JPH044925Y2 - - Google Patents

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JPH044925Y2
JPH044925Y2 JP14681884U JP14681884U JPH044925Y2 JP H044925 Y2 JPH044925 Y2 JP H044925Y2 JP 14681884 U JP14681884 U JP 14681884U JP 14681884 U JP14681884 U JP 14681884U JP H044925 Y2 JPH044925 Y2 JP H044925Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はセンタデフ付4輪駆動車用アンチスキ
ツド装置、特に、車輪速度に基づき検出した車輪
のロツクをブレーキ液圧制御により防ぐセンタデ
フ付4輪駆動車用アンチスキツド装置に関する。
車両の制動時に車輪の減速度あるいはスリツプ
率を検出し、この検出値に応じて車両のブレーキ
油圧系内のブレーキ圧力調整器としてのモジユレ
ータを作動させ、車輪ロツクを防ぐアンチスキツ
ド装置が知られている。このようなアンチスキツ
ド装置が車両に装着される場合、各車輪毎に車輪
速度センサおよびモジユレータを装着し、各車輪
のロツクをそれぞれ制動時に防ぎ、これにより、
制動距離の短縮を計ることが望ましい。しかし、
全車輪に車輪速度センサ等をそれぞれ取付けるこ
とは大幅なコストアツプ要因となることより、改
良が望まれている。
ところでセンタデフ付4輪駆動車は制動時にお
いて、1輪ロツク、前後一方の左右輪による2輪
ロツク、前後一輪からなる2輪ロツク、3輪ロツ
クおよび4輪ロツクを生じると考えられる。この
場合制動距離の増加や直進性が損われるという不
具合がある。
ところがセンタデフの無い、あるいはセンタデ
フがデフロツクを生じて直結となつた場合、4輪
駆動車は制動時に次のような特殊な挙動を示す。
即ち、(1)4輪中の1輪のみがロツクすると、この
ロツク輪と左右反対側の車輪は前後デフの各作動
作用により前後反対側の車輪の2倍の回転速度で
作動することになり、このような状態は実際に発
生することは少ない。(2)、4輪中の前後一方の左
右2輪が同時ロツクしたとすると推進軸はロツク
となり、前後反対側の一対の車輪は回転せずこの
状態は生じない。(3)、4輪中の前後の各1輪ずつ
が同時ロツクしたとすると、これらロツク輪と左
右反対側の前後各車輪は前後デフの差動作用によ
り、それぞれロツク前の約2倍の回転速度を示す
ことになり、このような状態は過渡的に起り得
る。(4)、4輪中の3車輪が同時ロツクしたとする
と、残り1輪は推進軸直結のため必ずロツクに入
ることより、この状態も生じない。(5)、4輪全部
が同時ロツクする状態は(3)の過渡的状態を経て、
あるいは直接にも発生し得る。
このように4輪駆動車において、センタデフが
デフロツクすることにより推進軸が直結となり、
このような状態で制動に入つた場合、過渡的に前
後各1輪がロツクする2輪ロツクあるいは直接的
に同時に生じる4輪ロツクのみが生じることにな
る。このため、前後各1輪からなる2輪ロツクを
左右一対の速度センサにより、更に、4輪ロツク
は両速度センサと加減速度センサとからの信号に
より検出すれば車両のスキツドを容易に避けられ
ると見做される。
ところで差動作用を規制するリミツトスリツプ
デフが使用されているが、この差動作用を差動制
限トルクの付加により増減可能な可変式差動制限
装置付差動装置が本出願人により先に提案されて
いる。これは車両用可変式差動制限装置付差動装
置及びこの差動装置を備えた4輪駆動車のアンチ
スキツド装置(昭和59年5月31日提出の特許願)
内に開示される。この装置をセンタデフとして用
い制動時にデフロツクを生じさせれば車輪は制動
時に常に推進軸直結の4輪駆動車と同一の挙動を
することになる。即ち、ブレーキ作動時にセンタ
デフをロツクさせ、4輪駆動車の制動時に推進軸
を直結とすれば、制動時の制御が簡素化されると
見做される。
本考案は車輪のロツク傾向を検出するのに左右
一対の速度センサと加減速度センサのみを用い、
その他のセンサを必要としないセンタデフ付4輪
駆動車用アンチスキツド装置を提供することを目
的とする。
上記目的達成のため、本考案は4輪駆動車のセ
ンタデフとして用いられ、かつ、車両制動時に差
動作用が制限されるよう油圧制御される可変式差
動制限装置付差動装置と、上記車両のフロントあ
るいはリヤの左右車輪速度に対応した信号をそれ
ぞれ送出する左右一対の速度センサと、上記車両
の加減速度に対応した信号を送出する加減速度セ
ンサと、マスターシリンダにより発生された前後
輪ブレーキのブレーキ液圧を制御するモジユレー
タと、上記一対の速度センサおよび加減速度セン
サからの各信号に基づき車輪がロツクに向う状態
にあるか否かを検出すると共にこのロツク傾向に
応じて上記モジユレータを作動させるコントロー
ラとを有したことを特徴としている。
このようなセンタデフ付4輪駆動車用アンチス
キツド装置は、車両制動時にまず、センタデフロ
ツク処理をし、4輪ロツクあるいはこれに先立つ
前後各1輪からなる2輪ロツクを解除できる。
第1図には本考案の1実施例の装置を示した。
これは前推進軸1と後推進軸2とが中間作動装置
本体としてのセンタデフ3を介しトランスフアー
71に連結されるセンタデフ付4輪駆動車に装着
される。この車両において、エンジンからトラン
スフアー71、センタデフ3を経て前推進軸1に
伝えられた駆動トルクは、公知の構造のフロント
デフ4を介して前車輪FWに伝えられ、後推進軸
2に伝えられた駆動トルクは公知の構造のリヤデ
フ5を介して後車輪RWに伝えられるようになつ
ている。
ここでセンタデフ3は可変式差動制限装置付差
動装置として形成されており、これを以後単に中
間可変LSD3と記す。なおフロント及びリヤデ
フ4,5は第1図の実施例では通常のデフである
が、これらに代えて前、後部可変LSDを用いる
こともでき、ここでは中間可変LSD3に代えて
第3図に示すような後部可変LSD5′を中間可変
LSD3に代用して説明する。
後部可変LSD5′はデフケース6を有し、これ
は図示しないデフキヤリア内に図示しないベアリ
ングを介し枢支される。デフケース6は図示しな
いドライブピニオンと噛合するリングギヤ7と一
体回転でき、その内部には十字形ピニオンシヤフ
ト8に枢着される4つのピニオンギヤ9を配備す
る。これらピニオンギヤ9はアクスルシヤフト1
0,11に各々スプライン結合されたサイドギヤ
12,13に噛合している。更に、デフケース6
内には、ピニオンシヤフト8の両側に配置される
左右2つのプレツシヤリング14,15が配備さ
れ、同リングはアクスルシヤフトの軸線方向に移
動可能にデフケース6にスプライン結合される。
プレツシヤリング14,15とデフケース6の内
壁間にはクラツチ16,17が介在される。各ク
ラツチ16,17は、サイドギヤ12,13に軸
線方向に移動可能にスプライン結合されたフリク
シヨンデイスク18と、デフケース6にスプライ
ン結合されて軸線方向に移動可能なフリクシヨン
プレート19とから成る。ピニオンシヤフト8の
各端部にはV形カム20が形成され(第4図参
照)、プレツシヤリング14,15の互いに対向
する面には同カム20と対向するV形溝21がそ
れぞれ形成される(第4図参照)。
更に第3図に示すように、デフケース6のクラ
ツチ対向面には環状溝が形成され、この溝内には
環状ピストン23が軸線方向に移動可能に装架さ
れてフリクシヨンプレート19に係合し、これに
より、溝内には圧力室22を形成している。この
圧力室はケース油路24、シヤフト油路25およ
びキヤリヤ油路26を介して、油圧制御バルブ2
7に接続される。この油圧制御バルブ27は電磁
式三方弁であり、管路28を介してポンプ29に
接続された入口30、管路31を介して圧力室2
2に接続された出口32および管路33を介して
リサーバ34に接続された戻し口35を順次切換
接続する。即ち、油圧制御バルブ27はソレノイ
ド271,272によりスプール38を切換作動
させるものであり、中立又は非作動位置(実線で
示した)Aと、油圧を圧力室22に加える作動位
置Bと、圧力室22を閉じる油圧保持位置Cに切
換可能である。なお、第3図中符号37はチエツ
クバルブを示している。
油圧制御バルブ27のソレノイド271,27
2を励磁する出力信号は後述するコントローラ3
6より送出される。即ち、コントローラ36は入
力電圧に応じて駆動信号を発し、油圧制御バルブ
27を中立位置Aより作動位置Bに動かし所定の
油圧が発生するまで所定時間の間この位置に保
ち、その後同バルブを油圧保持位置Cに動かす。
この結果、リザーバ34から定流量のポンプ29
を介して圧送された作動油は油圧制御バルブ27
によつて所定の油圧に調整されて圧力室22に作
用し、クラツチ16に所定の押圧力を加える。
次に後部可変LSD5′の作動(この作動は中間
可変LSD3内でも同時に同様に行なわれる)に
ついて説明する。先ず、油圧制御バルブ27が中
立位置Aにあり、車両が直進する場合、デフケー
ス6が回転されると、プレツシヤリング14,1
5のV形溝21がピニオンシヤフトのV形カム2
0を押す。これにより、両クラツチ16,17が
押圧され、左右のサイドギヤ12,13はデフケ
ース6側と一体的に回転し、左右の後輪RWに等
しい駆動トルクが伝達される。
これに対し、車両が旋回する場合、路面抵抗差
による差動作用のため、旋回時の内輪側サイドギ
ヤ12又は13はデフケース6より遅く回転し、
外輪側サイドギヤ13又は12はデフケース6よ
り速く回転する。このため、係合状態にあるクラ
ツチ16,17の作用により、外輪側サイドギヤ
は制動され、一方、内輪側サイドギヤは駆動方向
に引つぱられ、外輪側クラツチの制動による摩擦
トルクがデフケース6および内輪側クラツチを介
し同側サイドギヤに伝えられる。この結果、外輪
側駆動トルクは上記摩擦トルクの分だけ減少さ
れ、逆に内輪側駆動トルクは摩擦トルクの分だけ
増大することとなる。従つて、この摩擦トルクは
後部可変LSD5′の差動作用を制限する差動制限
トルクをなし、このトルクの値は上述したように
クラツチ16,17の押圧力によつて決定され
る。
ところで、コントローラ36にはブレーキスイ
ツチ41が接続され、ブレーキスイツチ41から
の入力信号によりコントローラ36は所定の車速
以上であると、出力信号を発し、油圧制御バルブ
27を作動位置Bに動かし、所定の油圧が発生す
るまでの間、この位置Bに保ち、その後同バルブ
を油圧保持位置Cに動かす。この結果、ポンプ2
9からの作動油は油圧制御バルブ27によつて所
定の油圧に調整されて圧力室22に作用する。こ
の時の油圧値は左右輪の回転差をなくすデフロツ
クを生じさせるに相当する値に設定される。
この4輪駆動車はマスタシリンダ42から前後
輪の各ブレーキ51,52にX配管された一対の
ブレーキ配管43,44およびこれらに各々取付
けられたモジユレータ45,46と、左右の各後
車輪RWの回転速度を検知すると共に、リヤデフ
5の両側でアクスルハウジングに支持された左右
2つの速度センサ73,74と、加減速度センサ
(以後単にGセンサと記す)48と、ブレーキペ
タル49に連動してブレーキの作動を感知するブ
レーキスイツチ41と、イグニシヨンスイツチ5
0がオンになると作動し、センサ48,73,7
4およびスイツチ41からの信号に応答してモジ
ユレータ45,46の作動を制御するコントロー
ラ36を備える。ここで速度センサ73,74は
公知の構造のものでよく、モジユレータ45,4
6はソレノイドの作動により油圧又は空圧を用い
てブレーキ液圧を制御する油圧式又は空圧式、あ
るいはソレノイドの作動によりブレーキ液圧を直
接制御する電気式等の公知の構造のものであり、
これらの詳細説明は略す。
コントローラ36は周知のマイクロコンピユー
タであり、主に、中央演算装置とメモリとインタ
ーフエースとから構成される。インターフエース
には速度センサ73,74、クラツチスイツチ4
1およびイグニシヨンスイツチ50よりデジタル
信号が入力され、Gセンサ48からのアナログ信
号は図示しないA/D変換器により、デジタル信
号化されて入力される。コントローラ36内のメ
モリには中央演算装置を制御するプログラムが書
込まれ、しかも各設定値たデータテーブルが記憶
処理される。
メモリに書込まれたプログラムをフローチヤー
トで示すと、第5図a,bのようになる。又、そ
のプログラムに従つて車両が制動時に制御された
場合の後車輪RWの減速度と時間との関係を第6
図に示した。
以下プログラムに従い本装置の作動を説明す
る。プログラムがスタートするとコントローラ3
6はまず、車両が所定の走行状態にあるか否か、
あるいはブレーキ油圧系のオイル量が所定量以上
あるか否か、その他の機構が正常か否か等の前処
理を行なう(ステツプ1)。次に、コントローラ
はブレーキペダルが踏込まれてブレーキスイツチ
41がオンか否かを判断し、NOでは制御やめ
(ステツプ3)にYESではステツプ4に進む。こ
こではまず、一対の速度センサ73,74からの
信号に基づき、車輪速度の早い方を高速輪とし、
遅い方を低速輪と定める。ステツプ5ではGセン
サ48より常時入力されている減速度信号−g0
と一対の速度センサ73,74からの両車輪速度
信号とより、あらかじめデータテーブルとして記
憶されておかれた減速度設定範囲Gを呼び出す。
そして高速輪および低速輪の各速度変化より各減
速度−g1,−g2を算出する。次にステツプ6
では低速側の減速度−g1が第6図中にa部とし
て示すように増加した後、減速度設定範囲Gを減
速側に上回る(第6図中にb部として示した)か
否かを判断し、Noでステツプ7、YESでステツ
プ8へ進む。同じく高速側の減速度−g2も同様
に処理する。ステツプ7では検出輪の減速度−g
が破線方向(第6図中にC部として示した)にあ
ると判断した場合であり、通常ブレーキ操作の継
続処理がなされ、ステツプ9で制御やめである低
速値Voを下回つたか否かを判断する。そして、
YESでステツプ3の制御やめに、Noでステツプ
10のブレーキスイツチ41がオンか否かの判断に
それぞれ進む。そしてブレーキスイツチが踏まれ
ている時はステツプ6に戻り、Noではステツプ
3の制御やめに進む。
ステツプ8では制御やめの低速値Voを低、高
各車輪速度が下回つたか否かを判断し、YESで
はステツプ3に、Noでステツプ22に進む。こ
こでは所定時間だけ出力信号を油圧制御バルブ2
7に出力し、これにより高レベルの差動制限トル
クを発生させ中間可変LSD3をデフロツクさせ
推進軸を直結とし、ステツプ11に進む。ステツプ
11では予めデータテーブルに記憶処理されている
駆動信号をロツク検出輪側である低速輪側のブレ
ーキ系内のモジユレータ45または46に与え、
ロツク側のブレーキ液圧をゆるめる。しかも、高
速輪側(−g2)が同じくステツプ11に進んでき
た場合(4輪同時ロツク傾向の場合)、他方のモ
ジユレータ46または45にも駆動信号を与え、
左右輪を共にゆるめる。これに対し、高速輪側の
みは減速度設定範囲Gを減速側に上回つていない
時は、この非検出輪側の制御はステツプ6より
7,9,10を繰り返すことより、モジユレータ4
6または45は現状保持となる。これらの処理に
より、少なくとも低速輪、即ちロツク検出輪側の
ブレーキ液圧を低下させ、低下したブレーキ液圧
を保持することになり、b部(第6図中)に進ん
でいた減速度−g1の増加を押え、即ち、ロツク
車輪の急激なロツク傾向を押える。この後制御や
めの低速値Voを下回つたか否かを判断し、YES
でステツプ3に、Noでステツプ13に進む(ステ
ツプ12)。ステツプ13ではブレーキスイツチ41
がオンを続けているか否かを判断し、Noでステ
ツプ3へ、YESでステツプ14へ進む。ステツプ
14では再度ステツプ6と同様に、検出車輪の減速
度−g1および−g2が減速度設定範囲Gを減速
側に上回つているか否かを判断し、YESでステ
ツプ11に戻りd部として示すように、減速度−g
の増加を押えるようロツク輪側のブレーキ液圧を
ゆるめ、Noでステツプ15に進む。ステツプ15で
は検出輪の減速度−g1,−g2が減速度設定範
囲Gを加速側に下回つたか、即ち、e部(第6図
中)に入つたか否かを判断し、YESでステツプ
16、Noでステツプ17に進む。なお、ステツプ14,
15の比較は低速、高速各輪側でそれぞれ並例的に
行なわれる。ステツプ16では検出輪側のモジユレ
ータ45又は46への駆動信号を停止し、マスタ
シーリンダ42からの油圧を再度検出輪側のブレ
ーキ51,52に供給し、ブレーキ液圧こめを行
ない、e部にある減速度−g1あるいは−g2を
増加させる操作をする。なお非検出輪−g1(あ
るいは−g2)側がステツプ16に進んでいない時
は、非検出輪側のブレーキ液圧は保持される。こ
の結果、検出輪の減速度−g1(あるいは−g
2)は増加傾向に入る(第6図中のf部参照)。
一方、ステツプ17では検出輪(−g1のみあるい
は−g2側も含めて)側の減速度が減速度設定範
囲G内にあることより、モジユレータ45,46
への駆動信号の送出をそのまま続け、前後輪ブレ
ーキ51,52の検出輪側のブレーキ液圧を現状
維持する。これらステツプ16,17の処理後は共に
前処理S1後と同じパターンに入つており、共に
ステツプ18に進む。ステツプ18では再度制御やめ
の低速値Voを下回つたか否かを判断し、YESで
ステツプ3へ、Noでステツプ19に進む。ステツ
プ19では再度、ブレーキが踏込まれたか否かを判
断し、Noでステツプ3へ、YESでステツプ20へ
進む。ステツプ20では再び一対の速度センサ7
3,74からの車輪速度信号に基づき、高速輪側
−g2′と低速輪側−g1′とを定める。この時点
Tで前の減速度設定範囲Gは消され、これに代わ
り、再度ステツプ21で新しい減速度設定範囲
G′が呼び出され(第6図参照)、ステツプ14に進
み、以後低速値Voを下回るまで制御が繰返され
る。なお第6図中に実車体速度V1と低速輪側で
あるロツク検出輪速度V0を上述の制御経過に沿
うように示した。
このように第1図に示したセンタデフ付4輪駆
動車用アンチスキツド装置は左右1対の速度セン
サ73,74とGセンサ48とからの入力信号に
基づきコントローラ36が中間可変LSD3をデ
フロツクさせると共に駆動信号を出力し、2系統
に別れたブレーキ配管43,44中の2つのモジ
ユレータ45,46のロツク輪側を操作し、スリ
ツプを押えつつ短い制動距離で車両を制御でき
る。なお、X型に2ブレーキ管系が配備された車
両において、制動時に2ブレーキ管系中の4車輪
の内、クロスした前後各1輪からなる2輪ロツク
あるいは、前後各1輪が左右に共にある場合の2
輪ロツク、更に、同時4輪ロツクをも確実に防止
できる。なお、左右1対の速度センサ73,74
は各実施例と前後反対側に取付けられても、同様
の働きをすることができる。
更に、ブレーキ配管中に2つのモジユレータ4
5,46を供えていたが、第2図に示すように、
一体式の2系統制御式モジユレータ53をX字型
ブレーキ配管の2系統中に取付けてもよい。
更に、第7図に示すように、前後独立型配管の
ブレーキ配管54,55中の前部に2つ、後部に
1つのモジユレータ56,57,58を配設し、
これらをコントローラ36により制御してもよ
い。なお、この場合、後部のモジユレータ58は
前部の基準輪側(セレクトハイ)のモジユレータ
56又は57と同一の制御を受けるようコントロ
ーラに接続される。更に又、第8図に示すように
前後独立型のブレーキ配管54,55中の前後2
系統に一体式の2系統制御式モジユレータ59を
取付け、コントローラ36により制御してもよ
い。これらの場合も第1図及び第2図のものと同
等の作動が行なわれる。なお、リヤデフ5を後部
可変LSD5′に代えてもよい。この場合、2輪ロ
ツクが無く、4輪ロツクのみとなり制御がより簡
素化される。
上述の処において、油圧制御バルブ27はオン
オフ式であり、開時間の調整により、圧力室22
側の油圧値を増減させていたが、これに代え第9
図に示すようなデユーテイ制御型の油圧制御バル
ブ60を用いてもよい。この油圧制御バルブ60
は定回転定流量型の油圧ポンプ29に接続された
入口61、圧力室22に接続された出口62、リ
ザーバ34に接続された戻し口63を供え、バル
ブボデー64内のスプール67にはソレノイド6
5が接続され、その反対側端には変位センサ66
が取付けられる。ソレノイド65はコントローラ
36に接続され、このコントローラは速度センサ
47やGセンサ48からの入力信号に基づきソレ
ノイドに駆動パルス信号を送出するようになつて
いる。ソレノイド65が通電されない時スプール
67は中立位置(実線で示す位置)にあり、これ
に対しソレノイドが励磁されるとランド68がリ
ターンバネ69に抗して左方移動し、オリフイス
70が閉じ作動位置Bに達する。この時、コント
ローラ36は入力信号に基づき単位時間t当りの
通電時間t1を決定し(第10図参照)、これを
ソレノイド65に通電する。これによりスプール
67は変位し、この変位量xは変位センサ66に
よりコントローラ36にフイードバツクされ、コ
ントローラ36は実際変位量xが設定値と一致す
るようソレノイド65への通電時間を補正する。
これにより所定時に、所定量の差動制限トルクを
精度よく中間可変LSD3に加えることができる。
このように本考案によるセンタデフ付4輪駆動
車用アンチスキツド装置は中間可変LSD3が制
動時にデフロツクするため、制動時の制御が容易
となり、左右一対の速度センサ73,74とGセ
ンサ48とを用いるのみで2輪および4輪ロツク
を検出し、コントローラ36によりロツク輪側の
モジユレータ45,46等を確実にアンチスキツ
ド制御できる。
このため比較的少ないセンサを用いるのみで2
輪ロツクおよび4輪ロツクに直ちに対応でき、制
御が簡素化されると共に迅速に成され、コスト低
減効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第7図および第8図は本考案
の各々異なる実施例としてのセンタデフ付4輪駆
動車用アンチスキツド装置の概略構成図、第3図
は第1図中の中間可変LSDに代えて説明される
後部可変LSDおよび油圧制御バルブの要部断面
図、第4図は第3図中のプレツシヤリングの部分
平面図、第5図a,bは同上アンチスキツド装置
の制御プログラムのフローチヤート、第6図は同
上装置の応答の様子を減速度および速度として表
わす線図、第9図は第3図中の油圧制御バルブに
代えて用いられるデユーテイ制御型油圧制御バル
ブの断面図、第10図は第9図の油圧制御バルブ
への入力信号の電圧特性図をそれぞれ示してい
る。 3……中間可変LSD、4……フロントデフ、
5……リヤデフ、5′……後部可変LSD、36…
…コントローラ、42……マスタシリンダ、47
……速度センサ、48……Gセンサ、51……前
輪ブレーキ、52……後輪ブレーキ、45,4
6,53,56,57,58,59……モジユレ
ータ、FW……前車輪、RW……後車輪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 4輪駆動車のセンタデフとして用いられ、か
    つ、車両制動時に差動作用が制限されるよう油圧
    制御される可変式差動制限装置付差動装置と、上
    記車両のフロントあるいはリヤの左右車輪速度に
    対応した信号をそれぞれ送出する左右一対の速度
    センサと、上記車両の加減速度に対応した信号を
    送出する加減速度センサと、マスターシリンダに
    より発生された前後輪ブレーキのブレーキ液圧を
    制御するモジユレータと、上記一対の速度センサ
    および加減速度センサからの各信号に基づき車輪
    がロツクに向う状態にあるか否かを検出すると共
    にこのロツク傾向に応じて上記モジユレータを作
    動させるコントローラとを有したセンタデフ付4
    輪駆動車用アンチスキツド装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100432170B1 (ko) * 2001-10-30 2004-05-17 김진호 피이 타포린의 곡선 접착방법 및 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100432170B1 (ko) * 2001-10-30 2004-05-17 김진호 피이 타포린의 곡선 접착방법 및 장치

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