JPH0441979B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0441979B2 JPH0441979B2 JP62090680A JP9068087A JPH0441979B2 JP H0441979 B2 JPH0441979 B2 JP H0441979B2 JP 62090680 A JP62090680 A JP 62090680A JP 9068087 A JP9068087 A JP 9068087A JP H0441979 B2 JPH0441979 B2 JP H0441979B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- egg
- phospholipase
- treated
- enzyme
- whole eggs
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は、含気が十分で口触りが軽くソフト
で、しかも味の良いスポンジケーキを得ることが
できるスポンジケーキの製造方法に関する。 <従来の技術及びその問題点> 従来、スポンジケーキは、卵液、砂糖、小麦粉
などの主原料に、油脂、ベーキングパウダー、フ
ルーツ類などの副原料を用い、共立て法、別立て
法等により製造されていた。 ところがこのような従来のスポンジケーキは、
未だに含気が十分でなく、ソフト感の高いものと
して消費者を満足させるものではなかつた。 そこで上記欠点を改善するために種々検討を重
ねた結果、プロテアーゼで酵素処理した卵液(特
公昭62−5572号公報参照)を、上述のスポンジケ
ーキの原料として使用すると、ソフト感が高まる
ことを見出した。 しかしプロテアーゼで処理した卵液は、卵蛋白
が分解しているためか苦味が感じられるという欠
点があつた。 本発明では、このような事情に鑑み、スポンジ
ケーキのソフト感が高く、しかも味の良いスポン
ジケーキを得ることができるスポンジケーキの製
造方法を提供することを目的とする。 <問題点を解決するための手段> 前記目的を達成する本発明の構成は、スポンジ
ケーキ類を製造するに際し、原料の一部としてホ
スホリパーゼで分解した卵液を用い、加熱焼成す
ることを特徴とする。 以下本発明の構成を詳細に説明する。 本発明でホスホリパーゼとは、リン脂質を加水
分解する酵素をいい、代表的にはリン脂質のグリ
セリン基の中位のエステル結合を加水分解するホ
スホリパーゼA2があげられるが、その他にリン
脂質のグリセリン基の端位ないしは中位のエステ
ル結合を加水分解するホスホリパーゼB、リン脂
質末端のコリンリン酸やコリンの結合を加水分解
する酵素などがあげられる。 また本発明で用いる卵液とは、通常の方法で割
卵分離して得られた生卵黄または殺菌卵黄、これ
らの生卵黄、殺菌卵黄に糖類、塩類のいずれか一
方または両者を混合したもの、あるいはこれらを
乾燥した乾燥卵黄を水戻ししたもの、また通常の
方法で割卵し得られた液全卵、または殺菌全卵、
冷凍全卵、これらの全卵液に糖類、塩類のいずれ
か一方又は両者を混合したもの、あるいはこれら
を乾燥した乾燥全卵を水戻ししたもの、また卵黄
と卵白との混合物などをいう。 本発明では、このような卵液をホスホリパーゼ
で分解して用いる。なおその分解程度(分解率)
は、ホスホリパーゼ処理前に存在する卵黄のレシ
チンが酵素処理により生成するリゾレシチンへ置
換するその置換率(%)で示される。 本発明で用いるホスホリパーゼで分解した卵液
の分解率は、卵黄、全卵いずれの場合でも後の試
験例に示すように5%以上、好ましくは20%以上
であることが望ましく、また分解の上限は60%程
度まであれば十分である。これは、5%以下であ
ると含気状態が悪くなりソフト感を向上させる効
果が顕著には表われがたく、また60%以上になる
と後の試験例に示すように、その効果に向上が見
られない傾向となるからである。 上述のような程度に分解された卵液を得るのに
使用するホスホリパーゼの量は、処理条件によつ
ても異なるが、通常、卵液重量に対して0.001〜
0.1%程度である。 またこの分解処理条件は、卵液の量あるいは種
類にもよつて多少変動するが、例えば分解率20%
程度に分解するには、40℃位で1時間を要し、ま
た約50%程度に分解するには、同じく40℃で4時
間を要することとなる。いずれにしても卵液の分
解率が上述したように5〜60%の範囲となるよう
に処理するのが望ましい。 本発明では、このようなホスホリパーゼで分解
した卵液を原料の一部として用い、従来の製法に
従つてスポンジケーキを焼成する。 ホスホリパーゼで処理した卵液は、望むべくは
全量を従来の卵液の代わりに用いるとよいが、全
体の分解率が5〜60%の範囲になるように酵素処
理した卵液と酵素処理をしていない卵液とを加え
合わせてもよい。 このようなホスホリパーゼで分解した卵液を用
いてスポンジケーキを焼成した場合には、スポン
ジケーキは内部に多くの空気を含んだ状態で焼成
されるから、よりソフトなものとなる。 またプロテアーゼで分解した卵液を用いた場合
には、蛋白質の分解により発生するペプタイド、
アミノ酸などの分解生成物がケーキ内に存在する
こととなり、苦味が発生することとなるが、本発
明によるものは、ペプタイド等の分解生成物が発
生していないので苦味を有せず、味が良いものと
なる。 <試験例> 以下に本発明の効果を示す試験例を説明する。 試験例 1 液全卵を50℃に加温したものに、ホスホリパー
ゼA2酵素溶液(ノボ社製;「Lecitase10 L」)を
第1表に示す量(酵素IU/全卵1Kg)ずつ添加
し、50℃で1時間の酵素処理を行なつた。 これら酵素処理全卵について分解率を測定し
た。この分解率(%)は、卵黄のレシチンのリゾ
レシチンへの置換率で表わし、酵素失活後に定量
薄層クロマトグラフイーにより定量した。 上述の各酵素処理全卵を用い、下記の配合でス
ポンジケーキの焼成を行なつた。 (生地の配合) 酵素処理全卵 500g 砂 糖 350g 小麦粉 300g清 水 60g 合 計 1210g 上記配合により得た生地350gを使用し、6号
丸型を用いて180℃で30分間加熱し、スポンジケ
ーキを焼成した。 さらに、このようにして得た各スポンジケーキ
について、室温で5日間保存した後のソフトさを
測定した。 このソフトさの測定は、レオメーター(不動工
業(株)製)を用い、プランジヤー(円盤型で直径25
mm)の上昇スピードが6cm/minの条件で、スポ
ンジケーキの表面を5mmの深さまでプランジヤー
が押した時の抵抗値をグラム数(g)で測定する
ことにより行い、この測定で得たグラム数(g)
をソフトさとした。よつてソフトさの数値が小に
なる程ソフトさが増すということとなる。 以上の結果を第1表に示す。
で、しかも味の良いスポンジケーキを得ることが
できるスポンジケーキの製造方法に関する。 <従来の技術及びその問題点> 従来、スポンジケーキは、卵液、砂糖、小麦粉
などの主原料に、油脂、ベーキングパウダー、フ
ルーツ類などの副原料を用い、共立て法、別立て
法等により製造されていた。 ところがこのような従来のスポンジケーキは、
未だに含気が十分でなく、ソフト感の高いものと
して消費者を満足させるものではなかつた。 そこで上記欠点を改善するために種々検討を重
ねた結果、プロテアーゼで酵素処理した卵液(特
公昭62−5572号公報参照)を、上述のスポンジケ
ーキの原料として使用すると、ソフト感が高まる
ことを見出した。 しかしプロテアーゼで処理した卵液は、卵蛋白
が分解しているためか苦味が感じられるという欠
点があつた。 本発明では、このような事情に鑑み、スポンジ
ケーキのソフト感が高く、しかも味の良いスポン
ジケーキを得ることができるスポンジケーキの製
造方法を提供することを目的とする。 <問題点を解決するための手段> 前記目的を達成する本発明の構成は、スポンジ
ケーキ類を製造するに際し、原料の一部としてホ
スホリパーゼで分解した卵液を用い、加熱焼成す
ることを特徴とする。 以下本発明の構成を詳細に説明する。 本発明でホスホリパーゼとは、リン脂質を加水
分解する酵素をいい、代表的にはリン脂質のグリ
セリン基の中位のエステル結合を加水分解するホ
スホリパーゼA2があげられるが、その他にリン
脂質のグリセリン基の端位ないしは中位のエステ
ル結合を加水分解するホスホリパーゼB、リン脂
質末端のコリンリン酸やコリンの結合を加水分解
する酵素などがあげられる。 また本発明で用いる卵液とは、通常の方法で割
卵分離して得られた生卵黄または殺菌卵黄、これ
らの生卵黄、殺菌卵黄に糖類、塩類のいずれか一
方または両者を混合したもの、あるいはこれらを
乾燥した乾燥卵黄を水戻ししたもの、また通常の
方法で割卵し得られた液全卵、または殺菌全卵、
冷凍全卵、これらの全卵液に糖類、塩類のいずれ
か一方又は両者を混合したもの、あるいはこれら
を乾燥した乾燥全卵を水戻ししたもの、また卵黄
と卵白との混合物などをいう。 本発明では、このような卵液をホスホリパーゼ
で分解して用いる。なおその分解程度(分解率)
は、ホスホリパーゼ処理前に存在する卵黄のレシ
チンが酵素処理により生成するリゾレシチンへ置
換するその置換率(%)で示される。 本発明で用いるホスホリパーゼで分解した卵液
の分解率は、卵黄、全卵いずれの場合でも後の試
験例に示すように5%以上、好ましくは20%以上
であることが望ましく、また分解の上限は60%程
度まであれば十分である。これは、5%以下であ
ると含気状態が悪くなりソフト感を向上させる効
果が顕著には表われがたく、また60%以上になる
と後の試験例に示すように、その効果に向上が見
られない傾向となるからである。 上述のような程度に分解された卵液を得るのに
使用するホスホリパーゼの量は、処理条件によつ
ても異なるが、通常、卵液重量に対して0.001〜
0.1%程度である。 またこの分解処理条件は、卵液の量あるいは種
類にもよつて多少変動するが、例えば分解率20%
程度に分解するには、40℃位で1時間を要し、ま
た約50%程度に分解するには、同じく40℃で4時
間を要することとなる。いずれにしても卵液の分
解率が上述したように5〜60%の範囲となるよう
に処理するのが望ましい。 本発明では、このようなホスホリパーゼで分解
した卵液を原料の一部として用い、従来の製法に
従つてスポンジケーキを焼成する。 ホスホリパーゼで処理した卵液は、望むべくは
全量を従来の卵液の代わりに用いるとよいが、全
体の分解率が5〜60%の範囲になるように酵素処
理した卵液と酵素処理をしていない卵液とを加え
合わせてもよい。 このようなホスホリパーゼで分解した卵液を用
いてスポンジケーキを焼成した場合には、スポン
ジケーキは内部に多くの空気を含んだ状態で焼成
されるから、よりソフトなものとなる。 またプロテアーゼで分解した卵液を用いた場合
には、蛋白質の分解により発生するペプタイド、
アミノ酸などの分解生成物がケーキ内に存在する
こととなり、苦味が発生することとなるが、本発
明によるものは、ペプタイド等の分解生成物が発
生していないので苦味を有せず、味が良いものと
なる。 <試験例> 以下に本発明の効果を示す試験例を説明する。 試験例 1 液全卵を50℃に加温したものに、ホスホリパー
ゼA2酵素溶液(ノボ社製;「Lecitase10 L」)を
第1表に示す量(酵素IU/全卵1Kg)ずつ添加
し、50℃で1時間の酵素処理を行なつた。 これら酵素処理全卵について分解率を測定し
た。この分解率(%)は、卵黄のレシチンのリゾ
レシチンへの置換率で表わし、酵素失活後に定量
薄層クロマトグラフイーにより定量した。 上述の各酵素処理全卵を用い、下記の配合でス
ポンジケーキの焼成を行なつた。 (生地の配合) 酵素処理全卵 500g 砂 糖 350g 小麦粉 300g清 水 60g 合 計 1210g 上記配合により得た生地350gを使用し、6号
丸型を用いて180℃で30分間加熱し、スポンジケ
ーキを焼成した。 さらに、このようにして得た各スポンジケーキ
について、室温で5日間保存した後のソフトさを
測定した。 このソフトさの測定は、レオメーター(不動工
業(株)製)を用い、プランジヤー(円盤型で直径25
mm)の上昇スピードが6cm/minの条件で、スポ
ンジケーキの表面を5mmの深さまでプランジヤー
が押した時の抵抗値をグラム数(g)で測定する
ことにより行い、この測定で得たグラム数(g)
をソフトさとした。よつてソフトさの数値が小に
なる程ソフトさが増すということとなる。 以上の結果を第1表に示す。
【表】
試験例 2
生卵黄に10%水酸化ナトリウム溶液を加えてPH
7.0に調整したものに、ホスホリパーゼA2酵素溶
液(ノボ社製;「Lecitase10L」)を第2表に示す
量ずつ添加し、50℃で1時間の酵素処理を行なつ
た。 これら各処理液について、試験例1と同様に分
解率の測定を行なつた。 上述の各処理卵黄を用い、下記の配合で別立て
法によるバターケーキの焼成を行なつた。 (生地の配合) 酵素処理卵黄 200g 卵 白 400g 砂 糖 500g 小麦粉 400g マーガリン 400g 牛 乳 50gベーキングパウダー 5g 合 計 1955g 上記配合により得た生地350gを使用し、パウ
ンド型を用いて、175℃で35分間加熱しバターケ
ーキを焼成した。 さらにこれらバターケーキについて試験例1と
同様に室温で5日間保存した後のソフトさを測定
した。 以上の結果を第2表に示す。
7.0に調整したものに、ホスホリパーゼA2酵素溶
液(ノボ社製;「Lecitase10L」)を第2表に示す
量ずつ添加し、50℃で1時間の酵素処理を行なつ
た。 これら各処理液について、試験例1と同様に分
解率の測定を行なつた。 上述の各処理卵黄を用い、下記の配合で別立て
法によるバターケーキの焼成を行なつた。 (生地の配合) 酵素処理卵黄 200g 卵 白 400g 砂 糖 500g 小麦粉 400g マーガリン 400g 牛 乳 50gベーキングパウダー 5g 合 計 1955g 上記配合により得た生地350gを使用し、パウ
ンド型を用いて、175℃で35分間加熱しバターケ
ーキを焼成した。 さらにこれらバターケーキについて試験例1と
同様に室温で5日間保存した後のソフトさを測定
した。 以上の結果を第2表に示す。
【表】
第1表、第2表に示す結果より、ホスホリパー
ゼ処理した卵液あるいは卵黄を原料として焼成し
たケーキでは、その卵液あるいは卵黄の酵素処理
による置換率が5%以上からソフトさが発現さ
れ、また、60%程度からは、その効果にあまり向
上がみられないことが認められた。 試験例 3 液全卵をホスホリパーゼで試験例1のように処
理し、スポンジケーキを焼成した。 比較のため、ホスホリパーゼの代わりにプロテ
アーゼの一種のトリプシンを用いて、液全卵を第
3表に示す量で各々処理し、その処理全卵を用い
て試験例1の配合でスポンジケーキを焼成した。 これらのケーキについて、食感及び苦味の比較
を、10名のパネラーにより10点法で行なつた。 以上の結果を第3表に示す。
ゼ処理した卵液あるいは卵黄を原料として焼成し
たケーキでは、その卵液あるいは卵黄の酵素処理
による置換率が5%以上からソフトさが発現さ
れ、また、60%程度からは、その効果にあまり向
上がみられないことが認められた。 試験例 3 液全卵をホスホリパーゼで試験例1のように処
理し、スポンジケーキを焼成した。 比較のため、ホスホリパーゼの代わりにプロテ
アーゼの一種のトリプシンを用いて、液全卵を第
3表に示す量で各々処理し、その処理全卵を用い
て試験例1の配合でスポンジケーキを焼成した。 これらのケーキについて、食感及び苦味の比較
を、10名のパネラーにより10点法で行なつた。 以上の結果を第3表に示す。
【表】
* 苦味 ×:苦味を呈しない
○:苦味を呈する
第3表に示す結果より、ホスホリパーゼAで処
理した全卵を用いたスポンジケーキは、未処理の
ものおよびトリプシン処理したものに比べ、ソフ
トな食感で口どけも良好なものであることが認め
られた。 なお、トリプシンで処理したものでは、酵素量
500IU/全卵1Kg以上の添加量で苦味が感じられ
た。 試験例 4 試験例3で用いた液全卵を卵黄に代えて、この
卵黄お第4表に示す量で処理し、その処理卵黄を
用いて試験例2の配合でバターケーキを焼成し
た。 これらのケーキについて、試験例3と同様に食
感及び苦味の評価を行なつた。 以上の結果を第4表に示す。
○:苦味を呈する
第3表に示す結果より、ホスホリパーゼAで処
理した全卵を用いたスポンジケーキは、未処理の
ものおよびトリプシン処理したものに比べ、ソフ
トな食感で口どけも良好なものであることが認め
られた。 なお、トリプシンで処理したものでは、酵素量
500IU/全卵1Kg以上の添加量で苦味が感じられ
た。 試験例 4 試験例3で用いた液全卵を卵黄に代えて、この
卵黄お第4表に示す量で処理し、その処理卵黄を
用いて試験例2の配合でバターケーキを焼成し
た。 これらのケーキについて、試験例3と同様に食
感及び苦味の評価を行なつた。 以上の結果を第4表に示す。
【表】
* 苦味 ×:苦味を呈しない
○:苦味を呈する
ホスホリパーゼAで処理した卵黄を用いたバタ
ーケーキは、未処理のものおよびトリプシン処理
したものに比べ、ソフトな食感で口どけも良好な
ものであつた。 なお、トリプシンで処理したものでは、酵素量
500IU/卵黄1Kg以上の添加量で苦味が感じられ
た。 試験例 5 液全卵をホスホリパーゼの第5表に示す量でそ
れぞれ試験例1と同様に処理し、スポンジケーキ
を焼成した。 比較のため、ホスホリパーゼの代わりにトリプ
シンを用いて以下のように処理した。 液全卵を60℃で殺菌後、50℃まで冷却したもの
にトリプシン(メルク社製)の第5表に示す量で
各々処理し、その処理全卵を用いて試験例1の配
合でスポンジケーキを焼成した。 これらのケーキについて、室温で5日間保存後
のソフトさの測定と、10名のパネラーによる3段
階の評価方法での苦味の試験を試験例1、3と同
様に行なつた。 以上の結果を第5表に示す。
○:苦味を呈する
ホスホリパーゼAで処理した卵黄を用いたバタ
ーケーキは、未処理のものおよびトリプシン処理
したものに比べ、ソフトな食感で口どけも良好な
ものであつた。 なお、トリプシンで処理したものでは、酵素量
500IU/卵黄1Kg以上の添加量で苦味が感じられ
た。 試験例 5 液全卵をホスホリパーゼの第5表に示す量でそ
れぞれ試験例1と同様に処理し、スポンジケーキ
を焼成した。 比較のため、ホスホリパーゼの代わりにトリプ
シンを用いて以下のように処理した。 液全卵を60℃で殺菌後、50℃まで冷却したもの
にトリプシン(メルク社製)の第5表に示す量で
各々処理し、その処理全卵を用いて試験例1の配
合でスポンジケーキを焼成した。 これらのケーキについて、室温で5日間保存後
のソフトさの測定と、10名のパネラーによる3段
階の評価方法での苦味の試験を試験例1、3と同
様に行なつた。 以上の結果を第5表に示す。
【表】
±…少し苦味を感じる
+…苦味を感じる
<実施例> 実施例 1 酵素処理 60℃で5分間殺菌後、50℃まで冷却した液全
卵50KgにホスホリパーゼA2酵素溶液(ノボ社
製;「Lecitase 10L)」10mlを加え、溶液温度
50℃の条件下で4時間の酵素処理を行なつた。
さらに、65℃で30分間加温し、酵素の失活処理
を行なつた。 この酵素処理全卵について試験例1と同様に
分解率を測定したところ、分解率は37%であつ
た。 スポンジケーキの焼成 得られた酵素処理全卵を用い、下記の配合に
て共立て法によりスポンジケーキを焼成した。 (生地の配合) 酵素処理全卵 10000g 上白糖 7000g 小麦粉 6500g バター 1100g 清 水 750g 上記配合の生地350gを6号丸型を用いて180℃
で30分間焼成し、バタースポンジケーキを得た。 得られたバタースポンジケーキは、普通の液全
卵を用いたものより、口触りが良く、ソフトでし
かも苦味がなく味が良いものであつた。 実施例 2 酵素処理 60℃で5分間殺菌後、55℃まで冷却した殺菌
卵黄5Kgに10%水酸化ナトリウム溶液を加えて
PH7.0に調整したものに、ホスホリパーゼA2酵
素溶液(ノボ社製;「Lecitase10L)」4mlを加
え、溶液温度55℃の条件下で2時間の酵素処理
を行なつた。さらに、65℃で30分間加温し、酵
素の失活処理を行なつた。 この酵素処理卵黄について試験例1と同様に
分解率を測定したところ、分解率は62%であつ
た。 バターケーキの焼成 得られた酵素処理卵黄4Kgに卵白8Kgを加
え、混合全卵12Kgを得た。 この混合全卵を用い、下記の配合にてバター
ケーキを焼成した。 (生地の配合) 混合全卵 10000g 上白糖 7000g 小麦粉 7200g バター 7000g 洋酒漬フルーツ 6000g ベーキングパウダー 30g 上記配合の生地40gをアルミ製カツプ容器を用
いて180℃で20分間焼成し、バターケーキを得た。 得られたフルーツバターケーキは普通の液全卵
を用いたものにより口触りが良くソフトで、しか
も苦味がなく味が良いものであつた。 <発明の効果> 以上、試験例、実施例とともに具体的に説明し
たように、本発明によればホスホリパーゼで分解
した卵液を用いてスポンジケーキを焼成した場
合、ソフト感が高く、口どけも良好でしかも味の
良いスポンジケーキを提供することができる。
+…苦味を感じる
<実施例> 実施例 1 酵素処理 60℃で5分間殺菌後、50℃まで冷却した液全
卵50KgにホスホリパーゼA2酵素溶液(ノボ社
製;「Lecitase 10L)」10mlを加え、溶液温度
50℃の条件下で4時間の酵素処理を行なつた。
さらに、65℃で30分間加温し、酵素の失活処理
を行なつた。 この酵素処理全卵について試験例1と同様に
分解率を測定したところ、分解率は37%であつ
た。 スポンジケーキの焼成 得られた酵素処理全卵を用い、下記の配合に
て共立て法によりスポンジケーキを焼成した。 (生地の配合) 酵素処理全卵 10000g 上白糖 7000g 小麦粉 6500g バター 1100g 清 水 750g 上記配合の生地350gを6号丸型を用いて180℃
で30分間焼成し、バタースポンジケーキを得た。 得られたバタースポンジケーキは、普通の液全
卵を用いたものより、口触りが良く、ソフトでし
かも苦味がなく味が良いものであつた。 実施例 2 酵素処理 60℃で5分間殺菌後、55℃まで冷却した殺菌
卵黄5Kgに10%水酸化ナトリウム溶液を加えて
PH7.0に調整したものに、ホスホリパーゼA2酵
素溶液(ノボ社製;「Lecitase10L)」4mlを加
え、溶液温度55℃の条件下で2時間の酵素処理
を行なつた。さらに、65℃で30分間加温し、酵
素の失活処理を行なつた。 この酵素処理卵黄について試験例1と同様に
分解率を測定したところ、分解率は62%であつ
た。 バターケーキの焼成 得られた酵素処理卵黄4Kgに卵白8Kgを加
え、混合全卵12Kgを得た。 この混合全卵を用い、下記の配合にてバター
ケーキを焼成した。 (生地の配合) 混合全卵 10000g 上白糖 7000g 小麦粉 7200g バター 7000g 洋酒漬フルーツ 6000g ベーキングパウダー 30g 上記配合の生地40gをアルミ製カツプ容器を用
いて180℃で20分間焼成し、バターケーキを得た。 得られたフルーツバターケーキは普通の液全卵
を用いたものにより口触りが良くソフトで、しか
も苦味がなく味が良いものであつた。 <発明の効果> 以上、試験例、実施例とともに具体的に説明し
たように、本発明によればホスホリパーゼで分解
した卵液を用いてスポンジケーキを焼成した場
合、ソフト感が高く、口どけも良好でしかも味の
良いスポンジケーキを提供することができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 スポンジケーキ類を製造するに際し、原料の
一部としてホスホリパーゼで分解した卵液を用
い、加熱焼成することを特徴とするスポンジケー
キの製造方法。 2 ホスホリパーゼで分解した卵液の分解率が5
〜60%である特許請求の範囲第1項記載のスポン
ジケーキの製造方法。 3 ホスホリパーゼがホスホリパーゼAである特
許請求の範囲第1項又は第2項記載のスポンジケ
ーキの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62090680A JPS63258528A (ja) | 1987-04-15 | 1987-04-15 | スポンジケ−キの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62090680A JPS63258528A (ja) | 1987-04-15 | 1987-04-15 | スポンジケ−キの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63258528A JPS63258528A (ja) | 1988-10-26 |
| JPH0441979B2 true JPH0441979B2 (ja) | 1992-07-10 |
Family
ID=14005250
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62090680A Granted JPS63258528A (ja) | 1987-04-15 | 1987-04-15 | スポンジケ−キの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63258528A (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1987
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