JPH044253B2 - - Google Patents
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- JPH044253B2 JPH044253B2 JP58152498A JP15249883A JPH044253B2 JP H044253 B2 JPH044253 B2 JP H044253B2 JP 58152498 A JP58152498 A JP 58152498A JP 15249883 A JP15249883 A JP 15249883A JP H044253 B2 JPH044253 B2 JP H044253B2
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- Japan
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- magnetic powder
- solution
- hexagonal ferrite
- ferrite magnetic
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- Compounds Of Iron (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
〔発明の技術分野〕
本発明は垂直磁化記録媒体に用いて有効な六方
晶系フエライト磁性粉の製造方法に関し、更に詳
しくは、極めて微細で、かつ粒度分布がシヤープ
な六方晶系フエライト磁性粉の製造方法に関す
る。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 従来、磁気記録、再生にはγ−Fe2O3、CrO2、
Co被着γ−Fe2O3などの針状結晶からなる磁性粉
を記録媒体の面内長手方向に配向させ、面内長手
方向の残留磁化を利用する方式が一般に適用され
ている。しかし、この記録媒体では記録の高密度
化に伴つて磁気記録媒体内の反磁界が増加すると
いう性質があり、特に短波長領域における記録再
生特性が悪いという欠点がある。この反磁界に打
ち勝つて高密度記録を行なうには、記録媒体の保
磁力を高める一方、磁気記録層を薄くする必要が
ある。しかしながら、現状では磁気記録層の高保
磁力化は困難であり、また磁気記録層を薄くする
ことは再生信号の特性低下を招くなどの問題が生
じて好ましくない。 このようなことから結局は、針状磁性粉を面内
長手方向に配向させて該方向の残留磁化を利用す
るという方式では、磁気記録の高密度化は困難で
あつた。 この問題を解決するために、磁気記録媒体の面
に対して垂直方向の残留磁化を用いる方式で提案
されている。この垂直磁気記録方式では、記録密
度が高まる程、記録媒体中の減磁界が減少するの
で、本質的に高密度記録に適した記録方式といえ
る。ここで、記録媒体の面に対して垂直方向の残
留磁化は、記録媒体の全体にわたつて磁性粉を配
向させ残留磁化が垂直であつてもよいし、また磁
性粉を配向させることなく無配向で塗布して残留
磁化の一部が垂直方向に残つていてもよい。 このような記録媒体としては、例えば、記録層
がCo−Cr合金をスパツタ法で成膜したもの、又
は、形状が平板状でかつ板面と垂直方向に磁化容
易軸を有する磁性粉の塗布層であるものが提案さ
れている。 後者の場合、塗布する磁性粉として例えば、
BaFe12O19のような六方晶フエライトが使用され
ている。これは、六方晶系フエライトが平板形状
で板面垂直方向に磁化容易軸を有するので、塗布
後その板面がテープ円に平行に配列し易すくかつ
磁場配向処理若しくは機械的配向処理によつて容
易に垂直配向を行ない得るという理由に基づく。 このような六方晶系フエライトで塗布層を構成
する場合、該フエライトそれ自体は保磁力Hcが
高いため記録時にヘツドを飽和せしめるのでその
構成原子の一部を特定の他の原子で置換して保磁
力を低減することが必要となり、またその結晶粒
径を0.01〜0.3μmの範囲に選択することが必要と
なる。とくに粒径の制御は重要で、粒径が0.01μ
m未満のときには磁気記録に必要な強い磁性が得
られず、また0.3μmを超えると高密度記録を有利
に行なうことが困難となるからである。 このようなことから、各種の六方晶系フエライ
トの磁性粉が開発されている。そのうち、次式:
AO・n(Fe1-nMm)2O3(式中、Aはバリウム
(Ba)、ストロンチウム(Sr)、カルシウム(Ca)
の群から選ばれる少なくとも1種の元素を表わ
し;Mはコバルト(Co)チタン(Ti)、ニツケル
(Ni)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、
インジウム(In)、ゲルマニウム(Ge)、ニオブ
(Nb)、ジルコニウム(Zr)群から選ばれる少な
くとも1種の元素を表わし;m、nはそれぞれ
0.08≦m≦0.2、5≦n≦6の関係を満足する数
を表わす)で示される置換型の六方晶系フエライ
トの微粉は、上記した用途に有用である(特開昭
56−61101号参照)。 この六方晶系フエライトの磁性粉は概略次のよ
うにして製造されている。すなわち、各金属が上
記した組成になるように配合した金属塩の溶液と
アルカリ溶液とを混合して水熱合成反応により共
沈物を得、これを所定の温度で焼成するという方
法である(特開昭56−16032号参照)。また、特開
昭56−67904号に開示されているガラス結晶化法
によつても製造することができる。とくに前者の
方法は必要とする粒径の六方晶系フエライト磁性
粉を比較的高い収率で製造できて有用である。 しかしながら、この共沈−焼成法で製造された
磁性粉は、必ずしもその粒度分布がシヤープとは
いえず今日の磁気記録における更なる高密度化の
要請に対して充分満足しうるものではない。 したがつて、粒径0.01〜0.3μmの六方晶系フエ
ライト磁性粉をシヤープな粒度分布で安定して低
価格で量産する方法の開発が望まれている。 〔発明の目的〕 本発明は、六方晶系フエライト磁性粉を共沈−
焼成法で製造する際に、シヤープな粒度分布の磁
性粉を安定して製造する方法の提供を目的とす
る。 〔発明の概要〕 本発明者らは、上記目的を達成するために、上
記した2種類の反応溶液の当量比と水熱合成温度
との関係を詳細に検討したところ、両者がある関
係を満足するときには、0.01〜0.3μmの磁性粉を
安定して、かつシヤープな粒度分布で製造できる
との事実を見出し本発明を完成するに到つた。す
なわち、本発明方法は、次式:AO・n(Fe1-n
Mm)2O3(式中、AはBa、Sr、Caの群から選ば
れる少なくとも1種の元素を表わし;MはCo、
Ti、Ni、Mn、Gu、Zn、In、Ge、Nb、Zrの群
から選ばれる少なくとも1種の元素を表わし;
m、nはそれぞれ0.08≦m≦0.2、5≦n≦6の
関係を満足する数を表わす)で示される六方晶系
フエライトを構成する割合で選ばれた上記各金属
イオンを含む溶液()と、アルカリ溶液()
とを混合し;該混合溶液を加熱して沈澱物を生成
せしめ;ついで、該沈澱物を水洗、乾燥後、焼成
して六方晶系フエライト磁性粉を製造する方法に
おいて、溶液()のアルカリ当量と溶液()
に含まれる各金属イオンの当量の和との比をx、
加熱温度をy(℃)とした場合、xが1≦x≦8
を満足する数であり、かつ、xとyは、 1≦x<1.9のとき、5x+30≦y≦180; 1.9≦x<2.2のとき、5x+30≦y≦−200x+
560; 2.2≦x<4のとき、5x+30≦y≦100x−100; 4≦x≦8のとき、5x+30≦y≦300 の関係を満足することを特徴とする。 本発明方法で製造される六法晶系フエライトの
磁性粉は一般式:AO・n(Fe1-nMm)2O3(A、
M、n、mはそれぞれ上と同じ意味を有する)で
示される。 この磁性粉は、上記フエライトを構成する各金
属のイオンを所定の割合で含む溶液()とアル
カリ溶液()が出発原料である。ここで、溶液
()としてはアルカリ性であれば何であつても
よいが、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化アン
モニウム、炭酸アンモニウムの水溶液をあげるこ
とできる。通常は低価格、入手容易ということか
らして水酸化ナトリウム水溶液が用いられる。ま
た、溶液()は、目的とする組成の磁性粉を構
成するに必要な金属の塩を所定量水に溶解して調
製される。 本発明方法にあつては、まず溶液()と溶液
()を後述する当量比で混合する。ついで、混
合溶液を後述する温度で加熱して各金属イオンを
共沈せしめる。このとき、適用する温度が100℃
以上の場合には、全体の反応はオートクレーブな
どの耐圧密閉容器内で行なう。反応は撹拌下で行
なうことが好ましい。その後、得られた沈澱物を
充分に水洗してアルカリを除去した後乾燥し、こ
れを焼成する。水洗が不充分でアルカリが残存す
る場合には、アルカリが原因であると考えられる
凝集粒子塊が生成し、焼成後得られた磁性粉の粒
度分布がブロードになつて目的を達成できない。
焼成は、例えば電気炉のような通常の加熱炉を用
いて空気中で行なえばよい。焼成温度は700〜950
℃である。好ましくは700〜850℃である。 以上の工程において、本発明方法の最大の特徴
は、溶液()のアルカリ当量と溶液()の各
金属イオンの当量の和との比をx、混合溶液の水
熱合成反応時の温度をy(℃)としたとき、x、
yを以下のように管理することにある。 すなわち、まずxは1≦x≦8の関係を満足す
る。そして、xとyとの関係は、1≦x<1.9の
とき、5x+30≦y≦180;1.9≦x<2.2のとき、
5x+30≦y≦−200x+560;2.2≦x<4のとき、
5x+30≦y≦100x−100;4≦x≦8のとき、5x
+30≦y≦300を満足する関係である。 このx、yとの関係を図に示す。図で、x、y
は、座標a(1、35)、b(1、180)、c(1.9、
180)、d(2.2、120)、e(4、300)、f(8、300
)
及びg(8、70)をこの順序で直線をもつて結ん
で描いた斜線表示の範囲内の座標点として示され
る。この図形の外側の領域(境界線は含まない)
はいずれも本発明方法にとつては不適な領域であ
る。 すなわち、領域Aの条件で製造した磁性粉は飽
和磁化及び保磁力が非常に小さく磁気記録媒体用
の磁性粉たり得ない。領域Bの条件下では、得ら
れた磁性粉はその粒径が0.3μmより大きいものも
あり粒度分布は不均一かつブロードである。領域
Cは高温域したがつて高圧域であるため、用いる
設備が大型化して製造コストも高くなりまた量産
性の点で劣り工業的には現実的ではない。更にD
領域ではアルカリを多量に使用するため、沈澱物
の水洗時に多量の水と時間を必要とする。しかも
水洗が不充分であつた場合には、前述したように
焼成時における残存アルカリの悪影響のあらわれ
る虞れがある。最後に、領域Eの条件下では、得
られた沈澱物の粒径は約100〓以下と超微細にな
る。そのため沈降速度が極めて小さく、この沈澱
物を水洗してアルカリ、その他の不必要成分を除
去するためは極めて多量の水と時間を必要とする
ので好ましくない。 x、yが図の斜線範囲内にあるとき、得られた
磁性粉は飽和磁化も58emu/g以上でかつ保磁力
も750〜810Oeと大きく、かつ、なによりもその
続度分布が0.01〜0.3μmの範囲にあり高密度化記
録用の磁性粉として好適である。 〔発明の実施例〕 2.0モルのFeCl3・6H2O水溶液1000ml、1.0モル
のBaCl2・2H2Oの水溶液206ml、1.0モルの
CoCl2・H2O水溶液167ml及び1.0モルのTiCl4水溶
液167ml、以上4種の溶液を混合して溶液()
とした。溶液()の各金属イオンの当量の和
は、6+0.412+0.334+0.668、すなわち、7.414
である。 溶液()としては水酸化ナトリウム水溶液を
用いた。溶液()、溶液()との間で表に示
した当量比になるような当量の水酸化ナトリウム
を秤量しこれを純水1500mlに溶解して調整した。
溶液()は、水酸化ナトリウムの量によつて
は、水酸化ナトリウムが完全に溶解しない懸濁液
となる場合もあるが、溶液()との撹拌混合に
より完全に溶解することができる。 まず、溶液()を約20℃に冷却し、ここに溶
液()を滴下して撹拌混合した。このまま30分
間撹拌を続け沈澱物を含む水溶液を得た。 この全体に表に示した温度で1時間加熱処理を
施して水熱合成反応を行なつた。100℃以上の加
熱処理の場合はオートクレーブ用いた。 得られた沈澱物を充分に水洗した後乾燥し、最
後に大気中で電気炉を用いて800℃、3時間焼成
した。 かくして、組成はBaO・5.67〔(Fe0.860Co0.0715
Ti0.0715)2O3〕であるCo−Ti置換Baフエライトの
粉末が得られた。 得られた各粉末につき、飽和磁化、保磁力を最
大磁場強さ10KOeの試料振動型磁束計を用いて
測定し、また、粒径とその分布を透過電子顕微鏡
及び走査型電子顕微鏡で観察した。以上の結果を
表に一括して示した。
晶系フエライト磁性粉の製造方法に関し、更に詳
しくは、極めて微細で、かつ粒度分布がシヤープ
な六方晶系フエライト磁性粉の製造方法に関す
る。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 従来、磁気記録、再生にはγ−Fe2O3、CrO2、
Co被着γ−Fe2O3などの針状結晶からなる磁性粉
を記録媒体の面内長手方向に配向させ、面内長手
方向の残留磁化を利用する方式が一般に適用され
ている。しかし、この記録媒体では記録の高密度
化に伴つて磁気記録媒体内の反磁界が増加すると
いう性質があり、特に短波長領域における記録再
生特性が悪いという欠点がある。この反磁界に打
ち勝つて高密度記録を行なうには、記録媒体の保
磁力を高める一方、磁気記録層を薄くする必要が
ある。しかしながら、現状では磁気記録層の高保
磁力化は困難であり、また磁気記録層を薄くする
ことは再生信号の特性低下を招くなどの問題が生
じて好ましくない。 このようなことから結局は、針状磁性粉を面内
長手方向に配向させて該方向の残留磁化を利用す
るという方式では、磁気記録の高密度化は困難で
あつた。 この問題を解決するために、磁気記録媒体の面
に対して垂直方向の残留磁化を用いる方式で提案
されている。この垂直磁気記録方式では、記録密
度が高まる程、記録媒体中の減磁界が減少するの
で、本質的に高密度記録に適した記録方式といえ
る。ここで、記録媒体の面に対して垂直方向の残
留磁化は、記録媒体の全体にわたつて磁性粉を配
向させ残留磁化が垂直であつてもよいし、また磁
性粉を配向させることなく無配向で塗布して残留
磁化の一部が垂直方向に残つていてもよい。 このような記録媒体としては、例えば、記録層
がCo−Cr合金をスパツタ法で成膜したもの、又
は、形状が平板状でかつ板面と垂直方向に磁化容
易軸を有する磁性粉の塗布層であるものが提案さ
れている。 後者の場合、塗布する磁性粉として例えば、
BaFe12O19のような六方晶フエライトが使用され
ている。これは、六方晶系フエライトが平板形状
で板面垂直方向に磁化容易軸を有するので、塗布
後その板面がテープ円に平行に配列し易すくかつ
磁場配向処理若しくは機械的配向処理によつて容
易に垂直配向を行ない得るという理由に基づく。 このような六方晶系フエライトで塗布層を構成
する場合、該フエライトそれ自体は保磁力Hcが
高いため記録時にヘツドを飽和せしめるのでその
構成原子の一部を特定の他の原子で置換して保磁
力を低減することが必要となり、またその結晶粒
径を0.01〜0.3μmの範囲に選択することが必要と
なる。とくに粒径の制御は重要で、粒径が0.01μ
m未満のときには磁気記録に必要な強い磁性が得
られず、また0.3μmを超えると高密度記録を有利
に行なうことが困難となるからである。 このようなことから、各種の六方晶系フエライ
トの磁性粉が開発されている。そのうち、次式:
AO・n(Fe1-nMm)2O3(式中、Aはバリウム
(Ba)、ストロンチウム(Sr)、カルシウム(Ca)
の群から選ばれる少なくとも1種の元素を表わ
し;Mはコバルト(Co)チタン(Ti)、ニツケル
(Ni)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、
インジウム(In)、ゲルマニウム(Ge)、ニオブ
(Nb)、ジルコニウム(Zr)群から選ばれる少な
くとも1種の元素を表わし;m、nはそれぞれ
0.08≦m≦0.2、5≦n≦6の関係を満足する数
を表わす)で示される置換型の六方晶系フエライ
トの微粉は、上記した用途に有用である(特開昭
56−61101号参照)。 この六方晶系フエライトの磁性粉は概略次のよ
うにして製造されている。すなわち、各金属が上
記した組成になるように配合した金属塩の溶液と
アルカリ溶液とを混合して水熱合成反応により共
沈物を得、これを所定の温度で焼成するという方
法である(特開昭56−16032号参照)。また、特開
昭56−67904号に開示されているガラス結晶化法
によつても製造することができる。とくに前者の
方法は必要とする粒径の六方晶系フエライト磁性
粉を比較的高い収率で製造できて有用である。 しかしながら、この共沈−焼成法で製造された
磁性粉は、必ずしもその粒度分布がシヤープとは
いえず今日の磁気記録における更なる高密度化の
要請に対して充分満足しうるものではない。 したがつて、粒径0.01〜0.3μmの六方晶系フエ
ライト磁性粉をシヤープな粒度分布で安定して低
価格で量産する方法の開発が望まれている。 〔発明の目的〕 本発明は、六方晶系フエライト磁性粉を共沈−
焼成法で製造する際に、シヤープな粒度分布の磁
性粉を安定して製造する方法の提供を目的とす
る。 〔発明の概要〕 本発明者らは、上記目的を達成するために、上
記した2種類の反応溶液の当量比と水熱合成温度
との関係を詳細に検討したところ、両者がある関
係を満足するときには、0.01〜0.3μmの磁性粉を
安定して、かつシヤープな粒度分布で製造できる
との事実を見出し本発明を完成するに到つた。す
なわち、本発明方法は、次式:AO・n(Fe1-n
Mm)2O3(式中、AはBa、Sr、Caの群から選ば
れる少なくとも1種の元素を表わし;MはCo、
Ti、Ni、Mn、Gu、Zn、In、Ge、Nb、Zrの群
から選ばれる少なくとも1種の元素を表わし;
m、nはそれぞれ0.08≦m≦0.2、5≦n≦6の
関係を満足する数を表わす)で示される六方晶系
フエライトを構成する割合で選ばれた上記各金属
イオンを含む溶液()と、アルカリ溶液()
とを混合し;該混合溶液を加熱して沈澱物を生成
せしめ;ついで、該沈澱物を水洗、乾燥後、焼成
して六方晶系フエライト磁性粉を製造する方法に
おいて、溶液()のアルカリ当量と溶液()
に含まれる各金属イオンの当量の和との比をx、
加熱温度をy(℃)とした場合、xが1≦x≦8
を満足する数であり、かつ、xとyは、 1≦x<1.9のとき、5x+30≦y≦180; 1.9≦x<2.2のとき、5x+30≦y≦−200x+
560; 2.2≦x<4のとき、5x+30≦y≦100x−100; 4≦x≦8のとき、5x+30≦y≦300 の関係を満足することを特徴とする。 本発明方法で製造される六法晶系フエライトの
磁性粉は一般式:AO・n(Fe1-nMm)2O3(A、
M、n、mはそれぞれ上と同じ意味を有する)で
示される。 この磁性粉は、上記フエライトを構成する各金
属のイオンを所定の割合で含む溶液()とアル
カリ溶液()が出発原料である。ここで、溶液
()としてはアルカリ性であれば何であつても
よいが、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化アン
モニウム、炭酸アンモニウムの水溶液をあげるこ
とできる。通常は低価格、入手容易ということか
らして水酸化ナトリウム水溶液が用いられる。ま
た、溶液()は、目的とする組成の磁性粉を構
成するに必要な金属の塩を所定量水に溶解して調
製される。 本発明方法にあつては、まず溶液()と溶液
()を後述する当量比で混合する。ついで、混
合溶液を後述する温度で加熱して各金属イオンを
共沈せしめる。このとき、適用する温度が100℃
以上の場合には、全体の反応はオートクレーブな
どの耐圧密閉容器内で行なう。反応は撹拌下で行
なうことが好ましい。その後、得られた沈澱物を
充分に水洗してアルカリを除去した後乾燥し、こ
れを焼成する。水洗が不充分でアルカリが残存す
る場合には、アルカリが原因であると考えられる
凝集粒子塊が生成し、焼成後得られた磁性粉の粒
度分布がブロードになつて目的を達成できない。
焼成は、例えば電気炉のような通常の加熱炉を用
いて空気中で行なえばよい。焼成温度は700〜950
℃である。好ましくは700〜850℃である。 以上の工程において、本発明方法の最大の特徴
は、溶液()のアルカリ当量と溶液()の各
金属イオンの当量の和との比をx、混合溶液の水
熱合成反応時の温度をy(℃)としたとき、x、
yを以下のように管理することにある。 すなわち、まずxは1≦x≦8の関係を満足す
る。そして、xとyとの関係は、1≦x<1.9の
とき、5x+30≦y≦180;1.9≦x<2.2のとき、
5x+30≦y≦−200x+560;2.2≦x<4のとき、
5x+30≦y≦100x−100;4≦x≦8のとき、5x
+30≦y≦300を満足する関係である。 このx、yとの関係を図に示す。図で、x、y
は、座標a(1、35)、b(1、180)、c(1.9、
180)、d(2.2、120)、e(4、300)、f(8、300
)
及びg(8、70)をこの順序で直線をもつて結ん
で描いた斜線表示の範囲内の座標点として示され
る。この図形の外側の領域(境界線は含まない)
はいずれも本発明方法にとつては不適な領域であ
る。 すなわち、領域Aの条件で製造した磁性粉は飽
和磁化及び保磁力が非常に小さく磁気記録媒体用
の磁性粉たり得ない。領域Bの条件下では、得ら
れた磁性粉はその粒径が0.3μmより大きいものも
あり粒度分布は不均一かつブロードである。領域
Cは高温域したがつて高圧域であるため、用いる
設備が大型化して製造コストも高くなりまた量産
性の点で劣り工業的には現実的ではない。更にD
領域ではアルカリを多量に使用するため、沈澱物
の水洗時に多量の水と時間を必要とする。しかも
水洗が不充分であつた場合には、前述したように
焼成時における残存アルカリの悪影響のあらわれ
る虞れがある。最後に、領域Eの条件下では、得
られた沈澱物の粒径は約100〓以下と超微細にな
る。そのため沈降速度が極めて小さく、この沈澱
物を水洗してアルカリ、その他の不必要成分を除
去するためは極めて多量の水と時間を必要とする
ので好ましくない。 x、yが図の斜線範囲内にあるとき、得られた
磁性粉は飽和磁化も58emu/g以上でかつ保磁力
も750〜810Oeと大きく、かつ、なによりもその
続度分布が0.01〜0.3μmの範囲にあり高密度化記
録用の磁性粉として好適である。 〔発明の実施例〕 2.0モルのFeCl3・6H2O水溶液1000ml、1.0モル
のBaCl2・2H2Oの水溶液206ml、1.0モルの
CoCl2・H2O水溶液167ml及び1.0モルのTiCl4水溶
液167ml、以上4種の溶液を混合して溶液()
とした。溶液()の各金属イオンの当量の和
は、6+0.412+0.334+0.668、すなわち、7.414
である。 溶液()としては水酸化ナトリウム水溶液を
用いた。溶液()、溶液()との間で表に示
した当量比になるような当量の水酸化ナトリウム
を秤量しこれを純水1500mlに溶解して調整した。
溶液()は、水酸化ナトリウムの量によつて
は、水酸化ナトリウムが完全に溶解しない懸濁液
となる場合もあるが、溶液()との撹拌混合に
より完全に溶解することができる。 まず、溶液()を約20℃に冷却し、ここに溶
液()を滴下して撹拌混合した。このまま30分
間撹拌を続け沈澱物を含む水溶液を得た。 この全体に表に示した温度で1時間加熱処理を
施して水熱合成反応を行なつた。100℃以上の加
熱処理の場合はオートクレーブ用いた。 得られた沈澱物を充分に水洗した後乾燥し、最
後に大気中で電気炉を用いて800℃、3時間焼成
した。 かくして、組成はBaO・5.67〔(Fe0.860Co0.0715
Ti0.0715)2O3〕であるCo−Ti置換Baフエライトの
粉末が得られた。 得られた各粉末につき、飽和磁化、保磁力を最
大磁場強さ10KOeの試料振動型磁束計を用いて
測定し、また、粒径とその分布を透過電子顕微鏡
及び走査型電子顕微鏡で観察した。以上の結果を
表に一括して示した。
【表】
以上の説明で明らかなように、本発明方法によ
れば、得られた六方晶系フエライトの磁性粉は、
粒度分布が0.01〜0.3μmの範囲内で揃つてお
り、飽和磁化、保磁力も大きいので高密度記録
用の磁性粉として極めて有用である。
れば、得られた六方晶系フエライトの磁性粉は、
粒度分布が0.01〜0.3μmの範囲内で揃つてお
り、飽和磁化、保磁力も大きいので高密度記録
用の磁性粉として極めて有用である。
図は本発明方法において適用するアルカリ当
量/金属イオンの当量の和と水熱合成温度との関
係を示す図である。
量/金属イオンの当量の和と水熱合成温度との関
係を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次式:AO・n(Fe1-nMm)2O3(式中、Aは
バリウム、ストロンチウム、カルシウムの群から
選ばれる少なくとも1種の元素を表わし;Mはコ
バルト、チタン、ニツケル、マンガン、銅、亜
鉛、インジウム、ゲルマニウム、ニオブ、ジルコ
ニウムの群から選ばれる少なくとも1種の元素を
表わし;m、nはそれぞれ0.08≦m≦0.2、5≦
n≦6の関係を満足する数を表わす)で示される
六方晶系フエライトを構成する割合で選ばれた上
記各金属イオンを含む溶液()と、アルカリ溶
液()とを混合し;該混合溶液を加熱して沈澱
物を生成せしめ;ついで、該沈澱物を水洗、乾燥
後、焼成して六方晶系フエライト磁性粉を製造す
る方法において、 溶液()のアルカリ当量と溶液()に含ま
れる各金属イオンの当量の和との比をx、加熱温
度をy(℃)とした場合、 xが1≦x≦8を満足する数であり、かつ、x
とyは、 1≦x<1.9のとき、5x+30≦y≦180; 1.9≦x≦2.2のとき、5x+30≦y≦−200x+
560; 2.2≦x<4のとき、5x+30≦y≦100x−100; 4≦x≦8のとき、5x+30≦y≦300 の関係を満足する数であることを特徴とする六方
晶系フエライト磁性粉の製造方法。 2 該焼成温度が700〜950℃である特許請求の範
囲第1項記載の六方晶系フエライト磁性粉の製造
方法。 3 該焼成温度が700〜850℃である特許請求の範
囲第1項又は第2項記載の六方晶系フエライト磁
性粉の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58152498A JPS6046932A (ja) | 1983-08-23 | 1983-08-23 | 六方晶系フエライト磁性粉の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58152498A JPS6046932A (ja) | 1983-08-23 | 1983-08-23 | 六方晶系フエライト磁性粉の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6046932A JPS6046932A (ja) | 1985-03-14 |
| JPH044253B2 true JPH044253B2 (ja) | 1992-01-27 |
Family
ID=15541774
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58152498A Granted JPS6046932A (ja) | 1983-08-23 | 1983-08-23 | 六方晶系フエライト磁性粉の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6046932A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0357464Y2 (ja) * | 1985-03-30 | 1991-12-27 | ||
| JPS6255904A (ja) * | 1985-09-05 | 1987-03-11 | Sony Corp | 六方晶系フエライト磁性粉末 |
| JP2547000B2 (ja) * | 1986-12-25 | 1996-10-23 | 石原産業株式会社 | 磁気記録用強磁性微粉末 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6012973B2 (ja) * | 1980-05-08 | 1985-04-04 | 株式会社東芝 | Ba−フエライト粉末の製造方法 |
-
1983
- 1983-08-23 JP JP58152498A patent/JPS6046932A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6046932A (ja) | 1985-03-14 |
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