JPH0443893B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0443893B2 JPH0443893B2 JP24862384A JP24862384A JPH0443893B2 JP H0443893 B2 JPH0443893 B2 JP H0443893B2 JP 24862384 A JP24862384 A JP 24862384A JP 24862384 A JP24862384 A JP 24862384A JP H0443893 B2 JPH0443893 B2 JP H0443893B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cresol
- fumaric acid
- isomers
- complex
- acid amide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔本発明の技術分野〕
この発明は、クレゾールの異性体混合物からm
−クレゾールを分離する新規な方法に関するもの
である。
−クレゾールを分離する新規な方法に関するもの
である。
クレゾールは、o−、m−、およびp−体の3
種の異性体が存在し、これらの異性体が共通して
使用され、2種以上の異性体の混合物の状態で使
用される用途もあるが、ある1種の異性体のみが
特定の用途に好適である場合もある。共通の用途
としては、消毒剤、防腐剤、あるいは界面活性剤
の原料などが挙げられる。また、o−クレゾール
についてのみ好適な用途としては、分析試薬、あ
るいは除草剤であるMCP剤(2−メチル−4−
クロロフエノキシ酢酸)などが挙げられ、m−ク
レゾールについてのみ好適な用途としては、殺虫
剤であるスミチオン〔O,O−ジメチル−O−
(3−メチル−4−ニトロフエニル)チオフオス
フエート〕を挙げることができ、さらに、p−ク
レゾールについてのみ好適な用途としては、染料
や酸化防止剤の原料などを挙げることができる。
種の異性体が存在し、これらの異性体が共通して
使用され、2種以上の異性体の混合物の状態で使
用される用途もあるが、ある1種の異性体のみが
特定の用途に好適である場合もある。共通の用途
としては、消毒剤、防腐剤、あるいは界面活性剤
の原料などが挙げられる。また、o−クレゾール
についてのみ好適な用途としては、分析試薬、あ
るいは除草剤であるMCP剤(2−メチル−4−
クロロフエノキシ酢酸)などが挙げられ、m−ク
レゾールについてのみ好適な用途としては、殺虫
剤であるスミチオン〔O,O−ジメチル−O−
(3−メチル−4−ニトロフエニル)チオフオス
フエート〕を挙げることができ、さらに、p−ク
レゾールについてのみ好適な用途としては、染料
や酸化防止剤の原料などを挙げることができる。
クレゾールの工業的な製法としては、タール留
分のアルカリ抽出法、トルエンの塩素化加水分解
法さらにトルエンのスルホン化アルカリ融解法を
挙げることができる。これらのいずれの方法にお
いても、クレゾールは、o−、m−、およびp−
体の3種の異性体の混合物として得られる。従つ
て、前記の共通する用途に適用する場合には、各
異性体を分離する必要はないが、各異性体を単独
の用途に適用する場合には、各異性体を分離しな
ければならない。
分のアルカリ抽出法、トルエンの塩素化加水分解
法さらにトルエンのスルホン化アルカリ融解法を
挙げることができる。これらのいずれの方法にお
いても、クレゾールは、o−、m−、およびp−
体の3種の異性体の混合物として得られる。従つ
て、前記の共通する用途に適用する場合には、各
異性体を分離する必要はないが、各異性体を単独
の用途に適用する場合には、各異性体を分離しな
ければならない。
ところで、o−クレゾールの沸点は191.0℃、
m−クレゾールの沸点は202.2℃、およびp−ク
レゾールの沸点は201.9℃である。従つて、o−
クレゾールは蒸溜によつて容易に分離することが
できるが、m−クレゾールとp−クレゾールとの
混合物は単なる蒸溜操作で各異性体成分に分離す
ることは不可能である。
m−クレゾールの沸点は202.2℃、およびp−ク
レゾールの沸点は201.9℃である。従つて、o−
クレゾールは蒸溜によつて容易に分離することが
できるが、m−クレゾールとp−クレゾールとの
混合物は単なる蒸溜操作で各異性体成分に分離す
ることは不可能である。
従来、クレゾールの3種の異性体を含む混合物
は、分溜によつて低沸点のo−クレゾールを初留
として分離し、残りのm−およびp−クレゾール
をスルホン化した後、水蒸気分解によりまず分解
しやすいm−クレゾールのスルホン化物を分解し
てm−クレゾールを分離、収得し、最後にp−ク
レゾールを得る、という複雑な操作にて各異性体
成分に分離されている。しかも、高純度の各異性
体を取得するには、得られたm−クレゾールは精
留し、o−およびp−クレゾールは再結晶する必
要がある。
は、分溜によつて低沸点のo−クレゾールを初留
として分離し、残りのm−およびp−クレゾール
をスルホン化した後、水蒸気分解によりまず分解
しやすいm−クレゾールのスルホン化物を分解し
てm−クレゾールを分離、収得し、最後にp−ク
レゾールを得る、という複雑な操作にて各異性体
成分に分離されている。しかも、高純度の各異性
体を取得するには、得られたm−クレゾールは精
留し、o−およびp−クレゾールは再結晶する必
要がある。
この発明者らは、これらの実情に鑑み、クレゾ
ールの異性体の混合物を、簡単な操作で分離でき
る方法を確立することを目的として、鋭意研究を
行つた。その結果、クレゾールの3種の異性体の
中でm−クレゾールのみが、N,N,N′,N′−
テトライソプロピルフマル酸アミドと錯体を形成
し析出するため、他の異性体と極めて容易に分離
できることを見い出し、この発明に到達した。
ールの異性体の混合物を、簡単な操作で分離でき
る方法を確立することを目的として、鋭意研究を
行つた。その結果、クレゾールの3種の異性体の
中でm−クレゾールのみが、N,N,N′,N′−
テトライソプロピルフマル酸アミドと錯体を形成
し析出するため、他の異性体と極めて容易に分離
できることを見い出し、この発明に到達した。
即ち、この発明は、クレゾールの異性体混合物
を、有機溶媒中で、N,N,N′,N′−テトライ
ソプロピルフマル酸アミドと接触させ、m−クレ
ゾールと前記フマル酸アミドとの錯体を生成させ
析出させて、その錯体を分離した後、その錯体を
分離することによる、クレゾールの異性体混合物
からm−クレゾールを分離する工業的に有利な方
法を提供するものである。
を、有機溶媒中で、N,N,N′,N′−テトライ
ソプロピルフマル酸アミドと接触させ、m−クレ
ゾールと前記フマル酸アミドとの錯体を生成させ
析出させて、その錯体を分離した後、その錯体を
分離することによる、クレゾールの異性体混合物
からm−クレゾールを分離する工業的に有利な方
法を提供するものである。
この発明において、クレゾールの異性体混合物
は、o−、m−およびp−体の3種の異性体の混
合物であることもでき、また、m−およびp−体
の2種の異性体の混合物を対象とすることもでき
る。すなわち、3種の異性体の混合物から、この
発明に従つて、まず、m−クレゾールを分離した
後、o−クレゾールとp−クレゾールとを必要に
より蒸溜操作で分離することができる。また、予
め、3種の異性体の混合物から蒸溜操作によつて
o−クレゾールを分離した後、m−およびp−ク
レゾールの混合物に、この発明を適用することに
より、両者を容易に分離することができる。
は、o−、m−およびp−体の3種の異性体の混
合物であることもでき、また、m−およびp−体
の2種の異性体の混合物を対象とすることもでき
る。すなわち、3種の異性体の混合物から、この
発明に従つて、まず、m−クレゾールを分離した
後、o−クレゾールとp−クレゾールとを必要に
より蒸溜操作で分離することができる。また、予
め、3種の異性体の混合物から蒸溜操作によつて
o−クレゾールを分離した後、m−およびp−ク
レゾールの混合物に、この発明を適用することに
より、両者を容易に分離することができる。
前述のように、この発明の分離法によると、単
なる蒸溜操作では分離できないところの『m−ク
レゾールとp−クレゾールとを少なくとも含有す
る異性体混合物』から、m−クレゾールを容易に
分離し回収することができ、また、p−クレゾー
ルとo−クレゾールとを含有する混合物は、常法
(蒸溜操作など)によつて容易に分離できるため、
究極的にはクレゾールの各異性体を容易に単離し
回収できる。
なる蒸溜操作では分離できないところの『m−ク
レゾールとp−クレゾールとを少なくとも含有す
る異性体混合物』から、m−クレゾールを容易に
分離し回収することができ、また、p−クレゾー
ルとo−クレゾールとを含有する混合物は、常法
(蒸溜操作など)によつて容易に分離できるため、
究極的にはクレゾールの各異性体を容易に単離し
回収できる。
この発明におけるN,N,N′,N′−テトライ
ソプロピルフマル酸アミドは、例えば、フマル酸
クロリドとジイソプロピルアミンとを反応させる
ことにより容易に合成することができ、次の構造
式で示される。
ソプロピルフマル酸アミドは、例えば、フマル酸
クロリドとジイソプロピルアミンとを反応させる
ことにより容易に合成することができ、次の構造
式で示される。
この発明では、N,N,N′,N′−テトライソ
プロピルフマル酸アミドの使用量は、クレゾール
の異性体混合物中に含有されるm−クレゾール1
モルに対して、1モル以上、好ましくは2〜10モ
ルである。
プロピルフマル酸アミドの使用量は、クレゾール
の異性体混合物中に含有されるm−クレゾール1
モルに対して、1モル以上、好ましくは2〜10モ
ルである。
この発明で使用される有機溶媒は、クレゾール
の各異性体およびN,N,N′,N′−テトライソ
プロピルフマル酸アミドを充分均一に溶解し、し
かもこの発明において生成する『m−クレゾール
と前記フマル酸アミドとの錯体』が析出するよう
に、前記錯体の溶解度が小さい溶媒が望まれる。
そのような有機溶媒としては、具体的には、石油
エーテル、エチルエーテル、クロロホルム、グリ
コール、ベンゼン、ヘキサン、アセトニトリル、
酢酸エチル、およびこれらの混合物などを挙げる
ことができる。これらの有機溶媒は、N,N,
N′,N′−テトライソプロピルフマル酸アミド1
gに対して、2〜20ml程度用いられればよい。
の各異性体およびN,N,N′,N′−テトライソ
プロピルフマル酸アミドを充分均一に溶解し、し
かもこの発明において生成する『m−クレゾール
と前記フマル酸アミドとの錯体』が析出するよう
に、前記錯体の溶解度が小さい溶媒が望まれる。
そのような有機溶媒としては、具体的には、石油
エーテル、エチルエーテル、クロロホルム、グリ
コール、ベンゼン、ヘキサン、アセトニトリル、
酢酸エチル、およびこれらの混合物などを挙げる
ことができる。これらの有機溶媒は、N,N,
N′,N′−テトライソプロピルフマル酸アミド1
gに対して、2〜20ml程度用いられればよい。
クレゾールの異性体混合物と前記のフマル酸ア
ミドとの接触(反応)は、通常10〜50℃の温度
で、1〜20時間程度行うのがよい。その接触操作
により、クレゾール異性体のうち、特にm−クレ
ゾールのみが、前記のフマル酸アミドと錯体を形
成し、最初に各原料成分が溶解していた溶液から
析出してくる。そのようにして析出してきた錯体
は、濾過、デカンテーシヨンなどの操作により容
易に分離することができ、減圧下(約1.0〜100mm
Hg程度)に、その錯体を約50〜300℃の温度に加
熱することにより、m−クレゾールを分離、取得
することができる。
ミドとの接触(反応)は、通常10〜50℃の温度
で、1〜20時間程度行うのがよい。その接触操作
により、クレゾール異性体のうち、特にm−クレ
ゾールのみが、前記のフマル酸アミドと錯体を形
成し、最初に各原料成分が溶解していた溶液から
析出してくる。そのようにして析出してきた錯体
は、濾過、デカンテーシヨンなどの操作により容
易に分離することができ、減圧下(約1.0〜100mm
Hg程度)に、その錯体を約50〜300℃の温度に加
熱することにより、m−クレゾールを分離、取得
することができる。
m−クレゾールと前記のフマル酸アミドとの錯
体が析出した後、その析出物が分離された残液
は、蒸溜操作を施すことによりクレゾールの他の
異性体をそれぞれ分離、取得することができる。
体が析出した後、その析出物が分離された残液
は、蒸溜操作を施すことによりクレゾールの他の
異性体をそれぞれ分離、取得することができる。
なお、この発明では、前記m−クレゾール分
離・取得の際に回収されたN,N,N′,N′−テ
トライソプロピルフマル酸アミドは、前述の分離
操作に繰り返し使用することができる。
離・取得の際に回収されたN,N,N′,N′−テ
トライソプロピルフマル酸アミドは、前述の分離
操作に繰り返し使用することができる。
次に、この発明の実施例を挙げる。
実施例 1
クレゾールの異性体混合物(組成は、m−クレ
ゾール;54.11モル%、p−クレゾール;27.27モ
ル%、並びに2,4及び2,5−キシレノール;
14.41モル%である)2.5gとN,N,N′,N′−テ
トライソプロピルフマル酸アミド6.0gとを、石
油エーテル30mlに溶解し、室温で12時間放置する
と、N,N,N′,N′−テトライソプロピルフマ
ル酸アミド1分子とm−クレゾール1分子とから
なる錯体の結晶3.0gが析出した。この結晶を濾
過により分離した濾過液に、N,N,N′,N′−
テトライソプロピルフマル酸アミド1.0gを加え、
さらに12時間放置すると、前述と同様の錯体の結
晶がさらに1.0g得られた。得られた結晶を合わ
せて石油エーテル20ml中で一回再結晶させた後、
濾過により取得した結晶を乾燥すると無色針状結
晶(融点;78〜80℃)が3.3g得られた。この錯
体の結晶3.3gを約30mmHgで、約200℃に加熱す
ると、m−クレゾール0.91gが留出した。
ゾール;54.11モル%、p−クレゾール;27.27モ
ル%、並びに2,4及び2,5−キシレノール;
14.41モル%である)2.5gとN,N,N′,N′−テ
トライソプロピルフマル酸アミド6.0gとを、石
油エーテル30mlに溶解し、室温で12時間放置する
と、N,N,N′,N′−テトライソプロピルフマ
ル酸アミド1分子とm−クレゾール1分子とから
なる錯体の結晶3.0gが析出した。この結晶を濾
過により分離した濾過液に、N,N,N′,N′−
テトライソプロピルフマル酸アミド1.0gを加え、
さらに12時間放置すると、前述と同様の錯体の結
晶がさらに1.0g得られた。得られた結晶を合わ
せて石油エーテル20ml中で一回再結晶させた後、
濾過により取得した結晶を乾燥すると無色針状結
晶(融点;78〜80℃)が3.3g得られた。この錯
体の結晶3.3gを約30mmHgで、約200℃に加熱す
ると、m−クレゾール0.91gが留出した。
Claims (1)
- 1 クレゾールの異性体混合物を、有機溶媒中
で、N,N,N′,N′−テトライソプロピルフマ
ル酸アミドと接触させ、m−クレゾールと前記フ
マル酸アミドとの錯体を生成させ析出させて、そ
の錯体を分離した後、その錯体を分解することを
特徴とするm−クレゾールの分離法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24862384A JPS61129144A (ja) | 1984-11-27 | 1984-11-27 | m−クレゾ−ルの分離法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24862384A JPS61129144A (ja) | 1984-11-27 | 1984-11-27 | m−クレゾ−ルの分離法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61129144A JPS61129144A (ja) | 1986-06-17 |
| JPH0443893B2 true JPH0443893B2 (ja) | 1992-07-20 |
Family
ID=17180865
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24862384A Granted JPS61129144A (ja) | 1984-11-27 | 1984-11-27 | m−クレゾ−ルの分離法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61129144A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61271235A (ja) * | 1985-05-27 | 1986-12-01 | Mitsubishi Corp | ジカルボン酸アミドよりなるフエノ−ル類等分離剤 |
| CN104324519A (zh) * | 2014-11-04 | 2015-02-04 | 中国科学院过程工程研究所 | 一种从煤热解油中直接分离酚类物质的方法 |
-
1984
- 1984-11-27 JP JP24862384A patent/JPS61129144A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61129144A (ja) | 1986-06-17 |
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