JPH04354875A - 金属酸化物薄膜の作製方法 - Google Patents
金属酸化物薄膜の作製方法Info
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- JPH04354875A JPH04354875A JP3127193A JP12719391A JPH04354875A JP H04354875 A JPH04354875 A JP H04354875A JP 3127193 A JP3127193 A JP 3127193A JP 12719391 A JP12719391 A JP 12719391A JP H04354875 A JPH04354875 A JP H04354875A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属酸化物薄膜の作製方
法に係り、特に酸化物超電導体、酸化物強誘電体、酸化
物半導体、酸化物光学材料の薄膜の気相成長に適した金
属酸化物薄膜の作製方法に関する。
法に係り、特に酸化物超電導体、酸化物強誘電体、酸化
物半導体、酸化物光学材料の薄膜の気相成長に適した金
属酸化物薄膜の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属酸化物の薄膜形成技術の開発
の重要性はますます高まっている。すなわち、最近発見
された酸化物超電導体は半導体装置の超電導配線として
応用が期待されており、また、酸化物強誘電体は半導体
メモリ−のキャパシタ−材料として着目されている。さ
らにこのほか、種々の金属酸化物の薄膜が導電材料、圧
電材料、光透過性材料、表示素子材料として利用され、
その高機能化が望まれている。
の重要性はますます高まっている。すなわち、最近発見
された酸化物超電導体は半導体装置の超電導配線として
応用が期待されており、また、酸化物強誘電体は半導体
メモリ−のキャパシタ−材料として着目されている。さ
らにこのほか、種々の金属酸化物の薄膜が導電材料、圧
電材料、光透過性材料、表示素子材料として利用され、
その高機能化が望まれている。
【0003】これまでに開発された金属酸化物の薄膜形
成技術としては、分子線蒸着法(いわゆるMBE法)、
真空蒸着法、反応性蒸着法、スパッタ法、イオンビ−ム
蒸着法、パルスレ−ザ蒸着法、化学気相成長法など数多
くの技術が開発されている。たとえば、酸化物超電導体
の薄膜はこれらの全ての方法で薄膜形成が可能となって
いる(山香、太刀川、一ノ瀬、共著:「高温超伝導入門
」、第92頁−第94頁、オ−ム社)。
成技術としては、分子線蒸着法(いわゆるMBE法)、
真空蒸着法、反応性蒸着法、スパッタ法、イオンビ−ム
蒸着法、パルスレ−ザ蒸着法、化学気相成長法など数多
くの技術が開発されている。たとえば、酸化物超電導体
の薄膜はこれらの全ての方法で薄膜形成が可能となって
いる(山香、太刀川、一ノ瀬、共著:「高温超伝導入門
」、第92頁−第94頁、オ−ム社)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、高温超
電導体の薄膜形成が種々の技術で実現されてはいるが、
しかしながら、いずれの技術でも金属原料の供給が非常
に困難であるという問題がある。すなわち、上記の方法
では、使用する原料の種類により、(1)金属を原料と
する技術、(2)酸化物を原料とする技術、(3)金属
と酸化物を原料とする技術、(4)有機金属を原料とす
る技術、の4種類に分類できる。これらのうち、第1か
ら第3の分類の技術では、蒸気圧の低い原料を加熱蒸発
により供給する場合、蒸発温度が高いため、次項で詳し
く述べるように供給装置が破損しやすいという問題が有
る。また、電子線加熱による供給も可能であるが、この
方式と抵抗加熱方式とを比較すると、設備費が数倍高い
、成長速度が遅い、部分的な加熱のために熱伝導性のよ
い金属では加熱効率が悪い、酸素雰囲気下では電子線源
の寿命が数百時間程度であるという問題が有る。更にス
パッタによる供給も可能であるが、この場合成長する膜
までがスパッタリングされて膜質が劣化するという問題
点が存在する。第4の分類技術では一部の原料が不安定
であるため、長時間使用ができない、あるいは、封入量
の一部しか使用できないという問題点がある。そして、
これらの問題点は酸化物超電導体のみでの問題点ではな
く、他の金属酸化物の薄膜形成技術にも共通する問題点
である。
電導体の薄膜形成が種々の技術で実現されてはいるが、
しかしながら、いずれの技術でも金属原料の供給が非常
に困難であるという問題がある。すなわち、上記の方法
では、使用する原料の種類により、(1)金属を原料と
する技術、(2)酸化物を原料とする技術、(3)金属
と酸化物を原料とする技術、(4)有機金属を原料とす
る技術、の4種類に分類できる。これらのうち、第1か
ら第3の分類の技術では、蒸気圧の低い原料を加熱蒸発
により供給する場合、蒸発温度が高いため、次項で詳し
く述べるように供給装置が破損しやすいという問題が有
る。また、電子線加熱による供給も可能であるが、この
方式と抵抗加熱方式とを比較すると、設備費が数倍高い
、成長速度が遅い、部分的な加熱のために熱伝導性のよ
い金属では加熱効率が悪い、酸素雰囲気下では電子線源
の寿命が数百時間程度であるという問題が有る。更にス
パッタによる供給も可能であるが、この場合成長する膜
までがスパッタリングされて膜質が劣化するという問題
点が存在する。第4の分類技術では一部の原料が不安定
であるため、長時間使用ができない、あるいは、封入量
の一部しか使用できないという問題点がある。そして、
これらの問題点は酸化物超電導体のみでの問題点ではな
く、他の金属酸化物の薄膜形成技術にも共通する問題点
である。
【0005】本発明は上記従来の技術が内在する技術的
課題を解決し、安定かつ安価な原料供給方式を採用した
金属酸化物薄膜の作製方法を提供することに有る。
課題を解決し、安定かつ安価な原料供給方式を採用した
金属酸化物薄膜の作製方法を提供することに有る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明配下の構成を採用するものである。すなわち:
本発明の1局面によれば、 (1)第1の金属元素を含む有機金属錯体を有する有機
金属及び第2の金属元素よりなる金属とを金属元素原料
として準備する第1の工程 (2)基板を配設した成長室に上記金属元素原料及び酸
素を含むガスを導入することにより上記金属元素原料を
酸化して上記基板上に金属酸化物を気相成長させる第2
の工程 を有する金属酸化物薄膜の作製方法が提供される。
に本発明配下の構成を採用するものである。すなわち:
本発明の1局面によれば、 (1)第1の金属元素を含む有機金属錯体を有する有機
金属及び第2の金属元素よりなる金属とを金属元素原料
として準備する第1の工程 (2)基板を配設した成長室に上記金属元素原料及び酸
素を含むガスを導入することにより上記金属元素原料を
酸化して上記基板上に金属酸化物を気相成長させる第2
の工程 を有する金属酸化物薄膜の作製方法が提供される。
【0007】また限定された本発明の1局面によれば、
第2の工程は有機金属の成長室への導入口と基板間の距
離と金属の導入口から基板間の距離を異ならせて行う金
属酸化物薄膜の作製方法が提供される。
第2の工程は有機金属の成長室への導入口と基板間の距
離と金属の導入口から基板間の距離を異ならせて行う金
属酸化物薄膜の作製方法が提供される。
【0008】第2の工程は光励起、プラズマ励起若しく
は電子線励起のいずれか、またはこれらを組み合わせた
励起を用いて気相成長を制御すると特に良いが、これら
の励起方法に限定されるものではない。
は電子線励起のいずれか、またはこれらを組み合わせた
励起を用いて気相成長を制御すると特に良いが、これら
の励起方法に限定されるものではない。
【0009】また本発明で言う「金属酸化物薄膜」には
、酸化物超電導体の他、酸化物半導体、酸化物強誘電体
若しくは酸化物光学材料を含むものである。
、酸化物超電導体の他、酸化物半導体、酸化物強誘電体
若しくは酸化物光学材料を含むものである。
【0010】本発明の更に他の限定された1局面によれ
ば、第1の工程は1000℃で約 10−2Pa 以上
の蒸気圧をもつ前記第1の金属元素含む有機金属錯体を
有する有機金属及び 10−2Pa 以上の蒸気圧とな
る温度と分解温度との温度差が 30℃ 以上ある第2
の金属元素よりなる金属とを金属元素原料として準備す
る工程である金属酸化物薄膜の作製方法が提供される。 すなわち蒸発温度の比較的低い金属と、比較的安定性の
高い有機金属との両者を原料として用いるという新しい
原料導入方式を採用することによって、原料の安定な供
給が困難であるという問題点を解決できる。
ば、第1の工程は1000℃で約 10−2Pa 以上
の蒸気圧をもつ前記第1の金属元素含む有機金属錯体を
有する有機金属及び 10−2Pa 以上の蒸気圧とな
る温度と分解温度との温度差が 30℃ 以上ある第2
の金属元素よりなる金属とを金属元素原料として準備す
る工程である金属酸化物薄膜の作製方法が提供される。 すなわち蒸発温度の比較的低い金属と、比較的安定性の
高い有機金属との両者を原料として用いるという新しい
原料導入方式を採用することによって、原料の安定な供
給が困難であるという問題点を解決できる。
【0011】
【作用】本発明では、金属と有機金属の両者を原料に用
いて金属酸化物薄膜を気相成長させる。すなわち使用す
る複数種類の金属元素の各々の特性に応じて成長室への
原料供給形態を蒸気若しくは有機ガスから選択できるば
かりでなく、これらの供給形態によれば膜質劣化しやす
い金属酸化物薄膜を高品質で成長することができる。
いて金属酸化物薄膜を気相成長させる。すなわち使用す
る複数種類の金属元素の各々の特性に応じて成長室への
原料供給形態を蒸気若しくは有機ガスから選択できるば
かりでなく、これらの供給形態によれば膜質劣化しやす
い金属酸化物薄膜を高品質で成長することができる。
【0012】本発明では特に 1000℃ で約 10
−2Pa以上の蒸気圧をもつ金属と、10−2Paの蒸
気圧となる温度と分解温度との温度差が30℃以上ある
安定性の高い有機金属とを原料とする場合に特に効果が
著しい。蒸気圧が 10−2Pa 程度という条件は薄
膜を実用的な速度で成長させるのに重要な条件である。 1000℃ 以下という条件は通常の抵抗加熱方式で原
料を数千時間以上安定して蒸発させうる温度である。抵
抗加熱の場合、温度の上昇ともに加熱ヒータの蒸発と酸
化、さらに、熱放散の増大により寿命は指数関数的に短
縮される。たとえば、原料蒸発温度が1200℃の場合
、使用を継続できる時間は1000時間程度である。有
機金属の選択条件として、10−2Pa の蒸気圧とな
る温度と分解温度との温度差が30℃以上あるという条
件は蒸発中での原料の変質を防止するのに重要な条件で
ある。有機金属の蒸発温度は500℃以下であるので、
この温度範囲で蒸発温度が分解温度より30℃以上低く
ければ、分解速度が一桁以上低下する。
−2Pa以上の蒸気圧をもつ金属と、10−2Paの蒸
気圧となる温度と分解温度との温度差が30℃以上ある
安定性の高い有機金属とを原料とする場合に特に効果が
著しい。蒸気圧が 10−2Pa 程度という条件は薄
膜を実用的な速度で成長させるのに重要な条件である。 1000℃ 以下という条件は通常の抵抗加熱方式で原
料を数千時間以上安定して蒸発させうる温度である。抵
抗加熱の場合、温度の上昇ともに加熱ヒータの蒸発と酸
化、さらに、熱放散の増大により寿命は指数関数的に短
縮される。たとえば、原料蒸発温度が1200℃の場合
、使用を継続できる時間は1000時間程度である。有
機金属の選択条件として、10−2Pa の蒸気圧とな
る温度と分解温度との温度差が30℃以上あるという条
件は蒸発中での原料の変質を防止するのに重要な条件で
ある。有機金属の蒸発温度は500℃以下であるので、
この温度範囲で蒸発温度が分解温度より30℃以上低く
ければ、分解速度が一桁以上低下する。
【0013】また、基板からの金属原料導入口と有機金
属導入口の距離をそれぞれ異ならして供給することも本
発明の特徴である。これは、酸化物を生成させるために
酸化ガスを成長室に供給して膜成長を進める際に、金属
と有機金属ではその大きさがことなることに基づいて平
均自由行程が異なることに基づく。金属は平均自由行程
が長いため、導入口は基板から離れていても付着係数が
低下するなどの問題はなく、むしろ離すことによって、
基板での膜成長速度の均一性が向上する。一方、有機金
属は平均自由行程が短いため、導入口は基板に近くても
基板での膜成長速度の均一性は良好であり、導入口が離
れると原料の利用効率が低下してしまう。
属導入口の距離をそれぞれ異ならして供給することも本
発明の特徴である。これは、酸化物を生成させるために
酸化ガスを成長室に供給して膜成長を進める際に、金属
と有機金属ではその大きさがことなることに基づいて平
均自由行程が異なることに基づく。金属は平均自由行程
が長いため、導入口は基板から離れていても付着係数が
低下するなどの問題はなく、むしろ離すことによって、
基板での膜成長速度の均一性が向上する。一方、有機金
属は平均自由行程が短いため、導入口は基板に近くても
基板での膜成長速度の均一性は良好であり、導入口が離
れると原料の利用効率が低下してしまう。
【0014】以下、実施例をあげて本発明を詳しく説明
する。
する。
【0015】
【実施例】[実施例1]代表的な酸化物超電導体である
YBa2Cu3Ox薄膜を本発明により作製する有効性
について、比較例に反応性蒸着法と化学気相成長法を取
り上げて説明する。
YBa2Cu3Ox薄膜を本発明により作製する有効性
について、比較例に反応性蒸着法と化学気相成長法を取
り上げて説明する。
【0016】本発明で用いる薄膜形成装置の概念図を図
1に示す。金属元素のうち、YとCuの原料は有機金属
の一種であるテトラメチルヘプタジオネートイットリウ
ム(以下Y(THD)3)とテトラメチルヘプタジオネ
ート銅(以下Cu(THD)2)、Baの原料のみはB
a金属としている。これらのMgO基板への供給は、Y
原料1についてはこれを封入したステンレススチール容
器1aを110℃に加熱して加熱パイプ1bを通じて成
長室に導入し、Cu原料2についてはこれを封入したス
テンレススチール容器2aを120℃に加熱して加熱パ
イプ2bを通じて導入し、Ba金属3は通常のエフュー
ジョンセル3aから蒸発させて導入する。この装置では
、基板4は抵抗加熱ヒータ5により加熱され、酸化ガス
に用いた酸素はマスフローコントローラ6により流量を
所定の値に調節してマイクロ波プラズマ発生装置7に導
入されて活性化される。
1に示す。金属元素のうち、YとCuの原料は有機金属
の一種であるテトラメチルヘプタジオネートイットリウ
ム(以下Y(THD)3)とテトラメチルヘプタジオネ
ート銅(以下Cu(THD)2)、Baの原料のみはB
a金属としている。これらのMgO基板への供給は、Y
原料1についてはこれを封入したステンレススチール容
器1aを110℃に加熱して加熱パイプ1bを通じて成
長室に導入し、Cu原料2についてはこれを封入したス
テンレススチール容器2aを120℃に加熱して加熱パ
イプ2bを通じて導入し、Ba金属3は通常のエフュー
ジョンセル3aから蒸発させて導入する。この装置では
、基板4は抵抗加熱ヒータ5により加熱され、酸化ガス
に用いた酸素はマスフローコントローラ6により流量を
所定の値に調節してマイクロ波プラズマ発生装置7に導
入されて活性化される。
【0017】成長温度を700℃、プラズマ発生のため
のマイクロ波電力を200W、酸素分圧を10−4to
rrとして成長させたYBa2Cu3Ox薄膜の電気抵
抗の温度依存性を図2に示す。図のように、超電導転移
開始温度は約92K,零抵抗温度は88Kであり、バル
ク材料で得られてている材料本来の特性とほぼ一致する
特性が得られている。
のマイクロ波電力を200W、酸素分圧を10−4to
rrとして成長させたYBa2Cu3Ox薄膜の電気抵
抗の温度依存性を図2に示す。図のように、超電導転移
開始温度は約92K,零抵抗温度は88Kであり、バル
ク材料で得られてている材料本来の特性とほぼ一致する
特性が得られている。
【0018】そして、この薄膜形成を通算2000時間
繰り返しても原料供給は±5%以内で安定していた。
繰り返しても原料供給は±5%以内で安定していた。
【0019】一方、比較例に取り上げる反応性蒸着法で
も、全く同一構造の成長室にY金属、Ba金属、Cu金
属をエフュージョンセルで導入することによりYBa2
Cu3Ox薄膜を作製できる。しかしながら、この場合
のY金属の蒸発温度は1300℃、Cu金属の蒸発温度
は1100℃と高いため、Y蒸発用のエフュージョンセ
ルは800時間で劣化し、Cu蒸発用のエフュージョン
セルは1300時間で劣化してしまった。また、電子線
加熱法を用いることによってもYとCuを蒸発させるこ
とはできるが、実際には金属の熱伝導率が高いために電
子線の電流密度を高くせざるをえず、さらに酸素雰囲気
で使用するため電子線加熱装置が400時間で劣化して
しまった。
も、全く同一構造の成長室にY金属、Ba金属、Cu金
属をエフュージョンセルで導入することによりYBa2
Cu3Ox薄膜を作製できる。しかしながら、この場合
のY金属の蒸発温度は1300℃、Cu金属の蒸発温度
は1100℃と高いため、Y蒸発用のエフュージョンセ
ルは800時間で劣化し、Cu蒸発用のエフュージョン
セルは1300時間で劣化してしまった。また、電子線
加熱法を用いることによってもYとCuを蒸発させるこ
とはできるが、実際には金属の熱伝導率が高いために電
子線の電流密度を高くせざるをえず、さらに酸素雰囲気
で使用するため電子線加熱装置が400時間で劣化して
しまった。
【0020】また、化学気相成長法ではYとCuの原料
には本発明と同じY(THD)3、Cu(THD)2、
を用い、Ba原料にもテトラメチルヘプタジオネートバ
リウム(以下Ba(THD)2)を用いるが、Ba(T
HD)2が不安定であり、膜成長を安定に続けられる時
間は数十時間以内と非常に短かった。
には本発明と同じY(THD)3、Cu(THD)2、
を用い、Ba原料にもテトラメチルヘプタジオネートバ
リウム(以下Ba(THD)2)を用いるが、Ba(T
HD)2が不安定であり、膜成長を安定に続けられる時
間は数十時間以内と非常に短かった。
【0021】さらに、図1示した本発明の装置では、Y
(THD)3、Cu(THD)2の導入口と基板との距
離は10cmとし、エフュージョンセルのBa金属の面
と基板との距離は 40cmと異なった距離にして、直
径50cmの基板に均一に膜を形成することを実現して
いる。有機金属の導入口をこれ以上離すと気相での蒸発
により基板に到達する有機金属の比率が距離の二乗以上
の割合で減少してしまい、原料の利用効率が低下する。 また、金属の導入口を近づけると膜成長の均一性が低下
する。
(THD)3、Cu(THD)2の導入口と基板との距
離は10cmとし、エフュージョンセルのBa金属の面
と基板との距離は 40cmと異なった距離にして、直
径50cmの基板に均一に膜を形成することを実現して
いる。有機金属の導入口をこれ以上離すと気相での蒸発
により基板に到達する有機金属の比率が距離の二乗以上
の割合で減少してしまい、原料の利用効率が低下する。 また、金属の導入口を近づけると膜成長の均一性が低下
する。
【0022】[実施例2]代表的な透明圧電材料で一般
にPLZT呼ばれている、(Pb,La)(Zr,Ti
)O3の本発明による作製法について説明する。
にPLZT呼ばれている、(Pb,La)(Zr,Ti
)O3の本発明による作製法について説明する。
【0023】この場合も装置の構造は図1と同じであり
、原料についてはPbはPb金属、Laはアセチルアセ
トン錯体、Zr、Tiはブチルアルコキシドを用いた。 そして、Pb金属はエフュージョンセルにより導入し、
他の有機金属はステンレススチール容器より加熱パイプ
を通じて成長室に導入した。
、原料についてはPbはPb金属、Laはアセチルアセ
トン錯体、Zr、Tiはブチルアルコキシドを用いた。 そして、Pb金属はエフュージョンセルにより導入し、
他の有機金属はステンレススチール容器より加熱パイプ
を通じて成長室に導入した。
【0024】成長温度を700℃、プラズマ発生のため
のマイクロ波電力を200W、酸素分圧を10−4to
rrとして成長させたPLZT薄膜の光透過率は100
%に近く、光学セラミックとして十分の値であった。ま
た、膜厚を厚くした場合、電気光学効果も確認された。 PLZT薄膜を反応性蒸着法で作製する場合、Ti金属
の蒸発は極めて困難である。 また、PLZT薄膜を化学気相成長法で作製する場合の
Pb原料はアルキル鉛かアセチルアセトン錯体を使用す
る必要があるが、いずれも安定性に問題がある。
のマイクロ波電力を200W、酸素分圧を10−4to
rrとして成長させたPLZT薄膜の光透過率は100
%に近く、光学セラミックとして十分の値であった。ま
た、膜厚を厚くした場合、電気光学効果も確認された。 PLZT薄膜を反応性蒸着法で作製する場合、Ti金属
の蒸発は極めて困難である。 また、PLZT薄膜を化学気相成長法で作製する場合の
Pb原料はアルキル鉛かアセチルアセトン錯体を使用す
る必要があるが、いずれも安定性に問題がある。
【0025】[実施例3]代表的な酸化物誘電体である
BaTiO3の本発明による作製法について説明する。 この場合も装置の構造は図1と同じであり、原料につい
てはBaはBa金属、Tiはブチルアルコキシドを用い
た。そして、Ba金属はエフュージョンセルにより導入
し、Tiのブチルアルコキシドはステンレススチール容
器より加熱パイプを通じて成長室に導入した。
BaTiO3の本発明による作製法について説明する。 この場合も装置の構造は図1と同じであり、原料につい
てはBaはBa金属、Tiはブチルアルコキシドを用い
た。そして、Ba金属はエフュージョンセルにより導入
し、Tiのブチルアルコキシドはステンレススチール容
器より加熱パイプを通じて成長室に導入した。
【0026】成長温度を800℃、プラズマ発生のため
のマイクロ波電力を100W、酸素分圧を10−3to
rrとして成長させたBaTiO3薄膜の比誘電率は約
1000で、コンデンサーの誘電体として十分の値であ
った。成長室の圧力が高いため、薄膜の被覆性も良好で
あった。
のマイクロ波電力を100W、酸素分圧を10−3to
rrとして成長させたBaTiO3薄膜の比誘電率は約
1000で、コンデンサーの誘電体として十分の値であ
った。成長室の圧力が高いため、薄膜の被覆性も良好で
あった。
【0027】[実施例4]酸化物半導体薄膜の作製例と
して、NbをドーピングしたSrTiO3薄膜の作製法
について説明する。
して、NbをドーピングしたSrTiO3薄膜の作製法
について説明する。
【0028】この場合も装置の構造は図1と同じであり
、原料についてはSrはSr金属、NbとTiはブチル
アルコキシドを用いた。そして、Ba金属はエフュージ
ョンセルにより導入し、NbとTiのブチルアルコキシ
ドはステンレススチール容器より加熱パイプを通じて成
長室に導入した。
、原料についてはSrはSr金属、NbとTiはブチル
アルコキシドを用いた。そして、Ba金属はエフュージ
ョンセルにより導入し、NbとTiのブチルアルコキシ
ドはステンレススチール容器より加熱パイプを通じて成
長室に導入した。
【0029】成長温度を800℃、プラズマ発生のため
のマイクロ波電力を100W、酸素分圧を5X10−5
torrとして成長させたNbを0.5%ドーピングし
たSrTiO3薄膜は、キャリヤー濃度1020/cm
3、易動度10cm2/Vs(300K)の半導体であ
った。この薄膜の結晶構造は軸長が0.391nmの立
方晶であるため、ペロブスカイト構造が基本構造である
酸化物超電導体のヘテロエピタキシャル成長に好適で、
このNbをドーピングしたSrTiO3薄膜上に実施例
1の方法で図2に近い超電導特性のYBa2Cu3Ox
薄膜を形成できた。
のマイクロ波電力を100W、酸素分圧を5X10−5
torrとして成長させたNbを0.5%ドーピングし
たSrTiO3薄膜は、キャリヤー濃度1020/cm
3、易動度10cm2/Vs(300K)の半導体であ
った。この薄膜の結晶構造は軸長が0.391nmの立
方晶であるため、ペロブスカイト構造が基本構造である
酸化物超電導体のヘテロエピタキシャル成長に好適で、
このNbをドーピングしたSrTiO3薄膜上に実施例
1の方法で図2に近い超電導特性のYBa2Cu3Ox
薄膜を形成できた。
【0030】[実施例5]実施例1と同様にMgO基板
上にYBa2Cu3Ox薄膜を形成し、その上に、実施
例5と同様の方法でSrTiO3薄膜を約30Å形成し
、さらにその上に実施例1と同様にYBa2Cu3Ox
薄膜を形成した。そして、上下のYBa2Cu3Ox薄
膜の間の電圧ー電流特性を4Kで測定したところ、トン
ネル電流、および、マイクロ波によるシャピロステップ
が観測された。すなわち、本発明により、ジョセフソン
接合素子を作製できることが明らかとなった。
上にYBa2Cu3Ox薄膜を形成し、その上に、実施
例5と同様の方法でSrTiO3薄膜を約30Å形成し
、さらにその上に実施例1と同様にYBa2Cu3Ox
薄膜を形成した。そして、上下のYBa2Cu3Ox薄
膜の間の電圧ー電流特性を4Kで測定したところ、トン
ネル電流、および、マイクロ波によるシャピロステップ
が観測された。すなわち、本発明により、ジョセフソン
接合素子を作製できることが明らかとなった。
【0031】
【発明の効果】本発明により金属酸化物薄膜、特に酸化
物超電導体、酸化物強誘電体、酸化物半導体、酸化物光
学材料の薄膜を気相成長法により長時間安定して作製す
ることが可能となり、超電導素子、エレクトロニクス素
子、光学素子等の製品の生産性を大巾に高めることが可
能となった。
物超電導体、酸化物強誘電体、酸化物半導体、酸化物光
学材料の薄膜を気相成長法により長時間安定して作製す
ることが可能となり、超電導素子、エレクトロニクス素
子、光学素子等の製品の生産性を大巾に高めることが可
能となった。
【0032】なお、実施例ではプラズマ励起を利用して
結晶化を促進し、約200℃成長温度を低温化している
。 同様の効果は光励起や電子線励起などの励起を利用した
場合においても得られるが、本発明の効果はこのような
励起技術の利用如何によらず達成される。また、実施例
では、酸化ガスとして酸素を用いた例のみを示したが、
オゾン、酸化チッ素などの酸素を含むガスでも本発明の
効果は達成される。
結晶化を促進し、約200℃成長温度を低温化している
。 同様の効果は光励起や電子線励起などの励起を利用した
場合においても得られるが、本発明の効果はこのような
励起技術の利用如何によらず達成される。また、実施例
では、酸化ガスとして酸素を用いた例のみを示したが、
オゾン、酸化チッ素などの酸素を含むガスでも本発明の
効果は達成される。
【図1】本発明の代表的な実施例である、酸化物超電導
体薄膜を作製するための装置の原理構成図である。
体薄膜を作製するための装置の原理構成図である。
【図2】本発明により作製した薄膜の超電導特性を示す
図である。
図である。
1…Y原料、1a…Y原料を封入したステンレススチー
ル容器、1b…加熱パイプ、2…Cu原料、2a…Cu
原料を封入したステンレススチール容器、2b…加熱パ
イプ、3…Ba金属、3a…エフュージョンセル、4…
基板、5…抵抗加熱ヒータ、6…酸素流量調節用のマス
フローコントローラ、7…マイクロ波プラズマ発生装置
。
ル容器、1b…加熱パイプ、2…Cu原料、2a…Cu
原料を封入したステンレススチール容器、2b…加熱パ
イプ、3…Ba金属、3a…エフュージョンセル、4…
基板、5…抵抗加熱ヒータ、6…酸素流量調節用のマス
フローコントローラ、7…マイクロ波プラズマ発生装置
。
Claims (5)
- 【請求項1】以下の各工程を有することを特徴とする金
属酸化物薄膜の作製方法。 (1)第1の金属元素を含む有機金属錯体を有する有機
金属及び第2の金属元素よりなる金属とを金属元素原料
として準備する第1の工程 (2)基板を配設した成長室に上記金属元素原料及び酸
素を含むガスを導入することにより上記金属元素原料を
酸化して上記基板上に金属酸化物を気相成長させる第2
の工程 - 【請求項2】請求項1に記載の金属酸化物薄膜の作製方
法において、前記第2の工程は前記有機金属の前記成長
室への導入口と前記基板間の距離と前記金属の導入口か
ら前記基板間の距離を異ならせて行う金属酸化物薄膜の
作製方法。 - 【請求項3】請求項1に記載の金属酸化物薄膜の作製方
法において、前記第2の工程は光励起、プラズマ励起若
しくは電子線励起のいずれか、またはこれらを組み合わ
せた励起を用いて前記気相成長を制御する金属酸化物薄
膜の作製方法。 - 【請求項4】請求項1に記載の金属酸化物薄膜の作製方
法において、前記第2の工程は酸化物超電導体、酸化物
半導体、酸化物強誘電体若しくは酸化物光学材料を気相
成長させる工程である金属酸化物薄膜の作製方法。 - 【請求項5】請求項1に記載の金属酸化物薄膜の作製方
法において、前記第1の工程は1000℃で約 10−
2Pa 以上の蒸気圧をもつ前記第1の金属元素含む有
機金属錯体を有する有機金属及び 10−2Pa以上の
蒸気圧となる温度と分解温度との温度差が 30℃以上
ある第2の金属元素よりなる金属とを金属元素原料とし
て準備する工程である金属酸化物薄膜の作製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3127193A JPH04354875A (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 金属酸化物薄膜の作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3127193A JPH04354875A (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 金属酸化物薄膜の作製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04354875A true JPH04354875A (ja) | 1992-12-09 |
Family
ID=14953998
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3127193A Pending JPH04354875A (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 金属酸化物薄膜の作製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04354875A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0670666A1 (en) * | 1994-03-02 | 1995-09-06 | Nissin Electric Company, Limited | Plasma generating apparatus and plasma processing apparatus |
| JP2005064413A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-10 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 平行平板コンデンサ |
-
1991
- 1991-05-30 JP JP3127193A patent/JPH04354875A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0670666A1 (en) * | 1994-03-02 | 1995-09-06 | Nissin Electric Company, Limited | Plasma generating apparatus and plasma processing apparatus |
| JP2005064413A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-10 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 平行平板コンデンサ |
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