JPH0615482A - Al基材料表面への肉盛溶接用溶加材 - Google Patents
Al基材料表面への肉盛溶接用溶加材Info
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- JPH0615482A JPH0615482A JP2846692A JP2846692A JPH0615482A JP H0615482 A JPH0615482 A JP H0615482A JP 2846692 A JP2846692 A JP 2846692A JP 2846692 A JP2846692 A JP 2846692A JP H0615482 A JPH0615482 A JP H0615482A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 Al基材料表面に溶加材中に含まれるガス量
が少ないソリッドワイヤを用いることで、溶加材を安定
して送給できピット、ブローホールなどの溶接欠陥が発
生せず、Al基母材への溶け込みが小さく、基材との接
合性の高い耐摩耗性、耐熱性肉盛層が安定して得られる
Al基細線とCu基細線のより線溶加材を提供する。 【構成】 Al基材料表面への肉盛材料としての構成
は、Al基材料からなる細線とCu基材料からなる細線
とをよりあわせてからなるAl−Cu複合より線溶加材
であり、溶加材全重量に対してCu:30〜85%を必
須成分として含有し、更にSi、Fe、Mn、Mg、C
r、Ni、Ti、Beを1種または2種以上を含有し、
その他Al及び不可避不純物からなり、且つSi、F
e、Mn、Mg、Cr、Ni、Ti、Beの添加元素の
合計量を10%以下に抑えた溶加材。
が少ないソリッドワイヤを用いることで、溶加材を安定
して送給できピット、ブローホールなどの溶接欠陥が発
生せず、Al基母材への溶け込みが小さく、基材との接
合性の高い耐摩耗性、耐熱性肉盛層が安定して得られる
Al基細線とCu基細線のより線溶加材を提供する。 【構成】 Al基材料表面への肉盛材料としての構成
は、Al基材料からなる細線とCu基材料からなる細線
とをよりあわせてからなるAl−Cu複合より線溶加材
であり、溶加材全重量に対してCu:30〜85%を必
須成分として含有し、更にSi、Fe、Mn、Mg、C
r、Ni、Ti、Beを1種または2種以上を含有し、
その他Al及び不可避不純物からなり、且つSi、F
e、Mn、Mg、Cr、Ni、Ti、Beの添加元素の
合計量を10%以下に抑えた溶加材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はAl基材料の表面に耐摩
耗、耐熱層が安定してかつ経済的に得られるガスシール
ドアーク、プラズマアーク肉盛溶接用溶加材に関するも
のである。
耗、耐熱層が安定してかつ経済的に得られるガスシール
ドアーク、プラズマアーク肉盛溶接用溶加材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術とその課題】AlまたはAl合金は鉄鋼材
料に比較して、軽量で熱伝導性、耐食性が優れているこ
とから自動車部品をはじめ広い分野で使用されている。
しかし、Al合金は一般に鉄鋼材料に比べ強度、耐摩耗
性、耐熱性の面で劣っており、Al合金素材そのままで
は、鉄鋼材料の代替材料として適用できる部位、部品は
限られている。また、既にAl、Al合金が使用されて
いる場合でも、近年、使用環境が過酷になるにつれ、更
に耐久性の向上が求められている。その対策として、A
l合金そのものの改良の外に、表面に耐摩耗、耐熱層を
形成する方法が行われている。例えば、PVD、CVD
により薄い硬質皮膜層を形成する方法、溶射により比較
的厚い硬質皮膜層を形成する方法がある。しかし、これ
らの方法で形成される皮膜は非常に硬いが基材との密着
力が弱く、使用中に剥離、脱落の恐れがあり信頼性に乏
しい。更に、PVD、CVDは皮膜形成速度が遅く、厚
膜の形成は困難である。溶射の場合は騒音、光線の発生
など環境面でも問題があり、また、基材との密着力が低
く使用中に剥離する等の問題がある。
料に比較して、軽量で熱伝導性、耐食性が優れているこ
とから自動車部品をはじめ広い分野で使用されている。
しかし、Al合金は一般に鉄鋼材料に比べ強度、耐摩耗
性、耐熱性の面で劣っており、Al合金素材そのままで
は、鉄鋼材料の代替材料として適用できる部位、部品は
限られている。また、既にAl、Al合金が使用されて
いる場合でも、近年、使用環境が過酷になるにつれ、更
に耐久性の向上が求められている。その対策として、A
l合金そのものの改良の外に、表面に耐摩耗、耐熱層を
形成する方法が行われている。例えば、PVD、CVD
により薄い硬質皮膜層を形成する方法、溶射により比較
的厚い硬質皮膜層を形成する方法がある。しかし、これ
らの方法で形成される皮膜は非常に硬いが基材との密着
力が弱く、使用中に剥離、脱落の恐れがあり信頼性に乏
しい。更に、PVD、CVDは皮膜形成速度が遅く、厚
膜の形成は困難である。溶射の場合は騒音、光線の発生
など環境面でも問題があり、また、基材との密着力が低
く使用中に剥離する等の問題がある。
【0003】一方で、電子ビーム、レーザ、アークなど
の高密度エネルギー源を用いて基材表面とともに合金化
金属を溶融させ硬質合金層を形成する方法が開示されて
いる。これらの方法では、ある程度の硬さを持つ硬質層
を形成することができる。例えば、特開昭55−275
87号公報には電子ビームによるAl合金ピストンへの
V、Cr、Mn、Fe、Co、Niの合金化処理技術が
開示されている。実開昭62−72456、実開昭62
−72458号公報にも電子ビームによるCuの合金化
処理技術が開示されている。また、特開昭61−166
982、特開昭61−170578号公報にはTIGア
ークによるNi、Feの合金化処理技術が開示されてい
る。特開昭64−11073号公報にもアークによるC
uの合金化処理技術が開示されている。特開昭58−1
79569号公報に、添加材にAlまたはAl合金粉末
とNbC粉末、TiC粉末、VC粉末との混合粉末を用
い、TIGアークによるAl系材料への表面硬化方法が
開示されている。
の高密度エネルギー源を用いて基材表面とともに合金化
金属を溶融させ硬質合金層を形成する方法が開示されて
いる。これらの方法では、ある程度の硬さを持つ硬質層
を形成することができる。例えば、特開昭55−275
87号公報には電子ビームによるAl合金ピストンへの
V、Cr、Mn、Fe、Co、Niの合金化処理技術が
開示されている。実開昭62−72456、実開昭62
−72458号公報にも電子ビームによるCuの合金化
処理技術が開示されている。また、特開昭61−166
982、特開昭61−170578号公報にはTIGア
ークによるNi、Feの合金化処理技術が開示されてい
る。特開昭64−11073号公報にもアークによるC
uの合金化処理技術が開示されている。特開昭58−1
79569号公報に、添加材にAlまたはAl合金粉末
とNbC粉末、TiC粉末、VC粉末との混合粉末を用
い、TIGアークによるAl系材料への表面硬化方法が
開示されている。
【0004】これらの合金化処理技術は本発明と同様、
基材と処理層とは冶金的に結合しているため、接合力は
高く有望な技術であるが次のような問題がある。 (1)上記の合金化技術は本発明と同様、基材のAl、
Al合金の表面を溶融させ、外部から金属を添加し合金
層を形成している。しかし、添加方法、条件や溶接入熱
条件が変動した場合、基材のAl、Al合金の溶融量が
変化し、得られる合金層組成に変動をもたらす原因とな
る。特に、添加材に粉末を用いた場合、その溶加材の安
定送給、組成の偏析など問題があり、均一組成の合金層
が得にくい。例えば、NbC、TiC粉末等のセラミッ
クスとAl合金粉との混合粉では、一般に炭化物等のセ
ラミックスなどは破砕粉であるため異形粉であり、安定
送給は困難で、比重の異なる混合粉では、組成的に均一
な送給は困難である。従って、添加金属の希釈量が変動
するため、得られる合金層の組成が不均一となり、耐摩
耗性、耐熱性などの特性が変動する原因となる。
基材と処理層とは冶金的に結合しているため、接合力は
高く有望な技術であるが次のような問題がある。 (1)上記の合金化技術は本発明と同様、基材のAl、
Al合金の表面を溶融させ、外部から金属を添加し合金
層を形成している。しかし、添加方法、条件や溶接入熱
条件が変動した場合、基材のAl、Al合金の溶融量が
変化し、得られる合金層組成に変動をもたらす原因とな
る。特に、添加材に粉末を用いた場合、その溶加材の安
定送給、組成の偏析など問題があり、均一組成の合金層
が得にくい。例えば、NbC、TiC粉末等のセラミッ
クスとAl合金粉との混合粉では、一般に炭化物等のセ
ラミックスなどは破砕粉であるため異形粉であり、安定
送給は困難で、比重の異なる混合粉では、組成的に均一
な送給は困難である。従って、添加金属の希釈量が変動
するため、得られる合金層の組成が不均一となり、耐摩
耗性、耐熱性などの特性が変動する原因となる。
【0005】(2)通常、合金化するために添加する金
属は基材のAl、Al合金に比べて融点が高いため、均
一な合金層を形成するのは難しい。高密度エネルギー源
の電子ビームを使用すれば、融点の高い合金化金属も容
易に溶融し均一な合金層を得ることができる。しかし、
電子ビームによる合金化処理は真空容器内で行うため、
Al、Al合金が過熱されるとブローホール、ピットが
発生しやすく、生産性も低い。レーザーは電子ビームと
同様、高エネルギー密度を有するが、Al、Al合金に
対しては、吸収率が低いため適していない。また、電子
ビーム、レーザーの装置とも高価なため、その適用部品
はコスト高となる。
属は基材のAl、Al合金に比べて融点が高いため、均
一な合金層を形成するのは難しい。高密度エネルギー源
の電子ビームを使用すれば、融点の高い合金化金属も容
易に溶融し均一な合金層を得ることができる。しかし、
電子ビームによる合金化処理は真空容器内で行うため、
Al、Al合金が過熱されるとブローホール、ピットが
発生しやすく、生産性も低い。レーザーは電子ビームと
同様、高エネルギー密度を有するが、Al、Al合金に
対しては、吸収率が低いため適していない。また、電子
ビーム、レーザーの装置とも高価なため、その適用部品
はコスト高となる。
【0006】(3)Al、Al合金の溶接では、溶融状
態においてH2、H2O、N2、O2等を吸収し易いため、
ピットやブローホールなどの溶接欠陥を生成し易く、溶
加材からもたらされるガス成分が、その発生の大きな要
因である。Al合金粉等の金属粉は一般的にガスアトマ
イズ法または水アトマイズ法で製造されており、ソリッ
ドワイヤに比べて、ガスが多く含まれている。従って、
溶加材にAl合金粉末等の金属粉末を用いた場合、粉末
中に含まれているガスにより、ブローホール、ピットな
どの溶接欠陥が発生しやすいという問題がある。
態においてH2、H2O、N2、O2等を吸収し易いため、
ピットやブローホールなどの溶接欠陥を生成し易く、溶
加材からもたらされるガス成分が、その発生の大きな要
因である。Al合金粉等の金属粉は一般的にガスアトマ
イズ法または水アトマイズ法で製造されており、ソリッ
ドワイヤに比べて、ガスが多く含まれている。従って、
溶加材にAl合金粉末等の金属粉末を用いた場合、粉末
中に含まれているガスにより、ブローホール、ピットな
どの溶接欠陥が発生しやすいという問題がある。
【0007】そこで本出願人はCu基またはAl基パイ
プ中にAl基またはCu基ワイヤを充填した複合ワイヤ
を用いた、TIG、MIGおよびプラズマアーク熱源に
よるAl表面への硬化肉盛技術を提案した。この方法に
よれば、ピット、ブローホールなどの溶接欠陥が発生せ
ず、接合性の高い耐摩耗性、耐熱性肉盛層が安定して得
られるが、Al基母材への溶け込みがやや大きく母材劣
化の恐れがあり、この複合ワイヤはAl基材およびCu
基材の組成よりなるため、鋼製ワイヤに比べて剛性がな
く安定してワイヤを送給できない場合があった。
プ中にAl基またはCu基ワイヤを充填した複合ワイヤ
を用いた、TIG、MIGおよびプラズマアーク熱源に
よるAl表面への硬化肉盛技術を提案した。この方法に
よれば、ピット、ブローホールなどの溶接欠陥が発生せ
ず、接合性の高い耐摩耗性、耐熱性肉盛層が安定して得
られるが、Al基母材への溶け込みがやや大きく母材劣
化の恐れがあり、この複合ワイヤはAl基材およびCu
基材の組成よりなるため、鋼製ワイヤに比べて剛性がな
く安定してワイヤを送給できない場合があった。
【0008】また、特公平2−9912号公報では、2
本以上の電極ワイヤを一対の回転送りロールでねじり、
ねじりロール軸も相互回転させて得られた複数本のねじ
り線の消耗電極式の溶接方法および装置が開示されてい
る。本号公報においては、複数本の鋼製ワイヤのより線
を用い、溶接プロセスの能率向上を図ったものであり本
発明のようなAl−Cuの肉盛層を得ることを目的とし
たものではない。また、特開昭52−117255号公
報では、複数の素ワイヤ(実ワイヤまたは複合ワイヤ)
をより合わせた溶接用消耗電極ワイヤが開示されてい
る。該発明ワイヤは、アーク発生点を分散させることで
アークの偏向を助長して、溶け込みの均一化を図ったも
ので狭開先溶接への適用を目的としたものである。
本以上の電極ワイヤを一対の回転送りロールでねじり、
ねじりロール軸も相互回転させて得られた複数本のねじ
り線の消耗電極式の溶接方法および装置が開示されてい
る。本号公報においては、複数本の鋼製ワイヤのより線
を用い、溶接プロセスの能率向上を図ったものであり本
発明のようなAl−Cuの肉盛層を得ることを目的とし
たものではない。また、特開昭52−117255号公
報では、複数の素ワイヤ(実ワイヤまたは複合ワイヤ)
をより合わせた溶接用消耗電極ワイヤが開示されてい
る。該発明ワイヤは、アーク発生点を分散させることで
アークの偏向を助長して、溶け込みの均一化を図ったも
ので狭開先溶接への適用を目的としたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
合金化処理の問題点を解決するべくなされたもので、そ
の目的とするところは、Al基材料表面に溶加材中に含
まれるガス量が少ないソリッドワイヤを用いることで、
溶加材を安定して送給できピット、ブローホールなどの
溶接欠陥が発生せず、Al基母材への溶け込みが小さ
く、基材との接合性の高い耐摩耗性、耐熱性肉盛層が安
定して得られるAl基細線とCu基細線のより線溶加材
(以下、Al−Cu複合より線と略す)を提供すること
にある。
合金化処理の問題点を解決するべくなされたもので、そ
の目的とするところは、Al基材料表面に溶加材中に含
まれるガス量が少ないソリッドワイヤを用いることで、
溶加材を安定して送給できピット、ブローホールなどの
溶接欠陥が発生せず、Al基母材への溶け込みが小さ
く、基材との接合性の高い耐摩耗性、耐熱性肉盛層が安
定して得られるAl基細線とCu基細線のより線溶加材
(以下、Al−Cu複合より線と略す)を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明にかかわるAl基材料表面への肉盛材料とし
ての構成は、Al基材料からなる細線とCu基材料から
なる細線とをよりあわせてからなるAl−Cu複合より
線溶加材であり、溶加材全重量に対してCu:30〜8
5%を必須成分として含有し、更にSi:0.1〜5
%、Fe:0.1〜2%、Mn:0.1〜2%、Mg:
0.1〜5%、Cr:0.1〜2%、Ni:0.1〜2
%、Ti:0.1〜2%、Be:0.1〜3%を1種ま
たは2種以上を含有し、その他Al及び不可避不純物か
らなり、且つSi、Fe、Mn、Mg、Cr、Ni、T
i、Beの添加元素の合計量が10%以下に抑えてなる
ところに要旨が存在する。なお、本発明の複合ワイヤに
用いる肉盛溶接手段は、簡便な溶接法であるガスシール
ドアーク(TIG、MIG溶接)、プラズマ溶接法であ
る。
の、本発明にかかわるAl基材料表面への肉盛材料とし
ての構成は、Al基材料からなる細線とCu基材料から
なる細線とをよりあわせてからなるAl−Cu複合より
線溶加材であり、溶加材全重量に対してCu:30〜8
5%を必須成分として含有し、更にSi:0.1〜5
%、Fe:0.1〜2%、Mn:0.1〜2%、Mg:
0.1〜5%、Cr:0.1〜2%、Ni:0.1〜2
%、Ti:0.1〜2%、Be:0.1〜3%を1種ま
たは2種以上を含有し、その他Al及び不可避不純物か
らなり、且つSi、Fe、Mn、Mg、Cr、Ni、T
i、Beの添加元素の合計量が10%以下に抑えてなる
ところに要旨が存在する。なお、本発明の複合ワイヤに
用いる肉盛溶接手段は、簡便な溶接法であるガスシール
ドアーク(TIG、MIG溶接)、プラズマ溶接法であ
る。
【0011】
【作用】本発明によれば、不活性ガスでシールドされた
Al基材料母材と非消耗電極との間に発生させたアーク
中に、Al基材料細線とCu基細線をよりあわせたAl
−Cu複合より線を溶加材として送給することにより、
Al基材料表面にCuを含んだ肉盛層を形成でき、溶加
材の形態が細線のより線であるため、従来の複合ワイ
ヤ、ソリッドワイヤに比べて剛性が高くワイヤの送給性
が良好であるとともに、溶接入熱を低下させても容易に
溶融するため母材への溶け込みを抑制できる。具体的に
は、Al−Cu複合より線溶加材をAl基材料の表面に
耐摩耗・耐熱肉盛層を形成する肉盛材料について検討し
た。また、この場合に得られる肉盛層の硬さは、耐摩耗
性の面から、ビッカース硬さHv150以上必要であ
り、Hv150未満では耐摩耗性の向上が期待されな
い。Al−Cu複合より線による肉盛層の組織は高Cu
側でα相とθ相(CuAl2)とからなり、θ相の存在
により耐摩耗性、耐熱性を有するものである。
Al基材料母材と非消耗電極との間に発生させたアーク
中に、Al基材料細線とCu基細線をよりあわせたAl
−Cu複合より線を溶加材として送給することにより、
Al基材料表面にCuを含んだ肉盛層を形成でき、溶加
材の形態が細線のより線であるため、従来の複合ワイ
ヤ、ソリッドワイヤに比べて剛性が高くワイヤの送給性
が良好であるとともに、溶接入熱を低下させても容易に
溶融するため母材への溶け込みを抑制できる。具体的に
は、Al−Cu複合より線溶加材をAl基材料の表面に
耐摩耗・耐熱肉盛層を形成する肉盛材料について検討し
た。また、この場合に得られる肉盛層の硬さは、耐摩耗
性の面から、ビッカース硬さHv150以上必要であ
り、Hv150未満では耐摩耗性の向上が期待されな
い。Al−Cu複合より線による肉盛層の組織は高Cu
側でα相とθ相(CuAl2)とからなり、θ相の存在
により耐摩耗性、耐熱性を有するものである。
【0012】即ち、Cu量が30%未満の場合では、溶
接によって得られる肉盛層のCu量が不足し、殆どα相
のみとなってしまい、その硬さはHv150に達せず耐
摩耗材に適しない。一方、Cu量が85%をこえた場合
では、脆弱なη2相が現れ、割れが発生する。従って、
Al基材料からなる細線とCu基材からなる細線をより
あわせたAl−Cuより線のCu量は30〜85%の範
囲内とする必要がある。更に、下記量の成分を1種また
は2種以上を含有させることで肉盛層の硬さが増し、よ
り一層の耐摩耗性向上が可能となる。 Si:0.1〜5%、Fe:0.1〜2%、Mn:0.
1〜2%、Mg:0.1〜5%、Cr:0.1〜2%、
Ni:0.1〜2%、Ti:0.1〜2%、Be:0.
1〜3% しかし、Si、Fe、Mn、Mg、Cr、Ni、Ti、
Beの添加元素の合計量が10%を越えた場合、肉盛層
にマトリックスのAlと、例えばFe、Mn、Mg、C
r、Ni、Ti元素との間に硬く脆い金属間化合物が多
量に生成するため、割れが発生するとともに、強度が高
くなりねじり加工が困難となり、伸線工程で断線が頻発
するため、上記添加元素の合計量を10%以下に抑える
必要がある。
接によって得られる肉盛層のCu量が不足し、殆どα相
のみとなってしまい、その硬さはHv150に達せず耐
摩耗材に適しない。一方、Cu量が85%をこえた場合
では、脆弱なη2相が現れ、割れが発生する。従って、
Al基材料からなる細線とCu基材からなる細線をより
あわせたAl−Cuより線のCu量は30〜85%の範
囲内とする必要がある。更に、下記量の成分を1種また
は2種以上を含有させることで肉盛層の硬さが増し、よ
り一層の耐摩耗性向上が可能となる。 Si:0.1〜5%、Fe:0.1〜2%、Mn:0.
1〜2%、Mg:0.1〜5%、Cr:0.1〜2%、
Ni:0.1〜2%、Ti:0.1〜2%、Be:0.
1〜3% しかし、Si、Fe、Mn、Mg、Cr、Ni、Ti、
Beの添加元素の合計量が10%を越えた場合、肉盛層
にマトリックスのAlと、例えばFe、Mn、Mg、C
r、Ni、Ti元素との間に硬く脆い金属間化合物が多
量に生成するため、割れが発生するとともに、強度が高
くなりねじり加工が困難となり、伸線工程で断線が頻発
するため、上記添加元素の合計量を10%以下に抑える
必要がある。
【0013】Si:Siは少量添加で固溶強化元素とし
て肉盛層の硬さを高めるとともに、凝固時の割れも起こ
り難く、母材とのぬれ性も良好にさせる。これら効果を
発揮するために0.1〜5%含有させる。0.1%未満
では肉盛層の硬さが得られず、5%を超えると肉盛層に
割れが発生する。 Fe:Feは固溶強化元素として肉盛層の硬さを高める
ために、0.1〜2%含有させる。0.1未満ではこの
効果が得られず、2%を越えると肉盛層に割れが発生す
る。 Mn:Mnは固溶強化元素として肉盛層の硬さを高める
とともに凝固時の割れを防止させるために0.1〜2%
含有させる。0.1未満ではこの効果は得られず、2%
を超えると肉盛層に割れが発生する。
て肉盛層の硬さを高めるとともに、凝固時の割れも起こ
り難く、母材とのぬれ性も良好にさせる。これら効果を
発揮するために0.1〜5%含有させる。0.1%未満
では肉盛層の硬さが得られず、5%を超えると肉盛層に
割れが発生する。 Fe:Feは固溶強化元素として肉盛層の硬さを高める
ために、0.1〜2%含有させる。0.1未満ではこの
効果が得られず、2%を越えると肉盛層に割れが発生す
る。 Mn:Mnは固溶強化元素として肉盛層の硬さを高める
とともに凝固時の割れを防止させるために0.1〜2%
含有させる。0.1未満ではこの効果は得られず、2%
を超えると肉盛層に割れが発生する。
【0014】Mg:Mgは固溶強化元素として肉盛層の
硬さを高めるとともに、ブローホールを低減させるため
に、0.1〜5%添加させる。肉盛金属中にMgが存在
すると水素の固溶量が増加し、溶融金属中への水素吸収
速度が遅くなるためブローホールが減少できる。しかし
0.1%未満ではこれらの効果が得られず、5%を超え
ると肉盛層に割れが発生する。 Cr:Crは固溶強化元素として肉盛層の硬さを高める
ために、0.1〜2%含有させる。0.1未満ではこの
効果が得られず、2%を超えると肉盛層に割れは発生す
る。 Ni:Niは固溶強化元素として肉盛層の硬さを高める
とともに、肉盛層の組織を微細化させ靭性を向上させ
る。これらの効果を発揮するために0.1〜2%含有さ
せる。0.1%未満ではこれらの効果が得られず、2%
を越えると肉盛層に割れが発生する。
硬さを高めるとともに、ブローホールを低減させるため
に、0.1〜5%添加させる。肉盛金属中にMgが存在
すると水素の固溶量が増加し、溶融金属中への水素吸収
速度が遅くなるためブローホールが減少できる。しかし
0.1%未満ではこれらの効果が得られず、5%を超え
ると肉盛層に割れが発生する。 Cr:Crは固溶強化元素として肉盛層の硬さを高める
ために、0.1〜2%含有させる。0.1未満ではこの
効果が得られず、2%を超えると肉盛層に割れは発生す
る。 Ni:Niは固溶強化元素として肉盛層の硬さを高める
とともに、肉盛層の組織を微細化させ靭性を向上させ
る。これらの効果を発揮するために0.1〜2%含有さ
せる。0.1%未満ではこれらの効果が得られず、2%
を越えると肉盛層に割れが発生する。
【0015】Ti:Tiは固溶強化元素として肉盛層の
硬さを高めるとともに、結晶粒を微細化させ靭性を向上
させるために0.1〜2%含有させる。0.1%未満で
はこれら効果が得られず、2%を超えると肉盛層に割れ
が発生する。 Be:Beは固溶強化元素として肉盛層の硬さを高める
とともに、結晶粒を微細化させ靭性を向上させるために
0.1〜3%含有させる。0.1%未満ではこれら効果
が得られず、3%を超えると肉盛層に割れが発生する。 なお、これら成分はAl−Cu複合より線を構成するA
l基細線中またはCu基細線中のいずれかか、両方に含
有させることができる。本発明によるCu基材料からな
る細線とAl基材料からなる細線をよりあわせたAl−
Cu複合より線の製造方法としては、Al基細線とCu
基細線を所望のAl、Cu量になるようにそれぞれの細
線本数を調整した後、伸線加工する方法によれば良い。
図3(a)、(b)は、1本のCu基細線と6本のAl
基細線を互いにより合わせたままのAl−Cu複合より
線溶加材の横断面および外観を示す。図3(c)はダイ
ス伸線後の、Al−Cu複合より線溶加材の横断面を示
したものである。
硬さを高めるとともに、結晶粒を微細化させ靭性を向上
させるために0.1〜2%含有させる。0.1%未満で
はこれら効果が得られず、2%を超えると肉盛層に割れ
が発生する。 Be:Beは固溶強化元素として肉盛層の硬さを高める
とともに、結晶粒を微細化させ靭性を向上させるために
0.1〜3%含有させる。0.1%未満ではこれら効果
が得られず、3%を超えると肉盛層に割れが発生する。 なお、これら成分はAl−Cu複合より線を構成するA
l基細線中またはCu基細線中のいずれかか、両方に含
有させることができる。本発明によるCu基材料からな
る細線とAl基材料からなる細線をよりあわせたAl−
Cu複合より線の製造方法としては、Al基細線とCu
基細線を所望のAl、Cu量になるようにそれぞれの細
線本数を調整した後、伸線加工する方法によれば良い。
図3(a)、(b)は、1本のCu基細線と6本のAl
基細線を互いにより合わせたままのAl−Cu複合より
線溶加材の横断面および外観を示す。図3(c)はダイ
ス伸線後の、Al−Cu複合より線溶加材の横断面を示
したものである。
【0016】
【実施例】本発明の効果を確認するため、純Al板(J
IS A 1050P、10t×50×150mm)の
表面に表1に示す成分組成、素線径のAl−Cu複合よ
り線(ワイヤ径:1.2mm、ねじりピッチ:素線径の
25〜30倍)を用い、図2に示す消耗電極式ガスシー
ルドアーク溶接法のMIG溶接、非消耗式ガスシールド
アーク溶接法のTIG溶接及びプラズマ溶接によるビー
ドオンプレート試験を実施した。各溶接法による溶接条
件を表2に示す。図2は、本発明に係るAl−Cu複合
より線溶加材によるMIG溶接の概要を示す概略図であ
る。Al−Cu複合より線4にコンタクトチップ6を介
して電力を供給し、該より線溶加材をスプール11より
送給ロール9、送給電動機10により、アルゴン等の不
活性ガスでシールドガス7で遮蔽されたAl板1母材上
へ自動的に送給し、該より線溶加材先端と母材との間に
アーク3を発生させることにより、溶加材は溶融して、
母材表面上に移行し肉盛層を形成する。上記の肉盛溶接
試験により得られた肉盛層について、肉盛層の硬さ、肉
盛層内部の割れ、ビード表面割れ等を調査した。肉盛層
の硬さの調査は、溶接部断面試験片において、図1に示
すようにビード表面より1mm下の位置におけるAB間
を0.5mmピッチで測定した結果の平均値を示した。
肉盛層内部の割れは溶接部断面を光学顕微鏡(×10
0)にて調査し、ビード表面の割れについては目視によ
り割れの有無を調査した。また、ブローホール等の溶接
欠陥の検出及び評価は、放射線透過写真の等級方法(J
ISZ3105)に準じて行った。
IS A 1050P、10t×50×150mm)の
表面に表1に示す成分組成、素線径のAl−Cu複合よ
り線(ワイヤ径:1.2mm、ねじりピッチ:素線径の
25〜30倍)を用い、図2に示す消耗電極式ガスシー
ルドアーク溶接法のMIG溶接、非消耗式ガスシールド
アーク溶接法のTIG溶接及びプラズマ溶接によるビー
ドオンプレート試験を実施した。各溶接法による溶接条
件を表2に示す。図2は、本発明に係るAl−Cu複合
より線溶加材によるMIG溶接の概要を示す概略図であ
る。Al−Cu複合より線4にコンタクトチップ6を介
して電力を供給し、該より線溶加材をスプール11より
送給ロール9、送給電動機10により、アルゴン等の不
活性ガスでシールドガス7で遮蔽されたAl板1母材上
へ自動的に送給し、該より線溶加材先端と母材との間に
アーク3を発生させることにより、溶加材は溶融して、
母材表面上に移行し肉盛層を形成する。上記の肉盛溶接
試験により得られた肉盛層について、肉盛層の硬さ、肉
盛層内部の割れ、ビード表面割れ等を調査した。肉盛層
の硬さの調査は、溶接部断面試験片において、図1に示
すようにビード表面より1mm下の位置におけるAB間
を0.5mmピッチで測定した結果の平均値を示した。
肉盛層内部の割れは溶接部断面を光学顕微鏡(×10
0)にて調査し、ビード表面の割れについては目視によ
り割れの有無を調査した。また、ブローホール等の溶接
欠陥の検出及び評価は、放射線透過写真の等級方法(J
ISZ3105)に準じて行った。
【0017】表3においてNo.1〜No.23は本発
明の用件を全て満たす本発明例であり、その内、No.
1〜12はTIGアーク溶接法、No.13〜18はM
IGアーク溶接法、No.19〜23はプラズマアーク
溶接法によって肉盛溶接を行ったものである。これらど
の溶接法で行っても本発明のAl−Cu複合より線は基
材表面への肉盛層は、十分な硬さを有するとともに、肉
盛層内部の微小割れ、ビード表面の割れは皆無であっ
た。なお、No.2、5はCu、Al以外の添加元素が
ないものであり、他の本発明成分を添加したもに比べ硬
さは低くなった。これに対しNo.24〜32はTIG
アーク溶接法、No.33、34はMIGアーク溶接
法、No.35〜37はプラズマアーク溶接法で肉盛溶
接を行ったものであるが、いずれも肉盛層の特性におい
て満足な結果が得られなかった。尚、本発明及び比較例
の各Al−Cu複合より線(No.1〜37)ともソリ
ッドタイプの溶加材であるため、ブローホール、ピット
等の溶接欠陥が認められず、耐ブローホール性は良好で
あった(1級合格)。すなわち、No.24、33はC
u量が下限を下回る例で肉盛層の硬さが得られなかっ
た。なお、肉盛層内部及び表面の割れはなかった。
明の用件を全て満たす本発明例であり、その内、No.
1〜12はTIGアーク溶接法、No.13〜18はM
IGアーク溶接法、No.19〜23はプラズマアーク
溶接法によって肉盛溶接を行ったものである。これらど
の溶接法で行っても本発明のAl−Cu複合より線は基
材表面への肉盛層は、十分な硬さを有するとともに、肉
盛層内部の微小割れ、ビード表面の割れは皆無であっ
た。なお、No.2、5はCu、Al以外の添加元素が
ないものであり、他の本発明成分を添加したもに比べ硬
さは低くなった。これに対しNo.24〜32はTIG
アーク溶接法、No.33、34はMIGアーク溶接
法、No.35〜37はプラズマアーク溶接法で肉盛溶
接を行ったものであるが、いずれも肉盛層の特性におい
て満足な結果が得られなかった。尚、本発明及び比較例
の各Al−Cu複合より線(No.1〜37)ともソリ
ッドタイプの溶加材であるため、ブローホール、ピット
等の溶接欠陥が認められず、耐ブローホール性は良好で
あった(1級合格)。すなわち、No.24、33はC
u量が下限を下回る例で肉盛層の硬さが得られなかっ
た。なお、肉盛層内部及び表面の割れはなかった。
【0018】No.25はCu量が上限を超えており肉
盛層は硬く、肉盛層内部および表面に割れが発生した。
No.26はSi量が上限を超えており肉盛層は硬く、
肉盛層内部および表面に割れが発生した。No.27は
Fe量が上限を超えており肉盛層は硬く、肉盛層内部に
割れが発生した。なお、ビード表面の割れはなかった。
No.28、34、35はMn量が上限を超えており肉
盛層は硬く、肉盛層内部に割れが発生した。なお、ビー
ド表面の割れはなかった。No.29はMg量が上限を
超えており肉盛層は硬く、肉盛層内部および表面に割れ
が発生した。No.30、36はCr量が上限を超えて
おり肉盛層は硬く、肉盛層内部に割れが発生した。な
お、ビード表面の割れはなかった。
盛層は硬く、肉盛層内部および表面に割れが発生した。
No.26はSi量が上限を超えており肉盛層は硬く、
肉盛層内部および表面に割れが発生した。No.27は
Fe量が上限を超えており肉盛層は硬く、肉盛層内部に
割れが発生した。なお、ビード表面の割れはなかった。
No.28、34、35はMn量が上限を超えており肉
盛層は硬く、肉盛層内部に割れが発生した。なお、ビー
ド表面の割れはなかった。No.29はMg量が上限を
超えており肉盛層は硬く、肉盛層内部および表面に割れ
が発生した。No.30、36はCr量が上限を超えて
おり肉盛層は硬く、肉盛層内部に割れが発生した。な
お、ビード表面の割れはなかった。
【0019】No.31はNi量が上限を超えており肉
盛層は硬く、肉盛層内部に割れが発生した。なお、ビー
ド表面の割れはなかった。No.32はTi量が上限を
超えており肉盛層は硬く、肉盛層内部および表面に割れ
が発生した。No.33はCu量が下限を下回る例で肉
盛層の硬さが得られなかった。なお、割れは内部、表面
にもなかった。No.34はCu量が上限を超えており
肉盛層は硬く、肉盛層内部および表面に割れが発生し
た。No.35はSi量が上限を超えており肉盛層は硬
く、肉盛層内部および表面に割れが発生した。No.3
6はNi量が上限を超えており肉盛層は硬く、肉盛層内
部に割れが発生した。No.37はBe量が上限を超え
ており肉盛層は硬く、肉盛層内部に割れが発生した。
盛層は硬く、肉盛層内部に割れが発生した。なお、ビー
ド表面の割れはなかった。No.32はTi量が上限を
超えており肉盛層は硬く、肉盛層内部および表面に割れ
が発生した。No.33はCu量が下限を下回る例で肉
盛層の硬さが得られなかった。なお、割れは内部、表面
にもなかった。No.34はCu量が上限を超えており
肉盛層は硬く、肉盛層内部および表面に割れが発生し
た。No.35はSi量が上限を超えており肉盛層は硬
く、肉盛層内部および表面に割れが発生した。No.3
6はNi量が上限を超えており肉盛層は硬く、肉盛層内
部に割れが発生した。No.37はBe量が上限を超え
ており肉盛層は硬く、肉盛層内部に割れが発生した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】以上のことにより、本発明は数種の素線
を予め製造して、種々の組み合わせ複合よりすれば、種
々の成分割合の溶加材が、溶解工程経ずして容易に得ら
れ、またAl−Cu複合より線溶加材を用いれば、割れ
が発生せず、Al基材との接合性の高い耐摩耗性、耐熱
性合金化層を安定して、安価に形成することができる。
を予め製造して、種々の組み合わせ複合よりすれば、種
々の成分割合の溶加材が、溶解工程経ずして容易に得ら
れ、またAl−Cu複合より線溶加材を用いれば、割れ
が発生せず、Al基材との接合性の高い耐摩耗性、耐熱
性合金化層を安定して、安価に形成することができる。
【図1】本発明または比較例のAl−Cu複合より線溶
加材により得られた肉盛金属の硬さ測定方法を示す説明
図。
加材により得られた肉盛金属の硬さ測定方法を示す説明
図。
【図2】本発明または比較例のAl−Cu複合より線溶
加材をMIG溶接法に適用した肉盛溶接例を示す説明
図。
加材をMIG溶接法に適用した肉盛溶接例を示す説明
図。
【図3】本発明または比較例のAl−Cu複合より線溶
加材のより合わせたままの外観、及び断面並びに伸線後
の断面を示す説明図である。
加材のより合わせたままの外観、及び断面並びに伸線後
の断面を示す説明図である。
1 Al板 2 肉盛層 A、B 硬さ測定位置 3 アーク 4 Al−Cu複合より線溶加材 5 ノズル 6 コンタクトチップ 7 シールドガス 8 溶接電源 9 送給ロール 10 送給電動機 11 スプール 12 Al基細線 13 Cu基細線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 弘之 東京都中央区築地三丁目5番4号 日鐵溶 接工業株式会社研究所内 (72)発明者 神戸 良雄 東京都中央区築地三丁目5番4号 日鐵溶 接工業株式会社研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 Al基材料からなる細線とCu基材料か
らなる細線とをよりあわせてなることを特徴とするAl
基材料表面への肉盛溶接用溶加材。 - 【請求項2】 Al基材料からなる細線とCu基材料か
らなる細線とをよりあわせてからなる溶加材において、
溶加材全重量に対してCu:30〜85重量%(以下、
%と略す)を必須成分として含有し、更にSi:0.1
〜5%、Fe:0.1〜2%、Mn:0.1〜2%、M
g:0.1〜5%、Cr:0.1〜2%、Ni:0.1
〜2%、Ti:0.1〜2%、Be:0.1〜3%を1
種または2種以上を含有し、その他Al及び不可避不純
物からなり、且つSi、Fe、Mn、Mg、Cr、N
i、Ti、Beの添加元素の合計量が10%以下に抑え
てなることを特徴とする請求項(1)に記載のAl基材
料表面への肉盛溶接用溶加材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2846692A JPH0615482A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | Al基材料表面への肉盛溶接用溶加材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2846692A JPH0615482A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | Al基材料表面への肉盛溶接用溶加材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0615482A true JPH0615482A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=12249435
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2846692A Withdrawn JPH0615482A (ja) | 1992-02-14 | 1992-02-14 | Al基材料表面への肉盛溶接用溶加材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0615482A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11310837A (ja) * | 1998-02-26 | 1999-11-09 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | 耐摩耗性に優れた銅合金 |
| CN103231160A (zh) * | 2013-04-07 | 2013-08-07 | 山东大学 | 以Fe-Cr-Ni合金为填充材料的铁铝基合金与不锈钢的熔焊工艺 |
| JP2019188450A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 川崎重工業株式会社 | 肉盛溶接用撚り線 |
| JP2023084041A (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-16 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接方法、溶接金属、溶接継手の製造方法及び溶接継手 |
| CN118616849A (zh) * | 2024-06-25 | 2024-09-10 | 哈工大苏州研究院 | 一种用于核电压水反应堆主管道316L-In718功能梯度材料的电弧增材制造方法 |
-
1992
- 1992-02-14 JP JP2846692A patent/JPH0615482A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11310837A (ja) * | 1998-02-26 | 1999-11-09 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | 耐摩耗性に優れた銅合金 |
| CN103231160A (zh) * | 2013-04-07 | 2013-08-07 | 山东大学 | 以Fe-Cr-Ni合金为填充材料的铁铝基合金与不锈钢的熔焊工艺 |
| JP2019188450A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 川崎重工業株式会社 | 肉盛溶接用撚り線 |
| JP2023084041A (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-16 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接方法、溶接金属、溶接継手の製造方法及び溶接継手 |
| CN118616849A (zh) * | 2024-06-25 | 2024-09-10 | 哈工大苏州研究院 | 一种用于核电压水反应堆主管道316L-In718功能梯度材料的电弧增材制造方法 |
| CN118616849B (zh) * | 2024-06-25 | 2025-10-17 | 哈工大苏州研究院 | 一种用于核电压水反应堆主管道316L-In718功能梯度材料的电弧增材制造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |