JPH04362A - 金属系部品の表面改質方法及びその装置 - Google Patents

金属系部品の表面改質方法及びその装置

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JPH04362A
JPH04362A JP2139677A JP13967790A JPH04362A JP H04362 A JPH04362 A JP H04362A JP 2139677 A JP2139677 A JP 2139677A JP 13967790 A JP13967790 A JP 13967790A JP H04362 A JPH04362 A JP H04362A
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Tadashi Kamimura
正 上村
Akira Tsujimura
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高密度エネルギを利用する金属系部品の表面
改質方法及びその装置に関する。
[従来の技術及びその課題] 近来にあっては、アルミ鋳物部品などの金属系部品を部
分的に強化(表面改質)する技術が求められている。
その背景として、例えば自動車部品の分野においては、
エンジンの高出力化に伴い、アルミ鋳物或いは鋳鉄製シ
リンダヘッドに、温度上昇による熱負荷と同時に、機械
的負荷の増大が生じる問題がある。
即ち第12図に示すように、このような負荷の増大によ
り、シリンダヘッド1の下面2、特に他の部位より比較
的肉薄な部分である吸気ボート3と排気ボート4との間
(弁間部)、及びこれらと燃料噴射ノズル孔(或いは予
燃焼室孔)5との間の部分6に、熱キレツが生じてしま
う。
また第13図に示すように、ピストン7においても負荷
の大きい燃焼室8の周囲(図中斜線にて示す)が強化さ
れるべき部位となる。
この様な部位の表面を改質するための新しい技術として
、再溶融処理(リメルティング)があり、耐熱キレツ性
の向上に一定程度の成果が認められたとの報告がある(
金沢・三宅他2名、TIG再溶融による弁間強化アルミ
合金シリンダヘッドの開発、トヨタ技術、 vo137
 No、2 (1987) 、 P112〜119 )
 。
そしてこの再溶融処理よりも更に一層の耐熱性などの強
化を図るために、「合金再溶融処理」が種々研究されて
きた。その技術内容及び、各々か有する課題は次の通り
である。
■TIG溶接法・・・TIGで再溶融と同時にTIGア
ーク中に耐熱金属粉末を粉末供給装置で供給する。この
方法の場合、耐熱金属及び合金の添加量は、容積比で1
0%以下であり、耐熱性向上の効果が少ない、添加量を
多くすると、母材(アルミ鋳物)から放出されるガスが
溶融池にトラツプされ、ガス欠陥を生ずる。
■電子ビーム法・・・あらかじめ改質対象の表面に耐熱
金属を配置しておき、これを溶融させるものである。
この場合、減圧下での処理が必要であり、耐熱金属とし
て粉末を用いると減圧時に飛散してしまうため、粉末金
属を被処理体に溶射工法を用いて予め被覆させておく必
要がある。
従って当然その処理費用分が高価になる。また耐熱金属
粉末や溶接ワイヤの供給方法が複雑である。
■レーザ法・・・電子ビームのように減圧が不要で、大
気中の処理が可能である。アルミ鋳物にレーザで合金再
溶融する場合、添加金属元素が黒糸の色をしている必要
があると同時に、被処理体の処理部分に黒色の塗色を施
しておく必要がある。また装置が高価である。
■プラズマ溶接法・・・TIGと同じに考えればよいが
、TIG法に比べ溶は込みの深さが20〜30%浅くな
る。また添加量を多くするとTIGと同じ欠点がある。
即ち、従来の合金再溶融処理方法にはそれぞれ特有の欠
点があり、実際に採用できる方法とは言い誼かった。
そこで本発明は、耐熱元素の添加量を多くでき、しかも
安価でガス欠陥等の溶接欠陥のない金属系部品の表面改
質方法及びその装置を提供すべく創案されたものである
。
[課題を解決するための手段及び作用コ本発明は、改質
対象の部位を高密度エネルギの照射によって溶融させた
後、耐熱元素を肉盛り溶接により付加するものである。
また本発明は、改質対象の部位を高密度エネルギの照射
によって溶融させた後、耐熱元素を肉盛り溶接により付
加し、さらに高密度エネルギ源にて再溶融させるもので
ある。
さらに本発明は、改質対象の部位を高密度エネルギの照
射によって溶融させた後、耐熱元素を肉盛り溶接により
少なくとも二回に亘って繰り返し付加するものである。
そして本発明は、改質対象の部位を高密度エネルギの照
射によって溶融させた後、耐熱元素を肉盛り溶接により
少なくとも二回に互って繰り返し付加し、さらに高密度
エネルギ源にて再溶融させるものである。
上記肉盛り溶接は、耐熱元素の核粒子に金属粒子を被覆
させたカプセル粒子の粉末を使用して為されることが望
ましい。
また本発明は、アルミ鋳物の表面等の改質対象部位を高
密度エネルギ源にて溶融させた直後に、耐熱元素を含有
させたワイヤを電極とするMIG溶接法により肉盛り溶
接するものである。
上記肉盛り溶接は、耐熱元素の核粒子に金属粒子を被覆
させたカプセル粒子を鞘材の内に充填させた複合ワイヤ
を使用して為されることが望ましい。
さらに本発明は、耐熱元素の核粒子に金属粒子を被覆さ
せたカプセル粒子を鞘材の内に充填させて複合ワイヤを
形成し、この複合ワイヤを溶加材として改質対象となる
部位に肉盛り溶接した後、耐熱鋼製の溶接ワイヤを用い
て肉盛り溶接するものである。
これら肉盛り溶接のうち少なくとも一方は、MIG溶接
法によって為されることが望ましい。
そして本発明は、耐熱元素の核粒子に金属粒子を被覆さ
せたカプセル粒子を鞘材の内に充填させて複合ワイヤを
形成しておき、改質対象となる部位に高密度エネルギを
照射して溶融させた後、複合ワイヤを溶加材とするMI
G溶接法により肉盛り溶接し、その後、耐熱鋼製の溶接
ワイヤを用いてMIG溶接法により肉盛り溶接するもの
である。
上記高密度エネルギは、TIGアークであることが望ま
しい。
また本発明は上記方法を実施するための装置であって、
改質対象の部位に高密度エネルギを照射するための第一
の溶接機構と、この第一の溶接装置の溶接方向後方に設
けられ耐熱元素を使用して肉盛り溶接する第二の溶接機
構とを偏えたものである。
さらに本発明は、改質対象の部位に高密度エネルギを照
射するための第一の溶接機構と、この第一の溶接装置の
溶接方向後方に設けられ耐熱元素を使用して肉盛り溶接
する第二の溶接8!l構と、この第二の溶接機構の溶接
方向後方に設けられ高密度エネルギを照射する第三の溶
接機構を備えたものである。
上記第二の溶接機構は、二台の直列に配置された溶接機
で成るものとしてもよい。
また上記第一の溶接機構は、TIG溶接トーチであるこ
とが望ましい。
さらに上記第二の溶接機構は、MIG溶接機であること
が望ましい。
[実施例] 以下、本発明の実施例を、添付図面に従って説明する。
まず第1図によって、本発明に係わる金属系部品の表面
改質方法及び、これを実権するための装置である金属系
部品の表面改質装置の第一の実施例を説明する。
この表面改質方法は、改質対象の部位であるアルミ鋳物
製のシリンダヘッドの表面11を、高密度エネルギの照
射によって溶融させた後、耐熱元素を肉盛り溶接により
付加するものである。そしてこの表面改質装置は、改質
対象の部位11に高密度エネルギを照射するための第一
の溶接機構と、この第一の溶接装置の溶接方向A後方に
設けられ耐熱元素を使用して肉盛り溶接する第二の溶接
機構とにより主として構成されている。
本実施例にあっては、耐熱元素としてNiの微粉末を使
用していると共に、第一の溶接機構としてTIG溶接ト
ーチ12を用い、第二の溶接機構としてプラズマ溶接1
1113を用いている。
TIG溶接トーチ12は、TIG溶接を行うための装置
であり、アークを発生させるための電極14と、シール
ドのための不活性ガスGを噴出させるノズル15とを有
して形成されている。
プラズマ溶接機13は、アークを飛ばすための電極(タ
ングステン棒)16と、これを囲んで作動ガスを噴出さ
せる内ノズル17と、微粉末Bを供給する外ノズル18
とを備えて成る。そして、内ノズル17と作動ガスとに
よって、アークを絞るように拘束してエネルギ密度を高
めると共に、微粉末Bを母材に吹き付けて、肉盛り溶接
(溶射)するようになっている。
そしてこの装置によって表面改質を行うに際しては、こ
れらTIGトーチ12とプラズマ溶接機13とを所定の
間隔を隔てたまま、部位の表面11に沿って溶接方向A
に移動させる。
これで表面11にはTIGアークの加熱によって溶融層
19が形成され、その直後にプラズマアークの肉盛りが
なされて、所望の量のNi粉末が添加された合金化層2
0が形成されることになる。
このとき、TIGアークで加熱されることで、ブローホ
ールの原因となる微少なガス(ポロシティ−欠陥)が母
材から溶出されるので、添加量を多くしてもガス欠陥が
生じることがない、即ち多量のNiを含む、例えば15
%以上の添加量で成る濃度の高い合金化層20を得るこ
とができるものである。
そして、TIGアークの余熱効果により、プラズマアー
クの溶接割れが防止でき、且つ溶は込みを深くすること
ができる。
なお高密度エネルギを照射する第一の溶接機構としては
、本実施例のTIGトーチ12の他、電子ビームやレー
ザ、プラズマなどを用いることができる。
また耐熱元素としては、Niの他、Cr、M。
などの耐熱金属でもよい。さらに、異種物質粒子を複合
させたカプセル粒子を使用してもよい。
このカプセル粒子を製造するに際しては、第2図に示す
ように、まず核となるNi粒子21に、その1710程
度の粒径を有したアルミ粒子22を静電付着させ、これ
を8,000〜16.0OOrplの回転翼を備えた容
器(遠心転勤装置)の内に投入し、1〜10分間、気流
による衝撃力を与える。この衝撃作用により、アルミ粒
子22がNi粒子21に強固に付着して、第3図に示す
ように、Ni粒子を核23とし、これよりも小径のアル
ミ被覆粒子24が囲繞して成るカプセル粒子が得られる
。そしてこのカプセル粒子を多数集合させて、耐熱元素
を含有した粉末とする(第4図参照)。
このようなカプセル粒子25の粉末を使用することで、
合金化層2oの外側が同質のアルミとなり、アルミ母材
とのなじみ性がより一層良くなると共に、Niとアルミ
との混合を均一にでき、合金化層20の品質の向上に寄
与できる。
なお、カプセル粒子の核に使用する耐熱元素としては、
Niのほが、他の耐熱性を有する金属(Cr、Co、M
oなど)、或いはAJ 20 s 。
SiC,Six N4 、CuOなどのセラミックス粒
子を採用することもできる。また被覆粒子としては、ア
ルミの他、アルミとなじみ性のある金属(Cu、Cu合
金など)を使用すればよい。
次に本発明の第二の実施例を第5図乃至第7図によって
説明する。
この実施例では、第一の実施例と同様に配置した第一及
び第二の溶接機構によって、高密度エネルギを照射して
溶融させた後、耐熱元素を肉盛り溶接により付加するも
のであるが、第一の溶#機構にTIG溶接トーチ31を
用い、第二の溶4111構にはMIG溶接832を用い
ている。
MIG溶接機32は、シールドガスGを吹き出すための
ノズル33と、溶接ワイヤを順次送り出すワイヤ送給装
置34とを備え、このワイヤを消耗を極としてアーク溶
接を行うようになっている。
本実施例にあってはワイヤとして、前記第一の実施例で
示したカプセル粒子25を含有させた複合ワイヤ35を
使用している。
この複合ワイヤ35を製造するに際しては、第6図に示
すように、アルミ展伸材によって製造した鞘材(パイプ
)36に、カプセル粒子35の粉末をその中空部に充填
する。そしてこのパイプ36を線引きして、第7図に示
すように、直径0.8〜1.61の複合ワイヤ35を形
成する。この複合ワイヤ35のカプセル粒子25充填以
降の工程は、公知のフラックス入りワイヤ(f lux
−caredwire )と同様に行えばよい。
そしてTIG溶接トーチ31を先行させ、次いでMIG
溶接8132により肉盛り溶接することで、改質対象の
表面11に溶融層19を形成すると共に、複合ワイヤ3
5の溶滴によって耐熱元素(Ni)が付加された合金化
層37が得られる。
この表面11は、MIG溶接を行う際に障害となる酸化
物(Aj、Os )38で覆われているが、先行するT
IGアークによってこれが破壊され、母材(アルミ)の
新しい層が表面に出てくることで、MIG溶接による肉
盛りが可能になったものである。即ち事前の切削加工な
しで、溶接速度が速いというMIG溶接の利点が生かせ
ると共に、再溶融の過程でガスの溶出がなされ、ポロシ
ティ−欠陥によるブローホールの発生を防いで、溶接欠
陥のない合金化層37を形成することができる。
そして、TIGアークの余熱効果により母材(アルミ)
とワイヤとのなじみが良くなり、溶接割れが防止でき、
且つ溶は込みを深くすることができる。
また本実施例にあっては、Niを核23としたカプセル
粒子25の粉末により複合ワイヤ35を製造するように
したので、溶接割れの発生を防ぐことができる。即ち溶
融層19中に、Niはアルミ合金鋳物とのなじみ性が確
保されているアルミのマトリックス中に粒子として均一
に分散・配置される形になるので、耐熱金属のみで盛り
金する際の割れの要因が除かれるものである。
従って、添加耐熱元素の濃度の制限がより大幅に緩和さ
れ、またカプセル粒子25における耐熱元素粒子の径(
アルミ粒子径との比)を変えることで、任意の濃度とす
ることができる。
また複合ワイヤ35を使用することで、溶接の際の電気
抵抗が均一になる。これは、耐熱元素粒子とアルミ粒子
との混合物を製造する場合、均一に混合することが困難
であるという事情がある。
従って、混合粒子の不均一によって、電気抵抗がワイヤ
の長さ方向で興なってしまい、安定した溶接肉盛りを行
うことが非常に困難となってしまう。
本実施例は、この様な困難を未然に防いでいるものであ
る。
なお鞘材36としては、アルミ製のパイプの他、アルミ
となじみ性がよく延性がある金属(銅など)であれば、
どの様なものを採用しても構わない。
さらにその形状(断面)は、第7図に限るものではなく
、カプセル粒子25の粉末を充填できるものであればど
のようなものでもよい0例えば、フラックス入すワイヤ
で供用されている種々の形状から選択すればよい。
次に第8図によって、本発明の第三の実施例を説明する
。
この表面改質方法は、改質対象の部位11を高密度エネ
ルギの照射によって溶融させた後、耐熱元素を肉盛り溶
接により付加し、さらに高密度エネルギ源にて再溶融さ
せるものである。そして表面改質装置は、前記第二の実
施例と同様に配置された第一の溶接機構たるTIG溶接
トーチ41及び第二の溶接機構たるMIG溶接機42の
後方に、さらに高密度エネルギを照射する第三の溶接機
構が設けられて構成されている。
本実施例にあっては、第三の溶接機構としてTIG溶接
トーチ43を用いている。
従って、先行するTIG溶接トーチ41によって溶融層
44を形成し、その後MIG溶接機に42よって複合ワ
イヤ35を使った肉盛り溶接を行って合金化層45を形
成した後、TIG溶接トーチ43によって再溶融させる
ことになる。
このようにすることによって、耐熱元素(Ni)が多量
に付加され、且つ溶接欠陥のない合金化層45を、さら
に組繊の均一化がなされた良質の再溶融合金層46とす
ることができる。
次に第9図によって、本発明の第四の実施例を説明する
。
この表面改質方法は、前記第二及び第三の実施例で示し
たものと同様な複合ワイヤを溶加材として、改質対象と
なる部位に肉盛り溶接した後、耐熱鋼製の溶接ワイヤ5
1を用いて肉盛り溶接するものである。
本実施例にあっては、改質対象の部位として鋳鉄製のシ
リンダヘッドの弁間部52とし、複合ワイヤ53は、C
Oを核粒子としてCuの被覆粒子で囲んだカプセル粒子
を、Cu製パイプに充填して形成したものである。また
この方法を実施するための装置として、二台のMIG溶
接機54゜55を直列に配置した構成を用いている。
従って、複合ワイヤ53を前方のMIG溶接機54にセ
ットすると共に、耐熱鋼製の溶接ワイヤ51を備えたM
IG溶接8154を、その溶接方向Af&方に所定の間
隔を保ったままシリンダヘッドの弁間部の表面52に沿
って移動させることで、まず複合ワイヤ53を溶加材と
した肉盛り溶接を行う、即ち当該部位52に、COが適
宜添加された耐熱合金層56が形成されることになる。
さらにこの肉盛りを行った直後に、後方のMIG溶接1
155によって当該部位52に肉盛り溶接を行う、これ
でカプセル粒子による第一の耐熱合金層56の上に、さ
らに耐熱鋼による第二の耐熱合金層57が盛られること
になる。
このように、Coを核としCuで囲んだカプセル粒子を
Cu製パイプに充填して複合ワイヤ53を形成し、この
複合ワイヤ53を溶加材にして該当部位に肉盛りし、さ
らに耐熱鋼製の溶接ワイヤ51で肉盛りするようにした
ので、先行する肉盛り工程が、次工程の耐熱鋼肉盛りの
余熱効果をもたらし、溶接性が良好になると共に、Co
及び耐熱鋼の濃度を高めることができ、耐熱強度を大幅
に向上させることができる。
また、従来鋳鉄部品の肉盛り溶接に伴って発生したセメ
ンタイトの析出及び割れの発生を防ぐことができる。
即ち、第一の耐熱合金層56のcoは、Cuに囲まれて
いるので鋳鉄と接触することがないこと、さらにセメン
タイトは合金化された層にほとんど析出されず、あって
もその量は極めて限られたものであることとにより、脆
弱化及び被剛性の低下となるおそれはない。
さらに、Coが鋳鉄とのなじみ性が高いCuのマトリッ
クス中に粒子として均一に分散・配置された形になるの
で、耐熱金属のみで盛り金する際の割れの要因が緩和さ
れて、溶接欠陥のない健全な強化層が得られる。そして
この第一の耐熱合金層56は、鋳鉄と第二の耐熱合金層
とを緩衝する機能を果たし、溶接キレッの発生が防止さ
れることどなる。
さらに、肉盛り溶接に溶接速度の速いMIGを使ったの
で、生産性が高く極めて実際的な局部強化方法として提
供できる。
なお、カプセル粒子としては、前記Co−Cuの組み合
わせのほかにも種々考えられ、耐熱元素としてCr、M
oなど、或いはSiC,Cub。
AJ 203 、 S i s N4などのセラミック
ス粒子を採用することもできる。また被覆粒子及び鞘材
は、Cuの他、鋳鉄となじみ性の良い金属であればよい
。
次に第10図によって、本発明の第五の実施例を説明す
る。
この表面改質方法は、改質対象の部位61を高密度エネ
ルギの照射によって溶融させた後、耐熱元素を肉盛り溶
接により少なくとも二回に亘って繰り返し付加するもの
であって、その耐熱元素の付加を、前記第四の実施例の
複合ワイヤ53を溶加材とする肉盛り溶接と、その後の
耐熱鋼製の溶接ワイヤ51を用いた肉盛り溶接とで行う
ものである。
即ちこれを実施するための装置として、第一の溶接機構
たるTIG溶接トーチ62と、第二の溶接機構たる二台
直列に配置されたMIG溶接機63.64とが構成され
ている。
この装置により、まずTIG溶接トーチ62によるTI
Gアークによって溶融層65を形成すると共に、この溶
融層65に、Coが適宜分散されて添加された第一の耐
熱合金層66と、その上に盛り付けられた耐熱鋼添加の
第二の耐熱合金層67が形成されることになる。
このようにすることで、アルミ合金鋳物を対象としたと
きにあっても事前の切削加工が不要になると共に、大幅
な耐熱強度の向上及び割れの発生防止が達成できる。
さらにTIGアークによる溶融が肉盛り溶接の余熱にな
ることで、溶は込みが深く、より一層の溶接性の向上が
図れる。
なお、第二の溶接機構におけるワイヤの組み合わせとし
ては、複合ワイヤ+耐熱鋼製ワイヤに限らず、この順番
が前後した耐熱鋼+複合、或いは同様なワイヤを重ねる
耐熱調子耐熱鋼、複合士複合とすることも考えらる。
また、前記第四及び第五の実施例における耐熱鋼製の溶
接ワイヤ51としては、次のものが使用できる。
5LIS304系、・JIS Z 3321 Y2O2
,Y308LSUS309系・・・JIS Z 332
1 Y2O2,Y309LSIJS316系、・JIS
 Z 3321 Y316 Y316LNi系・・・^
阿S^5.14 ERNi−1インコネル系−AIAS
 A5.14 ERNiCr−3次に第11図によって
、本発明の第六の実施例を説明する。
この表面改質方法は、改質対象の部位71を高密度エネ
ルギの照射によって溶融させた後、耐熱元素を肉盛り溶
接により少なくとも二回に亘って繰り返し付加し、さら
に高密度エネルギ源にて再溶融させるものである。その
表面改質装置は、前記第五の実施例で示した第一の溶接
機構たるTIG溶接溶接トーチ上2第二の溶接機構たる
二台直列に配置されたMIG溶接機73.74と、その
後方に設けられた第三の溶接matたるTIG溶接溶接
トーチ上5よって構成されている。
従って、まずTIG溶接トーチ71によるTIGアーク
によって溶融層76を形成すると共に、この溶融層76
に複合ワイヤ77によって肉盛りすることでCOが適宜
分散されて添加された第一の耐熱合金層78と、その上
に耐熱鋼製の溶接ワイヤ79を使用して盛り付けられた
耐熱鋼添加の第二の耐熱合金層80が形成され、この第
二の耐熱合金層80がTIG溶接トーチ74によって再
溶融することになる。
このようにすることによって、耐熱強度の大幅な強化が
達成されると共に、その組織が均一化された再溶融耐熱
合金層81が形成されるものである。
なお、以上の第一乃至第六の実施例では、溶融のための
溶接機構としてTIG溶接トーチを、また耐熱元素を添
加するための溶接機構としてプラズマ溶接機或いはMI
G溶接機を示したが、この組み合わせは他にも種々考え
られる。その適用可能な溶接機構(溶接法)をまとめて
第1表に示す。
第1表 ○・・・適する △・・・適用可だが生産性良くない ×・・・適用不可 また同表に示した各溶接法を採用した場合の利点として
は、次の事項があげられる。
TIG、安価である、溶は込みが深い プラズマ;粉末供給が簡単にできる 電子ビーム:合金化層を深くできる レーザ;合金化層を深くできる MIG;溶接速度が速い [発明の効果] 以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果を
発揮する。
(1) rII求項1及び12記載の方法及び装置によ
れば、耐熱元素の添加量を多くでき、しかもガス欠陥等
の溶接欠陥のない表面改質が達成される。
(2)M求項2及び13記載の方法及び装置によれば、
耐熱元素の添加量を多くでき、溶接欠陥がなく、しかも
合金化層組織の均一化が達成される。
(3)請求項3及び14記載の方法及び装置によれば、
溶接欠陥が防止でき、耐熱強度の大幅な向上が達成され
る。
(4)請求項4及び14記載の方法及び装置によれば、
溶接欠陥防止、耐熱強度の大幅な向上がなされ、合金化
層組織の均一化か達成される。
(5)M求項5及び7記載の方法によれば、より一層の
溶接欠陥防止及び均一化が達成される。
(6)n求項6記載の方法によれば、切削加工不要で溶
接欠陥のない高耐熱製の合金化層が形成できる。
(7)請求項8記載の方法によれば、大幅な耐熱強度の
向上が達成でき、しかも健全で溶接性の良好な耐熱合金
層が形成できる。
(8)n求項9記載の方法によれば、さらに、溶接速度
を速くでき、生産性が向上される。
(9)請求項10記載の方法によれば、事前の切削加工
が不要になると共に、溶接欠陥がなく、より高耐熱性で
成る合金化層が形成できる。
(10)請求項11記載の方法によれば、さらに、安価
で肉盛り溶接の溶は込みを深くすることができる。
(11)請求項15記載の装置によれば、安価で肉盛り
溶接の溶は込みの深い合金化層が得られる。
(12)請求項16記載の装置によれば、溶接速度を速
くでき、生産性が向上される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる金属系部品の表面改質方法及び
その装置の第一の実施例を示した側断面図、第2図はそ
の粉末に適用されるカプセル粒子の製造過程を示した断
面図、第3図は製造されたカプセル粒子の断面図、第4
図はその集合体である粉末の構成図、第5図は本発明の
第二の実施例を示した側断面図、第6図はそのワイヤに
適用される複合ワイヤの製造過程を示した斜視図、第7
図は製造された複合ワイヤの斜視図、第8図は本発明の
第三の実施例を示した側断面図、第9図は本発明の第四
の実施例を示した側断面図、第10図は本発明の第五の
実施例を示した側断面図、第11図は本発明の第六の実
施例を示した側断面図、第12図は従来技術の課題を説
明するためのシリンダヘッドの下面図、第13図は同じ
くピストンの斜視図である。 図中、11は改質対象の部位、12は第一の溶接機構た
るTIG溶接トーチ、13は第二の溶接機構なるプラズ
マ溶接機、25はカプセル粒子、32は他の第二の溶接
機構たるMIG溶接機、35は複合ワイヤ、43は第三
の溶接機構たるTIG溶接トーチ、51は耐熱鋼製の溶
接ワイヤである。 区 C) 綜 第11図 第10図 手続補正書(自発) 平成3年1月7日 特許庁長官  植 松   敏  殿 1、事件の表示 特願平2−139677号 2、発明の名称 金属系部品の表面改質方法及びその装置3、補正をする
者 事件との関係  特許出願人 <017)  いすず自動車株式会社 4、代理人 郵便番号 105 東京都港区愛宕1丁目6番7号 手続補正書(岐) 平成3年1月7日 特許庁長官  植 松   敏  殿 1、事件の表示 特願平2−139677号 2、発明の名称 金属系部品の表面改質方法及びその装置3、補正をする
者 事件との関係  特許出願人 (017)  いすゾ自動車株式会社 4、代理人 郵便番号 105 東京都港区愛宕1丁目6番7号 5、補正命令の日付 自発 6、補正の対象 図面〈全図〉 7、補正の内容 図面の浄書(内容に変更なし) 8、添付書類 自発 6、補正の対象 明細書(発明の詳細な説明の欄)及び図面の第11図7
、補正の内容 (1)明細書第26頁4行rTIG溶接トーチ71」と
あるのをrTIG溶接ト溶接トーチ上2正。 (2)同第26頁11行rTIG溶接トーチ74」とあ
るのをrTIG溶接ト溶接トーチ上5正。 (3)図面の第11図を別紙の通り訂正。 8、添付書類 (1)図 面    ら1通

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.改質対象の部位を高密度エネルギの照射によって溶
    融させた後、耐熱元素を肉盛り溶接により付加すること
    を特徴とする金属系部品の表面改質方法。
  2. 2.改質対象の部位を高密度エネルギの照射によって溶
    融させた後、耐熱元素を肉盛り溶接により付加し、さら
    に高密度エネルギ源にて再溶融させることを特徴とする
    金属系部品の表面改質方法。
  3. 3.改質対象の部位を高密度エネルギの照射によって溶
    融させた後、耐熱元素を肉盛り溶接により少なくとも二
    回に亘って繰り返し付加することを特徴とする金属系部
    品の表面改質方法。
  4. 4.改質対象の部位を高密度エネルギの照射によって溶
    融させた後、耐熱元素を肉盛り溶接により少なくとも二
    回に亘って繰り返し付加し、さらに高密度エネルギ源に
    て再溶融させることを特徴とする金属系部品の表面改質
    方法。
  5. 5.上記肉盛り溶接が、耐熱元素の核粒子に金属粒子を
    被覆させたカプセル粒子の粉末を使用して為される請求
    項1乃至4のいずれかに記載の金属系部品の表面改質方
    法。
  6. 6.アルミ鋳物の表面等の改質対象部位を高密度エネル
    ギ源にて溶融させた直後に、耐熱元素を含有させたワイ
    ヤを電極とするMIG溶接法により肉盛り溶接すること
    を特徴とする金属系部品の表面改質方法。
  7. 7.上記肉盛り溶接が、耐熱元素の核粒子に金属粒子を
    被覆させたカプセル粒子を鞘材の内に充填させた複合ワ
    イヤを使用して為される請求項1乃至4又は6のいずれ
    かに記載の金属系部品の表面改質方法。
  8. 8.耐熱元素の核粒子に金属粒子を被覆させたカプセル
    粒子を鞘材の内に充填させて複合ワイヤを形成し、該複
    合ワイヤを溶加材として改質対象となる部位に肉盛り溶
    接した後、耐熱鋼製の溶接ワイヤを用いて肉盛り溶接す
    ることを特徴とする金属系部品の表面改質方法。
  9. 9.上記肉盛り溶接のうち少なくとも一方が、MIG溶
    接法によって為される請求項8記載の金属系部品の表面
    改質方法。
  10. 10.耐熱元素の核粒子に金属粒子を被覆させたカプセ
    ル粒子を鞘材の内に充填させて複合ワイヤを形成してお
    き、改質対象となる部位に高密度エネルギを照射して溶
    触させた後、上記複合ワイヤを溶加材とするMIG溶接
    法により肉盛り溶接し、その後、耐熱鋼製の溶接ワイヤ
    を用いてMIG溶接法により肉盛り溶接することを特徴
    とする金属系部品の表面改質方法。
  11. 11.上記高密度エネルギが、TIGアークである請求
    項1乃至10のいずれかに記載の金属系部品の表面改質
    方法。
  12. 12.改質対象の部位に高密度エネルギを照射するため
    の第一の溶接機構と、該第一の溶接装置の溶接方向後方
    に設けられ耐熱元素を使用して肉盛り溶接する第二の溶
    接機構とを備えたことを特徴とする金属系部品の表面改
    質装置。
  13. 13.改質対象の部位に高密度エネルギを照射するため
    の第一の溶接機構と、該第一の溶接装置の溶接方向後方
    に設けられ耐熱元素を使用して肉盛り溶接する第二の溶
    接機構と、該第二の溶接機構の溶接方向後方に設けられ
    高密度エネルギを照射する第三の溶接機構を備えたこと
    を特徴とする金属系部品の表面改質装置。
  14. 14.上記第二の溶接機構が、二台の直列に配置された
    溶接機で成る請求項12又は13記載の金属系部品の表
    面改質装置。
  15. 15.上記第一の溶接機構が、TIG溶接トーチである
    請求項12乃至14のいずれかに記載の金属系部品の表
    面改質装置。
  16. 16.上記第二の溶接機構が、MIG溶接機である請求
    項12乃至15のいずれかに記載の金属系部品の表面改
    質装置。
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