JPH0438430B2 - - Google Patents
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- JPH0438430B2 JPH0438430B2 JP63092969A JP9296988A JPH0438430B2 JP H0438430 B2 JPH0438430 B2 JP H0438430B2 JP 63092969 A JP63092969 A JP 63092969A JP 9296988 A JP9296988 A JP 9296988A JP H0438430 B2 JPH0438430 B2 JP H0438430B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、脱臭作用を営む微生物あるいは酵素
を利用して悪臭気体中の悪臭成分を処理するため
に用いる脱臭フイルターに関する。 〔従来の技術〕 し尿処理場、下水処理場、廃棄物処理場、と殺
場、食品工場、魚腸骨処理場、養豚場、養鶏場、
パルプ製造工場等では悪臭が問題となる。 そして、かかる悪臭成分としては、一般にアン
モニア、硫化水素、硫化メチル、メルカプタン、
アミン類が主成分で、いずれもその成分中にアン
モニアやアミン類のように窒素原子が、又一方に
は硫化水素、硫化メチル、メルカプタンのように
硫黄原子が含まれている。 これらの悪臭成分を除去する脱臭方法として
は、従来、燃焼法、活性炭吸着法、洗浄法等が知
られているが、近年、微生物を用いた生物学的脱
臭法が、ランニングコストが低い等の利点を有す
るために注目されてきており、その装置の開発が
進められている。 例えば、特開昭57−200158号公報のように好気
性細菌の生化学的反応を利用したものが提案され
ている。この方法は、アンモニア、硫化水素、硫
化メチル、メルカプタン、アミン類等を含有する
悪臭気体を、好気性細菌群を含む培養液と気液接
触させることによつて悪臭気体から悪臭成分をこ
れら細菌群と酵素によつて酸化、還元させて悪臭
成分を無臭化することを内容とするものである。 ところが、前記気液接触の例として充填部とあ
るだけでその具体例は示されていない。また、特
開昭59−98717号公報では、充填物として木材チ
ツプ等の成型品や、アセテート不織布、グラスウ
ール、アスベスト、素焼き、木クズ、合成樹脂等
の多孔質成型品からなる球状及び円筒状にした直
径10mm〜35mmのもの、又は厚さ10mm〜35mmの板状
のものが示されており、特開昭62−7425号公報で
は、充填物として、木材、多孔質の石、素焼又は
合成樹脂製の一辺の長さが5mm〜50mmの大きさの
板状もしくは球状体からなるものが示されている
が、かかる充填物を用いたときに気液接触を行う
ための流路の確保などは充分とはいえなかつた。 また、特開昭61−271017号公報では、水または
栄養塩水からなるガス吸収液を悪臭気体に噴霧・
接触させて悪臭成分を溶解吸収させた後に、吸収
液と固定化微生物とを接触させて無臭化させるも
のが提案されているが、噴霧液による気液接触
は、処理ガスの量や噴霧に使用する液量などで難
点があるとともに、吸収液の循環利用の際には一
度吸収した悪臭成分を放出する危険がある。 一方、特開昭62−221354号公報では、貫通小孔
を多数有する紙製フイルターに悪臭作用を営む微
生物液等を含浸させ、このフイルターをカセツト
体として悪臭空気流路に配設するものが提案され
ている。 その具体例としては該カセツト体は段ボール紙
を中の波形紙で形成される貫通小孔がすべて同一
方向に並ぶように複数枚積層させてブロツク状と
したものであり、このブロツク状の紙製フイルタ
ーのカセツト体に脱臭作用を営む細菌の酵素液あ
るいは酵素液と菌液からなる液を含浸させて悪臭
空気路に配設している。 〔発明が解決しようとする課題〕 この特開昭62−221354号公報のものでは、貫通
小孔は直線状の流路であり悪臭空気はこの小孔の
数だけ分散されてある程度の気液接触は得られる
が、処理ガス量が増大した場合などには脱臭効率
の点などで充分とはいえず、脱臭効率を向上させ
るためには多数のカセツト体を必要とし、その結
果装置全体が大型化してしまう欠点もある。 本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、
効果的に気液接触を行うことができ、脱臭効率が
良好な脱臭フイルターを提供することにある。 〔課題を解消するための手段〕 本発明は前記目的を達成するため、脱臭作用を
営む微生物あるいは酵素を付着又は含浸させて使
用する脱臭フイルターにおいて、該フイルターは
段ボールを多数積層させて貫通小孔群を有したも
のをブロツク状のフイルター層状部材とし、この
貫通小孔群をもつフイルターの層状部材が貫通方
向に複数個層状に重ねられてなるとともに、その
隣接したフイルター層状部材間の前記貫通小孔群
の各小孔位置がずれを生じて組合わされることを
要旨とするものである。 〔作用〕 本発明によれば、悪臭空気は流路中で段ボール
製フイルターにぶつかり、フイルターの貫通小孔
内に分散して入り込む。このフイルターは、貫通
小孔群層が幾重にも重なつて組み込まれており、
各層の小孔位置がずれているため、小孔内に入り
込んだ悪臭空気は常に各層入口で小孔縁にぶつか
り、次の小孔群層へ分散して入り込む。そして悪
臭空気の流れは常に乱気流と化して小孔壁に接触
することになり、ここで悪臭作用を営む微生物と
接触して脱臭される。 また、フイルターは、カセツト体として簡単に
交換可能であり、紙製なので使用済みのものは堆
肥化するか乾燥後燃焼で楽に廃棄できる。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 まず、フイルターの全体構造から先に説明する
と、フイルター1は、段ボール2の波形紙による
中しん2bで形成されてなる貫通小孔2aがすべ
て同一方向に並ぶように多数積層させてブロツク
体とし、このブロツク状のものをフイルター層状
部材3とする。そして、このフイルター層状部材
3を貫通小孔2aの方向が等しくなるように重ね
合わせたものである。ここで、フイルター層状部
材3の層厚さb(貫通小孔の長さ)は20mm〜250mm
程度が好ましい。 第1a図は本発明の脱臭フイルターの第1実施
例を示す分解斜視図、第1b図は同上斜視図で、
このようにしてフイルター層状部材3を重ね合わ
せる場合に本実施例では、1つおきにフイルター
層状部材3を裏返して裏表を交互に重ね合わせる
ようにした。 前記中しん2bは正弦波に近い波形紙によるも
のであるが、貫通小孔2a群はその小孔の位置が
ずれて組合わされることになる。 第2a図、第2b図は本発明の第2実施例を示
すもので、フイルター層状部材3を重ね合わせる
場合に、中しん2bの連続方向、すなわち段ボー
ルの積層方向が直交するように重ね合わせた。 このようにした場合中しん2bの山の向きは
90°相違することになり、貫通小孔2a群もその
小孔の位置がずれて組合わされることになる。 さらに、第3実施例として第3a図、第3b図
に示すようにフイルター層状部材3の端縁におけ
る中しん2bの切口をわずかにずらすことにより
該フイルター層状部材3を重ね合わせる場合に中
しん2bの山頂がわずかにずれるようにしてもよ
い。 この場合、前記第1実施例とほぼ同様のものが
得られるが、中しん2bの波の山頂は完全に交互
に逆になり半ピツチずつにずれるものでなく、半
ピツチ以下にずれていくものである。 また、段ボールの段の高さの種類には、段の高
さが4.8mm程度のAフルートと称するもの、段の
高さが2.5mm程度のBフルートと称するもの、段
の高さが3.7mm程度のCフルートと称するもの、
および段の高さが1.2mm程度のEフルートと称す
るものがある。 そこで、第4a図、第4b図に示すように第4
実施例として合わせるフイルター層状部材3は貫
通小孔2aの大きさが異なるものとした。このよ
うにすれば貫通小孔2aは大小のものが組合わせ
られ、位置がずれることになる。 一方、前記第1〜第4実施例ではすべてフイル
ター層状部材3は段ボール2の積層が平行する場
合について説明したが、第5a図、第5b図に示
すように段ボール2を渦巻状にして積層させて作
られるフイルターの層状部材3を、前記第1〜第
4実施例に示したような方法で重ね合せ、円柱形
のフイルター1を形成してもよい。 このような段ボール製フイルター1に脱臭作用
を営む微生物液あるいは酵素液を付着又は含浸さ
せるのであるが、かかる微生物液の付着又は含浸
方法は微生物を液体培地で培養させた溶液を直接
用いるか、又は固体培地で培養した培養物を水に
溶解させて、噴霧あるいは浸漬にて含浸させる。 脱臭作用を営む微生物としては、セルロース分
解菌、糸状菌、硫化菌、空中窒素固定化細菌、根
粒菌、硫黄菌、放線菌、酵母、シウドモナス菌の
中から選ばれたものが該当し、必要に応じて複数
の微生物を混合したりしてもよい。 このようにして、前記脱臭作用を営む微生物を
含浸させた段ボール製フイルター1は、それ単
独、もしくは枠体などと組合わされてカセツト体
として、悪臭空気路に貫通小孔2aが空気の流れ
方向に向くように配設され、悪臭空気を通過させ
る。 その際、悪臭空気は流路中で段ボール製フイル
ター1にぶつかり、フイルター1の貫通小孔2a
内に分散して入り込む。このフイルター1は、貫
通小孔2a群層が幾重にも重なつて組み込まれて
おり、各層の小孔2a位置がずれているため、小
孔2a内に入り込んだ悪臭空気は常に各層入口で
小孔縁にぶつかり、次の小孔2a群層へ分散して
入り込む。そして悪臭空気の流れは、常に乱気流
と化して小孔壁に接触することになり,ここで脱
臭作用を営む微生物と接触して脱臭される。 一方、使用済みのフイルター1は、これを燃焼
させるか堆肥化すれば簡単に処分できる。 次に、本発明におけるフイルターの脱臭性能に
ついての試験を第6図に示すような試験装置によ
り行つたので、その結果を示す。 第6図中4は脱臭塔カラム、5はH2Sガスボ
ンベである。 試験 1 脱臭塔カラム 100mmφ×500mm 使用フイルター (1) Bフルートの片面段ボールを渦巻状に積層し
て100mmφ×200mmとしたフイルター。 (2) Bフルートの片面段ボールを渦巻状に積層し
て100mmφ×100mmとしたフイルター層状部材を
2個重ね合わせたフイルター。 (3) Bフルートの片面段ボールを渦巻状に積層し
て、100mmφ×50mmとし、このフイルター層状
部材を4個重ね合わせたフイルター。 (4) Bフルートの片面段ボールを渦巻状に積層し
て、100mmφ×25mmとし、このフイルター層状
部材を8個重ね合わせたフイルター。 フイルターの設置位置 脱臭塔カラム中央(カラム底部より150mmの
位置) 使用微生物 硫黄細菌を主体とするもの 補充する水量130g/日(フイルターが乾燥し
ない程度の水量) 悪臭気体送入量 8.12/min 悪臭気体流速2.0cm/s(フイルターとの接触時
間10s) 悪臭気体の脱臭カラム入口濃度 5ppmH2S
(一定)の条件で30日間実験を行つた結果を下記
第1表に示す。
を利用して悪臭気体中の悪臭成分を処理するため
に用いる脱臭フイルターに関する。 〔従来の技術〕 し尿処理場、下水処理場、廃棄物処理場、と殺
場、食品工場、魚腸骨処理場、養豚場、養鶏場、
パルプ製造工場等では悪臭が問題となる。 そして、かかる悪臭成分としては、一般にアン
モニア、硫化水素、硫化メチル、メルカプタン、
アミン類が主成分で、いずれもその成分中にアン
モニアやアミン類のように窒素原子が、又一方に
は硫化水素、硫化メチル、メルカプタンのように
硫黄原子が含まれている。 これらの悪臭成分を除去する脱臭方法として
は、従来、燃焼法、活性炭吸着法、洗浄法等が知
られているが、近年、微生物を用いた生物学的脱
臭法が、ランニングコストが低い等の利点を有す
るために注目されてきており、その装置の開発が
進められている。 例えば、特開昭57−200158号公報のように好気
性細菌の生化学的反応を利用したものが提案され
ている。この方法は、アンモニア、硫化水素、硫
化メチル、メルカプタン、アミン類等を含有する
悪臭気体を、好気性細菌群を含む培養液と気液接
触させることによつて悪臭気体から悪臭成分をこ
れら細菌群と酵素によつて酸化、還元させて悪臭
成分を無臭化することを内容とするものである。 ところが、前記気液接触の例として充填部とあ
るだけでその具体例は示されていない。また、特
開昭59−98717号公報では、充填物として木材チ
ツプ等の成型品や、アセテート不織布、グラスウ
ール、アスベスト、素焼き、木クズ、合成樹脂等
の多孔質成型品からなる球状及び円筒状にした直
径10mm〜35mmのもの、又は厚さ10mm〜35mmの板状
のものが示されており、特開昭62−7425号公報で
は、充填物として、木材、多孔質の石、素焼又は
合成樹脂製の一辺の長さが5mm〜50mmの大きさの
板状もしくは球状体からなるものが示されている
が、かかる充填物を用いたときに気液接触を行う
ための流路の確保などは充分とはいえなかつた。 また、特開昭61−271017号公報では、水または
栄養塩水からなるガス吸収液を悪臭気体に噴霧・
接触させて悪臭成分を溶解吸収させた後に、吸収
液と固定化微生物とを接触させて無臭化させるも
のが提案されているが、噴霧液による気液接触
は、処理ガスの量や噴霧に使用する液量などで難
点があるとともに、吸収液の循環利用の際には一
度吸収した悪臭成分を放出する危険がある。 一方、特開昭62−221354号公報では、貫通小孔
を多数有する紙製フイルターに悪臭作用を営む微
生物液等を含浸させ、このフイルターをカセツト
体として悪臭空気流路に配設するものが提案され
ている。 その具体例としては該カセツト体は段ボール紙
を中の波形紙で形成される貫通小孔がすべて同一
方向に並ぶように複数枚積層させてブロツク状と
したものであり、このブロツク状の紙製フイルタ
ーのカセツト体に脱臭作用を営む細菌の酵素液あ
るいは酵素液と菌液からなる液を含浸させて悪臭
空気路に配設している。 〔発明が解決しようとする課題〕 この特開昭62−221354号公報のものでは、貫通
小孔は直線状の流路であり悪臭空気はこの小孔の
数だけ分散されてある程度の気液接触は得られる
が、処理ガス量が増大した場合などには脱臭効率
の点などで充分とはいえず、脱臭効率を向上させ
るためには多数のカセツト体を必要とし、その結
果装置全体が大型化してしまう欠点もある。 本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、
効果的に気液接触を行うことができ、脱臭効率が
良好な脱臭フイルターを提供することにある。 〔課題を解消するための手段〕 本発明は前記目的を達成するため、脱臭作用を
営む微生物あるいは酵素を付着又は含浸させて使
用する脱臭フイルターにおいて、該フイルターは
段ボールを多数積層させて貫通小孔群を有したも
のをブロツク状のフイルター層状部材とし、この
貫通小孔群をもつフイルターの層状部材が貫通方
向に複数個層状に重ねられてなるとともに、その
隣接したフイルター層状部材間の前記貫通小孔群
の各小孔位置がずれを生じて組合わされることを
要旨とするものである。 〔作用〕 本発明によれば、悪臭空気は流路中で段ボール
製フイルターにぶつかり、フイルターの貫通小孔
内に分散して入り込む。このフイルターは、貫通
小孔群層が幾重にも重なつて組み込まれており、
各層の小孔位置がずれているため、小孔内に入り
込んだ悪臭空気は常に各層入口で小孔縁にぶつか
り、次の小孔群層へ分散して入り込む。そして悪
臭空気の流れは常に乱気流と化して小孔壁に接触
することになり、ここで悪臭作用を営む微生物と
接触して脱臭される。 また、フイルターは、カセツト体として簡単に
交換可能であり、紙製なので使用済みのものは堆
肥化するか乾燥後燃焼で楽に廃棄できる。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 まず、フイルターの全体構造から先に説明する
と、フイルター1は、段ボール2の波形紙による
中しん2bで形成されてなる貫通小孔2aがすべ
て同一方向に並ぶように多数積層させてブロツク
体とし、このブロツク状のものをフイルター層状
部材3とする。そして、このフイルター層状部材
3を貫通小孔2aの方向が等しくなるように重ね
合わせたものである。ここで、フイルター層状部
材3の層厚さb(貫通小孔の長さ)は20mm〜250mm
程度が好ましい。 第1a図は本発明の脱臭フイルターの第1実施
例を示す分解斜視図、第1b図は同上斜視図で、
このようにしてフイルター層状部材3を重ね合わ
せる場合に本実施例では、1つおきにフイルター
層状部材3を裏返して裏表を交互に重ね合わせる
ようにした。 前記中しん2bは正弦波に近い波形紙によるも
のであるが、貫通小孔2a群はその小孔の位置が
ずれて組合わされることになる。 第2a図、第2b図は本発明の第2実施例を示
すもので、フイルター層状部材3を重ね合わせる
場合に、中しん2bの連続方向、すなわち段ボー
ルの積層方向が直交するように重ね合わせた。 このようにした場合中しん2bの山の向きは
90°相違することになり、貫通小孔2a群もその
小孔の位置がずれて組合わされることになる。 さらに、第3実施例として第3a図、第3b図
に示すようにフイルター層状部材3の端縁におけ
る中しん2bの切口をわずかにずらすことにより
該フイルター層状部材3を重ね合わせる場合に中
しん2bの山頂がわずかにずれるようにしてもよ
い。 この場合、前記第1実施例とほぼ同様のものが
得られるが、中しん2bの波の山頂は完全に交互
に逆になり半ピツチずつにずれるものでなく、半
ピツチ以下にずれていくものである。 また、段ボールの段の高さの種類には、段の高
さが4.8mm程度のAフルートと称するもの、段の
高さが2.5mm程度のBフルートと称するもの、段
の高さが3.7mm程度のCフルートと称するもの、
および段の高さが1.2mm程度のEフルートと称す
るものがある。 そこで、第4a図、第4b図に示すように第4
実施例として合わせるフイルター層状部材3は貫
通小孔2aの大きさが異なるものとした。このよ
うにすれば貫通小孔2aは大小のものが組合わせ
られ、位置がずれることになる。 一方、前記第1〜第4実施例ではすべてフイル
ター層状部材3は段ボール2の積層が平行する場
合について説明したが、第5a図、第5b図に示
すように段ボール2を渦巻状にして積層させて作
られるフイルターの層状部材3を、前記第1〜第
4実施例に示したような方法で重ね合せ、円柱形
のフイルター1を形成してもよい。 このような段ボール製フイルター1に脱臭作用
を営む微生物液あるいは酵素液を付着又は含浸さ
せるのであるが、かかる微生物液の付着又は含浸
方法は微生物を液体培地で培養させた溶液を直接
用いるか、又は固体培地で培養した培養物を水に
溶解させて、噴霧あるいは浸漬にて含浸させる。 脱臭作用を営む微生物としては、セルロース分
解菌、糸状菌、硫化菌、空中窒素固定化細菌、根
粒菌、硫黄菌、放線菌、酵母、シウドモナス菌の
中から選ばれたものが該当し、必要に応じて複数
の微生物を混合したりしてもよい。 このようにして、前記脱臭作用を営む微生物を
含浸させた段ボール製フイルター1は、それ単
独、もしくは枠体などと組合わされてカセツト体
として、悪臭空気路に貫通小孔2aが空気の流れ
方向に向くように配設され、悪臭空気を通過させ
る。 その際、悪臭空気は流路中で段ボール製フイル
ター1にぶつかり、フイルター1の貫通小孔2a
内に分散して入り込む。このフイルター1は、貫
通小孔2a群層が幾重にも重なつて組み込まれて
おり、各層の小孔2a位置がずれているため、小
孔2a内に入り込んだ悪臭空気は常に各層入口で
小孔縁にぶつかり、次の小孔2a群層へ分散して
入り込む。そして悪臭空気の流れは、常に乱気流
と化して小孔壁に接触することになり,ここで脱
臭作用を営む微生物と接触して脱臭される。 一方、使用済みのフイルター1は、これを燃焼
させるか堆肥化すれば簡単に処分できる。 次に、本発明におけるフイルターの脱臭性能に
ついての試験を第6図に示すような試験装置によ
り行つたので、その結果を示す。 第6図中4は脱臭塔カラム、5はH2Sガスボ
ンベである。 試験 1 脱臭塔カラム 100mmφ×500mm 使用フイルター (1) Bフルートの片面段ボールを渦巻状に積層し
て100mmφ×200mmとしたフイルター。 (2) Bフルートの片面段ボールを渦巻状に積層し
て100mmφ×100mmとしたフイルター層状部材を
2個重ね合わせたフイルター。 (3) Bフルートの片面段ボールを渦巻状に積層し
て、100mmφ×50mmとし、このフイルター層状
部材を4個重ね合わせたフイルター。 (4) Bフルートの片面段ボールを渦巻状に積層し
て、100mmφ×25mmとし、このフイルター層状
部材を8個重ね合わせたフイルター。 フイルターの設置位置 脱臭塔カラム中央(カラム底部より150mmの
位置) 使用微生物 硫黄細菌を主体とするもの 補充する水量130g/日(フイルターが乾燥し
ない程度の水量) 悪臭気体送入量 8.12/min 悪臭気体流速2.0cm/s(フイルターとの接触時
間10s) 悪臭気体の脱臭カラム入口濃度 5ppmH2S
(一定)の条件で30日間実験を行つた結果を下記
第1表に示す。
【表】
試験 2
脱臭塔カラム 100mmφ×500mm
使用フイルター
(1) Bフルートの片面段ボールを渦巻状に積層し
て100mmφ×25mmとし、このフイルター層状部
材を8個重ね合わせたフイルター。 (2) Bフルートの片面段ボールを渦巻状に積層し
て100mmφ×25mmとし、このフイルター層状部
材6個と、Eフルートの片面段ボールを渦巻状
に積層して100mmφ×25mmとし、このフイルタ
ー層状部材2個とを、BBEBBEBBの形に重ね
合わせたフイルター。 (3) BフルートおよびEフルートとからなる100
mmφ×25mmのフイルター層状部材をそれぞれ4
個ずつ用い、BEBEBEBEの形に重ね合わせた
フイルター。 フイルターの設置位置 脱臭塔カラム中央(カラム底部より150mmの
位置) 使用微生物 硫黄細菌を主体とするもの 補充する水量130g/日(フイルターが乾燥し
ない程度の水量) 悪臭気体送入量 8.12/min 悪臭気体流速2.0cm/s(フイルターとの接触時
間10s) 悪臭気体の脱臭カラム入口濃度 5ppmH2S
(一定)の条件で30日間実験を行つた結果を下記
第2表に示す。
て100mmφ×25mmとし、このフイルター層状部
材を8個重ね合わせたフイルター。 (2) Bフルートの片面段ボールを渦巻状に積層し
て100mmφ×25mmとし、このフイルター層状部
材6個と、Eフルートの片面段ボールを渦巻状
に積層して100mmφ×25mmとし、このフイルタ
ー層状部材2個とを、BBEBBEBBの形に重ね
合わせたフイルター。 (3) BフルートおよびEフルートとからなる100
mmφ×25mmのフイルター層状部材をそれぞれ4
個ずつ用い、BEBEBEBEの形に重ね合わせた
フイルター。 フイルターの設置位置 脱臭塔カラム中央(カラム底部より150mmの
位置) 使用微生物 硫黄細菌を主体とするもの 補充する水量130g/日(フイルターが乾燥し
ない程度の水量) 悪臭気体送入量 8.12/min 悪臭気体流速2.0cm/s(フイルターとの接触時
間10s) 悪臭気体の脱臭カラム入口濃度 5ppmH2S
(一定)の条件で30日間実験を行つた結果を下記
第2表に示す。
以上述べたように、本発明の脱臭フイルター
は、脱臭作用を営む微生物あるいは酵素によつて
悪臭成分を除去する紙製フイルターにおいて、該
フイルターを段ボールで構成した場合に、フイル
ターを通過する悪臭空気の流れを常に乱気流化す
ることができ、その結果、効果的に気液接触を生
じさせ、効率的に脱臭作業が実現できる。
は、脱臭作用を営む微生物あるいは酵素によつて
悪臭成分を除去する紙製フイルターにおいて、該
フイルターを段ボールで構成した場合に、フイル
ターを通過する悪臭空気の流れを常に乱気流化す
ることができ、その結果、効果的に気液接触を生
じさせ、効率的に脱臭作業が実現できる。
第1a図は本発明の脱臭フイルターの第1実施
例を示す分解斜視図、第1b図は同上組立状態の
斜視図、第2a図は第2実施例を示す分解斜視
図、第2b図は同上組立状態の斜視図、第3a図
は第3実施例を示す分解斜視図、第3b図は同上
組立状態の斜視図、第4a図は第4実施例を示す
分解斜視図、第4b図は同上組立状態の斜視図、
第5a図は第5実施例を示す分解斜視図、第5b
図は同上組立状態の斜視図、第6図は試験を行う
ために用いた装置の説明図である。 1……フイルター、2……段ボール、2a……
貫通小孔、2b……中しん、3……フイルター層
状部材、4……脱臭塔カラム、5……H2Sガス
ボンベ。
例を示す分解斜視図、第1b図は同上組立状態の
斜視図、第2a図は第2実施例を示す分解斜視
図、第2b図は同上組立状態の斜視図、第3a図
は第3実施例を示す分解斜視図、第3b図は同上
組立状態の斜視図、第4a図は第4実施例を示す
分解斜視図、第4b図は同上組立状態の斜視図、
第5a図は第5実施例を示す分解斜視図、第5b
図は同上組立状態の斜視図、第6図は試験を行う
ために用いた装置の説明図である。 1……フイルター、2……段ボール、2a……
貫通小孔、2b……中しん、3……フイルター層
状部材、4……脱臭塔カラム、5……H2Sガス
ボンベ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 脱臭作用を営む微生物あるいは酵素を付着又
は含浸させて使用する脱臭フイルターにおいて、
該フイルターは段ボールを多数積層させて貫通小
孔群を有したものをブロツク状のフイルター層状
部材とし、この貫通小孔群をもつフイルターの層
状部材が貫通方向に複数個層状に重ねられてなる
とともに、その隣接したフイルター層状部材間の
前記貫通小孔群の各小孔位置がずれを生じて組合
わされることを特徴とした脱臭フイルター。 2 貫通小孔群の各小孔位置のずれは、段ボール
の積層方向を隣接するフイルター層状部材間で直
交させて形成される請求項第1項記載の脱臭フイ
ルター。 3 貫通小孔群の各小孔位置のずれは、フイルタ
ー層状部材の貫通小孔の小孔の大きさが異なるも
のを重ねて形成される請求項第1項記載の脱臭フ
イルター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63092969A JPH01265966A (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 脱臭フィルター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63092969A JPH01265966A (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 脱臭フィルター |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01265966A JPH01265966A (ja) | 1989-10-24 |
| JPH0438430B2 true JPH0438430B2 (ja) | 1992-06-24 |
Family
ID=14069242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63092969A Granted JPH01265966A (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 脱臭フィルター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01265966A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4908876B2 (ja) * | 2006-02-27 | 2012-04-04 | 三洋電機株式会社 | 空気除菌装置 |
-
1988
- 1988-04-15 JP JP63092969A patent/JPH01265966A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01265966A (ja) | 1989-10-24 |
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