モル)をn−ブチ
ルエーテル20mlに溶解した溶液に、MTC1ml
(1.37×10-2モル)を添加して攪拌し、混合液を
3日間静置したところ、白濁物が析出した。これ
を瀘紙で瀘過して析出物と溶液とを分離した。 析出物のNMR分析の結果、析出物はモル比で
DPA(DCHA)2:MTC=1:2、重量比で
94.0:6.0であることが確認された。 MTCの溶出試験: 得られたDPA(DCHA)2・(MTC)2及び
MTC単独の2種類を、MTC換算で0.1gとなる
ように、0.8μメンブレンフイルター袋に入れ、こ
れを純水1中に浸漬し、スターラー攪拌しなが
ら一定時間後のMTC濃度を測定し、その経時変
化を調べた。 結果を第3表に示す。
【表】
実施例 4
DPA(DCHA)2・BiTの製造:
DPA(DCHA)21.9g(0.334×10-2モル)をn
−ブチルエーテル30mlに溶解した溶液と、
BiT0.8g(0.533×10-2モル)をn−ブチルエー
テル10mlに溶解した溶液とを攪拌混合したとこ
ろ、茶色の濁物が析出した。これを室温で16時間
静置した後、瀘紙で瀘過して析出物と溶液とを分
離した。 析出物のNMR分析の結果、析出物はモル比で
DPA(DCHA)2:BiT=1:1、重量比で79.1:
20.9であることが確認された。 BiTの溶出試験: 得られたDPA(DCHA)2・BiT及びBiT単
独の2種類を、BiT換算で0.1gとなるように、
0.8μメンブレンフイルター袋に入れ、これを純水
1中に浸漬し、スターラー攪拌しながら一定時
間後のBiT濃度を測定し、その経時変化を調べ
た。 結果を第4表に示す。
−ブチルエーテル30mlに溶解した溶液と、
BiT0.8g(0.533×10-2モル)をn−ブチルエー
テル10mlに溶解した溶液とを攪拌混合したとこ
ろ、茶色の濁物が析出した。これを室温で16時間
静置した後、瀘紙で瀘過して析出物と溶液とを分
離した。 析出物のNMR分析の結果、析出物はモル比で
DPA(DCHA)2:BiT=1:1、重量比で79.1:
20.9であることが確認された。 BiTの溶出試験: 得られたDPA(DCHA)2・BiT及びBiT単
独の2種類を、BiT換算で0.1gとなるように、
0.8μメンブレンフイルター袋に入れ、これを純水
1中に浸漬し、スターラー攪拌しながら一定時
間後のBiT濃度を測定し、その経時変化を調べ
た。 結果を第4表に示す。
【表】
第1表ないし第4表から明らかなように、殺
菌剤単独ではフイルター袋の浸漬と同時に殺菌剤
成分が溶出したが、の包接化合物では殺菌剤成
分は徐々に溶出している。従つて、本発明の徐放
性抗菌剤は、有効成分の溶出が徐々に起こる徐放
性果により抗菌活性が長時間維持されることが明
らかである。 [発明の効果] 以上詳述した通り、本発明で提供されるジフエ
ン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)は、殺菌剤
等を包接するホスト分子として極めて有用であ
る。 しかして、このジフエン酸ビス(ジシクロヘキ
シルアミド)により有効成分である殺菌剤を包接
した包接化合物を含む本発明の徐放性抗菌剤によ
れば、 有効成分が徐々に水中に溶出するため抗菌活
性を長時間維持することができる、 固体状であるため、打錠成型等の成型が可能
であり、取り扱いが容易である、 殺菌剤の毒性、皮膚刺激性等が低減されるこ
とから、作業環境が改良され、安全性が向上さ
れる、 有効成分が他の物質と反応し抗菌活性が低下
するのが防止される、 等の優れた効果が奏される。従つて、本発明の工
業的有用性が極めて高い。
菌剤単独ではフイルター袋の浸漬と同時に殺菌剤
成分が溶出したが、の包接化合物では殺菌剤成
分は徐々に溶出している。従つて、本発明の徐放
性抗菌剤は、有効成分の溶出が徐々に起こる徐放
性果により抗菌活性が長時間維持されることが明
らかである。 [発明の効果] 以上詳述した通り、本発明で提供されるジフエ
ン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)は、殺菌剤
等を包接するホスト分子として極めて有用であ
る。 しかして、このジフエン酸ビス(ジシクロヘキ
シルアミド)により有効成分である殺菌剤を包接
した包接化合物を含む本発明の徐放性抗菌剤によ
れば、 有効成分が徐々に水中に溶出するため抗菌活
性を長時間維持することができる、 固体状であるため、打錠成型等の成型が可能
であり、取り扱いが容易である、 殺菌剤の毒性、皮膚刺激性等が低減されるこ
とから、作業環境が改良され、安全性が向上さ
れる、 有効成分が他の物質と反応し抗菌活性が低下
するのが防止される、 等の優れた効果が奏される。従つて、本発明の工
業的有用性が極めて高い。
第1図はジフエン酸ビス(ジシクロヘキシルア
ミド)のNMRスペクトルを示す図、第2図はそ
のIRスペクトルを示す図である。
ミド)のNMRスペクトルを示す図、第2図はそ
のIRスペクトルを示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記式 で表わされるジフエン酸ビス(ジシクロヘキシル
アミド)。 2 下記式 で表わされるジフエン酸ビス(ジシクロヘキシル
アミド)と殺菌剤との包接化合物を含むことを特
徴とする徐放性抗菌剤。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60283860A JPS62142147A (ja) | 1985-12-17 | 1985-12-17 | ジフェン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)及びそれを用いた徐放性抗菌剤 |
| US06/941,004 US4818771A (en) | 1985-12-17 | 1986-12-12 | Diphenic acid bis(dicyclohexylamide) for clothrate compound, process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60283860A JPS62142147A (ja) | 1985-12-17 | 1985-12-17 | ジフェン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)及びそれを用いた徐放性抗菌剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62142147A JPS62142147A (ja) | 1987-06-25 |
| JPH0434987B2 true JPH0434987B2 (ja) | 1992-06-09 |
Family
ID=17671105
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60283860A Granted JPS62142147A (ja) | 1985-12-17 | 1985-12-17 | ジフェン酸ビス(ジシクロヘキシルアミド)及びそれを用いた徐放性抗菌剤 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4818771A (ja) |
| JP (1) | JPS62142147A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0725645B2 (ja) * | 1988-03-07 | 1995-03-22 | 栗田工業株式会社 | 抗菌性組成物 |
| JPH02142709A (ja) * | 1988-11-24 | 1990-05-31 | Kurita Water Ind Ltd | 有害生物防除剤 |
| JP2805817B2 (ja) * | 1989-04-19 | 1998-09-30 | 栗田工業株式会社 | 殺菌組成物 |
| WO2000012828A1 (en) * | 1998-09-01 | 2000-03-09 | Nippon Soda Co., Ltd. | Slime remover and slime preventing/removing agent |
| US11957761B2 (en) | 2021-12-20 | 2024-04-16 | Zealand Pharma A/S | Compounds having α4β7 integrin inhibition activity |
-
1985
- 1985-12-17 JP JP60283860A patent/JPS62142147A/ja active Granted
-
1986
- 1986-12-12 US US06/941,004 patent/US4818771A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US4818771A (en) | 1989-04-04 |
| JPS62142147A (ja) | 1987-06-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |