JPH06246483A - Ti基材料表面への肉盛溶接用複合ワイヤ - Google Patents
Ti基材料表面への肉盛溶接用複合ワイヤInfo
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- JPH06246483A JPH06246483A JP4098893A JP4098893A JPH06246483A JP H06246483 A JPH06246483 A JP H06246483A JP 4098893 A JP4098893 A JP 4098893A JP 4098893 A JP4098893 A JP 4098893A JP H06246483 A JPH06246483 A JP H06246483A
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- JP
- Japan
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- composite wire
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、複合ワイヤを用いることで溶加材
を安定して送給でき、Ti基材との接合性の高い耐摩耗
性、耐熱性に優れた肉盛層が安定して得られる、安価な
Ti基材料表面への肉盛溶接用複合ワイヤを提供するこ
とにある。 【構成】 Ti基材料表面への肉盛材料としての構成
は、Cu製材料からなる外皮材の中空にTi基材料から
なる芯材を充填してなることを特徴とするTi基材料表
面への肉盛溶接用複合ワイヤであるところに要旨が存在
する。該複合ワイヤにおいて、複合ワイヤ全重量に対し
てCu:10〜70重量%、Al:0.1〜6%、V:
0.1〜4%を含み、残部がTiであることを特徴とす
るTi基材料表面への肉盛溶接用複合ワイヤ。 【効果】 本発明はCu製外皮材にTi基材料からなる
芯材を充填した複合ワイヤを用いれば、割れが発生せ
ず、Ti基材との接合性の高い耐摩耗性、耐熱性合金化
層を安定して、安価に形成することができる。
を安定して送給でき、Ti基材との接合性の高い耐摩耗
性、耐熱性に優れた肉盛層が安定して得られる、安価な
Ti基材料表面への肉盛溶接用複合ワイヤを提供するこ
とにある。 【構成】 Ti基材料表面への肉盛材料としての構成
は、Cu製材料からなる外皮材の中空にTi基材料から
なる芯材を充填してなることを特徴とするTi基材料表
面への肉盛溶接用複合ワイヤであるところに要旨が存在
する。該複合ワイヤにおいて、複合ワイヤ全重量に対し
てCu:10〜70重量%、Al:0.1〜6%、V:
0.1〜4%を含み、残部がTiであることを特徴とす
るTi基材料表面への肉盛溶接用複合ワイヤ。 【効果】 本発明はCu製外皮材にTi基材料からなる
芯材を充填した複合ワイヤを用いれば、割れが発生せ
ず、Ti基材との接合性の高い耐摩耗性、耐熱性合金化
層を安定して、安価に形成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はTi基材料の表面に耐摩
耗、耐熱層が安定してかつ経済的に得られる肉盛溶接用
複合ワイヤ(以下複合ワイヤと言う)に関するものであ
る。
耗、耐熱層が安定してかつ経済的に得られる肉盛溶接用
複合ワイヤ(以下複合ワイヤと言う)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術とその問題点】Ti,Ti合金は鉄鋼材料
に比較して、軽量(鉄の約60%)で耐熱性,耐食性が
優れていることから自動車部品の吸気・排気バルブをは
じめ広い分野で使用され、検討されている。しかし、T
i,Ti合金は一般に鉄鋼材料に比べ、耐摩耗性の面で
劣っており、Ti,Ti合金素材そのままでは、鉄鋼材
料の代替材料として適用できる部位、部品は限られてい
る。また、既にTi,Ti合金が使用されている場合で
も、近年、使用環境が過酷になるにつれ、更に耐久性の
向上が求められている。
に比較して、軽量(鉄の約60%)で耐熱性,耐食性が
優れていることから自動車部品の吸気・排気バルブをは
じめ広い分野で使用され、検討されている。しかし、T
i,Ti合金は一般に鉄鋼材料に比べ、耐摩耗性の面で
劣っており、Ti,Ti合金素材そのままでは、鉄鋼材
料の代替材料として適用できる部位、部品は限られてい
る。また、既にTi,Ti合金が使用されている場合で
も、近年、使用環境が過酷になるにつれ、更に耐久性の
向上が求められている。
【0003】その対策として、Ti合金そのものの改良
の外に、表面に耐摩耗層を形成する方法が行われてい
る。例えば、PVD,CVDにより薄い硬質皮膜層を形
成する方法、溶射により比較的厚い硬質皮膜層を形成す
る方法がある。しかし、これらの方法で形成される皮膜
は非常に硬いが基材との密着力が弱く、使用中に剥離、
脱落の恐れがあり信頼性に乏しい。更に、PVD,CV
Dは皮膜形成速度が遅く、厚膜の形成は困難である。溶
射の場合は騒音、光線の発生など環境面でも問題があ
り、また、基材との密着力が低く使用中に剥離する等の
問題がある。
の外に、表面に耐摩耗層を形成する方法が行われてい
る。例えば、PVD,CVDにより薄い硬質皮膜層を形
成する方法、溶射により比較的厚い硬質皮膜層を形成す
る方法がある。しかし、これらの方法で形成される皮膜
は非常に硬いが基材との密着力が弱く、使用中に剥離、
脱落の恐れがあり信頼性に乏しい。更に、PVD,CV
Dは皮膜形成速度が遅く、厚膜の形成は困難である。溶
射の場合は騒音、光線の発生など環境面でも問題があ
り、また、基材との密着力が低く使用中に剥離する等の
問題がある。
【0004】一方で、レーザ,アークなどの高密度エネ
ルギー源を用いて基材表面とともに合金化金属を溶融さ
せ硬質合金層を形成する方法が開示されている。かかる
素材の硬化肉盛溶接方法として、特開昭62−2702
77号公報に記載されているように、Ti基合金耐摩耗
部材の製造方法において、チタンとCu,Al,V,S
n,Mn等の金属とからなる混合粉末を用いて、プラズ
マアーク溶接法により肉盛する方法が提案されている。
また、特開平2−207973号公報,特開平2−20
7974号公報では、Ti,Ti合金粉とCo,Cr3
C 2 との混合物を肉盛材料に用いて、プラズマアーク溶
接法、TIGアーク溶接法によるTi,Ti合金の表面
硬化方法が提案されている。しかしながら、これらの方
法は、粉体をアーク中に供給するために粉体の送給性が
問題となる。通常、流動性の良いガスアトマイズ粉、プ
ラズマ回転電極法粉等を用いれば送給性は改善される
が、粉体のコストが高くなってしまう。
ルギー源を用いて基材表面とともに合金化金属を溶融さ
せ硬質合金層を形成する方法が開示されている。かかる
素材の硬化肉盛溶接方法として、特開昭62−2702
77号公報に記載されているように、Ti基合金耐摩耗
部材の製造方法において、チタンとCu,Al,V,S
n,Mn等の金属とからなる混合粉末を用いて、プラズ
マアーク溶接法により肉盛する方法が提案されている。
また、特開平2−207973号公報,特開平2−20
7974号公報では、Ti,Ti合金粉とCo,Cr3
C 2 との混合物を肉盛材料に用いて、プラズマアーク溶
接法、TIGアーク溶接法によるTi,Ti合金の表面
硬化方法が提案されている。しかしながら、これらの方
法は、粉体をアーク中に供給するために粉体の送給性が
問題となる。通常、流動性の良いガスアトマイズ粉、プ
ラズマ回転電極法粉等を用いれば送給性は改善される
が、粉体のコストが高くなってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
合金化処理の問題点を解決するべくなされたもので、そ
の目的とするところは、複合ワイヤを用いることで溶加
材を安定して送給でき、Ti基材との接合性の高い耐摩
耗性、耐熱性に優れた肉盛層が安定して得られる、安価
なTi基材料表面への肉盛溶接用複合ワイヤを提供する
ことにある。
合金化処理の問題点を解決するべくなされたもので、そ
の目的とするところは、複合ワイヤを用いることで溶加
材を安定して送給でき、Ti基材との接合性の高い耐摩
耗性、耐熱性に優れた肉盛層が安定して得られる、安価
なTi基材料表面への肉盛溶接用複合ワイヤを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明にかかわるTi基材料表面への肉盛材料とし
ての構成は、Cu製外皮材の中空部にTi基材料からな
る芯材を充填した複合ワイヤにおいて、複合ワイヤ全重
量に対して、Cu量を10〜70%含有し、これに加え
て更にAl:0.1〜6%,V:0.1〜4%を含み、
残部Tiであるところに要旨が存在する。なお、本発明
の複合ワイヤに用いる肉盛溶接手段は、簡便な溶接法で
あるガスシールドアーク(TIG溶接)、プラズマを溶
融熱源としたものである。
の、本発明にかかわるTi基材料表面への肉盛材料とし
ての構成は、Cu製外皮材の中空部にTi基材料からな
る芯材を充填した複合ワイヤにおいて、複合ワイヤ全重
量に対して、Cu量を10〜70%含有し、これに加え
て更にAl:0.1〜6%,V:0.1〜4%を含み、
残部Tiであるところに要旨が存在する。なお、本発明
の複合ワイヤに用いる肉盛溶接手段は、簡便な溶接法で
あるガスシールドアーク(TIG溶接)、プラズマを溶
融熱源としたものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、不活性ガスでシールドされた
Ti基材料母材と非消耗電極との間に発生させたアーク
中に、Cu製外皮材の中空部にTi基材料からなる芯材
(Al,Vを含むTi線材)を充填した複合ワイヤを肉
盛溶接材料として送給することにより、Ti基材料表面
にCu,Al,Vを含んだTi合金肉盛層を形成でき
る。この場合に得られる肉盛層の硬さは、耐摩耗性の面
からビッカース硬さHv400〜600必要であり、H
v400未満では耐摩耗性の向上が期待されず、Hv6
00を超えると肉盛層に割れが発生することがある。
Ti基材料母材と非消耗電極との間に発生させたアーク
中に、Cu製外皮材の中空部にTi基材料からなる芯材
(Al,Vを含むTi線材)を充填した複合ワイヤを肉
盛溶接材料として送給することにより、Ti基材料表面
にCu,Al,Vを含んだTi合金肉盛層を形成でき
る。この場合に得られる肉盛層の硬さは、耐摩耗性の面
からビッカース硬さHv400〜600必要であり、H
v400未満では耐摩耗性の向上が期待されず、Hv6
00を超えると肉盛層に割れが発生することがある。
【0008】即ち、本発明者等は複合ワイヤ中のAlを
4.5%、Vを3.0%とし、Cu量を8%,14%,
27%,38%,49%,60%,70%,80%と変
化させた複合ワイヤ(ワイヤ径:1.6mm)とAl,
Vを含まないでCu量を同量変化させた複合ワイヤ(ワ
イヤ径:1.6mm)について、純Ti板(Hv:17
0)に肉盛溶接を行い、得られた肉盛層の横断面硬さを
調査した。
4.5%、Vを3.0%とし、Cu量を8%,14%,
27%,38%,49%,60%,70%,80%と変
化させた複合ワイヤ(ワイヤ径:1.6mm)とAl,
Vを含まないでCu量を同量変化させた複合ワイヤ(ワ
イヤ径:1.6mm)について、純Ti板(Hv:17
0)に肉盛溶接を行い、得られた肉盛層の横断面硬さを
調査した。
【0009】調査結果を図1に示す。なお、この時の肉
盛溶接条件は以下の通りである。 肉盛溶接条件 溶接機 TIG(DCEN) 電流 150A 電圧 10V 速度 10cm/min シールドガス メインシールド Ar:25 l/min アフターシールド Ar:25 l/min 母材 JIS H 4600 TP35H 板厚;3mm 幅50mm 長さ100mm 溶接法 ビードオンプレート法
盛溶接条件は以下の通りである。 肉盛溶接条件 溶接機 TIG(DCEN) 電流 150A 電圧 10V 速度 10cm/min シールドガス メインシールド Ar:25 l/min アフターシールド Ar:25 l/min 母材 JIS H 4600 TP35H 板厚;3mm 幅50mm 長さ100mm 溶接法 ビードオンプレート法
【0010】図1よりAl,Vを含まない複合ワイヤで
は、母材(Hv170)よりは肉盛層の硬さは増加する
が、肉盛層の硬さHv400を得るためにはCu量が7
0%を超えて含有させる必要がある。しかし、Cu量が
80%ではビードのなじみが悪くなってしまう。一方A
l,Vを含む複合ワイヤでは、Cu量が14%でHv4
00を超える硬さが得られ、更にCu量が27%ではH
v500を超える硬さを得ることができる。しかし、C
u量が80%では、肉盛層の硬さがHv600を超え
て、割れが発生するとともにビードのなじみが悪くなっ
てしまう。この様にCuとAl,Vを複合添加すること
で、肉盛層の硬さがHv400を超える理由は、定かで
はないが、肉盛層中にTiとCuの金属間化合物(Ti
2Cu相)が析出して硬さが増加することと、マトリッ
クス中にAl,Vが固溶することでマトリックス自体の
強度が高くなることの、複合作用効果により肉盛層とし
ての硬さが増加したと思われる。
は、母材(Hv170)よりは肉盛層の硬さは増加する
が、肉盛層の硬さHv400を得るためにはCu量が7
0%を超えて含有させる必要がある。しかし、Cu量が
80%ではビードのなじみが悪くなってしまう。一方A
l,Vを含む複合ワイヤでは、Cu量が14%でHv4
00を超える硬さが得られ、更にCu量が27%ではH
v500を超える硬さを得ることができる。しかし、C
u量が80%では、肉盛層の硬さがHv600を超え
て、割れが発生するとともにビードのなじみが悪くなっ
てしまう。この様にCuとAl,Vを複合添加すること
で、肉盛層の硬さがHv400を超える理由は、定かで
はないが、肉盛層中にTiとCuの金属間化合物(Ti
2Cu相)が析出して硬さが増加することと、マトリッ
クス中にAl,Vが固溶することでマトリックス自体の
強度が高くなることの、複合作用効果により肉盛層とし
ての硬さが増加したと思われる。
【0011】以下に成分の限定理由を述べる。 Cu:Cuはβ相を安定化させるとともに固溶強化元素
として、またはTi2 Cu相の析出により肉盛層の硬さ
を高めることができる。Cu量が10%未満では十分で
なく、70%を超えると肉盛層の硬さは、Hv600以
上と高くなり割れが発生し、ビードのなじみも悪くな
る。従って、Cu量は10〜70%の範囲にする必要が
ある。
として、またはTi2 Cu相の析出により肉盛層の硬さ
を高めることができる。Cu量が10%未満では十分で
なく、70%を超えると肉盛層の硬さは、Hv600以
上と高くなり割れが発生し、ビードのなじみも悪くな
る。従って、Cu量は10〜70%の範囲にする必要が
ある。
【0012】Al:Alはα相を安定化するとともに、
マトリックスの固溶強化元素として肉盛金属の硬さを高
めるとともに、高温酸化特性を高める働きがある。Al
量が0.1%未満では、その働きは十分でなく、6%を
超えると、複合ワイヤとしての加工性を劣化させるた
め、Al量は0.1〜6%の範囲とした。
マトリックスの固溶強化元素として肉盛金属の硬さを高
めるとともに、高温酸化特性を高める働きがある。Al
量が0.1%未満では、その働きは十分でなく、6%を
超えると、複合ワイヤとしての加工性を劣化させるた
め、Al量は0.1〜6%の範囲とした。
【0013】V :Vはβ相を安定化するとともに、マ
トリックスの固溶強化元素として肉盛金属の硬さを高め
る。V量が0.1%未満ではその働きは十分でなく、4
%を超えてもそれほど肉盛層を硬さの向上に寄与せず、
コスト高となるため、V量は0.1〜4%の範囲とし
た。
トリックスの固溶強化元素として肉盛金属の硬さを高め
る。V量が0.1%未満ではその働きは十分でなく、4
%を超えてもそれほど肉盛層を硬さの向上に寄与せず、
コスト高となるため、V量は0.1〜4%の範囲とし
た。
【0014】本発明によるCu製外皮材の中空部にTi
基材料からなる芯材を充填した複合ワイヤの製造方法と
しては、特開昭62−244519号公報に提案される
様に金属製パイプ内に芯材を振動方式で挿入し線引きす
る方法や、Cu製フープを管状に湾曲成形しながらTi
基材料からなる芯材を包み込んだ後、伸線加工する等の
方法によれば良い。図2にCu製材料からなる外皮材の
中空部にTi芯材を充填し、Cu量;50%,Al量;
3%,V量;2%とした複合ワイヤの横断面を示す。
基材料からなる芯材を充填した複合ワイヤの製造方法と
しては、特開昭62−244519号公報に提案される
様に金属製パイプ内に芯材を振動方式で挿入し線引きす
る方法や、Cu製フープを管状に湾曲成形しながらTi
基材料からなる芯材を包み込んだ後、伸線加工する等の
方法によれば良い。図2にCu製材料からなる外皮材の
中空部にTi芯材を充填し、Cu量;50%,Al量;
3%,V量;2%とした複合ワイヤの横断面を示す。
【0015】
【実施例】本発明の効果を確認するため、純Ti(JI
S H 4600 TP35H;3t ×50×100m
m)の表面に、表1に示す成分組成の複合ワイヤ(複合
ワイヤ径:1.6mm)を用い、非消耗式ガスシールド
アーク溶接法のTIG溶接によるビードオンプレート試
験を実施した。複合ワイヤの外皮材には無酸素銅(JI
S H 3100:C 1020P)を使用し、Cu製
フープを管状に湾曲成形しながら、Al,Vを含むTi
基材料からなる芯材を包み込んだ後、伸線加工して複合
ワイヤを試作した。なお、表1に示す成分は複合ワイヤ
の設計値を示し、成分の内TiはTi及び不可避不純物
を含むものである。
S H 4600 TP35H;3t ×50×100m
m)の表面に、表1に示す成分組成の複合ワイヤ(複合
ワイヤ径:1.6mm)を用い、非消耗式ガスシールド
アーク溶接法のTIG溶接によるビードオンプレート試
験を実施した。複合ワイヤの外皮材には無酸素銅(JI
S H 3100:C 1020P)を使用し、Cu製
フープを管状に湾曲成形しながら、Al,Vを含むTi
基材料からなる芯材を包み込んだ後、伸線加工して複合
ワイヤを試作した。なお、表1に示す成分は複合ワイヤ
の設計値を示し、成分の内TiはTi及び不可避不純物
を含むものである。
【0016】
【表1】
【0017】溶接条件を以下に示す。 肉盛溶接条件 溶接機 TIG(DCEN) 電流 150A 電圧 10V 速度 10cm/min シールドガス メインシールド Ar:25 l/min アフターシールド Ar:25 l/min
【0018】上記の肉盛溶接試験により得られた肉盛層
について、肉盛層の硬さ、肉盛層内部の割れ、ビード表
面割れ、ビード外観(ビードのなじみ)等を調査した。
肉盛層の硬さの調査は、溶接部横断面試験片において、
図3に示すようにビード表面より1mm下の位置におけ
るAB間を0.5mmピッチで10点測定した結果の平
均値を示した。肉盛層内部の割れは溶接部横断面を光学
顕微鏡(×100)にて調査し、ビード表面の割れ、ビ
ード外観については目視により評価した。
について、肉盛層の硬さ、肉盛層内部の割れ、ビード表
面割れ、ビード外観(ビードのなじみ)等を調査した。
肉盛層の硬さの調査は、溶接部横断面試験片において、
図3に示すようにビード表面より1mm下の位置におけ
るAB間を0.5mmピッチで10点測定した結果の平
均値を示した。肉盛層内部の割れは溶接部横断面を光学
顕微鏡(×100)にて調査し、ビード表面の割れ、ビ
ード外観については目視により評価した。
【0019】表2においてNo.1〜No.8は本発明
の用件を全て満たす本発明例であり、本発明のTi−C
u系複合ワイヤは基材表面への肉盛層は、十分な硬さを
有するとともに肉盛層部の微小割れ、ビード表面の割れ
は皆無であり、ビードのなじみも良好であった。これに
対しNo.9〜13は、比較例でいずれも肉盛層の特性
において満足な結果が得られなかった。またNo.14
はAlが多い比較例であり、複合ワイヤ製造段階で断線
が発生し1.6mmφまで伸線ができなかった。No.
9はCu量が10%未満の比較例であり、Al,Vが所
定量含まれていても、十分な肉盛層の硬さが得られなか
った。なお、肉盛層部及び表面の割れはなく、なじみは
良好であった。
の用件を全て満たす本発明例であり、本発明のTi−C
u系複合ワイヤは基材表面への肉盛層は、十分な硬さを
有するとともに肉盛層部の微小割れ、ビード表面の割れ
は皆無であり、ビードのなじみも良好であった。これに
対しNo.9〜13は、比較例でいずれも肉盛層の特性
において満足な結果が得られなかった。またNo.14
はAlが多い比較例であり、複合ワイヤ製造段階で断線
が発生し1.6mmφまで伸線ができなかった。No.
9はCu量が10%未満の比較例であり、Al,Vが所
定量含まれていても、十分な肉盛層の硬さが得られなか
った。なお、肉盛層部及び表面の割れはなく、なじみは
良好であった。
【0020】No.10はCu量が70%超えた比較例
であり、肉盛層の硬さがHv600を超えてしまい、肉
盛層内部及び表面に割れが発生し、ビードのなじみも悪
かった。No.11はAl,Vが0.1%未満の比較例
であり、十分な硬さが得られなかった。なお、肉盛層部
及び表面の割れはなく、なじみは良好であった。No.
12はAlが0.1%未満の比較例、No.13はVが
0.1%未満の比較例であり、十分な硬さが得られなか
った。なお、肉盛層部及び表面の割れはなく、なじみは
良好であった。
であり、肉盛層の硬さがHv600を超えてしまい、肉
盛層内部及び表面に割れが発生し、ビードのなじみも悪
かった。No.11はAl,Vが0.1%未満の比較例
であり、十分な硬さが得られなかった。なお、肉盛層部
及び表面の割れはなく、なじみは良好であった。No.
12はAlが0.1%未満の比較例、No.13はVが
0.1%未満の比較例であり、十分な硬さが得られなか
った。なお、肉盛層部及び表面の割れはなく、なじみは
良好であった。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】以上のことにより、本発明は種々の外皮
材及び充填材を組み合わせれば、種々の成分割合の溶加
材が溶解工程経ずして容易に得られ、また本発明のTi
−Fe系複合ワイヤを用いれば、割れが発生せず、Ti
基材との接合性の高い耐摩耗性、耐熱性合金化層を安定
して、安価に形成することができる。
材及び充填材を組み合わせれば、種々の成分割合の溶加
材が溶解工程経ずして容易に得られ、また本発明のTi
−Fe系複合ワイヤを用いれば、割れが発生せず、Ti
基材との接合性の高い耐摩耗性、耐熱性合金化層を安定
して、安価に形成することができる。
【図1】Al,Vを含む複合ワイヤと含まない複合ワイ
ヤにおけるCu量と硬さ、ビードのなじみの関係を示し
た図、
ヤにおけるCu量と硬さ、ビードのなじみの関係を示し
た図、
【図2】本発明複合ワイヤの横断面を示した図、
【図3】本発明または比較例のTi−Cu系複合ワイヤ
により得られた肉盛層の硬さ測定方法を示す説明図であ
る。
により得られた肉盛層の硬さ測定方法を示す説明図であ
る。
1 Cu製外皮 2 Ti基材料 3 Ti−Cu複合ワイヤ 4 純Ti板 5 肉盛層 A,B 硬さ測定位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 忠美 東京都中央区築地三丁目5番4号 日鐵溶 接工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 Cu製外皮材の中空部にTi基材料から
なる芯材を充填した複合ワイヤであって、複合ワイヤ全
重量に対して、Cuを10〜70重量%(以下、%と略
す)Al:0.1〜6%、V:0.1〜4%を含み、残
部がTiであることを特徴とするTi基材料表面への肉
盛溶接用複合ワイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4098893A JPH06246483A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | Ti基材料表面への肉盛溶接用複合ワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4098893A JPH06246483A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | Ti基材料表面への肉盛溶接用複合ワイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06246483A true JPH06246483A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12595814
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4098893A Withdrawn JPH06246483A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | Ti基材料表面への肉盛溶接用複合ワイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06246483A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114346516A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-04-15 | 西安理工大学 | 增强低碳钢表面性能的药芯焊丝及方法 |
| CN114346513A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-04-15 | 西安理工大学 | 钛钢复合结构过渡层用铜-钒基气保护焊丝及其制备方法 |
-
1993
- 1993-03-02 JP JP4098893A patent/JPH06246483A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114346513A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-04-15 | 西安理工大学 | 钛钢复合结构过渡层用铜-钒基气保护焊丝及其制备方法 |
| CN114346516A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-04-15 | 西安理工大学 | 增强低碳钢表面性能的药芯焊丝及方法 |
| CN114346516B (zh) * | 2021-12-31 | 2022-12-09 | 西安理工大学 | 增强低碳钢表面性能的药芯焊丝及方法 |
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