JPH04366127A - 硫黄原子を含んだアリル系オリゴマー及びその製造法 - Google Patents

硫黄原子を含んだアリル系オリゴマー及びその製造法

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JPH04366127A
JPH04366127A JP3167443A JP16744391A JPH04366127A JP H04366127 A JPH04366127 A JP H04366127A JP 3167443 A JP3167443 A JP 3167443A JP 16744391 A JP16744391 A JP 16744391A JP H04366127 A JPH04366127 A JP H04366127A
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JP
Japan
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divalent
oligomer
allyl
sulfur atom
acid
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JP3167443A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Uchida
博 内田
Yasuji Tanaka
田中 保二
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硫黄原子を含んだ新規
なアリル系オリゴマー、及びそれを合成する方法に関す
る。より詳しくは、眼鏡用レンズ材料やその他の光学材
料に使用できる、屈折率が高く、しかも耐衝撃性の優れ
た光学材料として好適な有機ガラスを与える素材及びそ
の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、有機ガラスは無機ガラスに比
較して軽量であるために、ジエチレングリコールビス(
アリルカーボネート)やメチルメタクリレート等の重合
体からなる有機ガラスが使用されている。しかし、これ
らの有機ガラスの屈折率は1.49〜1.50と無機ガ
ラス(ホワイトクラウンガラスの場合1.523)に比
較して低く、無機ガラスの場合よりも厚くなり軽量化の
メリットが損なわれ、また視力矯正用レンズとして用い
た場合、度が強くなると見かけが悪くなるという欠点が
あった。
【0003】これに対処するためにジアリルフタレート
系モノマーを用いた有機ガラスが種々提案されているが
、脆かったり透過率の点で問題があり、これを改良する
ために、単官能重合性モノマーで希釈した場合には、耐
熱性、耐溶剤についての性能に支障をきたし、有機ガラ
スとしては不十分な性能であった。また、末端にアリル
エステル基を有し、内部が多価飽和カルボン酸と多価飽
和アルコールから誘導された次の構造を持つアリルエス
テルも知られている。 CH2=CHCH2O(CORCOOBO)nCORC
OOCH2CH=CH2但し、Rは二価または三価の飽
和カルボン酸から誘導された有機残基、Bは二価または
多価のポリオールから誘導された有機残基、nは1〜2
0の整数を表す。このアリルエステルは耐衝撃性に非常
に優れた硬化物を与えるが、この場合、内部にBの脂肪
族炭化水素を用いるために、多価飽和カルボン酸として
テレフタル酸やイソフタル酸を用いても、ジアリルテレ
フタレートモノマーまたはジアリルイソフタレートモノ
マーそのものの硬化物よりも屈折率が低下してしまうと
いう欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】屈折率が高く、耐衝撃
性の優れた光学材料用アリル系オリゴマーおよびそれを
製造する方法を開発する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意研究を行った結果、末端にアリルエ
ステル基を有し、内部が多価飽和カルボン酸と多価飽和
アルコールから誘導されたアリルエステルオリゴマーを
合成する際の原料として、硫黄原子を含んだジオールを
用いることにより、硬化後の屈折率が非常に高く、耐衝
撃性の優れた有機ガラスになるアリルエステル系オリゴ
マーを与えることを見いだし本発明を完成するに至った
【0006】本発明の第1の発明は、次の構造式を持つ
アリル系オリゴマーである。 CH2=CHCH2O(COACOOR1SR2O)n
COACOOCH2CH=CH2〔ただし、Aは二価の
カルボン酸から誘導された有機残基、R1 、R2 は
炭素数2〜10からなる脂肪族炭化水素から誘導された
2価の有機残基であって、nは1〜20の数を表す〕
【0007】本発明の第2の発明は、末端にアリルエス
テル基がついていて、以下の繰り返し単位を有するオリ
ゴマーであって、 −(COACOOR1SR2O)−         
 構造−イ−(COACOO)xZ−O−COACOO
−     構造−ロ〔ただし、Aは二価のカルボン酸
から誘導された有機残基、R1 、R2 は炭素数2〜
10からなる脂肪族炭化水素から誘導された2価の有機
残基、Xは1以上5以下の整数を表す〕末端アリル基を
除いたオリゴマーの構成のうち、構造−イのモル分率が
10〜100%の範囲であり、残りが構造−ロであり、
GPC(ゲル・パーミエーシヨン・クロマトグラフイー
)法で測定したポリスチレン換算数平均分子量(Mn)
 が500〜15000であり、重量平均分子量(MW
) が1000〜70000であり、MW/Mnの比が
1.2〜20.0であることを特徴とするアリル系オリ
ゴマーである。
【0008】このようなアリル系オリゴマーは、対応す
るジカルボン酸のジアリルエステルと硫黄原子を含んだ
ジオール、及び必要に応じて2価以上のポリオールとを
エステル交換反応触媒の存在下に、アリルアルコールを
留去させながら反応させて得ることができる。更に工業
的に有用な方法として、ジカルボン酸のジアリルエステ
ルの代わりに、対応するジカルボン酸の炭素数が1から
3よりなる低級脂肪族アルコールとのジエステルとアリ
ルアルコールを原料に用いて、低級脂肪族アルコールを
留去させながら反応させて得ることができる。本発明の
第3の発明は、2価のカルボン酸ジメチルまたはジエチ
ルエステルと、硫黄原子を含んだ2価のポリオールと、
必要に応じて2価以上の飽和脂肪族ポリオール1種類以
上と、アリルアルコールとをエステル交換反応触媒の存
在下で、メタノールまたはエタノールを留去しながら反
応させて得ることを特徴とする硫黄原子を含んだアリル
系オリゴマーの製造法である。
【0009】本発明の第4の発明は、2価のカルボン酸
ジアリルエステルと、硫黄原子を含んだ2価のポリオー
ルと、必要に応じて2価以上の飽和脂肪族ポリオール1
種類以上とをエステル交換反応触媒の存在下で、アリル
アルコールを留去しながら反応させて得ることを特徴と
する硫黄原子を含んだアリル系オリゴマーの製造法であ
る。
【0010】本発明で用いる硫黄を含んだジオールとし
ては、チオジエタノール、ビス(3−ヒドロキシプロピ
ル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシブチル)スルフ
ィド等がある。
【0011】また、Aを与えるような二価の飽和カルボ
ン酸としては、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸
、アジピン酸、β−メチルアジピン酸、ピメリン酸、コ
ルク酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン
酸、デカンジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、ド
デカンジカルボン酸、1,2−または1,3−または1
,4−シクロヘキサンジカルボン酸、フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、ジフェニル−p,p’−ジカル
ボン酸、ジフェニル−m,m’−ジカルボン酸、1,4
−または1,5−または2,6−または2,7−ナフタ
リンジカルボン酸、ジフェニルメタン−p,p’−ジカ
ルボン酸、ジフェニルメタン−m,m’−ジカルボン酸
、ベンゾフェノン−4,4’−ジカルボン酸、p−フェ
ニレンジ酢酸、p−カルボキシフェニル酢酸、メチルテ
レフタル酸、テトラクロルフタル酸等である。この中で
もテレフタル酸やイソフタル酸のようなベンゼン環を含
んだ二価の飽和カルボン酸が、屈折率を上げる上で好ま
しい。
【0012】Zを与えるような二価の飽和アルコールと
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1
,5−ペンタンジオール、ヘキサメチレングリコール、
ヘプタメチレングリコール、オクタメチレングリコール
、ノナメチレングリコール、デカメチレングリコール、
ウンデカメチレングリコール、ドデカメチレングリコー
ル、トリデカメチレングリコール、エイコサメチレング
リコール、水素化ビスフェノール−A、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、2−エチル−2,5−ペンタジ
オール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、スチ
レングリコール等の炭素だけからなる飽和グリコールと
、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポ
リエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ビス
フェノール−Aのエチレンオキサイド付加物、ビスフェ
ノール−Aのプロピレンオキサイド付加物等のエーテル
基を含んだ2価の飽和アルコールやジブロモネオペンチ
ルグリコール等の臭素を含んだグリコールも含まれる。 この中でも、プロピレングリコールや1,3−ブタンジ
オール、ジプロピレングリコール等のグリコールを用い
た場合は、他の共重合性モノマーとの相溶性が良く、硬
化物の透明性も優れる。特に使用する硫黄を含んだジオ
ールと二価の飽和カルボン酸によっては、そのままでは
オリゴマーが結晶化し他のモノマーと溶解しないので、
その場合にはプロピレングリコールや1,3−ブタンジ
オール、ジプロピレングリコールを併用したほうがいい
【0013】また、三価以上の多価飽和アルコールとし
ては、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、
イソシアヌル酸のアルキルオキサイド付加物等がある。 これらの使用は耐熱性の観点からは好ましいが、生成す
るアリルエステルオリゴマーの粘度を著しく増加させる
ので、少量の使用にとどめたほうがよい。
【0014】ここでこれらの使用比率としては、末端に
アリルエステルがついたアリルエステルオリゴマーを得
るためには、二価の飽和カルボン酸のカルボキシル基よ
りも、硫黄を含んだジオールやその他の多価アルコール
のヒドロキシル基のほうを少なく用いる必要がある。ま
た、あまりにこの官能基の使用比率が近いと、生成した
アリルエステルオリゴマーの分子量が著しく上がりすぎ
てしまい、光学材料用原料として使用するには、粘度が
高くなりすぎてしまう。そこでこれらの比率はカルボキ
シル基/ヒドロキシル基の割合が、10/9から5/1
、より好ましくは5/4から3/1の間に入ることが望
ましい。
【0015】使用するエステル交換反応触媒としては、
従来知られているエステル交換触媒が使用できるが、特
に好ましいのはアルカリ金属、アルカリ土類金属及びそ
れらの酸化物、及び弱酸塩、Mn,U,Zn,Cd,Z
r,Pb,Ti,CoおよびSnの酸化物、水酸化物、
無機酸塩、アルコラート、有機酸塩、ジブチル錫オキサ
イド、ジオクチル錫オキサイド、ジブチル錫ジクロライ
ド等の有機錫化合物等である。使用量としては、触媒の
活性によっても違うが適度な速度でアリルアルコールを
留出させえるような量を使用すべきである。一般的には
、ジアリルまたはジアルキルエステルに対して0.00
01wt%〜1wt%、特に好ましくは0.001wt
%〜0.1wt%程度を使用することが好ましい。
【0016】反応の実施形態としてはジアリルエステル
を用いた場合にはアリルアルコールの沸点以上、低級ア
ルコールのジアルキルエステルを用いた場合には低級ア
ルコールの沸点以上に加熱して、エステル交換を行わせ
オリゴマーの生成に有利なように生成するアリルアルコ
ールまたは低級アルコールを反応蒸留により反応器から
系外に留去する。一般に常圧か、加圧下に反応を行うが
、反応の転化率が上がってくるとともに、反応系内を減
圧にしてアリルアルコールまたは低級アルコールの留去
を速やかに行う方法も効果的である。
【0017】反応温度は上で述べたようにジアリルエス
テルを用いた場合はアリルアルコールの沸点以下だとア
リルアルコールの留去を効果的に行うことができず、ま
た、あまりに温度が高いと熱重合等の問題があるので、
一般には100℃から300℃の間、より好ましくは1
30℃から250℃の間から選択される。
【0018】低級アルコールのジアルキルエステルを用
いた場合には生成する低級アルコールと反応させるアリ
ルアルコールの沸点が近いために反応初期からあまりに
高温に加熱したのでは、アリルアルコールが低級アルコ
ールとともに留出してしまう恐れがある。そこで、効率
のよい精留塔を付けるとともに、反応温度としては、一
般には反応初期の段階では80℃〜150℃の間、より
好ましくは90℃〜130℃の間、低級アルコールの大
半が留出した後に100℃から300℃の間、より好ま
しくは130℃から250℃の間から選択したほうがよ
い。この場合の使用するアリルアルコール量としては、
ジアルキルエステルに対して少なくとも0.2モル当量
は必要であり、通常は0.5モル当量以上好ましくは1
モル当量以上使用すべきである。しかし、余りに大過剰
に用いたのでは、余分なアリルアルコールを除去しなけ
ればならず、また必ずしも反応速度が速くならないので
、20モル当量以下にとどめるべきである。また、反応
温度によってはハイドロキノンのような重合禁止剤を反
応液中に共存させてもよい。
【0019】反応終了後のオリゴマーの取り出し方法と
しては、種々の方法が実施できる。例えば生成したアリ
ルエステルオリゴマーから蒸留や再沈によりモノマーを
抜いて精製することも可能であるが、通常は反応中に副
生したり原料として用いたジアリルエステルモノマーが
共存した状態でも使用することが出来、工業的にはこち
らのほうが有利である。また、粘度調節を行う目的で、
ジアリルまたはトリアリル系モノマーを積極的に添加す
ることも可能で、このようなジアリルまたはトリアリル
系モノマーとしては、ジアリルフタレート、ジアリルイ
ソフタレート、ジアリルテレフタレート、アジピン酸ジ
アリル、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリ
メリテート、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジアリル
、エンディック酸ジアリル等がある。
【0020】ここに述べたオリゴマーの構造については
、以下の実験で確認した。 A)GPC法によるMnおよびMwの測定決定方法GP
Cによりポリスチレン換算のMn,Mwを測定する。S
HODEXカラムAC−80P、802、804、80
6各1本をこの順次に直列に接続して用い、クロロホル
ムを溶媒とし、温度25℃、流量1.0ml/minで
測定する。
【0021】■  先ず、平均分子量のわかっている市
販標準ポリスチレンを少なくとも10種類以上用いて、
ジアリルテレフタレート(DAT)モノマーと共にそれ
ぞれの保持時間を求めた。平均分子量と保持時間の関係
を3次曲線、または折れ線で近似して検量線を作成した
。 ■  試料20mgをクロロホルム20mlに溶解し、
ループインジェクターを用いて0.5mlをラインフィ
ルターを通してカラムに注入する。得られた溶出曲線デ
ータを、■で作成した検量線に基づいて、島津CR−3
Aのようなデータ処理機内で自動的に計算しMn、Mw
を求める。ここでは、ピークを10秒間隔で分割し、そ
れぞれの分割点の分子量をMi、ピークの高さをHiと
して、次式により計算した。
【0022】
【0023】B)1 HNMRの測定 使用機種 1 HNMR      :  日立  R−24Bオ
リゴマーは、重水素化クロロホルムを、測定溶媒として
使用する。内部標準物質にはテトラメチルシラン(TM
S)を使用する。
【0024】このようにして得られたオリゴマーは分子
内に硫黄元素を有しているために、屈折率が通常のアリ
ルエステルオリゴマーに比較して飛躍的に高くなるとい
うことがある。
【0025】この新規なオリゴマーは、所望に応じて、
そのままの状態か、他の重合性モノマーに溶解して粘度
を下げて光学材料用組成物とすることができる。このよ
うな、重合性モノマーとしては、例えば芳香族ビニル化
合物、(メタ)アクリル酸及びそのエステル、不飽和二
塩基酸及びその誘導体、飽和脂肪族または芳香族カルボ
ン酸のビニルエステル及びその誘導体、(メタ)アクリ
ロニトリル等のシアン化ビニル化合物、不飽和炭化水素
、ハロゲン化不飽和炭化水素等があげられる。
【0026】芳香族ビニル化合物としては、スチレンま
たは、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン、α−
クロルスチレン等のα−置換スチレン、フルオロスチレ
ン、クロロスチレン、ブロモスチレン、クロロメチルス
チレン、メトキシスチレン等の核置換スチレンがある。
【0027】(メタ)アクリル酸及びそのエステルとし
てはアクリル酸、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル
、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタアクリル酸メ
チル等がある。
【0028】不飽和二塩基酸及びその誘導体としては、
マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル等のマレイン
酸のジアルキルエステル類、フマル酸ジメチル、フマル
酸ジイソプロピル等のフマル酸のジアルキルエステル類
等がある。
【0029】飽和脂肪族または芳香族カルボン酸のビニ
ルエステル及びその誘導体としては、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、n−酪酸ビニル等が
ある。
【0030】不飽和炭化水素としては、1−ヘキセン、
1−オクテン、4−ビニルシクロヘキセン等がある。
【0031】ハロゲン化不飽和炭化水素としては塩化ビ
ニル、臭化ビニル等がある。また、架橋性多官能モノマ
ーも使用でき、このようなものとして、例えば、ジアリ
ルカーボナート、ジエチレングリコールジアリルカーボ
ナート、ジビニルベンゼン、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、アジピン酸ジビニル等の二官能
性の架橋性モノマー、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ
)アクリレート、ジアリルマレート、ジアリルフマレー
ト等の三官能以上の架橋性モノマーがあげられる。
【0032】また、不飽和ポリエステルような二重結合
を持つポリマーも、反応性モノマーと同等に使用できる
【0033】重合開始剤としては、熱または光によって
ラジカルを発生する化合物が使用できるが、重合条件に
よっては硫黄原子が含まれているために爆発的に重合が
進行する場合があるために、予備検討を十分に行ってか
ら開始剤を選択するべきである。重合に際して使用でき
るラジカル重合開始剤としては、例えば2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル等のアゾ系化合物、ジクミルパ
ーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシド、ジ−t−
ブチルパーオキシド、トリス(t−ブチルパーオキシ)
トリアジン等のジアルキルパーオキシド類、1,1−ジ
−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、2,2−ジ(
t−ブチルパーオキシ)ブタン等のパーオキシケタール
類、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオ
キシイソブチレート、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサ
ヒドロテレフタレート、ジ−t−ブチルパーオキシアゼ
レート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチ
ルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシアセテート、
t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパ
ーオキシトリメチルアジペート等のアルキルパーエステ
ル類等があげられる。
【0034】また光学材料用途以外にも、充填剤、重合
促進剤、重合禁止剤、内部離型剤、カップリング剤、顔
料、その他の添加剤を物性の損なわれない程度に配合し
て用いて、成形材料としても使用することも可能である
【0035】また、このオリゴマーは適度に二重結合を
持っているので、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂等と混合して使用することもできるし、E
PR、塩素化ポリエチレン、合成ゴム等の架橋剤として
も使用できる。以下に本発明を更に具体的に説明する。
【0036】
【実施例】
実施例−1 蒸留装置のついた2リットル三口セパラブルフラスコに
ジアリルテレフタレート(以下DATと略)を1300
g、2,2’−チオジエタノール430g、ジブチル錫
オキサイド0.65gを仕込んだのち、窒素気流下で1
80℃に加熱し、生成してくるアリルアルコールを留去
した。アリルアルコールが250g程度留出したところ
で、反応系内を約50トールまで減圧にし、アリルアル
コールの留出速度を速めた。理論量のアリルアルコール
が留出した後、更に1時間加熱を続けた。その後、系内
を常圧窒素雰囲気下にし、常温まで冷却した。常温で柔
らかい結晶状の重合性オリゴマー1320gを得た。
【0037】図1にこのものの1 HNMRのチャート
を示す。図1中、aで示す8.00ppm付近のピーク
は(化1)で表される有機残基の丸印を付けたプロトン
のものであり、bで示す4.7〜6.4ppm付近のピ
ークは(化2)で表される有機残基の丸印を付けたプロ
トンのものであり、cで示す4.5ppm付近のピーク
は(化3)で表される有機残基の丸印を付けたプロトン
のものであり、dで示す3.0ppm付近のピークは(
化4)で表される有機残基の丸印を付けたプロトンのも
のであり、TMSは内部標準物質とし用いたテトラメチ
ルシランのピークである。
【0038】
【化1】
【0039】
【化2】
【0040】
【化3】
【0041】
【化4】
【0042】実施例−2 蒸留装置のついた3リットル三口セパラブルフラスコに
、ジメチルテレフタレート1025g、2,2’−チオ
ジエタノール430g、アリルアルコール919g、ジ
ブチル錫オキサイド0.65gを仕込んだのち、窒素気
流下で150℃に加熱し、生成してくるメタノールを留
去した。理論量のメタノール(337.8g)が留出し
たところで、反応温度を180℃に上げてアリルアルコ
ールを留去した。アリルアルコールが約500g留出し
た所で、反応系を50トールの減圧にし、アリルアルコ
ールの留出速度を速めた。過剰のアリルアルコールが留
出した後、更に1時間反応させた。その後系内を常圧窒
素雰囲気下にし、常温まで冷却した。常温で柔らかい結
晶状の重合性オリゴマー1320gを得た。
【0043】実施例−3 実施例−1で用いた2,2’−チオジエタノール430
gのかわりに2,2’−チオジエタノール215gとプ
ロピレングリコール134gを用いた他は、実施例−1
と同様に行った。常温で粘調な液状の重合性オリゴマー
1240gを得た。
【0044】実施例−4 実施例−3で用いたDAT1300gのかわりに、ジア
リルイソフタレート1300gを用いた他は、実施例−
3と同様に行った。常温で粘調な液状の重合性オリゴマ
ー1320gを得た。
【0045】比較例−1 実施例−1で用いた2,2−’チオジエタノール430
gのかわりに、プロピレングリコール268gを用いた
他は、実施例−1と同様に行った。常温で粘調な液状の
重合性オリゴマー1155gを得た。
【0046】実施例及び比較例で得た重合性オリゴマー
の分析値を表1に示した。実施例及び比較例で得た重合
性オリゴマー100部にジクミールパーオキサド2部を
混合し、セロハン張りのガラス板を用いて注型重合によ
り、130℃1時間と160℃2時間で硬化して有機ガ
ラス成形品を得た。各実施例及び比較例の諸物性を表2
に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】なお、諸物性の測定は以下の試験方法によ
って行った。 1.透過率 ASTM  D−1003に準じて測定を行った。 2.屈折率およびアッベ数 アッペ屈折率計(アタゴ製)を用いて測定した。 3.表面硬度(鉛筆硬度) JISK−5400に準じて、荷重1Kgfで実施し、
傷の付かない最高の鉛筆硬度で示した。 4.耐衝撃性 JISK−7211の落錘衝撃試験方法に準じて、デュ
ポン衝撃試験機(東洋精機制作所製)を用い、試験片厚
3mm、落下重錘質量500gで試験を行い、50%破
壊高さを求めた。
【0050】
【発明の効果】本発明は、眼鏡用レンズ材料やその他の
光学材料に使用できる、屈折率が高く、しかも耐衝撃性
の優れた光学材料として好適な有機ガラスを与える素材
としての硫黄原子を含んだ新規なアリル系オリゴマー及
びその製造法を提供するものであり、本発明の硫黄原子
を含んだアリル系オリゴマーを用いると、従来の有機ガ
ラスに比較して、屈折率が高く耐衝撃性を改善すること
ができるので、眼鏡レンズに限らず、プリズム、光ディ
スク等の光学的な性質を重視する分野に使用でき、その
産業上の利用価値は甚だ大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアリル系オリゴマーの1 HNMRの
チャートを示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次の構造式を持つアリル系オリゴマー
    。 CH2=CHCH2O(COACOOR1SR2O)n
    COACOOCH2CH=CH2〔ただし、Aは二価の
    カルボン酸から誘導された有機残基、R1 、R2 は
    炭素数2〜10からなる脂肪族炭化水素から誘導された
    2価の有機残基であって、nは1〜20の数を表す〕
  2. 【請求項2】  末端にアリルエステル基がついていて
    、以下の繰り返し単位を有するオリゴマーであって、−
    (COACOOR1SR2O)−          
    構造−イ−(COACOO)xZ−O−COACOO−
         構造−ロ〔ただし、Aは二価のカルボン酸か
    ら誘導された有機残基、R1 、R2 は炭素数2〜1
    0からなる脂肪族炭化水素から誘導された2価の有機残
    基、Xは1以上5以下の整数を表す〕末端アリル基を除
    いたオリゴマーの構成のうち、構造−イのモル分率が1
    0〜100%の範囲であり、残りが構造−ロであり、G
    PC(ゲル・パーミエーシヨン・クロマトグラフイー)
    法で測定したポリスチレン換算数平均分子量(Mn) 
    が500〜15000であり、重量平均分子量(MW)
     が1000〜70000であり、MW/Mnの比が1
    .2〜20.0であることを特徴とするアリル系オリゴ
    マー。
  3. 【請求項3】  2価のカルボン酸ジメチルまたはジエ
    チルエステルと、硫黄原子を含んだ2価のポリオールと
    、必要に応じて2価以上の飽和脂肪族ポリオール1種類
    以上と、アリルアルコールとをエステル交換反応触媒の
    存在下で、メタノールまたはエタノールを留去しながら
    反応させて得ることを特徴とする硫黄原子を含んだアリ
    ル系オリゴマーの製造法。
  4. 【請求項4】  2価のカルボン酸ジアリルエステルと
    、硫黄原子を含んだ2価のポリオールと、必要に応じて
    2価以上の飽和脂肪族ポリオール1種類以上とをエステ
    ル交換反応触媒の存在下で、アリルアルコールを留去し
    ながら反応させて得ることを特徴とする硫黄原子を含ん
    だアリル系オリゴマーの製造法。
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